例文5選|ネイリストの志望動機が未経験でも光るコツ! NGも解説

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  • キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

    Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士

    Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている

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    Mitsuki Tominaga〇ファッション業界にてスーパーバイザーや採用、お客様相談員を経て独立。大学生の就職支援や高校生向けキャリア講座、中途採用の転職支援事業など幅広い世代の就労支援に従事

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ネイルケアやネイルアートをおこなううえで、デザインセンスはもちろん、施術中のコミュニケーション能力やトーク力などの多くのスキルが必要とされるのがネイリストです。そこで志望動機では、自身の強みをアピールすることがとても重要です。

ただし、未経験で応募する人や資格なしで応募する人は、志望動機でどのような点をアピールすべきかわからない人も多いはず。

実際に志望動機を書いてエントリーする前に、ネイリストの基礎情報や志望動機を書く際の注意点などを理解する必要があります。

この記事では、キャリアアドバイザーの冨永さん、谷所さん、杉原さんのアドバイスを交えつつネイリストの仕事内容について解説します。ネイリストとして就職を目指している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

ネイリストの志望動機はキャリアの目標まで盛り込むことが鍵!

ネイリストの志望動機では、キャリアの目標まで盛り込むことで、長期的に働きたいことや本気度を伝えやすくなります。またネイリストで評価されやすい強みを理解することで、より質の高い志望動機が書きやすくなるでしょう。

この記事ではネイリストになる方法や仕事内容、キャリアパスの一例などを解説します。まずは基礎知識を押さえて、ネイルサロンから何が求められているか深く理解することが大切です。

そのうえで、ネイリストの志望動機の例文をアピールしたい強み別に紹介します。志望動機を書く前に自身がアピールしたい強みの盛り込み方の例として、チェックしてみてください。

最後にネイリストの志望動機の書き方と注意点を解説するので、これらを参考にしながら、実際に志望動機を書き始めましょう。

まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

そもそも未経験でも応募できる? ネイリストになる2つの方法

ネイリストになるおもな方法

ネイリストになる方法は、大きく以下2つに分けられます。

ネイリストになる方法

  • 資格を取って就職する
  • 無資格で就職する

ネイリストになるにはさまざまなルートがあり、その中には未経験者でも挑戦できる選択肢もあります。

ここではネイリストになる方法について解説するので、まずは自身がどのようなルートでネイリストを目指すか検討しましょう。

資格を取って就職する

ネイリストになるために必須な資格はありません。ただし、資格を持っているほうが専門知識や技術がある証明になるほか、資格を必須としている求人が多い傾向があるため、取得したほうが就職しやすくなります

ネイリストの求人で必須資格とされているケースが多いのは、以下の2つです。

JNECネイリスト検定JNAジェルネイル技能検定
特徴ネイリストに必要なスキルや知識を幅広く習得できるジェルネイルを施術するための理論や技術を習得できる
運営団体公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターNPO法人日本ネイリスト協会
試験形式実技試験・筆記試験
種類1級・2級・3級初級・中級・上級
受験資格3級:義務教育の修了
2級:3級の合格者
1級:2級の合格者
初級:義務教育の修了
中級:初級の合格者
上級:中級の合格者
試験回数年4回年2回
免除制度以下の資格取得者は実技試験が免除される
・初級:JNECネイリスト検定3級
・中級:JNECネイリスト検定2級
・上級:JNECネイリスト検定1級
受験料3級:6,800円
2級:9,800円
1級:12,500円
初級:9,900円
中級:13,200円
上級:16,500円
受験実績約99万人(受験者数)10万人以上(取得者数)
ネイリストのおもな資格

資格を取得してネイリストを目指すなら、上記どちらかの資格を取るのがおすすめです。ここからはネイリストの資格を取る方法について解説します。

ネイリストの資格を取る方法

  • 専門学校に入学して技能検定を受ける
  • ネイルスクールに通って技能検定を受ける
  • 独学で技能検定を受ける

就活までのスケジュールや自身の状況に合った方法で、ネイリストの資格を取りましょう。

専門学校に入学して技能検定を受ける

専門学校に入学すれば、資格取得に必要なネイルに関する知識を総合的に学べます。美容専門学校のネイリストコースなどがおもな入学先となり、昼間・夜間課程では2年以上、通信課程なら3年以上の在学期間となります。

専門学校では、技能検定に関する対策やその後の就職サポートまで受けられるのが特徴です。また同じ目標を持つ学生と交流したり、切磋琢磨できたりするため、資格取得に向けてモチベーションを保ちやすいでしょう

また美容専門学校であるため、ネイル以外の美容に関する知識も学べます。在学中にエステティシャンやスタイリストなどへの道も選べるので、幅広いキャリアを実現しやすくなっています。

なお専門学校は最低2年以上の期間が必要となり、学費が高額になりやすいので注意が必要です。そのため、専門学校は、確かな知識・技術をじっくり学びたい人や、時間と費用に余裕がある人に最適です。

志望動機で「専門学校にこれから通いたい」と伝えることはネイリストに対する意欲のアピールになりますか?

杉原 美佐子

プロフィール

専門学校に通いたいという意思はもちろんアピールになる

ネイルはただ爪に塗ればいいという訳ではありません。専門学校では、爪の構造と働き、ネイルケア、ハンドケアなど基礎的な知識だけでなく、薬剤やデザインの知識から実際のサロンワークまでを習います。

また、ネイリストを育成すべく、マニュキア、ジェルネイル、チップの作成などの実技に力を入れています。

「ネイルが好きな人」と「ネイリスト」は違います。プロのネイリストは、顧客の要望に応じたデザインを一定の時間内で施します。どのような注文でも、美しく仕上げながらもお客様をお待たせしないように素早く作業しなければなりません。

専門学校に通いたいと伝えることは、プロとして必要な要素を身に付けたいといった気持ちの表れです。

ネイリスト以外の美容関係の仕事にも興味がある人は、こちらの記事もチェックしておきましょう。美容関係の仕事に共通して求められる3つの資質まで解説しています。

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ネイルスクールに通って技能検定を受ける

ネイルスクールは、ネイリストになるための知識や技術習得に特化しているため、専門学校よりも短期間で資格を取得したい人におすすめです。

ネイルスクールは受講回数や総計時間が決まっているので、具体的にどれくらいの期間で取得できるか算出しやすくなっています。またオンラインスクールがあったり、週の受講回数を決められたりなどさまざまな学び方があるため、在学中や働きながらでも無理なく学べるのが特徴です。

