この記事のまとめ
- ガクチカでゼミをテーマにする場合、研究内容と仕事との関連性によってアピールするべき内容が異なる
- ゼミをテーマにしたガクチカは8ステップで作成しよう
- ゼミをテーマにしたガクチカの例文8選を紹介
「学生時代にもっとも力を入れて取り組んだことは何ですか?」という質問に対し、ゼミを思い浮かべる学生もいますよね。
ゼミをガクチカの題材とした場合、「有効なアピールになるのかな」「研究内容をどのように説明すれば良いのだろう」とつまずく人もいるでしょう。ガクチカとしてアピールするべきことがゼミなのかどうか判断しきれていない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、キャリアアドバイザーの瀧本さん、鈴木さん、渡部さんのアドバイスを交えつつ、ゼミをテーマにしたガクチカの作り方を徹底解説します。ガクチカの題材選びに迷っている人や、ゼミ経験をアピールしたい人はぜひ参考にしてください。
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ゼミはガクチカのテーマにおすすめ! 仕事での有用性が伝わるアピールをしよう
「ゼミはガクチカのテーマになるのかな」「企業へのアピールになるのかな」と、ゼミをガクチカの題材にすることに不安や疑問を持っている人もいますよね。結論から言えば、ゼミはガクチカのテーマにおすすめできる題材です。
ただ、「ゼミに所属していた」という事実だけでなく、入社後の活躍がイメージできるような具体的なアピールをする必要があります。
記事ではまず、ガクチカのテーマにゼミがおすすめな人の特徴を取り上げます。そして、ゼミをテーマにしたガクチカの作り方を徹底解説。研究内容と仕事への関連性に応じたアピールの方法や、ガクチカの中で押し出せる強みを説明していきます。
最後に、ゼミがテーマのガクチカ例文8選を紹介するので、研究過程の説明の仕方や仕事への再現性の示し方を参考にしてくださいね。 ゼミで培ったスキルや強みが仕事にも活かせることをアピールして、選考突破を目指しましょう。
- ゼミはガクチカの題材になりますか?
ゼミは再現性をイメージさせやすい有効な題材
もちろん題材になります。学ぶために大学に行き、学ぶべきことにしっかり取り組んだのであれば、堂々とゼミで経験したこと、成長できたことを表現しましょう。
ゼミを題材にする人は、アルバイトやサークルなどを題材にする人よりも真面目で堅実な印象を持たれやすいです。
一方で、経験の幅が狭く、あまり企業には受けないイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、ゼミでの活動には企業での仕事に通じる部分も多々あります。一般論で終わらせず、ゼミの中でどう考え、どう行動したのかをしっかり書き込みましょう。
ガクチカが思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
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ガクチカのテーマは何にする? ゼミのアピールがおすすめな人の特徴
ガクチカのテーマは何にする? ゼミのアピールがおすすめな人の特徴
- ゼミで学んだことを仕事で活かしたい
- 自分の興味や関心を伝えたい
- ほかの学生と内容を差別化したい
- 学業に注力していたことをアピールしたい
まだガクチカのテーマを決めきれていない人もいますよね。ゼミのほかにも、アルバイトやサークル、ボランティア活動などもガクチカのテーマになりえます。
自分がゼミをテーマとするべきかどうか判断しきれない人は、ここで解説する内容を一つの判断材料にしてください。ここでは、ゼミのアピールがおすすめな人の特徴を4つ取り上げます。該当する項目がある人はぜひ、ゼミをテーマとしたガクチカを作成してみましょう。
ガクチカのテーマに迷っている人は、こちらの記事を参考にしてゼミ以外のテーマもチェックしてみてくださいね。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
①ゼミで学んだことを仕事で活かしたい
ゼミで専門的なスキルやノウハウを習得した人も多いですよね。習得した知識や技術を仕事でも活かしたいのであれば、ぜひガクチカもしくは自己PRでアピールしましょう。
専門分野に直接関係する仕事ではなくても、研究過程でおこなった工夫や培った能力を活かしたいのであれば、ガクチカのアピールとして有効ですよ。
これからガクチカを作成する人は、まずはこちらの記事で基本的なガクチカの書き方を習得しましょう。
人事を惹きつけるガクチカの書き方5ステップ|例文12選付き
自己PRをまだ作成していないという人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。自己PRの書き方を一から詳しく解説しています。
自己PRは4つのステップで簡単に書ける! テンプレートと例文付き
自己PRでゼミをアピールしたいと考えている人は以下の記事を参考にしてみてください。人事の印象に残る秘訣を解説しています。
自己PRでゼミはアピール可能? 人事の印象に残る秘訣を解説
ゼミでの研究課題はガクチカでアピールしたい人もいるはずです。以下の記事では研究課題をより魅力的に見える書き方や例文をまとめているので参考にしてみてください。
履歴書の研究課題の正しい書き方|魅力的に見える例文も紹介
ゼミで学んだことをガクチカでアピールしたくても書き方がわからない人もいると思います。以下の記事ではゼミで取り組んだ内容の書き方のコツをまとめているので参考にしてみてください。
例文12選|「ゼミで取り組んだ内容」がさくっと書ける作成のコツ
②自分の興味や関心を伝えたい
ガクチカでゼミをテーマにするメリットの一つに、自分の興味や関心が伝わりやすいことが挙げられます。学部や学科によって選べるゼミは異なりますが、同じ学部の中でも研究内容はさまざまあります。
