「仕事が向いていない」と悩む人へ|仕事を辞める前に試すべきこと

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/1級キャリアコンサルティング技能士

    Nagisa Kihara◯放送・行政・人財開発など多様な職種を経験する中でキャリア支援に興味を持つ。一人ひとりが楽しく働き、豊かに生きられる社会を目指し、現在はカウンセラーや研修講師として活動中

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  • キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー

    Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める

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  • キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事

    Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修

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この記事のまとめ

  • 向いていない仕事を続けるとさまざまなリスクが生じてしまう
  • 心と身体が限界の人は仕事を辞める決断をしても問題ない
  • 向いていない仕事でも続けた方が良いケースがあるため見極めが重要

自分に向いている仕事は、働いてみないとわからないもの。いざ就職したけれど、「この仕事は自分に向いていない気がする……」と悩む人も多いのではないでしょうか。

向いていない仕事は、長く続ければ続けるほどさまざまなリスクが生じます。今現在「仕事が向いていない」と感じる人は、そのリスクを知ったうえでこれからどうしていくべきかを考えましょう。

この記事では、キャリアアドバイザーの木原さん、古田さん、若林さんのアドバイスを交えつつ、向いていない仕事を続けるリスクや、向いていない仕事を辞める前にすべきことを解説していきます。

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目次

向いていない仕事を続けるとさまざまなリスクが生じる可能性もある

向いていない仕事を続けると、成果が出ないことによって年収が上がらなかったり、ストレスから心と身体に不調が出たりとリスクが生じる可能性があります。

今現在「仕事が向いていない……」と感じる人は、仕事のやり方を改善したり異動や転職をして自分に合った仕事に就いたりするなど、現状を打開する何かしらのアクションを起こす必要があります。

この記事では、始めに向いていない仕事を続けたときのリスクを解説します。リスクを知ったうえで、これからどうしていくべきかを考えてくださいね。

次に、向いていない仕事でも続けた方が良いケースも解説します。もし仕事を辞めようとしているなら、辞める前に一度自分の状況と照らし合わせながらチェックしてみましょう。

さらに、向いていない仕事を楽しくするコツも解説します。すぐに実践できるものばかりなので、向いていない仕事を辞めずに続ける人はぜひ参考にしてみてください。

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どれに当てはまる? 仕事が向いていないと感じる4つのサイン

仕事が向いていないと感じる4つのサイン

  • 自分の強みが活かせていないと感じる
  • 精神的・体力的に限界を感じる
  • ほかの人よりも成果が出なかったりミスが多い
  • 仕事へのやりがいやモチベーションがない

そもそもどのようなときに「仕事が向いていない」と感じるのでしょうか。

ここでは、仕事が向いていないと感じる4つのサインを解説していきます。現時点で「仕事が向いていない」と感じる人は必ず目を通し、次に起こすべき行動を考えていきましょう。

①自分の強みが活かせていないと感じる

たとえば物事を深く考えたり分析したりすることが得意な人が、考えるよりもひたすら手を動かすような仕事をしていたら、「自分の強みを活かせていないな」と感じてしまいますよね。

自分の強みを活かせずに仕事を続けていると、徐々に「もっと自分が活躍できる仕事がありそう」「この仕事は向いていないな」と感じてしまう可能性が高まります

誰でも自分に適性のある仕事に就けば、強みを発揮して活躍することができます。「向いていない」と感じる場合は、自分の強みが活かせない環境にいるのかもしれません。

「強みがわからない……」という人は、以下の記事を参考にしながら自分の強みを特定しましょう。新卒向けの記事ですが、既卒・第二新卒も十分参考になります。
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法

②精神的・体力的に限界を感じる

「仕事のことを考えると眠れない」「業務量が多くて連日残業ばかりで体力的にきつい」「休日は平日の疲れを癒やすために寝てばかり」など、精神的または体力的に限界を感じている場合はとても危険な状態です。

限界を感じながらも無理して働き続けると、がんなどの大きな病気にかかってしまったり、うつ病などの心の病気にかかってしまうリスクが高まります

もちろん仕事を始めたばかりであったり慣れない仕事をしている場合は、ストレスや疲労を強く感じやすいでしょう。しかし半年から1年以上経っても慣れず、「仕事が限界」だと感じる人は今の仕事が向いていない可能性が高いといえます。

