既卒=人生終了じゃない! 既卒就活を成功させる人生逆転法とは

既卒=人生終了じゃない! 既卒就活を成功させる人生逆転法とはのサムネイル

この記事にコメントしたアドバイザー

  • 田邉 健

    なべけんブログ・よちきゃり派遣・Web3 CAREER運営 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号19005362) SNS:X(旧Twitter)

    続きを見る
  • 上原 正光

    上原コンサルティングオフィス代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20038717)/2級キャリアコンサルティング技能士(第21S17400467号) SNS:X(旧Twitter)/Facebook

    続きを見る
  • 隈本 稔

    職りんく運営者 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号19041711)/性格応用心理士1級/キャリア・デベロップメント・アドバイザー SNS:Facebook

    続きを見る

この記事のまとめ

  • 「既卒=人生終了」は真っ赤な嘘
  • 人生終了と言われてしまいそうなNGパターンに注意しよう
  • 既卒就活は7つのコツで理想の企業へ就職できる

既卒の人の中には、「既卒になったから人生終了だ……」「もうブラック企業にしか就職できないのかな……」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、既卒は人生終了ではありません。しかし、既卒の人の多くが自信をなくし、ネガティブな気持ちになって行動を起こせずにいます。
 
記事では、キャリアアドバイザーの田邉さん、上原さん、隈本さんのアドバイスを交えつつ、「既卒=人生終了ではない」理由や既卒が就活を成功させるためのコツについて解説します。既卒から人生を逆転させたい人や、既卒で何も行動を起こせずにいる人は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。

【完全無料】
既卒におすすめの対策資料ランキング

適職診断
3分であなたの適性を診断!受けない方がいい業界・職種がわかります。

自己分析ツール
自分の強みと弱みを知って、早期離職を防ごう!

Chat GPT 自己PR作成ツール
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう

面接力診断
39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しましょう。

ガクチカ作成ツール
自己PRと差別化できるガクチカを簡単に作れるようになります。

【既卒におすすめ】
既卒の人におすすめの診断!

就活力診断
これから就活を始める人へ!たった30秒であなたの就活偏差値がわかります。

性格診断
60秒で診断!あなたが受けない方がいい業界・職種がわかります

目次

既卒でも人生終了じゃない! 行動次第で理想の企業への就職が十分に狙える

既卒から理想の企業へ就職して、人生を逆転させることは十分可能です。そのためには、1人で悩みを抱え込まず、周りを頼って前向きに行動することが非常に大切になります。

この記事では、そもそも既卒が人生終了と言われている理由について解説したうえで、実際は既卒が人生終了ではない理由について解説します。既卒が人生終了ではないとわかれば、就活を前向きに進めることができるでしょう。

さらに、既卒が人生を逆転するための7つのコツについて解説します。「既卒の就活、何からすれば良いのかわからない……」と悩んでいる人は、ぜひこちらを参考にしてみてくださいね。

また、これから既卒で就活を始める予定の人は、以下の記事にも必ず目を通しておきましょう。
既卒の就活を確実に成功させる5箇条! ストレスなく進める秘訣

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。

そもそも既卒とは?

「新卒」「既卒」「第二新卒」における呼称の違い

既卒とは?

大学・大学院・短大・専門学校・高校などを卒業後に就職せず、正社員経験が一度もない人を指す。

卒業してから就活を継続している人もフリーターの人も、正社員経験がない人は皆既卒となります。

一方で、既卒とセットでよく聞く第二新卒は、一度正社員として就職した経験があり、就職してから1〜3年以内に転職する人を指します。

既卒の定義はこちらの記事でさらに詳しく解説しているので、理解が曖昧な人は確認しておきましょう。
既卒とは? 新卒・中途との違いや就活の必勝法を徹底解説

既卒が人生終了と言われてしまう3つの理由

既卒が人生終了と言われてしまう3つの理由

  • 新卒と比べてエントリーできる企業が少ないため
  • 空白期間が長くなるほど受けられる企業が減るため
  • スキルが身に付かないので市場価値が上がらないため

