この記事のまとめ
- 引きこもり経験がある人は3つの方法で長続きする仕事を探せる
- 引きこもりの人におすすめの仕事22選を紹介
- 引きこもりの人が抱きがちな不安を解消してから就職しよう!
- 適職診断
たった3分であなたの受けない方がいい職業がわかる!
この記事を読んでいる人に
おすすめな診断ツール(無料)
引きこもりの生活を続けていたものの、焦りを感じ、そろそろ仕事を探したいと考えている人もいるでしょう。しかし、「そもそも本当に働くべきなのだろうか」「引きこもりの自分にできる仕事はあるのだろうか」と躊躇する人も多いと思います。
引きこもりの経験がある人も、これから社会で活躍できる可能性は大いにあります。ただ、ある点に留意しなければ社会に出てから後悔してしまうこともあるので、仕事選びは慎重にしましょう。
記事では、キャリアアドバイザーの鈴木さん、永田さん、隈本さんとともに、引きこもりの人におすすめな仕事や、引きこもりの人が仕事を始める前に抱くことの多い不安への対処法を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
引きこもりの人はまずは無理のない範囲から仕事を探そう
引きこもりの人の中には、このままではいけないと考え仕事を探し始める人も多いと思います。ただし、つい頑張ろうとしすぎてしまい、結果多くのストレスを抱え、精神的によりつらい状況に陥ってしまう人もいるので注意が必要です。まずは無理のない範囲で仕事を探すよう意識しましょう。
記事では、まず引きこもりの人が仕事を始めるメリットを解説します。「そもそも仕事を始めるべきなのだろうか」と悩んでいる人はここで解説する内容を参考にして、自分にとってメリットと感じられるようであれば就職を検討しましょう。
引きこもり経験のある人は「仕事を探したとしても続けることができるのだろうか」との悩みを抱えることが多いのではないでしょうか。しかし、工夫すれば長続きさせられる仕事を見つけ出せます。記事では、長く続けられる仕事を見つける3つの方法を解説するので、社会に出たいと考えている人は必ずチェックしましょう。
また、自分で仕事を見つけるのが難しいという人向けに、引きこもりの人におすすめの仕事22選を紹介します。さらに、引きこもり経験のある人が社会に出るうえで抱えやすい悩みと対処法6選を解説するので、これを参考に不安を払拭し、自信を持って仕事を始めてみましょう。
自分の状況や性格に応じて変わってくるものなので一概には言えませんが、あまり無理をしないようにはしてくださいね。
もちろん無理に仕事を探しても良いのですが、自分が疲れたり悩んだりしたらすぐにストップできるようにしておきましょう。
引きこもりでも不安にならないで! あなたを必要としている会社はある
引きこもりの人の中には、「自分は社会にとって不要な存在なんだ」と感じている人もいると思います。しかし、それはあなたの才能に自分自身で蓋をしてしまっているだけかもしれません。
自分には良いところなど一つもないと思っている人も、必ず強みはあり、社会で活躍することができます。
仕事を始めようとする前に、自分を過小評価するのではなく、まずはまっすぐに自分を見つめて、本当に合う仕事を探す意識を持ちましょう。
引きこもり自体は悪いものでありません。まずは現状を受け入れましょう。現状から抜け出したいという気持ちがある限り、人は成長できます。あなたに合う仕事に出会えることを願っています。
そもそも働くべき? 引きこもりの人が仕事を始めるメリット
引きこもりの人が仕事を始めるメリット
- 経済的に自立できる
- 体力や精神力が身に付く
- 社会に属している安心感を得られる
- スキルや知識を身に付け成長を実感できる
引きこもりの人の中には、経済的な援助があるなどの理由から、仕事を始める必要性を感じていない人もいるかもしれません。
ただし、人にある根源的な欲求を踏まえると、働いた方が良いと考えられるのです。
ここからは、引きこもりの人が仕事を始める4つのメリットを解説するので、ぜひ参考にして、仕事を始めるべきか検討してください。
経済的に自立できる
アメリカの心理学者クレイトン・アルダーファーが提唱したERG理論によると、人間は根源的な欲求として生存欲求、関係欲求、成長欲求を持っているとされています。
そのうちの一つである生存欲求は、人間として存在するための最低欲求であり、たとえば経済的に安定している生活を送れることが一つの条件と考えられます。
仕事を始めることで、継続的に一定の収入を得られることから、生存欲求が満たされ、安心感を得られます。
対して引きこもり状態を続けると、「いつ生活がおびやかされるかわからない」という不安を抱くことから、強いストレスになってしまうのです。
社会に属している安心感を得られる
ERG理論の2つ目の欲求として関係欲求があります。これは、周囲の人と友好な関係を築きたい、他者に認められたいといった欲求です。
引きこもりの人は、周囲との関係を断絶してしまうことも多いかもしれませんが、その場合関係欲求が満たされず、精神的につらくなってしまう傾向にあります。
一方、もし就職をすれば、会社は組織であり人と関係を築くことが必然となるため、関係欲求が満たされ安心感を得られる可能性があります。また仕事で成果を出せば、顧客から感謝をされたり、周囲に認められたりして、より満足感を得られる可能性があるのです。
引きこもりの状態の時は社会と断絶された環境にいることが多く、他者とのかかわりが極端に少ない状態です。そのため、就職して社会に属していると感じることで、人から必要とされる存在であることを実感できるでしょう。
スキルや知識を身に付け成長を実感できる
ERG理論の3つ目の欲求として成長欲求があります。人間は「成長し続けたい」という欲求を持っているとされ、他2つと比較し終わりがない欲求です。
引きこもりの人は、動き出すことがつらく、一日一日が過ぎるのをただ待っているという人も多いのではないでしょうか。その場合自分だけ何も変わっていない、前に進んでいないという状況に耐えられず、不安を抱くかもしれません。
仕事を始めれば、スキルや知識が身に付き、成長することができます。すると自信がつき、前向きな生活につながります。
成長をすることはどのような状況においても非常に重要なことです。引きこもりに陥ってしまった原因がさまざまあったとしても、成長することで自己肯定感を高めることができます。自分自身を認める機会が多くなるからです。
体力や精神力が身に付く
引きこもりをしていると、ほとんど動かないことから、体力が落ちてしまいます。また、何かを始める気力もわかず、一つの物事を成し遂げる精神力もつきにくいです。
しかし、その状態では後年まったく動けない体になってしまったり、トラブルにあっても乗り切る力を持っていなかったりと、苦労する可能性があります。
仕事を始めると、通勤や作業を通して、自然と体力がつきます。また、仕事にはトラブルがつきものであり、それを乗り越えれば少なからず精神力がアップするので、体力・精神力を付けるためにも仕事をすることがおすすめといえます。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る仕事を始めれば人とのかかわりの中で成長することができる
引きこもりのデメリットは複数あるとは思いますが、個人的に一番デメリットに感じることは「人とのかかわりの中での成長が見込めない」ということです。
家の中にいたとしてもネットであらゆる情報に触れることができ、勉強もすることはできます。しかし、対人関係の中での挫折や幸福感は、当然対人とのかかわりの中でしか味わうことはできません。
給料以上の価値がある! 仕事を通して対応力や思考力を鍛え成長しよう
TwitterやYouTubeなどのSNSを通したメッセージのやりとりなどもコミュニケーションと呼ぶことはできますが、人間的成長に関して言えば、五感を通して互いにやりとりするコミュニケーションにはやはり劣る部分があります。
そういう点で「仕事をする」ということは、さまざまな場面や人に出会うことで自分の対応力や思考力を鍛えることができる重要な機会であり、ただ給料をもらうという目的に収まることなく、人生を過ごすうえで貴重な体験ができる重要な人生の期間です。
さらに、引きこもりから脱却する年齢が遅くなればなるほど仕事に就くことができる確率も減っていくので、思い立った時期が早ければ早いほど人間的成長も早めに得ることができるでしょう。
既卒就活で適職診断からはじめるのがおすすめ!
