この記事のまとめ
- 仕事がうまくいかなくても必ず解決策はある
- 仕事がうまくいかないときは自分の状況に合わせたアクションを取ろう
- どうしてもつらいときは無理せず休むことも必要
- 既卒適職診断
たった3分であなたの受けない方がいい職業がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
働いていると「何をやっても仕事がうまくいかない」と落ち込むこともありますよね。自分はダメだと感じたりイライラしたりして、どうすれば良いかわからない人もいるかもしれません。
仕事がうまくいかないときに、自分を責めて耐え続ける必要はありません。むしろ、やみくもに行動してしまうと余計に疲れてしまうでしょう。仕事がうまくいかないときは状況を把握して自分に合ったアクションを選ぶことが大切であり、悩みを解決する方法は必ずあります。
この記事ではキャリアアドバイザーの田邉さん、柴田さん、平井さんのアドバイスを交えて、仕事がうまくいかないときの対処法と心身の整え方を解説します。今仕事がうまくいかずにつらさを抱えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
仕事がうまくいかないときは状況を把握してできることから取り組もう
仕事がうまくいかないときに無理は禁物です。かといって、何もしないでいると今の状況が変わらずつらいですよね。仕事がうまくいかないときは、まずは具体的に何が原因でどのようなことが起きているのか、自分の状況を整理しましょう。
記事では仕事がうまくいくために必要なことを解説したうえで、うまくいかない4つの状況別に対処法を紹介します。休むべき人の特徴や、うまくいかないときにやってはいけないことも解説するので、自分に合わせたアクションを選びましょう。
その後、疲れたときにメンタルと体を癒す方法や、どうしてもつらいときの選択肢や相談先も紹介します。仕事がうまくいかずに悩んでいる人は、この記事で解決の糸口を見つけてください。
仕事がうまくいかないときは、運が悪く自分ではコントロールできないと思うこともありますよね。
たしかに自分ではどうにもならないこともありますが、ほとんどの仕事は仕事のやり方や努力次第で改善できます。本文で紹介するポイントを実践し、仕事を通じて成長しましょう。
耐えるだけは危険! 仕事がうまくいかない人が休むべき5つのサイン
仕事がうまくいかない人が休むべきサイン
仕事がうまくいかないときに無理をして頑張りすぎてしまう人は多いです。しかし、心が疲れ切っている状態で仕事をしても良いパフォーマンスは発揮できません。仕事のストレスや疲労が積み重なって心の病気になってしまうこともあります。
ここからは、まず休むべき人のサインを5つ紹介します。疲れが溜まると心や体は気づかないうちに変化しているものです。自分の状態を確かめて当てはまるものがあれば、まずは有給などを使って少し休んでみましょう。その間に外部に相談したり、心理カウンセラーや精神科医などの専門家を受診したりしてプロのアドバイスをもらうのがおすすめです。
より詳しく心身の状態を確かめたい人は、厚生労働省による5分でできる職場のストレスセルフチェック、働く人の疲労蓄積度セルフチェックなどのメンタルヘルスのサービスがあるので、併せてチェックしてみてください。
①夜眠れない・朝起きれない
疲れが溜まると睡眠が乱れる人が多いです。夜なかなか寝付けない、朝になっても起きれない、また夜中や明け方に目が覚めてしまうなどの症状が出ます。
また、仕事を休めない義務感で平日は起きられるかもしれませんが、「休日は夕方まで寝てしまう」という人も気付かぬうちにストレスが重なっている可能性があり注意が必要です。
睡眠がうまく取れないと仕事のパフォーマンスに影響するだけでなく、思わぬ事故やケガにつながる危険性もあります。睡眠に問題が出ている人はまず体を休ませましょう。
②食欲が出ない・食べ過ぎる
食欲を感じない、反対に暴飲暴食してしまうなどの状態も疲れがかなり溜まっている可能性があります。ストレスを感じると自律神経が乱れて、食欲に異常が出るためです。食事は健康と密接にかかわっているので、放置するとさらなる不調を招いてしまいます。
食事をおいしく楽しめているか、必要以上に食べ過ぎていないか、お酒やジャンクフード、甘いものなどでストレスを発散していないかなど、自分の食生活を確認してみましょう。
③人と話すのが憂うつ
疲労が一定のレベルを超えると、コミュニケーションを取る余裕がなくなり、人と話すのが憂うつになることがあります。人と会いたくなかったり、話すととても疲れたりする場合はメンタルの状態に注意しましょう。
特に、仲の良い人とでも休日に会ったり電話したりする元気がない場合は、ストレスを溜め込んでいる可能性が高いです。休める場合は無理せず休んで、心と体の休息を優先してくださいね。
- 仕事がうまくいかなくて、もう会社に行きたくありません。これって甘えですか?
会社に行きたくないと思うのは甘えではない
仕事でうまくいかないことがあっても出社している人を見ると、自分が会社に行きたくないのは甘えではないかと感じますよね。
しかし、人によってストレスの感じ方は異なります。そのため周りと比較をするのではなく、仕事ができる精神状態か確認することが最優先です。
また仕事がうまくいかないことを会社に相談することで、仕事内容を変えてもらったり別の部署へ異動の提案をされたりする可能性もあります。一人で抱え込まないことも大切です。
④何に対してもやる気が起きない
趣味や娯楽、家事など何に対してもやる気が出ないという人も注意しましょう。よくあるのが、家の中のことがおざなりになる、本や映画の内容が頭に入らない、好きなことをしても楽しめないなどの症状です。
これらは思考や体力に余裕がなくなっている証拠です。無気力かもしれないと思ったら、まずはこの記事で紹介する方法で残業を減らしたり有給を取得したりしましょう。まずはエネルギーを温存することが大切です。
⑤会社に行くのが怖い
会社に行くことを考えると布団から起き上がれない、電車の中で具合が悪くなる、会社に近づくと動悸がするなど、会社に行く恐怖心が強い人も要注意です。
会社に行くのが怖いのにもかかわらず出勤を続けるのは心に大きな負担がかかります。メンタルが疲れている証拠なので、有給や休職制度を使って仕事から少し離れてみてください。
クリニックや病院を受診するエネルギーが出ない人や、仕事をどうしても休めない人は厚生労働省の働く人のこころの耳相談をまず利用しましょう。電話やメール、SNSを使って今のあなたの話を聞いてもらうことができます。
メンタルがダウン気味のとき、身体は緊張状態にあることが多いです。頭皮がつっぱる、肩がこる、首が痛いなど全身がきゅっと縮まったかのように硬くなる傾向があります。
これをほぐさないと気持ちもほぐれないので、気づいたらすぐマッサージに行くなどして身体をゆるめることから始めましょう。
仕事に行きたくないという悩みはなるべく早く解消したいですよね。こちらの記事では悩みの原因や抜け出す方法を22選解説しているので、併せて確認しましょう。
仕事に行きたくないときの対処法22選|心が軽くなる方法を解説
こちらの記事では仕事が向いていないと感じているときの対処法について詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
「仕事が向いていない」と悩む人へ|仕事を辞める前に試すべきこと
ここまで休むべき5つのサインを解説しましたが、甘えなのではないかと不安い思う人もいると思います。以下の記事では仕事を休むときの伝え方などをまとめているので参考にしてみてください。
仕事を休むのは甘えではない! 休む理由と伝え方のいろはを解説
既卒就活で適職診断からはじめるのがおすすめ!
