この記事のまとめ
- 慎重な性格は長所・短所のそれぞれを把握することが大切
- 慎重な性格に対して抱くリアルな印象をキャリアコンサルタントが解説
- コツを押さえて慎重な性格をポジティブにアピールする方法を紹介
- ChatGPT 自己PR作成ツール
ChatGPTツールを活用すれば、選考通過率の高い自己PRができます!
この記事を読んでいる人に
おすすめな作成ツール(無料)
就活の履歴書や面接では自己PRが必ずと言って良いほど求められますが、その際に自分の慎重な性格をアピールしたいと考える人もいるでしょう。
しかし、「そもそも慎重な性格は評価されるの?」「どのようにアピールしたら良いの?」など、慎重な性格のアピール方法について疑問や不安な気持ちを持つ人もいますよね。
この記事では、キャリアアドバイザーの秋田さん、柴田さん、小関さんと一緒に、慎重な性格のアピール方法を例文付きで解説します。自分の慎重な性格を就活でアピールしたいと考えている人は、ぜひ最後までチェックしましょう。
就活対策おすすめツール・資料ランキング
慎重な性格は長所にも短所にもなる! 特徴を理解したうえでアピールしよう
慎重な性格にはたくさんの長所がありますが、仕事においては短所として捉えられるケースもあります。そのため、良かれと思って慎重な性格をアピールしても、面接官からは短所として捉えられる可能性もあるのです。
この記事では、最初に慎重な性格の特徴を紹介します。まずはどんな特徴があるのかを押さえましょう。その後、キャリアアドバイザーが実際に慎重な性格の人に対してどんな印象を持つのかを紹介します。実際の印象を踏まえて、アピール方法や好印象にする言い換え方などを解説します。
最後には、慎重な性格をアピールできる例文と活かせる職種例も紹介します。この記事を最後まで読んで、慎重な性格が魅力的に思われるようなアピール方法を自分なりに考えられるようにしましょう。
簡単な質問に答えて自己PRを完成させよう!
自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけで魅力的な自己PRを作成できます。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
簡単な質問に答えるだけで、強みが伝わる自己PRが作れます。
作成スタート(無料)
(継続力が強みの場合)
前提を確認! 慎重な性格にはネガティブな面もある!
前提として、慎重な性格には「物事に対して時間をかけて注意深く考え、リスクを避けるために軽々しく行動しない」といった特徴があります。
そのため慎重な性格には、先のことを考えてから行動に移せることやリスク管理ができるなどの長所があります。一方で、チャレンジングなことやスピードなどを求められる仕事では短所になるケースもあるのです。
このように、慎重な性格には長所と短所があるという前提をまずは把握しておきましょう。そのうえで、長所をどのようにアピールするかを考える必要があります。
こちらのQ&Aでは慎重である短所の伝え方についてキャリアコンサルタントが回答しています。併せて確認してみてください。
理解を深めよう! 慎重な性格の人の特徴
前述のとおり、慎重な性格にはポジティブな側面とネガティブな側面があります。しかしネガティブな側面があるからといって、自己PRでアピールするのにふさわしくないわけではありません。
大切なのは、慎重な性格の特徴をよく理解してポジティブな側面をアピールすること。そして、ネガティブな側面を補う行動をすることです。
ここからは、慎重な性格の特徴を解説します。自己PRで十分にアピールできるように、まずは慎重な性格の特徴を押さえましょう。
ポジティブな側面
上記の慎重な性格のポジティブな側面は、仕事の保守的な行動が必要な場面で役立つでしょう。では、それぞれ具体的にどのような特徴なのか紹介します。
先のことを考えてから行動に移す
慎重な性格の人は、「この行動をした結果、どのようなことが起こるか」と、先のことを考えてから行動に移す傾向にあります。
この長所は、特に企画立案や施策の検討段階に役立ちます。その行動によって起こる未来をイメージできるため、「本当に行動に移すべきか」や「不足していることは何か」などを考えられるからです。
このように、慎重な性格の人は突発的な行動や軽率な行動を避ける傾向にあるため、大きなミスを防げる可能性が高いというポジティブな側面があります。
どのような業務においても事前準備は必要です。先のことを考える人は、ほかの人に比べて準備不足に不安を感じます。
したがって、あらゆるリスクを考えた準備をおこない、完璧な準備ができることで信頼を得られるというメリットもあります。
同じミスを繰り返さない
人はどれだけ考えた末に行動しても、ミスを起こしてしまうケースがあります。しかし、慎重な性格の人は特にミスを恐れて行動するため、一度起こしたミスは繰り返さないように人より努力する傾向があるのです。
前提として、慎重な性格の人はミスなく終えられるようよく考えてから行動に移します。そのうえで、ミスを起こした場合は「なぜミスが発生したのか」「どこをどう改善すべきか」など、二度と同じミスが発生しないように考えるのです。
特に社外の人と仕事をする際、同じミスを繰り返すのは絶対に避けたいもの。なぜなら、会社は顧客からの信頼で成り立っていて、同じミスを繰り返すと信頼を失ってしまうからです。
そのため慎重な性格の同じミスを繰り返さないという特徴は、信頼を積み重ねられるという意味で会社から重宝されるといえるでしょう。
慎重な性格の人は、どんなことでも真面目に取り組むという長所もあります。真面目さを効果的にアピールしたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
12例文|真面目さの自己PRでやりがちな3つの失敗パターンと対策
一度決めたことはやり切る
慎重な性格の人は一度決めたことはやり切る傾向にあります。決断まで長い時間をかけて熟考するケースが多く、前提としてミスが発生しないように計画を立てるため、決断後は行動するのみという状態になれるためです。
一方で途中で辞めたり諦めたりする場合も、よく考えてから決断します。そのため後悔を残した終わり方をするケースが少ないのです。
一度決めたことをやり切れる人材は、安心して仕事を任せられるので会社でも重宝されます。慎重な性格であるがゆえにやり切る力も持っていることは、自己PRで十分なアピールになるでしょう。
- やり切ったことはあるのですが、華々しい成績を残していない場合はアピールできませんか?
