この記事のまとめ
- ボランティア活動は学びまで伝えることで有効なアピールとなる
- せっかくの学びをマイナス印象にしてしまうありがちな失敗に注意
- 学びのアピールでおすすめの4パターンを例文付きで解説
ガクチカや自己PRでボランティア経験について話す就活生は多く、「ボランティア経験はどのように伝えたら良いんだろう」「ボランティア経験のアピールで差別化する方法を知りたい」と選考でのアピール方法に悩む人も見かけます。
ボランティア経験はそれだけで評価につながるわけではありません。大切なのは、学びまでアピールすることです。学びを適切にアピールできないと、かえって薄っぺらい印象を与える場合もあります。
この記事では、キャリアアドバイザーの鈴木さん、早川さん、渡部さん、岩﨑さんのアドバイスを交えつつ、ボランティア経験で学んだことの回答方法を解説していきます。周りと差別化できるアピール方法をぜひ実践してみてください。
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ボランティアで学んだ事を選考で伝える場面
ボランティアで学んだ事を選考で伝える場面
- 自己PRやガクチカの内容に盛り込む
- 面接官からの質問に答える
ボランティアでの学びを就活で効果的にアピールしたいと考える就活生は多いですよね。
アピール内容を考える前に、まずはどんな場面で学びを伝えるべきなのかを押さえておきましょう。
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学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
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自己PRやガクチカの内容に盛り込む
ボランティアで学んだことは「自己PR」や「学生時代に力を入れたこと」の内容に盛り込むとアピールしやすくなります。
自己PRやガクチカは、実際にエピソードなどを盛り込み、掘り下げて語ることができるので、ボランティアで学んだことをじっくりとアピールすることができますよ。
自己PRやガクチカでボランティアをアピールする際には、「ボランティアを通じて学んだこと」を中心にエピソードとして話し、アピールするようにしましょう。
自己PRとガクチカの詳しい対策はこちらの記事を参考にしてください。
自己PR
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
ガクチカ
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
ガクチカの構成は7ステップで高評価を狙おう! 例文12選付き
自己PRでボランティアを題材にしたい人は以下の記事をチェックしてください。例文11選とともに解説しています。
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例文11選|ボランティアを題材に自己PRが作れる簡単4ステップ!
自己PRでボランティアの経験を取り上げるときは、選考を受ける企業に適した題材と内容にすることが重要です。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒に、ボランティアを題材にした自己PRの作り方を5ステップで解説しています。
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面接官からの質問に答える
応募書類や面接の中でボランティアについて触れた場合、面接官から質問をされる可能性もあります。
たとえガクチカや自己PRは別のエピソードを話すとしても、面接官がボランティアについて興味を持つかもしれないので、ボランティアで学んだことは整理しておく必要があります。
面接は事前にどれだけ質問を想定できるかがカギとなります。面接官からの質問の答え方はこちらの記事を参考にしましょう。
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面接の質問に回答するためには、事前準備が重要です。面接でよく聞かれる質問と回答例に加えて、質問に答えられない時の対処法についてもキャリアコンサルタントが解説します。伝え方を意識して、面接の質問対策をしましょう。
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上記の他にも、ボランティアでの学びは長所を伝える際もアピールできます。