数ある選択肢の中から、今のゼミを選んだはずです。よって、ゼミ選びには自分の興味や関心がより具体的に表れるのです。
企業は学生一人ひとりがどんな人柄なのか非常に注目しています。そのため、学生も人柄が伝わるアピールをしましょう。
知的な興味をきっかけに何か成果を成し遂げたことがある人や、入社後も仕事に対する関心を高く持ち続けたいと考えているのであれば、ゼミをテーマにして、自分の興味や関心を伝えるのがおすすめです。
③ほかの学生と内容を差別化したい
たとえばアルバイトをテーマにした場合、スーパーや飲食店でのアルバイトは接客業として一括りにできてしまいます。接客のフローや起こりがちなトラブルはどの店舗でも業種でも共通しているので、アルバイトの接客に関するエピソードは差別化しにくいといえます。
その点ゼミは、同じ学科であってもゼミによって特化している研究内容や研究の方法が異なるケースが多いです。そのため、内容も差別化しやすくなります。
自分が選んだテーマが働くうえでどんなことに役立つのかを考えたガクチカを作りましょう。また、良いアイデアだと思ってもすでに論文として発表されている場合もあります。Google Scholarなどを使って検索し、確認しておきましょう。
アルバイト経験もエピソードやアピールの仕方次第では、差別化ができ採用担当者の印象にも残りやすいガクチカや自己PRになります。アルバイトを題材にしたい人は、こちらの記事を参考にしましょう。
ガクチカ
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ
自己PR
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説
④学業に注力していたことをアピールしたい
学生の本分は学業だからこそ、もっとも優先的にやるべきことが学業と捉える人も多くいます。ゼミは学業の一環です。ゼミに力を入れていたのであれば、学業に真剣に励んでいたことが伝わります。
学業に励むことは、学生として当たり前だと思う人もいますよね。しかし、サークルやアルバイトとの両立ができなかったり、自由な環境で自分を律することができず、学業が疎かになってしまう人も珍しくありません。
ゼミをテーマにガクチカを作成すると、学生の本分である学業に注力していたことのアピールになります。そうすると、仕事でも好き嫌いや気分に左右されず、やるべきことをしっかりやる人として印象に残りやすくなりますよ。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見るゼミは仕事への適性や働く様子をイメージさせやすい題材
サークルやアルバイトと違い、ゼミは研究テーマがはっきりしていて、指導教授とのコミュニケーションも必要になります。また、テーマによっては共同で進めるチームワークの要素もあるので、ガクチカでゼミの活動をきちんと表現できれば、企業での動きもイメージしやすいのです。
さらに、ゼミの場合は目的が違います。サークルのように趣味や余暇が動機になったり、アルバイトのようにお金を稼ぐのが動機になったりするわけでもありません。
「何をしたか」よりも「自分がどういう人か」を伝えやすい点もメリット
純粋に学ぶことが目的になっている分、得られた知識や課題の克服といったスキル要素につなげやすく、話が逸れないのもメリットです。
たとえば、ほかのユニークな題材などでは、自分自身のことを知ってもらうためのガクチカなのに、いつの間にか本題を忘れて単なる経験談になってしまうことが多いものです。
企業は最終的には「何をしたか」を聴きたいわけではなく、その結果あなたが「どういう人か」を知りたいので、ゼミを切り口にすることによってその結論が本題からズレにくいということはあると思います。
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「学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)が志望動機や自己PRと被る…」と悩む人は多いです。ガクチカのネタがなくて困っている人こそ、ツールを活用して悩みを解消しましょう。
「ガクチカ作成ツール」なら、複雑なステップは一切なし、たった数分でガクチカを作成できます。
ツールで採用担当者に刺さるガクチカを作成して、効率的に志望企業の選考を突破しましょう。
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ゼミをテーマにガクチカを考える際の3つの鉄則
ゼミをテーマにガクチカを考える際の3つの鉄則
- アピールしたいことを明確にする
- 成果を出すまでの過程の説明を充実させる
- 専門用語の使い方に注意する
ここからはさっそく、ゼミをテーマにガクチカを作成する方法を解説していきます。まずは、これからガクチカの内容を考えるうえで守るべき3つの鉄則を説明します。
ガクチカでアピールしたいエピソードを決めるときや構成に沿って作成するときは、必ずこの3つを念頭に置いて作成を進めてくださいね。
こちらの記事ではガクチカを200字でまとめるときの書き方や構成について解説しています。200字の作成で悩んでいる人は参考にしてみてください。
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例文20選|200字のガクチカは具体性と構成力が作成のポイント
200字以内でガクチカを書こうとすると、字数以内に収められなかったり、内容が薄くなってしまったりしやすいですよね。記事では200字で自分の魅力を企業にしっかりと伝えるコツをキャリアアドバイザーとともに解説します。20の例文もぜひ参考にしてください。
記事を読む
①アピールしたいことを明確にする
