この記事のまとめ
- リクルーターとは企業によってさまざまな役割を持つ社員
- リクルーター制度を上手く活用するならリクルーターの立場を見極めることが重要
- リクルーターと接するときの注意点
リクルーター面談の案内が届き、そもそもリクルーターとは何だろうと疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。「リクルーターってどういう人?」「何を話せば良いの?」と戸惑う人もいると思います。
リクルーターとは、あなたの協力者でも評価者でもあり、企業によってその役割はさまざまです。あなたが受ける企業のリクルーターの役割を見極めて、リクルーター制度を上手く活用しましょう。
記事では、キャリアアドバイザーの平井さん、遠藤さん、小峰さん、マナー講師の樋口さんとともに、リクルーターの特徴や活用方法、良い情報を仕入れられる質問を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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リクルーターとは? 付き合い方を見極めれば納得のいく就活ができる!
リクルーターとは、企業によってその役割は異なります。ある企業では面接官とほとんど同等の役割を担い、ある企業では学生に企業の魅力付けをおこないます。リクルーターに呼び出されたら、どんな対応をすべきか状況ごとに考えると、より有効にその機会を活かすことができます。
記事では、まずリクルーターの特徴を徹底的に解説します。リクルーターの役割、目的、リクルーター制度についてしっかり理解しましょう。そのうえで、リクルーター制度の効果的な活用方法を説明します。企業ごとにリクルーターの役割を見極めつつ参考にしてくださいね。
リクルーター制度を利用することによるメリットは多いですが、気を付けなければならない点もあります。最後に解説する注意点も踏まえ、上手く活用し就活で成功を収めましょう。
リクルーター制度を活用したリクルーター面談については、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せて確認してくださいね。
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リクルーター面談の実態は? おすすめ逆質問30選と必須準備を解説
リクルーター面談は選考の一環です。リクルーター面談を実施する目的を理解し、対策を進めましょう。この記事ではリクルーター面談を取り入れている業界や必須準備、突破するための心構えなどについてキャリアコンサルタントが解説します。
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リクルーターとは
リクルーターとは
recruiterという名の通り、採用をおこなう社員であり、業務は幅広い。主に、自社にマッチすると思われる学生を集め、企業の魅力付け、選考、内定まで、内定後のフォローの役割を持つ
リクルーターとは、採用活動を担う人のことであり、基本的には入社までの学生のサポートをします。
人事部の採用担当者が対応する場合もあれば、現場の社員が担当することもあります。
リクルーターに接触するタイミングもさまざまで、書類選考後やインターンシップ後に面談の案内が来ることがあります。イベントに参加した際に、氏名などのプロフィールを登録しますよね。その情報をもとに、めぼしいと思われる学生に対して、リクルーターが接触を図るのです。
リクルーターの役割
リクルーターの役割
- 企業とマッチ度の高い人材を効率的に集める
- 自社理解を促進させる
- 採用したい学生を選ぶ
- 入社までのサポートや囲い込みをおこなう
- 内定辞退を防ぐ
リクルーターの役割は企業によってさまざまですが、大まかな部分では共通しています。ここからは、リクルーターの役割を、流れに沿って解説します。リクルーターから案内があった際には、どんな目的を持って連絡をしているのかぜひ参考にしてくださいね。
①企業とマッチ度の高い人材を効率的に集める
リクルーターは、自身の出身大学の後輩やインターンなどで優秀な成績を上げた人などに面談の案内をおこなうのが一般的です。
ただ闇雲に応募者を集めるよりも一定の基準を設けて学生を集めた方が、自社とのマッチ度の高い人材を効率的に集められることは簡単に想像できるでしょう。
特に大企業などでは、採用の効率化のために、マッチ度の高い学生にリクルーターが目星をつけて選考の案内をしています。
採用繁忙期には企業はたくさんの学生と接する必要がありますが、人事部社員だけでは接触できる学生数に限度があります。
リクルーターを設置することで接触できる学生を増やすことができ、一定期間内に選考を終えられるので、結果的に効率が上がると考えられます。
②自社理解を促進させる
リクルーターから面談の案内が届いたら、カフェやオフィスなどで面談がおこなわれます。面接とは異なり、リラックスした雰囲気でおこなわれることが多く、リクルーターはざっくばらんに企業のことを説明します。
面接や説明会では、詳しく企業の話をすることができなかったり、学生のすべての疑問を解消することは難しいですが、リクルーター面談では、学生の理解度を考慮しながら話を進められたり、一つひとつの疑問に向き合うことが可能です。
リクルーターは、自社の理解を深めてもらい、エントリーや入社の判断材料にしてもらおうとしているのです。
説明会では多くの学生に向けて自社のことを一通り話さないといけないため、薄く広い説明となります。リクルーター制度は企業発のOB・OG訪問のようなもので、実際に働く人の声を間近に聞いて自社を理解してもらいたいということで実施されています。
③採用したい学生を選ぶ
リクルーター面談は選考に関係ないケースが多くありますが、面接と同様に評価し、採用したい学生を選ぶこともあります。リクルーター面談を通じて、本選考を受けてもらう学生を見極めたり、早期選考に案内をすることがあるのです。
選考と同等の意味を持つ面談であれば、評価されなければ、その後の選考を通過することがややハードになる傾向にあります。
- 選考に関係ないと言われても、リクルーターが評価者としての役割を担っている可能性はあるのでしょうか?
