農業の志望動機で熱意を伝える方法|就活のプロが例文付きで解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー

    Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう

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  • キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる

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この記事のまとめ

  • 農業の志望動機は業種の違いを理解するのが重要
  • 採用担当者の評価基準を押さえてから農業の志望動機を作成しよう
  • 農業の職種別の志望動機例文6選を書き方のポイントとともに紹介

農業は人々の生活を支える、なくてはならない業種です。しかし農業関連の職種に就職したいと思っても、生産者とかかわる機会が少ないため働くイメージがわかず、農業の志望動機を書くときに「何を書けば良いのかわからない」「自分の農業に対する考えが通用するのか」と悩む人もいると思います。

農業の志望動機を書くときに大事なのは、職業ごとの仕事内容やかかわり方を理解することです。仕事内容やかかわり方を理解していないと、見当はずれな内容になったり、志望動機の内容に深みが出なかったりして、採用担当者に響かないものとなってしまいます。

この記事ではキャリアコンサルタントの永田さん、富岡さん、上原さんと一緒に農業の志望動機の効果的な書き方を例文付きで解説します。農業に関連する仕事の知識を身に付けて、採用担当者から高評価を得られる志望動機を作成しましょう。

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目次

農業は幅広いからこそ仕事内容の理解が志望動機作成の第一歩

農業は多くの人がかかわって成り立つ業界です。同じ業界の中でも幅広い仕事内容が存在するため、志望動機を作る際には、自分が志望する職業が農業でどのような立ち位置にいるのか理解することが大切です。

そして、一つひとつの仕事内容を理解すれば、自分がその職種に就きたい理由が明確になり、熱意ある志望動機が作成できるようになります。

記事では、前半で農業が抱える課題や職種別の仕事内容を詳しく解説します。最初に農業の特徴や奥深さを網羅的に理解し、志望職種に合わせた志望動機を作成できるようになりましょう。

その後で、採用担当者の評価基準や農業の志望動機の基本構成を例文付きで紹介します。記事を最後まで読んで企業側の目線で志望動機を作成することで、採用担当者に刺さりやすい志望動機が書けるようになりますよ。

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まずは農業の基本情報を知ってイメージを膨らませよう

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  • 農業とは
  • 農業のビジネスモデル
  • 農業の課題と今後の展望

農業に関して、一般的には農家として田畑で働くことをイメージする人が多いかもしれません。しかし、農業の仕事は農家だけではありません。また農業は日本の食を支える重要な事業ですが、ビジネスモデルの詳細や抱えている課題を具体的に知らない人もいるでしょう。

ここからは、まず農業のビジネスモデルや現在抱える課題、今後の展望などの基本情報を解説します。農業の基本的な知識を付け、採用担当者が求める志望動機を書くための情報を手に入れましょう。

農業とは

農業

作物や家畜などを育てて、人が生きるために必要な食料を生産すること。

農業といえば、農家が食べ物を育て出荷するというイメージが強い人も多いでしょう。一般的なイメージの農業は「農場」での仕事になり、農家には以下の種類があります。

農家の種類

  • 野菜農家
  • 果物農家
  • 花卉(かき)農家
  • ハーブ農家

農家の種類は上記のように多くありますが、仕事内容は共通して以下の流れになっています。

農家の仕事内容

  1. 土壌づくり
  2. 種植え・田植え
  3. 肥料散布
  4. 収穫
  5. 出荷

また農場以外にも観光客に向けた観光農園や農家を支える種苗会社、農業機械を開発する会社も存在します。農業は多くの仕事が支え合って成り立つ業界なのです。

そのため志望動機を考えるときも、農業にかかわる仕事の関係性を理解しておきましょう。

農業のビジネスモデル

農業のビジネスモデル

一般的にスーパーで売られている食品は、生産者が作った農作物や畜産物を農業協同組合といった出荷団体へ送り、卸売市場を通じて小売店で販売されています。消費者に届くまでに多くの過程を通るのが、農業の一般的なビジネスモデルです。

一方で、自社農場を持っている企業であれば卸売市場を通さずに、出荷団体から直接小売店で販売されるケースもあります。

ほかにも、道の駅や直売所で生産者から直接消費者に届く仕組みがあるのも農業ならではの特徴です。多くのルートがあるからこそ、自分がどの過程で携わりたいか考えて企業を選びましょう。

富岡 順子

プロフィール

農業のビジネスモデルには、農業協同組合を経由して販売する方法、農家が直売所で売る方法、ECサイトで販売する方法などがあります。それぞれのビジネスモデルを知り、比べてみると農業の抱える課題や問題をより理解することができます。

志望動機はその仕事で課題をどう解決していきたいか語ることが大切です。ビジネスモデルを理解し、自分なりの次の一手を言えるようにしましょう。

農業の課題と今後の展望

農業のおもな課題

  • 高齢化による人材不足
  • 価格競争の激しさ
  • 耕作放棄地の増加

農業の志望動機を書くためには、業界が持つ課題や今後の展望についても理解を深める必要があります。業界が持つ課題を理解することで、求める人材やスキルが見え、それに沿った志望動機が作成できるようになるからです。

