この記事のまとめ
- 仕事がきついと感じる原因は人によってさまざまである
- 仕事がきつい人は9つの対処法を実践して抜け出そう
- 肉体的・精神的に多くの人がきついと感じる仕事12選を紹介
- 既卒適職診断
たった3分であなたの受けない方がいい職業がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
「仕事がきつい」という感情は、心や身体から発せられるSOSサインです。しかし、「仕事がきつい……」という気持ちを抱えながら、無理して限界まで頑張っている人は多いのではないでしょうか。
仕事がきついという状況のまま働き続けてしまうと、心身の健康を損なってしまう恐れがあるのですぐに対処する必要があります。
この記事では、仕事がきついという状況から抜け出す方法を、キャリアアドバイザーの永田さん、若林さん、谷所さんのアドバイスを交えつつ解説します。現時点で「仕事がきつい」と感じている人は、この記事をきっかけにきつい状況から抜け出しましょう。
「仕事がきつい=甘え」ではない! 正しく対処してきつい状況から抜け出そう
「仕事がきつい」と感じるのは甘えではなく、誰もが抱くことのある感情です。正しく対処すれば抜け出すことは可能なので、自分を追い詰めないようにしてくださいね。
この記事では、始めに「仕事がきつい」という状況のまま働き続ける3つのリスクを解説します。「仕事がきつい」という状況を放置するリスクを知れば、「今の状況から抜け出そう」と行動を起こすきっかけになります。
次に、そもそも「仕事がきつい」と感じてしまう原因を解説します。今の自分と照らし合わせながら、「なぜ仕事がきついのか」の原因を特定しましょう。仕事がきつい原因がわかれば、あとは対処するだけですよ。
そのうえで、「仕事がきつい」という人が今すぐに実践できる対処法6選を解説します。また、「仕事がきつい」という状況を自分で解決できない場合の対処法3選も解説するので、自分の状況に併せて参考にしてみてくださいね。
慢性化に注意! 「仕事がきつい」という状態のまま働き続ける3つのリスク
「仕事がきつい」という状態のまま働き続ける3つのリスク
- 免疫力が低下して病気にかかりやすくなる
- うつ病や適応障害などにかかるリスクが高まる
- 働きすぎの場合は最悪過労死につながってしまう
「仕事がきついな」と思っているのに、その気持ちに蓋をして我慢していませんか。その状態のまま働き続けてしまうと、さまざまなリスクが生じてしまうので注意が必要です。
ここでは、仕事がきつい状況のまま働き続ける3つのリスクを解説します。現時点できつさを感じている人は、必ず目を通しておいてくださいね。
①免疫力が低下して病気にかかりやすくなる
「仕事がきつい」という人の中には、日頃から残業が多くなっていたり、休日に出勤があったりと慢性的に疲れが溜まっている人も多いでしょう。
疲れた状態が続いてしまうと免疫力が低下して、風邪を引きやすくなるだけでなく、最悪がんなどの重い病気にかかってしまう危険性も高まります。「仕事がきつい」という状況が続くと、免疫力が低下して病気にかかりやすくなることをしっかりと念頭に置いてくださいね。
②うつ病や適応障害などにかかるリスクが高まる
「仕事がきつい」という状態が続くと、ネガティブな思考に囚われたり仕事やプライベートに対して無気力になったりする恐れがあります。
結果的に心のバランスを崩してしまって、うつ病や適応障害などにかかってしまうリスクが高まってしまいます。うつ病や適応障害は一度かかると回復までに数年かかったり、再発を繰り返してしまったりするので甘く見てはいけません。
- うつ病や適応障害にかかってしまうとキャリアにどのような影響がありますか?
仕事が継続できなくなればキャリアに影響する
適応障害はストレスの原因を取り除くことで改善することもありますが、うつ病は環境を変えても改善されず、長く続くことがあります。
いずれにしても、「休職をして治療に専念する」「業務内容を変更する」「部署を異動する」など休職や業務の見直しをおこなう必要があります。
仕事が継続できなくなればキャリアに影響してしまいます。また、異なる業務へ異動することで考えていたキャリアが実践できなくなることもあるでしょう。
うつ病や適応障害は回復まで時間がかかることも多くあります。また再発を繰り返すケースもあるので、キャリアヘの影響は少なからずありますが、環境を変えることや薬の服用で回復するケースも多いので焦らず治療に専念しましょう。
③働きすぎの場合は最悪過労死につながってしまう
長時間労働や連勤が続いて「仕事がきつい」という人は、知らず知らずのうちに身体に負担がかかってしまっている可能性が高いので要注意です。
働きすぎによる過度なストレスや睡眠不足が続くと、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞で過労死につながりかねません。働きすぎで「仕事がきつい」と感じている人は、過労死のリスクを抱えていることをしっかりと認識しましょう。
こちらの記事では、仕事が向いていないと感じるときの対処法について詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
「仕事が向いていない」と悩む人へ|仕事を辞める前に試すべきこと
あなたはどのタイプ? そもそも「仕事がきつい」と感じてしまう原因
そもそも「仕事がきつい」と感じてしまう原因
- 労働環境が原因のケース
- スキルや適性がミスマッチなことが原因のケース
「仕事がきつい」と感じる原因は人によってさまざまです。業務量が多いことが原因で仕事がきついと感じる場合もあれば、業務内容が難しくて仕事がきついと感じる場合もあるでしょう。
ここでは、そもそも「仕事がきつい」と感じてしまう原因を2つのケースに分けて解説します。今の自分の状況と照らし合わせながら、「仕事がきつい」と感じる原因を特定していきましょう。
