この記事のまとめ
- 5分の自己紹介を考えるときは1,500文字程度を意識しよう
- 各業界に合わせた5分間の自己紹介例文を紹介
- 就活のプロが5分と3分以下の自己紹介で意識するポイントの違いを解説
面接の自己紹介で5分話すよう指示があったものの、時間が長すぎて何を話せば良いのか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。また5分もの長さを指定する企業が、何を求めているのか気になる人もいるでしょう。
面接で5分の自己紹介を指定されたときは、適切なエピソードを選んで話を肉付けしていき、面接官が理解しやすい話し方を意識することが大切です。
この記事では、キャリアコンサルタントの増田さん、西さん、山路さんと一緒に5分の自己紹介で伝えるべき内容や話すときのポイントを解説します。時間を最大限に活かして、自分の魅力を企業に伝えましょう。
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5分の自己紹介を求められたときは3つの力のアピールを意識しよう
自己紹介で5分といわれると長く感じる人もいるかもしれませんが、自分の伝えたい内容を事前に整理しておけば、途中で話す内容がなくなる心配はありません。
5分の自己紹介で求められている3つの力を理解しておけば、採用担当者に刺さりやすい内容が作成できます。
そこでこの記事ではまず、企業が5分の自己紹介を求める理由や例文を前半で解説します。5分の時間をどのように活用するのか理解して、自己紹介を作成してみましょう。
後半では、5分の自己紹介を考えるコツや面接で話すときのポイントを解説します。意識すべき部分がわかれば、魅力的な自己紹介を作成できます。記事を最後まで読んで、5分の自己紹介で採用担当者に自分を印象付けましょう。
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前提知識! 5分の自己紹介を作るときは1,500文字程度が必要
5分の自己紹介を考えるには、まず文字起こしする必要があります。5分の自己紹介を作成するときは1,500文字前後を意識しましょう。
30秒や1分の自己紹介に比べると話す内容が多くなるため、事前に話す内容や順番を考えておかないと考えが散漫になり、採用担当者が聞いたときにわかりにくくなってしまう可能性があります。
志望企業で5分の自己紹介を求められたときは、事前に話したいエピソードをピックアップしてから作成することがポイントです。
- 自己紹介で5分も話すことがありません。もう少し短くしたいのですが、何文字程度なら許されますか?
1,200字以上はほしいが文字数よりも時間を意識しよう
5分の自己紹介の場合、文字数の相場は1,500文字程度といわれているため、少なくとも1,200字以上は確保してほしいところです。
しかしながら、面接の回答は履歴書やエントリーシート(ES)などのように、一言一句が形に残ることはほぼありません。
そのため、企業側は厳密に文字数をカウントするわけではないので、面接官からすると「文字数の多い・少ない」よりも「話す時間の長い・短い」のほうが気になってしまいます。
もちろん、文字数が絶対的に少ない場合は、相対的に内容も不十分なことが多いため、自己分析や企業研究からやり直す必要があるでしょう。
多少の文字数の少なさであれば、話すスピードや間の取り方など、話し方を工夫してカバーすることも可能です。
企業が5分の自己紹介を求める理由
企業が5分の自己紹介を求める理由
- 学生の本人確認をするため
- 学生主体の会話にして緊張をほぐしたい
- 長めの自己紹介でコミュニケーションのきっかけを作りたい
- より多くの情報から企業との相性を確認したい
企業が自己紹介で5分話すように伝えるのは、単なる本人確認以外にも、より多くの情報を知りたいといった意図があります。企業側がどのような気持ちで5分の自己紹介を求めているか理解しておくと、内容に組み込むべき要素が理解できるのです。
ここでは、企業が5分の自己紹介を求める理由を4つ解説します。実際に自己紹介を作成する前に、必要な情報を整理しておきましょう。
また、事前に短めの自己紹介の意図を理解しておくと、5分の自己紹介との違いを理解できます。下記の記事に目を通して、5分の自己紹介の意図をより深く理解しましょう。
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学生の本人確認をするため
一次面接や二次面接の場合、1対1ではなく、複数の学生と合同で面接をおこなうケースも多くありますよね。そのため自己紹介は、採用担当者が目の前にいる学生の本人確認をおこなうために取り入れている場合もあります。
採用担当者の手元には複数人の履歴書があるため、一人ひとりの履歴書を見ながら自己紹介を聞くことで、目の前にいる学生が誰なのかを確認しようとしているのです。初対面の学生が複数人いるとなると、顔と名前、学校名などをあらためて履歴書と照らし合わせる必要があります。
採用担当者は多くの学生を見ているため、事前に目を通していてもわからなくなってしまう可能性があるのです。5分という長い時間をかけて自己紹介するからこそ、短い自己紹介ではわからない出身地や学生のパーソナルな部分の確認も可能になります。
学生主体の会話にして緊張をほぐしたい
面接に参加している学生の多くは、緊張した状態で面接会場にいます。緊張していると本来の力を発揮できない人もいるため、まずは自分について話すことにより緊張をほぐしてもらう意図で、5分の自己紹介を求める企業もあります。
短めの自己紹介とは異なり、5分話すときは学生が主体となって会話が進みます。面接の初めに自分のペースで会話できれば、その後の内容も話しやすくなる人は多いです。
結果的に、緊張がほぐれて笑顔が出せたり、採用担当者とのコミュニケーションが取りやすくなったりして、学生が本来の力を発揮しやすくなるのが狙いといえます。
長めの自己紹介でコミュニケーションのきっかけを作りたい
自己紹介は面接の初めにおこなうため、長めに時間を取ることで序盤から学生とコミュニケーションを取るきっかけになります。志望動機や自己PRを聞くタイミングでもコミュニケーションを取ることは可能ですが、自己紹介はより学生のパーソナルな部分を聞くことができます。
面接の中でコミュニケーションを取れると、学生が働くうえで必要なコミュニケーション能力を持っているのか確認が可能です。会社は組織で動くため、なるべくコミュニケーションが取りやすい人材を求めている場合が多いです。
面接の時間が一問一答となってしまえば、学生のコミュニケーション能力が測りきれない場合もあります。だからこそ、自己紹介の時間を長めに設定して、コミュニケーションを取るきっかけとしているのです。
面接官が学生に質問するとき念頭に置いているのは、入社後に周りの人と上手に付き合っていけるか、どんな仕事でも前向きに取り組めるかなどです。
そのため、自己紹介のなかから、周りの仲間との関係性や、取り組んでいることへの熱意などを深掘りする質問をします。
より多くの情報から企業との相性を確認したい
新入社員を採用するときは、企業はなるべく長く勤めてくれる人材が欲しいと考えています。しかし、マッチ度が低い学生を選んでしまえば、自社の雰囲気と合わず早期退職につながってしまう場合もあるのです。
