社会人に必須の状況把握力とは? 鍛え方や自己PRでの伝え方を解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者

    Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級

    Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう

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この記事のまとめ

  • 状況把握力は社会人に求められるスキルの一つ
  • 状況把握力は今からでも鍛えられる
  • 業界別! 状況把握力をアピールする自己PR例文10選を紹介
  • この記事を読んでいる人に
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状況把握力は社会で求められるスキルの一つ。社会人になって必要なスキルだからこそ、自己PRとしてアピールすれば高評価が期待できます。しかし、「自分には状況把握力がない……」と思っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、キャリアアドバイザーの田邉さん、隈本さん、遠藤さんのコメントを交えつつ、状況把握力を鍛える方法を解説していきます。

状況把握力は、意識や考え方を変えるだけで身に付けることが可能なので、ぜひこの記事を参考にしながら鍛えてくださいね。

目次

状況把握力は社会人に必須のスキル! 正しく理解して就活でアピールしよう

社会人になって働くようになると、状況を正しく把握して適切に対処しなければならない場面が多々出てきます。そのような場面になっても慌てず対処できるように、今から状況把握力を鍛えていきましょう。また、今から状況把握力を身に付けておけば、就活で強みとしてアピールすることもできますよ。

この記事では、始めに状況把握力とは何かを解説します。状況把握力は働くうえで求められるスキルなので、どのようなスキルなのかをここで正しく理解しておきましょう。

そのうえで、状況把握力を鍛える方法を解説します。今日から実践できるものばかりなので、状況把握力を身に付けたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。

さらに、状況把握力をアピールする自己PR例文10選を業界別に解説します。状況把握力を強みとしてアピールして、採用担当者に好印象を与えましょう。

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そもそも状況把握力とは?

状況把握力とは?

置かれている状況を正しく理解する能力のことを指す

状況把握力があれば、問題が起きた際に「今何が起きていて、周りには誰がいて、何が求められているのか」を瞬時に把握し、適切な対処方法を導き出すことができます。

状況把握力は、簡単に言い換えると「空気を読む力」です。つまり、いちいち誰かに説明されなくても、自分の目で状況を理解して「何をすべきか」を適切に判断することができる力といえます。

状況把握力は社会人基礎力の「チームで働く力」に含まれる

社会人基礎力

経済産業省が平成30年に人生100年時代の社会人基礎力についてを発表しました。この社会人基礎力は、主に「考え抜く力」「前に踏み出す力」「チームで働く力」の3つの能力にわけられます。この社会人基礎力とは、自らキャリアを切り開いていくうえで重要な力であると言われています。

社会人基礎力の3つの能力に含まれる「チームで働く力」は、さらに「発信力」「傾聴力」「柔軟性」「情況把握力」「規律性」「ストレスコントロール力」の6つの性質にわけられています。

このことから、「情況把握力」とは社会人基礎力の中のチームで働く力に含まれるため、社会人に必要なスキルであることがわかります

アドバイザーコメント

状況把握力は仕事で多くの人とかかわる場面において発揮される

社会人基礎力の「チームで働く力」は、自分以外の人と一緒に仕事を進めていくための力のことです。世の中に一人で完結する仕事は多くはないので、ほぼすべての仕事で必要となる力です。

中でも「状況把握力」は、自分を含む周囲の様子を見て「何が起きているか」「問題が起きているとしたらどういうものなのか」「何をすれば良いのか」ということを判断できる力になります。

状況把握力があれば周囲の状況に応じて動くことができる

たとえば、「職場で今日中に処理すべき伝票がたくさんある」「電話がいくつもかかってくる」「自分は朝からやろうと思っている調べ物もある」などやるべきことが一度にたくさんある状況だとします。

そのような場合、「自分はじっくり調べ物をしたくても、伝票は締め切り時間が決まっているから担当の人はわき目もふらず入力している」「顧客からかもしれない電話を放っておくわけにはいかない……」というように状況をつかんで優先順位をつけ、自分ができることは対応しできないことは応援を呼ぶなど、周囲の状況に応じて動く必要があります。

このように、自分だけ順調に進めば良いというのではなく、周囲の状況を理解して臨機応変に動くことが仕事の場面では求められますよ。

なぜ必要? 働くうえで状況把握力が求められる2つの理由

働くうえで状況把握力が求められる2つの理由

  • 仕事は状況に応じて臨機応変に動く必要があるため
  • 仕事は一人ではなくチームで進めることが多いため

社会人基礎力に含まれる状況把握力は、なぜ働くうえで必要なのでしょうか。

ここでは、働くうえで状況把握力が求められる2つの理由を解説します。状況把握力が働くうえで重要なスキルであることをここでしっかりと認識しておきましょう。

①仕事は状況に応じて臨機応変に動く必要があるため

社会人になると、ただ与えられた仕事をこなすだけではいけなくなります。仕事中に突然のトラブルに見舞われたり、通常の仕事に加えてイレギュラーな業務をお願いされたりと常に状況が変化していきます。

