責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 柴田 登子

    libero firm代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16034907)/2級キャリアコンサルティング技能士(第21S17401472号)/公認心理師(登録番号:55348)/トーストマスターズインターナショナル日本語スピーチコンテスト全国1位(2013、2019年) SNS:Facebook

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  • 木村 千恵子

    Koyori キャリアワールド代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16050754)/キャリア・デベロップメント・アドバイザー SNS:X(旧Twitter)/Facebook

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  • 渡部 俊和

    合同会社渡部俊和事務所代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16029675) SNS:Facebook

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この記事のまとめ

  • 責任感の自己PRはマイナス評価にもつながりやすいため注意が必要
  • 責任感の自己PRをする就活生は多い! 周囲に埋もれないためには差別化が重要
  • 責任感の自己PR例文をアピール内容別に6つ紹介
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • ChatGPT 自己PR作成ツール

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自己PRなどで強みとしてアピールされることも多い責任感。「責任感を自己PRにどのように盛り込むべきかわからない」「どうすれば採用担当者に評価されるんだろう」と多くの就活生から悩みの声が寄せられます。

責任感は社会人としての重要な要素だからこそ、アピールをする際には注意が必要なキーワードです。安易に責任感をアピールするのではなく、どんな責任感であれば高い評価を得られるのかポイントを押さえて合格を掴みましょう。

この記事では、キャリアアドバイザーの柴田さん、木村さん、渡部さんのアドバイスを交えつつ解説します。責任感を自己PRでアピールしたい人はぜひ実践してみてくださいね。

責任感の自己PRで高評価を得るには注意が必要!

「責任感は面接官から評価をされやすいだろう」と考え、責任感の言葉の意味を深く考えずに、自己PRで用いてしまう就活生は少なくありません。責任感は確かに評価をされやすいアピールポイントですが、安易に使用すると高評価はおろかマイナス評価にもなり得るキーワード。注意点をふまえたうえで内容を考える必要があります。

記事では、責任感のアピールでありがちな失敗3パターンを紹介。まずは、どんな責任感であれば高評価を得ることができるのか確認していきましょう。その後で、自己PRでの具体的な伝え方を解説します。

さらに他の就活生との差別化のコツや6例文も合わせて紹介します。採用担当者から少しでも高い評価を得たい人は、責任感の種類や評価されるポイントを押さえて、一つひとつ丁寧に対策をしていきましょう。

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 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

就活で求められる責任感の種類を確認しよう

就活で求められる責任感の種類

  • 与えられた範囲において、全ての責任は自分にあるとする自責の責任感
  • 責任範囲を広げ、あらゆることを自分事として捉える当事者意識の責任感

就活で責任感を用いるために、まずは責任感を掘り下げて正しく理解することが大切です。正しい意味を知らないと、的外れな責任感のアピールになってしまい良い評価は得られません。

結論から言うと、就活で求められる責任感には2つの種類があります。それは与えられた範囲において全ての責任は自分にあるとする自責の責任感と、責任範囲を広げてあらゆることを自分事として捉える当事者意識の責任感です。

自分に備わっている責任感はどちらに当てはまるのか考えながら、責任感の種類を確認していきましょう。この大別される2つを理解することで、適切なアピールができるようになります。

全ての責任は自分にあるとする自責の責任感

なにか物事が起きたときに原因が自分にあると考えるタイプの人は、自責の責任感を持っています。現状を自分がどうにか解決に導かなければならないという高い使命感で、課題や問題の対処にあたることが多いです

たとえば、問題が発生したときに「これはなぜ起きたのですか」と問われたとします。この全ての責任は自分にあるとする自責の責任感を持つ人は、「自分に原因がある」「自分があの時○○をしていれば防げたかもしれない」と考えます。

また、「この役割を担当してください」と言われた際には、その役割内での責任は何か他の要因で問題が発生したとしても全て自分にあると考えます。

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自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
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自分事として捉える当事者意識の責任感

なにか物事が起きたときに、原因が自分に関係ないとしても自分事として捉えるタイプの人は、当事者意識の責任感を持っています。

人のために問題を解決しよう、乗り越える手助けをしようと環境を変化させるために変革精神を持って問題の対処にあたることができます

たとえば、自分が属する環境で自分には関係のない問題が発生したしたとします。この自分事として捉える当事者意識の責任感を持つ人は、自分が何かできることはないかと前進するための行動を起こします。

「自責の責任感」と「当事者意識の責任感」では、どちらの方が選考で高評価につながりやすいですか?

渡部 俊和

プロフィール

「当事者意識の責任感」の方が組織に合った責任感

「自責の責任感」は、理想が高く有能な人が備えているイメージがありますが、ともすれば仕事を抱え込んだり、精神的に自分を追い込んでしまう危うさを持っています。

個人のスキルを高める意味では必要な要素ですが、チームで働く前提では「当事者意識の責任感」の方を評価する企業が多い傾向にありますよ。

そもそも組織とは、1人ではできないスケールのことを多くの人で成し遂げようとするチームです。

「自責」のエネルギーは自分に向かいますが、「当事者意識」のエネルギーは相手や対象に向かい、それを自分事として改善しようとしますので、組織のマネジメントに合った責任感のあり方と言えるでしょう。

責任感のアピールでありがちな失敗3パターン

選考のために時間をかけて準備や対策をするものの、責任感について深く考えないままをアピールしてしまう就活生は少なくありません。

せっかく良い印象を採用担当者に残したいのに、責任感の伝え方で面接全体の評価を下げてしまうのは避けたいですよね。

ここでは責任感のアピールでありがちな失敗3パターンを紹介します。正しく責任感を用いるためにも、自分がアピールをしたいと考えている責任感がこの失敗例に当てはまらないかチェックしてくださいね。

