この記事のまとめ
- 課外活動は必須ではないもののライバルとの差別化に有効
- 課外活動は5ステップで魅力的にまとめられる
- 課外活動のアピール時には不採用のリスクにつながる注意点がある
就活の選考で「課外活動では何をしていましたか?」と聞かれることがあります。その内容を考える中で「課外活動とは具体的に何を指すんだろう」「履歴書の課外活動欄は埋めるべきなのか」と疑問を持つこともありますよね。
就活において課外活動を効果的にアピールしたいと考えている人は多いものです。課外活動のアピールで伝える要素や見せ方を習得できれば、ライバルと差をつけることができますよ。
この記事では、キャリアアドバイザーの谷所さん、平井さん、瀧本さんのアドバイスを交えつつ解説します。課外活動の答え方で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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課外活動に関する質問はあなたらしさを面接でアピールできるチャンス!
繰り返しにはなりますが、課外活動への質問はテーマ選びを含めたアピールの方法が差別化の鍵です。この記事では、あなたの人柄が伝わるような回答にするための有効な伝え方を中心に解説していきます。
面接での課外活動の質問例としては次のような例が挙げられます。
面接での課外活動の質問例
- 課外活動ではどんな活動をしていましたか?
- 課外活動の中での役割を教えてください
- 課外活動で学んだことは何ですか?
- なぜその課外活動に熱中したのですか?
この記事では、これらの回答に答えられるような魅力的な課外活動のアピール方法に加え、そもそも企業が課外活動の経験を聞く理由やNG回答まで解説しています。この記事に掲載された5ステップで、実際に課外活動についての回答を組み立ててみてくださいね。
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まずは課外活動とは何かを知ろう
課外活動とは
正規の教育課程以外の活動の中でも、学生の人としての成長に役立つような活動を指す
つまり、大学のカリキュラムに含まれていない教育活動全般を指すと考えると良いでしょう。
「課外活動で何をするか」は学生の自主性に任されており、はっきりと定められてはいません。そのため、なぜその活動に取り組んだのかで学生の興味関心や人柄がわかるという見方もあります。
課外活動は、学業では得られない社会とのつながりを得たり、より自分自身を高めるためにおこなう活動です。
部活動やサークル活動、留学、アルバイト、ボランティアなどさまざまな課外活動がありますが、人としての成長に役立つことが前提になります。
課外活動は絶対にやるべき?
課外活動は、必ずしも強制的に全員が取り組まなければならないものではありません。したがって結論としては「絶対にしなければならない活動ではない」と考えて良いでしょう。
しかし、就活では学業以外の活動である課外活動での経験が重要視されることがあります。それは課外活動をすることが社会的に広い視野を持てるように成長できたり、協調性、忍耐力、責任感など情操を育んだりできる機会になるからです。
実際の面接で課外活動について聞かれることもあるので、就活の対策としてはなるべく事前に取り組んでおくと、加点対象になりやすくなる要素ではあります。
- 大学3年生、就活直前です。課外活動の経験がないのですが、今からでもやるべきでしょうか?
今からでも取り組もう
就活直前の3年生であれば、まだ間に合います。
たとえば、1日だけのボランティア活動であっても就活の合間を縫ってできるだけ継続的に複数回参加し、「現在も参加中です」といえば、就活のためだけではなく自分を成長させようとする意欲を表すことができます。
できることなら何かの課外活動に参加し、自分が語れることを増やしましょう。
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企業が課外活動の経験を聞く3つの理由
企業が課外活動の経験を聞く3つの理由
- 学生の興味・関心を知りたい
- 課題活動から得たスキルを知りたい
- 働くことに対する価値観を知りたい
企業が課外活動の経験を聞くのには、主に3つの理由があります。企業の目的を先に押さえておくことで、説得力のある回答が作れるようになるでしょう。課外活動でほかの学生と差別化を図りたい学生はぜひ読んでおきましょう。
学生の興味・関心を知りたい
企業が課外活動の経験を聞く理由の一つに、学生の興味・関心を知りたいという理由が挙げられます。
課外活動といっても、学生によってそこからわかる興味・関心はさまざまです。特に学業以外の活動である課外活動は学生が主体的に取り組んだ活動でもあるので、学生の内面がよくわかりやすい項目でもあるのです。
内定を出した後にどんな配属先で頑張ってもらうかを考えるうえでも、学生の個性を課外活動からよく把握しておきたいと考える企業は多いでしょう。
課外活動から得たスキルを知りたい
学生がどんな能力をもっているかを課外活動から知りたいというのも理由の一つです。もちろん企業も学生に、いきなり仕事で活躍できるビジネスセンスを求めているわけではありません。
しかし語学力・コミュニケーション能力・PCスキルなど幅広い部署で求められる能力を持っている学生はたくさんいます。課外活動の経験を通じてそのスキルをアピールできれば、面接官の印象はかなり変わってくるでしょう。
学業や資格の面で自分の知識をアピールすることもできます。課外活動は資格取得なども含まれるため、専門知識を勉強してきた実績は有効なアピールになる可能性が高いです。
働くことに対する価値観を知りたい
企業は課外活動の経験から、学生の仕事への向き合い方を判断できます。
課外活動とは、いわば社会的な活動の一つであり、誰かのために時間を使ったり、社会貢献をおこなう活動も多く含まれています。そのため企業は課外活動へのモチベーションが高い学生の方が、主体的に仕事をこなし将来的に活躍してくれそうと評価しているケースもあります。
企業は採用活動を通して自社に貢献してくれる人材を探しているため、選考時点で学生の将来性を見ているといえるでしょう。課外活動への意欲が高い応募者は入社後の活躍を期待できます。
ここまでの記事でもわかるように、課外活動はやってもやらなくても良いことです。それをあえてやったということは、自分から進んで物事に取り組む、責任を引き受ける意思があることを示しています。企業から見れば好印象です。
仕事への価値観は面接での頻出質問として聞かれることもあります。下記の記事では例文20選付きで解説しているので参考にしましょう。
「仕事をするうえで大切なこと」はどう答える? 例文20選付きで解説
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自分に合うものを見つけよう! アピールしやすい課外活動一覧

課外活動は、学内と学外のものに分かれます。アピールする際に選ぶテーマとして、どちらから選んでも構いませんが、なるべく自分なりのエピソードを盛り込めるテーマを選びましょう。
学内の課外活動
学内の課外活動は、大学生活の中でも比較的身近にあり、時間のある学生であればこれから参加してみるのも良いでしょう。サークルや部活はガクチカの人気テーマですが、課外活動としてアピールすることもできますよ。
