この記事のまとめ
- ホテルフロントの志望動機は3ステップで作成しよう
- ホテルフロントの選考では志望動機で本気度を見せることが重要
- ホテルフロントの志望動機のOK例文8選を紹介
- 志望動機作成ツール
たった3分で選考通過率の高い志望動機が完成!
この記事を読んでいる人に
おすすめな作成ツール(無料)
ホテルフロントの採用選考では、志望動機は重要な判断材料となります。しかし、「ホテルフロントをなぜ志望しているのかうまく言葉にできない」「ホテルフロントの志望動機ではどんなことを書けば良いのかわからない」と悩む人は少なくありません。
ホテルフロントの志望動機で鍵となるのは「原体験」です。仕事への理解も大事ですが、同時に自己理解をさらに深めて、採用担当者がつい聞き入ってしまうような志望動機に仕上げましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの田邉さん、板谷さん、杉原さんのアドバイスを交えつつ、ホテルフロントの志望動機の書き方を解説。ホテルフロントの採用選考を受ける人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
就活対策おすすめツール・資料ランキング
ホテルフロントの志望動機は原体験を明確にしたうえで作成しよう
原体験とは、その人の人格や価値観に大きな影響を与えた体験のことを指します。ホテルフロントを志望している人には、「ホテルフロントとして働きたい」「ホテルフロントは自分に合っていそう」と思うきっかけとなった原体験があるはずです。
原体験を明確にして盛り込むことで、本気度がより伝わる志望動機になります。ホテルフロントの志望動機を考える際は、ぜひ原体験を明確にすることを意識して作成しましょう。
記事では、ホテルフロントの選考における志望動機の重要性を説明したうえで、志望動機の作り方3ステップを解説します。「志望動機が全然書けない」「原体験が思い浮かばない」という人も、3ステップを踏めば志望動機がすらすら書けますよ。
次に、ホテルフロントの志望動機のOK例文とNG例文を紹介。キャリアコンサルタントが各例文の注目ポイントも解説しているので、併せて確認してくださいね。
ホテルフロントの例文とあわせて内定者ES100選<志望動機>を確認しよう!
・強みや経験別に見れる
・大手・一流企業が多数掲載
まずは押さえたい! ホテルフロントの選考における志望動機の重要性
採用側からすれば、志望動機は就活生の本気度を測りやすい項目です。「本気でホテルフロントの仕事をしたいと思っているのか」「大変な仕事でもやりきる覚悟はあるのか」などが測られていると心得ましょう。
ホテルフロントは、傍から見れば華やかな職業ですが、実際は体力と精神力のいずれも必要な大変な仕事です。その点を理解したうえで、「本気でホテルフロントがしたい」と思っている人でなければ、長期的な活躍は難しいと考えられます。
よって、ホテルフロントの選考において、志望動機は本気度を測る重要な項目なのです。そして、本気度を伝えるために鍵となるのが「原体験」です。原体験を盛り込み、本気度が伝わる志望動機を作成しましょう。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るホテルフロントの採用選考は志望動機を通じて熱意を図っている
そもそも、どのホテルで働いてもホテルフロントの基本的な仕事は変わらないですよね。にもかかわらず、なぜ志望動機を聞くのか疑問を感じている学生がいるのではないでしょうか。
たしかに、ホテルに宿泊する顧客の対応をするという点で考えると、どのホテルでも基本的な仕事内容は同じになることが多いです。
結論、志望動機を通じて「ホテルフロント」としてだけでなく、「応募したホテルのホテルフロント」として働く熱意があるかチェックしているのです。
ホテルによって、ビジョンや風土、客層などが異なりますよね。これらを分析して志望動機に盛り込むことで、熱意をアピールすることができるのです。
そのホテルならではの特徴を捉えられていることが重要
たとえば、志望動機で「韓国旅行客に日本の良さを伝える一助になりたく、貴館のホテルフロントを志望いたします」と語られているとどうでしょう。韓国旅行客が多いホテルであれば、ほかのホテルには当てはまりづらく、そのホテルで働きたい熱意が伝わるのではないでしょうか。
志望動機の内容によって、熱意があるかどうかのアピール度合いが大きく異なります。本文を何度も読み返して、志望度の高さが伝わる志望動機を作りましょう。
こちらの記事では、面接で志望動機を聞く理由や重要なポイントを解説しているので、志望動機を作成する人はあらかじめチェックしておくのがおすすめです。
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
3ステップ! ホテルフロントの志望動機の作り方
ここからは、ホテルフロントの志望動機を作成する3ステップを解説します。
「志望動機の題材がない……」と悩んでいるホテルフロント志望の人は多いのではないでしょうか。しかし、題材は必ず自分の過去にあるはず。3ステップを通して題材を見つけ出し、選考で効果的に伝えましょう。
AIツールなら業界・業種に合わせた
志望動機が簡単に作れます!