そこで自己紹介の時間を長めに設定しておくと、30秒や1分間の自己紹介よりも学生の価値観や考え方、人柄を理解しやすくなります。自社に合った学生なのかを判断する材料が増え、よりマッチ度の高い人材を選べるのです。
特に、自己紹介は自己PRや志望動機に比べるとパーソナルな部分に触れるエピソードも聞けるため、学生の価値観や考え方を採用担当者が理解しやすくなります。
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企業はココを見ている! 5分の自己紹介でわかること
5分の自己紹介でわかること
- 深い自己分析ができているか
- 話の構造化スキルがあるか
- 長く語れるほどの経験があるか
5分の自己紹介を考えるときは、企業が何を知りたいかまで踏まえることで採用担当者に刺さる内容が作成できます。しかし、どのような意図があって5分の自己紹介を指定しているのか思い浮かばない人もいるのではないでしょうか。
ここでは、5分の自己紹介で企業が知りたい内容を解説しています。企業側の意図を理解したうえで、自分の能力をアピールしましょう。
①深い自己分析ができているか
自己分析できる能力は入社後にミスの原因や解決法を考えるためにも役立つため、採用担当者は学生にこの能力があるのかを、自己紹介を通して確認しています。
5分間の自己紹介を作成するには、自分自身が学生時代に学んだことや、今後はどのような人間になりたいかを整理しないと、一貫性のない内容になってしまいます。
内容に一貫性を出すためには、深い自己分析によって自分の持っているスキルを理解したり、仕事への活かし方を考えたりすることが重要です。
また5分の自己紹介のなかでは、一般的な自己紹介で話す自分の基本情報やエピソードだけではなく、企業に対する思いも含まれます。自己分析を活用してなぜ企業に入社したいのかという気持ちを明確にしておかないと、説得力がない文章になってしまうのです。
自己分析はやり方を間違えると、望む効果を得られない場合があります。下記の記事では自己分析のやり方をステップごとに解説しているため、実際におこなってみましょう。
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自己分析の手法もたくさんありますが、まずは「自分が大切にしている価値観」を明確にすることがポイントです。
価値観の裏付けとなるエピソードを示し、なぜ応募企業と結びつき、なぜそこで働く必要があるのかを伝えられるくらいに自己分析をおこないましょう。
自分の大切にしている価値観がわからない人は、以下の記事もおすすめです。自分なりの答えを見出す方法を例文付きで解説しています。
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②話の構造化スキルがあるか
5分の自己紹介では、自分がどんな人物なのかを相手に伝えるための要素を考えつつ、その要素を的確な構成に落とし込んでいくスキルがあるかも見られています。
自己紹介を5分話す場合は、話す内容の順番をしっかり練っておかなければいけません。思いついたまま話してしまうと、採用担当者は学生が何を言いたいのか理解できず、内容の評価が難しくなってしまうからです。
相手に理解してもらえる自己紹介を考えるには、話したい内容を整理したうえで、理解しやすい順番に整えるスキルが必要です。
たとえば、「自分は臨機応変な対応ができる人材だ」と事前に言ったなら、入社後の展望を話すときも「臨機応変なスキルを活かしたい」などとアピールすることで話がつながります。
- 5分など長い時間では話を順序立てて伝えるのが苦手です。何か良いコツはないでしょうか。
冒頭と締めの言葉から作成するとスムーズになる
5分の自己紹介は、大まかな流れとして、冒頭で履歴書の情報を確認してもらえるよう、出身地や大学などの基本的なことを話し、中間に自身のアピールや志望動機などを入れます。最後は、面接への思いを伝えることで締めます。
この流れをイメージし、先に冒頭の基本的な部分と、最後の締めの言葉をだいたい決めておくと作りやすいです。そのうえで、中間部分のエピソードを考える方法が良いでしょう。
中間部分は、面接官に自分を印象づけることのできそうなエピソードが必要です。まずは、使えそうなエピソードを何パターンか作り、自分らしさをより表現できるものを選びましょう。
ここで話すことは過去の話で終わらせず、その会社への応募につながるものにすることがポイントです。中間部分の内容が決まったら、統一感を意識して、全体を整えれば完成します。
③長く語れるほどの経験があるか
5分の自己紹介で時間を余らせずに話すには、一つのエピソードで長く語る必要が出てきます。あまり力を入れてこなかった経験では話が膨らませられないため、採用担当者は5分の自己紹介で話すようなエピソードがあるのかを確認しているのです。
何かに打ち込んで努力ができる人材は、入社後も業務に飽きずに頑張ってくれる印象を採用担当者に与えます。
ただしこれは趣味などプライベートなテーマでも問題はなく、一つの事柄に絞り込んで具体的な話を展開することで、物事に継続的に熱中して取り組める人材だということを採用担当者に示しやすくなります。
反対に、5分の自己紹介のなかに多くのエピソードを詰め込む必要はないため注意しましょう。関連性のないさまざまなエピソードを一度にアピールしてしまうと、話に一貫性がなく、本当に伝えたいことは何なのか採用担当者も理解できなくなるからです。
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伝える内容を整理! 5分の自己紹介の内容と例文
5分の自己紹介を求める企業の意図を理解しても、具体的にどんな内容を盛り込めば良いのか不安な人も多いのではないでしょうか。5分という長さがある以上、通常の自己紹介に加え、志望動機や自己PRに近い内容も盛り込むことが効果的です。
ここでは、5分の自己紹介で伝えたい内容や、その例文を解説します。実際に書き始める前に流れや書き方を理解して、魅力的な自己紹介を作成しましょう。
人が集中して話を聞けるのは、1分強が限界といわれています。
そのため基本情報は最低限にして、5分間の自己紹介での最重要ポイントを冒頭で伝え、面接官に後半部分への興味を持たせることを意識しましょう。
①大学名・学部・学科・氏名
自己紹介の冒頭では、下記4つの基本情報を伝えましょう。
自己紹介で初めに伝える基本情報
- 大学名
- 学部
- 学科
- 氏名
自己紹介には本人確認の意図もあるため、初めに伝えることで採用担当者に自分が何者なのか理解してもらえます。採用担当者は学生の履歴書を手元に用意して選考していますが、すべての学生の情報が頭に入っているわけではありません。
1日に何人もの履歴書に目を通すからこそ、ほかの学生とイメージがかぶってしまう可能性もあるのです。自己紹介は採用担当者に自分をアピールする第一歩のため、基本情報をしっかり伝えて覚えてもらいましょう。
大学名・学部・学科・氏名を伝える例
私は〇〇大学〇〇学部、〇〇学科の〇〇と申します。
②出身地
30秒や1分の自己紹介であれば、自分の出身地は必ずしも必要な項目ではありません。しかし、5分の自己紹介はより自分を理解してもらうために、出身地の情報を伝えるのがおすすめです。