インターネットの検索欄で既卒と入力すると、予測変換で隣に人生終了と出てくることも。では、なぜ「既卒は人生終了」と言われてしまうのでしょうか。

これから、既卒が人生終了と言われてしまう3つの理由について解説します。既卒で居続けるリスクを知り、早めに行動を起こしましょう。

①新卒と比べてエントリーできる企業が少ないため

一般的に、あらゆる企業に新卒採用枠が存在します。新卒採用枠は中途採用枠とは異なり、スキルや技術がなくても、大手や有名企業などに入社できるチャンスが全ての就活生に平等に与えられます。

一方で、明確に既卒枠というものは存在しません。基本的に転職サイトの中途採用枠から、「既卒・第二新卒歓迎」という求人や「未経験OK」といった条件の企業に応募します

中途採用枠の応募条件は、企業によって異なります。そのため、既卒は新卒と比べてエントリーできる企業の数が減ってしまうのです。

②空白期間が長くなるほど企業から懸念を持たれるため

働いていない空白期間が長くなると、企業に「この人は働く意思がないのか」「就職しても上手く働けないのではないか」と思われてしまう可能性があります。

既卒に限らず空白期間が長い人は、残念ながらマイナス印象を持たれてしまうことが多いです。

社会人の中には、仕事をしながら自己研鑽をしている人もいます。そのため、選考に関してはややハードルが上がると考えましょう。

しかし、資格取得やスキルアップなどの前向きな理由で空白期間ができた場合や、経済的な事情や病気などのやむを得ない理由で空白期間ができた場合は、選考時に説明すれば問題ありません

③スキルが身に付かないので市場価値が上がらないため

若いうちなら未経験でもポテンシャルや人柄で採用されることもあります。しかし年齢を重ねれば重ねるほど、スキルや技術がないと市場価値が上がらないので就職が厳しくなります。

既卒の期間が長くなると履歴書の経歴が充実しないので、いざ就職しようと思ってエントリーしても書類選考の時点ではじかれることがあります

以下の記事で、書類選考を確実に突破する方法を解説しています。新卒就活生向けではありますが、重要なポイントは同じです。「書類選考で落ち続ける……」という人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
書類選考で落ちる就活生必見! 現状を打破する5つの基本を徹底解説

上原 正光

プロフィール

人生百年時代です。若さの特権は、残り時間が存分にあることです。

誰にも公平に与えられている時間を有効に使うためには、若いうちにスキルを身に付け、経験を積みましょう。失敗しても問題などありません。

ぼーっと何気なく過ごすのは非常にもったいないです。目的を持って、自分の成長のために時間を使ってください。年を取ってから気づいても、残り時間はすでに少なくなっているのです。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。

不安になる必要なし! 既卒が人生終了ではない3つの理由

既卒が人生終了ではない3つの理由

  • 卒業3年以内は新卒として扱う企業が多いため
  • そもそも既卒・第二新卒を採用したい企業が多いため
  • 正社員にこだわらなければさまざまな働き方があるため

既卒は人生終了と言われていますが、それは大きな嘘です。ここでは、既卒が人生終了ではない3つの理由について解説します。

既卒が人生終了ではないとわかれば、不安な気持ちがやわらぎ、前向きに就活を始めることができますよ。

既卒だからという理由で、自分が就職したい業界や会社に一生就職できないということはありません。

既卒だからこそ、その経験を活かせることもあるので、落ち込みすぎないようにしましょう。

①卒業3年以内は新卒として扱う企業が多いため

厚生労働省の青少年雇用機会確保指針によると、卒業後3年以内の既卒は新卒として応募できるように厚生労働大臣が各企業に協力を仰ぎました。

そのため、卒業後3年以内なら既卒でも新卒採用枠にエントリーすることが可能になりました。したがって、既卒になっても理想の企業への新卒入社は十分に狙えます。

ただし、企業によっては既卒の採用をおこなっていない場合もあるので、エントリーする前に募集要項をよく確認しておきましょう

既卒が新卒採用を受けるメリットやデメリット、中途採用との違いはこちらの記事で詳しく解説しています。
新卒はいつまで? 企業における定義や実態をデータをもとに徹底解説!

卒業後3年以内なら既卒も新卒として扱われるとのことですが、実際既卒が新卒採用枠にエントリーした場合、選考で不利になったりしませんか?