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
引きこもりの人は無理をしない範囲で仕事を始めることが重要
メリットを把握し、「仕事を始めよう!」と自分を奮い立たせた人もいるかもしれません。ただ注意してほしいのは、無理をしない範囲で始めてほしいということです。
たとえば、資金面への不安から高給な仕事に就いたとしても、給料が高い分、体力的・精神的に厳しい仕事である可能性があります。
無理をして仕事をすると耐えられなくなり、早期離職につながってしまうかもしれません。それがトラウマになり、二度と社会復帰できなくなってしまう可能性もあります。引きこもりの人は、まずは無理をしない範囲で仕事を見つけるよう意識してみましょう。
そもそも本当に仕事を始めて良い状態なのか見極めておこう
たとえば心身の状態が悪く引きこもりになっていた場合、仕事を始めてしまうとそれが悪化し大病をわずらってしまうなど、取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。
そのため、仕事を始めようとする前に、まずはそもそも本当に仕事を始めて良い状態なのか見極めましょう。
もし心身の状態に不安があるならば、就職活動を始める前に精神科医に相談しておくことをおすすめします。また、外出するのもつらい状況であれば、いきなり就職活動をするのは難しいので、まずは1日10分の散歩をするなど、外出に慣れておくことがおすすめです。
焦る気持ちはあると思いますが、まずは自分を大切に少しずつ歩みを進めていきましょう。
- 引きこもりの人は、どんな状態であれば仕事を始めてはいけないのでしょうか?
人とのコミュニケーションにプレッシャーを感じる状態
家から出たくないと思っていたり、人と接することにプレッシャーを感じたりするならば、まだ仕事を始めるべき段階ではないと言えるでしょう。
就職した場合は、基本的には土日を除く平日は出勤することが前提になります。そのため、たとえ数日間は頑張って出社できたとしても、日にちを重ねるごとにプレッシャーを感じてしまうことも少なくありません。
家の外に出るということが耐えられない状態ならば、まずは外出に慣れることから始め、徐々にステップアップすることが大切でしょう。
引きこもりの人が長く続けられる仕事を見つける方法
引きこもりの人が長く続けられる仕事を見つける方法
- 自分に合う仕事の特徴をしっかりと見極める
- 就職支援サービスを利用して仕事を探す
- 求人サイトを利用して自分でも仕事を探す
引きこもりの人が仕事を始めようとしても「たとえ仕事を始めたとしても続けられないのではないか」と悩むこともあるでしょう。
まずは視野を広げ、かつ自己理解をしっかりと深めれば、引きこもり経験のある人も、長く続けられる仕事を見つけることができます。
ここからは、引きこもりの人が自分にマッチする、長く続けられる仕事を探す方法を解説するので、就職後後悔しないためにもぜひチェックしてください。
①自分に合う仕事の特徴をしっかりと見極める
仕事を始めようとする場合、求人サイトなどで仕事を見つけようとする人が多いかもしれません。しかし、まずやるべきなのは自分をしっかりと理解することです。
向いていること、向いていないことを理解しなければ、せっかく就職できてもミスマッチを感じ、早期離職につながってしまいます。すると自信を失ってしまい、再度就職することが難しくなってしまうかもしれません。
就職活動のゴールは、自分に合う会社でいきいきと働くことです。まずは自分に合う仕事の特徴を見極めましょう。見極め方は以下から解説します。
引きこもりの既卒の人においては、自己理解をおこなうことは非常に重要なことです。
自己理解を進めることで、引きこもってしまった原因を客観的に分析して捉えることができるようになります。
will・can・mustで考える
will・can・mustとは
will:「やりたいこと」であり、欲求や動機を指す
can:「できること」であり、経験や能力、スキルや強みを指す
must:「やるべきこと」であり、社会が必要としていることを指す
引きこもり経験のある人は「自分に向いている仕事なんてそもそもあるわけがない……」と考えている人もいるかもしれませんが、誰にでも強み、そして向いている仕事は必ずあります。
それを探すために、will・can・mustで考えることが効果的です。
will・can・mustで考える方法
- やりたいこと、できること、やるべきことをそれぞれ思いつく限り書き出す
- それぞれが重なる仕事の特徴を考える
たとえば以下の通り考えることができます。
will・can・mustから仕事を考える例
- will:人に感謝されたい、人の役に立ちたい
can:PCが得意、手先が器用
must:技術革新、IT化、日常生活を豊かにする
⇒共通点を見出した仕事の例
・デジタル化が進んでいない会社のIT化支援・ハンドメイド作家
好きなことや得意なことなのでスキルを伸ばしやすく、成長を実感しやすくなります。やりがいもあり、仕事が楽しく思えるとも考えられます。また、社会から必要とされているため、自身の存在意義を感じられ、よりモチベーションが上がりやすくなります。
仕事の例が思いつかない人は、それぞれの条件で検索し、重なる仕事をピックアップしましょう。
それぞれの条件で検索して仕事を探す方法
- will:人に感謝されたい、人の役に立ちたい
can:PCが得意、手先が器用
must:技術革新、IT化、日常生活を豊かにする
⇒それぞれの条件で検索する
(人に感謝される仕事、人の役に立つ仕事、PCスキルが活かせる仕事……)
⇒will・can・mustで重なる仕事をピックアップする
得意なことが見つからない人は、以下の記事を参考にしながら自分の得意なことを見つけていきましょう。
得意なことを見つける10の方法|得意を仕事にする方法も解説
以下の記事では、人の役に立つ仕事を解説しています。仕事選びで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
人の役に立つ仕事45選|やりがいや社会貢献を実感しやすい仕事とは
苦手なことや嫌なことを排除する
will・can・mustで自分に合いそうな仕事を見つけられたら、それが自分にとって苦手なこと、嫌なことが含まれていないかしっかりチェックしましょう。
たとえばwill・can・mustで重なる仕事が「デジタル化が進んでいない会社のIT化支援」だと考えられたとしても、そのような仕事は人と頻繁にコミュニケーションを取る必要があり、人とかかわりたくないと考える人は向いていないといえます。
will・can・mustで仕事を探し出した後は、自分にとって苦手なことや嫌なことも書き出し、それに該当しないか一つひとつチェックしてみましょう。
仕事を長く続けるには、自分が感じるストレスを最小限抑えることも重要です。自分にとってのストレスを明らかにし、それを感じるリスクを減らしましょう。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る自分の性格や捉え方の傾向をしっかりつかもう
まずは、第三者の支援を受けながらでも良いので、自分が引きこもることに至った経緯や理由を見つめ直すことが欠かせないでしょう。
これまで引きこもっていた人がいきなり仕事について考えることは難しく、まずは自分自身に向き合う時間を設けて、自分の性格や物事に対しての捉え方の傾向を見つめ直すことが大切です。
変化のきっかけを洗い出せば仕事選びの軸を見出せる
次に、これまで引きこもっていた中で、就職したいという考えに至った理由を深掘りすることが大切です。
これまで続いてきた状況を変えようと思ったのには、何らかの理由や具体的な出来事がきっかけとしてあるはずです。
