面接のための必須準備3項目! 差がつくプラスαの準備も解説

4名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役

    Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役

    Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/留学カウンセラー

    Shun Hayakawa〇大手就活メディアの営業を経て、現在は留学支援をおこなうアナザーストーリーの代表取締役を務める。キャリアコンサルタントとして学生の強みの発見から選考対策など幅広く支援

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  • キャリアコンサルタント

    Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 面接の準備不足による2つの悪影響
  • ES通過後から面接直前まで段階ごとに必須の準備を紹介
  • 他の学生と差をつけるにはプラスアルファの準備も大切

「面接に向けて何を準備したら良いのかな」「面接当日に起こりやすいトラブルに備えたい」と、面接に向けて必要な準備が気になる人は多いでしょう。

面接は、どれだけ準備を徹底できているかで合否が決まるといっても過言ではありません。網羅的に準備することで、自信を持って面接に臨むことができるとともに、いかなるケースでも落ち着いて対応できるようになりますよ。

この記事では、キャリアコンサルタントの鈴木さん、木村さん、早川さん、高尾さんとともに面接に必要な準備について網羅的かつ徹底的に解説します。

あらゆる業界を志望する就活生を支援する高尾さんからは、面接での回答や当日の身だしなみに関する準備ついて、どういった点を重視するべきか細かく回答してくれているので、面接を控えている人はぜひ参考にしてくださいね。

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目次

面接は3つの観点を押さえた網羅的な準備をしよう

面接に失敗してしまう就活生に多いのは、一部の準備だけ完璧にすることで安心してしまい、ほかの用意がおろそかになってしまうというものです。たとえば、頻出質問の回答は準備を徹底しているものの、身だしなみやマナーについては準備不足で好印象を残せないといったケースです。

なんとなく準備をするのではなく、網羅的に抜かりなく準備をすることが面接突破につながります。記事では、面接を受けるうえで必要な3つの項目に分けて、それぞれ絶対にやるべき準備を解説します。面接まで時間がないという人も、まずはそれらを徹底しましょう。

また、ほかの就活生と差をつけたい人のために、必須の準備に加えてやっておくと良い準備まで解説します。面接まで時間がある人や、絶対に面接を突破したいという人はここまで取り組めば完璧です。

準備をする際は、併せて面接を通過するためのコツも把握しておきましょう。こちらの記事では、ほぼすべての面接を通過するコツを一挙公開しています。

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 準備不足は災いの元! 準備しないことによる悪影響

「面接の準備って面倒」「面接の準備が必要なことはわかるけど、そこまで時間をかける必要はないのでは?」と思う就活生もいるかもしれません。しかし、準備不足がもたらす悪影響はとても大きいのです。

準備不足がもたらす悪影響

  • 熱意が低いと思われる
  • 不安から実力を発揮できない

準備不足がもたらすマイナスな影響としては上記の2点です。面接官は連日何人もの就活生を相手に面接をおこないます。そんな面接官にとって、準備不足な学生を見抜くことは簡単です。面接官に準備不足なことが伝わり「熱意が足りない」と判断されてしまえば、当然ながら良い選考結果にはつながりません。

また、準備を万端にできていれば、「ここまでやってきたのだから」と胸を張って面接に臨むことができますが、準備が足りていなければ、自信がないまま面接を受けることになるわけです。

自信が持てない状態では、自分の魅力を十分に伝えられないことに加え、その自信の無さが面接官にも伝わることで、マイナスな印象につながってしまうかもしれません。

面接は企業に自分をアピールするためだけでなく、企業と学生がお互いへの理解をより深めるために設けられる貴重な時間だからこそ、そこでのチャンスを棒に振ってしまわないように万全の準備で臨むことが大切なのです

鈴木 洵市

プロフィール

面接官は数多くの面接を経験しています。緊張してしまいうまく話せない就活生などは温かく見守ってくれますが、準備不足は見破られ評価が低くなる可能性が高いです。

「準備不足かな」と思う場合は意図的に深堀り質問をされ、試されるケースもあります。

面接突破のために必ずやるべき準備項目は4つ

皆さんのなかで、これから初めて面接を受けるという人は、準備をするとなっても、何から手を着けて良いのかがわからないものだと思います。

面接の準備は大きくわけると上記の3つに分類できます。回答やアピールの準備については、その必要性を理解している人も多いかもしれませんが、ただ答えを考えるだけが面接の準備ではありません。

ここでは、それぞれの準備の重要性について解説するため、しっかり頭に入れて具体的な行動に移していきましょう。

①回答やアピールのための準備

面接では、皆さんも知っている通り、面接官からのさまざまな質問に答えることになるため、質問への回答や自分のアピールに関する準備は必要不可欠です。

具体的には、自己分析をはじめとした自分自身のことを掘り下げる行程や、事前に企業の情報を調べる行程、聞かれる確率の高い質問などへの回答準備などがあります

そして、それらの用意をふまえて面接練習をすることも、回答やアピールのための大切な準備といえます。

この準備は、もっとも面接の評価に大きく関係する重要な行程となるため、しっかり準備時間を確保して余裕を持って取り組みましょう。

面接に向けて具体的にどのように準備をするかは、回答やアピールのための必須準備4つにて解説しているので、準備を進めるために読んでみてください。

②第一印象のための準備

面接に向けてどれだけ準備をしたかによって、あなたの第一印象は変わります。そして、面接においては第一印象も合否にかかわる重要な要素となるのです。

人は、視覚や聴覚から得た情報が印象の大部分を占める傾向にあります。これを心理学では、「メラビアンの法則」と言います。

メラビアンの法則とは?

