この記事のまとめ
- コールセンターで求められるスキルを意識するのが志望動機のコツ
- コールセンターの志望動機は4要素で完成!
- コールセンターの種類やアピール内容別で志望動機例文を紹介
コールセンターは、シフト制で融通が利きやすいため人気の業界です。コールセンター業界の選考を受けるにあたって、志望動機の作成で悩んでいる学生も多いでしょう。
一口にコールセンターといっても、大きく2種類に分かれており、仕事内容や求められる能力は違います。コールセンター業界を正しく理解して、強みを活かした志望動機を作成していきましょう。
この記事では、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ、コールセンター業界の志望動機の書き方について解説します。コールセンターの志望動機作成のコツが知りたい学生は参考にしてくださいね。
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「対面でのコミュニケーションが苦手」「融通が利いて仕事とプライベートが両立しやすい」などの点から、コールセンター業界は学生から人気を集めています。そのため、選考を突破していくためには、コールセンター業界の業務内容を理解して、他の学生といかに差別化するかが非常に大事です。
この記事では、最初にコールセンターの種類や必要な能力を解説します。コールセンターの基礎知識を押さえて、企業が求める志望動機のイメージをつかみましょう。そのうえで、コールセンターの志望動機の盛り込むべき要素を解説していきます。
最後に職種や経験別に志望動機の例文を紹介するので、ぜひ自分自身のキャリアイメージに合うものを参考にしてみてくださいね。
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アピールポイントが変わる! コールセンターの種類
コールセンター業界の仕事は、インバウンドとアウトバウンドの大きく2種類に分かれます。
志望動機の作成にあたって、それぞれの業務内容の理解は非常に大切です。コールセンターの種類によって業務内容が異なり、求められる能力や仕事環境が違うからです。
他の学生と差別化できている志望動機を作成するために、今から紹介するコールセンター業界の仕事の種類について理解しておきましょう。
志望動機は、入社意欲と入社後どのように活躍ができるかをアピールすることができますが、そもそも業務内容を理解していないと、志望動機のアピールが企業に伝わりづらくなります。
志望動機を作成する場合は、業務内容を理解しておくことが非常に重要です。
インバウンド
インバウンドは、顧客からかかってきた電話を受けるのが仕事です。インバウンドの仕事内容は大きく3つに分かれています。それぞれの業務内容について紹介しているので、自分の性格や能力と合っているか確認してみましょう。
テレフォンオペレーター
テレフォンオペレーターは、商品の購入やサービス加入を希望する顧客に対応する仕事です。
顧客と最初に接するので、会社の第一印象を決める重要な役割を担っています。「サービス利用を考えていたが、電話対応に不信感を抱いて取りやめた」ということがないよう、気を付ける必要があります。社会人としてのマナーやコミュニケーションスキルが、求められるでしょう。
さらに、電話を受けながらデータ入力をおこなうので、正確かつ素早いタイピングスキルが求められます。
テクニカルサポート
テクニカルサポートは、顧客の高度な困りごとを解決する仕事です。一般的には、ヘルプデスクと呼ばれています。
テクニカルサポートは製品の不具合やサービスのトラブルなど、顧客が抱えている課題に対応する必要があるため、高いレベルでの商品やシステムへの理解が求められます。基本的に、商品を理解するための研修や電話応対の基礎を学ぶための研修など、初期研修の期間が長めに確保されています。
また、電話で顧客の困りごとを理解しなければなりません。そのため、高い理解力が必要です。さらに、トラブル解決のために、顧客にわかりやすく伝える力も求められます。
カスタマーサポート
カスタマーサポートは、顧客からの相談に答えたり、疑問を解消したりする仕事です。すでに購入している顧客だけではなく、これから購入や利用を考えている顧客からも電話がかかってきます。
電話応対者への印象が悪いと別の会社で購入する人もいるでしょう。そのため、カスタマーサポートの担当者もコミュニケーション力が求められます。
アウトバウンド
アウトバウンドは、顧客や見込み客へこちらから電話をかけていく仕事です。電話を受ける側のインバウンドに対して、アウトバウンドは能動的なのでより高いコミュニケーション力が求められます。
アウトバウンドは大きく2つに分かれています。こちらも、自分の能力と合っているか確認してみましょう。
テレフォンアポインター
テレフォンアポインターは、新しい顧客を獲得する新規開拓が仕事です。商品やサービスのより詳細な説明をする場を設けるために、アポイントを取ります。中には、電話からそのまま契約まで進むこともあります。
商品やサービスの内容を魅力的に伝えることはもちろん、成果を出すためには忍耐力も必要です。電話に出て怒鳴る人やそもそも話しすら聞いてくれない人もいるかもしれません。アポイントや契約を取るために何度も挑戦することが求められます。
テレマーケティング
テレマーケティングは、すでに商品を購入したり、サービスを使用したりしている顧客に電話する仕事です。商品やサービスの満足度を調査したり、市場調査をしたりします。
ただ満足度を聞くだけではなく、商品やサービスへの要望・不満、抱えている悩みなどの聞き取りも求められます。聞き出した悩みを解決できる商品やサービスがあれば、同時に提案することもあるでしょう。そのため、顧客の悩みや要望を聞き出す力、顧客に合った商品を提案する力も必要です。
また、まだ契約をしていないものの興味を抱いている見込み客にアプローチをかけることもあります。ここでも聞き出す力や提案力が求められます。
- インバウンドとアウトバウンドによって、志望動機に書くべき内容や方向性って変わりますか?
