この記事のまとめ
- 自分にとってやりがいのある仕事を探すには重視したいことを明確にしよう
- 自分がどんなときにやりがいを感じるのか7つのタイプから把握しよう
- 4ステップで自分の感情を深掘りしてやりがいのある仕事を見つけよう
- 適職診断
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この記事を読んでいる人に
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どんな業界・職種であっても、仕事をするときにわくわくしたり、喜びを感じることができれば、高いモチベーションを維持することができます。しかしこの記事を読んでいる人の中には、やりがいを見つけられずに焦っている、そもそもやりがいとは何なのかわからない、という人も多いのではないでしょうか。
やりがいのある仕事と一口にいっても仕事の種類はさまざまであり、そのそれぞれでやりがいを感じられるポイントは違うため、それぞれの仕事においてどんなやりがいがあるのかをきちんと理解したうえで、仕事選びをおこなうことが大切です。
この記事では、キャリアコンサルタント板谷さん、秋田さん、吉野さんとともに、自分にとってやりがいのある仕事を見つけるコツや、おもな職種のやりがいポイントについて解説します。
仕事でやりがいを感じられていない、後悔しない仕事探しがしたい、という人はぜひ参考にして、自分なりのやりがいのある仕事を見つけてみてくださいね。
やりがいのある仕事は自分がどんなことを重視したいかで選ぶべし
やりがいの形は人によってさまざまであり、どんな仕事でも捉え方によってはやりがいのある仕事になります。そのため、自分にとっての「やりがい」について理解を深めたうえで仕事を選ぶことが大切です。
そこでこの記事ではまず、やりがいを感じられる環境で働くことのメリットについて解説します。なぜ仕事にはやりがいが必要なのかを理解したうえで、自分なりのメリットも考えてみましょう。
次は、人それぞれ違うやりがいの形を7つに分類して解説します。自分は仕事においてどんなやりがいを感じるタイプなのか照らし合わせてみてくださいね。
さらに、最後には自分にとってやりがいのある仕事を見つけるための方法について解説します。あらゆる職種の中でやりがいが感じられるポイントについても紹介するため、自分の理想にマッチする仕事でやりがいを見つけましょう。
1日の中で、仕事をしている時間はとても長いです。時間というのは、自分の人生の命そのものであるともいえます。仕事に自分なりのやりがいを見出せないと、自分の人生の満足度が下がってしまうリスクがあります。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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そもそも何で重要? やりがいのある仕事で働く3つのメリット
やりがいのある仕事で働く3つのメリット
- 仕事に対するモチベーションが上がる
- 失敗や挫折があっても頑張れる
- 成長のチャンスややりたいことを見つけやすくなる
やりがいは、物事をおこなうときの充足感や手ごたえ、張り合いというような意味があり、多くの人が仕事に対して、こうした充足感を重視しています。
ではなぜ、仕事においてやりがいは重要だと考える人が多いのでしょうか。
ここからは、やりがいのある仕事で働く3つのメリットについて解説していきます。仕事にやりがいがあることのメリットを理解しておくことで、自分ならどの程度やりがいを重視したいのかがイメージしやすくなるため、ぜひ参考にしてみてください。
①仕事に対するモチベーションが上がる
物事をおこなうときの手ごたえや満足感などは、プラスの感情です。そのため、仕事の中でやりがいを感じ精神的に充足した状態になることで、仕事をおこなうときのモチベーションを高めることができます。
モチベーションが上がると、仕事のパフォーマンスを維持することができるため、企業に対する自分の貢献度をアップさせることにもつながるのです。
また、モチベーションの高さは働いているときの様子に現れるものであるため、やる気を持って取り組むことで、それを見た周囲の人からの自分の評価を高めることができるでしょう。
②失敗や挫折があっても頑張れる
仕事はいつでもうまくいくことばかりではなく、誰であれミスをしたり𠮟られれば落ち込んでしまいます。しかし、日常的に仕事でやりがいを感じられることで、少しの失敗や挫折があったとしても、前向きな気持ちで頑張ることができるでしょう。
たとえば、仕事仲間に褒められることでやる気や充足感を感じられる人がいたとします。たとえその人が失敗して落ち込んだとしても、その後の仕事仲間とのかかわりの中でやりがいを感じることで、落ち込んだ自分の気持ちを安定させることができるのです。
何かに失敗してもすぐにネガティブにならず、つらい状況を切り抜けるアクションをすぐに実行できることで、失敗をバネに長期的なキャリアを築けるでしょう。だからこそ、仕事でやりがいを感じることは、自分自身で感情やモチベーションをコントロールするためにも大切なことなのです。
- 自分に自信がないとやりがいも感じにくいのでしょうか?
