この記事のまとめ
- 意気込みの内容はインターンシップと本選考で大きく異なる
- 意気込みの例文を読んで作成の参考にしよう
- 採用担当者が印象に残った意気込みを知れば選考突破の近道になる
就職活動で意気込みを伝える際、何を話せば良いかわからず悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。就職活動で伝える意気込みは、内容によって志望動機や自己PRとは違った側面から企業への熱意を伝えることができます。
とはいえ意気込みを伝えるときは、文章の構成に注意しなければ企業に自分の熱意などがうまく伝わらない可能性があるため、事前にしっかり対策しておくことが大切です。
この記事では、就職活動において質問される意気込みの答え方を、キャリアコンサルタントの瀧本さん、桒田さん、平井さんと一緒に解説します。採用担当者に刺さる意気込みを作成して、選考突破を目指しましょう。
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意気込みはインターン・本選考で内容を変えよう!
インターンと本選考では、開催されている目的が異なるため、意気込みの内容も変える必要があります。
たとえば、インターンで活用した意気込みをそのまま本選考で伝えてしまうと、「質問の意図とは違った答えになっている」と採用担当者に思われてしまう可能性があるのです。
しかし、どのように書き分ければ良いのか悩む人もいるでしょう。
そこでこの記事では、前半で場面別での意気込みの例文や、就職活動で意気込みを聞かれる理由を解説します。まずは採用担当者の意図や、良い意気込みとはどのようなものなのかを理解して、作成時に役立てましょう。
そして記事の後半では意気込みに盛り込む内容や注意点を解説します。記事を最後まで読めば、採用担当者の印象に残る意気込みを作成できます。
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どんなときに質問される? 就職活動で意気込みを答える場面
就職活動で意気込みが聞かれるとわかっていても、具体的にどんな場面で聞かれるのかわからなければ準備できないという人もいると思います。
事前に聞かれる場面を理解しておくことで、当日焦らずに対応でき、採用担当者からも良い評価をもらいやすくなるのです。
この章では、就職活動で意気込みを聞かれる場面を2つ解説します。急に聞かれて焦ることがないよう、事前にしっかり対策して、心の準備もしておきましょう。
インターンシップ
インターンへの参加を検討している人のなかには、「企業についての理解を深めたい」「自分の弱みを克服したい」など目的を持っている人も多いのではないでしょうか。
インターン当日や事前の選考では、学生がどのような目的を持って参加したのか、参加することで何を得たいのか知るために、意気込みを聞かれることが多いです。企業は事前に学生がインターンに参加する目的を理解しておくことで、学生が成長する手助けができます。
インターンの面接では、きちんと目的意識を持って参加していることが伝わるよう、なりたい自分を想像したうえで意気込みを伝えましょう。
また企業は、インターンで得た学生の情報をその後の採用情報として活用する場合もあるため、インターンの意気込みでしっかりと自分をアピールできれば、その後の選考が有利に進む可能性もあります。
また、インターンの選考を突破するには、意気込み以外の対策も必要です。こちらの記事ではインターンの選考対策を解説しているため、ぜひ参考にしてください。
インターンの履歴書
インターンの履歴書の書き方|履歴書の選び方や作成時の注意点も解説
インターンの面接
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
インターンの選考
インターン選考は何を見てる? 受かる対策の秘訣を企業目線で解説
本選考
本選考において企業は、学生が選考に応募した理由や入社に対する意欲を知るために意気込みを聞く場合が多いです。そのため、本選考で伝える意気込みの内容は、志望動機に近いものになります。
本選考で意気込みを聞かれたときは、自分の魅力を伝えられる内容にし、採用担当者の印象に残ることを意識しましょう。選考の序盤の意気込みで、本選考に対する熱意ある姿勢や、入社後の仕事への意欲の高さを示すことができれば、その後の選考での回答を熱心に聞いてもらいやすくなり、高評価を狙える可能性が高まります。
自分の魅力を伝えられる具体的な意気込みの作り方は、この先の段落で解説するため、ぜひ参考にしてください。
採用担当者が意気込みを聞く理由は、インターンでは学生の目的意識や興味を把握し、相性や可能性を評価するためです。
本選考では、企業文化への適応力や貢献意欲、長期的なキャリア展望を見極める目的で意気込みを聞きます。
まずはチェック! シーン別・意気込みの例文10選
意気込みを書き始める前に、実際に使える例文を見ておきたいという人もいるのではないでしょうか。例文を事前に確認することで、企業が求める意気込みの大枠が理解でき、安心して作成できる人も多いはずです。
ここでは、作成時に役立つ意気込みの例文をインターンと本選考に分けて10個解説します。自分が意気込みを作成する場面に合わせて、どのような形で書けば良いのか理解しましょう。
インターンシップ
インターンの選考で伝える意気込みでは、インターンの内容を通して自分がどうなりたいのかを明確にしましょう。さらに、持っている強みを活かしたいのか、弱みを克服したいのかでも伝えるべき内容は変わってきます。
インターンを終えた後の姿を想像して、実現するためには何が必要なのかまで深掘りしておきましょう。
ここでは、インターンの選考で意気込みを伝えるときの例文を5つ解説します。自分が何を伝えたいのかを考えながら参考にしてみてください。
①自分の能力を試したい
インターンにおいて、自分が持っているスキルや知識が仕事でどのくらい通用するのか試したいと思っている人もいるでしょう。その旨を意気込みに盛り込むことで、「実際の仕事を想定した姿勢でインターンに臨んでいる」という熱意の強さを伝えられます。
自分の能力を試したいときの例文
私は海外出張がある企業でさまざまな国の人と仕事をしたいと思い、企業探しをおこなっています。そんな中、ヨーロッパの顧客とも取引のある貴社のインターンを目にし、海外事業の実務への理解を深めたいと思い応募いたしました。
貴社ではアジアやヨーロッパなど世界各国の顧客と取引がありますが、オンラインでのやりとりだけでなく実際に現地へ足を運んで顧客とコミュニケーションを取っているとのことで興味を持ちました。
私は学生時代にオーストラリアへ留学した経験があり、実際に肌で文化の違いを感じました。言葉だけで伝わらないものは、現地に行くことで理解できると学んだのです。インターンでは留学経験で学んだ対応力が仕事で活かせるのか試したいと思っています。
実際の業務内容への理解を深めたいという目的を明確に述べている点は良いですね。