ただしネイルスクールによって、価格や学べる内容がさまざまに異なるので、事前に比較したうえで自身に合ったスクールを選ぶことが大切です。

冨永 実希

プロフィール

資格取得は本気度を伝えることができる重要な要素です。未経験の場合、一定の知識を得ていると判断され、「あとは入社後に経験を積んでいけば戦力になりそう」という印象を残せます。

しかし「資格を取りたい」だけで終わらずに、具体的に資格取得プランを立ててアピールできると良いですね。

独学で技能検定を受ける

ネイリストの資格は独学で合格を目指すこともできます。専門学校やスクールに通うよりも費用を大幅に抑えられますが、自身で学ぶ必要がある点で時間がかかったり、努力が必要だったりします。

特に独学では実技の習得が難しいため、動画教材を購入したり、実際に施術を見学したりして工夫が必要となるでしょう。

また教材や施術に必要な道具を自分で買いそろえる必要があるので、最新の試験概要を含めて自身で必要な情報を調べることが重要です

独学で資格を取得するのは専門学校やネイルスクールに通うよりも難易度が高いため、特別な事情がある人やネイルに関する豊富な知識がある人、実務経験が一定年数ある人に向いている方法です。

無資格で就職する

ネイルの施術には法律上で資格が定められていないため、一定以上の知識やスキルがあれば無資格でもネイリストとして働けます。無資格でネイルサロンへ就職する場合、働いて給与をもらいながらスキルを身に付けられるのがポイントです

またネイルサロンによっては、ネイルスクールが併設されているケースもあるため、最初はアシスタントとして勤務し始めて、スキルアップしながらネイリストデビューを目指せる環境もあります。

ただしネイルサロンによって研修制度やネイリストデビューまでの学習期間が異なるため、無資格で応募する際は事前に確認しておくのがおすすめです。

なおネイルサロンの募集は、応募条件として資格を必須としている事が多いので、無資格・未経験の人を募集しているサロンは少ない可能性があります。確実にネイリストとしてのキャリアをスタートさせたいなら、まずは資格取得を目指すのが良いでしょう。

無資格の人がネイリストの志望動機で本気度を伝える方法はありますか?

谷所 健一郎

プロフィール

ネイリストになりたい理由を明確に伝えることが必須

無資格の人が志望動機で本気度を伝えるためには、資格がなくてもセルフネイルでネイルケアやネイルアートの経験があり、適性を実感してネイリストとして仕事がしたいという気持ち強くなったなど、ネイルリストになりたい理由をしっかり伝えることが大切です。

ネイルの施術には法律上の資格は定められていませんが、今後資格取得に向けて勉強していきたい、もしくは勉強していると伝えれば、ネイリストになりたい意欲が伝わるはずです。

まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

未経験なら必見! 事前に知っておきたいネイリストの基礎知識

未経験なら必見! 事前に知っておきたいネイリストの基礎知識

  • ネイリストの仕事内容
  • ネイリストのキャリアパスの一例
  • ネイル業界の動向

ネイリストに未経験で応募する場合、ネイリストに関する基礎知識をしっかり押さえておくことで、入社への熱意をアピールしやすくなります。また仕事内容や業界の動向を理解することで、自身のキャリアの目標を立てることにもつながりますよ。

ここでは事前に知っておきたいネイリストの基礎知識を解説するので、志望動機を考える前に目を通しておきましょう。

ネイリストの仕事内容

ネイリストの仕事内容

  • ネイルケア
  • ネイルカラーやネイルアート
  • 店舗運営に関するその他の雑務

ネイリストの仕事内容は、ネイル施術に関するものから店舗の運営に関するものまで幅広くあります。仕事内容を理解することで、就職のミスマッチを防ぎやすくなるため、事前にチェックするのが大切です

ここではネイリストの仕事内容を解説するので、具体的な業務内容まで理解しておきましょう。

ネイルケア

ネイルケアとは、爪を健康的に保つための施術をおこなうことです。たとえば、爪の長さを整えたり、爪の表面を磨いてピカピカにしたりします。どれだけデザインが良いネイルをしたとしても、爪自体が清潔で良い状態でないと、魅力的なネイルはできないため、ネイルケアは、ネイルカラーやネイルアートをする前の重要な施術です

加えて、ネイルサロンによってはネイルケアだけのメニューを設けているケースもあり、自身で解決することが難しい噛み癖や深爪、また二枚爪など幅広い爪の悩みを解決する施術もおこないます。

ネイルカラーやネイルアート

ネイルカラーは、爪にマニキュアやジェルネイルを塗布し、美しくカラーリングしつつ爪を補強する施術です。カラーリングを長持ちさせたり、ムラになりにくくしたりするためにベースコート・カラーリング・トップコートの順に複数回に分けて塗っていきます。

ネイルアートは、おもに爪をデコレーションする施術です。デザインやネイルの種類が膨大にあるため、センスやデザインスキルが必要となります。またデザインチップと呼ばれる、爪形の透明なチップにデザインを施したいわゆる付け爪を装着するのも施術の一部です。

昨今では塗布してからすぐに乾くといった速乾性や、耐久性に優れたジェルネイルも普及しはじめているので、おもにジェルネイルの施術が多い傾向があります。顧客の要望をヒアリングして希望通りのデザインや色を確認しながら施術していくので、難易度が高い業務の一つです

自分でネイルカラーやアートをしているのですが、趣味の範囲でも志望動機でアピールになりますか?

冨永 実希

プロフィール

アピールにはなるがほかの多くの応募者も同じ理由だということを理解しよう

もちろん立派な志望動機になりますが、「ネイルが大好きなんです。趣味としても自分で楽しんでいます!」だけでは、顧客の域を超えません。

ネイリストになりたいという応募者でネイルの施術経験がない人がいるでしょうか? 少なくとも、職業にしたいと思うまでの興味関心の高い人ばかりのはずです。

その中で自分をアピールするには、「ネイルが好きだから職業として何をしたいのか?」「どのように施術技術で役に立ちたいのか?」「将来的にどのようになりたいのか?」など、「好き」から派生したキャリアビジョンを描いてみてはいかがでしょうか。

店舗運営に関するその他の雑務

ネイリストは施術以外にも、以下のような店舗運営に関する雑務をおこないます。

店舗運営に関するその他の雑務

  • 店内の清掃
  • 施術道具のセッティング
  • 予約の受付確認
  • レジなどの会計に関する業務
  • SNSアカウント・Webサイトの更新
  • デザインチップの作成

