この記事のまとめ
- IT営業は9つの種類がある
- IT営業は顧客の悩みを解決し、成果が報酬に反映される
- IT営業では傾聴力などさまざまな能力が必要とされる
IT営業と聞いてどんなイメージを持つでしょうか。営業職だというイメージはあるかもしれませんが、扱う商材は、この業界の中でも多岐に渡ります。
IT営業は一体どのような業務をおこなうのでしょうか。また、IT営業として活躍するためには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。
この記事では、キャリアコンサルタントの野村さん、杉原さん、小峰さんと一緒に、これからIT営業への就職も視野に入れて、具体的な仕事内容や業界経験者の声、仕事の魅力ややりがいなどを見ていきましょう。IT営業として就職するかどうかの判断材料にしてください。
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IT営業はどんな仕事? 業界経験者の声も聞いて向いているか見極めよう
IT営業は、営業職だというイメージはあるかもしれませんが、具体的にどんな業務をおこなうのかイメージが沸かないという人も多いかもしれません。
実はIT営業の中でも多くの種類に分かれていて、それぞれの種類ごとにおこなう業務内容が変わってきます。
それではIT営業として働いたら、具体的にどんな業務をおこなうのでしょうか。またIT営業をやりがいに感じるときや、仕事の魅力はどんなところにあるのでしょうか。就職先にIT営業を選ぶ1つの判断材料にしていきましょう。
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まずはIT営業の基礎知識を掴もう! 仕事内容からキャリアまで解説
まずはIT営業の基礎知識を掴もう! 仕事内容からキャリアまで解説
- IT営業が活躍する業界
- IT営業の役割
- IT営業のおもな仕事内容
- IT営業のキャリアパス
IT営業で働こうか迷っていると、具体的にどんな業界にかかわるのか、どのような業務をおこなうのかが気になるのではないでしょうか。
そもそもIT営業とはどのような役割があり、就職したらどのようなキャリアパスを歩むことになるのでしょうか。まずはIT営業に関する基礎的な知識をお伝えしていきます。
IT営業が活躍する業界
まずはIT営業が活躍する業界についてですが、ほぼ全ての業種にかかわります。
そもそもITとはInformation Technologyの略で、日本語だと情報技術と訳され、コンピューターやインターネットを使った技術のことを指します。
今の時代、スマートフォンを1人1台持ち歩き、仕事も1人1台パソコンが与えられるのが当たり前という環境なので、インターネットやパソコンとかかわらずに生活することのほうが難しいです。
そのため、IT営業はほぼ全ての業種にかかわると考えておいてください。
IT営業は、ソフトウェア、クラウドサービス、ITコンサルティング業界とのかかわりが深く、企業のITインフラの整備やシステムの導入などを営業の立場から支援します。
これにより、取引先企業の業務効率化やデジタル化を推進しているのです。
IT営業の役割
IT営業は、クライアントと商品・サービスをつなぐ役割を果たしています。
クライアントはIT技術を導入して業務を効率化したり、情報を整理したいと考えているけど、ITに関する知識がないため、何をどうすれば良いのかわかりません。
そこで、IT営業がクライアントの状況をヒアリングし、最適な商品・サービスを提案します。
ただ提案するだけでなく、提案してからの導入、アフターサポートにもかかわります。たとえばクライアントがソフトの操作の仕方が分からない場合、操作を教えてあげたり、ソフトのアップデートがあった際に、正常にアップデートできているかを確認したり、といった対応が挙げられます。
IT営業のおもな仕事内容
IT営業のおもな仕事内容としては、クライアントの悩みを解決することです。
IT関係のことでなくても、クライアントが悩んでいることは実はITを活用すれば解決できるという場合もあります。
そのため、クライアントから今の状況を詳しく聞き、どんなところで悩んでいるのか、どんな状態が理想なのかをヒアリングしていき、クライアントが求めている状態になるよう提案をおこなうというのが仕事になります。
営業と聞くと、商品を買ってもらえるようプレゼンする、というイメージを持つかもしれませんが、相手の悩みを解決するのが営業の仕事なので、深い質問をおこない、何に悩んでいるのかをしっかりヒアリングしていきましょう。
- IT営業はクライアントとの面談以外ではどんな仕事をおこなっていますか?またその中でも、どの業務を大切にし、力を入れていますか?