やり切ったことは堂々とアピールするべき
華々しい成績を残していなくても、やり切ったことに関しては堂々とアピールしましょう。
就職活動で大切なのは、成果として大きなものを残した体験だけではなく、何かを継続させたモチベーションやそこから得られたスキル・価値観なども併せて述べることです。
社会に出れば、いつも他人から注目される仕事ばかりを担当するわけではありません。誰も見ていないところで自分なりのやりがいを見いだし、やり通さなければならないのは日常茶飯事です。
目立つ出来事、華やかなエピソードなどがない地道な活動でも、なぜ持続できたのか、そこから得た教訓は何なのかを伝えれば、非常に良いアピールポイントになるでしょう。
物事をやり切れるという強みは、「実行力」とも言い換えられます。実行力を魅力的にアピールしたい人は、こちらも確認してみましょう。
厳選10例文! 実行力の自己PRで簡単に差別化できる3要素
どんな状況でも冷静に対応できる
慎重な性格はどんな状況でも冷静に対応でき、周りに流されないという特徴もあります。
周りがいつもと違う動きをしていたりイレギュラーなことが発生したりしても、慎重な性格の人は行動に移す前に状況や必要なことを調べることができます。今やるべき行動は何かを考えたうえで行動に移せるため、いつも冷静でいられるのです。
仕事をするにあたって、イレギュラーなことが起こるのは日常茶飯事です。その際、毎回冷静な対応ができる慎重な性格の人は、さまざまな場面で頼られる可能性が高くなるでしょう。
仕事は例外的な問題がよく起きるものです。多くの人は慌ててしまい、普段ならしない対応をして事態を余計に長引かせてしまいます。
一方で慎重な人は冷静に状況を分析し、的確な解決策を実行して良い結果に導けることが多いのです。
文章を作るのが苦手な人にオススメの自己PR作成方法!
自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
しかし、「自己PRが全然思いつかない......」「自己PRを考える時間がない......」対策が思うように進んでいない人も多いのではないでしょうか?
そこで活用してほしいのが、「Chat GPT 自己PR作成ツール」です。簡単な質問に答えるだけで、Chat GPTが選考で活用できる自己PRを自動で作成します。
自己PRが思いつかない人や、忙しくて自己PRを考える時間がない人は、まずはツールを使ってみることをおすすめします!
周りから信頼されやすい
慎重な性格の人はよく考えたうえで行動し、かつ同じミスは繰り返さないため、周りの人から信頼されやすい傾向にあります。
直感で軽率に行動したり同じミスを何度も繰り返す人に対しては、「どんな行動をするか不安」「ミスに巻き込まれないようにしよう」とマイナスに感じる人も多いでしょう。だからこそ、根拠を持ったうえで行動していてミスが少ない人は、「またあの人にお願いしたい」と信頼されやすいのです。
会社にとっても、周りの人に信頼される人材は大切にしたい存在です。慎重な性格のおかげでこれまで周りから信頼されたエピソードがある人は、ぜひアピールしましょう。
リスク管理ができる
前述のとおり、慎重な性格の人は企画・検討段階からその行動によってどんな事象が起こるかをイメージして行動ができます。つまり、発生し得るミスや問題などのリスクを予測できるということであり、リスクが予測できれば、そのリスクを軽減するためにどうするべきかを考えられるのです。
どんな会社でも、ある程度リスクを背負いながら事業に取り組んでいます。リスクをゼロにはできませんが、軽減するための行動は可能です。そして、慎重な性格の人はリスクを管理し、ミスや問題が起こる可能性を減らすことに長けています。
会社としても、ミスや問題が起きないことが理想的です。その点でも、慎重な性格の人は会社の安定的な運営に必要な人材なのです。
ネガティブな側面
慎重な性格にはポジティブな側面がある一方で、上記のようなネガティブな側面もあります。必ずしも慎重な性格の人全員に当てはまるわけではありませんが、これらに当てはまる場合、面接官によっては慎重すぎる性格が懸念点と思われる可能性もあります。
慎重な性格をよく理解し良い面をアピールするためにも、ネガティブな側面も把握しておきましょう。
周りに気を遣いすぎてしまう
慎重な性格の人は、周りをよく見ていたり人間関係でミスを起こさないようにしたりする反面、周りに気を遣いすぎてしまう傾向にあります。
たしかに周りに気を遣うことは大切であり、顧客からの信頼にもつながります。ただ、気を遣いすぎるあまり、自分自身に大きなストレスがかかってしまうこともあるのです。
気の遣いすぎが原因のストレスは、本来の自分を見失ってしまう可能性があります。やりがいを持って仕事をするためにも、周りとの境界線を持ったり許容範囲を明確にしたりするなどの対策が必要です。