業界に関する知識は、入社した後も役立つ知識です。社員になってから実際に直面する課題と考え、5年後や10年後を踏まえて自分ならどうするかを考えましょう。

考えた対策を採用担当者に伝えれば、農業への知識だけでなく興味や関心が高い点もアピールできますよ。

業界の課題や動向などの時事問題を調べるコツは、以下の記事で解説しています。

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課題①高齢化や衛生環境の整備不足による人材不足

日本は世界のなかでも農業大国ですが、農林水産省が平成19年に公表した『新たに農業経営主となった者』及び『農業経営体に雇用された者』の就業状態についてによると39歳未満の働き手が少ない業界となっています。「農業は重労働である」というイメージがどうしても強く、若い世代の働き手は減ってきてしまっているのです

農業で働く人材が減ることは、ただ人手不足というだけでなく、日本の食料自給率の減少にも影響があるといえます。食料自給率が下がると、輸入食材に頼ることが増え、食材の価格高騰が起きる可能性が発生するのです。

また、農業が人材不足である原因には、衛生環境も挙げられます。農場によっては衛生環境が都市部に比べると整っておらず、気になる人も少なくないでしょう。

労働環境は働き続けるためには重要な要素なので、整った環境に慣れていると過酷に感じる人も多いのが現状です。結果的に農業を志望する人が減少し、かつ続けられる人も少ない状況となっています。

上原 正光

プロフィール

農業は大変な仕事なので情熱や意欲が必要です。これらが欠如していると、途中で仕事を投げ出してしまうことにつながりかねません。

また、体力や忍耐力、コミュニケーション力、楽観性などが欠けていると判断された場合も、選考に落ちる可能性が高まります。

課題②価格競争の激しさ

スーパーで食材を見ていると、海外産の野菜や肉類の方が安く手に取りやすいと考える人もいるでしょう。一方で、日本で生産された食材に安心感を覚え、価格が高くても購入する消費者も少なくありません。

外国産と日本産の食材で価格が違うのは、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)により、農林水産物2,594品目のうち、2,135品目の関税が撤廃された影響があります。関税の撤廃により安価な外国製の食材と価格競争を余儀なくされ、農作物を売っても利益が出づらい状況になっているのが現状です

このような現状から、国内で生産物を作る農家はコストを減らしつつ利益を出すことが課題とされています。間に入る企業が増えると仲介手数料がかかるため、仲介企業が減る道の駅や直売所は、農場に利益が入りやすい方法といえるでしょう。

とはいえ、直売所は販売される野菜の種類が多すぎて手に取られにくかったり、販売先が増えすぎると管理が大変になったりするなどのデメリットもあります。利益率を上げていくためには、今後もさまざまな工夫が求められるでしょう。

課題③耕作放棄地の増加

耕作放棄地

1年以上作付けされておらず、数年内に作付けの予定がない土地。

農業に携わる人が減少すると、以前使われていた耕作地は放棄され耕作放棄地となってしまいます

農地は適切な管理をおこなうことで品質が保たれますが、手入れや管理がなければ作物を育てる栄養がなくなり、その土地は荒れてしまうのです。一度耕作放棄地となってしまえば、元に戻すのに大きな手間がかかってしまいます。

耕作放棄地を減らすには、農地の品質を維持する人を増やす努力が必要になります。これ以上耕作放棄地を増やさないためにも人手が必要なので、農業が人材を求める理由の一つといえるでしょう。

永田 修也

プロフィール

農業には上記のようにさまざまな課題がありますが、いくつも課題を書くよりも「コレだ!」というものに絞っていく方が良いかと思います。

よりその企業と親和性が高い課題に対して、自分ができることをピンポイントでアピールしていきましょう。

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 (広告業界の場合) 
私は、広告を通じて消費者の心を動かす提案をおこないたいと考えています。大学ではマーケティングを専攻し、消費者心理に基づく広告効果について勉強しました。その一環で商店街の活性化を目的としたキャンペーン広告を企画しました。商店街に訪れる人に響く広告を提案した結果、店舗利用率が10%向上しました。この経験により、広告が消費者の行動を変える力を持つことを実感しました。貴社に入社後は、広告プランナーとして消費者のニーズを叶える企画をおこなっていきたいと考えています。

職場別! 農業の業種別の仕事内容

前述の通り、農業にはさまざまな仕事内容があるので、志望動機を書く前に自分の働きたい仕事を明確にしましょう。自分自身が働きたい仕事がわかっていないと、採用担当者が納得する志望動機は書けません。

また、農業はさまざまな仕事が協力して成り立っているので、農業の仕事を理解するには各仕事がどのようにかかわっているかを知るのも重要です。仕事内容を理解して、まずは自分が働きたい職業を明確にしましょう。

①農場

農場のおもな仕事内容

  • 土作り
  • 田植え・種植え
  • 日々の手入れ
  • 収穫
  • 出荷

農場の仕事内容は、おもに上記の5つです。一般的にイメージされる農場は野菜や果物を育てる場所が多いですが、ほかにも牛や豚を育てる畜産農家や、はちみつを作る養蜂場も含まれます

農場で勤める場合は、自分がかかわる生産物の種類まで定めておくと志望動機の内容も明確になるしょう。食生活に直結する仕事がしたい人には、農場はぴったりといえます。

また農場には、農家が生産をおこなう以外にも企業の直営農場も含まれます。直営農場を持つ飲食企業は、自社農場で生産した材料を店頭に出荷して調理・提供する場合もあります。農家ではなく一般企業の農場に勤めたい場合は、企業の直営農場も選択肢に入れましょう。

企業の直営農場は一般農家と何が違うのでしょうか?