自信のなさはやりがいにつながる挑戦や成長の機会を減らしてしまう
自分に自信がないときは、未知のことへの挑戦意欲が出てきづらいです。挑戦しないから、達成感が得られない、だからやりがいを感じない、というように負のスパイラルに陥ってしまうでしょう。
自信がない、という言葉を、挑戦しないことの言い訳にしないことが大切です。
こういったときにおすすめなのは、人のペースに巻き込まれてみることです。「頼まれたから」「やらざるを得なくて」といったことでも、未知の事を経験していくことで、自己成長を感じ、達成感とやりがいにつながります。
③成長のチャンスややりたいことを見つけやすくなる
仕事の中にやりがいを見出せず、自分が何のために仕事をしているのかわからなければ、仕事をしていても小さな不満ばかりが気になってしまいます。もし、自分の成長やスキルアップにつながるチャンスが目の前に転がっていたとしても、ネガティブな気持ちの自分ではそれらに気づくことができないでしょう。
しかし、仕事の中で安定的にやりがいを感じられることで、心に余裕が生まれ、自分のキャリアや仕事などに真剣に向き合うことができます。
やりがいを感じながら働くことは、ただ目の前の仕事をこなしたり、過去の失敗を乗り越えるための原動力になるだけではなく、自分の将来への見通しも明るいものにできるのです。
また、やりがいによって日常的に高いモチベーションや意欲を持って仕事に取り組むことで、いろいろなことにチャレンジする意欲も高まります。
その結果、自分の成長のチャンスをものにでき、自分の理想のキャリアの実現につなげられるため、やりがいを持って前向きに仕事に取り組むことは重要なのです。
- やりがいがなくても仕事はできると思いますが、本当に企業はやりがいを持って働ける人を求めているのですか?
仕事にやりがいを見出せる人材は企業にとっても利益になる
やりがいを持って働ける人は、モチベーションが高く、生産性も高い傾向があります。また、さらなるやりがいを求めて仕事に関する資格取得に励んだり、経験を蓄積しながら長期的に企業の中で活躍したりしてくれるのです。
また、仕事にやりがいを感じられる人は、与えられたことだけに終始するのではなく、仕事の全体像を把握し、提案をしてくれたり、仕事の可能性を広げることのできる人も多くいます。
このことから、仕事にやりがいを感じる社員が多いことは企業にとってメリットになり得るため、やりがいを持って働ける人材を求めているといえるでしょう。
やりがいはおもに7種類に分けられる! まずは概要を理解しよう
7つのやりがいのタイプ
- 取り組むことの規模の大きさや難易度の高さにやりがいを感じる
- 自分の能力を活かせることにやりがいを感じる
- 目に見える報酬や成果にやりがいを感じる
- 人から評価されたり感謝されたりするときにやりがいを感じる
- 人や社会への貢献度の高さにやりがいを感じる
- 新しいことに取り組むこと自体にやりがいを感じる
- 人の人生や成長にかかわることにやりがいを感じる
先で、仕事でのやりがいの感じ方は人によって違うと解説しましたが、おもなやりがいの種類は大きく上の7つに分けられます。
自分がどんなやりがいのタイプを持っているのか、またはどんなときにより強くやりがいを感じるのかなどを把握しておくことで、自分が仕事選びでどんな部分を重視すべきかがわかりやすくなるでしょう。
たとえば、仕事の規模が大きい、難易度が高いというときほどやりがいを感じる人なら、企業の規模や事業内容を、人から褒められると充足感が得られるという人なら、評価制度や社内の雰囲気などを重視することでよりやりがいを感じやすい仕事を選ぶことができます。
このように、自分自身について理解を深め、自分のやりがいタイプを明確になることで、結果的によりやりがいを感じやすい選択や行動につなげられるのです。
やりがいがどういうものなのか、またどう見つければ良いのかわからない、という人は以下の記事がおすすめです。キャリアコンサルタントが、自分なりのやりがいを見つける秘訣を解説しています。
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やりがいは働き方に大きな影響があります。記事ではキャリアコンサルタントと一緒に、やりがいが見つけられない原因と、見つけるための3ステップを解説しています。やりがいがどうしても見出せないときの対処法も紹介しているので参考にしてください。
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人の役に立てたりすることにやりがいを感じるタイプの人は以下の記事もチェックしてみてください。社会的な貢献度の高い仕事45選をキャリアコンサルタントが徹底解説しています。
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「困っている人を助けたい」「サポートするのが好き」という人は、人の役に立つ仕事を選ぶことを検討してみましょう。この記事では、人の役に立つ仕事について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
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これまでの相談で出会ってきた人の特徴としては、人から評価されたり、感謝されることで仕事にやりがいを感じる人が多かったですね。
自分の存在価値が認められることでモチベーションも上がるのではないでしょうか。自分にしかできないことにもやりがいを感じますね。
感情の深掘りがカギ! 自分にとってやりがいのある仕事を見つける4ステップ
やりがいに関係する達成感や満足感、手ごたえなどは、人によって感じ方が異なるため、どんな仕事が「やりがいのある仕事」なのかも人それぞれです。
だからこそ、自分にとってのやりがいを感じられる仕事を見つけるには、自分の感情を深掘りし、自分が重視したいことなどを明確にすることが大切です。
そこでここからは、自分の求めるやりがいが感じられる仕事を見つけるための4つのステップについて解説していきます。具体的に何をすればやりがいのある仕事が見つかるのか知りたい人は参考にしてみましょう。
