公務員試験に全落ちしたときの 4つの選択肢|民間就活成功の秘訣も

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  • キャリアコンサルタント/公認心理師

    Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

    Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう

    プロフィール詳細
  • 国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

    Koji Tanii〇大手メーカーで設計、品質管理に従事。キャリアチェンジののち、高校・大学の就職講師として活動。障がい者の就職や恋と仕事の両立を実現させるコンサルティングなど幅広い支援をおこなう

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 公務員試験に全落ちした場合の選択肢は4つ
  • 公務員試験に全落ちしても民間企業の就活は間に合う
  • 民間企業の就活は5つのステップで進めよう

公務員試験に全落ちしてしまったら、「この先どうしよう」「お先真っ暗だ……」と落ち込んでしまいますよね。しかし、公務員は人気が高い職種なだけに、複数試験を受験しても、すべて落ちてしまうということは珍しくありません。

全落ちしてしまっても悲観しすぎる必要はありませんが、早々に次の進路を決める必要が出てくるため、どうすれば良いかわからず焦ってしまうという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、キャリアコンサルタントの吉野さん、瀧本さん、谷猪さんのアドバイスを交えつつ、公務員試験に全落ちしたしたときの選択肢を紹介するとともに、民間就活に切り替える場合の成功の秘訣も解説します。次の進路に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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目次

公務員試験に全落ちしても選択肢はある! 民間企業への就職も視野に入れてみよう


「公務員試験に全落ちするなんて、自分はダメな人間なんじゃないか」と悲観してしまうかもしれませんが、そんなことはありません。

2023年度国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)教養区分の合格者発表2023年度国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)および専門職試験(大卒程度試験)の合格者発表を見ると、特に人気の高い国家公務員では、総合職の倍率は7.5倍、一般職は3.2倍、専門職は4.8倍と非常に難易度が高いことがわかります。

地方公務員であっても、令和5年度東京都職員採用試験(選考)実施状況によると、東京都職員採用試験はⅠ類A採用試験の倍率は3.5倍、Ⅰ類B採用試験は2.4倍と決して低くありません。

このように、公務員試験に全落ちしてしまうことは珍しくありません。落ちてすぐは、なかなか気持ちを切り替えられないかもしれないですが、選択肢はあるので、落ち着いて次の道を検討することが大切です。

この記事では、全落ちしたらまずすべきことや、全落ちしたときの4つの選択肢について詳しく解説します。まずは選択肢を知ることから始めましょう。

後半では、多くの人が検討する民間企業の就活について解説します。民間企業に就職するメリットから民間就活の進め方・成功の秘訣まで紹介するので、民間企業の就活に切り替える場合もスムーズに始めることができます。

最後に、全落ちしないためのコツも紹介するので、全落ちを防ぎたい人も必読です。

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公務員試験に全落ちしたらどうする? 4つの選択肢

公務員試験に全落ちしたらどうする? 4つの選択肢

  • 民間企業の就活に切り替える
  • 留年をして来年度の公務員試験を目指す
  • 浪人をして来年度の公務員試験を目指す
  • 大学院に進学する

公務員試験に全落ちしてしまったら、「この先どうしよう……」とまず考えるのではないでしょうか。公務員試験に全落ちした場合、次の道の選択肢は4つあります。

早く決めなければと焦って進路を決めてしまう人も多いですが、まずは選択肢をすべて把握したうえで、納得して自分の進むべき道を決めることが大切です。

4つの選択肢についてそれぞれ解説するので、自分の希望と照らし合わせながら進路を検討してみましょう。

①民間企業の就活に切り替える

公務員試験に全落ちした人の多くがまず考えるのが、民間企業への就職ではないでしょうか。公務員試験の不合格がわかった後でもエントリーできる企業はあります。

ただし、大手企業をはじめ人気の企業は、夏頃までに採用を終了していることも多いので、必ずしも希望する企業を受けられるわけではありません。

公務員の試験勉強から、就活に急に切り替えることはなかなかハードルが高いと感じるかもしれませんが、面接対策などは民間企業の就活とも共通する部分が多く、経験を活かせることもあります

民間企業に就職するメリットや、就活の進め方は後ほど紹介するので、検討している人はぜひ参考にしてみてください。

民間企業と公務員の違いが良くわからないという人は、こちらの記事を読んで理解を深めてみましょう。

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②留年をして来年度の公務員試験を目指す

公務員試験は一度落ちても、年齢制限に達していない限り再受験が可能です。

公務員になることを諦めたくないという人や、民間企業への就活には踏み切れないという人は、あえて大学の単位を取得せず留年をするという選択肢があります。

留年をすることで、もう一年公務員試験に向けて準備をする時間ができるということはもちろん、もし来年度に公務員試験を受けず民間企業への就職を決断した場合でも、新卒としてエントリーできることがメリットです