人と人がコミュニケーションを図る際、視覚、聴覚、言語情報に矛盾があると、言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%という割合で影響を与えているとする法則

この法則からもわかる通り、面接ではどれだけ上手に受け答えができたとしても、身だしなみや持ち物の準備が不十分といった視覚的な印象が悪かった場合、面接全体におけるあなたの評価が低くなってしまうかもしれないのです

だからこそ、第一印象をより良いものにするための準備は、面接において欠かせない準備の1つといえます。

第一印象を良いものにするには、持ち物や身だしなみの準備が必要です。面接の内容に比べると細かい部分になりますが、第一印象のための必須準備2つで解説しているので、忘れずにチェックしておきましょう。

③心の準備

面接に参加するにあたっては、回答や持ち物の準備だけではなく、心の準備も整えておきましょう。

ここで言う心の準備とは、面接に臨む姿勢のようなもので、面接に対してどのような認識で臨むか、面接を受けているときはどのような心境でいたら良いのか、といった部分について、自分でマインドセットをすることが大切です

そうすることで、面接という場で過度に緊張することを避けられ、自然なコミュニケーションを取ることができるようになります。企業から見た時、あなたの自然体で堂々とした姿は、とても好印象に映るのです。

具体的な心の準備の整え方については、心の準備も大切! 面接において重要になる3つの心構えで解説しているため、すでに回答と持ち物の準備が終わっている人は、ぜひここも確認してみてくださいね。

回答やアピールのための必須準備4つ

回答やアピールのための必須準備4つ

  • 自己分析の見直しをする
  • 企業についてのあらゆる情報を集める
  • 頻出質問7選への回答を用意する
  • 模擬面接で本番に向けた練習をする

面接の準備として、まずは受け答えの内容を考える必要があります。面接の場では、企業からあらゆる角度で質問をされるため、事前の準備をしない状態で参加しても、自分自身を最大限にアピールをすることは難しいからです。

そのため、まずは自分自身のことや、企業についての情報など、自分をしっかりアピールするための回答の対策をマストでおこないましょう。

ここからは上記の4つの準備項目について、それぞれの進め方を詳しく解説していきます。これらの準備は面接が決まったら余裕を持ってスタートさせて、面接前日までには自分の魅力をしっかり語れる状態を目指しましょう。

①自己分析の見直しをする

自己分析を見直す3つの観点

  • 強み・弱み
  • 価値観
  • 関心・モチベーション

深掘りや想定外の質問に対応するために、企業研究と併せて自己分析の見直しもしておきましょう。

企業が採用面接で重視する項目上位5位

就職みらい研究所の『就職白書2024』によると、採用基準で重視する項目として「人柄」を挙げる企業が最も多くなっています。面接官は、面接を通して一緒に働きたいと思える人材か、企業で活躍できる人材なのかなどを知るために、就活生の人柄を深く知りたいと考えているのです。

ここでは、人柄をしっかり伝えるための自己分析の観点を紹介します。自分のアピールしたい人柄を伝えられるようにしっかりチェックしていきましょうね

強み・弱み

学生時代力を入れたことや自己PRなどで共通してアピールすべきなのは、就活生自身の強みとなります。

そこで、企業が求める人材にマッチする強みを複数考えておくと多面的にアピールすることができますよ。具体的な見つけ方は以下を参考にしてくださいね。


また、強みに対して弱みを聞かれるケースもあります。弱みについては、集団のなかで活動するにあたり苦手に感じたこと、億劫に感じたことなどを挙げてみましょう。

強み・弱みの見つけ方

  • 学生時代を振り返り得意なこと・不得意なことを洗い出す
  • 親や友人に「良いところ」「直したほうが良いところ」を聞く
  • 学校の成績の先生からのコメントを読み現在の自分に当てはまる特徴を探す

鈴木 洵市

プロフィール

効果的な方法としては、ライフラインチャート(自分の人生を幸福感の高低によってグラフで表現したもの)を使用し、あなたの充足している時、充足していない時の振り返りをおこなうと良いです。

ライフラインチャートであなたが充足している時(山)充足していない時(谷)が強み弱みとして、客観的に自分を見つめ直すことができます。友人などの第三者と話しながら作成するとさらに良いですよ。

価値観

企業は、入社してくれる人には、できるだけ自社とのミスマッチをなくしてほしいと考えています。ミスマッチをなくすために、就活生が大事にしている考え方、つまり価値観についても知ろうとするでしょう

そこで、自分の価値観を伝えられるようにするために、自分が根底に置いている考え方や、守っている倫理観を考えてみましょう。自分の価値観が企業の方向性とマッチしていることをアピールできれば、長く働いてくれる人材とみなされるため、内定につながりやすくなります。

価値観を見つけるために、学生時代の活動を以下の通り振り返ってみてくださいね。

価値観を見つけ出す学生時代の振り返り方

  1. 複数の活動をピックアップする
    →介護施設のボランティア、経営学ゼミ
  2. それぞれ何を考えて行動したのか思い出す
    →将来の親の介護に備えたい、ビジネスを学んで就活に活かしたい
  3. 共通する譲れない考え方の軸を捉える
    →実務的かつ将来性が大切だと感じる考え方の軸がある

関心・モチベーション

モチベーショングラフ

企業は、就活生が持つ関心やモチベーションを知ることで、どのような場面で活躍できるのか把握したいと考えています。そのため、何に関心を持つかなどについてもしっかりと伝えられるよう準備が必要です

関心やモチベーションを探るには、イラストを参考にモチベーショングラフを作成してみましょう。

モチベーショングラフ

これまでの人生の出来事に対してモチベーションの上下をグラフ化したもの。客観的に自分のモチベーションが上がる・下がるきっかけやタイミングを知ることで、自分の性格などを深く知ることができる

たとえばモチベーションが上がった出来事に部活動で優勝を目指している時とゼミで優勝を目指している時があるのであれば、「チームワークを発揮するもの」「実績として残るもの」に挑戦する際にモチベーションが上がるとわかります。

面接を直前に控えています。今からでもできる効率的な自己分析の方法ってありますか?

木村 千恵子

プロフィール

好きなこと・得意なこと・他者からの視点で分析しよう

他人から自分がどう見えているかを知ることと、自分の好きなことと得意なことが一致しているかどうかを確認しておくこと、その両方の視点を掛け合わせると効率的に自己分析ができます。

まずは自分のことをよく知る肉親以外の社会人(学校の先生やアルバイト先の上司など)に、自分の良い点と改善したら良い点について2つずつ教えてもらってみてください。

それとは別に、自分が好きで夢中になれること、得意なことや人より上手にできること、やろうと思えば長く続けられることを書き出しましょう。

志望動機、自己PR、ガクチカなどで共通して伝えられることがすぐに見つかる、効率的な自己分析ができますよ。

面接が迫っている人は、頻出質問の回答例だけでも予習しておこう!