顧客を納得させるだけの提案書を作成することもIT営業の仕事
クライアントに出す提案書や見積書を作成するのもIT営業の仕事です。大きな案件の提案書ではクライアントから出されているRFP(Request For Proposal)を満たしている必要があります。
このRFPには、クライアントの現状課題や達成目標、調達内容や範囲、期待効果、予算などさまざまな情報が記載されているため、開発部門と綿密な打ち合わせが必要不可欠です。
入札案件、大きな案件は複数の企業が応募するので、仕事を獲得するためには精度の高い提案をしなければいけません。
日ごろから顧客との面談で情報共有する以外にも、最新技術や動向をしっかり把握していないと営業の役割は果たせないのです。
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IT営業のキャリアパス
IT営業のキャリアパスとしては管理職につくというものと、ITコンサルタントになるというものの大きく2つに分かれます。
管理職につくことで、より数字に対しての責任を負わなければならなかったり、経営層と現場の声の板挟みになることもあります。しかし、リーダーシップを発揮して部下をまとめ、チーム全体を盛り上げて目標達成へと導いていく力が身に付きます。
一方ITコンサルタントはクライアントから受けた悩みに対してアドバイスをおこない、その問題を一緒に解決する仕事です。
営業も悩みを解決する仕事ですが、ITコンサルタントの場合より高度な技術やスキルが求められます。現場で活躍してさらに自分のスキルを伸ばしていきたい人には、ITコンサルタントのキャリアが向いているでしょう。
技術営業やITコンサルタントとの違い
IT営業と似た業種に、技術営業やITコンサルタントが挙げられます。
技術営業は、商品・サービスの技術面に関して熟知しており、テクニカル面でクライアントの課題解決をおこなう仕事です。
クライアントから「こういったことはできないのか?」と、IT営業では答えられない専門的な知識が必要な質問があった際、技術営業が代わりに対応するといったように、クライアントの課題を技術面で解決する仕事をおこなっています。
またITコンサルタントは、ITに関する専門知識を用いて、クライアントの課題を解決する仕事です。IT営業もITにかかわる知識を駆使してクライアントの課題を解決することが仕事です。
しかし、IT営業の場合、自社製品を販売することが目的なので、自社製品を用いてどのように解決できるかを提示します。
一方ITコンサルタントの場合はサービス販売のためではなく、クライアントの課題を解決するためにさまざまな専門知識を駆使します。
- IT営業から管理職・ITコンサルタントどちらを目指すかは、入社前から決めるべきですか?またどうやって管理職になるかITコンサルタントになるかを決めれば良いですか?
まだ業務経験のないうちからではなく働くなかで考えてみよう
IT営業の今後のキャリアは、なにも入社前から決めないといけない、というものではありません。
もちろん、中長期的なキャリアビジョンとして入社前から決めておくことも良いとは思います。
しかし仕事の経験が全くない状態で決めてしまうというのは、後々、やっぱり自分には向いてなかった、ということにもなりやすいです。
まずはIT営業の仕事をいろいろ経験してみて、周りの先輩やロールモデルになるような人と交流していく中で、自分の適性や価値観に関する理解を深めていきましょう。
そこから管理職やITコンサルタント、もしくは違う職種も含めた自分らしいキャリアビジョンを見つけていけると良いですね。
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大公開! 気になるIT営業の平均年収は?
就職先にIT営業を視野に入れようと思ったときに、気になるのがIT営業の平均年収ではないでしょうか。ここは仕事のやりがいにもつながるので、とても大事な部分ですね。
マイナビ転職のデータによると、IT営業の年収は平均で472万円と発表されています。年代別では、20代では410万円、30代は585万円と発表されています。
日本の平均年収が約400万円と言われているので、それと比較するとIT営業の平均年収は高く、稼ぎやすい業種です。
20代でも日本の平均年収と同じくらいの収入を得られるので、新卒で入社したとしても、平均年収に到達するまでにはそう時間はかからないであろうことが想像できますね。
営業なので成績が数字に表れますが、IT業界の営業は営業スキルだけでなくITに関する高度な知識が要求される仕事です。
そのため、稼ぐためにはかなり勉強して、自分の専門性を高める必要があることは理解しておいてください。
こんなにもたくさん! IT営業のおもな9種類と特徴
こんなにもたくさん! IT営業のおもな9種類と特徴
ここまでIT営業がどのような仕事内容か、給与はどのくらいかを紹介してきました。なんとなくIT営業の仕事について掴んでいただけたのではないでしょうか。
IT系営業は他の職種と比べると平均年収も高く、目の前の人の課題解決に向き合い喜んでもらえたり、将来的にもチームをまとめるマネジメント能力がついたりと、やりがいを感じられるというメリットも見えてきました。
しかし実は、一口にIT営業と言っても、その中でも9種類に分類されており、それぞれに特徴があります。その種類ごとに扱う製品が大きく変わってくるので、IT系営業の中でも自分はどの種類を取り扱いたいかを明確にできると、より就職活動でやるべきことが明確になります。
続いて、IT営業の9つの種類とその特徴について解説していきます。
安定した需要のあるIT営業5種

上の図のように、安定した需要がある・今後伸びると予想されるの2つに分けてピクトグラムで9個の営業の種類を紹介する図を作成したいです。
IT業界は、技術の発展が目覚しく、常に最新の商品やサービスが登場します。近年だとAI(人工知能)の発達が著しいので、AI関連の商品やサービスが次々と展開されています。
そんなIT業界の中でも、昔から長く続いていて、安定的に需要がある商品・サービスもあります。
まずはIT業界の中でも、安定した需要がある商材に関しての営業について紹介します。
ハードウェア営業
ハードウェアとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、コンピューターやそれにまつわる機械のことを指します。ハードウェア営業は、これらのハードウェアを販売する仕事です。
個人に対してパソコンやスマートフォンを販売するという営業もありますが、企業に対してパソコンやタブレットなどを導入するように営業をおこなう場合もあります。
やはり個人や企業ごとに求めているものは違うので、どういった機能を求めているのか、どんな悩みがあるのかをヒアリングしたうえで、最適なハードウェアを提案することが求められます。
Sler営業
SIerは「System Intigrator」の略称で、企業に対してどのようなシステムが必要であるかを企画したり、設計をおこないます。その後、実際の開発から現場での導入サポートまで請け負う企業やサービスです。
つまり、企業が現状何に困っていて、どんなシステムがあれば解決するかを提案するということがSIerの業務内容になります。アフターサポートとして、保守メンテナンスなどもSIer営業がおこなう場合もあります。