施術以外の業務として具体的な仕事内容はネイルサロンによって異なるため、運営方法や集客方法などを踏まえてどんな業務があるのか、できる限り事前にリサーチするのがおすすめです

谷所 健一郎

プロフィール

志望動機を書く前に理解を深められるよう、ネイリストには、ネイルの技術以外にもやるべき業務がさまざまにあることを強調していただきたいです。

ネイリストの仕事は、ネイルの施術だけをおこなっていれば良いわけではありません。店内の清掃、施術器具のセッティング、予約受付、レジ業務、販促など多くの業務もやる必要があります。

そのため、店舗運営に関連するさまざまな業務を、積極的に取り組んでいく姿勢が求められます。

ネイリストのキャリアパスの一例

ここではネイリストのキャリアパスの一例を紹介します。

未経験からネイルサロンに入社し、働きながら資格を取得するようなキャリアパスとなっているため、自身がどのようなキャリアを描きたいか検討している人や、未経験からネイリストを目指そうとしている人はぜひ参考にしてみてくださいね。

ネイリストのキャリアパスの一例

  1. ネイルサロンでのアシスタントとして入社
  2. 研修や練習を続けてネイリストとしての技術習得(数カ月〜1年程度が目安)
  3. 実技テストに合格してネイリストデビューする
  4. 資格取得
  5. 店舗運営に関する業務を習得
  6. サロンマネージャーにキャリアアップor独立・開業(入社から3〜5年以上が目安)

ネイルサロンに就職する場合、実務経験があり常連客がいるようなケースを除き、基本的にアシスタントからキャリアをスタートすることになります。また、未経験だとしても資格を取得しているかによって、ネイリストデビューまでにかかる期間は変わってくるでしょう

最初は未経験でもネイリストとしてデビューして経験を積んでいけば、ゆくゆくはサロンマネージャーや独立まで目指すことができますよ。

杉原 美佐子

プロフィール

ネイリストとしてのキャリアには、店長(店舗責任者)や運営組織責任者、あるいは独立開業があります。

まずは、組織内での貢献を考えましょう。ネイルや接客スキルを上げて売上げに貢献することを述べれば良いと思います。

ネイル業界の動向

NPO法人 日本ネイリスト協会のネイル白書2023の概要によると、ネイル産業市場規模は2015年以降で前年比1%前後の増加を続けていて、2019年には2,321億円まで達しました。

2010年の2,033億円から年々成長していましたが、新型コロナウイルス感染症による影響で、2020年に2,007億円、2021年には1,868億円と大幅に減少しています。このように、2020年に始まった新型コロナウイルス感染症の流行は、ネイル産業にも大きな打撃を与えました。

一方で、2022年以降は回復の兆しが見え始めていて、2022年の市場規模は2,014億円、さらに2023年は2,115億円まで回復すると予測されています

この回復傾向は、感染対策の浸透や社会経済活動の正常化によるものと考えられます。まだ新型コロナウイルス感染症が流行する前の水準には及びませんが、ネイル産業は少しずつ回復の道を歩んでいると言えるでしょう。

志望動機で触れるべきネイル業界の最新トレンドや技術革新などはありますか?

谷所 健一郎

プロフィール

販促かかわる考えを積極的にアピールすると良い

ネイル業界では、自宅でできるセルフネイルと差別化した技術やサービスが求められています。

InstagramやYouTubeなどで、ネイルの仕上がりだけでなく施術の過程から見せて顧客を増やすなど、販促に関連する考えを志望動機で触れると良いでしょう。

また施術前にデザインしたネイルをARなどでバーチャル体験できるなど、DXを積極的に取り入れていく販促も、業界のトレンドを理解していると評価されます。

ネイルサロンに行きたくなるような戦術を打ち出して、売上げに貢献していきたいことを志望動機でアピールしましょう。

かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断

就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

志望動機でアピールしよう! ネイリストで評価されやすい強み

ネイリストの基礎知識を理解したところで、選考の準備を進めるために志望動機を考えようとする人もいるのではないでしょうか。志望動機を書くためには、ネイルサロン側が応募者に何を求めているのか理解することが大切です。

ここではネイリストで評価されやすい強みを解説するので、自身の強みと照らし合わせて選考に備えましょう。​​ネイリストで評価されやすい強みを理解することで、志望動機で自身がアピールすべき強みに気づきやすくなりますよ。

おしゃれ・美容意識が高い

ネイリストは美容施術をおこなう仕事なので、おしゃれ・美容意識が高いことがプロの施術者としてのスキルセットの一部となります。

美容施術をおこなう立場として、最新のトレンドや技術に精通していることは、顧客により質の高いサービスを提供することにつながります。自身が日頃から実践しているからこそ、効果やその注意点を説明し、説得力のある提案ができるのです。

またネイル施術を受ける顧客は、美容意識の高い人が多い可能性があるため、顧客とのコミュニケーションを円滑におこなううえでも美容意識は重要です。共通の関心事があることで、より深い信頼関係を築きやすくなります。顧客のニーズや好みを的確に理解し、それに応えるデザインや施術を提供することができるでしょう。

細かい作業が得意

ネイル施術は繊細で精密な作業が多く、細かい作業が得意なことは仕事に直接役立ちます。

まず細かい作業が得意であることは、施術時間の短縮につながります。正確かつスピーディーにネイルアートを施すことで、顧客の待ち時間を減らしたり、より多くの人にサービスを提供したりしやすくなるのです。さらにこれは顧客満足度の向上だけでなく、サロンの生産性を向上させることにもつながります。

また細やかな技術は、より複雑なデザインを実現しやすくなります。繊細なラインや小さなパーツの配置・グラデーションの微妙な調整など高度なネイルアートを表現しやすくなるので、顧客が要望するさまざまなデザインニーズに応え、魅力的なデザインを提供できるでしょう。

冨永 実希

プロフィール

ネイリストの適性として、細かな作業が苦ではないことが挙げられますが、必ずしもそうとも言い切れません。

単純作業ではなくアートというくらいなので、創作力や顧客のご要望をしっかりヒアリングする能力など、ほかの得意分野のアピールを考えておくと良いでしょう。

コミュニケーション能力が高い

ネイリストにとってコミュニケーション能力が高いことは、顧客との信頼関係の構築や高品質なサービス提供において重要です。

まず、施術中の会話は顧客との関係性を深める機会となります。会話を通じて顧客に心地良い時間を提供できれば、リラックスした雰囲気を作りやすくなるでしょう。また日常的な会話の中から顧客の好みを理解し、次回の提案に活かせられます。

