この記事のまとめ
- 内定直結! 面接官が本当に見ている25の評価基準とは
- 面接は6つのポイントを押さえれば勝利が見える
- 4つのフェーズ別の面接攻略テクニックがライバルとの差別化に!
就職活動の面接は、基本的な流れは理解していても、細かいポイントに不安を感じている人も多いものです。そして、「何を準備すればいいんだろう……」「限られた時間でどうアピールすればいいのかわからない……」という不安が、面接本番での緊張や失敗につながってしまうことも少なくありません。
実は、面接成功の鍵は意外にもシンプル。たった6つのポイントを押さえるだけで、学生の面接での評価は大きく変わります。これらのポイントを押さえることで、緊張しやすい人でも自信を持って面接に臨めるようになり、本来の力を十分に発揮できるでしょう。
この記事では、キャリアコンサルタントの野村さん、降幡さん、隈本さんのアドバイスを交えつつ、効率的かつ効果的な面接対策法を、入室から退室までの流れに沿って解説します。さまざまな評価基準のある面接で「1番大事なポイント」も聞いているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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面接は6つのポイントを押さえれば一気に勝率アップ!
面接成功の秘訣は、6つのポイントにあります。第一印象、コミュニケーションスキル、準備度、面接マナー、非言語コミュニケーション、そして総合評価。これらを理解し、実践するだけで、あなたの面接での評価は劇的に向上するでしょう。
この記事では、これら6つの重要ポイントを徹底解説します。清潔感のある身だしなみから、的確な自己紹介、企業研究の深さ、そして熱意の伝え方まで、具体的なテクニックを伝授。さらに、面接形式別・フェーズ別の攻略法も紹介します。個人面接からグループディスカッション、Web面接、そして一次面接から最終面接まで、場面に応じた最適な対応策を知ることができます。
記事を最後まで読めば、採用担当者の視点から面接を捉えられるようになり、自信を持って本番に臨めるはずです。面接でほかの候補者と差をつけ、内定獲得への近道を見つけたい人は、ぜひ読んでみてくださいね。面接官の心をつかむ6つのポイントを押さえて、あなたの魅力を最大限にアピールしましょう。
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そもそも面接官はどんなポイントを評価してる?
そもそも面接官はどんなポイントを評価してる?
- 第一印象:外見や態度
- コミュニケーション能力:話し方や聞く姿勢
- 準備度:企業研究や志望動機の明確さ
就職活動における面接は、企業と学生が直接対話できる貴重な機会です。面接官は、限られた時間のなかで学生の能力や適性、そして人間性を多角的に評価します。では、面接官は具体的に何を見ているのでしょうか。
面接は単なる質疑応答の場ではありません。面接官はあなたの答えの内容だけでなく、どのように答えるか、どのような態度で臨んでいるかなど、多くの要素を総合的に判断しています。
面接官の評価は、往々にして主観的な要素を含みます。しかし、多くの企業で共通して重視されるポイントがあるのです。これらのポイントを押さえることで、さまざまな企業の面接に対応できる汎用的なスキルを身に付けることができるでしょう。この章では、面接官が特に注目している3つの主なポイントについて詳しく解説します。
第一印象:外見や態度
面接官は、あなたが部屋に入った瞬間から評価を始めます。最初の印象は、面接全体に大きく影響するので、とても大切です。なぜなら、この第一印象は、実際に働き始めてからの人間関係や顧客対応にもかかわってくるからです。
面接官は、あなたの見た目や態度から、自己管理ができているか、社会性があるか、そして仕事に真剣に取り組む姿勢があるかを判断しようとします。きちんとした身だしなみ、自信のある態度、礼儀正しい行動は、あなたの社会人としての意識を示す重要なサインです
実は人の第一印象は3秒で決まる、と言われています。そのため、面接室に入る前の準備はとても重要です。詳しくは後ほど解説しますが、面接会場に着いたら、身だしなみを整える時間を作りましょう。緊張してしまう人は深呼吸をして落ち着くことで、自然な表情や振る舞いができるようになります。
面接における服装は「マナー」と「清潔感」を意識して準備しましょう。次の記事では面接の服装選びの基本を解説しています。
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就活の鞄でリュックを検討している人は、こちらの記事も併せて読んでください。
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- 実際のところ、面接官は第一印象をどれくらい重視しているのでしょうか?
第一印象がその後の面接全体の評価に影響を与える
企業側でもしっかりとした採用基準の項目を設けており、それに沿って判断をおこないます。そのため、たとえば「第一印象」「コミュニケーション能力」「主体性」などの項目があれば、等しく評価をおこない、本来は一項目だけを重視するような偏りが出ないようにしています。
しかし、面接官も人です。短時間での評価においては、第一印象だけにとらわれないようにと思っていても、全体の評価に影響が出てしまう場合もあります。第一印象が良いと、それに続く面接でも「良いところ探し」になりますが、第一印象が悪いと「悪いところの確認」となってしまう可能性があるのです。
その意味では第一印象が非常に大きな影響を及ぼすといっても過言ではないでしょう。
コミュニケーション能力:話し方や聞く姿勢
どんな仕事でも、コミュニケーションが不要な職場はありません。企業で働くということは、社内外問わず、日々多くの人とコミュニケーションを取るということでもあります。そのため、面接官は、あなたが同僚や上司、顧客とうまくコミュニケーションを取れるかを見ようとしています。
面接官は、あなたの言葉遣いや話し方、質問への答え方をよく見ています。質問にきちんと答えられるか、面接官の話をしっかり聞いているか、適切にアイコンタクトを取れているかなどが評価のポイントになるでしょう。
コミュニケーションの能力は、チームで働くときや業務上での問題解決、顧客対応など、実際の仕事で活躍するためにも重要です。コミュニケーション能力に自信がない人は、友達や家族と模擬面接をしたり、自分の話し方を録音して聞いてみたりすると、改善点が見つかるでしょう。また、話す姿勢はもちろんですが、聞く姿勢も意識して面接に望む必要があります。
就活で評価されるコミュニケーション能力については、以下の記事で解説しています。
コミュニケーション能力
例文12選|コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
コミュニケーション能力の言い換え表現
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
準備度:企業研究や志望動機の明確さ
面接官は、あなたが入社してから中長期的にその会社で成長できるかを見極めようとしています。そのため、企業のことをよく調べているか、なぜその会社で働きたいのかをはっきり説明できるかを重視します。あなたの意欲や仕事への熱意を示し、採用担当者に「この学生と一緒に働きたい」と思ってもらえるようなアピールをしましょう。
また、企業研究や志望動機をしっかり練っているかどうかは、入社後にどれだけ早く仕事に慣れ、貢献できるかの予想材料にもなります。会社や業界のことをよく知っていること、自分の将来計画と会社の方向性が合っていること、具体的で説得力のある志望理由を持っていることなどが評価されるでしょう。
面接の準備では、会社のWebサイトや年次報告書、志望企業や業界に関するニュース記事などをよく読みましょう。可能なら企業説明会やOB・OG訪問に参加し、リアルな場でより詳しい情報を得るのも効果的です。入社への熱意を伝えるためにも、面接の準備は抜かりなく、時間をかけておこないましょう。
OB・OG訪問は社会人の生の声を聞ける貴重な機会です。有意義な時間にするためにも記事を参考に念入りに準備して臨みましょう。
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時間が限られた就活という場では、効率的な企業分析のやり方を知っているかどうかにかかっています。次の記事も併せて読んでおきましょう。
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企業分析には自分に合った企業が見つかるなどのメリットが多くあります。また集めた企業情報をうまく活用することで、就活を効率的に進めることができますよ。この記事では、企業分析の正しいやり方から効率化のコツまでキャリアコンサルタントとともに徹底解説します。
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アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る深掘り質問の回答から準備度を見抜いている
面接官は学生が準備をどの程度おこなっているかを細かく見抜きます。特に、志望動機の具体性や企業理解の妥当性や深さについて深掘りした質問を投げかけ、その回答から準備度を確認します。
準備不足の学生は、表面的な回答しかできず、突っ込まれると答えられなくなることが多いため、すぐに見破られます。また、企業研究や自己分析が不十分な場合、質問に対して曖昧な回答や一般的な表現で済ませる傾向があり、これも見抜かれる要因となります。
準備不足による自信のなさは面接官に伝わる
さらに、面接官は非言語的な要素である、態度、表情、姿勢、アイコンタクトといった部分にも注目しています。準備が不十分な場合、緊張や不安が表情や動作に現れやすく、面接官はこれらを敏感に感じ取ります。
また、自己紹介や志望動機を語る際の自信のなさや言葉の曖昧さなどからも、面接官はその場での印象やフィードバックを持ち帰り、最終的な評価に反映させます。
面接官はこれらのポイントを通じて、場合によっては突飛な質問への応答から、受験者の準備不足や嘘の要素を見抜くため、しっかりとした対策と根拠の準備が大切な点となります。
面接が迫っている人は、頻出質問の回答例だけでも予習しておこう!