周りに気を遣いすぎてしまう人は総じて自分に自信がない傾向があります。相手の言動に賛同できないときに、NOと言える知識や経験がないと自分の考えを飲み込んでしまうのです。
自分の意見をしっかり伝えられるように、自分の強みや個性を把握することから始めてみましょう。
深く考えすぎて悪い方に捉えてしまうことがある
慎重であるがゆえに、物事を深く考えすぎてしまう点もネガティブな要素の一つです。
たとえば、上司から「ここにミスがあるから修正しておいて」と依頼されたことに対して、「ミスをしてしまったからもう仕事を頼まれないのではないか」や「足手まといになってしまっているのではないか」など、必要以上に悪い方に考えてしまうこともあるでしょう。
物事を深く考えることは大切ですが、それを悪い方に捉えてしまうと大きなストレスになってしまいます。ストレスによって心身に悪影響を及ぼさないためにも、多少楽観的に捉える癖をつけることが必要かもしれません。
慎重であるがゆえに「常にリスク回避」の思考が働いてしまう人もいます。
まずは、行動を起こす前に悪い結果を予測していることを自覚しましょう。不安になったときは「自分はOKだ!」と自身に言い聞かせてみてください。
挑戦することのハードルが高い
会社は従業員に挑戦を求めることが多々あります。なぜなら挑戦は会社に新しい風をもたらし、売上拡大にもつながるためです。
しかし慎重な性格の人は物事を深く考え、リスクもある程度イメージできるため、挑戦することに高いハードルを感じてしまう傾向にあります。加えて、挑戦を決断するまで長い時間がかかることもあるでしょう。
ただ、挑戦に苦手意識があることが悪いというわけではありません。たとえば「新しい施策の改善点出し」に関しては、挑戦が得意な人より慎重な性格の人の方が難なくこなせるというパターンもあるでしょう。
そのため、履歴書や面接では「革新的なアイデアを出すことは苦手だけど、既存のサービスを改善することは得意」と得意分野を明確にすると、企業の懸念点を払拭しやすくなりますよ。
安定性や精度の高さを求める企業では、むしろ挑戦することのハードルが高い方が適しているといえます。たとえば、慎重な意思決定や正確性が重視される医療や金融などの分野です。
一方、革新性やスピード感、リスクを取ることを優先する企業にはなじみにくいでしょう。たとえば、IT業界、エンタメ業界、コンサルティング業界、スタートアップ企業などが当てはまりやすいので、業界を選ぶ際は注意しましょう。
一つの作業に長時間かかってしまう
慎重な性格の人は先のことをよく考えてから行動に移します。しかしこの「よく考えてから行動に移す」ことは、ポジティブな側面がある一方で、「一つひとつの作業スピードが遅い」というネガティブな側面もあるのです。
仕事においてはスピードを求められることが多々あります。事業が成長段階だった場合は、質よりもとにかくスピードを重視しなければならないこともあるでしょう。
そのため、慎重な性格を活かしながらも、仕事を短時間で遂行する訓練は意識的に積む必要があります。
自己肯定感が低い
慎重な性格の人は、自己肯定感が低く、自分に自信が持てない人が一定数います。深く考えすぎるがゆえに、自分自身を正しく評価できていないケースが多いのです。
なかには自分のできないことばかりに目を向けて評価が低くなり、自己肯定感が低くなっている人もいるのではないでしょうか。しかし、すべてをそつなくこなせる完璧な人はいません。それぞれ得意・不得意があり、互いに補い合いながら仕事をするのが一般的です。
自己肯定感を高めるためにも、自分の強みに目を向け、自分を他人と思って素直に褒めてあげるのが効果的ですよ。
- できることに目を向けようとしているのですが、自分を褒めるのが苦手です……。
周囲の人の視点を借りてみよう
自分ができることは、自分からすればできて当たり前のことと捉えがちです。だからこそ自分を褒めることができないのではないでしょうか。
でも、周囲から見れば「それができてすごい」と思われていることもあります。自分の強みに気付けない人は、周囲の人に聞いてみて改めて気付けるケースもあるのです。
「できること」に気付けたときは、素直に受け入れましょう。自分に「できることがある」と認識できると自己肯定感も上がるでしょう。
周りの人に自分の強みを分析してもらうことを「他己分析」と呼びます。他己分析のやり方は以下の記事で紹介しているので、ぜひ事前に確認しておきましょう。
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説
ChatGPTを活用すれば受かる自己PR文が作れます
自己PRは就活において必要です!
しかし、書こうしてもネタが思いつかなかったり、学業やアルバイトで忙しく手つかずの学生も多いのではないでしょうか?
そんな就活生に活用していただきたいのが、最新の「AI 自己PR作成ツール」です。作成ツールでは、AIが自己PRを自動生成してくれるためネタがなく悩んでいたり、忙しい就活生にはぴったりです!
