例文7選|広告業界で勝ち抜く志望動機の書き方と差別化のコツ

例文7選|広告業界で勝ち抜く志望動機の書き方と差別化のコツのサムネイル

この記事にコメントしたアドバイザー

  • 小倉 嘉夫

    株式会社マチビト代表取締役/銀座コーチングスクール和歌山校代表/マチビトブログ運営者 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号21051005) SNS:X(旧Twitter)/Linedin

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  • 三好 真代

    atWill代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号18023800)/2級キャリアコンサルティング技能士(第19S17405736号)/メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種 SNS:note/X(旧Twitter)/Facebook

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  • 木村 千恵子

    Koyori キャリアワールド代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16050754)/キャリア・デベロップメント・アドバイザー SNS:X(旧Twitter)/Facebook

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この記事のまとめ

  • 広告業界の志望動機は事前準備が重要
  • 同業他社にはない企業の独自の強みを見つけることが必須
  • 人気の広告業界だからこそ独自性のある志望動機を作ろう
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • 志望動機作成ツール

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毎年、不動の人気を集める広告業界。広告業界の志望動機を考えるにあたり、「広告業界に憧れを抱いているけれど、志望動機が思いつかず困っています」「広告業界は人気と聞くため、自分の志望動機が通る自信がありません」という悩みについて多くの就活生から相談を受けます。

志望動機は、就活における頻出質問の1つ。どの業界・企業でも確実に聞かれ、選考突破するうえで重要な質問です。広告業界は人気であるからこそ、他の就活生と差別化した志望動機を伝えることで、内定へグッと近づくことができます。
 
この記事では、キャリアアドバイザーの小倉さん、三好さん、木村さんのアドバイスを交えながら広告業界の志望動機の書き方について詳しく解説します。広告業界を志望している人はぜひ参考にしてみてくださいね。

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広告業界の志望動機は念入りな業界理解が土台となる

説得力のある志望動機を作るには、まず業界の知識をつけることが大切です。業界知識が乏しい志望動機は、内容が薄く実態に即していないものになりやすいからです。

業界全体の構図や課題を理解することで、各社の業界における立ち位置や強みが見えてきます。

記事では、まず広告業界の特徴や求められるスキルについて解説します。そのうえで、志望動機を作る前にしておくべきことや例文、注意点まで網羅的に解説していきます。

志望動機が思い浮かばずに悩んでいる人も、独自性のある志望動機を作ることができる内容になっているので、ぜひ参考にしてください。

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まずは押さえておきたい! 広告業界の特徴

普段、テレビや駅構内、SNSなどで広告を見る機会は多いことでしょう。しかし、広告業界は企業間取引であるBtoB事業であるため、就活生にとってその実態を把握しづらいのではないでしょうか。

広告業界には、厳密にいえば広告代理店や広告・コンテンツ制作会社、PR会社などを含むさまざまな企業が存在しています。

しかし、「広告業界=広告代理店業界」と認識されることが多いため、本記事においても広告代理店業界に焦点を当てて解説していきます。

広告業界のビジネスモデル

広告業界のビジネスモデル

広告業界のビジネスモデルを把握するには、以下の3者の関係性を理解する必要があります。

  • 広告主
  • メディア企業
  • 広告代理店

商品やサービスが売れるように広告を打ち出したい広告主が存在しています。しかし、広告主の主力事業は、商品やサービスの開発であり、広告に関する知識を有している人材が社内にいないことや広告に関して手間をかけられない企業が多くあります。

そこで広告主の代わりに、メディアの広告枠の仕入れや広告制作をおこなうのが広告代理店の仕事です。広告代理店の収益は、広告主からの手数料となります。

広告枠を持つメディアは、広告代理店に対して広告枠の販売を通じて収益を上げているのです。

広告主は、広告代理店に手数料を支払う一方で、広告を通じてユーザーに商品やサービスの認知を拡大し、購入してもらうことで収益を拡大しているという関係性になっています。

広告業界の3つの種類

広告業界は大きく以下の3つに分けられます。

広告業界の種類

  • 総合広告代理店
  • 専門広告代理店
  • ハウス・エージェンシー

それぞれにおける特徴や強み・弱みがあります。相手にするクライアントや働き方も異なります。

広告業界と聞いてよく耳にする電通や博報堂などの有名企業の多くは、総合広告代理店です。それぞれの違いを理解せずに「有名だから」と安易な理由で総合広告代理店を受けるのはよくありません。説得力のある志望動機をつくることができず、ミスマッチにもつながる可能性があるからです。

広告業界を志望する就活生は、必ずそれぞれの違いについてきちんと理解する必要があります。そのうえで、自分が成し遂げたいことや働きたい環境はどれに属する企業なのかを見極めていきましょう。

総合広告代理店

総合広告代理店は、さまざまな媒体のメディア企業から広告枠を仕入れているため、以下のような多くの媒体で広告を打つことができるのが大きな特徴です。

  • テレビCM
  • ラジオ広告
  • 雑誌広告
  • 新聞広告
  • ネット広告
  • 交通広告

同じ商品やサービスをさまざまな媒体で複合的に広告を打ち、相乗効果を図ることができるという総合広告代理店ならではの強みを持っています

広告費が高い傾向にあるため、クライアントは広告費に多額を捻出できる大手企業であることが多く、スケールの大きい仕事がしたい人は向いているでしょう。

発注を親会社がおこない、企画・制作は子会社がおこなうというグループ全体で発注から企画・制作を担っている企業が多いです。そのため、総合広告代理店に入社後、子会社やグループ会社に出向するケースもあります。

代表的な企業として以下の企業が挙げられます。

木村 千恵子

プロフィール

志望動機を作成する際は、総合広告代理店と専門広告代理店の違いを明確に理解したうえで、なぜ総合広告代理店を志望するのか、説得力のあるロジックでその理由を説明できるかどうかがポイントです。