共通して活かせるスキルは多数! 仕事の特徴に合わせてアピールしよう
はい、変わります。ただ求められるコミュニケーション能力は、インバウンドでもアウトバウンドでも共通することが多いです。たとえば、以下の4つがあります。
①聴く力:インバウンド・アウトバウンドにかかわらず、顧客の言いたいことを理解する力
②伝える力:顧客の要望や質問に対して、適切に説明して理解してもらう力
③ビジネスマナー:しぐさや表情が見えない電話で、顧客の感情を損ねないビジネスマナー
④気持ちの切り替え:こちらからの電話で断られても、クレーマー対応でも、気持ちを切り替えて次の仕事に取り組むメンタリティ
これらを理解したうえで、インバウンドとアウトバウンドの仕事の特徴に合わせてどんな貢献をしたいのかを、志望動機に盛り込みましょう。
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志望動機でアピールしたい! コールセンターで求められる力
コールセンターで求められる力
- コミュニケーション力
- 相手の立場に立って話を聞く力
- 気持ちを切り替える力
- 事務処理力
- 問題解決能力
- 断られても折れない忍耐力
- 相手の隠れたニーズを引き出す力
- マネジメント力
ここではコールセンターで求められる力を紹介していきます。求められる力をアピールできるエピソードを盛り込むと、面接官に刺さる志望動機を作成できますよ。
コールセンターに求められる力を把握してより魅力的な志望動機を作成したいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
志望動機では、コールセンターで求められている仕事を認識したうえで、できることを具体的に語ってください。
たとえばコミュニケーション能力について、相手の伝えたいことを的確に理解して対応できる能力など、より具体的に語ると良いでしょう。
①コミュニケーション力
コールセンターは、前述の通り電話応対がメインの仕事なので、コミュニケーション力は欠かせません。多くの就活生がアピールするポイントなので、差別化は必須です。
「相手にわかりやすく伝えられる」「相手の悩みや困りごとを引き出せる」「どんな人とも仲良く話せる」など、一口にコミュニケーション力と言っても人によって得意領域は違います。
また、インバウンドとアウトバウンドなのかによっても求められるコミュニケーション力は少し異なります。「志望しているコールセンターの種類は何なのか」「得意領域で活かせる部分はあるか」を必ず意識しておきましょう。インバウンドはわかりやすく伝える力、アウトバウンドは聞き出す力が重視されます。
インバウンド・アウトバウンド共に、相手から聞き出す力が非常に重要なポイントになります。相手が何を意図しているかを聞きだし、イメージすることで、次のステップにつなげることが非常に重要だからです。
②相手の立場に立って話を聞く力
コールセンターで話を聞くうえでは、相手への共感も欠かせません。共感することで顧客のより深い悩みを聞き出せるようになります。
たとえば、ダイエット器具の通販のコールセンターで働いていた場合を想定します。顧客の「ダイエットのやる気がなかなか持続しない」という悩みに対して、「ダイエットしたい気持ちが弱いからですよ」と返したらどうでしょう。これ以上話す気はしませんし印象が悪いので、他社の器具を購入しようと思われてしまうかもしれません。
一方、「誘惑が多くてダイエットを続けるのは難しいですよね」と返したらどうでしょう。自分の気持ちを理解してくれていると感じ、他の悩みも話してくれるかもしれません。
悩みを聞き出せたら商品を提案するチャンスです。顧客の立場に立って話を聞き、共感してさらなる悩みを引き出すことが求められています。
③気持ちを切り替える力
気持ちを切り替える力も非常に大切です。特にインバウンドのカスタマーサポート業務に携わる場合は欠かせません。なぜなら、いわゆるクレーマーと呼ばれる人からの電話がかかってくることがあるからです。
商品やサービスに対しての苦情を受け続けていると、自分まで否定されている気がしてしまうかもしれません。
気持ちを切り替えられていないと次の業務に支障が出て大きなミスをしてしまったり、引きずり続けると心にダメージを負ってしまったりするかもしれません。こうした状況でも、気持ちを切り替えて次の業務に取り掛かれる精神的な強さも求められています。
④事務処理力
コールセンターは、電話応対だけをしているわけではありません。WordやExcel、独自フォーマットを使用した事務作業もおこなっています。そのため、事務処理力も求められるスキルの一つです。
また、電話応対と同時にデータ入力をこなすマルチタスクも求められます。そのため、より高いレベルの事務処理力が必要です。
ただし、コールセンターのメイン業務は電話応答なので、アピールポイントが事務処理力だけだと弱いです。他の能力に加えて、パソコン操作も得意だというようにアピールしていきましょう。
⑤問題解決能力
コールセンターには商品やサービスの不具合で困っている顧客からの電話がかかってきます。そのため、問題解決能力も求められます。顧客からの受電業務がメインになるインバウンドで必要な力です。
たとえば、Wi-Fiが急につながらなくなった顧客からの電話があったとします。「ケーブルが抜けている」「電源が入っていない」「Wi-Fiルーターが寿命を迎えている」などさまざまな原因が考えられます。不具合の原因を探り、顧客の困りごとを解決していきます。
商品やサービス画面が見えない電話越しですが、顧客の困りごとを察知し、わかりやすい言葉で解決案を提案しなければなりません。そのため、高い理解力と言語化する力が求められます。また、商品やサービスへの理解が乏しいと解決案を提示できないので、商品を理解しているかも大事な要素です。
コールセンターで必要なのは、「原因の切り分け」能力です。
たとえば「PCのネットがつながらない」という電話では、「パソコンの問題なのか」「ルーターなどの通信機器の問題なのか」「通信障害が発生していないか」「利用料金の払い忘れによる利用停止」など、原因を想定しながら、一つずつ顧客に確認していきます。
⑥断られても折れない忍耐力