労働環境が原因のケース
労働環境が原因のケース
- 仕事量が多い
- 労働時間が長い
- 人間関係が合わない
「仕事量が多い」「労働時間が長い」など労働環境が悪い場合、仕事がきついと感じやすくなります。
体力がある人やある程度精神が強い人なら耐えられるかもしれませんが、すべての人が悪い労働環境に適応できるわけではありません。労働環境が自分に合わないまま仕事を続けてしまうと、心身のバランスを崩してしまって病気にかかってしまう恐れもあるので要注意です。
ここでは、「仕事がきつい」と感じる原因が労働環境のケースを解説します。自分に当てはまるものがないか確認してみてくださいね。
①仕事量が多い
受け持つ仕事量が多い場合、「仕事がきつい」と感じてしまう人は多いでしょう。仕事量が多いと、仕事中に精神的に余裕がなくなったり、休憩時間も働いてしまったり、遅くまで残業をしてしまったりするなどの悪影響が出てしまいます。
また、仕事量が多いと終わりやゴールが見えなくなってしまうので、「この仕事はいつ終わるんだろう」とよりきついと感じてしまうのです。
②労働時間が長い
1日の労働時間は、労働基準法によって8時間と決められています。しかし、シフト制の飲食系の仕事や、1日中撮影があるマスコミ系の仕事、締切前に忙しい出版系の仕事などでは、労働時間がそれよりも長くなるケースが多くあります。
そうなると純粋に睡眠時間が少なくなったり、プライベートな時間を確保できなくなってしまうので「仕事がきつい」と感じてしまうでしょう。
労働時間が長い仕事は、夜間の勤務がある職業が多いです。
看護師や介護士、タクシー運転手、コールセンター、ホテルスタッフ、製造業(工場)、土木作業員、警備員や交通整備スタッフなどが挙げられます。
以下の記事では、コールセンターの仕事を解説しています。新卒向けの記事ですが、既卒・第二新卒も十分参考になります。
例文8選|コールセンターの志望動機で絶対盛り込むべき4要素
既卒就活で適職診断からはじめるのがおすすめ!
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
③人間関係が合わない
人間関係の合う合わないはどんな環境でも起こりうるもの。しかし、職場の人間関係が合わない場合は仕事がきついという状況に陥りやすくなります。
たとえば、「自分にだけ冷たい上司がいる」「嫌味を言ってくる同期がいる」「トラブルを起こす後輩がいる」などが挙げられます。普段から仕事にストレスを感じている人は、そのストレスに加えて職場に合わない人がいたらより仕事がきついと感じてしまうでしょう。
「人間関係が合わない……」と悩んでいる人は、人とかかわらない仕事を選ぶのも手です。以下の記事では人とかかわらない仕事を解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
人とかかわらない仕事35選! 求める条件別におすすめの職種を紹介
労働環境が不安定だと仕事に対してやる気もなくなってしまうと思います。仕事のやる気がでない人は以下の記事も参考にしてみてください。要因と対処法をまとめています。
「仕事にやる気出ない……」を吹き飛ばす! 要因と対処法を徹底解説
苦手な上司がいて悩んでいる人もいると思います。以下の記事では苦手な上司と上手く付き合うコツをまとめているので参考にしてみてください。
上司が嫌いでも上手く付き合うコツ10選|ストレスをためない対処法
人間関係は相手がいることなので、自分だけの努力では解決が難しいことも多くあります。
人間関係がきつければ、1人で悩まずに信頼できる先輩社員や上司に相談をしてみましょう。改善できなければ、異動を申請するあるいは転職するなど改善策を講じましょう。
次の記事では、ストレスを緩和させる方法について例とともに紹介しています。ストレスを感じている自覚がない人も、ぜひ一度読んでみてくださいね。
仕事がうまくいかないあなたに|状況別の対策と心を休めるコツを解説
スキルや適性がミスマッチなことが原因のケース
スキルや適性がミスマッチなことが原因のケース
- 仕事の内容が難しい
- 仕事でミスが多い
- 仕事を覚えるのが遅い
- ノルマや目標が高い
- 成長が実感できない
「仕事の内容が難しい」「ノルマや目標が高い」などスキルや適性がミスマッチな場合も、仕事がきついと感じやすくなります。
スキルや適性がミスマッチなまま仕事を続けてしまうと、自己肯定感やモチベーションの低下にもつながりかねないので要注意です。
ここでは、「仕事がきつい」と感じる原因がスキルや適性のミスマッチによるケースを解説します。自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。
①仕事の内容が難しい
仕事の内容が難しい場合、「仕事がきつい」という状況に陥りやすくなります。たとえば、プログラミングの知識が必要なシステムエンジニアや研究開発、医療知識が必要な仕事などが高度な仕事として挙げられます。
これらの仕事は、継続的に勉強をして知識をアップデートする必要があるので、ついていけなくなってしまうとよりきついと感じてしまう恐れがあります。
高度な仕事は主に2種類あります。本文に挙げられているような専門技術や知識が必要な難しい仕事のほかに、介護やカウンセリング、プランナーなどといった人と接する仕事が挙げられます。
この人と接する仕事は、コミュニケーション能力が低いと難しいと感じてしまうケースが多くあります。
システムエンジニアや研究職を志望する人は、以下の記事にも目を通しておきましょう。
システムエンジニア
システムエンジニアとは? 仕事内容から未経験の就職方法まで解説
研究職
研究職ってどんな仕事? 狭き門を勝ち抜くための志望動機例も紹介!
