この記事のまとめ
- インフラエンジニアの志望動機作成には「3つの理解」が必須
- 「なぜインフラエンジニアなのか」を突き詰めれば差別化できる志望動機に
- インフラエンジニアの志望動機例文を志望理由別に9つ紹介
- 志望動機作成ツール
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就職活動を進める中で、志望動機の書き方がわからず応募に一歩踏み出せずにいる人も多いかと思います。特に、インフラエンジニアは専門的なスキルが必要というイメージも強く、「志望動機が漠然としていて何から書いたら良いかわからない」や「未経験だけど何をアピールしたら良いの?」と頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。
特に未経験者や新卒の場合、インフラエンジニアの選考は専門スキルよりもポテンシャルや熱意が重視される傾向にあります。だからこそ力を入れて志望動機をつくり、インフラエンジニアへの適性や強い志望度を伝えることが重要なのです。
この記事では、自分だけの差別化されたインフラエンジニアの志望動機をつくれるようになるために必要なことやそのコツ、そしてその書き方のステップを一から解説していきます。
これから、自分だけのインフラエンジニアの志望動機を書くために必要なことを順番に解説していくので、ぜひ読み進めてみてください。
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志望動機が漠然としていても大丈夫! まずはインフラエンジニアの「理解」から始めよう!
今、インフラエンジニアに興味があるけれど、志望動機が漠然としていてうまく書けないと息詰まっている人もいるでしょう。特に未経験者の場合、なおさら不安ですよね。その不安を解消し、自分だけの志望動機を書くためには、業界・企業の知識や仕事内容、そして自分自身について深く理解することが重要です。
この記事では、まず最初に、インフラエンジニアの志望動機を書くためになぜこれらの理解が必要なのかを解説します。その後、それぞれの項目について理解を深めていきます。
そのうえで、未経験でも採用担当者の目を引く志望動機の作成ステップや意識すべきポイントなどをわかりやすく解説していきます。
また、最後には志望理由別に例文も紹介しているので、ぜひ参考にしながら自分だけの志望動機を組み立ててみてください。
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インフラエンジニアの志望動機作成で押さえておきたい3項目
インフラエンジニアの志望動機作成で押さえておきたい3項目
- 仕事内容についての理解
- 業界・企業についての理解
- 自分についての理解
インフラエンジニアの志望動機をつくるうえでは、まず最初に、次の3つの項目を理解することが重要です。これらを意識して取り組むと志望動機が書きやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
①仕事内容についての理解
仕事内容を把握しておかないと、自分がインフラエンジニアとして何がしたいのか、インフラエンジニアのどんなところが自分に向いているのかなど、インフラエンジニアと自分自身のつながりを見つけること自体ができません。
そもそもの志望動機を書く対象(仕事)がぼやけてしまっている状態では、伝える内容も見えづらくなってしまいます。
そのため、仕事内容の理解は、志望動機を書くスタートラインに立つという意味でもとても重要な項目です。
②業界・企業についての理解
社会の中でインフラエンジニアがどのように役立っているのか、今の需要はどうなのかなどを理解しておくと、志望動機にもつなげやすくなります。
世の中は常に変化していて、それにともなって仕事でもとめられることも変化します。特にインフラエンジニアが身を置くIT業界は、成長や変化が著しく比較的トレンド性が高い業界です。
業界や企業の今の状態を理解することで、今どのような対応が必要とされているのか、これから何が求められるのかを想像しやすくなり、志望動機もよりリアリティのあるものになります。
また、志望する企業の規模や種類によって担当する仕事内容が異なる場合もあるので、業界・企業についての理解を深めておくと、自分が働くイメージを持つためにも役立ちます。
業界や企業について理解しきれていないと、自分がそこに合っているかどうかの判断が難しくなります。
また、自分がどこに興味があるのかアピールすることが難しいため、自分の魅力を伝えにくくなってしまいます。
③自分についての理解
オリジナリティのある差別化された志望動機を作成するには、自分についての理解は欠かせません。
そもそも志望動機とは、自分がその職業や企業を志望する理由を伝えるものであり、自分の意思を伝える場です。自分自身が「自分についての理解」ができていないのに、その意思と理由を採用担当者に伝えることはできません。
また、採用担当者は多くの応募書類に目を通すため、何か目を引くものがないと記憶に残りづらくなってしまいます。ほかの志望者と差別化を図るには、自分にしかない魅力を表現することが重要であり、そのためにも「自分についての理解」は必須です。
特に、インフラエンジニアの志望動機では、ほかのITエンジニアではなく「なぜインフラエンジニアなのか」を示すことが重要になります。この記事をきっかけに、自分についての理解も深めていってください。
- 志望動機をつくるにあたって、特に自分のどんなところを理解したら良いのでしょうか?
自分の中にある感情や思いに耳を傾けてみよう
志望動機を作成するうえでの自己理解では、特に自分自身の興味・価値観・適性・能力・役割などについて理解していくと良いでしょう。
具体的には、興味では関心があることや好きなこと、価値観では大切だと思うこと、適性では向いていることや向いていないこと、能力では培ってきたこと、役割では他者から求められやすいこと……というように、一つひとつこれまでの経験を振り返りながら言語化してみてください。
性格診断やストレングスファインダーのような自己分析ツールを使ってみるのも良いですね。
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まずはここから! インフラエンジニアの仕事内容と種類
インフラエンジニアについての解像度が低いままの状態だと、志望理由がぼやけたものになってしまったり、伝える内容の方向性がズレてしまったりと、説得力に欠けた志望動機になってしまいます。
「なぜインフラエンジニアを志望しているのか」を明確に示すためにも、インフラエンジニアの仕事内容や種類についての解像度が高い状態にしておく必要があります。
インフラエンジニアの仕事内容や種類はどういったものなのか、詳しく見ていきましょう。
インフラエンジニアとは
インフラエンジニアとは?
