この記事のまとめ
- 就職活動において英検1級は大きな武器になる
- 英語力だけで評価されない可能性が高いからこそアピールを工夫しよう
- 英検1級を選考で活かすためのESと面接での伝え方を解説
英検1級は就職活動において、英語力の高さを示せる資格の一つです。しかし「英検1級は就活でどのくらい評価されるのか」「選考でどのようにアピールすれば良いのか」といった疑問を抱えている人も多いでしょう。
英語資格の評価は企業によって異なるため、価値を一概に判断するのは難しいといえます。そのため、事前に英検1級が企業ごとにどのように評価されるのか、選考での効果的なアピール方法はどのようなものなのかをしっかり理解しておくことが重要です。
この記事では、キャリアアドバイザーの吉田さん、谷猪さん、西さん、佐藤さんのアドバイスを交えつつ英検1級を就職活動でアピールする方法について解説します。英検1級をうまく活用して就職活動を有利に進めたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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英検1級が就職にどれほど役立つかは活かし方次第
英検1級は、高い英語力があることを示す資格の一つですが、それを活かせるかどうかはアピールの仕方次第です。また注意点をしっかり把握したうえでアピールしなくては、せっかくの資格が逆効果になってしまう可能性もあります。
記事前半では、英検1級の就活における価値や効果的なアピール方法、業界別の評価の傾向などを解説します。まずは基礎知識や業界ごとの特徴を押さえて、英検1級の全体的な価値を把握しましょう。
さらに記事の後半では、英検1級をエントリーシート(ES)と面接でアピールする際の効果的な方法を紹介します。選考段階ごとに必要な準備をして、内定獲得を目指しましょう。
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企業からの評価は? 就職活動における英検1級の価値
企業からの評価は? 就職活動における英検1級の価値
- 英語力の客観的な証明になる
- 高い学習意欲と目標達成力のアピールになる
- グローバル人材としての可能性を示せる
そもそも企業の採用担当者は、英検1級を取得した人をどのように評価するのでしょうか。選考で効果的にアピールするためにも、就職活動における英検1級の価値をまずは理解していきましょう。
ここでは就職活動における英検1級の価値について解説します。自分がアピールしやすい点を見定めるために、一通りチェックしておきましょう。
英語力の客観的な証明になる
英検1級は、国内の英語検定試験において最も難易度が高く、英語力の高さを証明しやすい資格です。国内での認知度も高いため、英語力を客観的に判断する指標として、企業側からの信頼性は非常に高いといえます。
特に海外企業とかかわる仕事や英語を使用する機会が多い職種では、即戦力として高く評価されるでしょう。
なお英検1級は読解力・聴解力・作文力・英会話力など、総合的な英語力を評価する試験です。そのため、企業は英検1級保持者に対して、英語のビジネス文書の読み書きから海外顧客とのやり取り、英語でのプレゼンテーションまで、幅広い場面で高度な英語力を発揮できると期待して評価をすると考えられます。
- 英語を使う機会がない業界や企業の選考で、英検1級をアピールする方法はありますか?
英検取得のプロセスで発揮した能力をアピールしよう
英語を使う機会がない業界や企業の選考で英検1級をアピールする場合は、プロセスについてアピールすると効果的です。
英検1級の取得は、取得したことや語学力自体の結果はもちろんですが、その結果を得るまでの計画性や継続性、課題解決力や目標管理能力も発揮されたのではないでしょうか。そういったプロセス面も十分アピールすると良いでしょう。
しかし、志望動機をアピールする際は注意が必要です。企業側は「なぜ英語を使う機会がない会社に応募したのだろう」と率直に疑問を持ちます。
その志望動機の作りこみが浅いとなかなか内定獲得まではいたらないので、英語力のアピールだけでなく、志望動機のブラッシュアップも忘れずにおこないましょう。
どのような企業が応募者に英語力を求めているのか詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしておきましょう。英語力が採用条件に含まれる仕事の種類やプラス評価になりやすいケースを解説しています。
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就活において英語は強力な武器になります。英語が採用条件もしくはプラス評価になるケース、求められる英語力などについて現場のプロであるキャリアコンサルタントと解説します。より良いキャリアを選択するためのカギにしてください。
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高い学習意欲と目標達成力のアピールになる
英検1級を取得するには長期間にわたる継続的な学習と努力が必要であるため、それを成し遂げた経験は企業にとって魅力的な要素となります。