①社会人の考える責任感とズレている

学生は社会人経験がないために視野が狭くなりがちです。そのため、やって当然の「義務」を責任と履き違えてアピールしてしまう失敗があります。つまり、社会人が考える責任感と自分が考える責任感にズレが生じているという状況です。

たとえば、「アルバイトで遅刻をしたことがないため責任感があります」というアピールをしたとします。

これでは責任感の根拠が「遅刻をしない」という当たり前の義務であるため社会人の考える責任感とズレていますね。

柴田 登子

プロフィール

社会人経験のない学生は、上記の例にもあるように「義務」と「責任感」の違いを理解できていない人が多いです。そのため、やって当たり前のことをアピールしてしまいます。

また、「自分の能力や時間を考慮せず何でも引き受けてしまうこと」や「自分が誰もがやるべきだと捉えていることを、相手の意向も確認せずに押し付けてしまうこと」は社会人の考える責任感とズレています。

②他の就活生と差別化できず印象に残らない

責任感という強みは多くの就活生が思いつきやすいだけでなく、アピールしやすいキーワードとして捉えられています。そのため、採用担当者は選考で学生から何度も「責任感があります」と聞くことになります。

責任感を補完する根拠のエピソードの部分があいまいだったりすると、全体としてあなたに対する印象が薄くなり、他の就活生と差別化できないという失敗となってしまいます。

つまり、ありきたりな責任感という言葉にありきたりなエピソードを添えて伝えるのでは印象に残らず評価の対象となることは難しいのです

③入社後の活躍イメージにつながらない

仕事では、言われたことをやることはもちろん、それ以上の成果を出すことが求められます。そのため、「頼まれたことをしっかりやった」「自分の役割を忠実に果たした」という責任感のアピールでは、入社後の活躍イメージにはつながりにくくなります。

任されたことをしっかり務める責任感をアピールすると印象が良くなると考える学生は多いかもしれません。

しかし任されたことをしっかり務める責任感は企業が求める最低限の資質であり、「企業で活躍する人材」という点ではアピールしにくいのです

木村 千恵子

プロフィール

「責任感」をアピールしようとする就活生にありがちな失敗の1つとして、何かの困難に対して自分が「頑張った経験」について語ってしまうことです。

「頑張った」ことを、自分には「責任感がある」と勘違いして、アピールしてしまいます。

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自己PRは就活において必要です!
しかし、書こうしてもネタが思いつかなかったり、学業やアルバイトで忙しく手つかずの学生も多いのではないでしょうか?

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 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。


責任感のアピールで重要な3つのこと

責任感のアピールで重要な3つのこと

  • 社会人に求められるレベルの責任感を伝える
  • ありきたりな表現は避けて差別化する
  • 期待以上の活躍をアピールする

責任感はなじみのある言葉だからこそ、自己PRでアピールする際には注意が必要です。ここまで解説した通り、責任感のアピールで失敗をする就活生は少なくありません。

就活における正しい責任感の言葉の意味を理解して、さらにアピールをする際に重要なことを押さえることでやっと採用担当者から評価をされる責任感となります。

「自分がアピールをしようとしている責任感は大丈夫だろう」と慢心せずに、しっかりと重要な観点を押さえてくださいね。

①社会人に求められるレベルの責任感を伝える

責任感をアピールするには義務ではなく、社会人に求められるレベルの責任感を伝えましょう。

社会人に求められるレベルに達していない責任感を伝えてしまうと、採用担当者から「責任感に対する認識が甘すぎる」「入社後の働きに期待があまりできないな」と評価されてしまいます。

社会人に求められるレベルに達していない責任感の例

  • 時間や約束を守る
  • 規律を守る
  • 服装のルールを守る

また、学生の中には頑張ったことや努力したことを責任感とはき違えてしまう人もいます。頑張ったことや努力をしたこと、あまりにも当たり前のことは、ただ義務を全うしただけであり、責任感には当たらず、評価をされませんよ

仕事で求められる責任感については後で解説するため、自分の責任感が当てはまっているかを確認しておきましょう。先に仕事で求められる責任感を押さえたい人はこちらから確認してくださいね。

②ありきたりな表現は避けて差別化する

繰り返しになりますが、選考の場において責任感をアピールする学生は多いです。学生時代に力を入れたことや自己PR、長所などさまざまな場面で責任感というワードが出ます。

しかし、特に人気企業などの場合、選考の倍率は数十倍、数百倍となります。多くの就活生と同じレベルでは選考を通過できません。

そこで、深く考えていないありきたりな責任感という表現は避けて差別化をしましょう。少し工夫をするだけでも、他の就活生のアピールに埋もれる可能性が低くなってきます

後半で解説する責任感を自己PRするための言い換えや補足の例を参考に差別化の工夫を考えてみましょう。先に言い換えや補足の例を押さえたい人はこちらから確認してくださいね。

③期待以上の活躍をアピールする

多くの応募者の中から採用する人を決めるまでに企業は膨大な時間と労力、そしてお金をかけています。そのため、採用するからには期待以上の活躍をしてくれそうなポテンシャルを秘めた学生を採用したいと考えています。

採用担当者はあなたの責任感のアピールを聞いたとき、入社後の姿を想像しています。ただ言われたことをやる人よりも、期待以上の成果を上げられるような人材を採用したいと考えるのは当然です。

与えられた物以上のことを全うし、成果をだすことが期待できる責任感のアピールをすることで高評価につながります。

アドバイザーコメント

責任感を効果的にアピールするために

「責任感が強い」と自分で言うのは誰でもできます。しかし、それだけでは説得力がありません。そのため、採用担当者の印象に残すために以下の3点を補足することが重要です。