学内の課外活動の例
- サークル
- 部活
- 学生自治会
- 清掃活動
- 学校行事
サークルについて伝えたい人は以下の記事を参考にしてみてください。自分の強みを最大限にアピールするために必要なポイントを解説しています。
関連記事
例文7選! サークルのガクチカで通過率を上げる4つの要素とは
学生時代に力を入れたこと、いわゆるガクチカでサークル活動を題材にしようと思う人は多いはずです。サークル活動という人気のテーマで人事を唸らせるポイントを、採用経験もあるキャリアコンサルタントとともに解説します。
記事を読む

学外の課外活動
学外の課外活動は地域の活動やボランティアに焦点の当たった活動が多いです。また資格取得や習い事、趣味など、個人でコツコツ積み重ねてきたスキルも課外活動の一環としてアピールすることができるので、テーマ選びに困っている学生はぜひ参考にしてみてくださいね。
学外の課外活動の例
- アルバイト
- ボランティア
- 地域活動
- インターンシップ
- 資格取得
- 習い事
- 留学
- 趣味
- 選考で話す場合におすすめの課外活動はありますか?
サークルや部活動、アルバイトは仕事に活かしやすくおすすめ
サークルや部活動は、活動内容、学んだこと、仕事で活かせることなどがアピールしやすくおすすめです。
またアルバイトも同世代以外の人とも良好な人間関係が構築でき、仕事でも活かせることがあるなど、アピール材料があればおすすめできます。
一定期間おこなったボランティア活動は、どのような社会貢献をおこない、成長できたのかをしっかりアピールすると良いですね。
ただしボランティア期間を問われて1日のみという回答だと「1日でわかるはずがない」と思われて、マイナスな印象になる可能性があるので注意しましょう。
面接では課外活動以外にもさまざまな質問が聞かれます。150の質問で対策は完璧にしておきましょう。
面接の質問150選! 回答例から答え方まで質問対策を完全網羅
ガクチカ作成ツールを活用すれば、受かるガクチカが作れます
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ここで差がつく! 課外活動を魅力的に伝えるための5ステップ
課外活動を魅力的に伝えるための5ステップ
- 課外活動を詳しく説明する
- 課外活動を始めた理由や動機を伝える
- 印象的なエピソードで話を広げる
- 課外活動を通じて学んだことを伝える
- 得られたものを仕事にどう活かすかでまとめる
課外活動を魅力的に伝えるには、5つのステップを意識して作成すると良いでしょう。課外活動に関する質問といえど、参加した活動の名前を挙げて終わりというわけではありません。課外活動の回答に悩んでいる学生は、ぜひ参考にしてみてください。
ただ単に課外活動の内容を伝えるのではなく、自己PRの一つとして捉えることが大切です。そのためにはだらだらとした長文ではなく、文章構成にメリハリをつけてわかりやすくなるよう心掛けましょう。
①課外活動を詳しく説明する
エントリーシート(ES)などの書類であったとしても、まずは自分がテーマに選んだ課外活動を詳しく説明しましょう。いきなり具体的なエピソードから紹介されても、面接官は一体何の話をしたいのか理解できませんよね。
課外活動の場合、わかりにくそうな名称の場合は自分なりに言葉を変えるなどして、いかにスムーズに相手に伝えられるかが鍵です。長々と説明する必要はないので、端的に自分の活動をまとめましょう。
②課外活動を始めた理由や動機を伝える
次に課外活動を始めた理由や動機を伝えましょう。なぜその課題活動を選んだのかは、学生の人柄が出てくる部分でもあります。
どのようなことをするにしても、行動を起こすきっかけが必ずあるはずです。そして、行動のきっかけには、学生それぞれの考え方が背景にあります。
学生は課外活動をアピールするまでに、数あるテーマの中からわざわざその活動を選んだということになります。なぜその課外活動に至ったのか、しっかり盛り込みましょう。
③印象的なエピソードで話を広げる
課外活動を始めた理由や動機を伝えた後は、印象的なエピソードで話を広げましょう。
特におすすめなのは、困難に直面した際の努力の過程を盛り込むことです。
また、あなたのアクションが与えた周りへの影響なども良いでしょう。客観的な評価として、他者からの評価も交えるとなお良いですね。具体的な数字を盛り込むなどの工夫により、どのような状況を変化させたのか明確に伝えることが大切です。
課外活動で経験した感動や感謝したエピソードを伝える方法もあります。
ほかのメンバーをサポートして結果を出したときの感動や、他人からサポートをしてもらい結果につなげたときの感謝のエピソードを伝えることも、印象的なエピソードになるでしょう。
④課外活動を通じて学んだことを伝える
課外活動で得た経験を通じてどのようなことを学んだのかをまとめましょう。学んだことは具体的なスキルや能力だけというわけではなく、考え方や価値観の変化なども含まれます。
ここでは、課外活動でどのような能力を得たのかの自己分析と、志望企業がどんな人材を求めているのかの企業分析が必要です。企業の求める人物像の有する力に自分の学びが近いと、企業とのマッチ度をアピールできます。
⑤得られたものを仕事にどう活かすかでまとめる
最後に、課外活動で得た学びを入社後どのように活かせるか明確にしましょう。企業の採用面接は、入社後活躍できる人材を探すための面接です。
つまり、採用担当者が最終的に知りたいポイントは、この学生が自社にとってどんなメリットや利益をもたらしてくれるのかという部分です。
課外活動の経験をアピールする場合、学んだことや得たことは入社後もできるだけ再現性の高い内容にすることが重要です。入社後、どのような部署でその能力が活かせるのかを明確に伝えられるよう準備しておきましょう。
面接では入社後にやりたいことを聞かれるケースもあります。次の記事も併せて読んでおきましょう。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
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課外活動をアピールする時のコツ
課外活動をアピールする時のコツ
- 自分ならではの課外活動を選ぶ
- 企業・職種に適したエピソードを選ぶ
課外活動のテーマは決まっているけど書き方に悩んでしまう学生は多いものです。せっかくテーマが決まったのであれば、魅力的なアピールをして面接官の心をつかみたいところですよね。課外活動の経験は少しの工夫で、企業にインパクトを残せるアピールに激変します。
ここからは、課外活動をアピールする時のコツを解説します。
自分の魅力が伝わる課外活動を選ぶ
課外活動は、ガクチカや自己PR同様に立派なエピソードを語る必要はありません。課外活動についての回答を通して、あなたの人柄や志向性が伝わるかどうかが重要なポイントです。
採用担当者は具体的なエピソードとともに、あなたがどう考えたのかを知りたいと考えているので、下記を意識しましょう。
自分の魅力が伝わる課外活動の選び方
- 自分の人となりが伝わるかどうか
- 自社が求める人材像とマッチしているか
- 課外活動の中での成長の過程が伝わるか
- 人に自慢できるような課外活動に参加したことがありません……。趣味や習い事も就活でアピールして良いのでしょうか?