なぜなら、出身地の話をするだけでも、学生がどのような環境で幼少期を過ごしたのかイメージしやすくなるからです。たとえば大自然のなかで過ごしたのか、都会で過ごしたのかで価値観も変わってくる可能性がありますよね。
また採用担当者が同じ出身地だったり、その土地に旅行に行った経験があったりすると、会話のきっかけにもなります。出身地は親和性の高い内容が多いため、採用担当者とコミュニケーションを取るためにもぜひ取り入れてみましょう。
出身地を伝える例
私は東京都で生まれ育ち、実家が下町である浅草にあります。学生時代は夏休みに毎年地域の行事でお神輿を担いでいました。
お神輿を担ぐのは老若男女問わないため、幼少期より年配の方ともお話しする機会が多くあり、現在もその経験を活かしてアルバイトをしています。
例のように、その地域でないと体験できないエピソードがあればぜひ入れておきましょう。
小さなことでも良いので、ほかの人が気付かないような出身地の良さや、今の自分にとって出身地がどのような影響を与えたのかまで語ることができると良いですね。
③趣味やアルバイトなどのエピソード
5分の自己紹介で自分を理解してもらうためには、趣味やアルバイトなどの学外でのエピソードを添えましょう。自己紹介は自分の人柄を理解してもらう場でもあるため、内容は仕事にかかわらなくても問題はありません。
むしろ趣味やアルバイトは自分の意志で選択して続けるもののため、興味関心や人物像が面接官にも伝わりやすいです。エピソードは長めに時間を取って、より自分を理解してもらうことを意識しましょう。
趣味やアルバイトなどのエピソードを伝える例
学生時代は浅草にある老舗の喫茶店でアルバイトをしていました。観光客の方だけでなく、地元に住む人も多く来る店舗だったため、常連の方も多くいらっしゃいました。
私のアルバイト先に来る常連の方は年配の方が多く、スタッフの私にもよく話しかけてくださいます。以前お話しした内容を覚えているととても喜んでいただけ、私と話すのを楽しみにしてくださる方もいたことがやりがいでした。
またアルバイト先の土地柄、観光で来ている方も多かったため、英語での対応が必要な場面も多かったです。どの顧客ともスムーズなやりとりができるよう、アルバイトをきっかけに英会話教室にも通い始めました。
自己紹介に趣味を盛り込む際のポイントは、こちらの記事でも解説しています。例文付きなのでぜひ併せて参考にしましょう。
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自己紹介で趣味を伝えるべき? 好印象を残す工夫を例文付きで解
面接の自己紹介で趣味を無理に伝える必要はありません。ただ、あえて趣味を伝えるべきケースが存在するので、それを押さえ、好印象を残していきましょう。キャリアコンサルタントともに、自己紹介で趣味を伝えるおすすめのケースや伝え方、例文を解説します。
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面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
④企業の志望理由
自己紹介の時間が5分ある場合は、短い自己紹介では踏み込めない、企業を志望する理由も話せます。後で明確な志望動機を伝えるため、ここで内容を掘り下げる必要はありませんが、せっかく伝えるのであれば企業に自分を印象付けましょう。
企業の志望理由も趣味やアルバイトのエピソードと関係性のある話題にすると、一貫性が生まれて話にまとまりのある自己紹介を作成できます。
企業の志望理由を伝える例
私が御社を志望した理由は、日本文化を海外の観光客の人により魅力的に伝えたいという企業理念に共感したからです。私は出身が浅草のため、日本文化に触れる機会が幼少期より多くありました。
御社では日本文化を海外の方に楽しんでもらえるように多様なイベントを開催しています。特に海外からイベント参加の予約ができるのは、日本語のわからない海外の人にとってうれしい配慮だと感じました。
どのようにして応募先の企業に出会ったのかを伝えましょう。
過去の経験や将来のビジョンについて話すときに、自分がかなえたい目標の実現のために必要な企業であり、何に魅力を感じたのかを短い言葉で伝えます。
「このあとの予告編」のような感じで、魅力ある言葉を選びましょう。
⑤入社後に携わりたい仕事
5分の自己紹介では、入社後にどのような仕事に就きたいかも伝えることができます。入社後の展望は自身が企業に入ってやりたいことやなりたい人物像が明確になるため、企業とのミスマッチを防ぐためにも重要です。
このときに、趣味やアルバイトのエピソードで伝えた自分が持っているスキル・経験を一緒にアピールできると、「入社後に戦力として頑張ってくれる」という印象を与えられます。
入社後に携わりたい仕事を伝える例
御社に入社させていただいた際は、外国の方が日本に来たときスムーズにイベントを楽しめるよう、英語力を活かして顧客対応をおこないたいと思っています。
⑥面接の意気込み
自己紹介の最後は面接への意気込みで話を終わらせることで、採用担当者に自分の自己紹介が終わったと伝えられます。面接の意気込みがない状態で終わってしまうと、「まだ話すことがあるのでは?」と感じてしまう場合もあるのです。
短い時間の自己紹介であれば「本日はよろしくお願いいたします」といった簡単な内容でも問題ありません。しかし、5分ある自己紹介の場合は、今までの内容に併せてもう一言付け加えると、採用担当者に自分を印象付けやすくなります。
面接への意気込みを伝える例
本日の面接では、自分のこれまでの経験や、それをもとに御社に貢献できる力をできる限りお伝えしたいと思っています。本日はよろしくお願いいたします。
面接官が知りたいと思っているのはあなたの人柄です。
そのため「本日の面接をとても楽しみにしておりました。」や「緊張していますが、頑張ります。」といった、あなたの人柄や心情がわかる一言を添えると好印象につながります。
面接の自己紹介で盛り込むと良い項目は、こちらの記事でも詳しく解説しています。併せて参考にしてオリジナルの自己紹介を作成しましょう。
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就活の自己紹介は、話す項目選びが非常に重要です。この記事では、就活の自己紹介で盛り込むべき項目についてキャリアコンサルタントが解説します。
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業界別! 5分の自己紹介例文
業界別の5分の自己紹介例文
自己紹介に5分もの時間を設けるのは、プレゼンテーションスキルやコミュニケーション能力を求める業界が多いです。しかし、自分の目指す業界が5分の自己紹介を求めるのかわからないと、準備するべきか悩んでしまう場合もあるはずです。
ここからは、5分の自己紹介を求めることが特に多い業界から、5つ例文を紹介します。参考にしつつ、自分が目指す業界に合わせて作成する内容を考えましょう。
コンサルティング業界
コンサルティング業界は顧客の業務改善を提案するために、論理的な思考力やプレゼンテーションスキルが必要になるため、5分の自己紹介を求める場合があります。
自己紹介でも、論理的な構成を意識して話を展開しましょう。
コンサルティング業界の自己紹介例文