①具体的なエピソードを示す
責任感が強いことを示すエピソードがあれば、その信頼性は高くなります。「いつ」「どこで」「どのようなこと」などを明示しながら、聴く人がそのシーンを頭の中で思い浮かべられるように具体的に述べるようにしましょう。

②「責任感が強い」という第三者の評価を示す
「自分は責任感が強い」と伝えるよりも、誰かからそう言われた実例を示されると、より信憑性はありますよね。上記のエピソードを伝えるときにも「〇〇さんは一度決めたら最後までやり抜く、責任感が強い人と担当の教授から言われました」と第三者評価をつけ加えましょう。

③どのようにして責任感を培ったかを説明する
責任感の強さは短期間で簡単に身につくものではありません。「クラブ活動でキャプテンをやり、メンバーを取りまとめているときに培った」「ディベートをする機会が多く、自分の言葉に責任を持つ大切さをそこで学んだ」などどのように責任感を醸成したのかを具体的に説明しましょう。

適切に責任感をアピールすることで得られる印象

適切に責任感をアピールすることで得られる印象

  • 与えられた仕事に全力で取り組む学生
  • 企業への長期的な貢献が期待できる学生
  • ルールや規則を遵守する学生

次は、ここまで解説した内容を踏まえて、適切に責任感をアピールすることで得られる印象について押さえていきましょう。

どのような印象を採用担当者から抱かれるかを押さえることで、責任感のエピソードを伝える際にはどのポイントを強調すべきか見えてきます。

渡部 俊和

プロフィール

資格や成績と異なり、「責任感」はその人の土台となる価値観や信念と関係する見えにくい部分です。本来、企業はその見えにくい部分を見たいのです。

そのため、うまくアピールできれば他の就活生と大きく差をつけることができます。

与えられた仕事に全力で取り組む学生

採用担当者は責任感のある学生に対して、与えられた仕事を途中で投げ出さずに最後まで全力で取り組む学生という印象を抱きます。また責任感があるからこそ、仕事を全うするために努力を惜しまないという印象も持たれやすいです

仕事では1日や2日で終わるのではなく、1週間、1か月、半年、1年など長い時間を要する業務も少なくありません。

そんなとき、責任感のある学生であれば、目標設定をしっかりすることや、最後までコツコツと業務を遂行してくれると期待されます。

企業への長期的な貢献が期待できる学生

企業に所属すると、部署やチームなどで役割を与えられます。責任感の強い人は、自分の役割をしっかり全うしようと、長期的に企業に貢献できると捉えることもできます。

基本的にどの企業も長く勤めてくれる人材を求めています。企業は、すぐに役割を投げ出したり退職したりする人はできるだけ避けたいのです。だからこそ責任感の強い人は、企業の一員として長期的に活躍できるという期待につながります。

また、責任感があるからこそ困難や課題があっても逃げずに乗り越え、貢献できるとも考えられますね。

ルールや規則を遵守する学生

企業の一員としての責任感が強いからこそ、企業の規則や社会人として基礎的なルールを遵守する学生であるという印象を抱かれやすいです。

その結果として、責任感のある人は周囲から信頼を得て頼りにされるため、周囲とのコミュニケーションも良好に取れることを期待されます

ルールや規則を遵守することは社会人として当たり前のことです。しかし、学生の中には就活の段階でまだ身に付いていない人もいます。そのため、そういった最低限の素質に対する不安がなくなり、安定感のある視点で採用担当者から評価されるようになりますよ。

柴田 登子

プロフィール

上記の他にも適切に責任感をアピールすることで「トラブルを起こさない人」という印象を抱かれます。そもそも規則やルールを守れる人にトラブルは発生しにくいです。

仮にトラブルが起きたとしても、その責任感から早期に報告・連絡・相談をするため、被害を最小限に食い止めることができると感じられます。

仕事で求められる責任感かを見極める3つの基準

仕事で求められる責任感かを見極める3つの基準

  • 困難があってもやり遂げることができるか
  • 役割を果たすために主体的に考え行動できるか
  • 期待以上の成果を出すことができるか

社会人経験のない学生の皆さんにとっては、自分がアピールしたい責任感が仕事で求められる責任感に達しているか見極めることが難しいかもしれません。

今から紹介する3つの基準と照らし合わせながら確認してくださいね。

①困難があってもやり遂げることができるか

ただ何かを成し遂げた経験ではなく、困難があってもやり遂げることができれば仕事で求められる責任感があると言えます。

まずは自分の過去から現在までの経験を振り返ってみましょう。皆さんは困難な状況に対してどのように感じ、どのように乗り越えてきましたか。

困難な状況を乗り越えた経験には必ずしも大きな成果を求める必要はありません。定めた目標から逃げずに達成したことがあるかを考えましょう。

②役割を果たすために主体的に考え行動できるか

「指示通りにできたから問題ないだろう」「お願いされていないから自分には関係ない」という考えではなく、「自分がやらなければならない」という気持ちで物事に取り組めるかという観点から自分の責任感を見てみましょう。

つまり、人から言われたことをただやるのではなく、自ら考え行動することが、仕事で求められる責任感です。

もし「人に任されたから」「人にお願いされたから」など、外部要因が行動の起点となっている場合は、それは主体的な責任感ではない可能性が高いです。自らの意志で行動を起こした経験を探しましょう。

木村 千恵子

プロフィール

仕事をする際には所属部門の役割を理解し、自分の仕事と結果が周囲の部門やお客様に与える影響を考えることが重要です。

その想像力を働かせて、どんな仕事でも主体的に考え、優先順位をつけながら進めていくことが社会人としての仕事です。

③期待以上の成果を出すことができるか

仕事で求められる責任感とは、ただ定めた目標を達成することではありません。定めた目標や全うしなければならない義務以上の成果をプラスαで出す必要があります。

自己PRで伝える際も、「頑張ったこと」や「努力をしたこと」などの過程だけではなく、どんな成果を出したのか、どんな結果を出したのかに重きを置きましょう

当初の目標や義務と比較してどれくらいの成果を出すことができたのかが、仕事で求められる責任感では重要となってきます。

そんなに大きな結果を出したことがないのですが、責任感をアピールしても大丈夫でしょうか? 