①自己分析で自分が仕事でやりがいを感じるポイントを洗い出す
自分がやりがいを感じられる仕事、つまりは自分にマッチする仕事を探すには、まずはじめに自分がどんなときにやりがいを感じるタイプなのかを洗い出しておくことが大切です。
先で解説した7つのやりがいのタイプでは、どれが自分に当てはまっていると感じたでしょうか。やりがいは必ず一人に一つしかないというわけではないため、自分に当てはまるものはすべて把握し、どんなやりがいを最も強く感じるのかも明確にしてみましょう。
繰り返しになりますが、やりがいの形は十人十色であるため、7つのタイプの中にしっくりくるものがないという人もいるかもしれません。その場合は「仕事」というテーマにおいて自分がどんなことに興味があり、どんなときに喜びや達成感、満足感などを感じるのかを自分なりに言語化してみましょう。
口コミサイトなどで多くの人が「やりがいがある」と答えていた仕事があったとして、自分も必ずやりがいが感じられるとは限らないため、仕事探しの前に自己分析によって自分の中のやりがいの形を見つけておきましょう。
そうすることで、気になる仕事を見つけて調べたときに、その仕事で自分ならどこにやりがいを感じられそうかを明確にすることができますよ。
自分の適性や興味・価値観なども明確にしておこう
自己分析で掘り下げる際には、やりがいだけではなく、自分の適性や興味、価値観などもしっかり言語化できるようにしておくことが大切です。
仕事を探す時、やりがいのほかにも、自分に合っているかどうかも判断材料として仕事を選ぶ人も多いでしょう。実際に見つけた仕事に転職を検討する場合、選考では企業に対して自分自身とその企業との相性をアピールしなければいけません。
だからこそ、自己分析の際は、やりがいなどの自分の感情の掘り下げだけでなく、企業にアピールできる要素となる、自分の人柄やスキル、仕事に対する興味や価値観などまで明確にしておきましょう。
そうすることで、ただやりがいがありそうだからという理由だけでなく、その仕事のここに興味を持ち、こういうところが自分の価値観や性格とマッチしている、というように具体的な根拠を持って仕事を見つけることができるのです。
- 今の仕事にやりがいがなく、自分がどんなことにやりがいを感じるのかわかりません…。
仕事を3つの視点から採点し理想と現実について考えてみよう
仕事で価値基準を何に置くのかを整理して考えてみましょう。簡単に分けると、「仕事内容」「労働条件・待遇」「人間関係・誰と一緒に働くか」に3分割できます。
この3つの軸にそれぞれ点数評価をつけてみましょう。そして、理想の点数も考え、書いていきます。
理想と現実のギャップには何があるのか、どうやったら理想の点数を達成できるのか、などと掘り下げると、対策や行動も考えていくことができます。
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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②自分が仕事選びで譲れないことや勤務条件を明確にする
自己分析で自分のやりがいについて洗い出すことと並行して、仕事選びでは自分が仕事をするうえで譲れない条件を明確にしておきましょう。
たとえば、目に見える報酬や成果にやりがいを感じられる人が、そのやりがいを感じるために収入の高さを重視して仕事を選んだとします。しかし、仕事内容が体力的にも精神的にも負担があるものだったとすれば、たとえ給料などでやりがいを感じていたとしても、途中で仕事がつらいと感じてしまうかもしれません。
やりがいが感じられることももちろん大切ですが、仕事のやりがいというのは、自分の仕事がきちんとまっとうできてこそ感じることができるため、自分の譲れない条件を満たした環境なのかどうかという視点で仕事選びをおこなうことが重要です。
仕事に求める譲れない条件は、5W1Hで考えてみると良いと思います。
Whoの誰と働くことを重視するのかや、Whereのどこで働くことを重視するのか、Whenのいつ働くことを重視するのかなどですね。5W1Hを踏まえて、どんなことがやりがいにつながるのか改めて考えてみましょう。
③気になる仕事について調べてやりがいが感じられるポイントを明確にする
自分自身の感情や仕事に求める条件が明確になったら、今度はそれらを基準に気になる仕事を見つけ、その仕事の詳細ややりがいが感じられそうな点を調べていきます。
この記事を読んでいる人の多くは、やりがいがあることを仕事の条件の一つとしていることでしょう。そしてその条件は、企業に対する志望動機にもなり得る重要な要素となるわけです。
そのため、気になる企業が見つかったら、具体的な仕事内容や待遇面、社風などを調べ、自分が働く様子をイメージしていきます。
企業のホームページ(HP)の現職社員のインタビュー記事では、詳しい仕事内容やその人にとってやりがいを感じるポイントなどが掲載されているため、やりがいの形の一つとして参考にしてみると良いでしょう。
転職時の選考でも、志望動機は質問される可能性が高いため、仕事や企業を研究するときは、選考を想定し「こういうところにやりがいが感じられると思った」というように自分がやりがいを感じるポイントを言語化できるようにしておくことが大切です。
- やりがいは実際に働いてみないとわからないことも多くて具体的にわかりません。
自己理解を深めてやりがいを感じるきっかけをできる限り明確にしよう
どのようなきっかけでやりがいにつながるかは難しいところですが、最初にやってほしいことは、自分自身がどのようなことに価値を感じてモチベーションが上がるのかを知ることです。
そのために、自己理解を深めましょう。これまでの過去を振り返り、満足度が高かった出来事をいくつか思い出してみてください。それぞれの共通点があるはずです。
どんなことがきっかけで満足度が高くなるのか、原動力の源は何なのかが理解できれば、あとは、気になる企業の仕事内容とどれだけリンクする部分がありそうかで推測することはできます。
きちんとその手順を踏めば自分にとってやりがいのある仕事に近づけると思いますよ。
④気になる仕事と自分の重視する条件を照らし合わせる
それぞれの仕事や企業について調べた後にやるべきことは、どの仕事がどの程度自分の求めるやりがいや条件と合っているのか、つまりはマッチ度を判断することです。