そのことを明確にすることで、自分の仕事の価値観が明確になり、仕事選びの軸を見つけ出すヒントになるでしょう。また、経歴に空白期間があるならば、その理由を説明する時にも役立ちます。
そのうえで、will・can・mustの視点で、就職という目的を果たすうえでは欠かせない具体的な強みや得意なことなど、採用選考で企業に対してアピールできる材料を深掘りすることが大切です。
たった30秒であなたが既卒就活で受けないほうがいい職業がわかります
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
②就職支援サービスを利用して仕事を探す
引きこもりの人向けに就職を支援するサービスは多く、それを利用するのも効果的です。具体的には以下のようなサービスがあります。
就職支援サービスの例
- ハローワーク インターネットサービス
厚生労働省が運営する機関。誰でも無料で相談することができる。紹介企業は多いものの、その分労働条件が悪い企業が含まれていることもあるので注意が必要 - 地域若者サポートステーション
若者の就職支援の実績があるNPO法人や株式会社が運営するサービスであり、15歳~39歳の、働くことに悩む人の就職を支援する - 就労移行支援事業所
市区町村の障害福祉窓口を通じて利用するサービスではあるが、障害手帳を持っていない人も利用することができる。書類の添削や面接練習など就職のサポートをするとともに、ビジネススキルを付ける職業訓練もおこなう - NPO法人社会復帰支援アウトリーチ
引きこもりの人をサポートしリモートワークを提供するサービス。メールで申し込みをすることが可能。データ入力やイラスト作成、ニュースレターの制作などの仕事がある - comoly
引きこもりの人に特化してリモートワークを提供するサービスであり、利用者同士のコミュニティもあることから、社会的なつながりも感じることができる。データ入力や文字起こし、動画編集、WEB制作などの仕事がある
また、現在引きこもりをしている人や引きこもり経験者のいる当事者会、自助会もあるので、それに参加し情報を収集するのも一つの手です。インターネットで「地域名+引きこもり 自助会」などと調べ、近くの会に行ってみましょう。
個人的には就労移行支援のサービスを利用すると良いと思います。事業者ごとに就労に向けておこなっているプログラムもさまざまあり、担当者へ職業相談などもできるので、1人でいるよりも安心して社会復帰を目指すことが可能です。
③求人サイトを利用して自分でも仕事を探す
就職支援サービスを利用する場合、そのサービスを運営している会社との契約企業を紹介されることになるため、選択肢が狭まる可能性があります。そのため、求人サイトで自分でも仕事を探しておきましょう。
引きこもりの人におすすめの求人サイトの例
求人サイトを利用するときは、未経験応募可であることと、記事の「①自分に合う仕事の特徴をしっかりと見極める」を参考に自分に合う仕事の特徴を見極めた際に考えた条件を入れて検索してみましょう。
もしうまく仕事が見つからなくても、対処法はあるので安心してください。不安な人はこちらの記事であらかじめポイントを確認しておくのがおすすめです。
仕事が見つからない悩みは脱出できる! プロに聞く4つの突破口
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る説明会などでしっかりと仕事への理解を深めてから応募しよう
引きこもりの人に限らず、仕事選びで長く続けられる仕事を見つけられるかどうかは、仕事に対する理解が欠かせません。
自己分析が十分にできていたとしても、仕事についての知識がなければ、事前にマッチ度を測ることは難しくなります。
就職サイトや掲示板などで共有されている二次情報だけでは、自分が必要とする情報を得られるとは限りません。自分視点で仕事への理解を深めるためには、興味のある業界の就職説明会に出るなどして、仕事についての一次情報を入手することが大切です。
就職エージェントを活用すれば就活を始めるハードルを下げられる
ただ、これまで引きこもり状態だった人が、いきなり就職説明会に参加するのはハードルが高い可能性があります。そのため、就職エージェントサービスを利用して、自分が興味を持っている業界や企業についての情報をエージェントから説明を受けるということが有効です。
興味のある仕事や職種があれば、就職エージェントにその企業で求められるスキルや経験、人柄などを聞いてみましょう。そして、自分の性格やスキルなどとのマッチ度を確認してみてくださいね。
Web説明会の見つけ方や臨み方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
Web説明会参加マニュアル|服装やメール送信例まで完全網羅
引きこもりの人におすすめの仕事22選を参考に仕事を選ぼう
引きこもりの人におすすめの仕事22選を参考に仕事を選ぼう
- 人とのかかわりが少ない仕事
- 引きこもりの経験を活かせる仕事
- 比較的難易度が高くない仕事
- ニーズが高く比較的就職しやすい仕事
自分で仕事を見つけるのが億劫に感じる人も多いと思います。そこでここからは、引きこもりの人におすすめする仕事22選を紹介します。
上の4つの種類別に仕事を紹介するので、自分が求める条件に合わせて気になる仕事を見つけてみましょう。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
引きこもりの人におすすめの仕事①人とのかかわりが少ない
引きこもりの人におすすめの仕事①人とのかかわりが少ない
「人とかかわるのが怖い」「人間関係でトラウマがある」「コミュニケーションを取るのが苦手」という人は、人とのかかわりが少ない仕事であれば、ストレスを抱えにくく、長く続けられると考えられます。
ここからは人とのかかわりが少ない仕事を紹介します。体力、知識、スキルなど仕事によって必要とされることが異なるので、自分に合いそうな仕事をしっかり見極めましょう。
①警備員
警備員とは
個人や団体と契約を結び、財産や施設などの警備をする仕事。人や荷物の出入り、モニターの確認や施錠をする
一定時間警備をする仕事である警備員は、人とかかわることはほとんどありません。一人で警備をすることもあれば複数人で仕事をすることもありますが、その間にコミュニケーションはほとんど発生しないので、人とかかわりたくないと考える引きこもりの人には合っているといえます。
また、仕事内容も複雑ではないため、引きこもりの期間が長く社会復帰できる自信がない人も始めやすい仕事です。
②配送
配送とは
人や貨物を運送する仕事。トラックやバイク、乗用車、自転車などさまざまな配送手段がある
特にトラックなどの長距離での配送の場合、人とのコミュニケーションの時間がほとんどないため、人とかかわりたくないと考える引きこもりの人にはおすすめの仕事です。
運転が好きであったり、遠い場所に行くことに抵抗がない人には合っているといえます。普通免許で運転できるトラックを使用している会社もあります。配送の仕事が気になる人は免許の条件なども見てみましょう。
ただし、運転にブランクがある人は、自動車教習所が開くペーパードライバー講習を受けてから考えるのがベストです。
また、中には長時間労働を強いられるなど、労働条件が悪い会社もあるので、労働条件書などをしっかりチェックしておきましょう。
③農業
農業とは
農作物を育て、出荷、配送、販売をする仕事。農作物を売る会社を見つけるための営業をすることもある
農作物の育成や出荷作業など、人とかかわらない時間が多くを占める農業の仕事は、引きこもり経験のある人におすすめです。人間関係に悩むことがほとんどないので、引きこもりの人ものびのびと働くことができます。
また、動物や自然が好きな人にとってはリラックス効果もあります。