変化していく状況に応じて臨機応変に対応するためには、仕事内容やチームの人たちの動き、自分では対応できない範囲などを認識する状況把握力が必要となるのです

以下の記事では臨機応変に対応する力を自己PRでアピールする際のコツを解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ

②仕事は一人ではなくチームで進めることが多いため

学生までは、テストの点数を上げるために自分一人を管理して勉強に取り組んでいれば問題ありませんでした。しかし、働くようになるとフリーランスなどの個人事業主でない限り、一人だけで完結する仕事はほとんどありません。

多くの仕事は一人ではなくチームで進めていくことになるので、状況把握力が求められるようになります。今までは一人で問題なく乗り越えられたことも、チームで乗り越えなければいけなくなるため、状況に応じて人とかかわりながら仕事を進めていく必要があるのです

チームで仕事を進めるときには、メンバー全員が納期に合わせて行動する必要がありますよね。

プロジェクトや個人の仕事の進捗を把握して対処するために状況把握力を活かせば、仕事を円滑に進めることができますよ。

どこで必要? 状況把握力が求められる業界・職種

状況把握力が求められる業界・職種

  • 状況把握力が求められる業界
  • 状況把握力が求められる職種

ここまで、働くうえで状況把握力が求められると解説しました。これからは、実際にどのような業界や職種で情報把握力が求められるのかを解説します。

自分の志望する業界や職種で状況把握力が求められるのかどうか、チェックしておきましょう。

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状況把握力が求められる業界

多様なニーズに対して臨機応変に対応しなければいけない業界では、状況把握力が求められます。

たとえば、IT業界や金融業界、サービス業界などが挙げられます。これらの業界は、常に情報がアップデートされたり顧客のニーズが変化していったりします。これらに臨機応変に対応するためにも、状況把握力が必要となってくるのです。

これらの業界を志望する人は、選考時に状況把握力を強みとしてアピールできると選考でプラスに働く可能性も高いでしょう

状況把握力が求められる業界の例

  • IT業界
  • 金融業界
  • サービス業界

上記の業界以外だと、コンサルティング業界も顧客の業界や競合他社の状況を把握したうえで、経営上の課題の改善策を提案するために状況把握力が必要です。

情報の収集や分析によって、顧客に適切なアドバイスを提供することができます。

状況把握力が求められる職種

状況把握力はあらゆる職種で求められますが、特に営業職や研究職、システムエンジニアなどの職種で求められます。

これらの職種は、業務においてニーズの把握が重要になります。たとえば、営業職なら顧客に対して、研究職やシステムエンジニアなら商品やサービスのターゲットに対してなど、それぞれのユーザーのニーズを正確に把握することが成果につながるのです。だからこそ、これらを柔軟にくみ取る状況把握力が必要になってきます。

このような仕事は、的確な状況把握力が仕事の成果に大きくかかわってくることも少なくありません。これらの職種を志望する人は、学生のうちから状況把握力を鍛えていく必要がありますよ。

状況把握力が求められる職種の例

  • 営業職
  • 研究職
  • システムエンジニア

遠藤 美穂子

プロフィール

上記のように全体を見渡して必要なことを見極める以外にも、たとえば事務職や医療・介護職などで、目の前の人が必要としていることと周囲の状況を的確に判断して対応する場面でも、状況把握力は役立ちます。

営業職、研究職、システムエンジニアを志望する人は、以下の記事も参考にしてみてください。

営業職
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ

研究職
研究職ってどんな仕事? 狭き門を勝ち抜くための志望動機例も紹介!

システムエンジニア
システムエンジニアとは? 仕事内容から未経験の就職方法まで解説

状況把握力が高い人の4つの特徴

状況把握力が高い人の4つの特徴

  • 限られた情報だけで本質を理解できる
  • 自分ができることを判断できる
  • 何をどこまですべきか判断できる
  • 問題を一人で抱え込まずに周りを頼れる

状況把握力が高い人はどのような特徴があるのでしょうか。これから、状況把握力が高い人の4つの特徴を解説します。

「自分には状況把握力が全然ない……」という自覚がある人は、状況把握力が高い人の特徴を知って、周囲に似たような特徴を持つ人がいたら参考にしてみましょう。

①限られた情報だけで本質を理解できる

一般的に理解力の高い人のことを「一を聞いて十を知る」とたとえることがありますが、状況把握力の高い人はそれに当てはまります。

たとえば営業職なら、顧客との短い商談の中で抱えている課題を見抜いて解決策を提案しなければいけません。

そのような場面でも状況把握力のある人は、限られた情報の中から、顧客の課題やニーズといった本質を瞬時に理解することができるのです

②自分ができることを判断できる

自分の強みや得意なことを客観的に把握できている人は多くありません。しかし、状況把握力は自分を客観視する際にも役に立ちます。

状況把握力が高い人は常に「自分に何ができるか」を考えているため、仮に問題に直面したとしても、その状況下で自分ができることを瞬時に判断することができるのです

③何をどこまですべきか判断できる

状況把握力の高い人は、不測の事態が発生したときに自分が「何をどこまですべきか」を冷静に判断することができます。

たとえば、トラブルが発生したとしても、「ここまでは自分たちで解決できそうだが、ここより先は他部署の〇〇さんにお願いする必要がありそう」などと判断できるのです。

問題が起こると、多くの人は冷静さを失ったりパニックになったりするでしょう。しかし、状況把握力が高い人は、起きた事態を落ち着いて確認して「どこまで対応すべきか」を判断できるため、周囲から頼りにされることも多いでしょう

