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面接で想定していない質問をされ、頭が真っ白になった経験がある人もいるのではないでしょうか。「わかりません」と答えた時点で落ちてしまうのか、判断が付かないところです。
この記事では、そもそも面接で「わかりません」と言って良いのかをキャリアコンサルタントの見解を交えて解説します。また、質問の種類に応じた対処法と避けるべきNG対応も紹介します。
本番であわてないための事前準備まで解説しているので、最後までチェックしておきましょう。
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面接で回答がわからないときの対処法
面接で回答がわからないときの対処法
面接で答えに詰まったときの適切な対応は質問の種類によって変わります。知識を問う質問と、自分自身に関する質問では、答え方がまったく異なるためです。
ここでは、面接で出やすい5つの場面に分けて、その場での切り抜け方を解説します。自分がどの場面で詰まりやすいかを考えながら読み進めましょう。
①知らない質問はわかる範囲で答える
知識を問う質問では、完全に答えられなくても知っている範囲まで言葉にしましょう。面接官が確かめたいのは知識の量ではなく、わからない状況でどう対応するかだからです。
答え方の順番
- 知らないことを一言で認める
- 関連して知っていることを話す
- 正しく理解したいという姿勢を添える
「勉強不足で正確には把握できていませんが、〇〇にかかわる話題という理解でおります」と伝えれば、知識がない事実は変わらなくても考える姿勢は印象に残ります。
ただし、無理に広げようとすると誤りが出る可能性が高まります。あいまいな部分は「そこまでは把握できていません」と正直に伝え、後から調べる意思を伝えるほうが安全です。
②意味がわからない質問は聞き返す
質問の意図がつかめないまま答えるとまったく別の話をしてしまう可能性が高まります。意味がわからない質問は、答える前に確認しましょう。
聞き返すときの言い方の例
- 「〇〇についてお聞きしているという理解でよろしいでしょうか」
- 「〇〇と△△のどちらの観点でお答えすべきでしょうか」
- 「恐れ入りますが、もう一度お聞かせいただけますか」
質問の意図を聞き返すことは失礼にはなりません。むしろ、確認せずに的外れな回答をするほうが理解力を疑われることがあります。
注意したいのは聞き返し方です。「どういう意味ですか」と丸投げすると、考えていない印象になります。自分の解釈を示したうえで確認する形にしましょう。
③考えたことがない質問は今の考えを伝える
「10年後どうなりたいか」「○○の事業を伸ばすために、今どんな施策が必要か」
こうした、人にとっては考えたことがない質問が出題されることもあります。この場合、採用側はそのことを承知のうえで思考力を試すために聞いている可能性も。
「わからない」とあきらめるよりも、その場で考えた内容を伝えるのが得策です。
考えたことがない質問の回答を伝えるときの3要素
- 考えたことがなかったと前置きする
- 今の時点で思うことを話す
- そう思う理由を一つ添える
- 回答例「「これまで具体的に考えたことはありませんでしたが、今の時点では〇〇だと思います。理由は△△です」」
なお、考える時間をもらう方法もあります。この種の質問は答えの方向を決めるまでに時間がかかるため、数秒あるだけで話す内容を組み立てられます。「少し考えるお時間をいただけますか」と伝えてから始めましょう。
④自分のことは思い出せる場面から話す
「なぜそう思ったんですか」「なぜそれが強みと言えるんですか」など、自己PRやガクチカの深掘りで「わかりません」と答えると、自己分析が足りていない、ひいては「準備不足」と見なされることも。
自分に関する質問は、思い出せる場面から話し始めましょう。
思い出す順番
- いつ、どこでの出来事だったか
- そのとき自分が何をしたか
- なぜそうしたのか
「なぜその行動を選んだのか」と聞かれて詰まったときも、順を追って思い出したり話しているうちに理由が言葉になることも多いです。
話しながら整理する前提で、覚えている事実を口に出していくことが大切です。
⑤頭が真っ白なときは質問を繰り返す
面接という大一番だからこそ、緊張で何も浮かばなくなることもあります。その場合は、質問された内容を声に出して繰り返しましょう。
繰り返しが効く理由