天候によって収穫が左右されるリスクや、毎日休みなく働かなくてはならない大変さはありますが、人の目を気にせずのびのびと働きたい人にとっておすすめの仕事といえます。
④SNSでの相談員
SNS相談員とは
SNSに寄せられた悩みに応える仕事。年代・性別問わず多くの悩みに寄り添い相談者が納得のいく答えを導くスキルが必要となる
昨今では、さまざまな悩みを抱える人に向けて、LINEなどSNSでの相談窓口が多く設けられています。SNS相談員は、その名の通りSNSでの回答をすることとなるので、直接人と会うことはなく、人とかかわることに抵抗がある人にはおすすめの仕事です。
また、過去につらい思いをした経験から引きこもりになってしまった人も多いのではないでしょうか。その経験から、相談者の悩みに心から寄り添うことができるかもしれません。
引きこもるほどつらい思いをしていることは、さまざまな人に心から共感できる強みがあり、SNS相談員の仕事で活躍できると考えられます。
⑤調理師
調理師とは
食品の栄養や衛生管理、調理法などの知識を持つ調理のプロ。調理以外にも食材の仕入れ、メニューの考案もする
飲食店は人手不足の傾向があり、就職しやすい状況であることが多いです。その中で調理師であれば、人とのコミュニケーションはほとんど発生しないので、人とかかわりたくない引きこもりの人には合っている仕事といえます。
調理師になるには調理師免許が必要であり、免許を取得するのは以下の流れとなります。
調理師免許を取得するまでの流れ
- 食堂や給食施設などで調理経験を2年以上積む
- 各都道府県の調理師試験を受ける
- 合格後、調理師免許を各都道府県知事に申請し免許を取得する
免許を取得するのが難しいと感じる人は、まずは食堂などでキッチンを担当してみるのもおすすめです。そこで調理の仕事が向いているとわかれば、本格的に調理師となることも一つの道として考えてみましょう。
- 引きこもっていたくらいなので、調理師免許を取得する過程で挫折しそうです。
小さな目標から叶えていこう
調理師免許を取得するという目標が見つかったのであれば、それは素晴らしいことです。
免許を取得するまでの過程の中で、必ず失敗や挫折をすることがあると認めてから取り組みましょう。
失敗や挫折は誰にでも起こりえることで、この経験がない人の方が少ないです。失敗や挫折があることを認めたうえで、日々の小さな目標を設定し、努力すると良い結果が得られやすいです。
⑥WEBライター
WEBライターとは
WEBメディアの記事を書く仕事。SEOライター、コピーライター、セールスライター、コラムライターなどさまざまな種類がある
WEBライターは、WEBメディアに掲載する記事の文章を書く仕事であり、関係者とのコミュニケーションはチャットで完了することが多いことから、人とかかわることに抵抗がある人におすすめの仕事です。ただし取材ライターの場合はインタビューをする必要があり、人とのかかわりが発生します。
WEBライターの種類
- SEOライター
- 取材ライター
- コピーライター
- セールスライター
- PRライター
- コラムライター
- シナリオライター
WEBメディアの会社に就職して正社員としてライターをするか、フリーランスとして働く選択肢があります。コラムライターでは、引きこもりの経験を記事にするなどの活躍の仕方も考えられます。文章を書くことに抵抗がない人は考えてみましょう。
文章を書く仕事はライター以外にもさまざまな種類があります。以下の記事では文章を書く仕事16選や向いている人の特徴などを詳しくまとめているので、参考にしてみてください。
文章を書く仕事16選をやりたいこと別に解説! 活躍する人の特徴も
⑦エンジニア
エンジニアとは
技術者とも呼ばれ、工学にかかわる知識やスキルを活かす仕事。システムエンジニア、Webエンジニア、インフラエンジニアなどがある
技術者と呼ばれるエンジニアも、人とかかわりたくないと考える引きこもりの人には合っている仕事です。開発時に、依頼者と意向をすり合わせるためのコミュニケーションは必要となりますが、多くの時間は個人作業となります。
また、在宅ワークができる会社も多く、フリーランスとしても働けるので、人と直接会って話すことが苦手な人に向いているといえます。
エンジニアとして高いスキルを身に付ければ良い待遇を受けられる可能性もあります。
- エンジニアは難しそうなので、引きこもりの自分にできるのか不安です。
スキルを身に付け個人の裁量が大きいエンジニアの仕事から選んでみよう
エンジニアはプログラミングスキルが重要な職種なので、引きこもり経験があるとしてもプログラミング言語に関する専門スキルを習得していたり、就職後に学ぶ意欲があったりするならば、就職はしやすいでしょう。
ただし、エンジニア業務の中にはシステム開発やゲーム開発のように複数の人間で役割分担しておこなうような業界もあるため、コミュニケーション力が低いとハードルが高いと感じるかもしれません。
まずは個人の裁量範囲が大きいエンジニア職を経験し、プログラミングスキルはもちろん、コミュニケーション力を磨いてから、転職でステップアップを目指す方法もあります。
各エンジニアの仕事内容など、詳細はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
システムエンジニア
システムエンジニアとは? 仕事内容から未経験の就職方法まで解説
Webエンジニア
Webエンジニアってどんな仕事? 将来性や向いていない人の特徴も
⑧動画作成・編集
動画作成・編集とは
動画の企画を立案、撮影をしたり、編集をする仕事。YouTubeやSNSに投稿する
YouTubeなど、動画を撮影したり編集したりする仕事も一人でやることができるため、人とのコミュニケーションに不安がある人にはおすすめです。
また企業を顧客とした仕事であれば、制作費の予算を高く設定できるためハイクオリティな動画を作成でき、その分報酬も高くなります。
企業を顧客とした動画作成・編集の仕事の例
- セミナー動画の作成
- 社内イベント関連の映像や顧客へのプレゼン映像の作成
動画作成や編集のスキルはオンラインスクールなどで学ぶことができ、人とかかわらずにスキルアップしたいと考える人にも合っているといえます。
⑨WEBデザイナー
WEBデザイナーとは
WEBコンテンツのデザインを作成する仕事。単にデザインを作成するだけでなくHTMLやCSSを使いWEBページをコーディングすることもある
WEBデザイナーは、企業や商品をアピールするためのWEBページをデザインする仕事で、売れる仕組みを作る重要な役割を担っています。顧客と認識をすり合わせる必要はありますが、その後の作業は自分一人で進められるため、人とかかわりたくないと考える引きこもりの人に合っているといえます。
WEBデザインの知識は独学でも学ぶことができ、人とかかわらずにスキルアップをしやすい仕事です。
⑩ゲームテスター
ゲームテスターとは
発売をする前のゲームが正しく動くかテストプレイをする仕事
発売前のゲームをプレイし、問題があればゲーム会社に報告するゲームテスターの仕事があります。ゲームが好きな人は楽しさややりがいを感じられる仕事だと考えられます。
ゲームテスターは1人でプレイをするので、人とかかわることはほとんどなく、コミュニケーションに苦手意識がある引きこもりの人には合っている仕事といえます。
また、より高いスキルを身に付ければ、年収500万円超えなど高い年収を得られるメリットもあります。
なお、ゲームの不具合を探すことを専門とするデジタルハーツでは、従業員の半数がフリーターや引きこもり経験者となっています。
⑪イラストレーター
イラストレーターとは
本や雑誌、WEBサイト、ソーシャルゲームなどのイラストを描く仕事。企業から依頼されポスターや商品パッケージを描くこともある
