30秒で読める!AI要点まとめ
就労移行支援とA型・B型の違い
- 就労移行支援は一般就職を目指す無給のトレーニング場所。
- 就労継続支援A型は雇用契約を結び最低賃金以上が給与となる。
- 就労継続支援B型は雇用契約を結ばず作業に応じた工賃をもらう。
就労移行支援が向いていない人の主な特徴
- 自分の特性や求める合理的配慮を自力で言語化できている人。
- 体調が安定しており基礎的なマナーを備え自力で就活できる人。
- 無給の訓練期間に耐えられず今すぐ生活費を稼ぐ必要がある人。
支援を利用せず一人で就活を進める際の懸念点
- 企業に伝えるべき適切な合理的配慮の作成や調整が難しい。
- 求人票だけでは自分の特性に合う実際の職場環境を見極めにくい。
- 入社後の人間関係や体調変化の悩みを一人で抱え込みやすい。
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※AIの特性上、間違いが含まれている場合があります。記事本文と併せてご確認ください。
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社会復帰や就職を目指すなかで、就労移行支援の利用を検討しながらも自分に向いているのか不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
就労移行支援は就職をサポートする便利な制度ですが、現在の状況や目的によっては別の選択肢を選んだほうがスムーズな場合もあります。
この記事では、障がいがある学生の就職支援に知見のある5人のキャリアコンサルタントと一緒に、就労移行支援に向いていない人の特徴や後悔しないための判断基準をわかりやすく解説していきます。
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【A型・B型との違い付き】就労移行支援の概要を表で解説
就労移行支援は不向きと感じている人のなかには、制度の仕組みやほかのサービスとの違いを見誤っているケースも少なくありません。
制度の内容を正しく知ることで自分にとって利用するメリットがあるのか、それとも本当に不要なのかを判断できるようになります。
就労移行支援とは
障害者総合支援法にもとづく福祉サービスの一つで、一般企業への就職を目指す障がいや難病のある人を対象に、就職に必要な訓練や就職活動のサポート、定着支援をおこなう
同じ障がい福祉サービスとして比較されやすい、就労継続支援A型と就労継続支援B型とのおもな違いは以下の通りです。
| 項目 | 就労移行支援 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 |
|---|---|---|---|
| 目的 | 一般企業への就職を目指すトレーニング | 雇用契約を結んで働く支援 | 雇用契約を結ばずに作業をおこなう支援 |
| 給与・工賃 | 原則なし(無給) | あり(都道府県の最低賃金以上) | あり(作業に応じた工賃) |
| 利用期間 | 最長2年 | 制限なし | 制限なし |
| 対象者 | 一般就労を希望する65歳未満の人 | 企業等での就労が困難だが雇用契約に基づく就労が可能な人 | 企業等での就労やA型での就労が困難な人 |
参考:厚生労働省「障害福祉サービスについて」
就労移行支援は、就職のためのスキルアップや就活準備をする場所であり、雇用契約を結んで給与をもらう場所ではない点が大きな特徴です。
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自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。
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就労移行支援が向いていない人の特徴5選
特徴
就労移行支援は手厚いサポートが魅力ですが、利用者の体調や就活に向けた準備状況によってはサービス内容とニーズが合わないことがあります。
ここでは利用しても効果を感じにくい人や精神的ストレス、経済的な負担が大きくなりやすい人の特徴を5つ紹介します。
①自分の特性や必要な配慮を言語化できている人
就労移行支援のおもな役割の一つは、自分の障がい特性や得意、不得意を整理し企業に求める配慮を明確にすることです。
