自己紹介は1分で印象付けられるかが鍵! まとめ方や例文を徹底解説

この記事にコメントしたアドバイザー

  • 長谷川 晴美

    キャリアコンサルタント/認定心理士…続きを見る

  • 早川 峻

    キャリアコンサルタント/留学カウンセラー…続きを見る

  • 木村 千恵子

    キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取…続きを見る

この記事のまとめ

  • 自己紹介の1分間で面接官が見ているのはESではわからない「人柄」
  • 1分間の自己紹介は「基本情報」「アピール」「意気込み」の3つで考える
  • 自己紹介を1分間でまとめる秘訣は、聞き手を想像して内容を絞りこむこと

「自己紹介を1分間なんて短い時間ではまとめられない」「1分の自己紹介にはどんな内容を盛り込むべきかわからない」と1分間の自己紹介について悩む就活生は多くいます。

自己紹介は「1分」と時間指定をして求められることも少なくありません。また特に指定がない場合も、自己紹介は1分程度が基本となります。そしてこの1分間で第一印象は大きく左右されるため、この短い自己紹介の時間を制することができれば、その後の面接の流れを掴みやすくなるでしょう。

この記事では、キャリアアドバイザーの長谷川さん、早川さん、木村さんのアドバイスを交えつつ解説します。自己紹介は多くの面接で求められるので、面接を控えている人はぜひ実践してみてくださいね。

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目次

自己紹介の1分間でいかに印象を残すかが鍵

多くの場合、学生と面接官が初めて言葉を交わし、コミュニケーションを取ることになるのが自己紹介です。自己紹介の1分間で第一印象が左右されるため、その1分間で自分という人間について的確に面接官にアピールする必要があります

記事では、自己紹介の1分間でより良い面接のスタートが切れるような対策を説明します。その後で、1分間の自己紹介における3つの注意点を説明してから、実際の1分間の自己紹介例文をパターン別かつNG例文付きで紹介します。

また、話し方のコツも紹介しています。1分間という限られた時間の中でより印象に残りやすくするために、プラスアルファの対策をしたい人は参考にしてみてくださいね。

自己紹介の1分で面接官が見ているポイント

自己紹介の1分で面接官が見ているポイント

  • 書類だけではわからない表情や雰囲気など学生の人柄
  • 基礎的なコミュニケーション能力
  • 1分間で簡潔に話す能力

多くの面接は自己紹介から始まります。そして自己紹介の基本となる時間が1分間。

実は面接官は1分間の自己紹介で、内容だけを見ているだけではありません。

面接官が1分間の自己紹介で見ているポイントがわかると、どのような自己紹介の内容や伝え方が好印象につながるのかが理解できます。面接官が見ているポイントを確実に押さえ、自己紹介のどの部分に力を入れるべきなのか確認をしましょう。

書類だけではわからない表情や雰囲気など学生の人柄

就活の場に限らず、自己紹介ではその人が語っている内容以外にも表情や雰囲気など人柄がよく見られています。つまりどんな人なのかキャラクターがわかることが大切です。

初対面の人と会ったとき「表情や声のトーンが不機嫌そうでかかわりづらいな」と感じた経験がある就活生も多いのではないでしょうか。

面接でも同じです。面接官と就活生は多くの場合、面接で初めて顔を合わせます。面接官は学生の事前情報を書類などで知っていても、実際の表情や雰囲気を見て学生のイメージを判断する傾向にありますよ

長谷川 晴美

自己紹介では、提出された応募書類に書かれた内容の一致と本人の印象(ファースト・インプレッション)を確認します。

記載された学歴や、大学で学んできたこと、志望動機に書かれていることなどの情報を基に、自己紹介を語る際における人物像や社会人としてのマナー、コミュニケーション能力を見ているのです。

基礎的なコミュニケーション能力

面接は評価をされる場でもありますが、基本的には企業と学生の相互理解を深めるコミュニケーションの場です。相互理解を深める中で、面接官は学生に基礎的なコミュニケーション能力が備わっているかも見ています。

「自己紹介をしてください」と言われているのに自己PRの話をしたり、時間が限られているにもかかわらず自分の話を長々とする人と一緒に働きたいと面接官は思うでしょうか。

聞かれたことに適切に答える力や、自分を的確に表現する能力があるかなど、そんな基礎的なコミュニケーション能力を面接官は見ています

面接でよく聞かれる質問リスト&回答集を活用して、面接を突破しよう

不安を抱えた状態で面接本番を迎えると、うまく回答できず、選考に落ちてしまうことが多いです。不安を解消するためには、あらかじめ質問を予想し、その回答を考えておく必要があります。

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1分間で簡潔に話す能力

特に「1分」と事前に指定があった場合、面接官は学生に1分間で簡潔に話す能力があるのかを見ています。社会人では、社内外問わず短い時間でわかりやすく話す能力が大切です。

面接官は「この学生の話はわかりやすいな、入社後も問題なく会話ができそうだ」といった判断を自己紹介からもしていると言えます

そのため面接という事前準備ができる環境にもかかわらず、何が言いたいのか要点が掴めない自己紹介をしてしまうと面接官からの印象は下がってしまうでしょう。

アドバイザーコメント

自己紹介の1分で面接全体の印象が決まることも

最初に与えた印象は、その後の印象にも大きく影響を及ぼすという、初頭効果という言葉があります。つまり、面接冒頭に求められることの多い自己紹介は、面接全体の印象が決まると言っても良いくらい重要なシーンなのです。

1分の自己紹介では「準備」と「伝え方」も重要

面接で自己紹介を求められることは一般的であるため、自己紹介をスムーズにできない学生に対して面接官は「準備不足な学生だな」と不信感を抱いてしまいます。そうならないためにも、まずは「自己紹介の1分」を定型文として作っておきましょう。

準備なしで当日を迎えてしまうと、伝えることに精一杯になってしまいます。その結果焦って早口になりメリハリのない1分となり、面接官が抱く面接への期待感が薄れていってしまう可能性が高まります。面接当日に話す時のスピードは早すぎず遅すぎないように、話す長さも短すぎず長すぎないように準備しておくと落ち着いて臨むことができますよ。

