この記事のまとめ
- 人見知りを長所として伝えられるか結論を解説
- 人見知りのタイプごとの言い換え例を5つ紹介
- 例文や構成をもとに自己PRで人見知りを長所に変えてアピールしよう
人によっては、人見知りな性格はネガティブな印象を持ってしまいがちであり、「人見知りを長所としてアピールできないものか」や「人見知りな面を長所として伝えたい」と悩む人もいるのではないでしょうか。
実は、人見知りは表現を変えることで長所としてアピールが可能です。人見知りの性格の捉え方を変えて、魅力的な強みにしていきましょう。
この記事では、キャリアコンサルタントの解説を交えながら、人見知りの性格を長所にした言い換え例やアピール方法を例文を交えて紹介します。
NG例文や人見知りが短所と言われる理由も解説するため、自己PRや面接で自身の性格をどのようにアピールすれば良いか迷っている人はぜひ参考にしてください。
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人見知りをポジティブな表現に変えて長所としてアピールしよう
人見知りを長所としてアピールするには、ポジティブな表現に変換して伝えるようにしましょう。
一般的に、人見知りと聞くと無口なことや引っ込み思案なことなど、ネガティブな面を考えてしまう人もいるかもしれません。しかし、捉え方を変えてプラスな面に目を向けることで、強みとしてアピールが可能なのです。
この記事では、最初にそもそも企業がなぜ応募者の長所を確認するのかを解説します。次に人見知りのタイプごとにポジティブな言い換え方法を説明するので、あなたの性格がどのような強みになるのかを把握しましょう。
また、自己PRの構成や例文も紹介するため、実際に面接でアピールする際の参考にしてください。さらに、NG例文と人見知りが短所とされる理由も合わせて解説するので、自己PRする際の注意点として意識しておきましょう。
これらの情報を参考に、人見知りの性格を強みに変えて、ほかの応募者と差別化した自己PRに仕上げていきましょう。
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そもそも長所を聞かれるのはなぜ? 企業側が持つ3つの意図
そもそも長所を聞かれるのはなぜ? 企業側が持つ3つの意図
- 自身を客観的に見る能力があるのかを知りたい
- 入社後にどのように長所を活かすのか確認したい
- 自社にマッチし活躍していける人材かどうかを判断したい
企業が長所を確認するのは、応募者の強みを把握したいだけではありません。応募者の自己分析力や入社後の活躍の可能性を見極めたいという目的があるのです。さらに、強みや人柄も見ることで自社に適しているのかどうかも判断したいと考えています。
そこでここからは、企業が長所を確認する3つの意図を解説します。自己PRを組み立てる前に、企業側の意図を理解しながら読み進め、自身の長所をどのように伝えれば企業の求める人物像に近づけるのかを把握しましょう。
①自身を客観的に見る能力があるのかを知りたい
企業は応募者に長所を聞くことで、自身を客観的に見る能力や自己分析能力の有無を確認しています。自身の性格や特徴を客観的に把握できる人材は、入社後も自身の課題に気付き成長できる可能性が高いからです。
さらに、自己分析ができている人は、指摘される前に自身の改善点に気づき自ら成長し、企業に貢献してくれる可能性があります。
しかし、自身を客観視できていない場合、成長の機会を逃してしまうだけでなく、自己分析できていないことでマッチしていない企業に入社してしまうかもしれません。結果、仕事が合わないと感じて早期退職してしまうリスクがあるため、企業側は採用するのを避けたいと考えるのです。
このように企業は、自身を客観視し成長できる人材を確保するため長所を確認します。単に長所を聞かれているのではなく、自己分析できているかも判断されていると理解しておきましょう。
自身の性格や特徴を把握するには自己分析が重要です。下記の記事は、自身の考え方や性格、過去の行動から自己分析ができるので参考にしましょう。
モチベーショングラフ
テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ
マインドマップ
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
客観的に長所を探す方法の一つに、短所から見つけるという方法があります。自分の短所を反転して長所に言い換えるのです。
たとえば短所が「頑固」であれば、長所は「筋を通す」「芯がある」などです。この際、友人がこの短所を持っていると仮定し、他人目線で反転してみると客観視しやすいです。
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②入社後にどのように長所を活かすのか確認したい
企業が応募者の長所を尋ねるのは、入社後に長所をどのように活かすのかを確認するという目的もあります。長所を業務に活かす具体的なプランを話せる学生は 、自身が何をするべきか明確なため、入社後も即戦力としても期待される傾向があるのです。
たとえば、長所がコミュニケーション能力だった場合、「チーム間の連携を円滑にする」や「顧客との関係構築に活かす」など具体的な活用方法まで説明できると、企業はあなたの将来性を明確にイメージしやすくなります。
一方で、長所を業務に結びつけられず、仕事内容に合っていない説明をしてしまった場合、面接官に「仕事内容を理解していないのではないか」とマイナスなイメージを持たれてしまうかもしれません。
将来的に企業に貢献できる人材だと感じてもらうためにも、自身の長所をどのように活かせるかも自己PRでは重要だと覚えておきましょう。
人見知りの性格以外でアピールする長所には何を選べば良いのか悩んだ人は、こちらの記事を読んでみましょう。アピールすべき長所の見つけ方を解説しています。
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③自社にマッチし活躍していける人材かどうかを判断したい
企業側は、自社にマッチし今後活躍していける人材か判断するためにも長所を確認しています。応募者の長所と企業が求める人物像が一致していれば、長期的に活躍できる可能性が高いためです。
具体的には、チームワークを重視する企業では、協調性やコミュニケーション能力などを長所に挙げる応募者を求めている傾向があります。ほかにも成果主義の企業であれば、自己主張できることや行動力の高さを長所にした人材が評価される可能性があります。
このように、自社とのマッチ度が高い人材を採用し、長期的に活躍できる人材かどうかを判断するため、長所を聞かれていると理解しておきましょう。
企業とのマッチ度を知るためにも、企業研究や業界分析をきちんとおこないましょう。その企業で評価される人物像をイメージして、長所を伝えられるようにしておくためにも、以下の記事を参考にして企業分析の方法を理解してください。
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就活のプロが解説! 人見知りは長所として伝えられる?