誰でも思いつくような理由では通用しないので、しっかり考えましょう。

専門広告代理店

専門広告代理店は、特定の媒体に特化して、契約しているメディア企業の広告枠をクライアントに提案することが特徴です。

媒体に特化しているからこそ、総合広告代理店よりも低コストで専門的なノウハウやサービス内容を展開できることが強みです

クライアントが広告枠にあった商品やサービスを展開している場合、その提案は通りやすくなります。また、一連のプロモーション活動まで担う専門広告代理店は少ないため、広報・宣伝部門があってかつ低コストで自社が取り扱う広告枠を求めているクライアントがマッチします。

ある特定の媒体における広告に関して専門性を高めていきたい人には向いているでしょう。

代表的な企業として以下の企業が挙げられます。

小倉 嘉夫

プロフィール

多種多様な媒体をメディアミックスさせたプロモーションなどを考えたり提案することに心が動かされる人は総合広告代理店、自分が取り扱う媒体の可能性を信じて愛することに心が動かされる人は専門広告代理店、という視点で自分の気持ちに問いかけてみるのもおすすめです。

ハウス・エージェンシー

ハウスエージェンシーは、親会社の広告を取り扱うことが特徴です。

クライアントが親会社であるため、意思疎通がしやすく、コストを削減することができるのが大きな強みです。また、親会社が存続する限り事業は続き、親会社の福利厚生などを受けられるのもメリットの1つです。

しかし、親会社の経営に依存しやすく、親会社の経営がうまくいかないとその影響を大きく受けることになります。

大手企業の広告部門として分社化しているケースが多く、メーカー系や鉄道系、メディア系列の企業が多いです。

代表的な企業として以下の企業が挙げられます。

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広告業界の職種と仕事内容

志望動機では、「成し遂げたいこと」を伝えて、入社後に自分が活躍する姿を面接官にイメージさせる必要があります。

どんな仕事を通してどのようなことを成し遂げていきたいのかを考える前に、まずは広告業界にある職種と各職種の具体的な仕事内容について把握しましょう。

漠然と広告業界に興味があるけれど、具体的にどんなことをしたいのか言語化することが難しい人は、各職種を把握することで入社後にしたいことが発見できるきっかけにもなりますよ

広告業界の職種は多岐に渡りますが、ここでは以下の主要な3つの職種について詳しく解説します。

広告業界の職種

  • 営業職
  • クリエイティブ職
  • マーケティング職

営業職

広告業界の営業職は、クライアントに対して広告の企画提案をおこない、受注することが主な仕事内容です。

クライアントのニーズを汲み取り、各クライアントに合った提案をできるかどうかが重要です。そのために、クライアント情報の収集を徹底し、社内メンバーへの情報共有を適切におこなう必要があります。

良い企画提案とともに重要なのが、クライアントとの関係構築です。長期的な契約を結ぶためには良い関係構築が非常に重要です。

飛び込み営業や数社の広告代理店が広告主に対してプレゼンをするコンペ形式の営業など、営業形態はさまざまです。コンペ前には、プレゼン資料を作成する必要があり、わかりやすい資料作成能力も求められます。

広告業界に興味があるものの「営業職に向いていないんじゃないか」と悩む人もいるかもしれません。以下の記事では営業職に向いていない人の特徴を解説しているので、適性が気になる人は併せて確認しましょう。
営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説

クリエイティブ職

クリエイティブ職は、広告コンテンツの制作をおこなう仕事です。自分が制作した広告が世に出ていくことに魅力を感じることができるでしょう。

技術的なスキルが求められるため、誰でも応募可能というわけではありません

デザイナーであれば、例として以下のような応募必須条件が課される場合があるので、応募前には確認が必要です。

応募条件の例

  • 大学でデザインについて学んでいた人
  • 編集ソフトであるIllustratorやPhotoshopでの画像加工や基本操作ができる人

さらに、クリエイティブ職の中には以下のような職種が細分化されています。

クリエイティブ職の種類

  • クリエイティブディレクター
  • アートディレクター
  • 映像ディレクター
  • コピーライター
  • デザイナー
  • CMプランナー

1人がいくつかの職種を兼任するケースもあります。

マーケティング職

営業職がヒアリングしてきたクライアントの要望を踏まえたうえで、市場調査をおこない、最適な広告の企画立案をおこないます。

クライアントの商品やサービスが売れるような広告を企画する必要があるため、商材のターゲットとなるユーザーはどのような広告がマッチするのか市場調査をおこなうのです。

クライアントの課題を解決することが最大の任務なので、数字としての結果を出す必要があり、責任のある仕事です。勘に頼った判断ではなく、データの収集や分析が求められます。

さらに、市場調査やデータ分析で得た知見を広告への戦略に落とし込んでいく必要があります。データ分析や論理的に物事を考えられる人が向いていると言えるでしょう。

マーケティング職については以下の記事で詳しく紹介しています。
マーケティング職に就くには? 仕事内容から対策まで徹底解説

広告業界のトレンド

志望動機を考えるうえで、業界のトレンドを把握しておくことが大切です。業界のトレンドを知ることで、業界の現在の在り方や今後の方向性が理解できます

それらをもとに、業界において自分がどう貢献していきたいのかを考えることができるため、志望動機をつくるうえで必須になります。

広告業界で働くには、常に最新のニュースやトレンドについて敏感になり、情報収集することが求められます。就活の時からその習慣を身につけておきたいものです。

広告業界を目指すのであれば、最低限知っておきたい業界のトレンドである現状と課題について解説していきます。

三好 真代

プロフィール

広告業界はトレンドを発信する側です。世の中のトレンドに大きな影響力を持つ業界と理解してアンテナを張りましょう。

在宅需要の定着に伴う動画広告の加速

2019年からの新型コロナウイルス感染症による在宅需要の定着や5Gの普及により、動画メディアを視聴する人が格段に増加しました。そのため、動画広告が大きく加速しています。

テキストや画像コンテンツでは表現しきれないことまで多くの情報量を入れることができるのが動画の強みです

サイバーエージェントが発表した2022年国内動画広告の市場調査によると、今後動画広告はより勢いを増し、2026年には動画広告の市場規模が1兆2,451億円に達する見込みとされています。

YoutubeをはじめとしたSNSやWebサイトなど多くのメディアに配信できる動画広告。さらに加速していく動画広告における戦略的なマーケティングを構築していくことが各社で求められます。