- 質問の内容を自分で再確認できる
- 沈黙を作らない
- 話し始めるきっかけになる
たとえば「学生時代に最も力を入れたことですね」と繰り返すだけで、数秒の時間が生まれます。そのあいだに話す出来事を一つ決める時間を確保できます。
ただし、繰り返すだけで終わらせないことが条件です。繰り返したら、そのまま話し始める流れを作りましょう。
回答の長さそのものに不安がある人は、秒数別の話し方を音声例文付きで解説したこちらの記事も参考にしてください。
面接の最適な回答時間は? 音声例文で話し方のコツを覚えよう
答えに詰まっていることは、表情や沈黙から面接官にも伝わります。
ただ、何でもいいから話せば良いわけではありません。
わからないときは黙り続けるのではなく、少し考える時間をもらったり、知識を問う質問なら正直にわからないと伝えたりするなど、質問に応じて対応することが大切です。
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面接で回答がわからないときのNG対応
面接で回答がわからないときのNG対応
面接で回答がわからないときには「これだけは避けるべき」というアクションがいくつかあります。
いずれも評価を落としやすいため、予防策として確認しておきましょう。
黙ったまま次の言葉を待つ
面接で回答に詰まり、無言の時間が発生してしまうこともあると思います。その際に面接官が知りたいのは、考えている途中なのか、答えが出ないのかです。黙ったままだと、そのどちらかを判断できません。
黙りそうになったときに言うこと
- 「少し考えるお時間をいただけますか」
- 「〇〇の観点でお答えしてもよろしいでしょうか」
- 「わかる範囲でお答えします」
沈黙が続いた場合、質問を変えるか話を切り上げるかを面接官が選ぶことになりますが、上記のどれかを口に出せば面接官は待つという判断ができます。
特に1つ目は、どの質問にも使えます。迷ったらこれを口に出すと決めておくと、本番でも出てきます。
黙ること自体が減点されるわけではありません。3つの言い回しを覚えておき、沈黙が始まる前に使いましょう。
面接で回答がわからないとき、絶対に避けたいのは黙り込むことです。
私も面接官として、反応がなく、どう対応すれば良いか戸惑った経験があります。
「少し考える時間をいただけますか」と伝えたうえで、わかる範囲で自分の考えを述べるようサポートしています。
知っているふりをして話を広げる
知らないことを知っているふりをして話を広げると、次の深掘りの質問で行き詰まる可能性が高まります。
知っているふりをすると起きること
- 追加の質問に答えられなくなる
- 話の内容に矛盾が出る
- 誠実さを疑われる
たとえば業界用語を知らないまま使うと、「具体的にはどういうことですか」と聞かれた時点で答えられなくなります。
そのため、業界知識や時事問題では断定を避けましょう。「〇〇と理解しています」と自分の理解の範囲を示せば、認識が違っていても面接官が補足してくれます。
知ったかぶりは信頼をなくす行為になるため、絶対に避けましょう。
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考える時間を何度も求める
考える時間をもらうのは有効な方法ですが、繰り返すと逆効果になることがあります。準備不足だと受け取られるためです。
避けたい進め方
- 質問ごとに時間を求める
- 時間をもらっても結論が出ない
- 「すみません」を重ねる
時間をもらうのは答えの方向が見えているときに限ります。方向すら浮かばない場合は、わかる範囲で話し始めるほうが前に進みます。
一度時間をもらったら、そこで必ず何かを答えることが条件です。沈黙を延長するための時間にしないよう気を付けましょう。
そのほかに避けたい振る舞いは、面接のマナーをまとめたこちらの記事で確認しておきましょう。
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
答えられなかった後の挽回方法
答えられなかった後の挽回方法
一つの質問に答えられなかったとしても、面接はその時点で終わりません。残りの時間と面接が終わった後の行動で立て直せます。
そこでここからは面接中にできる2つの挽回方法と、次の面接に活かすための1つの習慣を解説します。
①次の質問は結論から答えて立て直す
一問答えられなくても、次の質問で立て直せます。重要なのは次の回答のクオリティを上げて、答えられなかったのはあくまで部分的な対策漏れにすぎないことを見せること。