仕事が終わらないと悩んでいる人は仕事のやり方を変えると改善する可能性もあります。以下の記事では今すぐやれる行動をまとめているので参考にしてみてください。
仕事が終わらない! 今すぐやれる4つの行動と磨くべき力とは

③ほかの人よりも成果が出なかったりミスが多い

営業職や販売職などのノルマがある仕事は、周りと比較されやすいので成果が出せないと「向いていない」と感じやすくなります。また、経理や銀行員などの金額ミスが許されないような仕事も、ケアレスミスをしやすい人にとっては「向いていない」と感じやすいでしょう。

このような「ほかの人よりも成果が出せない」「周りよりもミスが多い気がする」という人は、単純に自分に向いていない仕事をしている可能性があります。自分の適性に合った仕事ができれば、状況が改善する可能性が高まります。

頑張っているのになかなか成果が出なかったり、何度もミスを繰り返してしまうと自信がなくなり、「仕事に向いていない」と感じてしまうかもしれません。

しかし、成果が出ない要因はさまざまです。転職を考える前にまずは原因と向き合い、自分の行動や努力で状況が改善できないかどうか検討してみてください。

④仕事へのやりがいやモチベーションがない

入社前に仕事や会社へのイメージや期待値が高かった場合、入社後に「思っているのと違った……」とギャップを感じてしまう場合もあるでしょう。特に、入社したての新卒1年目の人や転職したての人が陥りやすい傾向にあります。

仕事に対してやりがいやモチベーションを感じることができなければ、「この仕事は自分に合っていないかも」「向いていない気がする」と感じてしまう恐れがあります

仕事のやりがいが見つからない人は多いでしょう。やりがいの見つけ方は以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
やりがいで働き方が変わる! 見つけ方を3ステップで解説

仕事に対してモチベーションがないとやる気もなくなると思います。仕事のやる気がない人は以下の記事を参考にしてみてください。要因と対処法をまとめています。
「仕事にやる気出ない……」を吹き飛ばす! 要因と対処法を徹底解説

アドバイザーコメント

仕事が向いていないと感じる3つのサインにも注意しよう

上記以外に、以下のようなサインもあります。

①仕事を覚えきれない

入社後、いつまでたっても仕事を覚えられないと、成果を出すことも難しいものです。

「(他の人はできているのに)自分はこんなこともできないなんて……」と落ち込む人もいますが、それは能力がないわけではなく、持っている能力を活かせる仕事ではなかった(=向いていない)というだけかもしれません。

②頑張り続けないと成果を出せない

「会社は成果を出さないと評価をしない→評価してもらうために成果を出し続ける必要がある→成果を出し続けるために頑張り続ける→心身ともに疲労の限界を迎える」という負の連鎖は長続きしません。

等身大の自分で成果を出せない仕事は向いていない可能性があります。自覚がある人は要注意です。

③胸を張って言える仕事ではない

給与や待遇が良くてもブラックといわれる仕事に就くと、良心の呵責に苛まれることがあります。それに慣れてしまう人もいますが、そうでない場合は向かないので辞めましょう。

仕事を覚えられないと悩む人は、以下の記事でその悩みへの対処法を解説しているので、参考にしてストレスのない社会人生活を送りましょう。
仕事を覚えられない8つの原因とは? 状況別の解決策も併せて解説

仕事のストレスから働きたくない・人とかかわりたくない……と悩んでいる人もいると思います。以下の記事では働きたくない・人とかかわりたくない悩みの改善策をまとめているので参考にしてみてください。
働きたくない・人とかかわりたくない人向けの仕事10選&改善策も

働きたい気持ちはあるものの、仕事に向いていないので働きたくない。そんな悩みを抱えている人は、以下のQ&Aでキャリアコンサルタントが悩みに回答しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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無理は禁物! 向いていない仕事を続けた結果どうなる?

向いていない仕事を続けた結果どうなる?