採用担当者は、英検1級の取得を目指した経験から、応募者の粘り強さや困難に立ち向かう姿勢などを読み取ります。長期的に努力して目標を達成する経験から、ビジネスにおける長期的なプロジェクト管理能力や、困難な課題に直面した際の問題解決能力の高さを示すことも可能です。
また、自己啓発への強い意欲や、目標に向かって計画的に行動できる能力があることも伝わるので、ビジネス環境で求められる適応力や成長力の指標として、採用担当者からの高い評価が期待できます。
こちらのQ&Aでは、自己PRで学ぶ姿勢をアピールする方法についてキャリアコンサルタントが解説しています。併せてチェックして英検1級の取得を目指すうえで、努力したこと自体もアピールできるようにしましょう。
グローバル人材としての可能性を示せる
グローバル化が進む現代のビジネス環境において、英語でのコミュニケーション能力は特に重要視されています。英検1級レベルの英語力があれば、海外顧客とのやりとりや国際会議での発表、海外拠点とのスムーズな連携など、幅広い場面で活躍できるでしょう。
さらに、ただ単に語学力があるだけでなく、異文化への理解や国際的な視野を持っていることもアピールできるため、グローバル展開を目指す企業にとって魅力的な人材と評価されやすいのです。
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就職支援のプロが教える! 英検1級保持者の印象と効果的なアピール方法
英検1級の価値について解説しましたが、いざ就活本番ではどのようにアピールすれば良いのか、具体的なイメージがつかない人もいるのではないでしょうか。
実際の選考場面での効果的なアピール方法を理解することで、英検1級の価値をさらに活かしやすくなります。ここではキャリアコンサルタントの谷猪さんに、英検1級保持者の印象と効果的なアピール方法について詳しく聞きました。
アドバイザーコメント
谷猪 幸司
プロフィールを見る英検1級を持っていることではなく経緯や経験をアピールしよう
英検1級を持っている就活生が選考の中でアピールすると良い点としては、3つのポイントを絞って伝えていくことが望ましいです。
①英検1級の取得の経緯を説明する
英検1級は高いレベルの英語力がなければ取得できない資格なので、取得するまでの努力や学習方法を伝えると良いでしょう。苦手な箇所についての取り組みを説明できるようになっておくことが望ましいです。
②自己管理の能力を説明する
英検1級を取得するために、勉強のスケジュールを立てて取り組んだのではないでしょうか。その自己管理に取り組んだ事柄や向上心を伝えていきましょう。
自己管理できる人を企業は求めているので、マネジメント力をアピールするのもおすすめです。
③英語力を実務で活かした経験や実績を伝える
資格は持っているだけではアピールになりません。その資格を活用した経験やその成果について説明できるように準備しておきましょう。たとえば、留学や海外旅行のなかで得た経験などを挙げることで自分の英語力を証明できます。
事前にチェック! 英検1級保持者が就活する際の4つの注意点
事前にチェック! 英検1級保持者が就活する際の4つの注意点
- 英語力だけで評価されると思い込まない
- 海外勤務や英語を使う仕事にこだわる必要はない
- 英語以外のスキルアップをおろそかにしない
- 海外での就活では評価されない可能性がある
英検1級は就活において強力な武器になりますが、その活用方法を誤ると逆効果になる可能性もあります。
ここでは英検1級保持者が就活する際の4つの注意点を解説するので、選考に臨む前に必ず目を通しておきましょう。適切な活用方法を知ることで、英検1級の価値を最大限に引き出しやすくなります。
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英語力だけで評価されると思い込まない
英検1級は英語力の高さを強くアピールできる資格ですが、これだけで採用が決まるわけではありません。企業は英語力だけでなく、ほかのスキルや経験もあわせて総合的に評価しています。
たとえばコミュニケーション能力や問題解決力、チームワークなどの要素も重視されるため、英語力を強みにしつつほかの能力もアピールすることが大切です。
英検1級を持っているからといって、ほかの能力をアピールすることを怠ると、かえってバランスの悪い印象を与えかねません。英語力は強みの一つとして位置付け、それ以外の能力や経験も合わせてアピールすることが大切です。
英語はあくまでも武器の一つにすぎません。就職しようと考えている企業がどのような人物像を求めているのかをチェックしてください。
企業とのミスマッチを防ぐためにも、企業が求める能力やスキルに当てはまっているのかどうかが重要です。
海外勤務や英語を使う仕事にこだわる必要はない
英検1級を持っているからといって、必ずしも海外勤務や英語をおもに使う仕事を選ぶ必要はありません。むしろ英語力を武器に幅広い業界や職種を視野に入れることで、より多くのチャンスが見つかるでしょう。
国内の仕事でも、海外とのやり取りや英語の資料を扱う機会は増えています。自身の興味や適性に合った仕事を選び、そのなかで英語力を活かす方法を考えることが重要です。
たとえば、マーケティング職で海外のトレンド分析を担当したり、技術職で海外の最新技術に関する情報を収集したりするなど、さまざまな職種で英語力を活かせる場面があります。自身のキャリアプランや適性に合わせて、柔軟に職種を検討しましょう。