今後の評価者に情報共有されることはある
リクルーターが選考評価のための情報収集の役割を担っていることはあるかもしれませんが、評価者としての役割を担っていることはあまりないと思います。
そのためあまり身構える必要はないかと思いますが、印象が良くないとその特徴が情報として、評価者へ上がっていく可能性はありますね。態度や姿勢はしっかり意識して臨みましょう。
④入社までのサポートや囲い込みをおこなう
自社とのマッチ度が高く、入社してほしいと感じられる学生がいれば、入社までのサポートや囲い込みをおこなうことになります。入社にあたり不安に感じることを面談や電話にて定期的に解消するのです。
優秀な学生はどの企業からも人気が高く、早期に囲い込まなければ確保が難しくなります。そこで、リクルーターが手厚くフォローし、良い人材を自社につなぎとめようとしているのです。
- リクルーターがサポートや囲い込みをおこなうということは、一度リクルーター面談を受けたら、電話などを何度も受けることになるのでしょうか?
メールでのやり取りがほとんどであり、丁寧に対応しよう
電話で連絡がくることもありますが、通常はメールでのやりとりが多いです。リクルーターも普段は業務についているので、むしろ電話には出られないこともあり、メールがメインになると考えましょう。
リクルーターは優秀な学生を早期に絞り込む役割をもっていますから、何度も連絡が来ることは選考に残っている可能性を意味します。リクルーターからの連絡にはビジネスマナーを守って、丁寧に応対しましょう。
⑤内定辞退を防ぐ
採用活動に多大なコストをかけている企業にとって深刻なのが、内定辞退のリスクです。就職みらい研究所の就職白書によると、採用予定数を100とした場合、内定辞退者の数は76に上り、各社辞退者を出さない工夫が必要となっています。
そこで内定辞退を防ぐために、内定を出した後もリクルーターが手厚いフォローをおこない、学生を確保しようとしています。
リクルーターは、定期的に連絡を取ったり面談をすることで、学生が抱える不安や悩みに寄り添い、最終的には安心して入社を決めてもらおうとしているのです。
リクルーター制度の目的
リクルーター制度の目的
- 幅広い学生へのアプローチ
- 優秀な学生の発掘
- 学生の疑問の解消
- 学生の人柄への理解度を高める
- 学生の志望度アップ
- 選考
リクルーターを用いたリクルーター制度は、さまざまな目的で運用されています。リクルーター制度の目的を意識すれば、リクルーター面談への臨み方がイメージしやすくなります。
ここからは、リクルーター制度の6つの目的を解説するので、参考にして、どのような臨み方がふさわしいか考えましょう。
①幅広い学生へのアプローチ
学生からの応募を待っていては、優秀な学生を確保することが難しいケースがあります。そこで、企業側からリクルーターが学生に働きかけることによって、今まで自社に目を向けていなかった学生にも興味関心を抱いてもらうことが可能になります。
選考に応募するのはハードルが高いと考える学生にとって、リクルーター面談は参加しやすく感じられるのではないでしょうか。
企業によっては数十人のリクルーターが設定され、幅広く多くの学生にアプローチすることを目的としています。
②優秀な学生の発掘
リクルーターは、会社説明会の参加者や、大学の後輩などから学生をピックアップします。特に有名大学ではリクルーター制度が活用されることが多く、効率的に優秀な学生を発掘することができるのです。
リクルーターは大学の先輩だったり、年が近かったりするので、まだ社会人に距離を感じる学生からすると、親近感と安心感を覚えやすいですよね。
そのような特徴から、リクルーターは学生と会社とのつながりを作りやすいので、優秀な学生を発掘しやすいというメリットがあります。
③学生の疑問の解消
企業ホームページ(HP)や説明会では、得られる情報が限られており、企業を深く理解することは難しいです。面接でも、質問できる時間は限られているので、なかなか深くを知ることはできません。
そこで、リクルーター面談というカジュアルな場で学生が聞きたいことを聞ける環境を作り、学生の疑問を解消しようとしています。
現場社員がリクルーターとなっている場合は、仕事のやりがいや大変さなどリアルな情報を得られることも多くあります。企業側は、学生が会社を深く理解し、自社とのマッチ度を確かめてほしいと考えているのです。
公開情報ではわからないことや、面接の場での逆質問だけでは聞き切れないことがありますね。
そこで企業側はリクルーター面談を通して、少しリラックスした場でじっくり話し合い、学生の疑問や不安を解消し、納得して自社を選んでもらいたいと考えています。
④学生の人柄への理解度を高める
リクルーター面談での学生との対話を通じて、企業側は学生の人柄も深く理解することができます。面接のようなかしこまった雰囲気の中では、学生の素の人柄はなかなか見えにくいです。
そこで選考よりカジュアルな雰囲気のリクルーター面談を通して、学生の人柄を感じ取り、自社とマッチするか確認しようとしているのです。
たとえば、穏やかな雰囲気を大切にしている社風であれば、協調性の有無や気配りがあるかなどが見られることとなります。
長所が気配りである人は、こちらの記事を参考に、面接における自己PRでアピールしてみましょう。
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自己PRに気配りを選ぶならアピールのコツがあります。自己PRで気配りをアピールするときに役立つ経験や面接のコツ、気配りの自己PRが評価されやすい業界・職種などをキャリアコンサルタントが解説します。例文も紹介するので参考にしましょう。
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⑤学生の志望度アップ
現時点では自社を志望していない学生にも、リクルーターが直接アプローチし、企業の魅力を伝えることで、企業に関心を抱いたり、志望度が上がったりすることが見込まれます。
