この記事のまとめ
- 「働かずに稼ぐ」は元手と十分な時間がなければ実現が難しい
- 「働きたくない」と感じる理由を明確にすると理想の未来を描ける
- 「働かずに稼ぐ」を目指す前にストレスなく働く方法を探してみよう
今の企業が自分に合っていないと感じたり仕事を続けるのがきついと感じたりしたとき、多くの人が「働かずに稼ぐ方法はないかな?」と考えます。実際、働くことがしんどいときに働かずに稼ぐ方法を探すのは自然な反応です。
ただし、「仕事がきつい=働くこと自体がきつい」と考えると、後悔する可能性が高まります。
この記事では働かずに稼ぐ方法だけでなく、「ストレスの少ない自分に合った仕事を見つける方法」も解説します。
キャリアのプロであるコンサルタントの吉田さん、降幡さん、永田さんの見解も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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「働かずに稼ぐ」を目指す前に「自分に合った仕事」探しから始めてみよう!
働かずに稼ぐ方法を見つけたいと考えている人は、その前に自分に合った仕事を探してみるのがおすすめです。
なぜなら、働くのがきついと感じている人のほとんどが抱える本当の悩みは、「働きたくない」ではなく「その職場でその仕事をするのがきつい」だからです。よって、仕事や職場が変われば、ストレスなく働ける可能性が高いといえます。
前半では働かずに稼げる方法やその難しさを解説します。記事を読んで、自分が本当に「働かずに稼ぐ」を実現できそうかチェックしましょう。
後半では「ストレスなく稼ぐ」を実現できる仕事・職場を探すための具体的な方法や、働いて稼ぐメリットを紹介します。
記事を最後まで読むことで、本当に自分が実現したい未来が明確になってきます。
表面上の問題を解決しても、本質的な問題を解決しないといつまでも違和感が残り続けるものです。
「自分は本当に働かずに稼ぎたいのか?」「それが本当に可能なのか?」などを、まず自分に問いかけてみましょう。
「あなたは自分に合った仕事をできているのか?」「本質的に合っている仕事は何なのか?」という質問も、ストレスなく稼ぐには効果的です。
記事を参考にして、自分に合った稼ぎ方を見つけていきましょう。
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働かずに稼ぐを実現できる5つの方法を特徴とともに解説
働かずに稼ぐを実現できる5つの方法を特徴とともに解説
まずは働かずに稼ぐ5つの方法をチェックしておきましょう。それぞれの特徴や稼ぎ方の詳細、難易度などを解説します。
5つの方法をチェックして自分にできそうなものがあれば、挑戦してみるのもおすすめです。
ただし、挑戦する場合は記事の後半までチェックしてから行動に移してください。現状のきつさから逃げるために安易に働かずに稼ぐ方法に飛びつくと、後悔する可能性が高いです。
さまざまな可能性を検討したうえで、行動に移してくださいね。
①投資
投資は、資金を運用して働かずに稼げる代表的な方法の一つです。株式投資や投資信託など、さまざまな選択肢があります。
投資は正しい知識を身に付けたうえで慎重な判断ができれば、労働なしでお金を生み出せる可能性もある数少ない方法の一つです。一方で、正しい知識がなければ利益を出すのは難しく、知識があっても利益を上げられない場合も多くあります。
また元手が必要なため、投入できる資金が少ない人では生活に十分な利益を上げられないことがほとんどです。
常に政治や経済の動向をチェックして、株価の動きを予測しながらお金を動かす必要がある難しさがある一方、一般的な仕事のように出社やほかの人とかかわる必要がない点は大きな特徴です。
②アフィリエイトブログ
アフィリエイトブログは、記事を書いて商品やサービスを紹介し、購入された場合に紹介報酬を得る稼ぎ方です。初期投資の額が比較的少なく簡単に見えますが、実は収益化までには相当な時間と労力がかかります。
なぜならアフィリエイトブログは、いきなり誰かに商品を紹介するのではなく、「記事を読んでくれる人を集める」ことから始める必要があるためです。
また、インターネットやSNSを使って商品を紹介しても、はじめはまったく興味を持ってもらえないことがほとんどです。見ず知らずの人の紹介を真に受ける人がどのくらいいるかを考えると、アフィリエイトブログの難しさがわかるのではないでしょうか。
もちろん継続的な更新でファンを多く獲得できれば、収入をあげ続けられるので、その点はアフィリエイトブログの大きなメリットです。
③せどり
せどりは商品を安く仕入れて高く販売し、その差の金額で利益を得るという形のビジネスです。商品仕入れに必要なお金のみで始められるため、始めるハードルは低めといえます。
ただし、せどりは「安く仕入れる」ことや「高く売る」ことが前提であるため、市場調査の高いスキルが不可欠です。また、常に仕入れ数と売却数を近づけて売れ残りを少なくする必要もあり、高い在庫管理能力や予測能力も必要です。
せどりは高いビジネス感覚が求められる一方で、専門的なスキルが求められることは少ないです。その意味で、未経験の人でも始めやすい稼ぎ方といえます。
特定の分野での審美眼があれば、仕入れの段階で高く売れるかどうかを見極められるため、専門知識があればより稼ぎやすくなります。
④デジタルコンテンツ販売
デジタルコンテンツ販売は、電子書籍やデザインのテンプレート、音楽などデジタル形式の商品を作成して販売する方法です。
初期費用は比較的低く、商品の複製や配送コストがかからないため、一度作成したコンテンツから継続的な収入を得ることが可能です。
2024年9月1日に発行された経済産業省の「デジタルコンテンツ白書2024」によると、2023年のコンテンツ産業の市場規模は13兆3,597億円と、年々拡大を続けています。
このように現代におけるデジタルコンテンツの需要は今後も増大傾向にあると予想されるため、将来性もある稼ぎ方といえます。