サーバーやネットワークなどのIT基盤(ITインフラ)を構築・設計・運用・保守する職業。アプリケーションやサービスを開発する「開発エンジニア」の土台を作り支えている。
インフラエンジニアとは、ズバリ「ITの基盤を支える縁の下の力持ち」です。
そもそもインフラとは、「インフラストラクチャー」の略で、「基盤」や「構造」という意味を持っています。たとえば、電気・ガス・水道、道路や鉄道、公共施設など私たちの生活を支えている設備などを表すときに使われます。ITインフラとは、このインフラの「IT版」と考えるとイメージしやすいかと思います。
IT業界でのインフラには、大きく「ハードウェア」と「ソフトウェア」の2つがあります。
ハードウェアとソフトウェア
■ハードウェア
物理的な機器や回路を表す(パソコンやサーバー、ネットワークやストレージなど)
■ソフトウェア
ハードウェアの中で必要な動きを指示するプログラムを表す(WindowsやMacOSなど)
※ハードウェアとソフトウェアの橋渡し的な役割を持つミドルウェアもこの中に含まれます
この2つの基盤のうえで、システムやアプリケーションが開発され、使用されています。
これを交通インフラでたとえるならば、道路がハードウェア、交通ルールがソフトウェア、そのうえで走る車がアプリケーションといえます。ITエンジニアにおいて、この車を開発するのが「開発エンジニア」。その車が走る道路や交通ルールの設計・構築・運用管理をするのが「インフラエンジニア」です。
つまり、いま私たちが使っているスマートフォンやタブレット、パソコンなどが適切に動いているのはITインフラのおかげであり、この基盤があるからこそ、その土台のうえでシステムやアプリケーションの開発ができるのです。
インフラエンジニアの仕事内容
インフラエンジニアがどんなことをしているか、ざっくりとであれば把握できているかもしれません。
しかし、志望動機をつくるうえでは、インフラエンジニアになりたい理由に説得力を持たせるために、また自分の主張の方向性がズレないようにするために、仕事内容への解像度をさらに高めておく必要があります。
インフラエンジニアの仕事は、大きく「上流工程」と「下流工程」の2つに分けられます。一般的に、上流工程では要件定義・設計・構築・運用テストといった開発業務を、下流工程では運用・保守・監視などの管理業務をおこなうとされています。
ここからは、これらの工程を順を追って説明していきます。企業によって請け負う工程の範囲が異なる場合があるので、自分自身の適性や担当したい業務なども考えながら見てみてください。
①要件定義
まず最初におこなうのは、今回はどのようなITインフラを構築し、どうやって運用していくか、発注元の要望を聞きながら必要なことを決めていく工程です。具体的には、構築の目的や使用用途、規模感や予算、納期などを決めます。
②機器選定
ここでは、要件定義で決めた内容をもとに、インフラ構築に必要な機器を選定し、台数などを割り出して調達します。
③設計
この工程では、実際にどのような機能を組み込みどういった性能を持たせるかにはじまり、必要な期間や予算などに至るまで、インフラを構築する際に必要な計画を立てていきます。
ここで作成する「設計書」は、プロジェクト進行の指針のような役割になるため、発注元の要望を意識しながらしっかりと決めていく必要があります。
④構築・運用テスト
設計書がまとまったら、実際にインフラを構築していく段階に入ります。
ここでは、設計書に基づいて、システムやサービスを稼働させるために必要な基盤を構築していきます。前述したように、インフラは大きくハードウェアとソフトウェアに別れていて、両方の構築が必要となります。
この構築作業が終わったら完了ではありません。構築したインフラが正常に稼働するか運用テストをおこない、問題がなければ完了となります。
⑤運用・保守・管理
無事運用テストが問題なく完了した後は、システムが正常に稼働し続けられるように運用・保守・管理のフェーズに入ります。構築したシステムやサービスなどは、24時間365日体制で管理するのが一般的とされています。
ここでは、新しい機器への入れ替えや更新、メンテナンスなどに加え、万が一トラブルが発生した際の対応やそれにともなうシステムの再構築などもおこないます。
企業によって、夜間勤務の体制や役割分担などが異なることもあるので、そこはきちんと確認し、把握しておきましょう。
- インフラエンジニアの仕事内容は理解できました。これを志望動機にどう活かせば良いでしょうか?
興味を持った仕事内容をより深く調べてみるのがおすすめ
前述のインフラエンジニアの仕事内容を理解していく中で、「え? それってどういうこと?」や、「ああ、そうか。でもこれはどうなっているんだろう?」などというように、もう少し詳しく知りたいと思った部分はどのくらいありましたか?
もし、より深く知ってみたいと興味を持った部分が一つでもあれば、なぜその部分に興味を持ったのか、その理由を自問自答してみると良いでしょう。
おそらく、そこには何かしら自分の興味のポイントがあったはずなので、そこから志望動機に活かせる自分の興味や希望などが明確になってくるかもしれません。
インフラエンジニアの種類
インフラエンジニアには、担当領域によっていくつかの種類に区分されることがあります。一般的には「ネットワークエンジニア」「サーバーエンジニア」「データベースエンジニア」「セキュリティエンジニア」「クラウドエンジニア」などがあります。
インフラエンジニアの種類
- ネットワークエンジニア
主にネットワークの構築や管理をおこなう。 - サーバーエンジニア
主にサーバーの構築や管理をおこなう。 - データベースエンジニア
主にデータベースの構築や管理をおこなう。 - セキュリティエンジニア
システムを外部の攻撃から守る。そのシステムを管理する。 - クラウドエンジニア
クラウド環境のうえのサーバーの設計や構築、ネットワーク整備を担う。
このようにインフラエンジニアにはいくつか種類がありますが、ITインフラは各技術がかかわりあって稼働しているため、担当のエンジニアについてだけでなく、他領域の知識習得や仕事の理解も必要になってきます。この点は意識しておきましょう。
志望動機でアピールしたいことによって、理解すべき種類の対象とその度合いが変わってきます。
たとえば、自身の能力や適性をアピールしたい場合は、各技術領域に必要とされる能力や作業の特性などを理解しておくと、より根拠のある志望動機を書くことができるでしょう。
ネットワークエンジニアについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。
ネットワークエンジニアの仕事がすべてわかる! 未経験の就職方法も
また、サーバーエンジニアについてはこちらの記事で解説しています。
サーバーエンジニアはどんな仕事? 将来性や必須スキルを徹底解説!
セキュリティエンジニアについてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。
セキュリティエンジニアの魅力とは? 新卒から叶える王道3ステップ
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業界理解は必須! インフラエンジニアの需要とその変化
インフラエンジニアの需要と変化
- IT業界の成長にともないインフラエンジニアの需要は増加中
- 需要はオンプレミスからクラウドへ
- 業界の変化への対応が重要に
今の時代に即した志望動機を作成するためには、その職業の社会や業界内でのリアルな立ち位置を知っておくことがとても重要です。
特にIT業界は、目まぐるしいほどのスピードで変化を続けています。インフラエンジニアを取り巻く社会の状況はどうなっているのか、今どんな需要があるのか、これからどう変化していくのか……。
しっかりと現状を把握し、採用担当者の目に留まる志望動機にしていきましょう。
IT業界の成長にともないインフラエンジニアの需要は増加中
現代において、ITは我々の日常生活に必要不可欠なものであり、今も加速度的に成長し続け常に新しい価値を生み出しています。
IDC Japanの国内ITサービス市場予測によると、2022年の国内ITサービス市場は、既存システムの刷新やクラウド移行、企業のデジタルビジネス化に関連する案件の増加と範囲拡大にともなう支出が牽引した結果、6兆734億円となったと発表しました。
そして、これは2023年以降も堅調に推移し、2027年には7兆177億円になる見通しだと示しており、今後もIT業界の継続的な成長が見込まれます。
そして、そのITの土台を作り支えているのが「インフラエンジニア」です。
メディアでは新しいアプリや新サービスが取り上げられることが多いですが、その開発はITインフラという土台がしっかりしているからこそできることです。今後も新たなITサービスが開発されるであろう現代において、それを支えるITインフラはこれからも必要であり、ITインフラを構築し運用するインフラエンジニアの需要も増えていくと考えられます。
- インフラエンジニアの需要が増えているなら、就職しやすい職種ということですか?
需要の増加と就職のしやすさは必ずしも一致するわけではないので注意が必要
インフラエンジニアの需要は増加傾向にあるため、就職のチャンスは増えるでしょう。ただ、自身の適性や興味が強く問われる職種なので、本人の職種への適性が合否に大きく影響します。
また、本人の適性に加えて、技術や業界の変化に対応する能力や新しい技術やトレンドに敏感であること、そして学習への意欲が大切な要素となります。
需要が増加傾向にあるというだけで、就職活動が必ずしもスムーズに進むとは限りません。応募数も多くなるので競争が激しくなる可能性もあることは認識しておきましょう。
需要はオンプレミスからクラウドへ
需要が増えているインフラエンジニアですが、そこに必要とされる性質は変化してきています。ITインフラ環境を構築する際、今までは、社内に物理的にサーバーやネットワーク機器を設置して運用する「オンプレミス型」という方法が主流でした。一方で現在は、インターネットを介して接続する「クラウド型」の形態で構築するように変わってきています。
総務省の令和4年通信利用動向調査によると、クラウドサービスを利用している企業の割合は上昇傾向が続いていて、令和3年には7割を超えたことをデータで示しています(グラフ内「全社的に利用している」「一部の事業所又は部門で利用している」の合計値)。
両者にメリット、デメリットがあるので一概には言えませんが、現代においては「クラウド型」のほうがマッチしている要素が強いと考えられています。必要な物理的機器が最小限のため導入コストや導入時間の削減ができたり、出社せずともシステムなどを利用できるためリモートワークにも向いています。
こういった経緯から、最終的にほとんどの企業が「クラウド型」へと移行すると考えられます。
業界の変化への対応が重要に
「オンプレミス型」から「クラウド型」へ。時代性や社会状況により変化の激しいIT業界では、それに柔軟に対応していくことが必要になります。
その中でインフラエンジニアは、ソフトウェアに重きを置いたインフラ環境の構築、また機能や性能をどれだけ高度化できるか、さらにはそれを問題なく運用し続けられるかといった、今までとはまた違ったスキルや能力が必要になっていくと考えられます。
志望動機を作る際も、現状を理解したうえで先の時代を想像して、自分自身のなりたい姿や思いを伝えられると良いでしょう。
アドバイザーコメント
伊沢 剛
プロフィールを見る時代の変化に合わせて積極的に新しいことを学び続ける意識を持とう
業界に対する需要が「クラウド型」に移行していくということは、物理的なコンピュータに直接触れることなく、仮想的なコンピュータの上でシステムを動作させることになるということです。
画面上の操作、もしくはプログラム経由で仮想的なサーバーを構築し、システムを動作させるようになります。そこでインフラエンジニアに求められるのは、新しい技術について自ら学び、積極的に試してみて実装する能力です。
クラウド技術に関する勉強会はオンラインでもおこなわれています。積極的にそのような勉強会を通して新しい技術を得ることも大事です。
インフラエンジニアには臨機応変に対応する判断力も必要不可欠
また、「クラウド型」の中には類似した技術も多くあります。どの技術を使うのが一番効率的で便利なのかを見極める能力も求められます。これは、ベストプラクティスといって、クラウドサービスの提供事業者がこのシチュエーションではこのようなシステム構成というお手本のようなものを公開しているので、このような情報を活用するのも一つの手です。
また、知識を定着させるためにクラウド関連の資格取得の勉強をするのも良いでしょう。もう一つ重要なポイントとして、セキュリティの知識があります。脆弱なシステムにならないようにすることもインフラエンジニアにもとめられることの一つです。
特別な動機がなくても大丈夫!