ただ、文末では英語力が仕事に活かせるか試したいとなっていて少し目的が変わっています。一貫性のある結論に修正すると良いでしょう。
②仕事についての知識を身に付けたい
インターンでは、実際の業務に近い経験を積んだり、仕事に必要な知識を身に付けたりすることが可能です。そのため、インターンで学べそうな仕事に役立つ知識のなかでも、どんなことを身に付けたいと考えているのかを意気込みで述べることで、自分なりの気持ちのこもった内容になります。
仕事についての知識を身に付けたいときの例文
私はSNSマーケティングに興味があり、SNSを通して将来は顧客の売上貢献につながる広告作りに貢献したいと考えています。
貴社ではInstagramやXなど顧客に合わせた媒体選びに注力している印象があります。貴社が制作した〇〇の広告は、商品を買ったことがない私でも思わずクリックしてしまうほど印象的でした。
今回のインターンを通し、自分のアイデアが実践で役立つのか試したいと思っています。そして、広告制作のノウハウを学び、自身をより成長させたいと考えています。
広告会社を志す場合は、他者と差別化する方法を身に付けておくと、採用担当者の印象に残りやすくなります。こちらの記事では広告業界を勝ち抜くコツを解説しているため、併せてチェックしましょう。
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広告業界の志望動機は説得力を増すために業界知識をつけることが重要です。まずは広告業界の特徴を押さえましょう。この記事では志望動機の作り方や作成時の注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。
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③実践的な経験を積みたい
企業によってはインターンで取引先への帯同や企画立案など実践的な業務に参画させてもらえる場合もあります。そのため意気込みの一つとして、インターンの実施内容によっては実践的な経験を積みたいという気持ちを伝えてみるのがおすすめです。
実践的な経験を積みたいときの例文
私は日頃から貴社が提供しているアプリを愛用しており、このサービスがどのような人・環境から作られているのか興味を持ったため、インターンに応募しました。
インターンでは、アプリのアイデアが決定されるまでの流れや、どのようなプログラミングがされているのかを学びたいと考えています。
私は現在大学でプログラミングを学んでいますが、このインターンを通し実践的な経験を身に付けたいと思っています。アプリの開発に携わるために、今のままでは足りないスキルを気付き、戦力になれる知識を身に付けていきたいです。
- インターンで実務経験を積みたい人は多いと思うのですが、インターンでは意気込みの内容が被ってしまうことを想定して複数用意しておくべきですか?
複数の意気込みを用意するより具体性のある内容を考えよう
たしかに、インターンでの意気込みがほかの応募者と被る可能性はあります。しかし、複数の意気込みを用意するよりも、自分自身の経験や目標と関連付けた具体性のある内容を考えることが重要です。
思いの込もっていない「薄い」意気込みよりも、実際のエピソードを使った「濃い」意気込みのほうが、学生の気持ちが伝わります。
企業の事業内容やインターンの目的をよく調べ、自分の強みをどのように活かせるかを意識して意気込みを作りましょう。
プログラミングを仕事にしたいと考えている人は、プログラマーの仕事内容へも理解を深めておきましょう。こちらの記事ではプログラマーの仕事内容や適性も解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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④自分の弱みを改善したい
人によっては、就職活動が始まる前に自身の弱みを改善しておきたいと考える人もいます。インターンではときに、企業側から自分の課題などに対してアドバイスをもらえることもあるため、インターンを自分の弱みを客観視し改善できる機会ととらえ、その点を意気込みで伝えることもおすすめです。
自分の弱みを改善したいときの例文
貴社では、製品の研究・開発の過程を一つのチームが一貫して対応できるため、一から自分が考えた製品を世に出したいという自分の希望する将来をかなえられるのではと思い、興味を持ちました。
私は研究職を目指していますが、企業によっては開発と分野が分けられてしまい、開発まで任せてもらえない可能性があります。貴社のインターンでは、研究者も開発に向けた会議に同席させてもらえると知り興味を持っています。
また、大学ではおもに一人で研究をしていたため、他者とかかわって業務を進めていく経験を積めませんでした。
貴社では部署を超えた関係作りを意識しているため、今まで一人で作業することが多かった自分でも、業務に役立つコミュニケーション能力を身に付けられると感じており、インターンを通じて成長したいと考えています。
- 自分の弱みを改善したい目的でインターンに参加する場合、「ほかの企業でも良いのでは」と思われない意気込みにするコツを教えてほしいです。
企業理解を深めインターンに参加したい理由を明確に伝えよう
インターンで自分の弱みを改善したいと考える際、他社ではなくその企業を選んだ理由を明確に伝えることが重要です。まず、企業のビジョンやミッション、文化を深く理解し、自身の成長目標と一致する部分を具体的に述べましょう。
たとえば、企業が提供する特定の研修プログラムや企画内容が、自分の弱みを克服するのに最適であることを強調します。
また、過去の経験や実績を通じて、企業の取り組みに共感し、自身の成長と企業の発展に貢献したいという意欲を示すことで、他社との差別化を図ることもできます。
研究職は狭き門のため、志す場合は志望動機の内容を作り込む必要があります。下記の記事では研究職を目指す人に仕事内容や志望動機の例文を解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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研究職を志望する場合は、仕事内容や適性の理解が必須です。また研究職のメリットデメリットも押さえておきましょう。この記事では研究職に向いている人の特徴や研究職に就くコツをキャリアコンサルタントが解説します。志望動機例文も紹介するので参考にしてください。
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⑤大学での学びを膨らませたい
インターンで大学で得ている経験を活かせる可能性がある場合は、学校で学んでいる内容に触れたうえでより成長したい気持ちを意気込みに込めましょう。自分の今の進路がインターン先の事業などと親和性があることをアピールでき、担当者に興味を持ってもらえる可能性があります。
大学での学びを膨らませたい