面接でどんな質問がされるか、そして答えられるか不安ですよね。ただ、企業によって何を質問されるか分からない人も多いはず。

そこで活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、森永製菓や伊藤忠商事、トヨタ自動車などの人気企業の面接で、実際に聞かれた質問とその答え方がわかるようになっています。

どんな質問にも自信をもって答えられるようになれば、面接も怖くなくなります。今すぐ活用して、面接突破の力を手に入れましょう!

②企業についてのあらゆる情報を集める

企業について収集するべき4つの情報

面接では、想定外の質問をされる可能性もありますが、基本的には企業や就活生自身と無関係なことを聞くわけではないため、深い企業研究と自己分析ができていれば難なく答えられるはずです。

まずは企業の情報について、どんな質問にも答えられるように、集めるべき情報を解説します。企業HPや、説明会資料、OB・OG訪問で集めた情報を整理して、メモにまとめてみましょう。面接直前に見直せるようにすると便利ですよ。


業界がまだ絞れていない就活生は以下の記事で業界の絞り方を解説しているため、参考にしてください。

求める人材

どんなに就活生が優秀であっても、企業が求める人材にマッチしていなければ、一緒に働きたいと思ってもらうことはできないでしょう。どんな質問がきても企業が求める人材から離れない回答ができていれば、内定にぐっと近づくことができますよ

まずは企業理念や、それに紐づく行動理念から、どのような人材を求めているか確認しましょう。企業HPやパンフレットに「求める人物像」と直接書かれている企業もあります。

「企業で活躍している人材の特徴」を調べるというのも一案です。今伸ばしている分野や、取り組んでいる事業から、求められるスキルを考えるのも良いでしょう。

アドバイザーのリアル・アドバイス!業界や職種ごとに求める人物像を把握することが大切

先輩社員をチェックして求める人物像を具体化させよう

求める人材の具体例として、たとえば常に技術革新と対峙する製造業やIT業界では、最新のテクノロジーやサービスに対する理解が求められます。また同時に今後の業界の将来性や見通しについて自分なりの考えを持っていることも大切です。

コンサルティング業界も最近は人気ですが、こちらはいかにロジカルに物事を捉えられるかが問われるため、ESや面接では理由や根拠なども併せて伝えられるようにしましょう。

自分のアピールポイントを考えるために、こうした企業や業界、職種ごとに求められる特性を理解することが重要です。

たとえば「失敗を恐れずに何事もどんどんチャレンジするタイプです」というアピールは、営業職などでは歓迎される特性ですが、製造業の品質管理など、ミスなく業務をおこなうことが最優先される仕事では評価されにくい可能性があります。

むしろ準備を整え、細部まで慎重に注意を払うコツコツ型の人材の方が歓迎されるでしょう。

企業が求める人材を知るためにも、採用HPや就活サイトに掲載されている先輩社員がどんな人かをチェックしてみることをおすすめします。自分との共通点があればアピールできるように準備しておきましょう。

商品・サービス

商品やサービスはビジネスの主体であり、企業の顔とも言えます。そのため、企業が携わる商品やサービスの情報を把握していなければ、企業について何も知らない、関心がない人、すなわち熱意がない人とみなされてしまうでしょう。

その企業が、どのような商品・サービスを提供しているのか、最近ではどのようなものを世に出しているのか、チェックしておきましょう。ほとんどの部署が、その企業の商品に何らかの形でかかわることとなります

具体的には以下について調べて準備しておきましょう。特に最新商品は、企業が現在力を入れている分野を知ることにもつながりますよ。

調べるべき商品情報

  • どのような商品があるのか
  • 最新商品は何か
  • どんな仕組みで売り出されているのか
  • どのようなニーズに応えるものなのか
  • 同業他社の商品と何が違うのか

商品情報のチェック方法

  • 企業HPから最新のニュースを見る
  • 実際に使用してみる
  • 商品のレビューを見る

面接では意見や感想を聞かれることが多いため、その企業の商品やサービスを事前に購入、利用してみて、自分なりの意見をまとめましょう。

また一部の主力商品しか知らないのでは高評価にはつながらないため、可能なら複数の商品を買ったり利用してみましょう。

仕事内容

入社後活躍できる人材であることをアピールするためには、仕事内容を具体的に理解することが不可欠です。新卒で配属されることが多い部署や、配属を希望する部署の仕事内容を具体的に理解しておくようにしましょう。

自分がそれに携わっているイメージができるようになるまで調べておくと良いですよ。企業HPを見たり、OB・OG訪問などで聞いてみましょう。

また、業界名や仕事内容でSNSで検索すると、社員のリアルな声がわかり、よりはっきりとイメージすることができます。ただし、ネットの情報は信憑性が低いケースもあることは認識しておきましょう。

木村 千恵子

プロフィール

同じ業界や企業、部署の中でも仕事内容に違いがあることを意識して研究してくださいね。

その仕事の取引先との関係性や影響力も調べておくと良いですよ。

企業文化

その企業の企業文化がどのようなものかを理解することも大切です。企業文化とは、会社の規模や採用・教育方針、業務内容、経営者の方針など複数の要素から構成されるものであり、企業の性格のようなものです。

企業と就活生の間にミスマッチがないかどうかは、企業文化に合っているかという観点でもチェックされます。面接で企業文化に合わない回答をしないように、企業文化についても調べておきましょう。


企業文化は以下の方法で調べてみましょう。企業HPで経営理念や採用方針などを調べたり、OB・OG訪問などでどのような社員が多いのか聞いてみると良いですね。

企業文化の調べ方

  • 企業HPの経営理念や採用方針から大切にしている価値観を見い出す
  • 業務内容からどのような適性を持った人が多いのか考える
  • 創業年数や会社規模から企業文化を考える 

アドバイザーからワンポイントアドバイス改善点も含め多面的に企業の情報を持とう

働き方・休み方改善の取り組みや退職理由を見ることがおすすめ

企業分析をおこなう際に念頭においておきたいことは、新卒の就職活動向けの企業研究情報誌や企業のHP・SNSなどさまざまなツールを使用して、良い点、改善点など多面的な視点を持つことです。

本来はどのような企業にも良い点も改善すべき点もあるものですが、組織として改善すべき課題を正直にHPや採用情報のポータルサイトに掲載している企業はほとんどないでしょう。