②仕事でミスが多い
自営業などの個人で営む仕事でない限り、ミスが許される仕事は基本的にありません。普段からミスが多い人は、怒られたり自分を責めたりすることを繰り返してしまい、段々と「仕事がきつい」と感じやすくなります。
特に営業や経理などお金を扱う仕事や、医者や看護師など命にかかわる仕事はミスが許さません。ミスが多い人にとって、これらの仕事はよりきついと感じてしまう恐れがあります。
一方、「仕事のミスが多いこと」と「仕事がきついと感じること」は精神面への影響という点では似ていますが、必ずしも結びつくわけではないと思います。
一番の要因として「やりがい」を感じられる仕事かどうかがかかわってくるでしょう。そういう点から考えると職種というよりは自分の性格に合っている仕事選びが重要かと思います。
仕事でミスをしたときに落ち込んだり自分を責めてしまったりする人は以下の記事をチェックしてみましょう。対処法と改善策をまとめています。
仕事のミスで落ち込む気持ちを軽くする方法|次につなげる改善策も
③仕事を覚えるのが遅い
仕事を覚えるのが遅い人も、「仕事がきつい」という状況に陥りやすくなります。たとえば、マニュアルが複雑な仕事であったり、逆にマニュアルがなく臨機応変に対応しなければいけなかったりする場合は、仕事を覚えるのが難しいと感じてしまうでしょう。
ただし、仕事を覚えてしまえば慣れて楽になる場合もあるので、始めのうちはきつくても頑張ってみることをおすすめします。
仕事を覚えられないという悩みを抱えている方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
仕事を覚えられない8つの原因とは? 状況別の解決策も併せて解説
たった30秒であなたが既卒就活で受けないほうがいい職業がわかります
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④ノルマや目標が高い
保険の営業職やアパレルの販売職などの仕事では、「月ごとにいくら売らなければいけない」といったノルマが課されていることが多くあります。ノルマを達成できないと、上司から怒られたりすることもあるでしょう。
また、これらの仕事は実績を周りと比較されやすいのも大きな特徴です。周囲と比べてプレッシャーを感じたり自分を追い込んでしまう人には、「仕事がきつい」と感じてしまう恐れがあります。
銀行や証券などの金融業界や住宅、自動車販売などが、比較的売上目標が高くノルマがきつい業界です。
そのほかにも人材派遣などの人材業界も、日々のノルマだけでなく登録者対応などがありきつい仕事と言えるでしょう。
以下のQ&Aでは、「美容部員にはノルマがあるのか」という質問に対して、実際に美容部員だった経験のあるマナー講師やキャリアアドバイザーが回答しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
⑤成長が実感できない
毎日同じ仕事を繰り返していたり、新しい仕事に挑戦する機会がなかったりする場合は、「成長が実感できない」「仕事を退屈だ」と感じてしまう人もいるでしょう。
このような状況が続くと、成長意欲の高い人にとっては貴重な時間を無駄にしているように感じてしまう恐れがあります。その結果、「仕事がつまらない」「仕事がきつい」という心情に陥ってしまうのです。
成長が実感できないと悩みつつも、そもそもやりたいことがわからない人も多いでしょう。以下の記事では、やりたいことがわからない人がすべきことを解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
やりたいことがわからない人必見! 隠れた本心を見つける思考・行動
- 仕事で成長が実感できないことから、「仕事がきつい」と感じるのは甘えでしょうか?
やる気はあるけど同じ仕事の繰り返しできついなら甘えではない
成長が実感できない理由は何でしょうか?
単にやる気がないならそれは甘えと言われるかもしれませんが、そうではなくやる気はあるのに同じ仕事の繰り返しできついなら甘えだとは思いません。
ただ、特に新人の頃は自分ではつまらないと思う仕事もその後役立ったり成長を助けることもあるので、見方を少し変えてみても良いかもしれませんね。
はじめにチェック! 「仕事がきつい」という人が今すぐに実践できる対処法6選
「仕事がきつい」という人が今すぐに実践できる対処法6選
「仕事がきつい」という状況は、適切に対処すれば抜け出すことは可能です。
ここでは、「仕事がきつい」という人が今すぐに実践できる対処法6選を紹介します。ここで紹介する対処法はどれも今日から実践できるものなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①仕事の合間にきちんと休憩を取る
「仕事がきつい」という人の中には、仕事量が多く休憩時間も休まずに働いている人もいるのではないでしょうか。しかし、休憩を取らないで働き続けてしまうと集中力が低下するので、かえって効率が悪くなってしまいます。結果的に仕事がはかどらず、より仕事がきついと感じやすくなると考えられます。
仕事量が多くて忙しい場合でも、仕事の合間はきちんと休憩を取った方が頭がすっきりして効率的に働くことができますよ。
仕事がきついと思う人は、頑張り過ぎないよう自分を適度に休ませてあげてくださいね。
②まとまった休みを取る
日々の仕事が忙しいと慢性的な疲労が蓄積され、結果的に「仕事がきつい」と感じてしまうでしょう。疲労感が取れないまま働き続けてしまうと心や身体を壊してしまう恐れがあるので、つらいときは無理をせずに休養を取るようにしてください。
疲労が蓄積している人は、土日に何も予定を入れずにゆっくり休みましょう。連休を取るのが難しい人は、有給を取得してまとまった休みを取ることをおすすめします。休みを取っても疲労が抜けない場合は病気が隠れているケースもありえるので、医療機関への受診も検討しましょう。
仕事を休みたくても甘えではないか、伝え方がわからないと悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。休む理由と伝え方について解説しています。
仕事を休むのは甘えではない! 休む理由と伝え方のいろはを解説
③プライベートで楽しめる趣味を作る
「仕事がきつい」という人の中には、平日の退勤後や休日も仕事のことを考えて憂鬱になっている人も多いのではないでしょうか。そのような人は、プライベートで楽しめる趣味を作ることをおすすめします。
「仕事が終わったら観たかった映画を見よう」「今日は退勤後にヨガ教室に通おう」などと楽しみを作っておけば意識がプライベートに向くので、「仕事がきつい」という感情が和らいでいきますよ。
プライベートで楽しめる趣味の例
- 料理
- 読書
- 映画鑑賞
- 音楽鑑賞
- 楽器の演奏
- 語学の勉強
- ヨガ
- ジムで筋トレ
- ウォーキング
「仕事がきつい」という状況にある人は、自分らしく生きられていないのかもしれません。以下の記事では自分らしく生きるコツを解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自分らしく生きるためには? すぐできる11個のコツとやめるべきこと
- 若林さんは仕事がきついと感じたときは、プライベートでどのようなことをして切り替えていますか?