私は〇〇大学〇〇学部、〇〇学科の〇〇と申します。
私は東京都出身で、学生時代は飲食店でのアルバイトに従事していました。そこで特に力を入れていたのが集客です。
飲食店は20代の女性に好かれるきれいでおしゃれな内装でしたが、住宅街にあったため集客数の伸び悩みが課題でした。
そこで私は、近年はSNSを通して飲食店の知名度が伸びていると考え、社員の方へSNSの開設を提案しました。社員の方はSNSの運用方法がわからないと言っていたため、私がやり方を調べて投稿やリール動画の作成をおこない、情報発信まで対応しました。
情報を発信するときは何時に投稿すると効果的なのかを調べるために、時間を変えて投稿をおこない、閲覧数の反響があった投稿をもとに次の内容を考えるようにしていました。
反響があった投稿の傾向をまとめ、私がいない時間帯でもSNSの発信ができるようマニュアルを作成し、アルバイト先にも共有しています。
この飲食店ではインスタ映えするような食品が多く提供されていたため、SNSを開設してから集客数は徐々に伸び、3カ月後にはもともとの集客率から30%増やすことができました。
来店した顧客にSNSの感想を聞いてみた際は、改善するべき内容や顧客に刺さる内容を理解できただけでなく、「このお店を知れて良かった」と言って
もらいやりがいにつながりました。
この経験から、自身の提案によって企業の問題解決に貢献できることのやりがいを感じ、コンサルティング業界を志望するようになりました。コンサルティング業界を志望すると決めてからは、複数のインターンシップに参加し、実際の業務内容を学ぶようにしました。
インターンでは実際に顧客の方へ業務改善の提案を考える業務に当たらせていただきました。同じチームにはインターン生がほか4人おり、協力して意見を出すよう指示されていました。
インターン生だけで話し合う時間を作れたため、具体的に顧客が抱える問題を洗い出し、解決に向けて必要な事柄を相談しました。
一人意見を出していない人がいたため、なるべく順番に意見を出すようにし、意見を述べている人が話しやすいようあいづちを意識して、偏った意見にならないよう配慮しました。
また、提案内容を考えるときもすぐに完成と満足せず、粘り強く内容を再考し、より良いものになるよう意識しました。私の諦めない姿勢から、チームメンバーがついてきてくれたことはとてもやりがいにつながったと思います。
結果的に私たちが提案した内容は採用されなかったものの、チーム全体で意見を出してまとめるという経験からは、一人ひとりの意見の違いを理解する重要性を学び、また発表内容へのフィードバックから今後の提案内容の考え方が明確になりました。
御社は、数あるコンサルティング会社のなかでも、顧客に寄り添った対応を意識されています。顧客が納得いくまで提案を繰り返し、最良を見つけるまで諦めない姿勢に感銘を受けました。
また、提案時は想定だけでなく多角的な視点やデータをもとにしたコンサルティングをおこない、実際に成果を出している点に魅力を感じました。
私が御社に入社させていただいた際は、チームメンバーと協力して顧客に信頼してもらえるような提案に努めたいと考えています。
本日の面接ではインターンのときに発揮した粘り強さを活かして、積極的にアピールしていきたいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
- 新卒でコンサルティング業界を目指すときは、自己紹介にどのようなエピソードを選ぶと良いでしょうか?
チームワークやリーダーシップ経験がわかるエピソードがあると良い
コンサルティング業界を受けるなら、「課題解決に向けたチームによる取り組み」と「学生時代のリーダーシップの体験」を書くべきです。
学生時代にかかわったプロジェクトに関して、課題発見および課題解決の経験を伝えましょう。
特にコンサルティング業界ではチームワークが重要です。課題を一人で解決するのではなく、チームでどのように課題を洗い出し、どのようなやり取りをして解決に至ったのかをエピソードとして選ぶと良いでしょう。
また、リーダーシップの体験も重要です。課題解決のためにはチームの先頭に立ってチームを引っ張る力が求められます。
リーダーは先頭に立つだけでなく、周りのサポーターにもならないといけません。そのようなトピックを見つけて、エピソード化してみましょう。
コンサルティング業界を目指す場合は、志望動機の書き方も理解しておくと面接のとき伝える内容が明確になります。こちらの記事ではコンサルティング業界で求められるスキルや志望動機の書き方を解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
広告業界
広告業界は商品やサービスを魅力的に伝えるためのプレゼンテーション能力が必要とされるため、5分の自己紹介を求められる場合があります。自分自身の魅力が伝えられるよう、面接時も意識しましょう。
広告業界の自己紹介例文
私は〇〇大学〇〇学部、〇〇学科出身の〇〇と申します。
私の出身は青森県で、大学進学を機に札幌で一人暮らしを始めました。札幌に引っ越してきてからは、ビルや駅内の広告の多さに驚き、実際目に入ることで今まで知らなかった商品やサービスへ興味が湧くという経験をしました。
私は高校生時代から化粧品が好きで、化粧品の効果や市場動向を独自に調査、分析していました。数ある化粧品の比較検討をおこなうことで、製品ごとの特徴や消費者からの人気をまとめることが好きでした。
しかし、実際に使っている人から高い評価を得ている製品でも、あまり広告が出ず商品の魅力が多くの人に伝わらない製品も数多くあると気付きました。広告が出ていても、消費者に魅力が伝わらずなかなか手に取ってもらえない商品も数多くあります。
そこで私は、自身でInstagramのアカウントを開設し、化粧品の分析や使用感の発信を始めました。
Instagramで化粧品の発信をしている人は多いため、そのなかでも効果を出すには何をすれば良いか考え、実際に自分の肌を写真に写すことでより見ている人の参考になるよう意識しました。
また、化粧品の情報発信には薬機法をはじめとした決まりがあるため、誤った表記をしないよう薬機法の資格取得を目指しました。化粧品検定の試験は年に2回しかなく、次の試験は3カ月後に迫っていました。
まったく知識がないところからの受験だったため不安はありましたが、実際に合格した人の体験談をもとに勉強法を考えスケジュールを作成し、勉強を開始しました。学業、SNS発信、試験勉強の並行はとても体力が必要でしたが、自分の目的を達成するために努力できたと思います。
試験勉強は一度通しで勉強することで、苦手分野を早めに明確にできました。苦手分野を繰り返し勉強できる体制を整え、目標とした試験で1級の取得をかなえました。
資格取得後は知識を活かした発信を心掛け、現在はアカウント開設から1年経ち15,000人のフォロワーを獲得しています。自身が発信した情報がフォロワーの生活の役に立っているのは、大きなやりがいにつながっています。
興味がなかった商品でも人が発信しているのを見ると、購入しようと考える心理も実感でき、駅内広告や屋上広告の存在意義が深く理解できました。こうした経験から広告のパワーに夢中になり、広告業界を志すことを決めました。