「仕事が向いていない」と感じながらも、辞めることもできず無理して続けている人も多いでしょう。しかし向いていない仕事を続けると、年収が上がらなかったり心と身体に不調が出たりとさまざまなリスクが生じてしまう恐れがあります。

このようなリスクを知らずに働き続けると、「同世代の友人と年収に大きな差が出てしまった……」「仕事がきっかけでうつ病になって働けなくなってしまった……」などとつらい思いをすることにつながりかねません。そうならないためにも、向いていない仕事を続けた場合のリスクをあらかじめ知っておく必要があります。

向いていない仕事を続けるにしろ辞めるにしろ、リスクを知ることで今後どう行動していくかが見えてきますよ。

①自己肯定感が下がる

向いてない仕事を続けていると、周りと比べて成果が出なかったり、ミスを頻発してしまったりして自信を失って自己肯定感が低くなってしまいます

その結果、仕事が向いていないだけにもかかわらず、「自分は仕事ができないダメな人間だ」「自分は周りの人と比べて良いところが全然ない」などと思い込んでしまいます。

誰にでも向き不向きがあります。「仕事が向いていない」と感じる人は、ただ向いてない場所にいるだけということも考えられるので、仕事を変えたり環境を変えたりすると状況が良くなるケースもあるでしょう。

②何事にも無気力になる

向いていない仕事を続けていると、自分の強みを活かせなかったり周りの人よりも成果が出せなかったりするので、だんだんとやる気やモチベーションが下がっていきます。

すると、「今の仕事で新しいプロジェクトに手を挙げてみよう」「収入を増やすために副業の勉強をしよう」などのような新しいことに挑戦する気力が湧いてこなくなります。

無気力な状態が自分の中でデフォルトになっていくので、仕事以外のことへの興味関心も薄くなり、何もやる気が起きずに休日は寝て終わるだけという生活になってしまう恐れがあるのです

無気力な状態から脱出する方法は以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「何もしたくない……」無気力でも納得の道を見つける方法

仕事をしていれば「やる気がなくなった」と感じることもあると思います。以下の記事では年代別に悩み対処法をまとめているので参考にしてみてください。
仕事のやる気がなくなったときに必須の要因分析|年代別の悩みと対処法

③心と身体に不調が出る

向いていない仕事を続けているとストレス状態が続くため、心と身体にさまざまな不調が出るリスクが高まります

たとえば、胃腸の調子が悪くなる、頭痛や腹痛が頻繁に起こる、夜なかなか寝付けない、不安や憂うつな気分が続く、などといった症状が挙げられます。

これらの症状を「少し体調が悪いだけだ」と我慢してしまうと、さらに重い病気につながってしまう恐れがあります。そうなると働けなくなってしまってキャリアが途絶えるだけでなく、完治までに数年ほど時間がかかってしまう場合も十分にありえます。

以下の記事でも、きつい状態のまま働くリスクを解説しています。併せて確認してみてください。
仕事がきつい人必見! きつい状態のまま働くリスクと対処法を解説

古田 文子

プロフィール

「眠れない、夜中に何度も目が覚める」「食欲がない、味がしない」「栄養ドリンクを手放せない」「玄関から外へ出るのに時間がかかる」などの自覚症状や思い当たることがある場合は、その仕事が向いていないことを疑っても良いでしょう。

④年収が上がらない

仕事が向いていないと成果をなかなか出せないことから、昇給やボーナスが期待できなくなり、続けていっても年収が上がりにくくなります

また、向いていない仕事を続けるとストレスがたまって、そのストレスを発散するために散財してしまうケースもありえます。そうするとお金を稼いでも出費が多くなるので、仮に少しずつ年収が上がっていっても収入が不足しがちになると考えられるのです。

向いていない仕事を続けると年収にどれくらい影響しますか?

生涯年収に大きな影響を与えてしまう

仕事が向いていないと結果が出づらくなり、なかなか評価が上がらず、出世に時間がかかってしまう恐れがあります。出世やキャリアアップに時間がかかってしまうと、給与が上がりにくくなるだけではなく、生涯年収にも大きく影響してしまいます。

向いていない仕事を続ける期間が長くなればなるほど周囲と差が開き、現職での評価や転職する際の市場価値にも影響します。

特に20代後半以降は、結婚や子育て、住宅の購入、親の介護といったライフイベントを迎える人も出てくるため、中長期的な視点で年収への影響を考えることも重要です。

⑤貴重な時間を失う

仕事は人生の多くの時間を占めるもの。向いてない仕事を続けてしまうと、自分の貴重な時間を失うことにつながります。

「仕事が向いていない」と感じても、20代など若いうちならポテンシャルや意欲の高さで未経験の仕事に転職することが可能です。しかし、年齢が上がっていくと経験やスキルがないと未経験の仕事に転職することが難しくなってしまいます