異なる職種の友達と話したり街歩きをしてリフレッシュしている
私は自分とは全然違う職種の友人たちと飲みに行きます。大学の先生や飲食店経営、イラストレーター、ミュージシャンなど、普段の自分とは違う職種の友人たちとの話は刺激になります。
仕事では1人でする作業が多かったり人の話を聞いてばかりなので、たまにはワイワイしながら自分の話をするのも楽しいです。
一方で1人でブラブラするのも好きで、京都で町歩きをして美術館に行ってみたり、思い立って新幹線で広島や静岡などのちょっと遠方に日帰りで出かけることもあります。
リフレッシュすると、気持ちがリセットされて「また明日から頑張ろう!」と思えますよ。
以下のQ&Aでは、おすすめの気分転換の方法についてアドバイザーが回答しています。新卒の就活生向けの内容になりますが、既卒・第二新卒も参考になるので、ぜひチェックしてみてください。
④自分のキャパシティを超える場合は仕事を断る
責任感の強い人は仕事を頼まれても断れずに、無理してでも引き受けてしまうことがあるのではないでしょうか。自分のキャパシティを超える量の仕事を抱えてしまうと、「仕事がきつい」という感情が出てきてしまうのは当然です。
仕事を頼まれても、自分のキャパシティを超える場合は断りましょう。仕事を頼む人はあなたのリソースを把握していない状態で頼んでいるケースもありえます。自分を守るためにも、時には断る勇気を持つことも必要です。
断る場合は、「なぜ引き受けられないのか」という理由も添えることで相手を納得させることができますよ。
仕事が終わらずに悩んでいる人は以下の記事も参考にしてみてください。今すぐやれる行動をまとめています。
仕事が終わらない! 今すぐやれる4つの行動と磨くべき力とは
仕事を断る場合の伝え方の例
- 通常の業務に加えて〇〇さんからご依頼いただいた登録の業務を担当しているため、今週中に仕上げることは難しい状況です。大変申し訳ございません。
- 来週以降は余裕があるので、締め切りを来週の水曜日にしていただければ対応可能ですがいかがでしょうか。
- 仕事を断ったら評価に影響しますか……?
断る理由を説明できないと評価に影響する恐れあり
もちろん評価に影響はしてくるでしょう。そのため、断る際の対応をきちんとした方が良いと思います。
ただ自分の仕事で手一杯で、上司や相手の気持ちを汲み取らずすぐに「無理です」と言うのと、なぜ受けることができないのか説明してできるだけ仕事を受けようと努力している姿勢を見せるのでは評価は180度変化します。
また、闇雲に受けるよりもきちんと断ることでかえってそのことが評価に値する場合もあります。仕事やプロジェクト全体がどのような状況なのか把握して、仕事を依頼した相手の立場に立って物事を考えることが大切ですね。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
⑤先輩や上司に仕事のやり方に関するアドバイスをもらう
「仕事がきつい」という人の中には、効率の悪い仕事のやり方をしているせいで時間内で仕事をこなせず、残業になってしまったり自分に向いていないと感じてしまっているケースも考えられます。
そのような人は実際に同じ部署の先輩や上司に相談して、仕事の進め方に関するアドバイスをもらいましょう。非効率的な仕事の進め方を改善できれば、「仕事がきつい」という状況から脱することができますよ。
⑥仕事に関する知識が不足している場合は勉強する
システムエンジニアやコンサルタントなど専門知識が必要な仕事は、知識が不足していると周囲についていけずに「仕事がきつい」と感じてしまうでしょう。専門知識を必要とする仕事は、情報がアップデートされることが多いので継続的に勉強をする必要があります。
日々の業務をこなすだけでは知識をアップデートできないので、退勤後や休日に少しでも勉強する時間を作りましょう。
仕事に関する勉強方法の例
- 資格を取得する
- ニュースを見る
- 仕事関連の本を読む
- 教わったことを復習する
転職時の面接では、まれに最近のニュースについて聞かれることがあります。以下の記事では、最近のニュースについて聞かれたときの回答方法を解説しています。新卒向けの記事ですが、既卒・第二新卒の就活・転職でも参考になります。
例文10選|面接で最近のニュースを話すなら「自分の意見」が重要!