ここまで紹介した、企業が長所を聞く理由は理解できたとしても「実際に人見知りは長所として伝えられるものなのか」と疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。人見知りは、人前で緊張し無口になるイメージもありポジティブに捉えるのを難しく考える人もいるかもしれません。
そこで、キャリアコンサルタントの山路さんに人見知りをポジティブに変換してアピールは可能なのかを聞いてみました。人見知りを強みに変えるコツも聞き、自信を持って面接に挑めるようにしていきましょう。
アドバイザーコメント
山路 和博
プロフィールを見る人見知りの表現方法や就職先によっては長所として伝える
結論から言うと、人見知りを長所へ言い換えることは可能です。
■別の角度から見てみる
自身の性格をネガティブに認識している方は、どうしてもネガティブな面ばかりに焦点をあててしまいがちです。
しかしながら、どんな性格もあなたの認識と見方次第で強みにも弱みにもなります。それを最終的に決めるのはあなた自身です。
「ポジティブな言葉に言い換える」、「人見知りな性格であるからこそ起こったポジティブな出来事を思い返す」など、何でも構いません。人見知りという点をいろいろな角度から眺めて分析してみましょう。
■場所が変わるだけで評価も変わる
長所・短所に限らず、所属する業界・企業等が変わるだけで周囲からの評価がガラッと変わるなんてこともあります。
たとえば、人見知りの特徴とも言われる「慎重さ」が好まれる業界・企業だって存在するのです。
あなたが目指している業界・企業はどんな方々が求められ、活躍されているでしょうか。採用HPの求める人物像をチェックしていると、思わぬ発見があるかもしれません。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
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捉え方を変えよう! 人見知りをタイプ別に言い換えた5つの変換例

捉え方を変えよう! 人見知りをタイプ別に言い換えた5つの変換例
人見知りは無口な面や引っ込み思案なことなど、一見ネガティブな印象を持ってしまう人もいるかもしれませんが、実は長所への置き換えが可能です。自身の性格を客観的に見つめ直すことで、マイナスに感じていた特徴も強みとして活かせる可能性があります。
この章では、人見知りの性格を長所として捉える方法を5つのタイプ別に紹介します。自身の性格がどのタイプに該当するかを確認しながら読み進め、普段の行動や考え方をポジティブな視点で見つめ直してみましょう。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
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①初対面だと緊張する→ 時間をかけて強い信頼関係を築ける
初対面の人と接するときに緊張してしまう人は、時間をかけて強い信頼関係を築いていけると捉えてみましょう。緊張することで慎重に接するため、相手との関係を一つひとつ丁寧に築いていける特徴があるからです。
そのため、時間をかけて相手の特徴や性格をよく理解していく分、一度打ち解けると強い信頼関係を築きやすいのです。
このような性格の人は、着実に信頼を積み重ねることができるので、職場やチームでも人間関係が良好になったり、顧客と信頼関係を築きやすかったりします。
緊張してしまうからといって、ネガティブに感じる必要はありません。相手のことを第一に考え、慎重に人間関係を築いていける面をアピールしていきましょう。
- そもそも初対面の人に対して緊張しなければ早く信頼関係を築けると考えてしまいます。なにか緊張しないコツはあるものなのでしょうか。
初対面で緊張してもまったく問題ない
傍から見ると、そう思えないかもしれませんが、多くの人は初対面の人に会ったときに緊張しています。そのため、まずは自分だけが緊張しているのではなく、相手も緊張しているかもしれないと考えましょう。
また、「私、初対面の方に会うと、緊張するタイプなんです」と自己開示することも有効です。「そうですか!」と親しみをもってくれる場合もありますし、「私も緊張しています!」と言われる場合もあります。
自己開示することで相手が信頼感を持ってくれることが多く、場もなごむため、一気に話しやすい雰囲気になります。
②引っ込み思案→縁の下の力持ちになれる
引っ込み思案な人は、自己主張は控えめでも周囲をよく観察して行動できるため、状況を的確に把握しやすい強みがあります。このような強みから、縁の下の力持ちになれる素質を持っていると捉えてみましょう。
このような人は、表舞台に立つよりも裏方でチームを支えることにやりがいを感じられる傾向があります。観察力を活かしてチーム全体の状況を把握し必要なフォローをおこなったり、周りの意見に耳を傾けることで誤解や衝突を防ぎ、チーム全体の調和を保ったりすることが可能です。
また、客観的な視点を持てる人も多いため、チームの業務が行き詰まった際に的確なアプローチができる可能性もあります。
ほかのメンバーが見落としがちな細かな作業にも気づき、チーム全体の成功に貢献できる可能性が高いため、チームに欠かせない縁の下の力持ちになれるのです。
そもそも縁の下の力持ちとは、どのような人を指すものなのでしょうか。また、裏方のイメージがあるからこそ、目立ったアピールが難しいと考える人もいるはずです。以下の記事では、縁の下の力持ちとは何かを解説し、魅力的にアピールする方法も載っているので参考にしてください。
関連記事
縁の下の力持ちとは? 魅力が伝わる自己PRのコツと例文15選