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④問題を一人で抱え込まずに周りを頼れる

トラブルに直面したときに「人に迷惑をかけたくない」という思いから、問題を一人で抱え込んでしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、問題を一人で解決しようとすると、時間がかかってしまったり結果的に解決できなかったりと、かえって非効率的になってしまいます。

状況把握力のある人は「この問題は一人で解決できなさそうだ」と判断したら、素直に周りを頼ることができます。問題を冷静に分析したうえで、「周りに頼った方が早く解決できる」と素早く判断することができるのです。

アドバイザーコメント

状況把握力が高い人はタスク管理を徹底している

実際に活躍している社会人で状況把握力が高い人は、どのようなことを実践しているのか気になりますよね。もちろん、本文で紹介されている4つの特徴がある人は状況把握力が高いです。ほかにも「タスク管理を徹底している人」は、状況把握力が高い印象があります。

状況を適切に把握するためには、きっかけが必要ですよね。そのきっかけを意識的につくる方法として「タスク管理」が挙げられます。

タスク管理のツールを使いこなせるようになろう

状況把握力を習得するためには、適切なツールを使いこなすことも重要です。自分のオリジナルで解決するのではなく、すでに使われている方法の活用も実践しましょう。

たとえば、プロジェクトマネージャーが全体の進捗を管理するときには、「ガントチャート」を活用してプロジェクト全体の状況を把握しています。ガントチャートとは、日付や時間を横軸にタスクを縦軸に設定した棒グラフ上の一覧です。タスクを細かくリストアップすることで、プロジェクトの現状を把握することができます。

タスク管理に苦手意識がある人は、ぜひツールも活用してみてくださいね。

今日からできる! 状況把握力を鍛える方法

状況把握力を鍛える方法

  • 自分の特性を理解する
  • 周囲の人の特性を理解する
  • 思考や習慣を変える

ここまで、状況把握力は社会で求められるスキルであることを解説しました。しかし、この記事を読んでいる人の中には、「自分は状況把握力がない」と思っている人もいるかもしれません。

状況把握力は意識や思考を変えるだけで簡単に鍛えることが可能です。今から状況把握力を鍛えれば、就活時だけでなく入社後にも役に立ちますよ。

これから、状況把握力を鍛える方法を解説します。どれもすぐに実践できるものなので、今日からさっそく鍛えていきましょう。

自分の特性を理解する

自分の特性を理解する

  1. 自分の得意なことや苦手なことを把握する
  2. 置かれた環境において自分にできることを考える

状況把握力を鍛えるためには、まずは自分の特性を理解するところから始めましょう。

自分の特性を理解できれば、問題に直面したとしても自分の得意なことを活かせたり、逆に苦手分野では周りに助けを求めることができますよ。

①自分の得意なことや苦手なことを把握する

状況把握力を発揮するためには、まず自分の得意なことや苦手なことを把握しておく必要があります

「他の人と比べて自分の優れている部分はどこか」「その優れている部分は具体的にどのようなシーンで活かせそうか」や「他の人と比べて苦手と感じている部分はどこか」「苦手な部分を感じるシーンはいつか」など自己分析を通じて考えてみてください。

自分の得意なことや苦手なことを把握するためには自己分析が欠かせません。以下の記事では、自己分析のやり方を解説しているので、これから自己分析を始める人はぜひ参考にしてみてくださいね。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

②置かれた環境において自分にできることを考える

適材適所という言葉の通り、チームや集団においてそれぞれが能力を発揮できれば問題を解決できたり、チームの目標に近づいたりすることができます

具体的には、大学やアルバイト、サークルなど、今自分が所属しているコミュニティにおいて、「自分にできることは何だろう」と常に考えて行動しましょう。

どの環境においても常に自分にできることを考える癖を作れれば、結果的に状況把握力を養うことができますよ。

置かれた環境において、自分にできることはどのようにして見つければ良いですか?