以下の記事では就職に有利な資格を解説しています。新卒向けの記事ですが、就職に有利な資格は転職でも共通するのでぜひ参考にしてみてくださいね。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見る「なぜ仕事がきついのか」を分析したうえで対処しよう
今「仕事がきつい」と感じている人は、自分がなぜ仕事がきついと感じているのかを分析してみましょう。
人によってきついと感じる理由はさまざまなので、理由に沿った対処法を試してみてください。
たとえば、私自身は仕事量が多すぎてきついと感じるパターンが多いのですが、そういったときにはまずは自分のタスク管理をします。「最優先・優先・それ以外」と分けることで、冷静に一つずつタスクを消化できるだけでなく効率も上げることができます。
仕事がきついときはプライベートを充実させて切り替えることも大切
皆さんに仕事中に試してほしいのは、この記事の「④自分のキャパシティを超える場合は仕事を断る」や「⑤先輩や上司に仕事のやり方に関するアドバイスをもらう」のように「人に頼る・相談する」ことです。
自分で抱え込みすぎてしまうと、自分自身がどんどんきつくなっていきます。また、仕事が遅れたりミスをして先輩や上司に迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。
そうなると、部署の仕事はもちろん自分の評価にも影響するかもしれないので、きついと思ったら隠さずに周りに相談してくださいね。
仕事が何らかの理由できついときは、リフレッシュも大切です。仕事が休みの日や終業後は習い事をしたり友人と出かけたり、仕事から離れたプライベートの時間を充実させると気分が変わって仕事にも良い影響がありますよ。
最終手段! 「仕事がきつい」という状況を自分で解決できない場合の対処法3選
「仕事がきつい」という状況を自分で解決できない場合の対処法3選
- 上司に配置転換や部署異動を相談する
- 心身に異常を感じる場合は医療機関を受診する
- 転職をすることを視野に入れる
前の章で紹介した対処法6選を実践しても、「仕事がきつい」という状況を解決できない人もいるでしょう。
ここでは、「仕事がきつい」という状況を自分で解決できない場合の対処法3選を解説します。自分ではどうすることもできない人は、仕事を変える決断をしたり医療機関を受診することも必要ですよ。
①上司に配置転換や部署異動を相談する
「今の仕事が自分に合っていない」「今の仕事を続けても成長できない」というように仕事や環境を変えるしか状況を打破できない場合は、上司に悩みを相談してみましょう。担当業務の変更や調整を検討してくれるかもしれません。
また、人間関係が合わず仕事がきつい場合は、部署異動で解決するケースもあります。ただし、人間関係の合う合わないはどの環境でも起こりうるものです。異動先でもまた人間関係に悩む可能性も十分にありえます。
仮に苦手な人や合わない人がいたとしても、「仕事をするうえで最低限だけかかわるようにする」という意識を持って上手く付き合うようにしましょう。それでも耐えられない場合は部署異動の相談を検討してみてくださいね。
- 今の仕事がつらくて異動願いを出したいのですが、怖くて言い出せません……。どうやって上司に伝えれば良いでしょうか?
「なぜ仕事がつらいのか」を明確にしたうえで相談してみよう
「人間関係が上手くいかない」あるいは「仕事が合っていない」などの理由で異動願いを出すのは、悪いことではありません。
ストレスを抱えながら仕事を続けていくことは、企業にとっても問題です。怖がらずに気持ちを楽にして、まずは相談をするつもりで異動願いを出してみましょう。
ただ「つらい」だけでは異動しても同じだと言われてしまうので、具体的な理由を伝えましょう。
人間関係が合わない場合は、ただ嫌いという理由では上司は納得しないでしょう。「どのように合わないのか」をこれまでの経緯とともに説明してください。
「仕事が合っていない」と感じているならば、現在の仕事を否定するのではなく、より適性を感じている仕事がしたいなどと伝えるのです。やりたい仕事で発揮できる能力を伝えると説得力が増します。
②心身に異常を感じる場合は医療機関を受診する
「慢性的な頭痛が続く」「胃腸の調子優れない」などの身体的な体調不良が続いたり、「憂鬱な気分が続く」「夜眠れない」「食欲がわかない」などの精神的な不調が続いたりする場合は、体からSOSが出されていると捉えてください。病気が隠れている可能性もあるので放置せずに休養を取るようにしましょう。
休養を取っても改善しない場合は、医療機関を受診して医師の指示に従ってください。まずは内科を受診して身体に異常が見つからなかった場合は、心の病気の疑いがあるので心療内科への受診を検討しましょう。
③転職をすることを視野に入れる
「仕事がきつい」という人の中には、そもそも仕事自体が合っていなかったり職場環境が合っていないという人もいるでしょう。合わない仕事や環境で働き続けると、心身のバランスが崩れてしまって病気にもつながりかねません。
「このまま仕事を続けたらつぶれてしまう」という危機を感じる人は、転職をすることも前向きに視野に入れましょう。転職は決して逃げではありません。むしろ、転職をすることで今よりも状況が良くなるケースが多くあります。
転職を検討するなら、まずは第二新卒向け就職エージェントに相談してみるのをおすすめします。
以下の記事では、転職のやり方を解説しています。「そもそも転職ってどうすれば良いんだろう……」という人はぜひ参考にしてみてください。
第二新卒の転職必勝法|納得のいくキャリアを見つける3つのコツ
以下の記事では、転職のベストなタイミングを解説しています。転職を検討している人は、必ず目を通しておいてくださいね。
転職のタイミングはいつが正解? 目的に合わせた最適な時期を解説
以下の記事では、転職がうまくいかない人への対処法を解説しています。こちらも併せてチェックしてみてくださいね。
転職がうまくいかない20代必見! 状況に応じた対処法14選を解説
仕事がきついと感じる理由はさまざまです。楽な仕事を探したいと考えている人は以下の記事を参考にしてみてください。楽な仕事を分類して解説しています。
楽な仕事をしたい人必見! おすすめの仕事20選を特徴ごとに紹介
仕事でつらい経験をして精神的に楽な仕事に就きたい……と悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。給料は安くなりますが精神的に楽な仕事をまとめています。
タイプ別22職種|給料が安くてもいいからとにかく精神的に楽な仕事
仕事を始めてまだ間もない場合はもう少し続けてみよう
もし、今の仕事を長期間続けているにもかかわらず「仕事がきつい」という状況が続くのであれば、仕事への適性が低い可能性が考えられます。しかし入社したての場合、慣れれば問題なく働けるようになるケースも多々あります。
「この仕事は自分に合ってない」と判断して早期退職をしてしまうと、次の転職先でも少しでも合わないと感じたら辞めたくなってしまう恐れがあります。仕事を始めて間もないなら、「今はまだ慣れていないからきついんだ」と思ってもう少し今の仕事を頑張って続けてみましょう。
- 仕事の合う合わないは、仕事を始めてどのくらいの期間でわかりますか?