クライアントの課題を明確にし、その課題を解決するためのシステムを提案できる提案力や、課題を解決するためにIT全般の広い知識が求められます。
SIer
System Integratorの略で、“エスアイアー”と呼びます。システムの構築や導入など、システム開発のすべてを請け負っている企業のことを指します。
受託開発営業
受託開発とは、システムを作りたい会社から依頼を受けて、その会社独自のシステムを構築し納品するという仕事です。オーダーメイドでその企業のためのシステムを開発するという点が特徴です。
受託開発営業は、この受託開発サービスの営業をおこなうのが業務です。クライアントが作りたいシステムを明確に聞き取り、技術部門とも連携しながら、どうすればクライアントが理想としているものを作れるかを考え提案します。
クライアントがどんなシステムを作りたいのかを0から形にしていく力や、技術的に難しいかもしれない要望にも応えられる柔軟さなどが求められる仕事です。
SES営業
SESはSystem Engineering Serviceの略で、システムエンジニアやネットワークエンジニア、運用・保守を担うエンジニアなどのITエンジニアを一人の従業員として企業に提供するサービスです。
ここまで紹介したのは、商品やサービスの営業でしたが、こちらは人材営業に近い要素も含んでいます。
しかし求められる能力は、クライアントの悩みをヒアリングする力や、自社サービスについて魅力的に語るプレゼン力など、他の営業と同じです。
SES
System Engineering Serviceの略で、クライアントに対してエンジニアの技術や専門的なスキルなどを提供している企業のことを指します。
以下の記事ではSES企業について解説しています。SESに興味のある人は参考にしてみてください。
関連記事
新卒でSESになるのはあり? 優良企業を見抜く4つの視点を解説
SES企業への就職は、新卒でもさまざまなプロジェクトに参加できるなどさまざまなメリットがあります。一方、学生にとっては想像しにくいデメリットもあるので、記事ではキャリアコンサルタントの見解と合わせて、SES企業の特徴を解説します。
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- SES営業は転職など人材紹介の仕事と同じなのでしょうか?違いがあれば教えてください。
SES営業は人材紹介より取引先企業のサポートに特化している
SES営業は、人材営業に近い要素もあるため、人材紹介の仕事と同じように見えるかもしれませんが、その役割は異なるものです。
人材紹介は企業の求める人材と仕事を求める人材とをマッチングさせることがその役割となるのに対し、SES営業では顧客が求めるシステムを実現することができるエンジニアリングチームを編成し提供します。
また、そのシステムが実現するまで問題やトラブルを自社のエンジニアを通じてフォローすることも大事な役割の一つです。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
パッケージ営業
パッケージ営業は、ソフトウェアを販売する営業を指します。
ソフトウェアとは、コンピュータやスマートフォン、その他電子機器に搭載されているプログラムのことです。つまり、パソコンで使用するソフトの販売などがパッケージ営業にあたります。
IT営業の多くがクライアントと深く関わり、サポートもおこなうというものが多い中、パッケージ営業に関しては販売部分のみを担当することが多いです。
パッケージ営業
パッケージ営業とは、CD-ROMやDVD-ROM、ゲームソフトなどのソフトウェアの営業を行い販売することを指します。
今後伸びると予想されるIT営業4種

ここまで需要の多いIT営業について紹介してきました。IT営業は多くの種類があるんだなと驚いた人もいるかもしれません。
しかし、今後さらに伸びていくであろうと考えられている分野もあります。AIにより仕事がとって変わられていくといわれている今の時代、将来を見据えて仕事を選ぶことが大切です。続いて今後成長すると予想されているIT営業について紹介します。
クラウドサービス営業
クラウドサービスは、インターネットを経由してさまざまなソフトウェアやインフラを利用できるサービスを指します。わかりやすいものだと、Appleが提供しているiCloudなどが挙げられます。
これまでソフトウェアを購入してダウンロードするというのが主流でしたが、ソフトウェアの場合アップデートが大変だったり、導入費用が多額になるといったデメリットが挙げられました。
そこで近年台頭してきたのが、クラウドサービスです。クラウドサービスは月額課金制のサービスが多く、企業としては導入のハードルが低く、アップデートも簡単におこなえます。
これらのサービスの営業をおこなうのが、クラウドサービス営業の仕事です。
アプリケーション営業
アプリケーション営業もクラウドサービス営業と似ています。自社で開発したアプリケーションの営業をおこなう仕事が、アプリケーション営業です。
アプリケーション営業でも、どういったことができるようになるのか、どんな悩みを解決できるのかを伝えて、クライアントに気に入ってもらえれば契約してもらえます。
クライアントの悩みをヒアリングし、自社アプリでどのように解決できるかを考えて提案することが大切です。
AIソリューション営業
近年AIが著しく発達しています。その成長の波に乗って営業活動をおこなっているのが、AIソリューション営業です。
AIソリューションとは、AIを駆使してクライアントの課題を解決するサービスです。一言にAIと言っても、数値分析や画像・音声認識、データマイニングなどさまざまなジャンルがあります。
最近はChat GPTがかなり話題担っていますが、テキストや画像の自動生成もAIソリューション営業として取り扱う範疇となります。
AIソリューション
AI・人工知能を搭載したシステムで、日常生活からビジネスにおけるデータ分析など、あらゆる問題を解決するものを指します。
xR活用営業
xRとは、現実にないものを見たり感じたりできる技術を指します。
VRやARという言葉は聞き馴染みがあるかもしれません。VRは「Virtual Reality」の略で、仮想現実と直訳されます。制作された映像があたかも本物であるかのように感じられる最先端の技術のことですね。
またARはAugmented Realityの略で、拡張現実と訳されます。現実世界とデジタル情報を融合させ、現実世界で見えるもの・感じられるものをより広げてくれる技術です。
5Gがスタートしたこともあり、高速で大容量のデータを送受信できるようになり、VRやARも発達してきています。
クライアントにこれらの技術をどのように応用できるか提案し、サービスを販売するというのがxR活用営業の仕事です。
xR
クロスリアリティの略称。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などのように、現実にはないものをあたかもそこにあるかのように知覚させる技術を指す。
- たくさん営業の種類がありますが、どれにすると良いのか悩みます。IT営業の中でも今後成長しそうなところを選んだほうが良いのでしょうか?
