躁鬱の特性に適した仕事6選! 医師が教える自分らしく働ける職種とは?

30秒で読める!AI要点まとめ

精神科医が教える躁鬱の症状に適した職場の特徴と仕事環境

  • 急な休みにも対応できるチーム体制の業務分担が重要となる。
  • 生活リズムを保てるよう夜勤や不規則な勤務は避ける。
  • 単独判断を避け承認やダブルチェックがある環境を選ぶ。
POINT:職種以上に体調の波に合わせて柔軟にカバーし合える環境を選ぶ。

躁鬱のある学生が自分に合う職場を見極める4ステップ

  • オープン就労かクローズ就労かを含め前提条件を整理する。
  • 感情や行動の波を可視化し不調時を基準に仕事を選ぶ。
  • 安定就労に必要な合理的配慮を現場視点で具体化する。
POINT:好調時ではなく最も調子が悪い時期でも無理なく続けられるかを見る。

選考で必要な配慮を伝えるコツと長く働くためのセルフケア

  • 現在の安定度を通院頻度や出席率など数字や事実で示す。
  • 不調のサインを把握し調子が良い時も七割の力に抑える。
  • 睡眠不足を防ぎ体調には波があって当然だと心得ておく。
例:「指示を文面でもらう」など自力での対処法とセットで要望を伝える。

記事の該当箇所を見る

    ※AIの特性上、間違いが含まれている場合があります。記事本文と併せてご確認ください。

    厚生労働省の「みんなのメンタルヘルス」によると、躁鬱(正式名称:双極性障害)は気分が極端に高揚する躁状態と、激しい落ち込みに襲われる鬱状態を繰り返す病気と説明されています。

    躁鬱の特性を持ちながら就職活動を進める際、自分の行動パターンや体調による感情の差をあらかじめ知っておくことが、無理なく働くための第一歩です。
    自分に合わない環境を選んでしまうと入社後に体調を崩しやすくなるため、避けるべき環境の明確化が欠かせません。

    この記事では、4名の就活のプロ・1名の精神科医による解説をもとに、自分らしく働き続けるための適職や仕事選びのコツを紹介するので職場探しのヒントとして役立ててください。

    本記事では、躁鬱症状があるなかで、就職活動を進める際のポイントや、特性に合わせた仕事の選び方を解説します。

    心身の不調や症状が続く場合は、無理に就活を続けず、主治医や地域の専門機関・相談窓口に早めにご相談ください。

    目次

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    【精神科医の見解】躁鬱の症状に適した仕事とは?

    気分の波に合わせた躁鬱の就活

    こころの情報サイトによると躁鬱は気分が高揚して活動的になる躁期と、強い落ち込みや倦怠感に襲われる鬱期を繰り返す特徴があります。

    強い刺激やプレッシャーがある環境では、気分の波の振れ幅が大きくなりやすいと言われますが、実際の職場環境や業務が症状に与える影響は、医学的な視点からも慎重に判断する必要があります。

    そこで今回は精神科医の見解をもとに、躁鬱の症状を持つ人にとって無理のない仕事の条件や、避けるべき環境の理由を詳しく整理しました。

    プロのアドバイザーはこう分析!業務分担でカバーし合える環境が重要!

    精神科医/産業医

    日浦 悠斗

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    躁鬱症状のある人の仕事選びは、職種以上に体調に合わせて柔軟に働ける環境が重要です。

    気分の波による突然の休みに対応できるよう、個人に責任が集中せず業務を引き継ぎやすいチーム体制の仕事が望まれます。

    具体的には、複数人で分担して作業を進められる事務職やデータ入力などが候補として適しています。

    生活リズムの乱れを防ぐため過度な負担を回避する意識を持とう

    一方、夜勤や不規則なシフト勤務は睡眠リズムを乱し、症状の再発につながる恐れがあります。

    また、躁状態では活動性が高まるあまり業務を過剰に抱え込んだり、後先を考えずにリスクの高い決断を下しやすくなったりすることがあります。

    そのため、金銭管理や重要決定を単独で完結させるのではなく、上司やチームによる承認・ダブルチェック体制が機能している環境を選ぶと安心です。

    規則正しい生活を維持し、疲労やストレスを溜めない働き方が症状の長期安定につながります。

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    躁鬱のある学生が自分に合う仕事を見つける4ステップ