また、まったく接したことがない企業よりも、接触回数の多い企業に親しみを感じる人は多いのではないでしょうか。リクルーター面談を通して、何度も学生に接触することで、自然と好感を持ってもらい、志望度アップすることを目的としているとも考えられます。
⑥選考
経団連が定める就職活動のスケジュールでは、6月から選考開始となっています。しかし、優秀な学生を確保するためには、企業は、他社に先駆けて選考をおこなわなければなりません。
そこで、面接とは言わずに、リクルーター「面談」という形式を取り、実質の選考をおこなう企業が増えています。
この場合リクルーターは学生1~3名を相手に、志望動機や自己PRなどを質問します。ここで評価されなければ次の面談や面接の案内をもらうことはできず、その企業への切符を逃してしまうのです。
リクルーター制度を採っている会社が多いのは、金融・銀行業界です。リクルーター制度の目的は質の良い学生を多く集めて自社の志望度を上げることなので、これからも広くおこなわれるとみておくのがよさそうです。
リクルーター制度を利用する流れ
企業の情報を深く知ることができ、時に選考にもなるリクルーター制度、ぜひ受けたいですよね。しかし、残念ながらリクルーター面談に自らオファーすることはできません。
ここからは、リクルーター制度を利用する流れを解説します。どんなタイミングで参加することができるのかチェックし、活用のイメージを膨らませましょう。
①応募書類の提出・もしくはセミナーへの参加
まずは履歴書やエントリーシート(ES)などの応募書類を提出するか、もしくは説明会、セミナー、インターンなどに参加します。そして企業側が、プロフィールや特徴などからリクルーター面談をする学生をピックアップします。
少しでも関心がある企業であれば、まずはイベントに参加することが重要といえます。自らリクルーター面談にオファーすることは基本的にはできないので、リクルーターと接触したいのであれば、まずは学生側から企業に認知してもらう必要があるのです。
- 書類やセミナー時には、企業側は何を見てリクルーター面談の案内を出していますか?
自社のビジョンや風土にマッチするかを見て案内を出している
企業側は、自社のビジョンや風土にマッチングする人材を求めています。
そのため、自社のビジョンや風土に共感してくれそうな人材を、書類やセミナー時の特徴などからピックアップしていくことが多くなると思います。
まずは自分の特徴を自己PRなどでしっかりアピールすることが大切ですね。
②リクルーターから学生に連絡
学生をピックアップしたうえで、リクルーターが学生に連絡します。メールの場合も電話の場合もあり、電話は非通知設定にされていることがあるので、連絡が来たら必ず出るようにしましょう。そこで日程をすり合わせ、当日指定された場所に向かうことになります。
書類選考や何らかのイベントに参加した後は特に、企業からの連絡に注意しておきましょう。
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リクルーター制度を利用した学生の割合
リクルーター制度はどれくらいの学生が利用できるのでしょうか。ディスコの2020 年卒「リクルーターとの接触経験」によると、2020年卒者のリクルーター面談経験者は約48%と半数を占めており、それだけ多くの学生が参加しています。
企業のイベントに参加する機会が多ければ、それだけ得られる情報も多くなります。他の学生と差をつけられないためにも、リクルーター面談の案内が来たら積極的に参加しましょう。
特に、以下の業界はリクルーターとの接触が多くあり、企業からの案内を見過ごさないようにしてくださいね。
リクルーターとの接触が多い業界
- 銀行業界
- 自動車・輸送用機器業界
- 建設・住宅・不動産業界
- 情報・インターネットサービス業界
- 保険業界
どんな人から話を聞ける? リクルーターに選ばれる社員の特徴
リクルーターに会ったとして、本当に有益な情報を得られるのか疑問に思う人もいるかもしれません。
しかし、リクルーターは企業から選ばれた人であり、その人から得られる良い情報は多くあります。
ここからは、リクルーターに選ばれる社員の特徴を解説します。リクルーター面談に臨む前に把握したうえで、質問したいことをイメージしましょう。
①学生と年齢が近い
学生との年齢が近く、親しみやすい人がリクルーターに選ばれるケースは多いです。基本的にリクルーター面談は面接ではなく、カジュアルな機会として設定されるため、学生が話をしやすい若い社員が設定されることが多いのです。
学生の気持ちを覚えている入社1年目から、業務に慣れた5年目までの社員がリクルーター社員になることが多くあります。
②会社の魅力を効果的にアピールする力がある
愛社精神とプレゼンテーション能力があり、会社の魅力を上手くアピールできることもリクルーターの要素の一つです。
企業の理念やビジョンに強く共感し、仕事に誇りを持っている社員は、生き生きと企業の魅力を語ることができます。その様子に惹かれる学生も多いでしょう。
加えて高いプレゼンテーション能力があれば、企業の強みを最大限に伝えることができ、学生の志望度を高められるため、そのような特徴を持つ社員がリクルーターであることが多いです。
③企業の模範社員である
「あの人みたいになりたい」。そう感じる社員がいると、企業への憧れを持ち、志望度が上がりますよね。そこで、評価され、活躍している社員がリクルーターになるケースが多いです。
企業ごとに「求める人材像」が設定されていますが、それにマッチする社員はリクルーターに選ばれる傾向にあります。
ただ場合によっては、人材確保の観点から、リクルーターの稼働数を優先し、リクルーター一人ひとりの質が高くないこともあります。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見るリクルーターの多くに共通する特徴はコミュニケーション力の高さ
企業にとって学生は未来の仲間であり、入社しなかったとしても取引先や顧客になる可能性のある人です。