英語以外のスキルアップをおろそかにしない
英検1級の取得に満足して、ほかのスキルアップをおろそかにしてしまうのは危険です。就活では英語力以外にも、プレゼンテーション能力やPCスキルなど職種や業界ごとに、さまざまな能力が求められます。
資格取得に費やした努力と時間管理のスキルは、ほかの分野にも活かせるため、英語力を活かしてグローバルな視点で業界研究をおこなったり、海外メディアのニュースを読んでビジネストレンドを学んだりするなど、英語力をほかのスキルアップに活用する方法も考えてみましょう。
多角的なスキルアップを心掛け、英語力のほかにも魅力的な能力を持つ人材として自己アピールすることが重要です。
スキルアップのために資格取得を検討している人は、以下の記事も参考にしてみてください。業界別の就活に有利な資格を紹介しています。
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就職に有利な資格の種類とアピール方法がわかれば武器になります。就職で有利な資格一覧や効果的にアピールする方法をキャリアコンサルタントが解説します。履歴書やESに記載する際の注意点も併せて紹介するので参考にしてください。
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海外での就活では評価されない可能性がある
英検1級は日本国内では高く評価されますが、海外の企業ではあまり知られていない可能性があります。特に外資系企業への就職を目指している場合は、TOEFLやIELTSなど、国際的に認知度の高い資格の取得も検討しましょう。
また、海外では実際の英語力や経験が重視される傾向にあるため、英検1級の資格だけでなく、留学経験や海外でのインターンシップなど、実践的な経験を積むことも大切です。
さらに英語でのプレゼンテーションスキルや、さまざまな国の人々と良好な関係を築くためのコミュニケーション能力など、国際的な環境で働くために必要なスキルも磨いておくとより評価されやすいでしょう。
アドバイザーコメント
吉田 隼人
プロフィールを見るせっかくの英検1級も逆効果になる場合があるため注意!
英検1級をアピールする際に、避けるべきアピールポイントは2点あります。
①英語力だけのアピールは逆効果
たまに「私の強みは英語力です」という自己PRをして、その根拠で英検やTOEICの話をする人がいます。
友達同士での会話でなら良いのですが、ビジネスの場では避けるべきです。企業は実は英語力を新卒に求めていないケースが多いです。なぜならば、英語力が必要なら海外出身の人を採用したり通訳を外注したりするからです。
また言語は慣れの要素も強く、あなたが日本語をネイティブで話せるように、英語も数年海外に住めば能力関係なくある程度のレベルの言語力を習得できます。そのため英語力のみのアピールは避けましょう。
②論理の飛躍に注意
「英検1級を取得したので課題解決力がある」という論理の飛躍にも注意が必要です。確かにロジックは通っているかのように聞こえますが、本当に課題解決力があるかどうかは英検1級取得のプロセスをヒアリングすればすぐにわかります。
また、英検はある程度答えのある課題なので、それなりに時間をかければクリアできる可能性が高いものです。日々変化するビジネス課題に適応できるかは、また別の問題だと見なされます。
これらの注意点を踏まえつつ、英語力だけのアピールにならないように伝え方を工夫しましょう。
新卒で海外就職を目指している人には、こちらの記事がおすすめです。海外就職する5つの方法や、新卒でも海外就職しやすい国や職業を解説しています。
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3ステップで実践! 英検1級を活かして内定を勝ち取る方法
3ステップで実践! 英検1級を活かして内定を勝ち取る方法
- 企業研究と自己分析から英語も含めた総合的な強みを考える
- 選考で「英語×〇〇」な能力をエピソードとともにアピールする
- 英語力を活かした具体的な貢献プランを考える
就活における英検1級の価値や注意点について解説しましたが、具体的にどのように活用すれば良いのか、まだイメージがつかめない人も多いのではないでしょうか。
適切な手順で英検1級を活用しないと、せっかくの強みを十分に活かせず、内定獲得の機会を逃してしまう可能性があります。
ここでは英検1級を活かして内定を勝ち取るための方法を3つのステップを解説します。これらのステップを着実に実践することで、英検1級の価値を最大限に引き出し、自分の強みとして効果的にアピールしやすくなりますよ。
ステップ①企業研究と自己分析から英語も含めた総合的な強みを考える
まずは自分の強みと企業のニーズがどのように合致するかを明確にし、志望動機や自己PRの軸を決めていきましょう。具体的には、志望企業の事業内容や求める人材像を詳しく調べ、同時に自身の強みや興味、価値観を分析します。
ここで重要なのは、英語力だけでなく、ほかのスキルや経験も含めた総合的な強みを見出すことです。たとえば、英検1級取得過程で培ったスキルや、英語力を活かしておこなった課外活動などの経験を振り返ってみましょう。また、自身の英語力がどのように企業の事業や業務に貢献できるかを具体的に考えてみてください。
