この記事のまとめ
- 志望動機の文字数は指定がなければ200~400字で考えよう
- 志望動機に文字数指定がある場合は9割以上文字を埋めよう
- 志望動機の文字数を増やしたい場合・減らしたい場合のコツを解説
- 志望動機作成ツール
たった3分で選考通過率の高い志望動機が完成!
この記事を読んでいる人に
おすすめな作成ツール(無料)
あらゆる企業の書類選考において、志望動機は避けては通れない必須項目の一つ。しかし、「志望動機はだいたい何文字くらいで書けば良いんだろう……?」と悩む人は多いでしょう。
志望動機の文字数に決まりはないものの、目安となる分量はあります。採用担当者が求める分量で書かなければ、しっかり目を通してもらえないこともあるので注意が必要です。
この記事では、キャリアアドバイザーの田邉さん、谷所さん、遠藤さんのアドバイスを交えつつ、志望動機に記載するベストな文字数を解説していくので、参考にしてちょうど良い分量の志望動機を作成しましょう。
本選考や秋インターンの志望動機作成に最適!
志望動機の適切な文字数を把握しなければ魅力が減る
履歴書やESに志望動機を書き始める前に一旦ストップ! 企業によっては志望動機に文字数が指定されている場合もあるので、あらかじめ必ず確認しておきましょう。もし文字数の指定がある場合は、その指示に従ってくださいね。
指示がないときは見やすい文字数を意識して文章を構成しましょう。好き勝手に書いてしまうと、どんなに内容が良くても魅力が半減してしまいます。
この記事では、履歴書やESなどに設けられている志望動機のベストな文字数を解説します。企業から志望動機の文字数を指定されていない場合は、ここで解説する文字数を参考にしてみてください。
また、履歴書やESに記載する志望動機の例文を文字数別で紹介します。限られた文字数の中で、志望動機をどのようにまとめれば良いかわからない人は必見です。
さらに、志望動機の文字数を増やすコツや減らすコツも解説します。「志望動機が膨らまない……」という人や、「志望動機をもう少し削りたい……」と悩んでいる人は要チェックです。
これから履歴書に志望動機を書く人は、以下の記事を参考にしてみてください。
例文10選|新卒用履歴書の志望動機の基本と盛り込むべき6要素
ESに志望動機を書くコツを知りたい人は、以下の記事をチェックしましょう。
例文12選|受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ
選考通過率がグッと上がる!
就活対策で悩んだら志望動機テンプレート集がおすすめ!
✓チャットでできる!模擬面接プロンプト
✓自己PRで使える強み診断プロンプト
そもそも採用担当者は「志望動機の文字数」から何を判断する?
書類選考において、志望動機は採用担当者が重視する項目の一つ。志望動機の内容だけでなく、文字数からも志望意欲を判断しようとします。
志望動機は文字数が少なすぎても多すぎても、採用担当者にマイナスな印象を与えてしまう恐れがあるので、適切な文字数になるように気を付けましょう。
①文字数が少ない場合:志望意欲が低いと判断される可能性がある
志望動機の文字数が少なく記入欄に余白が多いと、入社への本気度や熱意が伝わりにくくなり、採用担当者から「うちへの志望度はそこまで高くないのかな」と思われかねません。
また、ライバルとなるほかの学生がしっかりと志望動機欄を埋めてきている中で文字数が少ない場合、余計に熱意が低いと判断されてしまう可能性があります。
文字数が少ない志望動機は、採用担当者から「志望する熱意があまりないのでは?」と思われてしまいます。
志望する具体的なエピソードや根拠をわかりやすく書くためには、ある程度の分量が必要になるからです。文字数が少ないときは、過不足なく書けているかをチェックしましょう。
②文字数が多すぎる場合:読み手を配慮していないと判断されるケースがある
志望動機欄に余白が多いと志望度が低いと判断されかねませんが、逆に情報を盛り込みすぎて文字数が多くても、「内容が全然頭に入ってこない」「読みにくくて配慮が足りない」とマイナスな印象を与えてしまう恐れがあるので要注意です。
ただし、採用担当者によっては「熱意が高い」と評価する場合もあるので、文字数が多すぎることが必ずしもマイナス評価につながるわけではないことも念頭に置いておきましょう。
書きたいことが多くてまとまらない人は、記事の後半で「長くなりがちな志望動機を読みやすくするコツ」を紹介しているので参考にしてみてください。
文字数が多い志望動機は、基本的に「熱意を持って書いてくれたのだろう」という印象を持ちます。
ただし文字数のかさ増しのためにホームページ(HP)の文章をそのまま転記していたり、内容に重複感があったりして自己PRが長いという場合には、「スマートではないな」と感じることもあります。
始めに押さえよう! 履歴書やESの志望動機は何文字が目安?