上原 正光

プロフィール

農場運営の方針や目的、規模などが異なる

企業経営の農場は、一般的な会社組織と同じような考え方をしています。

経営方針や目標に基づいて農場が経営されていて、最新の技術や管理手法を導入することで、大規模で効率性を重視して利益を上げることを目標に農場運営をしています。

一方で一般農家は、個人または家族の考え方に基づいて運営されています。比較的小規模で生産をおこなうことが基本で、技術や管理の面で会社経営の場合とは差が表れやすくなります。

②観光農園

観光や旅行で、フルーツ狩りへ出かけた経験がある人も多いでしょう。このような農園は観光農園と呼ばれ、一般的な農家の仕事に加えて、農作物の収穫体験や直売をおこなうために整備することもおもな仕事内容です

観光農園は、はじめから観光農園として開設するパターンと、すでに農業をおこなっている農家が新規事業として取り組むパターンがあります。複数の農家が協力して開業している場合もあり、自分が志望する観光農園がどのような形式で事業をおこなっているのか知っておくことが重要です。

観光農園に勤める場合は、農場に比べると接客する機会が多く発生します。農場とは違った仕事内容が増えることを念頭に置いておきましょう。

③農業協同組合

農業協同組合は、農家の営業や生活を守りつつ、より良い社会を築くことを目的とした組合です。一般的には農協JAと呼ばれています。組合員である農家に技術指導したり、農業生産に必要な共同利用施設を設置したりするのがおもな仕事内容です

また、農業協同組合では燃料や商品の提供、冠婚葬祭などの生活に密着した事業もおこなっています。

なお、一つの地域に複数の農業協同組合が存在する場合があるので、志望動機を書くときは、なぜその農業協同組合を希望したのかという理由を明確にしましょう。志望動機に説得力が増し、採用担当者の心に残りやすくなります。

富岡 順子

プロフィール

農協で求められる人物像は、人とかかわるのが好きでコミュニケーションを大切にできる人です。農協は農家の経営や生活サポートだけでなく、地域社会を築くことも目的としています。

このような目的を達成するためにも、さまざまな人に寄り添う姿勢が大切になるのです。

④種苗会社

種苗会社は花や野菜の品種を研究開発し、新しい種類や高品質な種苗を生産・販売する会社です。種苗会社の顧客は、農家だけでなくガーデニングや家庭菜園を趣味とした個人も含まれます

農家は前年の作物から毎年種を採るわけでなく、種苗会社から高品質な種を購入するケースもあります。自身で種を採るよりも手間が少なく、またほかの品種と混合してしまうリスクも少なくなるためです。

普段生活しているなかでは、種苗会社の存在を知らない人も多いでしょう。しかし、人々が食生活を安定させるためには欠かせない職業といえます。種苗会社は、地域だけでなく日本全体の食を根本から支えたい人にぴったりな仕事です。

⑤農業資材会社

農業資材会社は、農業をおこなうときに使用する資材を取り扱う会社です。具体的には薬剤を散布する噴霧器や、玄米を適切な環境で保管する玄米保冷庫などを取り扱っています。

農業では、屋根を使わない自然に近い環境で作物を作る露地栽培や、ビニールハウスやガラスハウスを利用して施設内部で作物を作る施設栽培など、幅広いジャンルの資材があります。

野菜には旬がありますが、旬以外の季節でも作物を作るにはこのような農業資材が欠かせません。農業は人が生きていくために必要な存在であり、一年を通して農場が安定して作物を出荷するためにも農業資材会社は心強い味方となるのです。

農業の中でも、実際に自分が生産に携わるのではなく、生産や畜産をおこなう人を支えたい人にはおすすめの職業です。

⑥農業機械会社

農業機械会社は、農家の仕事を効率化するための機械を製造する会社です。トラクターや田植機、草刈機が代表的な機械となります。

農業機械の会社が必要な理由は、農家が作物や家畜の世話負担を軽減するためです。農家の仕事に発生する負担を軽減できれば、働き手も増えて業界自体が活性化することが期待できます。実際に農作業をおこなうわけではありませんが、機械を通して農業にも携われるため、農業全体を元気にしたいという人はやりがいを感じるでしょう。

農業機械会社では、常に農場の作業を効率化する新しい機械が開発されています。そのため顧客と接するためのコミュニケーション能力はもちろん、開発するための発想力も求められる職です

農業の中でも、機械開発の知識を持っている人やコミュニケーション能力が高く営業が得意な人など、さまざまな人材が求められる職業といえます。

上原 正光

プロフィール

機械会社であるため、就職のためには機械に対する技術的な知識とスキルが不可欠です。加えて、農業に対する興味や情熱があることが望まれます。

グローバルに展開している会社も多いため、グローバルなフィールドで活躍したいという志向が求められる場合もありますね。

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 実際にツールで作成した志望動機例文 
 (WEB業界の場合) 
私は貴社が提供する「地域密着型Webサービス」が地域の課題解決に貢献している点に強く魅力を感じています。大学では地域の企業がWebを積極的に活用することを支援するプロジェクトに参加し、飲食店のSNS運用を担当しました。広告内容を「地元の食材」や「安心・安全」に特化させた結果、月間の集客率が20%向上させることができました。この経験をもとに、貴社では顧客のニーズに基づくサービス改善や新規施策に取り組み、地域の発展に貢献したいと考えます。

書く前に把握しておこう! 農業の志望動機の評価基準

書く前に把握しておこう! 農業の志望動機の評価基準

  • 働きたい業種への理解が深いか
  • 農業に就職する目的と将来像が明確か
  • 農業に活かせる経験やスキルがあるか

実際に農業の志望動機を書き出す前に、採用担当者が何を評価するのかを理解しておきましょう。採用担当者が重視する部分を知っておくことで、効率良く、かつ効果的な内容の志望動機を作成することができますよ。