既卒が新卒採用枠にエントリーをしても不利にはならない

新卒採用枠では卒業予定の学生以外は不利にならないか不安になりますよね。しかし、既卒だからという理由だけで選考に不利になることはありません。そのため、既卒もエントリー可能な企業であれば応募しましょう。

ただし、既卒の場合は卒業後に何をしていたのかが問われるため、その回答内容次第で選考結果が左右することは覚えておきましょう。

②そもそも既卒・第二新卒を採用したい企業が多いため

既卒や第二新卒は、社会人経験があまりない分、新しい文化や業務を柔軟に吸収できる人が多いため、育てやすい人材として積極的に採用している企業が多数存在します

ナビサイトでも「未経験者歓迎」や「既卒・第二新卒OK」のような条件で募集をかけている企業は非常に多いです。

「既卒になったから人生終わった……」とネガティブになる必要はありません。既卒・第二新卒採用枠を受けることも視野に入れて、就職先を探していきましょう。

既卒や第二新卒を採用したいと考える企業は意外にも大手企業が多くあります。

未経験者の育成制度が整っているため、採用後に人材を育成して企業の経営を支える人材にしようと考えています。

近年では優秀な人材を確保するためや、学生の状況に臨機応変に対応するために通年採用を実施する企業も多くあります。以下の記事では通年採用企業の探し方や内定獲得のコツをまとめているので参考にしてみてください。
通年採用企業57社を業界別で紹介! 探し方や内定獲得のコツも解説

③正社員にこだわらなければさまざまな働き方があるため

既卒の人の中には、「正社員として働かなければいけない」と思い込んでしまっている人は多いのではないでしょうか。

確かに正社員就職という枠組みで考えると、新卒と比較して既卒は応募可能な企業が限られますが、正社員という雇用形態にとらわれなければ、契約社員、派遣社員、業務委託、アルバイト、フリーランス、起業など、さまざまな働き方があります。

自分の理想の働き方について一度じっくり考えて、幅広い働き方の中から就職先を探してみてください

正社員にとらわれない働き方の例

  • 契約社員
  • 派遣社員
  • 業務委託
  • アルバイト
  • フリーランス
  • 起業

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。

実際どう? 企業から見た既卒の印象

企業から見た既卒の印象

  • 何かネガティブな事情がありそう
  • 経験がない分伸びしろに期待できそう

実際に企業から見て既卒はどのような印象なのでしょうか。既卒は、採用担当者にネガティブな印象を与えることもありますが、逆にポジティブな印象を与えることもあります。

選考でポジティブな印象を与えられるように、実際に企業から見た既卒の印象について見ていきましょう。

何かネガティブな事情がありそう

既卒が選考にエントリーした際に、「何かネガティブな事情があるのではないか」と感じる企業は少なくありません。

「内定を取り消された問題のある学生なのではないか」や「就活を真面目にやっていなかったのではないか」などといった先入観を持たれることもあるでしょう。

そのような不信感を与えないように、面接時の受け答えやマナーには細心の注意を払う必要があります

以下の記事で、面接のマナーについて解説しています。「そもそも面接のマナーがわからない……」という人は、以下の記事を読んで面接のマナーを勉強しましょう。
面接マナーを攻略! 不合格を避ける基本からWeb対策まで完全網羅

どのような事情で既卒になると、企業はネガティブな印象を抱きますか?

上原 正光

プロフィール

そもそも新卒で就活をやっていないとネガティブに映ることも

新卒の際に就活をやっていなかったり、すぐに活動を停止していると、「すぐに諦めてしまう性格なのか」「性格的に弱い面があるのではないか」「働く意欲に欠けているのでは」「採用してもすぐに辞めてしまうのでは」と不安を感じます。

また、空白期間が長いと「人柄や能力に何か問題があるのでは」といった印象を受けます。

経験がない分伸びしろに期待できそう

一方で既卒は社会人経験がない分伸びしろが大きく、長期的に育てて戦力にしようと考える企業も多いです。

既卒は社会人経験がない分、素直で謙虚な人が多いため企業から好まれるケースもあります。スキルさえ習得すれば、経験者よりも実力を発揮する可能性も秘めているので、面接時には人柄や意欲を十分にアピールしましょう。