断られても折れない忍耐力もコールセンターに求められる力です。特にアウトバウンドでは欠かせません。テレフォンアポインター・テレマーケティングの両方に求められます。自ら電話をかけて顧客に商品やサービスを提案しますが、断られるのは日常茶飯事です。
特に新規顧客開拓がメインになるテレフォンアポインターは、話を聞いてもらえるかもわかりませんし、セールスだとわかると怒鳴る人もいるでしょう。しかし、結果を出すためには、断られてもすぐに切り替えて次の顧客に電話しなければなりません。
そのため、断られても折れない忍耐力がある人はアウトバウンドに向いていると言えるでしょう。忍耐強さをアピールできるエピソードがあれば、積極的に志望動機に盛り込んでいきましょう。
忍耐力はコールセンターを受ける際に有効な自己PRとなります。忍耐力を強みとする人は、こちらの記事も参考にしましょう。
関連記事
例文17選! 「忍耐力」の自己PRで企業に最大限アピールするコツ
忍耐力の自己PRは、入社後の活躍イメージを連想させることで有効なアピールとなります。この記事では、キャリアコンサルタントと共に忍耐力の自己PRの効果を最大化する方法を解説。エピソードや職種別で例文も紹介します。
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⑦相手の隠れたニーズを引き出す力
新規顧客を対象に電話をかけるテレフォンアポインターは、顧客の悩みを引き出して解決案として自社の商品やサービスをする手法が有効です。
とはいえ、いきなり知らない人からかかってきた電話で自分の悩みをペラペラと話しませんよね。そこで、問われるのが相手の隠れたニーズを引き出す力です。
たとえば、「ダイエットをしたい」という顧客はダイエットの成功がゴールではなく、「理想のスタイルを手に入れて自信を持って歩きたい」がゴールかもしれません。その場合、着痩せする服も顧客の悩みを解決する手段になり得ます。
このように、顧客は自分の悩みを解決する手段を認識できていないことがあります。顧客のゴールを考えて、他に隠れたニーズを引き出す力はコールセンターに必要です。
⑧マネジメント力
入社後はしばらく電話応対がメイン業務になるコールセンターですが、出世していくと電話応対スタッフのマネジメントをおこなう管理職になります。そのため、マネジメント力もコールセンターに必要な力です。マネジメント力をアピールできるエピソードを志望動機に盛り込むのも効果的でしょう。
また、志望動機に「管理職になってマネジメント力を発揮したい」という内容が盛り込まれていると、未来の姿を描いていることが採用担当者に伝わります。「未来の姿を描いている=長期間にわたって働く意志がある」というアピールにもつながるでしょう。
部活動のキャプテンやアルバイトリーダーでマネジメント力を発揮した経験があれば、志望動機でアピールするのもおすすめです。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る柔軟なコミュニケーション能力をアピールしよう
コールセンター業務では、相手の気持ちをきちんと汲み取リ、知識やスキルを生かして親身に業務を遂行し、質の高いサービスを提供できるコミュニケーション能力が特に求められています。
コールセンター業務は多岐に渡るので、コミュニケーション能力に加えて応募企業の職務で求められる能力を考えてみてください。
インバウンドとアウトバウンドの求める能力の違いとして、インバウンドでは、商品知識や技術を積極的に習得していく向上力と的確なサポートができる問題解決能力が求められています。アウトバンドの営業に関連する業務では、目標達成に向けて貪欲にチャレンジしていく営業力を示してください。
応募企業で求められる能力を把握しよう
通常の業務を経て、将来は管理職やチームリーダーとして部署やチームをまとめる仕事に就くケースが多く、具体的には、部下のシフト管理、研修指導、トラブル対応などです。その他、スタッフの採用や、顧客獲得のための営業サポートなどをおこなうこともあり、総合的なマネジメント能力を重視する企業もあります。
部活やサークルでチームをまとめる能力、アルバイトの接客力、販売力、新人アルバイトの指導力など、応募企業で生かせる能力は積極的にアピールすると良いでしょう。
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コールセンターの志望動機で盛り込むべき4要素
コールセンターの志望動機で盛り込むべき4要素
- コールセンターを志望する理由
- コールセンターの中でもその企業を選んだ理由
- 志望理由に至ったエピソード
- 入社後はどのように貢献していきたいか
コールセンターは、ワークライフバランスを実現しやすいという点から学生から人気を集めている業界です。しかし、派遣社員やアルバイトの採用が多く、新卒採用の枠は限られています。
そのため、選考を突破するためには面接官に刺さる志望動機が必要です。刺さる志望動機を作るためには、盛り込むべき4つの要素があります。
志望動機に盛り込むべき要素を理解して、面接官に刺さる志望動機を作成しましょう。
①コールセンターを志望する理由
なぜコールセンターで働きたいのか、自分の言葉で説明できるようにしましょう。「インバウンドなのかアウトバウンドなのか」「インバウンドのどこに魅力を感じているのか」「アウトバウンドで働きたい理由」などに対して、納得のいく回答が必要になります。
そのためには、業界への理解が必要不可欠です。そもそも業界への理解が浅いと、志望度が低いと判断されて次の選考に進むのは難しいでしょう。
②コールセンターの中でもその企業を選んだ理由
コールセンター業界を志望する理由の次は、コールセンターの中でもどうしてその企業を選んだのかという要素を盛り込みましょう。コールセンターの志望理由だけだと、「他のコールセンターでも良いのではないか」と思われてしまいます。
なぜこの企業なのかを明確にするためには、企業分析が必要です。他社よりも優れているポイントや違いを整理し企業理解を深めて、他の就活生との差別化を図っていきましょう。
企業分析で見るべきポイント
- 企業理念
- インバウンドなのかアウトバウンドなのか
- BtoC(消費者向け)なのかBtoB(企業向け)なのか
- 扱っている商品やサービス
- 経営状態
- 強みと弱み
- 同じコールセンターという点で、ある程度業種などが似ていると、企業ごとの特徴を見い出すのが難しく感じます……。