メリットが多いように感じるかもしれませんが、学費の問題などデメリットもあるので、デメリットも考慮したうえで決めるようにしましょう。

③浪人をして来年度の公務員試験を目指す

留年ではなく、大学を卒業して公務員浪人をするという選択肢もあります。勉強時間を十分確保できるというメリットはあるものの、孤独な戦いになるので、一年間気持ちを切らさず努力する強い気持ちが必要になります。

一人で頑張れるか自信がない、モチベーションを維持できるか不安という人は、予備校に入ることも検討するのも良いかもしれません

公務員浪人をするデメリットとして忘れてはいけないのが、あまり考えたくはないですが、もし来年度の公務員試験にも落ちてしまった場合、民間企業への就職が難しくなるという点です。

中途採用枠にエントリーする必要があるものの、社会人経験がないためなかなか採用してくれる企業は見つからないかもしれません。デメリットもよく考えたうえで決断しましょう。

来年なんとしても公務員試験に合格したいです。留年をするか浪人をするか悩んでいるのですが、どのように決めれば良いでしょうか?

瀧本博史

プロフィール

生活環境や経済状況だけでなく合格意欲も考慮して決断しよう

公務員試験への合格を目指すため、留年と浪人のどちらを選ぶかは非常に難しい決断です。

まず、浪人する場合、自由な時間が多いため、試験対策に集中できる一方で、空白期間の長さや、面接時に浪人した理由をしっかり説明できるかが課題となります。

一方、留年の場合、大学に在籍しているため、新卒枠での就職活動もできるメリットがありますが、在籍費用がかかることや授業に出る必要があるため、時間的制約が生じる点に注意が必要です。

また、来年合格するかどうかは未確定なので、長引く可能性もあります。したがって、決める際には、自身の生活環境や経済状況、合格への意欲をしっかりと考慮し、最適な選択をしてください。

④大学院に進学する

大学院への進学が間に合う場合、大学院に進学してしまうという選択肢もあります。大学院の学費は高額になることもあるため、金銭的に余裕がある人の選択肢といえるかもしれません。

大学院に進学した場合、来年度の公務員試験を目指すことはもちろん、大学院を卒業するタイミングまで待って、新卒として民間企業へ就職することもできます

将来の選択肢を幅広く残せるという意味では、大学院に進学するメリットは大きいといえます。

吉野 郁子

プロフィール

「仮面浪人」として大学院を目指す道は、甘くはありません。大学院受験には、綿密な対策・準備、そして勉強が欠かせません。

また、大学院では卒業論文より難易度の高い研究・修士論文に取り組みます。「二兎を追う者は一兎をも得ず」にならないよう、覚悟を持って臨みましょう。

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公務員試験に全落ちしたらまずすべきこと

公務員試験に全落ちしたらまずすべきこと

  • 休息をとる
  • 公務員になりたい理由をあらためて考える
  • 進路を考える

全落ちした場合の選択肢は理解できたでしょうか。選択肢があることはわかっても、全落ちした直後は、公務員試験に向けて勉強を続けてきたのに、急に道が閉ざされた気持ちになって、どうしたら良いかわからなくなってしまいますよね。

自暴自棄になってしまう人もいるかもしれません。

まずは、休息を取り心身を回復させることが最優先です。その後、冷静な状態で、公務員を目指し続けるのかということも含めて、進路を考えるのが良いでしょう。

一つずつ解説していきます。

①休息をとる

まずは、一定期間休息を取りましょう。気持ちが乱れた状態では冷静な判断ができず、後々後悔してしまうということも少なくありません

試験に向けて緊張の糸が張り詰めた状態だった人も多いのではないでしょうか。心身ともにリフレッシュできる方法を考えてみましょう。同じように公務員試験に落ちた人や落ちた経験がある人が近くにいれば、話を聞いてみるのも良いですね。

瀧本博史

プロフィール

公務員試験に全落ちした際には、まず休息をとり気分転換をしましょう。

自然のなかでの散歩や旅行、好きな食べ物を食べることなどが効果的です。気持ちが沈んでいると次の行動に移すのが難しいため、まず自分をリセットさせることが重要です。

②公務員になりたい理由をあらためて考える

心身が回復したら、あらためて公務員になりたい理由を考えてみましょう。公務員になろうと決意したときとは、気持ちに変化が生まれているということもあるかもしれません。

気持ちがあやふやなまま、来年度の公務員試験を目指すという判断をしてしまうと、勉強に身が入らなかったり、後々決断を後悔してしまったりということにもなりかねません

来年度の公務員試験を目指す場合、留年するにしても浪人するにしても、強い気持ちで臨まなければモチベーションを保ち続けることは難しくなります。一度冷静になって考えてみるようにしましょう。

やっぱり公務員になりたい気持ちが強いのですが、公務員試験に落ちたら民間企業に就職する人が多いのでしょうか……?