自己PRで「縁の下の力持ち」をアピールしたい就活生向けの記事です。キャリアコンサルタント監修による、アピール方法やプラスの印象を残すコツを解説します。縁の下の力持ちの自己PR例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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③無口で自分から話すのが苦手→相槌が上手い聞き上手
無口で自分から話を切り出すのが苦手な人は、優れた聞き手になれる可能性を秘めています。
自ら話すのが苦手な人は、その分相手の言葉に注意深く耳を傾けられるため、適切なあいづちを打つことができ、聞き上手な印象を持たれることが可能です。話す側も自分の話を真剣に聞いてもらえていると感じ、安心して話すことができるため、良好なコミュニケーションにつながり業務にも活かしやすいのです。
たとえば、営業職の場合、良い提案をするには顧客の要望を引き出す必要があります。その際、聞き上手な人の自然なあいづちで顧客も安心感を抱きやすく、心の奥底にある悩みや要望を話してもらうことで商談がスムーズに進むかもしれません。
このように話すのが苦手でも、聞き上手という強みを活かして円滑なコミュニケーションを築きやすいのです。
人の話を聞くことを得意とする人が向いている仕事もあります。以下の記事では聞き上手が向いている仕事20選を紹介しているので、一度読み進めてみて自身の得意分野を見極めましょう。
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人の話を聞く仕事20選|話の深さ別4タイプから適職を見つけよう
人の話を聞く仕事は定義が広いため、自分が誰のどんな状態を助けたいのかを明確にすることが大切です。この記事ではキャリアコンサルタントとともに人の話を聞く仕事例21選や必須スキルを解説。人の話を聞く仕事に興味がある人は、まずはどんな仕事があるのかこの記事で確認しましょう。
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- 聞き上手だけでは、仕事に活かせないのではと感じてしまいます……。
聞き上手であることに加えて相手に提供できる価値も併せて考えよう
普段、面接対策をしていても「聞き上手である」という点をアピールする人は少なくありません。
聞き上手であることを仕事に活かすには、「話を聞くこと」だけではなく、それを通して「相手にどんな価値を提供できるか」について考えてみましょう。
たとえば「話を聞くことで、その人が本当に困っていることを捉えることができる。だから、適切な改善案が提案できる。」や「話を聞くことで、安心感を与えることができる。サービスとして、一定の質を担保できる。」といった具合です。
このためにも仕事理解をはじめとした企業研究や職業人としての研鑽はとても重要になります。
④警戒意識が強い→物事を慎重に進められる
警戒心が強く慎重な人は、物事の進め方や判断に時間をかける傾向があります。これはリスクや危険性をいち早く察知し、事前に対策を取れるため、物事を慎重に進められると言い換えられるのです。
また、このような性格の人は、あらゆる可能性を考慮したうえで判断する傾向にあるため、軽はずみな行動をとらず、ミスやトラブルを未然に防ぐことができます。
具体的には、新規プロジェクトを始める際に見落としがちな細かいリスクを見抜いたり、契約書の内容を注意深く確認することで、後々のトラブルを防いだりとミスのない仕事を実現しやすいのです。
このように、警戒意識が強いことで、慎重かつ着実に物事を進められるため、リスクを想定して動きミスが少なく業務をこなせる面を強みとしてアピールしていきましょう。
慎重な性格は長所になりますが、どのようにアピールすれば良いのか悩む人もいるのではないでしょうか。以下の記事では、慎重な性格をアピールするコツや向いている仕事を紹介しているので参考にしましょう。
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慎重な性格の特徴は? 就活のプロが実際の印象と自己PR方法を解説
就活の自己PRで慎重な性格をアピールしたいと考える人もいるでしょう。しかし、慎重な性格には長所・短所の両面があり、アピールする際は注意が必要です。この記事ではキャリアコンサルタントとともに自己PRで慎重な性格をアピールする方法を解説します。
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⑤周りの反応が気になる→相手の立場に立って考えられる
相手の表情や態度の変化に敏感で周りの反応が気になる人は、相手の立場に立って物事を考えられる性格だといえます。周囲の状況が気になるということは、それだけ周りを見る力を持っていて、相手の立場や状況を理解する力が高いといえるからです。
仕事で円滑に業務を進めるには、相手に寄り添ったコミュニケーションが重要になります。相手の立場に立って考えられる人は、気持ちを理解しようとする姿勢が身に付いているため、円滑なコミュニケーションを図ることが可能なのです。
とくに、チーム内での業務では、メンバーの困りごとにいち早く気付きやすく、サポートしながら業務を進められます。
周囲の反応が気になる性格は、相手の立場に立って考え、気持ちに寄り添えるという強みをアピール要素にしてみてください。
アドバイザーコメント
小関 珠緒
プロフィールを見る人見知りであっても言い換えることで強みとしてアピールできる
初対面の人とすぐに打ち解けず、警戒心を持ちながら、接していくのが人見知りの特徴です。出しゃばりすぎず、相手や状況をじっくり観察し、物事を慎重に進めていき、丁寧に着実に信頼関係を構築していくタイプが多いです。
さて、あなたは人見知りを克服する、または、人見知りをカバーするためにしてきた努力はありますか?