イラストレーターは、その名の通りイラストを描く仕事です。学歴や職歴よりも実力重視となるため、引きこもりで経歴に自信がない人に合っているといえます。
ただし、イラストレーターになるには大学の芸術系の学部や専門学校でデザインを学ぶことが主流の方法となるため、まずは学費が安く、学ぶ期間も短い専門学校を検討してみましょう。
イラストレーターは自宅で仕事をすることができ、たとえ打ち合わせがあっても電話やメールで済むことが多いので、引きこもって仕事がしたいと考える人におすすめといえます。
⑫工場の作業員
工場の作業員とは
工場で、ベルトコンベアなどで流れてくる商品の部品の取り付けや加工をしたり、倉庫の荷物を出荷したりする仕事
工場作業員は、個人作業となることがほとんどであり、人とかかわりたくないと考える引きこもりの人におすすめです。ほとんどルーティンワークとなり、継続力や忍耐力がある人に向いているといえます。
最初に仕事内容を覚えれば、その後人とコミュニケーションを取ることはほとんどありません。ただし、複数人で作業をする仕事の場合は人との会話が発生する可能性があります。
工場の作業員は、寮が用意されているなど福利厚生が整った環境にあることも多く、経済的な不安を持っている引きこもりの人にも合っているといえます。
⑬アンケートモニター
アンケートモニターとは
PCやスマホなどを使い、商品やサービスのアンケートに答える仕事
商品やサービスのアンケートに答えるアンケートモニターの仕事は自宅でできるため、人とかかわりたくない引きこもりの人にはおすすめです。
さまざまな商品やサービスに触れることができるため、知識が増え、楽しさややりがいを感じる人も多くいます。
アンケートに回答すると謝礼やポイントをもらえる仕事ですが、簡単な分給料は高くはなく、ほかの仕事と兼ねることがおすすめです。
⑭出品代行
出品代行とは
依頼者に代わりオークションサイトやネットショップ、フリマアプリへの出品作業をする仕事
フリマアプリなどに商品を出品するのは手数がかかりますが、それを代わりに対応するのが出品代行の役割であり、具体的には以下のような仕事があります。
出品代行の仕事内容
- フリマアプリなどのアカウントの取得
- 商品の説明の記載
- 落札者や購入者とのやりとり
- 商品の梱包や発送
- 入金の確認
メールや電話でのやりとりがほとんどであるため、人とかかわりたくないと考える引きこもりの人にはおすすめの仕事といえます。
ただし、商品の発送などでは直接業者とコミュニケーションを取ることがあるので、それを避けたい場合は、商品情報の入力だけができる仕事など、条件を絞って検索してみましょう。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見るフリーランスは人とかかわる機会が少ないものの難易度が高い
人とかかわらない働き方としては、やはり自分のペースで仕事ができるフリーランスの仕事が良いと思います。
私自身もこの働き方ですが、1人で完結できる仕事を選べば無駄な会話やコミュニケーションは必要とせず、仕事上のやりとりはメールで完結する場合も多いです。
しかし、それなりに顧客とのやりとりやコミュニケーション力も必要とされるので、引きこもり経験がある人からすると少しハードルが高いかと思われます。
また、フリーランスは収入が不安定という側面もあり、自由度は高いですが精神的につらい状況になってしまうことが予想されます。
スキルを身に付けテレワークできる企業に勤めるのがおすすめ
そこで、おすすめな仕事としては「テレワーク可能な仕事」を選んで企業勤めをすることです。IT系の企業であれば、出社自体は週に1〜2回だけでOKという会社もあり、WEBコーダーやWEBデザイナーなどであればデータのやりとりだけしっかりできれば在宅で仕事をさせてもらえるパターンもあります。
ただ、前提としてスキルを身に付ける必要があります。手っ取り早いのは、最低限の知識と技術をスクールなどで習得して、実践経験を積みながら仕事をしていく方法です。
人とかかわりが少ない仕事はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。ただし、大前提人とのかかわりがまったくない仕事はないので気を付けてくださいね。
人とかかわらない仕事35選! 求める条件別におすすめの職種を紹介
以下の記事では一人でできる仕事もまとめています。選び方の注意点も解説しています。
一人でできる仕事50選|失敗しない仕事選びの3ステップも解説!
引きこもりの人におすすめの仕事②引きこもりの経験を活かせる
引きこもりの人におすすめの仕事②引きこもりの経験を活かせる
引きこもりの人は、周囲と引けを取っていると考えてしまうかもしれませんが、あなたの強みは必ずあります。特に、つらい経験がトラウマになり引きこもっている人は、その経験を、ほかのつらい思いをしている人の支えとして活かすことができるのです。
ここからは、引きこもりの経験を活かせる仕事を解説します。自分にしかできない仕事があるのだということを理解し、前向きに視野を広げてみてくださいね。
①カウンセラー
カウンセラーとは
助言者・相談員を指す言葉で、一般的には心理カウンセラーを指す。依頼者の悩みや相談に寄り添い、本人が自己解決したり、自己理解をすることのサポートをする
カウンセラーは相談者の悩みに寄り添う仕事ですが、自分自身がつらい経験をしている引きこもりの人であれば、相談者に心から共感できるため、信頼を得られます。
資格を取得したうえであればより信頼を得られたり、良い待遇で雇ってもらえる可能性が高まります。カウンセラーの資格には以下があるので、ぜひ参考にしてください。
②ひきこもり支援相談士
ひきこもり支援相談士とは
ひきこもり支援相談士認定協議会が認定する資格で、ひきこもり地域支援センターや子ども・若者相談センターなど、行政の相談機関の相談員として働くことができる
ひきこもり支援相談士は、引きこもりに悩む当事者やその家族に寄り添い支援をしたり、引きこもりの人が社会復帰するための、グループホームなどの中間施設につなげる役割を担います。
グループホームとは
社会的弱者と言われる人が少人数で、支援を受けつつ一般の住宅で生活する施設
引きこもり支援相談士の資格を取得してから働くことになりますが、誰でも受検できるので、技能やスキルに自信がない人にもおすすめです。合格率は75%前後と高く、挑戦しやすい資格といえます。
引きこもり経験があるあなただからこそ、相談者に寄り添い、解決に導くことができるのではないでしょうか。手に職をつけたいと考えている人は特に、検討してみることをおすすめします。
以下の記事では手に職がつく仕事をまとめています。仕事の選び方をプロが解説しているので参考にしてみてください。
手に職がつく仕事76選! なりたい姿に合った選び方をプロが解説
- 精神的に強くないので、相談員としてつらい人の悩みに対応できる自信がありません。
悩みに「寄り添う」という意識を持つと負担は軽減される
おそらく「悩みに対応する」という責任感があるために自信の喪失につながっているのかと思います。
そうではなく「悩みに寄り添う」というふうに考えたらどうでしょうか。もちろん当事者は悩みを解消したいと考えているのかもしれませんが、はたしてその悩みの根本原因の解決を相談員に求めているのでしょうか。
お金の問題や家族の問題など第三者が安易に解決できる問題ではないかもしれません。それよりも「聞いてほしい」という気持ちが強いのではないでしょうか。
そうした場合に「悩みに対応する」という考えだと自分でなんとかしなきゃという思考になりがちです。そうではなく「寄り添う」という思考であれば「ともに考える」というスタンスになるので相談を受ける側の精神的負担はかなり軽減されるはずです。
少しだけ捉え方を変えてみましょう。
引きこもりの人におすすめの仕事③比較的難易度が高くない