そのため自己理解ができている人が就労移行支援を利用すると、すでにわかっていることを繰り返していて就活に進めないという、時間的な負担や焦りを感じる原因になります。
自身の特性を客観的に把握していて、どのような配慮があれば支障なく働けるかを自分で説明できる人は、直接就職活動へ進める可能性があります。
公認心理師の資格も持つ吉野さんからアドバイス
実際の面接で面接官に上手く伝えられるか不安な人は一般的な模擬面接の練習がおすすめです。
また、自分一人で配慮事項を考えると求めるサポートの基準が、理想から高くなってしまう場合があります。
そのため、説明後に企業とどう「すり合わせ」をおこなうかまで考えておくと安心です。
②体調が回復していて自力で就活ができる人
生活リズムが整っていて、週5日の勤務ができる体力やメンタルが安定している場合、移行支援で基礎的な生活訓練をおこなう必要性は低くなります。
働く準備が整っているにもかかわらず、毎日の通所練習や初歩的なプログラムから始めると、強いもどかしさやストレスを感じてしまいます。
そのため履歴書の作成や求人探し、面接対策などを自力で進められる状態であれば、一般の就職ルートや転職エージェントを活用したほうがはやく内定を目指せます。
障がい者雇用に知見のある板谷さんからアドバイス
自力で就活ができるのは、生活リズムが安定し毎日通える体力がしっかりと備わっている状態のときです。
1日頑張れたとしても翌日寝込んでしまうような状態を抜け、体調の波が落ち着いた段階で就活を開始しましょう。
あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう

就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。
そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。
自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
③基礎的なマナーや生活習慣がすでに身に付いている人
就労移行支援のプログラムには、ビジネスマナー講座や基本的なPC操作、毎日決まった時間に通所することで生活リズムを形成することなどが含まれています。
前職での社会人経験が豊富で、基本的なビジネスマナーや自己管理能力がしっかりと備わっている人の場合、これらのプログラムが無駄になってしまうことがあります。
そのような人は就労移行支援ではなく、障がい者雇用に特化した就職エージェントやハローワークの窓口を活用して、すぐに求人探しや選考へと進むのがおすすめです。
これまでの社会人経験や身に付いているスキルを強みとしてアピールできるため、よりスムーズに就職活動を進めることができます。
就労移行支援の知見がある高橋さんからアドバイス
週5日出退勤を継続できる体力と不調時に自分で相談し業務を調整できる自律性があれば、就労移行支援を受けずともいいでしょう。
今の体調でも安定就労できる生活基盤が整っているかが判断基準になってきます。
④ 集団行動に強い苦痛・ストレスを感じる人
就労移行支援事業所の多くは、ほかの利用者と同じ空間で講座を受けたりグループワークをおこなったりする集団環境がベースとなっています。
他人の視線や声、集団でのコミュニケーションが心理的負荷となり体調を崩してしまう場合は、通所型の移行支援の利用がリスクになる場合もあります。
このような場合は、自宅からオンラインで参加できる在宅型の就労移行支援を検討してみましょう。
また働く準備が整っている人であれば、エージェントを利用した就職活動に切り替えましょう。
エージェントであればサポートは個別なので集団のストレスがなく、リモートワークなど人とのかかわりが少ない求人も効率よく探すことができます。
多様なキャリアを支援する谷猪さんからアドバイス
就労移行支援事業所に通うべきではないとすぐに判断せずに、通所後に強い疲労や不眠、不安で生活や訓練に支障が出るかを確認しましょう。
症状が継続・悪化する場合は、個別支援や環境調整を検討しましょう。
⑤ 無給状態で今すぐ生活費を稼ぎたい人
就労移行支援での訓練期間中は原則として給与や工賃が発生しません。
そのため来月の生活費が心配、一刻も早く収入が欲しいという焦りがある状態で通い始めると、金銭的な不安から訓練に集中できず精神的に追い詰められてしまうリスクがあります。
