この記事のまとめ
- セールスポイントの100例から自分に合うものを見つけよう
- セールスポイントの見つけ方を就活のプロが解説
- セールスポイント別の例文を参考に回答を作ろう
セールスポイントを聞かれて答えに詰まってしまう学生は案外多くいます。「セールスポイントの例を知りたい」「どんな回答をすれば企業に好印象が残るのだろう」と回答例を探している人もいるのではないでしょうか。
セールスポイントは自分の強みを通して、どのように企業に貢献ができるのかということを具体的に伝える必要があります。アピールする強みも貢献の仕方も考えられない人は、さまざまな例を参考にしながら、自分なりの回答を作り上げていきましょう。
この記事ではセールスポイントの100例を取り上げ、キャリアコンサルタントの秋田さん、岩﨑さん、井上さんと一緒にセールスポイントの見つけ方を解説していきます。選考を受ける企業で活躍できる人材だと胸を張って伝えられるように、記事を有効活用してくださいね。
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セールスポイントは例を使って企業に刺さる内容にするのが重要
セールスポイントを通して企業に活躍できる人材だと伝えられると、内定にぐっと近づくことができます。ただ、すぐに自分のセールスポイントが浮かなばい人は、多くの例を参考にしながら、自分の考えをまとめていくのがおすすめです。
この記事でははじめに、セールスポイントを回答するための前提知識として、回答に適した題材や企業が質問している意図を説明していきます。セールスポイントを聞かれてもすぐに思い浮かばない人は、前提知識を押さえて回答の準備を整えましょう。
次にキャリアコンサルタントと一緒に、セールスポイントを回答するための3ステップを解説します。自分の強みをもとに、企業にアピールすべき内容について理解を深めてくださいね。
そして、セールスポイントの100例と、実際の回答の例文を紹介していきます。セールスポイントの例から自分に合ったものを選び、自分らしい回答を作るのに役立てていきましょう。
- セールスポイントはどのような業界や業種で聞かれることが多いですか?
BtoC企業のほか営業・販売系の職で聞かれることが多い
セールスポイントはどの業界・業種でも聞かれる質問ですが、特にBtoC企業や、営業職・販売職で聞かれることが多いと思います。
これらの仕事では、コミュニケーション能力だけでなく、自分自身や商品・サービスを売り込む力が求められるため、その能力があるかどうかをチェックするために質問されることが多いです。
また、技術職や研究職の選考においても、専門分野や研究成果などを確認するために聞かれることがあります。
セールスポイントに似た言葉でアピールポイントがあります。アピールポイントを聞かれたときの答え方を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
厳選例文30選! 履歴書が映えるアピールポイントの書き方のコツ
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セールスポイントとは? 回答に適した2つの題材
セールスポイントと聞かれても、何を話せば良いかわからないという人もいるのではないでしょうか。おもにビジネスで使われている言葉のため、なじみのない人がいるのも当然です。
セールスポイントとは、仕事において活かせる能力や技術・資格のことを指します。これらを効果的に伝えることができると、企業に自分の能力をアピールすることができ、選考通過に大きく一歩前進することができるのです。
ここではセールスポイントにおすすめの2つの題材を取り上げます。この2つの題材のどちらかを使うことで、企業に貢献できるということをわかりやすく伝えることができるので、把握しておきましょう。
セールスポイントを通して、仕事で活かる能力や資格などを伝えることが大切です。
ただし、面接ではセールスポイント以外にも仕事に活かす強みやスキルを伝えることができるので、セールスポイントの項目では伝えたいことを一つに絞っておくのがおすすめです。
働くときに活きる能力
新卒採用の多くは、今ある強みや能力をもとに将来性のある人材を判断するポテンシャル採用です。そのためセールスポイントでは、働くときに活きる対人スキルや強みを題材にできると、企業が今後の活躍を見出しやすくなります。
働くときに活きる対人スキルや強みとは、たとえばさまざまな人と深い関係が築けるコミュニケーション能力などが考えられます。対人スキルや強みがあることで、多くの人と協力して仕事に取り組めるのではないかと、企業は仕事への再現性を見つけられるのです。
セールスポイントを探すときは、働くうえで活かすことのできそうな強みや能力に注目してみましょう。探し方はこの後解説する3ステップを参考にしてくださいね。
仕事に活かせる技術や資格
新卒採用はポテンシャル採用が主流なものの、働いてからすぐに活躍できる技術や資格があることも歓迎されています。もしも英語などの外国語が話せたり、業務に使える資格があるときは、それをセールスポイントの題材にするのもおすすめです。
仕事に活かせる技術や資格を題材にセールスポイントを伝えることができると、採用するメリットを示せるだけではなく、社会人になる前から業務に関する知識を深めていたという入社意欲の高さを示すことにもつなげられます。
もしも採用情報で「歓迎する資格やスキル」などとして掲載されているものを習得している場合は、セールスポイントの題材に選びアピールしてみましょう。セールスポイントの探し方は、キャリアコンサルタントが解説する3ステップを実践してくださいね。
資格を取得したことに対しては、学生時代に努力した証として受け止めてもらえるでしょう。伝えるときには「とりあえず取得した」と話すのではなく、その資格を取得するに至った経緯や目的について、自分の考えも添えるのが大切です。
セールスポイントを考えるにあたって、就職に活きる資格について把握しておきたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
就職に有利な資格
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
理系の学生向けの資格
理系向けの資格28選|「就活で有利になるの?」企業の本音も大公開
取りやすい資格
取りやすい資格25選|取得から就活でのアピールの仕方まで解説
自己PRに悩んでいる人は、自己PR作成ツールを活用してください
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回答を考える前に! 質問する企業の意図を把握しよう
セールスポイントを伝えるときは、企業の意図を把握しないと的外れな回答となってしまいます。企業があなたの回答をもとにどのようなことを検討していきたいのかを押さえて、回答を作るようにしてくださいね。
ここでは、セールスポイントの回答を作るための準備として、企業の意図を確認していきます。企業にアピールしなくてはいけない部分を把握して、採用担当者の目を引くセールスポイントを作りましょう。
入社後に活躍する姿をイメージしたい
企業はあなたのセールスポイントを通して、入社後に活躍する姿をイメージしようとしています。そのため、セールスポイントでは、その企業の仕事で活きる能力やスキル、資格をアピールすることが重要になるのです。
企業は入社後の活躍する姿をイメージできないと、採用するメリットがないと感じてしまいます。採用活動が無駄になってしまう恐れもあるので、内定を出すことにはつながらないのです。
企業はセールスポイントを通して、入社後に活躍できる人材なのかを判断して、採用を決めているということを覚えておきましょう。
人事担当者を務めた経験を踏まえると、学生が入社後に活躍できるかを考えるときは、自社で活躍している社員を思い浮かべて照らし合わせているケースが多いと思います。
つまり、活躍する姿がイメージできる人材は、自社にマッチした人材といえるので採用したいと思うのです。
自社とマッチングしているのかを知りたい
セールスポイントは、その人が持つ特有の強みということもできます。その強みが企業の理念や社風にマッチングしていない場合は、自社に貢献してくれる人材にならない恐れがあるため、企業はセールスポイントを通して自社とマッチングを判断しているのです。
たとえば企業はリーダーシップのある人材を求めている一方で、あなたがセールスポイントとしてリーダーを補助することに長けているというフォローシップをアピールしても、マッチングを感じてもらうのは難しいでしょう。
そのため、セールスポイントでは選考を受ける企業に合った題材で、自分自身の強みや習得している技術などをアピールする必要があるのです。
マッチングしていない企業で働いた場合、早期離職の可能性が高まります。早期離職は新入社員にとっても良くないですが、企業にとっても採用・育成コストを回収できないため、互いのデメリットになるのです。
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専門家が解説! セールスポイントを見つけるための3ステップ
セールスポイントは自分の強みをアピールするだけではなく、選考を受ける企業に合ったものにする必要があるため、自己分析と企業分析の両方を深め、その結果を照らし合わせることが重要になります。