勢いを増すWeb広告の拡大と従来広告の縮小

電通が発表した2022年 日本の広告費によると、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年に大きく広告費が減少したものの、2022年には7兆1,021億円にまで大きく回復しました。

2022年の広告費の内訳として、インターネット広告費は3兆912億円(前年比114.3%)とターネット広告費の成長が加速していることがわかります。

若者のテレビ視聴時間の低下やテレワークによる交通機関の利用率の低下により、さらにネット利用率が拡大しています。そのため、今後もより一層ネット広告の需要が高まり、従来広告の縮小が予想されます。

従来広告の縮小に伴い、従来広告の価値が低下してしまうことが広告業界が直面する大きな課題であり、改善が求められています

広告におけるDX化の伸長

インターネット広告では、従来のマス広告と比較して、各ユーザーにあった広告を配信することができます。そのため、ユーザーのカスタマーエクスペリエンスを最大限に高められるということがインターネット広告の強みです

今後もこの強みを生かした広告におけるDX (デジタルトランスフォーメーション)化が加速していくでしょう。

DX (デジタルトランスフォーメーション)とは?

デジタル技術を用いることで、人々の生活やビジネスをあらゆる面でより良い方向に変化させていくこと

インターネット広告のみならず、広告の価値を高めていくことが求められるマス広告においてもDX化が必要とされています。

マス広告のDX化として以下の例が挙げられます。

  • インターネットで行えるテレビCMのプランニングやデータ管理
  • 駅広告のデジタルサイネージ
  • ユーザーの購入履歴に基づいたカタログ広告の作成

大手広告代理店による海外展開の拡大

インターネットの急速な加速や少子高齢化によって消費額が低下する国内市場の飽和に伴い、大手広告代理店は海外展開を拡大

電通グループ統合レポート2023によると、広告代理店の売上トップシェアを誇る電通は、海外売上総利益構成比に占める海外事業が61%で国内の39%を上回っています。

2013年にイギリスの大手広告会社イージスを買収して以降、M&Aで多くの企業を買収。世界の100を超える国や地域で事業を展開し、グローバル化に大きく力を入れているのです。

アドバイザーコメント

DX化が進む広告業界ではトレンドの理解が重要

広告業界では、インターネット広告の成長が著しく、さまざまな媒体やツールを駆使したDX化が急激に進んでいます。

広告業界を志すのであれば、どのような手法や媒体とインターネット広告の連携や連動が可能であるか、常に情報収集が必要になると心得ておきましょう。

ツールの多様化によって柔軟な戦略が求められる

また、広告はターゲットとする世代層によって有効な媒体や手段が異なる場合も多くあります。自分と同じ世代のターゲット向けばかりではなく、シニア世代など特定の年代層や、ある特定の嗜好や傾向を持つターゲット層の購買志向についても興味を持ってトレンドを追いかけることが重要です。

たとえば、インターネット広告を一切見ていない層も一定数います。どのような相手ならどのような方法で広告を考えるか、常に新しいアイデアを思いめぐらせておくことです。

DX化が進む傾向にあるため、これからの広告業界にはIT技術に対する知識と理解がより重要度を増していくでしょう。今後は広告業界でもIT技術の理解度の高い人材がより求められるので、最新ツールのトレンドにも目を配っておきましょう。

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 (IT業界の場合) 
私は貴社が掲げる顧客維持率向上に貢献し、日本企業のIT化の一助になりたいと考えています。私は飲食店でアルバイトをしているのですが、感染症の増加により新しい施策に取り組むことを余儀なくされていました。このとき、新しいシステムを導入してオンライン販売を開始すると、常連客の注文率が60%以上になりました。この経験から、リピーターをつくることとシステム導入の大切さを実感しています。貴社は、先端技術を活用したSaaSを提供しているだけではなく、顧客維持率の向上を事業戦略に掲げており魅力に感じております。入社した際には、営業職として企業へのSaaSの提案・リピート顧客獲得で貢献したいと思っています。

志望動機でアピールしよう! 広告業界で求められるスキル

広告業界で活躍するには、いくつか求められるスキルがあります。それらに付随した自身の強みを自己PRや志望動機でアピールすることで、入社後に自分が活躍するイメージを相手に与えることができます。

新卒採用はポテンシャル採用であるため、もちろんそれらを完璧にスキルとして身についていなくても良いのです。

スキルの素質となる学生時代のエピソードやこれから伸ばしていくために努力していることを伝えられれば、十分に評価してもらうことは可能です。

広告業界では、以下のスキルを持つ人が活躍している傾向にあります。

  • コミュニケーション能力
  • 発想力
  • 情報収集力

各スキルが仕事でどう求められるのか具体的に解説していきます。

コミュニケーション能力

1つの広告の企画及び制作をおこなうには、1人で完結することはなく、社内外を問わず多くの人とコミュニケーションをとることが必須です。

特に営業職は、クライアントとの良好な関係構築や各クライアントの抱えているニーズを引き出す洞察力が求められます。

また、社内メンバーへクライアント情報を適切に伝え、綿密な情報交換をする必要があるため、伝える力も求められます。

コミュニケーション能力といっても、話すのが上手いといったことだけではなく、洞察力や論理的思考力、伝達力などの幅広いコミュニケーション能力が求められるのです

コミュニケーション能力といっても人によって得意なものは異なると思いますが、広告業界の場合は特にどのような能力が必要ですか?