先の見通しが難しいIT業界は自分の興味が指針となる
ITといっても、ハード業界とソフト業界があり、分野まで見るとネットワーク、データベース、セキュリティ、エベンデッド、制御などがあります。
また、日本の未来の社会像としてSociety5.0が掲げられていて、IT業界はどの分野をとってもますます重要性を帯びているのです。
IT技術の革新スピードは速く、たとえばAI自体の歴史は古いですが、ビッグデータに基づくディープラーニングを活用するようになった昨今は、AI普及や実用化の速度がすさまじさを増しています。
これはつまり、IT業界の今後は、その成長の速さゆえに、5年~10年程度しか見通すことができないとも言えるでしょう。現時点で成長株であっても、永遠に花形になるとは限らないのです。
今勢いのある業界のIT営業を目指すよりも、興味のある分野のスペシャリストを目指したほうが良いでしょう。
ここが魅力! IT営業ならではの4つのやりがい
ここが魅力! IT営業ならではの4つのやりがい
- 目の前の顧客の悩みを解決できる
- 成果が報酬に反映される
- 知識や経験を活かした提案ができる
- 需要の大きい産業で市場価値を高めていける
IT営業には9つの種類があり、それぞれどういった特徴があるのか、どのような商材を扱うのかを解説してきました。
IT営業という仕事の中でも、かなり細かく分類されていて、それぞれ特徴も異なっているということを感じていただけたのではないでしょうか。
これだけ複数に分かれているIT営業ですが、やりがいという点では共通している部分が多くあります。
仕事を選ぶうえでやりがいはとても大切ですよね。続いて、IT営業ならではのやりがいについて解説します。
①目の前の顧客の悩みを解決できる
IT営業は、ITの知識がなく困っているクライアントに対して、自分が知っている知識を提供しながら、相手の悩みを解決する仕事です。
目の前の相手の問題を一緒に解決していくので、自分が相手の役に立っているという実感を強く得られ、やりがいも感じやすいです。
目の前の人の力になるのが好きだ、困っている人を助けることにやりがいを感じる、という人にぴったりの仕事と言えますね。
②成果が報酬に反映される
IT営業は固定給がありながら、売り上げに応じてインセンティブが支払われる企業も多いです。そのため、成果をあげればあげるほど、自分の報酬も上がっていくというのがやりがいの一つとして挙げられます。
自分が頑張った分だけ報酬に反映されるのは嬉しいものであり、目標を持って取り組めて成長意欲も湧いてきますよね。
しっかり結果を残していきながら、給料もその分しっかり上げていきたいという人に向いている仕事です。
インセンティブ
インセンティブとは、一般的に人々の行動を変化させる要因、報酬のことを指し、ビジネスでは目標を達成した際に与えられる報酬のことを指す。
- IT営業はで、インセンティブはどのくらいもらえるのでしょうか?