では、履歴書やESの志望動機は何文字くらいが目安なのでしょうか。
ここでは文字数が指定されている場合と、文字数が指定されていない場合の目安を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
文字数の目安を知っておけば、志望動機の内容をスムーズに考えることができますよ。
文字数を指定されている場合:指定の9割以上が目安
企業によっては、志望動機の文字数を指定してくるケースがあります。その場合は、指定された文字数以内に収めることを意識しつつ9割以上を埋められるようにしましょう。具体的には、300文字なら270文字以上、400文字なら360文字以上が目安になります。
もし「〇文字前後」という指定があれば、指定された文字数の9~11割を埋められるように内容を考えましょう。具体的には、300文字なら270〜330文字、400文字なら360〜440文字が目安になります。
文字数を指定されていない場合:200~400字が目安
企業によっては、志望動機の文字数が指定されていないケースもあります。文字数が特に指定されていない場合は、200〜400字程度を目安に内容を考えましょう。
ただし200〜300字というのはあくまでも目安なので、応募書類の用紙が大きかったり、志望動機欄のスペースが広かったりする場合はそれ以上になっても問題ありません。基本的には空欄の9割を埋めることが理想です。
状況に合わせて文字数を調整する必要があることを念頭に置きましょう。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る履歴書やESに志望動機を記載する際は所定のフォーマットの枠内に収めよう
履歴書の場合、所定のフォーマットの枠内に収まるのが適当な文字数になります。手書きであれば、5ミリ程度の罫線を薄く引いて書いていきます。小さい字でぎゅうぎゅうになったり、大きい字でスカスカになったりしないようにバランスを取ってくださいね。
PCで入力する場合もフォントを小さくして詰め込んだり、逆に大きくして内容の薄さをカバーしたりすることのないように、ガクチカや自己PRといったほかの項目と同じ大きさの字で入力していくと良いです。
文字が小さくなりすぎないように注意しよう
ESの場合も、字数制限なしと書かれていても短すぎると言葉足らずになり熱意が伝わりません。また、長すぎると読む側に負担がかかります。一般的にESの設問は200〜400字で聞かれることが多いので、その範囲に収まっていれば良いと思います。
志望動機は、「なぜその企業に入りたいのか」「その企業で自分がどんなことをしたいのか」「その企業でどのように貢献・活躍できるのか」ということを伝えるものです。伝えたいことを漏れなく簡潔に文章にしていきましょう。
これで完璧! 文字数の多い志望動機を簡潔に伝える構成
文字数の多い志望動機を簡潔に伝える構成
- なぜその企業を志望するのか
- 根拠となる具体的なエピソード
- 入社後どのように活躍していきたいか
履歴書やESの質問の中でも、志望動機は文字数が多くなりがちな項目です。しかし、論理的に整理すればそのようなミスも避けることができます。
ここでは、文字数の多くなりがちな志望動機を論理的に整理する構成を紹介します。この構成に沿って考えれば、採用担当者に理解してもらいやすい志望動機が完成しますよ。
AIツールなら業界・業種に合わせた
志望動機が簡単に作れます!
「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかを明確な根拠をもとに考え、伝えることが苦手な学生は多いです。
無料の「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、志望する業界・職種ごとに選考通過率が高い志望動機が作れます!