すぐに収入が必要な場合は働きながら給与や工賃を受け取れる、就労継続支援A型・B型の利用を検討しましょう。お金の不安をなくして生活の土台を安定させることを最優先にしてください。
行政機関での経験がある平野さんからアドバイス
就労移行支援は生活費の心配がなく、安心して通える生活基盤が整っていてこそ意味を持ちます。
危険の目安は生活防衛資金が数カ月分を切ることです。
まずは公的支援の情報収集や週数日の就労で収入を確保し、余裕ができてから支援を活用する順番をおすすめします。
あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう
就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。
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早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。
就労移行支援を利用しないほうが良いケース
利用しないほうが良いケース
自分の求める状況が就労移行支援の仕組みと噛み合っていないと感じる場合は、無理に利用にこだわる必要はありません。
別の手段を選択するほうが望ましい結果につながることも多いです。
ここからは、代表的な3つのケースと代替案を紹介するので、参考にしましょう。
① 給料や工賃を得ながら働きたい⇒就労継続支援A型・B型を検討する
働く意欲はあっても無給で通い続けることが経済的に難しい場合は、働きながら給与や工賃が得られる就労継続支援A型・B型を検討するのが適しています。
A型であれば都道府県の最低賃金以上の給与が保障され、B型であれば体調に合わせて自身のペースで作業をおこないながら工賃を受け取ることができます。
収入を得て生活の土台を安定させることが優先である場合、非常に有効な選択肢です。
② 自力で就活できる状態⇒就職エージェントを利用する
日常の体調管理ができていて自分の強みや配慮事項も整理できている場合、就労移行支援で最初に実施する基礎プログラムと内容が重複するため就労移行支援には向かないかもしれません。
その場合、就労トレーニングを積むよりも、障がい者雇用に特化したエージェントやハローワークの専門窓口をダイレクトに利用するのがおすすめです。
専門のアドバイザーから条件に合う求人紹介を受け、面接日程の調整や企業との交渉をスムーズに進めることができます。
③ 生活費を確保したい⇒障害年金や公的制度で収入の土台を作る
経済的な状況から今すぐ働かなければいけない状況にある場合は、まず就職活動を一時中断し、公的な経済支援制度を活用して生活基盤を固めることが最優先です。
障害の申請や自立支援医療制度による医療費負担の軽減、生活困窮者自立支援制度などを活用し、安心して休養や準備ができる環境を整えましょう。
少なくとも半年程度は無理なく暮らせるだけの生活費を確保し、お金の焦りが解消されてから就職へ向けたステップを考えるのが確実です。
【用語解説】公的支援制度について(タップで開閉)
障害年金
病気やケガにより生活や仕事が制限される際や所定の障がい状態で、若い世代でも受給可能な公的年金制度
自立支援医療制度
心身の障がいを軽くするための通院医療などで、医療費の自己負担を3割から1割に軽減する公費負担医療制度
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キャリアのプロに聞く! 就労移行支援って実際どんな場所?

実際に就労移行支援に通うとなると、具体的にどのような生活になるのかイメージが湧かないという人も多いはずです。
ここでは、日頃から就労支援の利用者と交流がある高橋さんの話をもとに、一日の過ごし方や支援の流れをまとめました。
通所後の具体的なイメージがつかめるので、ぜひ参考にしてみてください。
就労移行支援を利用しないで就活すると困る3つのこと
就労移行支援を使わずに一人で就職活動を進める選択肢もありますが、支援を挟まないことで直面しやすいデメリットや困りやすいことが存在します。
入社後のミスマッチや早期離職といった失敗を防ぐためにも、あらかじめリスクを把握してから動きだしましょう。
所要時間はたったの3分!