そのためHPのみを参考にすると良い面しか知ることができず、入社後にミスマッチを感じてしまう可能性があります。

厚労省の働き方・休み方の改善取組・参考事例一覧を見て現状を分析したり、過去の退職者の退職理由や企業への評価などがまとめられているポータルサイトの情報を参考にして改善点を知ることが効果的です。

退職者の評価やコメントをそのまま鵜呑みにするのは危険ですが、良い情報も悪い情報も敢えて両方入手するからこそ、自分が本当に働きたいと思える企業かどうかの判断に役立つ情報となるはずです。

志望する企業への理解を深めることで、より企業とのマッチ度をアピールすることができます。詳しい企業分析のやり方については、以下のページにて解説しています。注意点も合わせて紹介しているので、ぜひ読んで企業を深く理解するやり方を身に付けましょう。

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③頻出質問7選への回答を用意する

面接官からの質問に答える中では、言葉に詰まってしまうこともあるでしょう。考える時間をもらうことに問題はありませんが、面接でよくある質問は、すぐに答えられなければ準備不足だと捉えられるかもしれません

ここでは、面接でよく聞かれる質問を紹介していくので、その質問についてはすらすらと回答できる準備をしておきましょう。

次の記事では、面接でよく聞かれることに対しての対策方法について解説しています。ぜひ、あわせて読んでみてくださいね。

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①自己紹介

面接の冒頭では、自己紹介が求められるケースが多くあります。

自己紹介は、第一印象を決める重要なものです。一度ついた印象を覆すことは難しいので、良い印象を残せる自己紹介の練習をしておきましょう。

はきはきと明るい表情で、ゆっくりと伝えられると良いですね。基本的に以下の要素を盛り込むこととなりますが、「氏名と大学名をお願いします」など、指示がある場合はしたがって回答してください

自己紹介に盛り込む内容

  • 氏名・大学名などの基本情報
  • 自己PRやガクチカなどにつながる内容
  • 選考・入社に対する意欲

自己紹介の例

〇〇大学××学部の◇◇と申します。

大学ではバレーボールサークルに所属しセッターのポジションを担当しており、またカフェのアルバイトではバイトリーダーをしておりました。学生生活で培った「一度決めたら最後までやり遂げる責任感」を発揮して貢献させていただきたいです。

本日はよろしくお願いいたします。

鈴木 洵市

プロフィール

自己紹介については、これから始まる面接で、企業があなたに興味をもってもらう為のプロローグになります。

つまり、小説の導入部分のように面接官の興味を惹くことが必要です。あなたの経歴紹介は簡潔に、あなたの特徴を一言にまとめた自己紹介を話せるように準備してください。

②志望動機

面接官は志望動機から、自社への志望度や熱意を見極めています。

せっかく自分の強みや経験をアピールできたとしても、志望動機を上手く答えられないと「熱意が弱い」「内定を出しても入社しないのでは」と懸念を持たれる可能性もあるため、必ず準備しておきましょう。

また、深掘りに備えて「なぜそれを魅力に感じるのか」「なぜ同業他社ではだめなのか」など企業の魅力やそれを感じる自分の価値観を深掘りしておきましょう

志望動機に盛り込む内容

  • なぜこの企業を志望するのか
  • 裏付けるエピソードは何か
  • 企業でどのように活躍できるのか

志望動機の例

私は顧客第一をモットーに掲げている御社に共感し、志望します。

学生時代、物流のコールセンターのアルバイトをしており、クレーム発生率の高さを課題に感じていました。そこで、対応が一方的になっている風潮があるのではないかと考え、顧客の立場に立って対応することを意識しました。

また、アルバイトを統括する立場にあったことから、周囲にもまずは顧客の立場に立つことを徹底し、「ニーズを掴める質問集」も作成しました。その結果、私の顧客満足度は90%を達成し、職場のクレーム発生率も70%から15%に削減することができました。この経験から、相手の立場に立って成果を生み出すことに価値を感じ、顧客第一をモットーに成果を出されている御社に惹かれました。

御社は「顧客にとことん向き合うこと」を理念とされていますが、学生時代に培った、目の前の相手の欲するものを汲み取る精神を発揮し、顧客のニーズに寄り添うことができるのではないかと考え志望します。

上記の例文は具体的な事例や数字が盛り込まれているのが良いですね。

しかし「顧客第一」は多くの企業が掲げる理念なので、「別の会社でも同じことが言えるのではないか」と思われてしまいます。その会社ならではの特徴を見つけて志望動機に取り入れてみましょう。

③自己PR

自己PRは、自分の強みをアピールし、「入社後企業で活躍できる」ということを伝える場です

自己PRを通して、面接官から今後企業で活躍する可能性を見出してもらえるよう、自分の魅力を明確にアピールしていきましょう。

自己PRに盛り込む内容

  • 強み
  • 強みを裏付けるエピソード
  • 強みを活かして企業でどのように活躍できるか

自己PRの例

私の強みは、目的のために必要なことを分析する力があることです。

私は大学時代野球部に所属していましたが、4年間補欠でした。チームでの目標は全国大会に出場することだったのですが、長年予選の一回戦敗退であったため、諦めの雰囲気がチームの中にありました。

そこで私は、チーム全員にアンケートを取り、原因を分析した結果、練習のマンネリ化による緩みが一因ではないかと気づきました。そこで、チームの雰囲気全体を変えるために練習場所を移動することを提案しました。

最初は交通費の負担や場所の確保の大変さから乗り気じゃないメンバーもいましたが、毎回新鮮な空気で練習できたことで、結果的に練習メニューの一新につながり、全国大会への出場がきまりました。

志望する技術・研究職の部署では、分析力が必須であると理解しています。私は御社に入社した後も分析力を活かして課題解決ができると考えております。

木村 千恵子

プロフィール

上記の例文は、分析力が発揮された例として有効なエピソードですね。

ただしどのような視点で何をどう分析したのかが示されていないため、そこを伝えて説得力をアップさせましょう。

自己PRは強みを軸にして、企業への貢献をアピールすることで、自分自身の可能性を感じてもらうことができます。

自己PRで押さえるべきポイントだけではなく、具体的な書き方についても知りたい人は、以下の記事を読んでみてください。4ステップで企業に評価してもらえる自己PRが作れます。