たったの3分で作成可能なので、まずは試してみてください
①なぜその企業を志望するのか
結論が文章の中でなかなか見えないと、採用担当者は「なぜうちを志望するのか」という結論を想像しながら読まなくてはいけなくなります。
そのため、一番伝えたい結論である「なぜその企業を志望するのか」という志望理由を始めに記載しましょう。最初に結論を盛り込むことで、内容が頭に入ってきやすくなります。これはPREP法と呼ばれ、文章作成術の一つです。
PREP法
「Point(結論)」、「Reason(理由)」、「Example(実例・具体例)」、「Point(結論)」の順で書く文章作成術のこと
入社意欲を最大限にアピールするためにも、文章の始めに志望理由を述べましょう。
読み手にとっては、「一番伝えたいのはつまりこれです」と冒頭で伝えてもらえると「その結論にどう話をつなげてくるかな」と考え、最後まで読み続けようという気持ちになります。また、内容も頭に入りやすくなるのです。
採用担当者の目を惹くためには、志望動機の書き出しが重要です。以下の記事では、志望動機の書き出しのコツを解説しているのでぜひチェックしてみてください。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
②根拠となる具体的なエピソード
「なぜその企業を志望するのか」の志望理由を記載したら、次に根拠となる具体的なエピソードを記載しましょう。
志望理由は「社風に惹かれたから」「興味のある業界だから」などとほかの応募者とかぶることがありますが、根拠となるエピソードの内容次第で差別化できます。
根拠となる具体的なエピソードが一番力を入れなければいけない部分なので、エピソード選びや添削などは大学のキャリアセンターの職員や就職エージェントなどに見てもらうと良いですよ。
就職エージェントの例
志望動機のエピソードで「社風」を選ぶ場合は注意が必要です。以下の記事では周りと差別化するポイントや実際の例文を紹介しているので、社風に惹かれたというエピソードを上手く伝えられない人はぜひチェックしてくださいね。
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
「企業理念への共感」も差別化が難しい志望動機の一つです。人事を納得させる志望動機を書きたい人はこちらも確認してみてください。
例文9選|志望動機で企業理念への共感を伝えて唸らせる4ステップ
③入社後どのように活躍していきたいか
志望動機の最後には、「入社後どのように活躍していきたいか」という意気込みを記載しましょう。
意気込みは、②根拠となる具体的なエピソードを踏まえた内容にすることがポイントです。志望理由を伝えたうえでどのように活躍したいかを述べることで、志望動機の内容に一貫性が生まれますよ。
また最後に意気込みで締めることで、採用担当者は「この応募者はうちで活躍してくれそうだ」と入社後の活躍を具体的にイメージしやすくなり、仕事への再現性があるかどうかの判断がしやすくなります。
以下の記事では、志望動機の締めくくりの例文を紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
- 活躍できそうと思われるためには、どんな意気込みを伝えれば良いのでしょうか?
具体的な部署名や仕事内容を含めると活躍できそうな印象を残せる
採用担当者が志望動機を読んだり聞いたりしても、今までの経験や想いを入社後どのように活かすのかイメージができません。
活躍できそうというイメージを与えるためには、説明会や座談会、OB・OG訪問で魅力的に感じた仕事について、意気込みを語りましょう。
そうすることで、社会人として働くイメージを持っていることや、企業についてリサーチしていることのアピールもできますよ。
ここまで志望動機を簡潔に伝える構成をまとめました。以下の記事ではより魅力的になる志望動機の構成や伝え方を解説しているので参考にしてみてください。
志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説
まだ志望動機で悩んでいる人はAIツールを活用して完成させよう!
「この業界に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか相手により伝わるように説明できないと悩む学生は多いです。
そのなときは無料の「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、納得感のある志望動機が完成します。
ぜひ活用して、志望業界の選考を突破しましょう。
志望動機はPCで文字数をカウントしながら考えるのがおすすめ!