面接官は「学生が1分で話す準備をしてきているか」ということ以外にも、「ファースト・インプレッション」、つまり笑顔や声、伝え方など、相手を思いやった基礎的なコミュニケーションが取れるかも見ていることを忘れないでくださいね。

自己紹介を1分でするための基本構成

1分の自己紹介の基本構成

面接官がストレスなく話を聞いて内容を理解し、かつ学生側が伝えたい情報をまとめるという点で、1分は自己紹介で最適な時間です。

とはいえ、1分という時間で名前と大学名以外に何を盛り込むべきか悩む就活生も多いですよね。内容が思いつかない人は、今から紹介する3つの構成が基本となるので参考にしてください。

最初の10秒:大学・学部・学科・名前

自己紹介の最初の10秒は端的に「大学・学部・学科・名前」を伝えましょう。自己紹介の第一声でこの基本情報を伝えます

身分を明かすことはビジネスの基本というよりも、コミュニケーションの基本です。当たり前のことができる、それが社会人の第一歩なので必ず基本情報を名乗りましょう。

面接官は1日に何人もの学生と面接をします。もちろん面接前に学生の資料などに目を通しますが、完璧には頭に入っていないうえに学生同士のイメージが重なってしまうときもあります。そのためどこの誰なのかをはっきりと伝えましょう。

アピールの40秒:大学での取り組みや自身の特徴

自己紹介では、アピールしたい取り組みの詳しい内容は述べずに、あとで自己PRやガクチカで話す内容のさわりや冒頭を伝えるなどしましょう。この40秒は面接官の興味関心を惹きつける部分となってきます。

具体的には、学生時代の取り組みや活動など過去の頑張ってきた経験を伝えましょう。ここでの注意点は「強み」や「長所」ばかりをアピールしないようにすることです。あくまでも「自己紹介」を求められているため、自己アピールではなく「自分という人間を知ってもらう」場です。

頑張った経験の他にも、自身の特徴や価値観、性格、趣味、特技など面接官に興味を持ってもらいたいポイントや深掘りをしてほしい内容を盛り込みましょう。

大学での取り組みや自身の特徴の例

  • ゼミ→地域と触れ合うフィールドワークにも取り組んだ
  • 資格取得→難関資格取得を目指した
  • 部活やサークル→チームで勝利を目指した
  • アルバイト→売上UPに取り組んだ
  • ボランティア→環境保護活動に取り組んだ
自己紹介でも自己PRでも自分の強みや経験をアピールすると思いますが、そもそも自己紹介と自己PRの違いって何なのでしょうか?

長谷川 晴美

自己紹介は「導入」で自己PRは「自分の宣伝」

「自己紹介」は、自分を知ってもらう「イントロダクション(導入)」です。一般的には、あなた自身の出身や人柄などを簡単に伝えるためのものです。面接においても、自分の氏名、出身大学、趣味・特技などを簡潔にまとめて伝えましょう。

面接官から「自己紹介をお願いします」と言われた場合は、時間の指定はなくても1分程度で自分のことを要約して話せるように、事前に準備しておくことが大切です。

一方「自己PR」は、文字通り自分をPR(Public Relations)するものです。Public Relationsとは自分を宣伝するための自己紹介です。「自己紹介」と大きく違う点は、「自己紹介」が自分自身のことを端的に伝えていることに対して、「自己PR」は自分のアピールポイントである強みやスキルなど話して自分を宣伝するというものです。

具体的には素質(性格)やスキルなどをアピールします。「自己PR」はこれまでの経験を交えて、どんな時にどのようにあなたの強み・長所が発揮されたのかを伝えることで、自分の魅力をアピールしましょう。

自己紹介で趣味を伝える方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
自己紹介で趣味を伝えるべき? 好印象を残す工夫を例文付きで解説

締めの10秒:面接への意気込み

自己紹介の締めも大切です。自己紹介の最後は、面接を受けるにあたっての挨拶で締めます。面接への意気込みやどのような思いがあるのか面接官に伝えましょう。

最後に改めて明るく元気に面接への意気込みを伝えることで、あなたの熱意を印象付けることができます

また緊張をしやすい学生はこの意気込みの部分で「本日は緊張をしていますが頑張ります」と伝えても良いでしょう。

面接への意気込みの例

  • 本日は精一杯私自身のことをお伝えできればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
  • 本日の面接ではこのような向上心をアピールできるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
  • インターンで御社への入社意欲が高まり、ぜひ御社の社員の一員になりたいと思っています。本日はよろしくお願いいたします。

面接でよく聞かれる質問リスト&回答集を活用して、面接を突破しよう

不安を抱えた状態で面接本番を迎えると、うまく回答できず、選考に落ちてしまうことが多いです。不安を解消するためには、あらかじめ質問を予想し、その回答を考えておく必要があります。

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5ステップ! 1分間の自己紹介を作成する方法

5ステップ! 1分間の自己紹介を作成する方法

  • 面接官に伝えたい自分の印象を決める
  • 自分を象徴するキーワードを抽出する
  • キーワードにまつわるエピソードを考える
  • 250~300字程度でまとめる
  • 時間を測りながら読んでみる

面接官が1分間の自己紹介で見ているポイントや実際に盛り込むべき内容がわかったら、次は実際に自己紹介を作成する手順です。

自己紹介を頭の中で考えていてもなかなか上手く作成できないことが多いでしょう。ここで紹介する5つのステップを読み進める前にメモ帳を用意して、実際に書き出しながら考えてくださいね。

1分間に限らずに面接での自己紹介を対策したい学生は以下の記事を参考にしてください。
面接は自己紹介が命運を握る! 良い第一印象を残す秘訣と例文12選

①面接官に伝えたい自分の印象を決める

面接では一貫性を持つことが大切です。そのため既に提出している書類などをもう一度確認してみましょう。そして自分がアピールしようとしている「強み」や「特徴」を元に面接官に抱いてほしい自分の印象を決めていきます。

たとえば、「積極性がある」ことが伝わる自己紹介にしたい、「コミュニケーション能力」をアピールできるような自己紹介にしたいなど面接官に抱いてほしい印象の軸を決めてくださいね。