谷猪 幸司

プロフィール

金銭面などを考慮して民間企業に就職する人が多い

試験にすべて落ちた場合、民間企業に就職する人は多いです。

公務員試験を再び受けるためには1年間待つ必要があり、アルバイトでは収入も限られていること、1年後に向けて勉強していくモチベーションを保つことが大変なためです。

奨学金の返済などの事情のある人もいるでしょうし、強い気持ちがないと勉強を続けていくことは難しいといえます。

③進路を考える

気持ちの整理がついたら、先ほど紹介した4つの選択肢を参考に、進路を考えましょう。

公務員になりたい理由をあらためて考えた結果、「やっぱり自分は公務員になる夢を諦められない!」という場合は、来年度の公務員試験に向けて準備を進めましょう。

考えた結果、民間企業への就職に切り替えるという人も少なくないでしょう。その場合は、できるだけ早く準備を進めることが重要です。次章以降を参考にしてみましょう。

進路を考えるにあたっては、一人で考え込みすぎず、周りの人に意見を聞いてみるのもおすすめです。自分では気づけていなかったそれぞれの進路のメリットやデメリットを知れるということもあります。

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公務員試験に全落ちしても民間企業の就活は間に合う?

公務員試験に全落ちした後の選択肢の一つとして、多くの人が検討する民間企業への就職。しかし、公務員試験に専念してきた人のなかには、そもそも民間企業の就活のスケジュールがまったくわからないという人もいるのではないでしょうか。

簡単に新卒採用のスケジュールを紹介します。

大手企業をはじめ多くの企業は、春頃からエントリーシート(ES)の受付を開始し、夏頃に内定を出します。人気企業では、この段階で採用枠が埋まってしまうことも多いです

ただ、秋以降も採用を継続する企業も少なくないので、公務員試験に落ちてからでも民間企業の就活は間に合います。

民間企業の就活に切り替える場合は、秋採用を実施している企業を調べることから始めましょう。

秋採用でも、魅力的な企業は残っているのでしょうか?

吉野 郁子

プロフィール

有名企業は難しくても「自分にとって良い企業」を見つけよう

正直なところ、誰もが第一志望とするような「有名」「大手」の企業は、秋採用をおこなっていないことが多いでしょう。社員定着率や企業成長性、財務状況など、異なる基準で「魅力」を見つけることが大切です。

たとえば、「公共性が高い」「業績が安定している」「地域を支える」といった社業・理念の企業であれば、公務員志望からの方向転換も理解を得やすいのではないでしょうか。

インターネットだけでなく、企業見学や社員の話を直接聞く機会を活用し、「自分にとっての魅力的な企業」を見つけていくことが役立つでしょう。

秋採用については、こちらの記事でも紹介しています。スケジュールなど参考にしてみましょう。

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9月卒業の人向けに就活のスケジュールや対策ポイントを解説しています。就活のプロであるキャリアコンサルタントに卒業が遅れても内定を勝ち取るためのコツを質問しているので、ぜひ確認してみてください。9月卒業になった理由に合わせた対策をして、志望企業から内定をもらいましょう。

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公務員試験に全落ちした人が民間企業に就職する3つのメリット

公務員試験に全落ちした人が民間企業に就職する3つのメリット

  • 将来的な働き方の幅が広がる
  • 公務員以上に自分に合った企業・職種が見つかる可能性がある
  • 働きながら公務員試験に再挑戦することもできる

民間企業の就活が間に合うとわかっても、なかなかすぐには決断できないですよね。

公務員試験一本で頑張ってきた人にとっては、就活を始めるハードルは高いかもしれません。「モチベーションは上がらないけど、とりあえず将来が不安だから就活をしておこう」という気持ちで就活を始める人も少なくありません。