    自分に合う職場を見つけるためには、希望条件や職種のイメージでエントリー先を決めるのではなく、気分の波や体調の変化を把握したうえで整理していく手順が欠かせません。

    特に躁鬱の特性がある場合、体調が安定している時期の基準だけで就職活動を進めてしまうと、症状の再発や早期離職につながる恐れがあります。

    無理なく長く働き続けるためにも、以下の4ステップに沿って自分の特性と働きやすい環境を整理していきましょう。

    ステップ1:就活の前提条件と希望の働き方を整理する

    就職活動を始めるにあたり、まずは気分の波をコントロールしながら無理なく働き続けるための前提条件を整理する必要があります。

    なかでも最初に検討しておきたいのが、病状を企業に伝えて配慮を受けるオープン就労と伝えないまま一般枠で応募するクローズ就労の選択です。

    どちらを選ぶかによって、通院時間の確保や業務量調整などの配慮を受けながら働くか、通常の働き方をするかが変わるためです。

    また就労形態だけでなく、雇用形態や勤務環境の条件も事前に整理しておくことで、自分に合った求人の基準が明確になります。

    決めておきたい前提条件

    • オープン就労
      配慮を前提とした採用のため、定期的な通院や業務量の調整といったサポートを受けやすい利点がある

      一方で、障害者手帳を取得して応募する、障害者雇用枠の場合、一般雇用枠と比べて職種や募集数が限られる側面がある

      (一般雇用枠に応募し、配慮事項のみを開示するオープン就労の選択肢もある)
    • クローズ就労
      一般枠として応募するため選べる業界や職種が幅が広い

      一方で、企業は病気を把握していないため、ほかの社員と同じように業務対応が求められ、体調を崩した際も自己責任で対処する必要がある
    • 雇用形態
      正社員を目指すのか、体調の安定を最優先にして契約社員やパートから始めるのかを決めておく
    • 勤務時間・日数
      週5日・1日8時間勤務は問題ないか

      時短勤務や週3〜4日勤務から体を慣らしていく必要があるか
    • 勤務場所
      通勤ラッシュによる心身のストレスを避けるためにリモートワークが必要か

      生活リズムを保つために出社型が適しているか
    オープン就労とクローズ就労を決められません……。

    国家資格キャリアコンサルタント

    高橋 拓也

    プロフィールを見る

    不調の波がきた状態を基準に働き方を考えよう!

    オープン就労とクローズ就労で迷ったら、不調時に一人で抱え込まず対処できるかを基準に選ぶのがおすすめです。

    オープン就労は業務量や通院などの配慮を事前に相談でき、調子が落ちたときでも安心して働き続けやすい環境を整えられます。

    長期的なキャリアを見すえるなら、好調時ではなく「最も調子が悪いときの自分でも無理なく続けられるか」という視点を持ち、持続可能な働き方を選びましょう。

    まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

    就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

    そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

    強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

    こんな人に「適職診断」はおすすめ!
    ・志望業種をまだ決めきれない人
    ・楽しく働ける仕事がわからない人
    ・時間をかけずに自己分析をしたい人

    ステップ2:躁期と鬱期の感情・行動パターンを可視化する

    次に躁状態と鬱状態でどのような感情や行動の変化が生じるかを書き出して可視化します。

    これは、自分にとって負担になりやすい業務内容や職場環境の傾向を判断するためにも必要な作業です。

    好調なときの感覚で仕事を選んでしまうと、入社後に訪れる気分の波に対応できなくなるリスクがあります。

    具体的には睡眠時間や集中力、周囲との連絡頻度といった日常の変化や、波が切り替わる際の前兆サインを整理しておくと効果的です。

    自身の傾向を把握できていれば、自分と相性の悪い職場をエントリー段階で避けられるだけでなく、入社後も体調を崩す前に業務量を調整したりといった対策をとりやすくなります。