上原 正光

プロフィール

今すぐに働ける人が欲しい企業にとっては既卒は魅力的です。また、新卒の人にはない人生経験を持っていることも既卒の特徴です。

さまざまなことに悩んだ経験や多くの人とは違う経験自体、仕事上のスキルではない特別な能力や感覚があると魅力に感じることもあります。

ただしこんな既卒は人生終了かも? NGな既卒の例

NGな既卒の例

  • 現状に甘えて働く意欲が低い
  • 大手や有名企業しかエントリーしない
  • 誰にも相談しないで1人で就活を進める
  • 就活を先延ばしにして行動を起こさない

「既卒=人生終了」と言われないためにも、ここでNGな既卒の例を紹介します。

ここで紹介するNGな既卒の例を反面教師として、悪い点は真似しないように気をつけていきましょう。

①現状に甘えて働く意欲が低い

働く意欲が低く、家族や親族に甘えている人は黄色信号です。養ってくれる家族や親族は、いつまでもいるわけではありません。

若いうちはまだ大丈夫でも、養ってくれる人がいなくなってから就職しようと思っても年齢を重ねていることが原因で就職先が見つからないという事態が発生します。

将来路頭に迷わないためにも、若いうちから自立できるように就活を進めましょう

現状は問題ないかもしれないですが、親族が急に働けなくなるなど不測の事態が起こる可能性もあります。

不測の事態がいつ起こっても対応できるようにしておくことは大切です。後悔しないように、今すぐに行動しましょう。

「働く意味がわからない……」という既卒の人は、以下の記事を読んで自分の中の疑問と向き合ってみてください。
働く意味ってあるの? 納得して就活を進める考え方を解説

②大手や有名企業しかエントリーしない

「既卒になっても就活は続けているけど、大手や有名企業しかエントリーしていない」という人も要注意です。大手や有名企業は倍率が高く、よほど経歴に自信がない限りは選考を突破するのはなかなか難しいです。

大手や有名企業だけにこだわると、なかなか内定が出ずに精神的に辛くなってしまいます。大手の子会社や中小・ベンチャー企業にも優良企業はたくさんあるので、エントリーする企業の選択肢を広げることも大切です。

大手や有名企業は魅力的に見えますが、それゆえに多くの優秀な人材が応募してくるため、採用試験も厳しいものになります。

大手以外にも魅力的で将来性のある企業もあるので、視野を広げることを意識しましょう。

以下の記事で、既卒が就職可能な大手企業を業界別でまとめています。既卒で大手を目指す人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
既卒で大手就職は可能? 成功に必須の対策と採用している企業一覧

また、以下の記事では、隠れ優良企業を149社紹介しています。選択肢を広げたい人は、こちらも併せてチェックしてみてください。
隠れ優良企業149社を厳選|探し方から内定獲得のコツまで徹底解説

③誰にも相談しないで1人で就活を進める

既卒の人が陥りがちなのが、悩みを1人で抱え込んで誰にも相談しないで就活を進めることです。なぜなら、既卒の周りは就職して社会人になる人が多く、自分と同じ境遇の人が少なくなり周囲に相談しづらくなるからです。

1人で就活を進めると、間違った進め方に気づけないので、ミスマッチな企業を選んでしまったり、なかなか内定がもらえないという事態につながってしまいます

1人で就活を進めると、得られる情報が限られるだけでなく、孤立化によって憂鬱な気分に陥ってしまうので非効率です。身近な親しい人に悩みを相談したり、エージェントやハローワークなどで就活の進め方を聞いたり、周りの助けを借りながら就活を進めましょう。

既卒は採用している企業が限られているため、1人で決めてしまうとブラック企業に就職してしまう可能性があります。

失敗しないためにも、就職事情を把握しているプロからアドバイスをもらって就活をしましょう。

④就活を先延ばしにして行動を起こさない

既卒の人の中には、「このままではまずい」と思いつつも何も行動を起こせない人も多いのではないでしょうか。既卒のまま就職をせずに、ただ時間だけが過ぎていくことは1番危険です。

空白の期間が長引くと、何のスキルも経験も積めないまま、年齢だけ重ねていってしまいます。市場価値が上がらないので受けられる企業がどんどん少なくなり、いざ就職しようと思っても書類選考の時点ではじかれてしまいます。