たとえば、「事前に相手の情報をよく調べておく」「当たり障りのない話題を用意しておく」「趣味などを簡潔に話せるようにしておく」「相手との共通点を探す」「傾聴力をつける」「人と会うときは、あいさつと笑顔を意識している」など、工夫してきたことを思い出し、書き出してみましょう。
実はその部分も強みになります。
「人見知りですが、〇〇という努力をしています」「結果的に、〇〇が強みになりました」と伝えると自己アピールになります。
自己分析と改善行動を徹底すれば入社に向けて前向きなことをアピール可能
また「自己理解をしている」「弱みがあっても、強みに変えられる人だ」という印象を面接官に持たれることもでき、前向きな姿勢が好評価につながります。その努力により、人間関係が深められた経験があれば、その事例を盛り込むことで説得力が増します。
言い換え例ごとに紹介! 人見知りを長所にして伝えたOK例文
言い換え例ごとに紹介! 人見知りを長所にして伝えたOK例文
人見知りの言い換え方が理解できた後は、実際に長所としてアピールした例文を見ていきましょう。面接では自身の長所を効果的に伝えるために、具体的なエピソードと入社後のビジョンを組み合わせて話すことが重要です。
ここからは、人見知りをポジティブに変換した5つの言い換え例ごとに例文を紹介します。自身の経験と照らし合わせながら読み進め、説得力のある自己アピールを考えるための参考にしてください。
①時間をかけて強い信頼関係を築ける
時間をかけて強い信頼関係を築けることをアピールした例文
私の長所は、時間をかけてでも相手としっかりと信頼関係を築けることです。相手との関係を大切にしながら、着実に信頼を積み重ねていける点が強みだと思っております。
学生時代、私は飲食店でアルバイトをしていました。最初は緊張してうまく接客できないことがありましたが、数回来店する人の注文内容や好みを覚え、「今日もコーヒーを飲んでいかれますか」のように、一人ひとりに合った接客を心がけました。
その結果、常連の人が増え、「あなたがいる日に来るようにしている」と言っていただけることもあり、「売上向上に貢献している」と店長から評価もいただきました。
入社後は、この強みを活かして顧客との末永い関係づくりをしていきたいと考えています。貴社でも周囲への配慮を忘れず、信頼関係を着実に築き業務に取り組んでいきたいです。
人間関係を築くスピードには自信がなくても、細やかさと継続的な努力で補っている点が素晴らしいですね。
お客様や店長からの客観的な評価がその強みを裏付けていて、説得力があります。強みをアルバイト先以外でも生かしたエピソードも聞いてみたいです。
②縁の下の力持ちになれる
縁の下の力持ちになれることをアピールした例文
私の強みは、周囲の状況をよく観察し、チームを支える縁の下の力持ちとして貢献できることです。
大学時代の学園祭では実行委員として、イベントの準備や運営に携わってきました。
その際、私は裏方に回ったので、資料作成や備品管理、スケジュール調整などを担当しました。特に力を入れたのが、周りを良く見て多方面で準備をフォローしたことです。
各担当者の進捗状況を把握し、遅れていそうな部分があれば手伝うようにしていました。その結果、準備がスムーズに進み、当日も大きなトラブルなく成功することができたのを覚えています。
この強みを活かして、チームで進める業務があった際は、スムーズに仕事を進められるように周りを良く見ながら動きたいと思っております。特に、メンバー間の進捗状況を把握し、必要なサポートをおこない、プロジェクトを成功に導く力になりたいと考えています。
こういったお仕事で事務職や名称に「アシスタント」や「補助・助手」といった単語のつくものを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
とはいえ、どんなお仕事も誰かのために存在するものなので、「私の仕事は誰を支えているのか」を把握することでその認識も変わります。
③相槌が上手い聞き上手
相槌が上手い聞き上手なことをアピールした例文
私の強みは、相手の話をしっかりと聞き、適切なあいづちを打ちながら話を引き出せることです。
学生時代のインターンシップでは、私は訪問先企業で営業アシスタントの業務を担当しました。その際、実際の商談をシミュレーションして話す場面があったのですが、相手役の話にしっかりと耳を傾け、あいづちを取りながら話を聞くことを心掛けました。
そのおかげで、相手役の人の要望や課題を聞き取ることができ、企業の方からは「相手の言葉に耳を傾けながら話を聞いている姿勢が伝わり、丁寧に対応できていました」とお褒めの言葉をいただいたのを覚えています。
入社後は、この聞き上手という強みを活かし、顧客の潜在的なニーズを的確に把握していきたいと考えています。相手の立場に立って話を聞き、最適な提案ができる営業担当として成長し、貴社に貢献していきたいです。
④物事を慎重に進められる
物事を慎重に進められることをアピールした例文
私の長所は、物事を慎重に進めることができる点です。
学生時代のアルバイト先では、在庫管理を任せていただき、商品の入荷から陳列、在庫数の確認まで担当していました。私は、在庫にズレが出ないようにチェックリストを作成し、複数回の確認をおこないながら日々在庫管理することを心掛けていました。
そのお店では、毎月棚卸しをおこなっていたのですが、私の確認の成果なのか在庫の差異はなく、店長からも「正確な在庫管理のおかげでズレがなかった」と評価していただくことができました。
入社後は、この慎重さを活かして、正確性を意識して業務に取り組みたいと考えています一つひとつの仕事を丁寧に進め、会社やチームに貢献していきたいです。
物事を慎重に進められることは長所ですが、一方で「時間がかかりすぎる」印象を持たれてしまうことがあります。
「時間を決めて集中しておこなった」「効率化できる方法を考えて取り組んだ」など時間がかかりすぎない工夫もひとこと付け加えると良いでしょう。
⑤相手の立場に立って考えられる
相手の立場に立って考えられることをアピールした例文