ただし、デジタルコンテンツ販売もアフィリエイトブログ同様、集客から販売まで自身でおこなう必要がある点には留意しておきましょう。
表面上の問題を解決しても、本質的な問題を解決しないといつまでも違和感が残り続けるものです。
「自分は本当に働かずに稼ぎたいのか?」「それが本当に可能なのか?」など、まず自分に問いかけてみましょう。
「あなたは自分に合った仕事をできているのか?」「本質的に合っている仕事は何なのか?」という質問も、ストレスなく稼ぐには効果的です。
記事を参考にして、自分に合った稼ぎ方を見つけていきましょう。
⑤動画配信
動画配信は、YouTubeやInstagramなどのプラットフォームで動画を公開し、広告収入やスポンサー収入を得る方法です。特別な初期投資がなくてもできるので、個人でも始めやすいのが特徴です。
実際、以下のような動画配信で収益を上げている人が多く存在しています。
動画配信のメジャーなジャンル
- 解説・教育系
- エンターテインメント系
- 情報・レビュー系
- ライフスタイル系
動画配信は好きなことで生きていける可能性のある稼ぎ方ですが、その分競争が激しいのも特徴です。収益化するには多くのフォロワーや動画再生回数が求められるため、すぐに利益を出すのは難しいと考えられます。
働かずに稼ぐためにも能力は必要! 求められる4つの能力を紹介
働かずに稼ぐためにも能力は必要! 求められる4つの能力を紹介
- 最低限のパソコンスキル
- 自己管理能力
- 想像力・相手の立場で考える力
- 自分でトライ&エラーを繰り返す粘り強さ
すでに解説したとおり、能力なしに稼げる方法は存在しません。「働かずに稼ぐ」を実現するには、最低限必要な能力がいくつかあります。
この項では働かずに稼ぐために最低限必要な能力を、4つ紹介します。本気で働かずに稼ぎたいと考えている人は、自分が以下4つの能力を備えているかチェックしてみてください。
以下をチェックせずに事業を始めると、成果が出ずに資金と時間を失うことになりかねません。必ず事前に目を通したうえで行動に移しましょう。
①最低限のパソコンスキル
どのような方法で稼ぐ場合でも、基本的なパソコンスキルは必須です。具体的には、以下のスキルが求められます。
オンラインで稼ぐ場合に必要なスキル
- タイピングやインターネット操作などの基本的なスキル
- ワードやエクセルを使った文書作成スキル
- SNS活用のスキル
タイピングやインターネットの使用などの基本スキルはもちろんのこと、誰かと取引する際には文書作成やテキストコミュニケーションのスキルも求められます。
また、ブログや動画配信で集客する場合にはGoogleのアルゴリズムへの理解やSNS活用に関するスキルも必要です。
パソコンスキルを磨いたら、次の記事で紹介しているような仕事もできるかもしれません。パソコンでできる仕事の種類を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
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記事を読む

まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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②自己管理能力
働かずに稼ぐためには、自分の生活や時間、モチベーションを自身で管理する能力が不可欠です。
「自由な時間が増えたら、もっと効率的に行動できるはず」と考えている人も多いかもしれません。しかし、実際には時間の使い方が曖昧になりやすく、計画的な行動が取れなくなる人がほとんどです。
働かずに稼ぐ際にも、明確な目標設定やそれに基づいた計画的な時間管理が求められます。特に、収入を得るための時間とプライベートの時間のバランスを常に考えなければ、私生活も乱れていきます。
自己管理能力が低い人は、働かずに稼ぐことには向いていない可能性が高いです。
自己管理能力が低い人は、計画を立てて行動することが苦手な場合が多いです。
そのため、稼ぐための土台作りがうまくいかず「働かずに稼ぐ」という目的への到達は困難になる場合があります。
上記に当てはまる人は、地道に仕事で稼ぐことをおすすめします。
③想像力・相手の立場で考える力
働かずに収入を得る場合でも、ほとんどの方法では取引が発生します。稼ぐことに対人関係が生まれる以上、相手のニーズを想像する力や相手の立場で考える力も欠かせません。
特に、インターネットを使ったビジネスでは相手が見えづらいため、より高い想像力が必要です。常に相手の立場に立ち、本当に求められているものを見極める力が必要になります。
アフィリエイトブログやせどり、動画配信などで求められる想像力は、具体的には以下の通りです。
働かずに稼ぐのに必要な想像力の具体例
- 市場の動向を見極めて先を読む力
- データやユーザーの声をもとにニーズを見極める力
- ニーズをもとに最適な解決策を見つける力
- 自分のどの部分に、より価値があると思われているか特定する力
これらの能力がなければ、「働かずに稼ぐ」を実現するのは難しい可能性が高いです。
④自分でトライ&エラーを繰り返す粘り強さ
「働かずに稼ぐ」を実現する道のりにも、必ず試行錯誤が必要です。自分でどうすれば稼げるのか仮説を立てて実行し、成功したときも失敗したときも、そこから学びを得て次に活かし続ける必要があります。
働かずに稼ぐのに必要な粘り強さ
- 失敗しても諦めず、ほかの方法を試す精神力
- 失敗から学び、次に活かせる修正力
- 成功要因を分析して、より大きな成功につなげる冷静さ
- 一つのことを追求して最後までやり抜く集中力
- 自分を信じて行動できる力
常に成果と目標を見つめ、自分を信じて行動できる粘り強さの持ち主でなければ、「働かずに稼ぐ」を実現するのは難しい可能性が高いです。
働かずに稼ぐのは難しい! 実現可能性が低い理由とは?