さらに、ヒアリング力があると、デザインの要望を正確に理解し、言葉にされていない希望も可能な限り察知することで、期待以上のデザインを提供できるかもしれません。またネイルに関する顧客の悩みを聞き取り、適切なアドバイスを提供することで、信頼を得ることにつながります。

ほかにもネイリストは予約の変更を受けたり施術の修正を依頼されたりするケースがあるため、適切な言葉遣いと態度で対応することで、顧客との良好な関係を維持しやすくなります。

谷所 健一郎

プロフィール

どんなに素晴らしいネイル技術でも顧客が満足しなければ、ネイリストとしてのビジネスは成り立ちません。顧客の要望や悩みを的確に汲み取ることのできるヒアリング力は、コミュニケーション能力のなかでも特に重要です。

コミュニケーション能力の高さをアピールしたい人は、こちらの記事もチェックしておきましょう。企業が求めるコミュニケーション能力の種類について解説しています。

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学び続ける意欲がある

ネイルデザインの流行は、移り変わりが早いのが特徴です。季節ごとに人気のデザインやカラーが変化し、新しい素材や技法が増えていくので、常に最新のネイルアートを学び続けることが顧客のニーズに応え続けるために重要です。

さらに、ネイル施術の技術を磨き続けることで、自身にしかできない独自のデザインや施術方法を確立することができます。これは数あるネイリストのなかで、差別化を図るうえで役立ちます。独自の技術やデザインは、顧客の心を掴み常連客を増やすだけでなく、サロンの評価も高めることにつながります。

また新しい商品や機器の使用方法・衛生管理の最新知識など、技術面以外の学習もより安全なサービスを提供するために大切です。

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実務経験・スキルがある

実務経験やスキルのあるネイリストは、顧客のさまざまなニーズに応えやすくなるので評価されやすくなります。

まず実務経験を積むことは、多様な顧客のニーズに対応する能力をつけることにつながります。さまざまな爪の形状や状態・個性的なデザインの要望に対応できれば、顧客満足度を上げやすくなります

また実務経験を積むと予期せぬ状況にも冷静に対処し、最適な施術を提供できるようになるため、ネイルサロンとしても安心して施術を任せやすいでしょう。

加えて技術面では、基本的なネイルケアからアート・ジェルネイルなど、幅広いスキルの習得が求められます。これらの技術を確実に身につけて磨きをかけることで、顧客のニーズに応えられるネイリストとして認められやすくなるのです。

また確かな技術力は、日々の施術や継続的な練習によって培われるので、自己研鑽ができる人材としても評価されやすいと言えます。

得意なネイルの施術をうまくアピールしたい人には、こちらも記事がおすすめです。就活で得意分野を聞かれた際の回答方法や就活生に多い失敗回答を解説しています。

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まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。

そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
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未経験者を募集するネイルサロンが応募者に求めることは? キャリアのプロが解説

ネイリストで評価されやすい強みについて解説しましたが、選考に応募するうえでネイルサロンから何を求められているか、想像がつかない人もいるのではないでしょうか。

ここでは多くの求職者を支援し、業界に詳しいキャリアコンサルタントに、未経験者を募集するネイルサロンが応募者に求めることについて聞きました。実際にエントリーする前に、サロン側の目線に立って、どんな人材に需要があるか考えてみましょう。

アドバイザーコメント

未経験でもそこまで懸念する必要はない

経験のない新卒を募集する背景には、事業拡大、人材育成などが考えられます。或いは業界全体の拡大も視野に入っているかもしれません。どの業界でも学生は未経験のため、その点はまったく気にする必要はありません。

一方で、ネイルの施術を受けたことがない、見たことがない、ネイルそのものをしたことがないなど、「好き」という要素がまったくない場合はモチベーションの面で懸念されることがあるでしょう。

応募者はネイル好きという仮説のもと選考されている

まずはネイルについて、何が好きなのか、なぜその好きを職業にしようと思ったのかを言語化しておきましょう。

実際に入社した後どのようにスキルアップしていきたいのか、そのためにどのような努力をしていくのか、なりたいネイリストに向けてイメージを伝えましょう。技術職のため、ブラッシュアップの継続が必要です。この点はアピールポイントです。

サロン側は、意欲だけでなく美的センス、基本的マナー、コミュニケーション能力などもネイリストに求めています。やりたいことを実現するために、現段階でできることを実施していきましょう。

アピールしたい強み別! ネイリストの志望動機例文5選

実際に志望動機を書く前に、ネイリストの志望動機の例文を参考にしたい人も多いのではないでしょうか。

ここではアピールポイント別でネイリストの志望動機例文を紹介するので、自身の強みや経験に合わせた志望動機のイメージが湧かない方は、参考にしてみてくださいね。自分らしさを活かした魅力的な志望動機を作るためのヒントが見つかりますよ。

①おしゃれ・美容意識の高さをアピールした例文

おしゃれ・美容意識の高さをアピールした例文

私が御社を志望するのは、私のおしゃれと美容への強い情熱を活かし、お客様一人ひとりの個性を引き立てるネイルアートを提供したいからです。

幼少期から美容に興味を持ち、常に最新のファッショントレンドやネイルデザインを追って、勉強してきました。大学時代には、ネイルアートの自主勉強会を立ち上げ、技術向上に励むとともに、友人たちとトレンドや個性表現についてディスカッションを重ねました。

この経験から、ネイルアートが単なる装飾以上に、自己表現や自信につながる重要な役割を果たすことを実感しました。

御社は、最新のトレンドを取り入れつつ、お客様の生活スタイルや好みに合わせたオリジナルデザインを提案されていると伺い、深く共感いたしました。私のこれまでの経験や創造性を活かし、お客様の魅力を最大限に引き出すネイルアートを提供することで、御社に貢献したいと考えております。

杉原 美佐子

プロフィール

ネイリストの志望動機でおしゃれ・美容意識の高さをアピールする場合、意識すべき点や気をつけるべき点を教えていただきたいです。

おしゃれや美容意識の高さをアピールするのは問題ないですが、おしゃれは自分のためであることを理解しておきましょう。ネイリストは顧客が美しくなるのをサポートする仕事です。

そうした意識を顧客にどのように役立てるのかを考えてみてくださいね。

②細かい作業が得意なことをアピールした例文

細かい作業が得意なことをアピールした例文

私が御社を志望するのは、私の細かい作業への適性を活かし、お客様に最高品質のネイルアートを提供したいからです。

幼い頃から繊細な絵画や工芸に親しみ、高校では美術部で微細な細工を要する日本画を描くことを中心に活動しました。そして、当時SNSで日本画のネイルアートを見つけたことが、ネイルアートへの興味につながりました。