営業担当者が顧客の前に会社の代表として出向くのと同様に、リクルーターは会社の代表として学生の元へ送り出されてきます。よって、コミュニケーション能力の高さが重要になります。
どんなリクルーターを相手にも素直に自分のことを話し疑問を解消しよう
同じ企業のリクルーターにもさまざまなタイプの人がいます。
人当たりが良く、話をよく聞き引き出してくれる質問上手な人、仕事の内容や会社についてわかりやすく解説してくれる人、先輩社員として親身になってくれる人、採用の目線でアドバイスやフィードバックをくれる人、自身のやりがいや夢を語ってくれて一緒に働きたいと思えるような人などです。
積極的で明るい人もいれば、穏やかで控えめな人もいるかもしれません。
どのような人が面談相手になるかわかりませんが、いずれも学生の皆さんのために採用活動に携わっている人なので、皆さんは素直に自分自身のことや考えを話し、疑問に思っていることをたずねるというスタンスで有意義な面談の時間を過ごしてください。
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リクルーター面談に参加すべき? 活用するメリット
リクルーター面談は選考ではないケースも多く、評価に影響しないのであれば参加しなくて良いのではないかと感じる人もいるかもしれません。
しかし、参加することによる大きなメリットがあり、迷ったら行くべきといえます。
ここからは、リクルーター面談に参加するメリットを解説するので、参考にして活用を検討しましょう。
深い企業理解を得られる
リクルーター面談は、学生が気になることを聞ける場であり、深い企業理解を得ることが可能です。面接や説明会では、深掘りして質問できなかったり、本当に気になることは質問できない人もいるのではないでしょうか。
リラックスした雰囲気で、社員との対話を通して企業理解を深められるため、本当に自分に合う会社なのか、しっかり確かめることができます。
そうすることで、入社後に企業とのミスマッチを感じるリスクも防ぐことができるのです。
リクルーターは、皆さんに自社の魅力を伝えるのが役割の一つです。HPや会社説明会では出てこない、社員目線の会社情報を持っています。
ただ漠然と面談に臨むのではなく、企業研究をしっかりして質問を作って臨みましょう。辛口質問も大丈夫です。質問は自社への関心の表れなので、じっくり答えてもらえるでしょう。
選考を有利に進められることがある
リクルーター面談に参加すれば、社員とのコネクションができます。そこで、ほかの社員につなげてもらったり、非公開のインターンを紹介してもらうなどして、就活を有利に進められることもあります。
また、リクルーターからの評価が良ければ、早期選考への案内をもらうこともできるなど、選考を有利に進める切符を手にすることも可能です。
さらに、たとえ早期選考などにつながらなかったとしても、リクルーター面談で深い情報を得ることで、他の学生よりも深い企業知識をつけられるため、それを用いて選考でアピールすれば、差別化につながります。
リクルーター面談の案内が来たら、基本的には断らずに、参加しておくことをおすすめします。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るリクルーター面談は社会人として成長できる第一歩になりうる
リクルーター面談に参加する他のメリットとしては、リクルーターというリアルな社会人と接することで自身の成長につながる点があると思います。
企業は学生のスキルや能力を評価していきますが、その人柄や人格もしっかり評価していきます。なぜなら、スキルや能力はそのときの断面であり、社会人としてそこから自己成長していく人材が欲しいからですね。
その人柄や人格を見て、将来への成長性やポテンシャルを評価するのです。そして、人柄や人格というのは、さまざまな経験や多様な価値観との触れ合いの中で育まれていきます。
案内が来たら積極的に参加し成長の機会を掴もう
リクルーターという普段は接することが少ない社会人との面談は、貴重な経験であり、多様な価値観に触れられるチャンスにもなるでしょう。このような機会があると成長できます。
よって、リクルーター面談の案内が来たら、貴重な機会を得たと思って積極的に参加し、ぐんぐん成長していきましょう。
リクルーターを通して選考を行うと一般選考に比べ比較的少ない工程で内定に繋がることがあります。以下の記事では就活であっさり内定をもらう方法と注意点をまとめているので参考にしてみてください。
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就活であっさり内定をもらいたい人必見の10の方法! 注意点も解説
就活であっさり内定を獲得する方法や、あっさり内定をもらった企業に就職して良いのか、キャリアコンサルタントと解説します。就活に苦心している人、逆にあっけなく終わり不安に思っている人はぜひ参考にしてくださいね。
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付き合い方を見極めることが重要! リクルーターの活用方法
リクルーター制度を活用するメリットは大きいですが、案内が来たからといって何も考えずに参加するのは危険です。リクルーターは、基本的には学生の協力者となりますが、そうでなく、評価者としてあなたをチェックしているケースもあります。
まずは就活口コミサイトなどでリクルーター面談での選考の有無を把握しておきましょう。そのうえで、ここから解説する選考がない場合、ある場合の活用法を参考に、効果的にリクルーターと付き合いましょう。
選考のどの段階でコンタクトしているかによってリクルーターの立場や役割は変わってきます。
正式な選考開始前であれば一次面接に向けての感触を探っているかもしれません。選考が進んだ段階であれば入社意欲を高めるための魅力発信という役割を担っていることが多いです。
選考がある場合リクルーターは面接官! しっかり対策しよう