ただし、自分が志望する職種によって評価基準が異なる場合もあります。これが絶対の正解だと思わずに、志望先を徹底的に研究することも忘れないでくださいね。

働きたい業種への理解が深いか

採用担当者としては、せっかく入社した人材には長く勤めてほしいと思う人がほとんどです。そのため入社後のミスマッチで退職につながらないよう、入社前から業界への理解が深い学生を求めている傾向にあります

農業の仕事は農場で作物を作るイメージを持っている人が多いものの、実際の業務内容は多岐にわたります。働きはじめてからイメージとの違いに気付くと、学生と企業どちらもマイナスになるでしょう。

就職後のミスマッチを避けるためにも、採用担当者は学生が仕事に対して正しい理解をしているかをよく見ているということを意識しましょう。

業種を理解するためには、業界研究が必須です。業界研究の基本のやり方については以下の記事で詳しく解説しています。

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農業に就職する目的と将来像が明確か

農業の仕事は、朝が早かったり肉体的に大変だったりとつらい作業も少なくありません。実際に働いてみると、思った以上につらくて続けるのが難しいと考える人がいるのも事実です

そのような実態があるからこそ、企業は農業に就職する目的と将来像が明確な人を採用して、すぐに退職するリスクを下げたいと考えています。

採用担当者としても、一緒に働く人ならば仕事へのモチベーションが高い人が良いと考える場合がほとんどです。志望動機から自分の将来像をしっかり考え、目的に向かって努力できる人材である点をアピールできれば、採用担当者から良い評価を得られるでしょう。

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農業に活かせる経験やスキルがあるか

仕事に必要なスキルは後からでも身に付けられますが、学生時代から農業に活かせる経験や価値観を持っていると即戦力につながります。そのため多くの企業では、応募者のポテンシャルを見て採用するかどうかを判断します。

もし仕事に直結するスキルがないという人も、コツコツ物事を続けられる忍耐力や、関連企業や一緒に働く人と良好な人間関係を築けるコミュニケーション能力に自信がある場合は、積極的にアピールしましょう

また、農業についての知識や経験に関しても、学ぶ意思や勉強への意欲を示すことは可能です。もし何か農業に関して勉強をしていることがあれば、併せてアピールしてみましょう。

農業に活かせるスキルが思い当たらないときはどうしたら良いでしょうか?

富岡 順子

プロフィール

経験を振り返る以外にも農業のアルバイトもおすすめ

選考まであまり時間がないという人は、今までのアルバイトや部活、ゼミの経験から農業の仕事につながる強みがないか振り返ってみましょう。

体力、観察眼、粘り強さ、臨機応変に対応できる力、業務改善をおこなう力など、農業に活かせる強みはたくさんあります。

農業の仕事内容を調べて強みがどのように活かせるのかを見極められれば、好印象を残すこともできるでしょう。

また、最近は隙間時間に農作業を手伝うアルバイトもあるので、もし選考まで時間があるなら実際の現場で仕事をしてみてください。仕事の経験も積め、農家から詳しい話を聞くこともできますよ。

準備編! 農業の志望動機を考えるためにやってほしい3つのこと

農業の志望動機を考えるためにやってほしい3つのこと

  • 希望する職場・職種の仕事内容を正確に把握する
  • 農業に興味を持った背景や希望する理由を振り返る
  • 自分の経験や強みをどうやって農業に活かすか考える

企業が志望動機のどんなところを評価しているのかを理解したら、どのような志望動機を作成するかあらかじめ内容を整理しましょう。いきなり書き始めると、伝えたい内容が明確にならず採用担当者にも伝わりづらい文章になりかねません。

考えるだけで混乱するときは、メモに書き出すとスムーズに整理できます。箇条書きでまとめて、文章に直すのもおすすめです。

①希望する職場・職種の仕事内容を正確に把握する

ここまでで解説した通り、農業といっても仕事内容は幅広く、勤務する企業や職場によって仕事内容がまったく違います。そのため自分が希望する職場や職種の仕事内容を正確に把握しておくことで、志望動機を書く際、内容に齟齬が発生しなくなります。

希望する職場・職種の仕事内容を整理するときは、企業分析が有効です。企業分析をおこなえば、企業の特徴を理解でき自分と企業の相性を見極めることができます。

企業分析をする際は、はじめに企業が持つ商品やサービスを理解することが前提です。そのうえで企業の市場規模や成長率を理解すれば、業界内での企業の立ち位置がわかります。企業研究を続ければ、より具体性の高い志望動機が書けるので、まだ取り掛かっていない人は実施してみてください。

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永田 修也

プロフィール

企業研究では、インターンシップなどで自分の目で見て確かめてみたり、その職種に携わっていた人をSNSなど経由してアポイントを取ってインタビューしてみたりするなどが効果的です。

ネットで調べても出てこない情報に対しては、自分の足を使って動くことも必要ですね。

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②農業に興味を持った背景や希望する理由を振り返る

農業を仕事にしようと思ったのには、何か理由があるはずです。志望動機を書く前に、自分が農業に興味を持った背景を振り返りましょう。

たとえば、志望動機に「地域の名産をより多くの人に食べてほしい」と書いたとしても、名産品を好きになった理由やなぜ多くの人に食べてほしいと感じたのかは人それぞれですよね。

