ニートから就職は可能! 成功に導く3つの方法を解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー

    Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう

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  • キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者

    Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる

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この記事のまとめ

  • ニートの就職活動はもっとも若い今始めるべき
  • ニートが選考を突破するためには働く意欲をアピールすることが重要
  • スタートを切りやすい業界や職種をチェックしよう
  • この記事を読んでいる人に
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「ニートからの就職は難しそう」「ニートを採用してくれる企業はあるのかな」とニートの就職はハードルが高いと考えている人は多いですよね。確かに正社員としての経験やスキルを持った人に比べると、ニートの就職は難航してしまう傾向にあります。

就職先がなかなか決まらず途中で諦めてしまう人や「今すぐ働かなくてもいいかな」と先送りにしてしまう人もいますが、ニート期間が長引くほど内定へのハードルは高くなってしまいます。今がもっとも好機だと捉えて、就職活動に全力を注げれば、「頑張って良かった」といえる未来がきっと待っていますよ。

この記事ではキャリアアドバイザーの永田さん、柴田さん、田邉さんのコメントを交えつつ、ニートの就職に関する疑問に徹底的に答えていきます。少しでも就職を考えているニートの人は、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

ニートからの就職は本当に可能? 就職に対する不安や疑問を解消しよう

働いた経験がない人にとっては、就職は未知のことだらけですよね。まずは、就職に対する不安や疑問を解消し、意欲的に就職活動が進められる環境を整えることが重要です。

就職活動に難航するケースが多いですが、内定を獲得し活躍している元ニートの人は大勢います。「ニートだから就職はできない」と諦めず、対策を練りながら計画的に就職活動を進めていきましょう。

記事ではまず、ニートの定義や企業側から見たニートのイメージを説明。その後、ニートの人が抱えている不安や疑問に回答します。そして、ニートから就職を成功させる3つの方法や就職活動を進めるうえでの心得を解説。ニートの人が利用できる就職支援機関やサービスも紹介しています。

ニートの人がまずやるべきは、就職に対する不安や疑問を解消し、覚悟を固めることです。覚悟を固めて就職活動を進めましょう。

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そもそもニートとは? 定義と世間のイメージを押さえよう

ニートの定義と世間のイメージ

そもそも「ニート」の正確な定義を知っていますか。「自分は無職だからニート」と認識している人の中には、厳密にはニートではなくフリーターに該当することも。

また、ニートとフリーターという分け方だけなく、既卒や第二新卒のような分類の仕方もあります。自分がどのように分類されるのかを自覚することで、就職市場での立ち位置がわかります。そうすると、通過しやすい求人が見分けられるようになったり、選考対策が立てやすくなります。

まずは、自分の立ち位置を自覚するために、ニートの定義と世間からのイメージを把握しておきましょう。

ニートとフリーターの違い

内閣府による平成15年版国民生活白書では、フリーターを「15〜34歳の若年(ただし、学生と主婦を除く)のうち、パート・アルバイト(派遣などを含む)および働く意志のある無職の人」と定義しています。

つまり34歳以下で、働いていないとしても就職しようという意志がある時点で、厳密にはニートではなくフリーターに該当するのです

フリーターの定義はこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてくださいね。
フリーターとは? 正社員とのリアルな違いや将来性を徹底解剖

既卒や第二新卒に該当する場合も

既卒とは

大学・大学院・短大・専門学校・高校などを卒業後就職せず、正社員経験が一度もない卒業後3年以内の若者を指す

第二新卒とは

大学・大学院・短大・専門学校・高校などを卒業後、新卒で入社した会社を数年のうちに離職、もしくは在職しながら転職活動をおこなっている求職者を指す

現在は無職という人の中で、学校を卒業してから数年しか経過していない人は、既卒か第二新卒に該当します。一度も職務経験がない人、もしくはアルバイトの経験しかない人は既卒。一度は企業に正社員として入社した人は第二新卒に該当します。

既卒や第二新卒を積極的に受け入れている企業は多数あります。該当する人は「第二新卒歓迎」の中途採用や、「既卒応募可」の新卒採用をチェックしてください

第二新卒の具体的な定義や新卒採用に応募できるかどうかについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
第二新卒に該当するのはいつまで? ベストな転職時期を見極める方法

第二新卒と既卒の就職活動の進め方はこちらの記事で解説しています。応募できる求人の見分け方や選考で効果的にアピールする方法を確認してくださいね。

第二新卒
第二新卒の転職必勝法|納得のいくキャリアを見つける3つのコツ

既卒
既卒の就活を確実に成功させる5箇条! ストレスなく進める秘訣

大学や大学院を中退していて「就活の進め方がわからない……」という人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。内定までのコツを解説しています。

大学中退者向け
大学中退者の就職成功ロードマップ|内定を勝ち取る面接対策も解説

大学院中退者向け
大学院を中退したら終わり? 5ステップで就職を成功させよう

一般的なニートのイメージ

「働く意志がある時点でニートではなくフリーターに区分される」のが、内閣府の定義ですが、一方で世間はそのとき働いているかどうかでフリーターとニートを分ける傾向にあります。つまり、企業の担当者も経歴を見て、現在働いていない人はニートと区別すると考えた方が良いでしょう。

働いていない人に対しては、「なぜ働いていないのだろう」「働きたくない理由でもあったのかな」とさまざまな疑問を持ちます。そして、内定を出したとしても真面目に働いてくれるのかなという懸念はより強いといえます