たとえば、積極的に新しいことに挑戦できる環境に最もやりがいが感じられる人がいたとします。
そのような人の場合、仮に給与などほかの条件がマッチしていた場合でも、単調な作業が多い仕事や、保守的なビジョンを掲げる企業ではやりがいを感じにくそうだとわかります。
こうした照らし合わせによって、最も自分の理想とするやりがいや条件とマッチする点が多い仕事が、自分にとってのやりがいが感じられる仕事になるのです。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
キャリアコンサルタントに聞く! 自分自身のやりがいを見つける秘訣とは
ここまで、自分なりのやりがいを見つけそれに合った仕事を探す方法を解説してきましたが、まだやりがいがうまくイメージできない人や、実際にやりがいのある仕事に就いた人の話を聞いてみたい人もいるのではないでしょうか。
ここからは、多くの人のキャリアの選択を支援してきたキャリアコンサルタントの吉野さんに、自分自身のやりがいを見つける秘訣について解説してもらいます。
やりがいのような正解の形のないあやふやなものを、自分の中から明確に見つけ出すのが難しいと感じている人はぜひ参考にして、自分の言葉でやりがいを伝えられるようになりましょう。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る「やりがいがない」と思うだけで終わらせず答え探しに動き出そう
まずは、現状の不満点を書き出してみましょう。コツは、頭だけで考えず、書き出すことです。たくさん書けるほどに、現状改善に近づくでしょう。
そして次は、「こうなったら良いのにな」という理想を書いていきます。これも、考えるだけでなく、書いていくことが大切です。自分の脳内だけで考えるより、はるかに整理することができますよ。
ここまでやっただけでも、ぐるぐる頭の中だけで悩んでいるより、ずいぶんと思考が進むと思います。
自分のやりがいの答えは自分だけが出せるもの
自分にとって「やりがいがある」というのは、具体的には何がどうなっている状態のことを指すのか、これはあなたの中にしかない答えです。
「この仕事にはやりがいがないなあ」と1人で思っていただけで、誰かがやりがいを持ってきてくれるわけではありません。自分の求めているものが具体化できたら、行動や、交渉や、努力のやり方も見つかってきます。
この記事も、読むだけに終わらせず、ぜひ手を動かして、書いていきましょう。共感した点、やってみようと思ったことは何でしたか? もし何か感じたことがあるのであれば、実行に移してみてください。そうすることで自分の不満点の正体が、だんだん明らかになりますよ。
どんな仕事にもやりがいはある? 11の職種でやりがいが感じられるポイント
さまざまな仕事で働く人の多くは、その仕事のどこかにやりがいを感じたからこそ、その仕事を選んでいるわけです。そのため、どんな仕事であっても、人によってはやりがいのある仕事になり得ます。
では、たくさん存在する仕事の中で、それぞれどのような部分でやりがいを感じる人が多いのでしょうか。
ここからは、世の中の仕事を11の職種に分類し、それぞれの職種でやりがいを感じられるポイントを具体的に解説します。自分が気になる仕事がある人は、その仕事でどんなやりがいを感じられるのか、自分の働く姿をイメージして考えてみてくださいね。
①事務・管理系
事務・管理系のおもな仕事
- 総務・事務・労務
- 経理・財務・会計
- 法務・特許・審査
- 貿易事務・海外事務
- 物流・在庫管理
- 秘書・受付
- 一般事務・営業事務・アシスタント
事務・管理系の職種は企業のメインとなる事業を円滑にするための仕事です。
事務や管理系職種は、事業そのものに直接かかわる仕事はないものの、企業として経営をおこなううえで重要な手続きなどを一手に引き受けている、縁の下の力持ちのような存在といえます。そのため、人に感謝をされることでやりがいを感じるタイプにはぴったりな仕事です。
また、こうした職種は、社内のさまざまな手続きに関する法律の知識や作業効率を高めるPCスキルなども重要です。
自分のスキルや強みを活かせる環境にやりがいを感じるタイプの人にとっても、この点では事務系の仕事がマッチしている可能性が高いといえるでしょう。
上記で紹介している職種については、以下の記事でも詳しく解説しています。仕事内容や適性の理解に活用してください。
事務職
例文20選|事務職の志望動機を職種別・業界別に徹底解説
貿易事務
例文6選|貿易事務の志望動機でスキルを活かして熱意を伝える方法
営業事務
営業事務に向いてる人の特徴5選! 意外な魅力や日々の仕事も解説
秘書
秘書に向いている人の特徴5選! 仕事内容や有利になる資格も解説
②企画系
企画系のおもな仕事
- 宣伝・広報
- 調査研究・マーケティング
- 経営企画
- 企画・商品開発
企画系職種はその名のとおり、企業が提供するサービスや商品をゼロから企画し形にする仕事です。企画の良し悪しでその事業の売り上げが大きく変わるため、企業のあらゆる部署の中でも重要な部分であり、予算も高額になるケースが多いという特徴があります。
ゼロから新しいものを生み出せたり、企業の中枢的な場所で大きなプロジェクトにかかわることができるため、新しいことに挑戦したい人や企業の中での自分の重要度が高いほど頑張れるタイプの人には、大きなやりがいにつながる仕事です。
また、企画系職種はターゲットに関する分析に基づきニーズに沿った商品やサービスを考える必要があるため、ターゲットの喜ぶ姿を想像しながら仕事に取り組むことが求められます。
人に喜んでもらえたり、自分の仕事ぶりに明確な評価を受けたりしたときにやりがいを感じられる人は、達成感や満足感といったやりがいを感じられるでしょう。
自分は企画職でやりがいが感じられそうだと思った人は以下の記事もチェックしてみましょう。多くの人の就職を成功に導いてきたキャリアコンサルタントが企画職の魅力や就活術について解説しています。
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企画職の仕事や適性を徹底解剖! 新卒が企画職を狙うのはハード?