これから自己分析と企業研究をおこなう人は、以下の記事をチェックしておきましょう。今すぐできる自己分析の方法や、企業理解のために企業研究ノートを作る方法を解説しています。
自己分析の方法
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
企業研究ノートの作り方
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
ステップ②選考で「英語×〇〇」な能力をエピソードとともにアピールする
前述のとおり、英検1級を強みとして伝える際は英語力単独ではなく、ほかのスキルや経験と組み合わせた「英語×〇〇」という形でアピールしましょう。
たとえば、「英語×リーダーシップ」で留学中のプロジェクト経験を語ったり、「英語×分析力」で海外の文献を使った研究成果を説明したりなどです。具体的なエピソードを交えて説明することで、英語力の実践的な活用例を示すことができます。
なお、具体的に英語力を活かした経験がないのであれば、英検1級取得のプロセスで得た学びと掛け合わせるのがおすすめです。たとえば長期的な目標設定と達成の経験や、効率的な学習方法の確立など、仕事にも応用できるような能力をエピソードとともにアピールしましょう。
英語力と相性の良い強みはさまざまありますが、特にコミュニケーション力がおすすめです。
英語を使って海外の人とコミュニケーションを取り、何か成し遂げたことがある経験があれば、それを具体的に説明できるように準備すると良いでしょう。
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ステップ③英語力を活かした具体的な貢献プランを考える
企業に対して、自分が活躍できる人材だとアピールするためには、自身の英語力をどのように企業で活かせるのか、具体的な貢献プランを伝えることが大切です。たとえば、海外市場調査や外国人顧客対応、国際的なプロジェクト参加など、企業の事業や課題に則したプランを提案してみましょう。
ここで重要なのは、単に「英語ができるから海外業務ができます」といった漠然としたアピールではなく、企業の具体的なニーズや課題に対して、自身の英語力をどう活用してどのように貢献できるのかを示すことです。
また将来的なキャリアプランとして、英語力を基盤にどのように会社に貢献し、成長していくかというビジョンを描くことも効果的です。
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- ビジネスシーンで英語力を活かせると証明するために、英検1級のほかにもどのようなアピールをすれば良いでしょうか?
具体的に英語を活用した経験を伝えよう
ビジネスシーンでも活用できると伝えるためには、英語力を活かした経験を具体的に述べてください。英語を用いたプレゼンテーション経験や、アルバイトで外国人に対してうまく接客できた体験などです。
英語を活用して成功したということだけでなく、どのように問題解決に役立てたのかを論理的に伝えることで、英語力を活かして企業に貢献できるというアピールに説得力が増します。
また、英語を通じて得た異文化理解やグローバルな視点について述べるのも良いかもしれませんね。
英検1級を活かす! ESと面接でアピールする際の効果的な方法
英検1級を持っていることは就活で大きな強みになりますが、どのようにアピールするかによって、その価値は大きく変わってきます。ESの作成や面接の準備にあたっては、英検1級を効果的に活用するためのポイントがいくつかあるため、事前に理解しておきましょう。
ここからは、ESと面接それぞれの場面で英検1級を効果的にアピールする方法を解説します。自分の状況に合わせて実践していきましょう。適切なアピール方法を身に付けることで、英検1級の価値を最大限に引き出し、ほかの候補者と差別化しやすくなりますよ。
基本を確認! 英検1級をESに書く際のルール
基本を確認! 英検1級をESに書く際のルール
ESに英検1級を記載する際には、まず基本的な表記ルールを押さえることが重要です。ルールを守れていないと、せっかくの英検1級の価値を十分に伝えられず、かえってマイナスな印象を与えてしまうリスクがあります。
ここでは英検1級をESに記載する際の基本的なルールを解説するので、一通りチェックしたうえで、自身のESに反映させてください。正しい記載方法を押さえることで、英検1級の価値を最大限に引き出し、採用担当者に強くアピールすることができますよ。
英語で志望動機を書く必要がある人は、こちらの記事もチェックしておきましょう。英語の志望動機でアピールすべきことや、志望動機を英語で作成する4ステップを解説しています。
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英語の志望動機では、即戦力になる人材であることをアピールすることが肝心。志望動機を英語で作成するステップや伝え方のコツ、伝える際の注意点をキャリアコンサルタントが解説します。この記事を参考にして選考を突破しましょう。
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正式名称で記載する