結論、働かずに稼ぐのは非常に難しいのが現状です。実際、働かずに稼ぐ方法だけで稼いでいる人は少なく、副業として取り組んでいる人がほとんどであることからも、その実現可能性の低さがわかるのではないでしょうか。
「すぐ成果が出るだろう」「働かずに稼ぐのはラクなはず」といった楽観的な感覚で臨んでも、お金と時間を失うだけです。
今つらいからといって働かずに稼ぐ方法に飛びつくのではなく、本当に自分が「働かずに稼ぐ」の実現に挑戦する能力と勇気があるのかを冷静に判断しましょう。
元手が必要なものが多い
働かずに稼ぐためには、初期投資に十分な元手を必要とするものがほとんどです。投資はもちろん、せどりには在庫をそろえるためのまとまった資金が必要です。
アフィリエイトブログや動画配信などは初期費用が比較的低めですが、その分売り上げが発生するまで時間がかかる傾向があります。デジタルコンテンツの販売も、その制作に時間がかかります。
その間は生活費がかかる一方で収入がほとんどないことを考えると、十分な資金が必要です。
しっかりとした計画がないまま上記の稼ぎ方に飛びつくと、途中で資金が尽きる可能性もあります。元手となる資金が十分にない場合は、より注意深い決断が必要です。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
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特に初期は働く以上に時給換算した収入が低い
前述の通り、働かずに稼ぐ方法は収益が出るまでに時間がかかるものも多く、せどりでも不慣れな序盤は収益が低い傾向にあります。
特に初期は、かけた時間に対して得られる収益が低いため、働いていたときの手取りから一気に収入が下がるケースがほとんどです。
また、働かずに稼げるといっても、努力せずに稼げるわけではありません。自分で生活やモチベーションを管理し、集客から販売まで担当することは、時に仕事よりもハードに感じられることもあります。
そのうえ初期は収入が少ないため、挫折する人がほとんどです。
上記で書かれている通り、「働かずに稼ぐ」を実現するためには多大な労力が必要です。
これまでの経験や実績を踏まえ、自分自身に本当にそれを実行できるのかを慎重に判断しましょう。
「働かずに稼ぐ」を目指す人におすすめの収入を得る方法を就活のプロが紹介!
働かずに稼ぐ方法は無数に存在します。ここではプロのキャリアコンサルタントが「働かずに稼ぐ」を実現したい人におすすめの稼ぎ方を紹介します。
今の仕事を続けるのが難しい人や、働くこと自体にストレスを感じる人は、ぜひチェックしてみてください。
アドバイザーコメント
降幡 美冬
プロフィールを見る働かずに稼ぐ方法は地道に稼ぐよりも大変な場合がある
働かずに稼ぐ「不労所得」の代表例としては、株式投資、不動産投資、駐車場経営などがあげられます。これらには、まとまった元手が必要です。
投資信託、FX、暗号資産などは少額から始められるものの、本格的に収益を上げるためには継続的な分析と情報収集が欠かせません。
また、アフィリエイト広告収入やせどりなどの方法もありますが、これらも地道な作業が求められます。会社勤めと同等、場合によってはそれ以上の労力を要することもあります。
結果、「働かずに稼ぐ」つもりが予想以上に忙しくなってしまうことも少なくありません。
気持ちの本質を探ることで満足できるキャリアが見つかる可能性がある
ここで一度考えていただきたいのは、「働かずに稼ぎたい」と思った動機や理由です。
「ストレスのない働き方をしたい」「好きなように生きたい」という思いが根本であれば、不安定な収入に頼るよりも、自分に合った仕事を諦めずに探すほうが理想的な可能性があります。
好きな仕事を見つければ日々のモチベーションが高まって強いストレスもなく働けるため、結果として収入が増える可能性もあるのです。実際、会社勤めをしながらも自分の仕事に満足し、豊かな生活を送っている人も大勢います。
安直に「不労所得」を追い求めるよりも、まずは「自分に合った働き方」を探すことが、安定した収入と幸せな人生を歩む近道になるかもしれません。
働かずに稼ぎたい人が自分に合う仕事を見つけるには? とるべき5つの行動を解説
働かずに稼ぎたい人が自分に合う仕事を見つけるには? とるべき5つの行動を解説
キャリアコンサルタントのアドバイスを読んだ人は、自分の思いが「働かずに稼ぎたい」ではなく「自分に合った仕事で稼ぎたい」である可能性があると理解できたのではないでしょうか。自分に合った仕事を見つけるためには、まず自分自身を深く理解することが大切です。
「働きたくない」という気持ちの裏には、実は現状への不満や新しい可能性への期待が隠れている場合がほとんどです。
この項では、働かずに稼ぎたいと考えている人が自分に合う仕事を見つけるための5つの具体的な方法を解説します。
①働きたくないと思った理由を明確にする
まずすべきことは、働きたくないと感じる本当の理由を見つけることです。本当に働くこと自体がつらいのか、今の職場にいることや今の仕事がきついのかを明確にしなければ、問題は解決できません。
多くの場合、「働きたくない」という思いの裏には、実は「今の仕事や職場環境が合わない」という具体的な不満が隠れているものです。どの部分に自分がストレスを感じているのかを明確にできれば、最適な対処法を見つけられます。
不満に感じる点を見つけるには、「他の要素はそのままで、〇〇だけ変わったらどうなる?」と自分に問いかける方法が有効です。
上記の質問を繰り返し、「それならつらさが軽減されるかも」と感じたものがストレスの一因です。その問題を解消できるかを考え、今の職場で改善されない場合は転職も1つの手段として考えておくのも良いかもしれません。
- いまいち働きたくない理由が見つかりません。漠然と働きたくないと感じている自分は、やはり働くこと自体が嫌だと感じているのでしょうか?