「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかを明確な根拠をもとに考え、伝えることが苦手な学生は多いです。
無料の「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、志望する業界・職種ごとに選考通過率が高い志望動機が作れます!
たったの3分で作成可能なので、まずは試してみてください
①ホテルフロントの何に魅力を感じているのかを明らかにする
ホテルフロントを志望しているということは、ホテルフロントの仕事に対して「やってみたい」「自分に合っていそう」と思う何かがあるからですよね。
何に魅力を感じているのか明確に言えないのであれば、仕事への理解を深めましょう。「仕事内容」「活かせる強み」「やりがい」の3つの切り口からホテルフロントの仕事を掘り下げてみれば、自分とのマッチポイントが見つかるはずです。
下記を参考にして、自分がホテルフロントの何に魅力を感じているのか明らかにしてください。
仕事内容
ホテルフロントの主な仕事内容は、チェックインとチェックアウトの受付対応です。ホテルに宿泊する顧客を出迎え、予約を確認し、宿泊する部屋や注意事項を案内します。
併せて精算もホテルフロントの重要な仕事です。宿泊料金にルームサービスの代金も含めた正確な金額を提示し、スムーズに支払いを済ませます。
そのほか、ホテルのインフォメーションの役割も担っており、宿泊客から館内のサービスやホテル周辺の観光情報について質問されれば、的確に答えなければなりません。ホテルによっては、予約の電話に対応したりネット予約と合わせた予約の管理もフロントでおこないます。
ホテルフロントの仕事内容
- チェックイン・チェックアウトの受付
- 精算
- お客様対応全般
- 予約管理
- 郵便物の対応
- モーニングコール
活かせる強み
ホテルフロントは、仕事内容からわかるように常に人と接して、コミュニケーションをとる仕事です。コミュニケーション力や接客スキルが必要とされます。
また、地域やホテルの種類にもよりますが、海外からの顧客が宿泊することもあります。ホテルフロントは、顧客に言葉で説明したり質問に答えなければならない場面も多いため、顧客と同じ言語で話せるとスムーズにやりとりができます。
そのほか、フロントではトラブルが起こることもしばしばあるため、臨機応変に対応できる人であれば活躍しやすいでしょう。
ホテルフロントで活かせる強み
- コミュニケーション力
- 接客スキル
- 語学力
- 臨機応変な対応力
ホテルフロントの仕事で効果的な自己PRをするには、活かせる強みをアピールすると効果的です。下記記事をぜひチェックしてくださいね。
コミュニケーション力
例文12選|コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
臨機応変な対応力
例文8選|「臨機応変に対応する力」の自己PRを作る4ステップ
ホテルフロント以外にも接客スキルを活かせる仕事はあります。接客業を志望している人は以下の記事をチェックしてください。接客業の志望動機の書き方とアピールポイントをまとめています。
接客業の志望動機はどう書く? 効果的なアピールポイント5つを解説
コンシェルジュでなくても、フロントでは利用客からいろいろと尋ねられます。地元民ならではのおすすめのお店やソウルフードなどをよく知っている情報通は、顧客には頼もしい存在で、きっとフロントで活躍できるでしょう。
まだ志望動機で悩んでいる人はAIツールを活用して完成させよう!