しかし、公務員試験に落ちた人が民間企業に就職するメリットは大きく、おすすめできる進路といえます。ここでは、3つのメリットを紹介するので、参考にしてみてください。

①将来的な働き方の幅が広がる

新卒で民間企業に就職すると、社会人として必要な幅広い知識とスキルを早い段階で身に付けることができます

公務員は、一般的には年功序列制で、若手のうちから裁量を持って仕事ができるということは多くありません。企業にもよりますが、民間企業のほうが若手でもチャンスをもらえることが多く、成長スピードは速いといえます。

別の会社への転職を検討する際に選択肢が広がることはもちろん、公務員に再チャレンジする場合も、民間企業での経験は有利に働くので、将来的な働き方の幅が広がるといえます。

谷猪 幸司

プロフィール

企業で働くことで、多くのことを学べます。もちろん、ただ働くだけでは自分の糧にはなりません。

自分のなかでの失敗も振り返り改善を繰り返していくことが大切です。自分の落ち度はなかったのかなどをしっかり振り返ることで、自己成長へつなげることができます。

②公務員以上に自分に合った企業・職種が見つかる可能性がある

公務員になりたい理由をあらためて考えたときに、「民間企業でも実現できるのでは?」と思った人もいるかもしれません。

たとえば、「地域の経済発展に貢献したい」という理由から公務員を志望していた場合、地方銀行や商工会議所などでも、やりがいを持って働けそうですよね。

公務員の道しか考えていなかったという人は、少し視野を広げて、自分のやりたいこととマッチする企業を探してみましょう

また、民間企業に就職すると、ほかの企業とのかかわりも多いため、より興味のある職種ややりがいを持って働けそうな企業との出会いがあるかもしれません。

自分に合う会社といわれてもピンとこない人もいるかもしれません。こちらの記事で紹介している3ステップを試してみましょう。

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③働きながら公務員試験に再挑戦することもできる

民間企業に就職したからといって、公務員への道が断たれるわけではありません。年齢制限に引っかからない限り、働きながら一般枠で再挑戦することも可能です。

また、民間企業で数年経験を積んだのち、公務員に転職するという方法もあります。あまりイメージがないかもしれませんが、国家公務員をはじめ、地方公務員でも経験者採用という枠で、民間企業経験者を積極的に採用しています。

ライフステージによって自分に合う働き方や仕事内容は変わるので、やっぱり公務員として働きたいと思うこともあるかもしれません。その場合も、民間企業での経験は必ず役に立つはずです。

アドバイザーコメント

民間企業で働くことで視野が広がり社会人として成長できる

民間企業で働くメリットは、視野が広がることです。公務員を目指す初期段階では、「親に勧められたから」「安定しているから」「残業が少なく楽そうだから」といった依存的な理由で受験に挑む人もいます。

しかし、そうした受け身の姿勢が、不採用や全落ちの原因になるのです。民間企業で働くことで、稼ぐことの大変さや、どんな仕事にも全力で取り組むことの重要性を学び、社会人として成長できるでしょう。

公務員に再挑戦する際も民間企業での経験は活きる

公務員に再挑戦した場合も、「血税を預かる」という責任の重さを理解しながら仕事に向き合えるようになります。

公務員の仕事が民間より楽だということはなく、どんな仕事にも辛さや大変さがあり、その種類が異なるだけです。

社会人経験を経て再び公務員試験に挑むときには、志望動機やアピールポイント、入職後にやりたいことなど、以前より深みのある回答ができるようになっているでしょう。

だからこそ、民間企業で働くチャンスを得たら、目の前の仕事に誠実に取り組むことが大切です。

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最短ルートを知ろう! 公務員全落ち後に民間就活をする際の5つのステップ

民間就活に切り替えると決めたら、すぐに動き出しましょう。公務員試験に落ちたとわかってから、ゆっくり準備をしていては秋採用に間に合わない場合もあります。

とは言え、何から始めれば良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか。そんな人は、ここで紹介する5つのステップに沿って準備を進めましょう。

秋採用は短期決戦なので、就活をすると決めたら専念して、5つのステップをできるだけ早くこなすことがポイントです。では、順に紹介していきます。

ステップ①志望する業界・業種を絞る

まずは、業界・業種を絞ることから始めましょう。業界・業種を絞らないまま、いきなり企業選びを始めてしまうと、志望度の低い企業にもエントリーしてしまったり、後になって興味のある企業がどんどん出てきたりと、就活の効率が悪くなり余計に時間がかかってしまいます。

最初のステップで、「どんな業界に興味があるか」「どんな業種であればモチベーション高く働けそうか」を明確にしておくことが大切です

また、BtoC業界だけでなく、BtoBの業界にも目を向けると良いですね。BtoBの業界・企業は、なじみが薄く、仕事のイメージがつきづらいかもしれませんが、調べてみると興味のある業界に出会えるということもよくあります。

志望する業界といわれてもピンとこないのですが、どのように決めれば良いのでしょうか?