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
仕事がうまくいかないことは誰にでもある! 専門家の経験談と心得
キャリアの専門家の仕事がうまくいかなかった経験談と心得
- 田邉さんに質問! 仕事がうまくいかなかったエピソード
- 柴田さんに質問! 仕事がうまくいかなかったエピソード
- 平井さんに質問! 仕事がうまくいかなかったエピソード
仕事がうまくいかないと、「なぜ自分ばかりうまくいかないのだろう」「みんなは普通にできているのに……」と周囲と比較して落ち込むこともありますよね。しかし、仕事がうまくいかないことは誰にでもあり、一度もミスをしない人、一度も悩まない人はいません。
ここではキャリアの専門家に仕事での失敗経験やその乗り越え方、学んだことを聞きました。現在はキャリアのプロとして活躍するキャリアコンサルタントでさえ、過去には仕事でうまくいかなかったことがあります。今悩んでいてつらい人はぜひ乗り越え方を参考にしてください。
田邉さんに質問! 仕事がうまくいかなかったエピソード
田邉さんは新卒で大手人材会社に入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当され、1,000名以上の仕事紹介をおこなってきました。その後キャリアコンサルタントとして独立し、現在は就活から転職まで幅広いキャリアの情報発信やコンサルティングにおいて活躍されています。
MVPを受賞されるなど会社員としてのご経験も豊富な田邉さんに、仕事がうまくいかなかったエピソードを聞きました。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る仕事がうまくいかないときは自責思考が大切
新卒入社して5月には現場に配属になり、営業目標を設定されて求職者に仕事を紹介する人材コーディネーターとして勤務を始めました。はじめの数カ月は目標が低かったので達成できましたが、10月以降は目標を達成することができなくなりました。
しまいには、私の目標未達成数がチームの未達成数と一致しており、チームの数字にも影響を与えてしまうほどに成績が悪かったのです。同期はノルマ以上の数字を上げてチームに貢献している中で、毎月ワースト争いをしていました。
自分がコントロールできることをやりきることで危機を脱した
当時を振り返ると、未達成が続いているときには「◯◯さんにA社の仕事は向いていないのではないか」と求人紹介をためらっていて、目標を達成するまでの行動量が足りていなかったんですよね。しかし、その仕事に応募するかどうかは私がコントロールすることではなく、仕事紹介をされた求職者本人が決めることです。
この考えに気づいてから、仕事紹介をためらうことがなくなり積極的におこないました。その結果、新卒2年目では部署でMVPを受賞することができたのです。
仕事がうまくいかないと、つい自分以外のことに責任を押し付けて考えたくなりますよね。しかし、自責思考で捉えて自分がコントロールできることのみにフォーカスすることが大切であり、私も今でも特に意識しています。
柴田さんに質問! 仕事がうまくいかなかったエピソード
柴田さんは大手損害保険会社をはじめ、20社以上もの大手企業に勤務されてきました。自身がキャリア形成で悩んだ経験からキャリアコンサルタントとして独立し、企業と個人にまたがったキャリアの支援をおこなっています。
公認心理師の国家資格も活かしながら、若者自立支援センターや公共職業訓練校での就職支援もおこなう柴田さんに、仕事がうまくいかなかったエピソードを聞きました。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見るできることを磨いて自分の可能性を広げることが成功につながる
長年、夫の転勤に帯同していたので、2〜3年に一度長距離で転居するという生活を20年続けていました。短期間しか働けないからと正規雇用には恵まれず、派遣で働くことを繰り返していました。
ずっと誰かのアシスタントで、昇進も昇給もさほど望めない。そこそこ仕事に慣れてきて正社員登用の話が出た頃に、夫の転勤で退職せざるを得ない、とずいぶん悔しい思いもしてきました。派遣で仕事を続けるのは年齢とともに条件が悪くなる、とも言われていました。
希望を諦めずに常に情報収集することも重要
そこで語学力やPCスキルのスキルアップを常に心掛けていたところ、夫の定年がなくなり一カ所に定住できるようになった頃に、ようやく正規雇用に恵まれました。数年に一度求職活動をやり直さなければならない中、自分の商品価値を常に意識し、企業に選んでもらえる経歴を少しでも積み上げようと考えていたことが功を奏したようです。
また、このようなキャリアが何かの役に立たないかと考え、キャリアコンサルタントの資格を取ったことでさらに道が開け、今ではフリーランスとして研修講師・公認心理師としても活動しています。
たとえ思うような職歴が積み上がらなかったとしても、自己啓発を続けること、そして自分にできることが何の役に立つのか、という情報収集を怠らないことは現在でも肝に銘じています。
たった30秒であなたが既卒就活で受けないほうがいい職業がわかります
既卒の就活では、限られた選択肢の中から、いかに自分に合った仕事を見つけるかが重要です。しかし、自分だけで考え込んでも、なかなか答えは見つからないこともありますよね
そこで活用したいのが「適職診断」。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの個性や強みに最適な仕事がわかります
既卒就活で後悔しないためにも、必ず診断してみましょう。
平井さんに質問! 仕事がうまくいかなかったエピソード