IT営業のインセンティブ率は企業や扱う案件によってさまざま
IT営業でのインセンティブは業界や会社規模、案件内容によって異なりますが、基本給に加え、売上に応じて追加報酬が支払われるのが一般的です。
一例として、売上の数%から10%以上のインセンティブが設定されることがあります。たとえば、年間売上が1000万円の場合、インセンティブが5%であれば50万円の報酬が得られるわけです。
ただし、これはあくまで一つの例であり、実際の数字は企業や案件により異なります。業績が良いほど報酬も増えるため、高い成果を出せば大幅な収入アップが期待できるはずです。
このように、努力と成果が直接報酬に反映されるのがIT営業の魅力の一つと言えます。
③知識や経験を活かした提案ができる
IT営業は、ITに関する知識がないクライアントに対して、自分が知っている知識や経験をシェアして、問題解決に向けた提案をおこなうので、自分が学んできたことや経験を活かせることもやりがいとして挙げられます。
自分が学んできたことや経験してきたことが、誰かの役に立っているんだと思うと、嬉しいですよね。
クライアントに知識を提供していく中で、まだまだ知らないことが多いということにも気付くかもしれません。どんどん学習し、クライアントにアウトプットすることで知識を深めていきたいという人に向いている仕事と言えます。
④需要の大きい産業で市場価値を高めていける
今やインターネットを使わない人はいないくらいの時代なので、IT分野はかなり需要が大きいです。それだけ大きな産業の中で活躍できると、自分自身の市場価値を高めることができるのも、IT営業ならではの魅力です。
またIT分野の中でも、AIやxRといった産業は今後かなり成長するだろうと予測されており、今注目されています。
こうした業界に疎くても、これから伸びていくであろう産業に携わることで知識をつけていき、自分自身の市場価値を高められ、やりがいにつながります。
とはいえ、やりがいは人それぞれ異なるものです。IT営業の場合、ここであげたやりがいを特に感じられますが、そのほかのことにやりがいを見出すこともでき、また世の中にはほかにもやりがいを感じられる仕事がたくさんあります。
こちらの記事では、やりがいを感じながらも人の役に立てる仕事を45種類紹介しているので、仕事はやりがいを重視して選びたいという方は併せて参考にしてください。
人の役に立つ仕事45選|やりがいや社会貢献を実感しやすい仕事とは
関連記事
人の役に立つ仕事45選|やりがいや社会貢献を実感しやすい仕事とは
「困っている人を助けたい」「サポートするのが好き」という人は、人の役に立つ仕事を選ぶことを検討してみましょう。この記事では、人の役に立つ仕事について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
記事を読む

需要の大きい産業というのは、社会からのニーズが高いということです。
したがって、そこにある技術や知識・ノウハウを経験し習得していくことで、社会から求められやすい人材になるということでもあり、つまりは自分のキャリアの選択肢が広がるという価値にも繋がると思います。
大変なときも?! IT営業のつらい面も理解しよう
大変なときも?! IT営業のつらい面も理解しよう
- クライアントと開発の板挟みになりやすい
- 製品・サービスのアップデートが速く常に勉強が必要
- 休日に急な対応が発生することもある
IT営業にはたくさんのやりがいがあり、挑戦してみたいと感じた人も多いのではないでしょうか。しかしIT営業は良い側面もありながら、一方ではつらいと感じる場面もあります。
働き始めてから辛い場面に直面し、思っていたのと違ったと感じるよりも、辛い面も知った上で入社した方が、仕事に対してよりしっかり向き合うことができます。
IT営業がつらいと感じるのはどのようなときなのでしょうか。
クライアントと開発の板挟みになりやすい
IT営業は、クライアントと自社の開発部門の人との間に入り、お互いの声を聞きながらやり取りをおこないます。そのため、意見同士の板挟みになってしまいつらく感じる場面があります。
よくあるものだと、クライアントはあれもこれもシステムにしたいと言っているが、開発部門の人から、技術的に開発が難しいと言われた時、クライアントにはその旨を説明しながら折衷案を提案する、という場面が挙げられます。
両者の意見を聞き入れ、両者の言い分に納得しつつも、クライアントの悩みを解決できる最善の策を提案しなければならないので、やりがいでもありつつ、一方でつらいと感じることもあるでしょう。
- クライアントと開発との板挟みになった経験をどのように乗り越えてきましたか?
安請け合いはせず双方の言い分を聞いて打開策を考えていた
若かったので右往左往していた記憶がありますね。それぞれに言い分があり納得できたので困るというより打開策を見つけるしかありませんでした。
それに、相手はクライアント、つまりお客様です。板挟みといっても私たちは開発メーカー側なので、会社としてクライアントの要望に応える責務があります。
できないのなら、どうすればできるようになるのか、どのように解決すればお客様は納得してくれるのかを一緒に考えたので、一人で困ったということはありませんでしたね。
だからといって、クライアントの要望を何でも安請け合いはしませんでした。それはクライアントに対して無責任なだけでなく、会社の利益を無視することになるからです。
そういった点においては、顧客と自社の伝書バトのような役割を持つ営業は板挟みになりやすいと言えます。
製品・サービスのアップデートが速く常に勉強が必要
IT業界は、製品やサービスが次々とアップデートされていきます。そのため、この前までなかった機能が追加されていたり、新しいサービスが開始したりするので、常に勉強が必要です。
特に営業の場合、クライアントに説明しなければならないため、使い方を知るだけではなく、相手に理解してもらえて、問題なく使いこなせるように説明しなければなりません。
しかも短いスパンでどんどんアップデートされていくので、常に最新の製品のことを熟知しておかなければ営業が難しくなってしまいます。
営業活動以外に、製品のことを知るという部分に時間が必要になるため、IT営業をつらいと感じることもあるかもしれません。
休日に急な対応が発生することもある
IT営業は、休日に急な対応が発生する場面もあります。
クライアントからすると、システムが使えなくなってしまうというのは大問題です。
万が一システムエラーが起きても、すぐに対応するというアフターサービスをつけている企業が多く、クライアント側でそうしたエラーが発生した場合は営業が駆けつけてサービスの復旧をおこなわなければいけません。
休日でもトラブルの連絡が来ればすぐに出向かなければいけなかったり、急に対応が発生すると休めなくなってしまったりするため、休日はしっかり休みたいと考えている人にとってはIT営業はつらいと感じることもあると言えます。
- IT営業の仕事では、休日に出勤する割合はどのくらいありますか?