志望動機に文字数指定がある場合、いちいち「1、2、3、4……」と一文字ずつ数えながら作成するのは非効率的ですよね。
書類を手書きで作成する場合もPCで作成する場合も、文字数をカウントできるツールを使用しながら志望動機の内容を考えるのがおすすめです。
PCで志望動機を考えるならMicrosoft WordやGoogleドキュメントを使用して、スマホで志望動機を考えるなら文字数カウントメモ(App Store/Google Play)などの文字数カウントアプリなどを使用しましょう。
まずは文章の骨組みをいくつかの短い文で作り、徐々に肉付けしながら文字数をカウントしていきましょう。
指定の文字数が来たら終わりにするという方法は、書きそびれや書きすぎて削れないという事態が防げるのでおすすめです。
文字数別! 履歴書やESに記載する志望動機の例文
履歴書やESに記載する志望動機の例文
ここでは、履歴書やESに記載する志望動機の例文を文字数別で解説していきます。指定の文字数によって内容を削ったり、膨らませたりする必要があるので注意しましょう。
志望動機に文字数指定がある人や、これから志望動機の内容を実際に考えようとしている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
例文①100字の志望動機
100字の志望動機を指定された場合、前の章で紹介した3つの構成のうち「①なぜその企業を志望するのか」と「②根拠となる具体的なエピソード」を記載しましょう。
100文字は志望動機の文字数制限の中で最も少ない文字数なので、伝えたいことを端的にまとめるのがポイントです。
100字の志望動機の例
志望理由は、他者の目標の明確化とそれを実現するお手伝いをしたいからです。
部活動でのマネージャーの経験と、人の話から本質的な部分を見出せるという特技があることからこのような考えに至りました。
志望動機の文字数制限が100字などと少ないときは、面接を重視している可能性があります。
また、意見や考えを端的にまとめることが求められる企業でも、スキルがあるかを確かめるために少ない字数制限が設定されることがありますよ。
例文②200字の志望動機
200字の志望動機を指定された場合、前の章で紹介した3つの構成をすべて記載しましょう。100文字の志望動機よりも書ける文字数は多いですが、「②根拠となる具体的なエピソード」を膨らませすぎると文字数がオーバーしてしまうので気を付けましょう。
文字数が多くなってしまう場合は、「短い表現に言い換えられないか」や「不要な表現がないか」を見直してみてくださいね。
200字の志望動機の例
志望理由は、他者の夢や目標を明確にし、そこに向かうお手伝いをしたいからです。
私は幼少期から現在まで柔道に取り組んでいます。しかし、怪我が原因でマネージャーのような役割を担うことが増えました。そして、いつしか選手を陰で支えることにやりがいを感じるようになっていました。
また、人の話から本質的な部分を見出せるという特技も持っています。この経験と自分の特技を活かして、御社に貢献したいと考えております。
例文③300字の志望動機
300字の志望動機を指定された場合、前の章で紹介した3つの構成をすべて網羅した200字の志望動機をベースに「②根拠となる具体的なエピソード」を少し膨らませましょう。
一般的に志望動機に文字数指定がない場合は300字を目安に内容を考えてみてくださいね。
300字の志望動機の例
私が御社を志望した理由は、他者の潜在的な夢や目標を明確にし、そこに向かうお手伝いをしたいと考えているからです。
私は幼少期から柔道に取り組んでおり、現在も大学で続けております。
しかし、大学2年生から怪我が続いて、マネージャーのような役割を担うことが増えました。そのような仕事をしているうちに、いつしか選手を陰で支えることにやりがいを感じるようになっていました。
また、人の話から本質的な部分を見つけることが得意で、話を聞き、いくつか質問するとその人が本当にやりたいことを見つけることができます。
このような経験と自分の特技は、御社が提供するサービスにマッチしていると考え、志望いたしました。
上記の志望動機は、志望理由と一致する経験が書かれていて説得力がありますね。ただし、根拠として書かれているエピソードの抽象度が高いことが課題として挙げられます。
具体的に「どんな話を聞いたり質問したりしたのか」や「その結果どんなやりたいことを見つけたのか」を伝えると、より他者貢献をしたい動機が伝わりますよ。
例文④400字の志望動機
400字の志望動機を指定された場合、前の章で紹介した3つの構成をすべて網羅した300字の志望動機をベースに、「②根拠となる具体的なエピソード」をさらに膨らませましょう。