平井さんはITメーカーで25年間人材育成に携わり、退職後は職業訓練校、就労支援施設などで勤務され、産業カウンセラー・キャリアコンサルタントとして幅広い年代の方を支援してきました。
現在は会社を設立し、企業の研修講師から個人の就職・キャリア相談にまでまたがったコンサルティングをおこなっています。会社員としてのご経験も豊富な平井さんに、仕事がうまくいかなかったエピソードを聞きました。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る正しい内省で現実を受け入れることで道が開けた
私はうつでメンタルダウンの経験があります。休職して復職しましたがうまくいかず、退職しました。その後1年休養して再就職しましたが、そこでもケアレスミスを繰り返しました。自分でもどうしてこんなミスをするのかわからないのです。当然上司からは叱責され、評価も厳しくなり、いたたまれなくなって契約満了前に退職しました。
幸い次の仕事もすぐに見つかったのですが、今度は残業が多くうつが再発しかかったので、1年強でここも退職しました。3つ目の職場でやっと落ち着き、4年近く勤務して独立し、現在に至ります。
できない現実を受け入れて自分と対話しよう
メンタルダウン前の自己像や何でもできていた頃の自分のイメージを捨て、現実を受け入れるまでに5年かかりました。何が解決になったかといえば、内省と自己対話だと思います。
ケアレスミスや、会社のシステムを使いこなせない現実を突きつけられて、自分に言い訳もできませんでした。メンタルダウンから3回目の転職までは大きな挫折でしたが、今はプラスに転化できたと思っています。
うまくいかないのはなぜ? 仕事がうまくいくために大事なポイント
ここからは実際に仕事がうまくいかない状況を改善するために、まず仕事がうまくいくために必要な3つの要素を紹介します。このどれかが欠けていると、いくら仕事を頑張っても良い結果が出にくく、疲れやストレスを感じやすくなります。
仕事がうまくいくためのポイントを知ることで、自分が今悩んでいる原因は何なのかを把握しましょう。原因がわからないと行き詰まって事態が悪化したり、やみくもに行動して同じ悩みを繰り返す可能性もあります。必ずこの3つのポイントを最初に理解してくださいね。
仕事がうまくいかないときにまず自分で考えて行動してみるという努力は尊いですが、うまくいくための方法がすでにあるならそれを知って、正しく努力することが解決の近道です。
自分で考えるのを放棄せよということではなく、型があるなら型を知っておいて損はない、と思います。守破離というように仕事の基礎を把握することですね。
心と体の健康
仕事がうまくいくためには、心と体の健康が欠かせません。熱や腹痛など体の症状が出ると必然的に仕事ができなくなるので休むことができますが、心の症状にはなかなか気づきにくいので注意しましょう。
心が不調だと集中力が足りずにミスが増えたり、仕事のモチベーションが上がらず、業務のスピードや質が落ちたりします。先述の休むべきサインに当てはまった人は心が疲れている可能性が高いので、まずは心身の健康を取り戻すことが大切です。
職場での良好な人間関係
職場の人間関係にストレスがないことも、仕事がうまくいくために大事な要素です。苦手な人がいると気がかりや緊張で仕事がやりにくくなりますよね。また当然、疑問点や不安をすぐに相談できる人間関係がないとなかなか仕事に慣れることができず、良い結果は出しにくいでしょう。
理不尽に怒る上司や嫌な態度を取る人がいる場合や、気軽に質問・相談ができる人がいない場合は、その人間関係が仕事がうまくいかない原因となっている可能性があります。
性格・能力と仕事内容との適性
仕事がうまくいくには自身の性格・能力と仕事内容がマッチすることも大切です。たとえば慎重で細かいことが気になる性格なのに仕事ではスピードを求められる場合、ミスを恐れてなかなかスピードを上げられず、いくら努力しても結果につながらない、毎日のように仕事が終わらないということもあるでしょう。
反対に自分の特性とマッチした仕事であれば、自然と能力を発揮できたり、頑張った分結果が出たりしてますますモチベーションも上がるはずです。このように、仕事で求められる人物像と自身の性格・能力が合うことが、仕事がうまくいくためには重要です。
自分の特性とマッチした仕事がわからないという人は、自己分析をおこなう、周囲に自分の長所・短所を聞いて客観的な意見をもらうなど、まず自分の特徴を振り返るのがおすすめですよ。
自己分析はキャリアの節々で繰り返しおこなうと、自分の理解が深まり仕事の充実度につながります。こちらは就活向けの記事ですが、自己分析のマニュアルとしてぜひ参考にしてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
そもそも良い仕事とは何かを詳しく知りたい人は、こちらの記事がおすすめです。自分に合う働き方や環境の見つけ方を解説しています。
良い仕事とは? 自分に合う働き方や会社が必ず見つかる3ステップ
仕事が終わらない……と悩んでいる人は以下の記事も参考にしてみてください。今すぐやれる行動をまとめています。
仕事が終わらない! 今すぐやれる4つの行動と磨くべき力とは
仕事がうまくいかないとやる気も下がってしまいますよね。仕事のやる気がでない人は以下の記事を参考にしてみてください。
「仕事にやる気出ない……」を吹き飛ばす! 要因と対処法を徹底解説
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活では、限られた選択肢の中から自分に合った仕事を見つけることが重要です。しかし、本当に自分に合った仕事とは何か、見つけるのは簡単ではありませんよね?
そこでおすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの個性や強みに最適な仕事、そして、あなたが就活でアピールできるポイントが分かります。
自分に合った仕事を見つけ、自信を持って就活を進めるためにも、 ぜひ就活を始める前に「適職診断」を試してみてください。
すぐできる! 仕事がうまくいかない4つの状況別の具体的アクション
仕事がうまくいくために大事なポイントを解説しました。この要素を踏まえると、仕事がうまくいかないときの状況は主に「ミスが多い」「仕事量が多すぎる」「性格・能力と仕事が合わない」「人間関係に悩みがある」という4つのパターンに分けられます。
自身の状況に合った解決策を知らないと、肝心の原因を取り除くことができずなかなか仕事状況が改善しません。「仕事がうまくいかない」という自分の現状がどのパターンに当てはまるかを考えたうえで、これから紹介するアクションを実践しましょう。もちろん、すべてを完璧におこなう必要はないので、すぐにできそうなことから一つずつ挑戦してくださいね。
仕事がうまくいかないと、何か新しい行動をしたくなりますよね。しかし行動することよりも大切なのが、今のあなたが「できること」と「できないこと」を整理することです。そうすることで、どんな強みを活かして、どのように弱みを克服すべきか明確になりますよ。
①ミスが多くて仕事がうまくいかない場合
仕事がうまくいかずに悩む人の中には、集中しているはずなのに小さい失敗を繰り返してしまう、やらなければならなかった業務を忘れてしまうなど、ミスが多いのが原因の人もいます。
この場合は、ミスをしないように意識するだけではなく、「ミスを事前に防ぐ」「一度ミスしたことを繰り返さないようにする」という仕組み作りが必要です。そのためにできることを3つ紹介するので、ぜひ明日から実践してみましょう。
朝に一日の流れを書き出す
まずは出社して最初に一日の流れを書き出します。ミスが続くときは、スケジュールやそのために必要な準備を把握できていないことが多いからです。
朝にその日のやるべきことをすべてリストアップし、手を付ける順に整理していきましょう。スケジュールを立てるポイントは、優先順位と一つひとつにかかる時間を考えることです。タスクの抜け漏れがなくなります。
また、頭の中が整理されると「この時間はこれに集中する」「これは絶対に何時までに終わらせる」など自分がやるべきことが明確になり、仕事も進めやすくなりますよ。
質問や報告は遠慮しない
ミスを防ぐためには気になることや不安なことは遠慮なく質問する、作業の遅れやイレギュラーの事態など小さいことでも報告することを意識しましょう。
周りが忙しいと、つい遠慮して「多分こうだろう」と自分の判断で仕事をしてしまうかもしれませんが、思わぬミスにつながりやすいです。まずは失敗を防ぐために気になることは必ず確認しましょう。
その際はまず状況を簡単に説明し、「自分はこうしようと思っているが問題ないか」と、丸投げにせず手短に確認することを意識すると上司の負担にもなりにくいですよ。
また、違和感を感じたことややるべき仕事が終わっていないときなど、何かいつもと違う変化があるときも遠慮せず報告するようにしましょう。報告することで間違いに気づいたり、新しい指示を受けて軌道修正したりしてミスを事前に防ぐことができます。
ミスはメモして振り返る
ミスが多くて仕事がうまくいかない場合、同じようなミスを繰り返していることも多いです。いつも同じ間違いをしていると大きな時間のロスになるので、一度ミスしたことは必ず振り返って繰り返さないことが大切です。
ミスしがちな人は「気を付けよう」と意識するだけではなく、どんなときにどんなミスをしたのか、上司や先輩からはどう指示を受けたかその都度メモしてみましょう。その際、どうすれば次は同じミスをしないかも考えるとより効果的です。
ミスを振り返るメモの例
- ミスしたこと→顧客へ電話するのを忘れて約束の時間を過ぎてしまった
- ミスの原因→電話するというメモをどこかへなくした
- 上司からのアドバイス→メモは気付かないこともある。別の方法にしよう
- 今後の改善策→紙のメモではなくパソコンのカレンダーツールに予定を入れる。重要な予定は時間前に携帯のアラームも設定する
このように振り返ると、自分がミスをするときのパターンがわかって予防できるだけでなく、書くことで記憶が定着してより忘れにくくなりますよ。
- 何をやってもうまくいかない自分が嫌になります。一度転職しましたが、ミスはするし仕事は遅いし怒られてばかりです。働くことに向いていないのでしょうか?
採用されたのだから焦らず改善していけばきっとうまくできるはず
「何をやってもうまくいかない」は本当ですか。働き始めてからを振り返り、うまくいったことは何一つありませんか。
考えてみたら、次に今の職場での目標を言葉にしてみてください。いつまでに、どんなことを実現したいですか。それは客観的に見て、レベル的にもスケジュール的にも妥当な目標ですか。
この2つを考えてみることで、あなたの思い込みの自己像を疑ってみてほしいのです。今は失敗が続いていても、過去にはうまくできたときもあるはず。転職先で即戦力になろうとするあまり、焦っている気がします。
希望の転職が実現できたということは、あなたは評価されているのです。その一点だけで良いのでまずは信じて、仕事の進め方を振り返り、ミスや業務スピードの改善策を具体的に立ててみてください。きっとできると思いますよ。
ここまで解説した以外にも、ミスが多い人は上司や同僚など一緒に働く人に、何とかしたいと相談してみましょう。
そのうえで、日々やるべきことの確認とフィードバックをしてもらいます。ミスが多い人は自分が何をすべきなのか、何をしてはいけないのかを正しく把握できていないことが多いからです。
一日の始めにその日の目標を誰かに伝え、うまくできたかどうかフィードバックを受ける、これだけで本来求められているタスクを正しく認識できるようになり、ミスも減るはずですよ。
ミスが多く「働くことに向いてない」と感じてしまう人にはこちらの記事がおすすめです。働くことへの不安を解消するコツを解説しています。
働くことに向いていない原因|不安を完全に取り除く考え方・行動
仕事が遅く、周りからの視線や残業で悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。仕事が遅い原因別の解決策をまとめています。
仕事が遅い人は3つのタイプに分けられる! 悩みに添う対処法を解説
②仕事量が多すぎて仕事がうまくいかない場合
忙しくてやるべきことが終わらない、一つひとつの業務がおざなりになるなど、仕事量が多すぎるのも仕事がうまくいかないときによくある理由です。
仕事が多すぎる場合は一人で解決するのは難しいので、これから紹介する方法でまずは理想の進め方を整理してから、周囲に協力を依頼することで状況を打破しましょう。
仕事量と期限を把握する
まずは自分の抱えている仕事量と、それぞれの期限を把握します。仕事量が多すぎる人は仕事の全体像とそれに必要な時間を把握できてないことが多いためです。
最初に自分がやるべきことをすべて書き出しましょう。書き終わったら、「毎日やること」「今月中に必ずやるべきこと」「できたらやりたいこと」など優先度順に整理して期限を明らかにします。
「毎日やること」はカレンダーツールにセットして、「今月中にやるべきこと」は月末から1週間前にリマインドが来るように設定すると忘れる心配がなく便利です。優先順位を付けるのが難しいものがあれば、上司に相談すると順番が整理できて良いですね。
無料で使えるカレンダーツールの例
- Google カレンダー:Googleアカウントがあれば無料で使える。チームでの共有も可能
- Yahoo! カレンダー:スマートフォンでもPCでも利用可能。好みのデザインに変更もできる
達成できるスケジュールを組む
仕事量と期限がわかったら、それを達成するためのスケジュールを組みましょう。目標やノルマはその数字だけを捉えるのではなく、「この日のこの時間で何をやるべきか」がわかるまで細分化するのがポイントです。ゴールを決めるだけではなく、ゴールにたどり着ける道すじを明確にしておくことが大切なのです。
例:月間5件の成約が目標の場合
今月の出勤日数は20日
→4日で1件の成約が必要
1件の成約にだいたい架電100本が必要
→4日で100本をかけるので1日の目標が25本
会議などを除いて1日に使える時間は7時間
→7時間で25本の架電が必要なので1時間で4本かければ達成できそう
このように目標をできるだけ細かく分けてみると、ひとつの作業にかけられる時間がわかるため、スピードや効率が上がり、多すぎると思っていた仕事も終わることがあります。
事前にスケジュールを立てておくと予定より遅れているときもすぐに気づくため、早めに立て直すための対策も立てられます。スケジュールは具体的かつ余裕を持ったものを作成しましょう。
うまくいかない現状を認めて周囲を頼る
上記の方法で仕事量とスケジュールを整理してみて、自分一人ではとても達成できない量だったという人もいるかもしれません。その場合は、早めに周囲に相談して助けを求めてください。
仕事がうまくいかずに悩む人は、責任感が強く真面目な人が多いです。そのため「できない」ということをなかなか言えない人もいますが、まずはうまくいっていない現状を素直に認めましょう。一人で抱え込むとミスにつながって損失が出たり迷惑をかけたりする可能性もあります。
上記で組んだスケジュールをもとに、「自分はここまでできるがこれは終わらなそう」という客観的な見通しを伝えれば、上司や同僚も対応がしやすいです。仕事は一人で完璧にこなす必要はないので、限界が来る前に上手に周囲を頼ってくださいね。
会社員であればやりたくない仕事を頼まれることもあります。スムーズに断る方法や、ストレスを減らしてうまく取り組む方法をこちらの記事で解説しているので併せて確認しましょう。
やりたくない仕事を乗り切る方法15選|社会人の体験談も交えて解説
- 毎日残業続きでうんざりします。どうすれば要領良くできるのでしょうか?