よって、ニートからの就職は比較的ハードルが高くなりやすいのが現実です。しかし、そのハードルを乗り越えることは不可能ではなく、乗り越えた先にはさまざまな可能性が広がっています。ぜひ前向きな気持ちで就職活動に取り組んでください。

アドバイザーコメント

採用側の懸念は継続して勤務できそうかどうか

内閣府の調査によるニートの定義としては「進学も就職もせず教育訓練も受けない15~34歳の若年無業者」としています。「Not in Employment, Education or Training」のそれぞれ頭文字をとってNEETと呼ばれています。

まず、採用側がニートを採用するうえではやはり、「継続して勤務できそうかどうか」の見極めが一つのポイントになってきます。

これまで就業経験がありながらも何かをきっかけに就業できない状態が続いてしまったのか、はたまた家庭の環境に問題があり就業すらできなかった状態なのか、ニートと一言で言っても人それぞれの理由が存在します。そのため、企業側もその人の背景をしっかり理解して判断することが重要になってきます。

ニートでいた自分を受け止められているかが重要

一方で雇用される側として力を入れていきたいのは、「働く意欲」を積極的に示していくことです。これまで働くことから離れていた分、そこがマイナス要素として映ってしまうのは仕方ありません。

ニートであることをポジティブに捉えるというよりも、まずはその自分を受け入れることから始めましょう。そのうえで客観的に自分を見つめ直した様子を、真摯に自分なりの言葉で先方に伝えることができれば、熱意は伝わることでしょう。

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既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

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やりたいことがないニートの人必見! 就職を目指す方が良い4つの理由

やりたいことがないニートの人必見! 就職を目指す方が良い4つの理由

  • 将来的に生活が楽になる
  • やりがいは仕事をしながら見つけられる
  • 社会的信頼を得ると選択肢が広がる
  • 人とのかかわりを作れる

明確にやりたい仕事が決まっていたり、一途に働きたいと思えるくらい就職に対して熱量があるに越したことはありませんが、それはあくまで理想です。

「やりたい仕事が見つからない」「心の底から働きたいと思えない」というように、就職に意欲的になりきれない人にも、就職を強くおすすめします。その理由が4つあるので、ここから解説していきますね。

今就職をするか、ニートのままでいるか、という選択は将来を大きく左右します。先のことを具体的に想像するのは難しいですよね。4つの理由を押さえて、就職しない未来と就職した未来を比較して、自分が選ぶべき道を見極めてください。

やりたいことがわからない人は、こちらの記事でやりたいことの見つけ方を解説しているので併せて参考にしてくださいね。

したい仕事がないニートからの仕事探し
したい仕事がないニートの仕事の見つけ方を解説! 原因別の解決法も

やりたいことがわからないときの仕事探し
やりたいことがわからない人必見! 隠れた本心を見つける思考・行動

「働きたい」と強く考えているときの仕事探し
専門家に聞く「働きたい」の叶え方| 即効5ステップを実践しよう!

自分にとっての働く意味を見つけると、納得感を持って就職活動をスタートさせられます。こちらは新卒向けの記事ですが、さまざまな人が共感できる働く意味を解説しているのでぜひ参考にしてください。
働く意味ってあるの? 納得して就活を進める考え方を解説

やりたいと思える仕事がなかったので就職せずにニートになりました。今もこれといったものは見つかっていません。

柴田 登子

プロフィール

働き始めてからでもやりたいことは見つけられる

ニートになることなく新卒であっさり就職する人がみな、「やりたいことはこれです!」と断言できたから内定を勝ち取ったわけではありません。

また、就職活動をしながら、あるいは働き始めてからやりたいことを見つけた人は案外多いものです。就職する前からやりたいことを見つけておく必要はありません。

これまでの経験や専門性を整理してアピールポイントをまとめ、「何ができるか」を明確にしておくと良いでしょう。

①将来的に生活が楽になる

お金を得るために就職を検討し始めた人は多いのではないでしょうか。就職にあたって、お金を得ることも立派な理由です。

生活していくにはお金は必要不可欠です。そして正当な手段でお金を得るためには、働くしかありません。ぜひ、「収入を得たい」という気持ちを大切にしてください。

また、お金を得ることは自分の将来を豊かにするためにも必要です。働き始めて最初のうちは、ニートのときよりも自由な時間が各段に減って、負担は大きく感じるでしょう。しかし長期的に見れば、ニートのままでは得られなかった収入を得ることで、生活は豊かになるのです

永田 修也

プロフィール

働いて収入を得るというのは単純にお金が手に入るだけではありません。自分が働いて会社に貢献することで自信につながったり、上司や先輩、同僚から認められることで自己肯定感も向上させることができます。

②やりがいは仕事をしながら見つけられる

多くの人は仕事で経験を重ねるうちに、「この仕事のこういうところが好き」「最初はできなかった仕事ができるようになってうれしい」などと、充実感や満足感を味わえる瞬間が増えていきます。

今は仕事に対して前向きに取り組める自信がなくても、仕事を始めてからやりがいを見つけられる可能性は充分にありますよ

③社会的信頼を得ると選択肢が広がる

人となりを知っている相手同士であれば、無職だからといって信頼度が変わることは少ないかもしれません。ただ、初対面の人と関係を築くときに、仕事をしているかどうかで信頼度が大きく変わることがあります。仕事をしているという事実は、一定の責任能力があることを裏付けられるのです。

