この記事のまとめ
- 1時間の面接は企業の意図の理解と抜かりない対策が必須
- 1時間の面接の流れを4段階で解説
- 徹底的な対策で1時間の面接の突破を目指そう
- 面接力診断ツール
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「1時間の面接なんて長すぎる!」と、どのように対策をすれば良いのかわからないという人は多いのではないでしょうか。
短時間の面接とは違い、1時間の面接ではさまざまな要素を深くチェックされます。そのため、長い面接時間のなかで自分の魅力をしっかりとアピールするためには、企業の意図や面接の流れをつかむことが大切になります。
記事ではキャリアアドバイザーの有馬さん、冨永さん、板谷さんとともに、1時間の面接の流れや対策方法について詳しく解説するので、面接対策をしている人や面接を控えている人はぜひ参考にしてくださいね。
1時間の面接は面接官の意図を理解した徹底的な対策が重要
1時間の面接にしっかりとした対策をせずに臨むと、せっかくの魅力をアピールできずに選考突破が難しくなってしまう可能性があるでしょう。自分の魅力を面接官にしっかりとアピールするためには、1時間という長い時間を設定している企業の意図を把握し、漏れのない対策をすることが重要になります。
記事ではまず、1時間の面接を設ける企業の意図や背景について説明します。長い時間で何を知ろうとしているのかを理解して、面接官の期待に応えられるようにしていきましょう。
次に、面接の流れを4段階に分けて詳しく解説します。それぞれでどのような質問をされるのかをチェックして、イメージを膨らませてみてくださいね。
記事後半では1時間の面接を徹底的に対策する方法と、深掘りされやすい質問も紹介しています。面接が長くなりやすい業界も最後に紹介するので、志望する業界に適した対策ができるようにぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
なぜ1時間も? 長い時間面接をする意味とは
なかには、「1時間も面接したってことはほぼ合格かな?」と考えている人もいるのではないでしょうか。または「1時間の面接予定だったのに短時間で終わったから不合格かも」と不安に感じている人もいるでしょう。
前提として、一次面接・二次面接・最終面接など選考フェーズによって面接時間が異なることがあります。そのため、面接時間が長かったから、あるいは短時間だったからといって必ずしも合格・不合格が決まるわけではないのです。
面接時間が想定以上に長くなる理由として、単純に面接官が話好きということも考えられます。応募者が話したエピソードに個人的に惹かれ、興味本位で話を広げるというケースもあるためです。
また、応募者が自社に合っているかどうかの見極めに時間がかかり、面接時間が延びるという場合もあります。つまり、面接時間の長さによって合否が確定するとは限らないのです。
面接官が複数名いたり、さまざまな視点で質問をしたりするので、1時間という面接時間は企業が多角的に応募者を評価するために必要な時間数です。
また、営業のアポイントや社内の面談も基本的には1時間が多いので、企業からすると標準的な時間感覚です。
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面接官は1時間の面接でおもに3つの要素を見極めようとしている
面接官は1時間の面接でおもに3つの要素を見極めようとしている
- 人柄:一緒に働きたい人柄か
- スキル:活躍できるスキルを持ち合わせているか
- マッチ度:自社の価値観と合った人材か
では、面接官は応募者のどういったポイントに着目して1時間の面接をしているのでしょうか。
面接官は単純にたくさんの質問を投げかけてその回答から応募者について知ろうとしているのではなく、おもに重要な3つの要素を見極めるためにさまざまな視点から質問をしています。
ここでは面接官が1時間の面接で見極めようとしている3つの要素について詳しく解説していきます。面接官の意図を理解することで的を射た回答を用意することができるため、まずはこの3つをチェックしていきましょう。
企業が1時間の面接で見極めようとしていることを理解せずに面接に臨むことで、本来の強みや良さを活かすことができずに、評価が低くなってしまうリスクがあります。
企業の求めることを意識することで、面接官の意図を汲み取った回答を用意できるようになりますよ。
①人柄:一緒に働きたい人柄か
面接官は応募者がどのような人柄・性格なのかをチェックして、職場の文化やチームに適応できるかを把握しようとしています。円滑にコミュニケーションを取れることが、職場環境を整えることにつながるからです。
「職場の文化やチームに適応できる人材=一緒に働きたい人材」とも言い換えられるため、企業が求める人材や人物像を事前に調査して、自分と合っているのかを確認しておくと良いです。
面接官に「一緒に働きたい人材だ」と判断された場合は会社との相性が良いということでもあるため、応募者にとっても働きやすい環境である場合が多いです。自分が求められている人材に当てはまるかを企業研究のタイミングでチェックしてみてくださいね。
②スキル:活躍できるスキルを持ち合わせているか
まずは一緒に働きたい人柄かどうかをチェックされることを説明しましたが、それだけでは仕事で活躍できる能力があるかどうかは判断できません。
そのため、実務で力を発揮したり貢献したりするようなスキルを持ち合わせているかどうかという点も、1時間の面接で見極められています。
入社してすぐ活躍してくれるような即戦力はもちろん、それ以外の長期的な視点で今後活躍してくれそうかという面でも応募者のことをチェックしています。一緒に働きたいと思える人柄であっても、実務で活かせるスキルがないと判断されれば選考突破の確率は低くなってしまう可能性があります。
- 応募先企業で求められるスキルを持っていません。スキルの取得に向けて努力をしていることを伝えても選考突破は難しいですか?