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「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
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企業理解を深めよう! インフラエンジニアの主な就職先
インフラエンジニアの主な就職先
- 大手SIer
- 中小SIer
- SES企業
ここまでインフラエンジニアの仕事内容やIT業界について説明してきましたが、より明確に志望動機を伝えるためには、応募する企業の理解が必要です。
前述したように、インフラエンジニアの仕事は上流工程から下流工程まで、多くの業務があり、そこに必要なスキルや適性なども異なります。インフラエンジニアが働く企業もその規模感や形態により仕事内容が異なるため、大まかな区分と特徴を把握し、各企業に適した志望動機を伝える必要があります。
そこで、ここでは、インフラエンジニアの主な就職先(企業)を企業の規模感や形態ごとに解説していきます。自分がどれに向いているか、どこで仕事をしたいかを意識しながら見てみてください。
大手SIer
まず、SIerのSIは「System Integration(システムインテグレーション)」の略で、システムの構築や運営をする企業を「SIer」と言います。
大手SIerは、主にインフラ構築の「上流工程」を担当することが多いです。顧客から直接発注を受け、要件定義や設計をおこないます。実際に現場でインフラの構築や運用保守をおこなう「下流工程」に携わることは、それほどないと言われています。
ここではプロジェクトのディレクションなどが主な業務になるので、エンジニアを取り仕切るリーダーシップ力やコミュニケーション能力、プロジェクトを設計する論理的思考力などが重要になると考えられます。
中小SIer
中小SIerは、大手SIerから依頼を受け、比較的「下流工程」を担当することが多いです。ただ、中小SIerの中にも、大手SIerと同様に顧客から発注を受け、上流工程から携わっているところもあります。
主に、運用・保守・監視などの業務になるので、障害が発生したときのトラブル対応力や起こった問題を着実に解決していく力が必要になるでしょう。
SIがシステムインテグレーションの略なのは解説しましたが、SIが何なのか、わからない人もいると思います。以下の記事ではSIの仕事内容などを詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
SI業界を研究! 仕事内容や将来性、向いている人を徹底解説
SES企業
SESとは「System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)」の略で、その企業に属するエンジニアが客先に常駐し、システムの構築や運用保守をおこなうものです。担当する業務はさまざまで、基本的に常駐企業の勤務形態に則る形になります。
多くの時間が客先での対応になるため、業務を遂行する力に加えて、対人能力や環境適応力などが求められます。
上記以外に、一般企業の社内インフラエンジニアという働き方もあります。ここでは、自社のシステムの運用管理をおこないます。
一般企業の情報システム部門は業務を兼務することが多いため、システム開発もおこないながら運用管理をおこなうというスタイルになる場合もあります。
志望動機でアピールしよう! インフラエンジニアに向いている人の特徴
インフラエンジニアに向いている人の特徴
- 地道な作業が得意
- 丁寧な仕事ができる
- 機械に触れるのが好き
- トラブル対応力がある
- 対人コミュニケーション力がある
- 体力がある
- やりきる力がある
ここまでの記事の内容で、インフラエンジニアがどんな環境でどのような仕事をしているのか、ある程度想像できたかと思います。ただ、インフラエンジニアについて理解しただけでは、自分の魅力が伝わる志望動機を書くことは難しいです。
その志望動機にオリジナリティを出し、差別化を図るうえで重要なものが「自分についての理解」です。自分の特性や気持ちを把握し、インフラエンジニアとして仕事をするうえで必要なことと結びつけることで、採用担当者が興味をもちやすくなります。
ここでは、インフラエンジニアに向いている人の特徴をいくつか紹介します。担当する開発工程によって異なる部分もあるので、すべてが必要というわけではありません。あくまで参考にしながら、自分が志望動機の中でアプローチできるものを見つけてみてくださいね。
自己分析については、下記の記事で詳しく解説しているので、まだ自己分析がうまくできていないという人は、ぜひ活用してみてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
地道な作業が得意
インフラエンジニアは仕事の特性上、細かな設定や作業が多いです。運用・保守の業務では複数のサーバーやコンピューターで同じ作業をおこなったり、監視の業務では、毎回同じ時間に同じことを確認したりと、地道に仕事をしていくことが必要になります。
こういった一見地味ではあるけれど、その意味をきちんと捉えて責任感をもってコツコツ取り組める人は、インフラエンジニアに向いていると考えられます。
丁寧な仕事ができる
インフラ構築や運用をするうえで、小さなミスが大きなトラブルに発展してしまう可能性があります。そのため、一つひとつの作業を慎重かつ丁寧に進めていく必要があります。また、最後の確認作業まで手を抜かずやりきる力も重要です。
トラブルを最小限に防ぎ良い運用ができるよう丁寧に仕事に取り組む人は、重宝されるでしょう。
たとえば、バックアップの開始時間や間隔、方法などについて、間違った設定をすると肝心な情報を復元できなかったなど大きなトラブルにつながる可能性があります。
このような事態にならないよう、インフラエンジニアには丁寧な作業がもとめられます。
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
・業界・職種ごとの志望動機がわからない人
・アルバイトやゼミで忙しい人
機械に触れるのが好き
インフラエンジニアは、多くの時間機械と向き合い、作業をおこないます。「好きこそものの上手なれ」と言われますが、扱うものが好きでないと仕事へのモチベーションもパフォーマンスも上がりにくいです。
普段から機械に触れている人や機械に詳しい人、もしくは興味のある人は、苦手意識が生まれにくく仕事がスムーズに進みやすいでしょう。
トラブル対応力がある
システムなどのトラブルが発生した際、落ち着いて対処する力が必要になります。インフラ構築の際は、正確に物事を進める力が重要な職業ですが、トラブル発生時は臨機応変に対応し、状況を悪化させずに収束させることが重要になります。
状況によっては一人だけでは対応できない事態もあるので、必要な人に連絡し指示を仰ぎ、しっかりと対処していく冷静さが求められます。
トラブル対応力や臨機応変に対応する力などの強みは、自己PRでもアピールしましょう。「臨機応変に対応する力」の自己PRのつくり方を知りたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。
例文8選|「臨機応変に対応する力」の自己PRを作る4ステップ
具体的にトラブル対応力が必要な場面として、システムダウンが挙げられます。サーバーやネットワークの障害によりシステムがダウンしてしまうケースです。
この場合、障害の原因を迅速に特定し、必要な対策を講じる能力がもとめられます。さらに、再発防止策を考え、実行するための能力も重要です。
対人コミュニケーション力がある
エンジニアと聞くと黙々と作業をするイメージもあるかと思いますが、実際にはそれだけで仕事が完結することは少ないです。関係各所と連絡を取り合い、調整しながら作業を進めていくこともあります。
また、自分だけでは対応できない場合も、しっかりとコミュニケーションを図り、事態の解決に向けて取り組む必要があります。
コミュニケーション能力については、こちらの記事で詳しく解説しています。併せて読んで理解を深めてくださいね。
例文12選|コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
体力がある
インフラエンジニアは、多くの機器を取り扱います。物理的に重い機器もあり、ある程度の体力が必要となります。
また、システムを24時間365日で監視するために夜間勤務が発生します。加えて、システムのメンテナンスなどがある場合は、普段ユーザーが使っていない深夜や早朝が多くなるため、働き方においてもある程度の体力がないと、きついと感じてしまうかもしれません。
やりきる力がある
インフラエンジニアはシステムの根幹にかかわる仕事のため、決められた業務や作業をやりきることが重要になります。
これは、ほかの職業でも重要な力ですが、ITインフラでは一つの作業が不足しているだけで全体に影響が出ることも少なくありません。そのため、業務を途中で投げ出さず、仕事に真摯に取り組む姿勢が求められます。
未経験でも簡単! インフラエンジニアの志望動機をつくる4ステップ
インフラエンジニアの志望動機をつくる4ステップ
- インフラエンジニアを志望する理由を端的に伝える
- 「なぜインフラエンジニアなのか」を具体的に説明する
- 応募企業の志望理由を述べる
- 入社意欲を示すまとめで締める
ここまでで、インフラエンジニアの志望動機を作成するために必要な「仕事内容」「業界・企業」「自分」についての3つの理解を深めてきました。
いよいよここからは、この3つの理解を踏まえたうえで、志望動機の作成のステップを解説していきます。また、作成時に特に意識すべきポイントも併せて解説します。
さらに、この記事の最後には、企業形態別で例文も掲載しているので、参考にしながら自分だけの志望動機を作り上げてみてください。
①インフラエンジニアを志望する理由を端的に伝える
仕事上で相手に何かを伝えるとき、基本的には「結論」から話します。そして、このときに意識すべきは「簡潔であること」です。採用担当者は毎日多くのエントリーシート(ES)に目を通します。
冒頭の部分が冗長になってしまうと、読み進める前に疲れてしまい、本当に伝えたいことが伝わらない状態になりかねません。まずは、インフラエンジニアを志望する理由を簡潔にまとめて伝えましょう。
これは、ビジネス場面でもよく使われる「PREP法」に基づいたものです。
PREP法とは?