そこで意識するべきは、結論から話す形に切り替えることです。
結論から話す手順
- 聞かれたことに対する回答を一文で答える
- 理由を一つ挙げる
- 具体的な場面を添える
回答に詰まった直後は盤化しようと、話が長くなりやすくなります。そうなるとかえって要点が伝わりません。
答えの型を一つ決めておけば、動揺した状態でも同じ形で話せるようになります。挽回を狙うのではなく、普段どおりに戻すことを目標にしましょう。
②逆質問で答えられなかった話題に戻る
面接の最後には逆質問の時間があります。ここで、答えられなかった話題に自分から戻るのも一つの手です。
話題の戻し方の例
- 「先ほどうまくお答えできなかった〇〇について、補足させていただけますか」
- 「〇〇について、社内ではどのように考えられていますか」
- 「〇〇を調べたうえで、改めてお伝えしたいことがあります」
必ず答え直さなければいけないわけではありません。ただ、面接が進む中で回答が思い浮かぶのであれば、ぜひチャレンジするのがおすすめです。回答の内容以前に、その意欲的な姿勢が評価される可能性も高いです。
ただし、長い言い直しは避け、一文で補足してすぐ質問に移る形にしましょう。
逆質問そのものの作り方を確認しておきたい人は、こちらの記事が役立ちますよ。
逆質問50選|質問の作り方からフェーズ・面接官別の対策まで解説
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
③詰まった質問をその日のうちに書き出す
同じ質問で二度詰まらないためにも、面接が終わったらすぐ記録しましょう。
書き出す3項目
- 聞かれた質問の言葉
- 答えられなかった理由
- 次はどう答えるか
「準備していなかった」で振り返りを終わらせず、答えの方向まで書くことが大切です。ここまで書けば、次の面接で同じ質問が来ても対応できます。
同じ質問は複数の企業で聞かれる可能性が高いです。記録した質問を次の面接の前に読み返せば、2社目以降は答えを用意した状態で臨めます。面接が終わったら、帰りの電車のなかで3項目を書き出しましょう。
- 面接で回答がわからず答えられなかった人でも受かるケースがありますが、それはどのような理由でしょうか?
面接は一つの質問に答えられなかったという事実だけで合否を決めるものではありません。
長く採用面接に携わってきましたが、これまでの経験や強み、考え方、仕事への意欲、他の質問への受け答えなどを含めて総合的に見ていきます。
質問によって「わからない」の受け止め方は変わる
また、答えられなかった質問が採用判断のうえでどの程度重要なのかによっても、その影響は変わります。
たとえば、知らない知識を問われて答えられなかった場合と、自分自身の経験や志望理由について答えられなかった場合では、同じ「答えられない」でも意味合いは異なります。
一問うまく答えられなかったとしても、ほかの場面で企業が確認したい点を十分に伝えられていれば、合格するケースはあります。
わからない質問を減らす事前準備
わからない質問を減らす事前準備
面接で回答に詰まる質問は事前の準備で減らせます。本番で出る質問の多くは、提出した書類や自分の回答を深掘りしたものだからです。
ここからは、わからない質問をなくすための、面接前に済ませておきたい準備を3つ解説します。
①回答内容に「なぜ」を重ねて深める
面接で深掘りをされて回答に詰まるケースはとても多いいですが、それは「答えの理由を用意していない」ということに起因することがほとんどです。
面接にあたって準備した回答に、自分で「なぜ」を重ねておきましょう。
「なぜ?」の重ね方の例
- なぜその行動を選んだのか
- なぜほかの方法にしなかったのか
- なぜそれを続けられたのか
たとえばガクチカで「アルバイトで売上を伸ばした」と答えるなら、「なぜその方法を選んだのか」「なぜほかの方法ではなかったのか」と自分に問います。答えが出なければ、そこが本番で詰まる箇所と言えます。
そして、答えが出なかった問いはその場でメモに残しましょう。後から理由を言葉にしておけば、同じ質問で詰まることがなくなります。
この作業は自己分析の延長として進められます。やり方から見直したい人は、こちらの記事を活用してください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