努力の過程を伝えることもアピールになる
自社で活躍してくれそうと思われるには、スキルのアピールは重要です。一方で、必ずしも即戦力となるスキルを持ち合わせていなくても、現在や今後の行動を前向きに伝えることで好印象を残すことにもつながります。
就活をしながら「〇〇の資格取得に向けて勉強中」「△△を学ぶためにオンライン講座を受講している」などのように、現段階でどのように努力をしているのかを具体的に言語化し、取得後どのように活かしたいかを意欲的に伝えましょう。
③マッチ度:自社の価値観と合った人材か
価値観が企業と合致している人材は企業の目標やビジョンなどに共感しやすいため、長期的な雇用関係を築ける可能性が高くなります。これは社員の定着率に直結します。
その逆に、価値観が合っていない人材を採用した場合は、自分らしく働けない・自分に合っていないと感じられてしまう可能性が高まり、短期離職にもつながりかねません。
また、価値観が一致している人は仕事に意義を感じやすく、高いモチベーションを保って働けることが予想されますが、一致していない・合わないという人は仕事の意義を見失いやすく、モチベーションを保てなくなってしまいがちです。その結果、実績を残すことも難しくなってしまうかもしれません、
そのため、チームと協力して円滑なコミュニケーションを取りながら自社に貢献してくれるかを確認するために、企業は価値観が合っているのかを見極めようとしているのです。
1時間の面接の基本的な流れを押さえよう! 4つの段階に分けて解説
面接では行き当たりばったりの質問をされるのではなく、ある程度流れを意識した質問を問いかけられることが大半です。
1時間という長丁場の面接をしっかりと乗り切るためには、面接の流れを先に理解しておくことが大切です。基本的な流れを理解しておくことで、ある程度の質問への予想をつけることができるようになるからです。
ここでは、1時間の面接の流れを4つの段階に分けて解説していきます。本番前に流れをイメージできるようにチェックしていきましょう。
事前に1時間の面接の流れを理解することで、心の準備ができるようになります。たとえば、一つひとつの回答に関して焦りすぎて早口になったりする必要はないことがわかるようになるでしょう。
面接官へ自信を持って自己アピールすることができるようになるはずです。
開始~5分:応募者の人柄を知るための質問
面接はまず最初のつかみとして、自己紹介や趣味・特技など応募者の人柄を知るための質問から始まることが多いです。応募者の緊張をほぐすために、アイスブレイクとしてこのような質問をする企業もあります。
アイスブレイクだから適当に答えても良いかというと、そうではありません。第一印象を左右する場でもあるため、好印象を残せるようにハキハキとした元気な態度で臨むことが重要となります。
もちろんまったく緊張せず面接をすることは難しく、むしろ対策・準備をしてきたからこそ本番では緊張するものです。緊張してしまった際は、「緊張していますが、本日はどうぞよろしくお願いいたします」と自己紹介の最後に付け加えることをおすすめします。
話していくうちに緊張感も和らいでいくはずです。なによりも、開始5分は前向きな姿勢で受け答えをすることが大切なので、明るくハキハキと答えることを意識してみましょう。
人柄を知るための質問の例
- 「自己紹介をお願いします」
- 「趣味や特技を教えてください」
- 「あなたの強み・弱みを教えてください」
応募者の人柄を知るための質問に回答する際は、回答内容と与える印象との一貫性を意識しましょう。
たとえば論理的思考力を強みと伝えているのに話にまとまりがなかったり、コミュニケーション力をアピールしているのに目を合わせなかったりすると説得力がありません。
こちらの記事では人柄を知るための質問の回答例や準備の仕方を解説しています。「答え方に自信がない……」という人はぜひ参考にしてくださいね。
自己紹介
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5~15分:応募者が企業を理解しているかを確認するための質問
企業は、応募者の入社意欲や熱意がどれほどかを知るために、自社についてしっかりと理解しているのかを確認しようとしています。志望度が高い学生ほど、企業分析を徹底的にして対策をしていることが多いからです。
こうした志望意欲がわかる質問は特に1時間の面接では深掘りされやすいため、対策が必須になります。応募先企業を理解できているかどうかを確認するための質問に対して、回答で入社意欲や熱意をアピールするためには、企業研究をおこなった結果を踏まえて回答するようにしましょう。
また、企業研究をする際は応募先の企業のみに目を向けてしまいがちですが、同業他社との違いを明確に理解することも大切です。「なぜ他社ではなく応募先企業を選んだのか」への答えを見つけて、下記の質問例を参考に回答を用意してみてください。
企業を理解しているかを確認するための質問の例
- 「当社のミッションやビジョンについてどう考えていますか?」
- 「当社の製品やサービスを利用したことはありますか?」
- 「当社の価値観に共感する点を教えてください」
- 「なぜ同じ業界の他社ではなく当社を選んだのですか?」
- 「当社と競合他社の違いは何だと思いますか?」
- 「入社後にやりたいことは何ですか?」
- 給料の高さと安定性に惹かれて応募したので、同業他社との違いがわかりません。どのように比較すれば良いですか?