どうしても無理な依頼は断る勇気も必要
頼まれたことに無理がある場合、きちんと断ることはできていますか。仕事に取り掛かる前にしっかりスケジュールを立て、ときには作業効率を見直しているのに、それでも仕事量が多いという人がいます。こういう人は、頼まれたことに対してイヤと言えない傾向があります。
何でもつい引き受けてしまうと、やるべきことが膨れ上がってしまい、結果的に残業につながるのです。断るのはつらいかもしれませんが、余裕がなければ引き受けないという習慣も身に着けると良いですよ。
仕事が多すぎるという人は、やらなくて良いことをやっていませんか。一度自分の仕事のアウトプットが誰にどのように使われているかを点検してみると、やめても良い仕事が見つかるかもしれません。
たとえばExcelだと入力したデータさえ正しければ後に使うときは困らないので、わざわざ表の罫線を工夫して見やすくするなどは不要な作業ですよね。
③性格・能力と合わずに仕事がうまくいかない場合
仕事がうまくいかないときは、自分の性格や能力と仕事内容が合っていないということも考えられます。先述の通り、自分とマッチした仕事であれば能力を発揮しやすいですが、マッチしていないと他の人に比べて仕事をこなすのに労力がかかって疲れてしまいます。
ただし、合っていないからとすぐに諦めてしまうのは非常にもったいないです。自分に適したやり方を知らないだけの場合もあれば、そもそも何もかもぴったり合う仕事を探すのは難しいからです。合わないと感じる場合でも仕事をよりうまく進めるコツはあるので、ここで紹介する3つのポイントをぜひ実践してみてください。
合う部分と合わない部分を書き出す
仕事が合わないと感じる人は、まず業務の中で自分に合う部分と合わない部分を書き出してみましょう。
例:営業の仕事が合わない場合
合う部分:人と話すのは好き。仲良くなるのは得意。
合わない部分:相手を説得するのが苦手。無理なクロージングをしたくない。
このように分析して書くことで、合わない部分からは仕事がうまくいかない要因がわかり、反対に合う部分からは自分の強みが見えてくるため、今後の改善策を立てやすくなります。
営業職に向いてないと感じる人には、こちらの記事もおすすめです。営業で悩みがちな人の特徴や、不安を解消する方法を紹介しています。
営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
固定観念にとらわれず自分の得意な方法を探す
上記の方法で自分の得意なことと苦手なことを明らかにしたら、固定観念にとらわれず自分に合った仕事のやり方を考えてみましょう。うまくいかないときはつい優秀な人のやり方を真似しがちですが、合わない方法で苦手を克服しようとすると、無理をして余計に嫌になってしまうかもしれません。
仕事は人それぞれに得意な方法があり、正解は一つではないのです。自分とタイプの異なる人のやり方を真似するより、まずは自分ならではの強みを伸ばす方法を考えてみましょう。
先ほどの例で言えば、人と話して仲良くなることは得意だとわかったので、「既存の顧客とより信頼関係を深めて、リピートや紹介を増やすことに注力する」といった方法が考えられます。このように、自分の強みや特性を活かした方法を探してみてください。
- うまくいかない自分と違って同期はとても優秀で、いつも差を見せつけられて嫌な気分になります。どうすれば比べないようにできますか?