印象を決める際は、自己PRでどんな強みを伝えるのかを踏まえて考えましょう。また企業の求める人物像を見て、それとマッチした印象となるように心掛けてくださいね。

早川 峻

面接官に伝えたい自分の印象を決めるコツは、まず説明会や採用HPから企業が求める人物像を事前に理解し、自分との共通項を見つけて、それを一言でまとめておくことです。

面接では、自己紹介で伝えたその印象をそれ以外の回答でさらに印象付けると効果的なアピールになります。

②自分を象徴するキーワードを抽出する

自分を象徴するキーワードを抽出する方法

  • 自分を象徴するキーワードを洗い出す
  • 自分が伝えたい印象にマッチしたキーワードを1~2個選ぶ

面接官と学生はお互いの背景を知らない人同士です。だからこそ自分はどんな人間で、どんな経験をしてきたのかを「自分を象徴するキーワード」でわかりやすく伝える必要があります。

キーワードは自分が実際に経験してきたことに付随するようなものを選びましょう

まずは具体的なエピソードを考えるのではなく、要素として自分を象徴するキーワードを洗い出してみましょう。たとえば、面接官に伝えたい自分の印象が「協調性」であれば、キーワードは「ゼミ」「アルバイト」「サークル」などその協調性を発揮した場面や経験となります。

そしてキーワードを抽出できたら、自分が伝えたい印象によりマッチしたキーワードを1~2個程度に絞るようにしましょう。「自分が面接全体を通して最も伝えたいことは何か」と考えて、キーワードを絞り込みます。

伝えたい印象とキーワードの例

  • 課題発見力→地域活性化のボランティア活動
  • 発信力→カフェでのアルバイト
  • 協調性→サッカー部でのマネージャーとしての活動
  • 柔軟性→1年間のカナダ留学
  • 計画力→司法書士の資格取得

③キーワードにまつわるエピソードを考える

次に、絞り込んだキーワードとエピソードを結び付けましょう。ここではより具体的なエピソードを思い浮かべてください。面接官に興味をもってもらいたいことや、面接で触れてほしい内容を結びつけていきましょう

エピソードとしてはどんな取り組みをしたのか、どんな特徴があるのかを箇条書きで洗い出していきます。

たとえば、自分が面接官に抱いてほしい印象が「協調性」だとします。その「協調性」に付随するキーワードが「ゼミ」であれば、ゼミに対して「どのようなことに」「どのような思いで」「どのような工夫をして」「どんな結果を得たのか」と具体的なエピソードを考えていきます。

キーワードにまつわるエピソードの例

  • 行動力→ゼミ→「伝統文化とその変動」について研究をするために地域での現地調査をおこなった
  • 働きかけ力→アルバイト→アウトドア店で売上を30%アップさせた
  • 好奇心旺盛→ボランティア→地元の名産を若者に発信する地域活性ボランティアをおこなった
  • 計画力→資格取得→学部で会計学に興味を持ったため公認会計士の資格を取得した

木村 千恵子

自己紹介では、一時的なトレンドや政治色の強い話題のエピソードは避けておきましょう。

また、自慢話に聞こえる可能性のあるエピソードや、逆に謙遜したつもりでも自分を過小評価しているように聞こえるエピソードも要注意です。

④250~300字程度でまとめる

面接官に抱いてほしい自分の印象とキーワード、そしてエピソードがセットになったら次は実際に1分間で話せる内容にまとめていきましょう。エピソードが加わることでキーワードの裏付けとなり、説得力が増します。

1分間で話せる文字量は250〜300字程度です。先ほど1〜2個程度に絞ったキーワードとエピソードを、250~300字に収めていきましょう。1分間でまとめる秘訣は次の章で解説しています。

250~300字程度でまとめる際には、面接官に自分の全てを知ってもらおうとする意識ではなく、面接官が「その話の先が気になる」となるような文章のイメージを持ってくださいね

たとえば、エピソードの過程を省いて結果だけを伝えることで「どのようにやったのか」と気になるポイントを意識的に作ってみましょう。

⑤時間を測りながら読んでみる

250〜300字程度にまとめられたら、実際に声に出して時間を計りながら読むことが鍵です。人によって読むスピードは異なるため、300字では1分間を大幅にオーバーしてしまうなんてこともあり得ます。

また時間を計りながら読むことで、1分間という時間を体感する事ができます。「思っていたよりも時間をオーバーしてしまうな」「意外ともう少し情報を盛り込めそうだ」などと分析できるでしょう。

また時間を測りながら人に聞いてもらうと、時間的には1分間で収まる内容であっても、聞いている側にとっては情報量が多すぎるなどといった判断もできますよ。

アドバイザーコメント

1分の自己紹介で大切なのは面接官の立場を忘れないこと

1分で自己紹介をするにあたって、まず忘れてはいけないことは「聞く人の立場になって話すこと」です。

自分の話となると冗長になってしまったり、面接官にはわからない専門用語を使ってしまうなどミスが生まれがちです。1分間というのは話してみるとあっという間に終わってしまいます。欲張ってあれもこれもと話を盛り込みすぎると時間オーバーになってしまい、面接官や他の学生に迷惑がかかります。

第三者の視点からも自己紹介を確認しよう

あえて潔く「自分のこの部分だけ面接官に伝わればOKだ」と割り切って、伝えたいポイントを絞り込みましょう。アピールポイントが絞れたら事前に練習が大切です。ときには家族や友人、社会人の先輩にもチェックしてもらい、必ずフィードバックをもらいましょう。

聞く側の立場になると、「声が小さい」「内容がわかりにくい」「知らない単語がある」など気付かされる点も出てきます。当然ながら面接官はあなたのことをほとんど知りません。書類をチェックする担当者もいますが、全員とは限りません。「自分のことを知らない人に自己紹介をする」ということは常に覚えておいてくださいね。

面接官に響く! 自己紹介を1分間でまとめる秘訣

自己紹介を1分間でまとめる秘訣

  • 聞き手をイメージする
  • 本当に必要なことだけ絞り概要を伝える
  • エピソードのボリュームで文の量を調整する
  • 1文を1項目で短く話す
  • 面接への意気込みは一言程度でまとめる

1分間という短い時間では、伝えたいことを時間内にまとめることが難しいと感じている人も多いですよね。

時間制限がある中では自分のすべてを伝える必要はありません。「自分の大枠」を面接官に理解してもらう必要があるのです。あくまで「大枠」を伝えるということを念頭に置いて1分間にまとめていきましょう。