木村 千恵子

プロフィール

責任感は組織の中での役割や立場によって変わってくる

はい、大丈夫ですよ。大きな結果を出さなければ、責任感をアピールしてはいけないということはありません。

大きな結果を出すことはもちろん重要なことですが、仕事で求められる責任感は、組織の中で自分が果たすべき役割や立場によって変わってきます。

たとえば、「小さな結果であっても、その結果を出すために毎日の努力を継続できる人」と「たまに大きな結果を出すけれども努力が継続できない人」では、前者の方が責任感の説得力が感じられますよね。

仮に結果自体は小さな結果であったとしても、その結果の再現性の高さを示すことが大切です。その再現の積み重ねが結果として組織への貢献につながる場合は、それを責任感のアピールとして伝えられる可能性は十分にありますよ。

3ステップ! 責任感を自己PRでアピールする方法

3ステップ! 責任感を自己PRでアピールする方法

ここからは、責任感を自己PRする具体的な方法を解説します。せっかく企業で求められる責任感を持っていても、それを選考で適切に伝えられなければ意味がありません。

多くの学生がアピールをする責任感だからこそ、適切な型を押さえて他の就活生から引けをとらないようにしましょう。

ESの自己PR対策をしたい学生は以下の記事を参考にしてくださいね。人事を惹き込むコツとNG例を解説しています。

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①まずは結論から伝える

自己PRでは、まず結論である「私の強みは責任感です」などと責任感をアピールしたいことを伝えましょう。結論である責任感を最初に伝えることで、採用担当者は「今から責任感に関するアピールを聞くのだな」と心構えをすることができます

その結果、採用担当者はあなたのアピールについて要点を整理しながら聞くことができ、評価をしやすくなります。

責任感の言い換えや補足をすると差別化につながる

責任感を自己PRの強みとして述べる学生は多くいます。そのため、人事担当者の印象に残るには表現を工夫して差別化することが必要です。

そこで、どんな責任感を持っているのか、言い換えや補足をしてみましょう。自分のアピールしたい責任感を具体的に伝えることで、人事担当者はあなたの強みをイメージしやすくなります

下で具体的な言い換えや補足の例を紹介するので、それを参考に表現を工夫してみましょう。先に言い換えや補足の例を押さえたい人はこちらから確認してくださいね。

②責任感を発揮したエピソードを具体的に伝える

結論を伝えた後は、根拠となる責任感を発揮したエピソードを具体的に伝えていきましょう。

学生が「私の強みは責任感があるところです」と言ったからといって、採用担当者はすぐには納得しませんよね。採用担当者に納得してもらうためには、なぜ自分には責任感があると言えるのか、その理由や根拠を提示する必要があります

採用担当者があなたが発する責任感に納得するように、具体的なエピソードを伝えましょう。

渡部 俊和

プロフィール

責任感を発揮したエピソードがいくつかあり、どのように選べば良いか悩んでいる人もいるかもしれませんね。

そんな人は個人的な体験よりも、極力グループや周囲に働きかけた体験を選ぶようにしましょう。

成功であっても失敗であっても、学びや気づきをより多く得られたことを選ぶことがおすすめです。エピソードは更に掘り下げられますので、話すネタの多いものを選ぶと答えやすくなりますよ。

主体的な姿勢を見せる

責任感の根拠となるエピソードでは主体的な姿勢を見せることが高評価を得るポイントです。人から任された事に対する責任感では自主性に欠け、仕事で活きてくる責任感としては評価につながりにくくなります。

自分が問題提起をしたエピソードや周囲のために自ら進んでおこなったエピソードを伝えましょう

主体的な姿勢が伝わるエピソードの例

  • アルバイトで常にお客様のことを考えて、マニュアルにはない提案をできるように準備した
  • 部活動でチームの士気を上げるために、自由参加の朝練を開催した
  • 留学先でより多くの国の人とかかわるために、留学生パーティーを開催した

期待以上の成果を上げたエピソードにする

義務をこなしただけ、ただ目標達成しただけのエピソードでは説得力のあるエピソードとは言えません。もちろん結果の大小だけが評価対象ではありませんが、責任感をアピールする以上は行動を起こす時点の期待値を上回るような結果を出したエピソードが求められます。

たとえば、「アルバイトで金額を間違えずにレジ打ちをしました」などは期待値を上回っていませんよね。

責任感に納得感を持たせるためには、「アルバイトで金額を間違えずにレジ打ちをしました。さらに他のアルバイトのミスを減らすために管理チェック表を作成し店舗でのミス0を達成しました」など期待以上の成果を上げたエピソードを伝えましょう。

面接での自己PRの方法を詳しく確認したい学生は以下の記事を参考にしてください。面接官を惹きつける方法をまとめています。

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柴田 登子

プロフィール

「自分の発言を必ず実行する」ということも責任感をアピールする良いエピソードになります。

「毎日10km走る」「来年までにこの資格を取る」など、自分が言ったことは必ずやり遂げるようにしているという事例を示しましょう。

履歴書の書き方のマナーやルールがわからない人は以下の記事が参考にしてください。見落としがちな細かいマナーについて解説しています。

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③責任感を仕事でどう活かすか伝える

まず結論である責任感を明言して、その責任感の根拠となる具体的なエピソードを伝えたら、最後に責任感を仕事でどう活かすかを伝えましょう。採用担当者は責任感をアピールする学生の姿から入社後に活躍する姿を見出しています。