マトリクス表で企業の特徴を整理してみよう
コールセンターでは、業務内容が似ているため、企業ごとの特徴を見出すことが難しいのは当然のことです。
このような場合は、フレームワークを利用すると良いです。フレームワークの中でもマトリクス表がおすすめです。
表の横列に競合他社を並べ、縦列に「従業員数」や「企業の歴史」「福利厚生」と項目を並べていきます。その企業ごとの特徴を書き出すことができ、ここから企業独自の強みを発見することができます。
③志望理由に至ったエピソード
志望理由に至ったエピソードは非常に大切です。なぜなら、最もオリジナリティを出しやすい部分だからです。
インターネットが発達したこともあり、実際に選考を通過した志望動機が就活サイトなどで見られるようになりました。例文を参考にしながら作成する人も多いため、採用担当は似通った志望動機を見ることもあります。
そんな中で差別化に役立つのが、「サービスの不具合で電話したら、コールセンターの人の対応に感動した」のような志望理由に至ったエピソードです。これまでの経験や得意な力を交えて作成することで、志望動機に説得力を持たせられます。また、自分のスキルや能力も一緒にアピールできます。
コールセンターに求められる力を理解して、さりげなく自分の強みもアピールしていきましょう。
志望動機には、何かを相談されて課題を解決したエピソード、誰かに何かを提案して実行してもらったエピソードなどが良いと思います。
いずれもコミュニケーションによって相手を理解し、動いてもらった実績を伝えられるからです。
④入社後はどのように貢献していきたいか
最後に、入社後はどのように貢献していきたいかという要素も盛り込んでいきましょう。
入社後の姿をイメージできていると、長く働く熱意が伝わります。採用担当者は、できるだけ長く働いてくれる学生を採用したいと考えています。そのため、入社後の姿をイメージし熱意を伝えるのは、非常に有効です。
また、自分の強みと絡めた内容にすると説得力が増します。「強みである忍耐強さを活かして何度もチャレンジし、トップの営業成績を残します」のような、採用担当者が入社後の姿をイメージしやすい志望動機を作成しましょう。
入社後の姿が思い浮かばない人は、こちらの記事を参考にしましょう。入社後にやりたいことを考えられるようになります。
関連記事
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
企業が入社後にやりたいことを質問するのは、就活生の希望を知りたい意向が強いためです。入社後にやりたいことを見つけるための方法やどうしても見つからなかったときの対処法をキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む
コールセンターの志望動機を作る時の注意点
コールセンターの志望動機で盛り込むべき要素を紹介しましたが、反対に入れ込むべきではない注意点もあります。
ここでは、コールセンターの志望動機を作る時の注意点を3つ紹介していきます。志望動機を作る前に確認して、確実に好印象を残せる志望動機を作りましょう。
①待遇を志望理由にしない
「シフト制で融通が利きやすい」「残業時間が短い」など待遇を直接的に志望理由に盛り込むのはおすすめできません。なぜなら、働く意欲や成長する意志がないと受け取られてしまうからです。
シフト制や残業時間が短い業界は、コールセンター以外にもあります。その中でなぜコールセンターを志望するのかを考えてみましょう。
- 待遇面に惹かれてコールセンターを志望しているので、それ以外の理由が思い浮かびません。どのようにして志望動機を考えればいいのでしょうか?
応募企業のキャリアパスの魅力を調べてみよう
やるべきことを実践しなければ、理想の待遇は得られません。求人情報からコールセンター業務で将来どのような仕事をおこなうか、キャリアパスを見極めて、将来就ける仕事に魅力を感じていることを志望動機として伝えてみてはいかがでしょう。
待遇面に魅かれる気持ちも理解できますが、待遇面を志望動機にすると、より良い待遇の企業があれば離職してしまう学生だと考える面接官もいます。叶えたいことの実践を志望動機として考えてみてください。
②受け身な志望動機は避ける
「豊富な研修制度を活かして学びたい」「電話応対を通じて社会人としてのマナーを身に付けたい」のような受け身な志望動機は避けましょう。
コールセンター業界は、顧客と接する時間が多いうえに商品への深い理解が求められるので、長期に渡って研修をおこなう企業も多いです。そのため、研修などの企業の教育体制を志望動機にする人もいます。
しかし、当然ながら企業は学校ではありません。利益を生み出してくれる人員を必要としているので、ただ学びたいだけの人は採用されないでしょう。
志望動機を作る際は、「強みを活かしてどのように貢献していきたいのか」という視点を忘れないようにしましょう。
③ネガティブな志望動機にしない
「対面で人と話すのが苦手」「外に出たくない」のようなネガティブな志望動機も避けましょう。
なぜなら、熱意が伝わらず、すぐに辞めてしまうのではないかと思われてしまうからです。ネガティブな志望動機からは、成長意欲が感じられません。また、嫌なことがあったら辞める可能性があると考えられてしまいます。
もし、新入社員が1人前になる頃に辞めてしまったら、研修にかけた時間とお金が無駄になってしまいます。そのため、面接官に「すぐ辞めるかもしれない」と思われてしまうネガティブな志望動機は避けて、前向きな姿勢を示しましょう。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る社員となる覚悟が伝わる志望動機にしよう
コールセンターの志望動機を作成する際は、「待遇を志望理由にしない」ことに注意してください。
コールセンターの業務はシフト制で、時間通りの始業終業となっており、プライベートとの両立がしやすい職場になっています。時間を重要視した場合には非常に働きやすい職場であることは間違いありません。
しかしながら待遇を志望理由にできるのは、皆さんのような新卒での正規雇用の就職志望者と異なり、アルバイトやパートというプライベートを重視する働き方を選択できる人々です。
志望動機は本音と建前の使い分けが重要