瀧本博史

プロフィール

興味関心や働くうえでの優先事項を明確にしてみよう

公務員希望の方が民間企業への就活をする際、業界選びに迷うのはよくあることです。まず、自身の興味やスキルが活かせる分野を考えましょう。

たとえば、公務員の職務に必要なスキル(リーダーシップ、組織運営、問題解決能力など)が活かせる業界をリストアップしてみてください。

次に、社会貢献度や安定性、福利厚生といった公務員の特徴に近い業界(たとえば、独立行政法人、機構、金融、教育、福祉など)も視野に入れてみると良いでしょう。

業界を決める際には、自己分析を深め、自分の価値観や働くうえでの優先事項を明確にして決めていくことも大切な決め方となります。

こちらの記事では、業界・業種について詳しく紹介しているので、網羅的に理解するために必読です。

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ステップ②自己分析をして就活の軸を決める

就活において、自己分析をすることは非常に重要です。公務員を目指していたときに自己分析は済んでいるという人も多いかもしれませんが、あらためて自己分析をしてみることをおすすめします。

自己分析をして、自分の大切にしている価値観や強みを明らかにすることで、就活の軸が決まります。自己分析をする際は、過去の自分を振り返り、「楽しかったこと」「大変だったこと」「頑張ったこと」を中心に思い出してみましょう。

ESや面接の準備をするうえで、自分の強みや、それにまつわるエピソードは、必須の要素なので、自己分析はある程度時間をかけておこなうことが大切です。ステップ3以降が進めやすくなりますよ。

自己分析のやり方はこちらの記事で詳しく紹介しています。選考での活かし方も解説しているので参考にしてみましょう。

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ステップ③志望企業を決めて企業研究をする

就活の軸が定まったら、いよいよ志望企業を決めていきます。まずは秋採用を実施している企業を調べ、そのなかから選んでいきましょう。

絞り込みすぎるのも良くないですが、あまりに多くの企業を選んでしまうと、企業研究に手が回らず、志望動機が薄い内容になってしまいかねません。

志望動機では、同業他社ではなくなぜその会社なのかを明確に書く必要があるので、企業研究はさまざまな角度から徹底的におこないましょう

また、入社してからのミスマッチを防ぐためにも企業研究は重要です。採用ページなどを見て、具体的な仕事内容やキャリアプランを把握しておいてください。

吉野 郁子

プロフィール

「誰に、何を提供して、どのようにお金を稼いでいる会社なのか」というビジネスモデルを理解しましょう。

特にBtoB企業の場合、ビジネスモデル理解には少し工夫が必要です。就職アドバイザーなどの助けも借りながら、読み解き方を身に付けていきましょう。

企業研究は、こちらの記事で紹介している3ステップに沿って進めてみましょう。

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ステップ④エントリーシート(ES)を作成する

多くの企業では、エントリー時にESの提出を求められます。ESは応募書類のことで、選考の第一ステップです。ESで聞かれる内容は企業によって異なりますが、自己PR、志望動機、学生時代頑張ったことなどが頻出の質問です。

自己分析や企業研究の結果をフル活用して、ESを仕上げましょう。ESは、時間が許す限り何度も見直し、ブラッシュアップを重ねることが大切です。見直す際は、「自分らしさが伝わるか」「他の就活生との差別化ができているか」を重点的に確認しましょう

誰にでも書けるような内容に終始していては、説得力が薄く、志望度も低いと判断されかねません。自分のチェックだけでは不安という人は、第三者に見てもらうこともおすすめです。

ESはある程度書き方が決まっているので、こちらの記事を読んで、基本の書き方をマスターしましょう。

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ステップ⑤面接対策をする

最後は、面接対策です。ここは、公務員試験の面接対策と重複する部分も多いので、経験を活かしましょう。

面接は、ESで書いた内容の深掘りが中心となります。さまざまな角度から質問が来ることを想定して、ESで書いた内容を今一度見直し、エピソードの肉付けなどをすると良いですね。

また、面接では、志望度の高さも確認されます。入社後に携わり業務や、どのように成長していきたいかなど、入社後のビジョンを明確に示すことで、説得力が高まり、志望度の高さが伝わります。