私が貴社のインターンに応募した理由は外国人留学生が日本に学びに来るための手助けをする仕事に就きたいと考えたからです。私の兄は海外留学を経験しており、そのときも現地の方に手助けをしてもらい、留学生活を送っていました。
貴社では海外の学生が留学しやすいよう、学校とのやりとりや住まいの準備など全体的な手助けをしています。
留学生が学校や不動産会社など個別に連絡する必要がない一気通貫したサポートシステムや、不安な留学生にしっかり寄り添えるよう、チーム体制で支援をおこなう貴社の方針などに、とても感銘を受けました。
私は大学で国際コミュニケーションを学んでおり、実際にタイやオーストラリアの人と交流しています。貴社のインターンでは身に付けた語学力を試したいと考えています。
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エントリーシート・本選考
エントリーシート(ES)や本選考で意気込みを聞かれたときは、面接そのものへの意気込みや入社後にどのように活躍していきたいかをまとめましょう。
本選考の意気込みは企業を志望する理由も内容に含みますが、志望動機と異なる点は選考や入社後の意欲に重きをおいて伝えることです。だからこそ、企業に入社して活躍している姿を思い浮かべて、意気込みを作成しましょう。
ここからは、ESや本選考で意気込みを伝えるときの例文を5つ解説します。筆が進まないと悩むときは例文を参考にして、自分らしい内容を作成しましょう。
①企業への熱意をアピールしたい
本選考において、「意気込みをお願いします。」と聞かれた場合、その企業の本選考に臨んでいるそのときの熱意を率直に伝えてみましょう。
たとえば、とても志望度の高い企業の本選考で意気込みを答える場合であれば、その企業のどんなところに魅力を感じ、本選考でどんなことを伝えたいのかなどを述べることで、企業に対する熱意をアピールすることができます。
企業への熱意をアピールしたいときの例文
私が貴社の選考に応募したきっかけは、貴社が展開している〇〇というブランドのコンセプトや社のビジョンに魅力を感じたからです。
私は高知県出身で、大学進学を機に上京してきたのですが、慣れない環境がストレスとなり、大学進学以降は常に肌荒れに悩んでいました。
肌荒れを何とかできないかと、いろいろ検索していたときに貴社のブランドページにある、目の前の肌悩みだけでなく、その奥のストレスにも向き合うというブランドコンセプトを目にし、深く感銘を受けました。
早速貴社の△△店でカウンセリングを受けてみたところ、肌のメカニズムに基づいたおすすめの商品を教えていただけただけでなく、日々の生活習慣や食生活などの面でも取り入れやすい対処法を教えていただきました。自分自身の肌悩みに多角的な視点で寄り添ってくださったことがとても嬉しかったです。
今回就活を始めることになった際に、自分自身も人に出会って良かった、相談して良かったと思われるような人材を目指したいという思いが芽生えたため、貴社にエントリーさせていただきました。
この選考では、貴社の商品愛はもちろん、販売員としてお客さまに寄り添える人材であることをしっかり伝えられるように取り組む所存です。
②顧客に信頼される存在になりたい
営業職や販売職では、顧客の信頼を得ることで売り上げにつながる場合もあります。学生が意気込みで顧客の信頼を得たい気持ちを伝えれば、採用担当者は努力して成果につなげてくれる姿を想像しやすくなるのです。
顧客に信頼される存在になりたいときの例文
私が貴社を志望した理由は顧客に信頼される営業になりたいと考えたからです。
私はアルバイトでアパレルスタッフとして働いています。アルバイトでもお客さまにコーディネートを提案するのですが、自分が似合いそうだと思って提案した組み合わせをそのまま買っていただいた経験があります。
後日同じ方が来店したときにも、もう一度服を提案してほしいと言われたのはとてもうれしい経験でした。
お客さまの信頼を得るには、話していた内容を覚え、押し付けにならず相手の求める提案をしなければいけないと考えています。そのためには、顧客の顔や名前を覚え、自分自身も会話を楽しみながら業務にあたる必要があるとも感じています。
入社後は、こうした接客において大切にしていきたいことを忘れずに、お客さまに信頼されるような営業パーソンになりたいです。
- 営業職を目指す人は多いかと思いますが、差別化するためにはどのような内容を意気込みに盛り込めば良いですか?
営業職の差別化は自分の特性を理解することが大切
営業職はモノを売るな自分を売れと言われます。
良い営業パーソンは独特の手法を持っており、それぞれの持っている特性を上手に活かすことで、顧客の信頼を得て成果を出しているのです。
営業職を目指す人は、意気込みに今後どのような方向で独自の営業スタイルを確立していきたいか、自分自身の特性をどう活かしていきたいか盛り込むことで差別化が図れると思います。
営業を目指すか悩んでいる人は、向き不向きを確認してからにしましょう。こちらの記事では営業に向いていない人を解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
営業向いていないと十分な検討をせずに決めつけることは危険です。まずは営業職の理解を深めましょう。この記事では営業に向いていない傾向のある人の特徴16選や、おすすめの道をキャリアコンサルタントが解説します。
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③自分のスキルや強みをアピールしたい
本選考での意気込みは、その選考でどういうことを伝えたいかを述べることも可能です。特に就活は、自分自身について企業側にどれだけ知ってもらえるか、またその自分の特性をどう評価されるかが合否に深くかかわってきます。
そのため、事前の意気込みでどんなことをアピールしたいかを述べることで、アピールしたいテーマに着目して審査をしてもらえる可能性があるのです。
自分のスキルや強みをアピールしたいときの例文
私はこの度の貴社の選考で、アルバイトで培ったチームワークを持って働くスキルをアピールしたいと考えております。
私は少し前まで飲食店でアルバイトをしていました。私が働いていたところはアルバイトの割合が多い店舗だったため、しっかり統率が取れるよう、スタッフの適性に合わせた人員配置を提案しました。
また、ホールスタッフは担当のテーブルを決めることで、顧客の動向を常に確認できるようにし、報連相のフローも徹底しました。こうした経験によって、周囲に気を配りつつ自分ができることを探す力が養われ、チーム内での円滑なコミュニケーションも取れるようになったと考えています。
今回私が応募させていただいた送客チームのマーケター職は、チーム内や営業担当はもちろん、クライアントと直接連携を取りながら業務を進めていくことが重要になると考えています。
そのため、この度の選考ではこれまでの経験で培ったチームワーク力をしっかりと示し、マーケターとして貢献したいという熱意をお伝えしたいです。
アルバイト経験を就職活動でアピールする場合は内容に注意する必要があります。こちらの記事ではアルバイト経験を就活でアピールするコツを解説しているため、目を通しておきましょう。