いきなり就活を始めるのがハードルが高い人は、まずは自己分析や、ナビサイトのチェックなどの気軽にできる就活準備から確実に始めていきましょう。

上原 正光

プロフィール

3年以内の既卒者は新卒として選考に参加できる企業が増えているので、既卒になっても早い段階で就職活動をおこなえば、就職できる可能性は高いといえます。

先延ばしにすればするほど、就職するのが難しくなってしまいます。

以下の記事で、就活を前向き進める秘策を紹介しています。就活を始めるのが面倒でなかなかやる気が起きない人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
就活の面倒が一気になくなる方法14選|前向きに進める秘訣も解説

理想の企業へ内定! 既卒が人生を逆転させるための7つのコツ

既卒が人生を逆転させるための7つのコツ

  • なるべく早めに行動を起こす
  • 自己分析は入念におこなう
  • 毎日ナビサイトを見る習慣をつくる
  • 既卒に特化したエージェントに相談する
  • 就活と並行して資格やスキルを身に付ける
  • 人材不足の業界・職種・企業を狙う
  • 面接時の質問にはポジティブに回答する

既卒でも、理想の企業の内定は十分に狙えます。しかし、間違った就活のやり方では、理想の企業はおろか内定を得ることも難しいでしょう。

ここでは、既卒が人生を逆転させるための7つのコツを紹介するので、理想の企業へ就職したい人はぜひ参考にしてくださいね。

①なるべく早めに行動を起こす

前述しましたが、既卒は空白期間が長くなればなるほど就活で不利になります。既卒で現在何もしていない人は、なるべく早めに就活にかかわる行動を起こしましょう。

たとえば、自己分析をおこなう、ナビサイトを見る習慣をつくる、職務経歴書をつくる、アドバイザーに相談する、ハローワークに行ってみる、資格やスキルの取得をする、などの就活の準備を始めていきましょう。

たった1歩の行動が、現状を打開することにつながっていきます

既卒がまずおこないたいことの例

  • 自己分析
  • ナビサイトを見る
  • 職務経歴書をつくる
  • アドバイザーに相談する
  • ハローワークに行く
  • 資格やスキルを習得する

以下の記事で、就活のやり方について詳しく解説しています。「そもそも就活のやり方がわからない……」という人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
就活のやり方は? 内定を勝ち取るために必要なすべてを徹底解説!

上原 正光

プロフィール

既卒で、就活を何から始めれば良いかわからず悩んでいる人は多いと思います。そのような人は、まずは過去の経験を見直して改善することから始めましょう。

企業選びのもととなる「就活軸」やアピールすべき「自分の強み」、上手にアピールするための「面接スキル」を見直しましょう。そして、既卒であることをネガティブに考え過ぎず、引きずらないように努力することも大切です。

「企業選びの軸が定まらない……」という人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
意欲が伝わる「企業選びの軸」の回答例50選|見つけ方も解説

②自己分析は入念におこなう

既卒の人の多くは自己分析が足りていません。まずはなぜ自分が既卒になったのかをしっかりと分析し、企業選びや選考対策などこれからの就活に活かしていきましょう。

自己分析を通して、自分の長所・短所、興味・関心分野について深掘りすることで、受けたい業界や職種が明確になってくるだけでなく、理想の職場環境の条件などが見えてきます

また、自己分析不足は入社後のミスマッチや早期退職にもつながります。「せっかく就職できたのに辞めたい……」ということにならないためにも、自己分析は入念におこないましょう。

自己分析には、自分史やマインドマップ、モチベーショングラフや自己分析ツールなど、さまざまなやり方があります。自己分析のやり方を知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

自己分析は、就活において企業分析と同じくらい重要です。

自己分析ができていなければ、自分とマッチ度の高い企業を見つけるのに時間がかかり、面接でも受け答えに一貫性がなくなってしまい、不採用が続く恐れがあります。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。

③毎日ナビサイトを見る習慣をつくる

既卒の人がすぐにできる就活として、毎日ナビサイトを見る習慣をつくることが挙げられます。まずは自分の希望条件で検索して、どのような企業が既卒を募集しているのか確認してみましょう