「〇〇社のリクルーター面談は実質面接のようだ」「評価されているらしい」などの口コミがあれば、リクルーターは面接官である可能性が高いです。そのため、油断せずにしっかりと準備して臨む必要があります。
ここからは、選考がある場合のリクルーターとの付き合い方を解説するので、参考にして対策してくださいね。
①面接と同等の質問対策をおこなう
リクルーター面談といえど、選考がある場合は面接と考えましょう。そのため、面接で聞かれる質問を想定し、それに対する回答を準備する必要があります。
特に質問されるのは、志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)です。最低限この3つは対策をしてリクルーター面談に臨みましょう。
面接の場で想定される質問はこちらの記事で解説しているので、参考にして対策をしてくださいね。
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面接の質問150選! 回答例から答え方まで質問対策を完全網羅
面接の質問に回答するためには、事前準備が重要です。面接でよく聞かれる質問と回答例に加えて、質問に答えられない時の対処法についてもキャリアコンサルタントが解説します。伝え方を意識して、面接の質問対策をしましょう。
記事を読む
また、服装や入退室の動作、言葉遣いなど、面接と同様にマナーも見られています。今一度、動作が頭に入っているか、身だしなみに清潔感があるかなど確認しておきましょう。
面接で必要なマナーはこちらの記事で解説しています。ここで解説している内容に留意して、リクルーター面談に臨んでくださいね。
関連記事
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
面接のマナーは合否をわける重要要素。念入りな対策が欠かせません。面接時の一連のマナーから身だしなみのマナーまでキャリアコンサルタントが徹底解説します。集団面接やWEB面接のマナーも紹介するので、参考にしてください。
記事を読む
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
②アピールにもなる逆質問を用意する
リクルーター面談の最後に「質問はありますか」と聞かれることがありますが、ここでは本当に気になることというよりも、アピールにもなる逆質問をすると、よりあなたの印象が強く面接官側に残ります。
たとえば、「仕事内容を教えてください」よりも、「仮に入社した場合いち早く活躍したく、入社前につけておくべきスキルなどがあれば教えてください」という質問の方が、前向きな姿勢のアピールになりますよね。
熱意や強みのアピールにつながるような逆質問をおこなって、念押しであなたの魅力を伝えましょう。
「質問はありますか?」と聞かれたときにアピールにつながる質問も含め、効果的な質問の例はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて確認してくださいね。
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面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開
面接の最後に聞かれる「質問はありますか」、いわゆる逆質問は、評価を左右する対策必須の質問。逆質問に回答するための準備や回答例、NG行動などについてキャリアコンサルタントが解説します。面接の「質問はありますか」で周りと差をつけるコツも紹介するので、参考にしてください。
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アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るリクルーター面談で入社の決め手となる材料を集めよう
リクルーターは学生と企業の相互理解を深めたり、欲しいと感じた人材が無事選考を通過するようサポートしたりもしますが、制度自体は企業の採用活動の中の仕組みなので、多かれ少なかれ、リクルーターも選考に影響力があると思って臨みましょう。
企業は採用プロセスを通じて、学生が自社への志望度を上げるようにかかわります。そうすることで内定後の辞退を防ぐためです。
自己理解と企業研究を徹底し志望度や入社後の希望をアピールしよう
逆に言えば、リクルーターとの接触を通じて応募企業への志望度が強くなっていることを、リクルーターに理解してもらう必要があるということです。会社のこと、仕事のこと、会社生活のこと、将来のキャリア見通しなど、応募先を好きになるための情報をリクルーターから聞き出しましょう。質問力がカギになります。
良い質問は十分な自己理解と企業研究から生まれます。聞き出した内容を自分のやりたいことや将来の夢、希望する働き方などに結び付けて、さらに志望度が高まったこと、入社したら取組みたいことなどをアピールしてみましょう。
選考がない場合リクルーターは協力者! この機会を選考に活かそう
選考がないとわかれば、リクルーターはあなたの就活をサポートする協力者です。気になる疑問を素直にぶつけ、企業の知識を得たり、就活のアドバイスをもらいましょう。
ここからは、リクルーターという協力者を得た絶好の機会を、しっかりと活かすための方法を解説します。しっかり確認して、就活をスムーズに進めましょう。
①選考や入社に必要な情報をまとめ質問を準備する
まずは、企業の選考を突破するためや、入社を決めるために必要となる情報を集めましょう。
そのためには、最初に自己分析をして企業選びの軸を定めましょう。そうすることで、自身が企業に求めることがわかります。そのうえで、それにマッチする要素があるのか、企業研究をおこないましょう。企業HPなどを見て、わかる範囲で情報をまとめておきます。
そして、自分で調べてもわからなかったことについて、リクルーターに質問するようにしましょう。リクルーター面談は30分~1時間程度です。限られた時間で有効な情報を得られるように、しっかり準備をしてから質問をしましょう。