御社は化粧品に特化した広告運用をおこなっており、SNS広告に力を入れています。なかでも、御社が広告を作った〇〇という製品のPR内容は、製品の魅力が十分伝わるよう社員の方が数日間製品を試したという発表に強く感銘を受けました。
さらに、新規事業としてSNS運用の代行をおこなうと発表されており、御社であれば私がInstagramを運用した経験や実際に商品に触れて比較検討、分析した体験が十分に活かせるのではないかと思い、志望させていただきました。
御社に入社させていただいた際は持っている化粧品の知識を活かし、消費者へ最適なアプローチをする方法の立案をおこない、顧客の売り上げ増加に役立ちたいと考えています。
また新規事業であるSNS運用に対しても、即戦力になれるよう尽力いたします。
本日の面接ではSNS運用で学んだ提案力を活かし、自分自身の魅力を伝えていきたいと思っているので、よろしくお願いいたします。
実際に自分がInstagramを活用した事例や、必要な資格取得のためどのように努力したのかなど、具体的な内容が入っていて納得感がある例文です。
一方で、SNS運用に少し偏っている印象も受けます。広告はさまざまな媒体があるので、SNS以外の仕事には興味がないのかと思われないよう、別媒体についても触れておくと、より印象が良くなるでしょう。
高倍率の広告業界の選考では、アピールするべきポイントを理解することが重要です。下記の記事では広告業界の仕事内容や求められるスキルを解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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広告業界ではプレゼンテーションスキルを求められるため、自己紹介をプレゼン形式でおこなうこともあります。下記のQ&Aコンテンツでは自己PRをプレゼン形式で実施する方法を解説しているため、自己紹介のパターンに落とし込んでみましょう。
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金融業界は株式や保険といった金融商品を取り扱うことから、顧客との信頼関係がなければ契約につなげることは難しくなります。そのため、5分間の自己紹介を実施して学生が顧客と信頼関係を築けるコミュニケーション能力を持っているか見定めようとしている場合があります。
金融業界の自己紹介例文
私は〇〇大学〇〇学部、〇〇学科の〇〇と申します。滋賀県出身で、大学は京都ですが今も家族と住んでいます。
私は学生時代にアルバイトで飲食店に勤めており、学生が多く働く環境に身を置いていました。アルバイト先では当日の体調不良で休んでしまう人も多かったため、現場に影響が出ないようポジションの調整を任せてもらっていました。
一人ひとりの得意不得意を理解したうえで、臨機応変に必要な場所に必要な人を配置する業務は、ピークの時間でも現場が混乱することなく進み、とてもやりがいにつながりました。
体調不良は仕方がないことのため、現場がどのように対応できるか考える方法を取り、休んでいる人が次の出勤時に気を使いすぎないで出勤できるよう配慮していました。
このことから、チームで仕事をするときの臨機応変に対応できることの大切さやチームワークを学びました。
実際に、働いているスタッフから「〇〇さんの提案してくれたポジション配置は働きやすい」と言われたときは、業務を任せてもらっていて良かったと思いました。
また、自分がいないときでも対応できるようスタッフの一人ひとりの特徴をまとめたノートを作り職場にも共有しています。私が休みのときは社員の方がノートを参考にポジションを決めているため、業務は円滑に回っています。
私が金融業界を志したのは、父のがんが見つかったときに、保険の存在がとても心強かったからです。
私が高校生の頃に父のがんが発覚し、50歳という若さで父は闘病生活となりました。しかし、がん保険に入っていたことから通院や入院にかかる費用に補助が出たため、父は適切な治療を受けられ、現在転移もなく過ごせています。
保険は父の兄が勧めてくれて入っていたものですが、入っていなかったらぞっとすると今でも家族と話しています。保険商材はすべての人に必ずしも必要なものではありませんが、入っていることで、いざというときとても心強い味方になると身をもって学びました。
私は家族が実際に保険を活用した経験があるからこそ、顧客へ必要性や万が一のときの安心感をより具体的に伝えられると考えています。
御社では、がん保険のなかでも特に手厚い制度を選べるようになっています。また、一度がんになった人が入りやすい保険も用意しており、消費者の立場に立った商品を提供していることが魅力です。
また、万が一のことが起きた場合にも、24時間相談できるコールセンターを設置しており、不安な気持ちが強いであろう顧客の立場に立ってサービスを展開している姿勢に共感しました。
私も御社に入社させていただいた際は、顧客に万が一のことが起きても、本人だけでなく家族も安心できるような商品やサービスの提案を心掛けたいと思っています。
またその際に顧客に信頼してもらえるよう、アルバイトで培った関係構築力を活かして、普段から関係作りも意識していきたいです。
面接中はどのような質問にも臨機応変に対応していき、自分自身をアピールしていきたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。
エピソードが具体的で、なぜ保険商品が顧客にとって有効なのかという自身の体験を通じて書かれている点が評価できます。
ただ、金融業界で求められる「コミュニケーション能力」についてはやや読み取りにくい内容です。最初のエピソードが「チームワーク」主体になっているからかもしれません。
保険会社を目指す場合は仕事内容を理解しておくと、自己紹介を作成しやすくなります。下記の記事では保険会社の志望動機の書き方も解説しているため、ぜひ目を通しましょう。
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ベンチャー企業
即戦力としての活躍を期待されるベンチャー企業では、自分のスキルを強くアピールするために5分の自己紹介が求められることがあります。自己紹介の場面を利用して、柔軟な思考やチャレンジ精神を伝えましょう。
ベンチャー企業の自己紹介例文
私は〇〇大学〇〇学部、〇〇学科の〇〇と申します。
私は奈良県出身ですが、大学進学を機に新しい環境に身を置きたいと考え、まったく知らない土地である東京に引っ越してきました。東京は関西とは文化が違うことも多く、初めはとまどう場面も多かったですが、現在は柔軟に対応できていると思っています。
私は学生時代に台湾へ留学しており、中国語を学んでいました。中国語は高校時代から学んでいたわけではなかったため初めは言葉が通じず大変でしたが、持ち前のチャレンジ精神の高さで諦めずに身振り手振りで意思の疎通をはかり、1年の留学期間を終えました。
台湾は日本とは異なり電車のなかでは食べ物を食べてはいけない、優先席に座ってはいけないといったルールがあり、初めは日常生活でとまどう場面も多かったです。またホームステイ先の家には湯船がなかったため、シャワーでの生活も慣れるまでは時間がかかりました。
友人が一人もいない台湾での生活は寂しさもありましたが、なるべく現地で友達を作るためにホームステイ先の家族の友人を紹介してもらったり、飲食店で率先的に話しかけたりしました。私の中国語を直してくれる人も多く、現地で語学力をより磨けたと考えています。