受けない方がいい職業を診断しよう
就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。
就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。
- 自分に合う職業がわからない人
- 入社後のミスマッチを避けたい人
- 自分の強みを活かせる職業を知りたい人
① 企業に伝える合理的配慮の作成が難しくなる
障がい者雇用枠などの選考では、企業側に自分の求める配慮事項を正確に伝える必要があります。
企業には、障がいのある従業員に対して必要なサポートをおこなう合理的配慮の提供が法律で義務付けられており、何が必要かを伝えないと企業も適切な環境を用意できないからです。
一人で就活を進めると配慮の希望が多すぎて業務遂行が難しいと判断されたり、逆に配慮を遠慮しすぎて入社後に苦労するケースが考えられます。
逆に就労移行支援を利用すれば、プロの視点が入るため企業側が対応しやすく、自分自身も無理なく働ける合理的配慮を言語化しやすくなります。
合理的配慮
障害者雇用促進法に基づき、障がいのある人から配慮が欲しいという意思が示された場合に、必要かつ合理的な対応をおこなう法的義務。
② 特性に合った職場環境・求人を見極めにくい
求人票に書かれている業務内容や条件だけで、職場の実際の雰囲気や障がい理解の深さ、実際の業務スピードやノルマの有無などを正確に判断するのは難しいです。
自分の特性と職場の実態が合っているかを見極められないまま応募してしまうと、入社後にミスマッチが起きやすくなってしまいます。
就労移行支援を利用すれば、支援員が職場の実態を事前に確認してくれたり、実習を通して実際の雰囲気を体験することが可能なため、自分に本当に合った求人を正確に見極めやすくなります。
③ 入社後の困りごとを一人で抱え込んでしまう
無事に採用された後も業務内容の変化や人間関係、体調の波などによって現場で困りごとが発生する可能性があります。
支援機関を利用していない場合、職場での悩みを一人で抱え込んでしまい、結果として早期離職につながってしまうというケースが考えられます。
就労移行支援を利用することで入社後も相談できるプロが伴走してくれるため、人間関係や体調の悩みに安心して対処でき職場に定着しやすくなります。
就労移行支援を利用するメリット
自分に合った求人選びや企業への配慮事項の伝え方など、多くのハードルがある就職活動では、就労移行支援の活用は有効です。
選考対策や入社後の支援が手厚いため、一人で悩みを抱え込まず就職準備から入社後まで安心して進められる点は魅力と言えます。
プロを頼ることで得られる具体的なメリットを確認していきましょう。
ESで悩んだら就活準備プロンプト集がおすすめ!
『就活準備をもっと効率よく進めたい...!』と思っていませんか?「就活準備プロンプト集」は、生成AIを活用して自己PRや志望動機をスムーズに作成できるサポートツールです。
簡単な入力でプロが使うような回答例が出せるため、悩まずに就活準備を進められます。生成AIを活用して効率良く就活準備を進めたい人におすすめです。
- 自己PR、ガクチカ、志望動機作成プロンプト
- チャットを使用した、模擬面接プロンプト
- 自己PRで使える強み診断プロンプト
① プロと一緒に正確な自己分析ができる
一人で自己分析をおこなうと、これまでの失敗経験に対する苦手意識や思い込みが先行してしまい、自分の強みや適性を客観的に見失いがちです。
就労移行支援を利用することで、障がいやキャリアに精通した専門スタッフという第三者の目が入ります。
日々の訓練や対話を通じて、どの作業なら集中力が続くか、どの環境で疲れやすいかといった、自分では気づきにくい行動パターンやストレスの発生源を可視化できるのが特徴です。
自分の特性を客観的にとらえられるようになるため、自分に合った職種や企業を選ぶ際の精度が高まるでしょう。
② 訓練を利用して必要な配慮事項を言語化できる
面接で配慮を求める際に自分の苦手なことをうまく言語化できず、ただ疲れやすいと伝えるだけでは、企業側は何をどこまでサポートすれば良いか判断に困ってしまいます。
就労移行支援では事業所での模擬業務や各種プログラム、さらには企業でのインターンシップで、実際の仕事に近い環境で得意、不得意を確認できます。
そのため現場でそのまま通用する、具体的で再現性の高い合理的配慮として整理して提示できるようになります。
③ 条件交渉や入社後の定着フォローをしてくれる
選考では自分が求める配慮と企業が提供できるサポート体制にズレが生じてしまうこともあり、一人で条件を交渉するのは非常に難しいです。
そこで選考の段階では支援員が企業との間に立って、必要な配慮や条件のすり合わせをサポートしてくれます。
さらに就職後も定期的な面談を通し定着支援がおこなわれ、現場での悩みや体調変化に応じて企業側と調整を図ってくれるため、長期間安心して働き続けられる環境が整いやすいです。
アドバイザーからワンポイントアドバイス客観的な意見と専門的な言語化によりミスマッチを防止!