英検1級をESに記載する際は、必ず正式名称を使用しましょう。英検1級の正式名称は「実用英語技能検定1級」です。略称の「英検1級」でも一般的には通じますが、公式な書類であるESでは正式名称を用いるのがマナーです。
正確な表記は、細やかな注意力と正確性をアピールすることにもつながりますよ。さらに、取得年月も「実用英語技能検定1級(2024年8月取得)」のように、忘れずに記入しましょう。
取得日は古すぎない方が望ましい
現在の英語力を示す指標として企業に評価されるために、英検1級の取得日はできるだけ最近のものであることが望ましいです。取得してから数年以上経過している場合、現在もその英語力を維持しているかどうかを疑問視される可能性があります。
ただし古い取得日であっても、その後も継続的に英語を使用していることをアピールできれば問題ありません。たとえば「取得後も定期的に英語でのプレゼンテーションや海外の文献調査をおこなっています」といった記述を加えると良いでしょう。
なお、英検1級の取得日が数年以上経過している場合は、直近でのTOEICやIELTSのスコアなど、より最近の英語力を示す指標も併記するのがおすすめです。
英検1級を取得してからしばらく時間が経っているのであれば、無理にアピールするのは避けましょう。
ただし、面接官が質問をしてきたときに備えて、回答できるように準備だけはしておいてください。過去の栄光にすがってるなと思われないような立ち回りが必要です。
面接官の心をつかむ! 英検1級のアピールテクニック
面接官の心をつかむ! 英検1級のアピールテクニック
面接はESとは異なり、英検1級の価値をより詳細かつ印象的に伝える機会があります。ここでのアピールで、採用担当者の心に残るかどうかが決まるともいえます。
面接での英検1級のアピールは、単に資格を取得した事実を伝えるだけではなく、あなたの人間性や能力を総合的に示すチャンスです。
ここでは、面接官の心をつかむための効果的なアピールテクニックを紹介します。これらを活用することで、英検1級という高度な資格の価値を最大限に引き出し、あなたの強みとして印象付けることができるでしょう。
英検1級取得までの努力をエピソードとして語る
英検1級取得までの道のりを具体的なエピソードとして語る際は、単に勉強時間や使用した教材の数などを列挙するのではなく、取得を目指したきっかけや乗り越えた困難、そこから得た学びなどを織り交ぜて話すことが大切です。
たとえば「毎日1時間の通学時間を活用して英語ニュースを聞き続けた結果、リスニング力が飛躍的に向上した」といった具体的なエピソードを挙げると良いでしょう。
また英検1級取得の過程で培った時間管理能力や目標達成力など、仕事にも活かせるスキルについて触れることで、単なる語学力以上の価値をアピールできます。
- 英検1級を取得するまでの過程をアピールするためのエピソードが思いつきません……。
その時使っていたものから当時を思い出してみよう
なかなかエピソードが思いつかない人は、勉強するために使っていた参考書やスマホのアプリを手にしてみるのはいかがでしょうか。その当時に勉強していた記憶を思い出すことができ、エピソードを考えるためのきっかけになります。
うまく話すための練習方法については、一度話そうと思っている内容を文章に起こすこと、そしてその文章を一度話してみて、話しづらさがないか確認する方法がおすすめです。
人にはどうしても話し慣れていない言葉というものがあり、その言葉をいざ話そうと思ってもなかなか口から出てきません。内容を確認した後は話す練習を繰り返し、脳に話す内容を定着させましょう。
面接の自己PRで英語力をアピールしたい人は、こちらの記事もチェックしておきましょう。自己PRの構成やほかの強みと掛け合わせた例文について、解説しています。
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自己PRで英語力を最大限アピールするには? 英語面接対策も解説
自己PRで英語力をアピールするのは有効です。しかし、ただ英語力をアピールするだけでは物足りないと思われる可能性があります。この記事ではキャリアコンサルタントが自己PRで英語力を効果的にアピールする方法を解説します。
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英語で自己紹介できるように準備する
英検1級を持っていることから、面接で英語の自己紹介を求められる可能性があります。そのため、簡潔で印象的な英語の自己紹介を準備しておくことがおすすめです。
準備する際は基本的な自己紹介として経歴を英語で述べるだけでなく、志望動機や自身の強み、英検1級を活かしてどのように企業に貢献したいかなどを盛り込みましょう。
たとえば、以下のように具体的な抱負を述べることで、英語力と志望度の高さを同時にアピールできます。
英語での自己紹介例文
I am passionate about utilizing the English skills I have developed through obtaining the Eiken Grade 1 certification to contribute to the company’s global expansion.