    ステップ3:躁と鬱の高低差があっても支障が出にくい職場を選ぶ

    調子が良いときの高い行動力を基準に仕事を選ぶと、鬱期に入った際に業務が回らなくなり、自己否定感から症状を悪化させる恐れがあります。

    そのため、鬱期で意欲が下がっている時期であっても、最低限こなせる業務内容や労働条件を基準にすることで無理のない就労につながりやすいです。

    エネルギーが湧いているときに過度なノルマやハードな労働条件を設定せず、調子の波が存在することを前提とした企業選びを心がけましょう。

    どのように企業を絞れば良いかわかりません……

    キャリアコンサルタント/コラボレーター代表

    板谷 侑香里

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    数週間の不調が続いても回せる仕事を職種選びの基準に!

    「不調が数週間続いても続けられるか」を職種選びの基準にしましょう。

    急な欠勤が響く接客業などより、納期に融通が利く執筆やWeb制作、データ入力など自分のペースで進められる仕事が向いています。

    業務委託や時短、週3〜4日勤務など柔軟な働き方を選ぶことも、心身の波に合わせた賢い選択です。

    ただし、新卒就活で未経験から個人事業主として働くのは、納期管理やクライアント折衝の観点から難易度が高く、かえって悪化を招く恐れもあります。

    慎重に判断をしましょう。

    ステップ4:安定して働くための「合理的配慮」を整理する

    最後に、入社後に安定して業務を続けるために必要な配慮事項を整理します。

    希望するサポート内容が曖昧だと、企業も現場で何をどこまで対応すべきか判断できず、受入れ体制を整えられないまま採用を見送られる恐れがあるためです。

    合理的配慮の提供は法律により企業の義務とされていますが、企業側に過重な負担とならない範囲での建設的な対話が前提となります。

    双方が無理なく業務を進めるためにも、現場が現実的に対応可能な形で提示する準備が重要です。

    具体的には月1回の休暇取得や残業の調整、定期的な面談の設定など、自分が安定して業務を進めるうえで必要なサポート内容を明確にして伝えます。

    合理的配慮

    障害や長期的な疾患特性のある人がほかの社員と平等に力を発揮できるよう、個々の困りごとに合わせて企業が負担の重すぎない範囲で環境調整や支援を行う措置のこと
    引用:政府広報オンライン「事業者による障害のある人への「合理的配慮の提供」が義務化」

    就職活動全体の基準や絞り込みの手順を知っておくと、選択肢を整理しやすくなります。

    躁鬱特有の注意点とあわせて就活の基礎知識も押さえておきたい人は、以下の記事に目を通してみてください。

    仕事の見つけ方の関連記事 タップで開閉

    体調や特性への配慮に加えてまずは一般的な業界研究の進め方や絞り込む数の目安を押さえておきたい人は以下の記事も参考にしてみてください

    志望業界の絞り方
    就活の志望業界の絞り方 就活のプロが絞る数や開始時期の目安を解説

    既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

    既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

    これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

    また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

    既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。


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    躁鬱の症状がある人が働きやすい仕事

    躁鬱の特性を活かし負担を減らして働くには、急な業務が少なく見通しが立ちやすいことや、生活リズム・睡眠を一定に保てる職種が適しています。

    自分の希望や体調と照らし合わせながら、具体的な仕事の特徴を見ていきましょう。

    体調・調子の波をチームでカバーできる仕事

    個人のノルマだけでなく、チーム全体で日々の仕事や進捗を共有しながら進める職種は、急な体調不良が起きた際にも互いにフォローしやすい環境が整っています。

    一人でおこなう仕事は自分が休むと業務が止まってしまうため、強いプレッシャーを抱えやすい傾向があります。

    これに対して情報共有が盛んなチーム制の職場であれば、自分が不在でも周囲が代理で対応できるため、迷惑をかける罪悪感や焦りを抱えずに休養を取ることが可能です。

    躁鬱症状があっても働きやすい職場の特徴はありますか?