自分への質問のアプローチを変えてみよう
上記の質問で明確な働きたくない理由が見つからないと感じても、気持ちが湧く以上、何か理由があるはずです。
原因がはっきりしない理由としては、「こうであればいいのに」という願望や欲求が明確になっていない可能性が考えられます。
もしくは、何のために仕事をするのか自分の中で固まっていないのかもしれません。
そんなあなたは、「やりたいこと・してみたいこと」という視点で一度考えてみるのはいかがでしょうか。すると自ずと興味ある物事が思い浮かんでくるはずです。
それらの共通事項を見つめ直すことで「自分は〇〇に興味があるのだな。でも今は違う環境だから意欲が湧かないのだ」と気づきがあるかもしれません。
何か違和感を感じるということは、そこに必ず原因があるはずです。自分の気持ちにしっかりと向き合って、納得できる方向へ進んでいくことが重要です。
②自分が楽しいと思えることや熱中できることを探す
働きたくないと思う原因を特定できたら、次に自分が楽しいと思えることや熱中できる対象を見出してみてください。時間を忘れて没頭できるものや、その行動から充実感を得られるものが自分の好きなことです。
「自分が本当に好きなこと・熱中できること」を言語化してみると、自分が本当に求めているものがわかります。
好きなことが見つかったら、それができる職業を探します。可能性を狭めすぎず、自分のしたいことができる仕事をリストアップしてください。
この後紹介する条件をもとに、リストアップした仕事から本当に自分に合う職業を絞り込んでいきましょう。
③今までの経験や自身のスキルを整理する
仕事を絞り込む際にまずおこなうことが、「経験・スキルによる仕事の選別」です。自分の経験やスキルを整理して、できることとできないことを明確にしたうえで、自分に合った仕事や領域を絞り込みましょう。
経験やスキルを整理する際は職務経験にとらわれず、コミュニケーションスキルなどの汎用的な能力や趣味・特技、資格や学生時代の専攻なども考慮に入れましょう。
「特に経験もスキルもない」と思っている人も、実は気づいていない強みを持っているものです。自分のスキルや経験を可視化して、新しい可能性を探ってみてください。
④「好き」と自分のスキル・経験がマッチする領域を探す
自身のスキルや経験を整理できたら、②でリストアップした「好きなことができる職業」を絞り込みましょう。この過程を経ることで、自分のスキルと経験がマッチする領域を見つけられます。
アメリカの組織心理学者エドガー・シャインの「キャリア・アンカー理論」によると、適職とは自分の「能力」「動機」「価値観」の3つが重なる領域にある仕事です。
キャリアアンカー理論
「仕事において何を最も大切にするか」という価値観。アンカーとは船の碇のことで、軸となるアンカー(価値観)を定めることで適職が見つかるとされている。
②で分析した動機と価値観、③で分析した能力がマッチする領域・仕事を見つけられれば、ストレスなく働ける可能性が高まります。
「好き」「得意」のどちらか一方だけしか満たさない領域に進んだ場合、以下のデメリットが考えられます。
・「好き」なので継続はしやすいが「得意」ではないので結果が出ず苦しい思いをする
・「得意」だが「好き」ではない場合、やらされている気持ちになったり、やる気が湧かなかったりする
自分に合った仕事の見つけ方は以下の記事で詳しく解説しています。後悔しない就職先を見つけたい人は、ぜひチェックしてみてください。
関連記事
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説
自分に合った仕事は、価値観を整理して多角的な視野を持つことで見つかります。この記事では自分に合った仕事を探すためのステップに加えて、やってはいけない選び方もキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む

⑤就職活動に本格的に取りかかる
自分の好きと得意が重なる領域・職業を見つけたら、実際に就職活動に取りかかりましょう。ここまでの取り組みを無駄にしないよう、就職活動も自分の価値観をブラさずやり抜くことが大切です。
就職活動は以下のステップで進めます。
転職活動のステップ
- 就職活動に集中できる環境を整える
- 自己分析をして自分の価値観や考え方を明確にする
- 自分に合う企業から、実際に受ける企業を選別する
- OB・OG訪問や筆記試験対策、面接対策に取りかかる
- エントリーして選考に参加する
大前提として、就職活動に集中できる環境や時間を設けられなければ、就職はうまくいかないことが想定されます。
特に、転職活動は仕事と並行して進める分、より精神的にも体力的にもハードになります。有給などの福利厚生を使いながら、無理なく転職活動を進めましょう。
就職活動の進め方は、後の項で解説します。
働いて収入を得る3つのメリットをプロの見解を交えながら具体的に解説
働いて収入を得る3つのメリットをプロの見解を交えながら具体的に解説
- 組織への所属感や切磋琢磨できる仲間を得られる
- 自分の新たな才能や成長している感覚を自覚できる
- 組織やサービスを利用する人への貢献を実感できる
働いて収入を得ることは、単なる金銭的な価値以上の大きな意味を持っています。職場での人間関係や成長機会、社会貢献など、お金では買えない価値ある経験が得られるためです。
この項では働くことで得られる3つの重要なメリットについて、それぞれ詳しく解説していきます。