私の強みは、相手の立場に立って物事を考えられ、周りに配慮した行動が取れることです。
大学のサークル活動で、新入生歓迎会の企画を担当した際に、この長所を活かすことができました。自分が新入生だったときのことを思い出し、「初めて参加する人は不安かもしれない」と考え、参加しやすい企画作りを心がけたのを覚えています。
具体的には、自己紹介の時間を多めに設けたり、グループ分けの際は同じ学部の人が必ず一人はいるように配慮したりしました。その結果、「和やかな雰囲気で楽しめた」や「知らない人だけではなくて安心して参加できました」という声を多くいただきました。
この強みは、入社後も活かしていけると思っています。また、相手の立場に立つことで真のニーズは何かを考えることができ、顧客への提案や働きやすい環境作りに役立つと考えています。相手の立場に立ちながら、周囲への配慮を忘れずに、業務に取り組んでいきたいです。
「サイレントコンプレーナー」という言葉があります。店舗やサービスに不満を感じても、クレームを言わずに黙って去ってしまう顧客のことを指します。
相手の立場に立って考える力は、サイレントコンプレーナーが抱える不満にも気づくことに役立ちます。
人見知りを長所としてアピールするときの自己PRの構成
人見知りを長所としてアピールするときの自己PRの構成
人見知りを長所として効果的に伝えるためには、構成を意識したアピールが重要です。ただ長所を述べるだけでなく、具体的なエピソードや長所から得た良い結果まで盛り込むことで、説得力のある自己アピールになるからです。
また、長所を入社後にどのように活かしたいかまで話すことで、面接官はあなたを雇ったときにどう貢献してくれるかをイメージしやすくなります。
この章では、長所を伝える際の4つの手順を解説します。それぞれの手順がなぜ必要で、どのような効果があるのかを理解しながら読み進め、自身の経験を当てはめて面接で話す内容を組み立ててみましょう。
ほかにも面接で長所を聞かれたときの効果的な答え方が気になる人は、以下の記事を読んでみましょう。長所の答え方で差別化するコツが例文付きで載っていて参考になります。
関連記事
例文25選|面接での長所の答え方で差別化する方法を解説
面接における長所の答え方をキャリアアドバイザーの視点から解説しています。結論となる長所を最初に述べて、根拠となるエピソード、入社後の活かし方の順番で話します。例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
記事を読む

手順①最初に「人見知り」から変換した長所を伝える
長所を伝える際は、最初に人見知りから変換した長所を明確に伝えるようにしましょう。面接官に自分の強みを印象づけ、その後の具体的エピソードや良い結果の説明にスムーズに入れるからです。
たとえば、「私の長所は、相手の立場に立って考えられることです」というように、最初に強みを示すことで、面接官は「なぜそう言えるのか」と興味を持ちやすくなります。また、冒頭で長所を明確に示すことで、後に続く長所を裏付けるエピソードの説明にも違和感なく聞くことができるのです。
面接官は多くの応募者と面接をおこなうので、より印象に残るアピールをするためにも長所は簡潔に伝える必要があります。そのため、自己PRの導入は、最初に人見知りを変換した長所を明確に伝えるようにしてください。
手順②長所を裏付ける具体的エピソードを話す
長所を伝えた後は、その長所を裏付ける具体的なエピソードを話していきましょう。
長所を伝える際、「相手の立場に立って考えられることです」や「物事を慎重に進められることです」と伝えただけでは、長所を裏付けるエピソードがなく印象に残りにくいものです。以下のように、具体的なエピソードも交えて話してみましょう。
長所を裏付けるエピソードを話した例①
「私の長所は、相手の立場に立って考えられることです。サークルのイベントの企画を担当した際、新入生の立場に立って考え、初めて参加する人でも楽しめる内容を提案しました」
長所を裏付けるエピソードを話した例②
「私の長所は、物事を慎重に進められることです。学園祭で支払いや予算管理を任された際、事前に支出する項目を細かくリスト化し、ミスがないように数人でチェックをおこないました」
このように、エピソードを交えたことで長所の裏付けもでき、説得力が増します。アピールする長所を決めた後は、その裏付けで話すエピソードもセットで考えておくようにしましょう。
エピソードを選ぶポイントは「相手が明確にその場面をイメージできるようにする」ことです。
学校生活のことでもプライベートでも構いませんが、独特過ぎてイメージしにくいエピソードは避けるか、相手が理解できるように丁寧に伝える工夫をしましょう。
手順③エピソードから得た良い結果を話す
長所を裏付けるエピソードを話した後は、その経験から得られた具体的な成果や良い結果を話すことも重要です。ただ行動を伝えるだけでは、面接官はあなたの能力や成果を評価しづらく、ほかの応募者との差別化が難しくなってしまうからです。
具体的には、「新入生も楽しめるイベントを企画した結果、例年の1.5倍の参加者を集めることができました」というように、数字を交えることで良い結果を成果として示しやすくなります。
また、具体的な成果が思い付かない場合でも、「イベント後、新入生と話す機会も増え相談されることもあり、信頼関係を築くことができました」といった、その後の進展や信頼関係を築けたことを話すのも良い結果として効果的です。
良い結果を示すことで、面接官に「行動し結果に結びつけられる人」や「成果を出せる人材」という印象を持たれる可能性が高まるため、行動からの成功体験を話すようにしましょう。
- 行動からの良い結果を関連付けるのが難しく考えてしまいます。何か方法やコツはあるものでしょうか。
人見知りによって生まれた良い結果がわからない場合は周りの人に聞いてみよう
「私の人見知りな性格が、良い方向に働いたことってあるかな」と、周囲の人に聞いてみましょう。
普段からあなたの行動を見ている人なら、「あのとき、こんなことをしてくれたよね」と、ポジティブなエピソードを教えてくれるかもしれません。