新しく商品やサービスを企画する「企画職」。人気のある職種ですが、新卒で配属するのは難しいと言われています。しかし、新卒でも企画職として働く方法があります。この記事では企画職の概要や新卒が配属されるための方法などを解説します。
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③営業系
営業系のおもな仕事
- 個人営業
- 法人営業
- 海外営業
- 営業推進・販売促進
営業職は、自社の商品、サービスを顧客にアピールすることで企業の売り上げにつなげます。社外の人である取引先や顧客と多くのコミュニケーションを取る必要があるため、一般教養やビジネスマナーといった対人スキル、売り上げを獲得するための営業力が必要です。
企業によって扱う商品やサービスの単価は異なるものの、自分たちの仕事の結果が売り上げという目に見える成果として現れる点が営業職の特徴の一つで、企業によっては成果に応じてインセンティブを設けているところもあります。
自分の頑張りや成果が、報酬や周囲からの評価という形で感じられることや、企業によっては大きな金額を動かす仕事ができることなどは、達成感ややりがいを感じられる部分だといえます。
営業系の仕事でやりがいを感じるために重要なスキルは傾聴力です。営業職は、話すことが重視されがちですが、実はそれ以上に顧客のニーズを含め話を聞くことが重要になります。
相手の話に先入観を持たず、透明な視点で聞くスキルを身に付けておくと、営業系の仕事に限らず、どんな場面でも役立ちますよ。
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④技術・研究系
技術・研究系のおもな仕事
- 基礎研究
- 応用研究・技術開発
- 生産・製造技術
- 機械・電子機器設計
- 品質・生産管理・メンテナンス
- 建築土木設計・測量・積算
- 施工管理
技術・研究職は、専門的な知識や技術を活かして、行政機関や大学、企業などで学問の発展や技術開発などに貢献します。
こうした職種があることで、世の中のあらゆる分野の技術や見解が進歩し、私たちの生活が豊かになっているので、社会や人の役に立つことができるという点はやりがいのあるポイントです。
また技術・研究職は、あらゆる学問や最先端の技術に触れられるため、仕事をしながら自分自身をレベルアップさせることができるという点は魅力といえるでしょう。
新しいことを学び続けたいという知的好奇心の強い人や、自分の成長を感じたいという人には向いている仕事です。ほかにも、研究による成果はこの先の歴史の一部になるため、未来に残る仕事ができるという点もやりがいが大きいといえるでしょう。
携わる分野にもよると思いますが、上記のような仕事でやりがいをより感じるためには積極的に資格は取得すべきでしょう。
業務に関連する資格はもちろんのこと、上級資格を目指してください。資格を取得すると、自分の市場価値も上がり、自信とやりがいは格段に上がります。
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⑤販売・サービス系
販売・サービス系のおもな仕事
- 販売スタッフ・接客
- 調理師・調理補助
- 店長(店舗運営など)
- スーパーバイザー
- バイヤー
- エステティシャン
- 客室乗務員・パーサー
- ドライバー
- 美容部員
販売・サービス系の仕事には上記のようなものがあり、自社の商品やサービスを顧客や取引先にアピールすることで購入につなげます。
顧客側との距離が近く、顧客にとって身近なサービスも多いため、人から直接的に評価されたり感謝される場面もたくさんあるでしょう。そうした人との濃いかかわりが苦ではない人や、人のために仕事がしたいという人にとってはやりがいを感じられる点が多い仕事です。
また、販売職やそのほかのサービス業は顧客の反応の良し悪しが、売り上げとして明確な数字に現れます。
売り上げが悪いときはストレスを感じるかもしれませんが、自分の力によって売り上げに貢献して明確な数字で評価されることで、やる気や達成感を強く感じられる人もいるでしょう。
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⑥専門・教育系
専門・教育系のおもな仕事
- MR(医薬情報担当者)
- 経営コンサルタント
- 専門コンサルタント
- 講師・インストラクター
- 保育士・幼稚園教諭・学校教諭
- 栄養士・管理栄養士
- アナウンサー
- インテリアコーディネーター
- カラーリスト
- ブライダルコーディネーター
- スポーツインストラクター
上記のような専門・教育系の仕事の多くは、その分野のプロフェッショナルとして、情報やスキルを求める人をサポートすることがおもな業務です。
こうした仕事では、人との長期的なかかわりが多く、その中で人から感謝されたり、相手の人生の一端に触れることもできるといった魅力もあります。自分の仕事が誰かの役に立ったり、教えることを通して人の成長を感じることができるといった点はやりがいを感じられるポイントの一つです。
さらに、人に何かを教える、説くといった行為はその道を極めているからこそできることであり、自分の人柄や人望なども仕事を成功させる重要な要素となります。