より印象付けるためにも面接官に「もっと聞きたい、もっと知りたい」と思ってもらうことが大切ですよ。

聞き手をイメージする

面接官は事前に書類を読み込む時間があまり無かったり、他の学生と混同してしまってあなたのことを具体的にイメージができていないかもしれません。

また多くの学生と面接をする中で、冗長な自己紹介に興味を持つことは難しいですよね。忙しい面接官の時間を奪ってしまうことにもなります。

このように、聞き手である面接官の状況や気持ちを具体的にイメージをしてみましょう。何人もの学生の面接をする忙しい面接官の姿をイメージすると、端的にわかりやすく自己紹介をする必要があると改めて認識できますね

本当に必要なことだけ絞り概要を伝える

まず自己紹介で最も伝えたい内容を明確にしましょう。面接官に伝えたい最優先事項を最初に考えることが大切です。

1分間という限られた時間では、自分の程よい情報量を開示することが伝わりやすい自己紹介となります。自分が本当に伝えたいことは何かを考えながら、エピソードの概要や結果などの情報を肉付けするイメージをもちましょう

伝える情報を絞り、概要を伝えることが聞く側にとっても整理しやすく印象に残りやすい自己紹介となりますよ。

部活やアルバイト、ゼミ、ボランティアなど伝えたいエピソードが多すぎて、削りたくありません。どのように工夫すれば良いでしょうか?

早川 峻

印象がぶれないようにポイントを伝えよう

エピソードを削りたくない気持ちはわかります。しかしエピソードは1~2個に絞らないと、結局のところ面接官の記憶に最後まで残らないのです。

まずは一番伝えたいことが何かを絞り込み、そのポイントをしっかり伝えることに集中しましょう。

もしその話に面接官が興味を持ってくれれば、向こうからさらに質問がくるはずです。そこで別のエピソードを話せると良いですね。

欲張ってさまざまな話をすることによって、面接官の中でのあなたの印象がブレてしまう可能性もあるので、くれぐれも注意してください。

エピソードのボリュームで文の量を調整する

就活生がやりがちなのが学生時代に頑張ってきた経験をたくさん話してしまうことです。自分の頑張りをぜひとも面接官に伝えたいと熱意があふれてしまい、エピソードばかり話してしまう人も多くいます

繰り返しになりますが、1分間の自己紹介の文字数は全体で250〜300字程度でまとめる必要があります。そのため大学時代に取り組んだエピソードのボリュームで文量を調整しましょう。

長谷川 晴美

自己紹介を1分間でまとめるためには、エピソードを事前に準備しておきましょう。準備する際はなるべく1つのエピソードに絞りこむことがまとめるコツです。

まずは、エピソードに自分でタイトルをつけてみましょう。エピソードの構成においては、「①どんな事を体験したのか」「②どのように感じた(または考えた)などの気持ち」「③経験をどんな風に企業で活かしていきたいか」この3つを伝える意識を持つと、その他の要素は削る意識でいるとまとまりやすくなります。

1文を1項目で短く話す

1分間の自己紹介では情報は小出しで、あくまで大枠や概要・あらすじを伝えるイメージを持ちましょう。

簡潔にわかりやすく話すコツは、1文を1項目で短く端的に話すことです。ダラダラと話すのではなく、短文を意識して簡潔にまとめることが大切ですよ

NG例

私は学生時代に文化祭実行委員会の活動をおこない、広報の役割を担い、より多くの人に来訪してもらいたいという理由から「広報である私が率先して情報を広めていかなければいけない」という感情を抱き、結果を出すために工夫をして、来訪者数が前年対比で2割増加という結果を出しました。

OK例

学生時代の文化祭実行委員会では広報を担当しました。

SNS運用などを率先しておこなうことで、前年対比で来訪者が2割増加という成果を上げることができました。

面接への意気込みは一言程度でまとめる

自己紹介では、エピソードの部分が最も重要かつ面接官に伝えたい内容ですよね。1分という限られた時間の中でより自分のことを知ってもらうためには、エピソードのボリュームを増やす必要があります。

長々と面接への意気込みを語っても、それは自己紹介ではなく決意表明のようなものになってしまいます。面接への意気込みを伝えることは必須要素ではあるものの、あなたの面接に対する熱意を知ってもらうためのものとして捉えてくださいね

1分間の自己紹介を作るときの3つの注意点

1分間の自己紹介を作るときの3つの注意点

  • 略語を使って短くしようとしない
  • 短文で情報を詰め込みすぎない
  • 説明を省きすぎない

自己紹介を1分間でまとめられたら、次は自分が作った自己紹介が今から紹介する注意点に当てはまっていないか確認しましょう。

1分間という限られた時間の自己紹介だからこその3つの注意点を解説します。第一印象がマイナスとならないよう事前に確認してくださいね。

①略語を使って短くしようとしない

1分間という短い時間でより多くの情報を面接官に伝えたいあまり、略語を多用してしまう就活生は少なくありません。

略称などを用いて面接官に伝わらないといった事態に陥る可能性もあります。また相手を不快にさせない「言葉遣い」にも配慮することが面接では大切ですよ

面接で使いがちな略語と正式名称

  • 就活→就職活動
  • 合説→合同説明会
  • バイト→アルバイト
  • ガクチカ→学生時代に力を入れたこと
  • インターン→インターンシップ
  • 学祭→学園祭、大学祭

早川 峻

最終面接などで年配の面接官が出てきた場合、略語を使うことには注意が必要です。

また経営者、とくに創業社長の場合は、思い入れのある会社名を略語で言われることも嫌がる傾向にあります。くれぐれも注意しましょう。

②短文で情報を詰め込みすぎない

1文を1項目で短く話すと伝えましたが、短文だからといって情報を詰め込みすぎることは避けましょう。

情報が多すぎると、面接官は学生が最も伝えたい内容や要点が掴めません

たとえば、ゼミで学んだことや趣味、アルバイト経験、サークル活動、ボランティア活動などを全てを1分間に盛り込もうとすることです。情報が多すぎるため、面接官は学生がどのような人物かをうまく把握しづらくなってしまうでしょう。