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就活のプロに聞いた! ズバリ面接で「1番大事なポイント」とは?
就職活動における面接では、実に多くのポイントが評価の対象となります。第一印象、コミュニケーション能力や論理的思考力、チームワーク力など、求められる力は業務内容や社風によっても変わってくるでしょう。こうしたスキル面だけでなく、学生の性格や価値観、そして企業文化との適合性まで、面接官は総合的に評価します。
しかし、これらの多様なポイントのなかで、最も重視される要素は何なのでしょうか。就活のプロであるキャリアコンサルタントの降幡さんに聞いてみました。
アドバイザーコメント
降幡 美冬
プロフィールを見る面接では自分の性格や価値観を企業に伝えよう
ズバリ面接で一番大事なポイントは「人柄」です。スキルや能力も重要ですが、最終的には応募者の人柄と企業との相性が決定打となります。人事担当者への採用基準に関するアンケートでは、特に重視しているのは「人柄」が最多となる結果も出ています。
企業側は、入社後に一緒に働くことになる人物がどのような性格や価値観を持ち、どのように周囲の人達と関わるかを見極めたいのです。組織ではチームで取り組むことが大半です。協調性や柔軟性、誠実さ、コミュニケーション能力も不可欠であり、人柄の一部だと考えることもできます。
面接官に一緒に働きたいと思ってもらうことが大切
そのため、面接では自分がどんな経験をし、何を考え、誰とどのように取り組んできたか適切に伝えることが必要です。より具体的なエピソードを用いることで、あなたの人となりを面接官にイメージしてもらうのです。
結局のところ、企業は一緒に働きたいと思える人物を採用したいと思っています。履歴書ではわからなくても、会ってみたら採用したくなったということも非常に多いものです。
自分の強みや経験を生かして貢献できることを伝えるだけでなく、一人の人間としてチームにどのように加わることができるのかをアピールできるよう頑張ってくださいね。
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面接のポイント①:外見と第一印象|最初の印象に気をつけよう
面接のポイント①:外見と第一印象|最初の印象に気をつけよう
- 清潔感のある身だしなみはできているか
- 入室時の立ち振る舞いは適切か
- 好印象を与える姿勢ができているか
面接官があなたを評価し始めるのは、面接室のドアを開けた瞬間からです。最初の数秒で形成される第一印象は、その後の面接全体に大きな影響を与える可能性があります。「人は見た目が9割」とまでは言いませんが、外見と第一印象の重要性は否定できません。
心理学によると、人は他者に対する印象を最初の7秒で形成し、その後の情報でその印象を補強する傾向があるそうです。つまり、面接の冒頭でポジティブな印象を与えることができれば、その後の会話もより好意的に受け止めてもらえる可能性が高くなるのです。
外見と第一印象に細心の注意を払うことは、単なる表面的な礼儀ではありません。それは、あなたの会社に対する真剣な姿勢を示すための手段でもあります。また、自分がきちんとした身だしなみで臨んでいることを意識することで、心理的にも前向きな状態で面接に臨むことができるでしょう。それでは、一つずつ見ていきましょう。
清潔感のある身だしなみはできているか
清潔感のある身だしなみは、自己管理能力の高さを示すだけでなく、相手への配慮も表現しています。これは、単に見た目を整えるということではなく、仕事に対する姿勢や責任感を表現する手段でもあります。
清潔で適切な身だしなみは、あなたが細部にまで注意を払える人物であることを示し、それは仕事においても同様の姿勢で取り組むであろうという期待につながります。反対にTPOにそぐわない服装は、「入社後のルールを守れないのではないか」「周りにあわせた行動ができないのではないか」とネガティブな印象を与えてしまう可能性が高いです。
清潔感のある身だしなみのポイント
- 髪型:清潔で手入れが行き届いているか
- 服装:業界や企業の雰囲気に合わせて選択(一般的にはモノトーンのスーツ)
- 爪:清潔で適切な長さに整える
- アクセサリー:控えめに
- 香り:強すぎない清潔な香り
髪型は寝癖や乱れがないよう整え、長髪の場合はきちんとまとめましょう。服装は企業研究を通じて把握した社風に合わせつつ、基本的にはモノトーンのスーツが無難です。靴も磨いておくことを忘れずに。これらの準備は、面接当日の朝慌てておこなうのではなく、前日までにしっかりと整えておきましょう。
面接に行く前にこちらで就活の身だしなみのポイントをおさらいしておきましょう。
こちらのQ&Aではウィッグの使用についてキャリアコンサルタントが回答しているので併せて参考にしてみてください。
学生が特にやりがちなマナーとしては、髪型の乱れや寝癖が整っていない、スーツのサイズが合っていない、靴が汚れていることが挙げられます。また、香水が強すぎる、アクセサリーが派手であることもマイナスポイントになるので注意が必要です。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
入室時の立ち振る舞いは適切か
入室の瞬間は、あなたの第一印象を決定づける重要な時間です。この短い瞬間に、あなたの礼儀正しさ、自信、そして仕事に対する熱意が評価されます。
「たかが入退室くらい」と思う人もいるかもしれませんが、それは危険です。適切な入室の仕方は、あなたが社会人としての基本的なマナーを理解していることを示すと同時に、ほかのライバルたちがしっかりと対策してきていることでもあるからです。そのため、入退室と合わせて面接の基本的な流れを意識し、事前に練習しておくことをおすすめします。
入室時のポイント
- ノック:適度な強さで3回
- 入室:背筋を伸ばし、堂々と
- 挨拶:明るく爽やかな表情で、はっきりとした声で
- お辞儀:約30度の適度な深さ
- 着席:「失礼します」と一言添えてから
鏡の前で練習したり、家族や友人に協力してもらったりして、スムーズに面接が始められるよう準備しましょう。自然な動きで入室できれば、その後の面接でも落ち着いて臨むことができるはずです。
入室の流れは動画で確認するとわかりやすいですよ。併せて確認してみましょう。
受付から退室後までの一連のマナーを押さえることは合格への第一歩です。次の記事では学生がマストで覚えるべきマナーを解説しています。
関連記事
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
面接のマナーは合否をわける重要要素。念入りな対策が欠かせません。面接時の一連のマナーから身だしなみのマナーまでキャリアコンサルタントが徹底解説します。集団面接やWEB面接のマナーも紹介するので、参考にしてください。
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面接にはルールがあります。記事を参考にしながら、段階ごとに覚えると対策しやすいですよ。
関連記事
面接ルールを知らないまま本番を迎えると不合格の可能性大!