過去の経験により成長するスピードは異なることを認識しよう
たしかに同じタイミングで入社した同期の成果は、目標にもなり比べてしまいますよね。しかし優秀な同期とあなたとで、今までの経験は違うことをきちんと認識しておきましょう。
たとえば事務作業が早くて優秀な同期は、もしかしたら学生時代からパソコンを使う分野で勉強していたのかもしれません。それなら今までの積み重ねがある分、作業が早いことは納得できますよね。
このように過去にどのような経験をしたかによって、成長するスピードは人それぞれ異なります。
あなたと同期の結果で比べるのではなく、努力のプロセスに着目して仕事に取り組むと、他人の成果に一喜一憂しづらくなりますよ。
自分と似たタイプの先輩や同僚に話を聞く
自分の適性と仕事内容が合わないときは、自分に似たタイプの先輩や同僚に相談するのもおすすめです。先述の通り、自分と異なるタイプの人を真似してもうまくいかないことが多いです。しかし、タイプがさまざまでも活躍している人はたくさんいます。先輩や同僚にも自分と似たタイプの人がいるはずなので、ぜひ積極的に話を聞いてみてください。
自分と似たタイプの人だからこそ、仕事で同じように悩んだ経験を聞けるかもしれません。そのときの克服方法や現在のコツなどを聞いて、自分もできそうなことがあれば積極的に取り入れて、自分なりのやり方を見つけていきましょう。
他にも仕事との相性が悪いときには、得意な人に任せてみることもおすすめです。組織で働くメリットは協働できることですよね。そのため、周りの人と協力して強みを活かせる仕事を巻き取り、そうでない仕事を依頼するとスムーズに仕事が進みます。
自分に合う仕事が何かわからない人はこちらの記事も確認しましょう。自分らしさを活かせる仕事の見つけ方を詳しく解説しています。
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説
自分の性格や適性から仕事を探すのもおすすめです。以下の記事ではのんびりした性格の人に向いている仕事をまとめているので参考にしてみてください。
のんびりした性格に向いてる仕事16選|ミスマッチ回避の秘訣とは
④人間関係に悩んで仕事がうまくいかない場合
仕事がうまくいかないときの状況として、人間関係に悩みがあることも非常に多いです。人間関係に悩みがあると仕事そのものになかなか集中できず、余計なエネルギーを使います。疑問や不安を十分確認できずにミスをしてしまうこともあるでしょう。
仕事で避けて通れない人間関係の悩みは特にストレスが大きいので、以下の3つのポイントを参考にできるだけ早く対処してみてください。
周囲の評価は気にせず仕事に集中する
人間関係に悩む人は、そうでない人に比べて周囲の言動を気にしすぎている可能性があります。実際は、人はそれほど他人には関心がないものです。何かネガティブなことを言われても、相手にせず必要以上に気に留めないことが大切です。
とはいえ、会社にいるのに周囲の評価を気にしないのはなかなか難しいですよね。落ち込むことがあったときは、一度席を外したり、コーヒーブレイクを取ったりなど、気持ちをリセットする時間を作ることがおすすめです。
仕事で重要なのは職場の人に認められることよりも、自分のやるべきことに取り組んで成果を出すことです。周囲の評価は気にしすぎず、自分の目標に集中するようにしましょう。
- 上司と合わずに仕事がうまくいきません。先輩たちも自分のことをうわさしているように感じてつらいです。どうすれば良い関係を築けますか?
勘違いの可能性もあるのでまずは相手を知る努力をしよう
上司と合わない、周りから良く思われていない、と考える人の大半は、実は自分が相手のことを正しく理解できていないものです。合わないからと避けてばかりいると余計に関係は悪くなります。荒療治ですが、一度その相手とじっくり話す機会を設けると良いでしょう。
できれば会社の中ではなく、社外で食事やお酒などを楽しみながら時間をかけてコミュニケーションを取ってみると良いですよ。仕事ではわからない相手の一面が垣間見えるので、案外打ち解けられるものです。
自分のことをうわさしていると感じるのも、あれこれ気にするくらいなら「何かありましたか?」とたずねてみましょう。ほとんどの場合は自分の思い込みだったことに気づけるはずです。逆に本当にうわさしていたとわかれば、そのときは上司や先輩に改めて相談するきっかけになります。
世間話や愚痴を話せる相手を作る
人間関係に悩みがちな人は、職場で仕事以外のことを気軽に話せる相手を作るのもおすすめです。普段から周囲とコミュニケーションを交わすことで、人間関係でトラブルが起きたときもすぐ誰かに相談しやすくなります。
また、世間話や愚痴などを気軽に話せる相手がいるとストレスも溜まりにくく、業務上の質問もしやすくなるなどメリットがたくさんあります。
自分から人間関係を築くのが苦手な人は、「挨拶するときに服装をほめてみよう」「今日のランチは〇〇さんを誘ってみよう」というように、普段からしている行動に何か一つアクションを加えてみるのがおすすめです。
勇気がいるかもしれませんが、誰でも周囲が話しかけてくれるとうれしいものです。あまり身構えずに、ちょっとしたことを話せる相手を作って職場の人間関係を安心できるものにしましょう。
パワハラや嫌がらせは小さなことでも報告する
人間関係の悩みでパワハラや嫌がらせがある場合は、すぐに周囲の信頼できる人に相談しましょう。上司や同僚に報告しても改善しない場合は、人事部や社内の相談窓口に相談してみてください。
それでも変わらない、もしくは相談できる相手がいない場合は、厚生労働省のハラスメント悩み相談室を参考に、専門の窓口に相談してください。
窓口と相談できる主な内容
- 労働条件相談ほっとライン:過重労働や賃金不払いなど
- 都道府県労働局:職場におけるハラスメントなど
- 法テラス:弁護士や司法書士の窓口案内や法制度の情報など
ハラスメントや嫌がらせは続くうちにメンタルが弱くなっていき、抵抗する意欲がなくなってしまうことがあります。小さなことでも早めに周囲に相談して、一人で抱え込まないでくださいね。
人間関係に悩んで落ち込むのは、「人間関係をより良くしよう」「もっと深く付き合おう」と周囲に期待をしているからかもしれません。仕事は仕事と割り切って、あまり深入りしないのも一つのやり方です。
業務で必要なコミュニケーションだけはしっかり取っておけば、仕事に支障は出ないものです。仲良くしなければとあまり深刻に考えすぎなくても大丈夫ですよ。
気にしがちな性格の人は特に仕事で悩みを抱えやすいです。こちらの記事でメンタルが弱い人が自分に合う環境を探す方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
メンタルが弱い人に合う仕事とは? 無理せず納得の道を見つける方法
要チェック! 仕事がうまくいかないときにやりがちなNG行動
仕事がうまくいかないときの5つのNG行動
仕事がうまくいかずに落ち込むことが続くと、つい視野が狭くなったり焦ったりして誤った行動を取ってしまうことがあります。
しかし、正しい解決策を取らないと事態が悪化したり、同じ失敗を繰り返したりすることにつながります。ここでは仕事がうまくいかないときにやりがちな5つのNG行動を紹介するので、やってはいけないことをきちんと把握して避けるように気を付けましょう。
①自分を責める
仕事がうまくいかないときは「自分はダメな人間だ」と考えてしまいがちですが、決して自分を責める必要はありません。うまくいかないと落ち込むのは、「仕事をうまくやりたい」という向上心があるからこそでしょう。そんな気持ちを持っている人は、失敗した分以前の自分より成長しているものです。
また、単に仕事内容や環境が自分に合っていないだけという可能性もあります。うまくいかない自分を責めずに、客観的に状況と原因を把握して、次はこうしようと前向きに考えてみてください。
「もっと自分らしく生きたい」と悩んでいる人は、こちらの記事もおすすめです。自分らしさを大事にするコツと注意点を解説しています。
自分らしく生きるためには? すぐできる11個のコツとやめるべきこと
②人のせいにする
仕事がうまくいかないときはつい上司や同僚が悪いと思いたくなるかもしれませんが、人のせいにするのは避けましょう。人のせいにすると一瞬は気分が楽になりますが、事態は改善しません。
繰り返しになりますが、自分や誰かを責めるのではなく「うまくいかない状況」を具体的に言語化して、改善点を見つけましょう。もちろん、明らかな嫌がらせやパワハラをされる場合は相手に非があるため、すぐに周囲に報告してくださいね。
- 理不尽なことで怒る上司がいて、仕事に行きたくないのですが転職するスキルもありません。どうすれば良いでしょうか?