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- 近く面接本番を控えている人
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②志望先の事業を簡潔に説明できるようにする
とくに「わからない」となってしまいがちなのが、志望先の事業やビジネス、企業情報に関する深掘り質問です。
どこまで把握しておけばいいのかは悩みどころですが、志望先が何で収益を得ているか、ビジネスモデルに関しては一言で説明できる状態にしておきましょう。
志望先の事業を説明するために押さえる3点
- 主力の事業と商品
- 顧客が誰か
- 競合との違い
採用サイトだけでなく、中期経営計画やニュースリリースも読んでおくと、話せる範囲が広がります。
③答えにくい質問だけを集めて声に出して読む
人によって苦手だったり回答しにくい質問は違います。その「苦手」を押さえたうえで、それらを徹底的に対策しましょう。いわばそれが「わからない」と回答してしまう原因になり得ます。
集めておきたい質問
- 短所や失敗について聞く質問
- 入社後のキャリアについて聞く質問
- 他社の選考状況について聞く質問
頭のなかで答えられても、声に出すと詰まることがあります。実際に話してみて、言葉が出ない箇所を確認しておきましょう。
一人でも練習はできます。動画付きで手順を解説したこちらの記事を参考にしてみてください。
一人でできる面接練習の方法5選【模擬面接の動画付き】
面接で言葉に詰まらない学生には、回答を丸暗記せず、要点だけを押さえて自分の言葉で語るという共通点があります。
また、うまく話そうと力まず、伝えるべきことを伝える姿勢で臨んでいます。この準備と心構えが、落ち着いた受け答えにつながっています。
【就活QA】面接で回答がわからないときの疑問を解消しよう
面接で詰まる場面は人によって違うため、出てくる疑問も細かく分かれます。「勉強不足だと言ってもいいのか」「沈黙してしまったらどうするか」など、状況ごとの判断に迷うところです。
実際に就活生から寄せられた質問に、就活のプロが回答したQ&Aを紹介します。自分の状況に近いものから読んでみてください。
面接で回答がわからないときの対処法をマスターして選考突破しよう
面接で回答がわからなくなること自体は誰でもあることです。大切なのは「わかりません」と言って良い質問と、言ってはいけない質問を見分けることです。
知識を問う質問なら正直に伝えて問題なく、自分自身や志望理由にかかわる質問では別の対応が必要になります。
一方で、対処法を知っているだけでは本番で使えません。詰まったときの言い回しは、その場で考えて出てくるものではないためです。
まずは「少し考えるお時間をいただけますか」「〇〇という理解でよろしいでしょうか」の2つを声に出して言えるようにしておきましょう。この2つが口から出るようになれば、想定外の質問が来ても沈黙せずに次の言葉へつなげられるようになります。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi










アドバイザーのリアル・アドバイス!知識を問う質問は正直に「わかりません」と伝えよう
キャリアコンサルタント
高尾 有沙
プロフィールを見る結論から言うと、面接で「わかりません(勉強不足です)」という言葉を言っていい場面と、言ってはいけない場面があります。
言っていいのは「時事問題」や「専門的な業界用語」など、明確に知識を問われたときです。というのも、新卒採用はポテンシャル採用であるため、企業側も学生がすべてを知っているとは思っていません。
「知ったかぶりをして嘘をつくよりも、素直に認められる誠実さがある」とポジティブに受け取る面接官も多く、これだけで即不合格になる可能性は低いです。
自分に関する質問で「わからない」はマイナスになることも
一方で、言ってはいけない場面は、「自己PRの深掘り」や「志望動機(なぜ他社ではなくうちなのか)」など、あなた自身や意欲に関する質問です。
これに対して「わかりません」と答えると、「自分のことなのに深く考えられていない」「実は第一志望ではないから準備していない」などと見なされ、致命的な減点に直結します。
特に後者の場合、「ご質問についてもう少し聞かせていただけますか」と深掘りしたり、「それは◎◎ということでしょうか」と自分なりの解釈を伝えるなどの方法を通じて「わかりません」を万能の逃げ道にしないことが、面接突破のコツです。