(継続力が強みの場合)
キャリアコンサルタントが解説! 慎重な性格の人に対する実際の印象は?
ここまで慎重な性格の特徴を解説しましたが、「実際面接官は慎重な性格をどう思っているのだろう」と気になる人もいるのではないでしょうか。
そこで、多くの学生の就職支援をおこなっているキャリアコンサルタントに、慎重な性格に対して実際どのような印象を持つのかを聞いてみました。慎重な性格に対する生の声を聞いて、自己PRの参考にしましょう。
慎重な性格に対してポジティブな印象を持った例
慎重な性格にはポジティブな側面があることを紹介しましたが、実際にどのようにアピールをすればポジティブに捉えてもらえるのでしょうか。
幅広い企業でキャリア形成支援の経験があるキャリアコンサルタントの柴田さんに、具体的にどんな話をされたときにポジティブな印象を感じるのか聞いてみました。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る自分ならではの価値を発揮できたエピソードはポジティブな印象になる
慎重という言葉をネガティブに言い換えると「疑い深い」になります。そのため、慎重さのエピソードを伝えることで「あまり他人を信用していないのかも」と捉えられるリスクもあるでしょう。
しかし、伝えるエピソードや考えによってはポジティブに受け取られる場合もあります。
慎重な考え方や行動の仕方は問題解決にも活かせる
以前、自身の性格が慎重だという人がこのような話をしていました。
「人間関係のトラブルは何かと感情が先行し、事実の認識が当事者それぞれ食い違うことがある。そこでこれまで、各人の捉えているトラブルの内容は何かを丁寧に聞き、その内容を分析して対処してきた。
声の大きな人や感情的な物言いに流されず、客観性を重視し慎重に対応することを心掛け、皆が納得のいく解決法を模索した。すると最後には誰もが納得のいく結果を迎えることができた。」
これを聞いて、慎重だからこそ状況に流されず、冷静に対応することでコミュニケーションを円滑にさせられるのだと、これまでと違う「慎重さ」のメリットを垣間見た気がしました。
慎重さというと、何かとミスや失敗が起きないといったエピソードを持ち出しがちですが、このような違った角度からの内容だと、より個性やポジティブさを感じられますね。
慎重な性格に対してネガティブな印象を持った例
慎重な性格がゆえにどのようにアピールするか迷ってしまい、間違った方向性で自分の性格をアピールしてしまうパターンもあります。
人事・採用の責任者として採用にかかわっていたキャリアコンサルタントの秋田さんに、具体的にどのような話をされたらネガティブな印象になってしまうのか聞いてみました。
アドバイザーコメント
秋田 拓也
プロフィールを見る挑戦を妨げたと捉えられる内容になっていないか注意しよう
以前、文化祭実行委員を務めたときのエピソードで慎重さをアピールした学生がいました。企画を考えるミーティングで、慎重な性格を活かして過去の失敗例をもとに提案企画の採決をしていたとのことでした。
その話を聞いて、正直、慎重さのあまりリスクを回避することだけに捉われているように見えて、むしろ失敗から学び、その原因や改善策などを検討することの方が重要ではないのかと感じたことがありました。
リスクを恐れすぎる人材は組織にとってマイナスな場合もある
このように、慎重さが強すぎると挑戦に対してネガティブな人だという印象を与えかねません。
慎重な性格の人は、これまでの実体験やリスク情報にとても敏感です。これらが常に頭の中で判断材料として優先される傾向があるので、行動を起こすときにブレーキがかかってしまいます。
リスク回避はとても大切なことですが、行動を起こさないと変化は起きないことも理解してみてください。慎重な性格であることは決して悪いのではなく、その性格を受け入れて活かすことで自分らしさを発揮できるのではないでしょうか。
差別化しよう! 自己PRで慎重な性格をアピールする際の4つのコツ
自己PRで慎重な性格をアピールする際の4つのコツ
- どう慎重なのかを具体的に説明する
- 慎重さを発揮したエピソードを伝える
- 短所は改善ポイントとしてアピールする
- 慎重な性格を仕事にどう活かすかを伝える
就活において、自己PRは自分の魅力をアピールする重要な要素になります。ありきたりな内容だと面接官の印象に残らず、選考を突破できない可能性も考えられるので、ほかの学生と差別化を図る必要があるのです。
ここからは、慎重な性格をアピールして選考を突破するために、周りと差別化を図るコツを解説します。
面接での自己PRの答え方がわからない、うまく内容が考えられないという人はこちらの記事を参考にしてください。魅力的な自己PRを作る方法を解説しています。
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
簡単な質問に答えるだけで、強みが伝わる自己PRが作れます。
作成スタート(無料)
①どう慎重なのかを具体的に説明する
慎重な性格をアピールする際は、どのように慎重なのかを具体的に説明しましょう。前述のとおり、「慎重な性格」といってもさまざまな特徴があります。自己PRでアピールする際は、どんな特徴がある慎重な性格なのかまで説明すると、面接官もあなたの人柄がつかみやすくなります。