仕事をしたことがなかったり、就業経験があったとしてもブランクが長い人も多いと思います。そこで、急に難易度が高い仕事に就いてしまうと、なかなかついていけず苦しい思いをすることになり、最悪の場合早期離職につながってしまいます。
一方、難易度が高くなければすぐに仕事に慣れることができ、前向きに仕事に取り組めると考えられます。
ここからは、比較的難易度が高くない仕事を解説するので、まずは簡単な仕事で慣れておきたいと考える人はぜひ参考にしてください。
①一般事務
一般事務とは
OA事務とも呼ばれ、資料や契約書の作成、来客対応、メール・電話対応、データ入力などの仕事がある
一般事務は特別なスキルが不要な仕事であり、またルーティンワークが多いため、すぐに慣れることができると考えられます。
ただ、各社員のサポートの役割を担うことになり、社内事情の把握や、円滑なコミュニケーション力が必要であるため、引きこもりの人は慣れるまでは苦労するかもしれません。在宅事務の仕事もありますが、数年の事務経験を必要とするケースが多くあります。
一般事務は基本的なPCや書類作成のスキルを身に付けることができるので、まず基本的なビジネススキルを身に付けたいという人におすすめの仕事といえます。
引きこもり経験がある人が一般事務として働くメリットとしては、同じ作業を繰り返しおこなうことが多いので、仕事の成果が得られやすい点です。
またデメリットとしては、人とのかかわり合いが不可欠であり、少々プレッシャーに感じるかもしれません。
事務職を志望する場合、こちらの記事で志望動機の書き方を解説しているのでぜひ参考にしてください。大学在学中に就活をする新卒向けの内容ですが、それ以外の人も参考になります。
例文20選|事務職の志望動機を職種別・業界別に徹底解説
②データ入力
データ入力とは
PCに数字や文字を打ち込む仕事。会社のフォーマットを使いミスなく打つ必要がある
データ入力の仕事は、決まったデータを特定のフォーマットに打ち込むのみなので、ハイレベルな知識などは必要なく、難易度が高くない仕事に就きたいと考える引きこもりの人にはおすすめです。
また、人とのコミュニケーションの機会も少ないので、人とかかわることに苦手意識を持つ人にもおすすめといえます。
ただし単純作業であるため、将来的にはAI(人工知能)に取って代わられるリスクのある仕事といえます。そのため、データ入力に関心がある場合も、そのほかのスキルも併せて身に付けておくとキャリア形成しやすいといえます。
キャリア形成の方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。こちらも大学在学中に就活をする新卒向けの内容ですが、それ以外の人も参考になります。
キャリア形成とは? 4ステップでこの時代を生き抜く方法を考えよう
引きこもりの人におすすめの仕事④ニーズが高く比較的就職しやすい
引きこもりの空白期間により、企業側にマイナスな印象を残してしまい、なかなか就活がうまくいかないことも多くあります。そこで、ニーズが高く比較的就職しやすい仕事を紹介します。
ただし内定を取ることがゴールではないので、ここで紹介する仕事が自分に合っているかはしっかり吟味しましょう。自分に合っているかは、記事の「①自分に合う仕事の特徴をしっかりと見極める」の内容を参考に考えてみてください。
①営業
営業とは
自社の商品やサービスを知らない顧客に対して説明し、販売や契約につなげる仕事。顧客が抱える悩みを把握し、課題を解決する力が重要となる
営業職の未経験者応募可の求人は多く、比較的就職しやすい仕事といえます。営業職は電話や対面、メールなどでの人とのコミュニケーションが不可欠な仕事なので、引きこもりの人にはハードルが高いと感じるかもしれません。
しかし、対人面で悩んだ経験がある人は、人の気持ちを汲み取ることに長けている傾向にあります。そのため、人のニーズを察知する営業の仕事が向いている可能性があるのです。
また、仕事のコミュニケーションと普通のおしゃべりとは異なるので、普段のおしゃべりは苦手であっても、仕事上のコミュニケーションは得意であるかもしれません。
仕事上のコミュニケーションに必要なスキルの例
- 相手の話をかみ砕いてい理解するスキル
- 論理的に考える・伝えるスキル
- 結論からわかりやすく話すスキル
努力次第で高い給料を得られることもあるなど、やりがいを感じられる人も多くいるため、営業職も視野に入れてみることをおすすめします。
営業職は人と接することが前提の職業なので、引きこもり経験があって人と話すことを苦手と感じている人にとってはハードルが高いというデメリットがあります。
しかし、それと同時に人とかかわる機会が増えることで苦手意識を改善できるというメリットもあるでしょう。
営業職を目指す場合は、こちらの記事で志望動機の書き方を解説しているので、併せてチェックしてください。新卒向けの内容ですが、参考になります。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
営業に向いていないのではないかと悩む人はこちらの記事を参考にしてください。こちらも新卒向けの内容ですが、そうでない人も適性をチェックできます。
営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
②介護
介護とは
介護施設や介護者の自宅などで、食事や入浴、排泄、移動、買い物など、日常生活のサポートをする。介護施設で働く場合、レクリエーションの企画などをすることもある
厚生労働省の介護人材確保に向けた取組によると、2025年度までは毎年5.3万人規模で介護職が不足するとされています。介護が必要な人材が増える一方、少子化の影響などから介護をする人材が減り、ニーズが高い仕事となっています。
そのため、介護職は比較的就職しやすく、引きこもり経験により就職に苦労している人にはおすすめの仕事といえます。
引きこもり経験者はそのつらさを味わっている分、人の痛みがわかります。そのため、要介護者が欲していることを瞬時に察知して対応し、活躍できる可能性もあるのです。
- 介護職はハードそうで、引きこもりをしていた自分に務まるのかわかりません。
職種を選べばきつくはない! 自分に合う介護職を探してみよう
確かに体力面でハードな職種もあったりもしますが、その分類はさまざまです。
夜勤で介護を必要とする特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの介護であれば、仕事自体に慣れていない人にとってはきついでしょう。
しかし、グループホームやデイサービスなどで日中に介護をおこなう仕事を選べば、楽とは言いませんが生活面の介助(お風呂やトイレ、食事など)が中心になるので比較的シンプルな介護であると言えます。
いきなりきつい施設を選んでしまうと介護への良くないイメージが付いてしまうので、まずは実際に働いている人の様子を動画や施設見学などを通して見て知識を付けてから、自分にもできそうであれば門を叩いてみるのが良いでしょう。
③建設現場の工事
建設現場の工事とは
マンションやビル、住宅の建設や区画整理、田や畑の耕地整理をする仕事
建設業界も人手不足が叫ばれ、国土交通省の最近の建設業を巡る状況について【報告】によると、建設業界の労働者の数は、ピークであった1997年の685万人から、2020年には492万人に減少しています。
少子高齢化の影響や労働条件が悪いイメージ、給与の低さから人手不足が深刻となっているのです。そのため、就職難易度は比較的低いと言われています。
ただ、近年では働き方改革への取り組みやDX化推進による業務効率化、外国人労働者の受け入れがおこなわれ、環境が改善しています。
工事は作業自体は一人で黙々とできることが多く、人とかかわることが苦手であったり、手先の器用さに自信がある人にはおすすめできる仕事といえます。