NG例

私はゼミで社会学を専攻していました。趣味は音楽を聴くことです。アルバイトはカフェでホールを担当しています。軽音楽サークルに所属しています。また、地域清掃ボランティア活動もおこなっています。

③説明を省きすぎない

より多くの自身のアピールポイントを伝えたいあまり、エピソード無しで概要だけを伝えると面接官は何のことだかわかりません

たとえば、「学生時代は野生動物の保護をしてきました」だけを伝え、説明を省くと何のことだかわかりにくいですよね。「学生時代は野生動物の保護のボランティア活動をしてきました」と「ボランティア活動」の一言を加えるだけで伝わりやすさは大幅に変わります。

1分間の自己紹介において簡潔に伝えることは大切ですが、説明を省きすぎないように注意しましょう。

アドバイザーコメント

1分という時間感覚を掴めていないケースも注意

1分間という時間の長さの感覚をわからないまま、勢いでいろいろなことを話そうとし過ぎて時間切れとなるのはよくある失敗です。逆に、時間オーバーを恐れるあまり、早口気味に表面的な自己紹介であっさり言い終わってしまい、30秒も経たずに終えてしまうというケースもありがちですね。

話す時間に制限があるときは、制限時間の5~10秒前くらいで終わることを目指して話すようにしましょう。時間を計りながら自己紹介をする練習を繰り返せば、1分間という時間の感覚が身に付き、内容の構成を落ち着いて考えながら話せるようになります。

話し終わるまで気を抜かないことも大切

時間指定がある場合、時間の長さの感覚を持つことも気を付けたい点ですが、それ以上に話し終わったときの言葉が中途半端な形で終わると、自己紹介全体の印象が悪くなってしまいます。

時間制限のある自己紹介には、「①指定された時間の感覚を養っておくこと」「②話す内容を絞って構成を頭に描きながら話す練習をすること」「③最後に言うフレーズを決めておくこと」に注意して練習してくださいね。

面接で落ちる人の共通点をチェックしよう

面接で落ちる人には、共通した特徴があります。その特徴を把握して対策しなければ、面接を突破することができません。

そこで、無料の「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、自分の弱みとその対策を解説付きで把握できます。

ぜひ活用して、志望企業の面接を突破しましょう。

1分間の自己紹介の例文をパターン別で紹介!

1分間の自己紹介の例文をパターン別で紹介!

それでは実際に1分間の自己紹介で使える例文を紹介します。自己紹介の1分間にはどのような内容を盛り込んでいるのか、どのような流れなのかをサークルやアルバイト、ゼミなどの具体的な例文から確認していきましょう。

自分自身が作成した自己紹介の内容と見比べて、ブラッシュアップを重ねてくださいね。

①サークル

例文

○○大学○○学部○○学科の港太郎と申します。

私は6年間筋トレを続けており、肉体改造サークルに所属するほか週3日ジムに通っています。日々、「体への配慮を忘れない」がモットーで、ボディビルダーの関東大会で優勝をしたことが自慢です。

筋トレをすることで健康意識も高まり、自己管理能力が身に付き大学やアルバイトは一度も欠席したことがありません。

御社では筋トレで培った体力と継続力で貢献したいです。本日は貴重なお時間を頂きまして誠にありがとうございます。精一杯私自身のことをお伝えできればと思っているため、どうぞよろしくお願いいたします。

木村 千恵子

サークルでの活動を自己紹介に使うときは、どこまたは誰が主催しているサークルなのか、活動の目的や主旨は何なのか、その中で自分はどのようなかかわり方をしているのかがわかるように伝えるのがコツです。

②アルバイト

例文

○○大学外国語学部韓国語学科の港太郎と申します。

私は大学で韓国語を学んでいます。より韓国語でのコミュニケーションの場が欲しいと考えた際に自身の積極性を活かして、韓国料理屋でアルバイトを始めました。従業員もお客様も韓国人の方が多く、言語を使う場として以外にも、文化の違いから接客の難しさや楽しさを十分に学ぶことができました。

また大学に入ってからの新しい趣味としてK-POPにもハマって、毎日音楽を聞き韓国語に触れています。

御社の中期経営計画では今後韓国でのシェア拡大に注力するとあり、アルバイトで培った経験を元に貢献したいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

長谷川 晴美

この例文では、アルバイトの経験から「接客の難しさや楽しさを十分に学ぶことができた」とありますね。

そうであれば、企業における「韓国でのシェア拡大に注力する」中で具体的に自分が貢献できそうなことや目標などを述べるとなお良いでしょう。

自己PRでもアルバイト経験をアピールしたい学生は以下の記事を参考にしてください。
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説

③ゼミ

例文

○○大学人間社会科学部心理学科の港太郎と申します。

私は大学では心理学を学んでおり、ゼミでは「認知・行動領域」に関する研究をおこなっています。特に男女間の対人魅力や人の表情や声の調子、ジェスチャーなど、人間が五感によって捉えることのできるノンバーバルコミュニケーションの差異を対象としています。

単に数値としての統計を調べるのではなく、実際に日本各地に赴き地域差も検出しています。研究を進める中でコミュニケーション能力をさらに磨きたいと感じ、結婚相談所のカウンセラーとしてアルバイトを続けています。

これらの経験で身に付けたコミュニケーション能力と洞察力を御社でぜひ活かしたいです。本日は緊張をしていますがどうぞよろしくお願いいたします。

早川 峻

ゼミの研究内容は、つい一般の人に馴染みのない単語や専門用語が使われがちです。

面接官に難解な印象を与える可能性もあるため、なるべくわかりやすい単語を使ったり、身近なたとえ話を盛り込むなど工夫しましょう。

④ボランティア

例文

○○大学法学部法律学科の港太郎と申します。

私は大学1年生の時から現在にかけて家出をした少年少女を支援する団体にてボランティア活動をしています。ボランティアを通して、少年少女の中には家出をしてそのまま犯罪に走る児童が少なくないことを知りました。

これをきっかけに、少年少女の気持ちを理解したいといった思いからゼミでは「少年犯罪」を研究しています。また非行メカニズムや発達障害といった関連する書籍も積極的に読むことを心掛けています。

このボランティアとゼミを通じて培った追及心や思いやりの気持ちを活かして御社でも活躍したいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。