企業のHPや四季報をチェックして比較する情報を集めてみよう
企業のホームページ(HP)で企業のミッション、ビジョンと社員のインタビューなどで雰囲気をつかんでおきましょう。
企業の提供するキャリアパスや研修制度、リモートワークの可否などの働き方についての違いなども検討材料の一つになります。
会社四季報は企業の情報を端的に凝縮して掲載されているため、同業他社の違いを検討する際に有益です。
証券会社のアプリなどから企業の四季報を無料で確認することができるので、チェックしてみてください。上場企業の場合はIR情報を通して、企業の全体像についてつかむこともできます。
企業研究ノートを作成して調べた情報を整理することで、効果的に就活に活用できます。こちらの記事で作成方法を解説しているのでぜひチェックしてくださいね。
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15分~45分:応募者の経験やスキルを把握するための質問
面接官は応募者の経験やスキルを把握するための質問で、自社で活躍できる能力があるか、あるいはこれから伸ばせる潜在的な能力があるかをチェックしようとしています。そのため、質問への回答を用意する際は今までの自分の経験やスキルなどを棚卸しをしておく必要があります。
1時間の面接では一人ひとりを見極める時間がある分、このような質問をする際、頻出質問を一気に投げかけるのではなく、学生にたくさん話してもらいたいと考える企業が多いです。
また、回答に附随した質問をして応募者のスキルをさらに深掘りしたり、あえて追加質問をせずに待つことで学生の回答力や柔軟性といったコミュニケーション能力を測ったりするような企業もあります。
このような形式に対策をせず、一問一答式で回答だけ暗記して面接に臨むと、言葉がうまく出ずに詰まってしまう事態になりがちです。その場しのぎで回答しようとすると、せっかくの強みがあっても魅力が伝わるような回答ができず、評価してもらえない可能性も考えられます。
徹底的な自己分析を通して自己理解をしっかりと深め、深掘り質問にも対応できるような回答を用意しておきましょう。
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また経験やスキルについて回答する際は、入社後に再現性があることをアピールすることも大切です。経験やスキルを通してどのように活躍・貢献できるのかを考えながら、下記質問例を参考に回答を用意してみてください。
応募者の経験やスキルを把握するための質問の例
- 「自己PRをお願いします」
- 「学生時代に力を入れたことは何ですか?」
- 「今までの挫折経験を教えてください」
- 「あなたの長所と短所を教えてください」
- 「大学ではどのようなことを学びましたか?」
ガクチカと大学時代学んだことはやってきたことだけを話すのではなく、何を得たのか、どんな気付きがあったのかなどを付け加えるようにしましょう。また、これらは自己PRと混同されがちなので注意が必要です。
挫折経験については、どうやって乗り越えたのかという行動を中心に聞きたいのが面接官の本音です。長所や短所は自分自身を振り返って端的にまとめるようにしましょう。
こちらの記事では上記の質問に対する回答の例文や作成方法について解説しています。まだ回答を用意できていないという人は、記事を参考に作成してみてください。
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45分~1時間:応募者から企業への逆質問
面接の終盤では、ほとんどの場合逆質問の時間が設けられます。企業分析だけではわからなかった点や不安な点、明確にしておきたい点などを積極的に質問してみましょう。
「特に質問することはない」と考えている人もいるかもしれませんが、1時間の面接では少なくとも3つは質問してみることをおすすめします。
積極的に質問することで入社意欲が高いというアピールにもなりますよ。企業分析をしてもよくわからなかったことや、業務に関する疑問点など、面接前に聞きたいことを用意しておくと安心です。
面接中の面接官との会話で気になったこともあれば質問してみてください。事前に準備してきた質問内容だけでなく、実際の会話を通して浮かんだ疑問について質問することで、面接官とコミュニケーションを取ろうとしている意識が伝わり、好印象を残すことにもつながります。
注意点として、HPでわかるような簡単な質問などは逆質問でしないようにしましょう。調べればすぐにわかるような情報を質問をすることで、「企業研究が不十分なのではないか」と面接官に思われてしまう可能性があるからです。
- 逆質問の時間が長くて余ってしまう時、うまく場を持たせるコツはありますか?