「この業界に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか相手により伝わるように説明できないと悩む学生は多いです。
そのなときは無料の「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、納得感のある志望動機が完成します。
ぜひ活用して、志望業界の選考を突破しましょう。
やりがい
ホテルに宿泊するという体験は、多くの利用客にとっては非日常体験で、ホテルフロントには利用客が特別感を感じられるような対応が求められます。ホテルフロントが提供するサービスは、顧客にとって特別な思い出として記憶に残ることもあるのです。
顧客と対面で直接接するため、感謝の言葉を伝えられたり、自分の提供するサービスに喜んでいる顧客の反応を直接見れることもあります。人を喜ばせることが好きな人は、やりがいを感じやすい仕事です。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見るホテルフロントの仕事の魅力は「出会い」の豊富さ
ほかの仕事と比較してホテルフロントだからこその仕事の魅力といえば、世界中のさまざまなゲストとの一期一会の出会いにあります。ホテルによっては、世界の要人やVIPなど、日常生活ではお目にかかることのできないゲストと接する機会も。
ゲストが満足度の高い滞在となるようサポートすることは、出張の度に利用したり、毎年家族で記念日に訪れるなど、長期的な関係を築ける可能性を秘めており、やりがいを感じさせてくれます。
仕事に活かせるスキルを経験を根拠にアピールすると効果的
また、さまざまな文化背景を持つゲストとのコミュニケーションやトラブル対応の際の言葉選びなどを通して、対人スキルを磨くことが可能です。
志望動機を作成する際は、ホテルフロントとしての仕事の魅力や、魅力を感じる原体験と合わせて、これまでの経験をどのように活かし、業務に貢献できるかを考えてみましょう。
たとえば、サービス業やコールセンターなどのアルバイト経験をもとにコミュニケーション能力について述べたり、帰国子女や海外留学の経験から海外のゲストへ対する対応力について強調して伝えることができるでしょう。
ホテルフロントの仕事内容ややりがいについてさらに詳しく知りたい人は、こちらのQ&Aをチェックしましょう。
②魅力を感じる理由を自分の過去から見つけ出す
「魅力に感じている」ことに説得力を持たせるには、原体験が鍵となります。本気で思っていなくても「ホテルフロントの仕事に魅力を感じている」と言えてしまうため、採用側は簡単に本気だと信用することはできません。そこで、原体験があれば「ホテルフロントのここに魅力を感じている」ことの根拠となるのです。
「原体験がない……」と思った人もいるでしょう。しかし、自問自答を繰り返せば原体験は必ず見つかるはずです。
たとえば、「ホテルフロントの仕事のコミュニケーション力を発揮できる点に魅力を感じた」のであれば、コミュニケーション力を発揮することに前向きなイメージを持つようになったきっかけがあるはずです。
「コミュニケーション力を発揮できた経験は?」「ホテルフロントはなぜコミュニケーション力を発揮できると思ったのか」などと、自分に問いかけ続けて、自分の過去と徹底して向き合い、原体験を見つけ出しましょう。
- ホテルに宿泊した経験が少なく、志望動機の題材になるような原体験がありません。どうすれば良いでしょうか?
