Webテスト対策の支援実績がある専門家がこの記事を監修しました

HCi-ASとは、心理学で用いられる性格分析の枠組みをもとに、性格特性・ストレス耐性・業務適性を測定する適性検査です。面接では見抜きにくいメンタル面の傾向まで可視化されるため、「どのように回答すべきかわからない」「対策方法は?」と不安を感じる人も少なくありません。
この記事では、Webテスト対策の専門家である高尾さんとともにHCi-ASの対策方法を解説していきます。
記事の後半には、例題を11問用意しているので、実際に解いて本番のレベル感をつかんでいきましょう。
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例題を解く前に確認しよう! 「HCi-AS」の解答のコツ
HCi-ASの概要
- 問題パターン:「一対比較法」と呼ばれる形式
- 1問あたりの時間:約20秒程度が目安
- テスト形式:Webテスティング
- HCi-AS回答のコツを教えてください!
直感を信じて一貫性のある回答を意識しよう!
「一対比較法」は、相反する2つの選択肢から直感的に自分に近いものを選ぶ形式です。
「どちらも当てはまる」もしくは「どちらも当てはまらない」と迷っても考え込まず、最初の3秒で惹かれたほうを直感的に選びましょう。
また、HCi-ASでは「回答の一貫性」が厳しくチェックされており、類似設問で回答に矛盾が生じると「自分を良く見せようと嘘をついている」と判定されかねません。
人事目線で言うと、130問中1~2問程度の矛盾であれば「単なる迷い」として許容範囲ですが、3問以上矛盾が続くと結果の信頼性が疑われ、評価が大きく下がるリスクが高まります。
自分を偽らず、一貫したスタンスで回答することが重要です。
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企業が見ているポイント
HCi-ASでは、「考え方や行動傾向」「業務適性」「対人傾向」といった多面的な観点から回答者の特性を分析します。
なかでも選考で特に重視されるのが「目標追求力」「組織志向力」「主体性」の3点で、入社後にどう貢献できるかを判断する指標とされています。
また、面接だけでは見抜きにくい「ストレス耐性」や「メンタル面の安定性」を客観的に見極められる点も大きな特徴です。
「HCi-AS」の練習問題11問|高尾さんによる解き方の解説付き!
ここからは、HCi-ASの例題を11問紹介します。
性格検査のため明確な正解はありませんが、「目標追求力」「組織志向力」「対人傾向」といった観点で自分の回答がどう受け取られるかを意識することが対策の第一歩です。
各例題にはWebテスト支援の経験が豊富な高尾さんによる解説が付いており、企業がどのような人柄や適性を見極めようとしているのかも把握できるため、ぜひ参考にしてみてください。
問題1
問題
以下の質問について、あなたの日常の行動や考え方に最も近いものを1つ選びなさい。
買い物をするとき決断するまでの時間は?
選択肢
業務における意思決定の速さや慎重さを間接的に測定する設問である。直感や準備重視で即座に行動するタイプか、リスクを考慮して入念に分析するタイプかを把握する。Aを選んだときは決断力や行動の速さが評価される一方、粗雑とみなされることもある。Bを選んだときは慎重さや分析力が評価される一方、優柔不断ととらえられることもある。ほかの設問との回答の整合性を確認するために用いられる。
一対比較法では「直感」を信じればOK!
「買い物の決断」という日常的な場面から、ビジネスにおける「意思決定のスピードと慎重さ」を測る設問です。
HCi-ASの一対比較法では、どちらの選択肢も一長一短(行動力vs分析力)として設定されているため、明確な正解はありません。
少しでも迷った場合は「直感で最初の3秒で惹かれたほう」を選んでください。考えすぎると、後に出現する類似設問で回答に矛盾が生じる原因になるからです。
問題2
問題
以下の質問について、あなたの日常の行動や考え方に最も近いものを一つ選びなさい。
面倒な仕事や作業に取り組む順番は?