面接のルールは、マナーとは異なるため混同しないように注意しましょう。行動や見た目、面接の種類ごとのルールや違反になりやすいパターンなどについてキャリアコンサルタントが解説します。ルール違反をしてマイナス印象とならないよう参考にしてください。
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好印象を与える姿勢ができているか
面接中の姿勢も、あなたの印象を大きく左右します。背筋を伸ばし、肩の力を抜いてリラックスした状態を保ちましょう。手は膝のうえか、テーブルのうえに自然に置きます。腕を組んだり、ポケットに手を入れたりするのは避けてください。これらの仕草は、閉鎖的な印象や緊張している印象を与える可能性があります。
好印象を与える姿勢のポイント
- 背筋:まっすぐ伸ばす
- 肩:力を抜いてリラックス
- 手の置き場所:膝のうえかテーブルの上
- 視線:面接官と適度に合わせる
- 表情:適度な緊張感を保ちつつ、ときおり柔らかな笑顔を
目線は面接官と適度に合わせるようにしましょう。ずっと見つめ続けるのではなく、ときどき視線を外すなど、自然な目線の動きを心掛けます。表情も重要です。硬すぎず、かといって崩れすぎず、適度な緊張感を保ちつつ、ときおり柔らかな笑顔を見せるようにしましょう。
ただし、姿勢や表情は意識しすぎると不自然になりがちです。日頃から意識して練習し、自然に良い姿勢や表情が取れるようになることが理想的です。適切な姿勢と表情は、あなたの内面的な態度も反映します。自信を持ち、前向きな姿勢で面接に臨むことで、あなたの熱意と誠実さを効果的に伝えることができるでしょう。
- オンライン面接の場合、目線はどうすれば良いでしょうか?
カメラ部分を見て目を合わせているような印象を与えよう
オンライン面接では、目線をパソコンやスマートフォンなどのカメラ部分に向けることが重要です。カメラを見ることで面接官と直接目を合わせているような印象を与え、対面での面接と同様に真面目で誠実な印象を与えることができます。画面に映る自分の姿や面接官を見てしまうと、視線が下や横に逸れてしまい、面接に集中していないように見えたり、カンペを読んでいると勘違いされることもあります。
オンライン面接では、対面と比べて非言語コミュニケーションが伝わりにくいため、目線一つの印象が重要です。話すときや相手の質問を聞くときはできるだけカメラに視線を向け、面接官との対面コミュニケーションを意識しましょう。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
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- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
面接のポイント②:コミュニケーションスキル|話し方で差をつけよう
面接のポイント②:コミュニケーションスキル|話し方で差をつけよう
- 自己紹介は簡潔で印象的か
- 適切な言葉遣いや敬語が使えるか
- 積極的な傾聴姿勢があるか
面接におけるコミュニケーションスキルは、あなたの能力や人柄を効果的に伝えるうえで非常に重要です。適切な話し方や聞き方は、面接官との良好な関係の構築にもつながり、採用の可能性を高めるでしょう。言い方を変えれば、面接でのコミュニケーションスキルは、あなたの将来の仕事ぶりを予測する重要な指標となるのです。
企業で働くということは、ほとんどの場合、チームで働くということです。実際の業務においても、同僚や上司、さらには顧客とのコミュニケーションは欠かせません。だからこそ、コミュニケーションスキルは多くの面接官が重視している項目でもあります。
面接では次のポイントに注意して、コミュニケーションスキルで差をつけましょう。
自己紹介は簡潔で印象的か
自己紹介は面接の最初におこなわれることが多く、面接官の第一印象を左右する重要な機会です。短い時間で自分の魅力を伝えるのは難しいかもしれませんが、事前の準備と練習で効果的な自己紹介は可能です。次のポイントを意識して、印象に残る自己紹介を心掛けましょう。
自己紹介のポイント
- 構成:名前、大学、学部、志望動機の順で
- 時間:1分程度を目安に
- 内容:自分の強みや特徴を簡潔に
- 態度:明るく、自信を持って
- 声:はっきりと、適度な大きさで
自己紹介の構成の例
「はじめまして。○○大学△△学部の□□と申します。貴社の〔具体的な事業や取り組み〕に深く共感し、志望いたしました。大学では〔具体的な活動や研究〕に取り組み、〔身に付けたスキルや経験〕を活かして貴社に貢献したいと考えています。どうぞよろしくお願いします」
また、キャッチコピーなどを活かしたユニークな自己紹介を用意しておくこともおすすめです。とはいえ、企業の社風や規模によっても面接の雰囲気が変わるので、面接官の反応を見ながら、適宜内容を調整できるよう柔軟性を持っておきましょう。
自己紹介には必ず話しておきたい基本の4項目があります。こちらの記事で押さえておきましょう。
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就活の自己紹介は、話す項目選びが非常に重要です。この記事では、就活の自己紹介で盛り込むべき項目についてキャリアコンサルタントが解説します。
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1分間の自己紹介は「基本情報」「アピール」「意気込み」の3つで考えましょう。記事では聞き手を想像して内容を絞りこむコツを紹介しています。
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自己紹介は1分程度が基本。1分で伝える基礎構成を理解し、5ステップで自己紹介を作成しましょう。自己紹介を1分間でまとめる秘訣や注意点についてキャリアコンサルタントが解説します。話題別で例文も紹介するので、参考にしてください。
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自己紹介は、少なくても3パターンは用意しておくことをおすすめします。面接の状況や流れはいつも同じとは限りません。異なる状況に臨機応変に合わせられるよう準備しておくと良いでしょう。応募企業の事業や業界に合った内容や表現の仕方にすることも忘れずに対応しましょう。
適切な言葉遣いや敬語が使えるか
ビジネスの場にふさわしい言葉遣いや敬語の使用は、社会人としての基本的なスキルを示します。言葉遣いは、単に正しい敬語を使用するだけでなく、相手にわかりやすく、誠実に伝えることが重要です。面接官は、あなたが複雑な情報をいかに簡潔かつ的確に伝えられるか、また、質問の意図を正確に理解し、適切に応答できるかを評価します。
敬語の基本:尊敬語、謙譲語、丁寧語を適切に使い分ける
- 言葉選び:なるべく簡潔でわかりやすい表現を心掛ける
- 語尾:「です・ます」調を基本とし、語尾を明確に発音する
- 話すスピード:相手が理解しやすいペースを保つ
- 声の大きさ:聞き取りやすい適度な大きさで
特に注意すべき点
- 「っす」「ッス」などの略語は避ける
- 「みたいな」「的な」などのあいまいな表現は控える
- 「えーと」「あのー」などの無駄な言葉を減らす
適切な敬語の例
- 「お話しいただき、ありがとうございます」
- 「御社の事業内容について拝見しました」
- 「その点について、お教えいただけますでしょうか」
日常生活でも意識して敬語を使うことで、面接本番でも緊張せずに適切な言葉遣いができるようになります。敬語の上達は、面接だけでなく、将来のビジネスシーンでも大いに役立つスキルとなるでしょう。
「〜します」で十分な場面で「させていただきます」を使用することで、かえって不自然な敬語表現になることがあります。また、「おっしゃられる」は、「おっしゃる」に「られる」を付ける二重敬語です。いずれも、面接中や前後のやり取りで使われがちな表現です。
積極的な傾聴姿勢があるか
コミュニケーションは話すことだけでなく、聞くことも同様に重要です。積極的な傾聴姿勢は、面接官との良好な関係構築につながります。また、相手の話をしっかりと理解することで、的確な受け答えができるようになります。次のポイントを意識しましょう。