木村 千恵子

最初の一文の後に、ボランティア活動に興味を持ったきっかけや参加することにした理由にも触れましょう。

そうすることで、そのあとに書いているゼミの研究で「少年犯罪」のテーマに取り組んでいることへの話の流れに説得力が増します。

ボランティア活動の経験を高評価につなげたい人は以下の記事が参考になります。
ボランティアで学んだ事を効果的にアピールする方法|例文付き

⑤留学

例文

○○大学○○学部○○学科の港太郎と申します。

私は大学時代オーストラリアに1年間留学をし、現地の人と交流することで語学力を磨いてきました。異国の文化に触れる中で、多様な価値観や環境に順応する適応能力や柔軟性が身に付きました。

また留学中は現地の人と話をする中で環境問題への意識が高まり、野生動物保護のボランティア活動もしていました。現在も日本国内において環境保護活動を続けています。

将来的に世界を舞台に活躍をする人材になりたいという思いと、環境へ配慮を忘れない働き方をしたいという思いをこの面接でお伝えできればと思っています。本日はよろしくお願いいたします。

長谷川 晴美

留学経験は誰もが経験している事ではないですね。そのため、日本では得られなかったような国境を越えた多様性のあるエピソードや、その中で得られた自己成長について話すと良いでしょう。

この例文では、企業のキャリア・ニーズを調べて、磨いてきた語学力や環境保護活動をの経験から、企業にとってメリットのある環境への取り組みなどを提案できるとさらに良くなります。

⑥資格

例文

○○大学商学部会計学科の港太郎と申します。

私は公認会計士の資格を取得しております。大学で会計学の研究をする中で公認会計士に興味を持ち、大学2年生の時から2年間、毎日5時間勉強をしてこの資格を取得しました。

日々勉強をする中でも人とのかかわりが欲しいという思いや健康的でありたいという思いから趣味としてランニングサークルにも所属していました。

本日の面接ではこのような継続力などをお伝えしていけたらと思っています。本日は貴重なお時間をありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

早川 峻

資格があるに越したことは無いのですが、たとえばその企業の社員が入社後すぐに取得するような資格は面接で強いアピールにならない可能性があります。

取得の難易度や有資格者の数などのデータは事前に調べておくと良いですね。

資格には就職に有利になるものもあります。どんな資格だと就職に有利になるのか押さえたい学生は以下の記事を参考にしてくださいね。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説

1分間の自己紹介でやってはいけない! 避けるべき例文

1分間の自己紹介でやってはいけない! 避けるべき例文

  • 基本情報が抜けている
  • 自己PRになっている
  • 情報を羅列しているだけ
  • 説明だけで終わっている
  • ネガティブな表現をしている

自己紹介を1分でより効果的にする方法がわかってきたところで、次はやってはいけない避けるべき例文を確認していきましょう。

避けるべき自己紹介を理解すると、より客観的に自分が作った自己紹介を見直すことができます。

今から紹介する5つのNG例を見て、自分の自己紹介に当てはまらないか要チェックです。自分だけで考えていると抜けがちな観点からも解説しているため、より良い印象を残したい学生はぜひ参考にしてくださいね。

①基本情報が抜けている

NG例文

私は大学時代に電力プランを紹介するコールセンターでアルバイトをしていました。電話でお客様に電気代が安くなる電力プランを紹介をするのですが、なかなかお客様には受け入れてもらえません。

私はよりお得に感じてもらえるようなマニュアルを修正しました。その結果成約率が上がりお客様の満足度向上にもつながりました。

本日の面接ではこのような向上心をアピールできるように頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

木村 千恵子

面接では、面接官は事前に学生の学校名や所属学部学科などの基本情報を把握しています。

しかし、それでも自己紹介ではそうした基本情報を伝えてから、サークルやゼミなどの自己紹介の中身に入っていくのが良い流れです。学部は伝えたのに学科を伝え忘れてしまう学生もいるため注意してください。

②自己PRになっている

NG例文

○○大学○○学部○○学科の港太郎と申します。

私は学生時代に体育会アイスホッケー部に所属をして、選手として活躍をしていました。この経験から利害関係が異なる人とでも協調性をもって円滑なコミュニケーションを取ったりより良い人間関係を築くことを得意としています。

アイスホッケー部では部員の人数が多くモチベーションも異なり衝突することも多くありました。しかし私は一人一人の意見を聞くことでチームをまとめてきました。

御社でもこの協調性を活かして、社内外問わずさまざまな利害関係者と円滑なコミュニケーションをとり貢献したいです。本日はよろしくお願いいたします。

長谷川 晴美

自分に自信がある学生と自信がない学生では、採用する側は前者を選びたいものです。

ただし、アルバイトの思い出話のようになってしまったり、全体的に自己PRのようになってしまう場合は、一度録音して聞いてみる、文字にしてみるなど、俯瞰して客観的に見る癖をつけると、自己PRと混同することは避けられるはずです。

③情報を羅列しているだけ

NG例文

○○大学デザイン工学部建築学科の港太郎と申します。

私は大学では「設計科学技術」を学んでいます。そのためゼミでは「ソーシャルテクトニクスデザイン」を研究しています。趣味は音楽を聴くことで、JPOPが好きです。年に5回ほどコンサートに出かけています。またカフェでアルバイトをしています。

他にもボランティア団体に所属し、地域清掃などをおこなっています。サークルは軽音楽サークルに入っています。長所は好奇心旺盛なところです。

私はこのようにさまざまな事に対する好奇心があるため、御社でも何事にも興味を持ち貢献していきたいです。本日はよろしくお願いいたします。

早川 峻

趣味や特技について一言程度伝えたい学生もいるかもしれませんね。エピソードとは別に趣味や特技を盛り込むことは問題ないですが、なるべく1つにとどめておきましょう。

意外と面接官の頭の中には多くの情報が入らないものです。印象を強く残すためにも欲張りすぎないようにしましょう。

④説明だけで終わっている

NG例文

○○大学工学部機械工学科の港太郎と申します。

私は大学で機械工学を専攻しており、ゼミでは「創造設計工学」の研究をしています。具体的に言うと構造の変形・破壊の力学的解析と数値計算、解析に基づく設計の理論と方法論、最適化・発想創造支援に関する研究をおこなっています。

製品やサービスを設計し、世の中に送り出すための技術や方法論の集積です。私は特にレーザーを用いて局所的に表面のみを加熱・冷却することで微細構造を転写するレーザーによるレーザー法の開発をしています。

本日は貴重なお時間を頂きありがとうございます。よろしくお願いいたします。

私が今まで取り組んできた内容は専門的なので、説明も加えると1分でまとめるのが難しいです。そのようなエピソードの説明をするときに、どうしたら面接官にも伝わりやすくなりますか?