仕事の合う合わないは「3日・3ヶ月・3年」という3の区切りでわかることが多い
仕事の合う合わないがわかるタイミングは人によってさまざまだと思いますが、よく言われるのは「3日・3ヶ月・3年」と区切られることが多いですね。
不思議なもので、私が採用の仕事をしていた時もこの「3」を節目にやめていく人が多かったです。
また、私自身が職を変えて会社や人間関係を見極める際も大体3年が目安となっていました。おそらく何かしら技術や知識が身に付いて仕事の流れがわかって慣れてくるのがこの辺りなのではないかと思います。
そのため、自分が入社してある程度期間が経って自分にとって適切な職場であると判断するには、少なくとも半年あるいは数年は見ておくと良いと思います。
肉体的・精神的に「きつい」と感じる人が多い仕事12選
仕事がきついのが、そもそも多くの人がきついと感じる仕事に就いていることが原因のケースもありえます。実際に、多くの人がきついと感じるのはどのような仕事があるのでしょうか。
ここでは、「仕事がきつい」と感じる人が多い仕事12選を紹介します。「肉体的にきつい」と感じる仕事と「精神的にきつい」と感じる仕事を解説していくので、それぞれチェックしてみてくださいね。
「肉体的にきつい」と感じる仕事6選
「肉体的にきつい」と感じる仕事6選
- 看護師
- 介護福祉士
- 工場勤務
- 配送ドライバー
- 引っ越し業者
- 農業スタッフ
ここでは、「肉体的にきつい」と感じる仕事6選を解説していきます。ここで該当する仕事は、人とかかわったり、身体を使ったりすることが多いのが大きな特徴です。あまり体力に自信がない人にとっては、きついと感じやすいかもしれません。
もちろん、体力に自信のある人にとっては「肉体的にきつい」と感じない場合もあります。
また、職場によっては同じ仕事でも肉体労働が少なく、きついと感じない場合もあるでしょう。そのため、ここで紹介する仕事はあくまでも参考程度に留めてくださいね。
①看護師
看護師は、病気の人を助ける大切な仕事である一方で人手不足が問題になっています。そのため、一人当たりの業務量が多いことから残業が増えてしまっている現場も多く、肉体的にきつい仕事と言えるでしょう。
また、外来が閉まっている夜間や休日でも24時間体制で患者の対応をおこなうオンコール体制を導入している病院では、いつ電話が鳴るかわからない状態の中で休日を過ごさなければいけないので精神的にきついと感じる人も多いでしょう。
②介護福祉士
介護福祉士は、高齢者や障がいを持っている人の生活をサポートする仕事です。入浴や排泄、移動の介助など力仕事が多いので肉体的にきついといわれています。
また、介護の現場は24時間稼働しなければいけないため夜勤がある場合もあります。夜通し働かなければいけない点がきついと感じる人もいるでしょう。
③工場勤務
工場勤務の仕事は、夏場は暑く冬場は寒い現場でずっと立ち仕事をしなければいけなかったり、重い荷物を運ばなければいけなかったりするため、体力がないと肉体的にきつい仕事と言えるでしょう。
また、シフトが不規則であったり夜勤があったりするため、生活リズムも崩れやすく体調管理が難しい仕事であるとも言えます。
工場勤務でも職場によって、体力的なきつさにはずいぶんと差があるようです。
実は私の同期のキャリアコンサルタント(女性)は、以前溶接工をしていたらしいのですが、「溶接って座ってできるから工場の中でも楽なんだよ」と言っていたのには驚きでした。
④配送ドライバー
配送ドライバーは、県外への荷物の配達など常に長距離を運転する仕事です。運転する時間も朝方や夜間など不規則なことから生活リズムが崩れやすく、睡眠時間を削って運転することもあるので肉体的にきついと感じやすい仕事です。
また、複数の配達先に指定された時間までに届けなければならないので、「常に時間に追われている」という精神的なきつさもあると言えます。
⑤引っ越し業者
引っ越し業者は、大型の家具や家電など重い荷物を運搬するため肉体的にきつい仕事と言えます。マンションなどによってはエレベーターがない場合も多く、重い荷物を持ちながら階段を上らなければいけないこともあります。
3月や4月などの引っ越しシーズンは繁忙期になり、多くの件数に対応しなければいけないだけでなく拘束時間が長いので、肉体的にきついと感じてしまうでしょう。
⑥農業スタッフ
農業スタッフは、基本的に身体を動かす仕事になるので肉体的にきつい仕事といわれています。特に夏場は、ビニールシート内が高温になりやすいというきつさもあります。収穫の時期は忙しくなるため、休みを取ることも難しくなります。