何かを相手に伝えるときや説明をするときに、①結論→②理由→③具体例→④結論という順番で話すと、簡潔で伝わりやすくなるという手法。
①結論(P→Point)
②理由(R→Reason)
③具体例(E→Example)
④結論(P→Point)※再度結論を繰り返す
また、後述しますが、ここで言うべきは、業界の志望理由でも企業の志望理由でもなく、「いくつか種類のあるITエンジニアの中で、なぜインフラエンジニアなのか」です。
ここで、自分の意見を伝えて採用担当者の心をつかみ、まずは「読みたい」「具体的に聞いてみたい」と思ってもらえるように意識してつくっていきましょう。
こちらの記事で志望動機の書き出しで惹きつけるコツを解説しています。ぜひ併せて参考にしてみてください。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
②「なぜインフラエンジニアなのか」を具体的に説明する
次に、①で簡潔に述べた志望理由について、そこに至った経緯や背景を具体的に説明していきます。
4ステップの中で、ここが最も重要なステップです。なぜなら、ここが「自分にしかない価値」を示せる最大の場だからです。
新卒や未経験者の場合、採用担当者は自社で必要な人材かどうか見極める際に、スキルや実績よりも志望度の高さや適性を見て判断する傾向にあります。実務経験がなくても、志望理由とそこに至るまでのストーリーを一貫性をもって示し、説得力を持たせましょう。
そうして、自分自身のインフラエンジニアとしての活躍の可能性をしっかりと示して、選考突破を目指しましょう。
③応募企業の志望理由を述べる
インフラエンジニアを志望する理由の説明をした後、ではなぜ他企業ではなくその企業なのかを伝えましょう。
一口にインフラエンジニアといっても、企業によっておこなう業務内容は異なります。ミスマッチを防ぐためにも、まずは、企業が求めている人物像と自分の特性が合っているかをちゃんと確認しておく必要があります。
ここでは、応募企業の独自の取り組みや社風、また自分とどうマッチしているかを説明して、説得力のある内容にしましょう。
- インフラエンジニアという職種に絞って企業選びをしているので、応募企業の志望理由が浮かびません。考え方を教えてください。
応募企業ならではの魅力に目を向けてみよう
職種で絞って企業選びをしている場合は、職種以外の要素で志望理由を考えてみると良いですね。たとえば、理念・パーパス・ビジョン・価値観などの企業姿勢の観点や、業界・業態・顧客・システム種別などの環境からみた観点などです。
ITシステムの構築の中でも、いろいろな観点から比較することによって、その企業の特徴や特性が見えてくるかと思います。
このように、その企業らしさという点に焦点を当てて、自分らしさとマッチングさせていくと、より良い志望動機になってくると思いますよ。
④入社意欲を示すまとめで締める
①~③で「インフラエンジニアの志望理由」を伝え切ったら、最後は入社したい気持ちや熱意を簡潔に示して締めましょう。
ここで、将来インフラエンジニアとしてどのように活躍したいのかや、応募企業でどんな思いをもって仕事に取り組むのかなど、入社後にどうなりたいかを示すことも良いですね。
採用担当者が、入社したその後の活躍を想像できるように、入社意欲をしっかりと示して完結させましょう。
こちらの記事で志望動機の締めくくりについて解説しています。併せて読んで理解を深めてくださいね。
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る志望動機で「入社意欲」をしっかり示すことが重要
特に未経験の場合は、業界の中でのその企業の立ち位置や競合の状況、顧客層など、可能な限り詳しく事前に情報やデータを調べて企業分析をしているか、自社の事業についてどこまで理解しているかなど、企業側は志望動機からいろいろな情報を読み取ろうとします。
また、志望動機に目を通す企業の採用担当者は、通常1回の新卒採用プロセスの中で、数多くの応募書類を目にしています。そのため、真剣に企業分析や業界分析をおこなったうえで志望動機を書いている学生とそうでない学生との見分けはすぐにつきます。
主観的なだけではなく客観的に志望動機の根拠を示そう
志望度の高さは、その企業に対する抽象的な共感や漠然とした熱意を強調しても伝わりません。インフラエンジニアの仕事の範囲をよく理解したうえで、自分がその職務に必要なスキルや能力を持った人物であることを客観的な情報で示すことがもとめられます。
そして、インフラエンジニアの仕事を通してどんなことを達成したいのか、または実現したいのかを、その企業の事業の方向性に沿って自分自身で考えた言葉で説明できるかどうかで、志望度の高さも図られると考えるべきでしょう。
インフラエンジニアの志望動機作成で特に意識すべきポイント
インフラエンジニアの志望動機作成で意識すべきポイント
- ITエンジニアの中でインフラエンジニアでなければならない理由
- 将来どんなインフラエンジニアになりたいか
インフラエンジニアの志望動機作成の4ステップを解説してきました。その中でも、志望動機作成にあたって特に意識すべきポイントが2つあるので、解説していきます。
ITエンジニアの中でインフラエンジニアでなければならない理由
IT業界は今成長業界であり、その業界内での選択肢も多くあります。そして、ITエンジニアにもいくつか種類があります。特に、システムエンジニア(SE)やWEBエンジニアなどは花形の職種と捉えられることが多く、それらが注目されがちです。
そのような中で、採用担当者は「インフラエンジニアでなければならない理由」を知りたいと考えています。なぜなら、なんとなくITエンジニアになりたいからという理由だと、入社してからイメージと異なっていたりして辞めてしまう危険性があるからです。
そういった採用担当者の懸念を払拭するためにも、ここは明確にしてしっかりと伝える必要があります。
インフラエンジニアが担っている役割に関して、表面的な理解ではなく、実際の現場で求められる対応の難しさなども理解していることを踏まえつつ自分の言葉で伝えられると、良い印象を与えることにつながるでしょう。
将来どんなインフラエンジニアになりたいか