まだ働くことに対して前向きになれない人は、以下をチェックして働かずに稼ぐことと、働いて稼ぐことのどちらが自分に合っているのか、今一度考えてみてください。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
①組織への所属感や切磋琢磨できる仲間を得られる
組織に所属して働くことで、ともに成長できる仲間との出会いが生まれます。所属感があり、切磋琢磨できる仲間がいれば孤独を感じることなく仕事に取り組めます。
また、職場の人間関係自体が仕事のやりがいにかかわる重要な要素です。職場で良い人間関係を築ければ、多少仕事がつらくても仲間と一緒に乗り越えられます。
反対に、働かずに稼ぐ場合、所属感や切磋琢磨できる仲間は得づらいです。特に初期は一人での作業も多く、積極的にコミュニティーに属したりSNSでかかわりを持とうとしない限り、働く以上の人とのつながりは見つけにくいことが想定されます。
孤独を感じず、常にグループに所属している安心感を得ながら生計を立てられる点は、働いて稼ぐことの大きなメリットです。
特定の集団への所属感は、そこでの課題発見や承認欲求を満たしてもらうことにつながります。
つまり自己成長につながる体験を得ることで、自分の存在価値を感じられるのです。これが生きる活力となる場合も多いです。
マズローの5段階欲求でいう3段階目の欲求「所属と愛の欲求」を所属感や仲間の存在が満たしてくれるといえます。
②自分の新たな才能や成長している感覚を自覚できる
働くことは、自分の可能性を広げる絶好の機会です。仕事を通じて自分の新たな才能に気づくことも多く、その気づきが新たなビジネスにつながることも多くあります。
また、仕事を通じて成長している感覚を味わえるのも働いて稼ぐことのメリットです。成長感によって生きる意味や社会に貢献している感覚を見出せる人も多くいます。
成長感や新たな才能の開花自体が仕事のやりがいにつながる場合も多く、その場合、仕事を続けるにつれてどんどん仕事に熱中していくことにつながります。
成長を感じながら自分を高め、時には新たな才能を開花させられる点は働くことの大きなメリットといえます。
③組織やサービスを利用する人への貢献を実感できる
仕事を通じて社会や他者に貢献している感覚は、自分が社会の一員であることを感じられる重要な要素です。誰かに喜んでもらうことで働く価値を感じたり、努力が報われたと実感できたりします。
どんな仕事にも必ず誰かの役に立つ要素が含まれています。商品やサービスを通じて、顧客に喜んでいただける瞬間はもちろん、組織に貢献して上司や同僚に賞賛されることや、自分の行動が社会問題の解決につながる喜びは、何物にも代えがたい達成感があるはずです。
働かずに稼ぐ方法でもこれらの感覚は得られます。しかし、個人レベルの事業と企業に所属しての大規模な事業では、その回数や貢献している感覚に大きな違いが生まれます。
より多くの人とかかわり、その中で社会や組織に貢献できるのは、働くことの大きな魅力です。
働かずに稼ぎたいと考えている人におすすめの5つの条件を紹介
働かずに稼ぎたいと考えている人におすすめの5つの条件を紹介
ここまで、働くことのメリットや自分に合った仕事の見つけ方を解説してきました。自分の悩みが「働きたくない」ではなく、「ストレスなく働きたい」であると気づいた人も多いでのではないでしょうか。
実際、「働きたくない」という気持ちの本質は、現在の働き方に対する不満や悩みから生まれていることが多いものです。
この項では今の仕事や働き方がつらい人に向けて、検討すべき就業条件を5つ解説します。それぞれの特徴をチェックし、自分に合いそうなものを探してみてください。
①リモートワークで働ける
通勤不要で、好きな場所での仕事が可能なリモートワークは、現代の代表的な働き方です。
「精神的な問題で通勤するのが厳しい」「オフィスの人間関係が疲れる」といった悩みを抱える人は、リモートワーク可の会社を探すことでストレスなく働ける可能性があります。
これら以外のリモートワークの特徴は、以下の通りです。
リモートワークの特徴
- 時間を有効に活用できる:
通勤や準備にかかっていた時間を削減し、その時間を趣味の時間や家族との時間に充てられる - 条件によっては時間にも縛られずに働ける:
就業条件によっては、場所だけでなく就業時間にも制限がなく自分のペースで働きやすい - 会社の人間関係を気にせずに済む:
人間関係を気にしすぎず、より仕事自体に集中しやすい
リモートワークは一見働きやすそうに見えますが、裏を返すと、聞きたいときにすぐ聞ける先輩や同僚がいない、時間管理やタスク管理を自分でしないといけないなどのデメリットもあります。
これにより成長が鈍化してしまう可能性がある点に注意が必要です。
これまでの経験で、一人での活動にやりがいを感じなかったり、オンライン授業で集中できなかったりした経験がある人は要注意です。
②フレックス制度が導入されている
決められた時間に縛られず自分のペースで仕事ができるフレックスタイム制は、働き方改革後に広がりを見せた現代的な制度です。
「健康上の問題で朝から活動できない」「私生活と仕事のバランスを大事にしたい」といった時間的な制約に悩む人にとって、フレックス制度は大きな助けになります。
フレックスタイム制があると仕事とプライベートのバランスが取りやすいため、通院などの健康面で不安がある人にもおすすめです。