成長や変化が起こったのであればアピールになり得る
課外活動でのアピールポイントは「変化」「成長」です。その活動を通して自分にどんな変化があったのか、どれだけ成長できたのかを伝えましょう。
そう考えると「人に自慢できる」必要はないことがわかりますね。趣味や習い事でも、始める前と今との違い、考えが変わった、価値観が変わったなどを分析し、どんな要因でその変化が起きたかを考えてみましょう。
企業・職種に適したエピソードを選ぶ
可能な場合には、課題活動の内容が企業・職種に適していると、面接でさらに高評価を狙えるでしょう。たとえば、課外活動で絵を描くことが得意とアピールした学生がデザイナーを志望したり、学園祭でのコミュニケーションに力を入れてきた学生が人とかかわる販売職での業務を志望するなどのケースです。
もちろん新卒の就活はポテンシャル採用がメインになるので、必ずしも課題活動と業務の内容をつなげる必要はありませんが、うまく重なると好印象を残せる可能性があることは覚えておきましょう。
エピソードの選び方は下記の記事も参考になります。就活を突破するためのエピソードの選び方を知っておきましょう。
自己PRがない人必見! 就活必勝の題材の見つけ方を例文付きで解説
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る聞き手が理解しやすい伝え方で課外活動をアピールしよう
選考では、採用担当者が理解しやすいように、わかりやすく伝えることが大切です。課外活動をアピールするために有効なコツについて考えてみましょう。
採用担当者の視点で考えてみる
採用担当者は、課外活動の経験から何を得たか、業務で活かせるスキルがないか、さらに人間性や物事への取り組み方を見極めています。課外活動をアピールするうえで、採用担当者の視点で考えてみると、アピールすべき内容が明確になります。
始めたきっかけや目的を伝える
課外活動をおこなったきっかけや目的があるはずです。課外活動の内容だけを伝えるのではなく、課外活動をおこなったきっかけや目的を伝えることで、物事への取り組む姿勢や価値観をアピールすることができます。
学んだことと活かせることを盛り込む
課外活動をおこなったきっかけや目的とともに、そこで何を学び、社会人としてどのように活かせるかを伝えましょう。
たとえばアルバイト経験から良好な人間関係を構築することや業務を遂行する責任感などを学んだことを活かして、社会人として相手の気持ちを汲み取りながら、強い責任感で目標を達成していけると伝えれば有効なアピールになるでしょう。
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アドバイザーが解説! 課外活動のアピール例文24選
アドバイザーが解説! 課外活動のアピール例文24選
ここからは、 課外活動のアピール例文を紹介していきます。課外活動から何を学んだのか、部活動や資格取得、趣味といった経験を例に各2種類ずつ掲載しています。
これまでに解説した注意点やポイントを踏まえて、課外活動のアピールをする時の参考にしてみてくださいね。
①サークル
①サークル
私はテニスサークルでイベントの企画係をしていました。
サークルでは交流会の幹事をしたり、イベントのセッティングなどをしていました。30人ほどの所属メンバーに対し、毎月レクリエーションを企画して部員同士の交流を図るなど、少しでも多くのメンバーが参加しやすいイベントを目指していました。
初めはなかなか参加人数が増えませんでしたが、みんなの興味関心をアンケートなどでリサーチするうちに、最初は5割程度だった参加率が8割まで上がりました。
さらに告知の徹底はもちろん、特に新入生への声かけに力を入れ、下級生も楽しめる空間作りを心掛けました。御社でも顧客とユーザをつなぐ架け橋になりたいと考えています。
わかりやすく書けていますね。ただ「下級生も楽しめる空間づくり」と「顧客とユーザをつなぐ懸け橋」との結びつきが弱いと感じました。「みんなを巻き込んで動かすこと」と結び付けると良いのではないでしょうか。
②サークル
②サークル
私は大学時代に野球サークルの活動に力を入れてきました。私は中学生から野球を続けていたのですが、部活ではなくサークルということもあり、私の所属している団体はお世辞にも強いとは言えない団体でした。
そして試合に勝てない日々が続き、徐々にモチベーションも下がっていきました。そこで「まずは本番の試合で1勝すること」を目標とし、毎日おこなっていた練習の日数を減らして、その代わり練習メニューを全員で考えておこなうようにしたのです。
最初は難色を示したメンバーもいましたが、必要と思われる練習メニューを考えて実行した結果、念願の1勝をあげました。この経験から学んだことは、環境のせいにせず、常に自分で何をすべきか考えて行動することの大切さです。
もし私が入社できたら、自分から環境を改善するために動ける社員になって、貴社に貢献したいと思います。
「まずは本番の試合で1勝すること」が目標と、具体的な内容を出しているのが良いですね。できれば、なぜ練習日数を減らすと良いのか、なぜ練習メニューを全員で考えるのが良いのかといった要素を加えたいです。
③部活
③部活
私は、小学生の頃から約15年サッカーを続けています。私の学生時代は、常にサッカーとともにあったといっても過言ではありません。自分のプレイに自信があり、チームの中でも主力選手でした。
しかしあるときチームメイトと意見が折り合わず、チームの雰囲気が険悪になったことがありました。互いにチームのことを思っての意見の衝突だったので、ミーティングを設けたり自主練習にメンバーを誘ったりするなど、チームの雰囲気を良くすることに務めるようにしました。
そして、私たちのチームは再びチームワークを取り戻し、大会で優勝できました。