一般的に未経験者の場合は、応募者のスキルや能力よりも潜在的なポテンシャルを重視する「ポテンシャル採用」です。つまり、採用担当者は「この人が入社したらどのような利益をもたらしてくれるのか」や「インフラエンジニアという仕事をしていく覚悟が本当にあるのか」といった、その人が持つ可能性を見極めているのです。
また、企業によって案件の多い分野やキャリアパスなどが異なるため、入社してステップアップする際に転職してしまうことを危惧していることもあります。
「今」のスキルや実績での判断ではなく、「これから」どう活躍してくれるのか。その見通しを立ててもらうために、将来のインフラエンジニア像を示すことが重要です。
志望動機に将来像を盛り込むことで、自身のビジョンや目標を明確に伝えることができます。これによって学習意欲や成長意欲、貢献度などをアピールできます。
企業形態別に紹介! インフラエンジニアの志望動機例文9選
インフラエンジニアの企業形態別の志望動機例文
- 大手SIer向けの例文
- 中小SIer向けの例文
- SES企業向けの例文
ここまで、インフラエンジニアの志望動機の作成にあたって必要な理解と、志望動機作成のステップを解説してきました。
ただ、それだけではまだ完成したイメージが湧きづらい部分があるかと思います。また、志望動機をつくるうえで自分の経験や強みをどう活かしたら良いかわからないという人もいるかもしれません。
そこで最後に、未経験者向けの例文を企業形態別に解説するので、これらを参考にしながら自分だけの志望動機を組み立ててみてください。
大手SIer向けの例文
「大手SIer」は、新しいITインフラの構築や設計などの「上流工程」から携わることが多く、将来的には多くのスタッフをマネジメントし、プロジェクトのディレクションをおこなうことも少なくありません。
将来のインフラエンジニア像や社会課題の解決に向けて何をしたいのかなど、採用担当者にあなたの未来が見えるようにすると、一緒に働きたいと感じられる志望動機になります。
例文① 社会課題を解決したい
例文① 社会課題を解決したい
私は将来、いまだ整備が不十分な国々のITインフラ構築を成し遂げたいという夢があり、インフラエンジニアという仕事を強く志望しています。
私は大学2年生の時に、ボランティア活動の一環で東南アジアの国々を回りました。そこで、急速に発展を遂げている国がある一方、基盤であるITインフラ自体が整っておらず不便を強いられている状況を目の当たりにしました。
ITの成長が著しい現代ですが、ここに強い課題意識を持った私は、まずはITの基盤となるITインフラ自体の構築を徹底することが重要だと思い至りました。
貴社は、国内だけでなく世の中全体に対する課題意識を強く持ち、自社の高い技術力でITインフラ業界を牽引しているとお見受けします。
私も貴社の一員となり、自分の技術力と各国での対応力を鍛えることで、世の中のITインフラの構築を先導していきたいと考え、貴社を強く志望します。
世界の課題に目を向けた素晴らしい志望動機ですね。特に面接で話す時間が多くあるような場面では、より説得力を深めるために、もう少し具体性を盛り込んでいくと良いと思います。
たとえば、「不便を強いられている状況とはどんな状況?」「強い課題意識ってどんな課題?」「どうしてITインフラの構築が重要だと思ったの?」「それを自分がやりたいと思う理由は?」といったような視点で深掘りしていくと、より自分らしい志望動機となり、採用担当者も深く理解してくれるでしょう。
例文② 企業のIT化をサポートしたい
例文② 企業のIT化をサポートしたい
私は、ITを活用しきれず本来の力を発揮できていない企業の高度化をサポートしたいと考え、インフラエンジニアを志望しています。
私は、学生時代に1カ月ほど親戚が経営する企業でインターンをおこなっておりました。地方にある小規模な企業で、オンプレミス型の古いサーバーを使用していたこともあり、社内でのやりとりがスムーズにいかないことがたびたびありました。
この現代で仕事をおこなううえで、社員同士ひいては社外の方との情報共有手段が滞ってしまうのは致命的なことだと危機感を抱いた私は、自分自身がその解決手段を持ち、困っている企業を下支えしたいという思いが強くなっていきました。
貴社は、ITインフラを構築・運用するだけでなく、顧客企業の新しい価値を見出したうえで、その価値を最大化するためのシステム開発および運用をおこなっているとお見受けします。
私も貴社に身を置き、顧客企業の本来の魅力を発掘あるいは創出するところから企業に寄り添い、ITインフラの力でそれらを最大化できるようにしたいと考え、貴社を強く志望します。
志望動機につながるきっかけとして、個人的であり具体的なエピソードを端的に紹介できている点が良いですね。
「顧客企業の新しい価値を~お見受けします」という文章は、何の情報をもとにしたかを示せるとさらに良い志望動機になると思います。
例文③ 現代の新しい可能性の土台を支えたい
例文③ 現代の新しい可能性の土台を支えたい
私は、IT化が加速する現代において、その基盤を支えることで人々の暮らしの豊かさを守りたいと考え、インフラエンジニアを志望しています。
私は、学生時代にあらゆる学生が活躍できる「場づくり」に価値を感じ、積極的にその活動に取り組んできました。これは、何か新しいものを生み出すには、まずその基盤となる機会や場所が必要だと考えたからです。
そして、現代においてITは、新しい何かを生み出すために必要不可欠な存在となっています。このことから、その基盤となるITインフラを構築・運用することが、これからの人々の暮らしをより豊かにするための頑丈な土台となると思い至りました。
貴社は、一般消費者および顧客企業の両者に対し、長期に渡り質の高いハードウェアを提供することで、その中で生み出される新しい可能性を支え続けています。
私も貴社とともに、現代ひいてはこの先の未来の基盤を作り支えることで、人々の暮らしをより豊かなものにしていきたいと考え、貴社を強く志望します。
自らの想いや、インフラエンジニアとして活躍したいという意欲が語られていて良いですね。多くの企業の中からなぜ当社を志望しているのかを付け加えるとさらに良い志望動機になると思います。
中小SIer向けの例文
「中小SIer」は、大手Slerから依頼を受け「下流工程」を担当する業務形態が多いと言われていますが、大手SIerと同様に顧客から直接発注を受け「上流工程」から「下流工程」まで一貫して担当している企業もあります。