アイコンタクト:適度に目を合わせる
- うなずき:相手の話を理解していることを示す
- 相づち:「はい」「なるほど」など、適切なタイミングで
- 表情:興味を持って聞いていることが伝わる表情を
- メモ:重要なポイントは簡潔にメモを取る
積極的な傾聴の具体例
- 面接官の質問をよく聞き、理解してから答え始める
- わからない点があれば、「申し訳ありません。〜の部分をもう一度お聞きしてもよろしいでしょうか」と確認する
- 面接官の話の要点を簡潔に繰り返し、理解を示す
また、面接の最後に質問の機会が与えられた際は、事前に準備した質問をするなど、積極的な姿勢を示すことも重要です。こうした姿勢は、あなたの仕事に対する熱意や学ぶ姿勢を示すことができます。
面接のポイント③:書類と準備|提出物も評価の鍵
面接のポイント③:書類と準備|提出物も評価の鍵
- 提出書類は丁寧で読みやすいか
- 企業研究の深さが回答に反映されているか
- 志望動機は具体的で説得力があるか
面接の成功は、当日の対応だけでなく、事前の準備にも大きく左右されます。面接官は、提出書類の質や企業研究の深さから、あなたの仕事に対する姿勢や能力を推し量ろうとしているからです。
充実した準備は、面接官との対話をより深いものにします。企業に関する知識が豊富であれば、面接官との議論も活発になり、あなたの思考力や対応力をより効果的にアピールできるでしょう。
また、少し見方を変えれば、準備の過程そのものが、実際の仕事で求められるスキルの向上にもつながります。たとえば、企業研究は情報収集・分析能力を、志望動機の整理は論理的思考力を養う機会にもなります。次のポイントに注意して、万全の準備で面接に臨みましょう。
「仕事に対する姿勢」は面接でもよく聞かれる質問です。以下の記事では伝え方のコツを解説しているので参考にしてみてください。
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9例文付き|「仕事に対する姿勢」を面接で伝える際の準備とコツ
「仕事に対する姿勢」は、企業が入社後の活躍をイメージするために質問します。この記事では、キャリアコンサルタントとともに「仕事に対する姿勢」を書く際のコツを説明しているので、どんな回答をしたら良いかわからない人でも役立つでしょう。
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提出書類は丁寧で読みやすいか
提出書類は、面接官があなたを知るための最初の手がかりとなります。丁寧で読みやすい書類は、あなたの真摯な姿勢と細やかな気配りを示すことができます。次の点に注意して、印象的な書類を作成しましょう。
提出書類で確認すべき項目
- 文字:読みやすいフォントと適切な大きさを選択できているか
- レイアウト:余白を適度に取り、見やすくなっているか
- 内容:簡潔かつ具体的に記述できているか
- 誤字脱字:間違った表記や抜け漏れがないか
手書きの場合は、丁寧な字で書く
- 項目間の情報の一貫性を保つ
- 箇条書きを効果的に使用し、要点を明確にする
- 第三者に確認してもらい、客観的な意見を取り入れる
提出書類は、あなたの「仕事ぶり」の一例として捉えられます。そもそも書類が通らなければ、面接に辿り着けない可能性も考えられます。丁寧でわかりやすい書類で、あなたの仕事に対する前向きな姿勢を示しましょう。
書類選考の定番の書類の一つがエントリーシート(ES)ですが、履歴書との違いや必要性があいまいなままな人もいると思います。以下の記事では履歴書との違い、書き方をまとめているので参考にしてみてください。
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就活に有利になる魅力的なESとはという質問の回答となる作成時のコツを紹介。履歴書との違いや例文も、キャリアコンサルタントの視点を交えて解説しています。また、作成時の注意点も説明。
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履歴書を書くのが初めての人やまだ慣れていないという人は、ぜひこちらの記事で履歴書の書き方や受け渡しのマナーを習得しましょう。
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新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説
新卒の履歴書は、必要な項目を見落としていたり、マナーが守られていなかったりと、細かな部分のミスが多いです。事前準備をしっかりとおこないつつ、履歴書の書き方をマスターしましょう。この記事では、履歴書の書き方から採用担当者に渡すまでのマナー、失敗パターンなどをキャリアコンサルタントと解説します。
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履歴書の提出日は履歴書の信頼性を示すための重要な項目です。こちらの記事も併せて確認してくださいね。
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履歴書の日付は提出方法によって異なる! 正しい書き方を解説
履歴書の右上に書くべき日付は、提出方法ごとに異なります。正しい書き方をキャリアコンサルタントとともに解説。郵送・手渡し・メール、それぞれに応じた正しい日付を理解し、忘れずに記入しましょう。
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書類を提出する前に必ずコピーを取っておきましょう。面接時に自分が書いた内容を振り返ることができ、質問への回答も整理されてとてもスムーズになります。また、自己分析の資料としても活用できます。
企業研究の深さが回答に反映されているか
企業研究は、志望動機の作成や面接での質疑応答に直結する重要な準備です。表面的な情報だけでなく、企業の理念や課題、業界動向まで深く理解することで、より説得力のある受け答えが可能になります。次のポイントを押さえて、徹底的な企業研究をおこないましょう。
企業研究で最低限調べておくべきこと
- 企業の基本情報:事業内容、歴史、規模、業績など
- 企業理念:ミッション、ビジョン、バリューなど
- 最新動向:新規事業、技術開発、社会貢献活動など
- 業界分析:市場動向、競合他社との比較など
- 求める人材像:求人要項や先輩社員の情報から推測
企業研究の方法
- 企業のWebサイトや広報資料を熟読する
- ニュース記事や業界専門誌で最新情報を収集する
- OB・OG訪問や会社説明会を積極的に活用する
- 企業の商品やサービスを実際に体験してみる
面接では、これらの研究結果を踏まえて、具体的かつ独自の視点で回答することが重要です。「この会社でどのように貢献したいか」「この業界の課題をどう捉えているか」といった質問に、説得力を持って答えられるようになりましょう。
志望動機は具体的で説得力があるか
志望動機は、あなたがなぜその企業で働きたいのか、どのように貢献できるのかを明確に示す重要な要素です。抽象的な表現や一般論ではなく、自己分析と企業研究に基づいた具体的で説得力のある志望動機を準備しましょう。
志望動機のポイント
- 構成:企業の魅力 → 自分の強み → 貢献方法の順で
- 具体性:数字や実例を交えて説明する
- オリジナリティ:ほかの学生と差別化できる独自の視点を盛り込む
- 一貫性:経歴や学生時代の経験と結びつける
- 熱意:言葉の選び方や話し方に情熱を込める
志望動機の構成の例
「貴社の〔具体的な事業や取り組み〕に深く共感し、志望いたしました。特に〔企業の特徴や強み〕に魅力を感じています。私は大学で〔具体的な活動や研究〕に取り組み、〔身に付けたスキルや経験〕を培いました。これらを活かし、貴社の〔具体的な部署や事業〕で〔具体的な貢献方法〕を実現したいと考えています」
志望動機は面接のなかで何度も問われる可能性がありますが、準備した内容を単に暗記して機械的に答えるのではなく、面接官とのコミュニケーションのなかで柔軟に対応することも忘れないでください。面接前の準備と当日の臨機応変さのバランスが取れたとき、魅力的な学生として評価されるはずですよ。
- キャリアコンサルタントから見た、良い志望動機とはどんな志望動機ですか?