面接では、この人なら活躍してくれそうだという印象を与えることが大切です

こちらの記事を読んで、面接の基本的なマナーも今一度復習しておきましょう。

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公務員試験全落ち後に民間就活を成功させる3つのポイント

公務員試験全落ち後に民間就活を成功させる3つのポイント

  • 就職エージェントを活用する
  • 公務員試験に落ちた人が聞かれやすい質問の対策をする
  • 積極的に第三者に相談する

民間就活の進め方は理解できたでしょうか。進め方はわかったけど、時間がないなかでうまくやれるか不安という人も多いかもしれません。

公務員試験全落ち後の時間がないなかで就活を成功させるためには、効率よく準備をすることが大切です。ここで紹介する3つのポイントを参考にしてみましょう。

①就職エージェントを活用する

就活経験がゼロの状態から、いきなり一人で全部を進めるのは難易度が高いですよね。効率よく進めるという意味でも、就職エージェントを活用することがおすすめです。

就活エージェントによっては、専任のキャリアアドバイザーがついてサポートしてくれるものもあります。企業選びのアドバイスから面接の準備まで、プロの目線で意見をもらえると心強いですよね。

自分一人では行き詰ってしまったり、不安になってしまったりと、就活は孤独な戦いになりがちです。就活の途中からでも問題ないので、エージェントの活用を検討してみましょう。

就活は一人で乗り越えようとしても、うまくいかないものなのでしょうか?

谷猪 幸司

プロフィール

就活に慣れていない人は一人で乗り越えようとすると失敗することも

就職活動に慣れていない人では、一人で乗り越えることが難しい場合もあります。

一人で活動してうまく行く場合はありますが、それは運が良いだけで、入社しても「思ったことと違った」や「人間関係」が理由で辞めてしまうということもよくあります。

納得できる企業選びをするためにも、誰かの手を借りながら就活を進めることがおすすめです。

②公務員試験に落ちた人が聞かれやすい質問の対策をする

秋採用の面接では、なぜこの時期に就活をしているのかが問われることも多く、公務員試験に落ちたことを伝える必要があります

公務員試験に落ちた人が聞かれやすい質問としては、下記のようなものがあります。

公務員試験に落ちた人が聞かれやすい質問

  • なぜ公務員を志望していたのか
  • なぜ民間企業を志望するのか
  • そのなかでもなぜその会社なのか
  • 公務員はもう諦めたのか

これらの質問には明確な回答を準備しておく必要があります。面接官は、これらの質問から志望度の高さを確認しているので、しっかりと答えることができれば、公務員試験に落ちたということはそれほど問題にはなりません。自信を持って面接に臨みましょう。

瀧本博史

プロフィール

公務員と民間企業の違いを理解しているか確認するためです。公務員はあらゆる立場の方々に対して業務をおこない、民間企業は自社の利害関係者のために業務をおこないます。

「なぜその会社なのか」、「公務員はもう諦めたのか」という質問では、その応募者が企業で活躍できるかどうかを見極める意図があります。

そのほかの頻出質問もしっかりと回答を準備しておくようにしましょう。こちらの記事を参考にしてみてください。

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公務員面接の頻出質問15選|意図を汲み取った回答で好印象を残そう

公務員の面接での質問は、質問の意図や背景を踏まえて対策することで好印象を与えられます。この記事では、質問の意図別での頻出質問例と回答例を紹介しています。対策のコツや注意点もキャリアコンサルタントのアドバイスとともに解説しているので、公務員の面接を控えている人は参考にしてくださいね。

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公務員面接の頻出質問15選|意図を汲み取った回答で好印象を残そう

③積極的に第三者に相談する

就活エージェントを活用しない場合でも、第三者に相談することは非常に大切です。特に、ESのブラッシュアップや面接準備は、第三者に協力してもらうことで、自分ひとりでは気づけないポイントを指摘してもらえることが多くあります

親や友人でも問題ないですが、少し気恥ずかしいという場合は、大学のキャリアセンターの人に相談するのも良いですね。また、就活を経験している先輩や友人の経験談は参考になるので、話を聞けそうな人を探してみましょう。

第三者に相談すると、新たな気づきがあるだけでなく、自分ひとりで進める場合よりも効率よく進められるというメリットもあるので、躊躇せず相談に行くことが大切です。

公務員に再挑戦するなら知っておきたい! 全落ちする人の特徴

公務員に再挑戦するなら知っておきたい! 全落ちする人の特徴

  • 筆記試験で落ちる人の特徴
  • 面接で落ちる人の特徴
  • 集団討論で落ちる人の特徴

ここまで、民間就活に切り替える場合の話をしてきましたが、やっぱり公務員に再挑戦したいという人もいますよね。

公務員に再挑戦する人は、今年度落ちてしまった原因を明らかにしておくことが大切です。このステップを抜かして準備を進めてしまうと、また同じミスを繰り返してしまいかねません。