ホテルに宿泊しなくても良いので行ってみるのがおすすめ
ホテルというと宿泊のイメージが強いですが、ホテルではレストランでの会食、結婚式、ディナーショー、同窓会などのイベントなどさまざまな役割があります。
ホテルフロントの仕事を理解するために、実際にホテルに足を運んでロビーからホテルフロントの仕事をしているスタッフの働きぶりを観察してみてはいかがでしょうか。
それぞれのゲストにどのようなサービスを提供できるかを考えたり、ホテルフロントの業務を通して、どのようなキャリアを築いていきたいか具体的にイメージすることができるかもしれません。
ホテルへ直接足を運ぶのが難しい場合は、ホテル業界に関連する記事を読んだり、セミナーに参加して業界の動向を把握することも効果的です。
「原体験がない……」と思った人には、こちらの記事がおすすめです。志望動機を書くために必要な自己理解を深める方法を解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
「志望動機が書けない」から確実に卒業する3ステップ|例文付き
特別な動機がなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みをいかして採用したいと思わせる志望動機が3分で完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
(IT業界の場合)
③志望動機の「型」に伝えたいことを組み込む
内容 | 例 | ||
---|---|---|---|
① | 結論 | ホテルフロントの仕事の魅力を感じている点 | 貴館の一員としてお客様を感動させるサービスがしたいと思い、志望いたしました。 |
② | 理由 | 魅力を感じる原因となった経験 | このように思ったのは、昨年貴館を利用した際、フロントの方のサービスに感動した経験がきっかけです。 |
③ | 具体例 | 魅力を感じる原因となった経験の詳細な内容 | 貴館に宿泊した夜、周辺のイルミネーションを見に外出しようとしたところ、フロントでホッカイロをいただきました。 それだけでなく、近道をわかりやすく教えていただき、思い出に残る素敵な夜を過ごすことができました。 ホテルに戻った際に、「おかえりなさいませ」と笑顔で迎えてくださったのもとても印象的で、今思い出しても温かい気持ちになれます。 |
④ | 結論 | ホテルフロントの職務をまっとうする決意 | この経験から、自分も誰かにとっての大切な思い出になるサービスを提供したいと思っています。 貴館のホテルフロントの一員として、お客様に心地よくお過ごしいただくためのスキルを身に付け、たくさんのお客様にリピートいただけるよう尽力する所存です。 |
ホテルフロントの何に魅力を感じるのかと魅力を感じるようになった経緯が明らかになったのであれば、それらを志望動機の「型」に組みこみましょう。
ホテルフロントの志望動機の「型」は、上記の通り「ホテルフロントの仕事の魅力を感じている点」、「魅力を感じる原因となった経験」、「魅力を感じる原因となった経験の詳細な内容」、「ホテルフロントの職務をまっとうする決意」の順に構成されます。
この後紹介する例文も参考にして、聞き手が理解しやすいように整理して伝えましょう。
聞き手が理解しやすい伝え方をするには、盛り込むべき要素を読みやすい順番で並べていくことが重要です。こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてください。
志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説
就活のプロがアドバイス! 受かるホテルフロントの志望動機にするコツ
人気であったり、知名度が高いホテルには、多数の就活生が応募し、採用担当者は数々の志望動機に目を通すことになります。その中で埋もれてしまわないようにするには、周囲との差別化が欠かせません。
競争が激しいホテルでも受かる志望動機にするためには、どのような工夫をすれば良いのでしょうか。ここでは、就活のプロである田邉さんから受かるホテルフロントの志望動機にするコツを解説します。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るそのホテルでなければ実現できないことを伝えてライバルに差をつけよう
本文で解説されている通り、志望動機の最初は「ホテルフロントの仕事に魅力を感じていること」を結論として伝えます。しかし、ホテルフロントの仕事についての魅力を語ると、ほかの学生と同じような内容になってしまうことが多いです。