新卒採用をおこなっている企業で、待遇を志望理由にした場合、「学生気分が抜けていない就活生である」や、「そもそも社員として採用した場合に、企業の発展の為に働く意欲に欠ける」などと判断されます。
せっかく面接が良い内容で進んでいたとしても、志望動機が要因で、採用が見送られる結果になりかねません。志望動機は、本音と建前の使い分けが重要になります。
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コールセンターの志望動機例文8選
コールセンターの志望動機について例文を紹介していきます。強みやコールセンターでの経験、インバウンドかアウトバウンドかによっても変わるので、自分が応募する企業に合わせて活用してみましょう。
コールセンターの種類別の志望動機
コールセンターの種類別の志望動機
- インバウント×未経験
- インバウンド×経験あり
- アウトバウンド×未経験
- アウトバウンド×経験あり
コールセンターはインバウンドとアウトバウンドによって、求められる力が違います。そのため、盛り込む内容やアピールポイントは変えていきましょう。
また、コールセンターでの経験があるかどうかも大事な要素です。大学時代にアルバイトで経験した人は、積極的にアピールしていきましょう。
①インバウンド×未経験
インバウンド×未経験の例文
私は顧客のサービスや商品に関する困りごとを解決したいと考え、コールセンター業界を志望しています。その中でも御社を志望しているのは、以前商品の初期設定がわからず問い合わせた際、担当してくださった方の対応に感動したからです。
30分以上電話をしていましたが、私の状況を整理し設定が完了するまで解決方法をいくつも提示してくださいました。私も家電量販店のアルバイトで接客に力を入れているつもりでしたが、ここまで顧客に真摯に向き合ったことはありませんでした。この時から今まで以上に接客に力を入れて取り組んでいます。
接客に力を入れて取り組むにつれて、あんなにも素敵な対応をしてくださる社員の方々と一緒に働きたいと考えるようになりました。先輩方の姿から学び、私も電話の向こうの顧客を感動させる応対で御社に貢献したいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
未経験でも、類似業務の接客経験を例に使って応募先への感動体験を伝えているところが、とても良いです。応募先の対応をきっかけに自分自身の行動変化について述べているところも、説得力を増していますね。
②インバウンド×経験あり
インバウンド×経験ありの例文
私はコールセンターでのアルバイト経験から、電話越しに顧客の問題を解決する仕事にとてもやりがいを感じ志望いたしました。コールセンターに電話をかけてくる顧客の中には、サービスへの不具合に対する苛立ちからか感情的になっている方もいらっしゃいました。
始めたばかりの頃はうまく対応できず上司に交代してもらってばかりでしたが、慣れてくると自分で対応できるようになりました。顧客の問題を解決した際の、「ありがとう」や「助かりました」といった感謝の言葉をいただけることにコールセンターの魅力を感じています。
特に御社を志望している理由は、御社の「顧客のことを最優先に考える」という考え方に共感したからです。入社後は、アルバイト経験を通じて培った問題解決力を活かして、顧客の困りごとを解決し、御社に貢献したいと考えています。
コールセンターのインバウンド経験は有力なアピール材料になるので、面接官にとって戦力になれる人材に映ると思います。
慣れてくると自分で対応できるようになったことについて、たとえば、感情的な顧客の言葉を全て聞くなど、具体的にどのようにして慣れていったのかまで伝えるとさらに良くなります。
③アウトバウンド×未経験
アウトバウンド×未経験の例文
私は、悩みを解決できる商品があるのに、まだ知らないために困っている人がいると考えています。そのような顧客に商品を紹介し悩みを解決したいと考え、コールセンターのアウトバウンドを志望しています。
コールセンターの中でも御社を志望しているのは、スキンケアに悩んでいた私の悩みを解決してくれた御社の商品を、同じ悩みを抱えている人に届けたいと考えたからです。
未経験ですが、アウトバウンドでは何度も断られることは理解しています。それでも、10年以上打ち込んできたバレーボールで培った粘り強さを活かして、折れずに取り組み続ける自信があります。入社後は、商品を必要としている顧客が見つかるまで粘り強く取り組み、結果を残していきたいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
自分の悩みが志望企業のおかげで解決できたと、わかりやすくまとめられていますね。そこから、アウトバウンドに必要な能力を述べていて、全体を通して良い内容です。
④アウトバウンド×経験あり
アウトバウンド×経験ありの例文
私はコールセンターでのアルバイト経験から、アウトバウンド業務にやりがいを感じ志望しました。私は3年間ウォーターサーバーのセールスを担当していました。自分の家で使用していたこともあり魅力的な伝え方ができ、月間MVPに輝いた経験があります。
アウトバウンドでは、「商品の存在をまだ知らない顧客の悩みを解決するための商品を紹介する」というところに魅力を感じています。認知度はまだ高くないものの優れた商品はたくさん存在しており、そのような商品を紹介するのがやりがいです。
特に御社を志望しているのは、「顧客の悩み解決」を最優先に考えた商品をいくつも開発しているからです。入社後は、アウトバウンド経験で培った魅力的に伝える力を活かしてトップセールスを獲得し御社に貢献したいと考えています。
セールスの本質を売り込みではなく、「顧客の悩みを解決する」ことだと理解している点が、素晴らしいです。応募先の商品の魅力についても具体的に表現すると、もっと良くなるでしょう。
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
・業界・職種ごとの志望動機がわからない人
・アルバイトやゼミで忙しい人
アピール内容別の志望動機
アピール内容別の志望動機
- コミュニケーション力に自信がある
- 忍耐強さをアピール
- 積極性を活かしたい
- 傾聴力をアピール
アピールポイントから志望動機を作成する方法もあります。特にコールセンターで求められる力である、コミュニケーション・忍耐強さ・積極性・傾聴力を例に紹介していきます。