    精神科医/産業医

    日浦 悠斗

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    カバーし合える職場環境を見極めることが鍵

    気分の波を抱える場合の職場選びは、業務を互いにバックアップできる体制があるかが重要です。

    躁状態での仕事の引き受けすぎや、うつ状態での突然の休職リスクに備え、面接では欠勤時の対応や業務分担、業務量調整の仕組みを確認しましょう。

    チームで支え合える環境が長期的な就労につながります。

    夜勤や残業がなく勤務時間が決まっている仕事

    規則正しい生活リズムの維持は、気分の波を穏やかに保つための大切な土台となります。

    毎日同じ時間に起きることで体内時計が整い、十分な睡眠を確保できるため感情の高ぶりや落ち込みを防ぐことができるからです。

    対して交替制勤務や夜勤、シフトが変化する仕事は生活リズムを崩しやすく、不眠や気分の変化の引き金になりかねません。

    決まった勤務時間の環境や残業が少ない職場であれば、帰宅後の時間の使い方を毎日同じように整えられるため、疲労を翌日に持ち越さず安定した体調を維持しやすくなります。

    まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

    就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。

    そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

    まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。

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    ・楽しく働ける仕事がわからない人
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    ノルマや対人関係によるストレスが少ない仕事

    厳しい営業ノルマや相手の顔色を気にする対人関係が続く業務は、心身が緊張状態から抜け出せなくなり躁鬱症状のきっかけとなる可能性があります。

    数字に追われる環境では躁期に無理をして仕事を抱え込み、鬱期に思うように動けない焦りから症状を悪化させるリスクがあります。

    また、過度な気遣いが必要な職場もエネルギーを消耗する原因となります。

    社会人では一定の成果や最低限のコミュニケーションは必要ですが、個人のノルマや対人トラブルに振り回されにくい環境を選ぶことで、過度な緊張感から解放され力を発揮しやすくなります。

    自分のペースで進めやすく即応を求められない仕事

    コールセンターやクレーム対応のように、突然の割り込み対応が発生し突発的な判断を迫られる業務は、常に焦りや強い緊張を感じやすいため疲労を蓄積させてしまう可能性があります。

    一方で、事前に割り振られたタスクを自分のペースで計画的に進められる職種であれば、
    慌てて対応を迫られることが少ないため、緊張感から解放され安定して働き続けられます。

    納期や目標に一定の猶予があり、自分の体調や集中力に合わせて作業量を調整できる働き方を目指すことで、躁鬱の波の変化を抑えやすくなります。

    業務手順がマニュアル化されている仕事

    手順が曖昧な手探りの業務は、決断に対する負担が大きく、鬱期の効率低下や強いストレスにつながります。

    一方で、作業工程や判断基準がマニュアル化されている職場であれば、気分の波があっても手順に沿って業務を進められます。

    その日の調子に左右されず成果を出せる安心感があるため、過度な不安やプレッシャーを感じずに落ち着いて仕事を続けられる点が大きなメリットです。

    在宅勤務や柔軟な働き方を選択できる仕事

    躁鬱の症状は気分の波や体調の変化が突発的に起こりやすく、毎日決まった時間に満員電車で通勤しオフィスで過ごすこと自体が大きな負担になりかねません。

    在宅勤務や柔軟な働き方ができる環境であれば、移動による体力消耗や周囲への気疲れを防ぎ、自分の体調に合わせた環境で業務に集中できます。

    たとえば調子が悪い日でも、出社から在宅勤務へ切り替えることで、仕事を休まずに体調を保ちながら業務を進められる点も大きなメリットです。

    実際の制度としては、テレワークやフレックスタイム制、時間単位の有給休暇などが挙げられます。このように体調に合わせて働く場所や時間を調整できれば、中長期的にも安定して仕事を続けやすくなります。

    在宅ワークの関連記事 タップで開閉

    インターネットを活用した在宅ワークの種類や具体的な始め方について詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください

    在宅の仕事の探し方
    インターネットを使った在宅の仕事16選 探し方や準備を徹底解説

    躁鬱特有の注意点だけでなく、自分に合った働き方や企業を見つけるための基礎的な考え方を知っておくと、志望先の選択肢を考えやすくなります。

    まずは一般的な仕事選びのステップを確認しておきたい人は、以下の記事に目を通してみてください。

    自分に合う仕事選びに関する記事 タップで開閉

    自分の体調やペースに無理のない環境を見つけるために一般的な仕事選びの基準や働き方の整理手順を知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください

    自分に合う仕事の選び方
    良い仕事とは 自分に合う働き方や会社が必ず見つかる3ステップ

    自分の特性や必要な配慮を伝えるコツ

    選考で自分の特性や症状について話すときは、説明方法に迷ったり、選考への影響を心配したりする人も多いのではないでしょうか。

    しかし、企業には合理的配慮を提供する義務が定められているため、体調や特性を伝えることに対して身構える必要はありません。

    面接は互いが無理なく働き続けるためのすり合わせの場でもあります。安心して働くために、自分の特性や希望するサポートをわかりやすく伝えるポイントを押さえていきましょう。

    あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!

    職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。

    そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業と低い職業を診断できます。

    まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみよう!

    こんな人に「適職診断」はおすすめ!
    ・志望業種をまだ決めきれない人
    ・楽しく働ける仕事がわからない人
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    ①病名だけでなく現在の安定度を数字や事実で示す

    伝え方の例

    月1回の通院で服薬コントロールができており、直近1年間は大学の講義を休んだことがありません。

    現在の体調は問題ないと口頭で伝えるだけでは、実際の体調が相手に伝わりにくいことがあります。状態を的確に把握してもらうためには、客観的な事実や数字を交えて説明することが有効です。

    具体的には、過去1年間の通院頻度や服薬によるコントロール状況、大学への出席率や単位取得状況などを数字で提示します。

    安定して過ごせている事実を数字と併せて共有することで、認識のずれを防ぎ入社後の働き方を具体的にイメージしやすくなります。

    ②過去の経験から学んだ自分の対処法を伝える

    伝え方の例

    睡眠時間が6時間を切ると調子が崩れやすいため、夜23時以降はスマホを見ず就寝するルールを徹底しています。

    過去に体調を崩した経験があること自体は、決してマイナスにはなりません。

    重要なのはその経験から何を学び、現在どのようなセルフケアを実践しているかという姿勢です。

    まずは主治医と相談して決めたルールや、これまでの生活のなかで調子を崩しやすい場面を振り返ってみましょう。

    どのような状況で不調のサインが現れ、どう対処すれば立て直せるのかを共有できれば、
    自己管理能力の高さを効果的にアピールできます。

    ③企業側に求める具体的な配慮をシンプルに提示する

    伝え方の例

    過剰な業務は自分でも体調不良の予兆を察知して防ぎますが、月1回の通院日のみ定時退社の配慮をお願いします。

    希望する配慮を伝える際は、サポートしてほしい内容を具体的かつシンプルに伝えることが大切です。

    たとえば通院のための定時退社や体調不良時の業務量の調整など、具体的な場面を想定して伝えることで互いに働き方をすり合わせやすくなります。

    自分でおこなっているセルフケアと併せて、どの部分にサポートが必要かを整理しておくことで入社後も安心して働ける環境を整えやすくなります。

    会社に双極性障害であることを伝えると(オープン就労を選択すると)選考で不利になりませんか?

    国家資格キャリアコンサルタント

    高橋 拓也

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    症状が出る場面と自分の工夫を自己管理力へつなげよう