長所でボランティア活動を用いる場合には、たとえばボランティア活動で自分の良い面である「思いやり」などを活かすことで、「参加者のできない部分をカバーすることができた」といったエピソードを想起させると良いですね。
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ボランティアで学んだ事からアピールできること
ボランティアで学んだ事からアピールできること
- 経験から学べる人材であること
- 学んだ事を活かした入社後の活躍イメージ
まずはボランティア活動で学んだ事を伝えることによって、どんなことをアピールできるのかしっかりと理解しておくことが大切です。
アピール内容がわかればボランティア活動での学びをより効果的に伝えることができます。それぞれ解説するので詳しく見ていきましょう。
経験から学べる人材であること
AIや機械化に変わることのできない非定型業務が必要とされる現代では、企業は自ら考えて行動できる人材、自主的な学びができる人材を求める傾向にあります。
経験とは蓄積されていくものです。経験から学ぶことができれば個人も企業も大きく成長することができます。
しかしそれができなければ同じミスを繰り返し、成長が妨げられてしまいますよね。そのため、企業は経験から学べる人材を必要としています。
見返りを求めない活動であるボランティアは、金銭報酬ではなくスキルや経験、学びの要素が大きくなるので、学べる人材ということをアピールできるでしょう。
学んだ事を活かした入社後の活躍イメージ
選考を通じて採用担当者が最も知りたいと思っていることは、あなたが「入社後にどのように活躍してくれるか」です。
ボランティアで学んだ事を入社後にどのように活かしたいかを具体的に述べることで、採用担当者も入社後の活躍イメージを抱きやすくなります。
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種類別! アピールにつながるボランティアで学んだ事の種類
種類別! アピールにつながるボランティアで学んだ事の種類
- コミュニケーション
- 社会が抱える課題
- 自分の強みや課題
- 社会や活動に対する責任感
ボランティア活動ではたくさんのことを学べる機会があります。思い返せば、さまざまな学びや発見があり、どれを選んだらアピールになるかわからないという人もいるでしょう。
そこで、多くのボランティア活動に共通する主な4つの種類の学びについて、どんなことを伝えるとアピールにつなげやすいのかを解説していきます。
①コミュニケーション
ボランティア活動では、幅広い年齢層や価値観を持った人たちと協働して作業を進めていきます。ただ楽しいだけのつながりではなく、何かしらの問題意識や課題を感じている人同士ですよね。
企業でも幅広い年代のさまざまな価値観を持った社員と協働して業務を進める必要があるため、入社後活かすことのできる学びの1つです。
企業は経験や学びから入社後の再現性を求めているので、有効なアピールと言えますね。
例
ボランティア活動では自分とは異なる年代や考え方をする人たちとの協働が必要でした。
そこでまずは相手の話をじっくりと聞き、次に自分の考えをわかりやすく述べることで意思疎通が図れることを学びました。
あらゆる企業でコミュニケーションは大きな経営課題の1つです。そのため、コミュニケーションは全ての企業に有効なアピールだと言えます。
あらゆる業界や企業の中でも、人を相手にするサービス業界や異なる年代層と接する機会が多い企業では、特に評価につながりやすくなります。
②社会が抱える課題
ボランティア活動の多くは、社会が抱える課題に向き合う活動です。学生時代は自分自身や身近な人たちだけの狭い世界の中にいても、ボランティア活動を通して視野が広がり、社会が抱える課題について学ぶ事ができます。
企業は社会の課題やニーズに応える活動をしています。社会における存在意義を高めるために、本業以外の社会貢献活動に力を入れている企業も少なくありません。
このように、企業にとって社会貢献は身近な存在であり、学生時代から社会が抱える課題に関して理解があることで企業から高評価を得やすくなります。
社会が抱える課題のアピールが特に有効なのは、行政関連企業や地方創生系の企業です。これらの事業者は、社会に向き合って改革・改善をする事業者のため、ボランティアとの相性が良いと言えます。
③自分の強みや課題
ボランティア活動では、普段体験することのできない活動をすることで、自分の強みや課題を認識し、自分を成長させることができます。
実際に、リーダーシップ開発やスキルアップのために、社員にボランティアを促進する企業もあるほど、ボランティアを通じたスキルアップは広く認知されています。