また、大雨や台風によって被害を受けてしまった場合は、自分たちで農作物の被害の処理や施設の整備をおこなわなければいけない大変さもあるでしょう。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る一般的に建築・土木関係の現場仕事は肉体的にきついと言われる
建築・土木関係での現場仕事なども、肉体的にきついと言われる部類に入ると思います。
現場監督として管理をする側の頭を使う仕事もあれば、実際に手や体を動かして働く職人さんのような働き方もありさまざまです。
どんな仕事でも疲労はつきものですが、特に工事現場の仕事というのは肉体的にも精神的にも負担が大きい職業なので体力に自信がある人が職に就いている場合が多いですね。
悪天候の中でも作業しなければいけないのもきついと言われる要因
また、肉体的にきついと感じる要因としては天候に関係なく業務を遂行する必要がある点も挙げられます。基本的に工期が決まっているので、天候不良でも一つの業者の都合で休むわけにはいきません。
雨や台風、雪などの悪条件の中で作業する必要が出てくる場合もあります。夏場は暑い中熱中症と、冬は厳しい寒さと戦いながら働くことになるでしょう。
加えて、新人であれば現場での人間関係も非常に重要になってきます。職人気質で短気な人や気性が荒い性格の人も多いイメージなので、メンタル的にも打たれ強さがないと厳しいでしょう。
「職人気質」という言葉を聞くとマイナスなイメージを持つ人もいると思います。以下の記事では職人気質な人が仕事で活かせる強みをまとめているので参考にしてみてください。
職人気質とは|仕事に活かせる強みとタイプ別のおすすめ職種14選!
建設業界の仕事内容が気になる人は、以下の記事で建設業界の課題やトレンドなどを解説しているのでチェックしてみてください。既卒・第二新卒の就活でも参考になります。
建設業界の全貌がわかる! 課題・動向から仕事内容まで徹底解説
「精神的にきつい」と感じる仕事6選
「精神的にきつい」と感じる仕事6選
- 飲食店のスタッフ
- システムエンジニア
- アニメーター
- コールセンター
- 編集者
- 保険営業
ここでは、 「精神的にきつい」と感じる仕事6選を紹介します。ここで該当する仕事は、労働時間が長かったり、締切やノルマに追われたりすることが多いのが大きな特徴です。精神的にあまり強くない人にとっては、きついと感じやすいかもしれません。
もちろん、メンタルの強い人にとっては「精神的にきつい」と感じない場合もあります。また、職場によっては勤務時間が短かったり、ノルマが厳しくなかったりして「精神的にきつい」と感じない場合もあるでしょう。
そのため、ここで紹介する仕事はあくまでも参考程度に留めておいてくださいね。
①飲食店のスタッフ
飲食店のスタッフはスタッフ同士の連携が重要であるため、人間関係を構築することが苦手な人にとっては精神的にきついと感じやすい仕事です。
店長や正社員の場合は休みも取りにくいのでプライベートとの両立が難しく、きついと感じる人も少なくありません。また、仕事中も立っているか動いていることが多いので、体力的にもきつい仕事と言えます。
②システムエンジニア
システムエンジニアは決められた納期に向けて高品質な成果物を納品しなければならないので、質とスピードの両方が求められます。
納期前は常に時間に追われながら仕事をしなければならないので、ストレスに弱い人にとっては精神的にきついと感じる恐れがあるのです。
また、不具合対応やメンテナンスなどで夜間や休日に働かなければいけないケースもあるため、自分の時間を確保することが難しくなり精神的に参ってしまう恐れがあります。
さらに、知識を習得するために休日も勉強が欠かせません。休日は仕事のことを考えたくない人にとっても、きついと感じてしまうでしょう。
システムエンジニアは離職率も高めですが、何年も働いている人は十分なスキルが身に付き、比例して給与アップも見込まれる職種です。
仕事のきつさをお金でカバーできるとは言いませんが、きつい分こうしたメリットも大きいといえます。
③アニメーター
アニメーターは、低単価で長時間労働の場合が多く精神的にきつい仕事の一つです。大手のアニメ制作会社に入れれば安定した収入を得られますが、それ以外のアニメ会社の場合だと1枚の絵を数百円程度で描かなければなりません。
好きなことを仕事にしていても、低収入によって生活が圧迫されて精神的に苦しくなってしまうケースも少なくありません。
また、締め切りに間に合わないといけない場合は徹夜で作業をすることもあるので、絵を描くことが好きな人でも精神的にきついと感じることが多いでしょう。
- どんなにアニメが好きな人でもアニメーターは精神的に厳しいのでしょうか?