逆質問への回答から話を膨らませることを意識しよう
事前に質問を準備しておくのはもちろんですが、一つひとつ答えをもらうことだけに意識を向けていると手持ちの質問がなくなったときに困ります。
逆質問は企業との一問一答で終わらせるのではなく、企業がくれた回答に対して「それは面白そうですね」「その部分をもう少し詳しく教えてください」など、自分の考えやさらに踏み込んだ質問で話をつなげていきましょう。
そうすると会話も深まり、興味を持ってくれているなというポジティブな印象も与えられます。
逆質問が思い付かないという人はこちらの記事をチェックしてみましょう。逆質問の例文を紹介しています。
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面接のフェーズが違っても1時間の面接の流れは同じ? 就活の専門家が解説
面接を担当する面接官は選考フェーズによって異なることが多く、一次面接では人事担当者、二次面接では部門のマネージャーやリーダー、三次面接や最終面接では役員や社長が担当することが一般的です。
こういった違いがあるように、1時間の面接の流れもフェーズによって異なるのでしょうか。どのフェーズでも自信を持って面接に臨めるようにするために、キャリアコンサルタントの板谷さんの解説を詳しく見ていきましょう。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見る面接の流れは基本的に同じ
企業にもよりますが、一次面接、二次面接、最終面接と、アイスブレイクからスタートして応募者からの質問で終わるという基本的な流れはある程度変わらないと思います。
質問の特徴は異なることが多いためフェーズに沿った対策が必須
それぞれの面接の特徴としては、一次面接は志望動機や困難な状況で冷静に対処できるとわかるエピソードなどから基本的な価値観を知ろうとすることが多いです。学校生活で特に力を入れたことを質問されるなど基本的な質問が多いです。
二次面接では、専門的な業務スキルや企業文化に関する質問、協調性やコミュニケーション能力がわかるエピソードを通して、企業の価値観と合うかどうかが評価されます。
最終面接では、最終的な判断を下すための全体的な適性や価値観の一致に関して評価するための質問をおこないます。勤務条件に関しての具体的な話や他社の選考状況についての確認がなされることもあります。
面接のフェーズによって質問内容が変化するため、各フェーズに沿った準備をおこなっていきましょう。
3ステップで対策強化! 1時間の面接を自信を持って乗り切る方法
3ステップで対策強化! 1時間の面接を自信を持って乗り切る方法
- 頻出質問対策:一貫性を意識して魅力が伝わる回答を用意しよう
- 深掘り質問対策:「なぜ?」を繰り返して深掘りに備えよう
- 面接練習:模擬面接を重ねて自信がつくまで練習しよう
1時間の面接の意図や流れなどの基本的な情報を理解できたら、早速対策をしていきましょう。1時間の面接は30分などの短時間の面接よりも力を入れて対策をする必要があります。
短い時間の面接と比較して問われる質問内容が多かったり、スキルを深掘りされたりすることがあるからです。しっかりと対策をせずに面接に臨めば、対策不足なことが面接官に伝わってしまい、マイナスイメージを残してしまうことになりかねません。
そこでここでは、3ステップで1時間の面接対策を徹底的にする方法を解説します。自信を持って乗り越えられるように、一つずつ手順を踏んでいきましょう。
ステップ①頻出質問対策:一貫性を意識して魅力が伝わる回答を用意しよう
1時間の面接では、短時間の面接より多くの質問を投げかけられることがほとんどです。
たくさんの質問に対する回答を用意することはもちろん必要ですが、これらの回答内容に一貫性を持たせることを意識すると、あなたの魅力を面接全体を通じてアピールすることができます。
たとえば営業職を志望しているのにもかかわらず、短所を聞かれた際に「初対面の人と話すことが苦手」と回答すれば、適性がないと判断されて落とされてしまう可能性があります。
一貫性のある回答を用意する際は、自分史を活用することをおすすめします。自分史は過去の出来事を表に書き出して時系列順で振り返っていくため、情報を整理することができます。
書き出したエピソードから自分の価値観や考え方を客観的に分析できるため、一貫性のある回答を用意する際に大いに役立ちます。自分史を活用して一貫性を意識した回答を用意してみてください。
「自分史の作成方法がよくわからない」という人はこちらの記事を参考にして作成してみましょう。記入例付きで自分史の作り方を詳しく解説しています。
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自分史のテンプレ3選! 例文付きで当てはめるだけで自己理解が深まる
自分史を作成することで自己理解が深まり、自分に合った企業の見分け方が明らかになったり、選考での質問にも備えられます。キャリアコンサルタントとともに自分史の作り方や活かし方を徹底解説します。