ボランティア活動を通じて、自分の強みがどのように役立ったのか、また、自分に足りなかったところはどこかなどの課題を学んだと伝えることで、客観的に自分を分析できる人材としてアピールできますね。
チームで動く仕事では、自分の強みと課題を理解したうえで、プロジェクトを完成させます。たとえば広告系の業界や建設業、観光、ブライダルなどはさまざまな職種の人が集まるため、ボランティアの学びとして「自分の強みや課題」を挙げるのがおすすめです。
④社会や活動に対する責任感
社会や活動に対する責任感を現場で学べるのもボランティアならではの貴重な経験です。社会課題に触れたり重大な役割を担ったりと、ボランティアでは責任を感じる場面が多々あるでしょう。
しかし、学んだこととして責任感を持つだけでは不十分です。ボランティアの後、どのように考え、行動したかによって社会に対する責任感があると評価されます。
特に「社会や活動に対する責任感」を挙げた方が良いのは、公務員や公益に関するサービスをおこなう企業が考えられます。本業そのものが責任感を求められる仕事であり、コンプライアンスも厳しいことから、実務と環境の両面で重視される要素だからです。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る「経験から生じた価値観の変化」も学びのアピールにおすすめ
「その経験を通して自分がいかに変わることができたか」という、体験を学びに変えることができたエピソードも、ボランティアで学んだことのアピールとして有効です。そして、そのエピソードの後の「現在の自分」に焦点を当て、過去と現在を比較する構成だと面接官に伝わりやすくなります。
自分の価値観というものは、自分が経験してきた中でしか構成されません。「価値観の変化」というエピソードを客観的に論理立てて説明することができる就活生は、入社後も経験を積むことによって活躍できる人物に成長するだろうという良いイメージが浮かんできます。
ボランティアは、社会の枠組みの中で、目的をもって知らない人とのコミュニケーションを図りながら課題を解決していきます。協調性や人の意見を聴く力がないと遂行できないという会社の環境に近いものがあるため、「自分の気づきと変化」を面接官に伝えられると良いですね。
ボランティアで学んだ事を伝える構成
ボランティアで学んだ事を伝える構成
- 結論(ボランティアで学んだ事)
- 学びを得たエピソード
- 学んだ事を仕事でどう活かせるか
ボランティアで多くのことを学んでいても、実際の選考で上手く伝えられず思ったようにアピールできないことがあります。
ボランティアで学んだ事は、適切に話を組み立てて、印象付けるように話すと良いですね。面接官に印象づけるための構成について詳しく解説していきます。
①結論(ボランティアで学んだ事)
最初に結論としてポジティブな内容、強調したい内容を話すことで、相手に強い印象を与えることができます。これを「初頭効果」と言い、自己PRやガクチカでも有効な手法です。
始めに自分が1番伝えたい「ボランティアで何を学んだか」を具体的に述べるようにします。結論は簡潔にまとめるべきですが、あまり簡単すぎるとイメージがしにくく、ありきたりになる恐れがあります。
あなたならではの経験を具体的に述べることで、イメージしやすくなり、その先の話に興味を持ってもらえるようになりますよ。
例
私はボランティア活動で5歳から80代までのさまざまな人と交流することで、コミュニケーションの大切さを学びました。
②学びを得たエピソード
結論を述べたら、次にその学びを得たエピソードを話すようにします。
このエピソードを具体的に話すことで、なぜそのような学びが得られたのかを証拠づけ、採用担当者に納得感を与えることができます。
ボランティア活動の内容は国際支援や災害支援など多岐に渡ります。エピソードでは「どのようなボランティア活動をおこなったか」もわかりやすく話すことで、採用担当者がイメージしやすくなりますよ。
- エピソードをわかりやすく伝えることに自信がありません。エピソードのまとめ方のコツを教えてください。
結論につながる内容を自分の考え方も含めて整理しよう
エピソードはついあれもこれもと書きたくなってしまうものですが、結論につながることを外さずに選び、簡潔に書くことがコツです。
結論から根拠となるエピソードにつなげる際には、事実だけでなく「どう感じたか」「何が変わったか」に触れましょう。そうすることで、自分自身の現在の姿や考え方にその経験を関連付けることができます。
結論に対してエピソードが長文になる学生もいますが、企業側は事実の細かい部分までは求めていないことも多いです。内容の重複や回りくどい説明にならないように注意しましょう。
③学んだ事を仕事でどう活かせるか