小倉 嘉夫

プロフィール

広告業界はどの職種でも「質問力」が求められる

職種にかかわらず広告業界で特に必要なのは、相手の中にあるものを引き出す質問力ですね。

営業職の場合はクライアントが手に入れたい理想の状態を引き出すことで効果的な企画立案が容易になります。デザイナー職の場合は、質問力を身に付けておくと営業の言葉を通してクライアントの想いを知ることができるので、効果が高い広告制作が可能になります。

コーチングなどのコミュニケーションスキルを身につけるのも良いでしょう。

発想力

魅力的な広告の企画・制作をおこなう広告業界は、発想力の豊かさが求められます。

ユーザーが「前に見たことある」と感じるような広告を量産していくだけでは通用しないのが広告業界。ユーザーの目を惹いて購買意欲を掻き立てる広告の企画・制作をする必要があるからです。

今までにない革新的な発想だけではなく、既存の技術を組み合わせた小さな発想が求められることもあります。その小さな発想がユーザーの潜在ニーズに的中した提案となることもあるのです。

情報収集力

広告業界では、その時代に合った広告の企画・制作をおこなうことが求められます。そのため、現在のトレンドや広告業界の動向について敏感に調べ、把握する習慣を身につける必要があります。

また、各クライアントに合った広告の提案をするためには、クライアント情報の収集を念入りにおこなうことが必須です。

情報収集自体は、どのビジネスパーソンにも就活生にも求められます。その中でも広告業界は特に、職種にかかわらず情報収集ができていないと仕事が進まないため、より求められるスキルになります

情報が溢れている現代にかつ多忙な仕事となる広告業界において、ただ情報収集するだけに留まらず、限られた時間で必要な情報の取捨選択をおこなう能力も求められます。

アドバイザーコメント

広告業界を目指すなら3つのスキルを磨こう

私の経験から考える広告業界で外せないスキルは、以下の3つです。

①柔軟な発想力と好奇心があること
→既存のアイデアを組み合わせたり未来思考ができる
②世の中の動きや流行に敏感であること
→新しいメディアやビジネスモデル・流行しているコンテンツや価値観など
③ロジカルシンキングができること
→「なぜなのか?」を数値やグラフを使って論理的に思考、分析できる

またWEBマーケティングやインターネット広告(SNS含む)のビジネスモデルが理解できているとさらに良いと思います。

資格やスキルの取得もおすすめ

資格ではWebリテラシー試験・Webアナリスト検定・Google AdWords認定資格・Google Analytics個人認定資格・Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定試験。

クリエイティブ職であればIllustrator・Photoshop・WordPressの基本操作やクラウド&オンラインサービス(Canvaなど)を使えるようになっていると、入社後だけでなく自分自身の幅が広がっていくでしょう。

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広告業界の志望動機を作る前にしておくべき4つのこと

広告業界の志望動機を作る前にしておくべき4つのこと

  • 自己分析で自分の強みや価値観を明確にする
  • 他業界と比べて広告業界を志望する理由を書き出す
  • 広告業界で成し遂げたいことを挙げる
  • 志望企業の独自の強みを見つける

事前準備をせずにいきなり志望動機を作り始めて、「志望動機が思いつかない……」と悩んでいませんか。

完成度の高い志望動機を作るには、念入りな事前準備から始めましょう。一見遠回りに感じるかもしれませんが、他の就活生と差別化し独自性のある志望動機を作るには事前準備が必須です。

面接で志望動機について深掘りされた際にも、迷わず一貫した回答を堂々とおこなうことができます。

志望動機を作る前の4つの事前準備とそれぞれをおこなう目的について以下で詳しく解説します。

広告業界に限らず、そもそも志望動機をどう考えるべきか、どんな準備をするべきかわからない人は以下の記事を参考にしましょう。

エントリーシート(ES)の志望動機
例文12選|受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ

面接の志望動機
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG

①自己分析で自分の強みや価値観を明確にする

志望動機が思いつかず困っている就活生からよく相談を受けます。その原因として、自己分析がきちんとできていないことが多いです。

「広告業界で何をしたいか」という志望動機を考える以前に、憧れだけでなく本当に自分は広告業界に向いているかを客観的に考えることが大切です。そのためには、自分の強みや働くうえで大切にしたい価値観を明確に把握する必要があります。

木村 千恵子

プロフィール

志望動機を考えるには、自分は普段からどのようなことに対して興味を持ち大切だと考えているか、逆にどのようなことを嫌い不快に思うかを認識することが重要です。そのような自分の価値観を知るために自己分析をおこないます。

自己分析を通してそれらを明確化しましょう。すると、入社後どんな環境でどのような仕事がしたいのか見えてきますよ。

おのずと「志望動機が思いつかない」という事態から抜け出すことができます。さらに、自分にしか語れない独自性のある志望動機をつくることさえできるのです。

自己分析の詳しいやり方はこちらの記事で解説しています。志望動機が浮かばない人は以下の記事を参考に、自分の価値観やビジョンを明らかにしましょう。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

②他業界と比べて広告業界を志望する理由を書き出す

各企業の志望動機を作る前に、他業界ではなく広告業界を志望する理由を言語化します。

確かに企業ごとに強みや力を入れている事業、こだわりは異なるため、その独自性を理解し、志望動機でアピールすることは非常に重要です。

しかし、自分の成し遂げたいこととそれに基づいた企業への志望動機をつくるにあたって、広告業界を選択した理由という前提がまず必要になります

各業界ごとに取り扱う商材やビジネスモデルが異なりますよね。その中で、自分が成し遂げたいことや実現したい社会の内容によって、企業選びの前に業界選びがあるはずです。

広告業界に絞って見てきたので、他の業界については詳しくありません。どんな点に着目して他の業界と広告業界を比べればいいのでしょうか?

三好 真代

プロフィール

広告業界の周辺から理解を広げる意識を持とう

広告業界に絞って見てきたのですね。その強い興味関心こそ、あなたの強みです。広告業界を中心として、周辺の関係する業界について理解を広げていきましょう。

たとえば広告主。どのような広告主がどのような広告を出しているのか、あなたが魅かれる広告を出す企業やメーカーなどを研究してみましょう。

また、広告を消費者に届ける媒体となる各メディアへの理解を深めることもおすすめします。テレビ・ラジオ局、インターネット、新聞・雑誌社などの各媒体社は広告業界に無くてはならない業界ですね。

広告を出す側ではなく、また広告を世の中に届けるメディアでもなく、なぜ広告業界に絞るのか。周辺の業界との違いを明確にすることで、あなたの興味関心がさらに強みとして伝わるでしょう。

③広告業界で成し遂げたいことを挙げる

広告業界で「具体的にどんなことをしたいのか」「どんな社会を実現したいのか」という質問に対して、思いつくかぎり自分の考えを列挙していきましょう。

広告業界で成し遂げたいことや実現したい社会について考えておくことで、それらを志望動機でアピールすることができます

この段階でしっかりと考えておくことで、必然的に広告業界の企業を志望する理由が明確になり、志望動機が思いつかないことを回避できます。

さらに、広告業界の企業だからこそできることであれば、あなたの志望理由を相手に納得させることができるでしょう。

広告業界で成し遂げたいことが思い浮かばない人は、以下の記事を参考にしましょう。入社後にやりたいことの考え方を解説しています。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?