選択肢
業務における課題への向き合い方や優先順位の設定を間接的に測定する設問である。嫌なことや負荷の高い作業に直面したとき、すぐに着手するか後回しにするかを把握する。Aを選んだときは実行力や自己管理能力が評価される一方、心の余裕を失うこともある。Bを選んだときは柔軟性や要領の良さが評価される一方、対応が遅れることもある。ほかの設問との回答の整合性を確認するために用いられる。
本来の自分に近い選択肢を選ぼう!
「面倒な作業への向き合い方」から、ストレスへの対処やタスク管理の傾向を測っています。
ここではAを選ぶと自己管理力の高さを示せるため、一般的なビジネスシーンでは無難とされやすいです。
ですが、自分の本来の性格がBに近い場合、無理にAを選ぶとほかの「計画性」や「ストレス回避」に関する設問で矛盾が生じやすくなります。自分を過度に良く見せようとしないようにしましょう。
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問題3
問題
以下の質問について、あなたの日常の行動や考え方に最も近いものを1つ選びなさい。
休日に本や映画を選ぶときは?
選択肢
業務における挑戦心や独自性の追求傾向を間接的に測定する設問である。王道や実績重視で安定を選ぶタイプか、新奇性や探究心重視で独自性を追求するタイプかを把握する。Aを選んだときは安全性の重視や協調性が評価される一方、平凡とみなされることもある。Bを選んだときは独創性や探究心が評価される一方、奇抜ととらえられることもある。ほかの設問との回答の整合性を確認するために用いられる。
企業風土に合わせてアピールの強弱を付けよう!
休日の過ごし方から「協調性・安定志向(A)」と「独自性・探究心(B)」を測る設問です。
銀行や公務員など堅実性が求められる業界ではAが好まれやすく、クリエイティブ職やベンチャー企業ではBが好まれる傾向があります。
普段の自分に近いものを選びつつ、志望企業のカルチャーに少しだけ寄せる意識を持つと良いでしょう。
何度も繰り返しますが、性格検査では一貫性を大切にしてください。
問題4
問題
以下の質問について、あなたの日常の行動や考え方に最も近いものを1つ選びなさい。
人から厳しい指摘を受けたときは?
選択肢
業務におけるストレスへの耐性や感情の復元力を測定する設問である。批判や厳しい指摘を受けたとき、柔軟に対応できるか不安を抱え込みやすいかを把握する。Aを選んだときは精神的なタフさや回復力が評価される一方、反省が足りないとみなされることもある。Bを選んだときは素直さや反省の深さが評価される一方、精神的に脆いととらえられることもある。ほかの設問との回答の整合性を確認するために用いられる。
ストレス耐性はなるべくポジティブに回答しよう
性格検査での「ストレス耐性」や「感情の復元力」に関する設問は、ネガティブチェックに直結しやすい要注意項目です。
Bの「引きずる」は、反省の深さとも取れますが、ビジネスにおいては「メンタルが脆い」「離職リスクがある」とマイナスにとらえられる危険性が高いです。
そのため、基本的にはAの「すぐ気持ちを切り替えられる」を選ぶことをおすすめします。
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問題5
問題
以下の質問について、あなたの日常の行動や考え方に最も近いものを1つ選びなさい。
大勢の前で発表をおこなうときは?
選択肢
業務におけるプレッシャー下での本領発揮や精神的負荷への耐性を測定する設問である。緊張が及ぼす影響を理解し、本番で成果を出せるかを把握する。Aを選んだときは本番の強さや度胸が評価される一方、過信しやすいとみなされることもある。Bを選んだときは準備の丁寧さや慎重さが評価される一方、本番に弱いととらえられることもある。ほかの設問との回答の整合性を確認するために用いられる。
見栄を張った回答には注意しよう
本番での強さやストレス下でのパフォーマンスを測る設問です。
営業やコンサルなど、人前で話す機会が多い職種ではAが好ましいですが、「常に実力を100%発揮できる」といった完全無欠を演じすぎると、嘘をついていると判定される「虚偽尺度(ライスケール)」に引っかかる恐れがあります。
ほかの回答で「慎重派」「緊張しやすい」と答えている場合は、一貫性を保つために無理をしないことが大切です。
問題6
問題
以下の質問について、あなたの日常の行動や考え方に最も近いものを1つ選びなさい。
商品を買うときは?