強みを言語化して力を発揮しよう

状況に応じて自分にできる仕事を見つけるのはハードルが高いですよね。このように感じている人は、まずは自分の強みを言語化しましょう。

本文でも解説されているとおり、チームで協働するときにはお互いの強みを活かして取り組むことで、大きな課題でも解決することができます。

チームに貢献するために「自分のどのような強みを活かすのか」を考えられると、置かれた環境でも力を発揮できますよ。

周囲の人の特性を理解する

周囲の人の特性を理解する

  1. 日頃から周囲を観察する癖をつける
  2. 周囲の人の得意なことや苦手なことを把握する

状況把握力を鍛えるためには、自分の特性だけでなく周囲の人の特性を理解することも重要です。

周囲の人の特性を理解しておけば、「問題に直面した際に誰に何を頼れば良いか」が明確になりますよ。

①日頃から周囲を観察する癖をつける

日頃から自分のことしか考えていないと、周囲の状況を客観視できなくなってしまいます。そのため、日頃から周囲に興味を持って観察する癖をつけましょう。

周囲を観察することで、現在どのような問題があって、将来的にどのように解決すべきかが見えてきます。観察力を磨くことができれば、結果的に状況把握力も鍛えることができますよ。

観察力は社会に出て、必要なスキルです。観察力は日常生活の中で高めることができます。以下の記事では観察力の重要性をまとめているので参考にしてみてください。
観察力は必須スキル? ビジネスにおける重要性を徹底解説!

状況把握力を鍛えるために、日頃から周囲のどのようなところを観察すれば良いですか?

遠藤 美穂子

プロフィール

日頃から自分以外の人の行動に注目してみよう

自分以外の人の動きに興味を持って観察してみましょう。たとえばレストランで食事をしながら、店員を観察してみてください。

「なぜその位置にいるのか」「どういう役割なのか」「何をしているのか」「その行動が何につながっているのか」「どういう人・もの・ことがあれば状況がもっと良くなるだろうか」と司令塔になった気持ちで考えながら観察すると、状況把握力を鍛えることにつながります。

②周囲の人の得意なことや苦手なことを把握する

ついつい自分の得意なことや苦手なことにだけ目を向けてしまっていませんか。問題に直面した際に適切に対処するためには、事前に周囲の人の得意なことを把握しておくことが大切です。

問題は一人で解決できないことも多々あります。しかし、自分にできないことは周囲の人が補って、周囲の人ができないことは自分が補うことができれば解決につながります。

自分の得意不得意だけでなく、周囲の人の得意不得意を把握しておくことで、問題に直面したときに適材適所で強みを活かすことができるので、スムーズに対処できるようになります。日頃から周囲の人を観察したり、積極的にコミュニケーションを取ったりすることで、周囲の人の得意不得意を把握することができますよ。

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思考や習慣を変える

思考や習慣を変える

  1. スケジュールや進捗を管理する習慣をつける
  2. 物事の優先順位を常に意識しながら生活する
  3. 日頃から「もしも」の事態を想定しながら生活する

状況把握力は、思考や習慣を変えるだけで鍛えることが可能です。

スケジュールを管理したり、物事の優先順位を意識したり、もしものことを想定しながら生活したりなど、どれもすぐにできるものばかりなので今日から実践していきましょう。

①スケジュールや進捗を管理する習慣をつける

状況把握力を鍛えるためには、日頃からスケジュールや進捗を管理する習慣をつけることをおすすめします。スケジュールを管理することでやるべきことが明確になれば、仮にイレギュラーなタスクが発生しても、スケジュールをずらしたりと柔軟に対応することが可能になります。

学生のうちから意識できることとしては、「課題の提出日から逆算していつまでにどこまで進める」「7月開催のインターンにエントリーするために6月までに自己PRの作成や証明写真を用意する」などです。スケジュール帳やスケジュール管理ツールを使って、いつまでに何をすべきかを管理していきましょう

②物事の優先順位を常に意識しながら生活する

社会人になると、期日のある複数の仕事を同時並行で進めなくてはいけなくなります。「あれもこれもやらなければいけない」と焦ってミスを起こさないためには、優先順位をつけて行動することが大切です。

期日までにすべてのタスクを終わらせるためには、タスクの内容や期日を把握したうえで「何を優先して取り組むべきか」「いったんは後回しにしても大丈夫か」を正しく判断する必要があります。そうして優先順位をつけて行動できるようになれば、結果的に状況把握力を鍛えることができますよ。

たとえば就活においても、自己分析や業界研究、ES対策、WEBテスト対策、面接対策など、やることがたくさんありますよね。これらを志望企業の選考の時期から逆算して、「何から対策すべきか」を判断しながら進めてみてください。学生のうちから、常に物事の優先順位を考えながら生活すれば、自然と状況把握力は鍛えられますよ

優先順位をつけるのが苦手なのですが、コツなどあれば教えてください。

まずは全体の流れを把握したうえでゴールを定めてみよう

優先順位をつけるためには、ゴールを定めて逆算することが大切です。

ゴールに至るためにはさまざまなタスクをこなす必要がありますが、まずは「終わらせなければ次に進めないタスク」「他の作業との関連が高いタスク」を抽出し、優先順位を高く設定して対応する意識を持ちましょう。