④志望企業の独自の強みを見つける

広告業界を志望する理由や成し遂げたいことが明確化したら、企業独自の強みを見つけます。

自分の価値観と企業の強みや理念が一致していることを伝え、その企業でなくてはいけない理由を明確化することが大切です

広告業界には多くの企業が存在します。そのため、なぜその企業を志望するのかということを明確化できないと、「うちじゃなくて他の企業でも良いのでは?」と思われてしまいます。

アドバイザーコメント

広告業界は人気が高いからこそあいまいな志望動機は通用しない

広告業界は毎年就活生の人気が高い業界です。だからこそ、強い志望理由と高い志を持った人材を採用しようと、各社の採用担当者は多くの応募者をふるいにかけるための変わった選考方法を取ることもあります。

そのため、あいまいな説得力のない志望動機では選考を突破できません。広告業界、そしてその企業で活躍したい強い説得力のある志望動機が求められるのと同時に、広告業界が現状抱える業界としての課題や企業が取り組むべき課題、そして現在取り組んでいる課題についても、しっかりと自分の考えや意見を言えるレベルの準備が必要になります。

たとえば、広告業界は給与面で就活生に人気がある一方で、非常に残業が多くプライベートの時間を確保するのが難しいという面も否めません。

業界や企業の弱点についても考えをまとめておこう

説得力のある志望動機を考えるうえで、業界や企業の弱点に対して自分はどのように考えるのか、そのような弱点を承知のうえで、それでも本当に広告業界のその会社で活躍したいのか、その自信があるのかを自問自答してしっかり答えられるように準備してください。

「残業はなるべくしたくない」「プライベートの時間を確保したい」という人は、激務といわれる仕事は避けた方が良いでしょう。こちらの記事で、激務な仕事をチェックしておきましょう。
激務といわれる業界12選|無理せず自分らしく働ける環境の見つけ方

当てはめるだけでOK! 広告業界の志望動機の構成

広告業界の志望動機の構成

  • 結論
  • 広告業界を志望する理由
  • 広告業界の中でもその企業を志望する理由
  • 入社後の展望

志望動機を書く際に、「どのように書いていけば良いか」「自分の文章が相手に伝わるかどうか」と不安に感じていませんか。

志望動機を作るうえでの事前準備をしっかりおこなっているのであれば、後は適切な構成に沿って書いていきましょう。

相手に伝わりやすい構成を活用することで、自分であれこれ考えるよりも効率的にかつ相手にわかりやすく伝えることができますよ。

結論

まずは結論を伝えます。志望動機だけではなく、どんな質問においても結論から伝えることを意識しましょう。

企業の担当者は、多くの学生からのESをチェックするため、結論を最初にはっきり明示していないと、理解をするのに苦労します

結局、最後まで読まないと自分が言いたいことが伝わらない文章は相手を疲れさせ、適切に理解してもらえないことにさえなりかねません。

結論の例

  • 貴社を志望する理由は、「変化を恐れずに常に最先端で潜在的な悩みを解決したい」という軸をもとに就職活動をしているからです。
  • 貴社を志望する理由は、集客で悩む実店舗経営の企業を支える役割を担いたいからです。

三好 真代

プロフィール

広告業界では、相手の意図をいかに素早く正確に把握できるか、また相手が求める内容をいかにアウトプットできるかが求められます。

結論が伝わりづらく、読み手の解釈力を必要とするESは、それらの能力が不足している印象を持たれてしまいます。

結論の理由となる自分の考えやエピソードなどはその後の文章で述べるよう、ここでは結論部分のみを伝えるのがポイントです。目安として、1文60〜80文字程度に抑えましょう。

目を惹く志望動機の書き出しの考え方はこちらの記事で詳しく解説しています。応募学生の多い広告業界では最初のインパクトが重要となるため、併せて確認しましょう。
例文8選|本気度が伝わる志望動機の書き出しで差別化する方法

広告業界を志望する理由

結論をもとに、広告業界の志望理由を伝えます。いきなり企業の志望理由を伝えるよりその前提である業界の志望理由から伝えることで、相手側の理解を促すことができるからです

担当者は、ESを通じて初めてあなたの考えを理解することになります。つまり、相手はあなたのことを全く知らない人です。

そのため、世の中にある多くの企業から広告業界という方向性を伝えたうえで、その企業に対する志望動機を伝えると相手は理解しやすいですよ。

広告業界を志望する理由の例

  • 企業の商品やサービスにおける消費者の認知拡大を図ることで、日本の中小企業を支えることができる広告業界を志望しております。
  • 広告業界を志望する理由は、広告による新たな出会いを創出することで、人々の生活を豊かにしたいからです。

広告業界の中でもその企業を志望する理由

業界の志望理由の後は、同業他社ではなく、その企業を志望する理由を伝えます。構成の中でも、他の就活生と差別化を図るのに1番大切な部分です。

「採用したい」と思ってもらえる志望動機を作るには、広告業界の中でもその企業でなくてはいけない理由を明確に伝えて相手に納得してもらう必要があるからです。

以下のようなさまざまな観点から、他社と比較して企業独自の強み及び自分と合致する部分を見つけましょう。

企業を志望する理由になり得る特徴の例

  • その企業のサービスにおける原体験
  • 経営方針やビジョン
  • 企業理念
  • 事業における強み
  • サービスへのこだわり
  • 市場のシェア率
  • 求める人物像
  • 活躍している社員の特徴

ここで注意したい点は、ただの企業説明にならないようにすることです。「貴社は〇〇が強みで事業を展開されています」という文章だけだと、企業説明で終わってしまいます。その強みに対して「なぜ自分が惹かれているのか」を掛け合わせることが必要です