試験の段階別に、落ちる人の特徴を紹介するので、自分に当てはめて、落ちた原因を探ってみましょう。

筆記試験で落ちる人の特徴

筆記試験で落ちてしまう人の多くは、勉強不足によるものです。

職種にもよりますが、公務員試験に合格するために必要な勉強時間はおよそ1000時間といわれています。1年間で計算すると1日約3時間ですね。十分な勉強時間を取れていたか振り返ってみましょう。

また、勉強時間は十分確保できていたものの、勉強の仕方が良くなかった、時間をかける部分を間違えていたというパターンもあります。筆記試験は、傾向と対策を把握したうえで、参考書や過去問に繰り返し取り組むことが大切です

人よりも勉強に時間がかかってしまいます……。効率よく勉強するためのコツを教えてください。

吉野 郁子

プロフィール

試験勉強の進め方に自信がない場合はプロから助言をもらおう

これは入試勉強のテクニックと同じことですね。高校や大学入試のために勉強習慣を身に付けた人は、それを公務員試験にも応用できます。

しかし、公務員試験でこれまで以上の勉強量に挑む人には、勉強テクニックを指導してくれる助言者がいると大いに役立つでしょう。たとえ費用がかかっても、予備校などで受験指導のプロから学ぶ価値があります。

とは言え、結局のところ勉強の「量」は必要不可欠です。重要なのは、課題が勉強の「量」にあるのか、それとも「質」にあるのかを見極め、それに応じた助言をしてくれる人を見つけることです。

面接で落ちる人の特徴

面接で落ちると、自分に魅力がなかったのだろうかと自信を失ってしまいがちですが、自分の魅力や熱意をうまく伝えられていないということがほとんどです。面接は、ある程度聞かれる質問が決まっているので、対策をしっかりとおこなうことが重要です。

特に、志望動機は、仕事内容への理解が不足していたり、誰でも当てはまるような志望理由になっていたりと、準備不足が露呈しやすい質問といえます。ほかの受験生との差別化も意識しながら回答を準備するようにしましょう

また、よくある失敗として、話にまとまりがなかったり、途中で論点がずれてしまったりすることが挙げられます。うまく話す自信がないという人はPREP法を意識してみましょう。

PREP法とは、相手に伝わりやすい文章の構成のことで、面接でも活用できます。PREP法を意識して話すことで、説得力もアップするので、面接の通過率がぐっと上がるはずです。

面接を突破するためには、ちょっとしたコツを押さえておくことが大切です。こちらの記事を参考にして準備を進めましょう。

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集団討論で落ちる人の特徴

集団討論で落ちる人は、発言をしなければと焦るあまり話しすぎてしまったり、相手の話を遮って話し始めてしまったりと、協調性や傾聴力が足りない場合が多いです。

集団討論は、勝ち負けを決める場ではありません。集団として議論を進められるよう、全体を見渡す力が求められます

発言をしないというのはもっての外ですが、長々と話す必要もありません。自分が話していない時間も、あいづちを打つ、話している人を見るなど議論に参加する姿勢を見せることも大切です。

谷猪 幸司

プロフィール

集団討論では、人の話に対しての聞き方や自分の考えを話すことができるか、人と協力できそうかという点を見ています。いかにこの人と一緒に働きたいと思ってもらえるかが重要です。

集団討論に苦手意識を持っている人もいるかもしれません。こちらの記事で紹介している極意を頭に入れて実践してみましょう。

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公務員試験に全落ちしないための3つのポイント

公務員試験に全落ちしないための3つのポイント

  • 併願をうまく活用する
  • 自分に合った職種を選ぶ
  • 面接対策をしっかりおこなう

最後に、次年度も全落ちしないために知っておきたい3つのポイントを紹介します。まだ全落ちが決まったわけではないという人や、これから初めて公務員試験を受けるという人も必読です。

第一希望に受からないということはあっても、全落ちはなんとしても防ぎたいですよね。3つのポイントを押さえることで、全落ちリスクをできる限り下げましょう。

①併願をうまく活用する

公務員試験は、日程が重複していない職種であれば併願が可能です。全落ちを避けるためには、必ず複数職種を併願して受験しましょう。

職種によっては、試験範囲が似ている部分も多く、併願をするからといって勉強量が2倍になるというわけではありません。また、併願をすることで、面接など本命の練習になることもメリットといえます。

とはいえ、併願をしすぎると、スケジュールがタイトになってしまい十分に対策ができないということになりかねません。併願をすることで、どっちつかずになってしまうともったいないので、本命の職種のスケジュールをよく確認したうえで併願先や併願数を検討するようにしましょう。

全落ちしないか不安で、併願する職種を絞り込めません。どのくらい併願すれば良いのでしょうか?