ナビサイトを見ているうちに、自分の希望条件が変わってきたり、理想の企業像のようなものが明確になってきたりするので、毎日数分だけでもナビサイトを確認する時間をつくりましょう。また、既卒の募集が多いナビサイトを使うことも非常に重要です。

既卒がナビサイトを見る際に、どのような部分を注意して見た方が良いですか? ナビサイトを見るときのコツがあれば教えてください。

関心が高い業界・業種を3つほどに絞り、3サイトくらいを集中して確認しよう

掲載されているすべての求人を見るのではなく、自己分析で関心が高い3つほどの業界・業種に絞り込みましょう。もちろん、1つに絞り込めれば良いのですが、まだ明確に業界・業種が決まっていないならば、幅広く目を通すことも重要です。

また、ナビサイトによって掲載されている求人が違うので、閲覧時間を決めたうえで、求人掲載が多い3サイトくらいを集中して確認することをおすすめします。

最初から求人を細かく調べていると、限られた求人しか目を通せなくなるので、気になる求人があればお気に入り登録をしておいて、後から詳細を確認するようにしましょう。

④既卒に特化したエージェントに相談する

既卒の人は1人で就活を進めずに、既卒に特化したエージェントに相談しながら就活を進めることをおすすめします。

エージェントは企業の紹介をしてくれるだけでなく、自己分析や職務経歴書の添削、面接練習など、就活を幅広くサポートしてくれます

エージェントとのやり取りは、対面だけでなくメールや電話、オンライン通話なども対応していることが多いので、住んでいる場所にかかわらずサポートを受けることができます。「既卒の就活のやり方がわからない……」という人はぜひエージェントを活用しましょう。

エージェントを活用するメリット

  • 自己分析の手伝ってくれる
  • 履歴書・職務経歴書の添削をおこなってくれる
  • 自分に合った企業を紹介してくれる
  • 企業に合わせた面接練習をおこなってくれる
  • 困ったときや悩んだときに何でも相談できる

エージェントサービスはさまざまな種類がありますが、中でも既卒に特化したキャリアパーク! For20’sがおすすめです。

アドバイザーコメント

求人探しと書類選考に苦戦する既卒こそエージェントを使うべき

既卒の就職活動で最も苦労するのは、求人探しと書類選考の2つです。

求人探しについては、そもそも自分が応募する業界・業種、職種を決めるための自己分析が欠かせませんが、それ以上に求人自体を探すのに時間がかかってしまいます。

既卒向けのエージェントサービスは、面談を通した自己分析サポートの後に、マッチ度の高そうな求人をエージェントが探してくれます。自分では見つけきれない求人も見つけてもらえるので、相談することをおすすめします。

既卒はエージェントのサポートにより選考通過率がアップする

また、既卒による空白期間がある場合は、新卒に比べて書類選考で苦戦することが多くなります。書類選考に通過しないことには面接に進むことができないので、応募書類の添削を積極的に受けて、通過率を高めることが大切です。

もちろん、書類選考が通過した後の面接についてもフォローをおこなってくれます。既卒の人は就職活動がうまく進まなかった経験があり、苦手意識を持つ人も少なくありません。

エージェントというプロに相談することで、就職活動の進め方を改めて理解し、サポートを受けながら進めることで、自分が希望する企業に就職できる可能性が高くなるでしょう。

以下の記事で、就活の相談先14選をまとめています。就活の相談先を増やしたい人は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
就活の相談先14選! 良い決断ができる相談相手の選び方も解説

⑤就活と並行して資格やスキルを身に付ける

就活と並行して、資格やスキルを取得することもおすすめです。専門性の高い業界や職種を目指すなら、その企業で働くうえで必要な資格やスキルを身に付けておけば選考を突破しやすくなるでしょう。

また、面接時に既卒である理由や空白期間について聞かれた際に、「資格やスキルのための勉強をおこなっていた」と説明できれば、採用担当者にポジティブな印象を与えることができます。

ただし資格やスキルは、持っているだけで有利になれるわけではありません。資格を取得しようと思った動機や、資格を取得するうえでの過程、取得した資格を仕事でどのように活かしたいのかまで伝えられてはじめて強みになります。面接で資格やスキルを伝える際は、これらをアピールしましょう。