建設の仕事に就く際の良い点としては、人材不足の業界であることから採用されやすい環境であるという点です。
懸念点としては、場合によっては現場環境が厳しいこともあり、引きこもりの人が復帰しても居づらさを感じてしまう可能性がある点になります。
建設業界についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。こちらも新卒向けの内容ですが、そうでなくても参考になります。
建設業界の全貌がわかる! 課題・動向から仕事内容まで徹底解説
④ドライバー
ドライバーとは
トラックなどで人や貨物を運ぶ仕事。一つの目的地までの運転時間合計は数十時間と長時間にわたることもある
長時間労働であったり、給与が比較的高くない事情から、ドライバーも人手不足の傾向にあり、引きこもりの人も始めやすい仕事といえます。
また大型自動車運転免許を持っていれば、就職後にミスマッチを感じても、ほかの会社にスムーズに転職できる可能性が高くなります。ただし、再就職の可否は離職した理由にもよるので注意してください。
人手不足である分、長時間の運転など過重労働を課せられるリスクがあるので、会社ごとの労働条件をしっかりチェックする必要があります。
引きこもりの人が仕事を始める前に抱えやすい悩み
引きこもりの人が仕事を始める前に抱えやすい悩み
- そもそも就職が可能か
- 仕事を長く続けられるか
- 与えられた仕事をしっかりこなせるか
- 仕事での人間関係に悩むことはないか
自分に合いそうな仕事が見つかり、いざ就職活動を始めようと思っても、さまざまな不安が頭をよぎるかもしれません。それを解決しなくては、結局重い腰が上がらず、就職まで至れないでしょう。
ここからは、引きこもりの人が仕事を始める前に抱えやすい悩みを解決します。これを把握して対処することで、不安なく前向きに仕事を始められるので、ぜひ参考にしてください。
そもそも就職が可能か
引きこもり経験があだとなり就職が難航するのではないかと考える人もいるかもしれません。特に大手企業や優良企業に入社したいと考える人は、自分の経歴により門前払いをされるのではないかと不安に思うのではないでしょうか。
「選考に落ちてショックを受けたくない」との悩みから、就職になかなか踏み出せない人は多くいると考えられます。
仕事を長く続けられるか
たとえ就職できたとしても、その仕事を長く続けられるのか不安に思う人も多いでしょう。引きこもりで仕事をしていない期間が長いほど、社会に復帰したとしても仕事を長く続けられる自信がなく、就職をためらってしまうこともあると思います。
早々に離職すると、スキルが身に付かなかったり、次の就職先がなかなか決まらなかったりするリスクがあります。それらを踏まえても、仕事を長く続けられないのが怖いという不安を抱き、就職に踏み切れないことがあるのです。
与えられた仕事をしっかりこなせるか
仕事をしたことがない人や、ブランクが長い人は、就職後に任された仕事をまっとうできないのではないかと考え悩むこともあると思います。
仕事をしっかりこなさなければ、顧客や、その仕事に関係するほかの人に迷惑をかけてしまいます。また、上司から低い評価をつけられ、給料が上がらないリスクもあります。
与えられた仕事をこなせる自信がなく、それらの不安に怯え、就職しようと思えないことがあると思います。
仕事での人間関係に悩むことはないか
引きこもり経験のある人は、周囲との人間関係に悩んだ経験がある人が多いかもしれません。会社に就職すると、一定の人とのかかわりが発生しますが、そこで良い関係を築けないのではないかと不安に思うのではないでしょうか。
また引きこもりの経験から、周囲から差別的な目で見られるのではないかと悩む人もいると思います。
人間関係の悩みは多くの人が持っていると考えられますが、引きこもり経験のある人はトラウマから、より強く恐怖心を強く持つ人もいるのではないでしょうか。
私が実際に聞いた、引きこもりの人が仕事を始める前に抱えていた悩みとして、コミュニケーションに不安があるという内容がありました。
口数が極端に少ないので本人がどの程度理解できていて、どこまで興味関心があるのかわかりにくいのが特徴でしたが、まずは日常会話を通して共通の話題からしっかりと関係性を築いた後に、コミュニケーションや一般常識に関する話をしました。
自分に合いそうな仕事が見つかっても引きこもりの状態からうまく仕事ができるか不安になりますよね。以下の記事では引きこもりから自信をもって自立できるステップをまとめているので参考にしてみてください。
ひきこもりから脱出したい人へ|自信を持って自立できる5ステップ
引きこもりの人が不安を解消する方法6選
引きこもりの人が不安を解消する方法6選
- 引きこもりだった人が聞かれやすい質問への対策をする
- 労働条件をしっかりと読み入社する会社を選ぶ
- 生活習慣を正しておく
- 単発のアルバイトなどで仕事に慣れておく
- 内定後に複数の社員との面会の時間を設けてもらう
- 一人でも働けるようなスキルを身に付ける
ここまで、引きこもりの人が抱きがちな不安を解説しましたが、これらのすべてを解決する方法があります。
ここから、引きこもりの人が不安を解消する方法6選を解説します。ここで解説する内容を参考にすれば、前向きに仕事探しに励めるようになるので、未来を前進させるためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
引きこもりだった人が聞かれやすい質問への対策をする
引きこもりの人は就職できないのではないかと悩むことがあると解説しましたが、選考対策をしっかりすれば就職は可能です。
特に、引きこもりだった人が聞かれやすい質問への回答を準備しておくことで、マイナスな印象を残しにくくなります。
特に引きこもりの人が聞かれやすいのは、空白期間についての質問です。
引きこもりの人が聞かれすい質問
- 引きこもりになった理由は何か
- 引きこもっていた期間は何をしていたのか
このような質問には正直に答えましょう。たとえば家族の介護や病気の治療、資格の勉強など、やっていたことがあればしっかり説明してください。
また、特に何もしていなかったのであれば、その旨を正直に話し、今はその経験を踏まえてどのように行動しているか説明しましょう。企業への熱意も示せるとベストです。
引きこもり期間に特に何もしていなかった時の回答例
引きこもり期間は動く気力がまったく起きず、何もできていませんでした。しかし、その期間に自分を見つめ、本当に自分のやりたいことが何なのか自問自答することで、やっと答えを出すことができました。
その答えとして、自分の得意分野であるPCスキルを活かして人の役に立ちたいと考え、ITでの課題解決をモットーにされている御社に惹かれ志望しています。
職歴のない人の選考対策や書類の書き方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
職歴なしでも就職できる! ビハインドを脱却して成功を収める方法
ニートの人が就職する方法や、就職実態はこちらの記事で解説しているので併せてチェックしてください。
ニートから就職は可能! 成功に導く3つの方法を解説
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る空白期間の話は無理に全てを伝える必要はない
面接官は、就職エージェントなどから説明されない限り、引きこもりがあったという事実自体は知り得ません。しかし、履歴書の学歴欄や職歴欄に空白期間があれば、面接試験でその理由を確認されます。
そのため、空白期間があるならばその理由を説明できるように準備しましょう。空白期間があったからといって自ら引きこもり期間があったことを積極的に開示する必要はないので、自己開示が難しい状況ならば無理に事実を語る必要はありません。