ここでは、企業に伝わりやすいセールスポイントを見つけるための3ステップを解説していきます。各ステップには就活のプロであるキャリアコンサルタントが、おすすめの方法や実践するときに気を付けることをアドバイスしているので参考にしてくださいね。
ステップ①自己分析でアピールしたい強みを見つける
セールスポイントを見つけるためには、自己分析で強みや長所を明確にしておきましょう。それをもとに選考を受ける企業に貢献できることや企業とマッチングしている部分を考えるため、自己分析が疎かになるとセールスポイントがなかなか見つかりません。
自己分析の方法は自分に合ったもので構いませんが、もしも迷うときは人から褒められたことや感謝されたことをもとに考えてみてください。それによって客観的な視点で自分を振り返ることができるため、強みや長所を見つけやすくなっています。
マインドマップ
テーマやキーワードをもとに連想することを書き出していく自己分析の方法
アドバイザーコメント
岩﨑 千夏
プロフィールを見る人と話すことで自分の強みに気づける場合が多い
現時点で強みがわかっている人と、まったくわからない人の場合に分けて、セールスポイントになる強みを見つける方法を説明します。
現時点で強みがわかっている人の場合、自分一人でおこなう自己分析は終わっているケースが多いので、人と話しながら整理していくのが有効です。業界・業種の志望動機やこれまで頑張ったことを話し、会話の中で活動への取り組み姿勢や集団の中での役割など、共通点を探していきましょう。
さらに、会話をする中で相手が納得したり、褒めてくれたりしたことがあったら、それを深掘りしていくのがおすすめです。
相手からもっと自分らしいポイントを教えてもらったり、自分が打ち出そうとしている強みとエピソードが合わないことも教えてもらえるでしょう。
強みがわからないときは自分の当たり前を疑い客観的目線で考えてみよう
次に、強みがまったくわからない人の場合です。その場合は自分では当たり前だと思っている特性や、人からどう見られているのかに注目して自己分析をしてみるのが有用です。
たとえば、時間を守って行動する、どんな人にも笑顔で挨拶する、少数派の意見を必ず聞くなど、自分にとっては当たり前だと思っていることも強みになります。もし自分の強みであるのか自信がないときは、キャリアコンサルタントなどに聞いてみてくださいね。
誰しも強みと弱みは必ずあります。強みがないのではないかと、必要以上に落ち込むことなく、まずは誰かと話してみましょう。
セールスポイントを見つけるために自己分析を深めたい人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
自己分析マニュアル
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
マインドマップ
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
自己分析のフォーマット
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
他己分析
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説
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テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ
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ステップ②企業研究で企業が求める人物像を把握する
自己分析で強みを見つけることができたら、セールスポイントで企業に貢献できることを伝えるために、企業分析をしていく必要があります。企業が求める人物像を正確に捉えていきましょう。
企業が求める人物像を把握するためには、採用ホームページ(HP)やそこに載っている社員インタビューなどを参考にしてください。
それらの情報から「リーダーシップを発揮できる人」「臆せず挑戦ができる人」「自己反省を欠かさない人」など、企業によって異なる人物像を読み解き、選考を受ける企業に関して理解を深めるのが重要です。
また、採用HPなどの情報だけでは足りない場合は、OB・OG訪問も有効です。以下のような質問を重ねて、より具体的に企業が求める人物像を把握しましょう。
OB・OG訪問で企業が求める人物像を把握するための質問5選
- 御社で活躍している人材はどんな特徴がありますか
- 新卒の社員に求める能力を教えてください
- ○○さんの社会人としてのセールスポイントを知りたいです
- 働くうえで最も大切にしているポリシーや考え方を教えてください
- 働いてから活きた知識やスキルはありますか?
アドバイザーコメント
秋田 拓也
プロフィールを見る職種や業務内容をしっかりと把握しておくことが重要
自分のセールスポイントをアピールするには、志望している企業においてどんな職種があって、業務内容はどういうものかを調べておく必要があります。
営業職の例では、ルート営業なら客先との信頼関係を重視した行動が重要です。また、新規開拓営業では、積極果敢な行動力や提案力が求められます。このように業務内容に合わせたセールスポイントが必要になってくるということです。
自分のセールスポイントが活かせることを志望動機として伝えると、より高い評価につながるでしょう。
人柄重視の会社であれば自分の価値観をセールスポイントにしよう
企業によっては「企業理念」や「一緒に働く人」を最重要としている場合もあります。人を育てることに注力している企業ともいえるでしょう。
この場合、業務内容のセールスポイントよりも「人となり」をセールスポイントにしてアピールをした方が良いです。自分はどんな性格で、どのような価値観を持っているかをアピールするのです。
それが自社の社風とマッチしていれば「一緒に働きたい人」になります。企業によって重要視している採用基準が違うので、企業研究をしっかりとおこない、見極めていきましょう。
セールスポイントを考えるときには、ノートを作って企業研究を深めるのがおすすめです。情報を整理しやすいので、ぜひこの記事を参考に企業研究ノートを作ってみてください。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
就活に効果的なOB・OG訪問のやり方を知りたい人は、こちらの記事を参考にしましょう。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
OB・OG訪問は質問の内容にこだわらないとあまり効果を得られないかもしれません。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
セールスポイントを作るための企業研究の一環として店舗見学を考えている人は、こちらのQ&Aにあるキャリアアドバイザーの意見を参考にしてみましょう。
ステップ③強みと人物像の共通点を探してセールスポイントにする
最後に自己分析で明らかになった自分の強みと、企業分析でわかった企業が求める人物像を照らし合わせて、共通点を探してみてください。その共通する部分が、あなたがその企業の選考で押し出すセールスポイントになります。
共通点がわからない場合は、それぞれの特徴をキーワードに変換してみましょう。たとえば企業が求める人物像が「自己反省を欠かさない人」であれば、真面目さや分析力などのキーワードを連想することができます。そのうえで、強みとの関連を考えてみてください。
また、企業はセールスポイントを聞く意図として、入社後の活躍する姿と自社とのマッチングの2点があると解説してきました。強みを具体的にどのような仕事で活かせそうかという部分まで掘り下げて考えると、より説得力のある回答にすることができます。
強みと人物像の共通点を探してセールスポイントにする例
- 自分の強み
周りを明るい雰囲気にできる→ポジティブ
仕事で中心的な役割を担える→リーダーシップ、責任感
気配りができる→気配り、協調性 - 企業が求める人物像
リーダーシップを発揮できる人→リーダーシップ
臆せず挑戦ができる人→チャレンジ精神、行動力
自己反省を欠かさない人→忍耐力、分析力
→★仕事で中心的な役割を担えるというリーダーシップをセールスポイントにしよう
アドバイザーコメント
井上 捺稀
プロフィールを見る企業研究では必要なスキルや適性も調べてセールスポイントを考えよう
強みを仕事に活かす方法を見つけてセールスポイントとするためには、企業研究で仕事の内容を調べるだけでなく、その仕事にはどのようなスキルが必要なのか、どんな人に適性があるのかを調べておくことも大切です。
「なんとなくかっこよさそう」というイメージで選考に進んでも、あなたの強みが活かせる仕事でなければ、入社後に物足りなさを感じてしまう可能性があります。HPなどで確認ができない場合は、OB・OG訪問や会社説明会などの機会に質問しておきましょう。
また、自分一人ではなかなかイメージができないという人は、キャリアコンサルタントなどに「自分の強みが仕事でどう活かせるか」を聞いてみるのもおすすめですよ。
セールスポイントを裏付けるエピソードも必ず思い出しておこう
また自分のセールスポイントをアピールするときは、そのセールスポイントを裏付ける具体的なエピソードを盛り込むことが大切です。
たとえば「リーダーシップ」をセールスポイントとする場合、どういう経緯でリーダーになったのか、何人ほどの人をまとめていたのか、どのような困難があり、それをどうやって乗り越えたかなどを明確に書けると良いですね。