自分だからこそできることがしたいという人や、自分自身の能力や人間性が認められることでモチベーションが上がる人にとっては、おすすめの仕事といえるでしょう。
教育系の仕事には、人との関係性にやりがいを感じる人が向いているといえます。
温かい感情のやりとり、人との信頼・絆も、生きがいとなり得るものです。必要とされ、頼られているという他者からのフィードバックが、自己肯定感を支えるでしょう。
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⑦金融系
金融系のおもな仕事
- 為替ディーラー・トレーダー
- 融資・資産運用マネージャー
- 証券アナリスト
- ファイナンシャルアドバイザー
- アクチュアリー
人が豊かな生活を送るために、お金は必要不可欠であり、お金を正しく扱えなければさまざまなリスクにつながります。また、昨今は不景気や高齢化の進行などのさまざまな問題から、長期的な視点でお金を管理・運用するために金融系の仕事のニーズは高まってきているのです。
こうした点から、人の役に立てたときに喜びを感じやすいタイプの人や、自分のスキルを活かせることに達成感を感じる人にとっては、やりがいを感じるポイントが多い仕事といえるでしょう。
また、金融系の職種は、一度お金の知識を自分のものにできれば、独立やフリーランスといったキャリアの選択肢も豊富です。そのため、自分の能力が自分の人生を豊かにする、自由に選択ができるといった自分のキャリアの実現を実感することでやりがいを感じるタイプの人にもおすすめできる仕事といえます。
金融系の仕事についてより詳しく知りたい人は以下の記事がおすすめです。金融業界のトレンドや就職対策まで、キャリアコンサルタントがわかりやすく解説しています。
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金融業界は、さまざまな特徴があります。選考を受けるなら、多角的に理解することが大切です。この記事では金融業界の動向や業種、職種、金融業界独自の選考対策などについて、キャリアコンサルタントと解説します。
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⑧クリエイティブ系
クリエイティブ系のおもな仕事
- 編集・制作
- 記者・ライター
- ゲームクリエイター
- ファッションデザイナー・パタンナー
- ジュエリーデザイナー
- CGデザイナー
- グラフィックデザイナー
- インダストリアルデザイナー
- 空間デザイナー
- フォトグラファー
- 広告デザイナー
クリエイティブ系はその名前のように、あらゆるものの制作に携わる仕事が多いです。専門的な技術だけではなく、クリエイティブなものを作り出すための自分のセンスも問われます。
自分のセンスや技術を磨かなければいけないという大変さはありますが、自分の好きなことや得意なことほどやる気やモチベーションが上がる人にとっては、わくわくしたり、やりがいを感じたりできるでしょう。
ほかにも、これらの仕事では、自分の感性を活かした唯一無二のものを生み出すこともできるため、自分にしか作り出せないものを作りたいと考えている人にとっても、やりがいにつながりやすい仕事です。
⑨IT系
IT系のおもな仕事
- ITコンサルタント
- データサイエンティスト
- プログラマー
- ネットワークエンジニア
- システム保守運用
- システムコンサルタント
- カスタマーエンジニア
- システムエンジニア
- セールスエンジニア
- セキュリティエンジニア
- カスタマーサポート
- Webデザイナー
ITとはインターネットやコンピューターを駆使した情報技術のことで、ITを駆使するおもな仕事は上記のとおりです。
これらの仕事の中でも、エンジニアやプログラマー、ITコンサルタントなどの仕事ではより専門的なITの運用技術が必要で、IT業界は新しい技術やノウハウが更新され続けています。
そのため、常に新しい挑戦や成長のチャンスが多いという点や、自分たちの仕事によってIT業界が目に見えて発展していくことを感じられる点は、やりがいを感じられるポイントになり得るでしょう。
また、インターネットやコンピューターなどの技術は業界や業種を問わず多くの企業で需要が高いため、あらゆるところに活躍の場があります。そのため、さまざまな場面で社会や人に役立つ仕事ができることにやりがいを感じられる人にとってもおすすめの仕事です。
上記のやりがいポイントのほかに、IT系の仕事はチームで製品を創ったり、個人のアイデアや結果が比較的見えやすかったりする業界のため、自身への評価がやりがいにつながりやすい人に向いています。
ほかにも、IT業界は技術の進化や発展の過程を体感することができる仕事が多いため新しいものが好きな人にとってもやりがいが大きい仕事です。
エンジニア系の仕事に興味がある人は以下の記事もおすすめです。さまざまな仕事に詳しいキャリアコンサルタントが、エンジニア系職種の特徴やトレンドを解説しています。
ネットワークエンジニア
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システムエンジニア
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セールスエンジニア
セールスエンジニアになるには? 仕事内容や適性がイチからわかる!