周囲やプロに相談して客観的な意見をもらおう
理不尽かどうか、自分だけで判断していませんか。ほかの社員に対してはどんな感じでしょうか。あなたへの上司の態度をどう思うか、周囲の人にたずねてみると良いですね。
客観的に見て上司のほうが理不尽だとすると、あなたはどうしたいですか。上司が理不尽だということは、ハラスメントの可能性があると思います。今の職場で働き続けたいなら、社内で相談して解決する方法があるはずです。
転職を選ぶなら、キャリアコンサルタントや転職エージェントに相談してみるのも良いですね。転職するスキルがないというのもあなたがそう思っているだけで、プロが見たらまた違うかもしれません。
こうして一つずつ考えていくと、選択肢はありますよ。自分を追い詰めず、できることを考えましょう。
③家でも仕事のことを考える
仕事がうまくいかずに悩む人は、家でも仕事のことで頭が一杯になりがちです。失敗したくない、怒られたくないなどと思うとつい不安になって仕事のことを考え続けてしまうものですが、家ではしっかり休息を取ってオンオフを切り替えましょう。
仕事のことを考えても余計に緊張したりストレスを感じたりして、モチベーションが下がることにつながります。家では趣味や食事を楽しみ、十分睡眠を取って心身を整えることが活力になり、仕事での成功にもつながりますよ。
仕事がつらいときに心を楽にする方法はこちらの記事でも解説しています。悩んだときは参考にして日々の活力を取り戻しましょう。
仕事がつらいときに自分を責めないで! 心が楽になる10の対処法
④何かに依存して思考停止する
仕事でつらいときに何かに逃げて依存してしまうのも危険です。ギャンブルで散財する、スピリチュアルを過信するなどがよくある例です。
ストレス発散として注意が必要なものの例
- パチンコ
- 競馬
- 宝くじ
- 占い
- スピリチュアル
何かに依存するとその間は仕事のことを考えなくて良いので楽になりますが、気づかないうちに時間やお金を消費したり、思考停止に陥って事態が悪化したりすることになりかねません。できるだけ運動や趣味、親しい人との食事など、心身が満たされて、自分の判断で行動をコントロールできるものでリフレッシュするようにしましょう。
何もしたくないと無気力になっている人は、こちらの記事を参考にしてください。すぐできる対処法や大切な心構えを解説しています。
「何もしたくない……」無気力でも納得の道を見つける方法
⑤勢いで転職や退職をする
仕事がうまくいかないときに勢いで会社を辞めてしまう人もいますが、あまりおすすめしません。適切な行動を取らずに転職すると、次の職場でも同じ悩みを繰り返す可能性があります。また退職してからの生活にも予想以上のお金がかかり、転職活動をする余裕がなくなってしまうかもしれません。
つらい状況からすぐに抜け出したい気持ちはわかりますが、後悔しないためにもまずは仕事がうまくいかない理由は何かを整理してみましょう。そのうえで先述したアクションの中からできることをし、それでも改善しなければ転職を検討するのが理想的です。
明日仕事に行くのさえ嫌だという人は、心身が疲れ切っている可能性があります。この場合でも生活するにはお金が必要なので、いきなり退職するのではなく、まずは有給を取って少し休んでみましょう。休職制度を使って1カ月〜数カ月仕事から離れるという方法もあります。仕事を休むのは勇気がいるかもしれませんが、自分を守るためにも遠慮せず周囲に相談してみてくださいね。
勢いで退職するとありがちなのが、本当の問題を特定せずに辞めてしまうことです。そうすると、次の仕事が決まってもまた同じような状況になってしまう可能性が高いので注意が必要です。仕事を転々とすることにもなりかねません。
いきなり転職や退職をするのではなく、まずは理想の働き方を考えるのもおすすめです。キャリア形成について興味がある人はこちらの記事を参考にしてください。
キャリア形成とは? 4ステップでこの時代を生き抜く方法を考えよう
他にも気を付けたいのが暴飲暴食に走ることです。健康を害してしまうと今までできていた仕事ができなくなってしまう可能性もありますよね。またお金が減ってしまいストレスを感じる可能性もあるため、食事やお酒は適量にするよう注意しましょう。
無理は禁物! 疲れたときにしてほしいメンタルと体を癒す方法6選
仕事に疲れたときにメンタルと体を癒す方法6選
仕事がうまくいかないときにできること・やってはいけないことを解説しました。実際はあれこれ行動してみようと思ってもやる気が出ず、前向きに考えられないこともありますよね。
そんなときは、まず疲れたメンタルと体を癒してパワーを取り戻すことが大切です。心身のリラックス方法を知っておくと普段からストレスを溜めにくい体にすることができ、仕事の生産性も上がりますよ。
これから紹介する6つの方法はどれもすぐにできる簡単なことなので、ぜひ取り入れてみてください。
①たっぷり寝ておいしいものを食べる
まずは睡眠を十分に取って、栄養のあるおいしいものを食べて体力を回復させましょう。
疲れたときほどSNSなどを見てつい夜更かししてしまう人もいるかもしれませんが、ブルーライトの刺激で眠れなくなったり、情報の多さで脳が疲れたりしてストレス発散にはなりにくいです。次の日も疲れを引きずるだけでなくメンタルも不安定になりやすいため、たっぷり寝ることを優先してください。
おいしいものをしっかり食べることも心身の回復に有効です。暴飲暴食はもちろん避けたいですが、食べないと元気は出ないですよね。疲れたときは無理に我慢せず、好きなものを食べてエネルギーを取り戻しましょう。
②映画や本で笑う・涙を流す
疲れたときは、映画や本で思い切り感情を動かしてみてください。おもしろい映画や漫画でたくさん笑ったり、感動的なストーリーで涙を流したりするのは実はストレス発散に効果的です。
笑うと気分が明るくなるのはもちろんですが、泣くことも自律神経がリラックスした状態に切り替わり気分がすっきりします。こうした作品に触れる時間を取って、しっかり味わうこと自体がストレス解消にもなりますよ。興味がある人は「笑える映画」「泣ける小説」などと調べて気になる作品を試してみましょう。
③親しい人と話す
元気を取り戻すには親しい人と話すことも効果的です。話すだけでも気分が楽になり、口に出すことで自分の考えや気持ちも整理されてすっきりします。
また、自分をよく知っている人に仕事の悩みを相談してみるのもおすすめです。すぐに解決しなくても共感してもらえるだけで心が軽くなったり、自分の性格に詳しいからこそのアドバイスをもらえたりします。ぜひ一人で悩み続けずに仲の良い人と話してみてください。