わかりやすい例ではクレジットカードの審査が挙げられます。正社員でない人は、支払い能力に懸念を持たれて審査が通過しにくい傾向があります。このように、働いていないと、社会的信頼を得られないケースは多数あり、それによってニートの人の選択肢が限られていきます。

社会的信頼を得て選択肢を広げたいという考えがあるのであれば、就職を目指した方が良いでしょう

④人とのかかわりを作れる

人とかかわるのが苦手という人もたくさんいますよね。しかし、共通の趣味や話が合う相手であれば、一緒にいて楽しいのではないでしょうか。仕事をして人脈を広げていくことで、そのような人と出会える可能性も広がっていきます。

仕事で自分とは立場や価値観が異なる人と接することによって、自分の視野が広がることもあります。また、人脈が増えれば、いざというときに力になってくれる人が現れるなど、助け合いの関係性を築けることもあるでしょう。人とのかかわりを作ることが、将来を豊かにすることにもつながりますよ。

アドバイザーコメント

就職することで成長を通じて人生を豊かにできる

就職するメリットを知っても、ピンときておらず就活をするモチベーションが上がらないと感じている人もいるのではないでしょうか。しかし、仕事を通じて得られるものは非常に大きく、人生をさらに好転させるきっかけになります。

就職をすると今までよりも社会的な責任がともなうため、「社会や顧客のために何ができるのか」を考えるようになるためです。その責任を果たすために自分に足りないことを見つけ、成長の機会を自分で作ることができるようになります。

仕事は成長のきっかけを与えてくれる

具体例として営業職として仕事をするときを考えましょう。人材不足で悩んでいる企業に対して企業の悩みが解決できる人材を紹介するとしても、あなたの提案力がなければ、企業は人材採用をしないかもしれないですよね。

この経験を通じて、人を求める企業や仕事を探す求職者の悩みを解決するために提案力が必要ということがわかり、自分のスキルを磨くきっかけになります。

就職すると責任がともなうため、自分に必要なことを見つめ直す機会が多く、成長するきっかけも多いです。そのため、仕事を通じて圧倒的な成長を遂げることができますよ。

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既卒の就活では、限られた選択肢の中から、いかに自分に合った仕事を見つけるかが重要です。しかし、自分だけで考え込んでも、なかなか答えは見つからないこともありますよね

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ニートの人が抱く就職へのマイナスイメージと適切な考え方

ニートの人が抱く就職へのマイナスイメージと適切な考え方

  • 面接で質問攻めにされそう
  • ブラック企業に就職してしまいそう
  • 職場でなじめなさそう
  • 与えられた仕事がこなせるか不安
  • ニートだからと門前払いされそう

将来のために就職するべきだとは思っていても、働くことに対して不安や疑問を抱えたままでは、踏み出せないという人もいますよね。ここでは、多くのニートの人が抱く就職へのマイナスイメージと適切な考え方を解説していきます。不安や疑問を解消して、本格的に就職活動をスタートさせましょう。

冒頭で、就職に対する覚悟が必要だと述べました。覚悟が固まっていない人を多くの面接官は見抜くことができます。そして、「入社してもすぐに辞めてしまいそう」と内定を出すことは難しくなってしまいます。

マイナスイメージの中には事実のものもあり、それはニートの人にとってこれから直面するかもしれない厳しい現実です。現実や正しい情報を受け止めて、覚悟を持って就職活動を始めましょう。

①面接で質問攻めにされそう

就職活動の選考は通常、書類選考、適性検査、面接の順で進んでいきます。この中でも面接への苦手意識が強いという人は多くいます。特にニートの人であれば、経歴について「なぜ働いていないの?」と、問い詰められそうというイメージが強いのではないでしょうか

面接でニートであることを問い詰められそうで不安です。ニートに対して厳しい面接官は多いのでしょうか。

永田 修也

プロフィール

ニートにだけきつく当たっている可能性は低い

ニートに対してだけ特に厳しい面接官というのはあまり聞いたことはありません。どんな応募者に対しても平等に接する分、逆に厳しく映ってしまうのかもしれません。

問い詰められていると感じたとしても、決していじめようと思ってやっているわけではなく求職者を見極めるために真剣に選考していると捉える方が良いでしょう。

面接は相互理解の場と捉える

面接は面接官が求職者をジャッジする場と捉えがちですが、一方で求職者側が企業をジャッジする場でもあります。面接官と求職者は対等な立場です。それは学生であろうが、正社員であろうがニートであろうが変わりません。

中には厳しい口調で質問する面接官や、ニートになった理由について問い詰める人もいるでしょう。しかしそれは、ニートの人を責め立てたいというより、応募者の人柄や経歴について理解を深めたいという意図がある可能性が高いです

面接官のことを恐れる必要はありません。応募者としても、「この企業は良い企業なのかな」「自分にとって働きやすいのだろうか」と理解を深める姿勢も忘れないでください。

②ブラック企業に就職してしまいそう

極端な長時間労働やサービス残業の強制、給料の未払い、社員間のハラスメントが横行しているなど、労働環境が整っていない企業をブラック企業と称します。せっかく仕事を始めても、就職先がブラック企業だったら働き続けられる気がしませんよね。

ニートの人は経験者と比べると就職市場で不利になるため、選択肢は限られていると思われがちです。限られた選択肢の中にはブラック企業しかないのではないか、と不安に思っている人も多いでしょう。