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一貫性を意識した回答をすることで、芯が通った自律した印象を与えられます。自分自身をしっかり把握して的確に伝えられる社会人基礎力があることを印象付けられ、説得力も増します。
逆に一貫性がないと自己理解の進んでいない頼りない印象になります。
こちらの記事では面接で聞かれる頻出質問を紹介しています。それぞれ回答例も紹介しているのでチェックしておきましょう。
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新卒の面接では自己PR、ガクチカ、志望動機などのよくある質問以外にもさまざまなことが聞かれるため対策が必須です。この記事では厳選質問110選と対策のポイントをキャリアコンサルタントが解説します。質問への準備を万全にして内定をつかみましょう。
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ステップ②深掘り質問対策:「なぜ?」を繰り返して深掘りに備えよう
1時間面接だと面接時間が長い分、一つのテーマを深掘りされやすい傾向にあります。そのため、特定の質問に対して深掘りされた場合の対策をしておくようにしましょう。
深掘りされる質問への対策は、自分の回答に「なぜ?」を繰り返して回答を広げていくことが効果的です。イメージが湧かないという人は下記の例を参考にして深掘り対策を進めてみてください。
深掘り質問への対策例
質問例:「なぜこの業界を志望したのか?」
→興味があったから
→「なぜ興味があったのか?」
→〇〇といった商品を使ったことがあるから
→「なぜその商品が良いと思ったのか?」
→△△という点に魅力を感じたから
→「なぜ魅力を感じて業界に興味を持つようになったのか?」
→自分もそういった魅力のある商品の開発に携わりたいと思ったから
深掘りされやすい質問は後述するので、後ほどチェックしていきましょう。
深掘り質問への対策として、関連する出来事についてあらかじめ簡潔に答えられるように用意しておくと良いでしょう。
たとえば「失敗経験」であれば、単に失敗経験の事例を用意しておくだけでなく、失敗から学ぶ姿勢や同じ失敗を繰り返さないようにするための工夫、失敗への対応力がわかるエピソードなどが関連する出来事として挙げられます。
マインドマップを作成することで一つの質問に対して回答を広げられるため、効果的に深掘り質問への対策ができます。こちらの記事でマインドマップの作成方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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ステップ③面接練習:模擬面接を重ねて自信がつくまで練習しよう
面接では回答内容をしっかりと用意することも大切ですが、面接の練習を重ねてスムーズに回答できるようにしておくことも忘れてはいけません。
面接という慣れない場では緊張しやすく、普段通りに受け答えができなくなってしまう可能性があるため、「頭が真っ白になって何も答えられない」という状況を避けるためにも、しっかりと面接練習をしておきましょう。
面接の練習をする際は、本番を想定して面接練習をする模擬面接を重ねていきましょう。
家族や先輩・友人、キャリアセンターなどに協力を仰いでも良いですが、家族や先輩・友人などの知人に面接官役を依頼する場合は、相手が遠慮してしまうことで指摘がもらえず、なかなか改善点が見つからないことがあります。
またキャリアセンターは、就活の時期になると予約が埋まってしまい、思うように面接練習を重ねられない可能性もあります。
そのため、家族や先輩・友人、キャリアセンターだけでなく、就活事情に詳しい就活エージェントを活用して模擬面接をする方法もおすすめです。
1時間の面接はさまざまな視点から質問を投げかけられるため、複数回の面接練習だけでは足りません。身近な人・就活情報に精通した人両方のアドバイスを参考にして、さらなる改善を目指していきましょう。
模擬面接を効果的におこなうためには、大前提として本番同様の準備をしておくことをおすすめします。自己分析、ガクチカとその結果、応募先を選んだ理由から将来の活躍イメージまで、時系列に考えるとまとめやすくなります。
そのうえで、フィードバックで見つかった自分自身の課題を本番に向けてブラッシュアップすると良いですよ。
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1時間の面接で深掘りされやすい質問とは? フェーズ別で紹介
- 一次面接:応募者の人柄・スキル・志望動機を問うものが多い
- 二次面接:応募者の具体的な適性や価値観を問う質問が多い
- 三次・最終面接:最終的な確認をするための質問が多い
「深掘り質問の対策をしたいけど、どんな質問の準備をしたら良いのかわからない」という人もいるでしょう。