農業に興味を持った背景を明確にすると、志望動機に記載するエピソードの信ぴょう性が増します。信ぴょう性の高いエピソードは、採用担当者にとっても「なぜ自社を志望したのか」という背景をイメージしやすくなるのです。

農業を希望する理由は、志望動機を書くうえでも軸となります。しっかりと自己分析で振り返り、納得できる理由か見直しましょう。

興味を持ったきっかけを振り返るには、自己分析が必須です。自己分析のやり方に悩む人は、下記の記事もおすすめです。

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③自分の経験や強みをどうやって農業に活かすか考える

農業関連の高校や大学に行っていれば授業で知識や経験を身に付けられるので、農業を目指すときでも不安は少ないかもしれません。

一方で、学生時代に農業に携わっていない場合は、自分の経験や強みをどのように活かせるかを考えなければいけません。自分の強みを上手にアピールし、農業の仕事に役立つと判断されれば、農業に関するスキルを持った人とも同じ土台で戦えるからです

実際のエピソードが農業に関係なくても、エピソードの捉え方によって農業と絡められるシーンは多くあります。たとえば農家の場合、体力やチームワークが不可欠ですが、学生時代に部活動などで鍛えた経験やチームで切磋琢磨して結果を残したエピソードがあればアピールになります。

他分野からの就職活動でも諦めず、自分の強みや経験を振り返りましょう。多角的な視点から見直すことで、農業に活かせる部分は多くあるはずです。

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富岡 順子

プロフィール

仕事や学問で農業に直接かかわっていなくても、生活の中で食にかかわっていない人はいません。また植物や動物、自然も私たちの身近にあるものです。

農業に興味を持つきっかけは日々の中にあるはずなので、自分なりの興味・関心をスタートにして、どんな問いを立て、情報収集をし、仮説検証の行動をしているか話せばOKです。

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 (人材業界の場合) 
私はキャリア支援を通じて社会に貢献したいと考えています。学生時代、キャリア支援団体のインターンに参加し、50人以上の学生に対してESの添削や模擬面接を実施しました。自分に自信が持てなかった学生が自分の強みを発見し、自信を持って面接に臨む姿を見たときに大きなやりがいを感じました。貴社では個々の求職者に寄り添いながら最適なキャリアを模索し、一人ひとりの可能性を最大限に引き出せるようなキャリアアドバイザーになりたいと考えます。

実践編! 農業の志望動機の書き方3ステップ

農業の志望動機の書き方3ステップ

  • 農業を志望する理由を結論から書く
  • 志望理由を深掘りするエピソードを記載する
  • 入社後の展望でまとめる

志望動機を作成するにあたって、内容の整理ができたら、採用担当者が理解しやすい文章の書き方も知っておきましょう。文章構成を意識すると、読み手に伝えたい内容が的確に伝わりやすくなるからです。

文章構成を考えずに書いた志望動機は、「結局何が言いたいんだろう」と思われる可能性があります。心をこめて書いた志望動機の内容が相手に伝わるよう、志望動機を書き出すときは文章を以下の3つのステップに分けて書きましょう。

志望動機の王道構成については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

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志望動機の構成は採用担当者に伝わりやすい型が決まっています。この記事では志望動機を聞く企業の意図を把握してから、志望動機を構成する要素と順番を解説していきます。キャリアコンサルタントによる解説と業界別の例文もあるので、参考にしながら自分の志望動機の構成を整えていきましょう。

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志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説
自己PRと志望動機はどのように書き分ければ良いのでしょうか?

永田 修也

プロフィール

企業が質問から何を求めているのかを考えれば書き分けられる

自己PRは「自分の強みはなんなのか?」「入社したらどういったことで貢献できるのか?」という視点で書くと良いと思います。

ただ単に自分を主張するだけでなく、相手の立場に立って考えたときに、何か利益をもたらすような提案が自己PRではできると良いですね。

対して、志望動機は「どのような背景があってこの業界・会社を選んだのか?」という内容にしましょう。農業という仕事を選んだからには、農業でなければいけない何かしらの理由が必ず存在すると思います。

そういった深い部分の自己分析をしっかりしていきながら、相手に刺さるキーワードを選んで書いていくことが重要です。

ステップ①農業を志望する理由を結論から書く

学生が農業を志望する理由は、採用担当者が最も知りたい部分です。業界を志望する理由が一目でわかれば、採用担当者に続きが読みたいと思ってもらえる可能性も高まるため、はじめに結論を書いて読み手の興味を引きましょう。

一方で、結論から書かれていない文章は、読んだときに伝えたい内容がなのかわかりづらくなり印象が弱くなります。採用担当者は一日に何枚も履歴書を読むため、印象に残らない志望動機では選考突破が難しくなりかねません。

せっかく書いた内容も、読みづらければ最後まで読んでもらえない場合もあるので、志望動機は結論ファーストを意識し、読んでもらえる文章を作成しましょう。

農業を志望する理由の結論の例

私が貴社を志望した理由は、日本の食卓に安心・安全な食材を届けたいという企業理念に共感したからです。

志望動機の書き出しをこだわって差別化したい人は、以下の記事も参考にしてみましょう。

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ステップ②志望理由を深掘りするエピソードを記載する

志望動機のはじめに結論を書いて採用担当者に興味を持たせたら、次に志望動機を裏付けるエピソードを記載します。

志望動機を裏付けるエピソードは、あなたの個性を伝えられる重要な部分です。自分がなぜ農業に興味を持ったのか、自己分析で得た結果をもとに記載しましょう。

もし裏付けるエピソードが浮かばない場合でも、内容を無理に作るのはやめましょう。面接での採用担当者からの追加質問などで、偽りのエピソードだとバレてしまうリスクがあるからです。実際にあった内容から文章を作り、志望動機に記載しましょう。