差別化をするためには、「あなたがそのホテルのホテルフロントとして成し遂げたいこと」を伝えるのがおすすめです。さらに、あなたが実現したいことはほかのホテルでは実現できないと伝えると、強い熱意がアピールできますよ。
ホテルフロントになることをゴールとせずその先のビジョンを見据えよう
たとえば、「◯◯市の魅力をアピールする一助になりたく貴館を志望いたします」などと伝えると、成し遂げたいことが伝わりますね。
さらに、「貴館は◯◯市で50年以上の歴史があります。ホテルフロントとしてお客様へ◯◯市のご案内をすることで、魅力発信ができると存じております」などと伝えると、ほかのホテルには当てはまらない内容になります。
また、志望動機の型の「具体例」では、「◯◯市の魅力をアピールしたいと思うようになったエピソード」を語りましょう。つまり、ホテルを利用したことがなくても、熱意ある志望動機を作ることができるのです。
ホテルフロントとして働くことを実現したいビジョンを叶える手段として語り、ライバルと差別化をして内定獲得を目指しましょう。
受かる志望動機にするコツはこちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ併せてチェックしてください。
例文12選|受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ
ホテルフロントの志望動機のOK例文8選
ホテルフロントの志望動機のOK例文8選
ホテルフロントの志望動機の作り方を解説してきましたが、いまいちイメージがつかみきれない人もいるのではないでしょうか。ここで解説する例文を読んでみると、イメージがつかめるかもしれません。
自分がホテルフロントの魅力に感じているポイントと共通する例文をぜひ参考にしてくださいね。
例文①人を喜ばせる仕事をしたいから
例文①
私が貴館を志望した理由は、人を喜ばせる仕事をしたいという想いがあるからです。
このような考えを持つようになったきっかけには、一昨年貴館を利用したことが挙げられます。
家族旅行で貴館を利用した際、チェックイン時にはジュースをいただき、外出する際は目的地までの案内や注意点、そのほかの観光名所などを丁寧に教えていただきました。
このサービスのおかげで、家族旅行は良い思い出となり、喜ばしい気持ちになったことを今でも覚えています。このような経験から、私も貴館の一員になり、人を喜ばせる仕事をしたいと思うようになりました。
入社後は、先輩のアドバイスや指示を素直に聞き、できる限り早くお客様に満足していただける接客スキルを身に付けるよう努めてまいります。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
上記の文章では、具体的なエピソードが述べられています。ただ人を喜ばせたいという気持ちだけでなく、接客のプロフェッショナルであるホテルフロントとして、職務に必要な能力についての理解を示すことが重要です。
例文②ホスピタリティ精神を発揮したいから
例文②
私が貴館を志望した理由は、ホスピタリティ精神を発揮して、お客様に満足のいく時間を過ごしていただきたいと考えているからです。
このような考えを持つきっかけには、ボランティア活動の経験が挙げられます。私は大学時代、ボランティア活動サークルに所属しており、3カ月に1回ほどのペースでボランティア活動に参加していました。
◯◯市のボランティア活動をした際、私たちを温かく迎えてくれ、食事や催し物など、さまざまなイベントを用意していただいたことがあります。そのホスピタリティに感動し、私もホスピタリティ精神を身に付けたいと思うようになりました。
この経験からホスピタリティ精神を身に付けるためにホテルでインターンを始めました。
入社後は、ボランティア活動で実際に体験したホスピタリティとホテルのインターンで身に付けたホスピタリティを発揮して、お客様に満足のいく時間を過ごしていただくよう、細部までこだわりを持って接客に励みたいと思っています。
- 「ホスピタリティ精神を発揮したい」という志望動機では、ほかの応募者と被ってしまいそうです。どうすれば差別化できるのでしょうか?
ホスピタリティが何たるかを深く理解していれば差別化は可能
ホスピタリティ精神はホテルフロントにとって大切な心構えです。
ホスピタリティ、つまり顧客を「もてなす」ということですが、肝心なのは「顧客に期待以上の満足を提供する」ことであって、スタッフの自己満足であってはいけません。徹底したお客様本位の精神が必要です。
また、ホスピタリティ精神を発揮する際、明るさと誠実さ、適切な判断力、愛想などが同時に必要です。