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アルバイト経験の自己PRは、かなり効果的です。入社後の活躍イメージを伝えやすくなります。アルバイト経験の自己PRの構成や、作成時の注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。例文10選も紹介するので、アルバイト経験を魅力的に伝え、内定を掴みましょう。
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④サークルでの経験を活かしたい
意気込みに添えるエピソードは、サークル関係の話でも問題ありません。アルバイトやゼミの内容を志望動機・自己PRで伝えている場合は、違う方向性からのアピールになるだけでなく、採用担当者から見てもサークル活動は学生の価値観や特性が見えるポイントになります。
サークルでの経験を活かしたいときの例文
私が貴社を志望した理由はサークルで得た語学力を活かせると感じたからです。
私は学生時代に国際交流を目的としたサークルに所属しており、海外の人とも多くやりとりをしていました。
言語交換をおこなっていたため、実践的な英語力を身に付けることができ、実際にアメリカへ旅行に行ったときも語学力を活かせました。
英語を話せれば顧客との交流はもちろん、お困りのときは英語と日本語を駆使して通訳の代わりもできると感じました。顧客が日本旅行を楽しんでくだされば、また来たいと思っていただけ、日本経済の活性にもつながり、大きなやりがいにつながると思います。
入社後もサークルで鍛えた語学力を活かし、顧客の日本旅行がより良いものになるようサポートしていきたいと考えています。
上記は、サークル活動で得た具体的なスキルを活かしたいという意欲が明確であるため評価できます。
サークルでの具体的なエピソードや課題解決の経験を加え、自分の強みをより明確に示せるとさらに良くなるはずです。
⑤ボランティア経験を活かしたい
学生時代のボランティアは、社会貢献への意識の高さをアピールできるため、ほかの部分で伝えていなければぜひ意気込みの内容に盛り込みましょう。
ボランティア経験を活かしたいときの例文
私が貴社を志望したのは、ボランティア経験で培った世代を超えたコミュニケーション能力を活かせると思ったからです。
私は学生時代にボランティアで介護施設へ行っており、利用者の方とお話しする機会や散歩の付き添いを任されていました。
初めはお互い会話が続かなかったものの、根気強く話を深掘りして興味のある話題を探っていくことで、帰るときには「また来てね」と言われる関係性を築けました。
世代の離れた人と関係性を築くことができれば、年上の顧客の方へ商品の提案をするときにも、自分を信頼してもらえる可能性が高まると思います。入社後もボランティア経験を活かし、世代の離れた顧客の方と関係性を築き信頼していただける人材になりたいと考えています。
ボランティア経験を就職活動で伝える場合は、企業がどのような印象を持つのかまで理解しておきましょう。こちらの記事では就活でボランティア経験を伝える方法をステップ別に解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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例文11選|ボランティアを題材に自己PRが作れる簡単4ステップ!
自己PRでボランティアの経験を取り上げるときは、選考を受ける企業に適した題材と内容にすることが重要です。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒に、ボランティアを題材にした自己PRの作り方を5ステップで解説しています。
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「面接に自信がない」「今のままで選考通過できるか不安」そんな就活生は自分の面接力を知ることからはじめましょう!
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・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
採用者の意図を理解しよう! 就職活動で意気込みが聞かれる理由
就職活動で意気込みが聞かれる理由
- 意気込みから学生が自社に興味を持った理由を知りたい
- 意気込みで伝えるエピソードから自社とのマッチ度を確認したい
- 強みやエピソードから入社後のポテンシャルを知りたい
- インターン後や入社後に学生がどうなりたいのかを知りたい
就職活動で意気込みを書くときは、企業側の意図を理解しておくと、書くべき内容が明確になります。意図を理解できていないと、自分が伝えたい内容が企業の求めるものとは異なり、マイナス評価になってしまう可能性もあるため、事前に採用担当者の気持ちを理解しておきましょう。
ここからは、就職活動で意気込みを聞かれる理由を4つ解説します。採用担当者の気持ちを理解して、良い印象を持たれる内容を作成しましょう。
意気込みから学生が自社に興味を持った理由を知りたい
意気込みは、企業を志望する理由やインターンに参加したきっかけを盛り込むものであり、企業はそこから、学生が自社に興味を持った理由を理解しようとしています。
さらに企業は、学生が入社後に何がしたいのか、インターンに参加することでどのような成長がしたいのかを知ることで、自社への理解度の深さや志望意欲の高さも見極めようとしているのです。
学生がどのような部分に興味を持っているのかがわかれば、自社の魅力がしっかり学生に伝わっているのかがわかります。もし、伝わっていないならば会社説明会や採用ページの内容を改善するなどの対応を取るための判断基準になるのです。
学生から得た情報をもとに採用ページをブラッシュアップすれば、より自社に合った学生に興味を持ってもらえる確率が高まるからです。
意気込みで伝えるエピソードから自社とのマッチ度を確認したい
本選考で長文の意気込みを述べる際には、企業に入社した後にしたいことや本選考そのものへの意欲を伝えます。
こうした学生側の意欲などには、その人の内面や人柄が表れるため、採用担当者は意気込みを述べる学生の人柄や価値観を知ることで、自社の求める人材とマッチしているかを判断しているのです。
また、インターンの選考でも自社とのマッチ度は採用活動の参考になるため重視されます。インターンの段階で自社とのマッチ度が高い学生をチェックしておくことで、本選考に参加した際も内定を出すかの判断材料となる場合があるのです。
特に、実務に近い内容をする長期のインターンでは自社とのマッチ度を見極めやすくもあるため、意気込みでは企業が求めている人物像にマッチしたアピール内容を考えることが重要になります。
- インターンは本選考ではないのに、なぜ学生の意気込みを通じてマッチ度の高さを見られているのですか?