ガクチカは、単に学生時代に注力したことのエピソードを説明すれば良いだけではありません。そのエピソードの説明を通じて、企業が自分を採用することのメリットが感じられる内容にする必要があります。
自分の有用性を理解してもらうために、企業にアピールするべきことは何か明確にしたうえで作成するようにしてくださいね。
さらに、アピールポイントを決めるときは、下記の2つをクリアするものにしましょう。
アピールポイントの条件
- 求める人物像に合致する特性
- ゼミでの研究過程で発揮・獲得できた強み
①求める人物像に合致する特性
ガクチカでアピールしたいことを決めるに当たって、求める人物像に合致するかどうかは必須条件としてください。求める人物像は、企業が学生に対して一緒に働きたい人の特性やスキルを明文化したものです。つまり、採用基準となります。
どんなに魅力的な特性であっても、求める人物像に合致しなければ、縁がなかったとお見送りされかねません。まずは企業の求める人物像を確認し、それに合致する特性をアピールしましょう。
②ゼミでの研究過程で発揮・獲得できた強み
アピールしたいことは、研究過程で発揮・獲得できた強みにして、ゼミでの経験が自分にとって今後の糧となることを示しましょう。研究過程を振り返って、企業にアピールしたい自分の良さや能力を見出します。
強みをピンポイントで見つけようとするのではなく、ゼミ活動の中で挫折を乗り越えた経験や成果を出せた経験を中心に振り返ると強みが見つけやすいですよ。
自分の強みが見つけられていない人や、どのようにアピールしていけばいいかわからない人はこちらの記事を参考にしてください。
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法
②成果を出すまでの過程の説明を充実させる
もちろん研究の成果や実績も考慮されますが、それ以上に企業が注目するのは成果を出すまでの過程です。過程にはその人なりの工夫が表れ、人柄がわかるためです。
ゼミに所属していたことや成果を出したなどのわかりやすいアピールも大事ですが、過程の説明も充実させましょう。具体的な方法は後述するので、参考にしてくださいね。
過程で発揮された強みや個性が企業の注目ポイント
企業は、ゼミで成果を上げた人に対して仕事でも成果を出せる人物なのかを知りたいと思っています。ゼミで成果を出したり、ゼミに注力したからといって仕事でも活躍できるとは限りません。
そこで、研究への取り組み方や考え方を聞いて、仕事でも活かせる強みや個性を持っている人なのかどうかを判断していますよ。
研究過程においては、たくさんの失敗から得られた反省点などをどう克服したかに企業は注目しています。結果も重要ですが、過程から得られた経験を企業は知りたがっているのです。
③専門用語の使い方に注意する
ゼミの研究内容について説明する際は、わかりやすさを重視してください。知識量や専門性の高さをアピールするよりも面接官に理解してもらうことが重要です。基本的に面接官は異なる学部や学科の出身であると仮定して、かみくだいて説明しましょう。
面接官を混乱させてしまいがちなのが専門用語です。専門用語を使うときは、文脈から意味がわかるかどうか、相手を置いていくような内容になっていないかに注意してください。
文系なら理系、理系なら文系というように、研究分野が異なる友人に説明するつもりで伝えましょう。
本当に専門知識がある人は誰にでも理解できる平易な言葉を使うものです。カタカナ語や略語、業界用語を使う人は、むしろ知性や想像力の欠けた人に見えます。略語に慣れている人は普段からどう言えば端的に本質を伝えられるか考えておきましょう。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る企業がチェックしているのはチームで物事を進めたことがあるか
ガクチカでゼミをテーマにした場合、採用担当者はチームでどのように協力して研究を進めたかという協調性を重視しています。
企業は組織で運営しているため、ほかの人と協力体制を敷いて仕事に取り組みます。協調性がない学生の場合、能力が高くても組織になじめず孤立してしまうかもしれません。
協調性は仕事で必要不可欠なスキル
そうなると、いくら個人の能力が高いとしても、組織全体としてはパフォーマンスが落ちてしまいます。このことから、協調性は企業が重要視しているポイントになります。
またそのほかとして、コミュニケーション能力やリーダーシップ能力、課題解決能力などさまざまな能力を、ゼミのグループ研究のエピソードから評価をすることができます。
自分のゼミを振り返り、どのポイントをアピールすれば良いのかを考えてガクチカのテーマにしましょう。
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仕事との関連性で決めよう! ガクチカでゼミをアピールする2つの方向性
仕事との関連性で決めよう! ガクチカでゼミをアピールする2つの方向性
- 研究内容を直接的に仕事に活かしたい場合
- 研究への取り組み方を仕事に活かしたい場合
ゼミでの研究内容と仕事の関連性によって、効果的なアピールの方法は少し変わってきます。研究で得た専門的な知識や技術の活かし方に応じたアピールの仕方を実践しましょう。
ここでは、研究内容を直接的に活かしたい場合と、研究への取り組み方を仕事に活かしたい場合の異なるケースでどのようにアピールするべきか解説します。
研究内容を直接的に仕事に活かしたい場合
ゼミで得た専門的な知識や技術を直接的に業務に活かしたい人もいますよね。まずは、志望職種の業務内容と本当に関連性があるのか確かめるようにしてください。
採用ページで応募職種の仕事内容を詳しく紹介している企業が多いので、それを参考に関連性をチェックしましょう。
ゼミの分野と業務で必要とされるスキルやノウハウが同じ分野であれば、採用担当者も業務への適性を確認するために、研究内容を詳しく知りたいと考えます。そのため、ゼミの経験を直接的に仕事に活かしたい場合は、研究のテーマや特に注力している研究を詳しく伝えましょう。