企業が選考で知りたいことは「あなたが自社にマッチしているか」「どのように活躍できるか」です。そのため、「学んだことを仕事でどう活かせるか」が回答で最も重要な部分といえます。
ここで話す内容が企業が求める要素とマッチしていれば、自社で活躍できる人材として評価されます。
企業が求める人材についてしっかりと理解し、マッチ度が高い人材であることをアピールできると良いでしょう。
企業はボランティアで経験したことを、「入社してからどう活かしてくれるか」という視点で聞いています。そこをアピールできるかがポイントです。
ガクチカ作成ツールを活用すれば、受かるガクチカが作れます
ガクチカ作成が進まず、焦っていませんか?ガクチカは、自己PRや志望動機と並ぶ重要なアピールポイントですが、作成に苦戦する人もいます。
そこで「ガクチカ作成ツール」の出番です。たった4つの質問から経験や強みを引き出し、採用担当者に刺さるガクチカを完成させます。
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ボランティアで学んだ事をアピールするときの注意点
ボランティアで学んだ事をアピールするときの3つの注意点
- 仕事に関係のない学びはNG
- 専門用語を使わない
- 団体の理念や一般論に終始しない
企業が知りたいと思っているのは、「ボランティアの内容や実績」ではなく、あなたの「人柄」や「考え」です。
それを踏まえたうえで、以下の項目を意識してアピールできるように心掛けましょう。
①仕事に関係のない学びはNG
ボランティアは人生において有意義なさまざまなことが学べる場です。しかし採用選考においては、仕事に関係のない学びをアピールしても評価につながらないので注意が必要です。
たとえば、「植林ボランティアで植木の知識が身についた」という学びは、日々の生活を豊かにするためには役立つでしょう。しかし、IT企業に志望していて、植木の知識を身につけたと言ってもあまり良いアピールにはなりません。
あなたが志望している企業はどのような人材を求めているのかをしっかり把握したうえで、どのような学びがアピールにつながるか、しっかり考えるようにしましょう。
②専門用語を使わない
ボランティア活動に携わっていれば、アルファベットやカタカナのボランティア用語を耳にする機会も多いでしょう。
しかし、このボランティア用語は、一般企業で定着しているとは限りません。伝えたいことはボランティアの知識ではなくあなたが学んだ事なので、専門用語は避け、誰にでもわかるような言葉に言い換えるようにしましょう。
不安な場合は、家族や友人など第三者に話してみて、難しい言葉や説明がないか確認してみると良いですよ。
ボランティアの活動内容が複雑でわかりにくい場合の説明も注意が必要です。ある学生が国際紛争を解決するボランティアについて一生懸命説明したのですが、そもそもなぜその問題が起きたのかなど背景が面接官に伝わらず、話を理解してもらえないこともありました。
③団体の理念や一般論に終始しない
ボランティア団体には優れた理念を持つ団体も多く、その活動が素晴らしいものであれば、人に伝えたいという気持ちもあるでしょう。しかし選考の場では、あなた自身の考えや学びを述べるべきです。
繰り返しになりますが、採用担当者は、「あなたがどのような活動をしたか」ではなく、あなたの「人柄」や「考え」を知りたいと思っています。
ここで述べた考えが一般論であれば、採用担当者があなたに抱く印象が薄いものになってしまうでしょう。
内容が一般論に終始しないようにするためには、それが「自分にとってどういうことなのか」を自問してみましょう。
理念や社会通念などに共感するのも良いのですが、そのままでは他人の言葉です。主題は「あなた」であることを常に意識してください。
ガクチカで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「学生時代、何も頑張ったことがない…」と悩む人でも、簡単にガクチカを作れます。
「ガクチカ作成ツール」は、簡単な質問からあなたの強みや経験を引き出し、魅力的なエピソードへとブラッシュアップします。
ツールを活用して、自分の強みや経験を再発見し、自信を持って選考に挑みましょう。
・強みや経験別に作れる
・1回で3パターン作れる
ボランティアで学んだ事のアピール例文
ボランティアで学んだ事のアピール例文
- コミュニケーション
- 社会が抱える課題
- 自分の強みや課題
- 社会や活動に対する責任感
ボランティア活動を通じて学んだことをアピールする例文を種類別に4つ解説します。
前述のボランティアで学んだ事を伝える構成と注意点を意識しながら参考にしてくださいね。
コミュニケーション
例文
私は、高齢者の話し相手を務めるボランティアを通じ、相手に合わせたコミュニケーションの大切さを学びました。