セールスポイント100例! 会社に貢献できる能力を見つけよう
セールスポイントを考えてみたものの、いまいちわからないと思う人もいるかもしれません。そんなときはセールスポイント100例を参考にしながら、自分にぴったりのセールスポイントを見つけましょう。
ここでは働くときに活きる能力と仕事に活かせる技術や資格に分けて、合計で100のセールスポイントの例を紹介します。もしも内容が自分に当てはまらない場合でも、例を参考にしながら自分のセールスポイントを考えてみてくださいね。
働くときに活きる能力
働くときに活きる能力を題材にしたセールスポイントの例
働くときに活きる能力とは、自分の性格や考え方の特性にもとづいたものです。そのため、たとえば「コミュニケーションが得意」といっても、人によってどのようにコミュニケーションが得意なのかという中身が異なります。
ここでは多くの学生が強みとして挙げる項目ごとに、セールスポイントとしてアピールする場合に使えるさまざまな例を取り上げます。それぞれの能力が仕事においてどのように活きるかを把握し、自分のセールスポイントを考えていきましょう。
笑顔を絶やさない
どのような仕事でも顧客や同僚らと接する機会はあるため、対人関係に活きるスキルは仕事で重宝される傾向にあります。その際、笑顔を絶やさずに仕事ができると、一緒に働く人たちとの雰囲気を良くするだけではなく、顧客にも好まれる人材になれるのです。
また、笑顔を絶やさないという強みがある人は、物事を前向きに捉えることができたり、自分自身の考え方をうまく整理して物事に取り組めたりする場合も多く、セールスポイントになるのです。
笑顔を絶やさないために貫いているポリシーや、周りの人たちに良い影響を波及させながら働いたり物事に取り組んだりした経験があれば、それらをもとにセールスポイントを回答するのがおすすめです。
笑顔を絶やさない人のセールスポイント
- 楽観的に物事を考えられる
- ポジティブに物事に取り組める
- 周りを明るい雰囲気にできる
- 前向きな空気を醸成できる
- 声を掛けやすい雰囲気にできる
- 協力的なチームを作れる
- 人を巻き込める
- 人当たりが良い
笑顔がとても大切だということは、言われなくてもわかりますよね。ただ、笑顔を絶やさずにいることは想像以上に難しいです。
笑顔で場を明るくすることは誰でも、いつでもできることですが、それを続けるのは精神的にタフでないとできません。その苦労は周囲も十分に理解してくれているはずです。
笑顔を絶やさない人は、社内表彰で目立つチャンスがあったり、仕事を頼みやすかったりするため、成長の機会にも恵まれる傾向にあります。
笑顔を絶やさないということがセールスポイントの人は、人を笑顔にする仕事をしたいと考えている人もいるかもしれません。こちらの記事を参考に適職を見つけてくださいね。
人を笑顔にする仕事30選|5つの幸福タイプ別に適職を解説
いつも笑顔の人は、ポジティブさが強みともいえます。以下の記事では自己PRでポジティブさを伝えるコツや注意点を解説しているので参考にしてみてください。
長所「ポジティブ」の自己PR例文6選! 差別化のコツとNGも解説
忍耐力がある
仕事では慣れない業務や難しい課題の解決に取り組まなくてはいけない場面があり、人によっては苦労を感じることも少なくありません。そのため、困難な状況にも対応できる忍耐力がある人材が求められているのです。
たとえば、仕事で失敗をしてしまった場合でも、忍耐力のある人材であれば失敗を真摯に受け止め、改善につなげると予想されます。
しかし忍耐力がないと、失敗したことを振り返れなかったり、同種の仕事はもうやらないなどの行動につながってしまうことがあるのです。
忍耐力をアピールする際は、自分が失敗したことや逆境に立たされていた場面から、どのように物事に取り組んでいたのかを伝えると、説得力のあるセールスポイントとすることができます。
忍耐力がある人のセールスポイント
- 最後まで手を抜かない
- 周りに流されない
- 粘り強さがある
- 逆境に強い
- 負けず嫌い
- 何事も真面目に取り組める
- 失敗から教訓を得ることができる
- 成果を上げるための分析することができる
忍耐力をセールスポイントにしたい人は、以下の記事や記事内の例文も参考にしながら、回答を考えてみましょう。
忍耐力
例文17選! 「忍耐力」の自己PRで企業に最大限アピールするコツ
粘り強い
例文11選|粘り強い性格の自己PRで知らないと損する注意点
負けず嫌い
負けず嫌いの自己PRは危険? 例文7選付きで魅力的な伝え方を解説
真面目
12例文|真面目さの自己PRでやりがちな3つの失敗パターンと対策
コミュニケーションが得意
多くの仕事では社内外の人とやりとりする機会があり、コミュニケーション能力を兼ね備えているとミスなく成果を上げることができる傾向にあります。そのため、コミュニケーション能力は社会人として重宝される能力です。
ただ、セールスポイントとしてアピールするときは、言葉が持つ広い意味から自分の強みに合った表現を選ばないと抽象的な意味でしか伝わらず、企業が採用するメリットを見つけられないこともあるのです。
たとえば、アルバイトで顧客へのヒアリングに応じたセールストークで営業成績を上げていたとしても、「コミュニケーション能力を発揮して営業成績を上げた」というだけでは、あなたが工夫したことが伝えきれません。
上記の例の場合は「人の話をよく聞いたうえで、相手に合わせた話し方をして営業成績を上げた」と表現することで、あなたらしいセールスポイントとして企業に貢献できることが伝えられるのです。
コミュニケーションが得意な人のセールスポイント
- どんな人とでも打ち解けられる
- 人を巻き込んで行動するのが得意
- 交渉力に長けている
- 人の良い部分を引き出せる
- 困りごとやトラブルを早期に発見できる
- 人と打ち解けるための話の引き出しが多い
- 言いづらいことも人に合わせて伝えることができる
- 話の意図を理解するのが早い
- 人に合わせた話し方ができる
- コミュニケーション能力をセールスポイントにする学生は多いと思いますが、差別化のポイントを教えてください。
自分にしかないエピソードをもとに能力の高さをアピールしよう
コミュニケーションが得意だという学生はとても多いと思います。ただ、それだけだとほかの学生と被ってしまい、せっかくのあなたのセールスポイントが伝わりづらくなってしまいますよ。
そのため、あなただけが持っているほかのスキルや経験と掛け合わせてみましょう。
たとえば、語学が得意な人は、外国語を使ってコミュニケーション能力を発揮したエピソードを、アルバイトリーダーを経験した人は、リーダーシップをとりながら積極的にコミュニケーションをとってきたエピソードを盛り込んでみると、ほかの学生と差別化を図ることができます。
このように、「コミュニケーション能力×あなたの武器」を意識して作るようにしましょう。
コミュニケーション能力をセールスポイントにする際は、下記の記事も参考にしながら、自分が最も強調したい部分を表現してみてくださいね。
自己PR
例文12選|コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
言い換え表現
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
主体性がある
仕事を始めてすぐの頃は研修や先輩からの指導を受けられることが多いですが、徐々に慣れてくると一人で仕事を進めなくてはいけない場面が増えます。そのため、主体性を持って働けることは社会人として重要なのです。
主体性がある人材は自ら目標を設定できることが多く、仕事で成果を上げたり、チームの改善点を見つけたりすることにつながるケースが多いです。反対に主体性がない人材は指示待ちになることが懸念され、採用のメリットを感じない企業もあります。
主体性をアピールするときは、自らが新しく始めた勉強や部活動などのほか、学外での活動などを題材にアピールすると納得感のある回答とすることができます。
主体性がある人のセールスポイント
- 自ら目標設定ができる
- 物事の改善点を見つけられる
- チーム内で果たすべき役割を見つけることができる
- 目標達成に向けて努力ができる
- 指示がなくても最善の行動を考えて動くことができる
- 臨機応変な対応を考えることができる
- 状況に合わせた判断ができる
- 困っている人を見つけて助けることができる
- ボトルネックに気づける
行動力がある
仕事では質と同じくらい量も追求しながら業務を担っていくことが求められます。製品やサービスをより多くの人に届けられると利益につながるということのほか、量をこなすことで仕事に慣れることもあるからです。量を求めるために行動力は欠かせません。
行動力は多くの仕事をこなせること以外にも、新しいことにも挑戦できたり、その姿勢が周りの刺激になったりすることにもつながります。行動力のある人材がいるだけで、組織が活性化することも期待できるのです。
セールスポイントとするときは、行動や活動の量の多さ以外に、周りにおよぼした影響などについても言及してみましょう。
行動力がある人のセールスポイント
- 多くの仕事を担うことができる
- 多くの人が億劫に感じる業務を担える
- さまざまなことにチャレンジすることができる
- 新しいことにも臆せず挑める
- 周りの人を助けることができる
- PDCAを回していくことができる
- 知的好奇心を満たすことができる
- 周囲に刺激を与えることができる
- 社会人にとって行動力があるとはどのようなことを指しますか?