単に自分の強みや経験をアピールするのではなく、企業との相性の良さや活躍のイメージを伝えることが高評価を得るポイントです

どれだけ優れた責任感を持っているとしても、仕事で活かすことできない責任感では採用担当者は良い評価をしづらいです。

責任感を仕事でどう活かすか伝える例

  • 現状に満足せず物事の改善に努めたい
  • 与えられたことだけで満足せず先を見据えて業務を遂行したい
  • 良い結果を出すための自分事として課題をとらえ業績アップに貢献したい
  • 周囲への配慮を忘れることなく自身のスキルアップをして、より多くのお客様の満足度を高めるために貢献したい
  • 製品が売れるための努力を惜しまず、常に考え続け売上に貢献したい

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 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

差別化のコツ! 責任感を自己PRするための言い換えや補足の例

繰り返しになりますが、責任感は自己PRでよく用いられる強みです。周囲の就活生のアピールに埋もれないためにも差別化をする必要があります。

今から紹介をする責任感を自己PRでアピールするための言い換えや補足の例を押さえて、採用担当者の印象に残る内容を考えましょう。

言い換えや補足ができると、採用担当者と自分との間でどんな責任感なのか共通認識ができるためグッとアピールが伝わりやすくなりますよ。また、自分の中でどんな責任感をアピールしたいのか整理することができ、話がまとまりやすくなります。

責任感を自己PRするための言い換えや補足をする際にはどういう風に考えたら良いですか?

柴田 登子

プロフィール

「考え方」と「行動」を深掘りしよう

責任感をアピールするのに具体的なエピソードが効果的ですね。そのエピソードから、責任感が強いと言える「考え方」や「行動」を掘り下げてみましょう。

そしてそれが応募先企業やその業界、業種において、どう役立つのかを明確にします。そうすると言い換えが思い浮かびやすくなってきますよ。

「責任感の強さ」に説得力が増すだけでなく、その業界や会社を充分リサーチしてきたことが同時にアピールできるため効果的です。

周囲から信頼を得られる

嘘をつかないことや義理堅さ、約束や時間などルールを守る責任感がある人は、「周囲から信頼を得られる」と補足をすることができますね

全ての責任は自分にあるとする「自責」の責任感でも自分事として捉える「当事者意識」の責任感でも、周囲に頼られるアピールを積極的にしましょう。

周囲から信頼を得られる責任感がある人は、入社後も社内・社外問わず良好な関係を築けるだろうと良い印象を抱きやすいです。

自己PRで気配りをアピールしたい学生は以下の記事を参考にしてください。アピールするときの注意点をまとめています

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自己PRに気配りを選ぶならアピールのコツがあります。自己PRで気配りをアピールするときに役立つ経験や面接のコツ、気配りの自己PRが評価されやすい業界・職種などをキャリアコンサルタントが解説します。例文も紹介するので参考にしましょう。

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自己PRの「気配り」は一工夫が必要! 効果的にアピールする秘訣

木村 千恵子

プロフィール

責任感よりも「周囲から信頼を得られる」とアピールした方が良い業界としては、職場のチームワークがより重視されるホテルや介護などのホスピタリティ関連業界が挙げられます。

組織の一員として仕事に責任感を持つのは当然ですが、周りの人に信頼される人物であることをより重視する傾向があります。

問題解決力がある

人のことを放っておけない、今ある問題を解決しなくては気が済まないという責任感がある人は問題解決力があると言い換えることができます。

「問題を解決する力」という言い換えは、主体性が強く仕事で活かしやすい責任感とも言えますね。主体性があるため、周囲と良好な関係を築きながら、多くの仕事を巻き取って進めていくリーダーシップも同時に期待されます

渡部 俊和

プロフィール

変化の大きな業界や相手に合わせることが求められる職種では、主体的に動くことを重視します。

流通やサービス業などでは、やや受け身のイメージがある「責任感」よりも主体性を感じる「問題解決力」が好まれる傾向がありますね。

真面目

何事も真剣に取り組むことができ、一度自分で決めたことは最後までやり抜くことができる責任感がある人は、真面目と言い換えることができます。

真面目であるため、正直者で手抜きをせずにコツコツと物事に取り組めます。また自分のミスを素直に認められるとも言えますね。

真面目である責任感は、頑固な印象にならないように柔軟性があることについても触れるとより良いアピールにつながります

柴田 登子

プロフィール

法律・規律やルールを重んじる職業では責任感よりも「真面目」とアピールした方が良いと言えます。

法律・規律やルールを重んじる職業の具体例としては、製造業の製造現場や開発、生産・品質管理の部門です。また、職種で言えば人事総務(労務系)や経理、監査業務などが法律・規律やルールを重んじています。

苦手なことも努力をする

忍耐力や自制心がある責任感は、自分の嫌なことや苦手なことも努力できると補足をすることができます。

仕事は好きなことばかりに取り組めるわけではありません。また企業によってはジョブローテーションもあり、2〜3年おきに部署異動になることもあります。

当然、企業で自分がやりたくないこと、苦手なことにも挑戦しなければならない状況にもなります。そのため、苦手なことも努力をすることができる学生は採用担当者から高評価を得やすいです。