「企業選びの軸って何だろう?」「どう見つければ良いの?」そう悩む人もいますよね。この記事では、企業選びの軸の見つけ方や、仮に面接で聞かれたときの回答法を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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意欲が伝わる「企業選びの軸」の回答例50選|見つけ方も解説
企業選びの軸は就活が成功するかどうかを左右する重要な要素です。企業選びの軸の見つけ方や選考でわかりやすく伝えるための構成をキャリアコンサルタントが解説します。例文を交えて解説するので、参考にして就活を成功させましょう。
記事を読む
②親交を深めコネクションを作る
就活は、協力者をできるだけ増やすのも効果的です。1回のリクルーター面談で終わらせるのではなく、親交を深め、コネクションを作ることでほかの社員を紹介してもらうと良いです。
また、リクルーターと仲を深めることで、通常参加できないセミナーを案内してもらえたりすることもあります。
緊張するかもしれませんが、仮に入社すれば先輩社員になるので、今のうちから親交を深めるに越したことはありません。もちろん社会人としての礼儀は守りつつ、固くなり過ぎずに距離を詰めれば、就活を突破するためのコツなどもたくさんアドバイスしてもらえることがあります。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見る評価のない面談でも距離感と客観的な視点は忘れないようにしよう
リクルーターが評価をしない協力者であれば、気軽に話をしても良さそうではありますが、企業側の意図としては優秀な学生を集めることにあるので、一定の距離感と冷静な態度も意識しておくことが大切です。
当然リクルーターは自社の良いところをアピールし、良くないところは積極的に言わないからですね。
あくまで話を鵜呑みにせず、客観的な視点を忘れずに聞いておくことが冷静な判断につながります。
企業側が求める人材を意識して質問を準備しアピールしよう
そのうえで、自分が何を聞きたいのか、何をアピールしたいのか、しっかり意図や目的を持って接していきましょう。そのためにも、聞きたいことに対しては、仮説を立てておくと良いです。その仮説を検証していくように質問してくと、聞きたいことが聞けますし、相手も答えやすいと思います。
また、アピールしたいことについては、企業側がどんな人材を求めているのかをしっかりヒアリングしたうえで、その人材イメージに沿ったアピールをしていけると良いです。
リクルーター別! 効果的な情報が得られる質問
リクルーターによっても、得られる情報はさまざまです。気になることを闇雲に質問するのではなく、相手が答えやすそうな質問を考えて聞くと、より深い情報を得やすくなります。
ここからは、リクルーターの年代別に効果的な情報が得られる質問を解説します。リクルーターの年次に合わせて、ここで紹介する質問例を参考に質問をしてみましょう。
若手社員
入社1、2年目の若手社員は、入社すればほぼ同じ立場で働く仲間です。そのため、一緒に働く仲間に求めることなどを聞くと、社員側は答えやすいでしょう。また、新入社員時代のエピソードも記憶に新しいため、新入社員の時の失敗談や楽しかったことなどもたくさん聞いてみましょう。
さらに、学生の頃の記憶が最も残っているのも若手社員であるため、就活を乗り切った方法なども聞いてみることをおすすめします。
若手社員への質問例
新入社員時代に苦労したことはありますか? どう乗り越えられましたか?
新入社員時代にうれしかったことは何ですか?
若手ならではのやりがいはありますか?
〇〇様が御社を志望された理由はなんですか?
〇〇様が学生時代に御社の対策で力を入れたことを教えてください。
若手社員への質問は、学生から社会人への変わり目に近い先輩ということで
・入社前と入社後でギャップを感じたこと(良い面も悪い面も)
・同期や先輩、上司の方とのかかわり方、接し方
・働き始めて意識が変わったこと
なども聞いてみてはいかがでしょうか。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
中堅社員
一般的に、入社3年目以降で役職についていない社員を中堅社員と言います。若手社員よりも責任がある仕事を任されていたり、役職者と若手社員の懸け橋のような役割でチームを支えていることが多くあります。
そのような中堅社員には、仕事内容や、若手社員に求めること、組織で活躍する方法などを、一歩踏み込んで質問してみましょう。
中堅社員への質問例
〇〇様がやられている仕事のやりがいは何ですか?
仕事をしているうえで大変なことは何ですか? どう乗り越えられましたか?
若手社員に求めることは何ですか?
〇〇様から見て、組織で活躍している人にはどのような特徴がありますか?
入社3年目以降となると、新人時代からの目標を達成して次のフェーズの目標を考え始めている人も多いです。
新人時代の目標は何だったか、それはどれくらい達成できたか。そのことを踏まえて次の目標はどのように設定しているかなどを聞いてみてはいかがでしょうか。
ベテラン社員
リクルーターには入社1~5年目の社員がつきやすいと解説しましたが、中には役職のあるベテラン社員がリクルーターになるケースもあります。ぜひ入社してほしいと考える優秀な学生にはベテラン社員がリクルーターになることが多くあります。
ベテラン社員は、マネジメントを経験していることが多く、つまり入社後その社員の部下になる可能性があります。そのため、部下に求めることなどを聞いてみるのがおすすめです。
加えて、ベテラン社員はここまでさまざまなキャリアを経験しています。リクルーターの経歴を聞いてみると、入社後の長期的なキャリアをイメージしやすいのではないでしょうか。
また、組織のマネジメントをするうえで欠かせないのが高い視座を持つことです。そのため、企業理念や経営戦略に関する知見も持っているため、深掘りしてみましょう。
ベテラン社員への質問例
〇〇様が部下に求めることはありますか?