「なぜその企業を志望したのか」が採用担当者に明確に伝わるように、一つひとつのエピソードを掘り下げていってくださいね。
400字の志望動機の例
私が御社を志望した理由は他者の潜在的な夢や目標を明確にし、そこに向かうお手伝いをしたいと考えているからです。
私は幼少期から柔道に取り組んでおり、現在も大学で続けております。
しかし、大学2年生から怪我に苦しみ、試合だけでなく練習すらもできない状況が続きました。その中で私たちの部活にはマネージャーがいないため、怪我人がその役割を担当するという傾向がありした。
私もマネージャーのような仕事をしていたのですが、いつしか選手が活躍できるように陰で支え、手伝いをすることにやりがいを感じるようになっていました。そして、今ではチームのメンバーの試合は自分の試合以上に緊張するようになりました。
また、人の話から本質的な部分を見つけることが得意で、話を聞き、いくつか質問するとその人が本当にやりたいことを見つけることができます。
このような経験と自分の特技は、御社が提供するサービスにマッチしていると考え、志望いたしました。
特別な動機がなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みをいかして採用したいと思わせる志望動機が3分で完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
(IT業界の場合)
例文⑤500字の志望動機
500字の志望動機を指定された場合、前の章で紹介した3つの構成をすべて網羅した300字の志望動機をベースに「②根拠となる具体的なエピソード」や「③入社後どのように活躍していきたいか」をさらに膨らませましょう。
文字数が増えない場合は、「表現が短すぎてわかりにくい箇所がないか」「情報を具体的にできる箇所がないか」という視点で見直して、追加できる文言を肉付けしていってください。
500字の志望動機の例
私が御社を志望した理由は、他者の潜在的な夢や目標を明確にし、そこに向かうお手伝いをしたいと考えているからです。
私は幼少期から柔道に取り組んでおり、現在も体育会の部活動に所属しています。しかし、大学2年生から怪我に苦しみ、試合だけでなく練習すらもできない状況が続きました。その中でも、腐ることなくリハビリやトレーニングに取り組みました。
マネージャーがいなかったため、部内では怪我人がマネージャー的な仕事を担当するという傾向がありました。
例に漏れず、私もマネージャーのような仕事をしていたのですが、いつしか選手が活躍できるように陰で支え、手伝いをすることにやりがいを感じるようになっていました。
また、中学生の頃から人の話から本質的な部分を見つけることが得意で、話を聞き、いくつか質問するとその人が本当にやりたいことを見つけることができます。
このような経験と自分の特技は御社が提供するサービスにマッチしていると考え、志望いたしました。入社後は営業職への配属を志望しております。
丁寧なヒアリングによって顧客の本当の目的や目標を見出し、顧客にとって最善の提案をして御社と顧客に貢献したいと考えております。
志望動機を500字などと多めの文字数で指定される理由は、「なぜ応募企業を志望するのか」「入社後どのように活躍したいか」についてより詳しく知りたいと考えているからです。
文字量が多いので志望動機につながるエピソードを詳細に説明したうえで、改行などをおこなってわかりやすさを意識して記載すると良いでしょう。
志望動機が埋まらない人必見! 志望動機の文字数を増やすコツ
志望動機の指定の文字数が多い場合、志望動機がなかなか埋まらずに悩んでいる人も多いでしょう。
しかし、少しのコツで簡単に志望動機の文字数を増やすことができます。「志望動機が指定の文字数に全然達しない……」と悩んでいる人は、ここで解説するコツをぜひ試してみてくださいね。
「そもそも志望動機が全然書けない……」と悩んでいる人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
「志望動機が書けない」から確実に卒業する3ステップ|例文付き
①志望動機のエピソードを膨らませる
志望動機が埋まらなくて困っている人は、志望動機の理由となるエピソードの部分を膨らませましょう。
「なぜそのような考えに至ったのか」「なぜその行動をしたのか」「どんなことが課題だったのか」など、志望するに至ったプロセスを丁寧に記載することで文字数を増やすことができますよ。
また、入社後にやりたいことが決まっている場合や、職種別の募集に応募している場合は、入社後やりたいことのエピソードを膨らませても良いでしょう。
- 志望動機のエピソードを膨らませるコツを教えてください。