志望理由を深掘りするエピソードの例

私は大学生になったことをきっかけに一人暮らしをはじめ、自宅でプランター栽培をはじめました。慣れないうちは難しかったですが、はじめて採れたてのトマトを口にしたときの感動は忘れられません。

この経験から、農業で働くことに興味が湧き、農場を運営する企業を調べるようになりました。

ステップ③入社後の展望でまとめる

志望動機の最後は、企業に入社したらどうなりたいかでまとめましょう。入社後の展望を書くことで、持っているスキルや強みを仕事でも活かせるという再現性をアピールできます。どのような活かし方をできるかイメージしてもらい、即戦力である点をアピールしましょう。

また、採用担当者に一緒に働くイメージを持ってもらうことにも効果的です。志望動機を読んで一緒に働きたいと思われれば、選考突破の確率は高くなります。自分が入社した後どんな人材になりたいのか、入社して何がしたいのかを分析して、志望動機の最後にまとめましょう。

入社後の展望の例

多くの企業を見た中で、貴社は消費者の方へおいしい農作物を届けるために独自の防虫対策や肥料開発をおこなっています。家庭菜園を経験したからこそ、作物がおいしく育つための企業努力に感銘を受けました。

私も貴社に入社させていただいた際には、食材を安全に作るためにできる努力や対策作りに貢献したいと考えています。

入社後の展望を書くときに悩む人は、下記の記事も参考にしてください。

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就職支援のプロが解説! 面接官が魅力を感じる農業の志望動機とは

農業の志望動機をどのように書くのかわかっても、採用担当者が魅力を感じる文章が書けているか不安な人もいるでしょう。

そこで就活支援のプロである富岡さんに、どのような志望動機が農業の採用担当者に響きやすいのか解説してもらいます。

自分の書いた志望動機と照らし合わせ、直すべき部分があるか考えましょう。書いた志望動機をより良い内容にブラッシュアップできれば、選考突破の糸口になりますよ。

アドバイザーコメント

書き始める前にフレームワークを活用して志望動機を作る準備をしよう

農業の志望動機を書き始める前に意識してほしいのは、農業の問題、原因と課題、解決方法を押さえることです。

以下のフレームを活用して志望動機作成に必要な準備をしてみてください。

①問題提起

記事の中でも紹介してきましたが、農業は後継者不足、耕作放棄地の増加、職業自給率の低下、食料輸送による環境への負荷など多くの問題を抱えています。大学の学びや、普段の生活などのどういった体験からその問題に興味を持つようになったのか問題提起をしましょう。

②原因分析

次に問題の原因・要因を分析していきます。ゼミで研究テーマとして取り組んでいる人はすでにできていると思いますが、そうではない人はマインドマップなどを使って考えてみましょう。

たとえば、後継者不足の要因としては「農業に魅力を感じない」「農業にかかわる機会がなく選択肢に入らない」「気候に左右されて安定していない」などが挙げられます。

原因については、実際に携わる人に聞いてみるのも良いですね。原因を詳しく分析することで課題も具体的に見えてきますよ。

③解決方法

最後は、課題に対してどのような解決方法があるか考えます。自分なりに仮説を立て、志望する企業の事業でその課題に対してどのようなアプローチをしているか調べてみましょう。

ここまでできたら、PREP法で文章を組み立てていきます。なお、PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の順で文章を構成することです。

その会社で取り組みたいことを端的に書き、なぜそう思ったのか、その背景となる自分の体験談、最後に結論という順で文章を構成します。課題に対して具体的にどういった仕事をしていきたいか語れると、面接でも役に立つので頑張ってください。

上記以外のフレームワークについて知りたい人は、以下のQ&Aコンテンツもおすすめです。企業分析のフレームワークですが、志望動機作成にも活かせますよ。

事業別! 農業の志望動機例文6選

ここまで説明してきたように、農業の志望動機は仕事内容によって内容が大きく変わりますが、自分の働きたい職業がはっきりしたとしても、内容がうまく書けないことは少なくありません。

どうしても書けない人は、例文を参考に自分の文章を作るのも一つの方法です。参考にしつつ、自分の経験やスキルを当てはめて志望動機が書けないか考えましょう。また、自分が書いた志望動機に自信が持てない人も、ぜひ参考にしてください。

ここまでの内容を踏まえても、どうしても志望動機が書けないという人には下記の記事もおすすめです。

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例文①農場

農場への志望動機例文

私が貴社を志望した理由は、日本の食卓に安心・安全な食材を届けたいという企業理念に共感したからです。

私は大学生になったことをきっかけに一人暮らしをはじめ、自宅でプランター栽培をはじめました。慣れないうちは難しかったですが、はじめて採れたてのトマトを口にしたときの感動は忘れられません。

この経験から、農業で働くことに興味が湧き、農場を運営する企業を調べるようになりました。

多くの企業を見た中で、貴社は消費者の方へおいしい農作物を届けるために独自の防虫対策や肥料開発をおこなっています。家庭菜園を経験したからこそ、作物がおいしく育つための企業努力に感銘を受けました。

私も貴社に入社させていただいた際には、食材を安全に作るためにできる努力や対策作りに貢献したいと考えています。

アドバイザーが解説! 農場への志望動機だからこそのポイントは?