これらの強みに説得力を持たせられるエピソードを持っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
①コミュニケーション力に自信がある
①コミュニケーション力に自信がある例文
私は個別塾のアルバイトを通じて培ったコミュニケーション力を活かせると考え、御社を志望しました。
私は3年間小学生を教えています。小学生にもわかりやすい説明を心掛けてきたので、伝え方には自信があります。難しい言葉は使わない、どこまで理解できているのか把握する、わかりにくい部分は何度も説明するといったことを意識してきました。
その結果、目標としていた私立中学校の合格に貢献できました。私はこのように相手の状況を把握し、わかりやすく伝えることで問題点を克服するサポートができます。
特に御社を志望した理由は、「顧客の困りごとは私たちの困りごと」という考えに共感したからです。持ち前の伝える力を活かして、顧客の問題を解決し感謝される存在になりたいと考えています。
※AI志望動機作成ツール
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アルバイト経験と関連させてコミュニケーション能力を伝えている点は評価できますが、「小学生の説明で難しい言葉は使わない」について、相手の能力に応じて言葉を選んでわかりやすく説明するとしても良いかもしれません。
②忍耐強さをアピール
②忍耐強さをアピールする例文
私は部活動を通じて培った忍耐強さを活かした仕事がしたいと考え、御社を志望しています。
私は大学4年生までの12年間陸上を続けていました。大学3年生の冬、これまでの陸上生活の集大成に向けて練習に励んでいましたが骨折。全治3か月と診断され、私の陸上生活は終わったと諦めてしまっていました。しかし、今までお世話になった両親やメンバー、顧問のことを考えると「このまま終わるわけにはいかない」と考えるようになりました。そこから奮起し必死にリハビリを続けた結果、最後の大会で結果を残し全国大会に出場しています。
この経験から培った忍耐強さを活かして、より多くの顧客とコンタクトし断られても折れない自信があります。御社では、何度も挑戦し結果を積み上げていきたいと考えています。
忍耐強さと継続できる力がある就活生だとよくわかる内容になっています。特に、逆境に陥ってから復活を遂げるまでの努力が感じられる点が非常に良いポイントです。
③積極性を活かしたい
積極性を活かしたい例文
私は営業の長期インターンシップで培った積極性を活かせると考え、御社を志望しました。
私は3年間訪問販売営業の長期インターンシップをしています。そこでは、「まずやってみること」という考え方が重視されていて、失敗を怖がっている時間はありません。始めたばかりの頃は、失敗が怖くてインターフォンを押すのも怖かったですが、今は躊躇わず挑戦できるようになっています。何度もチャレンジする積極性が身に付いた結果、インターン生の中でトップの営業成績を残せました。
御社を志望した理由は、「成功した未来を考えて行動する」という考えに共感したからです。入社後は持ち前の積極性を活かして、何度も果敢にチャレンジして結果を残し御社に貢献したいと考えています。
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積極性を養った経験が具体的で良いですね。志望動機としては、なぜコールセンターなのか、という点が弱いです。営業経験から、なぜコールセンターを志望するに至ったのかをつけ加えると良いでしょう。
④傾聴力をアピール
傾聴力をアピールする例文
私はアルバイトで培った傾聴力を活かした仕事をしたいと考え、御社を志望しています。飲食店のアルバイトは、「客単価が低く売り上げが伸びない」という課題を抱えていました。
そこで、注文したくなるメニューを作るために、顧客と打ち解けて聞き出すことにしました。顧客からの要望を聞き出して作った新メニューは高い評価を集めて、客単価アップに成功しました。このような経験から私の強みは傾聴力にあると考えています。
アウトバウンドでは、私の強みである傾聴力を活かして顧客の困りごとを引き出せるのではないかと考えています。入社後は引き出した悩みを解決できる商品を顧客に提案し、トップの成績を残したいです。
アウトバウンドにおける傾聴力の重要性を認識したうえで、傾聴力を活かして売上を伸ばしたアルバイト経験を伝えており、強みをしっかりアピールできています。入社後やるべきこともインパクトがあり、活躍できる人材をイメージさせます。
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コールセンターで役立つ資格のアピールも有効
志望動機を作るにあたって、コールセンターで役立つ資格を保有しているアピールも有効です。特にサービスに関するものとパソコン操作に関する資格には、コールセンターで役立つものがいくつかあります。
ここでは、コールセンターで役立つ資格を紹介していきます。
サービスに関する資格
コールセンターでは、電話で顧客とのやり取りをおこなうため、サービスに関する資格は役立ちます。ここでは、サービスに関するおすすめ資格を5つ紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
①電話応対技能検定
電話応対技能検定は、もしもし検定とも呼ばれる資格で、ビジネスシーンでの電話応対スキルの獲得を目指します。電話応対がメインになるコールセンターに合った資格と言えるでしょう。
電話応対やビジネスマナーのような電話応対教育だけではなく、コミュニケーション力の教育もおこなっています。状況や相手に合わせて臨機応変な対応が求められる、より実戦的な講習も開催されています。
全部で5段階に分かれており、自分のレベルに合わせて受検可能です。資格を取得するには、検定受験の他に講習を受講しなければなりません。電話応対のスキルをアピールするために、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
②CSスペシャリスト検定
CSスペシャリスト検定は、顧客満足度(customer satisfaction)の理論や実戦技術を網羅的に学べる日本で唯一の民間資格検定です。