企業はインターンの意気込みで採用後の活躍を予測している
インターンは、企業にとって学生の適性や価値観を確認する貴重な機会です。正式な選考ではなくても、学生が示す意欲や行動は、その企業の文化や仕事の進め方にどれだけ適応できるかを示す重要な指標となります。
インターン中の学生のパフォーマンスやコミュニケーション力は、採用後の活躍を予測する材料として活用されるため、意気込みを通じたマッチ度の評価がおこなわれるのです。
これは、企業がリスクを最小限に抑え、適切な人材を確保するための合理的なアプローチといえます。
強みやエピソードから入社後のポテンシャルを知りたい
インターンの選考で伝える意気込みであっても、魅力的な学生であれば本選考まで覚えておきたいという採用担当者は多いです。そのため、学生が意気込みで伝える強みやエピソードを通して、入社後のポテンシャルを知りたいという採用担当者もいます。
本選考での意気込みはおもに「入社後にどのようなことがしたいのか」「選考に対してどのような思いで臨んでいるのか」を伝えるものです。
そのため、意気込みのなかで自分が力を入れていきたいことや押し出したい強みも伝えることで、入社意欲の高さや、入社後に自分が戦力として活躍できる人材であることを企業にアピールすることにつながります。
自分と企業とのマッチ度の高さや自身のポテンシャルを、しっかり企業に伝えるためにも、企業の特徴や社風に合った意気込みで将来の展望を考えましょう。
インターン後や入社後に学生がどうなりたいのかを知りたい
インターンの意気込みでは、「参加することでどのような成長をしたいのか」を伝えます。一方で本選考の意気込みでは、「入社後に自分がどのように活躍していきたいのか」を伝える必要があります。
そのため、学生が将来どのような姿になりたいのかが明確になり、自社で活躍できる存在なのかが判断しやすくなるのです。
社内外とコミュニケーションを取って働きたいのか、自分の技術を活かしてものづくりがしたいのかなど、学生が企業のなかで思い描く働き方は人によって異なります。そのため、学生のなりたい姿がインターンや入社後にかなえられなければ、ミスマッチにつながる可能性もあるのです。
そのため、意気込みを伝えるときは「具体的にどうなりたいのか」を明記し、採用担当者にインターン後や入社後の姿が明確に想像できる内容を意識しましょう。
将来の姿をアピールするには自分の得意分野や興味をもとに「こんな働き方がしたい」という仮のイメージを描き、その方向性に沿った成長目標を意気込みとして伝えましょう。
インターン後に、インターンを通して仮のイメージがどうなったかまで整理して感想なども伝えられると、さらに評価を高められると思います。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
書き始める前に! 就職活動で意気込みを書く3つのステップ
就職活動で意気込みを書く3つのステップ
- 業界・職種・企業の分析をおこなう
- 企業を志望する理由を明確にする
- 自己分析で自分の強みを明確にする
いきなり意気込みを書き始めようと思っても、書くべき内容が整理できず、筆が進まない人もいるでしょう。
インターンと本選考では実施目的が異なるため、意気込みも同じ内容にしてしまうと、企業の求めている意図と違ったアピールになり、高評価につながらなくなってしまうかもしれません。
そこでここからは、意気込みを書くステップを3つに分けて解説します。なかなか筆が進まない人は、3つの準備をおこなったうえで書き始めてみましょう。
①業界・職種・企業の分析をおこなう
意気込みを書き始める前に、インターンや本選考に参加する業界・職種・企業への理解を深めておきましょう。同じ業界にある企業であっても、企業理念や事業内容は少しずつ異なるものです。
事前に企業研究を重ねて同業他社と比較しておけば、企業の強みが理解でき、自分の目指す方向性に合っているか判断できます。インターンの選考であっても、参加を志望した理由は聞かれるため、企業研究は必須といえます。
業界研究や企業研究はノートに書き出しておくと後で見返せて本選考にも役立つため、就職活動用に一冊用意して研究結果をまとめましょう。
同じ職種や業界の企業であっても、それぞれの企業が打ち出している特徴的な事業展開や企業理念、方針などがあるのではないでしょうか。
意気込みにつなげるときは、企業の特徴の中から自分が社会人として目指したい方向と合致するポイントがあるかチェックしてみましょう。
業界や企業の情報収集の具体的なやり方は以下の記事で詳しく解説しているため、「どんなことを調べるべきかわからない」「調べ方がわからない」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
企業研究
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
業界研究
業界研究のやり方|業界全体をとらえたうえで気になる業界を研究しよう
②企業を志望する理由を明確にする
インターンに参加するときや本選考に応募する場合、その企業を志望する理由が何かあるはずです。企業を志望する理由を明確にしておくと、「他社では希望をかなえられない」という気持ちが伝わり、選考突破できる確率が高まります。
企業を志望する理由がわからないときは、初めに企業に興味を持ったきっかけを思い出しましょう。そのうえで、他社のインターンや本選考では希望をかなえられない理由を考えると、志望理由が明確になります。
インターンであっても、本選考でも企業は志望度が高い学生を選びたいと思うものです。だからこそ、「この企業ならでは!」というポイントを見つけ、意気込みでしっかり言語化できるようにしておきましょう。
③自己分析で自分の強みを明確にする
就職活動で伝える意気込みでは、企業に自分を選ぶメリットを理解してもらう必要があります。意気込みを通して自分の強みを伝えられなければ、選考突破は遠のく可能性があります。
しかし、本選考が始まる前のインターンでは、自分の強みがまだわからない人もいるのではないでしょうか。本選考が開始していても、強みは企業に合わせてアピールする必要があるため、伝えるべき内容に合っているか強みを考え直す必要があります。
自己分析の方法
- 自己分析のテーマを自分の強みに設定する
- 自分が活躍できたエピソードを探す
- なぜ活躍できたのかを深掘りする
- 同じ理由で活躍できたエピソードを探す
上記の手順で自分の強みに気付きやすくなるため、ぜひ実践してみてください。
自身の強みを明確にするには、自己分析を利用しましょう。自己分析をまだやったことがない人は、下記の記事で手順を解説しているため、実際に試してみましょう。
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この記事では、ノートを使った自己分析法のやり方がわからない人に向けて、自己分析ノートの種類やメリットを紹介しています。自己分析をノートでやるときは目的に合わせた工夫が重要です。キャリアコンサルタントとともに手順も説明するので、自己分析ノートを就活に役立てたい人は参考にしてくださいね。
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面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