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④長所と短所

長所と短所は一貫性を持たせる、または一貫性がなくても、矛盾が生じない内容を伝えましょう

たとえば、長所が「集中力がある」で短所が「周囲が見えなくなることがある」であれば、長所と短所に一貫性を作り出し、説得力を増すことができます。

しかし、たとえば長所「行動力がある」短所「慎重すぎる」だと矛盾が生じるため、あなたの人柄を面接官がイメージできなくなってしまいます。長所と短所の整合性は必ず確認しましょう。

長所と短所の例

私の長所は集中力です。

学生時代、英語が苦手でしたが、短期間の勉強でTOEICの点数を400点台から800点台に伸ばしたことがあります。

対して、私の短所は長期的に物事を続けられないことです。

1つの物事を長く取り組むことが苦手なので、最近では日記をつけて継続力をつけようと努力しており、今半年間続けられています。

鈴木 洵市

プロフィール

上記の例文では、集中力で短期間に結果を出していることを経験とともに伝えられている点で、高評価につながる内容です。

また、短所についても自己理解をしており、短所の克服に取り組んでいることを伝えることができていて良いですね。

長所と短所が思いつかない人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。10の見つけ方を解説しているので、自分に合うやり方で探してみましょう。

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⑤学生時代力を入れたこと

学生時代力を入れたことについては、企業は物事への取り組み方を見ています。

仕事は楽しいことばかりでなく、問題も発生します。そのため、学生時代力を入れたことについても、課題や困難を乗り越えたエピソードを伝えられると、業務への向き合い方をイメージしてもらうことにつながりますよ

学生時代力を入れたことに盛り込む内容

  • 何を頑張ったのか
  • どんな困難が起きたか
  • どう考えどう解決したか
  • どんな成果が生まれたか
  • どんな学びを得たか

学生時代力を入れたことの例

私が学生時代力を入れたことは、居酒屋のアルバイトで域内売上1位に貢献したことです。

私の働く店舗は、地域内で他の店舗よりも客数が少ないことが課題となっていました。店内の雰囲気などは良かったのですが、このままではいずれ店員の士気が落ちてしまうのではないかと考え、売上を上げることを意識しました。顧客との会話の中で不満があるか聞いてみると、アクセスの仕方がわかりにくいことが客足が伸びないことにつながっているとわかりました。

そこで看板を置く位置を工夫し、かつ目立つようにし、また路上での声かけを開始することにしました。

その結果、店舗の売上を前年より20%伸ばし、域内1位の売上を飾りました。この経験から、根本的な原因を探ることで結果を出せるということを学びました。御社でも、この問題解決能力を活かして貢献したいです。

上記の例文は、頑張ったことの内容や課題、その解決策と成果、そこから得た学びがしっかりと網羅できており良いですね。

なぜそれだけお店の売上に貢献したいと思ったのか理由も書けると、本人の人柄も出てさらに良くなると思います。

学生時代に頑張ったことの具体的な書き方、そして、企業に刺さるようなポイントについては以下の記事で紹介しています。例文を参考にしながら、さらに内容に磨きをかけて、学生時代に頑張ったことを魅力的にまとめましょう。

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⑥逆質問

面接の最後に、面接官から「何か質問はありますか」と逆質問を求められることがあります。逆質問は、熱意をアピールできるチャンスなので、しっかり準備していきましょう。

熱意を見せるには、評価体制や勉強しておくべきことなど、成長意欲をアピールできるような質問を用意すると良いでしょう。企業研究の深さをアピールすることも効果的です。

企業研究の深さを伝えるには、企業ホームページ(HP)やOB・OG訪問で収集した情報に加えてさらに気になる点など、調べたうえでわからないことを質問できるようにしておきましょう

逆質問の例

  • 御社で活躍されている人の特徴は何ですか。
  • 入社前に勉強すべきことを教えていただきたいです。
  • 働くうえでやりがいを感じたのはどんなときですか。
  • 企業理念に〇〇を掲げられていますが、具体的に理念を念頭に判断を下した経験があれば教えていただきたいです。
  • OB・OG訪問で△△様より御社には××の強みがあるとお聞きしたのですが、強みを発揮された事業内容としては◇◇が該当するのでしょうか。

木村 千恵子

プロフィール

消極性が見える質問や、その答えを聞いて就活生が次の行動を起こすことにつながらない質問は熱意が伝わらないと思われる可能性が高いです。

たとえば「御社は社員教育に力を入れていると伺いましたが、どのような内容の研修があるのでしょうか。研修は全社員受講が必須なのでしょうか。」などがそれにあたります。

逆質問で何を質問すればいいのかわからず悩んでいる人もいると思います。逆質問の対策はこちらの記事で詳細に解説しているので参考にしてください。

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⑦ESに書いたことの深掘り

面接は、ESの内容に沿って進める企業が多く、ESの内容が深掘りされると考えましょう。そのため、どんなことが深掘りされるかと、その回答についても準備しておくことが大切です。

ESの記載内容について、「自分であればどんなことに関心を持つか」「何が気になるか」という観点で、深掘りされる内容を想定してみてくださいね。ESに書いていることに対し5W1Hの観点で質問されることを想定してみると良いでしょう。

5W1Hとは?

「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の英単語の頭文字を取ったもので、伝えたい情報を過不足なく整理するための枠組み

鈴木 洵市

プロフィール

ESの内容で面接官から深堀り質問をされやすいポイントは、あなたの人格形成に影響を与えているであろう出来事や、転機であったと思われる出来事、ガクチカになります。

このポイントについて、5W1H(「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の観点)でまとめておくことで深掘り質問に対応できるようにしてください。

その他にも、面接で聞かれる可能性のある質問についてはこちらの記事で詳細に解説しているので、参考にしてくださいね。

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④模擬面接で本番に向けた練習をする

面接という慣れない環境では、せっかく準備をして臨んでも思うように実力が発揮できない就活生も少なくありません。だからこそ、面接本番で実力を発揮するためには事前の面接練習が不可欠なのです。

家族や友人、キャリアアドバイザーなどに面接官役を頼むなどして、面接の一連の流れを実践してみましょう。終わったら面接官役の人からフィードバックをもらうことで、本番までの改善点が見えてきます。