たとえば、ES作成や面接では必ず志望動機や自己PRが求められ、どちらも自己分析や企業分析をしなければ先に進めません。

何かに取り組むときには、まず全体の流れを把握してゴールを定め、終わらせなければならないタスクを優先する癖をつけましょう。

③日頃から「もしも」の事態を想定しながら生活する

日頃から「もしも」の事態を想定しながら生活することで、状況把握力を鍛えることが可能です。さまざまな「もしも」の事態を想定するということは、あらゆるケースに対する対処法を考えておくということです。

「もしも」の事態とは、たとえば「もしも通勤中に電車が止まってしまったら」「もしも自分が病気になって働けなくなったら」「もしも突然大きな地震が来たら」「もしも運転中に事故を起こしてしまったら」などが挙げられます。

日頃から「もしも」に対する対策をいくつも考えておくと、とっさに非常事態に直面したとしても、置かれた状況を冷静に把握して冷静に対処することができますよ

アドバイザーコメント

状況把握力を鍛えるためには全体を「俯瞰する力」を養おう

状況把握力を養うためには、「俯瞰する力」と「論理的な思考力」を鍛えることが欠かせません。
 
状況判断には、局所的なポイントに目を向けるのではなく、高い視点から全体を幅広く捉える俯瞰的な目線が必要です。そのためには、固定観念に囚われることなく柔軟な思考で物事を見る意識が求められます。
 
普段から一つの情報だけで判断せず、さまざまな意見や考えに積極的に耳を傾け、ほかの情報から「気付き」を得られる機会を意図的に増やしましょう。
 
たとえばニュースを見る際にも、複数のプラットフォームや提供元の情報を見たり、同じテーマでも見出しが異なるニュースを見たりして、それぞれどういった視点で書かれているかを考えてみましょう。

状況把握力を養うためには論理的な思考力を鍛えることも大切
 
論理的な思考力とは、論点を分析・整理して納得のいく答えを導く力のことです。論理的思考力を鍛えるには、状況や結果をそのまま受け入れるのではなく、疑問を持って自分なりの理由を見つけるために分析・調査し、言葉にする経験を重ねることが大切です。
 
論理的に考えるだけで終わっていては成長につながりにくいので、実際に人に説明し、相手が納得する正しい伝達ができているかも確認しましょう。

選考通過率アップ! 自己PRで状況把握力を伝えるときの4ステップ

自己PRで状況把握力を伝えるときの4ステップ

状況把握力は社会で求められるスキルであるため、自己PRのエピソードとしてもおすすめです。では、実際に自己PRで状況把握力を伝えたい場合、どのように内容を考えれば良いのでしょうか。

自己PRで状況把握力を伝える際は、これから解説する4つのステップで簡潔に伝えましょう。このステップに沿って回答を準備しておけば、状況把握力があることを相手にスムーズに伝えることができますよ。

①結論(状況把握力があること)から伝える

はじめに「私の強みは状況把握力です」と結論から伝えましょう。これができないと、話の要点がわかりにくくなったり、伝えたいことがぼやけてしまったりします。また、採用担当者が「結論は一体何なのだろう?」と考えながら、話を聞かなければいけなくなってしまいます。

先に結論から伝えることで、採用担当者は話の最初に要点をつかむことができます。面接で結論ファーストで話せる学生は、採用担当者に「論理的に話ができる人」と好印象を与えることができますよ

社会人は限られた時間で成果が求められるため、結論から伝えることでコミュニケーションも端的におこなう必要があります。

面接で「社会人として活躍するために必要なコミュニケーションスキルがあるかどうか」が見られているとも捉えられますね。

自己PRは書き出しが重要です。以下の記事では、自己PRの書き出しのコツを解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖

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②状況把握力を発揮した具体的なエピソードを伝える

「私の強みは状況把握力です」と結論を伝えたら、次に状況把握力を発揮した具体的なエピソードを伝えましょう。

たとえば、「〇〇の企業でインターン生として働いていたときに、ほかのインターン生をどのプロジェクトにアサインさせるかを決める役割を担ったことがあります」などです。

このように具体的なエピソードを話すことで、状況把握力を持っていることに説得力が増すだけでなく、普段のあなたの様子を採用担当者に伝えることが可能になります。採用担当者が一番知りたいところは、この具体的なエピソードの部分なので、事前にしっかりと内容を考えておきましょう

エピソードを伝える際は、状況をどのように読み解いて、どのように問題を解決に導いたかまで伝え切るようにしましょう。

状況を把握するというのはあくまで過程であり、「結果的にその状況把握力をどのように活かせたか」を採用担当者は知りたいのです。

③状況把握力を発揮したことで得た成果や学びを伝える

「①結論」「②具体的なエピソード」まで伝えられたら、状況把握力を発揮したことで得た成果や学びを伝えましょう。

たとえば、具体的なエピソードの最後で、「〇〇の企業でインターンをした経験から、環境や人の状況に合わせて柔軟な対応を取れるようになりました」などとまとめましょう。

ただ状況把握力があることを伝えても、「結果的に何につながったのだろう」と疑問を持たれてしまいます。成果や学びをアピールすることで、採用担当者は応募者に対して「入社後も状況把握力を発揮できそうだ」と仕事への再現性を見出すことができるのです