福祉施設で入居している高齢者の話し相手をしていましたが、最初はコミュニケーションを上手く取れず、話し相手としての役割を果たせませんでした。
しかし、福祉施設のスタッフから高齢者のほとんどが耳が悪いことを教えていただき、私の話すスピードが早いことに気がつきました。それからは、はっきりとした口調でゆっくり話すこと心掛けた結果、高齢者と笑顔で話せるようになり、今では趣味を共有する仲となりました。
貴社へ入社後もインサイドセールス職として、顔が見えないからこそ話し方に注力した相手に合わせるコミュニケーションを実践し、貴社の売上アップとイメージアップに貢献していきたいと考えています。
※この例文は自己PR作成ツールで作成しました。
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ボランティアを通じ、コミュニケーションの大切さを改めて実感したことを述べる例文です。高齢者の話し相手として不十分であることを自ら問題視し、周囲の人からのアドバイスを取り入れて実行する、課題を見つける力や適応能力も同時にアピールできています。
福祉施設の高齢者と趣味を共有する仲になるまでにはさまざまな工夫があったでしょう。そのあたりも触れるとなお良いですね。
社会が抱える課題
例文
私は、伝統文化の継承や普及をサポートするボランティア活動を通じ、人手不足の実態を肌で感じました。
私の活動が地域復興につながれば、という思いから始めたボランティアでした。色とりどりの和紙の魅力を伝えるため、SNSで発信したり、イベントを企画するなど積極的に活動をおこないました。
興味を持ってくれる人は多くいましたが、職人の方々とじっくりお話する中で、後継者として和紙作りをしたいという人がいないことが、実際の問題であることに気づきました。和紙作りだけでなく、今日本の伝統工芸が後継者不足から失われつつあり、それを解消するために行政でもたくさんの運動がおこなわれています。
しかし、日本の人手不足は深刻であり、簡単に解決できる問題ではないということを実感しました。これからは本質を理解し、継承する人材を探すことが、日本と日本文化を支えるうえで不可欠です。
この経験から、物事やその課題を本質的に理解するには、表面的な情報だけでなくリアルな声を知ることが大切だと知りました。御社へ入社後は、まずコンサルタントとして企業の話にじっくりと耳を傾けることでその企業ならではの課題を吸い出し、一社一社に合った効率的な採用手法を提案することで、人手不足の課題を解消していけるよう尽力したいと考えています。
※この例文は自己PR作成ツールで作成しました。
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ボランティアを通じ、今日本社会が抱えている人手不足について学び、問題提起できる人材としてアピールしています。ボランティアに熱心に取り組んだエピソードからも積極的な人柄が伝わりますね。
本質的なことが見えた今、ボランティア活動での伝統工芸後継者不足問題への自分なりのアプローチ方法はありますか。
コンサルタントとして活躍するには、問題がわかるだけでなくその後の問題解決にも伴走することが必要です。自分なりの考えをまとめてみましょう。
自分の強みや課題
例文
私は高齢者にスマホやタブレットの基本操作を教えるボランティア活動を通じ、責任感の大切さを学びました。
最初はなかなか言いたいことが伝わらず、スケジュール通りに進まないことに焦りを覚えました。それを先輩に相談すると、「高齢者に喜んでもらえることが一番大切だよ」と教えていただきました。そこで高齢者の皆さんをよく観察すると、一つひとつの操作をクリアしていくことで喜んでくれていると感じたので、諦めずに伝え続けました。専門用語を使わずに、言い方を変えるなどして操作指導をおこなったところ、今では皆、LINEで連絡を取れるくらい上達しました。
この経験を通じ、私はスケジュール通りにいかないと焦ってしまうタイプであることを知りました。しかしそれ以上に、最後まで責任を持ってやり切ることの達成感を学びました。
この責任感を活かし、多少押しても気持ちに余裕が持てるスケジュール管理を意識しながら、最後まで諦めずにやり切る気持ちを忘れずに業務に従事したいと考えています。
※この例文は自己PR作成ツールで作成しました。
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ボランティア活動での学びとともに、知識がない人にわかりやすい説明ができるコミュニケーション能力もアピールする例文です。強み以外にも、自分の弱点となる課題を発見し、どう対処するかもまとめられています。