広告業界の中でもその企業を志望する理由の例

  • 貴社の「その時代に、その人に合った出会いー本当の価値ーを創出する」という企業理念に自身の就職活動の軸が合致したからです。
  • 貴社は業界内で最高水準の売上を誇っているからこそ経済への与える影響が大きく、自分の実現したいことが貴社で成し遂げられると考えます。

入社後の展望

最後に入社後の展望を伝えることで、入社後に自分が活躍するイメージを相手が想像できるようにしましょう。

入社がゴールではなく、入社後に成し遂げていきたいことが明確化している人は、それに向けて自分で考えて動いて利益を出していける人材と言えるでしょう

企業は、採用や教育にコストをかけているため、それ以上に利益を生んでくれる人を採用したい訳です。つまり、自分で考えて行動することはもちろん、企業があなたを採用するメリットを伝えることが重要です。

入社後の展望の例

  • 貴社に入社させていただいた暁には、持ち前のヒアリング力で顧客のニーズを適切に汲み取り、顧客満足度を高められるよう努力いたします。
  • 貴社に入社させていただいた暁には、アルバイト経験で身につけた情報収集力を活かし、常にトレンドを把握及びその時代に合ったサービス展開ができるよう寄与いたします。

志望動機の締めくくりは、最後に熱意をアピールするうえで非常に重要です。以下の記事でより詳細に解説しているため、ぜひ参考にしてください。
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介

志望動機の文字数について悩んでいる人はこちらの記事も併せて参考にしてみてください。文字数の増やしたいとき、減らしたいときのコツや文字数別の志望動機の例文について紹介しています。
志望動機のベストな文字数は? 書き方のコツや文字数別の例文も紹介

アドバイザーコメント

読み手の心の動きを想像すれば伝わる志望動機になる

志望動機を伝えるコツは、読み手である採用担当の心の動きを想像して構成すること。まず結論を最初に明示する理由は、できるだけ早く志望動機の内容を把握したい、という読み手の気持ちに応えるためです。

最初に明示した結論の内容次第で、そのあとの構成は柔軟に変化させてもOK。たとえば、上述の2つの結論例では「広告業界の役割」を志望理由として述べていますね。読み手は、業界を志望する動機がどこからきているのか、を知りたくなるから、業界を志望する理由を述べる、という流れが続きます。

読み手の想像力を妨げない志望動機を構成しよう

もし結論で「ある広告に魅了された強烈な経験」を伝えた場合を考えてみます。読み手は、「その広告は何? いつどこでどんなところに魅了されたの?」とその経験の内容を知りたくなります。構成としては、その広告を出した広告代理店の志望理由につながり、その後、広告業界全体の役割・効果に言及した志望理由が続くとスムーズです。

始めの「結論」と最後の「熱意のアピール」は構成として固定させ、その間の志望理由は読み手の心の動きを追うように書いていくことが大事です。読み手の想像力を妨げない志望理由で、採用担当を惹きつけましょう。

広告業界の志望動機例文7選

広告業界の特徴や事前に準備するべきこと、伝わりやすい構成など志望動機を作るうえでの必要事項について解説してきました。

ここまで読んで、やるべきことはわかったけど、「実際の志望動機を見て学びたい」という人もいることでしょう。

そこで、他の就活生と差別化できる例文を7つ紹介します。これから志望動機を作るにあたって、1つの参考にしてみてください。

例文①総合広告代理店

例文①総合広告代理店

私が貴社を志望する理由は「経済の発展に大きな影響力を与えたい」という軸をもとに就職活動をしているからです。

企業の商品やサービスの認知拡大及び販売促進をおこなうことで、経済の発展に寄与する広告業界を志望しております。

その中でも貴社は業界内で最高水準の売上を誇り、広告以外の事業を通じて、影響力のある企業活動をされています。したがって、貴社であれば、自分の就職活動の軸を最も満たすことができると考えます。

貴社に入社させていただいた際には、既存顧客やこれまで構築されてきたブランディングを大切にしながら、新規顧客や事業の拡大などさらなる影響力を与えられる組織づくりに貢献致します。

小倉 嘉夫

プロフィール

シンプルでわかりやすい志望動機になっていますね。

ただどこの企業にでも使い回せる内容になっているので、「就職活動の軸がどのような企業活動によって満たされるのか」などを具体的に表現することでより意欲が伝わりやすくなるでしょう。

例文②総合広告代理店

例文②総合広告代理店

私が貴社を志望する理由は、各媒体の強みを活かした広告提案をおこないたいからです。

貴社の企画制作された〇〇(商品名)の広告に感銘を受け、実際に〇〇を購入した経験があります。その頃から広告業界を志望し、大学ではマーケティングや広告論を専攻しておりました。

その中で、ネット広告がマス広告の売上を超え、マス広告自体の価値が低下していることを知りました。ネット広告には、一人ひとりにカスタマイズ化された広告を配信できるというメリットがある一方で、マス広告にしかできない魅力もあると考えます。

これまでマス広告の魅力ある広告を数多く企画されてきたノウハウがある貴社だからこそ、今後のマス広告の価値を最大限引き上げることができると確信しております。

貴社に入社をさせていただいた暁には、媒体毎の特徴を活かした最適な広告提案をおこない貢献いたします。

三好 真代

プロフィール

冒頭の結論で、具体的な入社後の展望に言及していますね。企業・業界理解を印象付けるインパクトのある書き出しです。加えて、なぜ価値が低下しているマス広告に魅力を感じるのかを明確に伝えると、さらに魅力ある志望動機になるでしょう。

例文③専門広告代理店(ネット広告向け)

例文③専門広告代理店(ネット広告向け)

貴社を志望する理由は、個人に合った広告配信をすることで、消費者の世界観を広げることに貢献したいからです。

私はネットを閲覧している際に、Webマーケティングスクールの広告に出会い、入校しました。今までそれ自体を知らなかったのですが、自分の生活をしている中にWebマーケティングが多く用いられていることを知り、自分の世界観が広がりました。この経験を通じて、多くの消費者に同じような経験を提供したいため、広告業界を志望しております。