こちらはフリーター向けの記事ですが、労働環境が悪い企業にありがちな特徴を解説しているので、ブラック企業に就職したくない人はぜひチェックしてください。
フリーターから正社員になる7つのコツ! おすすめの職種も紹介

一度の就職ですべてが決まるわけではない

「ブラック企業には絶対に入社したくない」と考えている人の中には、入社したら一生その企業で働かなければならない、もしくは辞めたら逆戻りして一生ニートというように、一度の就職ですべてが決まると考えてしまいがちです。

しかし、就職した後にもさまざまな選択肢があります。入社した企業で定年まで働く人ももちろんいますが、スキルを身に付けてさらに待遇が良い企業に転職するという選択肢もあります

たしかに、転職を繰り返してしまうのはデメリットも多いため、企業選びは慎重にしなければなりません。しかし、ブラック企業を恐れて就職を辞める必要はないといえるでしょう。

こちらは新卒向けの記事ですが、ホワイト企業の見つけ方や業界別のホワイト度を解説しています。ホワイト企業に就職したい人は、ぜひ参考にしてください。
ホワイト企業とは? 入社後に絶対後悔しない企業選びの方法を徹底解説

ニートでもホワイト企業に入社することはできますか。

ニートでもホワイト企業に入社できる

実績がないと、条件が悪いブラック企業にしか就職できないのではないかと不安になりますよね。しかし、実績がないニートであってもホワイト企業に就職することは十分可能ですよ。

企業によっては未経験者を募集していることもあり、学生時代に培った経験や強みを評価されて採用につながることもあります。

また、ブラック企業かどうかを見極めるポイントもあるため、焦らずにきちんと情報収集をすれば失敗せずに就職できますよ。

ブラック企業にはさまざまな種類があります。以下の記事ではブラック企業の特徴を4つの場面から詳しくまとめているので参考にしてみてください。

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「ブラック企業を避けて就職したい!」と考えている人が大半なのではないでしょうか。記事ではキャリアコンサルタントとともにブラック企業の特徴について解説します。ブラック企業かどうかを見極める方法も紹介しているので、仕事探しをしている人はぜひ参考にしてくださいね。

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ブラック企業の特徴|4つの場面でアウトな企業を見抜く方法を紹介

③職場でなじめなさそう

人と会話をするのが苦手だったり、コミュニケーション能力に自信がないという人もいますよね。会社員として働くとなると、社員同士で連携しなければならない場面が多々あるため、人間関係は気になるでしょう

「先輩や上司に嫌われてしまわないかな」「浮いてしまったらどうしよう」といった不安を持つニートの人は多くいます。

誰しもなじむのには一定期間必要

たしかに、初対面の相手に対しても積極的に話しかけ、すぐに打ち解けられる人はいますが、一方で職場の人とうまくやっていけるか不安を感じながら入社する人の方が大多数です。

「浮いてしまったらどうしよう」「上司から嫌われないようにしなきゃ」と、最初のうちは慎重に周りをうかがっていても、コミュニケーションを重ねていくうちに、接し方がわかってきて慣れる人がほとんどです。

また、なじめるかどうかは一人の責任ではありません。新しい人がスムーズになじめるようにフォローするのは職場側の役割でもあります。一人で重く考え過ぎず、長い時間をかけて信頼を獲得していきましょう

柴田 登子

プロフィール

職場の人は大抵、新卒ではない年齢であればそれなりに社会経験やビジネスでの常識があると考えて指示や仕事の割り振りをします。そんなときに、わからないまま対応をするといつまでも正しいやり方を覚えられません。

ニートだったと断言せずとも「この会社が初めてなのでよくわからないのですが」と基本から教えてもらうよう心掛けましょう。

④与えられた仕事がこなせるか不安

ニートの人の中には、自分に仕事をこなせる能力があるのかわからず、自信が持てない人もいるでしょう。特に職務経験がない人にとっては、仕事のイメージ自体が漠然としていて、不安は大きいですよね

中には「ミスや失敗をしてしまいそうで働くのが怖い」と考えている人もいるようです。

以下の記事では、働くの怖いという状況から脱するための方法を解説しています。働くのが怖いと感じている人は参考にしてみてくださいね。
働くのが怖い人必見! 怖いと感じる原因と脱却するための方法を伝授

人間であればミスや失敗は当たり前

「うまくやらなきゃ」「ミスをしないようにしないと」という責任感が強い人ほど、ミスや失敗をしてしまったときのショックは大きくなります。責任感は仕事をしていくうえでとても大切ですが、完璧にできない自分を受け入れることも必要です。

どんなに気を付けていても思わぬところでミスをしたり、同じ失敗を繰り返してしまうこともあるでしょう。しかし、そもそも人間がおこなう作業にミスや失敗の可能性があるのは当然です。

最初からすべてうまくやろうとせず、一つひとつできることを増やしていきましょう

たしかに、ミスや失敗を想像すると思い切って行動することができないですよね。しかし、失敗をすると自分ができないことが明確になり、成長する機会を得られます。失敗を学びにつなげると、できることが日々増えていきますよ。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活では、限られた選択肢の中から自分に合った仕事を見つけることが重要です。しかし、本当に自分に合った仕事とは何か、見つけるのは簡単ではありませんよね?

そこでおすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの個性や強みに最適な仕事、そして、あなたが就活でアピールできるポイントが分かります。

自分に合った仕事を見つけ、自信を持って就活を進めるためにも、 ぜひ就活を始める前に「適職診断」を試してみてください。

⑤ニートだからと門前払いされそう

「そもそもニートって就職できるの?」「ニートを受け入れる会社ってあるの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。就職活動を始めても、どうせどこからも内定をもらえないんだとしたら、就職活動をやる意味もないと考えてしまいますよね。

門前払いされるかどうかは応募する企業次第

ニートだからというよりは企業が求めているスキルが備わっていないことが理由で、応募できないということはよくあります。求人情報には「応募条件」や「応募資格」という項目があり、ここには「法人営業経験3年以上」「人事経験あり」のように、応募者に必須としている条件や資格が記載されています。

一方で、「未経験歓迎」「社会人経験なし可」などと広く応募を受け付けている企業もあります。よって、応募を受け付けているかどうか(=門前払いされるか)は企業次第といえます

目的のないニート期間が続くのは危険! 早めに就職活動を始めよう

未経験として就職活動を進めていくとなると、若さは強力な武器になります。若いということは、社会人としてまだまだ先が長いということです。企業のリソースを割いて教育するのであれば、長期的に活躍してくれる可能性が高い人材を雇いたいと考えます。よって、未経験のまま年齢を重ねていくとそれだけ就職では不利になる傾向にあります。

「資格を取るため」「病気の治療に専念するため」など、何か目的や事情があって無職の状態を選んでいるのではなく、「なんとなく」や「やりたいこともないし……」など明確な理由や目的がないのであれば、早めに就職活動を始めましょう。

アドバイザーコメント

これからの人生で一番若いのは「今日」

既卒者の就職活動では経験やスキルが重視されます。一方で新卒の採用活動ではアルバイト以外の就業経験がないため、その人物の持つ可能性や人柄を中心に評価し採用します。

ニートの人も働いた経験がまったくないか、あるいは短い期間のみの場合が多いため、ほぼ新卒と同様の評価軸で採用が決まります。

新卒の場合、企業は経験ゼロの人物にビジネスマナーやビジネスマインド、そして仕事に必要な知識や技術などさまざまな研修や訓練を施します。

ついこの間まで学生だった人を、時間とお金をかけて育てるのです。そこまでするのは、これから長きにわたってその企業で活躍してほしいと考えているためなのです。

企業は1年でも長く働ける人材を求めている

だからこそ新卒や第二新卒、またニートの人たちなど、成長の伸びしろや今後の可能性を期待して採用する人たちには1年でも長く働いてほしいと考えるのは当然のことです。

ニートで職務経歴がほとんどない人は「まだまだ大丈夫」と暢気に構えずに、一日でも早く就職した方がより内定の可能性が高くなります。誰でも先送りしているうちに毎日歳をとっていきます。ほんの少しの差でも、自分が有利なうちに動くことは大切なことです。

ニートから就職を成功させる3つの方法

ニートから就職を成功させる3つの方法

  • 自己分析を通して就職への覚悟を固める
  • 入念な企業研究で入社意欲をアピールする
  • スタートを切りやすい業界や職種を中心に応募する

ここからは、ニートの人が就職を目指すうえでやるべき3つのことを解説していきます。ニートという肩書きが就職活動で不利になることは確かにあります。だからこそ、ほかの求職者よりも時間をかけて対策をしましょう。

経験不足をカバーするのは「意欲」です。選考で採用担当者に意欲が十分伝わるようにするためにも、3つの方法を実践してくださいね。

あなたが受けないほうがいい職業をチェックしよう

診断スタート

・自分の強みと弱みがわからない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

①自己分析を通して就職への覚悟を固める

自己分析とは

自分のこれまでの経験や思考を整理し、自分の価値観などを探っていく作業

「自己分析」という言葉を初めて聞いた人もいるかもしれません。自己分析は、自分の過去の経験や思考を分析しながら、自分の能力・特性・価値観・長所・短所・なりたい姿を理解することです

「わざわざ過去を分析しなくても自分のことはすでにわかっている」という人もいるかもしれません。しかし、一つひとつ過去に起きた出来事を分析すると、自覚していなかった自分の考え方や強みが見つかるのです。

自己分析は意外と1人でやるのは難しいため、就職エージェントを利用することをおすすめします。

とりあえず自分で自己分析をやってみようという人はこちらの記事を参考にしてください。新卒向けの記事ですが、手順はほとんど共通しています。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

マインドマップやシートを使った自己分析もおすすめです。自分がやりやすい方法を実践してください。

マインドマップ
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説

自己分析シート
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選

自分の能力や価値観がわかったら、ニートの人は就職への覚悟を固めるためにさらに掘り下げて分析するべきことが3つあります。

ニートの人が就職への覚悟を固めるために分析するべきこと

  • 無職期間ができた経緯を整理する
  • ニートを辞めて就職したい理由を明確にする
  • やりたいこともしくはできることを仕事と結びつける

永田 修也

プロフィール

ニートの経験がある人の場合、何かしら挫折を経験したり過去の自分に劣等感を持っている可能性があります。

そのため、過去の自身の出来事と客観的に向き合うためにも、ライフイベントごとにどんな心境だったのかきちんと自己分析しておくことは重要です。

無職期間ができた経緯を整理する

「なぜニートだったのか」「これまで働かなかった理由は?」という質問は面接で必ず問われるものとして、対策をしておきましょう。よって、自己分析を通して無職期間ができた経緯も明らかにしましょう。