④状況把握力を入社後どのように活かすかを伝える

4ステップの「①結論」「②具体的なエピソード」「③結果や学び」まで伝えられたら、最後に「④入社後にどう活かしたいか」を伝えて締めくくりましょう。

たとえば、「〇〇の企業のインターンで培った状況把握力を活かして、御社の営業職で顧客が抱えている課題を見抜いて解決に導きたいと思います」などとまとめることによって、状況把握力を入社後にも活かせることをアピールできますよ。

採用担当者は「強みを実際の仕事で活かせそうかどうか」という再現性を重視しているので、入社後をイメージできるような内容を伝えることがポイントです

企業は状況把握力を入社後どのような場面で活かしてほしいと考えますか?

遠藤 美穂子

プロフィール

状況把握力は課題解決に対する施策を出す場面で活かしてほしい

新人のうちはできることも限られていますが、同僚や顧客といった自分以外の人が「何を考えて何を必要としているのか」を推測して、「これ、やります!」とできそうなことから引き受けてみてほしいです。

仕事に慣れてきたら、顧客の課題解決やチームとして良い成果を出すためにどのようなことが必要か、全体を見渡して施策やアイデアを出す場面などでも状況把握力を活かしてほしいと思います。

業界別! 状況把握力をアピールする自己PR例文10選

これから、状況把握力をアピールする自己PR例文10選を業界別に紹介していきます。ここで紹介する例文は、前の章で解説した「自己PRで状況把握力を伝えるときの4ステップ」を踏まえて作成しています。

志望業界の選考で状況把握力をどのようにアピールすれば良いかわからない人は、ぜひこれから紹介する例文を参考にしてみてくださいね。

例文①IT業界

例文①IT業界

私の強みは、周囲の状況や関係性を理解してその場で必要な行動ができることです。

私は大学2~3年生の時、IT企業でインターン生として働いていました。その際、ほかのインターン生をまとめる役割を担ったことがあり、それぞれのスキルやスケジュールなどを把握して、どのプロジェクトにアサインさせるかを考えたという経験があります。

この経験から、環境や人の状況に合わせて柔軟な対応を取り、適切な方法で対応できると自負しています。

御社に入社後はさらに状況を把握する力を身に付け、周りの人の働きやすさまで考えながら行動し、プロジェクトに貢献したいと考えています。

遠藤 美穂子

プロフィール

上記の例文は、インターンでの具体的な経験を「環境や人の状況に合わせて柔軟な対応を取り、適切な方法で対応できる」と一般化できているので、仕事でも再現できるイメージが十分湧きます。

もし付け加えるとしたら、さらに状況把握力を身に付けるにはどうしたら良いか考えてみてはどうでしょうか。

IT業界を志望する人は志望動機の対策も必須です。以下の記事では、IT業界の志望動機の書き方を解説しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
IT業界の受かる志望動機の書き方|職種別の例文10選も紹介

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例文②金融業界

例文②金融業界

私の強みは状況把握力です。

私は大学時代にカフェでアルバイトをしていました。その際、ほかのアルバイトの人がレジでミスをしてしまい顧客に迷惑をかけたことがあります。そのとき「私が代わりに説明しなければいけない」と判断して、代わりに謝罪と説明をして「あなたは信頼できる」と言っていただいたことがあります。

金融業界はお金を預かるため信頼関係が重要かと思います。そして、私は状況を見ながら、「どうしたら信頼を失わずに対応できるか」を考えられると自負しています。

御社に入社後も顧客の状況を見つつ適切な判断をして、信頼関係を築いていきたいと考えています。

上記の例文は、状況把握力が強みであると述べた後に、いきなりエピソードが語られているので根拠を判断するのが難しくなっています。

わかりやすく伝えるためには、2文目にエピソードを要約して根拠をアピールすると論理的な自己PRになりますよ。

以下の記事では、金融業界の全貌や対策を解説しています。金融業界を志望する人は、必ず目を通しておきましょう。
金融業界を徹底調査! 押さえておくべきトレンドや対策まで大解剖

例文③商社業界

 例文③商社業界

私の強みは状況把握力です。

大学時代に営業代行会社のインターン生として働いた経験があります。そこでは日によって扱う商材が変わるほどたくさんの商材を提供していました。そして、当然顧客によって必要とする商材が異なるため、いついかなるときも適切な商材を提供できるように準備しておく必要があります。

その中で私は臨機応変な対応を取るためにも、各商材の特徴やメリット・デメリットなどを勉強して準備しました。その結果、社員よりも営業成績が良かったこともあります。

状況を把握して適切な行動を取るには準備が重要だと思います。御社に入社後もしっかり準備をして、顧客が求める商材を販売して貢献したいと考えています。

上記の例文は、状況把握力が営業活動において重要であることを伝えつつ、実際に成果に結びついた経験を伝えられている点が良いと思います。

社員よりも営業成績が良かった点について、具体的な数値などを示せると説得力が増すでしょう。

商社を志望する人は志望動機の対策も欠かせません。以下の記事では、総合商社・専門商社別の志望動機を解説しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
総合商社・専門商社別の志望動機例文10選|必須の対策4選も解説