ストレスやネガティブな感情を解消するには、声を出すのが一番です。身体の中に溜まっているドロドロしたものが声と一緒に排出できます。
会話するのが特に良いのですが、相手と意見が合わないときなどに余計なストレスを感じることもあるので、一人でカラオケに行くのもおすすめですよ。
④ノートや紙に自分の感情を書き出す
気分が落ち込んでいるときやぐるぐる悩んでいるとき、ノートや紙に自分の感情を書き出してみるのもおすすめです。書いてみると自分の意外な気持ちが見えてきて、何が嫌で何に困っているのか、これからどうしたいかなどの考えを整理することができます。またつらい気持ちやイライラも、文字に書き起こして認めてあげることでかなり楽になります。
書くときは誰に見せるものでもないので、思いついたことを何でも書いてみてください。特に悩んでいなくても普段から毎日10分ほど書く時間を作ると、その日の感情を整理でき、メンタルのケアにおすすめです。
書き方は自由ですが、思考をさらに深めたいときはマインドマップという手法もあります。ビジネスにも応用できるものなので、こちらの記事で詳細を確認して実行してみましょう。
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
⑤軽い運動で汗を流す
心身を整えるには軽い運動もぜひ取り入れましょう。運動すると疲れると思われがちですが、実は体を動かすと血流が良くなって体が温まったり、老廃物をうまく排出できたりして気分がすっきりし、疲れも取れやすくなります。
スクワットや腹筋などの家でできる筋トレや、休みながらのジョギングなど少し汗をかく程度の運動がおすすめです。体を動かして元気を取り戻しましょう。
⑥自然の中を散歩する
メンタルや体を癒すには、自然の中を散歩するのもおすすめです。川辺や森の中、公園など、気に入ったところを選んで自分のペースで歩いてみましょう。
軽い運動になって体が楽になるだけでなく、水の音を聞く、きれいな空気を吸うなど自然を思い切り感じることで気分が癒されます。散歩は思い立ったらすぐにできる簡単なことなので、ぜひ5〜10分程度の無理のない範囲から始めてみてください。
私のおすすめは自立訓練法です。自律訓練法とは、「自己暗示の練習によって段階的に全身の緊張を解いていく訓練法。疲労回復やストレス解消などの効果が期待できる」(厚生労働省)というものです。こちらの動画がわかりやすいので試してみてくださいね。
ストレス解消! リラックス効果! 自律訓練法ー基礎編ー
ストレス解消! リラックス効果! 自律訓練法ー実践編ー
どうしてもうまくいかないときは転職や異動も視野に入れよう!
仕事がうまくいかないときの対処法や、心と体の疲れを取る方法を解説しました。しかし、これらの行動を取ってもなおうまくいかないこともあるかもしれません。
どうしてもうまくいかない人は、自分自身の性格や能力と環境がマッチしていない可能性が高いです。その状態で我慢を続けると心身を壊してしまうリスクがあるので、無理せず部署異動や転職を検討してみてください。
部署異動は急には難しいので、早めに上司や人事部に相談してまずは意志だけでも伝えましょう。今の部署でうまくいかない理由と希望の仕事内容や環境を伝えれば、より合う部署を提案してくれることもあれば、異動せずに解決できる方法を考えてくれることもあります。
それでも改善しなければ転職エージェントに相談したり、どんな求人があるか調べてみたりして転職が可能か考えてみましょう。
仕事がうまくいかないときに転職するかどうかの基準は、「今の仕事を5年後も続けたいと思うかどうか」です。もちろん就職したばかりでは判断できませんが、すでに半年以上働いているのであれば、続けていたいと思うかどうかで判断するのがおすすめです。
転職の適切なタイミングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。転職を視野に入れたい人はぜひ参考にしてください。
転職のタイミングはいつが正解? 目的に合わせた最適な時期を解説
転職が怖くて踏み出せないという人は、こちらの記事がおすすめです。原因を知って怖さをやわらげましょう。
転職が怖い原因17個を徹底分析! 怖さを軽くする方法も解説
仕事がうまくいかないときは原因を明らかにして一つずつ対処しよう
仕事がうまくいかないときにすぐ取り組めることと、やってはいけない行動を解説しました。疲れが溜まっているときに無理は禁物なので、紹介したメンタルと体の整え方を参考に、まずは元気を取り戻しましょう。
行動する元気が出てきた人は、まずは自分の状況を把握して、紹介したアクションの中からできそうなことに少しずつ取り組んでみてください。どうしてもつらいときは早めに第三者に相談して、休むことや環境を変えることも視野に入れましょう。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る仕事がうまくいかないのはサナギが蝶になる脱皮の苦しみ
仕事がうまくいかないと感じるタイミングはさまざまですが、特にその会社で働き始めて1年以内であれば、ほとんどの人が「うまくいかない」「この会社に入ったのは間違いかも」と思うものでしょう。
特に初めての仕事や異業種に転職したときなどは、うまくいかなくて当然です。また、たとえ職務経験が充分あったとしても、会社によって仕事の進め方はさまざまなので、最初は誰でも戸惑うものです。
そのため働き始めて間もない頃の「うまくいかない」は、サナギが蝶になるときの脱皮の苦しみ、いわば通過儀礼のようなものです。キレイな蝶になるために誰もが経験することなのです。このときに感じる不安や迷いは、時間が経てばそのうち解決することがほとんどなので、静かに時間が過ぎ去るのを待ちましょう。
まずは慌てず「うまくいかない」という経験を積もう
1年も経てばきっと、「どうしてそんなことで思い悩んでいたのだろう」と感じるはずです。この時期に慌てて仕事を辞めてしまうと「時間がたてば次第に慣れる」という経験を積めないので、「うまくいかない」と感じるたびに辞めるのを繰り返してしまいますよ。
まずは3カ月我慢し、次の3カ月を乗り切れば、次第に「うまくいかない」は減っていきます。辞めるという選択肢はその時期まで取っておくようにしましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
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