ここでは、一次面接・二次面接・最終(三次)面接で深掘りされやすい質問をそれぞれ紹介していきます。面接フェーズの違いによって質問にも違いが出ることが多いため、参考にして回答を用意してみてくださいね。
一次面接:応募者の人柄・スキル・志望動機を問うものが多い
一次面接では基本的な質問をされることが多く、二次面接や最終面接などのほかのフェーズと比較するとそれほど深掘りされることはありません。
しかし企業によっても面接の特徴に違いがあり、なかには一つの質問に対して3つの深掘りをするような企業もあるようです。
たとえばガクチカであれば、「学生時代に努力をしたことはなにか」「なぜその活動に力を入れたのか」「その目標を達成するためにはどんな困難があったか」というように、一つのテーマを深掘りされることがあります。このような深掘り質問に対してその場で回答するのは難しいため、しっかりと対策をして臨むようにしましょう。
一次面接は、落とす人を見極めることを目的に面接を実施しているため、先でも述べたとおり応募者の人柄やスキル、志望動機などの基本的な質問をされることがほとんどです。基本的な質問例として下記を紹介しているので、参考にして回答を用意してみてください。
一次面接で深掘りされやすい質問の内容例
- 自己紹介に関する質問
- 志望動機に関する質問
- 学生時代に力を入れたことに関する質問
- 自己PRに関する質問
- 今までの失敗・挫折経験に関する質問
もし私が一次面接の面接官の場合、今までの失敗や挫折経験を質問します。
具体的な状況やその人の立場や役割、どのように取り組んだのか、最終的な結果、そしてその経験を仕事にどう活かせるかなどを深掘りしながら質問していきたいと思います。
こちらの記事では一次面接を突破するコツや頻出質問、回答例とやってしまいがちなNG例を紹介しています。これから一次面接に臨むという人はぜひ参考にして、徹底的な対策をしましょう。
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二次面接:応募者の具体的な適性や価値観を問う質問が多い
二次面接では学生の人柄や企業とのマッチ度が重要視されるため、一次面接より深掘りされることが多くあります。一次面接と同じような対策では選考突破が難しくなる可能性があるので、二次面接に特化した対策をするようにしてください。
二次面接では、面接官は人事担当者ではなく現場の責任者や管理職であることがほとんどです。そのため、さらに実務的な質問や踏み込んだ質問をされることが増えることが考えられます。
下記に深掘りされやすい質問内容の例を紹介しているので、自分が働いている姿をイメージしながら回答を用意していきましょう。
二次面接で深掘りされやすい質問の内容例
- 一次面接で話した内容の詳細
- 自己紹介・自己PRの詳細
- 志望動機
- 将来のキャリアビジョン
- 企業文化や価値観へのマッチ度
- 具体的な業務に関するもの
二次面接では面接官に応じた準備が必要です。直属の上司、先輩など一緒に働く人の場合、適性を把握するための質問が考えられます。応募職種を志望したきっかけや理由、活かせるスキルや知識などの棚卸しをしておきましょう。
面接官が経営層の場合は、同業他社と比較してなぜこの会社に入りたいと思ったのか、将来どのようになりたいのかなどキャリアイメージを具体的に考えておくと良いと思います。
こちらの記事では二次面接の対策方法について詳しく解説しています。頻出質問や深掘り質問の具体例も紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
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三次・最終面接:最終的な確認をするための質問が多い
一次面接・二次面接とすでにたくさんの質問をされてきたことで、三次以降の面接ではどんな質問をされるのか想像がつかないという人も多いのではないでしょうか。
三次面接など選考終盤のものや最終面接では基本的に役員以上の人が、応募者が本当に自社とマッチしているのかを最終確認をします。面接官が最終判断を下す場であるため、活躍できるポテンシャルがあるということを改めてアピールすることを意識しておきましょう。
1時間の三次面接や最終面接では、あなたの強みや志望動機などこれまでの選考の内容をあらためて確認されることも多いため、準備をする際は一次面接や二次面接の内容を振り返って、回答にブレがないようにすることが大切です。
自己分析の結果を再確認したり、自己分析を再度おこなったりしたうえで入社後にやりたいことを整理し、自分の言葉で伝えられるようにしましょう。
下記に三次面接や最終面接で深掘りされやすい質問内容の例を挙げています。「自分は活躍できる人材だ」ということを最大限にアピールできるように、回答を用意してくださいね。
三次・最終面接で深掘りされやすい質問の内容例
- 志望動機の再確認
- 5~10年の長期的なキャリアプラン
- 企業への貢献意欲
- 逆質問
- 問題解決力を問う質問
- 最終面接では一次面接や二次面接と同じような質問をされることがあると思うのですが、同じ内容を話しても良いのでしょうか?