具体的な根拠を盛り込んで自分が活躍できることをアピールしよう
良い志望動機のポイントは、自分の経験や学んできたことが、志望先の企業や職種にどう結びつくかを具体的に示すことです。たとえば、「〇〇(アルバイトやインターンシップなど)で学んだ〇〇スキルを活かし、貴社の〇〇事業に貢献したいと考えています」といったように、自分の経験と企業が求める人材像がリンクしています。
また、単に「御社に興味がある」ではなく、「貴社が取り組む〇〇に魅力を感じ、大学での〇〇活動で培った問題解決力を活かして貢献できると感じました」とすることで、興味のある事業や職業を伝えつつ、自分がどう役立つかを明確に伝えられます。
情熱とやる気を見せることは大切ですが、抽象的な表現を続けるのは避け、具体的な根拠を組み合わせて自分の価値をしっかり伝えることが大切です。
志望動機については、こちらの記事で基本を押さえておきましょう。
志望動機の書き出し
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志望動機の締めくくり
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志望動機を書くために必須なのが自己分析です。次の記事では、自己分析のメリットや具体的な方法、うまくできないときの対処法について解説しています。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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面接のポイント④:面接マナーと対応力|全体の流れを把握しよう
面接のポイント④:面接マナーと対応力|全体の流れを把握しよう
- 時間厳守と適切な入退室ができているか
- 質問への回答は的確で論理的か
- 予期せぬ質問にも臨機応変に対応できるか
面接官は、あなたがさまざまな状況でどう対応するかを観察しています。たとえば、予想外の質問への反応や、緊張した場面での振る舞いを通して、職場での対応力を推測しているのです。困ったときには、まず深呼吸して落ち着き、柔軟に対応できることが理想ですが、緊張して難しいと感じることもありますね。
そこで、事前に全体の流れをイメージしておくことで、予期せぬトラブルを避けやすくなります。この章では、面接の流れを理解するためのポイントを解説していきます。では、順番に確認していきましょう。
時間厳守と適切な入退室ができているか
時間を守り、正しい入退室ができるかどうかは、社会人としての基本的なマナーです。これは、あなたがどれだけ信頼できる人か、仕事に対してどれだけ真面目かを相手に伝える大切なポイントです。「こんなこと誰でもできるだろう」と思う人もいるかもいるかもしれませんが、面接では最初の段階のワンポイントが大きな印象を左右します。
面接の流れ
- 到着時間:面接開始の10〜15分前を目安に到着する
- 入室:ノックは3回、返事を確認してから丁寧に入室
- 挨拶:明るく元気な声で、目線を合わせて挨拶する
- 退室:お辞儀をして丁寧に退室し、ドアは静かに閉める
- 退出:会社の敷地を出るまでは気を抜かない
注意点
- 交通機関の遅延などに備え、余裕を持った行動計画を立てる
- 待合室での態度も評価の対象となる可能性がある
- 携帯電話はマナーモードにし、使用は控える
入退室の挨拶の例
- 入室時:「失礼します。○○大学の△△です。本日はよろしくお願いします」
- 退室時:「ありがとうございました。失礼します」
面接当日は時間に余裕を持って行動しましょう。理想としては、面接の10〜15分前には会場に到着するようにします。余裕を持って準備を整えることで、落ち着いて面接に臨むことができるでしょう。基本をしっかり守ることで、予想外のトラブルや細かなミスを防げます。
遅刻しそうだと気づいたら、できるだけ速やかに連絡をすることが第一です。メールやSNSでの連絡ではすぐに気づいてもらえないこともあるため、電話で連絡を入れましょう。電話ではまず謝罪をして、理由は簡潔に述べてください。だいたいの到着時刻を伝え、企業側の返答に合わせて(面接日時の再調整になる可能性も)行動するようにしましょう。
質問への回答は的確で論理的か
面接官の質問に対する回答は、あなたの思考力や表現力を評価する重要な機会です。面接に備えて、よく聞かれそうな質問に対する答えをあらかじめ準備し、繰り返し練習することで、自信を持って回答できるようにしておきましょう。
質問への回答のポイント
- 構成:結論→理由→具体例の順で答える
- 簡潔さ:1回の回答は1〜2分程度を目安に
- 具体性:抽象的な表現を避け、実例を交える
- 論理性:主張とその根拠を明確に示す
- 誠実さ:わからないことは正直に伝える
回答の作り方がわからない人には、PREP法(Point→Reason→Example→Point)が非常におすすめです。この方法を使うことで、質問に対して結論をまず明示し、その理由や具体例を示してから、再度結論でまとめることで、論理的で説得力のある回答を提供できます。PREP法を活用することで、相手にわかりやすく要点を伝えることができ、整理された印象を与えることができます。
回答のテクニック
- PREP法(Point→Reason→Example→Point)を活用する
- 自己PRと志望動機を結びつけて話す
- 数字やデータを用いて説得力を高める
PREP法での回答例
質問「あなたの長所は何ですか?」
回答「私の長所は粘り強さです(Point)。困難な課題にも諦めずに取り組み、最後まで成し遂げる力があります(Reason)。たとえば、大学での卒業研究では、実験が思うように進まず何度も失敗しましたが、試行錯誤を重ね、最終的に新しい発見につながる結果を得ることができました(Example)。この粘り強さを活かして、御社でも困難な課題に粘り強く取り組み、成果を上げていきたいと考えています(Point)」
面接でよく聞かれる基本の質問が不安な人は、まずはこちらの記事を読みましょう。
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面接の質問に回答するためには、事前準備が重要です。面接でよく聞かれる質問と回答例に加えて、質問に答えられない時の対処法についてもキャリアコンサルタントが解説します。伝え方を意識して、面接の質問対策をしましょう。
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本当にあった面接でのおもしろい質問はこちらで解説しているので、併せて読むと抜け漏れなく対策ができます。
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予期せぬ質問にも臨機応変に対応できるか
面接の場では、事前に準備していた質問だけでなく、予期せぬ質問や想定外の状況に直面することがあります。そうした瞬間に、慌てず冷静に対処できるかどうかが問われます。焦って即座に答えようとするよりも、一度深呼吸をして心を落ち着けることが大切です。
予期せぬ質問への対応のコツ
- 「少しお時間をください」など、一言添えて考える時間を作る
- 質問の意図が不明確な場合は、確認の質問をする
- 過去の経験や知識を活用して、柔軟に答えを組み立てる
仮に答えに困るような質問であっても、そこで焦ることなく、冷静さを保ちながら時間をかけて答えを組み立てましょう。予期せぬ質問に対応する際、重要なのは「準備していなかった」というプレッシャーに負けないことです。逆に、その場での冷静さと柔軟さを示す絶好のチャンスと捉えましょう。冷静に対処法を考え、臨機応変に対応できる力をアピールすることが、成功への鍵となるでしょう。
- 面接での質問に答えられない場合、「わかりません」といってしまうのはマイナス評価になるのでしょうか?