研究内容が直接的に仕事に活きる場合は、自分の研究が発展することで世の中にどんなプラスの影響を与えられるのかを伝える必要があります。
そして、自分がおこなっている研究内容も詳しく伝えましょう。こうすることで、技術系ではない採用担当にも研究内容の理解が進みます。
研究への取り組み方を仕事に活かしたい場合
文学部の人がIT企業の営業を希望したり、教育学部の人が小売店の販売職を受けるなど、ゼミで学んだ知識や技術が直接的には仕事に活かせないこともあると思います。その場合は、何の研究に取り組んだかよりも、どのように課題に取り組んだかを詳しく説明するべきです。
研究した内容を詳しく説明しても、企業からすると採用するメリットがあまり感じられません。しかし、研究の過程で壁にぶつかったときの乗り越え方や工夫の仕方は業務にも活かせる場合があります。
過程を詳しく説明して、仕事に向き合う姿勢を間接的にアピールし、自分を採用するメリットを伝えましょう。
未経験者でもIT業界への就職は十分可能です。こちらの記事では、IT業界の基本情報を一から詳しく解説しているので、未経験の人もぜひ参考にしてくださいね。
未経験からIT業界に就職する秘訣とは? 必要なスキルまで徹底解説
営業や販売の職種を希望する場合にアピールするべき内容は、こちらの記事を参考にしたうえで考えるのがおすすめです。
営業
BtoB営業ってどんな仕事? 魅力から大変な部分までまるごと解説
販売
販売職を徹底調査! 仕事内容から就活を成功させるコツまで紹介
教育学部から民間企業に就職するには、大学で学んだことと仕事への活かし方をうまくつなげることが重要です。こちらの記事で詳しく解説しています。
教育学部におすすめの就職先17選|民間の就活も成功させる3箇条
- 研究内容と仕事への関連性が低い場合でも、ガクチカでゼミ経験をアピールして良いのでしょうか。
共通の要素を見出せればアピールとして有効
企業の業種と専門分野が重なっていればそれに越したことはないのでしょうが、分野の違う研究であっても、突き詰めれば根本的に重要な要素は似ていることが多いものです。
表面的なことを書いているうちは接点が見えないかもしれません。
しかし、協力して研究を進めるために重要なこと(環境を整える、対人関係の調整など)や、自己管理(時間、体調、メンタル)、成果の質を上げるための改善、課題の着眼点や計画立案などは、すべての仕事に通じる共通項になります。
関連性が低いと感じたら、それらの共通の要素を意識して作ってみてください。自然なアピールができるはずです。
ガクチカ作成ツールを活用すれば、受かるガクチカが作れます
ガクチカ作成が進まず、焦っていませんか?ガクチカは、自己PRや志望動機と並ぶ重要なアピールポイントですが、作成に苦戦する人もいます。
そこで「ガクチカ作成ツール」の出番です。たった4つの質問から経験や強みを引き出し、採用担当者に刺さるガクチカを完成させます。
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何を押し出す? ゼミのガクチカでアピールできる強みの例
何を押し出す? ゼミのガクチカでアピールできる強みの例
- 知的好奇心
- 計画性
- グループ研究の場合:チームでやり遂げた経験
- 個人研究の場合:1人でやり遂げた経験
ゼミをテーマにしたガクチカを作成するうえでの鉄則として、アピールしたいことを明確にするべきだと述べました。
自己PRのように、「私の強みは〇〇です」と直接的に強みを押し出す必要はありませんが、自分のどんな強みが発揮されているのかを明確にしたうえで、ゼミのエピソードを説明していきましょう。強みを意識できていなければ、ただエピソードを語るだけになってしまい、アピールになっていないことがあります。
ここでは、ゼミのガクチカでアピールできる主な強みを解説していきます。どの強みが自分のゼミのエピソードで発揮されているのかを明確に意識すると、一貫性のあるアピールになりますよ。
知的好奇心
ゼミに注力したということは、その分野の学問について興味があり、「解明したい」「知識を増やしたい」という意欲を持ったのではないでしょうか。
知的好奇心の高さは仕事でも活かせる能力です。「もっと詳しく知りたい」「誰もが知らなかったことを発見したい」といった動機が、仕事に活かせる知識を増やしたり新しい提案を生み出す原動力になります。
特に取り扱っている商材が多い企業や、豊富な知識を必要とする研究職など、知的好奇心が活かせそうな仕事であれば強みとして押し出すと良いでしょう。
研究職を希望している人は、こちらの記事で研究職の仕事内容や、選考突破の秘訣を習得しましょう。
研究職ってどんな仕事? 狭き門を勝ち抜くための志望動機例も紹介!
知的好奇心は、何かの問題が起こったときに、積極的に原因を特定し思考を巡らせたうえで解決策を打ち出す問題解決能力につながります。
今までの業務の進め方をさらに効率よくする方法を提案するなど、企業に大きく貢献できる強みです。
計画性
ゼミでは一定の期間内に課題を提出するよう求められることも多いですよね。指定された期日に課題を提出するには、計画的にコツコツと進めていく必要があります。
あらかじめ自分で計画を立てて、その通りに研究を進められていた人は計画性が強みの一つです。もしイレギュラーなことが起こって遅れてしまった場合も、適切に対処し期日に間に合わせられたのであれば、それも計画性があるといえます。
仕事を任されるときも、期日が指定されるケースが多いです。そのため、期日までにしっかりやり切る計画性は、ガクチカで押し出す強みとして有効ですよ。
計画性は自己PRとしてアピールすることも可能です。こちらの記事を参考にしてください。
例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!