同じ内容でも問題ないが伝え方を工夫することがおすすめ
一次面接や二次面接と同じような質問をされた場合、同じ内容を話しても構いません。
ただせっかくなので、一次面接や二次面接の際に話した内容とまったく同じというのではなく、具体的な背景や成果に関する数値を加えたり、新しい視点や今後の活動に活かしていくことを伝えると良いでしょう。
同じ内容でもさらにブラッシュアップしたものになっていれば、柔軟性があるということのアピールにもつながることがあります。
こちらの記事では最終面接を突破するコツや詳しい対策方法を解説しています。頻出質問も紹介しているので、自信を持って選考を突破して内定獲得するために、ぜひチェックしてください。
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会社によっても時間が異なる!? 面接が長くなりやすい業界や企業もチェック
会社によっても時間が異なる!? 面接が長くなりやすい業界や企業もチェック
選考フェーズによって面接時間が長くなることもありますが、業界や会社によっても面接時間の長さにはある程度傾向があります。事前に面接時間が長い傾向にある業界や企業を知っておくことで、しっかりと対策をすることができるため、把握しておくことで選考突破率を上げることにつながります。
ここでは、面接時間が長くなりやすい業界や企業を紹介していきます。志望している業界や気になる企業が入っているかどうかチェックしてみてくださいね。
コンサルティング業界
顧客企業の経営課題への解決策を提案・改善させる仕事をするコンサルティング業界は、論理的思考力や問題解決力が重視されます。このような実践的なスキルを応募者が持ち合わせているかどうかを確認するために、面接時間が長くなる傾向にあります。
面接では、応募者が実際のコンサルティング業務で直面するようなビジネス課題をどのように解決に導くかを問うケーススタディや、ロールプレイが含まれることがあります。こういった問題では分析力や提案力をチェックされるため、面接本番前にしっかりと練習しておきましょう。
コンサルティング業界では、論理的に話すことやロジカルさが重要視されています。そのため、面接ではPREP法やホールパート法などを元に結論から先に話すこと、なぜそのように考えるのか根拠を明確にすることを意識しておきましょう。
面接ではそれらの整合性があるか、深掘り質問をされるため時間を要すと考えられます。
コンサルティング業界の面接では、フェルミ推定が出題されることが多くあります。こちらの記事でフェルミ推定を攻略する方法を解説しているので、参考にして徹底的な対策をしましょう。
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金融業界
金融業界の多くの職種では、実務では結果が重視されるような成果主義が多い傾向にあります。このような業務は長時間労働になりやすかったりさまざまな面でのストレス耐性が求められたりすることがあるため、業界や職種に応募者がマッチしているのかを面接官は面接を通して慎重に評価しています。
これらの能力の有無を判断するには、過去の経験や具体的な価値観・特性を確認する必要があるため、面接時間が長くなりやすいです。
また、投資銀行やリスク管理などといったポジションでは、高度な専門的スキルが求められます。こういったスキルの有無を確認するために技術的な質問や実践的な課題が課されることもあるため、時間が長くなりやすい要因ともいえます。
さらに、コンサルティング業界と同様に金融業界でも、ケーススタディを用いた面接がおこなわれる場合もあります。このように、問題解決力や分析力、柔軟性を測るために面接時間が長くなる傾向にあるのです。
問題解決力や柔軟性は自己PRでアピールすることができます。こちらの記事で詳しいアピール方法を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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IT業界
特定のプログラミング言語やフレームワーク、ツールの知識・スキルが求められるIT業界も、企業によっては面接時間が長くなることがあります。人柄ももちろん大切ですが、活躍できるスキルや能力があるかを重視するからです。
特に、上級エンジニアやアーキテクトのポジションでは大規模システムの設計・開発能力が求められるため、スキルを詳細に深掘りされることがあります。
そのためIT業界を志望する場合は、実務で活用できるスキルや能力を徹底的に棚卸して言語化し、自分の言葉で伝えられるように準備しましょう。
IT業界を志望している人は下記の記事をチェックしておきましょう。IT業界の詳細や志望動機の書き方を詳しく解説しています。
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外資系企業
外資系企業では英語でのコミュニケーション能力やグローバルな視点を持った人材を求めるため、ディスカッション形式の面接になることが多く、時間が長くなることがあります。
応募者の言語スキルを正当に評価するために、英語を交えて面接をおこなう場合も多くあります。面接自体がすべて英語でおこなわれることもあれば、日本語と英語の両方でおこなわれることもあり、この点は企業によって異なります。
しかし、英語を用いた面接は通常の日本語だけの面接と比較して長い時間になる傾向にあるので、理解しておきましょう。
企業説明会に参加したりOB・OG訪問をしたりして、事前に面接の特徴をつかんで対策をしてくださいね。
- 初めて外資系企業の面接に挑みます。英語での1時間の面接は、何から対策すれば良いですか?
日本語での面接の準備と基本的には変わらない
まず、自己紹介や自己PR、志望動機等一般的な面接での質問項目に対して日本語で準備している回答を英語で話せるようにしておきましょう。実際に声に出して話す練習をしておくことが重要です。
また、日本語でのやりとり以上に結論から話すことが大切です。そもそも何を聞かれているかわからなくならないように、回答内容の準備だけでなく、想定される質問は英語でどう聞かれるか予想して耳を慣らしておくと良いでしょう。
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広告・マーケティング業界
商品やサービスが売れるように広告を出す広告業界や、ヒット商品に携われたり自分のアイデアを用いて商品開発ができたりするマーケティング業界は、学生に人気な就職先です。
企業はたくさんの学生のなかから採用する学生を判断しなければならず、自社にマッチした学生を見極めるために面接時間が長くなる傾向にあります。
また広告業界やマーケティング業界では、業務でプレゼンをする機会が多く、プレゼンテーションスキルが重要となるため、面接の一貫として応募者にプレゼンテーションを求める場合があります。問題解決力を測るケーススタディを用いることもあるため、面接時間が長くなる要因ともいえます。
- 広告業界を志望しています。プレゼンテーションが苦手なのですがどのように対策すれば良いですか?