前向きな姿勢を示すことでマイナス評価にはならない
「わかりません」と答えること自体は、必ずしもマイナス評価にはなりません。重要なのは、その後の対応や姿勢です。
面接官は、すべての質問に完璧に答えることを期待しているわけではありません。たとえば、「現時点では知識が不足していますが、今後学びたいと思っています」や「具体的な情報が足りないため慎重に考えていますが、今後どうアプローチするか考えています」といった前向きな姿勢を示すことで、学びたい意欲や柔軟性をアピールできます。
このような対応は、状況に応じた適応力を見せる機会にもなり、面接官に好印象を与えることができます。
面接のポイント⑤:非言語コミュニケーション|言葉以外にも気を配ろう
面接のポイント⑤:非言語コミュニケーション|言葉以外にも気を配ろう
- 適切なアイコンタクトができているか
- 表情は明るく熱意が感じられるか
- 良い姿勢のまま集中力が保たれているか
面接において、回答の内容は確かに重要です。しかし、同じくらい重要なのが、言葉以外で伝わるメッセージ、つまり非言語コミュニケーションです。研究によると、対面コミュニケーションの55%以上が非言語的要素によって伝達されるとされています。つまり、あなたがどれだけ優れた回答をしても、それを裏付ける適切な非言語コミュニケーションがなければ、その効果は半減してしまうのです。
面接官は、あなたの言葉だけでなく、全体的な印象を通してあなたを評価します。そのなかで、アイコンタクト、表情、姿勢などの非言語的要素は、あなたの自信、熱意、誠実さを如実に表現します。これらの要素を適切にコントロールすることで、あなたの言葉に説得力を持たせ、面接官との良好な関係を構築することができるのです。この章では、面接中の非言語コミュニケーションについて解説します。
適切なアイコンタクトができているか
アイコンタクトは、コミュニケーションの基本中の基本で面接官との信頼関係を築くうえで極めて重要です。しかし、ここで注意すべきは、「適切な」アイコンタクトということです。
面接中、常に相手の目を見つめ続けるのは、かえって相手に圧迫感を与える可能性があります。理想的なのは、3〜5秒程度のアイコンタクトを適度に繰り返すことです。話すときも聞くときも、このリズムを保つよう心掛けましょう。
複数の面接官がいる場合は、全員と満遍なくアイコンタクトを取ることが大切です。質問をした面接官だけでなく、ほかの面接官にも視線を向けることで、全員に対する配慮と誠実さを示すことができます。
また、視線を外す際の配慮も重要です。視線を完全に逸らすのではなく、相手の顔の周辺(額や耳など)に視線を移すと良いでしょう。これにより、考えをまとめる時間を作りつつ、コミュニケーションを途切れさせない効果があります。
目線はコミュニケーションの一部であり、真剣さややる気を伝える重要な要素でもあります。面接で目が合わない学生は、自信がない、緊張している、または面接に十分に集中していないと感じられることがあり、たとえ良い回答でも評価が下がる恐れがあります。
表情は明るく熱意が感じられるか
表情は、あなたの感情や態度を最も直接的に表現する非言語コミュニケーションの要素です。面接官は、あなたの表情から、仕事への熱意や前向きな姿勢、さらには人柄までも読み取ろうとします。
基本は、明るく前向きな表情を心掛けましょう。適度な笑顔は、あなたの親しみやすさと熱意を効果的に表現します。ただし、ここで言う笑顔は、終始満面の笑みを浮かべることではありません。話の内容に合わせて、適切に表情を変化させることが重要です。
たとえば、自己PRや志望動機を語る際は、熱意のこもった表情で話すことで、あなたの本気度が伝わります。一方、会社の課題や真剣な話題に触れる際は、適切に表情を引き締めることで、状況を的確に理解していることを示せます。
緊張のあまり、表情が硬くなってしまうのは避けたいところです。面接前に深呼吸をして、顔の筋肉をリラックスさせるのも効果的です。自然な表情で臨むことで、あなたの素直な人柄と熱意が伝わるはずです。
- 「熱意のある学生」として見られるためには、非言語コミュニケーションで何を意識すれば良いですか?
アイコンタクトや頷きをすることで気持ちが伝わる
非言語コミュニケーションでは「アイコンタクト」「表情」「姿勢・ジェスチャー」「声のトーン・スピード」が挙げられますが、すべてにおいて「御社に興味がある」「御社で働きたい」という真摯な気持ちを意識すると良いでしょう。
たとえば、自分がとても興味のある分野や趣味について話したり、聴いたりするときには、どのように振る舞っているか思い出してみてください。生き生きとした表情でアイコンタクトを取りつつ、相手の話にしっかりうなづいているのではないでしょうか。
それでこそ相手に気持ちが伝わるというものです。ただ熱意が溢れ過ぎて、大声や早口にはならないように気をつけてくださいね。面接官が聞き取りやすい声のトーンやスピードなど配慮も必要です。
良い姿勢のまま集中力が保たれているか
面接での基本的な姿勢のポイントは、背筋をまっすぐ伸ばし、肩はリラックスさせ、手は自然にテーブルの上か膝の上に置くことです。足は床にしっかりとつけ、安定感のある姿勢を保ちましょう。また、あごを引き、首筋をまっすぐに保つことで、面接官の方向にしっかりと顔を向けられ、積極的な姿勢を示せます。
良い姿勢を維持するためのポイント
- 姿勢が崩れたことに気付いたら、自然に直す
- 長時間座る場合、少し背筋を伸ばしてリフレッシュする
- 体のバランスを意識し、片方に重心をかけすぎない
- 質問に答える際、少し前傾して話に集中している姿勢を示す
- 足をしっかり床につけ、体全体の安定感を保つ
ただし、姿勢を保つことに集中しすぎて、会話がぎこちなくならないよう注意が必要です。また、長時間同じ姿勢を保つと疲れるので、適度に小さな動きを入れることも大切です。たとえば、質問に答える際に少し前傾姿勢になったり、考えをまとめる際に軽く姿勢を正したりするなど、自然な動きを取り入れましょう。
身振り手振りを使ったアピールは、下の記事でも紹介しています。
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面接では身振り手振りを含めた見え方も対策をしておく必要があります。記事では、キャリアアドバイザーの遠藤さん、谷所さん、柴田さんとともに面接で身振り手振りを効果的に使う方法を解説。具体的な動作も伝授するので誰でも習得可能です。
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面接のポイント⑥:総合評価|最後は熱量を大切にしよう
面接のポイント⑥:総合評価|最後は熱量を大切にしよう
- 会社の価値観との適合性は感じられるか
- チームワークに適した人柄か
- 入社後の成長可能性は感じられるか
面接の最終段階では、単なるスキルや経験だけでなく、あなたが会社にどれほどふさわしい人材か、そしてチームの一員としてしっかり機能できるかが重要視されます。さらに、入社後にどれだけ成長できる可能性があるかも評価の対象となります。これらの要素は、単純な質疑応答の内容だけでは十分に測りきれません。
この段階では、あなたの態度や熱意が何よりも大切です。いくらスキルがあっても、情熱やモチベーションが伝わらなければ、面接官にとってあなたが魅力的な候補者として映らない可能性も。逆に、少し未熟な部分があったとしても、学び成長しようとする姿勢や、チームに貢献したいという強い意志が伝わると、好印象を与えることができます。それでは、面接の最終段階でのポイントを見ていきましょう。
会社の価値観との適合性は感じられるか
会社の価値観との適合性、いわゆる「カルチャーフィット」は、採用の決め手となることもあります。優れたスキルや経験を持っていても、会社の価値観や文化になじめなければ、長期的な成功は難しいでしょう。
企業とのマッチ度を示すためには、まず会社の価値観をしっかりと理解することが不可欠です。企業理念、ミッション、ビジョンなどを事前に調べ、それらに共感できる点を見つけましょう。面接中は、これらの価値観に沿った発言や態度を心掛けます。
たとえば、クリエイティブな思考を重視するものづくりの会社であれば、あなたの創造性や柔軟な思考力をアピールしましょう。顧客満足を重視する企業なら、顧客第一の姿勢や過去のアルバイトでの顧客対応の経験を強調するのが効果的です。
ただし、ここで注意すべきは、単に会社の価値観に合わせるのではなく、あなた自身の価値観と会社の価値観の接点を見出すことです。面接官は、あなたの言葉や態度から、その誠実さを見抜こうとしています。無理に繕うよりも、自分の言葉で話すことが重要ですよ。
会社の社風について知りたい人は、こちらの記事も読んでおきましょう。
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社風が良いとは? 納得して働ける企業の見分け方をプロが解説!