志望するに至ったプロセスを紐解いてみよう
「志望に至ったきっかけ」「そのために行動したこと」「志望すると確信した経緯」などに分けて詳細に書き出してみることで、エピソードを膨らませることができます。
また原則としてエピソードは一つに絞った方が伝わりやすいですが、学業とサークル活動、もしくは学業とアルバイトなど、二つの異なる状況を盛り込むことでもエピソードは膨らみます。
②数字や固有名詞を用いて情報を具体的にする
志望動機の文字数を増やしたい人は、数字や固有名詞を使用して情報を具体的にする方法もおすすめです。そうすることで、単に文字数を増やせるだけでなくエピソードが具体的になるため、採用担当者に志望動機の内容が伝わりやすくなりますよ。
具体的には、「アルバイト先の店舗などを固有名詞で記載する」「携わっていた仕事の内容や役職を具体的に記載する」「成果や実績を数字を使って具体的に記載する」を意識してみましょう。
ただし競合他社でアルバイトをしていた場合は、名前を出すことによって「なぜそこの企業ではなくうちなのか?」と思われかねないので具体的な企業名は出さない方が無難です。
数字や固有名詞を用いて情報を具体的にする例①
- 大学時代に◯◯というレストランでオープニングスタッフとして働きはじめ、キッチンの中でもアルバイトリーダーを務めました。
数字や固有名詞を用いて情報を具体的にする例②
- ◯◯株式会社の長期インターンで新規顧客獲得のインサイドセールスをおこない、月に30件の契約を獲得して学生の中でトップの成績を取ることができました。
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
・業界・職種ごとの志望動機がわからない人
・アルバイトやゼミで忙しい人
志望動機を削りたい人必見! 志望動機の文字数を減らすコツ
志望動機の指定の文字数が少ない場合、志望動機を短く簡潔にまとめるのが難しいと感じる人も多いでしょう。
しかし、志望動機の文字数は不要な部分を削ったり表現を変えたりすることで簡単に減らすことが可能です。「志望動機が指定の文字数以内に収まらない……」と悩んでいる人は、ここで解説するコツをぜひ参考にしてみてください。
①不要な部分を削る
志望動機の文字数が多い場合は、伝えたい情報のみを残して、入れなくても問題がなさそうな不要な情報を削りましょう。
たとえば、「貴社の◯◯という製品は△△という魅力があって……」などといった採用担当者がわかりきっているような一般的なエピソードは削っても問題ありません。志望動機のエピソードは自分の経験に基づいたものだけを盛り込みましょう。
②長い表現を短い表現に言い換える
指定の文字数に収めるためには、長い表現を短い表現に変えられないかを確認しましょう。たとえば、「〇〇することができます」なら「〇〇できます」に、「〇〇をおこなう」なら「〇〇する」に短く言い換えることができます。
長い表現を短い表現に言い換えるだけで、志望動機の内容は変えずに文字数を少なくすることができますよ。
短い表現にできるものの例
- 学ぶことができます。→学べます。
- 情報収集をおこないます。→情報を集めます。
- 長い文章を短くするコツがあれば教えてほしいです。
同じ言葉や言い回しなど重複している箇所を削ろう
長い文章には、重複している言葉が多い傾向にあります。声に出して読んでみて、同じ言葉や言い回しが出てきたら、どちらかを削るか文章を一つにまとめてみると良いでしょう。
また志望動機の欄なので、企業についての話が自分についての話より多めだとバランスが良くなります。自分についての話が多い場合は、自己PRやガクチカの内容と重複している部分を割愛しましょう。
字数を減らすために「である調」を使う場合は、ほかの設問もすべて同じように「である調」で統一することを忘れないでくださいね。
文字数が多くなり履歴書をはみ出してしまった人は、以下のQ&Aでキャリアコンサルタントがその悩みについて回答しているので、併せてチェックしてくださいね。
文字数の多い志望動機を見やすくするために意識すること
志望動機は文字数が多くなって読みにくくなりがちなので、文字数そのものを調整する以外にも視覚的に見やすくするための工夫が必要です。
ここで紹介する3つのポイントは、意識するだけですぐに取り入れられるので、志望動機を書き始める前に必ず確認しておきましょう。
①小さい文字でびっしり書かないようにする
志望動機では、熱意がこもりすぎて小さい文字でびっしりと書いてしまう人も多いでしょう。しかし小さい文字でびっしり書いてしまうと、「読み手に配慮がない」とネガティブな印象を与えてしまう可能性もあるので気を付けましょう。