仕事の進め方の基本はP(計画)D(実行)C(検証)A(改善)と言われます。計画性は一見地味なスキルのようですが、後天的に身に付けるには時間もかかるので、ガクチカで計画性が感じられるのは企業視点では大きなプラス要素になります。
グループ研究の場合:チームでやり遂げた経験
研究はグループでおこなうケースと、個人でおこなうケースがあります。グループ研究の場合、チームで研究をやり遂げた経験そのものがアピールになります。
企業に所属するとチームワークを活かして成果を出すシチュエーションが多く発生します。事務職のように一見個人作業が多く見える仕事でも、作業に間違いがないかチェックし合ったり、業務を多く抱えている社員をフォローするなど、チームワークが活かせる機会は多数あります。
グループでの研究にしっかりと貢献できていたのであれば、仕事でもチームワークを重視して働けると期待できますよ。
協調性
グループで研究を進めていくと、非協力的な人がいたり、意見の対立が発生するなど、自分の思い通りにいかないことがたくさんあります。そのようなときに、自分一人で無理やり作業を推し進めたり、周りにつられて自分も非協力的になるケースがあります。
そうはならずに、積極的に意見を交換し合って調整したり、ほかのメンバーをフォローするなど全員を巻き込みながら協力して進められたのであれば、協調性が発揮されたといえますよ。
企業は組織なので、協調性が不可欠です。協調性がある人だということがアピールできれば、組織になじみやすい人材として期待されるケースがあります。
協調性に自信がある人は、自己PRで強みとしてアピールすると、確実に採用担当者に伝えられますよ。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
協調性のある人は、ほかの人とのコミュニケーションや協力を通じて、より良い結果を生み出すことができます。また、協調性のある人は問題解決においても柔軟性を持ち、チーム全体の目標に向けて主体的に取り組むことができます。
リーダーシップ
グループの中でリーダーを担っていたり、正式なリーダーではなくても意見をとりまとめたり、メンバーの動きを指示することが多かったのであれば、リーダーシップもガクチカの中でアピールできる強みです。
ゼミにおいてリーダーは、期間内に研究をやりとげるために進捗を管理する役割も担います。遅れているメンバーに声をかけたり、フォローするなどして期日内に間に合わせられたのであれば、リーダーシップを発揮できたといえますよ。
ガクチカで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「学生時代、何も頑張ったことがない…」と悩む人でも、簡単にガクチカを作れます。
「ガクチカ作成ツール」は、簡単な質問からあなたの強みや経験を引き出し、魅力的なエピソードへとブラッシュアップします。
ツールを活用して、自分の強みや経験を再発見し、自信を持って選考に挑みましょう。
・強みや経験別に作れる
・1回で3パターン作れる
個人研究の場合:1人でやり遂げた経験
個人研究で一人でやり遂げた経験は、特に個人プレーが多い仕事では有効なアピールになります。グループ研究では、苦手なことや不足していることは補い合うことができますが、個人研究はすべて自分でやりきらなければなりません。
わからないことや苦手なときにどう取り組んだのか、なぜ乗り越えられたのかなどを明らかにしながら伝えると、仕事で大変なことがあっても乗り切れるという再現性をアピールできます。
- 個人研究よりもグループ研究の方が評価されますか。
個人研究とグループ研究の間に優劣はない
個人研究がグループ研究よりも評価が悪くなるということはありません。
ガクチカで重視されるポイントとして、あなた自身が自分で決めた課題に取り組めたか、課題にぶつかったときにどのように克服したか、結果について他者の意見も聞くことができているかというような過程について、企業は評価しています。
アピールの方向性は異なってきますが、個人研究だったからといって不利になるわけでは決してありません。
ゼミのガクチカは8ステップで作成しよう
ゼミのガクチカは8ステップで作成しよう
- ガクチカの結論
- 所属ゼミ
- ゼミ選びの理由
- 課題
- 研究過程
- 結果
- 学び
- 仕事への再現性
エピソードや押し出す強みが決まったら、ガクチカとして伝える内容を文章に起こしていきます。ガクチカはエントリーシート(ES)に記載したり、面接で伝えることも多く、一度文章に仕上げたうえで、口頭でも伝えられるよう話す順番を決めておくのがおすすめです。
話す項目は8つあります。ここで解説するステップを踏んで、ゼミをテーマにしたガクチカを完成させましょう。
①ガクチカの結論
就活では、ガクチカに限らずどんな質問に対する回答も結論から話すのが基本です。最初に結論を伝えることで、これから何の話をするのか聞き手が予測することができ、企業側の理解度が高まるのです。
「学生時代に頑張ったことはなんですか?」という質問に対する回答の結論を最初に述べましょう。
ガクチカの結論を述べる例
私が力を入れたことは、ゼミ活動での地方創生に関する研究です。
②所属ゼミ
次に所属ゼミについて軽く説明します。この後、研究の説明を理解してもらううえで必要となる情報を軽く説明します。
所属ゼミを説明する例
私のゼミでは経済学から地域創生を研究しています。
③ゼミ選びの理由
所属ゼミについて述べたら、数あるゼミの中からそのゼミを選んだ理由を説明します。自分の興味や関心を伝えられる機会なので、自分の言葉で素直に理由を述べるようにしましょう。
ゼミ選びの理由を説明する例
私は過疎化が進むような地域の出身で、地方創生の必要性を早い段階から実感していました。大学1、2年生で経済学の授業を履修し、もっともダイレクトに効果を出せる地方創成の手段があると思い、このゼミを選択しました。
- 希望のゼミに入れなくて、仕方なく人員が空いているゼミに入った場合、正直に理由を伝えた方が良いですか。
そのゼミに入ることによって得られたメリットを伝えよう
正直に理由を伝える必要はありません。「仕方なく」という理由は、そのゼミに参加した学生を見下すような考え方と捉えられるかもしれないので、正直に理由を伝えることは逆効果になる可能性があります。
それよりも、そのゼミに入ることによって得られたメリットや興味を探すことのほうが大切です。
自分が入ったゼミで学ぶことや、そのゼミでの研究や活動に参加することで得られた経験やスキルを強調することができれば、そのゼミに対する熱意や意欲をアピールすることにつながります。
ガクチカで悩んだらガクチカ作成ツールがおすすめ!