検定は4つに分かれており、自分のレベルに合わせた難易度を選択できます。難易度は「CSコミュニケーション検定」「ベーシック」「プロフェッショナル」「スペシャリスト」の順番です。
「CSコミュニケーション検定」は、かなり初歩的な内容なので、実務に活かしたい場合は、「ベーシック」からの受検をおすすめします。
実際に電話で顧客とのやり取りをおこなうコールセンターでは、顧客満足度の理論と実戦技術が役立つでしょう。
③コンタクトセンター検定
コンタクトセンター検定は、コン検とも呼ばれており、「エントリー」「オペレーター」「スーパーバイザー」「オペレーションマネジメント」「コンタクトセンターアーキテクチャ」の5つに分かれています。
コンタクトセンター検定では、電話のような非対面コミュニケーションに必要な知識・スキル、専門性の高い顧客応対業務などが身に付きます。レベルに応じて検定内容が違うので、申し込み前に自分が必要としているスキルと合っているか必ず確認しましょう。
電話応対スキルの他にも、マネジメント力やパフォーマンス管理など管理職になってから役立つ内容も習得できます。キャリアアップして管理職になりたいという人は、より難易度の高い「オペレーションマネジメント」や「コンタクトセンターアーキテクチャ」の取得を目指してみるのもおすすめです。
④秘書検定
秘書検定は、社会人として必要な基本的な常識が学べる資格です。準1級と1級試験は筆記試験と面接の2つに合格する必要があり、面接では人柄の良さが重視されます。人柄の良さは、笑顔・声のトーン・話し方・姿勢などから判断されます。
コールセンターは、相手の顔が見えない中で話し方や声のトーンで相手に良い印象を与えなければなりません。ビジネスマンとしての常識を学んだり、相手に良い印象を与える方法を実践できるようになったりするという点で秘書検定は、コールセンターで働くうえで役立つ資格と言えるでしょう。
こちらの記事では、秘書検定が就活でどのように活きるかを解説しているので、併せて参考にしてください。
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⑤ビジネス実務マナー検定
ビジネス実務マナー検定は、「ビジネスマンに必要な社会的なルールが理解できているか」を問う試験です。ビジネスシーンでの話し方も必要な項目に入っているため、コールセンターで働くうえでも役立ちます。また、ビジネス実務マナー検定を保有していると、社会人としての基本的なルールを理解している証明にもなります。
1級・2級・3級に分かれていて、2級と3級はマークシートと記述問題で構成された筆記試験のみです。1級は面接試験と記述問題だけの筆記試験の両方に合格する必要があります。
試験には電話実務に関する問題も出題されるので、コールセンター業界を志望している人におすすめです。
ここまで解説した中で、コールセンターを志望する場合に特におすすめする資格としては、電話応対技能検定です。
コールセンターは電話で顧客とのかかわりを持つ仕事です。研修もあるので資格取得がしやすく、業務に落とし込みやすい資格だと思います。
パソコン操作に関する資格
コールセンターでは、電話応対の他にデータ入力などパソコンを使用した業務もおこないます。効率的に仕事を進めるために、パソコン操作に関する資格を保有していると役立ちます。
ここではコールセンターで役立つパソコン操作に関する資格を3つ紹介していくので、参考にしてみてください。
⑥パソコン検定
ICTプロフィシエンシー検定試験やP検定とも呼ばれていて、ICTやパソコンに関する知識を広範囲に学べます。難易度は1級・2級・準2級・3級・4級・5級の6段階です。準2級・3級・4級に合格するには、タイピングテストにも合格しなければなりません。
コールセンターでは、電話対応をしながらデータ入力が必要な仕事があります。タイピングスキルが身に付いていれば、電話対応+データ入力のマルチタスクにも焦らないでしょう。
タイピング練習のソフトやツールもありますが、資格試験などがないと取りかかれないという人は、試験に申し込んで自分を追い込んでみるのも選択肢の一つです。
⑦MOS検定
マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト資格、通称MOSでは、ExcelやWord、PowerPointのようなビジネスで使用する機会の多いソフトを、どのぐらい使いこなせるか証明できます。マイクロソフトが公式に運営している資格です。
コールセンターの仕事では、データの管理や入力にマイクロソフトオフィスを使用することも多くあります。MOS検定に合格するほどのPCスキルを身に付けていれば、効率的に仕事が進められて実務に役立ちます。
また、ExcelやWordのようなソフトはパソコンを使用するほとんどの企業が使用しているので、もし転職する場合でも有利に働くと言えるでしょう。
⑧日商PC検定
日商PC検定は、日本商工会議所が運営していて、MOS検定と同様にExcelやWord、PowerPointのスキルを証明できます。ベーシック・3級・2級・1級に分かれており、MOS検定よりも実戦に近い知識を学べる資格です。
Wordに関する「文書作成」、Excelに関する「データ入力」、PowerPointに関する「プレゼン資料作成」という項目に分かれています。コールセンターでは、WordやExcelを使う機会に比べるとPowerPointを使用する機会は多くありません。そのため、まずは文書作成やデータ入力から取得を目指しましょう。
パソコンスキルを強みにするなら、資格のまえにタッチタイピングを習得しましょう。ワープロ検定2級の「10分で500文字以上」が一つの目安になります。
電話応対をしながら早く正確なキーボード入力ができることは、大きな強みになりますよ。
ここまで解説した以外にも、就職で役立つ資格はさまざまあります。こちらの記事で詳しく解説しているので、資格で周りと差をつけたい人は参考にしてください。
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面接前にチェック! コールセンターの志望動機で意識するべき話し方
コールセンターは、電話を使用して顧客と会話します。表情が見えない中で顧客に良い印象を与える必要があるため、面接時には志望動機やガクチカなど話した内容はもちろん、話し方も見られています。