この経験から、私は勝利以上に「チームで目標を目指し努力すること」の楽しさ、そして難しさという貴重な学びを得ることができました。入社後もチームワークを大切にし、一丸となって仕事が進められるような雰囲気を作り出すムードメーカーになりたいと考えています。
サッカーチームの改善に努めて優勝という結果につなげ、チームワークの楽しさ、難しさを学んだことに加えて、15年間継続している点が評価できます。
入社後はムードメーカーになるだけでなく、目標を達成したいなど成果につなげる言葉があるとさらに良いでしょう。
④部活
④部活
私は高校から始めた吹奏楽部の活動に力を入れてきました。吹奏楽部は文科系の部活ですが、演奏にはかなり体力が必要です。
毎日の朝練では学校のグラウンドを5周走り、腹筋を100回おこないます。しかし人より体格が小柄で活量に自信がなかった私は、みんなより1周多く走り、腹筋も200回するように追い込みました。
また、私はチューバの担当だったので、重い楽器をひきずりながら休日も自宅近くの河川敷を走ったあと、演奏練習をしていました。厳しい自主練を積み重ねたおかげで、ほかのメンバーの足を引っ張ることもなく、2年生のときには部長にも任命されて納得できる演奏ができました。
入社後も、吹奏楽部で学んだストイックに頑張る精神を活かし、営業職に励みたいと思います。
「みんなより1周多く」「腹筋も200回」「重い楽器をひきずりながら」など、具体的なイメージがわく表現が効果的で、努力したことがよく伝わってきます。入社後の再現性とも結びついているので、説得力がありますね。
部活の経験は自己PRでもアピールできます。次の記事では15例文に基づいて高評価を得る必勝法を解説していますよ。
部活の自己PRで高評価を得る必勝法|15例文を役職・部活別で紹介
⑤ボランティア
⑤ボランティア
私は大学3年次にボランティアとして留学生の日本語劇のサポートをおこないました。
実際に自分が過去に留学経験があったこともあり、5カ国から集まった学生と何かをやり遂げたいという思いから、このボランティアに応募することを決めました。
台本から演出まですべてオリジナルで創るため、もちろん苦労もありましたが、日々メンバーとともに特訓をおこないました。日本語の発音を指摘し合ったり、観客の心を弾ませるような演出や絵コンテにも工夫を入れたりと弛まぬ努力が実り、見事当日は劇を成功させることができました。
私はこの経験から、文化の背景が異なる人とも、思いを素直にぶつければ、仲間と一つになれることを学びました。
海外からの顧客の多い貴社の業務でも、相手に真っすぐに向き合う仕事の姿勢を貫いていきます。
「日本語の発音を指摘し合ったり、観客の心を弾ませるような演出や絵コンテにも工夫を入れたり」という具体的な行動を記述しているのが良いですね。できれば、なぜ自分は留学したのかという理由も加えると良いでしょう。
⑥ボランティア
⑥ボランティア
私は、自分が住んでいる市が主催している小学生のキャンプの活動に、ボランティアとして毎年参加しています。
昨年のキャンプでは私は料理担当だったので、楽しみながらも安全に配慮する意識が持てるよう工夫しました。また上級生が下級生の面倒を見るように指導するなど、子ども同士の交流を図る先生の役割も兼任していました。
ボランティアに参加していつも思うことは、子どもたちの素直な対話の素晴らしさです。初対面同士、喧嘩をすることがありながらも「ありがとう」と「ごめんなさい」をきちんといえることの大切さをつくづく学ばされます。もちろん他人と衝突してしまう子どももいるので、そんな時は大人である私が積極的にサポートに入り、仲を取り持つようにしました。
ボランティアから得た「人間関係を心地よく構築する力」は、社会人として働くうえでも大切にしたいと考えています。目の前の課題や顧客に対して、努力を惜しまず徹底的に寄り添うことができる人材になりたいと考えています。
キャンプ活動のボランティア経験から、子どもたちのために行動する温かい人柄が感じられます。ボランティアとして毎年参加し、通算何年間参加しているのか、顧客に寄り添いどうしたいのかまで伝えるとさらに良いでしょう。
ボランティア経験をアピールする際は、経験からの学びを伝えると効果的です。詳しい考え方はこちらの記事で解説しています。
ボランティアで学んだ事を効果的にアピールする方法|例文付き
⑦インターンシップ
⑦インターンシップ
私は、昨年の夏にマーケティング職の長期インターンシップに参加しました。インターンの内容は、SNSを活用したプロモーションの取り組みをしておりました。
参加した目的は、もともとインフルエンサーなどのSNSでの発信力に興味があり、将来的にもビジネスで通用するマーケティングスキルを身に付けたいと考えたためです。
はじめは、どの数値やデータを見れば良いのか、またその数値の良し悪しがまったくわかりませんでした。しかし日々の積み重ねにより、少しずつですが数字に対して自分なりの仮説を立てることができるようになりました。
最終的に、半年後のインターン終了時には、私が入社する前と比較して110%の獲得数増加につながる成果を出すことができました。貴社の業務でも、マーケティングの長期インターンシップを通じて得た仮説検証力を活かしていきます。
インターンに参加した動機と、今回応募している職種がつながっているので、志望理由に説得力があります。インターンでの成果が応募職種ですぐに役立つ内容であることも好評価になりますね。
⑧インターンシップ
⑧インターンシップ
私は〇〇会社のデザイナー職の長期インターンシップに参加していました。
インターンシップではバナーの作成から、LPのデザイン、コーディングまで、Webデザイナーとして一通りの業務を経験しました。特にバナー作成は、広告に利用するという視点で「どんな目的で誰にどう感じてもらうのか」という企画からビジネス職の先輩と仕事を進めていました。