「ガクチカを書け」と言われても、特に印象的なエピソードがない…そんな悩みを抱える人は多いです。
「ガクチカ作成ツール」なら、特別な経験がなくても、たった4つの質問であなたの学生時代の活動を魅力的なガクチカへブラッシュアップします。
ツールを活用し、あなたの強みを志望企業へ最大限にアピールしましょう。
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④課題
ここからは、ゼミ活動の中でアピールしたいエピソードの説明をします。当時抱えていた課題や問題を説明しましょう。
課題を説明する例
地域行政に関する研究は10人のグループでおこなうことになりました。役割を分担して始めたのですが、それぞれが持ち寄る成果にバラつきがありました。
⑤研究過程
ここからは、研究を進めていく過程でどのような工夫をしたり、能力を発揮できたかを盛り込んでいきます。エピソードの展開の仕方は主に2つあります。どちらに該当するかを認識したうえで、研究過程を説明しましょう。
例①すでに持っている強みを発揮
「グループで対立した意見が出たが自分が主体となって解決に導いた」「調査量が多かったものの忍耐力でやりきり成果を出した」のように、すでに持っている強みが研究過程で発揮されるケースもあります。自分の強みがもたらしたメリットが確実に伝わる説明をしましょう。
たとえば、柔軟性という強みをすでに持っていてゼミで発揮できたということは、状況が変わっても柔軟性を活かして仕事ができる可能性が高いことのアピールになります。
ゼミをテーマにしたガクチカでアピールできる強みは、記事内の何を押し出す? ゼミのガクチカでアピールできる強みの例で紹介しているので、そちらを参考にしてくださいね。
例②新たな強みを獲得
「研究を進めるうちに計画性の大切さを知り、スケジュールを細かく立てるようになった」「演習の発表を続けていくうちに論理的に説明できるようになった」のように、研究過程で新たな強みを獲得できるケースもあります。
その強みを身に付けられた理由やきっかけがわかる説明になっていると、強みを持っていることの納得感が増しますよ。
ゼミをテーマにしたガクチカでエピソードを説明するときは、具体的な出来事とそれにともなうストーリーを挙げて説明することが重要です。特にその中でも課題に対してどのようにアプローチしたかというポイントは必ず押さえましょう。
⑥結果
実績や成果がある場合は、結果を述べましょう。数字や具体的な事象を述べて、その状況を目にしていない人でもイメージしやすくすると、納得感が高まります。
結果を具体的に表す例
- 学科の広報誌に自分の研究が取り上げられた
- 最終提出日よりも1週間前に完了させられた
- 手本となる研究として後輩の前で発表する機会を与えられた
⑦学び
目標を目指して取り組んだり、困難を乗り越えた経験からどのような学びを得たのか伝えましょう。学びを言葉にできるということは、成功や失敗の原因を分析できているということです。
社会人生活に置き換えた場合、一つひとつの仕事を終えたときに、改善点を見つけて次の仕事に活かせたり、成功の原因を繰り返し実践することで着実に良い成果を出すことが期待できます。
学びを伝える例
ゼミでの経験を通して、一つのゴールに向かって計画を進めるうえで、イレギュラーなことが起こったときでも冷静に対処し、計画を修正して軌道に戻す修正力の大切さを学びました。
⑧仕事への再現性
ガクチカの締めは、ゼミの経験から得た学びを入社後にどのように活かすのかを伝えます。高い成果を出していたり、懸命に研究に取り組んでいても仕事への再現性がなければ、企業が自分を採用するメリットを感じられません。
ゼミでの経験から得られた学びを、入社後どのような機会でどのように活かしたいかまで伝えられると、採用担当者も仕事への再現性がイメージできます。
仕事への再現性を伝える例
貴社に入社後も、チームワークを活かした仕事をする場面では、周囲のモチベーションに気を配り目標に向けて貢献していきたいです。
ゼミがテーマのガクチカ例文8選
ガクチカの作り方が理解できても、文章にしようと思うと書くべきことがイメージできないこともあるでしょう。ここでは、ゼミがテーマのガクチカ例文8選を紹介します。ぜひ研究内容の伝え方や仕事への再現性のアピールの仕方を参考にしてみてくださいね。
例文①理学系ゼミ
例文①理学系ゼミ
私が学生時代に力を入れたのはゼミ活動で、身体に害を与えない化学物質に関する研究に取り組みました。
私がこのようなゼミを選んだ理由は、私自身の体質にあります。私は洗濯用洗剤に合う・合わないがあり、合わない洗剤は肌に悪影響を与えることがあります。
私だけでなく、このような悩みを持っている人がほかにもいるのではないかと思い、「将来、洗濯用洗剤による肌の悩みをなくしたい」と思い、このゼミに入ることにしました。
大学1年生では化学物質全体に関する基礎知識を身に付けました。そして、大学2年生から本格的に洗濯用洗剤と化学物質の関係性に関する研究を始めました。
失敗することも多くありましたが、「自分の研究を通して同じ悩みを抱えている人を救いたい」という思いが強かったため、どんなことが起こっても乗り越えられました。この経験から、強い想い・信念があれば、どんな困難も乗り越えられることも学びました。
私は御社の企業理念に共感しています。入社させていただいた際は、企業理念の達成に向けて日々努力して参ります。