特に、ネット広告の中でも常に最先端のサービスを展開されている貴社に魅力を感じました。ネット広告はより競合との差別化が求められると思いますが、貴社であれば同業他社より先導を切ることができると考えます。

貴社に入社させていただいた暁には、常にトレンドを把握し、最先端のサービスを展開できるよう寄与致します。

木村 千恵子

プロフィール

個人に合った広告配信の良さについて「自分の世界観が広がった」だけでは少し具体性に欠けている印象です。実際には自分にどのような変化が感じられたのかを説明し、そのポジティブな変化を消費者に伝えたいと言えると良いですね。

例文④専門広告代理店(中小企業向け)

例文④専門広告代理店(中小企業向け)

私が貴社を志望する理由は、多くの中小企業の商品やサービスを今以上に世の中へ広めたいと考えるからです。

就職活動を通して、日本の企業に占める中小企業の割合が非常に多く、多くの企業で魅力的な商品やサービスがあることを知りました。一方で、プロモーションや集客を上手くできないことが原因で悩む企業が多い事実も知りました。このような現状から、日本の産業を支えている中小企業を広告の力でサポートしたいと考え、広告業界を志望しております。

広告業界の中でも、中小企業のクライアントに特化して事業を展開し、数多くの実績を残している貴社であれば、自分の実現したいことを最も成し遂げることができると考えています。

貴社に入社させていただいた際には、各クライアントの企業の状況を綿密に把握した広告提案ができるよう、尽力致します。

小倉 嘉夫

プロフィール

志望動機が具体的にわかりやすく表現されているのと、入社後の「自分の強みを活かした仕事への取り組み方」が簡潔に書かれているのが良いですね。

また文面全体から業界研究をしたうえで応募していることや「ぜひ入社したい」という意欲が伝わってきます。

例文⑤専門広告代理店(飲食店向け)

例文⑤専門広告代理店(飲食店向け)

貴社を志望する理由は、広告を通じて飲食店の経営を支えたいからです。

なぜなら、私の父が経営する飲食店で、広告によって集客を最大化することができた経験を身近で見ていたためです。味に最大限こだわりつつも、集客ができずに経営難に陥ったことがあります。

課題は、広告の知識を持つ人材を確保していなかったことから店の認知が低いことでした。そこで、広告代理店に広告運用を依頼したところ、月の売上が3倍伸び、毎日開店と同時に行列ができるようになりました。

この経験から、広告による集客力の高さに興味を持ち、多くの飲食店経営を救いたいという想いが芽生え、広告業界を志望しました。

その中でも貴社は飲食店のクライアント向け事業に力を入れ、多くの実績を残していることから、自分のビジョンを実現することができると考えます。

貴社に入社させていただいた際には、より多くの飲食店が本来の飲食事業に集中できるよう、集客を最大化できる広告提案に尽力致します。

三好 真代

プロフィール

結論に生じる、読み手の「なぜ?」をスムーズに伝えることで、とてもわかりやすく心が動かされる志望動機です。

身近な自分事としての原体験が数字を伴って簡潔に語られていることで、他者との差別化を感じます。

「多くの」が多用されているので表現に工夫をしてみましょう。

例文⑥ハウスエージェンシー

例文⑥ハウスエージェンシー

新たな出会いを創出することで、人々の生活を豊かにしたいと考え、貴社を志望します。

私は、雑貨店や洋服店、飲食店などで新たな商品との出会いから生活が豊かになることに大きな価値を感じております。そのため、今まで知らなかった商品やサービスとの出会いを創出できる広告業界を志望します。

さらに、貴社は〇〇グループの傘下であり、グループ全体として消費者の生活に寄り添った事業を数多く展開されています。そのため、貴社の広告とグループ全体との相乗効果により、消費者の生活をより豊かにすることができると確信しました。したがって、貴社であれば、最も自分の実現したいことができると考えます。

貴社に入社させていただいた暁には、適切な広告活用で人々に新たな出会いを創出し、豊かな生活の一助を担えるよう、努力致します。

木村 千恵子

プロフィール

「消費者の生活を寄り添った事業」とはどのような事業のことかを示し、その中のどこが消費者の生活を豊かにできると感じたのかを明確に伝えましょう。また、「最も自分の実現したいこと」の中身も例を挙げると説得力が出ます。

例文⑦ハウスエージェンシー

例文⑦ハウスエージェンシー

私が貴社を志望する理由は、チーム一丸となって1つのものを完成させ、人の心を動かすことにやりがいを感じるからです。

私は高校から6年間吹奏楽部に所属し、チームで1つのものを創りあげ、観客に感動を与えることに取り組んできた経験があります。そのため、社内外を通じてチームで1つのことを成し遂げ、かつ人の心を動かすことができる広告業界を志望しております。

その中でも貴社を志望する理由は、チーム内一人ひとりの裁量が大きく、若手のうちから活躍できる場面が多いことに魅力を感じたからです。

貴社に入社させていただいた際には、自分の仕事に責任を持つことはもちろん、チームにおいて綿密なコミュニケーションを取ることで、よりクライアントに合った広告をご提案できるように致します。

三好 真代

プロフィール

協業意識、連帯感、目的意識を感じる志望動機です。長期間に及ぶ部活動の経験は、その志望動機の根拠として説得力のある内容となっていますね。

「よりクライアントに合った広告」がなぜ提案できると思うのか、吹奏楽部で観客に感動を与えられた理由と紐づけて書くことができればさらに説得力が増すでしょう。

広告業界の志望動機を作る際の注意点

広告業界の志望動機を作る際の注意点

  • 広告への憧れや好きな気持ちでは通用しない
  • どの広告会社でもできることは差別化にならない
  • クリエイティブ性のアピールは非効果的
  • メリットが自分の方向にある理由は避ける

広告業界は、華やかなイメージや汎用性の高いスキルをつけることができ、就活生から人気の高い業界の1つです。人気の高い広告業界だからこそ、他業界に比べて志望動機を作るにあたって注意すべき点がいくつかあります。

以下で解説する注意点をもとに、自分の作った志望動機をチェックしてみましょう。

①広告への憧れや好きな気持ちでは通用しない

前述したように、広告業界は就活市場でもさらには転職市場でも多くの人から人気を集める業界の1つです。

そのため、念入りな志望動機を作る必要があり、「かっこいいから」といった広告への憧れや好きな気持ちでは通用しないのが現実です。

志望動機として通用しないことはもちろん、自分に合った仕事・企業選びができないことにも陥ることでしょう。その場合、ミスマッチが生じ早期離職につながってしまいます。

そのような状況にならないためにも、業界理解を深め、独自性のある志望動機を作りましょう。

広告業界を志望する理由は、正直憧れの部分が大きいです。そこから採用担当者に評価される志望動機にするにはどうすればいいですか?