事前準備を整えてから失敗を恐れずに行動できる人のこと
行動を起こす前によく考えて、失敗を恐れずに行動に移せる人のことを指します。
行動力と聞くと、「思い立ったらすぐに行動を起こす」と考えていないでしょうか。ただ、社会人になって、何も考えずに行動をしてしまうと失敗や間違いを起こしやすく、リスクを負ってしまうこともあります。
一方で、考えすぎても失敗を恐れて行動できなくなってしまうこともあります。そのため、失敗や間違いを起こさないようにしっかりと考え、そのうえで失敗を恐れずに行動することが大切なのです。
企業で活躍する社員は、事前準備や根回しなどをして行動する人が多いです。それが成果につながるのであって、決して単純に動き続ければ良いということではありません。
行動力をセールスポイントにするときは、自分に合った適切な言い換え表現を取り入れると効果的に伝えることができます。こちらの記事を参考にしてみましょう。
自己PRの「行動力」は6つの言い換えで差別化できる! 例文30選
協調性がある
仕事は一人でおこなう業務もありますが、同僚らを巻き込んで取り組むことで生産性をアップさせ、高い目標を達成することができます。それを実現するためには、協調性のある人材が必要になるのです。
たとえば、協調性のある人材がいると世代や性別に関係なくチームのコミュニケーションが活発になり、目標達成に向けて協力的な雰囲気を作ることができます。その雰囲気では多くの人が一体感を持って働けるため、結果的に生産性の向上につながるのです。
セールスポイントを考えるときには、自分が協調性を発揮できたという場面を振り返り、それによってどのような効果が出たかという部分を掘り下げてみましょう。
協調性がある人のセールスポイント
- チームに協力的な雰囲気を醸成することができる
- トラブルを抱えることが最小限で済む
- チーム全員が能力を発揮しやすい環境を作れる
- チームが最大のパフォーマンスを発揮することができるように導ける
- 人を巻き込みながら働くことができる
- 世代や性別に関係なくコミュニケーションが取れる
- 多様な価値観を仕事に反映させられる
- ルールを守ることができる
協調性をセールスポイントに挙げる人は案外多くいるため、周囲と差別化することが大切です。こちらの記事を参考に差別化のコツを把握しておきましょう。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
気配りに長けている
仕事は決められた業務内容をこなしていれば良いというものではなく、目標を達成するために多くの人との協力や議論も求められることがあります。その際、気配りができる人がいると、多くの人がチームや組織になじみやすくなり、力を発揮しやすくなるのです。
たとえば、議論をまとめる立場になったとき、発言量を加味して話を振ることができるとより多くの人から意見を聞くことができます。また、新しく入社した人をランチに誘ったり、同僚のミスをカバーしたりすることができれば、互いが協力する雰囲気が生まれるのです。
気配りに長けていることをセールスポイントとするときは、人から褒められたり、感謝された場面を思い出し、自分が気を付けていたことを振り返ってみましょう。
気配りに長けている人のセールスポイント
- チームのトラブルや異変に早く気づける
- コミュニケーションの起点を作ることができる
- 改善点に気付ける
- 初めて会う人とも関係が築きやすい
- 同僚が安心しながら働くことができる
- コミュニケーションを活発にすることができる
- 失敗やミスをカバーできる
- 状況に合わせた行動ができる
気配りをセールスポイントにするときは、言い換え表現を使うと周囲と差別化することができます。この記事にある言い換え表現をうまく取り入れてみましょう。
自己PRの「気配り」は一工夫が必要! 効果的にアピールする秘訣
向上心を持っている
企業は継続的に事業をしていくために、時代や顧客のニーズに合わせて変化することも求められます。向上心を持った人材がいれば改善点を見つけたり、より良くする方法を模索してくれたりすると考えているため、企業は採用のメリットを感じるのです。
向上心とは、現状をより良くするという意思があることを指します。たとえば高い目標を常に掲げていたり、自分のやっていることに熱意を持っていたり、はたまた失敗をも吸収しようとしたりすることが挙げられます。
セールスポイントとしてアピールする際は、その活動における自分の目標や反省に触れ、向上心を持っていることでどのような成功体験を得られたかを語りましょう。
向上心を持っている人のセールスポイント
- 努力を怠らない
- 高い目標にも臆せず挑戦できる
- 周囲に刺激を与えることができる
- 知らないことにも取り組んでいける
- 周りの良い部分を見つけ吸収できる
- 真摯な反省と改善への取り組みができる
- 仕事の目的を見失わない
- 熱意を持って物事に取り組める
一口に向上心といっても、その程度は人によって大きく異なります。どんな目標を持ち、それに向けてどんな努力をし、結果がどうだったかなどを明確にし、エピソードに具体性を持たせるように心掛けましょう。
向上心をセールスポイントとするときは、こちらの記事にある例文も参考にしながら回答を考えてみましょう。
例文12選|向上心の自己PRでアピール必須の3要素と注意点
傾聴するのが得意
仕事は顧客の課題を解決して利益を得るという流れのものがほとんどのため、顧客のニーズを聞くことが非常に大事です。そのため、人の話を聞く傾聴力が求められているのです。
傾聴力が高い人材は、顧客とのコミュニケーションにおいて誤解や軋轢が生まれづらく、社内でのやりとりも円滑におこなえる傾向にあります。また、相手の立場になって考えられる場合も多く、アドバイスにつながることもあるのです。
傾聴力はなかなか自分一人では計りきれない能力のため、周りから褒められた経験などをもとにセールスポイントとしてアピールするようにしましょう。
傾聴するのが得意な人のセールスポイント
- 相談をしやすい
- コミュニケーションで誤解や軋轢が生まれづらい
- ストレスや困りごとを見つけやすい
- 同僚が安心して仕事をしやすい
- さまざまな立場の人と関係が構築しやすい
- 仕事に活きるメリットやノウハウの情報を得やすい
- 物事を客観的にとらえるのがうまい
- 相手の立場になって考えることができる
傾聴力をセールスポイントとする人は多いため、こちらの記事を参考にしながら周囲との差別化のポイントを把握しましょう。
14例文|傾聴力の自己PR作成に欠かせない必勝3ステップ
リーダーシップがある
リーダーシップは役職に関係なく求められることが多くなっています。なぜなら、リーダーシップを持っている人材がいれば、プロジェクトのチームがまとまりやすくなったり、責任を持って業務に取り組むことで顧客からの信頼が厚くなったりすると予想できるからです。
また、リーダーシップを持って仕事に取り組むことによって、その人材が広い視野で業務を担えたり、問題の改善点を見つけてくれる存在に成長していったりするとも考えられます。つまり、企業の利益につながるため、採用のメリットになるのです。
セールスポイントとする場合は、チームのリーダーや部活の主将などではなくても、組織をより良い方向へ導くために主体的に行動した姿を伝えてみましょう。
リーダーシップがある人のセールスポイント
- チームをまとめる力がある
- 問題の改善点を見つけることができる
- 率先していろいろな人とコミュニケーションが取れる
- 同僚や顧客から頼りにしてもらえる
- 責任感を持って物事に取り組める
- 広い視野を持っている
- 仕事に中心的にかかわれる
- 周りの良い意見を積極的に取り入れられる
企業で人事を担当していた際、入社年度によって新卒の社員たちの結束力に違いを感じました。結束力のある年度の社員たちには、社員の中にリーダーシップのある人材がいたと思います。
リーダーシップのある人材は互いをフォローして、周囲を巻き込む力があるため、そのような経験を学生時代にしていればエピソードとして伝えましょう。
リーダーシップをセールスポイントにするときは、リーダーシップの種類を把握できると回答が考えやすいかもしれません。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法
仕事に活かせる技術や資格
新卒採用は一般的にポテンシャル採用といわれていますが、仕事で活かせる技術や資格を持っている人も重宝されることがあります。企業の募集要項やOB・OG訪問を通して仕事に活かせる技術、資格が判明したら、セールスポイントとしてアピールしてみましょう。
ここでは多くの仕事で活かしやすい語学力などの技術や、国家資格などを紹介していきます。ここに当てはまるものや、類似したものを習得している場合は、セールスポイントにしてみてくださいね。
語学力
英語や中国語などの語学力は誰もが持っているスキルではないため、セールスポイントになります。海外から資材を調達したり、サービスを海外にも展開したりしている企業は多いため、入社してから活かせる場面は多くあるでしょう。
語学力は海外企業とのやりとりだけではなく、世界の情勢を把握するための情報収集や、外国人材の受け入れなどにも役立ちます。それによってビジネスチャンスを創出できたり、多様な人材による組織の強化につながったりするのです。
TOEICであれば600点以上、語学検定であれば2級以上を目安にアピールしてみましょう。
語学力があることをセールスポイントとする場合の例
- 留学経験
- TOEICなどの試験の点数
- 英検、中検など
- 英語サークルなどでの活動
- 語学学校や英会話教室に通った長さ
- 訪日外国人向けのボランティア活動
語学力というスキルに価値があるのはもちろん、語学力は簡単に身に付くものではないため計画性、継続力なども評価されるでしょう。また、グローバルなものの見方や興味の広さなども想像できます。
TOEICの点数をセールスポイントとしてアピールしようと考えている人は、こちらの記事を参考に点数などを確認してみてくださいね。
TOEICのスコアは就職活動に影響大! 目安の点数を大公開