木村 千恵子

プロフィール

責任感よりも「苦手なことも努力する」とアピールした方が良い業界の例としては、携帯電話の業界や医療・介護業界があります。

これらの業界では、細かい手順を多く覚える必要がある仕事があるからです。もし細かいことを覚えるのが苦手だった場合、覚える努力が継続できる人かどうかは重要視される可能性があります。

向上心がある

自分の役割を全うするために努力を惜しまない姿勢を持つ人は、責任感を向上心があると言い換えることができます。

仕事では当然、成果を出すことを求められます。成長をする意欲が高い学生であれば、そのポテンシャルを見込んで採用をしたいと面接官は感じます

責任感の強い人にとって、自分の責任を果たすための努力は当然だと考えるかもしれません。しかし、期待に応えるためにレベルアップを目指す姿勢は、向上心という立派な強みとなりますよ。

渡部 俊和

プロフィール

技術的な要求が高い業界や専門知識が求められる職種で、いわゆる「一人前」になるまでの期間が長い仕事があります。

教えられる以上に自ら学ぶウェイトが高い仕事では、「責任感」よりも「向上心」が相手に響く場合もあるでしょう。

やりぬく力がある

使命感を持ち、適切に目標設定をしたうえでさらに期待を超える成果を出せる責任感がある人は、やりぬく力があるとも言い換えられます。

自分に責任があると考える「自責」の責任感を持つ人におすすめな言い換えの例ですね。

仕事において、目標を立てて最後まで取り組む責任感はどのような業界・職種においても求められています。採用担当者からはやり抜く責任感を発揮することが期待されやすく、その高いポテンシャルを評価されることにもつながります。

柴田 登子

プロフィール

ゼロから何かを作り出す職場では、責任感よりも「やり抜く力」が求められる傾向にあります。

ITや製薬業界、製造業などの開発部門では、商品化するまでには何年もかかることがあるため、あきらめずに地道にやり抜く力が必要とされているからです。

アドバイザーコメント

あなたはどんな人に責任感があると感じてきましたか

責任感をアピールするときに他の就活生と差別化をするポイントは、大きな1つのエピソードで「責任感があります」と訴えるよりも、自分が全うすべきことをやり遂げるために苦しくても粘り強く継続的な努力ができると訴えることです。責任感を発揮したエピソードが1度や2度ではないということが伝わるかどうかが大切です。

そのためにはまず、自分がこれまでにどんな人に対して「この人は責任感が強い人だな、すごいな、素敵だな」と感じたのか思い出してみてください。

継続した責任感をアピールすることが差別化のポイント

「責任」という言葉は、人が立場上負わなければいけない任務や義務のことです。その意味では、人が誰かに対して責任感がある人だと感じるのは、その人が自分の職務を全うするために、他の人が簡単にあきらめてしまうような困難な状況があっても粘り強く努力を続けてやりきる人のことではないでしょうか。

それも、たった1つのことや1回のことではなく、その人の行動を見るといつもそのような姿勢で取り組んでいることが見て取れる、だから人は責任感がある人だと認識するのです。

そのため、みなさんも面接官に「責任感がある学生」と認識してもらうためには、責任感を発揮したエピソードが1度や2度ではないということが伝わるようにしましょう。

責任感を自己PRに盛り込む際のOK例文6選

実際に責任感を自己PRに盛り込んだ例文を6選紹介していきます。自分がアピールをしたい責任感はどのようなものでどんな根拠があり、仕事ではどのように活かせるのかを伝えていきます。

責任感のアピールを盛り込んだ自己PRを言い換えや補足付きで紹介するため、自分のオリジナルのエピソードをどうやったら盛り込めそうか考えながら読み進めてくださいね。

①周囲から信頼を得られる

OK例文:周囲から信頼を得られる

私の強みは責任感があるところです。多くの課題を自分事として受け止めることができるため、周囲から信頼を得ることができます。

学生時代、体育会アイスホッケー部で会計を担当していました。毎月部費を集めるのですが、滞納者が出てしまうという課題がありました。例年滞納者はでており、問題視はされつつ長年放置された課題でした。

しかし、部員の中で意見が割れることも多く不安が高まっていることを感じていたため、私は積極的に話し合いの場を設けました。具体的には、部内ミーティングを設けて「誰がどれだけ滞納しているのか」を部員全員に周知し、「いつまでに支払うのか」「支払えなかったときのペナルティ」を定めました。その結果、毎月の滞納者は0になり、チームとしての団結力も高まりました。

御社に入社後も、社内からも社外からも信頼を得られるよう責任感をもって積極的に業務に従事し貢献していきたいです。

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  • 木村 千恵子

    プロフィール

    会計担当として部員から部費を集める責務を負っている立場で責任を全うしようとするエピソードは良いですね。

    より説得力を持たせるには、「どのような責任を感じて自分が行動したのか」「その実現にどんな困難が伴ったのか」も合わせて伝えるようにしましょう。

    部活経験をアピールしたいと考える人は多いです。自己PRに部活経験を効果的に盛り込む方法については、こちらで詳しく解説しています。

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    ②問題解決力がある

    OK例文:問題解決力がある

    責任感が私の強みです。問題を放置せずに、必ず解決をするという使命感を持って行動をすることができます。

    学生時代、電力プランを紹介する飛び込み営業のアルバイトをしていました。飛び込み営業のため、時にはお客様からお𠮟りのお言葉を頂くこともありました。アルバイト先では、お叱りを受けることを「当たり前」とする文化があったのですが、このままではいけないと感じ、お𠮟りを受けた際には懇切丁寧に謝罪をすることを心掛けました。

    その誠意があってか、お𠮟り後にも契約につなげられるようになりました。そこから私は、謝罪の内容をマニュアル化して社内に共有した結果、契約率がそれまでよりも3%アップしました。