社風とは、企業独自の雰囲気や価値観のことです。記事では自分に合う社風を知るための自己分析のコツや、簡単にできる社風の調べ方をキャリアコンサルタントとともに解説します。志望動機への活かし方や社風が合わないときの対処法も解説するので、参考にして就活に活かしましょう。
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企業が「カルチャーフィット」を重視するのは、組織の価値観とマッチした人材を採用することで、早期離職や社内での摩擦を防ぎ、長期的に活躍できる環境を作るためです。カルチャーフィットが高い人材は職場に早く馴染み、チームワークの向上に寄与すると考えられています。
チームワークに適した人柄か
現代のビジネス環境では、ほとんどの仕事がチームでおこなわれます。そのため、チームワークに適した人柄であるかどうかは、採用の重要な判断基準となります。
面接官は、あなたがコミュニケーション能力に優れ、協調性があり、また必要に応じてリーダーシップを発揮できるかを見極めようとします。これらの資質は、直接的な質問への回答だけでなく、面接全体を通じてのあなたの態度や振る舞いからも判断されます。
チームワークの適性を示すためには、過去の経験を具体的に語ることが効果的です。学生時代のグループプロジェクトや部活動、アルバイトでの経験など、チームで働いた経験を挙げ、そこでどのように貢献したか、どのような困難を乗り越えたかを説明しましょう。
また、面接中の態度も重要です。面接官の話をしっかりと聞き、適切に反応することで、良好なコミュニケーション能力を示すことができます。質問に対しては、明確かつ簡潔に答えつつ、必要に応じて詳細な説明を加えるなど、状況に応じた対応力を見せることも大切です。
入社後の成長可能性は感じられるか
企業にとって、社員の成長は会社の成長に直結します。そのため、面接官はあなたの現在の能力だけでなく、将来の成長可能性も重視します。
成長可能性を示すためには、まず学習意欲と向上心をアピールすることが重要です。新しい知識やスキルを積極的に吸収しようとする姿勢、困難な課題に果敢に挑戦する意欲などを示しましょう。
また、自分の強みと弱みを理解し、それをどのように伸ばしていきたいか、具体的なビジョンを持っていることをアピールしましょう。たとえば、「入社後3年以内に○○の資格を取得し、△△の分野のスペシャリストになりたい」といった具体的な目標を示すことで、あなたの成長への意欲と計画性を印象付けることができます。
面接に行く前にキャリアプランはマストで練っておきましょう。以下の記事では、4つのステップで自分の人生をより良くするキャリアを見つける方法を解説しています。
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面接の頻出質問に、「10年後の自分について」があります。こちらの記事で答え方のポイントを、ぜひ確認してみてください。
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- 新卒はポテンシャル採用と聞きますが、「伸び代がありそうな学生」とはどんな学生でしょうか?
積極的に新しいことを学ぶ姿勢を持ち向上心がある学生を採用する
「伸び代がありそうな学生」とは、学習意欲が高く、向上心を持っている学生のことです。
具体的には、新しい知識やスキルを積極的に吸収しようとする姿勢や、困難な課題にも挑戦する意欲が感じられる学生が評価されます。面接では、過去の経験を通じて何を学び、どのように成長したかを具体的に伝えると効果的です。
また、自分の強みと弱みを理解し、それらをどう活かして成長していくかという具体的なビジョンを持っている学生も、ポテンシャルが高いと見なされます。たとえば、「入社後にどのスキルを磨きたいか」「どの分野で活躍したいか」など、明確なキャリアプランを示すことで、成長意欲と計画性をアピールすることが重要です。
最終面接が肝! フェーズ別に意識するべきポイントは?
段階別の攻略法! 面接形式別に意識するべきポイントは?
- 個人面接:自分の考えをはっきり伝えられるか
- グループディスカッション:協調性と主体性のバランスが取れているか
- Web面接:画面越しでも熱意が伝わる話し方ができているか
- 集団面接:他の候補者のなかでも印象に残れているか
就職活動における面接のプロセスは、通常、複数の段階に分かれています。各段階には異なる目的があり、企業はそれぞれの面接で候補者の異なる側面を評価します。このプロセスを理解し、各段階で適切に対応することが、最終的な内定獲得につながるのです。
そして、面接の各段階は、企業があなたを徐々に深く理解していくプロセスであると同時に、あなたが企業をより詳しく知り、自分とのマッチ度を確認していく機会でもあります。各段階で求められる対応を理解し、準備することで、あなたの魅力を段階的に、そして効果的にアピールすることができます。
また、面接を重ねるごとに、各面接で得た情報や印象を整理し、次の面接に活かすことで、より具体的で説得力のあるアピールが可能です。この章では、面接のフェーズ別に意識するべきポイントを解説します。
こちらの記事ではデーズ別に面接に受かる人の特徴をまとめています。面接で落ちてしまい悩んでいる人は参考にしてみてください。
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面接に受かる人の特徴をフェーズごとに紹介|着実に選考突破するコツ
面接のフェーズによって目的が異なるように、面接に受かる人の特徴もフェーズでそれぞれ異なります。この記事ではキャリアコンサルタントとともに面接に受かる人の特徴や対策方法を解説するので、これから面接対策をしようとしている人はぜひ参考にしてください。
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一次面接:基本的なマナーと志望度の高さが伝わっているか
一次面接は、多くの場合、企業とあなたの最初の直接的な接点となります。主に見られているのは、基本的なマナーや態度、コミュニケーション能力などです。また、あなたの志望度や企業理解の深さも評価されます。
一次面接で見られているポイント
- 礼儀正しい態度と適切な身だしなみができているか
- 明確で簡潔な自己紹介ができるか
- 企業研究に抜け漏れはないか
- 志望動機を明確に説明ができるか
- 基本的なコミュニケーション能力に問題はないか
一次面接は、お互いを知るための最初のステップです。緊張するかもしれませんが、自然体で臨むことを心掛けましょう。面接官もあなたの素の部分を見たいと考えています。
また、一次面接は、多くの候補者のなかから先に進む学生を絞る役割もあります。そのためには、単に質問に答えるだけでなく、あなたの個性や強みを効果的に示すエピソードを準備しておくことが大切です。ほかのライバルと差別化することを念頭に、積極的に質問をし、企業への関心と理解を示すことも重要です。
一次面接を突破するための詳しい対策方法や通過率について、こちらの記事で解説しています。一次面接を控えている人は、記事を参考に対策をしましょう。
一次面接のコツ
一次面接を突破する4つの秘訣|頻出質問や落ちる人の特徴も解説
一次面接の通過率
一次面接の通過率は? 合格率を劇的に上げる対策方法も徹底解説
面接官に「もう少し話してみたい」と思ってもらうためには、最低限の社会人としてのマナーや身だしなみのほか、それに加えて、面接官の質問の意図を汲み取り、会話のキャッチボールができることが求められます。また、具体的なエピソードを交えることで、自分の人柄や熱意を印象付けることも大切なポイントです。
二次・三次面接:専門性や実務能力のアピールができているか