また、分野に特化した企業もあるため、自分がインフラエンジニアとして特にどんな業務や仕事がしたいのか、そこに対して自分は何ができそうなのかを伝えると、採用担当者が現場で働く姿をイメージしやすくなるでしょう。
例文④ 地方の活性化に貢献したい
例文④ 地方の活性化に貢献したい
私は将来、ITインフラの力で地方の活性化を図りたいと考え、インフラエンジニアを志望しています。
私の実家は地方にあり、小さな雑貨カフェ店を営んでいるのですが、コロナ禍の影響を受け、キャッシュレス決済の急速な普及に加え、客数の減少によるECサイト立ち上げの検討など、IT関連における課題がいくつも発生。
近隣店舗も同様の状態に陥りました。観光地だったこともあり、なんとか廃業にならずに済みましたが、その対応には多くの時間と労力がかかりました。
この一連のできごとから、現代において第四のインフラとも言われるITインフラの重要性と、それが整っていない地方の現実を目にした私は、自分自身がこの問題を解決できる力をつけ、役立てたいと考えるようになりました。
貴社は、地方創生を理念の一つに掲げ、都心だけでなく地方での案件も多く担当されており、幅広い地域の生活を支えているとお見受けします。
私も貴社に所属し、多くの現場を回ることで自分の技術を磨き、どんな地域にも対応できる人材として成長していきたいと考え、貴社を強く志望します。
地方創生へのフォーカスが自分の経験をきっかけとしていて、とても良い志望動機ですね。
面接で話す時間が多くある場面では、「IT関連の課題のうちインフラに着目した理由は?」「自分自身がそこで役立ちたいと思うようになった経緯は?」「地方の活性化に貢献することでどんなビジョンを描いている?」といった視点での補足があると、よりしっかりと深みのある志望動機になると思います。
例文⑤ 縁の下の力持ちとしての経験を活かしたい
例文⑤ 縁の下の力持ちとしての経験を活かしたい
私は、IT業界全体を下支えする「縁の下の力持ち」として自分の力を活かした仕事がしたいと考え、インフラエンジニアを志望しています。
私は大学時代に、四半期に一度開催されるライブステージの裏方として、出演者のパフォーマンスをサポートしてきました。そこで音響を担当して間もない頃、自分の一つのミスが影響しステージを中断させてしまったことがありました。
その際、裏方の仕事の重要性を強く実感した私は、それからは機材の念入りな準備・確認に加え、各スタッフと密にコミュニケーションを取るよう心掛けました。そうしてミスをなくしていった結果、大学生最後の年には、舞台監督として全体を取り仕切るまでに成長することができました。
貴社では、ITインフラを構築する上流工程から、それを運用し管理する下流工程まで、幅広い業務に対する対応力が必要かと思います。私は、上述したように、機材の管理から現場のディレクションまで幅広い経験を積んできました。
今まで培ってきた力をベースにし、貴社でインフラエンジニアとしてより専門的なスキルを身に付け、自分の力を最大限社会に役立てたいと考え、貴社を志望します。
インフラエンジニアの役割を「縁の下の力持ち」とうまく表現できていますね。
縁の下の力持ち的な職種はほかにもあるかと思いますが、その中でもなぜインフラエンジニアなのかについても説明できるとさらに説得力が増すと思います。
例文⑥ 人々の快適な暮らしを守りたい
例文⑥ 人々の快適な暮らしを守りたい
私は、現代にとって必要不可欠なITインフラを支えることで、人々の暮らしの快適さが失われないようにしたいと考え、インフラエンジニアを志望しています。
私がインフラエンジニアになりたいと思ったきっかけは、親しい友人から「〇〇は機械が好きで地道にコツコツ取り組めるタイプだから、インフラエンジニアが向いてるんじゃない?」と言われたことでした。
当時の私は、地元の人々が平穏な日常生活を送れるように支えたいという思いから、地方公務員を目指し日々勉強に取り組んでいました。
そのような中で、インフラエンジニアの仕事を調べていくうちに、現代の人々が快適に暮らすためにはITインフラを守ることが重要であると思い至り、その仕事に大きな意義を感じました。また、インフラエンジニアの仕事が自分に向いているのではないかと思ったことも大きな理由の一つです。
このような中で、貴社を志望した理由は、企業HPから貴社のサービスの丁寧さときめ細やかさ、仕事に対する真摯な姿勢をお見受けしたからです。
私もそんな貴社の一員となり、インフラエンジニアとして着実にステップアップしていくことで、人々の暮らしを守り続けたいと考え、貴社を志望します。
面接で話す際には、より具体的に説明することで説得力が増します。
たとえば、インフラエンジニアの仕事が「自分に向いている」と感じたことの理由や、当社の「サービスの丁寧さときめ細やかさ、仕事に対する真摯な姿勢」とは、具体的にどこから感じ得たのかという点について、深掘って話してみましょう。
SES企業向けの例文
「SES企業」は、主に客先に常駐し、システムの構築や運用保守をおこないます。多くの時間が客先での現場対応となり、業務を遂行する力に加えて、対人能力や環境適応力などが求められるので、そこで力を身に付けていく姿をアピールしましょう。
例文⑦ 手に職をつけたい
例文⑦ 手に職をつけたい
私は、これからの現代において、手に職を持ちその技術で多くの人の役に立てる人材になりたいと考え、インフラエンジニアを志望しています。
私は一年前まで「自分が何をしたいのか」「自分に何ができるのか」がわからず、漠然とした不安を抱えて過ごしていました。
そんな時に、多くの企業のシステム障害を解決しているインフラエンジニアの方を追ったドキュメンタリー番組に出会いました。その人の仕事への熱意と想い、そしてIT業界の裏側を支えるインフラエンジニアの仕事に惹きつけられ、「自分もこんな仕事ができるようになりたい」と強く思いました。
きっかけは一つの番組でしたが、私はそれから自分のなりたい姿が明確になり、そこへ向けての学習を始めました。先日ITパスポートの資格を取得し、今はCCNAの資格取得に向けてさらに学習を進めています。
その中で貴社を志望した理由は、ITの中でもITインフラに特化することで顧客企業から信頼を得ており、現場でいち早くその専門的なスキルを身に付けていけると感じたからです。
私は、デジタル化が加速する現代において、それを下支えできる存在としていち早く成長したいと考え、貴社を志望します。