業界は今後どのように変化していくと思われますか?
これまでどのような経歴を歩まれましたか?
「〇〇の企業理念」に込められた思いを教えていただきたいです。
中長期的に御社は今後どのような方向を目指していらっしゃるのか教えていただきたいです。
ベテラン社員に聞きたいおすすめの質問としては、これまでの仕事で感じた一番のやりがいや楽しかった経験などです。そのエピソードから、きっと企業の社風や大切にしてきた価値観などを感じることができるでしょう。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る働くことを想像しイメージしにくい部分を仮説とともに聞いてみよう
実際に自分がその職種で働いていると想像し、なかなかイメージがつかみにくいことについて質問してみましょう。
営業職の人への質問であれば、
・印象に残っている顧客や案件について、差し支えなければ教えてください。
・顧客の課題はどのようにして見つけるのでしょうか。
・顧客ごとに合わせた提案というのはどのように考えるのでしょうか。
研究職の人への質問であれば、
・大学(院)での研究と仕事での研究の違いはどのようなところですか。
・研究テーマは職場の皆さんで決めるのでしょうか。掛け持ちもありますか。
企画職の人への質問であれば
・社内外の方とのコミュニケーションで工夫されていることがあれば教えてください。
・顧客と社内の意見が異なるときはどのように調整するのですか。
などです。
質問に「こういう場面があるのではないかと想像しているのですが、実際のところを教えてください」というように、自分の考えやそれを聞く意図を添えると、より明確な答えをもらえますよ。
つい油断しがち! リクルーターと接する時の注意
リクルーター面談は選考ではないケースが多いことや、リラックスした雰囲気であることから、つい油断して臨みがちです。しかし、あまりにもだらしない印象を残してしまうと、相手に失礼になってしまいます。
社員は、忙しい時間を縫って学生と会っているため、失礼にならないようここから解説する注意点を心掛けて臨みましょう。
①基本的なマナーに気を付ける
リクルーターと親交を深めることが重要だと解説しましたが、それでも基本的なマナーには留意したうえで接しましょう。失礼な態度を取ると、相手に不快感を与えてしまい、そもそも親交を深めるのも難しくなってしまうかもしれません。
気を付けるべき基本的なマナー
- 敬語を正しく使う
(「~っす」などの砕けた表現は避ける) - 身だしなみに清潔感があるよう整える
- プライベートな質問は避ける
(お住まいはどちらですか? 結婚はされていますか? など)
特に、リクルーターが学生時代の先輩であった場合つい油断しがちですが、プライベートな話は避けて、ビジネスの場であることを意識して礼儀正しく接しましょう。
アドバイザーコメント
樋口 智香子
プロフィールを見る2つのマナーを守ってリクルーターに接し好印象を残そう
リクルーター面談のマナーとして、以下、2つのポイントを意識してください
①御礼を言う
どのようなことにおいても、自分に対して行動してくれたことへの感謝の気持ちを伝えてください。
面談の機会を作ってくれたこと、企業の説明をしてくれること、自分の話を聞いてくれること、質問に答えてくれること。当たり前だと思わず、すべてに感謝をしましょう。
「本日は、お時間をいただきありがとうございました」という言葉とともに、深々と礼をすると好印象です。
②褒められたときに謙遜しない
会話中、リクルーターから褒められることもあるでしょう。そうしたときに「謙遜しない」ということが大切です。
たとえば、「優秀な成績をおさめて、すごいですね」と褒められたとき。
つい、やってしまいがちなのが「いえいえ」などと否定をしてしまうことです。
褒め言葉は、相手からのギフトです。それを否定しまうのは、ギフトを受けとらず、つき返してしまうようなものです。
とはいえ、堂々と認めてしまうと、自慢げに聞こえないかと心配になるかもしれません。
そこで伝えたいのが、この一言です。
「恐れ入ります」
褒められたことへの感謝の気持ちを表す、慎み深い言葉です。ぜひ、覚えておいてくださいね。
②調べてわかることは聞かない
リクルーター面談は気になることをざっくばらんに聞ける場ですが、このような機会は多くはありません。この時間を有効活用するために、あらかじめHPなどで一通り調べておき、そのうえでわからなかったことを聞きましょう。
調べてわかることを聞くと、時間の無駄になるだけでなく、会社への志望度が低いと判断されてしまいます。
最低限見ておきたい資料・情報
- 企業HP
- 中期経営計画
- 有価証券報告書
- 企業に関する過去1年以内のニュース
基本的に評価には関係ないといえど、熱意の高さが伝われば、企業側も積極的にサポートをしてくれることが多いので、しっかりと調べてから質問をするようにしましょう。
メリットだけではない! リクルーター面談の注意点
リクルーター面談の注意点
- 人によっては参加できないこともある
- 選考結果を把握しにくい
- リクルーターからの情報が企業の全体像とは限らない
リクルーター面談は参加するメリットが多く、活用しようと考える人も多いのではないでしょうか。しかし、メリットだけではなく、気を付けなければならない注意点もあります。
ここからは、リクルーター面談に関する3つの注意点を解説するので、参考にして失敗のないよう面談に臨みましょう。
①人によっては参加できないこともある
リクルーター面談は、自分からオファーできることは基本的にはなく、会社からの案内を待つことになります。そのため、残念ながらリクルーター面談に参加できない学生も多くいます。
リクルーター制度の大きな目的は、優秀な学生を早期に確保することです。そのため、インターンなどで優秀な成績を残したり、優秀な大学に通っていたりする学生を中心に連絡をするケースが多く、そもそもリクルーター制度を使えない学生も多いのです。