木村 千恵子

学びのきっかけをエピソードとして伝えよう

そのテーマに出会ったときの自分がどう感じたかなど、専門的に学んでみようと思ったきっかけをエピソードとして伝えると、専門的なことを知らない人にも伝わりやすいですよ。

そして、現在の自分が「どのような方向を目指してその分野に取り組んでいるのか」「どんなところがうまくいっているのか」「どんなところに課題を感じているか」について、自分の言葉で話しましょう。

専門用語を使うときは、その用語について一般の人にもわかりやすい言葉に置き換えたり身近な例を出したりしながら話すと伝わりやすくなります。

⑤ネガティブな表現をしている

NG例文

○○大学○○学部○○学科の港太郎と申します。

私は大学時代ダンスサークルに所属していました。当時カフェでアルバイトをしていたのですが、アルバイト先での達成感があまりなかったこととダンスサークルの方の活動が忙しくなったことを理由に辞めてしまいました。

私はダンス未経験だったのですが周囲の経験者の子たちに丁寧に教えてもらい成長を遂げ、発表会に出演することもできました。このように私には成長力が備わっています。

御社は研修やOJTが充実していて未経験の私でも成長をして活躍ができると思っています。本日はよろしくお願いいたします。

木村 千恵子

自己紹介をポジティブな印象にするコツは、自分から積極的に行動を起こしたことや、その行動によって充実した時間になったことがわかる内容を話すことです。

上記の例も、前向きな想いや積極的な行動に焦点を当てると印象が変わってきますよ。

自己紹介以外にも面接の質問対策をしたい学生は以下の記事を参考にしてください。
面接の質問150選!回答例から答え方まで質問対策を完全網羅

自己紹介の後の面接の流れが気になる学生は以下の記事を参考にしてください。
直前でも間に合う! 面接の流れを頻出質問6例文付きで徹底解説

時間別に徹底解説! 自己紹介を1分で話すときのコツ

自己紹介を1分で話すときのコツ

最初の10秒:元気良く話して印象づける

最初の10秒のポイント

  • 第一声は大きくはっきり
  • 多少間違えても大丈夫という意識を持つ

多くの場合、自己紹介は面接の最初に問われます。メラビアンの法則が示す通り、人が情報を受け取るときは内容だけでなく、話す声のトーンや動作、表情、間のとり方などからも影響をうけます。

そのため、自己紹介でも視覚・聴覚情報を意識した話し方をしましょう。

メラビアンの法則

メラビアンの法則とは?

相手に伝える情報が矛盾するとき、人に与える影響度は表情や視線など見た目や仕草による「視覚情報」が55%、声の大きさや話すスピードなどの「聴覚情報」は38%、会話そのものの内容である「言語情報」は7%であるという法則

自己紹介の第一声である名前や大学名などを伝える最初の10秒は面接官の印象に残りやすく、話し方や動作など言葉以外の部分がよく見られているでしょう。そしてその学生のイメージを大きく左右するものとなります。

何事も最初が肝心です。「えー」や「あのー」などの無駄なつなぎ言葉を入れずに、堂々とした姿勢で最初の10秒こそ元気よく話して、より良い印象を面接官に抱いてもらいましょう

第一声は大きくはっきり

面接の最初にする自己紹介ではどの就活生も緊張しやすいものです。緊張をすることは当然ですが、緊張のため小さな声にならないように注意が必要ですよ。まずは初めに、「はい! 」と返事を大きくはっきりとしてみましょう。

第一声をはきはきと大きな声で話すことを意識すると、自分自身の緊張もほぐれてくるためおすすめです。

はっきりと話すためには、普段よりも話すスピードをゆっくりとすることを意識して、適度に強調や抑揚をつけてみてください

声は大きすぎても小さすぎても良くないと思うのですが、適切な声の大きさってどれくらいですか?

木村 千恵子

面接練習をして適切な声の大きさを知ろう

自分の声によって面接官が抱く印象を知るには、誰かに面接官役をしてもらって、声の大きさの適切なレベルを教えてもらいましょう。そうして音量を少しずつ変えて話す練習をします。

何回か試しているうちに、聞く相手にとって適切な音量の感覚がわかってくるはずです。また場合によっては、音量は変えずに言葉の抑揚や話すスピードを調整する方が必要なこともあります。

その場合は、自分が話す内容の中で強調すべきところはゆっくりはっきりと、そうでないところは少し抑揚を控えて穏やかに話すなどのメリハリを付ける練習をすると良いでしょう。

多少間違えても大丈夫という意識を持つ

面接の第一声には緊張がつきものです。最初だからこそ早く自己紹介を終わらせたいという思いや、自分が話すことで精一杯という精神状況に陥りがちです。

しかし面接官は自己紹介の全体を通して学生がどのような人物であるかイメージを作ろうとしています。そのため少しの間違いだけでは問題ないという、変に1分を意識しすぎない強い気持ちで自己紹介をしてくださいね。

長谷川 晴美

就活において、学生の皆さんは少なからず不安を感じながら頑張っています。まずは、面接の時に「完璧に受け答えしなければいけない」という考えを捨てましょう。

そして、面接官は敵ではありません。事前に応募書類を見てあなたに興味を持っていて、あなたの話を聞くのを楽しみにしているということを忘れないでください。

面接でたとえうまく話せなかった箇所があっても、他の箇所でフォローしようという気持ちがあれば必ず面接官には伝わります。

アピールの40秒:自信をもって焦らず話す

アピールの40秒のポイント

  • ジェスチャーをつける
  • 会話を意識する
  • 抑揚をつけて話す

多くの就活生が心配しているのがこのアピールの40秒ですよね。自分自身の強みや魅力をより面接官に知ってもらいたいという思いが先行しがちなのがこの40秒でもあります。