やむを得ない事情があったという人は、それを他人に説明できるように言語化しましょう。また、資格取得や留学などの目的があった人は、「なぜ無職期間を作ってまでその資格を取得したかったのか」という理由まで自分に問いかけて明らかにしてください。

特に理由もなくニートだったという人も、経緯はしっかり振り返ってください。「学生のときに就職活動をしたが内定が取れなかった」「やりたい仕事が見つからなかった」などさまざまなケースがありますよね。

選考に向けて回答を考えるのであれば、無職期間ができたことに対する振り返りやニート期間に得られたことも考えておくと良いでしょう

ニートを辞めて就職したい理由を明確にする

無職期間ができた経緯が整理できたら、ニートを辞めて就職したい理由も明確にします。やむを得ない事情があったり、資格取得や留学などの目的があった人は、事情に片が付いたり、目的が達成できたからという人がほとんどですよね。

特に掘り下げてほしいのは、なんとなくニート期間を過ごしてきた人です。元々働くことに意欲的であったらなんとなくニートにはならないでしょう。ニート期間を過ごしている中で、心境の変化があって就職をしようと決意したはずです。その理由を明確にしましょう。

理由が筋が通ったものであるほど、就職に対する覚悟が固まります。ニートから働くとなると、身体的にも精神的にも負担がかかるという人がほとんどです。そこを乗り越えるためにも、ニートを辞めて就職したい理由を明確にしておく必要があるのです

やりたいこともしくはできることを仕事と結びつける

自分に合った仕事を見つけるためにも、自己分析を通して、やりたいことやできることを自覚しておく必要があります。

「モチベーションが上がった出来事」を中心に振り返るのがおすすめです。モチベーションが上がった原因を分析していくと、「人から感謝された」「緻密な作業に黙々と取り組むのが楽しかった」というように、やりたいこともしくはできることが見えてきます。

興味がある求人が見つかったら、仕事内容とやりたいこともしくはできることと結び付けてみてください。たとえば、百貨店の販売員であれば商品を購入した顧客から感謝をされることもあるので、「人から感謝される仕事をしたい」というやりたいことと一致しています。

選考でも、自分のやりたいこともしくはできることが仕事とマッチしていることを志望動機にすると、納得感が得られますよ

無職からの就職については以下の記事でまとめています。仕事探しの方法を詳しく解説しているので参考にしてみてください。
無職期間は工夫次第で武器になる! 仕事探しと市場価値アップのコツ

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②入念な企業研究で入社意欲をアピールする

最初に、経験不足をカバーするのは「意欲」だと述べましたが、自己分析を通して就職への覚悟が固まればそれは意欲として企業に伝わります。さらに、意欲として伝わるのが企業に対する熱意です。

企業に対する熱意は、企業研究をどれだけしているかで評価されると考えてください。「自社についてよく調べてるな」となると、それだけ企業で働きたいという気持ちは強いと判断できるのです。

企業研究を入念におこなうのは、選考で受かるためだけではありません。ブラック企業を見抜く目的や、具体的な仕事内容を知って自分のやりたいこともしくはできることに本当にマッチしているのかを確かめる目的もあります

企業研究のやり方はこちらの記事で解説しています。新卒向けの記事ですが、ニートの人も同じ手順で進めて問題ないのでぜひ参考にしてください。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!

柴田 登子

プロフィール

企業研究で得られた情報を踏まえて、自分がこの会社で「何がしたいか」「何ができるか」を、志望先企業に対する貢献に結びつけながら示すようにしましょう。

自分のキャリアパスを敷かれたレールに乗るのではなく自分で見出し、かつそれが会社にとって役立つことを示せると評価は高くなります。

③スタートを切りやすい業界や職種を中心に応募する

ニートから就職を成功させる3つの方法の最後は、応募企業を選ぶときのコツです。ネットで求人を検索すると数え切れないほど多くの企業が募集を呼びかけています。ただ、求人がたくさんあるとはいえ、選びたい放題というわけにはいきません。

せっかく準備をして面接まで受けたのにお見送りされる、というケースが続くのは避けたい人も多いでしょう。なるべくスムーズに就職先を決めるためにも、数多くの求人の中から未経験でもスタートを切りやすい業界や職種を中心に応募しましょう

スタートを切りやすい業界や職種の例

  • 営業
  • 販売スタッフ・接客
  • 製造ラインスタッフ
  • ヘルパー
  • 警備員
  • ITエンジニア
  • 建設業
  • 林業
  • 造園業

上記のように、スタートを切りやすい業界や職種をおすすめする理由は以下の2つです。

スタートを切りやすい業界や職種をおすすめする理由

  • 不人気=楽しくない仕事とは限らない
  • 人材不足の仕事はこれから成長する可能性が高い

不人気=楽しくない仕事とは限らない

なり手がいないから未経験者を採用しているのではないか、つまり人気がない仕事なのではないか、と考える人もいますよね。確かに上記で取り上げた仕事は、華やかなイメージがなかったり、脚光を浴びることが少ないため、人気が高いとはいえないかもしれません。

しかし、不人気だからといって楽しくない仕事とは限りません。紹介した業界や職種はどれも社会貢献性の強い仕事なので、「人の役に立ちたい」という気持ちがある人にとってはやりがいを感じられる場面は多いでしょう