また、自分の生活リズムを維持しやすいため、決められた時間での就業スタイルで心身に負担がかかっている人は、無理なく働ける可能性が広がります。
フレックスタイム制は、特に、クリエイティブ職や専門職で導入が進んでいます。志望企業で導入されているか事前にチェックしておきましょう。
③副業・複業が認められている
副業・複業(以下「副業」で統一)が認められていると、お金を稼ぎながら自分の目標に必要な事業にも取り組めます。仕事が目標に直結していないと感じてストレスを抱える人にとって、副業の自由が認められていることは大きなアドバンテージです。
また、副業が認められていれば、やりたいことが見つかったときに制限されることなく挑戦できます。現在取り組んでいることを継続しながら収入を増やしたい人も、副業可の企業への就職をおすすめします。
また、本業の収入に加えて副業で収入を増やせる環境は、経済的な自由度を高める重要な要素です。
本業の収入だけでは将来が不安な場合や、今取り組んでいることをやめずに収入を増やしたい人は、副業が認められている企業への就職も視野に入れてみましょう。
前半でお伝えした方法はすぐに安定した収入につながりづらいため、まずは副業として取り組んでみるのがおすすめです。
副業として軌道に乗り始め、安定的に収入が得られると確信できたなら、副業を本業に切り替えてみる方法がリスクが低い賢明な方法といえます。
④福利厚生が充実している
福利厚生は、働く人の生活に大きく影響する重要な要素です。企業を調べる際、福利厚生まで調べておくことで自分に最適な就業条件の企業が見つかる可能性が高まります。
福利厚生
企業が従業員やその家族に対して支給する、給与や賞与以外の報酬やサービス。法律で定められた「法定福利厚生」と、企業が任意で導入する「法定外福利厚生」がある。
おもにチェックすべきは法定外福利厚生で、通勤・住宅手当や追加休暇、健康診断などが一般的です。
「働きたくない」と思った経験がある人は、特に働きやすさを促進する福利厚生があるか事前にチェックしておきましょう。
有給休暇のほかにリフレッシュ休暇の定期的な付与、定期的なメンタルヘルス診断の実施、出社とリモートの併用などの福利厚生は、働きやすさの促進に寄与します。
⑤フリーランスになる・起業する
フリーランスや起業は、自分らしい働き方を実現する有効な選択肢の一つです。この選択には、時間と場所の制約から解放され、自分の裁量で仕事を進められるという大きなメリットがあります。
「働くなら自分の能力を最大限に活かしたい」「誰かに指示されるのではなく、自分で決断して進めたい」と考える人にとって、魅力的な選択となりえます。
ただし、フリーランスや起業は、自己裁量の大きさと引き換えに責任も大きくなる選択肢です。安易に選択するのではなく、自分に十分なスキルとリスク管理能力があるかをチェックしたうえで慎重に判断しましょう。
また、フリーランスは働かずに稼ぐ方法同様に、初期は働く以上に時給換算した収入が低い場合がほとんどです。また、孤独を感じやすい点も似ています。
企業への就職と独立のどちらが自分に向いているかを考え、先を見すえた判断をすることが肝心です。
- 人とかかわるのが苦手なので、フリーランスになろうと考えているのですが、注意すべきポイントはありますか?
安易にフリーランスを選ばず企業に勤めることも検討しよう
人とかかわるのが苦手という理由だけでフリーランスを選ぶと、かえって苦労する可能性があります。
なぜなら、フリーランスの仕事は、営業、ヒアリング、契約交渉、進捗報告など顧客とのコミュニケーションが必要不可欠だからです。
安易にイメージのみでフリーランスを選ぶのは要注意です。企業で働くなかでも、なるべく人とかかわらずにいられる仕事もあります。
業界研究や企業研究を進め、自分に合う仕事を見つけましょう。
実際に始めてみよう! 内定獲得に向けた就活・転職の進め方をステップごとに解説
実際に始めてみよう! 内定獲得に向けた就活・転職の進め方をステップごとに解説
ここまでの解説で、働かずに稼ぐだけではなく「自分に合った仕事で稼ぐ」を視野に入れることで、より自分に合った仕事との向き合い方が見つかるとわかったのではないでしょうか。
実現が難しい「働かずに稼ぐ」ではなく、まずは自分に合った職業を探してみることで悩みが解決することも多くあります。
この項では、実際に自分に合った職業に就くための就活・転職ステップを詳しく紹介します。
以下をチェックして、本格的に就活・転職に向けて動き始めましょう。
①就活のスケジュールを立てる
最初に取り組むべきは、具体的な就活スケジュールの設定です。就活・転職活動は準備も含めて通常3〜6カ月程度かかるため、「とりあえず始めてみよう」という姿勢では、効率的に進められない可能性が高いです。
特に転職活動は、目標の転職時期を定めないまま活動を続けると、現在の仕事との両立で体力的・精神的に消耗し続けます。
精神的に追い詰められているときに先の見えない転職活動が入ってくると、働くことへのつらさが倍増する危険があります。
スケジュールを立てる際は目標の転職時期を明確にし、そこから逆算して活動期間と取り組みを定めましょう。
全体像を把握してから就活を始めることで、漠然とした不安に苛まれるリスクを下げられます。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業と低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみよう!