セキュリティエンジニア
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⑩医療・福祉系
医療・福祉系のおもな仕事
- 薬剤師
- 介護職・ヘルパー
- 医療ソーシャルワーカー
- 理学療法士
- 視能訓練士
- 作業療法士
- 社会福祉士
- 言語聴覚士
- 精神保健福祉士
- 看護師
- 介護福祉士
- 診療放射線技師
- 臨床検査技師
- 臨床工学技士
- 歯科衛生士
- マッサージ師・はり師
医療・福祉系の仕事は、医学や薬学などの知識を駆使して人々の健康を支えています。人の身体や病気の状態などはまったく同じものは存在しないため、高度な医療の知識や技術が求められるうえ、安全性への責任感や臨機応変な対応力も必要です。
こうした大変さの一方で、人々の健康や命を守るという重要な役割をまっとうできたときなどはその分喜びも大きく、かかわった人から感謝されることもたくさんあるでしょう。
人から感謝されたり頼られたりすることでモチベーションが上がる人や難しいことほど燃えるタイプの人にとっては、やりがいのある充実した社会人生活を送ることができる仕事です。
また、医療や福祉は人の社会になくてはならない分野だからこそ、そこで人々のために仕事をおこなうことで、結果的に社会に大きく貢献できるという点もやりがいにつながるといえるでしょう。
上記で紹介している仕事の特徴や選考のコツは以下の記事で詳しく解説しているので、気になる人はぜひ確認してください。
薬剤師
薬剤師の志望動機はトレンドで差別化|他学生と被らない3つのコツ
医療業界
医療業界の志望動機を書くなら必見! 6つの職種別例文
臨床検査技師
臨床検査技師の志望動機の書き方は? 就活のプロがコツを徹底解説
歯科衛生士
例文14選! どんな歯科衛生士になりたいかの回答で差別化する方法
理学療法士
例文14選! 理学療法士の志望動機は王道3パターンを押さえよう
介護職
例文7選|介護職の志望動機の書き方4ステップ! ポイントも解説
⑪官公庁
官公庁のおもな仕事
- 国家公務員
- 地方公務員
- 警察官・自衛官
- 消防士
官公庁は国や都道府県などの行政機関のことで、官公庁の職員である公務員は、公共事業やサービスをおこなうことが仕事です。各事業やサービスによって公務員の仕事はさまざまですが、どの仕事も人々の安全、安心な生活のためにおこなわれています。
人々にとってなくてはならない社会的重要度の高い仕事をすることができるため、人の役に立ちたいと考えている人にはやりがいも大きいでしょう。
また、公務員が取り組む事業の分野は多岐にわたり、事業の規模も国家レベルのものから地域規模のものまでさまざまです。
そのため、仕事を通して常に新しい挑戦や取り組みがあり、人との出会いも多いため、チャレンジすることが好きな人や、国家の一員として自分の能力を発揮することに達成感を感じる人にはおすすめの仕事といえます。
公務員は文字通り、国民のための仕事です。
さまざまな仕事を通じて、国民が安全・安心に暮らせることや、便利で豊かな生活を送るサポートができることは、「役に立っている」「必要とされている」というやりがいを感じられるという点で魅力といえるでしょう。
やりがいのある仕事の候補として公務員の就職を目指している人は以下の記事がおすすめです。公務員の採用面接で最大限に自分をアピールする秘訣をキャリアコンサルタントが解説しています。
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転職すべきか悩んでいる人必見! 今の仕事でやりがいを見つける3つのコツ
今の仕事でやりがいを見つける3つのコツ
- 毎日の仕事で目標やゴールを決めてみる
- 自分の仕事ぶりを評価してもらう機会を増やす
- 今の仕事で嬉しかった瞬間を書き出してみる
この記事を読んでいる人の中には、今の仕事にやりがいが感じられず、転職を検討している人や、明確にやりがいを感じられていないものの転職することに迷いがある、といった人もいるのではないでしょうか。
たしかに、やりがいが感じられない状態をそのままにして働き続けるのは精神的にも良くないですが、かと言ってやりがいを求めて転職活動をおこなうことも労力が必要です。
そこで最後は、転職すべきか迷っている人のために、今の仕事で自分なりのやりがいを見つけられる3つのコツを解説します。
今の仕事にはまったくやりがいがないとすぐに決めつけてしまうのではなく、まずは今いる環境で、より自分が働きやすくなるための方法を探してみましょう。
①毎日の仕事で目標やゴールを決めてみる
今の仕事にやりがいがないと感じている人の中には、業務量が多さや、その一つひとつの業務の規模の大きさなどによって終わりが見えず、いつまでも仕事が残っているといった状況の人もいるのではないでしょうか。
やりがいというのは仕事をやり遂げたときにも達成感という形で感じることができるため、やりがいが感じられない人は、日々の仕事の中で自分なりのゴールや目標を決めてみるのがおすすめです。
一日の中でいくつかゴールがあれば、それをクリアするためモチベーションが上がるきっかけになるかもしれません。
また、自分で決めた目標を達成できたという事実を積み重ねることで、自分の頑張りを肯定でき、それがきっかけでやりがいを感じたり、前向きな気持ちになれるでしょう。
自分で定めた目標は紙に書いて、ときどき見直し、採点することがおすすめです。
そうすると、「完璧ではないが、改善している」ことに気付くと思います。そこに気付くことができれば、問題解決とまではいかないプロセスの渦中でも、希望を持って過ごすことができるでしょう。