    御社に入社後も、課題があれば逃げるのではなく立ち向かい問題解決をして貢献していきたいです。

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  • 渡部 俊和

    プロフィール

    成果をきちんと数字で表現しているのは良い点です。

    課題から逃げない事や謝罪の内容を記録して周囲に共有したことも、組織行動にかなったエピソードになっていて、自社の文化に対する問題意識も感じられて好印象です。

    ③真面目

    OK例文:真面目

    私の強みは真面目で責任感があるところです。人が嫌がることでも率先してやることができます。

    学生時代、ミャンマーで学校建設のボランティア活動をおこなっていました。学校建設をするまでは周囲も熱量があり積極的に取り組む環境だったのですが、建設後は学校運営などが放置されがちになるという問題がありました。

    建設後に長期的な支援をすることは地味で頑張りを認められにくいことですが、周りがやらないなら私がやらなければならないと決心をして2年間運営支援をしています。

    その結果、私が携わった子どもたちの中学校修了率は7%アップすることができ、ノンフォーマル教育支援の一翼を担えたと感じています。

    御社に入社後も、人があまりやりたがらないことに対しても真面目な責任感を発揮し、貢献していきたいです。

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  • 柴田 登子

    プロフィール

    責任感をアピールするエピソードが具体的で面接官に伝わりやすい内容です。

    しかし、「真面目な責任感」とありますが、文脈から言って「責任感」だけで充分通じるでしょう。また「人があまりやりたがらないこと」とは「本当にやるべきこと」などと置き換えてみるとなお良いでしょう。

    ④苦手なことも努力をする

    OK例文:苦手なことも努力をする

    私の強みは責任感があり、苦手なことも努力ができるところです。

    私は創部86年の体育会柔道部で選手として活躍するかたわら、渉外としての役割を担っています。渉外では約700名のOB・OGに対して会報誌を年に2回発行しています。会報誌を発行するにあたって、住所変更などをしたOB・OGを追いきれていない問題が長年放置されてきていました。

    私はコツコツと地道な作業があまり得意ではありませんでしたが、今こそ解決のための行動を起こさなければならないと決心しました。まずは連絡先の分かるOB・OGに直接コンタクトを取り、そのOB・OGの同期や先輩後輩を紹介してもらい住所を解明していきました。

    同時にWeb上での発信をするためTwitterアカウントも作成しました。その結果、宛先不明で返ってきていた会報誌を7割減らすことができました。

    御社に入社後も苦手なことに対しても持ち前の責任感を発揮して努力を重ね、必ず結果につなげていきます。

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  • 木村 千恵子

    プロフィール

    1つエピソードを紹介するだけでは根拠として少し弱いかもしれません。苦手なことに対しても努力ができる人物として、他にも「責任感」を発揮した経験や実践をしていることを示したうえで上記のエピソードを伝えるとなお良いでしょう。

    自分の特長について他人から評価されていることを含めると説得力が増してきます。

    ⑤向上心がある

    OK例文:向上心がある

    私の強みは向上心があるところです。現状に満足せず、常に高い目標を掲げ行動をすることができます。

    学生時代、マルタに1年間留学に行きました。私は留学チームのリーダーを任されており、出国前の国内研修の取りまとめなども担っていました。

    国内研修ではチームで英語学習に取り組み、TOEIC600点を目標としていました。しかし、より高い目標を達成したいと感じチームのみんなを鼓舞して話し合った結果目標を700点に修正しそれを成し遂げることができました。

    また留学中も現地の人々との交流を第一にしていましたが、基礎も大切だと考えていたため定期的に勉強会を自主的に開きました。人種国籍問わず切磋琢磨をしながら勉強をしたため帰国した際にはTOEIC900点を超えることができました。

    御社に入社後も、向上心を発揮して周囲を巻き込みながらより高い目標達成のために貢献していきたいです。

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  • 渡部 俊和

    プロフィール

    「みんなを鼓舞して」「切磋琢磨して」「周囲を巻き込みながら」というのはいずれも行動内容があいまいで、くどい感じです。より具体的な話を聞きたくなりますね。文の構成を変えるともっと簡潔にできますよ。

    ⑥やりぬく力がある

    OK例文:やりぬく力がある

    私は責任感が強く、やりぬく意思が備わっています。

    学生時代、不動産営業のアルバイトをしていました。小さな不動産会社だったため、社員数も少ない中、1人の宅地建物取引士資格を所有している方が退職をすると発表がありました。

    不動産会社では「5人に1人以上」の宅地建物取引士資格を持っている人の設置義務があるため、このままではこの義務を全うできないという危機に陥りました。私は自分がどうにか力になれないかと考えました。

    幸い、宅地建物取引士資格の試験までに3か月の猶予があったため、絶対に合格をするという強い意志をもって勉強に取り組みました。朝夜の自由時間はもちろん、大学の授業の合間や移動時間などを最大限に活用した結果9割以上の得点率で合格をすることができました。

    御社に入社後も、たとえ困難な状況であったとしても、目標を達成するために最後まで諦めず、粘り強く業務に取り組み貢献していきたいです。

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  • 柴田 登子

    プロフィール

    アルバイト先の危機を自分事として捉え、資格取得試験に取り組み、さらに結果を出したという事例で責任感とやり抜く意思を充分に伝えています。

    ただし、不動産会社以外に応募するときに「なぜうちの会社なの」と面接官に思われないよう、それを入社後にどう活かせるかまでをアピールしましょう。

    責任感を自己PRに盛り込む際のNG例文

    責任感を自己PRに盛り込む際のNG例文

    • 社会人の考える責任感とズレている
    • 他の就活生と差別化できず印象に残らない
    • 入社後の活躍イメージにつながらない

    続いて、責任感を盛り込んだ自己PRのNG例文を紹介します。書類選考、面接問わず、採用担当者からマイナス評価をされやすい内容です。

    ポテンシャル採用の新卒就活において自己PRでのアピール内容は大切な評価ポイントです。そのため、責任感を盛り込んだNGな自己PR例文を知ることは、責任感を用いた自己PRの失敗を未然に防ぐことができます。