1分間という限られた時間の中で、特にエピソードを伝える部分では、自分が取り組んできた経験を知ってほしいという思いから早口になりがちです。自信をもって焦らず話すことを意識してくださいね。

ジェスチャーをつける

時間を気にしすぎて真顔で自己紹介をしてしまう学生も少なくありません。せっかく自分自身の魅力が詰まった自己紹介。面接官により良い印象を抱いてもらうためにも身振り手振りやジェスチャーをつけてみましょう。

ジェスチャーは視覚に訴えて印象付けたいときに効果的です。面接官が共感できそうなポイントや自分自身が最も伝えたいポイントではジェスチャーをつけてみましょう

ジェスチャーの具体例

  • 数字を用いるときに指で示す
  • 規模を表現したいときに手の幅で示す
  • 強調したいタイミングの「私は」で手を胸に当てる

会話を意識する

自己紹介は自分を伝える有効な手段ですが、1分間で自分のすべてを面接官に知ってもらおうと思わないようにしましょう。面接はあくまでコミュニケーションの場です。

アピールに必死になりすぎて大幅に時間をオーバーしたり、1分間は短いからと言って内容を丸暗記しないようにしてくださいね。会話であると思えば、伝えたい全てを1分間に詰め込んだり、丸暗記をしようとはならないですよ

抑揚をつけて話す

ジェスチャーをつけて、そして会話であることを意識したら、話し方として抑揚をつけることを忘れないでください。淡々と1分間話をされては、面接官は学生がどこを最も伝えたい部分なのかわかりにくいですよね

また複数の話題を自己紹介に含んでいる場合、話の切れ目がわからずうまく伝わらないといった問題も起きてしまいます。

抑揚をつけると、面接官も自然と話に引き込まれていきます。そして自己紹介全体に説得力が生まれますよ。

早川 峻

まずは大きな声で話し始めるようにしてください。次に、話の中で強調したいワードや専門用語についてはゆっくり聞き取りやすいように話しましょう。

そして最後の部分でも大きな声で終わるようにすると全体の印象が良くなります。

締めの10秒:礼儀正しく締める

締めの10秒のポイント

  • 時間を気にしすぎない
  • この後の面接への意気込みを見せる

1分間の自己紹介の最後は、面接を受けるにあたっての意気込みを伝えますよね。真剣さや誠実さ、熱意などをアピールできるのが締めの10秒です

特別なことを言う必要はありませんが「後味の良さ」をこの締めの10秒でつくりましょう。礼儀正しく自己紹介を締めることで良い印象を引き継いでその後の面接に進めますよ。

時間を気にしすぎない

1分間の自己紹介の最後の10秒は、焦りを感じて早口になりがちです。しかし、大幅な時間オーバーをしなければ問題ありません。時間を気にしすぎないで最後こそ礼儀正しさを意識しましょう。

1分間の時間を気にするあまり時計をチラチラと見たりせず、まっすぐ面接官の目を見て誠実さをアピールしてくださいね

また自己紹介で忘れがちなのが、自己紹介後のお辞儀。この場合、「本日はよろしくお願いいたします」など完全に話し終えたあとに30度のお辞儀をしましょう。

木村 千恵子

時間を気にせずとも1分で話せるようになるには、サンプル原稿を1分間で繰り返し読む練習が効果的です。その繰り返しで1分間という時間の長さの感覚が養われます。

この後の面接への意気込みを見せる

前向きな言葉でポジティブに、この後の面接への意気込みを伝えましょう。謙虚な気持ちも大切ですが、意気込みを伝える場面だからこそ、消極的な印象にならないように自信を持って表情や声色にも注意を払ってくださいね

面接への意気込みを伝える際には、真剣な表情で話すことで誠実さや意欲が面接官に伝わりやすくなります。また話し終えた後に少しだけ口角をあげると、自信のある印象にもつながりますよ。

また締めの言葉だからこそ、ゆっくりと落ち着いて伝えることを忘れないでくださいね。

面接以外でも自己紹介をする場の1つとして、リクルーター面談が挙げられます。リクルーター面談を予定している学生は以下の記事を参考にしてください。
リクルーター面談の実態は? おすすめ逆質問30選と必須準備を解説

自己紹介のみならず、面接でのさまざまな回答をこなすコツはこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説

自己紹介は1分でまとめて良い印象を残そう

自己紹介は1分間が基本となり、作成方法や伝え方を必ず押さえておく必要があります。1分間に自己紹介をまとめることで、聞く側である面接官にもストレスなく、よりアピールしたい内容が伝わりやすくなります。

1分間という限られた時間ですが、この1分間の自己紹介の良し悪しによってその後の面接の印象が左右される非常に大切なアピールの場です。自己紹介に盛り込むべき内容は何なのか、どのように1分間にまとめるのか、どのように伝えるのかを理解することが大切です。

簡潔に伝える一方で、確実に面接官に良い印象を抱いてもらうためにもこの記事で紹介した例文を参考に自分らしい自己紹介を1分間でまとめてみてくださいね。そして簡潔にわかりやすく自分という人間を面接官に伝え、その後の面接を優位に進めましょう。

アドバイザーコメント

1分の自己紹介は欲張りすぎないことがカギ

自己紹介を1分でまとめる方法や注意点については理解できたでしょうか。ここまで読むとわかる通り、そもそも1分間の自己紹介であなたの全てを面接官に伝えることは不可能です。だからこそ心がけたいのは「欲張って話しすぎないこと」です。

まずは声の大きさやトーン、抑揚で全体の印象が良くなるように心掛けましょう。そして自己紹介で話す内容に関しては、「自分のこの部分だけPRできれば良しとしよう」と割り切ることが大切です。あれもこれもと語りすぎるとかえって面接官の記憶に残らないばかりか、あなたの印象がブレてしまう可能性があります。

面接官には、その企業が求める人物像と、そこにあなた自身が当てはまっていることが伝わればOKです。

面接官の立場になって1分の自己紹介を伝えよう

最後に繰り返しになりますが、自己紹介では常に聞く側である面接官の立場を意識しながら話すようにしてください。自分にしか聞こえないボリュームの声や、自分にしか理解できない専門用語を使って独りよがりにならないように注意する必要があります。

自己紹介での皆さんの成功を心より願っています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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