<日本語訳>
私は英検1級を取得することで培った英語スキルを活用して、会社のグローバル展開に貢献したいです。
なお、自己紹介は1分程度で簡潔にまとめられるように準備し、流暢さだけでなく内容の充実さも意識しましょう。
英語面接を受ける可能性がある人は、こちらの記事もおすすめです。英語の質問例60選やほかの応募者と差別化できるフレーズまで解説しています。
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英語の面接を完全対策! 絶対に欠かせない3つの鉄則と質問例60選
外資系企業などで課される英語の面接。「日本語の面接と何が違うの?」「どこまでの英語力が求められるの?」などと、日本語の面接以上に不安を感じるのではないでしょうか。記事では、キャリアコンサルタントと英語面接の攻略法を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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キャリアアップにも役立つかも? 英検1級を活かしやすいとされる業界7選
英検1級の価値を理解できたら、次はその高度な英語力をどのような業界で活かせるのか、確認してみましょう。英検1級レベルの英語力が求められる業界は多岐にわたりますが、それぞれ必要とされる英語力の種類は異なります。
自身がどのように英語を使いたいか、どんなキャリアを目指すかによっても、適した業界は変わってきます。ここでは英検1級を特に活かしやすいとされる7つの業界について解説するので、自身の興味や適性と照らし合わせてキャリアの方向性を検討してください。
①観光業界
観光業界は、インバウンド需要の増加にともない、高度な英語コミュニケーション能力を持つ人材が求められています。特に外国人観光客向けのツアープランニングや通訳ガイド・観光施設での案内業務などで、高度な英語力が求められています。
たとえば、外国人向けの特別ツアーを企画・実施する際には、歴史や文化的背景を含む詳細な説明を英語でおこなう必要があります。さらに外国人観光客からの急な要望や苦情対応など、高度なコミュニケーションスキルが求められる場面でも、英語力を大いに活かせるでしょう。
また、海外の旅行会社とのビジネス交渉や、多言語対応の観光情報サイトの制作・管理など、幅広い場面で英検1級レベルの英語力が重宝されます。
観光業界で英語を活かせる職種というと、ツアーガイドが真っ先に思い浮かびますが、それほど高い英語力は必要ではありません。
私がおすすめするのは「観光マーケティング」です。観光客を誘致するための戦略を立てる仕事ですが、さまざまな文献を読むリーディング能力や、地域の現状を分析したりしてそれを英語でプレゼンするためのスピーキング能力が必要です。
こちらのQ&Aでも、観光業界への就職を目指す方法についてキャリアコンサルタントが解説しています。併せてチェックして理解を深めましょう。
②ホテル業界
ホテル業界も観光業界と同様に、近年の外国人観光客増加にともない、高度な英語力を持つスタッフの需要が高まっています。特にフロントでの外国人宿泊客対応やレストランでの接客・コンシェルジュサービスなどで、英検1級レベルの英語力を駆使する機会が多くあります。
たとえば、VIP客対応やビジネス利用の外国人客への高度なサービス提供では、複雑な要望や急な変更にも柔軟に対応できる英語力が必要不可欠です。さらに、海外からの問い合わせへの対応やクレーム処理など、瞬時の判断と適切な英語表現が求められる場面でも、高度な英語力が活かせるでしょう。
また、海外のホテルチェーンとの提携交渉やホテル予約システムの管理、多言語での宿泊約款の作成など、管理・営業職においてもビジネス英語を使う場面が数多くあるので、多くの職種で英語力が重宝されるでしょう。
ホテル業界で特に英語力を活かせる職種は、受付です。受付は顧客とかかわることが一番多く、リーディングやスピーキングを活用することが多いからです。
ホテルの設備や周辺についてなど、幅広い質問に答えなければいけません。
ホテル業界への就職を検討している人にはこちらの記事もおすすめです。ホテルフロントの選考における志望動機の重要性や、志望動機の作り方を解説しています。
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例文8選|ホテルフロントの志望動機は原体験で深みを持たせよう
ホテルフロントの志望動機の作り方をキャリアコンサルタントとともに解説。仕事理解を深めて、原体験を明らかにし、「型」に組み込めば意欲が伝わる志望動機が出来上がります。例文8選も参考にして、ホテルフロントの志望動機をすらすら書きあげましょう。
記事を読む
③航空業界
航空業界では世界中の人々と接する機会が多いため、話者の割合が多い英語力を持つ人材が求められています。
客室乗務員の場合、機内で外国人の顧客に対応する際に英語力を発揮できます。たとえば、食事や機内サービスの説明、乗客からの質問への回答などを英語でおこないます。
地上職では、国際線のチェックインカウンターや乗継案内で、海外からの乗客に搭乗手続きの説明を英語でおこなう機会があります。さらに航空管制業務に携わる人は、パイロットや他国の管制官とのやり取りを英語でおこなうため、より専門的な英語力が必要です。
また、海外の航空会社との交渉や国際的な航空規制への対応、航空券予約システムの運用などでも、ビジネス英語を駆使する場面も多くあります。このように、航空業界では職種にかかわらず、日常的に英語を使う機会が多いのが特徴です。
- 国際線の乗務員を目指しています。英検1級のほかに取得しておくと効果的な資格やスキルはありますか?