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順番を意識すると読みやすくなる! 意気込みを書くときの構成
意気込みを書き始めても、書く内容が整理できなかったり伝える順番がわからなかったりして、文章がまとまらない場合もあるのではないでしょうか。何を書けば良いかわからなくなった場合でも、内容の順番を理解すると続きが書きやすくなります。
この章では、意気込みを書くときの内容を順番と一緒に解説します。インターンと本選考に分けて解説するため、自分の意気込みの場面に合わせて使い分けましょう。
インターン編
インターンの意気込みを書くときの内容
- インターンに参加したきっかけ
- インターンで学びたい内容
- インターンで活かせる自分の強み
- インターンを通じてどうなりたいかの意気込み
インターンの意気込みを書くときは、本選考を書くときとは異なり、自分がインターンで何を学びたいのか、インターンに参加することでどうなりたいのかを意識して書きましょう。そうすることで、インターンに目的意識を持って参加していることを伝えられます。
ここからは、インターンの意気込みを書くときの内容を4つのステップに分けて解説します。事前に書くべき内容を整理したうえで書き始めると、スムーズに書き進められます。
①インターンに参加したきっかけ
企業のインターンに参加したいと思ったのは、業務内容が知りたかったり企業への理解を深めたかったりといった理由があるはずです。意気込みを書くときは初めにその内容を書くことで、採用担当者が知りたい企業に興味を持った理由を伝えることができます。
「インターンの日程が都合良かった」「友人が参加している」などの理由では、ほかの企業でも良いと思われてしまい、あまり良い印象は持たれません。
インターンに参加したきっかけが思い浮かばないときは、ほかの企業のインターンを選ばなかった理由を考えましょう。その企業ならではの内容であれば、採用担当者の印象に残る意気込みが作成できます。
②インターンで学びたい内容
インターンは仕事への理解を深める以外でも、チームで仕事する経験や企業内会議の疑似体験ができます。しかし、企業によってインターンの実施内容はさまざまのため、参加することで何を学びたいのか明確にしましょう。
インターンについて学びたい内容は企業のこと以外でも、パソコンスキルやプログラミングスキルを高めるといった、実務経験を積みたい気持ちでも問題ありません。
インターンで何をするかを募集概要に記載している企業が多いため、実施内容に合ったものを選びましょう。より細かく内容を知りたい場合は、企業に問い合わせるのもおすすめです。
③インターンで活かせる自分の強み
インターン選考では企業に自身を参加させるメリットを考えてもらうために、活かせる強みを伝えましょう。そのときは、強みを裏付けるエピソードを添えることがポイントです。
具体的には、アルバイトで臨機応変に対応したときの行動や、必要な資格を取得できたときにおこなっていた努力の仕方などです。意気込みでアピールする強みを、簡潔なエピソードとともに述べることで、強みの説得力が増します。
インターンで活かせる強みの例文
私は学生時代に喫茶店のアルバイトでバイトリーダーを任されており、常連客の好みに応じたトッピングやメニューを提案して追加注文につなげるなど臨機応変な対応力を身に付けました。
本選考の志望動機や自己PRに書くほど詳細なエピソードでなくてもかまわないため、ただ「臨機応変」な対応ができると伝えるのではなく、身に付けた過程を伝えましょう。
- 各企業のインターンへの意気込みとして使えそうな自分の強みが見つかりません。企業に合わせた強みはどのように見つければ良いですか?
自分の強みが見つからないときは自己分析から始めよう
自己分析で、アルバイトや学業、部活動などで「努力したこと」「達成感を得た瞬間」を振り返り、自分が担った役割や周囲への貢献を考えると、強みが見えてきます。
次に、応募先企業のインターンで重視されるスキルや特性を調べましょう。顧客対応が重視される場合は接客やコミュニケーション能力、課題解決型業務が多い場合は論理的思考や課題発見力が求められる可能性があります。
これらを踏まえ、自分の経験と企業のニーズを重ね合わせて、「自分の◯◯という強みが、このインターンでこう活かせる」と具体的に伝えることが大切です。小さな経験でも具体性を持たせることで、意気込みに説得力が生まれます。
④インターンを通じてどうなりたいかの意気込み
意気込みの最後では、インターン内容を通してどのように変化したいのかでまとめましょう。
インターンを通じてどうなりたいのかの例文
- 実際の業務を経験して自身の適性を明確にしたい
- 自分が企業にどの程度通用するのか測りたい
- 自分に足りないものを見つけたい
- 自分の弱みをインターンを通して克服したい
- 企業のノウハウを少しでも吸収したい
インターン内容を通して自身が成長したい内容は、参加する学生によって異なります。インターンの内容に合わせた意気込みでまとめることで、やる気や理解度が伝わりやすくなります。
インターンが終わった後の自分の姿を思い浮かべ、なりたい姿を伝えましょう。
エントリーシート・本選考編
本選考の意気込みを書くときの内容
- 志望する理由
- 企業で活躍できることを裏付けるエピソード
- 入社後の活躍したいという意気込みでまとめる
本選考で伝える意気込みは、インターンとは異なり、企業に応募した動機や入社後の貢献意欲を伝えるものです。そのため、企業がおこなっている事業や企業理念への理解はもちろん、自分の適性まで見極められています。
本選考の意気込みは志望動機に近いものになるため、同じことを伝えないよう別のエピソードを考えておきましょう。
ここでは、本選考の意気込みを書くときの内容を3つのステップに分けて解説します。インターンとの違いを理解したうえで記載すると、書くべきことが理解しやすくなります。
①志望する理由
本選考の意気込みでは、文章の初めに企業を志望する理由をつけることで、「なぜ入社したいのか」という熱意が採用担当者に伝わります。企業は長く勤めてくれる学生を採用したいため、なるべく自社とのマッチ度が高く、熱意を持った学生に内定を出したいと考えているのです。
意気込みに使えそうな理由が浮かばないときは、「企業に興味を持った理由」「他社ではない理由」を明確にしましょう。そのうえで、志望動機では伝えていない理由に絞ることで内容が被らずに作成できます。
志望する理由が思い浮かばない場合は企業研究をやり直し、他社にない魅力を考えましょう。
- 意気込みと志望動機の内容が被ってしまいます。差別化するコツを教えてください。
志望動機は意気込みよりも具体的な根拠が必要
意気込みは「自分がどうなりたいか、自分が何を知りたいか」が先にあって、対象の企業がそれに合致するのでは? という期待の大きさを伝えるものです。
一方、志望動機は「自分が目指す職種や業界には数多くの企業がある中で、なぜこの企業を選ぶのか」の理由を伝えるものです。つまり、意気込みは感情的ですが、志望動機は論理的で冷静な判断結果です。