    自分の作成した責任感の自己PRと照らし合わせて、このNG例に当てはまる内容のものは避けてくださいね。

    社会人の考える責任感とズレている

    NG例文:社会人の考える責任感とズレている

    私の強みは責任感があるところです。高い自制心をもって時間や約束を守ることができます。

    学生時代、定食屋でアルバイトをしていました。私はアルバイトによく遅刻をしてしまい、迷惑をかけてしまうことが多々ありました。しかし、このままでは大きな失敗につながると気持ちを入れ直し、到着時間を逆算してスケジュールを組みました。

    その結果、遅刻は0になり、お客様から「頑張っているね」とお褒めの言葉をもらうことができました。

    御社に入社後も強みである責任感を発揮して、時間や約束を守りお客様との信頼関係を築き貢献したいです。

    木村 千恵子

    プロフィール

    時間や約束を守ることは社会人として当たり前なため、責任感の自己PRとしては不適切ですね。

    「責任感がある」とは、自分の仕事をやり遂げることに粘り強く取り組めることを言います。それを実践しているエピソードを盛り込むと良いでしょう。

    他の就活生と差別化できず印象に残らない

    NG例文:他の就活生と差別化できず印象に残らない

    私の強みは責任感があるところです。

    学生時代、居酒屋でアルバイトをしていました。そこで私はバイトリーダーとしての役割を担っており、周囲のアルバイトのシフト管理をしていました。

    ただシフトを組むだけにとどまらず、周囲の意見を反映させるために責任感をもって最後まで諦めずに試行錯誤しました。その結果、より良いシフトが完成し周囲が喜んでくれました。

    御社に入社後も、責任感を発揮して貢献したいです。

    渡部 俊和

    プロフィール

    「責任感をもって諦めずに試行錯誤」というのがどのような行動を指すのかがわからないため、誰でもやることができるとも捉えられかねません。

    また、レベルも状態もあいまいなままです。行動内容や結果がわかるような書き方にすると伝わりやすくなります。

    入社後の活躍イメージにつながらない

    NG例文:入社後の活躍イメージにつながらない

    私の強みは責任感があるところです。

    学生時代、長期インターンシップに参加をしていました。上司からは半年で独り立ちができるようにと言われていました。私は未経験だったため不安も多くありましたが、自分にできる限りのことをやろうと決心しました。そこで私は、わからないことは周りに質問するなど、自分の業務に責任感をもって取り組み続けました。

    その結果、無事半年で独り立ちをでき、上司からは「よく頑張った」と褒めてもらうことができました。

    御社に入社後も、責任感をもって業務を遂行し、成果を上げていきたいです。

    柴田 登子

    プロフィール

    「わからないことを周りに質問する」のは誰であってもやるべきことのため、あまり適切な例とは言えません。

    5W1H(「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」)を用いて、どのようなことをして「責任感がある」と言える働きをしたのか、できるだけ具体的に示すようにしましょう。

    注意点をふまえた責任感の自己PRで他の就活生と差別化しよう!

    ここまで解説した通り、責任感を盛り込んだ自己PRで高評価を得るには注意が必要です。まずは責任感の種類や意味を正しく理解し、選考において評価される責任感とは何なのかを確認しましょう。責任感を選考でアピールする就活生は多いですが、案外正しく嚙み砕いて意味を押さえている人は少ないため、そこで一歩リードできます。

    今回解説した3ステップのアピールする方法や言い換え・補足の例を参考に、他の就活生と差別化をする対策を忘れないでくださいね。また、責任感を自己PRに盛り込む際の例文と自分が作った責任感の自己PRを照らし合わせてブラッシュアップを重ねましょう。

    責任感のアピールは工夫が必要な要注意アピールポイントですが、正しく伝えることができれば採用担当者の印象に強く残る自己PRとなりますよ。

    アドバイザーコメント

    面接官に納得してもらえる責任感を伝えよう

    就活生のみなさんに念頭に置いてほしいことは、責任感自体が測定できない、説明しにくい抽象的なものであるということです。そのため、この言葉でアピールするという事はかなりの覚悟が要ります。どのような経験を経て責任感が身についたのか、どう発揮して成果があったか、周囲の人や外部要因とのかかわりなど、相手に納得してもらえる材料を充分用意しましょう。

    責任感のアピールで特に難しいことは、使うエピソードを間違えると「レベルの低い責任感」としてマイナスのアピールになってしまうことです。つまり、「責任感の乏しい人」という評価がついてしまいかねません。

    ネガティブな経験を盛り込んで他の就活生と差別化する方法もある

    誰しもある程度の責任感は持っているため、責任感で他の人と差をつけるのは大変かもしれません。しかし、差別化という点ではネガティブな経験も使ってみると良いかもしれません。

    たとえば、「恥をかいてもやり遂げたこと」「成功できず辛かったけど取り組み続けたこと」というような、本来他人に話したくないようなエピソードです。このようなエピソードを使うと、より説得力をもって面接官に伝わることがあります。そして、そのままで終わらず、自身の成長や学びとなり、今後も前向きに活かせることを伝えましょう。みなさんが適切な「責任感」をアピールできるように応援しています。

    執筆・編集 PORTキャリア編集部

    明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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    記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

    高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
    全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
    国家資格キャリアコンサルタント

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