二次・三次面接では、より深い専門知識や実務能力が問われます。通常、その職務に直接かかわる部署の管理職クラスの人物が面接官となることが多く、より具体的な質問が投げかけられます。
二次・三次面接で見られているポイント
- 職務に関連する適性はあるか
- 問題解決能力や分析力はあるか
- チームワークやリーダーシップに問題はないか
- 業界動向や企業の課題に対する見解はあるか
二次・三次面接は、面接官とのより深い対話ができるチャンスです。面接官との議論を通じて、あなたの思考プロセスや問題解決能力を示しましょう。質問に対して単に答えるだけでなく、逆質問などを利用して、自分の意見や考えを積極的に述べることが重要です。
また、一次面接で答えた長所や短所、自己PRを深掘りされることも想定されます。学生時代の研究内容、インターンシップでの経験、アルバイトでの実績など、あなたのスキルや能力を示す具体的なエピソードを用意しておきましょう。また、企業の現在の課題や業界の動向についての知識も示すことで、実務への理解と意欲をアピールできます。
二次面接についてはこちらを参考にしましょう。
二次面接のコツ
二次面接は深掘り質問に注意! 回答例や失敗する学生の特徴を解説
二次面接の通過率
二次面接の通過率を就活のプロが解説! 落ちる理由や必須の対策も
こちらの記事では、面接官の特性に応じた逆質問を50例付きで解説しています。質問が思い浮かばない人は参考にしましょう。
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面接の逆質問50例|熱意を伝えつつ企業とのマッチ度を見極めよう
面接での逆質問72例を紹介。さらに逆質問で意識するべきポイント、NGな質問例などをキャリアコンサルタントとともに解説。「質問は特にありません」から脱却して、逆質問を有意義な機会にしましょう。
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最終面接:会社の文化に合う人柄をアピールできているか
最終面接は通常、経営陣や人事部門の上級管理職が面接官となります。最終面接では、あなたが会社の一員として長期的に貢献できるかどうかが評価されます。技術的なスキルや知識は重要ですが、最終的に企業が求めているのは、情熱を持って仕事に取り組み、会社とともに成長していける人材です。最終面接は、いわば「人となり」を見る面接です。
最終面接で見られているポイント
- 会社の価値観や文化とのマッチ度は高いか
- 長期的なキャリアビジョンの説明ができるか
- 将来幹部になりうるリーダーシップはあるか
最終面接は、あなたと企業のマッチングを最終確認する場です。ここまで来れば、あなたの能力は十分に認められています。最後は、あなたの人間性と企業文化が合うかどうかが鍵となります。会社の理念や価値観に共感していることを示すとともに、あなた自身の価値観や将来のビジョンを明確に説明しましょう。
社長や重役を前に緊張してしまう学生もいるかもしれません。しかし、質問に対する「正解」を言おうとするのではなく、あなたの本当の考えや人間性を率直に表現することが大切です。リラックスして、ありのままの自分を表現しましょう。
社長面接に限らない最終面接の対策はこちらの記事で解説しています。最終面接の経験が浅い人や対策を徹底したい人は併せて参考にしてください。
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最終面接の合格率を高める6つの対策|頻出質問と回答例文で徹底解説
最終面接は企業と考えがマッチしているのかが重視され、入社後に企業に貢献できるかアピールすることが大切です。記事ではキャリアコンサルタントが最終面接の特徴や合格率を高める6つの対策、例文を交えた頻出質問などを解説します。
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社長面接は3つの目的を理解すると効率的に対策できます。対等なコミュニケーションをとるためには、社長の目線を意識した対策をこの記事でマスターしましょう。
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社長面接を攻略する8つの対策|内定を掴む回答例文付き
社長面接は経営者目線を意識した対策が不可欠です。社長面接をおこなう企業は採用をかなり重視しているので、徹底的に対策しましょう。この記事では、社長面接の対策方法や頻出質問への回答例などを、キャリアコンサルタントとともに解説するので、参考にして内定を掴み取ってください。
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最終面接で落ちてしまう理由として、会社の価値観や社風に合わないと判断されるケースが多いです。また、企業の持つ熱意や長期的なビジョンが受験者本人に伝わっていない場合も、落選の原因となることがあります。
キャリアコンサルタントの評価ポイントを理解して面接を攻略しよう
記事で紹介した25個のポイントに注力することで、あなたの魅力を限られた面接時間で効果的にアピールできるでしょう。面接は確かに緊張する場面ですが、それを乗り越えることで大きく成長できます。何度も練習を重ねて、万全の状態で本番に挑みましょう。
最後に、忘れてはならないのは、面接はお互いのコミュニケーションの場だということです。面接は、あなたが企業を評価する機会でもあります。面接官の質問や態度、そして企業の雰囲気から、その会社があなたの価値観やキャリア目標と合致しているかを見極めることも重要です。
面接官が評価するのは、準備された回答や完璧な服装ではなく、あなたの誠実さと熱意です。キャリアコンサルタントの評価ポイントを理解したうえで、自信を持って自然体で臨むことが、最終的にはあなたの真の価値を効果的に伝える方法となります。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る完璧な答えを用意することよりも自分の考えや熱意を伝えることを意識しよう
採用面接において最も重要なことは、単に完璧な答えを用意することではありません。面接官はあなたのスキルや能力を見極めるのはもちろんですが、最終的には人間性に大きく注目しており、「この人と一緒に働きたいか」という視点で評価するため、「自然体で臨むこと」が大切です。
面接は、評価される場でありながらも、同時に双方向のコミュニケーションの場です。面接官があなたを会社にとってふさわしいか見極めるのと同時に、あなた自身も企業が自分に合うのかを確認する場です。ですので、ただ質問に答えるだけではなく、自分の考えや熱意をしっかり伝えることが大切です。
質問に誠実に向き合う姿勢を見せることで評価につながる
面接に向けてどれだけ完璧に準備したとしても、本番は緊張して失敗する恐れもあります。しかし、面接官も完璧な回答を求めているわけではありません。むしろ、質問に対して誠実に向き合い、わからないことがあれば「現時点ではわかりませんが、今後学びたいです」といった前向きな姿勢を見せることが大切です。
緊張しすぎず、自分の言葉で話すことを忘れずに、本来の自分をしっかり伝えてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mifuyu Furihata〇23年間の企業勤めを経て、独立後は企業での採用・育成コンサルティングや研修に従事。個人向けの就活支援セミナーやキャリア相談における、個々の「強み」の掘り下げに定評がある
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
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