高校卒業後、アルバイトをしながら通ったネイルスクールでは、特に細かなラインアートやミニチュアデザインで高い評価を受け、卒業作品展では最優秀賞を獲得しました。また、練習中は長時間の集中力維持と、ルーペを使用した精密な作業にも慣れ親しみました。

御社は繊細で美しいネイルデザインで知られており、私の強みを最大限に発揮できる環境だと感じています。細部まで丁寧に仕上げる技術で、お客様の期待を超える仕上がりを提供し、サロンの評判向上に貢献したいと考えております。

冨永 実希

プロフィール

細かな作業が得意なことだけをアピールしていては、「ネイリストでなくても良いのでは?」と志望度が低いと捉えられがちです。

そのため、ネイリストを職業にしようと思った経緯や、細かな作業は得意で苦にならないことなど、具体的に表現することを心掛けると良いでしょう。

③コミュニケーション能力が高いことをアピールした例文

コミュニケーション能力が高いことをアピールした例文

私はこれまでの経験で培ったコミュニケーション能力を活かし、お客様一人ひとりのニーズに寄り添ったネイルサービスを提供したいため、御社を志望します。

大学在学中、カフェでのアルバイトを通じて、お客様との対話力を磨きました。特に常連のお客様の好みを覚え、その日の気分に合わせた飲み物を提案することで、多くのリピーターを獲得しました。店長からは「お客様と自然に会話しつつ、的確な提案ができる」と評価されました。

この経験を通じて、人と接することの喜びと、一人ひとりのニーズに応える大切さを実感しました。そして、幼い頃から憧れていたネイリストという職業に、自分のコミュニケーション能力を活かしたいと考えるようになりました。

私は以前から御社のネイルサロンに通っており、スタッフの方々のきめ細やかなカウンセリングと丁寧な対応に感銘を受けてきました。特に、初めてネイルをする際の不安を和らげてくださったスタッフの方の対応が、今でも印象に残っています。

御社の一員として私のコミュニケーション力を活かし、お客様との信頼関係を構築し、長期的な顧客満足度向上に貢献したいと考えております。まだネイルの技術は未熟ですが、お客様に寄り添う姿勢と学ぶ意欲を持って、日々成長していく所存です。

谷所 健一郎

プロフィール

ネイリストの志望動機でコミュニケーション能力が高いことをアピールする場合、意識すべき点や気をつけるべき点を教えていただきたいです。

コミュニケーション能力が高いことをアピールする場合は、「要望や話を的確に把握したうえで顧客に合わせた対応ができるコミュニケーション能力」を意識すべきでしょう。

顧客のなかには、ネイルリストとの対話を通して満足度を感じる人もいるからです。

④学び続ける意欲をアピールした例文

学び続ける意欲をアピールした例文

御社を志望する理由は、私の学び続ける姿勢を活かし、常に進化するネイル業界の最前線で活躍したいからです。

ネイルスクール在学中、基本技術の習得に加え、自主的に最新のトレンドや素材に関する勉強会を開催し、クラスメイトと知識を共有しました。

卒業後も月に1回以上セミナーに参加し、新しい技術や知識の吸収に努めています。また、ネイルコンテストにも挑戦し、新しいデザインに挑戦し続けています。この経験から、技術向上には継続的な学習と挑戦が不可欠だと実感しました。

御社はスタッフの教育に力を入れていると伺っています。私の向上心を存分に発揮し、常に最新のスキルでお客様に満足していただけるよう、成長し続けるネイリストとして貢献したいと考えております。

杉原 美佐子

プロフィール

学習を中心にまとめてあり、月一回以上と具体的な数字もあるので積極的に自己啓発に努めていることがよくわかる良い志望動機だと思います。

ほかにも好きなデザインやネイルカラー、ジェルネイル、チップのどれが得意かも書いてあると良いでしょう。

⑤実務経験・スキルをアピールした例文

実務経験・スキルをアピールした例文

私が御社を志望した理由は、専門学校で培った技術と知識を活かし、御社の「ナチュラルビューティー」の理念に基づいたネイルアートを提供したいからです。

ネイルコースではジェルネイル技術を中心に学び、特にハンドケアと爪の健康維持に興味を持ちました。卒業制作では自然由来の素材を使用したネイルアートを考案し、講師から高い評価を得ました。

御社が提唱する「爪を美しく見せるナチュラルアート」に深く共感し、自然の美しさを引き出す技術をさらに高めたいと考えています。また御社の有機素材へのこだわりは、私自身の美容哲学と合致していて、お客様の爪の健康と美しさの両立に貢献できると確信しています。

スクールで学んだ知識と技術を活かしてさらなる研鑽を重ね、お客様一人ひとりに寄り添ったネイルケアを提供したいと考えております。

冨永 実希

プロフィール

ネイリストの志望動機で実務経験・スキルをアピールする場合、どのような経験・エピソードを交えるべきかを教えていただきたいです。

経験がある場合には、経験値をできるだけ数値化することで具体的なアピールができます。また、顧客とのエピソードから何を学び、今後どのように活かしたいのかなどを述べられると施術しているイメージが伝わり良いと思います。

志望動機がなかなか書けない人は、こちらの記事もおすすめです。誰でも志望動機を書けるようになる方法や、時間がなくてもすぐに完成させる方法を解説しています。

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5ステップで作成しよう! ネイリストの志望動機の書き方

ネイリストの志望動機を作ろうとして「何から始めれば良いかわからない」と悩む人もいるのではないでしょうか。

志望動機には職種によって盛り込むべき内容があるので、それらを意識したうえで採用担当者に人柄や熱意が伝わる構成で考えていく必要があります。

ここではネイリストの志望動機の書き方を解説するので、5つのステップを順番に進めていきましょう。

①ネイリストになりたい理由を深掘りする

まずはネイリストへの志望度を確認するために、ネイリストになりたい理由を深掘りしましょう。たとえば、ネイリストになりたい理由が「おしゃれや美容が好き」である場合、以下のように自問自答して、志望動機を深掘りします。

志望動機を深掘りするための自身への問いかけ

  • おしゃれや美容が好きな理由は?
  • おしゃれや美容の中で何が一番好き?
  • おしゃれや美容に興味を持ったきっかけは?
  • おしゃれや美容にかかわる仕事ならネイリスト以外でも良いのか
  • なぜネイリストでないとだめなのか