留学経験から自己PRを作る際は、注意したいポイントがあります。こちらの記事で例文付きで解説してるので、ぜひ併せて活用しましょう。
自己PRで留学経験を無駄なく活かすコツ! 長期・短期別の7例文も
PCスキル
デスクワークでは、当然ほとんどの仕事でパソコンを使った業務があります。そのため、パソコンに関するスキルをセールスポイントとしてアピールすることも、企業が採用のメリットを見つけることにつながりやすいです。
たとえば、Microsoftが販売するMicrosoft WordやMicrosoft Excelは、文章や図表を使うときに広く使われています。それを資格などによって使いこなせるとアピールすることは、事務的な仕事ができるというアピールにつながるのです。
企業によってどのようなパソコンスキルが求められているかは異なるため、企業説明会やOB・OG訪問を通して必要なパソコンスキルを聞き、セールスポイントを考える際に役立てましょう。
PCスキルがあることをセールスポイントとする場合の例
- MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)などの資格
- Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorなどを扱った経験
- プログラミングスキル
- タイピングスキル
- 日商PC検定
- ITパスポート
ITパスポートがどのように就活に役立つのかを知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
ITパスポートで就職は有利になる? 必要性や活用方法を徹底解説
業務に活かせる資格
仕事によっては入社してから資格が必要になる場合があるため、業務に活かせる資格をすでに持っている場合はアピールしてみましょう。それにより、仕事への意欲の高さだけではなく、担える業務の幅の広さをアピールすることにもつながります。
ただし、就職において必ず取得しておかないといけない資格をセールスポイントとするのは避けましょう。たとえば看護師や薬剤師など、資格がないと働けない仕事で資格があることをアピールしても意味はありません。
入社するために必須ではないものの、入社後に必ず活きる資格についてアピールしてみてくださいね。
資格は即戦力になり得るため、好印象を持つ企業は多いと思われます。ただし、資格はあくまでも「付加価値」です。前提として、企業の求める人物像にマッチしている必要があります。
秘書検定をアピールする方法を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみましょう。
秘書検定は就職に活かせる! 取得メリットやアピール方法を徹底解説
新卒で看護師を目指している人は以下の記事を参考にしてみてください。志望動機の書き方と作成の注意点を詳しく解説しています。
新卒で看護師になるための志望動機の極意|避けたいNGワードも解説
回答を作ろう! セールスポイントを魅力的に伝える構成
セールスポイントを魅力的に伝える構成
- 結論:セールスポイントを一文で伝える
- 理由:根拠となる具体例を示す
- 今後:入社後に貢献できることに言及する
セールスポイントが固まってきたら、採用担当者により魅力的に伝えるための構成で回答を作りましょう。もし構成を整えずに伝わりづらい回答をしてしまうと、採用担当者が誤解してしまったり、採用するメリットを見つけられずに内定につながらないかもしれません。
ここでは、セールスポイントの結論から伝え、その後に具体的なエピソードをもとに理由を明確にし、最後に入社後の貢献する姿に言及する方法を解説します。構成を読みながら、自分のセールスポイントの回答を作ってみてくださいね。
①結論:セールスポイントを一文で伝える
セールスポイントに回答するときは、一文目でセールスポイントを端的に伝える必要があります。質問に対する答えを明示することで、採用担当者はセールスポイントを理解でき、その後の理由などもスムーズに把握していくことができるのです。
セールスポイントが主体性があることの場合の例文(結論)
私のセールスポイントは、自ら目標設定ができる主体性です。
文章量は1文で50字以内ほどだと理解しやすい内容になります。長い文章にならないように注意してくださいね。
また、シンプルさを追求して「○○力」「○○性」とだけ伝えようと考えている人もいるかもしれません。ただ、どんな能力なのかという部分を伝えられると、その次に続く具体例と話がつなげやすく、全体がわかりやすくなるのでおすすめです。
セールスポイントの結論では、キャッチフレーズをうまく使うと簡潔かつ覚えてもらいやすい内容にすることができます。こちらの記事を参考にしてみてください。
キャッチフレーズとは? 就活を制するインパクト抜群の武器の作り方
②理由:根拠となる具体例を示す
冒頭で結論を述べたら、次はその根拠となるエピソードをなるべく具体的に伝えて理由を明らかにしましょう。話の整合性が取れていることも説得力を持たせるためには重要なため、結論とエピソードがマッチしているかにも気を付けてくださいね。
セールスポイントが主体性があることの場合の例文(理由)
大学2年生の頃、所属する男子サッカー部の上級生たちがコーチとの不和で一斉に部活を辞め、部の存続が危ぶまれました。私も部活を続けるか悩みましたが、サッカーが好きな気持ちを諦めきれなかったので続けることを選び、主将にも立候補しました。
そして、まずは自らの提案で1カ月にわたり全部員20人やコーチも交えて週5日のミーティングを重ね、チームの目指す方向性や練習の日数などをとことん話し合いました。
また、今後は誰も退部させないという個人的な目標も決め、頭の整理がついていかないほかの部員の相談にも毎日乗り続け、結果的に引退まで誰も辞めずに部を運営することができました。
文章は200~300文字程度で仕上げると理解しやすいです。文字数を増やし過ぎないためには、上記の「大学のサッカー部での経験」のように、エピソードのテーマを一つに絞るようにしましょう。
また、エピソードをより具体的にするためには、数字を盛り込むことも大切です。学年や日付、個数や人数などを明確に書いて、採用担当者のイメージがより膨らむようにしてください。
- エピソードをわかりやすくするために、内容を多少盛っても良いでしょうか?
盛った内容は整合性が取れなくなる可能性が高いのでやめよう
エピソードを盛ることはおすすめしません。チームで成し遂げたことを自分だけの手柄のように話すのもやめましょう。
面接官は、話を鵜呑みにするのではなく、その人の言動や応募書類などから整合性が取れているか、本当のエピソードなのかを考えているからです。
面接のテクニックとして定量的に話す、結論ファーストで話し始めるなど、さまざまなものがありますが、面接官をそのテクニックだけでごまかせる可能性はほとんどありません。
あなたが盛ったエピソードで過大評価され、入社後にギャップに苦しまないようにするためにも、自分らしさを伝えることを心掛けてください。
③今後:入社後に貢献できることに言及する
エピソードで説得力を持たせることができたら、最後はセールスポイントを使って、どのように企業へ貢献できるのかを伝えましょう。貢献方法を伝えることによって、企業があなたを採用するメリットを見つけることにつながるのです。
セールスポイントが主体性があることの場合の例文(今後)
私は御社に入社後も主体性のある行動を心掛け、会社としての目標に加え、自分の成長につながる目標も設定しながら働いていきたいと強く思っています。
文章量は1、2文程度で、文字数は100字ほどで収めるようにしましょう。長いと読みづらい印象となり、せっかくの内容が台なしになってしまうので気を付けてくださいね。
入社後の貢献も具体的にできると、入社意欲の高さや企業研究をしっかりとしているということのアピールにつながります。希望する部署などがある場合は、その名称も盛り込んだ内容にするのがおすすめです。
アドバイザーコメント
秋田 拓也
プロフィールを見る結論ファーストで採用担当者の興味を引かせるのが重要
読み手の心理としては、最初に結論から入ると興味を持てます。興味がないと、知りたいという気持ちに結びつきません。結論、理由、今後の順番は回答の基本だと思ってください。
セールスポイントについて、さらにひと工夫加えるならば「○○な行動力」という表現もインパクトがあります。
たとえば「熟考した行動力」をアピールしたとします。行動を起こす前によく考える力があると伝え、エピソードとして必ず5分間考えてから行動を起こすようにしていたら成果が得られたとつなげることができれば、その人の行動力の中身や、個性も同時に表現できると思います。
入社後の貢献方法は企業研究が欠かせない
セールスポイントが入社後にどう活かされるのか、ここが人事担当者にどこまで響くかがポイントになります。
セールスポイントをアピールするうえで最も気を付けてほしいのは、応募先企業の求める人物像にどれだけマッチしているかです。マッチさせるためには、企業研究を十分におこなってください。
その職種でどのようにセールスポイントが活かせるのかという視点でエピソードを完成させましょう。
回答の参考にしよう! セールスポイントの例文13選
セールスポイントの例文13選
セールスポイントの例だけではなく、実際の回答の例文についても知りたい人は多いのではないでしょうか。ここではセールスポイントを質問されたときの実際の回答を解説していきます。
繰り返しになりますが、セールスポイントを回答するときは自分の強みと企業の求める人物像に合った内容にすることが重要です。そのため例を参考にしながら、自分の強みや選考を受ける企業が求める人物像などに合った内容の回答を作り上げてくださいね。
例文①笑顔を絶やさない
笑顔を絶やさないことをセールスポイントにするときは、周りに良い影響を与えたというエピソードを盛り込むことをおすすめします。笑顔を絶やさないという能力について、企業は概要を聞いただけではどのように仕事に活かせるのかがイメージしづらいためです。
もしも笑顔を絶やさないということを一人で心掛けていたという話になると、前向きな姿勢を示すことはできるものの、周りには好影響が広がらない印象を持たれてしまい、採用するメリットがぼやけてしまいます。