業務での出来事を見据えて準備したとアピールできる資格がおすすめ
同じ英語になりますが、TOEICの受検は必要です。国内のエアラインは企業ごとに最低基準を定めている場合もあるからです。ただ、英検1級の実力者にとってハードルが高いものではありません。
また近年、中国語や韓国語のニーズも高まっています。それらの資格もアピールになるでしょう。また、手話の資格や救急救命士の資格も良いでしょう。ANAなどは、手話の資格保持者がわかるようバッジを付けて乗務しています。
これらはどれも、機内で想定される出来事を見すえて、事前に準備をしてきたといえるので、努力できる前向きな姿勢とともに即戦力であることが採用担当者に伝わります。
どのような乗務員になりたいのかといった思いとともにアピールをすると良いでしょう。
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④教育業界
近年のグローバル化にともない英語教育の需要が高まっているため、教育業界でも高度な英語力を持つ人材が求められています。特に大学や語学学校での英語講師、英語教材の編集職、通訳・翻訳者などで英検1級レベルの英語力を存分に活かせます。
たとえば、上級者向けの英語講座では、ネイティブスピーカーに近い発音や文法知識、幅広い語彙力が必要です。また、国際学会での発表や海外の教育機関との交流など、アカデミックな場面でも高度な英語コミュニケーション能力が求められます。
さらに、英語教育プログラムの開発や、最新の海外教育事情の研究、英語による論文執筆など、専門性の高い業務でも英語力が大いに活かせるでしょう。
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⑤総合商社
総合商社は、国際的なビジネス展開を主軸としているため、高度な英語力を持つ人材が不可欠です。特に海外取引先との交渉や国際プロジェクトの管理・海外市場調査などで、英検1級レベルの英語力が求められます。
たとえば、海外企業との大規模な取引交渉では、複雑な契約条件を英語で理解し、的確に自社の立場を主張する能力が必要です。さらに、海外駐在員として現地スタッフとのコミュニケーションや、国際会議でのプレゼンテーションなど、多様な場面で英語力が求められます。
グローバル経済の動向分析や海外の法規制調査・多国籍チームでのプロジェクト管理など、さまざまな業務で英検1級レベルの英語力が重宝されるでしょう。
総合商社の場合、交渉時や駐在の際には間違いなく英語を使うでしょう。しかし注意したいのは、取引先や駐在先が英語圏であるとは限らないことです。
外国語習得をどのようなプロセスでおこなったのかを踏まえて、面接でアピールできると良いでしょう。
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⑥IT業界
IT業界では、特に海外展開をおこなう企業や大手IT企業において、英検1級レベルの英語力を活かせる機会が増えています。たとえば、海外のIT企業が開発したソフトウェアやツールを導入する際には、英語の書類を正確に理解し、社内で展開する能力が求められます。
また、グローバル展開を目指す企業では、多言語対応ソフトウェアのローカライゼーションや、海外マーケットへの製品説明資料の作成など、英語力を活かせる業務も存在します。
ローカライゼーション
自社商品やサービスを特定の国や言語・地域・文化などに合うように対応すること
さらに、IT分野における最新の技術情報は、おもに英語で発信されることが多くなっています。これは世界をリードするGoogleやAppleなど、英語圏の企業がIT業界に大きな影響を与えているためです。つまり英語力があれば、最新の技術トレンドやイノベーションをリアルタイムで把握し、自社の開発や戦略に活かしやすくなるのです。
ただし、これらの機会は企業規模や事業領域によって異なるため、就職先を選ぶ際は各企業の国際化の状況を確認することが重要です。
ITエンジニアの場合、それほど高い英語力は必要ではありません。
しかし、テクニカルライターや国際対応のカスタマーサポートの場合は、かなりの英語力が求められます。前者はライティング・リーディング、後者はスピーキング・リーディングです。
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⑦製造業界
製造業界は、海外拠点との技術連携や国際的な製品開発プロジェクト、海外顧客への技術サポートなどをおこなう企業において、国際競争の激化の影響で高度な英語力を持つ人材の需要が増しています。
たとえば、海外の研究機関との共同研究では、最新の技術情報を英語で理解し、自社の研究成果を的確に伝える能力が求められます。また、国際的な製品規格への対応や海外サプライヤーとの技術的な交渉など、専門性の高い場面でも高度な英語力が必要です。