上記の質問に答えていくことで、自身がなぜネイリストになりたいか深掘りすることができます。これをおこなうことで自身がネイリストを目指す軸が明確になり、志望動機の質を高めて就活しやすくなりますよ。

谷所 健一郎

プロフィール

未経験者であれば、「ネイリストになりたい理由」はかなり重視されます。ネイリストになりたい気持ちがしっかりしていれば、積極的にネイル技術や関連する仕事を習得していくと考えるからです。

一方、なりたい理由が曖昧だと、挫折をして辞めてしまう可能性が懸念されてしまうでしょう。

自己分析してネイリストの適性があるか考える

就活では、ネイリストへの憧れだけでなく、ネイリストとしてどう貢献できるかという能力面もチェックされます。

ネイリストの適性があるかを考えるには、自己分析をして自身にどんな性質や価値観があるか理解することが重要です。まずは以下の手順で自己分析を進めましょう。

自己分析する方法

  1. 自身の経験や活動をおこなったときの感情・思考を振り返る
  2. 当時なぜそう思ったのか深掘りする
  3. わかってきた自身の本質や傾向を明確にする
  4. 幼少期から最近のことまで①〜③を繰り返す

自己分析をして自身の考え方や価値観の傾向がわかってきたら、それをネイリストとして活かせるか考えましょう。ネイリストに適性があるかは、先述のネイリストで評価されやすい強みと自身を照らし合わせることでわかりやすくなります。

ネイリストで評価されやすい強み

  • おしゃれ・美容意識が高い
  • 細かい作業が得意
  • コミュニケーション能力が高い
  • 学び続ける意欲がある
  • 実務経験・スキルがある

自身の適性に当てはまるものや近いものが多いほど、適性が高いことになるので、一通りチェックしてみてくださいね。

どんなネイリストを目指すのかを考える

ネイリストになりたいなら、どんなネイリストを目指すかまで考えることで、より志望動機に説得力を持たせることができます。たとえば、目標とするネイリストの例として、以下のようなものが挙げられます。

目標とするネイリストの例

  • たくさんの常連客がいるネイリスト
  • ネイルアートが人気なネイリスト
  • 顧客満足度が高いネイリスト
  • 独創的なデザインができるネイリスト
  • 顧客を楽しませられるネイリスト

自分が理想だと思ったネイリストがなりたいネイリストなので、どんなネイリストだったとしてもすべて正解です。そして目指したいネイリストが決まったら、そのネイリストになるには何が必要なのか考えます。具体的に必要なスキルがわかったら、実現するために自己研鑽しましょう。

目指したいネイリスト像が決まりません……。

杉原 美佐子

プロフィール

自分が考えるネイリストとしての価値観を明確にしよう

ネイルは根気のいる作業なのに、なぜネイリストになりたいのでしょうか。細かい作業が得意だからですか。それともいろいろなデザインを考えるのが得意だからですか。ネイルをしているとき、どのような気持ちですか。

また、ネイルを施された美しい手を見ると何を感じますか。あるいは、ささくれがある手はどのように見えますか。お手入れをしてあげたくなりますか。

そこからネイリストの仕事の意義を考えましょう。自分は顧客にネイルを通して何を提供しているのでしょうか。

自分が考えるネイリストとしての価値観を示せれば、理想像でなくても構いませんよ。

どんなネイリストを目指すのか考えている人には、以下の記事がおすすめです。自分らしいキャリアビジョンを描く方法を5ステップで解説しています。

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②応募するネイルサロンを選んだ理由を明確にする

ネイリストになりたい理由を深掘りできたら、応募するネイルサロンを選んだ理由まで明確にすることで、志望動機の説得力が上がります。就職先候補としてネイルサロンを選ぶ理由としては、以下のようなものが挙げられます。

ネイルサロンを選ぶ理由の例

  • そのネイルサロンで働くネイリストに憧れたから
  • ネイルサロンの理念に共感したから
  • ネイルサロンの店舗が気に入ったから
  • ネイルサロンで働く人々と相性が良さそうだったから

上記のように人によってさまざまな理由があるでしょう。またネイルサロンを選んだ理由は一つではないかもしれません。その場合、ネイルサロンを選んだ一番の理由を明確に決めましょう。具体的な志望理由を伝えることで、採用担当者にわかりやすく志望動機を伝えやすくなりますよ

ネイルサロンのコンセプトが好きで就職したいのですが、志望動機でどのように伝えるべきでしょうか?

冨永 実希

プロフィール

他社との違いを自分の言葉で言語化することが大切

そのサロンのコンセプトが好きということは、どのようなコンセプトなのか、他者に端的に説明できるようまとめておくと良いと思います。また他社サロンとの違いは何か、質問されて的確に答えられるように言語化しておきましょう。

一方で、自身が顧客である視点ではなく、来店する顧客に対してどう考えるのかという「働き手」としての視点を持つことが重要となります。

接客業は顧客としての感想になりがちです。

顧客としての感想がきっかけで、そこを起点に働きたいと思ったのであれば良いと思いますが、サービス提供者としての視点で志望動機を伝えられると、活躍しているイメージをもってもらいやすいでしょう。

ネイルサロンを選んだ理由として社風の要素が強い場合、以下の記事もチェックしておきましょう。社風を志望動機とする際の3つの注意点を解説しています。

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実際に利用してみる

ネイルサロンを選んだ理由をより明確にするために、まずは自身でそのネイルサロンのサービスを利用してみましょう。

応募要項や公式サイトでわかる情報は限られているため、実際にネイルサロンを訪れることでその場の雰囲気やサービスの質・どんな人が働いているかなど、さまざまなことを知ることができます

なおネイルサロンを利用してみて自身が働きたいと思えなければ、別のネイルサロンへの応募を検討するきっかけにもなるでしょう。就職後のミスマッチを防ぐためにも、可能であれば一度は志望先のネイルサロンを訪れるのがおすすめです。

企業への理解を深めるために、インターンシップに参加する予定の人はこちらの記事もチェックしておきましょう。インターンに参加するために必要なことを解説しています。

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杉原 美佐子

プロフィール

志望するネイルサロンを利用したことがある場合は、サロンを大きくしたいとアピールすると好印象を残せることがあります。

ネイルサロンと言えども店舗経営には変わらないので、企業として発展は不可欠です。売上貢献だけでなく、社会の中でどういった存在にしたいのか訴えてみてはいかがですか。

企業研究する

志望動機を書く前に企業研究をすることで、ネイルサロンへの理解を深めることができます。ネイルサロンの企業研究は、以下のように進めましょう。

ネイルサロンの企業研究する方法

  1. 公式サイトで企業概要を確認する
  2. ネイルサロンの強みや特徴を理解する
  3. ネイルサロンの歴史・動向を知る
  4. 経営者がどんな人か理解する
  5. 働いている人の意見と顧客からの評判を確認する