誰に見てもらうか、という観点から改善を続けた結果、バナーのクリック率や予約率が120%改善し、デザインの力で事業に貢献することができました。貴社の広告作成業務でも、このデザイン力を活かして実務に励んでいきます。
バナーの作成から、LPのデザイン、コーディングまでというインターンシップで学んだ具体的な内容が出ているところが良いです。できれば、なぜデザイナー職のインターンシップに参加したのかという理由を入れると良いでしょう。
インターンはアピール次第でほかの学生との明確な差別化を図れます。下記の記事も読んでおきましょう。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
⑨学生自治会
⑨学生自治会
私は大学の学生自治会に所属しています。団体では学生の意見や要望の実現を目指すのみならず、環境保護などさまざまな取り組みをおこなっています。
とくに印象に残っているのは、学校の周りの桜の木の植林に参加した時のことです。私は植林できる場所を探す担当を担っていましたが、大学が山の近くにあったこともあり、付近には伐採して資源にすべき木が多くありました。
そこで植林ではなく伐採に切り替えることこそ、健全な森林作りにつながると判断しました。この判断は森林ボランティア協会の方から評価され、学長からお褒めの言葉をいただきました。
貴社に入社後はこの判断力を活かして、一度任された仕事は決して投げ出さず、どんなに困難なことがあっても柔軟な対応で乗り越えられるメンバーとして業務に貢献します。
環境保護の取り組みから、多角的な視点で物事を捉えて、入社後も柔軟な対応ができ業務に貢献できる人材だと評価できます。伐採が健全な森林作りにつながる理由について、もう少し詳しく伝えるとよりインパクトを与えられるでしょう。
⑩学生自治会
⑩学生自治会
私は子どもの頃から責任感が強く、大学では学生自治会の役員を務めてきました。自分が頑張って役目を果たすことにより、クラスや学校全体に貢献できるということに喜びを感じる性格なため、自治会の中でも立候補者がいない役があれば自分から立候補していました。
また、リーダーの役割を務めた中で、人それぞれの要望を聞いて全体の利益になるように方法を考えるというスキルも養えたと思います。自治会の活動では学校全体への影響を見ながら、会の内部のスケジュールや人間関係にも気を配る多角的な視点が身につきました。
貴社の業務でも、誰もが不満を抱くことなく頑張れる環境づくりをするためにはどうすれば良いかという意識を大切にしながら業務をおこなっていきます。
入社後の業務との結びつけを「誰もが不満を抱くことなく頑張れる環境づくりをする」としたのが、ユニークで目を引きます。積極的にリーダーシップをとっていく意欲が伺えて、良いと思います。
⑪清掃活動
⑪清掃活動
大学3年生の時に津波災害被災地のがれき撤去の清掃活動を体験しました。私自身、過去に被災経験があったので、現地の人の役に立ちたい一心で清掃活動に取り組みました。
しかし、がれき撤去の範囲が想像以上に広く、数日にわたってもなかなか収集がつかない形でした。そこで、業務の重要度と優先度を把握して段取りをおこないました。結果的に期日より早い期間で目標としていた地域の清掃活動は完了し、地域の方から感謝の言葉をいただきました。
業務の優先度と重要度を天秤にかけて計画的に業務をこなす力は、御社でも役立つと考えています。
「過去に被災経験があったので、現地の人の役に立ちたい一心で」という清掃活動に参加した個人的理由を入れているところが良いです。できれば、地域住民から貰った感謝の言葉そのものを会話表現で入れられると良いでしょう。
⑫清掃活動
⑫清掃活動
私は年に数回、所属するNPO団体が企画する海岸清掃に参加しています。
海岸清掃をしていつも感じるのは、「ゴミが出された後の清掃では限界がある」ということです。何十人もの人間が丸一日、泥と砂にまみれて作業して、トラックに積みきれないほどのゴミを泥や砂の中から掘り出しても、残念ながら「海岸が完璧に綺麗になった」という実感が得られるには至りません。
しかしそれでも海岸清掃を続けるのは、物理的に少しでも海岸を綺麗にしたいという思いと、私たちが普段何気なく、特段の悪意もなくおこなっていることの結果を省みる機会になるからです。
私がかつて、ついうっかり捨ててしまったゴミが、違うどこかの海岸で同じように泥の中に埋もれているのかもしれないと想像することがあります。ゴミ拾いは何よりも、自分自身の日々の暮らしの反省の契機となるのです。
貴社に入社後も、自分の行動を省みながらチーム全体の失敗や反省点を真摯に受け止め、邁進していきます。
海岸清掃のボランティアとして、清掃活動をおこなうだけでなく、自分自身の日々の暮らしの反省の契機としている点が評価できます。NPO団体として、海岸清掃以外でゴミを出さないための活動をおこなっていれば、簡潔に伝えると良いでしょう。
⑬地域活動
⑬地域活動
私は、大学入学後から地域活動に励んでいます。大人になって、自分が育ってきた街に何かの形で恩返しができないかと考えたためです。そこで地域活動の団体の取り組みである、高齢者の方々のお宅を訪問してお話をする活動に参加することになりました。
事前に、会話する相手がいなくなって孤独なお年寄りが多いとの話を伺っており、年配の方々の考え方や世代間ギャップなどを感じることもありました。しかし、コミュニケーションを重ねるうちに、円滑に交流できるようになったことはやりがいにつながっています。
毎日を過ごすうえでいちばん大切な要素は、人との心の触れ合いだと考えています。貴社での勤務においても、地域活動で積み重ねてきた「対話力」をもとに、心地の良い人間関係を構築できるように努めます。
地域活動での困難を乗り越える努力がわかる書き方で、とても良いと思います。最後の結論で「心地良い人間関係を構築する」だけで終わらず、人間関係を築いた結果として成果を出すところまで触れられるとさらに良くなります。