また、不人気と思われている仕事にも楽しさを見出して定年までやりきる人たちも大勢います。世間の評価や先入観に捉われず、自分のやりたいこともしくはできることに一致するかという観点でチェックすると、マッチする仕事が見つかりやすくなりますよ。

楽しい仕事に興味がある人は、以下の記事も参考にしてください。
楽しい仕事20選|3ステップで自分にぴったりの仕事を見つけよう

楽しく仕事ができるかどうかは、仕事が自分に合っているかで決まります。自分に合った仕事を見つけましょう。
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説

人材不足の仕事はこれから成長する可能性が高い

人材不足の仕事と聞くと、不安定な仕事やブラックな労働環境を想像してしまう人もいるかもしれません。しかし、市場が勢い良く成長しているために人員の数が追いついていないという原因も考えられます。

たとえば、情報技術を活用したサービスを展開するIT業界は、近年でオンライン化が拡大し、今後もますます発展していくことが予想されますが、市場の成長に人手が追いつけておらず、人材不足という課題を抱えています

今幅広い人材採用をしているうちに仕事に就くことで、後々は人気業界のトップランナーになれる可能性も秘めているのです。

アドバイザーコメント

客観的に自己理解を深めて面接での自己アピールにつなげよう

ニートの人には転職を成功させるために、自己理解を深めることをおすすめします。

自己分析にもつながってくるとは思うのですが、自己分析というよりも、もっと自分の人生を通して「自分とはどういう人物なのか」というのを、ざっくりとでも良いので把握しておくことが重要です。

なぜかというと、自分という人間がどういう性格で、どのような行動特性があって、どのような考えの偏りがあって、ということがわかっていなければ面接で相手に説明できるように言語化するのは難しいと思われます。

言語化できない人は周囲の人から意見をもらおう

これまで働くという選択をしてこなかったのであれば、客観的に自分を見たことがなかったり、苦手な人も多くいるでしょう。そういう意味でも、まずは他者からの意見をもらうことにチャレンジしてみるのが良いかもしれません。

親や兄弟をはじめとして、友人や知人、久しぶりに会った恩師、転職エージェントを利用した際にもらったフィードバックなどなんでも良いと思います。

まずは「誰かに意見をもらうこと」に慣れ、それらをまとめてみて自分は世間にはどのように映っているのかを分析して、客観的な方向から自己理解を深めていきましょう。

今日から実践! ニートとして就職を実現させるための3つの心得

今日から実践! ニートとして就職を実現させるための3つの心得

  • 生活リズムを整える
  • 毎日着実に就職活動を進める
  • サポートしてくれる機関や人を頼る

ニートの人が就職活動を進める際には、常に念頭に置いてほしい3つのことがあります。

無職の状態から仕事を始めるにあたって重要なことは、就職活動を継続的に進めるということです。明確な理由もないまま途中で就職活動をやめてしまわないように、3つの心得を押さえましょう。

ニートから就職を目指す人は、面接官と話すときの目線やハキハキと話すことなどを意識しましょう。見た目や話し方の印象が良くなるだけでも「安心して仕事が任せられる」と感じてもらえますよ。

①生活リズムを整える

働いていない期間に、夜型になってしまったという人もいるのではないでしょうか。夜働く仕事もありますが、就職活動は日中でなければできないこともたくさんあります。そのため、起きたいときに起きるのではなく、決まった時間に起きて日中は活動しましょう。

仕事を始めたら、仕事の時間に合わせて就寝や起床の時刻を調整しなければなりません。今のうちから生活リズムを整える訓練をしましょう。

②毎日着実に就職活動を進める

「面接がある日だけ頑張る」というように、特定の日だけ就職活動を進めるという考え方は危険です。

自由な時間が多いニートの人は、これまでそのときの気分に応じて行動できていた人も多いでしょう。しかし、就職活動を成功させるには、自分を律する必要があります。

「今日は求人を探す」「今日はこの企業について調べる」というように、毎日就職に近づく行動を起こしましょう。習慣化できれば、就職後もスムーズに社会人としての生活になじめる可能性が高まります。

③サポートしてくれる機関や人を頼る

ハローワは、国が運営している機関で、求人の情報を管理しており、自分の希望や条件で絞り込んだ検索ができます。応募したい求人があれば窓口で相談し、求人先に確認してくれたうえで、紹介状を書いてもらえます

それだけでなく、履歴書の書き方を教えてくれたり、模擬面接を実施するなどのサービスもおこなっています。各地域にあるハローワークはぜひ利用してください。

また、先に解説したとおり、就職エージェントを利用するのもおすすめです。就職エージェントでも、自己分析や求人の紹介だけでなく、選考を突破するためのノウハウを教えているので、ぜひ相談してみてくださいね。

おすすめの就職エージェント

こちらの記事では新卒向けに、就活で頼れる相談先を紹介しています。ニートの人が頼れる相談先もあるので、ぜひ参考にしてください。
就活の相談先14選! 良い決断ができる相談相手の選び方も解説

アルバイトを含めて働いたことが一度もありません。就職エージェントに相談して断られないでしょうか。

柴田 登子

プロフィール

ニートの就職に特化したエージェントに相談しよう

転職エージェントにもさまざまな得意分野があります。経験が豊富でプロフェッショナルな人材のみを受け入れるところもありますが、働いた経験がない人を中心に就職のサポートをしている会社も数多くあります。