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
②徹底的に自己分析をおこなう
自己分析は、ただ過去の経験を振り返るのが目的ではなく、自分の価値観や考え方を明確にし、自分でも気づいていなかった自分を見つけ出す作業です。
自己分析は、以下の順でおこなうのがおすすめです。
自己分析の7ステップ
- 「努力したこと」など掘り下げるテーマを1つ決める
- 過去の経験からテーマに関するシーンをピックアップする
- それぞれの経験を「なぜ」で深掘りをしてエピソードを具体化する
- 複数のテーマで①~③を繰り返す
- 複数テーマの分析内容を整理して共通点や異なる点を探す
- 過去と現在の自分をもとに将来像(ビジョン)を考える
- 他人に質問して自分の印象や強み・弱みを整理する
- 今の仕事に対して漠然と嫌気が差し、転職を検討しています。理想の転職を実現するには、どうすれば良いでしょうか。
丁寧な自己分析をすることで納得のいく転職を実現できる
ご自分の中でなんとなく感じている通り、「なんとなく今のやっている仕事が嫌だから」という状況で転職しても満足のいく内容にはならないでしょう。
これは、良い仕事に就けないという意味ではなく、自分の内面が変わっていないために環境を変えたとしても、また同じ点で不満に感じる可能性が高いという意味です。
この問題を防ぐには、自己分析が非常に有効です。
最初に感じた違和感である「漠然となんか嫌だな」という気持ちを軸に、そこから少しずつ嫌悪感を抱いた理由を掘り下げて考えていきましょう。
丁寧に自己分析をおこなうことで原因がはっきりし、自分にとって理想の状態がなんなのかがわかるようになってきます。
それをもとに行動すれば「納得できる転職」につながる可能性がグッと高まります。
自己分析についてより詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。すぐに取り組めて内定に直結する深い自己分析をおこなう方法を解説しています。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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③自分に合う企業をなるべく多くリストアップする
自己分析の結果を踏まえて、自分に合った企業を幅広くリストアップすることが次のステップです。
リストアップの段階では可能性を狭めすぎず、興味のある企業を幅広く候補として検討しましょう。条件を絞りすぎると自分に合う企業がほとんど見つからないこともあるため、まずは絶対に譲れない条件のみをリストアップして、それをもとに絞り込みましょう。
自分のスキルや経験が活かせる業界を中心に、興味のある分野も含めて幅広く検討します。前述の福利厚生や就業条件なども視野に入れ、企業をリストアップするのがポイントです。
また、多くの人が条件をもとに選びますが、リストアップの際には、その企業の哲学や理念もチェックしましょう。哲学や理念は企業の雰囲気に大きく影響します。後悔しないためにも必ずチェックしておいてください。
④実際にエントリーする
企業へのエントリーは、就活・転職を進める重要なステップです。仕事内容や会社の雰囲気、就業条件をチェックして、自分に合う会社を中心にエントリーしましょう。
エントリーする企業が多すぎると対策に時間を取られ、体力的な負担が大きくなります。一方、エントリー数が少なすぎるとチャンスが減り、精神的な負担が大きくなりがちです。
志望する企業にはもれなく応募できて、なおかつ一社ずつの対策が疎かにならない数を見極めましょう。
魅力的なエントリーシート(ES)を作成するポイントは、以下の通りです。
ESを差別化するポイント
- 自分ならではの視点、経験を織り交ぜて記述し、独自性を出す
- 企業ごとに表現や協調するポイントを変え、求める人物像に合致する部分をアピールする
- 自分だけではなく、第三者の意見を織り交ぜて客観性を担保する
魅力的なESを作成するためのポイントは、以下でチェックしてください。採用される志望動機の作り方をステップごとに詳しく解説しています。
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⑤面接対策などで選考に備える
面接は、就活の中心ともいえる自分をアピールする重要な機会です。少ない機会をものにするためにも、万全の対策を講じたうえで臨みましょう。
面接でうまく受け答えできるかは、事前準備にかかっています。ここまで紹介した徹底的な自己分析に加え、的確な企業分析、面接対策ができているかで結果は大きく変わります。
具体的には、以下の対策をおこなっておきましょう。
面接対策ですべきこと
- 想定質問への回答準備:
自己PRや志望動機、長所・短所などの定番質問への回答はもちろん、企業が求める人物像に関する質問されそうな部分への答えを用意しておく - 形式別の面接の練習:
個人面接、グループ面接、グループディスカッションなど、さまざまな形式に慣れておく - 非言語コミュニケーション力の向上:
姿勢や表情、声のトーン、目線など言葉以外のマナーを理解し、適切な振る舞いができる状態にしておく
面接対策だけでなく、筆記試験の対策や企業独自の選考への対策も忘れずにおこなってくださいね。
就職活動の具体的な流れや取り組み方は、以下の記事もチェックしてみてください。事前にチェックしておけば、不安なくスムーズに活動を始められます。
面接の質問
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- 好きと得意がマッチしているかを慎重に見定める
- 既卒だからこその強みを活かす
- 抱え込まずに友人や就活のプロに相談する
ここまで、仕事がつらいと感じる人がストレスなく稼ぐための仕事の探し方や、転職までの具体的なステップを解説してきました。
自分がつらいと感じる本当の理由を見極め、それに応じた対処法を試すことで、より理想的なキャリアを形成できます。
この項では転職を見すえている人に向けて、転職時の注意点や押さえておくべきポイントを解説します。
キャリアコンサルタントのアドバイスも交えて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
好きと得意がマッチしているかを慎重に見定める
就職活動では、「好きなこと」と「得意なこと」の両方を満たす仕事を探すことが重要です。前述の通り、この2つに加えて「自分の価値観」が交わる領域が、自分にとっての適職であるためです。
退職理由として職場環境や会社の方針ではなく、仕事自体が合わないと感じる人も多くいます。
「好きだから続けられる」と思って選んだ仕事でも、実際にはスキルや適性が合わずに苦労するケースは少なくありません。自分が打ち込めるだけでなく、力を十分に発揮して企業に貢献できなければ納得感を持って働くのは難しいです。
職業を選ぶ際は過去に熱中したものや成果が上がったものなども考慮に入れ、自分が打ち込める業種・職種を選びましょう。ここを疎かにすると、転職後も似た問題に悩まされる羽目になります。
自分の「好き」と「得意」を冷静に分析することで、より充実した生活への第一歩を踏み出せるはずです。
- 自分の「好き」や「得意」がどうしても明確になりません。なんとなく惹かれるものや、今の会社での経験が活かせる企業を選んでも良いでしょうか?