上原 正光

プロフィール

農場の志望動機では、自身の農業への熱意や情熱を伝えることが重要です。その気持ちのもととなるエピソードが差別化のポイントとなり得ます。

また農業を通じて、自身の中長期的なキャリアをどのように考えているかを示すことでも独自性をアピールできますよ。

例文②観光農園

観光農園への志望動機例文

私が貴社を志望した理由は、アルバイトで培ったコミュニケーション能力が活かせると感じたからです。

私はアルバイトで喫茶店に勤めていて、地域密着型の店だったことから常連の方も多くいました。一人ひとりと会話をし、その人の好みや以前話した内容を覚える努力をしていたら、「あなたと話したいからまた来たよ」と言ってくださる方が増え、大きなやりがいになりました。

貴社の観光農園は、「また来たいと思える農園」を意識していて、顧客対応にも力を入れています。貴社であれば、コミュニケーション能力を活かしつつ農業に携われると感じました。

私が貴社に入社させていただいた際には、来ていただいたお客様が野菜本来のおいしさを知って、新鮮な野菜を常に食べたいと思えるよう努力したいと考えています。

例文③農業協同組合

農業協同組合への志望動機例文

私が貴組合を志望した理由は、生まれ育ったこの地域を農業を通じてより活性化したいと感じたからです。

私の実家は兼業農家であり、農業以外にも事業をおこなっています。実家を継ぐ選択肢もありましたが、地域を活性化させるならば一農家よりも農業協同組合の方ができることが多いと感じました。

また、貴組合では農業以外にも地域活性化のための取り組みを多くおこなっています。地域とも密接な関係を築いていて、農家以外の地域の方からも厚く信頼されています。ひとえに、人と接する営業の方が地域に住む一人ひとりの住民の方と向き合ってきたからだと思っています。

私が貴組合に入社させていただいた際は、同じように地域の方に相談してもらえるような、信頼される存在になりたいと思っています。

例文④種苗会社

種苗会社への志望動機例文

私が貴社を志望した理由は、野菜作りを一般の人にも身近に感じてもらいたいという企業理念に共感を覚えたからです。私の祖母は、趣味で家庭菜園をしていました。祖母の手伝いをしていたため、幼少期から野菜作りは好きでした。

大学生になり、ボランティアで地方の農家へ収穫のお手伝いに行ったとき、種苗会社の存在を知りました。農家の方に教えていただくまでは、野菜の種は自分たちで用意しているものだと思っていたのでとても驚いたのは今でも忘れられません。

農家の方がおいしい野菜を作るには、種苗会社の存在が欠かせないと知り、家庭菜園でも変わらないのではと感じました。貴社は種苗会社のなかでも、企業だけでなく個人への流通経路を多く用意しています。

私が貴社に入社させていただいた際には、祖母のように自身で作物を作りたいという人をサポートできる存在になりたいと思っています。

アドバイザーが解説! 種苗会社の志望動機は何をアピールすべき?

永田 修也

プロフィール

種苗会社は花や野菜の研究開発などをおこなう会社ですが、もし実際に専門的な研究をやったことがない場合でも、志望動機でアピールすることは可能です。

自分なりに書籍や種などの勉強ができるセミナーに積極的に参加するなど、意欲的に学んで得た知識はそれこそ「個人的な研究」といえるでしょう。そういった個人的に研究したことをアピールすれば良いと思います。

例文⑤農業資材会社

農業資材会社への志望動機例文

私の祖父母は農業を営んでいます。私自身が日々農業にかかわるわけではありませんでしたが、遊びに行くと大雨や温暖化の影響で作物が安定しないことに困っていました。

そこで、就職活動をしていくなかで安定した野菜作りをサポートできる仕事に就きたいと感じ、農業を志しました。業界研究を重ねていくと、農場が安定して農作物を作るには農業資材の存在が欠かせないと知りました。

そして食を安定させるためには、農場に入社するのではなく多数の農場を手助けできる農業資材会社が適切だと感じました。

貴社では、厳しい暑さや寒さが多い日本の季節に合わせて農業がしやすい農業資材の開発をおこなっています。私が貴社に入社させていただいた際には、農家の方が安定して農業できる資材を作り、食卓を守る一員になりたいと考えています。

例文⑥農業機械会社

農業機械会社への志望動機例文

私が貴社を志望した理由は、負担の多いイメージが強い農業の現状を払拭したいという貴社の企業理念に共感したからです。

私は学生時代に農業ボランティアをおこない、実際に田植えや収穫作業の体験をさせてもらいました。

現代では多くの作業が機械でおこなわれていて、実際に機械がなければ続けることが難しいケースが多いと感じました。機械で作業をおこなうことで、短時間で多くの作物を収穫でき業務の効率化をかなえられます。

効率的に農作業ができれば、今農場を経営している人だけでなくこれから農業をはじめる人の負担を軽減でき、業界全体を活性化できると思いました。

貴社は、農家に直接意見を聞いたうえで製品開発をおこなっています。農家が持つリアルな悩み解決を重視することで、農業の負担軽減をかなえていると感じました。

私が貴社に入社させていただいた際には、農業に興味を持った人が踏み出しやすくなるような、農業機械の開発に力を入れたいと思っています。

アドバイザーが解説! 専門知識以外でも農業機械への思いはアピールできる!