IT商材に関するトラブルが発生した際に休日出勤が必要になる
IT営業の休日出勤の頻度は業界や企業によってさまざまです。ただ、基本的にはトラブルが起きたときの一次対応として休日出勤が必要になることがあるため、頻度としてそんなには多くないと思います。
トラブル時の一次窓口が専用で設置されている企業や顧客との保守契約でサービスセンターなどの一次対応をおこなう企業では、IT営業が休日に対応する必要はありません。
業界出身のキャリアコンサルタントが語る! IT営業の魅力と大変なところ
ここまでIT営業の仕事内容ややりがい、つらいと感じることを紹介してきましたが、これから就職先としてIT営業も視野に入れようと思った際、実際に業界を経験したことがある人のリアルな声を聞けると、より参考になるはずです。
そこでここからは、IT業界出身のキャリアコンサルタントから、IT営業の魅力と大変だと感じた場面を話してもらいます。
アドバイザーコメント
杉原 美佐子
プロフィールを見るIT業界の営業は完全実力主義という特徴ならではのやりがいがある
当時はパーソナルコンピューター幕開けの時代だったため、周囲に自分の仕事を説明しても誰も理解できませんでした。
そうした環境では自分が仕事ができる人材なのかあまり判断できないため、未経験でも辛かった記憶はあまりありませんね。
ITの知識ゼロで入社して分からないことばかりでしたが、続けるうちにITの知識が身に付き、大変さよりも仕事を覚えてできることが増えていく楽しさのほうが勝っていました。
また、男女雇用機会均等法施行直後で男性並みに深夜まで働き、それが逆に職場の仲間との一体感を生み出していたと思います。
IT業界は実力主義です。男女の区別がないので余計に楽しさが増したのでしょう。同期だった女性は今や執行役員になっています。
IT営業は自分の仕事の社会的意義を知ることもできる
私が担当していた製品は重要な基幹システムだったので、企業でトラブルが発生すると帰宅できなくなり毎回ウンザリしていました。深夜まで続く対策作業のたびに、心底、辞めたいと思ったものです。
しかしこの経験から、自分の仕事の社会的意義を理解しました。それまでは、仕事=自分事になっていて、自分の仕事がほかに与える影響を考えていなかったのです。一生懸命に働くだけでは足りないと気付けたことは良い経験だったと思います。
未経験でも目指せる? IT営業に求められる経験・スキルをチェック!
未経験でも目指せる? IT営業に求められる経験・スキルをチェック!
IT業界出身の人の声を聞けると、実際に働いている状態をリアルにイメージできたのではないでしょうか。
IT営業の仕事をやるとなった際には、さまざまなスキルや経験を求められる場面があります。IT営業として活躍するには、やはりスキルがあった方が有利です。
それでは特にどのようなスキルや経験が求められることになるのでしょうか。
人を惹きつける力
IT営業では、人を惹きつける力が求められます。営業職は商品に魅力を感じてもらうことも大切ですが、その商品のことを伝えているのは自分自身です。
昔は技術レベルが低く、革新的な製品が出れば技術レベルや性能が高いだけで今の時代、どの製品も大きく製品の性能は変わらないため、単なる機能性や能力などでものを買うことは少なくなっています。それよりも、誰から買うのかを重視する人が増えています。
つまり、自分自身に魅力がなければ、いくら商品が良いものであったとしても、商品の魅力を相手に伝えて購入してもらうことができないのです。
人を惹きつける力というと少し抽象的に聞こえますが、清潔感のある見た目やハキハキとした話し方、堂々とした立ち居振る舞いなどを意識しましょう。
傾聴力
IT営業では、傾聴力も必要になります。傾聴とは、相手の話を自分の主観抜きで聞くことです。
人の話を聞いていると、「そうはいっても自分はこう思う」などの主観が入って、つい相手が話している途中に口を挟みたくなることもあるかもしれません。
しかしそうではなく、相手が話していることを正しい、間違っている、好き、嫌いなどの評価を抜きにして受け入れる力が傾聴力です。
契約を取るためには、相手に信頼してもらう必要があります。人は自分のことを受け入れてくれる人を無意識のうちに信頼するので、しっかり傾聴し相手の信頼を勝ち取らないと契約には至りません。
相手の話をしっかり聞くということを特に意識しましょう。
キャリアアドバイザーとして傾聴する際には、相手の話に対して評価や判断を挟まず、ただ受け入れることを意識しています。
また、相手の言葉を繰り返して確認することで、理解を深め信頼関係を築くよう努めています。
プレゼンテーション力
傾聴することで相手から信頼を勝ち取れるので、しっかり聞くという部分も大事ですが、やはり商品やサービスを魅力的に語るプレゼン力も営業では欠かせません。
その商品やサービスの良いところをたくさん探し、いかに悩んでいる部分を解決できるかを相手に伝わるように話すことがポイントです。その中で自分の実体験も交えて話せると、より伝わります。
慣れないとプレゼンテーションは難しいかもしれませんが、台本を作成し、ロールプレイングを重ねてプレゼンテーション力を磨いていきましょう。
論理的に考える力
IT営業では、相手の課題を解決するためにどういった策が挙げられるかを考える必要があります。そしてその策がどうして他の方法と比べて有効なのかを、論理的に伝える必要があります。
人は物を感情で買う、とは言いますが、特にBtoB営業になると感情だけでなくどうしてその商品やサービスが必要で、どうして自社のものでないといけないのかを、相手の課題や他社との比較もおこないながら説明しなければ、納得して購入してもらえません。
しかも相手の課題はさまざまであり、自社の商品やサービスで解決できる問題も複数あるので、決まった通りに話せば良いというものではなく、その場その場で論理を組み立てて、相手に伝わるように話さなくてはなりません。
逆に論理的に考える力があると、相手からの信頼も得られて納得して契約してもらえ、長期間に渡って継続してもらえる可能性も高くなります。