しかし、リクルーターから連絡がなかったからといって、必ずしも就活が不利に進むわけではないので安心してくださいね。あくまで就活のサポートを受けられたり、早期選考に進める可能性が高まるものであり、リクルーター面談に参加したからといって内定が決まるわけではないからです。
- リクルーター面談を実施している企業で、自分にはリクルーター面談の案内が来ていないのですが、ここから挽回する方法を教えてください。
焦らず基本から立ち返って対策しよう
リクルーターがつかないからといって、不採用になるとは限りません。奇をてらった挽回方法もありません。基本に戻りましょう。
基本とは、応募先がどんな人材を求めているかを仮説化し、企業目線で自分を見直してアピールポイントを見出すことです。
それには自分以外の人の意見を取り入れることが有効です。キャリアセンターの相談員、先輩、友人などの意見も聞いて、アピール内容を再検討しましょう。焦る必要はまったくありません。
②選考結果を把握しにくい
リクルーター面談が選考のケースもあると解説しましたが、たとえ選考であった場合も、基本的に合否の結果は通知されません。あくまで「面談」の名目でおこなわれているためです。
そのため、学生は選考結果を把握しにくく、なかなか身動きが取れなくなってしまいます。
リクルーター面談終了後は、いったんその企業のことは忘れ、次の会社の選考対策を準備するのが得策でしょう。もやもやとした不安を抱えてしまうかもしれませんが、限られた就活の期間を無駄にしないよう、切り替えて活動することが大切ですよ。
- リクルーター面談で「合格」であった場合、通常どれくらいの期間があってから連絡が来ますか?
場合によるのでリクルーター面談後に流れを確認しよう
通常の選考面接であれば面接から1~2週間以内に連絡が来ることが多いですが、リクルーター面談で評価している場合、次のステップは再度のリクルーター面談か、一次面接や適性検査といった正式な選考になり、早期選考ルートがない場合は採用活動解禁まで待つこともありえます。
リクルーター面談終了時に、今後の採用活動の流れを確認しておくと良いでしょう。
何も連絡がなく不合格にされることを「サイレントお祈り」と言います。サイレントお祈りにより悔しい思いをしている学生は多いです。この記事では、サイレントお祈りと判断する目安の期間や、対処法を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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企業からなかなか連絡が来ないと、サイレントお祈りをされたのではないかと不安になりますよね。サイレントお祈りを見極める方法や、対処法、今後回避するコツを、キャリアコンサルタントと解説します。
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③リクルーターからの情報が企業の全体像とは限らない
リクルーターには、基本的に企業の模範社員が選ばれると解説しましたが、中には会社を代表しているとはいえない社員もいます。
なぜなら、リクルーターには、若い社員や説明力、マナーが不足している社員もいるためです。
的確な説明ができなかったり、何度もしつこく連絡をしたり、横暴な態度を取ったり、正当に評価しない、といったことがあるのです。
そのような場合、リクルーター面談を受ける前は志望度が高い企業であったとしても、面談後に志望度が下がってしまうことも考えられます。
ただ、リクルーターはあくまで一社員であり、リクルーター一人がその企業のすべてではないため、ほかの社員も見るなどしてから選考を受けるべきか判断することをおすすめします。
企業ごとにリクルーターの立場を見極めて就活に活かし選考を突破しよう
リクルーターは、企業ごとに立場が異なります。しっかりと見極めて付き合い方を考えることで、就活がスムーズに進みやすくなりますよ。
特にリクルーターが面接官である場合は、しっかりと対策をして臨むことが重要です。最終的に希望する企業に行けるよう、リクルーターとの付き合い方を考え選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るリクルーター面談は採用に少なからず影響があると考えしっかり臨もう
もう一度、企業側からみたリクルーターの役割を整理しておきます。
①質の高い学生に、自社への関心を持ってもらう
②欲しいと思う学生が自社を選ぶようサポートする
大きくいえば、この2点です。
ここを押さえてリクルーターとの面談に臨む必要があります。採用にはかかわらない場合でも、リクルーターからの報告が採用担当者の印象に影響することはあります。
リクルーターがついた場合はリクルーターを志望企業理解のメディアの一つと捉え、質問したり観察したりして、より具体的な会社理解につなげましょう。
リクルーターがつかなくても焦らず会社目線を理解できるよう対策しよう
リクルーターは社会人としての先輩でもありますから、学生である自分と比較して、ものの考え方やマナーなどを吸収しましょう。
リクルーターがつかなかった場合も、焦る必要はありません。自己理解と企業研究を通じて会社目線で自分のアピールポイントを見出します。「会社目線」が大事です。
自分だけではなくキャリアセンターや先輩、友人、両親などのアドバイスももらってください。OB・OG訪問のも積極的にやってみましょう。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細マナー講師/アカデミー・なないろスタイル代表
Chikako Higuchi〇元資生堂ビューティーコンサルタント。現在は全国の企業・自治体でマナーとコミュニケーションの研修を実施。月間約1000人の新入社員に、社会人に必要なビジネスマナーを伝授
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