就職に向けて自分を見つめ直す期間としていた、就職先の選定のために企業調査をしていたなどと伝えるにとどめても問題はないでしょう。
選考前に練習を重ねて就職への前向きさをアピールしよう
引きこもり期間があることで、就職すること自体に不安を感じているかもしれません。
しかし、就職に対する不安は一般的な新卒者も抱えていることであり、そのことを言葉として伝えれば面接官の評価が下がる可能性があります。入社する覚悟を決めたうえで、前向きな意思を伝えることが大切です。
引きこもり期間が長いと人と話すこと自体が苦手になっていることがあるので、本番前に模擬面接をおこなって準備をしましょう。
模擬面接のやり方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
模擬面接の効果を発揮させる6つのコツ|準備から進め方まで一挙解説
労働条件をしっかりと読み入社する会社を選ぶ
引きこもりの人は、つい就職することに焦ってしまい、労働条件をしっかり見なかったり、労働条件が悪くても妥協して入社してしまうことがあります。
しかし、労働条件が悪い会社に入社してしまうと、当然ながら精神的、肉体的な負担が大きく、仕事を長く続けられないリスクがあるので、特に以下はしっかりと見ておきましょう。
労働条件書でチェックしておくべき事項
- 労働契約の期間
- 労働場所
- 仕事内容
- 休日・休暇
- 賃金
- 通勤交通費
- 就業にかかる諸経費
- 手当・昇給・賞与・退職金
- 研修期間・試用期間
- 社会保険の適用
- 退職に関する事項
- 休職に関する事項
- 契約更新の条件(契約社員の場合)
- 転勤・異動・出向の有無
また、在宅ワーク詐欺といい、良い条件で虚偽の求人を作成し、個人情報や金融資産などを盗もうとするケースもあります。引きこもりの人でリモートワークが可能な仕事をしたい場合は、以下に注意してください。
在宅ワーク詐欺の可能性がある求人
- 求人の内容が現実離れし、良すぎる条件になっている
- 採用企業の情報がほとんど掲載されていない
- オンラインで警告が見つかる
- 採用企業が採用に意欲的すぎる
- 働くためにお金を払う必要がある
- 採用企業のコミュニケーション能力が低い
引きこもりの人が特にチェックしておくべき労働条件は、休日・休暇です。休日・休暇はリフレッシュするために必要なものであり、特に引きこもり明けの人にとっては必要な時間の確保になります。
生活習慣を正しておく
一日中寝てしまうなど、生活習慣が乱れている人は、社会に出る前に生活習慣を正しておきましょう。リモートワークであっても、始業時刻は決まっていることもあり、規則正しい生活に慣れておくことで就職後もスムーズに働くことができます。
生活習慣の正し方
- 朝決まった時間に起きる(6:00~9:00の間が目安)
- 3食しっかり食べる
- 夜決まった時間に就寝する(22:00~0:00の間が目安)
- 1日10分程度軽く運動をする
特に栄養バランスの良い食事をとったり、軽く運動をしたりすると自律神経が整い、前向きになれると言われています。
社会生活に慣れ、またネガティブな気持ちをできるだけ払拭するために、生活習慣を正しておきましょう。
単発のアルバイトなどで仕事に慣れておく
仕事をこなせるか不安という人は、単発のアルバイトをして仕事に慣れておくことがおすすめです。仕事を始めるのが怖いという人は、たとえば植物が好きなら花屋で働いてみるなど、好きなものをきっかけに始めてみてはいかがでしょうか。
もしくは、就職をしたい仕事が決まっているのなら、それに関連するアルバイトもおすすめです。たとえばデータ入力の仕事をしたいのであれば、入力作業のあるアルバイトを始めましょう。
単発のアルバイトであれば、長期間働く必要がないというプレッシャーから、取り掛かりやすいと考えられます。また、アルバイトの仕事を一つひとつこなすことで、自分にも仕事ができるのだという自信になります。
まったく働いたことがないという人は、まずは関心が持てる単発のアルバイトを見つけてみましょう。
内定後に複数の社員との面会の時間を設けてもらう
入社後に人間関係を構築できるか不安だという人は、内定後に企業にかけあい、複数の社員との面会を設けてもらいましょう。
特に、配属される部署の人と話す機会があると効果的です。直観的にどう感じるか考えてみてください。マイナスな感情を抱くのであれば、入社後社風とのミスマッチを感じたり、大きなストレスを抱えるリスクがあるので、入社は控えた方が良いかもしれません。
もし苦手意識を抱かなかったり、居心地の良さを感じるのであれば、入社も考えてみましょう。できるだけ多くの人に会い、ミスマッチがないか検討してくださいね。
- 社員との面会を依頼したら断られたのですが、ほかに社員と接触する方法はありますか?
OB・OG訪問などを使う方法があるが入社を再検討しよう
内定を受けた後にもかかわらず社員との面会を断られるとなると、内定式などのイベント以外で会社を通して公式に会うことは難しいでしょう。
学校のOB・OGを通して紹介してもらうという方法がありますが、非公式な面会という形になり、あまり双方にとって良い形とは言えません。
そもそも内定者を不安にさせるような態度を会社側が取るという事態が生じている時点で好ましい状況とは言えないので、その時点で入社するのはリスクが高いかもしれません。
一人でも働けるようなスキルを身に付ける
たとえ人間関係に悩んだとしても、一人でも働けるようなスキルがあると、いつでも辞められるのだと気が軽くなり、悩みを抑えることができます。
たとえばエンジニアとして就職しプログラミングの知識やスキルを身に付けると、「たとえ辞めても就職先はある」と考えられ、周囲の人に必要以上に気を遣うこともなくなり、人間関係の悩みも減ると考えられます。
また、スキルを付けることを目標としてほかのことは気にしないようにしていると、人間関係の些細な悩みは気にならなくなり、ストレスが減るとも言えます。
引きこもり経験があっても大丈夫! 不安を最大限払拭したうえで仕事を選ぼう
引きこもり経験がある人は、仕事ができるのか悩んだり、いざ仕事を始めようと思ってもどのような仕事が向いているかわからない人が多いと思います。
しかし、引きこもり経験があっても問題ありません。あなたを必要としている会社は必ずあるので、ぜひ自信を持って就職活動をしてくださいね。
どうしても不安が残る場合は、記事で解説した対処法を参考に、悩みを解決したうえで就職すると、より前向きに仕事に取り組めるようになりますよ。
引きこもり経験やあなたならではの強みを活かし、ぜひ良い仕事を見つけてください。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見るまずは仕事を始めようとしている自分を認めてあげよう
引きこもりでできる仕事があるか悩んでいたり、仕事を探している人は、働く意欲がきちんとある人です。このような人については、まずは自分の今の環境から抜け出そうという考えを持っているので、その意欲がある自分自身を認めてあげてください。自分を認めてあげることで自己肯定感が高まります。
その後、自分がどのような仕事に就きたいのかを少しずつで良いので考えてみてくださいね。
自己理解を深め客観的に自分を見て仕事を選んでみよう
働くということについては、人それぞれの考えや目的から実施される行為です。
引きこもり傾向にある人は、周りの意見よりも、自分に合った仕事は何なのかということを冷静に考えてみてください。冷静に自分を見つめるためには自己理解を徹底しましょう。
自分自身の性格や能力、その他さまざま、考えを巡らせ今まで気づかなかった自分を知ってください。その気づきを元に職業を選択すると良い就職活動になりやすいです。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細