「ホスピタリティを発揮したい」だけでなく、顧客にとって誠実さとは何か、気遣いと思える応対は何か、気安く感じ何でも頼めそうな愛想とは何かなど、あくまでも顧客を基準にして、自分ならではのホテリエとしての心構えを表現してみてはいかがでしょうか。
例文③接客スキルを極めたいから
例文③
私が貴館を志望した理由は、接客スキルを極め、多くのお客様にまた来たいと思うような時間を過ごしていただきたいと考えているからです。
私がこのような考えを持った背景には、ホテルでのインターンシップが挙げられます。
私は大学2年生から1年半、ホテルのインターンとして接客を務めていました。自分の中でターニングポイントとなったのはインターンを始めて2カ月のときです。接客に少し慣れ、ある程度仕事ができるようになった時期でした。
そのとき接客歴の長い女性の方がフロントスタッフとして転職してきました。その方の接客は本当に素晴らしく、対応を受けたお客様が心の底から笑顔になっていらっしゃるのを見て、自分は上辺だけの接客をしてしまっていたことに気付かされました。
この経験から、上辺だけでなく根本から接客を学びたいと思い、さらに力を入れて仕事に取り組むようになりました。
そして、貴館はホテル業界の中でも接客に関する評価が高いと思います。入社後は、積極的に学んで接客スキルを高め、多くのお客様にまた来たいと思っていただけるよう努めてまいります。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
例文④コミュニケーション力を活かしたいから
例文④
私が貴館を志望した理由は、コミュニケーション力を活かして、お客様に楽しいひと時を過ごしていただきたいと考えているからです。
私は幼少期から誰とでも話せる性格で、人に楽しんでもらえることが好きでした。
そして、昨年貴館を利用した際、家族連れのお子様に楽しんでいただけるようスタッフの方々が全力で取り組んでいる姿を拝見しました。
その姿に感動し、「自分ができることで、かつ求められていることはこれなのではないか」と思い、貴館の一員として働きたいと強く思いました。
入社後は、お客様が楽しんでいただけるようできることは全力で取り組み、かつ自分も楽しんで業務に励みたいと思っています。
コミュニケーション力はホテルフロントの仕事に欠かせないスキルです。こちらの記事で、コミュニケーション力の意味やアピールの仕方についてチェックしましょう。
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
例文⑤語学力を活かしたいから
例文⑤
私が貴館を志望した理由は、語学力を活かした仕事をしたいと思っているからです。
私は大学3年生で1年間休学し、オーストラリアに留学しました。現地では語学学校に通いながら積極的にコミュニケーションをとり、語学力を高めました。
留学当初、英語が話せず、かつ住居が決まらない状況で、ホテルでの生活が必要になりました。ただ、現地には日本語で接客できる人はおらず、大変苦労したのを今でも覚えています。
そして、これは日本に来た外国人の方も同様のケースに会っている可能性があります。そこで、同じような思いをしてほしくないと思い、ホテルで働きたいと考えるようになりました。
入社後は語学力を活かして、ホテルの案内だけでなく、周辺の情報やその他必要な情報を積極的に伝えて、日本での旅を満足していただけるよう努めてまいります。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
この例文のように具体的なエピソードを交えると、ホテルフロントとして働く熱意が伝わります。
ただし、この例文のように「語学力を活かしたい」と伝えると、自己中心的な印象になりかねないので注意してください。たとえば、「語学力を活かして海外のお客様に満足いただける接客をしたい」などと伝えると良いですよ。
例文⑥臨機応変に対応力を活かしたいから
例文⑥
私が貴館を志望した理由は、臨機応変に対応する力を活かして、お客様のご要望に応えたいと考えているからです。
このような考えを持つようになった背景には、アルバイトがあります。
私は大学2年生から現在まで飲食店でアルバイトをしています。地元では人気のお店で、特に金曜・土曜・祝日前は常時満席となります。
そして、満席で人が多いときはイレギュラーが発生する確率も高くなります。たとえば、予約より人数が多くて入れない、材料が足りないなどが多々発生しました。しかし、そのようなときでも冷静に判断し、臨機応変に対応したことで、無事乗り越えることができました。