瀧本博史

プロフィール

3つから4つを目安に民間企業との併願も視野に入れてみよう

公務員試験の併願先は3つから4つ程度に絞るのが妥当です。あまり多く受けすぎると、試験対策に時間がかかり、各試験科目の合格率を下げてしまう可能性があります。

また、第一志望の試験内容をベースにして併願先を選ぶと、試験勉強の負担が増えすぎずに済みます。たとえば、地方上級が第一志望の場合、特別区など同様の試験範囲で対応できる試験を選ぶのが良いでしょう。

また、併願先として民間企業を受けるのも一つの選択です。公務員試験と民間就職活動を並行することで、面接の練習にもなり、試験官への印象を強めることができます。

民間との併願なら、筆記試験の勉強範囲が大きく増える心配もないため、公務員の併願数を増やすより効果的です。

②自分に合った職種を選ぶ

一口に公務員といっても、職種は多岐にわたります。大きくは、国家公務員と地方公務員に分かれますが、それぞれがさらに細かく分類されています。

職種によって業務内容が異なることはもちろんですが、試験内容も異なります。試験の内容によっては、人によって得意不得意があるので、業務内容だけでなく、試験内容においても自分の適性を見極めることが重要です

全落ちを防ぐという意味では、併願をする際も試験内容が自分に合っているかという視点で見てみることは大切です。併願の負荷が減り、効率的に準備を進めることができます。

③面接対策をしっかりおこなう

全落ちするパターンとして、筆記試験に合格して少し気が緩んでしまって、面接対策を怠ってしまうということが少なくありません。

面接は、事前準備が非常に重要です。よく聞かれる質問には、しっかりと回答を準備しておきましょう。

また、本番では緊張してうまく話せないということも考えられます。何度もシミュレーションをして、すらすらと話せるレベルまで練習を繰り返しましょう

友人などに面接官役をお願いして、実際の面接に近い形で練習をすることもおすすめです。実際の面接では、1つの質問に答えて終わりではなく、深掘りをされることが多いので、さまざまな角度からの質問に対応できるようにしておくことが大切です。

公務員試験に全落ちしても諦めず自分に合った進路を選ぼう!

公務員試験に全落ちしてしまうと、この先の道が閉ざされたように感じてしまうかもしれませんが、選択肢はあるので落ち込みすぎる必要はありません。

進路を決める際、時間がなく焦ってしまうかもしれませんが、投げやりな気持ちで進路を決めてしまうと、後になって後悔することになりかねません。

自分を見つめ直し、自分に合った進路を見極めることが大切です。ここで紹介したことも参考に、まずは心身を立て直し、選択肢を知ることから始めてみましょう。

アドバイザーコメント

公務員試験で得た経験は将来必ず役に立つので自信を持とう

頑張って勉強して、すべての公務員試験へ落ちてしまったとしても、あなたが頑張ってきた努力は無駄になることはありません。その経験は民間企業での就職した先や再び公務員試験を目指し、将来公務員となったときに活きてきます。

私も公務員を志したことがあるのですが、残念ながら結果につながることはありませんでした。しかし、その勉強した経験は無駄ではなかったと今は思えることができています。

公務員を目指すための勉強で培われた幅広い勉強範囲に備えたスケジュール管理能力などは民間企業で大いに役立つことでしょう。

ネガティブな気持ちを払拭して活躍できるステージを見つけよう

公務員試験が世のなかのすべてではなく、あなたが活躍できるステージはきっとあります。それを見つけるための時間を作ることです。

立ち止まっても、また一歩動き始めること、一歩ずつ歩み始めることで、あなたの人生は素晴らしいものに変わっていきます。その時の注意点としては3つあります。

①決して投げやりにならないこと
②諦めないこと
③人のせいにしないことです。

ネガティブな気持ちで進んでいくと、結果、うまくいくこともうまくいかなくなるので、3つの注意点に気を付けて進んで行ってください。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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