例文②工学系ゼミ
例文②工学系ゼミ
私が学生時代に力を入れたのはゼミ活動で、生物学と食品に関する研究に取り組みました。
私は高校生の頃に格闘技に取り組んでおり、減量も経験しました。減量中は少ないカロリーの中でも高いパフォーマンスを発揮するために、栄養価の高い食事を摂ることが非常に重要になります。
格闘技は高校で引退したのですが、食事で格闘家をはじめとする人々をサポートしたいと思い、このような研究をすることにしました。
入学時は生物学や栄養に関する知識が皆無の状態だったため教授の話についていくのに必死でした。そのような状況でも自主勉強を毎日おこない、1年後には自分の意見を持てるようにまでなりました。
研究は失敗の繰り返しです。しかし、負けず嫌いな性格を活かして研究し続けた結果、一つの商品をリリースできるまでになりました。その商品は現在も〇〇社から販売されています。
御社に入社後は研究職を志望しています。ゼミでの経験を活かして、決めた目標に向かって絶対に諦めることなく、世の中の役に立つ商品を作って、御社の売上拡大にも貢献したいと考えています。
例文③農学系ゼミ
例文③農学系ゼミ
私が学生時代に力を入れたことはゼミ活動でのバイオテクノロジーに関する研究です。
私がバイオテクノロジーに興味を持ったきっかけは、小学生の頃に品種改良された植物を見たことです。今まで見たことのない形・色の植物が農場にあり、農場の方に話を聞いたとき、品種改良によってその植物が生まれたという話を聞きました。最初は品種改良だけに興味があったのですが、徐々に興味の枠が広がり、バイオテクノロジーも勉強したいと考えるようになりました。
私がゼミでの研究を通じて達成したかったことは、漠然としていますが「バイオテクノロジーを通じて、人の役に立つこと」です。
私は幼少期から気になったことは解決するまでとことん追求するという強みがあります。この強みを活かして、研究し続けた結果、ある企業と協働で新しい農薬を作成することに成功しました。
御社に入社後は研究職を志望しています。ゼミでの経験と自身の強みを活かして、人々の生活に役立つような成果を出して貢献したいと考えています。
農学部での経験は効果的にアピールできると、就活で有利になることも。こちらの記事を参考にしてください。
農学部におすすめの就職先11選|選択肢を広げる秘訣を徹底解説
例文④医学系ゼミ
例文④医学系ゼミ
私が学生時代、ゼミ活動で外科学の学習に取り組みました。
私は幼少期から怪我をしやすい体質で、骨折や脱臼、靭帯の損傷などを経験してきました。昔はスポーツ選手になることが夢でしたが、怪我の影響で諦めざるを得ない状況になりました。
この経験から「怪我によって夢を諦める人を1人でも減らしたい」と考えるようになり、大学で外科学の学習をすることにしました。
ゼミ活動では、外科学に加えて、トレーナーに関する知識・スキルも学習しました。そして、実際にスポーツチームに帯同して、怪我の予防や怪我をした際の対応などをおこないました。
活動中は、座学で学んだことをすぐに実践することを意識したところ、相乗効果が生まれて、自分自身でも素早く成長していることを実感しました。
御社に入社後もまずは教えてもらうことがたくさんあるかと思います。教えてもらったことはそのままにせず、すぐに実践して自分ごとに落とし込み、素早く成長して、御社に貢献したいと考えています。
理系の学生がガクチカでゼミを題材にする場合は、枝葉末節にこだわって本題を見失わないように注意しましょう。
事細かに説明したくなるのもわかりますが、企業側は細部を知りたいわけではないので、細かな点を省略してでも、最終的な結論として「自分がどういう人物か」につながる話をしましょう。
例文⑤文学系ゼミ
例文⑤文学系ゼミ
私が学生時代に力を入れたことはゼミ活動です。文学系のゼミに所属しており、メディアに関する研究に取り組みました。
私はWebメディアの拡散力・影響力に興味があり、私自身も多くの人に良い影響を与えるメディアを立ち上げたいと考えていました。このような考えがあり、大学では文学部のメディア学を専攻することにしました。
学びを深めるほど多くの人に見てもらうことは難しいことがわかり、挫けそうになるときもありました。そのような状況でも学びと実践を続け、私が一から立ち上げたWebメディアを月1万PVになるまで成長させることに成功しました。
ゼミ活動から、メディアの成長のカギは「継続すること」ということを学びました。
御社に入社後はWeb事業部への配属を志望しています。ゼミの経験を活かして、1人でも多くの人に見てもらえるようなメディアを作りたいと考えています。
こちらの記事ではWeb業界の動向や分類、大手企業について解説しています。Web業界に興味がある人はぜひ参考にしてくださいね。
Web業界の全貌を徹底調査|選考突破の秘訣や自己PR例文も解説
Webメディアの制作に携わるのが、ディレクターやデザイナーといった職種の人々です。これらの仕事内容や魅力、就職する方法について以下の記事で詳しく解説しています。
Webディレクター
Webディレクターになるには? 就職が有利になる方法を徹底解説
Webデザイナー
Webデザイナーになるには? 仕事内容から将来性まで徹底解説
例文⑥経済学系ゼミ
例文⑥経済学系ゼミ
私が学生時代に力を入れたことはゼミ活動です。経済学部のゼミに所属しており、スポーツと経済の関係性を研究しました。