②自分の仕事ぶりを評価してもらう機会を増やす
やりがいは、自分がおこなったことによって目に見える結果や周囲の反応があることでより感じることができるため、自分のすること、つまり仕事に対して反応が得られる機会を増やしてみることでやりがいを感じることができるでしょう。
たとえば、一人で黙々と仕事をこなしただけでは、終わらせられたときに達成感ややりがいを感じることはできても、その気持ちを共有する人がいなければ反応や評価として返ってこないため、大きなやりがいは感じられないかもしれません。
そのため、日常的なコミュニケーションから自分ができたことや頑張っていることなどを上司や同僚にアピールできるように意識してみてください。
自分の働きぶりが他者から評価されたという事実は、仕事をする際の自分の自信につながり、そうしたポジティブな感情をやりがいとして捉えることができるでしょう。
- 自分の評価が悪いかもしれないと思い、上司や同僚に聞くのが怖いです……。
評価は自分でも気付かなかった価値を見出すチャンスと捉えよう
自分の評価が悪いかもしれないという気持ちもわかります。ただ、実際に聞いてみると、自分では気付かなかったことや価値だと思っていなかった面を評価してくれることもあるのです。
自分では当たり前のようにおこなっていることがほかの人にはなかなかできないことだったりするということもあります。
評価をもらうことは、上司や同僚にとっても、改めてその人の価値を言語化する機会ができるわけなので、それがきっかけであなたの価値を感じてもらうことができるかもしれません。
また、自分とは違う観点を得ることで、より良く進化していくきっかけにもつながるでしょう。
③今の仕事で嬉しかった瞬間を書き出してみる
今の仕事でやりがいがないと感じてしまうのは、自分のやりがいをまだ明確にできていないことが原因かもしれません。言い換えれば、今の仕事の中で感じているポジティブなことをやりがいの要素として捉えられていない可能性があるのです。
今の仕事の内容や自分の行動などを振り返り、嬉しかった瞬間や満足できたこと、うまくいったことがないか探してみましょう。
自分の仕事ぶりが可視化されることで「自分はこんなに頑張っていたのか」「こういうことがあると自分は頑張れるのか」という風に、無意識にスルーしてしまっていた自分の頑張りやポジティブな感情に気づけるかもしれません。
自分のおこなったことに対して感じる手ごたえや充足感は、自信の形の一つです。だからこそ、まずは自分自身が仕事における自分の行動を肯定し、自信を持てるようになっていきましょう。
業務での喜びを深掘りして自分だけのやりがいのある仕事を見つけよう
「やりがいがある」というのは自分がおこなったことに対して自らが感じる手ごたえや充足感のことであり、仕事でこうした充足感を感じることができれば、その仕事が楽しくなり、モチベーションやパフォーマンスなどに良い影響を与えます。
また、やりがいの感じ方は人それぞれであり、どんな仕事にもやりがいはあるものです。そのため、自分がどんなときにやりがいを感じるのかを明確にしておかなければ、ある人にとってはやりがいの大きい仕事でも自分には合わない、といった事態を招いてしまいます。
やりがいを重視して仕事選びをおこなうのであれば、自分のやりがいのタイプや仕事に求める条件などを明確にしておくことが大切です。今の仕事でやりがいを見つけたい人は、日々小さな目標を決めたり、上司や同僚から評価される機会を作ってみたりと、仕事の中で充足感や手ごたえを感じられる機会を増やしてみてください。
転職する場合でも今の仕事に留まる場合でも、自分にとってのやりがいの形を理解して仕事に向き合うことができれば、充実した社会人生活を送ることができるでしょう。
アドバイザーコメント
秋田 拓也
プロフィールを見る自己理解の深さがやりがいのある仕事で働ける可能性を高める
やりがいと満足感のある仕事がしたい。そう願う人は多いと思います。ですが、仕事を始める前に「これはやりがいのある仕事です」と明記はされてはいません。誰もが仕事を開始して初めて「やりがいのある仕事」だと気づくのです。
ですが、やりがいのある仕事で働ける可能性を高くすることは可能です。それは、自分の「価値観」「興味・関心」「強み・能力」をどれだけ自己理解しているかです。自己理解した内容に、より近い仕事をすることで「やりがいのある仕事」になっていくからです。
仕事にどう向き合うのかも意識してやりがいを見つけてみよう
最初からやりがいを見つける人、やりがいのある仕事に就ける人は少ないのではないかと思います。私自身もやりがいのある仕事を求めて転職を経験してきました。ですが、やりがいの見つけ方を学びました。それは、仕事に対する向き合い方です。言い方を変えると「能動的に働く」です。
やらされて仕事をしている以上、やりがいもやりたいことも見えてはきません。どんな仕事においても「向き合い方」を変えるだけで、楽しくもなり、面白くもなるのです。やりがいを見つけることによって工夫が生まれ、さらには、自分のやりたいことに出逢えるチャンスが増えていくでしょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Takuya Akita〇人事・採用の責任者として7年間、新卒・中途採用を担当。To Be Myselfを起業後、企業内のキャリアコンサルティング、新卒・中途の就職をサポートしている
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