採用担当者はあなた以外の応募の書類にも目を通さなければいけないため、忙しいことが考えられます。パッと見て「読むのが大変そうだな」と思われないように、誰が見ても読みやすいような文字の大きさを意識して書きましょう。
②一文が長くならないように60~80字を目安に書く
どんなに熱意のこもった素晴らしい志望動機でも、一文が長すぎると内容が伝わりにくくなってしまいます。まずは、以下の例を見てみてください。
NG例
私は大学でSNSマーケティングを専攻しており、大学で学んだことを仕事に活かしたいと思い、YouTubeやInstagram、TikTokなどの幅広いSNSを使った広告に力を入れている貴社なら自分の学んだことが活かせるのではないかと考えて志望いたしました。
OK例
私は大学でSNSマーケティングを専攻しており、大学で学んだことを仕事に活かしたいと思っています。
貴社はYouTubeやInstagram、TikTokなど幅広いSNSを使った広告に力を入れており、自身の学んだことが活かせるのではないかと考えて志望いたしました。
NG例は一文が長く主張が伝わりにくいのに対して、OK例は一文が短くすっきりしているため内容が頭に入ってきやすくなっています。
志望動機の一文は、長くても60文〜80文字を目安に書くのがベストです。文章が長くなりそうなときは一文を短くして、「しかし」や「そのため」といった接続詞で文章と文章をつなげると論理展開がわかりやすくなりますよ。
一文が長いと、学生が何を伝えようとしているのか理解できないことがあります。また、読みにくい印象も抱きます。
採用担当者は多くの志望動機を読んでいるので、「読みにくい」と感じれば読みたい気持ちが失せてしまうこともあるでしょう。
③適度に改行をして余白を作るようにする
志望動機は余白を作らずにびっしりと書いてしまうと、文章が続いて読みづらくなってしまいます。
志望動機を読みやすくするためにも、「しかし」「そのため」などといった接続詞や、話が変わるタイミングなどで適度に改行を入れましょう。適度に改行を入れることで、採用担当者はストレスなくスムーズに志望動機を読むことができます。
- どのようなタイミングで改行をするべきか迷ってしまいます。
話題が変わるタイミングで改行を入れよう
改行は、話題を転換するときにおこなうべきです。志望動機ではなぜ応募企業を志望するのかを最初に記載して、次に具体的な根拠となるエピソードを記載する際に改行をおこないましょう。
エピソードが2つあれば改行をした方が良いでしょう。最後に「どのように活躍したいか」でまとめる場合、ここでも改行をするべきでしょう。
話の内容が変わっていなくても強調したい場合に改行を入れることがありますが、頻繁に改行を入れると読みにくくなるので注意してください。
志望動機は文字数指定に気を付けつつ熱意が伝わるような内容にしよう
履歴書やESなどにおける志望動機は、あらかじめ文字数が指定されていたり書くスペースが限られていたりするので、文字数に気を付けて内容を考えましょう。
これから履歴書やESなどの書類を作成する予定がある人は、ぜひ本記事で解説している例文やコツなどを参考にしながら志望動機を考えてみてくださいね。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る志望動機の文字数を書くことが目的にならないようにしよう
ここまでに紹介されたポイントを意識して、文字数に収まるように、もしくは文字数を満たすように志望動機を書こうと意気込んでいる人がいるかもしれません。
たしかに、指定された文字数で志望動機を書くことは重要です。しかし、志望動機を書くときに「指定された文字数に収めること」が目的にすり替わらないように注意してください。
文字数にこだわりすぎると伝えたいことが曖昧になってしまう
文字数に収めることや文字数を増やすことが目的になると、伝えたいことが曖昧になってしまいアピールできなくなってしまうケースがあります。
そのため、まずは記事の「志望動機の文字数を増やすコツ」で紹介されたポイントを意識して、具体性の高い志望動機を作り上げることがおすすめです。そのうえで、「志望動機の文字数を減らすコツ」を実践すると、言いたいことがズレずにアピールできますよ。
この考え方は、入社後の仕事でも活かすことができます。すべて漏れなく情報を伝えるのではなく、「どの情報を削るのか」を意識してコミュニケーションや資料作成すると、相手の時間を取らずに仕事ができるのです。
就活の志望動機作成を通じて、社会人に必要なスキルを身に付け、ほかの学生と差をつけて内定獲得を目指しましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細