⑭地域活動
⑭地域活動
私は昨年の春、地域の図書館で子どもたちに絵本の読み聞かせをしました。
その会は事情があって不登校になってしまっている子どもたちが集まる場所で、彼らを喜ばせたいと考えたからです。最初は、よそ見や居眠りをする子が多く、楽しんでもらえませんでした。
しかし改めて子どもたちの目線で振り返ったところ、選んだ絵本の内容や読み聞かせのスピードに問題があるとわかりました。
そこで絵本の種類、声の大きさと速度を変え、なるべく抑揚をつけて読み聞かせをするようにしました。すると最後まで聴いてくれる子どもが増え、読み聞かせの会は毎回満席となるようになりました。
私はこの経験から、相手を喜ばせるには相手の目線に立つことを学びました。貴社でも常に顧客の目線に立ち、満足度の高いサービスを提供したいと考えています。
絵本の種類、声の大きさと速度を変え、なるべく抑揚をつけて読み聞かせをするという具体的な行動が出ているところが良いです。できれば、なぜ不登校になってしまっている子どもたちを喜ばせたいと考えたのか、理由を入れると良いでしょう。
⑮学校行事
⑮学校行事
私は大学3年次に、学園祭実行委員長を務めていました。学生生活の中で、大規模なイベントの企画・立案経験を積みたいと考え、学園祭実行委員に立候補しました。
特に力を入れたのは、外部からのゲストの招待です。ゲストの所属する事務所の方々と連絡をとりながら、当日混乱を招くことのないようなスケジュール進行の準備を徹底しました。社会人の方と連絡を取る緊張感の中で、使える費用も含めて現実的なラインで運営計画を詰めていくことに力を入れました。
その結果、学園祭当日は大きなトラブルもなく、ゲスト出演も成功し多くのメディアから取材も受けました。
御社の業務でも、責任感と計画性を持って業務を全うしていきます。
学園祭実行委員長の経験を活かして、入社後も責任感と計画性を持って業務を全うする姿がイメージできます。
スケジュール進行の準備、運営計画、当日の運営などを通じて、委員長として実践したリーダーシップについて伝えると、さらに良くなるでしょう。
⑯学校行事
⑯学校行事
私は、大学の自主イベントとして体育祭の実行委員長を務めていました。部活同士の交流を深めるため、私の代では体育会系の部活動を対象とした体育祭を実施しました。
なかでも印象的なのは、体育祭の種目の1つである「応援団」という総勢50人でおこなう種目のリーダーである応援団長を務め、50人を一丸にまとめ、8団ある中で準優勝に導いたことです。勝ち負けだけでなく、スポーツを通して仲間と心を通わせることの充実感を改めて感じました。
御社に入社致しましたら、いつか先頭に立てるよう責任をもって与えられた仕事をこなし、自身と御社の成長に貢献したいと思っています。
エピソードの作り方は良いと思いますが、冒頭で「実行委員長を務めた」と書き始めたにもかかわらず、途中で「応援団長」での経験談になってしまっています。後半のエピソードを活かすなら、冒頭から「応援団長」の方が良いと思います。
⑰資格取得
⑰資格取得
私は学生時代、語学力の向上に取り組みました。その過程でTOEICを受検し920点を取得しました。
もともと海外で働きたいという想いが強かった私は、大学在学中に5カ国で短期留学をしていたため、会話でのコミュニケーションには不安を感じていませんでした。
しかし、今後仕事で英語を活用する場合、客観的に実力を証明できる資格が欲しいと思い、TOEIC受検に取り組みました。朝の30分を有効活用しながら、通学時間もスマートフォンを活用してできるだけ時間を無駄にしないようコツコツと学習を進めていきました。
実際の会話でのコミュニケーションとの表現の差に当初は苦戦しましたが、継続した学習の成果が実り、複数回受検する中で自己ベストを更新していきました。海外転勤のある貴社においてもこの語学力を活かして、担当業務に励みます。
具体的なTOEIC920点というスコアと、「朝の30分を有効活用しながら、通学時間もスマートフォンを活用」という行動も入っているところが良いですね。
実際の会話でのコミュニケーションの差とはどのようなものだったのかが気になるので、盛り込むとさらに良いと思います。
⑱資格取得
⑱資格取得
私は大学3年の時に簿記2級の資格取得に励みました。きっかけは、「せっかく時間があるのだから何か将来に活かせる資格が欲しい」というものでしたが、コツコツと勉強することが苦手だった自分を変えたいという思いもありました。
まずは手始めに、1日10分の勉強から始めました。計算が苦手なこともあり、挫折をする瞬間もありましたが、1カ月後には1時間、半年後には3時間と勉強時間を増やすことに成功しました。そして、8カ月後にようやく合格することができました。
貴社に入社後も、得意な仕事だけではなく苦手なことにもコツコツ諦めずに取り組み、小さな成功体験を積み前に進むことで結果を出したいです。
計画的に勉強をおこない、簿記2級を取得したことは評価できます。
コツコツと勉強することが苦手で自分を変えたいという思いは良いのですが、「計算が苦手なこともあり」と苦手なことが続くと、苦手なことが多いイメージを与えるので、多くは伝えなくて良いでしょう。
資格の取得に励んでいる学生は、履歴書でのアピールも併せて押さえておきましょう。資格欄の埋め方のルールを知るだけで面接につながりやすくなります。
履歴書の資格欄で好印象を残すには? 書き方から疑問点まで完全網羅
⑲習い事
⑲習い事
私は料理を習い事として続けてきました。
両親が共働きであったこともあり、兄弟たちに振る舞うために料理を始めたのがきっかけです。初めは趣味程度で続けていたものの、段々とレシピを覚えるにつれて向上心が生まれ、今では週に2回ほど料理教室に通っています。
初めはレシピを見ても思うように作れなかったところから、繰り返すうちにポイントを押さえられるようになり、できなかったことができるようになる喜びを知りました。