誰かに褒められたこと、感謝されたこと、嬉しい言葉をかけてもらったこと。それらもすべて「良い結果」と言えるのです。
手順④言い換えた長所を入社後にどのように活かしたいか伝える
最後に、その長所を入社後どのように活かしていきたいかを具体的に伝えましょう。あなたを採用することで得られるメリットを企業に理解してもらうためです。
ここで重要なのは、応募企業の業務内容や求める人物像に合った活かし方を伝えることです。
たとえば、営業職であれば「相手の立場に立って考えられる長所を活かして、顧客の立場に立って提案ができる」と伝えてみましょう。ほかにも研究開発職であれば「物事を慎重に進められる性格で、リスクを想定しながら行動し品質の高い開発ができる」など、職種や業務に合わせた活かし方を説明してみてください。
なお、応募企業に合った活かし方を伝えるためにも、企業研究や業界研究をし企業理念や社風を把握しておくのが重要です。企業がもとめる人物像を理解し、あなたの長所を入社後に活かしていきたいのかを具体的に伝えていきましょう。
会社への貢献度の伝え方がわからない人は、以下の記事も読んでみましょう。例文付きで解説していて、会社に貢献するには何が重要になるかも載っていて、参考になります。
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要注意! 人見知りの伝え方が悪いNG例文
要注意! 人見知りの伝え方が悪いNG例文
- 「人見知り」のワードを使ってしまう
- 人見知りによる消極的な面だけを話してしまう
- 他人との関係がうまく作れないというイメージに結びつけてしまう
人見知りを長所として伝えていくには、避けるべきワードや表現があります。面接官に誤解されたり、マイナスの印象を持たれたりする可能性がある伝え方は、せっかくの長所をアピールする機会を逃してしまうことになりかねません。
この章では、人見知りを長所として伝える際の3つのNG例を解説します。なぜNG例文になってしまうのかも合わせて解説するので、自己PRを考える際の注意点として読み進めてみましょう。
① 「人見知り」のワードを使ってしまう
「人見知り」のワードを使ってしまう例文
私の長所は、相手のことをよく観察して接することです。人見知りなため、最初は緊張してしまいますが、時間をかけて接することでじっくりと相手のことを理解していけます。
学生時代のアルバイト先でも、人見知りな性格でしたが、来店される人の様子をよく見て、接客をしてきました。徐々に常連の人も増え、奥手な性格でしたが接客ができるようになりました。
入社後は、この観察力を活かして時間をかけてでも顧客との信頼関係を築きながら、貴社の売り上げに貢献したいと考えています。
長所をアピールする際、「人見知り」というワードを使ってしまうと、面接官にネガティブな印象を持たれてしまう可能性があります。面接官によっては、人見知りのワードに対して以下のような印象を持つケースがあるからです。
人見知りに対して面接官が感じる印象の例
- 無口で後ろ向きな人
- 初対面の人と緊張し、会話が弾まない人
- 人見知りがゆえにコミュニケーションが苦手な人
上記のように、どこか後ろ向きで自分発信が少なく、コミュニケーション能力に欠けるという印象を持つ可能性があります。たとえ前向きな面をアピールしたとしても、「人見知り」のワードを使うことでマイナスな印象に変わってしまうことも考えられるのです。
そのため、自己PRでは「人見知り」のワードは避け、ポジティブに変換して長所として盛り込むようにしましょう。
② 人見知りによる消極的な面だけを話してしまう
人見知りによる消極的な面だけを話してしまう例文
私の長所は、相手の話をじっくりと聞けることです。自分からは積極的に話しかけることは苦手ですが、相手の話に耳を傾けることで、要望や気持ちを理解することが可能です。
大学時代のアルバイト先での接客でも、来店された人と会話することに緊張しましたが、一生懸命に話を聞くように心がけました。
入社後は、コミュニケーションを取るのに時間がかかるかもしれませんが、誠実に相手の話を聞くことで、少しずつ信頼関係を築いていきたいと考えています。
人見知りによる消極的な面だけを話してしまうと、自身の長所を十分にアピールできない結果となってしまいます。人と話すことが苦手なことや、緊張してしまうことなどネガティブな表現が続くと、面接官は「自社に向いていないのではないか」と感じてしまう可能性が高くなるためです。
もし、消極的な面を話に盛り込むのであれば、それを乗り越えたエピソードや、改善行動を併せて話すと効果的です。人見知りだからこそ培った、相手の気持ちに寄り添える面や、信頼関係を大切にできる面などポジティブな部分を中心に伝えるようにしましょう。
長所を話すときは、マイナスな面は出さなくて構いません。
しかし、たとえば「聞き上手」という長所の場合、「話すのが苦手かも」「自分の意見が言えないかも」と思われる可能性があるため、「話すときは事前準備を怠らない」「自分の意見はあり、適切な時に言える」など回答を事前に準備しておくのがおすすめです。
③ 他人との関係がうまく作れないというイメージに結びつけてしまう
他人との関係がうまく作れないというイメージに結びつけてしまう例文
私の長所は、物事を慎重に進めることです。新しい環境や初対面の人と接する際は、まず相手のことをよく観察し、どのように接するべきか時間をかけて見極めるようにしています。
そのため、大学でのグループワークの授業では、最初は様子を見つつ少しずつ周りとかかわるようにしてきました。
入社後も、まずは職場の雰囲気や人間関係を理解するために、周りを良く観察し行動していきたいと考えております。相手の考え方を理解してから意見を出し、職場の雰囲気を壊さずに業務に取り組んでいきます。
人見知りの人は、自身のネガティブな部分の性格を意識するあまり、周囲との関係構築に時間がかかることを連想させるような表現に使ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、このような表現は「周りとの協力が難しくチームに向いていない」という印象を企業側に持たれる可能性があるため避けましょう。