商社志望の人は、学生から人気の5大商社の違いも理解しておきましょう。以下の記事では、5大商社の違いから対策まで解説しています。
5大商社を徹底比較! 事業や社風の違いから内定への道筋まで解説

例文④人材業界

例文④人材業界

私の強みは瞬時に状況を把握できることです。

コーチングを勉強していたということもあり、よく友人に将来について相談されることがあります。相談内容は事前に聞いていないため、その場で考えて回答する必要があります。そのような状況でも友人の状況に合わせた回答ができ、不安の解消に役立つことができました。

御社に入社後、多くの求職者の相談に乗ることになると思います。どんな相談内容でも相手の状況をよく理解し、適切な回答を瞬時に判断して、多くの人の役に立ちたいと考えています。

遠藤 美穂子

プロフィール

上記の例文は、コーチングを勉強しているということで、学ぶ姿勢や向上心があることが伝わってきます。

一方で、将来や働き方については瞬時に判断・アドバイスをするというよりも、じっくり寄り添って気付きを得てもらうことが必要になってきます。職業理解をしっかりしてみてください。

人材業界を志望する人は志望動機の対策も必須です。以下の記事では、人材業界の志望動機の書き方を解説しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
例文6選|人材業界の志望動機を作る3ステップとやりがちなNG例

例文⑤不動産業界

例文⑤不動産業界

私の強みは状況を瞬時に把握できることです。

私は学生時代、住宅展示場でアルバイトをした経験があります。その際、アルバイトながら顧客に質問されたことに対して的確に回答することができました。このようなことができたのは、事前にその住宅についての下調べを徹底したことが考えられます。

この経験から、状況を瞬時に把握して適切な行動を取るには事前準備が必要だと学びました。御社に入社後はどんな仕事でも徹底的に準備をして、いついかなるときも状況を瞬時に把握して、適切な行動をして貢献したいと考えています。

アルバイト経験が語られていて、差別化できている例文ですね。

より印象的な自己PRにするためには「どのような質問をされたか」と「どのように回答したのか」を具体的に伝えましょう。すると、下調べを徹底したことをよりアピールできますよ。

例文⑥出版業界

例文⑥出版業界

私の強みは状況把握力があることです。

紙媒体のメディアを出版する会社でアルバイトをしたことがあります。その会社は近年のデジタル化の風潮によって売上が低迷していました。そこで私は電子書籍でも販売すること、Webメディアを立ち上げてインターネット上で情報を発信することを提案しました。

提案から形になるまで1年以上かかりましたが、実施から1年で売上が少しずつ上がっていきました。

この経験から時代の状況をよく見て、それに応じた行動を取ることが重要だと学びました。私が御社に入社した後も新たな風が吹くことは十分に考えられます。常にアンテナを立てて、いち早く次の行動ができるように準備して貢献したいと考えています。

上記の例文は、アルバイト先の会社の売上低迷の分析や改善提案までおこなったという具体的な行動を伝えている点が良いと思います。

書籍のデジタル化は一般的な流れでもあるので、「提案だけでなく形にするまで自分がどうかかわったか」についても簡単に説明を添えると良いでしょう。

以下の記事では、出版業界を目指す人がすべき準備や選考対策を解説しています。志望者は必ずチェックしておきましょう。
出版社への就職を叶える5つの必須準備|トレンドや選考対策も解説

例文⑦マスコミ業界

例文⑦マスコミ業界

私の強みは状況把握力があることです。

ゼミ活動の一環で友人や先輩などにインタビューをしたことがあります。インタビューした人の中には短時間で済ませたい人や、すべてを話したい人、話すのが苦手な人などさまざまでした。

そこで、私は相手に合わせて質問内容や時間配分などを構成したところ、良い回答をいただけただけでなく、インタビュー相手の人にも満足してもらえたという経験があります。

この経験から、取材をする際は相手の状況をよく見て、相手が回答しやすいように対応するのが大切だと学びました。御社に入社後も取材の機会がたくさんあるかと思います。これまでの経験を活かして、相手も自社も満足のいくような取材をしたいと考えています。

遠藤 美穂子

プロフィール

上記の例文は、取材の際の工夫から、相手の状況を理解して対応する力があることがわかります。さらに、実際の業務でその力を再現できそうなイメージも湧きますね。

以下の記事ではテレビ局への就職を有利にする方法を解説しています。マスコミ業界の中でもテレビ局を志望する人は、以下の記事も併せて参考にしてくださいね。
テレビ局への就職を有利にする6つの方法|志望動機例文も紹介