ホテルフロントの業務は飲食店以上にイレギュラーが発生し、臨機応変な対応が求められると思います。その中に身を置き、自分の臨機応変に対応できる力をさらに磨いていきたいと考えています。
入社後は、これまでの接客経験と臨機応変に対応する力を活かして、お客様のあらゆるご要望に対応して、満足のいく時間を過ごしていただけるよう努めてまいります。
例文⑦企業の理念に共感したから
例文⑦
私が貴館を志望した理由は、貴館の理念に共感し、私も一員として働きたいと思ったからです。
このような考えを持った背景には、私の実際の経験から感じた理想に貴館が最も近いと思ったことが挙げられます。
私は旅行が好きで、その際ホテルもこだわりを持って探しています。そのこだわりとは「自分探しができるかどうか」です。ホテルでは自然に触れたり、リラックスしたりなど、できるだけ日常からかけ離れた環境で過ごしたいと考えています。
その中で、貴館は企業理念として「ありのままの自分を取り戻す環境を提供する」を掲げていると思います。一度宿泊させていただいたことがありますが、本当にありのままの自分を取り戻せるようなリラックスできる環境で、自分に向き合うことができました。
入社後は、理念に沿った接客を心がけ、お客様にも私と同じような体験をしてもらいたいと考えております。そして、自分も楽しみながら業務に取り組みたいと考えております。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
企業理念への共感を志望動機で伝える際には、差別化が難しいので注意が必要です。こちらの記事で差別化する方法を習得しましょう。
例文9選|志望動機で企業理念への共感を伝えて唸らせる4ステップ
例文⑧ホテルフロントのサービスに感銘を受けたから
例文⑧
私が貴館を志望した理由は、実際に貴館を利用した際に、ホテルフロントのサービスに感銘を受けたからです。
私は両親が旅行好きなため、これまで数多くのホテルに宿泊してきました。その中で、頭一つ抜けてサービスの質が高いと感じたのが貴館です。
貴館のサービスは、お客様が苦痛に思うことのほとんどを手助けしてくれます。たとえば、「用紙の書き方がわからない」や「部屋の設備の使い方がわからない」、「〇〇の場所がわからない」などは事前に伝えていただいて、一切困ることなく過ごすことができました。
このサービスに感銘を受け、私も貴館の一員として働き、多くの人に楽しいひと時を過ごしていただきたいと考えるようになりました。
入社後は、まずは積極的に貴館のサービスについて学び、それを実践していきたいと思っています。そして、サービスを追及して、貴館の売上拡大に貢献したいと考えています。
事例のサービスは、ほとんどのホテルでも当然に提供していると思われるので、宿泊の経験値を確認したくなります。またフロント以外の応対についても深掘りされる可能性が高いです。
ホテルフロントの志望動機のNG例文
OK例文を読んでイメージはつかめたという人も、NG例文は要チェックです。自分にその意図はなくても、ここで取り上げるようなマイナスな印象を持たせてしまう志望動機になっている可能性があります。NG例文2つをチェックして、さらに確実に本気度の伝わる志望動機にしましょう。
NG例①ホテルフロントの仕事にマッチしていない
NG例①
私が貴館を志望した理由は、デスクでコツコツ作業するのが好きで、貴館ならそれができるのではないかと思ったからです。
私はコミュニケーションが苦手で、初対面の人と話すときは言葉に詰まってしまいます。しかし、貴館はフロントに機械を設置しており、これならコミュニケーションをとらずに仕事に取り組めるのではないかと考えました。
入社後は、デスクワークに励み、貴館の営業が円滑に進められるようにサポートしたいと考えています。接客はスムーズにできない可能性がありますが、やるからには全力で取り組みたいと思います。
フロントの対応は、顧客にとってホテルそのものの印象に直結するほど影響力があります。そんな重要な役割をコミュニケーションが苦手と言っている人に任せようとはなかなか思えません。
最近では、セルフでチェックインや精算ができる機械の導入は確かに進んできましたが、操作がうまくいかない人をサポートしたり、顧客からの質問に答えるのは基本的にフロントスタッフの仕事です。
ホテルフロントの仕事に何が求められるのかを理解し、マッチしたアピールをできるようにしましょう。
- 自動チェックイン機の導入が増えていくことを考えると、接客スキルやコミュニケーション力をアピールしても効果的なアピールとはいえないのでしょうか?