「印象」と「伝え方」を意識して対策しよう
プレゼンテーションとは英語で「表現」「提示」「紹介」という意味です。就職活動においても面接は一つのプレゼンテーションと言っても過言ではないでしょう。
まず印象については、主張したい点を強調するよう、大きな声でアイコンタクトを交えて話すと良いです。また、手を大きく広げるなど動きを加えたジェスチャーを入れることで伝えたいことが強調されます。
伝え方については、結論ファーストで話すことを意識してください。結論・理由・事例・結論の順に話す最もスタンダードなPREP法、伝えたいことが複数ある場合はホールパート法、短時間の場合に有効なSDS法などがあります。
自分にとってどの方法が適しているか検索しておきましょう。
広告業界やマーケティング業界に興味がある人は、こちらの記事をチェックしておきましょう。志望動機の書き方や仕事に就く方法について解説しています。
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マーケティング職に就く方法
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こちらのQ&AではWebマーケティングの将来性についてキャリアコンサルタントが回答しています。マーケティング業界を志望している人はこちらのチェックして、不安材料をなくしておきましょう。
商社業界
商社業界では幅広い業務に対応できる総合力が求められるため、経歴やスキル・価値観などについて詳細に確認されることが多くあります。総合商社は、商社業界のなかでも特に多岐にわたる業務を扱うため、面接時間が長くなりやすいです。
一般的に体育会系の社風の業界でもあるため、1時間の面接を通して総合力だけでなく根性や粘り強さ、素直さも見極めている可能性が高いです。
また、商社業界は多国籍な取引をおこなう場面も発生します。そういった場面で必要とされる英語などの言語スキルを確認・評価するために、英語を交えたディスカッションがおこなわれたり、プレゼンテーションを求められたりすることもあります。
経歴やスキルだけでなく言語能力を面接で詳細を確認されるため、面接時間が長くなる傾向にあるのです。
商社業界を志望している人はこちらのQ&Aをチェックしておきましょう。商社業界の将来性についてキャリアコンサルタントが回答しています。
商社業界は選考倍率が高いため、選考突破には徹底的な業界理解が必須となります。こちらの記事で5大商社・7大商社・総合商社について詳しく解説しているので、商社業界を志望している人は記事を参考に理解を深めていきましょう。
5大商社
5大商社を徹底比較! 事業や社風の違いから内定への道筋まで解説
7大商社
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総合商社
総合商社の仕事が丸わかり! 7大商社の違いと就活術もプロが解説
商社業界では英語力が求められることが多いため、アピールすると活躍できる能力があるという印象を持ってもらえる可能性があります。こちらの記事で英語力のアピール方法を解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
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商社への入社に必要な英語力や、入社後に求められる語学力をキャリアコンサルタントと解説します。商社の種類や部署によっても実態異なるので、就職前にしっかり把握しておきましょう。
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面接官の心に刺さる回答を準備して1時間の面接を突破しよう!
1時間の面接は面接時間が長い分、応募者を徹底的に見極めるために似たような質問を深掘りされることが多い傾向にあります。そのため、選考フェーズごとの違いを理解しながら深掘り質問への対策をすることが、選考突破への近道となります。
記事で紹介した3ステップでの対策方法を実践して面接に慣れていけば、選考突破を目指せるはずです。徹底的な対策をし、自信を持って1時間の面接に挑めるようにしてくださいね。
アドバイザーコメント
有馬 恵里子
プロフィールを見る事前準備を丁寧にしていない場合は面接官はすぐわかる
企業は1時間の面接の中でその人が自社で活躍できる人かどうかをさまざまな角度から見ています。一夜漬けの準備、その場限りの対応はすぐに見抜かれてしまうので、事前の準備と面接中の対応力が鍵となります。
事前準備をする際は、自己分析と企業研究を丁寧におこなうことが大切です。自分自身とその企業との接点はどこにあるのか、なぜその企業なのかを論理的に話せるようにしておきましょう。
家族や友人から、自分とは違う視点での質問をしてもらうのも有効です。
面接は会話であることも意識しておこう
普段の会話でも一方的に話すと盛り上がらないですし、質問と異なる回答が返ってくると話が噛み合わないですよね。
面接も一緒です。面接官の質問の意図はどこにあるのか、どう答えると印象が良いのか、面接官とのやりとりや反応を見て判断しながら回答しましょう。
面接は応募者が見極められるだけでなく、応募者側も企業を見極める時間です。そういう意味では対等な関係なので、必要以上に委縮せず、お互いが合うかどうかを確かめる時間と考えてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/NC Harmony代表
Eriko Arima〇大手人材紹介会社で約5年、転職者や若者、女性のキャリア支援を担当した。その後はIT企業の採用責任者を務め、現在は幅広い世代を対象にキャリアや就職活動の支援もおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/fc-styling代表
Mitsuki Tominaga〇ファッション業界にてスーパーバイザーや採用、お客様相談員を経て独立。大学生の就職支援や高校生向けキャリア講座、中途採用の転職支援事業など幅広い世代の就労支援に従事
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