選択肢
最初の設問と同旨の質問である。こうした「同じ意味で表現が異なる質問」が複数登場するのが適性検査の特徴であり、回答の整合性を確認するために用いられる。前出の「買い物をするとき決断するまでの時間は?」という設問で選んだ方向性と整合しているかが判定される。回答に矛盾が生じると、自分を偽って回答していると判定される恐れがあるため、自身の日常に近い回答を保つことが求められる。
一貫性チェックの「罠」を見抜こう!
この設問は、問題1の「買い物をするとき決断するまでの時間は?」とまったく同じ特性(決断力・慎重さ)を問う類似設問です。
HCi-ASでは、数十問おきにこのような「表現を変えた同じ質問」が繰り返し登場します。
ここで問題1と逆の回答をしてしまうと、「一貫性がない(=自分を偽っている)」と判定され、結果の信頼性が下がるので注意しましょう。
自分の素の性格にもとづいて回答していれば、回答の方向性は自然と一致するはずです。
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問題7
問題
以下の質問について、あなたの日常の行動や考え方に最も近いものを1つ選びなさい。
難易度の高い課題に直面したときは?
選択肢
業務における向上心や挑戦への姿勢を測定する設問である。高い目標や難易度の高い課題に直面したとき、前向きに取り組むか安全を優先するかを把握する。Aを選んだときは成長意欲や挑戦心が評価される一方、無計画とみなされることもある。Bを選んだときは危機管理意識や堅実さが評価される一方、消極的ととらえられることもある。ほかの設問との回答の整合性を確認するために用いられる。
企業研究をもとに「求める人物像」とのマッチングを図ろう
挑戦か安定かという、仕事へのモチベーションの源泉を測る典型的な設問です。
新規事業を担うポジションや変化の激しいIT業界ではA(挑戦)が、品質管理やインフラなどのミスが許されない職種ではB(慎重)が評価されやすい傾向にあります。
自分が受ける企業が「挑戦」を重んじるのか、「確実性」を重んじるのか、事前の企業研究で得た「求める人物像」を軸にして、大きく矛盾しないかを確認したうえで判断しましょう。
問題8
問題
以下の質問について、あなたの日常の行動や考え方に最も近いものを1つ選びなさい。
将来の計画を立てるときは?
選択肢
業務における計画性や状況変化への対応力を測定する設問である。先の見通しを立てる際、臨機応変さを優先するか入念な準備を重視するかを把握する。Aを選んだときは柔軟性や適応力が評価される一方、無計画とみなされることもある。Bを選んだときは見通しの深さや着実さが評価される一方、想定外の事態に弱いととらえられることもある。ほかの設問との回答の整合性を確認するために用いられる。
自分の強みに当てはまるほうを選択しよう
計画の立て方から、「臨機応変な対応力」と「論理的・計画的な遂行力」のどちらに強みがあるかを見ています。これもどちらが正解というわけではありません。
たとえば、プロジェクトマネージャーや事務職ならB(準備重視)、変化の激しい営業現場やサービス業ならA(柔軟性重視)が適性ありと見なされやすいです。
自己PRでの強みと矛盾しないほうを選びましょう。
問題9
問題
以下の質問について、あなたの日常の行動や考え方に最も近いものを1つ選びなさい。
仕事を進めるときは?
選択肢
業務における協調性や働くスタイルを測定する設問である。周囲と連携して組織的に進めるタイプか、独立して自律的に進めるタイプかを把握する。Aを選んだときは協調性やチームワーク意識が評価される一方、主体性や独立性に欠けるとみなされることもある。Bを選んだときは自主性や自己完結能力が評価される一方、スタンドプレー気味で協調性に欠けるととらえられることもある。ほかの設問との回答の整合性を確認するために用いられる。
希望職種で求められるワークスタイルを見極めよう
チームワークと個人裁量のどちらを好むかを問う設問です。
総合職や企画職など周囲を巻き込む役割ならA(チーム)、研究職や専門職など独立性が高い役割ならB(一人で)が適性ありと評価されやすい傾向にあります。
自分の志望する企業や職種ではどちらのワークスタイルがメインとなるかを事前にイメージしておいてください。
それに沿った回答を、自分を偽らない範囲内で心掛けることで入社後のミスマッチを防げます。
問題10
問題
以下の質問について、あなたの日常の行動や考え方に最も近いものを1つ選びなさい。
議論で意見が対立したときは?