また操作が上達したことだけでなく、「上達して喜んでくれたか」まで加筆すると、成果につながったことがわかる文章になりますよ。
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「ガクチカを書け」と言われても、特に印象的なエピソードがない…そんな悩みを抱える人は多いです。
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社会や活動に対する責任感
例文
私は、事故防止を啓発する交通ボランティアの活動を通じ、社会への責任感を学ぶことができました。
交通ボランティアの活動は、主に地域住民へ事故防止を促す街頭活動です。最近では、車だけでなく自転車による事故も多発しており、少しでも皆が安全に過ごせればと思い参加しました。
なるべく同年代の視点から「歩きスマホ」や「イヤホン走行」などの注意を呼びかけていたところ、ある住民の方から「あなたの一言の注意が事故を防いでくれている」と感謝の言葉をかけていただきました。
「街が少しでも安全になれば」と思うだけでなく、実際に行動に移し、努力すること。私にできることは限られていますが、その限られた範囲で全力で取り組むことが、社会への責任だと改めて思うことができました。
この経験を活かし、御社へ入社後は自分にできることに全力で取り組むことで社会への責任を果たし、会社に貢献していきたいと考えています。
※この例文は自己PR作成ツールで作成しました。
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自発的に参加し自分の考えをきちんと持っていることが伝わりますね。住民からの言葉にあるように、第三者とのかかわりも明文化されており、目的を達成できていることも伺えます。
ここまで非常によくまとまっていて具体的なので、最後の企業でやっていきたいことにもう少し具体例を入れてみましょう。
ボランティアで学んだ事から人柄や強みを示して選考突破につなげよう
ボランティア活動で学んだ事をアピールすることで、ボランティア活動に参加したという積極性だけでなく、経験から学び、成長できる人材であることをアピールできます。
何を学んだのか、それを企業でどう活かすのか、具体的に伝えることで高評価につなげましょう。簡潔で印象に残る伝え方や注意点も意識することで、ボランティアで学んだ事を効果的にアピールすることができますよ。
アドバイザーコメント
早川 峻
プロフィールを見るボランティア経験そのものではなく自分自身をアピールしよう
ボランティアの経験を選考でどのように伝えていくか、今回の記事を読んで理解できましたか。
ボランティアの活動は、社会課題を解決するための大切な取り組みであり、それ自体が素晴らしい行動です。そのため、その活動自体ほとんどの企業に評価されると思います。
しかしそこで終わってしまってはいけません。企業が本当に知りたいことはあなた自身のことです。「あなたがなぜその活動に興味を持ったのか」「どんな活動内容だったのか」「活動を通じて何を学んだのか」「自分のどんな強みを活かすことができてどんな弱みや課題が見つかったのか」などボランティア活動を通して見えた「あなた自身について」を面接の場で伝えてみてください。
経験を深掘りしたうえでアピールすることが大切
私がこれまでに見てきた就活生の中には、就職活動でアピールする材料としてボランティア活動をした人も何人もいました。それも良いと思います。
しかしせっかくボランティアに参加した以上は、その経験をより深堀りして企業側へ伝える必要があります。また、それができていないと内容の薄いエピソードになってしまう恐れもあります。今回の記事で学んだアピール方法を活かして選考に臨んでくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
4名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/留学カウンセラー
Shun Hayakawa〇大手就活メディアの営業を経て、現在は留学支援をおこなうアナザーストーリーの代表取締役を務める。キャリアコンサルタントとして学生の強みの発見から選考対策など幅広く支援
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/HR&Sパートナーズ代表
Chinatsu Iwasaki〇大学理系学部卒業、大手インフラ企業の人事として勤務。開業後、企業の採用コンサルティングや就職支援などをおこなう。現場感と対話を大切にしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細