私がこのような研究をしようと思った理由は、私自身マイナースポーツに取り組んでおり、ビジネス的な観点から盛り上げたいと考えたからです。
ゼミで具体的に学んだことは消費者行動や行動経済学などです。消費者が商品を購入するに至るまでどのような行動を取るのか、何がきっかけで商品を購入したいと思うのかなどを学びました。
ゼミで学んだことを実践するために、自らマイナースポーツに関する商品を制作し、Webサイトや大会会場などで販売しました。
商品は多くの人に購入してもらうことができ、後から協会から聞いた話によると、私が活動を開始してから1年間で100人の競技者が増えたとのことです。微力ですが成果を残せたと思っています。
御社に入社後も学びと実践のサイクルを繰り返して成長し、売上拡大に貢献したいと考えています。
例文⑦語学系ゼミ
例文⑦語学系ゼミ
私が学生時代に特に力を入れたことはゼミ活動です。外国語学部に所属しており、英語の学習を深めました。
私がゼミで英語を学びたいと思ったのは、将来は海外を相手に仕事をしたいと考えていたからです。近年、海外の勢いは凄まじく、より大規模なことをやるには世界を舞台にするのが良いと考えています。
とはいえ、英語でコミュニケーションを取れない状態からのスタートで、最初は苦労しました。しかし、幼少期から「一度決めたことは達成するまでやめたくない」という性格だったため、諦めずに学習し続けました。
そして、大学3年生のときに休学してアメリカへの留学も経験しました。
このような経験から、ビジネスレベルの英語力を身に付けることができました。御社に入社後は英語力を活かすことはもちろん、負けず嫌いな自分の性格を活かして、目標達成に向けて日々精進していきたいと考えています。
志望業界や職種によっては、英語力は就活で重要な採用基準となります。英語力を活かせる仕事に就きたい人や英語力を就活でアピールしたい人は、ぜひこちらの記事を参考にしてくださいね。
英語力は就活への影響大! 求められるケースとレベルを徹底解説
例文⑧情報系ゼミ
例文⑧情報系ゼミ
私が学生時代に力を入れたことはゼミ活動で、情報系のゼミに所属していました。
私がこのゼミに入ろうと思ったきっかけは、メディアによる間違った、または偏った情報を少しでも減らしたいと考えているからです。私の友人がメディアの偏った情報によって苦しんだという経験を持っています。その友人は傷つき、私は誰もこんな経験をしてほしくないと思いました。
ゼミ活動で具体的に学んだことは、平等かつ公平な情報の発信の仕方です。自身の主観を持たず、事実だけを伝えることを中心に学びました。
そして、学んだことを活かすべく報道メディアをする会社でインターンをしました。ゼミ活動で学んだことを実践したところ、「主観が入ってなくて良い」「読みやすい」など、うれしいフィードバックをいただくこともできました。
御社に入社後も引き続きメディアに関する仕事に取り組みたいと考えています。平等かつ公平な情報を伝え、多くの人の役に立てるよう努めてまいります。
文系の学生がガクチカでゼミを題材にする場合、専門用語を多用しすぎたり、研究内容の説明が中心にならないように注意しましょう。ガクチカは、自分がどのように頑張ってきたのかをPRすることが重要ですよ。
ガクチカでゼミはあくまで題材! 自分の強みや個性を盛り込んで惹きつけよう
ゼミはガクチカの題材として有効ですが、あくまでも題材に過ぎません。伝えるべきことを伝えられていなかったり、適切な順序で話せていないと、自分を採用するメリットは企業に伝わりません。
ゼミの活動を通して発揮された自分の強みや個性を盛り込んで、自分自身の魅力をしっかりアピールしてくださいね。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る書き終えたら4項目をクリアできるか最終チェックをしよう
ゼミは長期に渡って取り組み成果が出せる、ガクチカには良い素材です。作成した文章を以下の4項目に注意しながら再度チェックすることで、より良いものができるので参考にしてください。
①ゼミの目的が明確になっていますか。何を学ぶために参加したのか、どのような成果を得ることができたのか、具体的に記述しましょう。
②ゼミに参加した背景や動機を説明することで、自分がどのような状況で学びを求めたのかが伝わります。また、自分が持っていた疑問や関心事があれば、そちらも記載しておきましょう。
③ゼミの内容を詳細に説明できていますか。どのような講義やディスカッションがあったのか、自分がどのような発言をし、意見を述べたのか、記憶を辿りながら書いておきましょう。
④ゼミで得た知識やスキル、それが将来どのように役立つのかが記述してありますか。これらが入っていることで自分が何を学んで、それをどのように活かそうとしているのかがわかりやすく伝わります。
熱量込めて考えても読み手が理解できなければ意味がない
ゼミで得た成果を客観的に評価し、自己分析をおこなうことも重要です。自分がどのように成長できたのか、それらを今後のキャリア形成にどのように活かすことができるのかを考え、文章の構成や表現にも注意を払いましょう。
わかりやすく、読みやすい文章を心掛け、自分が参加したゼミの魅力や意義を伝えることが大切です。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
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