仕事では、顧客との関係構築やチームでプロジェクトを進めるなど、相手との関係性を築きながら業務を進める場面があります。そのため、他人との関係がうまく作れないイメージを持たれてしまうと、あなたを採用するメリットが少なく選考落ちしてしまうかもしれません。
自己PRでは、人見知りだからこそ築ける深い信頼関係や、相手の立場に立って考えられる強みをアピールし、入社後にその長所を活かして企業に貢献できる姿を話すようにしてください。
気をつけよう! 社会人において人見知りが短所とされる3つの理由
気をつけよう! 社会人において人見知りが短所とされる3つの理由
- コミュニケーション能力が必要な仕事が多いため
- チームでの協力が求められる仕事があるため
- 人間関係に関するストレス耐性が求められるため
NG例文を理解できた後は、そもそもなぜ人見知りは社会人において短所となってしまうことが多く、避けるべきワードなのかを解説します。人見知りがマイナスな印象を持たれやすい原因は、人見知りの性格が仕事をするうえで求められていることと合わないケースがあるのです。
ここからは、人見知りが短所として捉えられる3つの理由を紹介します。仕事では何が重要視されているのかも理解しながら読み進め、人見知りをポジティブに言い換えた方が良い理由を再確認しましょう。
①コミュニケーション能力が必要な仕事が多いため
社会人において、人見知りが短所とされる理由の一つは、多くの業務でコミュニケーション能力が必要とされるからです。
仕事では、顧客対応や商談、プレゼンテーションなど、人とのコミュニケーションが必要な場面は数多くあります。会議での発言や上司への報告など、自身の意見や考えを積極的に発信することも求められるのです。
一方で、人見知りの人は相手と会話することに緊張したり、自分の意見を伝えることに苦手意識を持ったりする傾向があります。そのため「自身の意見を言えず、相手と円滑に話せないのではないか」とネガティブな印象を持たれやすいのです。
このように、ビジネスの場面では積極的なコミュニケーションが重要視されるため、自分の意見が言えなかったり、話すことが苦手だったりする人見知りな性格は、短所ととらえられてしまいます。
仕事ではコミュニケーション能力が重要とは聞くものの、どのようなコミュニケーション能力が重要視されているのかわからない人もいるのではないでしょうか。以下のQ&Aではキャリアコンサルタントが企業が求めるコミュニケーション能力について解説しているので参考にしてください。
- どの業種でもコミュニケーション能力は重要だと思うのですが、そうなると人見知りの性格は活躍が難しくなるのでしょうか。
前提としてコミュニケーション能力は明るく話せるだけではない
まず、押さえて頂きたいのは一般的に言われるコミュニケーション能力と職場で求められるコミュニケーション能力は異なるということです。
一般的にコミュニケーション能力というと「明るく活発で、面白い話が出来て…」といったイメージが強いのではないでしょうか。しかしながら、すべての企業がそういった人ばかりを求めているわけではありません。
最低限の挨拶やマナー、報連相、会話ができることは大前提ですが「コミュニケーション能力よりも〇〇を重視する」、「むしろ落ち着いた人の方が好まれる」といった職場も存在します。
人見知りだという方は明るい活発なコミュニケーションが苦手というだけで「コミュニケーションができないわけではない」という前提のもと、自身に合った会社を見極めましょう。
②チームでの協力が求められる仕事があるため
企業では多くの業務がチームで進められるなかで、人見知りの人は、新しいメンバーとの関係構築に時間がかかったり、チーム内での意見交換に消極的になったりする傾向があることから短所として捉えられやすい傾向にあります。
たとえば、プロジェクト業務で他部署のメンバーと協力する必要がある場合、コミュニケーションを取りながら業務を進める必要があります。しかし、人見知りな人は関係構築に時間がかかり、プロジェクトがうまく進まないかもしれません。
当然、時間をかけて強い信頼関係を築けることは強みにはなりますが、周りと協力して早急に結果を出すような業務では、人見知りは長所として活かしにくいのです。
このように、チームワークが重視される職場環境において、チームに溶け込めずメンバーと協力して作業を進めにくいと感じ取られることで、人見知りは短所と感じ取られてしまいます。
③人間関係に関するストレス耐性が求められるため
仕事は良くも悪くもストレスを感じながら取り組むことがほとんどです。そのため、企業はストレス耐性が高い人材を求めていて、人見知りは短所として捉えられることがあるのです。
仕事では、さまざまな人とかかわりながら業務を進めるため、価値観の異なる同僚と意見のぶつけ合いになったり、上司から厳しい言葉をかけられたりと、人間関係のなかでストレスを感じる場面があります。
しかし、人見知りの人は、自身の意思表示が苦手なことで後ろ向きな印象を持たれてしまう可能性が高く、加えて、表情や態度に緊張が表れやすい傾向もあるためストレス耐性が低いという印象を持たれてしまうのです。
このように、人見知りな性格の人は、自身の意見を言えず我慢してしまい、徐々にストレスが溜まってしまう可能性があるのです。
企業は、ストレスを感じる場面があったとしても、周りと協力しながら困難を乗り越えられる人材を求めています。しかし、人見知りな人は、コミュニケーションが苦手でストレスを感じてしまうと捉えられてしまい、短所となってしまうのです。
ストレス耐性にはバラツキがあり、ストレスを感じにくい人もいるものです。ではストレス耐性が高い人と低い人の違いは何なのか、また耐性を作るには何をしたら良いのかが以下の記事に載っているので参考にしましょう。
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人間関係にストレスを抱えそうであれば、不特定多数の人と日々出会う仕事よりも、特定の少人数と長く関わる仕事をイメージしてみてはいかがでしょうか。