たとえば、ただ「慎重な性格」と伝えているだけの例文と、具体的な特徴まで説明している例文を比較してみると以下のようになります。
慎重な性格を具体的に説明していない自己PRのNG例文
私の強みは慎重な性格であることです。
慎重な性格の具体的な特徴まで説明している自己PRのOK例文
私の強みは慎重な性格であることです。特にこれから起こす行動によって、どのような未来が待ち受けているか、どんなリスクがあるかなどを予測することを得意としています。
このように、慎重な性格の具体的な特徴まで説明すると、より人柄が伝わりやすくなります。
「どのように慎重なのか」を知るには自己分析する必要があります。自己分析の方法がわからない人はこちらの記事を参考にしてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己PRの書き出しをもっと魅力的にしたいという人は、以下の記事で詳しく解説しています。
自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖
②慎重さを発揮したエピソードを伝える
慎重な性格をアピールする際、慎重さを発揮したエピソードもセットで伝えましょう。エピソードまで伝えることで、強みの信ぴょう性や説得力が増します。
たとえば、根拠となるエピソードがある自己PRとは以下のようなものです。
慎重さを発揮したエピソードがある自己PR
私の強みは慎重な性格であることです。特に、これから起こす行動によって、どのような未来が待ち受けているか、どんなリスクがあるかなどを予測することを得意としています。
大学3年生で学祭の実行委員を務めました。その際、学祭準備の進行具合をマネジメントする役割を担ったのですが、その際、学祭が成功するイメージを明確にした後、それに必要な行動や起こり得るリスクを洗い出すということをしました。この作業をやったこともあり、大きな失敗を犯すことなく、無事学祭当日を迎えられました。
このように、エピソードがあると「慎重な性格をどこでどのように発揮して強みとしているのか」という内容に説得力や信ぴょう性を加えることができます。
面接官は学生のエピソードに再現性があるのかを重視しているので、具体的なエピソードは欠かさないように注意しましょう。
慎重な性格でアピールする強みに迷ったときは、「慎重がゆえにコミュニケーションがうまくできる」という点をアピールしてみましょう。
たとえば、他人の発言を注意深く聴き、整合性や妥当性・合理性をつぶさに分析できたり、相手が求めているレスポンスをじっくり考えて対話ができるなど、自然と丁寧なコミュニケーションができているはずなので、ぜひ意識的にアピールしてみてください。
人柄が伝わるエピソードを選ぶ
慎重さを発揮したエピソードを話す際は、ぜひ自身の良い人柄が伝わるエピソードを選んでください。
たとえば、学祭の実行委員として成功に向けて行動したというエピソードを選んだ人と、ギャンブルで勝つための計画を考えたというエピソードを選んだ人では、目標までの過程や工夫がイメージしやすいため、学祭のエピソードの方が人柄が伝わることがほとんどです。
このように、慎重さを発揮したエピソードであれば何でも良いわけではありません。就活の場にふさわしいエピソードを選び、社風とマッチする人柄であることも同時にアピールしましょう。
- 面接官に人柄を伝えられるエピソードと伝えられないエピソードには、どのような違いがありますか。
「個性」と「感情」が盛り込まれているかが大きな違い
人柄を伝えられるエピソードと伝えられないエピソードの大きな違いは2つあります。
1つ目は、その人なりの個性が示せているかどうかです。エピソードがこれまでの経験や価値観などとマッチするものであれば「そういう人柄なのだ」と伝わりやすくなりますが、かけ離れたエピソードなら納得感はありません。
また、誰もが当てはまるエピソードは個性が示せず、人柄を理解されづらくなります。
2つ目は感情を述べているかどうかです。そのエピソードで何を感じ、どう受け取ったかを話せば人柄は十分伝わります。
一方で単にエピソードのみを語り、感情を述べずにいると、どのような人物であるかを面接官が把握しづらくなるので、伝え方の参考にしてみてください。
③短所は改善ポイントとしてアピールする
前述のとおり、慎重な性格にはポジティブな側面もある一方で、ネガティブな側面もあります。
しかし、ネガティブな側面があること自体が悪いことというわけではありません。慎重な性格にかかわらず、どの性格にもポジティブ・ネガティブ両方の側面があります。
重要なのは、ネガティブな側面や短所を改善するために行動することです。たとえば、「決断までに時間がかかり過ぎてしまう」という短所がある場合は、「決断する期日を決めてその日までに決断できるように意識している」などの改善策が考えられます。
また、改善策を考えることは慎重な性格のネガティブな側面を補えるだけでなく、「自分の弱みを把握していて、改善しようとしている」というアピールにもつながります。
- 慎重な性格による短所をまだ改善できていません。それでも面接で伝えて良いのでしょうか?