さらに、多国籍チームでの製品設計、海外特許の取得手続き、国際展示会でのプレゼンテーションなど、さまざまな業務で英検1級の英語力が大いに役立つでしょう。
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- 応募先の企業や職種に応じて、アピールの内容をどのように変えれば良いかわかりません。
なぜその企業でなくてはならないのかを明確に伝えよう
応募先の会社は1社ごとに経営理念や企業理念が存在しているので、アピールの内容を1社ごとに変えていかないと、その会社から採用してもらうことは難しいでしょう。
どうしてたくさんの会社の中から応募しようと思ったのかを伝える必要があります。
たとえばホテルの受付担当の職種に応募する場合には、英検1級を取得した背景を説明し、その英語力の強みをどのようにして仕事に活かしていきたいのかを伝えましょう。
そしてどうして応募しようと思ったのか、企業理念や経営理念に惹かれたからなのか、それともそのホテルを利用したことがあり、そのときに受付の仕事ぶりに感銘を受けたからなのかなどを考えてみるとその企業ならではの内容になりますよ。
英検1級は使い方次第で強力な武器になる! 適切にアピールして内定を勝ち取ろう
英検1級を取得した人には、グローバルな環境での活躍やキャリアの幅を広げるチャンスがあります。しかし、その価値を最大限に引き出すためには、選考での適切なアピールとそのための準備が必要不可欠です。自身の英語力を活かせる業界や職種を見極め、効果的なアピール戦略を立てることが、充実したキャリアを実現するカギとなります。
また、英検1級は就活における強力な武器になりますが、それだけで評価されるわけではありません。英語力以外の能力や経験・志望動機など、総合的な魅力をアピールすることが重要です。ESの作成や面接対策など、就活全般にわたる準備も怠らないようにしましょう。
記事では英検1級を活かした就活のポイントや注意点、効果的なアピール方法まで詳しく解説しました。これらをしっかりと理解し、自身のキャリアプランに合わせて戦略的に活用してください。英検1級という強力な武器を適切に使いこなし、志望する企業からの内定獲得を目指しましょう。
アドバイザーコメント
西 雄一
プロフィールを見る英検1級を持っているだけでなく企業にどう貢献できるのかをアピールしよう
私は過去に「英検1級を持っています」とアピールして採用されたにもかかわらず、周囲となじめずに去っていった人たちを何人か見てきました。
英検1級はあくまでもスキルの一つにすぎません。重要なのは、あなたの「人としての魅力」であり、企業が求める人物像とのマッチングです。
厚生労働省によると、企業が求める人材は「チームワーク・協調性・周囲の協働力」が高く、また「ITを使いこなす一般的な知識・能力」も一定の割合を占めています。
産業ごとに求められる能力・スキルが異なるので、これから就活を始める学生は、英語以外にどのような能力が求められているのかを確認したうえで、自己分析をしてください。
「英語ができる」ということばかりをアピールしていても、企業にとって問題解決につながらないのであれば、見当違いのアピールになります。英検3級取得者でも企業で活躍している人はたくさんいるので、企業が求めている能力に合わせた伝え方を意識しましょう。
英語力にさらに磨きをかけてグローバルに活躍できる人材を目指そう
世の中の動きはますます加速していきます。新しいビジネスが生まれると同時に新しい単語も生まれてくるでしょう。
だからこそ、英検1級を取得し終えた後に英語の勉強をストップさせるのではなく、海外の雑誌を読んだり情報を収集したりして、さらに英語力に磨きをかけてグローバルなリーダーになれるように学び続けてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
4名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Koji Tanii〇大手メーカーで設計、品質管理に従事。キャリアチェンジののち、高校・大学の就職講師として活動。障がい者の就職や恋と仕事の両立を実現させるコンサルティングなど幅広い支援をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Kyoko Sato〇証券会社や航空会社のCAとしての勤務を経て、キャリアコンサルタントとして就職支援をおこなう。大学では就活講座や個別相談、企業では新卒採用関連業務を担当。転職相談などでも幅広く活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている
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