一方で、私が日本語を教えることで、ホームステイ先の人が日本に旅行する際、とても役立ったと言われてうれしかった経験もあります。今でも、ホームステイ先の家族は良い友人として定期的に連絡を取っています。
また日本に帰国してからは、持っている中国語のスキルを活かせるよう貿易会社のインターンに参加しました。中国や台湾と中国語を利用してやりとりし、ビジネス場面で活きる中国語を学ぶことができました。
インターンではほかにインターン生がいなかったため、社員の方に即戦力として実際の業務を教えてもらい、私のアイデアを求めてもらうことも多かったです。
提案したアイデアを採用してもらった際は、企業に貢献できたと大きなやりがいを感じることができました。
御社では、中国や台湾と商品のやりとりが多く、私が持つ中国語を活かせる環境です。また、台湾への出張が多く、実際に住んでいた私は土地勘もあり即戦力として働けると感じました。
さらに風通しの良い社風から、意見を取り入れてもらいやすいと伺い、早くから活躍できる点も魅力に感じました。
御社に入社させていただいた際は、台湾で暮らしていた経験を活かし、今ある顧客との関係構築だけでなく、新しい顧客を開拓し企業の利益を生み出せる人材になりたいと考えています。
面接では台湾で培った意思を伝える力を活かし、自分の魅力や考え方をできるだけお伝えできるよう努めます。本日はよろしくお願いいたします。
ベンチャー企業の特徴・傾向として、入社後は研修よりもOJT(On-the-Job Training)という実務を通した育成に重きをおく傾向があります。
そのため、仕事を能動的に覚えようとする人なのか、さらにはその後の仕事においても土台となる自発性や主体性を持っている人なのかは、特に重視されるポイントです。
ベンチャー企業を目指す場合は、自己紹介を書く前にベンチャー企業ならではの魅力を理解しておきましょう。こちらの記事ではキャリアの専門家が詳しく解説しているため、ぜひ目を通してください。
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面接で留学経験を伝えるときは、留学中にどのような力を培ったのか明確にしましょう。下記の記事では留学経験を面接でアピールする方法を解説しているため、確認してから自己紹介を作成しましょう。
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商社
商社は商品を仲介するための交渉力やアピール力が重視されるため、5分間の自己紹介で効果的に自分の魅力を伝えられるかが問われます。
また、商社は企業によって異なる商材を扱うため、自分が目指す企業で求められる知識や経験を理解しておかないとミスマッチにつながる可能性があります。自己紹介の中では自分を効果的にアピールできるよう、業務で活かせるスキルや経験があれば積極的に内容に取り入れましょう。
商社の自己紹介例文
〇〇大学〇〇学部、〇〇学科から参りました、〇〇と申します。私の出身は神奈川県ですが、現在は実家を離れて大学の近くで一人暮らしをしています。
私は学生時代にゼミで海外コミュニケーションについて研究しており、特に提携校があるニューヨークの学生と多くかかわっていました。ゼミでは言語交換をおこない、英語を教えてもらいつつ、日本語を教えるということをしていました。
しかしゼミに入った当初は英語力に自信がなく、TOEICは350点ほどでした。言語交換をしている学生にもうまく伝えたい内容が話せず悩んでいたため、英会話教室に通い始めました。
休みの日はなるべく英会話教室へ足を運び、実践的な英語を身に付ける努力をしました。学校がある日も講義がない時間帯は座学で英語を学び、わからないところは言語交換をしている学生へ質問して、粘り強く知識を身に付ける努力をしました。
半年間の勉強の結果、現在はTOEICで600点を取得しています。言語交換をしている学生にも、勉強を始めてから日に日に英語がうまくなっており、目標に向かって努力する姿勢に刺激を受けたと褒めてもらえました。
初めはお互いの言いたいことがわからなかったからこそ、今スムーズにやりとりできるのはとても達成感があります。
また、英語力を身に付けた後は塾の講師のアルバイトを始めました。自分が学んだ内容を生徒へアウトプットすることで、さらに自分の理解につなげようと思ったからです。
人に理解してもらうためには自分の考え方に固執するのではなく、なぜわからないかを考え柔軟に対応することが必要だと学ぶこともできました。
塾の生徒からも、「〇〇先生の教え方がわかりやすく、英語が苦手ではなくなった」と言われたときにはとてもやりがいを感じました。
私が商社を志したのは、努力で身に付けた語学力が活かせると感じたからです。特に御社は海外に支社を複数持っており、現場のスタッフや顧客とのやりとりに英語力は欠かせません。
入社後は海外転勤や海外出張も多いと伺ったため、自分の英語力を活かせるのではと考えています。
私が御社に入社させていただいた際は、海外の学生との交流で磨いたコミュニケーション能力を活かし、文化の異なる顧客やスタッフともスムーズなやりとりをして、売り上げに貢献できる人材になりたいと思っています。
本日の面接では、英語力を身に付けるために活かした粘り強さを利用して、自分自身を魅力的にアピールしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
商社は普段消費者としてかかわる場面があまりないからこそ、仕事内容や求められる人材を理解しておくとアピールするべき内容が明確になります。こちらの記事では商社を目指すために今からできることを解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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- 商社はライバルが多いと聞きます。自己紹介で自分を印象付けるためにできることはありますか?
複数の分野での経験を伝えて適性をアピールしよう
多種多様な商品を扱う商社は、広い視野を持ってトレンドに敏感な人、また人や物をつなぐことのできる人が求められます。
一つのことを取り上げて深く話すより、タイプの違う複数の分野での経験談や、新しいことに挑戦したエピソードなどが自己紹介に向いているでしょう。
たとえば情報をつなぐ人がいなかったために、うまくいっていなかったことが、自分がかかわって改善した、というような事例も良いですね。
また今どのようなことに興味を持っていて、情報収集の手段は何なのか、結果として何を思うかといったことからも、自分の人となりを伝えることができます。
いろいろな体験をしてきたんだなと思ってもらえれば、入社後も複数の部署で活躍してもらえそうだという印象を与えることができるはずです。
面接での自己紹介の例文は、以下の記事でも紹介しています。NG例付きなので、併せてチェックしておきましょう。
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面接での自己紹介は、面接官へ自分をアピールする最初の場面です。何を話していいかわからず、事前準備に時間がかかるケースもあるでしょう。この記事では、面接で自己紹介するときのコツやOK回答例をキャリアコンサルタントとともに解説します。