行動に移せていない場合でも取り組みの過程は明確に伝えよう
面接で自身の短所を率直に認め、取り組む姿勢を伝えることは前向きで努力家である印象を与えます。
改善の行動に移せていないとのことですが、たとえば、以下の流れでどこまでできているでしょうか。
① 自身の短所の改善策を考える
② 具体的な行動計画を立て、実行する
③ 途中でフィードバックをおこなう
④ 改善する
慎重な性格の人は、このような客観視は得意だと思います。面接時に、「この流れでおこなっていて現在ここまでトライしている」という取り組みの経過を伝えることはできますよね。
自分のことを俯瞰して説明することで、自己理解や前向きな姿勢、成長意欲を感じてもらえるでしょう。
④慎重な性格を仕事にどう活かすかを伝える
慎重な性格をアピールする際は、どう仕事に活かすかまで明確にしましょう。そうすることで、会社側はあなたと一緒に働くイメージを鮮明に持てるようになります。
なお、仕事への活かし方を伝えるには、事業内容や仕事内容などを把握していなければいけません。
企業研究は的外れな展望を伝えてしまう事態を防ぐためにも重要なので、以下の方法で詳しく調べてみましょう。
企業分析のおすすめのやり方
- 企業のホームページ(HP)や採用ページ、就活サイトから確認する
- インターネットで口コミを確認する
- その企業に就職した先輩に聞く
- 大学のキャリアセンターを活用する
上記に加えて、企業分析の方法をより詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
上記の項目にある、「その企業に就職した先輩に聞く」という企業研究の方法は、OB・OG訪問とも呼ばれます。OB・OG訪問の手順がわからない人は以下の記事を参考にしてください。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
慎重な性格は具体化でもっと好印象を狙える! 言い換え例一覧
ここまで慎重な性格のアピール方法を解説してきましたが、そもそも「慎重な性格」という表現自体がネガティブな印象を持たれるのではないかと心配な人もいるでしょう。たしかに「慎重な性格」という表現だと、ポジティブに捉える人もいればネガティブに捉える人もいます。
そこでポジティブな意味でアピールする際におすすめなのが、別の言葉に言い換えることです。おすすめの言い換え表現を一覧にしました。
慎重な性格の言い換え例
- 仕事が丁寧
- 物事をやり切れる
- 冷静な対応ができる
- 人と信頼関係を築くことが得意
- リスク管理ができる
言い換える際は、「自分の慎重な性格にはどのような特徴があるか」を考えて言語化してみましょう。自分にぴったりな言葉でアピールをすることで、ポジティブに捉えてもらいやすいことはもちろん、強みがより具体的に伝わりやすくなりますよ。
慎重な性格を言い換える際は、「細部までこだわることができる」「周到な準備ができる」「他者のサポートができる」「気遣いができる」「責任ある仕事を任せられる」など、企業にとって採用するメリットがある存在だと伝わるように言い換えてみてください。
上記の言い換え表現のほかにも、慎重な性格の特徴に当てはまる強みはいくつかあります。以下の記事も参考に、自分にぴったりな言葉でアピールしましょう。
責任感がある
責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化
気配りができる
自己PRの「気配り」は一工夫が必要! 効果的にアピールする秘訣
言い換え表現別! 慎重な性格をアピールする自己PRの例文5選
慎重な性格をアピールする自己PRの例文
自分に適した言い換え表現が見つかっても、「結局どう伝えれば良いかわからない」と悩む人もいるでしょう。伝え方がわからない人は、ほかの人がどのようなことを言っているのか参考にするのがおすすめです。
ここからは、慎重な性格をアピールする自己PRの例文を紹介します。言い回しや文章構成などを参考にして、自分ならではの自己PRを作成できるようにしましょう。
例文①仕事が丁寧
「仕事が丁寧」という強みの自己PR例文
私の強みは仕事の丁寧さです。
大学では柔道部のマネージャーをしていたのですが、試合の準備や選手のサポートをする際は、細部まで注意を払うことを意識していました。
細かな体調の変化なども気にかけることでメンバーの状態を把握し、一人ひとりに合った練習メニューを組むことで、結果的にチームの勝利に貢献した経験があります。
入社後は経理部門への配属を志望しており、入社後も仕事の丁寧さを発揮し、経理業務において精度と信頼性を提供します。
数字の正確性や細かい情報に対する注意が、経理業務において不可欠であると考えています。私はその点で自信があり、誠実さと責任感をもって、御社の目標達成に貢献することを目指します。
とてもよくまとまっている例文です。マネージャーのエピソードが具体的で「入社したらこんなふうに働いてくれそう」と面接官がイメージしやすい点が良いです。
また、「チームの勝利に貢献した」という成功体験からも、自信や貢献意欲を感じられます。
例文②物事をやり切れる
「物事をやり切れる」という強みの自己PR例文
私の強みは物事を最後までやり切れることです。
私は大学2年生の時、TOEIC850点を目標に英語学習を始めました。初めて受験したTOEICは550点で、目標まで300点満たないという状態でした。
850点を達成するためにも、すぐに勉強を始めるのではなく、まずは徹底的に計画を練りました。その際、すでに900点を取得している友人にアドバイスをもらいながら、目標から逆算して計画を立てました。
数日かけて計画を練り、計画通りに学習したところ、半年後のTOEICで700点を達成しました。目標を立てるのに時間はかかってしまいましたが、自分のやり方が間違っていないことを実感し、再度計画通りに学習を進めたところ、先月のTOEICで850点の取得を達成させることができました。