面接まで時間がない、面接官役がいないという人は、1人でも練習は可能です。以下の方法で練習して、本番で実力を発揮できる状態を作っておきましょう。

1人での練習方法

  1. 一連の流れをスマートフォンや携帯電話で撮影
  2. 見返して違和感や改善点を見つける
  3. ①②を繰り返す

まず身だしなみや所作などの見た目と、声の大きさやトーンについてフィードバックをもらいましょう。この2点は指摘されれば比較的直しやすいものです。話す内容について見てもらう場合は、なるべく社会人にお願いしましょう。

模擬面接は大切な面接対策ですが何を準備すればいいのかわからない人もいると思います。模擬面接の詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてください。

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プロのアドバイザーはこう分析!自分自身と企業の一致点を明確に言語化しよう

必要な要素を押さえる! 企業に合わせた自分物語を作ろう

「回答やアピールへの準備」で最も重要なのは、自己分析と企業研究の「接点の言語化」です。とは言え、強みだけ、企業情報だけを磨いても評価は伸びません。

まず、求人票や採用HPから「その職種のKPI」「活躍人材の行動特徴」「なぜ今採用をするのか」を抜き出し、強みとの対応表を作ってみましょう。

次に、頻出質問7選は60秒、90秒、180秒の3尺で台本化し、STAR法で再現性を示す言い回しに統一しましょう。

最後に、模擬面接を録音し、語尾の弱さ、冗長語、主語抜けを赤入れして、翌日言い換え辞書に落とし込みましょう。

学生支援の現場では、「45分×2セット(情報、原稿、音読、修正)」のループを提案し、逆質問は志望理由の裏付けとして、事業戦略、人材要件、オンボーディング、評価、配属の5本を用意するようおすすめしていました。

テンプレ回答をKPI接続に書き替えた学生は、同じ強みでも通過率が上がりました。要は「企業の文脈で、自分の物語を語る」準備が重要ということです。

 回答やアピールのためにやっておくと良いこと

過去の質問内容をチェックしよう
ニュースをチェックしよう
株価をチェックしよう
社員のページを見て働いている姿を想像する
回答やアピールのためにやっておくと良いこと

ここまでは、面接前日までに必須な準備について説明してきました。ここまでの説明の内容は、「準備をして臨もう」と考える就活生であれば多くの人がおこなっている可能性があるため、差をつけるのであればさらなる準備が必要です。

ここでは、面接前日までにやっておくと良い準備を載せています。時間に余裕があれば、面接でより良い結果を残すために、実践してみましょう。

以下の記事では、面接までに知っておきたい大事なポイントを解説しているので、面接までに確認しておきましょう。

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第一印象のための必須準備2つ

次に、第一印象のための準備を解説します。企業研究・自己分析などせっかく時間をかけて面接準備をしても、印象面での準備を怠ると、面接官からの評価がマイナスになってしまうかもしれません。準備の成果を発揮する前に印象を下げてしまう可能性は避けたいです。

ここで紹介する内容は、社会人として求められる基本的なことばかりです。準備不足だと思われないためにも、しっかり用意していきましょう。

①持ち物を確認する

まずは、面接で必要になる持ち物を確認していきましょう。忘れ物があると、それだけで志望度を疑われたり「仕事でもミスをするのでは」と懸念を持たれたりする可能性があります。


この内容をコピーしたりスクリーンショットを撮ったりして、チェックリストとして活用してみてくださいね。

チェック!必需品備考
A4サイズの書類が入るもの
携帯電話企業の連絡先を登録したもの
モバイルバッテリー
企業から配布された資料直前まで見返すことができる
提出書類
ES・履歴書のコピー企業情報や自己分析の見直しで整理した
内容をメモしておくと便利
クリアファイル当日資料を配布される可能性がある
ボールペン書類に使用したものと同じものを
スケジュール帳面接日程の確認に使用。メモにも使える
現金交通費+食費またはカフェ代+@
ハンカチ・ティッシュ
交通系ICカードチャージしておく
腕時計スマートフォンで時間を確認するのは×
必須のもの

上記の必須の持ち物については、面接会場に行くまでの時間や、会場で使用する可能性が高いため、面接のときは常に持ち歩くようにしましょう。

また、清潔感が社会人としての信頼を獲得する基本となるため、汚れているものや古くなったものはなるべく使用しないようにすると良いですね

また、前日までに企業情報や自己分析の見直しで整理した内容は、1冊のノートにまとめてメモしておくと、面接前に一度に確認することができるため便利ですよ。

チェック!あると良いもの備考
会場の地図(紙)スマホが壊れた時に備える
折りたたみ傘急な雨に濡れないように
履歴書用の予備の写真
のり・はさみ
履歴書の証明写真の貼り付け時に
印鑑書類の押印忘れに備える
学生証身分証が求められることも
ストッキングの予備(女性)
手鏡・櫛身だしなみチェックに
整髪料
エチケットブラシ
ミニソーイングセット
毛玉やほこり、スーツのほつれなどは清潔感に欠ける
口臭ケア午後の面接は特に注意
化粧直し道具血色が良く見えると明るい印象に
携帯用靴磨き
衣装用の消臭スプレー
腹痛や胸焼けに備えて
あると良いもの

上記は、何か問題が起こった際にあると心強いものとなります。特に整髪料は、社会人として清潔感のある身だしなみを作るために大変重要です。会場に到着するまでに頭髪が乱れてしまった場合に備えて持っておくと良いでしょう。

匂いについても印象を左右するものであるため、面接官を不快にさせないように口臭ケアや衣服用の小型消臭スプレーを持ち歩いておくと安心ですね。

移動手段や当日の天候情報のチェックも忘れずに

面接当日は、移動手段とかかる時間を考えて計画を立てましょう。特に1日に複数の面接を受ける場合、後の面接に遅れないよう余裕を持って行動する必要があります。スケジュールに応じて、休憩や情報整理の時間も設けるようにしましょう。

面接会場には面接の15分前を目安に到着しておくと安心です。道に迷う、交通機関の遅延などのトラブルに備えて、プラス15分前後多く見積もって計画を立てておくと良いですね。

また、天候によるハプニングを防ぐため、面接前日や家を出る直前などのタイミングで天候情報もチェックしておきましょう。

雨天や風が強い日、湿度が高い日は、タオルや替えのストッキング、靴下を用意しておいたり、固めの整髪剤を使用したりすると良いですね。交通機関に支障が出る可能性もあるので、複数の移動経路やタクシーの料金などもチェックしておくと安心です。