論理的思考といえば数学です。計算問題ではなく、定理の勉強をおこなってみてください。
定理を使って角度を求めたり、図形を展開させたりなどは最適なトレーニングだと思います。最近はそうした書籍も多いようですよ。
こんな人にぴったり! IT営業に向いている人の5つの特徴
こんな人にぴったり! IT営業に向いている人の5つの特徴
IT営業にはさまざまなスキルが必要になりますが、スキルは仕事をしながらでも後から身についてきます。
しかし性格的な部分はなかなか変えることが難しいので、IT営業への向き不向きが分かれる部分です。
それではどういった人がIT営業に向いているのでしょうか。
①問題解決能力がある人
IT営業は、クライアントの問題を解決する仕事です。そのため、相手が悩んでいることを自分ごとのように一緒に悩むことができ、そして解決策を示してあげられる人は、IT営業に向いています。
問題解決には傾聴することや論理的思考など、スキル面も必要ではありますが、それ以前に相手が悩んでいることを一緒に考え、相手の悩みが解決したら自分ごとのように嬉しく感じるという価値観がないと、営業には向いていません。
②コミュニケーションが好きな人
IT営業は、クライアントの悩みを聞き、その悩みの解決策を提示する仕事なので、コミュニケーションをしっかり取る必要があります。
またクライアントだけでなく、自社の人とも協力しながらシステムの開発をおこなったりメンテナンスに入ることもあるので、多くの人と連携を取る必要が出てきます。
そのため、多くの人とコミュニケーションを取るのが好きなら、IT営業は向いている仕事と言えます。
- コミュニケーションは苦手な方ですが、それでもIT営業はできますか?
苦手意識があっても改善に向けて努力できればIT営業は目指せる
コミュニケーションが苦手でも、IT営業を目指すことはできます。
大切なのは、苦手意識を持ちながらも改善に向けて努力する姿勢です。IT営業では傾聴力やプレゼンテーション力が求められるため、これらのスキルを意識的に伸ばしていきましょう。
また、初めは苦手でも、経験を積むことで自信が付き、自然とコミュニケーションが円滑になることが多いです。トレーニングや自己啓発を通じて、少しずつ成長していけば、十分に活躍できるでしょう。
③コツコツ努力ができる人
IT営業はコツコツ努力できる人も向いている仕事です。
IT営業は一つの案件を獲得できれば大きく稼げるというものでもありません。いくつもの案件を積み重ねていき、売り上げを作っていく必要があるため、地道な努力が必要です。
1つの案件を受注するためにも、こまめにメールのやり取りをしてアポを獲得したり、アポの度に振り返りをおこなってトークスクリプトをブラッシュアップしたりと、地道な努力が結果につながるので、隠れた努力ができる人はIT営業に向いています。
④数字を見るのが好きな人
IT営業は、クライアントと話して商品の魅力を語るだけが仕事ではありません。アポの成約率を上げるために、毎回振り返りをおこない、より多くの案件を獲得するにはどうすれば良いかを考えることも仕事の一つです。
より多くの案件を獲得するために改善点を洗い出すとなった場合、数値を見て今何が課題になっているのかを明らかにしていくのが効率的です。
そのためIT営業には、数字を見て考える力が必要とされます。こうしたことから、もともと数字を見るのが好きな人はIT営業にも向いていると言えます。
➄打たれ強い人
IT営業は打たれ強い人も向いています。
営業の仕事は、アプローチした相手に断られることがあったり、ときにははひどい言い方で罵られることもあるかもしれません。しかしその度に長い時間落ち込んでしまっていては仕事になりません。
厳しい言葉をかけられたとしても、それを学びとして捉え、打たれ強く結果が出るまでアタックできる人は、IT営業に向いていると言えます。
ここまでIT営業に向いている人の特徴を紹介してきましたが、逆にこんな人は営業に向いていない、という項目もあります。営業職が不向きな人の特徴そ、そんな人におすすめな職種についてはこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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メンタルというのはさまざまな経験を通して作られていくものです。そのため、さまざまな経験を積むことが一番のトレーニングにはなります。
ただ、なかなかその機会も時間も取れないときは、他の人の経験を聞いたり、本を読んでイメージしたりすることでも効果的なトレーニングになると思います。
今からIT営業を目指すと決めたら! 確実に就職するための4つのアクション
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ここまでIT営業の仕事内容や業界にいたキャリアアドバイザーの生の声、向いている人の特徴などを紹介してきました。
ここまででIT営業をやるかどうかの判断材料が揃ってきたのではないでしょうか。
IT営業に興味を持って就職先の候補として検討しようと思ったら、続いて知っておきたいのが、IT営業への就職をより確実にするための対策です。
IT営業に就職するためには、事前にどんな準備をしておけると良いのでしょうか。
こちらの記事ではIT企業の適性検査についてまとめています。IT業界を目指している人はあわせて参考にしてみてください。
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①業界研究・企業研究を深める
まずは業界研究・企業研究を深めていきましょう。そもそも就職するIT業界とはどのような業界なのか、他業種とどういったかかわりがあるのかを知ることで、IT営業として働いたときのイメージをより掴むことができ、業務の中でも業界の知識を活かして活躍しやすくなります。
また企業研究を深めることで、自分の価値観と社風とが合う企業を見つけやすくなり、その企業独自の価値も見えてきて、この企業だったら入社したい、というところが見つかりやすくなります。