富岡 順子

プロフィール

もし機械に携わった経験がない状態で農業機械会社を志望する場合は、どうして農業という業界で農業機械の会社を選んだのか、相手が読んで納得できる理由を考えてみましょう。機械に携わったことがなくても、憧れやきっかけが何かあったはずです。

ストーリー性を持たせて熱意をアピールしましょう。

最後に見直そう! 農業の志望動機の要注意パターン

最後に見直そう! 農業の志望動機の要注意パターン

  • 志望動機が地域に貢献したい気持ちだけになっている
  • 他社と差別化ができていない

農業の志望動機が書けたら、採用担当者にとって良くない印象の内容を書いていないかチェックしましょう。心をこめて書いた志望動機でも、採用担当者に懸念を抱かれれば選考突破が難しくなってしまいます。

確認するときは、書いた直後ではなく時間を置いてから読み返すのがおすすめです。書いた直後は内容を覚えていることで、文章のおかしな部分に気付きにくくなるからです。

志望動機を書いた後は、なるべく24時間程度置いて客観的な目線で見直しましょう。

志望動機が地域に貢献したい気持ちだけになっている

農業は地域と密接する部分も多く、志望動機に地域への貢献意欲を記載する学生は多くいますが、入社する場所が企業である以上、働き続けるには利益を出す必要があります。そのため志望動機が地域に貢献したい内容だけでは、社員として成果を出せる人材なのかわからないのです。

だからこそ、農業の志望動機では地域愛も大切ではありますが、前面に出しすぎないよう注意して記載しましょう。地域愛を持ちつつ、企業が利益を出すにはどうするべきか考えましょう。

志望動機が地域に貢献したい気持ちだけになっているNG例文

私が貴社を志望したのは、生まれ育った地域に貢献できると考えたからです。

この地域は長年稲作が有名ですが、近年は担い手が少なくなってきています。生まれ育った土地で採れた米は、私が生まれ育った中で欠かせない存在です。

貴社は古くからこの土地に根付き、地域の人とも良好な関係を築いています。貴社であれば、大切なこの場所の良さをより多くの人に伝えられると感じました。

私が貴社に入社した際には、米のおいしさをより多くの人に知ってもらえるよう努力していきたいと思っています。

たとえば上記の志望動機であれば、企業の成長に寄与できるよう「自分のコミュニケーション能力の強みを活かして人々に米のおいしさを知ってもらいつつ、貴社の認知度アップにも貢献したいです」などと伝えられると良いです。

他社と差別化ができていない

農業の志望動機だけでなく、就職活動において他社との差別化は重要です。他社と差別化できていないと、採用担当者が志望動機を読んだときに「ほかの企業でも良いのでは?」と感じてしまいます

他社と違う点を理解するには、企業研究が重要です。希望する企業の特徴や目的がわかり、他社との違いを理解しやすくなります。

同じ業界にある企業でも企業理念や目指す企業像は異なるため、その点を理解すると志望度の高さをアピールできるでしょう。

他社と差別化ができていないNG例文

私が貴社を志望した理由は、日本の農業に革命を起こし、世界に誇れるものにしたいと考えているからです。

私の実家は農家で、米を育てています。しかし近年は海外輸入が盛んになり、日本の米は高いという理由で、以前よりも必要とされなくなってしまいました。

日本の米のクオリティは世界一だと思っています。ただ、値段だけが理由で必要とされなくなっている現状に悔しさを感じています。

この現状を変えるには、根本的な変化が必要です。私がその革命を起こし、日本の農業を支えたいと考えています。

上記の内容の場合米農業全般に言える内容になっているので、たとえばその中でも会社の企業理念や社員のビジネスモデル、商品やサービスに惹かれたなど、その企業でしか言えない志望動機を伝えましょう。

上原 正光

プロフィール

地域社会とどのようにかかわり、地域の発展や社会にどのように貢献しているかは、各社に応じた差が出てきやすいポイントです。

また、農作業の労働環境や福利厚生、教育研修制度などに関しても会社によって独自の工夫や特徴が表れやすいので、これらは比較しておきたいところです。

業界研究は必須! 的を得た農業の志望動機を作成して選考突破しよう

農業の仕事内容は、入社する企業によって多岐にわたります。採用担当者の印象に残る志望動機を書くには、職種ごとの仕事内容を理解するための企業研究が欠かせません。

また、農業の仕事は単独で成り立っているわけではなく、それぞれの職業がつながって成り立っています。仕事内容の理解ができれば企業ごとのかかわりが理解できるので、業界の研究を重ねて、説得力の高い志望動機を作成しましょう。

アドバイザーコメント

農業の現状や課題を理解して自分なら何ができるかをよく考えよう

農業は特殊な業界のように思われがちですが、人々の生活を支える食品業界にもつながる大切な第一次産業です。

以前は「古くさい」「高齢者が多い」というイメージが根付いていました。しかし、近年ではAI(人工知能)化が進む中で農業の形も進化していて、むしろコンピューター慣れをしている若い世代にとっては、農業全体や農家の手助けができるチャンスが到来したようにも思えます。

農業に興味を持った気持ちや熱量を存分にアピールしよう

農業は機械にすべて任せることが難しいため、どうしても人の手がなければいけませんが、少子高齢化で後継者や担い手の問題などで悩ましい部分も多々あります。

しかし、そういった中で若い世代がどんどん参入することで新しい風が吹き込まれ、日本の農業を今よりさらにパワーアップして活性化できるでしょう。

ぜひ農業・農家・畜産・食品・自然といった部分に興味を持ったその気持ちを大切に抱きながら、「日本の未来を変えるぞ」という気概を持って望んでみてください。応援しています。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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