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就活のプロが解説! 5分の自己紹介と3分以下の自己紹介で意識する部分の違いとは
ここまでで5分の自己紹介の書き方や例文について解説しましたが、そもそも3分以下の自己紹介と違う点や意識するべきポイントがわからなければ、採用担当者に刺さる自己紹介の作成は難しくなります。
そこでここでは、キャリアコンサルタントの山路さんに、5分の自己紹介を書くときに意識するべきポイントを解説してもらいます。3分以下の自己紹介とは何が違うのかも解説するため、ぜひ参考にして作成しましょう。
アドバイザーコメント
山路 和博
プロフィールを見る5分間の自己紹介では話のメリハリが特に重要
自己紹介の時間が3分から5分になったからといって、「相手が5分間、集中して話を聞いてくれる」というわけではありません。
人間の話を聞く際の集中力は1分強が限界といわれているため、聞き流しに近い状態になる時間帯も発生します。そのためポイントを押さえ、メリハリのある構成で5分間の自己紹介を考える必要があるのです。
①一番伝えたいことは冒頭1分で話す
「人間の集中力は1分強が限界」と述べましたが、その時間帯は多くの人の場合、冒頭の時間にあたります。そのため冒頭の1分で、自己紹介を通して伝えたいことの大枠をしっかり伝え切りましょう。
②後半では伝えたいことのエピソードを深掘りして印象付ける
残りの時間は自己紹介で伝えたいことを裏付けるエピソードを話し、面接官に伝えたいことを刷り込んでいきます。
伝えたいこととの一貫性・整合性を意識してエピソードを選択し、時間の許すなかで具体的なイメージを持たせましょう。
この「具体的なイメージを持たせるためにどれくらいエピソードを深掘りして話せるか?」が、3分以下の自己紹介との大きな違いといっても過言ではありません。
3分の自己紹介についてはこちらの記事で詳しくまとめています。人事に刺さる構成や話し方など解説しているので参考にしてみてください。
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3分自己紹介で人事に刺さる極意! 4例文でわかる構成と話し方
3分の自己紹介は採用担当者の第一印象に直結するため、しっかりと構成を練ってアピールする必要があります。この記事では、自己紹介の基本構成や好印象を残すためのコツについてキャリアコンサルタントが解説します。良い雰囲気で面接が始められるように、この記事を参考にして練習しましょう。
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作成時に悩んだら! 5分の自己紹介を考える4つのコツ
5分の自己紹介を考える4つのコツ
- 伝えたいエピソードを絞る
- 自分が話を膨らませやすいエピソードを選ぶ
- 企業研究や業界研究で企業に興味を持った理由を明確にする
- 自己分析と企業研究の結果をつなぎ合わせる
5分の自己紹介を書き始めても、なかなかエピソードが思い浮かばなかったり、何を書いたら良いかわからず筆が止まってしまう人もいるのではないでしょうか。時間が長いからこそ、情報を詰め込みたくなって文章がまとまらない人もいるかもしれません。
そこでここでは、5分の自己紹介を考えるときの具体的なコツを解説します。作成時に悩みが出てきてしまったら、一度目を通して自分の自己紹介文を見直しましょう。
①伝えたいエピソードを絞る
5分の自己紹介は話す時間が長いからと、アルバイトで学んだことや趣味でのエピソード、ゼミでの経験などさまざまな内容を詰め込みたくなる場合もあるのではないでしょうか。
しかし、複数のエピソードを一つの自己紹介に詰め込むと、採用担当者が聞いたときに情報が多すぎて、学生の伝えたいことがわかりにくくなってしまうのです。
面接は自分をアピールする場所のため、なるべく多くの魅力を伝えたい気持ちはわかりますが、一つのエピソードを深掘りしていく形で記載内容を決めましょう。どうしても複数のエピソードが入ってしまう場合は、関連性のある内容にすると理解しやすくなります。
- 伝えたいことが多すぎて整理できません。どのように内容を選べば良いですか?
伝えたいことを整理するには「マジックボックス」を活用しよう
まずは3×3の9マスを書き、中心に「自分の強み」と書きます。周りの8マスに自分の強みに関するキーワードを書き、それぞれの優先順位を決めてください。
次に、別の9マスを作成して、先で最優先にしたキーワードを中心に書きましょう。今度はそれに関連するキーワードを残りの8マスに書いて、また優先順位を決定します。
そのなかで最優先になったキーワードが、自分が一番アピールしたい強みになるといえます。そのキーワードを中心に、伝えたいことを絞り込んでください。
伝えたいことを決めたら、「結論→課題→工夫→結果→将来の取り組み」というストーリー展開の仕方を参考に起承転結を考えましょう。もしくは結論を最後にして、「課題→工夫→結果→将来の取り組み→結論」という順番でもかまいません。
話がまとまらない場合、まず1分程度の自己紹介を作ってから、アピールしたい部分を肉付けするという手もあります。以下の記事で1分間の自己紹介の作り方を解説しているので、併せて参考にしてみてください。
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自己紹介は1分程度が基本。1分で伝える基礎構成を理解し、5ステップで自己紹介を作成しましょう。自己紹介を1分間でまとめる秘訣や注意点についてキャリアコンサルタントが解説します。話題別で例文も紹介するので、参考にしてください。
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②自分が話を膨らませやすいエピソードを選ぶ
エピソードについて書いているときに、5分に満たない時間で話したい内容が終わってしまう場合もあります。伝えたい内容をすべて書いてしまうと、それ以上話を絞り出しても、関係のない話題になることが多いです。
そのため5分間の自己紹介でのエピソード選びは、なるべく自分が話を膨らませやすいものを選びましょう。長く勤めたアルバイトや、幼少期からの趣味などは自分が経験している期間が長いからこそ、伝えられる内容も多いはずです。
伝えたい内容に合わせたエピソードを選び直せば、5分の自己紹介でも悩まなくなるでしょう。
人によっては、一つのことに長く取り組むより、幅広くいろいろなことに興味を持つという人や、流行に敏感で、新しいものに挑戦することが好きという人もいるはずです。
そうした人は継続してきたことに無理に限定せず、いろいろな角度から、自分はどんなタイプなのか分析してみましょう。
それを理論的に伝えるエピソードがあれば、継続した経験の代わりに使うことができます。
話を膨らませやすいテーマから考えると、「自己PRと同じ内容になってしまう」という人もいるかもしれません。以下の記事で明確な違いを解説しているので、併せて参考にしてみてください。
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自己紹介と自己PRの違いは? わかりやすい例文つきで解説!