企業研究はネイルサロンの公式サイトや就活サイトの採用ページなどからおこないましょう。特に働いている人の意見と顧客からの評判を確認することは、現場のリアルな情報を知ることにつながります

さらにネイルサロンの企業研究をする場合、実際にそのネイルサロンで働くことを想定しながら情報収集することが重要です。志望動機に説得力を持たせるために、少しでも情報を集めてネイルサロンの特徴や理念を理解するように心掛けましょう。

企業理念に共感していることを志望動機に盛り込みたい人は、こちらの記事がおすすめです。企業理念のパターンごとに例文を紹介しています。

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③自身の強みやエピソードを志望動機に絡める

応募するネイルサロンを選んだ理由を明確にできたら、ほかの応募者と差別化するために自身の強みやエピソードを志望動機に絡めましょう。数ある応募者の中から採用担当者に注目してもらうには、ありきたりな志望動機やほかの応募者と似た志望動機にならないようにすることが重要です

そのため、企業研究で理解したネイルサロンの理念や方向性に自身の強みやエピソードを絡めて、自分でしか実現できない筋道で志望動機を作りましょう。これにより志望動機が差別化できると同時に、志望度が高いことをアピールしやすくなりますよ。

エピソードを志望動機に盛り込むうえで文字数を減らしたい人には、こちらの記事がおすすめです。志望動機の文字数を減らすコツや増やすコツを解説しています。

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④ネイリストとしてどのようにサロンに貢献できるか考える

志望動機にネイリストとしてどのようにサロンに貢献できるか書くことで、長期的に働きたいことをアピールできます。

たとえばトレンドのデザインをいち早く導入するようなネイルサロンでは、新しい流行りのデザインを実現するための情報収集力や技術力が必要です。したがって、常に自己研鑽をして技術力を磨いたり、SNSなどで情報収集して流行りのデザインを見つけたりすることで、サロンに貢献しやすくなるでしょう。

このようにネイルサロンから何を求められているのか想定し、それに対して自身がやるべきことを考えると、ネイルサロンに貢献するための具体的な方法が明確になります

また自身の強みや経験を活かして、どのようにサロンに貢献できるかを考えることも大切です。これを深掘りすることで自身を採用することのメリットを採用担当者に伝えやすくなりますよ。

自身がどのようにネイルサロンに貢献できるか思いつかない人には、こちらの記事もおすすめです。会社に貢献できることの例や面接官が評価するポイントまで解説しています。

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⑤将来の目標を盛り込む

志望動機には、ネイリストとして将来の目標を盛り込むことで、長期的に働きたいことをアピールしやすくなります。まず企業が人材を採用するには、時間や費用の面で一定のコストがかかります。よって人材を募集しているネイルサロンは、長期的に安定して働いてくれるネイリストを採用したいと考えているのです。

現時点で将来の目標が決まっていないなら、どんなネイリストを目指すのかを考えた際に描いた将来像を、ネイルサロン入社後の目標と置き換えることで具体的にイメージしやすくなります。

なお志望動機に将来の目標が記載されていないと「キャリアパスを考えられていないため志望度が低い」「長期的に働くことを考えていない」と採用担当者からとらえられてしまうかもしれません。そのためネイリストとしての将来の目標は、志望動機に必ず含めるようにしましょう。

冨永 実希

プロフィール

ネイリストとして将来の目標を考える際は、まずは就職の軸を固めましょう。その軸を元に将来どうありたいのか、大きな枠でキャリアプランを考えてみましょう。

そこから、「なぜネイリストを選択したのか」を自問自答していくことで見えてくると思います。簡単ではありませんがこの時間は重要です。

志望動機に盛り込む将来の目標を考えている人は、以下の記事もチェックしておきましょう。キャリアプランを高評価につなげるコツを解説しています。

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こちらのQ&Aでは、ネイリストの履歴書の書き方についてキャリアコンサルタントが解説しています。併せてチェックして理解を深めましょう。

就活のプロに聞く! 未経験者がネイリストの志望動機でアピールすべきこと

ネイリストには技術力が重要という点を踏まえて「未経験でネイリストとして就職するのは難しいのでは?」と考える人もいるのではないでしょうか。また資格を持っていても実務経験がないため、就活に不安を感じている場合も考えられます。

ここでは数多くの求職者を支援した実績のあるキャリアコンサルタントに、未経験者がネイリストの志望動機でアピールすべきことについて聞きました。経験がなく不安な人はぜひ参考にして志望動機に活かしましょう。

アドバイザーコメント

まずはどんな人がネイルサロンに通うのかを理解することが大切

美容系では、最後に爪にお金をかけると言われています。おしゃれに興味がない人は美容室には行っても、ネイルサロンにはなかなか足を運びません。また、自分でしようと思えばできるのに、顧客はあえてネイルサロンに通ってくれます。

ネイルは凝れば凝るほど時間がかかります。美容室とネイルサロンに足繁く通える人は、お金と時間に余裕がある人です。そうでない場合は、どちらか、あるいはその両方をなんとか工夫して通っています。

顧客の層を理解することが最大限のサービス提供につながる

ネイルが好きなだけでは仕事は務まりません。顧客あってのネイルサロンです。どのような人が顧客となり、サロンを支えているのかをしっかりと理解しましょう。その顧客を満足させるのがネイリストの仕事です。そうなるとネイルの技術だけでなく、接客スキルも必要となります。

サロンには高級サロンからお手軽なサロンまでいろいろあり、当然ながら客層も異なります。サロンは自分のお店にふさわしいネイリストを望んでいます。

顧客がそのサロンを選ぶ理由を考え、どのサロンなら自分はネイリストとして最高のサービスを提供できるかを考えてください。

説得力を持たせる! ネイリストの志望動機を書く際の注意点

ここまででネイリストの志望動機を書けたら、提出前に注意点を確認しておくことも重要です。内定を獲得するためには、よくあるミスを避けて志望動機の質をできるだけ高めておくことが鍵になります。