手に職がつく仕事は以下の記事でもまとめています。プロが仕事の選び方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
手に職がつく仕事76選! なりたい姿に合った選び方をプロが解説
インフラエンジニアのモデルと出会い、強く惹かれていった経緯が素敵な志望動機ですね。
面接などで話す時間が多くある場面では、そのストーリーをより鮮明にしていくために、「手に職を持ちたいと思った理由は?」「モデルとなったインフラエンジニアの熱意と想いのどこに共感した?」「将来のなりたい姿ってどんなイメージ?」「それらが下支えできる存在とどのようにリンクしていくの?」といった視点で明確化していくとより良くなっていくと思います。
例文⑧ ITインフラにおける問題を解決したい
例文⑧ ITインフラにおける問題を解決したい
私は、自分の力で現代における問題を解決していきたいと考え、インフラエンジニアを志望しています。
半年前、友人と自宅でゲームをプレイしていた時、突然画面が真っ暗になり動作しなくなったことがありました。ゲーム機本体が故障していることに気づき、自分たちで直す方法を調べ実践していきました。
気がついたら修復作業自体に夢中になっている自分がおり、トラブルの解決に向けて一つひとつの工程を踏んでいく過程が好きであると同時に、その作業が得意であると気づきました。この経験から、この力をもっと磨き、より多くの問題を解決したいと思うようになりました。
貴社を志望した理由は、数多くの顧客企業と取引があり、短期スパンでの案件が多いため、早くからさまざまな実務経験を積んでいくことができると考えたからです。
私は、貴社のインフラエンジニアとして経験を積むことで、現代を支えるITインフラ上で起こる問題を解決できる力を身に付けていきたいと考え、貴社を志望します。
インフラエンジニアの仕事の分野に興味を持ったことを示すわかりやすいエピソードですね。
短期スパンでの案件をポジティブに捉えている点が良いのですが、同時にネガティブな面に対しても認識していることを合わせて伝えておくと、さらに良くなると思います。
例文⑨ あらゆる業界を支えるITインフラで幅広い経験を積みたい
例文⑨ あらゆる業界を支えるITインフラで幅広い経験を積みたい
私は、あらゆる業界の新しい変革をサポートする仕事に就き、多くの人々の生活を根本から支えたいと考え、インフラエンジニアを志望しています。
私は今までに、多くの業界がデジタルやITを活用したサービスや商品をリリースし、人々の生活をより豊かにしていく過程を見てきました。
自分もITを活用して何か新たな発明をしている業界で働きたいと考えていましたが、デジタル化が進んだ現代においてはそういった業界は多くあり、一つに絞り切ることができませんでした。
そこで、突き詰めて考えた結果、それらの新しい変革を下支えしているのがITインフラであると気づきました。
日常生活であまり意識したことがなかったのですが、ITの基盤を支えているインフラエンジニアはとても社会的意義のある職業であり、自分もこの仕事で人々の生活を根本から支えたいと思い至りました。
貴社の企業HPを拝見したところ、貴社ではネットワークやサーバー、そしてクラウドまで、幅広いITインフラのサポートをおこなっているとお見受けしました。
私も貴社で、さまざまな側面からIT業界を支え、さらにそれを通じて多くの業界の手助けをしたいと考え、貴社を志望します。
伝えたいことはわかるのですが、「何か新たな発明をしている業界」で働きたいという思いと、「人々の生活を根本から支えたい」という思いがどのようにつながっているのか、理解しづらく感じました。
この部分を詳しく説明すると、より良い志望動機になると思いますよ。
「なぜインフラエンジニアなのか」を突き詰めた自分だけの志望動機で選考を突破しよう!
インフラエンジニアの志望動機をつくるためには、まずは業界・企業や仕事内容、そして自分についての理解がとても重要です。
その理解を踏まえて、「なぜインフラエンジニアなのか」の理由を徹底的に突き詰めて考えてみてください。
そうして作り上げた自分だけの志望動機であれば、書類選考の突破はもちろん、面接時にも自分の一つの軸として、自分自身を支えてくれるアピール材料となるでしょう。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るインフラエンジニアの志望動機は「興味を持った理由」を示すことから始めてみよう
いろいろな例文を見てきましたが、インフラエンジニアの志望動機を作るのは難しいですよね。
インフラエンジニアはシステムの舞台を作る仕事なので、どうしてそういった舞台を創りたいと思うようになったのかをどんな観点で伝えていくかが難しく、それを他者に伝えるための表現力もとても重要になってきます。
まず、どんな観点で伝えていくと良いかに関して、インフラの構築はシステム構築のベースとなる仕事なので、最初はそこに「興味」を持った理由から入ると良いと思います。
そして、その仕事をやってみたいと思った背景や自分にとって大切に思えた「価値観」が何で、その根拠は何なのかを説明できると良いですね。
さらには、そのお仕事内容と自分の「適性」がマッチしているのかどうか、何が得意で何が不得意なのかといった視点でも、その整合性を説明できるとより説得力が増してくると思います。
志望動機をうまく伝えられずに悩んだら「他者紹介」の意識で
これらの観点を他者に伝わりやすいように表現するためには、自分を客観的に見て、まるで他人を紹介するように、「この人はこういうところがあって、こういう特徴の人なんですよ、だからこの会社でこういう仕事がぴったりだと思います」という感じで考えていけると、より伝わりやすい表現になるのではないかなと思います。ぜひ試行錯誤しながらトライしてみてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細ITストラテジスト/情報処理安全確保支援士
Takeshi Izawa◯専門学校で10年以上アルゴリズムやJava、Python、人工知能、IoT、情報セキュリティなどのIT分野の教育に従事。現在は研修講師やITコンサルタントを務める
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