特に、遠方に移動する場合は、それぞれの地域の天気を確認しておくことを忘れないでくださいね。

木村 千恵子

プロフィール

面接会場の住所と周辺地図、緊急連絡先の電話番号、担当者名を印刷したものを持ち歩いておくと、途中でスマートフォンの電源が切れても会場に着けるほか、緊急時にも対応できます。

また手鏡があれば身だしなみチェックだけでなく笑顔の練習もできるので持っていきましょう。

②身だしなみを整える

面接で好印象を残すためには、身だしなみをしっかりと整えることも必要不可欠です。身だしなみは、以下のチェックリストを使って確認しましょう。

男性の服装

  • スーツ
  • 派手すぎない色や柄のネクタイ
  • 白シャツ
  • 白、黒またはグレーの靴下
  • 革靴

女性の服装

  • スーツ
  • 白のシャツまたはブラウス
  • ストッキング
  • 3~5センチくらいのヒールのパンプス

また、しっかりと服装を用意できていても、以下のような乱れがあることで印象がマイナスになる可能性があるため、以下のチェックリストで乱れているところがないかもチェックしましょう。

身だしなみの乱れチェック(服装)

  • 糸がほつれていないか
  • 染みがついていないか
  • ネクタイやシャツは曲がっていないか
  • 下着がはみ出していないか
  • 靴擦れしていないか

身だしなみの乱れチェック(髪型)

  • 前髪が目にかからないか
  • 寝ぐせやハネがなく整っているか
  • すっきりとまとまった印象か

できれば全身鏡で確認できると良いですね。家を出る前に全身を確認して、面接が始まる直前も駅の鏡などで身だしなみの乱れがないか見てみてください

髪型についても、清潔感を決める重要な要素です。上のチェックリストに沿って、好印象を残せる外見となっているか確認しておきましょう。

鈴木 洵市

プロフィール

身だしなみのポイントは清潔感です。清潔感を保つことは相手に対する礼儀となります。特に身体のパーツの先端部分の汚れや乱れがないかを意識するとよいですよ。

アドバイザーのリアル・アドバイス!身だしなみは3点を重視! 丁寧さが伝わる意識をしよう

事前確認が大事! 相手視点で自分の容姿をチェックしよう

身だしなみで見落とされがちなのは、清潔、統一、機能性の3つの観点です。具体的には、オンラインなら逆光、画角、背景の生活感、オフラインであれば以下の点を確認しましょう。

・襟元の黄ばみ
・シャツのシワ
・ジャケット肩のホコリ
・靴のかかと減り
・埃
・前髪が目にかかる
・ネクタイの長さ
・爪や指先の乾燥
・香水や柔軟剤の強すぎる香り
・バッグがA4資料を曲げる小型サイズ

これらは内容以前に、仕事の丁寧さの代理指標に見えます。

改善するためには、面接の前日に以下の点をチェックしましょう。

・上下をハンガーで吊りアイロンしておく
・靴磨き
・予備ストッキング、替えマスク、油取り紙
・コロコロと携帯用靴拭き
・髪留めやワックスで30秒リカバリー

洋服の色はネイビー、グレー、白、黒、茶のなかで統一し、アクセサリーや柄はミニマムにしておきましょう。
そして、出発前の5点ミラーも癖にして、前髪、襟、肩、靴、手元の確認をしましょう。大事なのは、自分基準でなく相手基準で見ることです。写真に撮った全身像で客観視すると、改善点が一気に見えます。

心の準備も大切! 面接において重要になる3つの心構え

面接の3つの心構え

  • 面接は相互理解の場だと考える
  • 笑顔を忘れず会話を楽しむ
  • 自信・余裕を持って臨む

ここまで数々の面接に関する準備について説明してきましたが、何より大切なのは心構えです。完璧を目指すのは難しいですし、失敗することもあるでしょう。

どんなに対策していても不安そうな表情をしていれば面接官も不安になりますし、反対に、つたない回答ではあってもひたむきさが伝われば積極的に採用したいと思われるかも知れません。

これから解説する心構えだけは常に忘れずに、面接に臨むようにしてくださいね。

①面接は相互理解の場だと考える

面接は一方的に企業から質問をされて合否を見極められる場だと捉える人もいるかもしれません。しかし面接は企業と就活生の双方の理解を深める場と言えます。

面接で企業の人と1対1で話し、両者が求めているものはマッチしているのか、より正確にすり合わせることができるのです

企業と就活生はお互いに対等な立場にあると意識して、堂々と話すようにしましょう。

②笑顔を忘れず会話を楽しむ

面接とは、面接官と就活生のコミュニケーションの場です。そのため笑顔を忘れず、「会話を楽しむ」という気持ちで答えればリラックスできるでしょう。暗い顔をせず、口角を上げ、明るい表情で会話することを心掛けてくださいね

面接官との会話を楽しむという気持ちでいれば、本音で自然な応答ができ、あなたの人柄や思いが伝わりやすくなりますよ。

③自信・余裕を持って臨む

最後に最も大切なのは、自信や余裕を持って面接に臨むことです。「ついていきたい」「信頼したい」と思わせるのは、おどおどとしている人よりも、自信に満ち溢れている人でしょう

結果は後からやってくると考えて、「自分に内定を出さない企業はおかしい」くらいの気持ちで、余裕を持って臨むようにしましょう。

アドバイザーからワンポイントアドバイス面接は対等なコミュニケーションを意識して臨むことが大切

相互理解の場として会話を楽しむ気持ちでいよう

企業の目線から見ると、次の選考に進めたいと考える就活生の特徴は「自社にマッチしている」と言えるかどうかが一番大きいと思います。

就職の構造的には、企業は面接をして採用をする側、就活生は面接を受けて入社する側というものになりますが、企業側はあくまで対等の立場で両者の相互理解を深めて、一緒に働きたいという想いを抱く就活生を選考に通過させる傾向にあります。

つまり、次の選考につなげるための心構えとして、面接に自信を持てるようにしっかりと準備したうえで、本番では面接官との会話を楽しむという気持ちを持つことが大切です。

楽しむ気持ちを持つことで、自然体の会話を通して相互理解ができると、結果にかかわらず双方にとって納得のいく面接になりますよ。

心の準備としてやっておくと良いこと

ここまでに説明した3つの心構えに加えて、さらにやっておくと良いことを紹介します。

就活生のなかには、不安な気持ちを必要以上に持ってしまう人もいるのではないでしょうか。特に会場についてからは、社員やほかの就活生がいる状況により、不安な感情が高まってしまうと思います。