面接では、「自己紹介」と「自己PR」が求められます。学生の中には、「どちらも同じようなもの」と考えている人も多いですが、自己紹介と自己PRの目的を混同すると評価を下げる原因になりかねません。記事ではキャリアアドバイザーと自己紹介と自己PRの違いを解説します。
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③企業研究や業界研究で企業に興味を持った理由を明確にする
5分の自己紹介では、自分のパーソナルな部分を伝えるだけでなく、企業に興味を持ったきっかけや入社後の希望まで伝えられます。そのため、企業研究や業界研究を入念におこなうことで、より深い内容の自己紹介が作成できるのです。
同じ業界にある企業でも、企業理念や事業内容は異なってきます。他社と違う部分を理解して「なぜこの企業なのか」を整理することで、しっかり企業研究を重ねたうえで志望度が高いことをアピールしましょう。
企業研究や業界研究はやみくもに情報を覚えれば良いわけではなく、企業の強みや求める人物像などを正しく理解しなければ効果がありません。こちらの記事では分析方法を詳しく解説しているため、目を通してから実践しましょう。
業界研究
業界研究のやり方|業界全体をとらえたうえで気になる業界を研究しよう
企業研究
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
④自己分析と企業研究の結果をつなぎ合わせる
5分の自己紹介では話すことの多さから、一貫性がないばらばらの内容を話しがちです。内容に一貫性がないと話の説得力が落ちてしまうため、自己紹介を作成するときは一つひとつのエピソードのつながりを意識しましょう。
そのためには、自己分析で得た自分の価値観や考え方をもとに、企業研究で得た会社独自のポイントをつなぎ合わせましょう。自身の価値観や考え方に企業がマッチしていることが伝わりやすくなり、社風に合った人材だと判断してもらえる可能性が高まります。
内容をつなぎ合わせるときは、趣味やアルバイトでのエピソードを活用すると具体性が増すため、伝えたい内容に適したエピソードを選択しましょう。
当日焦らないように! 自己紹介で5分話すときのポイント
自己紹介で5分話すときのポイント
- 面接官が飽きないよう抑揚をつけて話す
- 内容は丸暗記しない
- 5分未満で終わっても無理に話し続けない
5分の自己紹介を無事書き終わっても、実際に伝えるときは口頭になります。口頭で話す場合は文章で書くときと違い、面接官に飽きさせない工夫や、時間が余ってしまったときの対策が必要になります。
この章では、自己紹介で5分話すときのポイントを3つ解説します。実際に面接練習をおこない、当日落ち着いて話せる準備をしましょう。
面接練習のやり方がわからない場合は、下記の記事でも一人でできる練習方法を解説しているため、目を通して実践しておくと安心です。
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効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介
面接の練習は目的意識をしっかり持つことが大切です。この記事では基本的な面接練習方法だけでなく、状況別の練習方法についてもキャリアコンサルタントが解説します。自分に合う練習方法を見極めて、本番の面接を突破しましょう。
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面接官が飽きないよう抑揚をつけて話す
自己紹介で5分話す場合は、ただ準備した回答を淡々と話すだけでは面接官が飽きてしまい、質問の回答を覚えてもらえない可能性があります。面接官を飽きさせないようにするには、話すときに抑揚をつけ、自然な身振り手振りを加えることがおすすめです。
特に面接の場面では、緊張から普段よりも声が小さくなり、表情も硬くなりがちです。自己紹介は面接の序盤におこなうため、まだ緊張していてうまく話せない人も多いのではないでしょうか。
面接練習時にいつもよりオーバーぎみに話すよう意識しておくと、面接本番ではちょうど良い抑揚で話しやすくなります。
作成した例文の句読点を意識して、「間」を取りましょう。また、一文が長くなりすぎように短いフレーズで組み立ててみてください。
自分が最も伝えたい部分や、話していて自分がワクワクする部分に抑揚や身振り手振りをつけることで、「この学生は楽しんで話しているな」と評価されます。
面接ではどこまで身振り手振りをして良いのか悩む人もいるのではないでしょうか。下記の記事では面接で身振り手振りをするときのコツを解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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面接では身振り手振りを含めた見え方も対策をしておく必要があります。記事では、キャリアアドバイザーの遠藤さん、谷所さん、柴田さんとともに面接で身振り手振りを効果的に使う方法を解説。具体的な動作も伝授するので誰でも習得可能です。
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内容は丸暗記しない
自己紹介で5分話すときは、内容の長さから忘れてしまわないようすべて覚えておきたいという人も多いのではないでしょうか。しかし、内容を丸暗記してしまうと途中で採用担当者から質問があったときにうまく対応できなかったり、一度忘れてしまうと続きが思い出せなかったりすることがあります。
そのため内容を覚えるときは、大まかなエピソードや伝えたい内容だけに留めておき、細かな言い回しは話しながら調整しましょう。5分話し続ける場面は普段もあまりないため、細かい部分まで決めてしまうと話しにくくなってしまう場合もあります。
内容を忘れてしまわないか不安なときは、趣味や志望理由などトピックごとに分けてキーワードだけ覚えることで、万が一忘れても続きが思い出しやすくなります。
5分未満で終わっても無理に話し続けない
自己紹介の時間は5分と決められていても、実際に話し始めると焦りから口調が早くなってしまい、5分経たずに伝えたい内容を話し終わってしまう場合もあります。
このときに無理にその場で内容を考えて話し続けてしまうと、もともと用意していた回答と一貫性がなく、取って付けた印象になってしまう可能性があります。
また話し続けることで時間をオーバーしてしまえば、指定された時間を無視してアピールしている、話を端的にまとめる力がないといった印象も与えかねません。
実際に話していて時間が余ってしまったときは、面接への意気込みを堂々と伝えて締めることで、自己紹介は終了だと採用担当者に伝えましょう。
決められた時間内で話せないことは、「まとめて話すのが苦手」、「準備不足」といったイメージにつながります。
とはいえ、あくまで「減点」程度であり、それだけで不合格ということもないので、大前提となる自己紹介の質を意識しましょう。
5分の自己紹介はエピソードと志望理由のつながりを意識して十分にアピールしよう
面接で5分の自己紹介を求められたときは、短い自己紹介よりも多くの情報を伝えて、企業に自分の魅力をアピールできます。しかし、詰め込む情報に一貫性がないと、採用担当者に伝えたい内容を理解してもらえません。
だからこそ、5分の自己紹介を考えるときは、一つひとつの事柄に共通点を持たせて内容を作成していくことが重要です。
また5分の自己紹介を伝えるときは、話し方や時間配分にも注意しましょう。面接練習を重ねて適切な時間で話したい内容を伝え切ることで、選考突破の確率を高めてくださいね。
アドバイザーコメント
増田 綾子
プロフィールを見る5分の自己紹介は練習やエピソード選びなど事前準備がカギ
多くの就活生に対応している面接官に、自分だけの時間をもらえるわけなので、5分間をなるべく有効に使いたいですね。
今回の記事では、5分の自己紹介に入れておきたい内容や、理論的な組み立て方などについて解説してきたので、しっかり準備しておきましょう。
一通り書き終わったら実際に声に出して読んでみて、話すときにかかる時間を確認してみてください。また、5分間とはどのくらいの分量を話せるのか、聞く人にとってわかりやすいスピード感についても考えておきましょう。
そのうえで、伝えたい内容が明確になっているかどうかを確認します。あまり言葉を足しすぎると、本当に伝えたい思いが埋もれてしまうため注意してください。エピソードの選択や、言葉の言い回しなどにも気を付けましょう。
暗記ではなく自然に話せるよう練習を重ねておこう
作文などの書き言葉と、話し言葉は若干違います。「書いたものの丸暗記だな」という印象を与えてしまうと、臨機応変な対応ができる人なのか不安に思われることもあるので、自然な話し方ができる文に整えておきましょう。
面接が終わった後、「あのエピソードを語った人だね」と面接官の印象に残るような自分ならではのアピールが必要です。自分の人となりを伝え、入社への思いをしっかりと語れるよう、練習しておきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/キャリアデザインオフィスあかつき代表
Ayako Masuda〇団体職員や子育てを経験後、行政のワーク・ライフ・バランス推進部署で勤務。現在は若者サポートステーションでキャリア支援をするほか、女性や企業向けのキャリア関連講座の講師も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント
Kazuhiro Yamaji〇会社員として長年勤務した後キャリアコンサルタントとして開業。企業の採用・高校生向けセミナー講師・転職支援・リスキリング補助など多岐にわたる分野でキャリア支援にたずさわる
プロフィール詳細