どんな資格を身に付けるべきかわからない人は、こちらの記事を参考にしてみてください。就職に有利な資格について解説しています。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説

まずは、志望している業界・職種と関連度の高い資格の取得を検討しましょう。志望業界などが決まっていないならば、どの業種でも役立つスキルが身に付く「簿記」「MOS」などを取得することをおすすめします。

⑥人材不足の業界・職種・企業を狙う

志望業界・志望職種などが定まっていない人は、人材不足の業界・職種・企業を見てみましょう。

そのような業界・職種・企業は、専門スキルよりも人柄やコミュニケーション力を重視する傾向にあるので、未経験でも就職しやすいのが特徴です。なかなか内定が取れない人は、受ける業界や職種、企業の視野を広げてみてくださいね

ただ、いくら人材不足の業界・職種・企業が狙い目でも、労働環境が悪かったり、ミスマッチを起こしたりするリスクもあるので、その点に注意して企業を選びましょう。

人手不足の業界の例

  • IT業界
  • 小売業界
  • サービス業界
  • 飲食業界
  • 運送業界
  • 福祉業界
  • 建設業界

人手不足の職種の例

  • 接客業
  • 営業職
  • 販売職
  • 介護職
  • 製造職

人手不足の企業の例

  • スタートアップの企業
  • 急成長中の企業

「そもそもどんな業界・職種があるのかわからない……」という人は、以下の記事をチェックしてみてくださいね。それぞれ詳しく解説しています。

業界
就職活動で役立つ業界一覧|仕事内容から動向まで各業界を徹底解説!

職種
職種の種類一覧を徹底解説! 業種・業界・職業との違いも押さえよう

アドバイザーコメント

ITエンジニアは狙い目の就職先の一つ

「人手が不足している企業が既卒を求めている」という説明を見ると、忙しい企業でしか働けないと不安に感じるかもしれません。たしかに、これらの業界は人手が不足するほど忙しいという特徴もあります。

しかし、業界が急成長していて人材の採用が追いついていないというポジティブな理由で既卒の採用をおこなっていることもあります。特に、ITエンジニアは最先端の事業に取り組んでいることも多く、経験者が少ないため積極的に既卒の採用をおこなっています。

また、ITエンジニアは未経験者の採用をおこなっている企業がほとんどなので、入社後のフォロー体制も期待できますよ。

IT業界は将来転職に困らないスキルを身に付けることも可能

また、IT業界は継続的な発展が見込まれるため、将来的に転職に困らないスキルを身に付けることもできます。さらに、業界規模が大きく成長産業のため、他の業界に比べて自分のキャリアアップのチャンスも多いという特徴があります。

ITエンジニアだけでなく成長産業と言われている新しい業界が誕生したときには、未経験者でも採用される可能性が高いため注目してみてください。

IT業界は、将来性があるだけでなく、既卒も新卒も狙いやすい業界の一つです。以下の記事は新卒向けですが基本的な内容は既卒と同様なので、これからIT業界を受けようとしている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
IT業界の受かる志望動機の書き方|職種別の例文10選も紹介

⑦面接時の質問にはポジティブに回答する

既卒が面接時にポジティブに回答するためのコツ

  • 既卒になった理由を聞かれた際に前向きさを見せる
  • 入社後に熱心に働くことをアピールする

既卒になった理由をネガティブに話すと、採用担当者に不信感を与えてしまうのでやめましょう

たとえ既卒になった理由がネガティブな場合でも、「働く意欲が低いのではないか」「何か問題がある人なのではないか」というような懸念を与えないためにも、既卒になった理由はポジティブに伝えるようにしましょう。

以下より、既卒が面接時にポジティブに回答するためのコツについて解説します。

既卒になった理由を聞かれた際に前向きさを見せる

既卒になった理由は、人によってさまざまでしょう。たとえば、理想の企業から内定がもらえないまま卒業した人や、けがや病気などやむを得ない理由で既卒になった人、そもそも就活をしなかった人など、これら以外にもさまざまな事情が考えられます。

たとえ自分の怠慢が原因で既卒になったとしても、過去を変えることはできません。過去の自分を反省して、その反省からどのようなことを学んだのかを伝え、これから前向きに頑張ることをアピールしましょう