そのため、必ずあなたの笑顔や前向きな姿勢がどのように良い影響につながるのかまで言及しましょう。
例文①笑顔を絶やさない
私のセールスポイントは、停滞ムードの中でも周囲を盛り上げられる力です。
大学1年生から、学園祭実行委員として企画の立案と運営業務を担っています。大学3年生のときの学園祭は、天候不順で予定していた屋外ステージのパフォーマンスが中止となり、参加者やスタッフのモチベーションが低下してしまうという事態がありました。
そこで私は、空いていた大教室でイベントをすることを提案し、開始時間が迫る中でも笑顔を絶やさずに、ステージの準備や観客誘導をおこないました。
参加者やスタッフたちからは「○○さんが明るく振舞ってくれるからやる気が湧いた」といってもらうことができ、パフォーマンスも無事に成功に終わりました。
この経験から、困難な状況下においても、柔軟かつ創造的な発想で、周囲のメンバーと連携を図りながら問題を解決する自信をつかみました。御社に入社後もポジティブな姿勢で仕事に取り組み、チームの成果を最大化できるように心掛けます。
例文②忍耐力がある
忍耐力は、困難なことを乗り越える力があるとアピールすることにつながるため、課題とそれを解決するまでの過程を具体的かつわかりやすく説明することが重要です。
あなたが課題を解決するまでに考えたことや、物事を進めるうえで大事にしていたことを盛り込んでみてください。
一方で、忍耐力を示すときに我慢強さにばかりスポットを当てないようにしましょう。「エアコンをつけないまま何日過ごせるか試した」「一日で何キロ歩けるか挑戦した」といったことはなかなか仕事につながりづらいため、忍耐力を示せても企業が採用のメリットを見つけられません。
例文②忍耐力がある
私のセールスポイントは、粘り強く行動し続ける力です。
大学2年生の10月、大学が主催する国際交流フェスティバルに実行委員のメンバーとして参画し、留学生と地元の中高生が交流するイベントの企画や運営をしました。しかし、来場者数は予想を大きく下回り、成功とは言い難い状況でした。
私は次年度のイベントを成功させるために、留学生たちのサークルに参加して関係性を構築したり、近隣の中学や高校の先生を訪問して留学生と中高生が一緒にブース出展をすることを提案して協力を仰ぎました。
週2~3日はこのイベントのための活動をしていたおかげで、大学3年生のときに開催した国際交流フェスティバルには、前年度の2倍の来場者が来てくれました。参加者からも「異国の友だちができた」と喜びのコメントをいただきました。
御社においても、この経験で培った粘り強く行動し続ける力を駆使し、困難な状況でも課題に取り組みたいと考えています。
- セールスポイントを忍耐力にしたときに、受け身だと思われないか心配です。
印象は企業によって違う! 表現を変えて調整してみよう
なぜ受け身だと思われたくないのかという理由を考えてみましょう。
ベンチャーなどではマルチタスクをこなしながら自主性を重んじる傾向があるかもしれませんが、大企業ではトップダウンの風土である場合も考えられ、一概にマイナスかというとそうとも言い切れません。
ただし積極性を評価されたいのであれば、セールスポイントを忍耐力とせずに、継続力や粘り強さといった似た言葉にすることも良いかもしれませんね。
応募企業の求める人物像と照らし合わせて、忍耐力という言葉をどう表現するのか、考えてみましょう。
聞かれる質問はほかにもあるので、ほかでカバーするといった方法もありますよ。
例文③コミュニケーションが得意
コミュニケーションが得意なことをセールスポイントにする際は、コミュニケーション能力が人の役に立ったことに言及するのがおすすめです。
仕事におけるコミュニケーション能力とは、人と仲良くなるだけではなく、互いが誤解なく意思疎通を取り合うことを指します。一方的に話すだけでも、聞くだけでもあまり意味がなく、やりとりを円滑にできることが良い仕事につながるのです。
そのため、人と接する中で、コミュニケーションを円滑にとることができ、良い影響があったことを伝えましょう。
例文③コミュニケーションが得意
私のセールスポイントは、臨機応変なコミュニケーション能力です。
大学3年生のとき、グループで課題に取り組む授業を取っていました。たとえば、学生30人で被災者に聞き取り調査をしたり、統計データを学生15人で分析したりする授業です。私は成果を出すためには、学生同士のやりとりが一つの鍵になると考えました。
そのため、聞き取り調査では互いの訪問先がわかる位置情報共有アプリを使い、チャットでの情報共有を提案しました。また、統計の授業では全員に発言機会のあるミーティング形式を取り、さまざまな角度からデータを検証しました。
状況に合ったコミュニケーションにより、グループ全体の帰属意識が芽生え、意見の共有が活発になり、教授からも「まとまったチーム。調査の質も高い」と褒めていただきました。
御社に入社してからも状況に合わせたコミュニケーションを取り入れ、チームメンバーや顧客と良好な関係を構築し、業績に貢献していきたいと考えています。
例文④主体性がある
主体性をセールスポイントにする際は、エピソードとして取り上げる活動を始めたきっかけについても触れましょう。主体的な活動は自ら問題意識を持っている場合が多いためです。
反対に、人から勧められて始めた活動は受け身な印象を持たれてしまい、主体性というセールスポイントと矛盾していると感じる人もいるので、注意してください。
また、独りよがりな印象にならないように工夫も必要です。もしも「クラスの懇親のために参加を嫌がる人も無理やりクラス会に参加させた」、「学校で禁止されていたが部員たちが使える自転車を校内に置いていた」という話だと、周りに無理強いさせたりルールを破ったりしていると捉えられてしまうこともあります。
例文④主体性がある
私のセールスポイントは、自ら目標設定ができる主体性です。
大学2年生の頃、所属する男子サッカー部の上級生たちがコーチとの不和で一斉に部活を辞め、部の存続が危ぶまれました。私も部活を続けるか悩みましたが、サッカーが好きな気持ちを諦めきれなかったので続けることを選び、主将にも立候補しました。
そして、まずは自らの提案で1カ月にわたり全部員20人やコーチも交えて週5日のミーティングを重ね、チームの目指す方向性や練習の日数などをとことん話し合いました。
また、今後は誰も退部させないという個人的な目標も決め、頭の整理がついていかないほかの部員の相談にも毎日乗り続け、結果的に引退まで誰も辞めずに部を運営することができました。
私は御社に入社後も主体性のある行動を心掛け、会社としての目標に加え、自分の成長につながる目標も設定しながら働いていきたいと強く思っています。
なぜ主体的に行動したのか、具体的にどのような取り組みをおこなったのかを数字を用いて表現できていて、とてもわかりやすいです。最後に自分のセールスポイントを入社後にどう活かしたいかも明示できていて良いですね。
例文⑤行動力がある
行動力があるか否かの基準は、人によって異なります。そのため、行動力があるということをセールスポイントとするときは、ほかのものと比較するとわかりやすい内容にすることができます。
たとえば、「同級生と比較して1.5倍の単位を取得した」、「ゼミのフィールドワークではほかの学生より2倍多い調査数を実施した」などと数字で具体的に示すことが重要です。
もしも数字で表せないときは、周りからの評価や多くの行動をしたことによる苦労などをエピソードにしっかりと盛り込みましょう。
例文⑤行動力がある
私のセールスポイントは、多くの仕事を担える行動力です。
大学2年生の頃、大学主催の学生生活を改善するプロジェクトと、外部講師を招き起業家精神を養うワークショップに参加しました。いずれも週3~4日程度の参加が必須でした。
プロジェクトは、学生にアンケート調査やヒアリングをおこない、学校内で使いづらい部分を大学側に提案するというものでしたが、リーダーとして進捗管理やプレゼンテーションをおこないました。一方で、ワークショップでも外部講師と一緒に市場調査や消費者インタビューを実践していました。
週7日すべてに予定が入っている状態でしたが、スケジュール管理を徹底し、迷ったらすぐにメンバーと話し合ったり、わからないことを調べたりといった「行動し続ける」ことをモットーにしました。いずれも最後まで辞めずに完遂でき、大きな自信になりました。
御社に入社後も計画に基づいて人より多く行動することで、目標達成に寄与できる成果を上げたいです。
例文⑥協調性がある
協調性は人に流されやすいという印象にならないように注意が必要です。たとえば、ゼミで周囲から勧められて書記をやったという話になると、輪を乱していないことはわかっても、協調性があるのか、はたまた人に流されているだけなのかというのはわかりません。
そのため、協調性をセールスポイントとするときは、なぜ協調性を大切にしたのかを説明するようにしましょう。意図を持って協調性を大事にしていると示すことで、ただ多くの意見に流されるだけではないという姿勢をアピールできるのです。
例文⑥協調性がある
私のセールスポイントは、チームのパフォーマンスを最大化する力です。
大学3年生のときに参加した「サステナビリティ推進のための地域社会プランニング」という大学主催のプロジェクトでは、異なる学部の学生によってチームが構成されている中で、円滑なコミュニケーションを実現する役割を果たしました。
具体的には、意見交換やアイデア共有の場をオンライン・オフラインともに設けることを提案してメンバーが参加しやすい環境を作り、アイスブレイクも大切にすることでそれぞれの得意分野を知り、プロジェクトにも活かせたりするように努めました。
これらの経験を通じて、私は一つの目標に向かってメンバーが一体となって最大限の力を発揮できる環境づくりができるようになりました。
御社に入社してからも、チームの成果を最大化するために協調性を発揮し、業績に貢献したいと考えています。
協調性をセールスポイントにする場合の例をほかにも紹介します。過去にキャリア支援をした学生は、チームワークの大切さをエピソードに交えてセールスポイントをアピールしていました。