特に料理は手際の良さと質が大切なので、マルチタスクをこなすことの練習にもなったと思います。今では、時間が経っても美味しく食べられるような工夫を凝らした料理を作れるようになりました。
この経験を通して、貴社の業務においても質を落とさずスピーディーな仕事ができる人材でありたいです。
料理がマルチタスクであると、良い点に目をつけましたね。料理でマルチタスクをこなすときのポイント、たとえば事前準備とか、材料を順番に並べるなどの工夫があれば盛り込むと、料理をしない面接官でもより伝わりやすくなりますよ。
⑳習い事
⑳習い事
私は5歳から17年間、習い事のバイオリンを続けています。
大学生になった今も1年に1回あるコンクール入賞を目指して、平日も予定の合間を縫って練習しています。しかし、実は大学1年まで一度も入賞できずにいました。
入賞するため、週1日のレッスンを3日に増やし、休日は7時間を練習に費やしました。大学の友人と遊びたい気持ちもありましたが、どうしてもコンクール入賞の夢を諦めきれず、1年間はバイオリンに没頭しました。
結果として、その年のコンクールでは入賞を叶え、審査員賞も併せていただくことができました。このように貴社でも、目標に向かって長い年月がかかっても達成する人材として活躍します。
「レッスンを3日に増やし、休日は7時間を練習に費やしました」という具体的な行動を入れているところが評価できます。できれば、なぜコンクール入賞の夢を諦めきれなかったのか、理由を入れると良いでしょう。
㉑留学
㉑留学
私は、大学時代に半年オーストラリアへ留学しました。語学力にはあまり自信がなかったので、異文化の中で一人で生活できるのか不安でしたが、グループワークにも問題なくなじみ、同じく留学にきていたさまざまな国の友人がたくさんできました。
それは自分の常識や言葉が通用しない場でも、価値観や文化の違いがあることを踏まえたうえで、知らないことやわわからないことは積極的に問いかけるように努めたからだと思います。
言語が違えど、ボディランゲージを駆使したり簡単な英語を組み合わせるなど、伝えたい気持ちを持って相手に向き合うことで壁を乗り越えられることができました。この経験から、日本に戻り環境が変わっても、その状況を自然と受け入れられると自信を持つことができました。
入社後も、新しいサービスへ抵抗がある利用者様のサポートができるように、まわりの環境が変化しても対応できる力を発揮したいと考えています。
違う環境でも積極的に人間関係を構築しようと努力したことが評価でき、入社後も環境の変化に対応して力を発揮するイメージを持ちました。半年間のオーストリア留学について、どういった経緯で留学したのか説明すると良いでしょう。
㉒留学
㉒留学
私は大学在学中に、オランダへの留学にチャレンジしました。私は英語の苦手意識を克服するために留学しましたが、英語力が高くないことから、最初は積極的に話せませんでした。しかしある日、語学学校の先生が、格好悪いと思わずに、まずは挑戦してみることが重要だと教えてくれました。
留学中、実際にやってみることで習得できた言葉や、失敗から学ぶことがたくさんありました。
私が留学から学んだことは、たとえ語学が拙かったりスキルが足りなかったとしても、自分から勇気を持って他人とかかわることの大切さです。実際、留学に帰ってきてからはリスニング力が格段に上がり、TOEICの点数も200点ほど上げることができました。
貴社の営業の業務でも、まずは何事にも挑戦してみる心を忘れずに顧客に向き合っていきます。
留学で学んだことと入社時の業務がしっかり結びついていますね。英語の苦手意識を克服するための留学先が英語を母国語としないオランダであることが、少し気になります。一言選択理由を付け加えても良いかもしれません。
㉓趣味
㉓趣味
私は趣味の絵画を幼少期から続けています。小学生のころに絵が上手い友達がいて、私も同じように好きな世界を描いてみたいと思って始めたのがきっかけです。
絵を描き始めると時間を忘れてしまい、気づけば3時間ほど無言で集中してしまうような日もあります。美術部には所属せず、地域の写生会に参加したり、ブログを開設して絵を公開したり、絵画に取り組んでいます。
絵画では、1つのことに没頭し完成までコツコツ粘り強く行動する能力を得られました。この力を活かして貴社のデザイナーの仕事も丁寧に業務を遂行し、目標達成に向けて努力し貢献します。
「地域の写生会に参加したり、ブログを開設して絵を公開したり」という具体的な行動が入っているところが良いですね。なぜ美術部に所属しなかったのか、理由を入れるとさらに良くなります。
㉔趣味
㉔趣味
私は、趣味の読書に力を入れてきました。大学では文学部に所属していたので、教授におすすめを聞き毎月10冊の本を読んできました。読書をすることで知らない世界を知ることができ、自分の視野を広げられました。大学卒業までに500冊の本を読むことが目標なので、現在も日々読書を継続しています。
本で培った広い視野や知識のお陰で、自分の世界が広がっただけでなく、ユーザーの気持ちを想像する力も身につきました。貴社でもこの柔軟な思考と想像力を生かし、顧客にとって最適な商品を紹介していきたいです。
趣味の読書から広い知識を得たことを活かして、応募企業でも柔軟な思考と想像力で貢献していくことがイメージでき、評価できます。好きなジャンルや最も感動した書籍などについて、簡潔に説明するとより興味を持ってもらえるでしょう。
読書が趣味の人は、こちらのQ&Aコンテンツもおすすめです。ガクチカで読書をアピールしても良いか、キャリアコンサルタントが回答しています。
ESでは趣味、特技を掘り下げて聞かれることがあります。例文60選と合わせて対策をしておきましょう。
例文60選|ESの趣味・特技欄で自分らしさをアピールするコツ
NGも知っておこう! 課外活動をアピールするときの3つの注意点