ここではネイリストの志望動機を書く際の注意点を解説するので、あらかじめ目を通しておきましょう。またすでに志望動機が完成した人も、見直す際の参考にしてください。

ネイリストになりたいことを結論にしない

志望動機を「ネイリストになりたいから」と結論づけてしまうと、説得力に欠けて採用担当者の心に響きません。ネイリストになることは志望の前提であり、そこから先の具体的な目標まで伝えるのが重要だからです。

志望動機では、ネイリストとして何を実現したいのか、どのようにお客様や社会に貢献したいのかを明確に伝えるましょう。たとえば「顧客のネイルを綺麗にする手助けをしたい」「ネイルアートを通じて人々を喜ばせたい」といった具体的な目標を掲げることです。

またそのネイルサロンで働くことでどのように自身のスキルを向上させ、サロンの発展に貢献できるかを述べることも効果的です。自身の成長とサロンの成長を結びつけた志望動機は、採用担当者に良い印象を与えることにつながりますよ。

谷所 健一郎

プロフィール

「ネイリストになりたい」以外の志望動機が思い付かない人は、ネイリストが期待されていることを考えてみましょう。

たとえばネイルを綺麗にして顧客のモチベーションを高めたい、ネイル技術を高めて売上げに貢献したいなど、顧客やネイルサロンの視点で考えてみると良いと思います。

技術を学びたいことを志望動機にしない

技術を学びたいことをネイリストの志望動機にしてしまうと、受け身ととらえられてしまう可能性があります。採用するネイルサロン側は、自社の成長や顧客満足度の向上に寄与してくれる人材を求めているので、企業へ貢献したいことを伝えることが重要です。

技術の向上意欲があることは良い点ですが、ネイリストとしてはほとんどの人が持っている姿勢なので、代わりに自身の強みやスキルを活かしてどのようにネイルサロンに貢献できるか述べましょう

たとえば「スクールで学んだ技術を活かして顧客に最高のサービスを提供したい」「新しい技術や流行を積極的に取り入れてネイルサロンの魅力向上に貢献したい」のように、貢献するための具体的な方法まで伝えると効果的です。

将来的に独立したいことを全面に出さない

将来的にネイリストとして独立を考えている人もいるかもしれませんが、これを志望動機に含めてしまうと「長期的に働いてくれない」という印象を与えてしまう可能性があります

前提として、企業は組織に長く貢献してくれる人材を求めているケースが多いです。入社前から独立志向を示してしまうと、熱意や企業への貢献意欲が疑われるかもしれません。

また企業の投資となる人材教育や訓練に見合うリターンが得られないと判断される可能性もあります。そのため志望動機では、まずはそのサロンでしっかりと働き、成長していく意欲を示しましょう。

待遇や条件面を志望動機にしない

「給与が良い」や「休日が多い」などの理由を志望動機としてしまうと、単なる条件面での都合で志望していると受け取られかねません。人材を募集するネイルサロンが求めているのは、サロンの理念に共感し、顧客満足度の向上や企業の成長に貢献してくれる人材です

待遇や条件を重視する姿勢は、仕事への情熱や意欲の欠如を示唆してしまうリスクがあります。また待遇や条件面は勤務した後に変更される可能性があるため、仮に条件に合わなくなったら退職されてしまうと判断されるかもしれません。

志望動機はネイルサロンで働くことへの熱意と、サロンに対して提供できる価値を伝える機会なので、志望動機で条件面に焦点を当てることは避けましょう。

杉原 美佐子

プロフィール

待遇や勤務条件でサロンを決めても良いと思います。ただし、待遇や勤務条件は上を見るとキリがありません。納得できるラインをしっかり決めたうえで、納得できるからこそ、そこでどのように働くのかをアピールすることが大切です。

ほかのネイルサロンでも当てはまる内容にしない

志望動機でネイルサロン固有の特徴や魅力に言及すれば、そのネイルサロンへの志望度の高さをアピールしやすくなります。

たとえば「ネイルが好きだから」「お客様に喜んでもらいたいから」などの理由は、どのネイルサロンにも当てはまってしまいます。採用担当者は応募者がなぜ数あるネイルサロンから自社を志望したのかを知りたいのです。

もし志望動機がほかのサロンにも当てはまる内容であれば「このサロンでなくても良いのでは?」と疑問を抱かれてしまう可能性があります。

そのため、志望するネイルサロン独自の特徴や強み・理念・方針・提供するサービスなどを深く理解したうえで、共感や魅力を具体的に述べることが重要です

ネイリストの志望動機は目標設定で差をつけて内定を勝ち取ろう

ネイリストの志望動機は「ネイリストになりたい」だけでなく、その先の目標まで伝えることが重要です。志望する理由を深掘りして質の高い志望動機ができれば、ネイルサロンへの志望度の高さをアピールしやすくなります。

記事ではネイリストで評価されやすい強みも解説したので、志望動機を書く前にチェックしてくださいね。

志望先のネイルサロンが決まったら、企業研究をして理解を深めていくことが大切です。そのネイルサロンは応募者に何を求めているか、ネイリストとしてどのように活躍してほしいかまでを考えてみてください。そして解説した手順で実際に志望動機を作って、内定獲得を目指しましょう。

アドバイザーコメント

仕事内容を理解したうえでなぜネイリストになりたいのかを考えることが大切

ネイリストの仕事はネイルケア、ネイルカラー、ネイルアートのほか、店舗運営に関連する業務もあります。

おしゃれに興味があるだけでは、ネイリストでなくても良いのではと受け取られてしまうため、ネイリストでなければならない理由を深掘りしましょう。

可能であれば、応募するネイルサロンに行って、ネイリストの仕事を観察してみることで、応募するネイルサロンを選んだ理由を具体的に伝えられます。そして美容意識が高い、細かい作業が得意、コミュニケーション能力が高いなど、ネイリストとしての適性があることを志望動機に盛り込みましょう。

資格を取得していれば知識や技術がアピールできますし、取得に向けて勉強していることも、ネイリストになりたい意欲をアピールできます。

今後ネイリストとしてどうしていきたいのかを志望動機で伝えよう

ネイリストの志望動機で注意したいことは、スキルを高めていきたいだけではなく、スキルを高めてネイリストとしてどういった貢献をしていきたいかまで伝える必要があることです。

さらにネイリストとして店長を目指したいなど、応募するネイルサロンで実現できる将来の目標を伝えれば、採用担当者はキャリア目標を持っている応募者だと評価するでしょう。

現状だけでなく、将来のキャリアを考えたうえで選考に臨めるようにしてくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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