例文⑧コンサル業界

例文⑧コンサル業界

私の強みは状況把握力があることです。

私はゼミ長を勤めていたのですが、そのゼミでは課題の提出率が低いという課題がありました。なぜこのような課題があるのかを考えたところ、皆課題に疲れているという状況を感じられました。

私が所属しているゼミでは週1のペースで本を2冊は読まなければいけないほどの量の課題が出題されます。皆ゼミ以外にも活動をしているためペースが追いつかず課題が提出できないという状況にありました。

このことを教授に伝えて解決策も提案したところ、課題の量が減り、今では提出率が上がっています。

このことから課題を解決する際はまずは周囲の状況を見て、どんな悩みを抱えているか的確に捉える必要があると感じました。御社に入社後はこの状況把握力と課題解決力を活かして、貢献したいと考えています。

上記の例文は、数字を使って説明されているため、ゼミについて知らない採用担当者でもイメージが湧く自己PRになっていますね。

より魅力的な自己PRにするためには「課題の量がどれくらい減ったのか」「提出率がどれくらい改善したのか」も数字で説明しましょう。

コンサル業界を志望する人は志望動機の対策も必須です。以下の記事では、コンサル業界の志望動機の書き方を解説しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説

例文⑨サービス業界

例文⑨サービス業界

私の強みは状況把握力があることです。

私は旅行が好きで年に4回ほど旅行をします。当然ですが地域によって情勢や季節、天気などが異なり、同じような旅行はできません。そのため、私は事前にその地域の状況を調べて、その状況にあったプランを立てるようにしています。

このようなプランの立て方をしたところ、友人に満足してもらい、毎回楽しい旅行ができるようになりました。

御社に入社後もツアーコンダクターとして、各地域の状況を把握し、顧客にぴったりのプランを提案して、顧客と御社に貢献したいと考えています。

上記の例文は、旅行などの行動に移す前に、調査や分析などをおこなって状況を予測する力があることを説明できている点が良いと思います。

「具体的にどのようなプランを立てたのか」を一部だけでも紹介すると、なお結果まで結び付ける力をアピールできるでしょう。

例文⑩食品メーカー業界

例文⑩食品メーカー業界

私の強みは状況把握力があることです。

私はトレーニングが趣味で、筋力をつけることを目的に栄養の勉強もしていました。それが周りにも知られるようになると、食事に関する質問をされることが多くなりました。

その際、その人の普段の生活や運動頻度などを把握して、それに合った食事プランを提案したところ、「本当に痩せた」や「筋肉がつくようになった」などの声をいただきました。

御社に入社後は消費者向けの営業職を志望しています。顧客の声をよく聞き、状況をよく理解したうえで最善の提案をして多くの人の役に立ちたいと考えています。

遠藤 美穂子

プロフィール

上記のエピソードからは、目の前の相手の状況を理解することもさることながら、その後の提案力にあなたの強みがある気がしました。

食品メーカーの営業職はBtoBであることが多いので、「誰に何を提案するのか」、職種研究も進めてみてください。

食品業界は志望動機も重要です。以下の記事では、食品業界の志望動機でやりがちなNG例と高評価のコツを解説しているので、志望者は必ず目を通しておきましょう。
例文9選|食品業界の志望動機でやりがちなNG例と高評価のコツ

社会で求められる状況把握力をアピールして就活を有利に進めよう!

状況把握力は社会で求められるスキルです。スキルを持っていることをアピールできれば、採用担当者から高評価が期待できます。

状況把握力を自己PRでどのように伝えれば良いかわからない人は、ぜひこの記事で紹介している例文10選の内容を参考にしてみてくださいね。

また、状況把握力は日々の工夫で身に付けることが可能です。「自分は状況把握力がない……」と思っている人は、この記事を参考に今日から鍛えていきましょう。学生のうちに状況把握力を身に付けられれば、社会人になってからもずっと役に立ちますよ。

アドバイザーコメント

状況把握力を身に付けるための習慣化に力を入れよう

状況把握力の鍛え方を理解したものの、何から実践すれば状況把握力が強みになるのかわからない人も多いのではないでしょうか。「状況把握力が強みです」と自信を持って言えるほどに鍛えるのは、ハードルが高く感じますよね。

たしかに状況把握力を身に付けることは簡単ではありません。しかし、普段の生活から「タスクの整理」を実践するだけでも、数カ月後には状況把握力が強みになります。状況把握力を身に付けることを目的にするのではなく、いつでも状況を把握できるように習慣付けることがポイントなのです。

たとえば、朝起きた後に1日のタスクを整理したり、月初に1カ月のタスクを整理したりすることで状況を把握できるようになります。1日たった5分のタスク整理をするだけで、できたことやできていないことの状況を把握することができるのです。

日々の工夫を継続してくことで状況把握力を高めることができる

いきなりスキルを身に付ける必要はなく、簡単なことを継続して実践していけば強みになります。状況把握力を高めたい人は、今日からタスクの整理を実践してください。そして、ほかの学生と差をつけて内定獲得を目指しましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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