そこで、会場に到着してから面接直前までに不安を緩和できる準備を紹介します。ついマイナスなことを考えてしまったり、極度に張りつめてしまう人は、ここで紹介する方法を参考にして、少しでもリラックスできるようにしてくださいね。

細かなところまで気にすることで、より安心した状態で面接に臨みましょう。

面接に成功している姿を想像する
ルーティン作業をする
周囲の就活生や社員と会話する
心の準備としてやっておくと良いこと

不安な人は確認! 面接の流れとマナー

不安な人は確認! 面接の流れとマナー

  • 入室
  • 面接中
  • 退室

回答の内容以上にしぐさやマナーについてチェックする企業もあるでしょう。マナーを守って行動できるかどうかは社会人にとっての基本であり、マナーが悪ければ、どんなに回答内容が良くても印象が下がってしまいます

ここでは、面接の流れに合わせて守るべきマナーを紹介していきます。実際の面接をイメージしながら流れに沿って練習すると、当日もスムーズに行動することができますよ。

入室

入室の流れとマナー

入室から着席までの流れは上記の通りです。礼をするときは、言葉を言い終わってからするようにしましょう。

また、「失礼いたします」や「よろしくお願いいたします」は面接官の目を見て、語尾まではっきりと明るく言うようにしてくださいね。

面接官によっては、入室の第一歩から合否を決定しているという人もいます。それほど入室の様子からつく第一印象は大切なものであり、上記のマナーを徹底して好印象をつけられるようにしてくださいね。

人はまず視覚と聴覚で相手の印象の大部分を捉えます。入室時の身だしなみやマナー(視覚)と、挨拶の声の大きさやトーン(聴覚)が重要となるため、開始2、3分でほぼ合否が決まると言っても過言ではありません。

面接中

面接中のマナー

面接中のマナーとして大切なのは、表情と姿勢を意識することです。特に姿勢は、悪ければ「だらしない」「自信がなさそう」などといった印象がすぐについてしまいます。そうならないために、以下のポイントをしっかりと意識してくださいね。

また、面接中の時間はその姿勢を維持することが求められます。最初は意識できていたとしても、途中で疲れによりだらしない姿勢に戻ってしまう人もいます。最初から最後まで良い姿勢を意識しましょう。

退室

退室の流れとマナー

面接が終わり、気を抜いてしまう傾向にあるのが退室の場面。「最後の情報が強い印象を残す」という意味の「終末効果」と呼ばれる心理的効果もあるほど、最後できちんとした印象を残すことが大切ですよ。

面接のお礼を言った後、もう一度ドアの前で面接官に向き直ってから挨拶することが、忘れやすいポイントなので注意してくださいね

木村 千恵子

プロフィール

会場の状況によっては、面接の部屋の中に手荷物を一時的に置いておく場所が用意されている場合があります。

緊張のあまり、面接が終わった途端に手荷物を持たずに退室してしまう学生が中にはいるようです。面接での対応がうまくいってもそのあとの行動で残念な印象を残すともったいないので、くれぐれも注意してください。

キャリアのプロが解説! 面接準備や対策に関するQ&A

キャリアのプロが解説! 面接準備や対策に関するQ&A

  • 面接の時間について
  • 面接で聞かれることについて
  • 面接に対して気持ちが前を向かない場合について

ここまでの解説で、面接準備においては何が重要であるかが理解できたかと思います。

まだ不安があるという人は、以下に就活生が面接準備について抱えている悩みを掲載しています。


一問一答の形式で、就職支援などをおこなっているキャリアコンサルタントが専門的な解説をしているので、ぜひ参考にしてください。

①面接の時間について

面接の時間について気になる人は多いと思います。


ここでは、面接ではどのくらいの時間で話すのが良いのか、また、面接の所要時間によって対応すべきことが変わるのか、といった質問について紹介するため、質問に対するキャリアコンサルタントからのアドバイスを参考にしてみてください。

 ②面接で聞かれることについて

面接で聞かれる質問の内容やその答え方については、面接に臨む誰しもが知っておきたい項目なのではないでしょうか。

ここでは、その面接でよく聞かれる質問内容や逆質問に関する疑問を集めました。キャリアコンサルタントからの質問への回答を参考にして、面接への不安を少しでも取り除き、心の準備を整えましょう。

③面接に対して気持ちが前を向かない場合について

この記事では、面接に参加するうえでの準備の進め方についてを詳しく解説してきましたが、皆さんのなかにはそもそも面接自体に気持ちが乗らない人もいるのではないでしょうか。面接になると緊張してしまったり、逃げたいと思ったりすることはあると思います。

そういった気持ちが前を向かない場合においても、改善するためにできる準備があります。ポジティブな気持ちで面接に臨むためにはどのような対応ができるのか、以下のページからチェックしてみましょう。

抜け漏れなく準備をして自信を持って面接に臨もう

面接は抜け漏れなく、徹底的に準備をすることで精神的に余裕を持って臨むことができます。

自分の魅力を準備不足でアピールできなくてはもったいないので、この記事のチェックリストを使って確実に準備しておくようにしましょう。

また最終的にはメンタルの持ちようが重要になるので、最後まで諦めずに、何があってもぶれない精神を準備しておきましょうね。

アドバイザーからあなたにエール面接は準備を徹底し「本気度」を伝えよう

準備ができていなければ何社受けても内定は厳しい

ほとんどの就活生にとっては、これほど緊張する面接はおそらく人生で初めてかもしれませんね。

面接の準備をおこなうことでうまく話せるようになるだけではなく、相手に良い印象を残し、その企業に対する「本気度」を伝えることにつながります。つまり合格への最大の近道は「準備をいかに徹底できるか」です。

とにかく多くの企業にエントリーしている就活生もいるようですが、いくら応募数が多くても、一つひとつの応募企業への準備がおろそかになってしまっては意味がありません。

「何十社もエントリーしたのに1社も内定がもらえない」というのは、準備ができていなければ当然のことなのです。

くれぐれも会社ごとに丁寧に準備をするように心がけて面接に臨みましょう

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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