制作会社によって労働環境は異なるので一概には言えない
精神的に厳しいかどうかは、仕事をどう受け止めるかによっても異なります。好きでやりがいを感じるならば、厳しさを乗り越えていけるのではないでしょうか。
たしかに低単価や長時間労働で精神的にも厳しい仕事かもしれませんが、アニメーターの需要は増えているので、今後賃金や労働環境の改善が進んでいくでしょう。
アニメ制作会社によって職場環境が異なるので、どういった働き方をするのか調べてみると良いですね。
④コールセンター
コールセンターの仕事は、精神的にきついといわれる仕事の一つです。インバウンド(受信)のコールセンターの場合は、顧客から無理な要求をされたりクレームを言われたりするため、精神的にきついと感じる人は多いでしょう。
また、アウトバンド(発信)のコールセンターの場合も、契約などのノルマが設定されているケースが多いので、インバウンドのコールセンターと同様に精神的にきついと感じる恐れがあります。
⑤編集者
出版社やWEBメディアでの編集者は、締め切りまでに書籍や記事を仕上げなければいけないためきついといわれる仕事となります。
また、複数記事を担当していたり、外注のライターやデザイナー、カメラマンなど、さまざまな人とかかわりながらマルチタスクをこなさなければいけないので、忙しさから精神的にきついと感じやすいでしょう。
編集者は私もよく一緒に仕事をする職種なので、きついのはすごくわかります。
しかし、自分が担当した書籍が出版されたり、担当した作家の本が売れたりと、目に見えて成果がわかるやりがいのある仕事でもあるのです。
裁量労働制を導入している会社が多く、閑散期にはほかの人が働いているときに休めるメリットもありますよ。
編集者とやりとりする仕事の一つにWebデザイナーがありますが、Webデザイナーの仕事が気になる人は、以下の記事をチェックしてみてください。新卒向けの記事ですが、既卒・第二新卒の就活・転職でも参考になります。
Webデザイナーになるには? 仕事内容から将来性まで徹底解説
⑥保険営業
保険の営業は、新規顧客の営業ノルマに加え、既存顧客のアフターフォローなど、多くの顧客とかかわなければいけない仕事です。保険に入りたいと思っていない人に対しても営業をしなければいけないこともあるため、心が苦しいと感じる人もいるでしょう。
また、顧客の都合に合わせて営業活動をしなければいけないため、昼休みの時間や業務時間後、休日なども働かなければならず精神的にきついと感じやすい仕事と言えます。
現在営業できつく感じ、「営業に向いていないのではないか……」と悩んでいる人は、以下の記事で営業への適性をチェックできるので、併せて確認してくださいね。新卒向けの記事ですが、既卒・第二新卒にも参考になります。
営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る上記以外でも精神的にきついと呼ばれる仕事に注意しよう
上記以外で、精神的にきついと感じる人が多い仕事について考えてみましょう。
①教師
教師の仕事は、授業後も資料作成などで長時間労働になり、休日は部活動の仕事など業務外の活動が多くゆっくり休めず、精神的にきつい仕事です。
また職場では生徒や同僚の教師だけでなく、生徒の親ともかかわることがあり、人間関係でストレスが溜まり精神的にきついと感じる人が多い仕事でしょう。
②医療従事者
医者や看護師は人の命にかかわる仕事であり、常に責任感や緊張感を持ちながら従事します。夜勤や当直のほか急患対応などでも、精神面だけでなく肉体的にもきつい仕事です。
③警察官
警察官はパトロールや交通事故処理のほか、刑事事件では危険な犯罪者と向き合わなければならず配属される部署によって夜間勤務もあるため、精神的にきついと感じる人が多いでしょう。
④葬祭業
亡くなった人の遺族の依頼を受け訪問や葬儀をおこなう葬祭業は、遺体が傷まないようにして、葬儀の準備から葬儀を執りおこなう仕事です。多くの葬祭業社は、24時間体制で営業をしています。時間的な制約がない仕事なので、休みが取りにくく精神的にきつい仕事です。
⑤介護従事者
高齢者の食事、入浴、排泄などの身体介助や、掃除、洗濯、買い物などの生活援助をおこなう介護従事者は、さまざまな要介護者の対応をしなければなりません。また、老人ホームなどは夜勤もあるので、精神的にきついと感じる人が多い仕事でしょう。
身体を壊してからでは遅い! 仕事がきつい人は早めに対処しよう
「仕事がきつい……」と思いながら、無理して頑張りすぎていませんか。もちろん仕事を頑張ることは大切ですが、限界まで無理をして心や身体を壊してしまっては元も子もありません。心や身体のSOSを無視せずに、もっと自分自身のことを大切にしてくださいね。
現時点で「仕事がきつい」と感じている人は、自分の心と身体の健康を守るためにも、この記事で紹介した対処法を参考にしてみてください。限界を感じている人は、医療機関への受診や転職も検討してくださいね。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る仕事が耐え難いほどきつい人は逃げることを視野に入れよう
仕事がきついと感じながらこの記事にたどり着いた人も多いのではないでしょうか。
個人的な経験談になってしまい恐縮ですが、私もかつて企業勤めで仕事がきついと精神的に苦しんでいたタイプの1人です。昔はサービス残業で朝まで帰らせてもらえなかったり、会社の失敗が管理職である自分のミスになって責任転嫁され集中的にパワハラをされたりということもありました。
そういった苦しい状況の時、私は我慢せずに堂々と逃げて(退職して)きました。よく「逃げてはいけない」「耐えるから成長するんだ」という声を耳にします。もちろんそれも間違いではありません。追い込まれてから成長するというのも事実でしょう。
しかし、自分が耐えられないほどの苦しい状況で何も考えることができないくらい我慢して笑顔も消えていたとしたら、それは間違いなく病気になります。いつも私は思っているのですが、仕事はあくまでツールです。
自分を追い込みすぎないで! 仕事は人生を豊かにするための手段にすぎない
仕事は人生をより豊かに過ごしていく手段にすぎません。その手段のために、幸せに過ごすための人生が潰されてしまっては悲しいではありませんか。
仕事がつらくて「今すぐにでも何とかしなければ」と思っている人は、この記事を参考に一度自分を振り返るきっかけにしてみてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事
Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
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