課外活動をアピールするときの3つの注意点
- 専門的な言葉は使わない
- 恋愛と就活の話題は避ける
- 「特になし」と記入しない
課外活動のテーマは多岐にわたり、基本的にどのテーマを扱っても問題ありません。しかし、それはあくまで面接官が課外活動について聞く目的に沿った場合であり、中にはテーマとして相応しくないものもあります。
ここからは課外活動をアピールするときの3つの注意点を解説するので、しっかり読んでおきましょう。
①専門的な言葉は使わない
課外活動によっては専門的なスキルが身につく場合もあるでしょう。しかし、専門知識がない人に内容をそのまま話したところで理解できないのは当然です。なるべく専門用語を使わず、やさしい言葉で面接官に説明するように心掛けましょう。
面接官は、課外活動のテーマそのものよりも説明の仕方や過程を見ているので、相手に合わせて言葉を選べる人は評価が高いといえます。なるべくどんな人が聞いても一度で理解できるような内容にまとめましょう。
②恋愛と就活の話題は避ける
課外活動のテーマの中でも「恋愛」や「就活」の話題と関連させるのは避けましょう。これらのテーマは面接官が課外活動について質問する意図から逸れた内容であり、アピールを台なしにしてしまう要因となるかもしれません。
特に、就活の話題からアピールを狙っている学生もいるかもしれませんが、あまりに漠然としすぎていると面接官を困らせてしまう展開になりかねないので、就活関連の課外活動をアピールするならインターンに留めておきましょう。
課外活動として取り上げないほうが良いテーマは上記のとおりですが、書き方でNGなのは、やったことだけを書くことです。
採用担当者が知りたいのは「なぜその活動を選んだのか」「どんなプロセスで取り組んだのか」「どんな成長をしたのか」なので、やったことだけを書き連ねるのは、どんな題材でも避けましょう。
③「特になし」と記入しない
課外活動が思い浮かばない場合でも、よほどのことがない限り「特になし」と記載することはやめましょう。記入しないことによって、企業に「入社への意欲が薄い」「積極性がない」といった印象を与えてしまう可能性があります。
繰り返しにはなりますが、課外活動のエピソードは些細なもので構いません。できるだけ履歴書の課外活動欄は埋め、面接では具体的な回答をするように心掛けましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る世代が異なる人にも伝わる内容を意識しよう
課外活動を伝える際には、専門的な言葉を使わないように意識しましょう。これには、「世代間ギャップを防ぐ」という目的もあります。世代間ギャップとは世代による文化、価値観、思想などの相違のことを指します。
採用の決定権を持つことが多い50代中盤から60代にかけては「バブル期」の華やかな思い出が、40代は自分たちの就職活動がうまくいかなかった「就職氷河期」という苦い経験を持つ人も存在します。それぞれの年代の時代背景に配慮した言葉選びも大切です。
課外活動でマイナスイメージを与えないように注意しよう
また、理想の就職を目指したいからと課外活動に就活の話を持ち出すことは、自分自身を満たすことを優先する学生として、入社後に満たされないことがあると早期離職してしまうイメージを持たせてしまうことがあります。
就職は自分のための行動ですが、まずは会社への貢献が最優先されるので、間違えないようにしましょう。
そして、「特になし」と記入してしまうと「本当に何もないのか?」「しっかりと自己分析に取り組もうとしていないのではないか?」という観点から、入社後も常に問題意識を持った行動をとることができないのではないかと心配される可能性があります。
課外活動を通じて自分だけの強みを効果的にアピールしよう!
課外活動は、選考において志望者の価値観を測る重要なポイントです。さまざまな観点からビジネスで活躍できるということをストレートに伝えられるものであり、自分だけの強みをアピールする回答としてもとても有効です。
しかし、ポイントや注意点を押さえなければ素材の良さを十分に活かすことはできません。伝える情報の選択や見せ方に細心の注意を払って、しっかりと整理し、効果的なテーマを選んで内定をつかみましょう。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る重視されるのは「課題活動を通して人として成長できたか」
課外活動とは、一般には正課の講義や実験実習以外におこなう、学生の組織的な活動でしたね。多くの大学・専門学校が、課外活動に力をいれています。なぜでしょうか。
それは課外活動が、豊かな人間性を育成するための活動として位置付けられているからです。自発的な集団活動をとおして、次のようなことが期待されているのです。
・自分の成長
・協調性の向上
・責任感の醸成
・行動力
・社会性 など
就職活動で課外活動について述べるときは、上記の観点で経験を整理すれば良いのです。決して人と比較してすごいとか、誰もやっていない経験を探す必要はありません。
課外活動を経て得られたことを応募企業が求めている能力につなげよう
サークルでもインターンシップでも、アルバイト、習い事でも、その経験を通して自分がどう変わったか、どんな成長を感じたかを丁寧に伝えてみましょう。「なぜその課外活動を選んだか」も加えると、あなたの価値観も伝わりますね
まずは応募先企業を研究してどんな人材を求めているのかを把握します。応募先に向けてあなたのどの部分を伝えたいのか。そのためにはどの課外活動のエピソードを選ぶのか。伝えたい自分が表れているものを選びます。シンプルに考えてみてください。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
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