いずれも自分を選べば企業にメリットをもたらすことは伝えますが、インターンのほうは推測の域を出ません。そのため、志望動機のほうがより明確に具体的な根拠を持って伝える必要があります。
本選考に志望するということは、志望する側にもより確たる責任をともなうものであることを自覚して取り組んでください。
そもそも、意気込みを作成する前に志望動機が思い浮かばず悩む人もいるのではないでしょうか。下記の記事では履歴書やESに必要な志望動機・自己PRの書き方を解説しているため、ぜひ参考にしてください。
志望動機
志望動機の作り方大全|就職支援のプロが好印象を残すコツを解説
自己PR
例文20選|自己PRが簡単に書けるテンプレートで就活準備を効率化
②企業や本選考に対する気持ちを裏付けるエピソードや理由
本選考の意気込みでは、企業に入社した後に何がしたいのかを伝える必要があります。そのときに、なぜそう思ったのか裏付けるエピソードがあると、内容に具体性が増し採用担当者からの評価につながりやすくなるのです。
入社後に活躍したい気持ちを裏付けるエピソードを考えるときは、「その企業に入社後どのような人材になりたいのか」という気持ちを深掘りし、それを実現するために必要なことを明確にしましょう。
意気込みに使えそうなエピソードが思い浮かばないときは、自己分析を通して「なぜそうなりたいのか」という気持ちを深掘りし、順序立てて考えることで、意欲が大きくなるまでの経緯がわかる、信憑性の高い意気込みを作成できます。
③入社後の活躍したいという意気込みでまとめる
本選考で意気込みを伝える場合は、「入社後に活躍したい」「こんな人材になりたい」という気持ちが一番伝えたい部分です。企業でどのような活躍をしたいのか、具体的に伝えましょう。
さらに、入社後に活躍している姿は、前の章で話したエピソードに関連する内容を選ぶと働いているときの姿が想像してもらえ、採用担当者が一緒に働きたい人材か判断しやすくなります。
たとえば、英語スキルに関するエピソードを伝えたなら、「海外出張でスキルを活かしたい」「海外の顧客とやりとりしたい」などにしましょう。企業の目指す方向性や求める人物像に合った活躍の仕方を伝えれば、自社の求める働き方ができる人材だと印象付けることができます。
番外編! 意気込みを添えた志望動機や自己PRの例文
意気込みは一つの質問として聞かれる以外にも、志望動機や自己PRの最後に一言添える場合もあります。長文ではないものの、志望動機や自己PRの内容をさらに魅力的にするために、必要な要素です。
意気込みがない志望動機や自己PRでは、ただ自分の強みや志望した経緯を一方的に主張するだけになり、採用担当者に意欲の高さまで伝わりにくくなってしまいます。
ここでは、志望動機や自己RPに添える意気込みの例文を解説します。作成した志望動機や自己PRの内容を見返して、より良いものにできないか考えましょう。
志望動機
志望動機に添える意気込みは、文章の最後に記載しましょう。志望動機の最後は将来の展望を伝える部分のため、企業でどのように活躍したいのかを記載する部分です。
志望動機に添える意気込みの例文
貴社に入社させていただいた際には、今までの経験で培った英語力を活かして、海外のお客さまのニーズに最大限に応えられる人材になり、企業の成長にも貢献したいと考えています。
意気込みで具体的な働き方を伝えると、入社後の姿を想像してもらいやすくなります。自分が働いている姿を想像してもらうことで、採用担当者に一緒に働きたいと思ってもらえれば、選考突破の確率が高まるのです。
志望動機における意気込みのボリュームは、全体の約10~15%が適切です。企業への共感やスキルの適合性を中心にしつつ、最後に意気込みを加えることでバランスの良い内容になります。
英語力を意気込みでアピールしたいときは、企業で求められるレベルを理解しておきましょう。こちらの記事では就職活動で英語力を伝えるコツを解説しているため、併せてチェックしてください。
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就活において英語は強力な武器になります。英語が採用条件もしくはプラス評価になるケース、求められる英語力などについて現場のプロであるキャリアコンサルタントと解説します。より良いキャリアを選択するためのカギにしてください。
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自己PR
自己PRに添える意気込みは、持っている強みを活かして企業で活躍する方法を伝えましょう。自己PRの内容に具体性を持たせるためには、強みを裏付けるエピソードに関連した活躍の仕方にすることがおすすめです。
自己PRに添える意気込みの例文
貴社に入社させていただいた際には、持ち前の年齢問わず関係性を築けるコミュニケーション能力を活かし、部署内の同僚や先輩、上司の皆さんとスムーズな連携をおこない業務の効率化に貢献したいと思っています。
自己PRの意気込みで具体的な話ができれば、志望動機と同じように入社後の姿を想像してもらえます。企業に必要な人材だと思われれば、採用担当者の印象にも残りやすくなるのです。
自己PRでコミュニケーション能力を伝えるときは、他者との差別化を意識しましょう。こちらの記事ではコミュニケーション能力をアピールするときのコツを解説しているため、目を通しておきましょう。
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何でも良いわけではない ! 意気込みを書くときの注意点
意気込みを書くときの注意点
- 意気込みは文章の最後に記載する
- 志望動機や自己PRに意気込みを書くときは簡潔にする
- 直したい短所の話でもネガティブなだけにならないよう注意する
- 企業ごとに入社後の意気込みを書き直す
意気込みは志望動機に書くのか、一つの質問になっているのかでも、書く順番や内容が異なります。採用担当者の意図に合わせて記載しなければ適切な評価がされず、選考突破が難しくなる場合もあるのです。
ここでは、意気込みを書くときの注意点を解説します。自分が書いた内容が当てはまっていないかを見直して、より内容をブラッシュアップさせましょう。
意気込みは文章の最後に記載する
就職活動で文章を書くときは、結論ファーストを意識するように学んだ人もいるのではないでしょうか。結論を最初に書く書き方自体は間違っていませんが、意気込みに関しては文章の最後に書くようにしましょう。
意気込みはインターンに参加した結果や入社後にどうなりたいかを書くため、インターンや本選考での挨拶の場面などで、意気込みから述べてしまうと採用担当者に「今何をすべきか理解できていないのでは?」と思われてしまうかもしれません。
また、志望動機や自己PRに添える意気込みも、採用担当者が最も知りたい内容は別にあるため、最後に述べる必要があります。
意気込みだけを伝えるときは志望動機や自己PRの書き方から離れ、意気込みを持った理由・その根拠・こうなりたいという結論の順番を意識して作成しましょう。
志望動機や自己PRに意気込みを書くときは簡潔にする
意気込みを志望動機や自己PRに添えるときは、長文にならないよう一言程度にしておきましょう。