    配慮を伝える際は単なる要望ではなく、症状が出る状況と自力での対処法をセットで共有することが重要です。

    たとえば「急な口頭指示で混乱しやすいため、指示を文面でいただけると落ち着いて進められます」と伝えるような形です。

    こうすることで企業側も対応しやすく自己管理ができる人だと安心感を持てます。

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    躁鬱と付き合いながら長く働くためのセルフケア

    入社後に体調を崩さず長く働き続けるためには、企業の合理的配慮に一方的に頼るだけでなく、日頃からのセルフケアと自分の変化に対する意識が欠かせません。

    無理なく社会人生活を続けていくために、日常で実践したい4つのセルフケアを押さえておきましょう。

    ①調子が良いときに頑張りすぎず力を抑える

    気分が高揚している時期は、多くの業務をこなせる気がして過度なタスクを自主的に引き受けてしまいがちです。

    しかし、躁期の無理はその後に訪れる鬱状態の引き金となる可能性があります。

    調子が良いと感じるときほど意識して7割程度の力へ抑え、意図的に定期的な休憩を挟むコントロールを身につけましょう。

    周囲から評価されたい焦りを抑える姿勢が、結果として長期的な定着へつながっていきます。

    障害者雇用に知見のある板谷さんからアドバイス

    板谷 侑香里

    プロフィール

    挨拶やメモ、報連相など基本の積み重ねが好印象を生みます。

    同期と比べず、生活リズムを整えて毎日安定し印象良くいることを意識しましょう。

    最初の3ヶ月で築いた信頼は、その後の働きやすさにつながります。

    ②鬱期に入るときの初期サインを把握しておく

    こころの情報サイト「うつ病のサイン・症状」などによると、うつ状態(鬱期)に入る手前では気分の落ち込みや睡眠リズムの乱れ、意欲低下などの初期サインが現れることがあります。

    こうした変化を見逃さないためには、日々の睡眠時間や疲労感、気分の波を記録しておく方法が効果的です。

    小さな変化に気づいた段階で睡眠時間を増やしたり予定を調整したりできれば、悪化を防ぎ安定した体調を長く維持しやすくなります。

    ③体調不良の引き金となる睡眠不足を防ぐ

    睡眠不足が続くと気持ちが不安定になりやすかったり、集中力が途切れて疲れが残りやすくなったりします。

    睡眠不足を防ぐためには、日中に適度な休憩をとって気持ちの高ぶりを落ち着かせ、就寝前のスマートフォン操作を控えることが効果的です。

    十分な睡眠を確保して心身を休ませることができれば、日々の気分の波が落ち着き集中力や体力を安定して保てるようになります。

    ④体調には波があって当然だと心得ておく

    社会人として働くなかで、常に万全なコンディションを維持し続けるのは簡単なことではありません。

    体調や気分に波があることを自分自身で受け入れる姿勢を持つことも大切です。

    調子が上がらない日は無理をして成果を求めすぎず、その日に必要な業務を一つずつ確実にこなす考え方が大切です。

    自分の状態を客観的に受け止めて対処することで、余計な焦りや不安を和らげ長く働き続ける余裕となります。

    躁鬱の仕事選びは「感情の波」と「行動パターン」の把握が働きやすさにつながる

    躁鬱の特性を持ちながらの就活では、日頃の体調の変化や生活リズムから自分の感情の波や行動パターンを把握し、体調を保てる職場を見極めることが大切です。

    過去に調子を崩したときの生活リズムや行動の傾向を振り返っておくことで、業務量の調整や通院への理解など、自分にとって無理のない環境を面接や求人票ですり合わせやすくなります。

    就活では周囲の内定ペースと比較して焦る必要はありません。

    早期の内定獲得よりも、自分のペースで体調管理の工夫や必要な配慮を整理して進めることが、長く安心して働ける職場に出会う近道になります。

    アドバイザーからあなたにエール長い目で周囲と試行錯誤する姿勢がキャリアの土台になる

    キャリアコンサルタント/公認心理師

    吉野 郁子

    プロフィールを見る

    躁鬱は、長く、うまく付き合っていくタイプの病気と言われます。

    就活を乗り切るための短期的視点だけでなく、困ったときに助けてと言える「援助希求力」が大切です。

    周囲に助けを求めながらコミュニケーションを重ねていくことが、中長期的なキャリアの基盤作りにつながります。

    信頼と試行錯誤で自分に合う働き方や自己理解をしよう

    躁鬱の特性を踏まえた就活では周囲と調整や交渉を重ねながら自分に合う働き方を工夫するプロセスが、働く基盤や信頼関係をつくります。

    そのなかで自己理解が深まり、自分の特性との付き合い方も見えてきます。

    周りと比べて焦る日があっても「自分は自分」と受け止め、自分なりの方法で幸せを目指していくことが大切です。

    執筆・編集 PORTキャリア編集部

    明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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    記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

    高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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