このように、一度決めたことは最後までやることができます。御社に入社後も目標を設定する機会があると思いますが、この経験で目標から逆算する感覚を多少つかめたので、より精度を上げて正確な目標を立てて必ず達成できるよう努めてまいります。
やり切れた事例について、TOEICのスコア300点アップとやり切った内容を定量データで示せているので客観性があります。
また、単純に目標を決めただけではなく期間を逆算して計画を立てたこと、経過中に振り返りをおこなっている点も、入社後にさまざまな業務を遂行できるといった再現性を感じさせます。
例文③冷静な対応ができる
「冷静な対応ができる」という強みの自己PR例文
私の強みはどんな状況でも冷静な対応ができることです。
私は合唱サークルに所属しているのですが、大学2年生の時、イベント中に機材のトラブルが起きてしまいました。使うマイクが突然つながらなくなり、一度合唱がストップしてしまったのです。
その際に私は、会場の広さを考えればマイクなしでも観客に声が聞こえるだろうと考えました。聞こえなかったとしても、マイクがつながるまで慌てたままより状況が好転すると判断して、マイクなしで合唱を再開しました。
その結果、実際にマイクなしでも音量は小さくなりますが、観客に声は届いていて、曲の途中でマイクも復活しました。
御社に入社後も、このように緊急の対応が必要な場面があると思います。その際、冷静になって瞬時に今やるべきことを把握し、適切な行動をして貢献したいと考えております。
そのときの状況が目に浮かんでくる良いエピソードになっています。
ただ、事柄が中心の文章になっているので、当時の気持ちの変化などを入れてみると、より冷静さをアピールできるのではないでしょうか。
例文④人と信頼関係を築くことが得意
「人と信頼関係を築くことが得意」という強みの自己PR例文
私の強みは、人と信頼関係を築けることです。
私は大学2年生の時、1年間コンサルティングファームでインターン生として働いていました。その会社はインターン生であっても現場で働かせてもらえる環境でした。
最初は、正直ほかのインターン生と比べて成果を出せていなかったことから、会社の人や顧客にあまり信頼されていなかったと思います。しかし、とにかく仕事は丁寧に取り組み、ミスがないようにすることを意識して取り組み続けた結果、次第に結果がついてきました。
また社内の人から「資料が丁寧でわかりやすい」「顧客対応の抜けがない」などと徐々に評価されるようにもなり、顧客だけでなく社内からも信頼を得ることができました。
愚直さやミスの少なさは信頼関係に直結すると思っています。御社に入社後も目の前のことに必死に取り組み、社内・社外の人と厚い信頼関係を築いて貢献したいと考えております。
インターンとはいえ、実際の仕事現場で丁寧に仕事をすることから信頼関係を築けたという成功体験を語っている点が良いです。
また社内の人からの良い評価を伝えているのも客観性が高く、説得力があります。
例文⑤リスク管理ができる
「リスク管理ができる」という強みの自己PR例文
私の強みはリスク管理ができることです。
ゼミ活動の一環で2泊3日の研修があったのですが、その内容や旅程の計画を私が考えることになりました。その際、まずはどんな研修にしたいかを明確にし、それに必要な行動を洗い出しました。
計画を考える中で「こんな問題が発生するのではないか」というリスクが予測できたら、そのリスクをできる限り軽減するための方法も同時に検討しました。たとえば移動の際のトラブルや、研修の時間が延びた際の対応などです。
このようなトラブルに対応できるように予定を組んだところ、無事問題を起こすことなく研修を終えられました。
御社に入社後も、常に何かしらのリスクと直面して業務に取り組むことになると思います。ゼロにするのは難しいですし、そればかりを考えてしまうのは良くないですが、できる限り問題が発生しないようリスク管理をして貢献したいと考えております。
リスク管理はこれからの企業にとってとても重要なことです。たとえ小さなことであっても突発的な出来事に備えて準備しておく意識が高いこと、具体的な方策と共に伝えることができている点は良いアピールポイントといえます。
また「そればかりを考えてしまうのは良くない」と、リスク回避傾向のある人が抱えがちな問題に意識が向いていることを伝えてあるのも好感が持てます。
職種選びの参考に! 慎重な性格の人に向いている仕事例
慎重な性格の人に向いている仕事例
- ルート営業
- 事務・経理職
- エンジニア職
- クリエイティブ職
自分が慎重な性格であることは自覚していても、まだどんな仕事が向いているかわからないという人もいるのではないでしょうか。社会人になると苦手なことに取り組まなければいけない場面もありますが、できるだけ強みを活かして仕事をするのが理想的です。
ここからは、慎重な性格の人に向いている仕事を紹介します。慎重な性格の人に向いている仕事を知って、選択肢の幅を広げましょう。
ルート営業
営業職と聞くと、大胆な行動に出たり、チャレンジングなことをしたりしなければいけないと考える人もいるでしょう。たしかに慎重な性格とは異なった側面が求められるケースもありますが、ルート営業であれば慎重な性格を活かすこともできます。
なぜならルート営業で大切なことは、顧客の信頼を積み重ねることだからです。ミスなく丁寧に仕事ができる人であれば、長期的に信頼関係を築けて、自社と顧客に貢献できるようになるのです。
ただ、会社によってはルート営業でも新しいことへの挑戦を求められるケースもあります。しっかり企業研究をして、自分の性格に合っているか見極めましょう。