木村 千恵子

プロフィール

本当に広告業界で頑張れるか自己分析を深めよう

憧れの気持ちはどのようなところから来たのか、少し自己分析を深めてみてください。

憧れの気持ちにも程度があるはずなので、どの程度強い気持ちなのか、なぜ憧れの気持ちを抱くようになったのかをまず確認しましょう。

そのうえで、広告業界で本当に頑張っていく気持ちが強くあるかを自問自答してください。

広告業界は中途半端な憧れの気持ちで仕事ができるほど甘くはないので、本気で広告業界で仕事をしたいと強く思えていない場合は、志望先を変えるか業界の幅を広げてみることを考えましょう。

逆に、強く広告業界を目指したいと思えた場合は、そう思えた理由と自分の気持ちをしっかり認識して、その気持ちを大切にして志望動機につなげてください。

②どの広告会社でもできることは差別化にならない

志望動機の構成を解説した際に、企業の独自の強みを取りあげて自分の強みや価値観と掛け合わせることが最も重要であることをお伝えしました。

「広告を通じてクライアントの売上を上げたいです」という理由は、広告業界のどこの企業でも当てはまります。その理由であれば、「自社ではなく他社でも良いのでは?」と思われてしまっても仕方がありません。

人気のある広告業界だからこそ、他の就活生と差別化し独自性のある、その企業でなくてはならない志望動機を伝える必要があります

③クリエイティブ性のアピールは非効果的

クリエイティブ性が求められる広告業界ですが、新卒採用でクリエイティブ性のアピールは非効果的な場合もあります。

新卒採用では総合職採用を、クリエイティブ部門の採用は中途採用であることが多いです。なぜなら、新卒採用はポテンシャル採用であり、技術やスキルよりもその人の今後の可能性を期待した素質を採用基準としているからです。

大学でデザインやコンテンツ制作を学ぶ学部に所属していたとしても、広告業界の広告制作におけるレベルに達しないことがほとんどでしょう。

したがって、新卒採用でクリエイティブ性をアピールするより、企業における強みをもとに自分がどんなことを成し遂げていきたいのかということをアピールする方が評価につながりやすいのです

小倉 嘉夫

プロフィール

一方で、「広告制作会社」は広告業界の中でクリエイティブ性が評価されやすい傾向にあります。広告代理店と違い、デザイン制作やコピーライティングを本業とするクリエイティブな会社だからです。

その他では、自社メディアを持っている事業会社も、マルチプレーヤーを必要としている場合があるので評価されやすいと言えます。

④メリットが自分の方向にある理由は避ける

どんなに良い商品やサービスを作っても、適切な集客をしなければ売上につなげることができないため、広告業界は経済の発展になくてはならない存在です。

また、インターネットが急速に普及した現代において、インターネット広告やプロモーションに関する知識は必要不可欠であり、広告業界に入社すると汎用性の高いスキルをつけることができるでしょう。

しかし、自分が「学びたい」という姿勢では、企業から高い評価を受けられません。企業は学ぶところではなく、結果を出すことが求められる場です。知識やノウハウを用いて、クライアントの利益を最大限に上げることが必須になります。

受け身的な姿勢で自分にメリットが向いている文章になっていないか振り返ってみましょう。

自分にメリットが向いている文章の例

  • 私が貴社を志望する理由は、整った研修制度により自分にしか作れない広告を作成できることに魅力を感じたからです。
  • レベルの高い人材と働くことができる環境にある貴社であれば、高いスキルを身につけることができると考えるため、貴社を志望します。

人気の高い広告業界だからこそ差別化できる志望動機で選考突破しよう

ここまで、広告業界の志望動機を作るうえで必要なことを解説してきました。人気の高い広告業界だからこそ、書類選考の段階から質の高い志望動機が求められます。

今回解説した業界の特徴や仕事内容、トレンドについて、再度自分なりに調べ、事前準備をおこなうことから始めましょう。しっかりと時間をかけることで、他の就活生と差別化し、選考突破できる志望動機をつくることができますよ。

アドバイザーコメント

人気が高いからこそ真の業界理解が欠かせない

広告業界はイメージが良く、就活ではとても人気が高いですよね。しかしそのイメージとは裏腹に、実際は泥臭く、ハードワークであることが多い業界です。

広告業界のキラキラした表面的な部分だけでないことをきちんと理解して就活に取り組むことが大切です。また例年倍率が高く、内定をもらうことが困難なので、少しでも確率を高められるように、ネット情報のみに頼らずいろいろな方法で業界研究を進めていきましょう。

そこでおすすめの1冊「広告の基本(波田浩之著)」を紹介します。この書籍はその名の通り、基礎的な広告知識からマーケティングの方法まで記されている実践的な内容なので、広告業界を目指す就活生には必携の1冊です。広告業界で勤務していた私も常に手元に置いていました。

広告業界志望者として普段の意識から変えてみよう

もう1つ大切なのは、普段から、WEB広告や既存メディアの広告を「この広告にはどんな戦略があるのか」「どんな目的や意義があるのか」と自分で思考してみることです。自分の頭で考える癖を付けることで、今まで見えなかったものが見えてくることがあります。

広告業界は憧れだけでは続かないハードな業界ですが、クリエイティブが発揮できて大きなやりがいのある仕事です。憧れの業界に就職できるように、業界研究や広告知識、スキルの習得に徹底的に取り組み、後悔のない就活にしましょう。皆さんのチャレンジを心から応援しています。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

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