取引先や社内外のやり取りをするメンバーが固定されている環境なら、人見知りの人にとっても安心して働きやすいかもしれません。
アピールが難しい! 人見知りが長所になりづらい仕事の特徴
人見知りの性格は、ポジティブに言い換えることで長所としてアピールできますが、言い換えてもアピールになりづらい職種もあります。時間をかけて信頼関係を築けることや、縁の下の力持ちになれることなど、人見知りの長所が企業側が求めている人材とマッチしない可能性があるのです。
この章では、人見知りの性格が長所として活かしにくい仕事の特徴を2つ紹介します。自身の性格と照らし合わせてみて、今後どのような業務に就きたいかを考えてみてください。
顧客とのコミュニケーションが重視されている
顧客とのコミュニケーションが重視される仕事では、人見知りの性格は長所としてアピールが難しい場合があります。初対面の人とかかわる機会があるだけでなく、会話をしながら業務を進めていく必要があるからです。
たとえば、接客業や営業職など直接コミュニケーションを取る仕事では、まだ信頼関係を築けていない顧客のニーズを素早く把握する必要があるため、自然な会話や素早い関係構築が重要になります。
そのなかで、初対面の人に緊張してしまったり、自分から話すことが苦手だったりする人見知りな性格では、顧客との信頼関係をすぐに築きにくく、長所として活かしにくいのです。
ただし、このような仕事に挑戦することで、自然と会話力が身に付き、顧客との関係構築にも慣れていける可能性もあります。コミュニケーションが重視されているからといって、自身に向いていないとは考えずに、コミュニケーション能力を高められる機会として捉えてみるのもおすすめです。
リーダーシップや積極性が求められている
リーダー的な役割や積極性や主体性が求められる仕事では、人見知りの性格は長所としてアピールが難しくなります。メンバーをまとめつつ意見を引き出したり、新しい提案を発信したりする場面があるためです。
人見知りな人は、リーダーシップが求められる企業の面接官から「裏方には向いていたとしても、メンバーを引っ張っていくのは難しいのではないか」と判断されて、長所にはならない可能性が高いです。
しかし、こういった役割に挑戦することで、徐々にリーダーシップが身に付いていくケースもあります。最初は意見を言うことを苦手だと感じても、経験を重ねることで自信が付き、周りをまとめながら業務を進めていけるようになるかもしれません。
リーダーシップが求められる仕事だからといって避ける必要はなく、むしろ自己成長のチャンスとして捉えてみましょう。
- リーダーシップや積極性が求められる仕事にはどのような職種があるのでしょうか。
人を動かす、新しいものを生み出す職業はリーダーシップが求められる
たとえば、経営・マーケティング職、リーダー職、企画・プロデュース職でリーダーシップ能力が求められます。
人見知りの性格のうち「地道に信頼関係を構築できる」「内気な人の気持ちが理解できる」「観察力がある」などの長所を活かし、「長期的に信頼してもらえる」「内気な人を味方にし、動いてもらえる」「人や状況をよく見て、分析できる」などができると伝えられると良いでしょう。
人見知りを魅力的に言い換えて長所として就活に役立てていこう
人見知りを長所として伝えるには、ポジティブに変換して魅力的に言い換えるのが効果的です。相手を観察していることや物事を慎重に進められることなど、人見知りな性格であるからこそ起こせる行動に焦点を当ててみましょう。
そして、ポジティブに変換するためには、まずは自身の人見知りの性格がどのようなタイプに該当するのかの理解が重要です。
自身がなぜ人見知りだと感じているのかを把握したうえで、今回紹介した5つの変換例を参考に魅力的な言い方にした自己PRを作成してみてください。
人見知りにネガティブなイメージを持つのではなく、ポジティブに変換して自信を持って就活に役立てていきましょう。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る就活において欠点があることが不採用に直結するわけではない
就活生のなかには、「欠点が知られたら採用されない」「短所がないように振る舞わなければ」と考える人もいるかもしれません。しかし、そんな心配は不要です。
自分の性格特性がプラスに働いていることに、自分では気づきにくいものです。たとえば、自分では「人見知りだから控えめにしている」と思っていても、周囲からは「誠実そう」「嘘をつかなさそう」「落ち着いている」と、むしろ好印象に思われているかもしれません。
自分に向いている仕事とは欠点も良い方向で活かせる仕事
また、欠点が良い方向に働く仕事のことを向いている仕事と言います。
「嘘をつかなそうだから、経理部門で会社の現金を安心して任せられる」「穏やかだから、高齢者にも根気強く対応できそう」「口が堅いから、機密情報を扱う仕事でも信頼できる」というように、人見知りだからこそ向いている職業があるかもしれません。
適職に出会うためにも、自分の性格の良い面と悪い面の両方を、わかりやすく伝えていくことが大切です。就活が、自分の新たな面を知る機会になりますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表
Tamao Koseki〇就職時は準備不足で苦労するも大手企業に入社。転職して実用書の編集者を10年経験し、独立。キャリアコンサルタント資格を取得し、現在は強みを引き出して活かす人材育成をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント
Kazuhiro Yamaji〇会社員として長年勤務した後キャリアコンサルタントとして開業。企業の採用・高校生向けセミナー講師・転職支援・リスキリング補助など多岐にわたる分野でキャリア支援にたずさわる
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