自分が営業職に向いているかどうかがわからない人はこちらの記事を参考にしてください。営業職に向いていない人の特徴を解説しています。
営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
以下のQ&Aコンテンツでは、ルート営業の実態についてキャリアコンサルタントが解説しています。ルート営業に興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
事務・経理職
事務・経理職は、データ入力や書類作成など細かい作業が多い仕事です。特に社外に提出するデータや書類である場合は一つのミスも許されません。そのため、細かい作業でも丁寧かつ正確にできる慎重な性格の人に向いているのです。
一方で、細かい作業は得意でも数字が苦手な人もいるでしょう。特に経理職は数字を扱う仕事であるため、前提として数字を扱うのが得意かどうかも加味して検討する必要があります。
事務職の仕事内容を把握できていない人はこちらの記事を参考にしてください。事務職に必要なスキルなども解説しています。
事務職の仕事内容が丸わかり! 必要なスキルや就職のコツも
エンジニア職
エンジニア職は、Webサイトやアプリなどを開発する仕事です。特におもな仕事がプログラミングの場合、一文字でも誤字や脱字があるだけでシステム全体が動作しなくなるので、慎重に作業ができる人は向いているといえるでしょう。
また、会社によってはエンジニア職が顧客とシステムについて打ち合わせをすることもあります。その際も慎重な性格であれば、細かくヒアリングして顧客の理想に近いサービスを開発することも可能なのです。
エンジニア職は地道な個人作業がイメージされることが多いですが、上記のように顧客とのコミュニケーションが求められる場合もあります。ミスなく作業をすることだけにフォーカスして志望していた人は、コミュニケーションを密に取る必要があるという点でも自分に向いているのか再度考えてみてくださいね。
なお、エンジニア職にはさまざまな職種があります。エンジニア職の仕事内容がわからない人はこちらの記事を参考にしてください。
エンジニアとは|12の職種の仕事内容から目指し方まで徹底解説
クリエイティブ職
慎重な性格の人はデザイナーやライターなどのクリエイティブ職も向いています。「神は細部に宿る」といわれるように、クリエイティブ職は細部までこだわりを持って作品を仕上げることが求められます。
丁寧に仕事ができたり最後までやり切れたりする慎重な性格の人は、途中で投げ出さずに最後までクリエイティブの制作に励めるでしょう。
一方で、クリエイティブ職はゼロの状態から制作しなければいけない側面もあります。ゼロからの制作には向き不向きがあるため、新しいものを生み出すのが好きかどうかも判断基準にするのがおすすめです。
上記のほかにも、「文章の校正や編集をおこなう仕事」「カスタマーセンターや受付窓口の対応業務の仕事」「法律や公的なことにかかわる仕事」など、間違いが許されない仕事では慎重な性格の人の活躍が期待できます。
以下のQ&Aコンテンツでは、クリエイティブ業界の職種について、キャリアコンサルタントが紹介しています。興味はあっても具体的な仕事内容はわからないという人は、ぜひ確認してみましょう。
長所を活かす! 慎重な性格を効果的にアピールして内定を勝ち取ろう
慎重な性格にはポジティブな側面とネガティブな側面の両方があります。
しかし、ネガティブな側面があるから自己PRでアピールできないというわけではありません。ポジティブな側面を押し出しつつ、ネガティブな側面を改善していく姿勢をアピールすることが大切です。
この記事を参考に、慎重な性格のポジティブな側面を存分にアピールして内定をつかみ取りましょう。
アドバイザーコメント
小関 珠緒
プロフィールを見る慎重な性格を強みとして企業に効果的にアピールしよう
「慎重な性格は面接で有利になるのか」「良い評価を受けるのか」と気になっている人も多いでしょう。
安心してください。慎重な性格はあなたの強みです。先を考えて行動に移せ、冷静に判断し、リスク管理するあなたの姿勢は多くの面で価値があります。
しかし、どんな性格にもポジティブ面とネガティブ面があります。その性格に対して自身がどう捉えて、どのように活用しているかを面接官は見ています。面接時では以下を意識しましょう。
ポジティブな側面はエピソード/ネガティブな側面は改善の姿勢を見せよう
就活という機会に、自分の「慎重な性格」が今までどういった良い結果を生み出してきたかを振り返ってみましょう。発見する度に、小さな自信になるのでおすすめです。
また、ネガティブな側面は今後の社会人生活でも改善していく必要があります。
私自身も慎重な性格で、挑戦することのハードルが高い、自己肯定感が低いといった側面がありましたが、毎日小さくても良いので何か新しいことをする習慣を取り入れたら、かなり改善されました。
些細なことで構いません。そのような努力をしている姿勢を伝えることで、「成長意欲のある人だ」という印象を与えることができます。
慎重な性格の人なら大丈夫です。この2つを丁寧に押さえて、安心して面接を受けましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Takuya Akita〇人事・採用の責任者として7年間、新卒・中途採用を担当。To Be Myselfを起業後、企業内のキャリアコンサルティング、新卒・中途の就職をサポートしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表
Tamao Koseki〇就職時は準備不足で苦労するも大手企業に入社。転職して実用書の編集者を10年経験し、独立。キャリアコンサルタント資格を取得し、現在は強みを引き出して活かす人材育成をおこなう
プロフィール詳細