一人での就活は合格が目的になりがちですが、本来のゴールは「長く働き続けること」です。
就労移行支援を活用すると、客観的な視点から自分の疲弊のトリガーや必要な配慮を言語化でき、訓練を通じた自己理解も深まります。
その結果入社後のミスマッチを防ぎ、働きやすさやキャリアの安定につながります。
就職後の伴走で長期的かつ安定的に働く土台を作れる
さらに就職後も支援員が企業との間に入り、業務量や人間関係の調整を伴走してくれることも特徴です。
そのため、小さな違和感が積み重なり離職につながる前に対処しやすくなります。
プロが介入することで、一人で我慢してすり減る働き方を防ぎ、自分に合った環境で力を発揮できるようになるため、長期的なキャリア形成の土台が整います。
本当に向いていない? 最善の選択をするための確認事項
確認事項
自分には就労移行支援が合わないかもしれないと感じた際、通うペースや訓練内容は柔軟に調整できるため、まずは相談してみてから判断しても遅くはありません。
その場の判断で決めつけてしまうとサポートをもとに就職できたかもしれないチャンスを逃し就職までの選択肢を狭めてしまう可能性があります。
最終決定をする前に、以下の4つの確認事項をセルフチェックしてみましょう。
①「今すぐ稼ぐ必要」や「深刻な体調不良」はない?
就労移行支援を使い就職への準備をしたいが今すぐ収入が欲しい、体調の波といった悩みを抱える人もいるのではないでしょうか。
今すぐ収入を得なければ生活が破綻するという状態の場合、無給の移行支援に通うことはかえって精神的な焦りを生み、症状の悪化につながりかねません。
また、毎日の外出や通所が困難なほど体調が著しく悪化している場合も、まずは休養と治療が最優先となります。
心身と生活の基盤が整った段階で改めて就労移行支援の検討へ進むのが安全なステップです。
②「自分の強み」と「必要な配慮」を具体的に説明できる?
わざわざ利用しなくても、一人で就活を進められるのではないかと利用を迷っている人もいるかもしれません。
その場合面接や提出書類で自分自身の得意、不得意や企業に求める合理的配慮を具体的に説明できるかを問いかけてみてください。
体調に波がある、事務が得意といった抽象的な内容だけでなく、疲弊しやすい環境やどのようなフォロー体制があればミスなく業務を遂行できるかまで根拠を持って言語化できるかがポイントです。
もしこの部分に少しでも曖昧さや不安が残る場合、一人で就活を進めてもミスマッチを起こすリスクが高まります。
③ 求人への直接応募やA型・B型を選ぶメリットはない?
就労移行支援も気になるが、エージェントやほかの支援制度と何が違うのか判断できず悩む人もいるのではないでしょうか。
就職に向けたルートは、就労移行支援だけではありません。
一般枠や障がい者雇用枠への直接応募、転職エージェントの利用、賃金や工賃を得ながら働く就労継続支援A型、B型などの多様な選択肢が存在します。
それぞれの選択肢を選んだ場合のメリットと発生するリスクを冷静に比較してみましょう。
現在の体力や必要な収入、目指したい働き方のゴールと照らし合わせた際にどのルートを選ぶのが負担が少なく、自分らしいキャリアにつながるかを見極めることが納得のいく決断への近道です。
④ 実際に体験・見学してみて「通う価値」を感じられる?