ホームページ(HP)や本を活用し、業界研究・企業研究を深めていきましょう。
②IT業界にOB・OG訪問をする
実際に働いている人の声を聞くのも、IT営業を目指すと決めたらやっておきたいことです。HP上ではわからない事情も知ることができるので、必ず実施しましょう。
特にOBやOG訪問は、その業界の先輩に話を聞くことができるため、入社前までのイメージと実際に働いてみてのギャップや、やりがいに感じていること、今後目指しているキャリアなど、よりリアルな情報を集めることができます。
OB・OG訪問で就活を有利に進めるために意識したいことについては、こちらの記事も併せて参考にしてください。
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- OB・OG訪問の際には、ほかにどんなことを聞けると良いでしょうか?事前に聞いておきたい質問があれば教えてほしいです。
具体的な業務内容やキャリアパスなどに関する質問がおすすめ
OB・OG訪問では、業界の実情を知るためにいくつかの重要な質問を事前に用意しておきましょう。
たとえば、入社後の具体的な業務内容や日常の流れについて尋ねると、実際の仕事がイメージしやすくなります。
また、働くうえでのやりがいや困難な点、チームの雰囲気についても聞くことで、自分がフィットする環境や社風なのかを判断する材料になるはずですよ。
さらに、社員のキャリアパスやスキルアップのために取っている具体的な企業体制についても質問することで、その企業の成長戦略の一つを理解することができます。これらの質問を通じて、よりリアルな業界の姿をイメージしていきましょう。
③IT関連の資格を取得する
IT営業は、クライアントにIT関連の知識を提供し、そのうえで解決策を提示してあげることが必要になります。
自分がITに詳しくなければ、クライアントからの咄嗟の質問にも答えられないず、論理立てて解決策も説明できません。そのため、ITに関わる勉強は必ずおこないましょう。
余裕があれば資格も取得できると、クライアントとしても安心して仕事を任せられます。IT関連の資格としては、ITパスポートという、ITの基礎知識が問われる資格や、情報技術を活用して戦略を立案できるようになる応用情報技術者などの資格がメジャーです。
また後々プログラマーや技術者として活躍したい場合は、ネットワークスペシャリストや情報セキュリティスペシャリストなど、専門性の高い資格も取得できると、キャリアにも広がりが出てきます。
④インターンなどで営業を学ぶ
IT営業では、営業に関するノウハウも求められます。そのため、インターンに参加するなどして、営業に関する知識を学び経験を積んでおけると、活躍できる人材になります。
営業は座学だけでは限界があります。実際に学んだことをアウトプットして、営業活動をおこなってみるという経験を通さないと、学んだことが身に付きません。
そのため、インターンに参加し実際に営業活動をおこなってみることが、IT営業で活躍できる人材になるための準備として近道です。
T営業として働くためには、これらの準備に加えて面接に対しての準備も欠かせません。中でも志望動機は特に重視される部分なので、しっかり準備しておきたいです。営業職の志望動機で担当者を惹きつけるコツを解説する記事も併せて参考にしてくださいね。
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IT営業は活躍のチャンスが広い仕事! 必要スキルを磨いて挑戦しよう
この記事では、IT営業の仕事内容や求められるスキル、どんな人に向いているのか、などを解説してきました。
IT営業と一言に言っても、ハードウェア営業やSIer営業、xR活用営業などさまざまな種類に分かれていて、それぞれで特徴が異なってきます。
とはいえ、目の前の人の問題を解決できたり頑張りが報酬に反映されたりというやりがいの部分や、相手の話を傾聴する力や、商品を魅力的に語る力など、求められる能力は同じです。
IT営業を目指すためにやっておきたい準備やあった方が有利な資格も紹介してきたので、IT営業を目指すと決めたら、早速この記事で紹介したことを1つでも実践してみてくださいね。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見る社会課題を解決するITの力をフル活用できる営業パーソンを目指そう
IT営業という仕事における役割は、IT技術を駆使して社会課題を改善していくことに尽きると思います。
世の中に数多くある社会課題には、まだまだITの力で解決できる問題がたくさんあるのです。そうした問題を一つひとつ解決し、より多くの人たちに貢献することができる力がITにはあると思います。
そしてその分野のエキスパートとも言える営業パーソンを目指している人は、IT営業という仕事に誇りを持って、さまざまな経験にチャレンジしてみてください。
ITを体感することで営業で活かせるスキルや知識を養うことが大切
IT業界内で活躍できる営業パーソンになるためには、IT技術や最先端のトレンドにも興味を持ち、自分で使ってみたり、試行錯誤したりして、IT技術を知るだけではなく、体感していくことが大切になります。
自ら体感することで、顧客に課題やニーズを引き出すときに、さまざまな引き出しを持つことができ、本質的な問題解決に向けたヒアリングや提案力を培うことができるはずです。
また、顧客の課題やニーズを理解する力もとても大事になりますので、さまざまな業界の課題や社会課題についても普段から意識をしておくとよりよいでしょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
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Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている
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