そのようなエージェントでは、未経験者やニートも積極採用している取引先を確保しているので探してみると良いでしょう。また、就活経験がない人のために、面接対策講座や入社後に必要なITの研修などを無料で受けられるところもあります。

それでも就職が不安な人必見! ニートが就職の難易度を下げる3つの選択肢

それでも就職が不安な人必見! ニートが就職の難易度を下げる3つの選択肢

  • 地域若者サポートステーションで仕事の基礎スキルを身に付ける
  • アルバイトや派遣社員から始める
  • 資格を取得する

「やっぱりいきなり仕事ができる気がしない」「自分に仕事ができるとは思えない」という人もいますよね。ニートの人には就職するか、ニートのままで居続けるか、の2つの選択肢しかないわけではありません。

そのほかにも就職の難易度を下げる3つの選択肢があるので、どうしても就職が不安な人は、ぜひ参考にしてください。

①地域若者サポートステーションで仕事の基礎スキルを身に付ける

地域若者サポートステーション、通称サポステは15歳〜49歳までの仕事をしていない人が利用できる、就職までをサポートする支援機関です。

仕事に必要な基礎的なスキルを身に付ける講座や、ほかの機関と連携した職業体験をおこなっています。自分が仕事をするイメージが具体的になったり、仕事を始めてから役立つスキルを身に付けることができるので、就職の難易度を下げたい人にはおすすめの選択肢です

②アルバイトや派遣社員から始める

ニートからすぐに正社員として働くのは、人によってはハードルが高いでしょう。アルバイトや派遣社員であれば、正社員に比べて少ない時間で働けたり、仕事内容も単純なものが多い傾向にあります

初めは正社員よりも責任の狭い範囲で、少しずつ「働く」ということに慣れると、徐々に正社員へのハードルは下がっていくでしょう。ハードルが下がったタイミングで就職活動をスタートするというのも、ニートの人にとって有効な選択肢となります。

③資格を取得する

資格は知識や能力の証明になります。応募条件として、特定の資格を求めている企業もありますし、条件には設定していなくてもほかの応募者と比較したうえで有利になることもあります。

就きたい仕事で活かせそうな資格がある場合や、取りたい資格がある人は資格を習得してから就職活動をスタートさせても良いでしょう

こちらは新卒向けの記事ですが、就職に役立つ資格が知りたい人に参考になるので、ぜひチェックしてください。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説

アドバイザーコメント

正社員になる準備として派遣社員で働くことは特におすすめ

就職するための準備として、何にチャレンジしようか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そのように悩む人は、まず派遣社員として働くことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。派遣社員は契約期間が決まっている働き方ですが、正社員転職につながる働き方ができます。

派遣社員は正社員の仕事の一部を担当するため、社員がどのような仕事をするのかを学びながら実務経験を積むことができます。

派遣会社の研修に参加してスキルを高めよう

さらに、派遣会社はスキルアップ研修を用意することが義務付けられており、無料でビジネススキル研修やエクセル研修を受けることもできますよ。

また、派遣先からの評価が良ければ、正社員として登用されるチャンスも十分にあります。ほかにも、紹介予定派遣という正社員への切り替えが前提の派遣の働き方もありますよ。

このように正社員に必要なスキルを働きながら学べるだけでなく、社員へ登用する制度や働き方もあるため、ニートから正社員の就職を目指す人には派遣が特におすすめです。

経験の少なさは意欲でカバーしてニートから就職を成功させよう

ニートから就職となると、未経験者としての採用を目指すことになります。ライバルとなるのは、同じように未経験の人もしくはスキルや能力を備えた経験者です。この中で選考を突破するには、「応募企業で働きたい」という意欲が鍵を握ります。

自己分析を通して働く覚悟を固め、入念な企業研究で熱量を高めた状態で選考に臨めば、「一緒に働きたい」と思ってくれる企業と出会えるでしょう。記事で解説したことを実践して、就職を成功させてくださいね。

アドバイザーコメント

勇気を持って就職に向けて一歩踏み出そう

ひとたびニートになってしまうと、もうまともな就職は見込めない、正社員になど到底なれないと悲観的に考える人は多いです。しかしそんなことはまったくありません。

今の日本は慢性的な人手不足に陥っています。そしてこの先人口もどんどん減少していきます。この状況に国はとても焦っているので、これまで労働者として戦力ではなかった高齢者や女性などが働ける環境を作るのに躍起になっています。

このような経緯があり、ニートの就職に対しても、国や自治体はさまざまなサポートを展開しています。

豊富にある支援機関やサービスを活用しよう

たとえば、就活のために何から始めれば良いかわからない人のために「若者自立支援センター(若者サポートステーション)」が各都道府県に複数設置されています。

キャリアコンサルタントの面談や適性検査実施、働くために必要なスキルを身に付けられるセミナーなどを無料で受けることができます。また、厚生労働省や都道府県ではニートの人向けの正社員チャレンジ事業をもおこなっています。

ビジネススキルのセミナーを受講した後、地元企業などでインターンとして数日~数カ月働き、その後正社員として採用されるといったプログラムに無料で参加できます。これらの情報はハローワークで詳しく聞くことができます。

このほかにも、ニート歓迎の転職エージェントは今やたくさんあります。「どうせ無理」と行動する前に諦めるのではなく、一日も早く動けば何らかの道は開けます。まずは勇気を持って、一歩を踏み出してみましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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