選択肢
業務における主張力や対人関係での交渉姿勢を測定する設問である。論理的に自己の考えを押し進めるタイプか、調和を重視して相手を受け入れるタイプかを把握する。Aを選んだときは論理的思考力や信念の強さが評価される一方、自己中心的で頑固とみなされることもある。Bを選んだときは柔軟性や協調性が評価される一方、主体性がなく流されやすいととらえられることもある。ほかの設問との回答の整合性を確認するために用いられる。
企業の雰囲気にあった回答を心掛けよう
対人関係で摩擦が起きた際のスタンスを問う設問です。
コンサルタントやリーダー候補として採用される場合はA(主張力)が好まれますが、サポート業務やチームの和を重んじる企業ではB(協調性・柔軟性)が好まれることもあります。
ただし、極端に偏りすぎると「頑固」や「主体性がない」とネガティブにとらえられるので、企業風土やほかの設問との一貫性を意識して選択しましょう。
本番で焦らないために!
まずは気軽にWEBテスト模試を試そう
書類の準備や面接対策に時間を割いて、WEBテストの対策まで手がまわらない人は多いです。
「WEBテスト模試」なら、スマホやパソコンで簡単に、実際のテストを想定した模試を受けることができます。
また言語と非言語問題の頻出問題を中心に繰り返し受けることが可能です。ぜひ活用してWEBテストを突破しましょう。
問題11
問題
以下の質問について、あなたの日常の行動や考え方に最も近いものを1つ選びなさい。
自分の直したいところは?
選択肢
業務における感情のコントロール力や短所の傾向を測定する設問である。感情が攻撃的に表出しやすいタイプか、内部に溜め込んで引きずりやすいタイプかを把握する。Aを選んだときは素直さや自己分析力が評価される一方、感情的で衝動的とみなされることもある。Bを選んだときは反省の深さや誠実さが評価される一方、ストレス耐性や復元力に欠けるととらえられることもある。ほかの設問との回答の整合性を確認するために用いられる。
究極の2択なら致命傷にならない「短所」を戦略的に選ぼう!
あえて短所と短所を比べさせる「ネガティブ・ネガティブ」の究極の問題です。
ここでは、志望する職種において「どちらの短所ならまだ許容されるか(致命傷にならないか)」という戦略的な視点が必要です。
たとえば、冷静な判断が求められる管理部門ではA(感情的・衝動的)はリスクが高く、逆にタフさが求められるハードな営業職ではB(ストレス耐性が低い)が敬遠されます。
職種特性を考慮して「マシなほう」を選び抜く思考を働かせましょう。
「HCi-AS」を対策する際のポイント
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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アドバイザーのリアル・アドバイス!自分の性格を知っておくことで回答の軸ができる
キャリアコンサルタント
高尾 有沙
プロフィールを見るHCi-ASは、言語や数理などの知的能力を測る「HCi-ab(能力検査)」とは異なり、ストレス耐性や対人関係、仕事への意欲といった「性格・メンタルヘルス面」を評価する性格検査です。
性格検査に絶対的な「正解」はありませんが、企業や職種によって「望ましい人物像」は異なります。
たとえば、営業職やベンチャー企業では「挑戦心や行動力」が評価され、事務職やインフラ業界では「慎重さや計画性」が重視されます。
自己分析と企業研究が何よりの対策! 双方の共通部分を把握しておこう
受験前に「志望企業がどんな人を求めているか」を分析し、自分の性格のうちその人物像に近い部分を「回答の軸」として設定しておきましょう。
有効な対策としては、自己分析を徹底し、「自分は慎重派か行動派か」「チーム重視か個人重視か」といった基本スタンスを事前に言語化しておくことです。
これにより、相反する選択肢が並んだ際にも迷わず、最後まで一貫性のある回答ができるようになります。