対人スキルを活かせる場面はこれからもあるのでアピールして問題ない
自動チェックイン機の導入が増えていくとしても、観光の相談や緊急時の対応など、ホテルにおいて人間による対面サービスの占める割合は依然として高いです。
VIPのゲストやリピーターゲストとの信頼関係の構築は、ホテルのスタッフとのコミュニケーションを通じて築かれます。
接客スキルやコミュニケーション能力はホテル業界において必要不可欠であり、これらをアピールすることは重要です。
NG例②待遇にしか言及していない
NG例②
私が貴館を志望した理由は、貴館の待遇がホテル業界でもトップクラスに高いからです。
私は居心地が良い環境で働きたいと考えています。
貴館は、他社と比較して基本給が高く、かつボーナスも高いと伺いました。そして、福利厚生として系列ホテルを割安で利用できたり、住宅手当をいただけたりするとも伺いました。
このような素晴らしい環境で働けるのは私にとって非常に幸せなことです。仕事も楽しく取り組めるのではないかと思っています。
入社後は、待遇以上の働きを見せ、お客様の満足と貴館の売上拡大に貢献したいと考えております。
待遇を重視するのは就活生からすれば当然のことで、応募の決め手になることももちろんあるでしょう。
しかし、上記のように待遇にばかり言及している志望動機では、なぜホテルフロントの仕事を志望しているのかはわかりません。企業が志望動機で聞きたいことには答えられていないのです。
待遇を重視していることを強調してしまうと、「ほかに待遇が良いホテルが見つかればそちらに行ってしまうのではないか」と企業側は懸念を抱く可能性が高いです。そのため、待遇を志望動機の題材とすることはおすすめできません。そのほかの題材を考えてみましょう。
- 正直待遇以外にそのホテルを選んだ理由が思いつきません。それでも、そのホテルでなければならない理由は伝えなければならないでしょうか?
待遇以外にホテルを選んだ理由を見つけよう
待遇でエントリー企業を選んだことを伝えると、企業にとって採用するメリットが感じられなくなってしまいます。そうすると、マイナス印象になり、選考で落ちる可能性が高いです。
内定を獲得するためには、高待遇によって実現できることをアピールするのがおすすめです。たとえば、距離が近いことが志望理由のときは、「貴館付近の情報をお客様に提供して◯◯地域の魅力を広げたい」などです。
また、給料が高いことが志望理由のときは「実力が評価される環境で働きたい」などですね。
このように、表現を変えて待遇が整っていることにメリットを感じているとアピールしましょう。
ホテルフロントの志望動機は筋の通ったストーリーに仕上げて選考を突破しよう
ホテルフロントを志望するきっかけとなった原体験は見つかりましたか。原体験を題材に、ホテルフロントの仕事がしたいと思うようになるまでの「ストーリー」を、志望動機の「型」に組みこんで伝えましょう。
志望動機はホテルフロントの選考で重要な項目です。魅力的な志望動機に仕上げて、選考突破につなげましょう。
アドバイザーコメント
杉原 美佐子
プロフィールを見る自分がホテルフロントとして顧客に提供できる価値を言語化しよう
ホテルにはランクがあり、それを踏まえて顧客はホテルを選んでいます。よって当然求められるサービスは違います。最高級のサービスを求める顧客がいる一方、最低限のサービスで十分な顧客もいます。
しかし、どのランクであっても顧客一人ひとりのニーズを理解しなければいけません。顧客は大勢いるので難しいのですが、まずは「自分のホテルに何を求めてお越しくださったのだろう」と考えてみましょう。
顧客志向が徹底できる人材であることを示すのが大切
「このホテルにして良かった」と評価されるためには、とっさに機転を利かしてサービスを提供する必要があります。サービスを提供するその瞬間は、お客様と1対1です。ホテルブランドに頼っていては、顧客は「また来たい」とは思いません。
リゾートホテルの顧客には、非日常の演出の手助け。ビジネスの顧客なら仕事に集中できるような配慮、ファミリーの顧客には思い出づくりのお手伝い…… と、ホテルや顧客に応じて提供すべきサービスは変わります。
フロントとしてできることは何か、選ばれるホテルになるにはどのようなサービスが必要かを志望動機にまとめてはいかがでしょうか。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士
Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている
プロフィール詳細