その学生は団体競技をしていてスター選手ではなかったものの、自分の役割に徹してチームをまとめることに尽力していたのです。私はそのエピソードからも協調性を感じました。
例文⑦気配りに長けている
気配りをセールスポイントにする際は、周囲の人からの評価を盛り込むことがおすすめです。周りからの評価が入ると、一方的なおせっかいなどではなく、気配りが周囲に良い影響を及ぼしていると客観的に伝えられます。
また、自分がなぜ気を配って行動をしていたのかという部分も掘り下げてみましょう。「自分も困った経験があったから」「効率良く物事を進めたいから」など、あなたらしい特性が隠れているかもしれません。
例文⑦気配りに長けている
私のセールスポイントは、人の欲求を察知し先回りして対応する力です。
この強みは大学2年生の頃から2年3カ月継続している居酒屋のアルバイトで発揮されています。
たとえば、顧客の注文内容は日によって大きく変わりますが、顧客からの質問やオーダーの傾向をもとに、ドリンクを補充したり、酒と料理のおすすめの組み合わせを提案したりすることで、同僚らと顧客双方から「機転が利く」と褒めていただくことが多くありました。
また、予約の増える休日やイベントが近くなってきたときは、忙しくなることを見越してスタッフのシフト調整や備品の確認をおこなうなど、スムーズなサービス提供と顧客への快適な雰囲気の醸成に努めました。
御社においても、顧客や同僚のニーズを敏感に察知し、先回りして効果的なサービスを提供することで、顧客満足度向上に貢献できると確信しています。
気配りができるのはとても素晴らしいことです。ただ、遠慮がち、控え目という印象を残さないようなエピソード選びが良いかもしれません。
エピソードと気配りという言葉が合っているかどうかも評価のポイントです。合わせて確認してみてください。
例文⑧向上心を持っている
向上心をセールスポイントとして取り上げる際、どのような目標を持っていたかを示すのは必要不可欠とも言えます。その目標について、必ず自分が立てた目標を用いるようにしてください。
もしも、大学で単位を取るために必要な資格試験や、アルバイトで店長が決めた営業目標などとなると、向上心というよりは受け身な印象が残ってしまいます。自らが目標設定し、それに向かって取り組んだことを取り上げて向上心をアピールしましょう。
例文⑧向上心を持っている
私のセールスポイントは、飽くなき向上心を持っているところです。
私は大学入学と同時に、「新しいことに積極的に挑戦する」という目標を掲げました。好奇心が強いという特性を活かして、成長していきたいと考えたからです。
そのため、たとえば学業では毎学期、ほかの学期の授業や有志で参加できる研究プロジェクトに参加し、異なる視点や知識を取り入れる活動に尽力しました。
また、個人的に数字に強いという部分を伸ばすために簿記検定を受けたり、中国人留学生が多く入っているサークルに所属して中国語の日常会話を磨いたりと、常に新しい高みを目指して挑戦しています。
変化の激しい御社のビジネス環境下においても、向上心を持ってスキルを磨くことを怠らず、組織全体の発展に貢献していきたいと考えています。
例文⑨傾聴するのが得意
傾聴力をセールスポイントにするときには、周りからの評価が重要です。ただその評価についても、「黙って話を聞いてくれる」ということではなく、あなたが話を聞くことで相手にどのような良い効果があるのかという部分をエピソードに取り上げてみましょう。
たとえば、「話を整理しながら聞いてくれるのがうれしい」、「問題点を指摘してくれる」、「安心して一緒に○○の活動ができる」など、傾聴力によって対人関係や組織が良くなっていることが重要です。
話を聞くということだけだと、消極性や受け身を連想させてしまうので注意してくださいね。
例文⑨傾聴するのが得意
私のセールスポイントは、傾聴に徹して信頼関係を築く力です。
所属していた○○サークルで、企画会議をしても意見がまとまらない時期がありました。私は、互いが好きな意見を言い合うだけで、意見を言うまでの背景や込められた思いを互いに理解できていないことが原因だと感じるようになりました。
そこで、発言の意図や背景を考えて聞くようにして、それを発言者に確認するようにしました。それによって互いの意見を理解しやすくなり、メンバーからも「○○さんがいると意見を出しやすい」と信頼を寄せてもらえました。
この経験を通じて、傾聴は単なるコミュニケーションの手段以上に、信頼の構築や協力の促進につながる力であると実感しました。
入社後も相手の心の声に耳を傾け、良好な信頼関係を築くことで、会社に良い新風を吹き込めるよう誠心誠意頑張ります。
- 傾聴力はそもそも受け身な能力の気がするのですが、企業にはあまり良い印象が残らないのでしょうか?
傾聴をもとに寄り添うことは能動的といえる
たとえば、カウンセラーに求められる重要なスキルは傾聴です。相手に寄り添うことで、一緒に考えることができます。傾聴は受け身とも言えますが、寄り添うことは能動的なのです。
傾聴力をセールスポイントとしてアピールするとすれば、人とのかかわり方について強調する方が良いと思います。自分の主観的な判断をせずに傾聴することで、相手に寄り添った対応ができます。
エピソードを伝えるときに「何でも聴く」「何でも受け入れる」ことを強調してしまうと、消極的な印象を残してしまうかもしれないので注意してください。
自分のかかわり方によって、結果的に相手にとって満足を与える対応になったことを具体的に伝えられると良いでしょう。
例文⑩リーダーシップがある
リーダーシップをセールスポイントとして取り上げる際は、なぜチームを良くするために主体的な行動を取ったのかという部分にも言及できるとより説得力の増す内容にできます。
たとえば、自ら主将やゼミ長になった経緯や、役職に就かなくてもチームを良くしようと考えて活動をした動機などに、あなたがリーダーシップを強みとする根源が隠されている場合が多いです。
そこを取り上げることで、企業が仕事での再現性を見つけやすくなるのです。
例文⑩リーダーシップがある
私のセールスポイントは、メンバーの長所を活かしながらチーム力を最大化する力です。
所属するソフトボールサークルでは、新しく加入したメンバーの経験に濃淡があります。一部のメンバーがピッチャーとしての技術と経験を有していたため、新たな練習メニューを設け、ほかのメンバーもその技術を学べるように仕組み化しました。
これにより、メンバー同士の連携がいっそう強化され、切磋琢磨によってチーム内の士気も高まりました。
また、3年生中心だったレギュラーも実力主義に改め、1年生や2年生でも力量のある選手を抜擢し、結果としてリーグ昇格を果たすことができました。
これらの経験を通じて培った適材適所を考えて行動できるリーダーシップを、御社でのプロジェクトやチームで取り組む仕事に活かし、企業の成長に寄与したいと考えています。
リーダーシップをセールスポイントの題材にする際、こちらの記事を参考にリーダーシップを発揮した経験を盛り込んでみましょう。
リーダーシップを発揮した経験が伝わる回答例12選! 作り方も伝授
例文⑪語学力がある
語学力をセールスポイントにする際は、客観的な視点を取り入れると企業が仕事で活かす方法を考えやすくなります。検定などがない場合も、周りからの評価や語学力を維持するために継続していることなどを取り上げるのがおすすめです。
一方で、留学の期間だけを強調した内容にするのは辞めましょう。たとえ長期間の留学をしていたとしても、特に語学力が上がっていないのであれば、セールスポイントとして評価されるのは難しくなってしまいます。
例文⑪語学力
私のセールスポイントは、留学経験によって磨かれた高い中国語力です。
大学3年生の頃、半年間の中国留学プログラムに参加しました。中国語を、日常生活から学問分野までのあらゆる場面で使用し、独自の表現力と語彙力を身に付けました。
たとえば、授業では地元の学生と協力して環境問題をテーマとするグループワークをおこない、異なる文化やバックグラウンドを持つ仲間たちとの議論を通じて、自らの意見を的確に伝える力を養いました。
また、現地の人々と積極的に交流する中で、より日常的な言語の使い方や慣用表現を学び、言葉の細かなニュアンスを理解できるようになりました。
結果として、言語を習得するだけでなく、中国の文化や伝統、ものの考え方まで理解したうえで、的確な判断や行動をとれるようになりました。
このように留学経験によって培った中国語力を活かし、御社の中国への展開において貢献できるようビジネスレベルの中国語力の獲得を目指します。
例文⑫PCスキルがある
PCスキルは社会人になってから幅広く活きるスキルですが、セールスポイントとして取り上げる際はそのスキルをなぜ大学のうちから習得しようと考えていたのかを取り上げてみてください。
新卒採用は前述のとおりポテンシャル採用になるため、スキルだけを見て採用されることはほとんどなく、その人の持っている特性や能力が将来的に活きるのかが重要になります。
そのため、スキル以上に、それを取得しようと思った考え方や根底にある価値観が、企業にとっては自社とのマッチングを測るために重要なのです。
また、回答で取り上げる名称については正式名称を書くように心掛け、専門性の高さをしっかりとアピールするようにしましょう。
例文⑫PCスキル
私のセールスポイントは、守備範囲の広いプログラミングスキルです。
大学でコンピューターサイエンスを学ぶ中で、ウェブ開発においては、HTML、CSS、JavaScriptを用いて自分のポートフォリオサイトを構築し、ユーザビリティの向上に努めました。
また、データベースの基礎も習得し、MySQLを使用してシンプルなデータベースを設計・実装した経験から、データの構造化やクエリの最適化などのスキルを向上させました。
加えて、自動化の重要性に気づき、Pythonを使ったスクリプトを作成して、簡単な業務プロセスの自動化に成功し、時間の節約やエラーの回避が可能となり、御社のインターンシップでもプロジェクトの効率向上に寄与しました。
以上のことから、御社でのチャレンジングなプロジェクトにも積極果敢に取り組み、技術力をさらに高めながら成長しつつ、業容拡大に貢献していけると確信しています。
- 大学の授業で得たスキルをセールスポイントにするとき、どんな点をエピソードにして話せば良いですか?