自分に合う事業所があるのか不安、通っても失敗したらどうしようという、不安や迷いから利用を踏み切れずにいる人もいるのではないでしょうか。
ネットの情報や口コミや頭のなかのイメージだけで自分には向いていないと決めつけてしまうのは非常にもったいないです。
就労移行支援事業所の雰囲気やプログラム内容、スタッフの支援方針は事業所ごとに大きく異なります。
たとえばITスキルに特化した事業所もあれば、メンタル面のセルフケアに強みを持つ事業所もあります。
気になった事業所があれば、実際に足を運んで見学や体験通所を行ってみましょう。
実際の空間やプログラムや支援員の対応を肌で体験することで、客観的な事実にもとづいて正確に判断できるようになります。
就労移行支援を利用したあとのおもなキャリア
就労支援を利用して、本当に希望する企業や働き方につながるのか疑問を感じる人も多いはずです。
就労移行支援での訓練を経て就職を果たした人は、どのような道へ進むことが多いのでしょうか。
下記で代表的な3つのキャリアパターンを紹介するので進路の参考にしてみましょう。
①障がい者雇用枠での一般企業就職
就労移行支援を経て進むルートとして代表的なのが、一般企業の障がい者雇用枠への就職で、大手企業からベンチャー企業、官公庁まで幅広い職場が選択肢となります。
障がい者雇用枠では、移行支援の訓練で事前にまとめておいた配慮を、あらかじめ企業とすり合わせてから入職できます。
そのため、通院のための休みや残業の調整、席の位置など、自分に合った環境で安心して仕事をスタートさせることが可能です。
仕事内容も、データの入力や総務・人事などの事務、軽作業、問い合わせ対応など幅広く用意されています。
体調の波とうまく付き合いながら、無理なく長く働き続けられるのがうれしいポイントです。
【関連記事集】「自分に合った仕事」の探し方・選び方(タップで開閉)
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②強みを活かした専門職への就職
これまでの経験や得意なこと、訓練で身につけたスキルに自分に合った配慮をプラスして、プロとして活躍を目指す働き方です。
具体的には、Webデザイナーやプログラマー、データアナリスト、経理、イラストレーターといった専門的な仕事があります。
最近では、ITスキルをしっかり学べる支援事業所も増えており、リモートワークなどを活用しながら自分の強みを活かすスタイルが広がっています。
得意な仕事でやりがいを感じつつ、通勤のストレスや無理なプレッシャーを減らして働けるのが魅力です。
③就労支援A型・B型での就労
「週5日、一般企業で働くのは少し難しそう」「まずは体調を最優先で考えて働きたい」という場合は、就労支援の利用を継続するのも大切な一歩です。
雇用契約を結んでお給料をもらいながら経験を積めるA型や、自分のペースで作業をして工賃を受け取るB型と、自分に合った働き方を選べるのが特徴です。
今の体の状態や体力に合わせて無理のないスタートを切り、焦らず自分のペースで少しずつステップアップを目指せます。
就労移行支援に向いていないのは「すぐに稼ぐ」「早く働く」を最優先したい人
就労移行支援は、中長期的な視点で安定して働き続けるための土台を作る場所です。
そのため、今すぐ収入が欲しい人や最短でどこでもいいから働きたいというスピードや収入を最優先したい人にとっては、遠回りに感じられることがあります。
キャリアや生き方には多様な選択肢が存在します。一般的な就職活動や支援機関の利用だけに縛られず、自分に合ったペースと方法で歩んでいくことが大切です。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





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国家資格キャリアコンサルタント
高橋 拓也
プロフィールを見る一日の流れは10時頃の朝礼や体調確認から始まり、午前・午後のコマごとに個別学習やグループワーク、模擬業務などに取り組みます。
最後に振り返りをし15時前後に終了するのが一般的なスケジュールです。
支援のステップとしては、まずは決まった時間に通所して「安定した生活リズム」を整えることからスタートします。
個人の特性や配慮事項を言語化し職場定着まで支援する
次にPCスキルやビジネスマナー、得意・不得意の傾向や必要な配慮をスタッフと一緒に言語化していきます。
また応募書類の作成や模擬面接、企業実習などの実践的な対策へと進み、入社後の職場定着までサポートを受けることができます。