既卒になった理由を聞かれた際に前向きさを見せる場合の回答例

私は新卒時に就職活動をしていたのですが、納得のいく企業から内定をもらうことができず、既卒になってしまいました。

納得のいく企業から内定をもらえなかった原因は、自己分析不足だと考えます。新卒時は行きたい業界などを特に絞りきれておらず、ただやみくもにたくさんの企業にエントリーをしていました。

その失敗を踏まえて、既卒になってからしっかりと自己分析をおこないました。その結果、就職支援という分野に興味を持ち、さまざまなアプローチで就活生を支援する御社に魅力を感じ、志望いたしました。

既卒になったことで周囲への焦りや不安で辛い時期もありましたが、今は新卒時の失敗を今後の人生に前向きに活かしていきたいと考えております。

既卒になった理由を聞かれたときに前向きに伝えるにはどうすれば良いでしょうか? 何かコツがあれば教えていただきたいです。

既卒になった理由をどのように活かすかを伝えよう

既卒になった理由がマイナスであったとしても、その経験を踏まえて新しいことにチャレンジをしたり成果を残したりしているとプラス評価が得られます。

既卒になった理由がマイナスなのに、嘘をついて前向きに伝えると、他の質問をされたときにバレてしまうリスクがあります。

前向きに伝えるためには、既卒になった理由を前向きに変えるのではなく、既卒になった体験を通じて何が得られたのかを伝えましょう。

入社後に熱心に働くことをアピールする

前述しましたが、既卒は選考の際に「働く意欲が低いのではないか」「何か問題がある人なのではないか」と思われてしまうことも多いです。ネガティブなイメージを払拭し、面接で好印象を残すためにも、志望動機や自己PRなどで入社後に熱心に働くことを強くアピールしましょう

もちろん、専門的なスキルや技術を持っている人は、それらを面接時に存分にアピールしてくださいね。

専門的なスキルや技術を持ち合わせていない人は、「自分の強みを仕事でどのように活かすか」や「入社後どのように活躍したいか」など、熱意があることを伝えられると好印象を与えられますよ。

現時点でスキルがなくても、意欲の高い既卒は入社後の自己成長意欲や会社への貢献意欲が高いと受け止められます。

ポジティブで元気のある人物は好印象を与えるので、既卒であることに負い目を感じずに、積極的に意欲を伝えていきましょう。

既卒は人生終了じゃない! 今すぐ行動して理想の企業へ就職しよう

「既卒=人生終了」ではありません。既卒からでも、理想の企業へ就職して人生を逆転させることは十分可能です。そのためには、空白期間が長くならないように、なるべく早めに行動することが重要になります。

既卒で悩んでいる人は、今回紹介した「既卒が人生を逆転させるための7つのコツ」を参考に前向きに就活を進めていってくださいね。

アドバイザーコメント

「既卒=人生終了」ではないので、ネガティブになる必要はない

既卒の就活は孤独で寂しいと感じることも多く、周囲に同じ境遇の人が多くないことから、自分自身を責めたり、自信を失ったりすることが多いようです。自信がない状態では就活は上手くいきません。そのままにせずきちんと対処することが必要です。

既卒での就活は悪いことではありません。また、決して失敗ではありません。空白期間がなぜ生じたのか、その期間に何を考え、就職した際にはどのような思いで働いていきたいのかをきちんと説明できるようにしておくことが大切です。

まず過去の就活で上手くいかなかった原因を改善し、就活軸など基礎となる部分をしっかり見直しながら、ネガティブ思考に陥らないように意識する必要があります。

既卒は周りに頼りながら就活を進めることが最も大切

孤立してしまうことは最も危険です。周りに相談できる人を探して、相談相手を作ることが大切です。客観的な視点で自分自身を一緒に見つめ直してもらうことで、自分では見えなかったところや、見たくなかったところを指摘してもらいましょう。そしてそれを真摯に受け入れる姿勢が求められます。

就職エージェントに相談してみることも有効です。自分に合うと感じられる会社に出会うまで、手伝ってもらうのも良いかもしれません。元気をなくさずに、頑張ってください。この経験は必ず人生のスパイスになります。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

> コンテンツポリシー

記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

> メッセージを読む

TOP