繰り返しになりますが、志望動機や自己PRで最も伝えるべき内容は、意気込みではなく、その企業に入社したい明確な理由や自分の持つ強みなどです。そのため、意気込みの部分が長くなると、採用担当者は学生が何を伝えようとしているのかが、わかりにくくなってしまいます。
志望動機や自己PRの意気込みをどの程度書けば良いのか悩んだときは、300文字程度の志望動機や自己PRであれば100文字以内を意識しましょう。長文の志望動機や自己PRの場合でも、100字より少し長くなる程度なら問題ありません。
自分が一番伝えたい内容に意識が向くよう、意気込みは簡潔に記載しましょう。
直したい短所の話でもネガティブなだけにならないよう注意する
インターンでは、「自分の弱みを克服したい」といった目的を持って参加する人もいるのではないでしょうか。弱みを克服して成長したいという前向きな気持ちを持っている場合でも、短所の話はネガティブなだけにならないよう注意しましょう。
短所をしっかり伝えようとするあまり、内容がネガティブなだけになってしまうと、採用担当者には学生の魅力が伝わりにくくなります。ほかの学生で魅力的な人がいれば、インターンの選考に落ちてしまう場合もあるのです。
短所を伝えるときは、どのように克服したいのかを具体的に伝え、短所に向き合っている姿をアピールしましょう。
- 短所の克服方法が思い浮かびません。その場合はどのように意気込みを作成すると、採用担当者に良い印象を持ってもらえるでしょうか。
短所の克服方法が思い浮かばないときは別の方向から採用担当者にアピールしよう
短所の克服方法が思い浮かばない場合でも、採用担当者に良い印象を与える意気込みを作成することは可能です。
その際は、短所をただ述べるのではなく、「その短所をどうとらえているか」や「どのように改善していきたいか」を考えてみましょう。
たとえば、「計画性が足りない」という短所がある場合、過去にその短所が影響したエピソードを簡単に述べたうえで、「現在は、タスクを優先順位ごとに整理し、期限を設定して取り組む練習をしています」といった具体的な改善行動を述べると、前向きな印象を残せます。
また、「インターンを通じて改善したい」と意欲を示すことも有効です。インターンの経験を通して、成長する意欲をアピールできます。短所を起点に、改善へ取り組む姿勢を伝えましょう。
企業ごとに入社後の意気込みを書き直す
インターンでも本選考でも、意気込みの内容は企業に合わせた内容に書き直しましょう。同じ業界にある企業であっても、事業内容や企業理念などは異なります。
まったく同じ内容や他社でも通じる意気込みだと、企業への理解度の低さを疑われて、高評価につながらない可能性があるのです。
企業に合わせた内容が思い浮かばないときは、企業研究や業界研究を重ねて志望企業の強みを明確にしましょう。インターンであれば、実施内容に合わせた意気込みを作成するのもおすすめです。
意気込みから「ここでなければ」という気持ちを伝えられれば、志望度の高さを理解してもらえ、選考突破する確率が高まります。
採用経験者が解説! 学生が話した意気込みで印象に残った回答とは
ここまでの内容で意気込みが作成できても、採用担当者に刺さる内容なのかわからず、不安な気持ちが拭えない人もいるのではないでしょうか。
そこでこの章では、キャリアコンサルタントの瀧本さんに、学生が話した意気込みで印象に残った回答を解説してもらいます。自分が作成した意気込みと見比べて、直せる部分がないかチェックしましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る意気込みに具体性を持たせて面接官に印象付けよう
就活において、企業担当者に強く印象を与える「意気込み」の回答には、いくつかの重要な要素があります。
まず、意気込みの内容に具体性を持たせることが大切です。たとえば、「御社の〇〇という製品が世界中で活用されていることに感銘を受け、私もその発展に貢献したいと考えています」といったように、企業研究に基づいた具体的な理由を述べると説得力が高まります。
また、自分の経験や強みを活かして企業にどのように貢献できるかを明確にすることも有効です。「私は大学で〇〇という演習を通じて△△を学びました。この経験を活かして、貴社で□□の課題解決に取り組みたいです」といった表現がその例です。
さらに、自分の成長やキャリアビジョンを企業の活動と結びつけることも印象的です。「私は将来的に〇〇の分野で専門性を深め、貴社で新しい市場の開拓に貢献したいと考えています」といった未来志向の意欲を伝えることで、面接官から高く評価してもらえる可能性があります。
自分の経験や能力を企業と結び付けることが大切
過去には、「大学時代に学んだ〇〇の知識を応用し、御社の〇〇部門でプロジェクト推進に貢献することで、さらなる社会的価値を創出したいと考えています」といった回答や、「御社の〇〇事業の社会的インパクトに感銘を受け、△△分野で新たな可能性を切り拓く役割を担いたいです」といった回答を高く評価しました。
これらの回答は、自分自身の能力や経験と企業のミッションを結びつけ、意欲を具体的かつ明確に伝えている点が印象的でした。
意気込みを作成するときは例文を参考にしながら将来の姿を想像しよう!
就職活動で伝える意気込みを作成するときは、自分が将来なりたい姿を思い浮かべ、文章としてまとめましょう。持っているスキルを活かして働いたり、弱みを克服したいなど、人によって目指す方向性はさまざまです。意気込みではその部分を明確にしておくことで、採用担当者の印象に残る内容が作成できます。
意気込みの作成に悩んだときは、この記事の例文を参考にして、自分の希望する未来を言語化しましょう。意気込みから仕事への熱意や企業への志望度の高さをアピールできれば、選考突破が近づきます。
アドバイザーコメント
桒田 里絵
プロフィールを見る意気込みの内容が浮かばないときは原点に返ってみよう
ここまで、さまざまな観点から意気込みの作成について述べてきました。このなかでピンと来る助言があればぜひ参考にしてみてください。しかし、いろいろな解説を読んでみても、まだクリアに理解できないと感じているなら、原点に返って考えてみると良いでしょう。
「意気込み」では、対象に対してどの程度情熱を持って臨めるかを伝えましょう。なぜその仕事に興味を持ったのか、なぜその仕事を「やってみたい!」と思ったのか、その答えこそが「意気込み」といえるのです。
迷ったら自分に「なぜ?」と問いかけてみて、「~したいから」「~になりたいから」といった希望的な欲求を探してみてください。次に、その内容を誰かに伝えるとしたら、どのように熱く語れるかを考えましょう。
採用担当者が自分を選びたいと思えば成功
意気込みを聞いた人が、「こんなふうにうちの会社を思ってくれている人と一緒に仕事をしてみたい」と思ってくれたら成功です。難しく考えることなく、自分の気持ちに尋ねれば、必ず相手の心に響く意気込みを伝えることができるでしょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Rie Kuwata〇2018年にキャリアコンサルタントとして独立。企業対象の研修講師や各学校でのキャリアカウンセラーを経てハローワーク就職支援ナビゲーターを務め、年間約3,000名の相談を受けている
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