取り組んだ姿勢や今後に活かせることに注目して話そう
人に言われたから、カリキュラムに入っていたから、という他責思考は悪い印象になりやすいので、気を付けましょう。
また、大学の授業内容やゼミ・研究室の学習内容は専門性が高いため、ある程度抽象度を持たせて説明をしないと回りくどくなり、聞かれたことに答えるよりも専門用語が多い説明になりがちです。
セールスポイントとなるスキルの説明をするのではなく、取り組む姿勢や、一連の学習を通して今後に活かせることは何かが焦点になっていると考え、自分のスキルに関する話に深入りしすぎず、入社後の仕事にもつながるような話をしてください。
例文⑬業務に活かせる資格がある
業務に活かせる資格をセールスポイントにするときは、取得に至った動機も伝えることができると、入社意欲の高さも示すことにつながります。なぜ大学中に取得しようと思ったのかに言及するのがおすすめです。
また、業務に活かせるということ以上に、活かしてどのような分野で役に立ちたいかを伝えることも忘れないでください。新卒採用は経験や資格だけを見られているわけではなく、あなたが将来的に活躍できる人材なのかを判断されていると留意しましょう。
例文⑬業務に活かせる資格
私のセールスポイントは、宅地建物取引士の資格が必要な仕事に従事できることです。
私は中学生の頃に東日本大震災の被害に遭いましたが、津波被害に遭った祖父母の家が権利などの関係でなかなか取り壊しが進まないと嘆いているのを聞きました。なぜそんなにも法律が厳しいのか疑問を持ち、大学生になってから宅建士の勉強を始めました。
勉強する中で、法律を体系的に学ぶだけではなく、まちづくりや空き家問題などさまざまな社会的な背景があるということを知りました。それによって住宅という切り口でまちづくりにかかわりたいと考え、資格取得も達成しました。
今後はより実践的な経験を積み重ね、プロフェッショナルとしての知識と技量に磨きをかけ、不動産業界の法令順守やリスク管理にフォーカスしたうえで、御社の更なる成長に貢献したいと考えています。
セールスポイントのアピールにつながらないNG例文3パターン
セールスポイントのアピールにつながらないNG例文3パターン
- 企業への貢献する方法が示されていない
- セールスポイントが抽象的になっている
- 企業が求める人物像に合わないセールスポイントを伝えている
セールスポイントはどのようなものでも良いわけではなく、企業へのアピールにならない3つのパターンがあります。セールスポイントを作ることができたら、企業に伝わらない回答のパターンになっていないかを見直すことが大切です。
これから、セールスポイントが伝わらなくなってしまう3つのパターンを解説します。セールスポイントが選考に合った内容になっていないと採用担当者はマッチングが悪いと判断し採用を見送ってしまう可能性があるので、記事にあるNG例も参考にして回答の見直しを必ずしましょう。
①企業への貢献する方法が示されていない
繰り返しになりますが、セールスポイントは入社後に活躍できる姿を示すことが重要です。そのため、企業への貢献に言及できていない内容になってしまうと、採用につながらなくなってしまいます。
企業への貢献する方法が示されていない例文
私は今後も、どんな人でも仲良くなれるというコミュニケーション能力を磨いていきたいと思います。
上記の例文では強みに触れることができているものの、その強みを活かして企業に貢献する方法が示されていません。選考を受けている企業のどんな部署で、どのような仕事をする中で強みを活かしていきたいのかと具体的に回答に盛り込みましょう。
②セールスポイントが抽象的になっている
セールスポイントは企業が仕事への活かし方を想像できるような、わかりやすい内容にする必要があります。そのため、セールスポイントを伝えるときには、内容が抽象的になっていないかに気を配りましょう。
抽象的になってしまう原因として、セールスポイントがわかりづらい場合と、具体例が乏しい場合があります。
セールスポイントがわかりづらい場合とは、「花のような可憐さ」「電車のような正確性」など、人によって異なるイメージを持っているたとえを使って説明してしまうような場合です。一度周囲の人に聞いてもらい、想像しやすいかを聞いてみましょう。
また下記の例のように具体例が乏しい場合はどうしても説得力に欠けるため、自己分析を深めたり、エピソードに数字を入れたりしてみてくださいね。
セールスポイントが抽象的になっている例
私のセールスポイントは、思いやりです。
小さい頃から、「思いやりがある」と周囲に言われることが多くありました。日常生活からどんな人に対しても思いやりを持って接しているため、周りと軋轢を生んだり、人間関係がこじれることもありませんでした。
私は今後も思いやりの精神を持っていろいろな人と接し、御社に入ってからも顧客から最も思いやりがある社員として認知してもらうように精一杯働きます。
エピソードは、基本的に結論ファーストで伝えましょう。エピソードの内容には、動機や目的、数字などを具体的に伝える工夫をしてください。エピソードの状況がイメージできるようになり、その人らしさが表現できますよ。
③企業が求める人物像に合わないセールスポイントを伝えている
セールスポイントは自分の強みをアピールすれば良いのではなく、企業が求める人物像も鑑みる必要があると説明してきました。回答を作った後は、もう一度企業のHPなどを見返して、求める人物像に合っているかを点検しましょう。
もしも企業が求める人物像に合っていない場合、企業はあなたがなかなか自社で活躍できなかったり、早期退職をしてしまったりすることを懸念し、採用を見送ってしまう可能性があります。
必ず企業とのマッチングを考え、セールスポイントを選ぶようにしましょう。
セールスポイントの例を参考に回答を練り上げて選考を突破しよう
セールスポイントと聞かれてすぐに思いつかなくても焦る必要はありません。セールスポイントを見つけるには自分の強みを掘り下げるということと、企業の求めている人物像を把握するという2つの点が重要なため、一朝一夕にはできるものではないからです。
セールスポイントがわからないときは、まずはセールスポイントの意味や企業の意図をしっかりと押さえて、セールスポイントを見つけるための3ステップを実践しましょう。そしてセールスポイントの100例も参考にすれば、自分のセールスポイントが見つかるはずです。
そして、セールスポイントを回答するときは、例文も参考にしながら伝わりやすい構成にしてみてくださいね。記事にある多くの例を使いながら回答を練り上げれば、採用担当者の目を引くあなただけのセールスポイントが必ず作れます。
アドバイザーコメント
井上 捺稀
プロフィールを見るセールスポイントは例を参考にブラッシュアップしていこう
セールスポイントを考える際は、多くの例を見ておくことがとても重要です。セールスポイントについて理解したけど、何を書くべきなのかがわからないという人は、いろいろな例に目を通していくにつれて、自分のセールスポイントが見えてくるはずです。
また、すでにセールスポイントが決まっている人も、どのような構成で文章を作れば良いのか、どれぐらいの文量で、どの程度具体的に書くべきなのかが明確になります。
一度完成したらそれで終わりではなく、さまざまな例を参考にして、自分のセールスポイントをブラッシュアップしていきましょう。
自信を持ってアピールすれば必ず評価してくれる企業がある
最後に、セールスポイントを伝えるうえで最も大切なのは、自分のセールスポイントに自信を持つことです。「自分をよく見せよう」と事実と異なることを書いたり、誇張したりする必要はありません。
しっかり自己分析と企業研究をしたうえで、具体的なエピソードをもとにセールスポイントを作成できれば、評価してくれる企業は必ずあります。あなたらしいセールスポイントで、採用担当者に良い印象を残せるように応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント
Natsuki Inoue〇新卒で携帯電話販売代理店業界のベンチャー企業に入社。現場にてBtoC営業を経験した後、人事部では新卒採用を中心に、社内研修講師や社員面談などの人事業務に幅広く従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Takuya Akita〇人事・採用の責任者として7年間、新卒・中途採用を担当。To Be Myselfを起業後、企業内のキャリアコンサルティング、新卒・中途の就職をサポートしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/HR&Sパートナーズ代表
Chinatsu Iwasaki〇大学理系学部卒業、大手インフラ企業の人事として勤務。開業後、企業の採用コンサルティングや就職支援などをおこなう。現場感と対話を大切にしている
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