感覚的な部分を言語化して企業を選ぼう
「なんとなく惹かれる」や「経験が活かせる」で企業を選んでしまうと、不満がある今の状況を繰り返すだけになる可能性があります。
そのため、しっかりと自己分析をおこない「なんとなく」の部分を具体的にしたり、現職の経験を活かしてどうなりたいのかを明確にしたりする必要があります。
自分のことは自分ではわからないものです。自分が当たり前にできていることが、実は人よりも「得意」だということもあるのです。
もしも自己分析に行き詰まってしまったら、エージェントやキャリアカウンセラーなど、プロの力を借りることをおすすめします。対話や質問から見えてくることが、きっとあると思いますよ。
既卒だからこその強みを活かす
社会人経験は、就職活動において大きなアドバンテージとなります。新卒ではないことを悲観的にとらえず、以下を強みとしてアピールするのがおすすめです。
既卒がアピールすべき要素
- 基本的なビジネスマナー:
社会人としての基本的な振る舞いや言葉遣いが身に付いていること - 業務フローやビジネスにおける常識への理解:
こまめな報告・連絡・相談の重要性や締切管理の基本を理解し、徹底できること - 組織としての仕事の進め方への理解:
チームワークの重要性や、職場でのコミュニケーションの取り方への理解度の高さ
これらの経験をESや面接でアピールすれば、既卒はむしろポジティブな要素として機能します。
既卒で就活を絶対に成功させたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。既卒がストレスを抱え込まずに就活を成功させるポイントを徹底解説しています。
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既卒の就活を確実に成功させる5箇条! ストレスなく進める秘訣
既卒の就活は大変な面もありますが、スムーズに進めるコツがあります。この記事では、既卒の就活を乗り越える5箇条や就活の進め方、就活での注意点をキャリアコンサルタントが解説します。コツを押さえて既卒の就活を諦めずに成功させましょう。
記事を読む

抱え込まずに友人や就活のプロに相談する
過度なストレスを抱え込んで挫折しないためにも、就職活動の悩みは一人で抱え込まず、積極的に相談することが肝心です。
「周りも頑張っているから、自分も一人で何とかしなければ……」と思い込みがちですが、割り切って人に相談するほうが良い結果につながる場合が多いです。適切なアドバイスを得ることで、効率よく就活を進められます。
友人や家族に相談しづらい場合は、以下のサービスを活用することで、就職活動をスムーズに進められます。
おすすめの相談先
- 就職支援サービス:
就活のプロが準備から内定後の手続きまでを支援してくれるサービス - 転職エージェント:
自分の経験やスキル、希望の条件をもとに最適な求人を紹介してくれるサービス - 厚生労働省などの相談窓口:
働く人の悩みを聞き、問題解決に向けて一歩を踏み出すサポートをしてくれる窓口
相談することで新たな視点や情報が得られ、より良い選択ができる可能性も高まります。
良いアドバイザーがいるかどうかという視点でサービスを選ぶことはとても重要です。
どれだけ優遇を受けられるサービスでも自分の気持ちに寄り添って話を聞いてくれなければ意味がありませんし、安心感も得られません。
「この人に相談してよかった」と思える人がいるかどうかで判断することをおすすめします。
「働かずに稼ぐ」ではなく「自分に合った仕事でストレスなく稼ぐ」を実現しよう!
この記事では働かずに稼ぎたいと考える人に向けて、働かずに稼ぐ具体的な方法やその難しさを解説しました。
自分の本当の願いが「ストレスなく働ける職場で仕事をしたい」であると気づければ、働かずに稼ぐといったリスクの高い方法ではなく、自分に合った仕事を見つけるための行動ができるはずです。
記事後半で紹介した自分に合う仕事の見つけ方や転職の進め方を頭に入れたうえで、まずは自己分析からおこなってみてください。
本当に自分に合った職場を見つけ、ストレスなく働ける環境への転職を成功させましょう。
アドバイザーコメント
吉田 隼人
プロフィールを見る一度働かずに稼ぐ方法にチャレンジしてみるのも方法の一つ!
働かずに稼ぐことを目指すこと自体は、個人的には悪いことではないと思います。記事で解説したとおり、投資やアフィリエイトブログ、デジタルコンテンツや動画配信に挑戦したいと思ったら、ぜひチャレンジしてみてください。
投資には元手が必要ですし、それ以外の稼ぎ方でも圧倒的な行動量が必要となるため、働かずに稼ぐことの難しさや大変さが実感できると思います。
その経験をした後でも、自分に合った仕事を見つけていくのは遅くはありません。
焦らず少しずつ自分を理解することで自分に合った仕事を見つけられる
自分に合った仕事を見つけるためには、まず「自分」を知ることが大切です。
強みや、やりがいといったポジティブな側面はもちろん、弱みやコンプレックスといった向き合いたくないこと、苦手なこと、恥ずかしいことなどのネガティブな事柄に対してもしっかりと向き合っていく必要があります。
そうすることで、本当に自分に合った仕事が見つかります。
また、自分に合った仕事は、一朝一夕で答えが出るものではありません。試行錯誤を繰り返すなかで徐々に見つかっていきます。焦らずに、自分自身を信じながら目の前の問題に向き合ってみてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mifuyu Furihata〇23年間の企業勤めを経て、独立後は企業での採用・育成コンサルティングや研修に従事。個人向けの就活支援セミナーやキャリア相談における、個々の「強み」の掘り下げに定評がある
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
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