話した内容が良くても、電話相手に悪い印象を与える可能性があると面接官に判断されてしまうと、選考を突破できないかもしれません。
ここでは意識するべき話し方を3つ紹介するので、面接前にチェックして挑みましょう。
丁寧な口調と正しい敬語を意識する
自分の姿が顧客に見えないコールセンターでは、対面以上に言葉遣いや口調が印象に残ります。話し方に違和感を持たれてしまうと、それだけで企業イメージが悪くなってしまうかもしれません。
そのため、面接官も正しい敬語が使えているかチェックしています。就活生がやりがちな敬語の間違いを記載するので、使わないようにしましょう。
就活生がやりがちな敬語の間違い
- 了解しました→承知いたしました
- ご苦労様です→お疲れ様です
- しばらくぶりです→ご無沙汰しております
- 参考になりました→勉強になりました
- すいません→申し訳ございません
- なるほどですね→おっしゃる通りですね
入社後の新人研修などで言葉遣いについて、トレーニングをおこなう企業もありますが、コールセンター業務は、相手の表情が確認できないため、言葉遣いの誤りがビジネスに大きく影響すると考え、気にする面接官もいます。敬語の使い方には注意しましょう。
面接で良い印象を残すには、言葉遣い以外にもマナーを守ることが重要です。面接のマナーに自信がない人は、予めこちらの記事に目を通しておきましょう。
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聞き取りやすい声のトーンで話す
声が高すぎたり低すぎたりすると、相手は声が聞き取りづらいです。口の動きや表情が見えない電話越しでは、さらに聞き取りづらくなります。
あなたが聞き取りづらい声のトーンで話していると、電話ではさらに聞き取りづらいと判断されてしまうかもしれません。
声が低い人は少し高めに、反対に声が高い人は少し低めに話してみましょう。面接を意識して、友人などと聞き取りやすいトーンで話せているかチェックし合うのも有効です。
また自分の声を録音して聞いてみることもおすすめです。
適切な早さで話す
早口過ぎると聞き取れませんし、遅すぎると話の内容が入ってきません。口の動きが見えない電話越しの会話では、話す早さが非常に大事になります。相手が聞き取りやすい適切な早さで話すことを意識しましょう。
とはいえ、面接では緊張する人が多いでしょう。緊張していると早口になりやすいので、早すぎないかについては、特に重点的なチェックが必要です。オンライン面接では、録音や録画ができます。相手が聞き取りやすい早さで話せているか確認してみましょう。
大学のキャリアセンターやOB・OG訪問などで面接練習を何度もおこなって、面接形式に慣れておくのも大切です。早さや声のトーンに問題はないか、フィードバックをもらいましょう。
OB・OG訪問の流れやメリットについては、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
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- 面接だと緊張して早口になってしまいがちです。おすすめの対策を教えてください。
呼吸を意識してみよう
早口になってしまうことを自覚しているのであれば、自分の呼吸を意識してみてください。
早口になっている場合は、口呼吸になってしまっている場合が多く、口呼吸がより一層早口になってしまう原因にもなります。呼吸は鼻で呼吸をし、腹式呼吸を意識することで、早口をおさえることが出来ます。
また、腹式呼吸をおこないながら話すと、文章の区切りがはっきりしてきます。このことも早口を抑えることにつながります。
ここまで解説した以外にも、面接での志望動機で好印象を残す方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
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コールセンターに求められる力を理解して志望動機を作成し、選考を突破しよう!
コールセンターは、シフト制で融通が利きプライベートとの両立が図りやすいので、ワークライフバランスを意識した学生から人気の集まる業界です。しかし、派遣社員やアルバイトの採用が多く、新卒採用の枠は限られています。狭き門を突破するためには、他の就活生との差別化は必須です。
まずは、コールセンター業界のことを理解し求められている力を把握しましょう。そして、自分の強みと重なっている部分を探します。自分の強みでコールセンターに活かせるところがあれば、志望動機でアピールしていきましょう。
作りこんだ志望動機は面接官の目を引きますし、何より熱意が伝わります。
今回紹介した志望動機の例文やポイントを参考に、選考を突破できる志望動機を作ってみてくださいね。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る志望動機に盛り込むべき内容は接点・共感・貢献の3つ
志望動機に盛り込むべき内容は、次の3つです。
①なぜコールセンター業務を志望するのか(接点)
②なぜ御社を選んだのか(共感)
③入社したら何をしたいのか(貢献)
①はくれぐれも待遇や条件を書かないでください。コールセンターに関心をもったエピソードを盛り込みましょう。
②は応募先企業の理念や考え、商品サービスをどれくらい理解しているかがカギになります。その会社を両親や友人に紹介するとしたら、どんないい点を伝えますか?
③は①と関連させてつくるのもいいです。①が原体験、③がやりたいこと、というつながりです。
顧客と企業を結ぶ最前線として働く意欲を伝えよう
コールセンターは顧客と企業を結ぶ最前線です。コールセンターの応対が悪いと、一気に会社の印象を損ねます。中にはネットにあげられて、炎上することもありえます。
そんなコールセンターの仕事の何が魅力なのか、仕事を通して顧客にどんな価値を提供したいのか、目の前の面接官に話すように、あなたの意欲を文章にしてみましょう。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
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