また、仕事だけでなくプライベートでも、仕事のことでモヤモヤと悩みながら過ごすような日が増えていき、多くの時間を心から楽しめない状態で過ごすことになってしまいます。

アドバイザーコメント

向いていない仕事を続けると人生の満足度に差が出てしまう

ほとんどの社会人が、1日の3分の1ほどにあたる多くの時間を仕事に費やしているのではないでしょうか。

「人生100年時代」で働く期間は延びていますが、仮に大学を卒業した22歳から65歳まで働くとしたら43年間。1日のうち約8時間を仕事に費やすと考えると、年間220日43年間で実に約8万時間以上仕事をしているということになります。

たとえ「仕事は仕事、プライベートが充実していれば良い」といった価値観で割り切っていたとしても、それだけの長い時間をどのように過ごすかで人生の満足度に差が出るかもしれません。

向いていない仕事をダラダラと続けても良いことはない

働く価値観は人それぞれですが、向いていない仕事を無理して続けることは仕事で得られる充実感や達成感、満足感を得る機会を逃すことにつながり、自分らしい豊かな人生の実現からは遠ざかることになります。

また、仕事へのモチベーションが下がると、自己肯定感も下がり、プライベートさえも楽しめない状況になってしまうこともあります。向いていない仕事をダラダラ続けることで、取り返しのつかない状況に陥る可能性もあるのです。

あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう

就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。

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早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。

心と身体が限界でつらい人は仕事を辞める決断をしても問題ない

この記事を読んでいる人の中には、「今の仕事は自分に向いていないな……」と思いつつも、限界まで頑張ってしまっている人もいるでしょう。無理に向いていない仕事を続けてしまうと、ストレスから心のバランスを崩してしまっていたり、体調を崩して大きな病気になってしまう恐れがあります。

「仕事を辞めること=逃げること」と自分を追い詰めていませんか。たしかに、金銭的な問題を抱えていたり、養う家族がいたり、仕事を始めてまだ日が浅かったりすると、なかなか仕事を辞める決断をするのは難しいでしょう。

しかし、健康を損ねてまで今の仕事を続ける必要はないのです。休職したり転職したりすることで状況が良くなるケースもあるので、「心と身体が限界で本当につらい」と思い悩んでいる人は最終的に仕事を辞める決断をしても問題ありません。人生は長いので、心と身体をしっかりと休めながら自分を見つめなおして、元気になったらまた再出発しましょう。

仕事が向いていないと感じて現在休職している人は、「転職活動をしても良いのだろうか?」と悩みますよね。以下の記事では、休職中に転職活動をする際の注意点を解説しているので参考にしてみてください。
休職中に転職活動をしたいなら? リスクや注意点を徹底解説

以下の記事では、仕事がつらいときに心が楽になる方法を解説しています。「今の仕事が向いていなくてつらい……」と悩んでいる人はぜひ読んでみてくださいね。
仕事がつらいときに自分を責めないで! 心が楽になる10の対処法

仕事をすぐ辞めてしまうとネガティブな印象にならないか不安に感じる人もいるかと思います。以下の記事では仕事を辞めることのメリットデメリットについて専門家が詳しく解説しているので参考にしてみてください。
専門家が解説|仕事をすぐ辞めることへの迷いを解消する7ステップ

アドバイザーコメント

仕事が向いていなくて本当につらい人は逃げても問題ない

私たちの人生において、労働にかなりの時間を割いていますよね。「仕事が好き」といえる人は良いですが、「仕事が向いていない」「仕事がしんどい」と感じているなら、その影響がプライベートにまで影響を及ぼしてしまいます。

そうなったときには、以下の方法も選択肢に加えてみてください。

①休職する

病院に行ってうつなどの診断が下った場合には、傷病による休職が認められます。もしくは、自己都合休職という方法もあります。前者では疾病手当金が出ますが、後者は手当てがないため注意が必要です。

②退職する

「働く環境を変えたい」なら、退職を検討しても良いかもしれません。新しい環境に進んだり、しばらくのんびりと過ごしても良いですね。

退職する際には、「自分の勤める会社の退職金がどのぐらいなのか」「自分はどれぐらいもらえるか」を事前に調べておくとその後のライフプランが立てやすくなります。

③転職する

「会社の社風や同僚が合わない」なら同業他社に転職する人もいます。また、「職種が向いていない」なら今とは違った業界で働くのも良いですね。

転職エージェントや転職サイトも充実しているので、そうしたサービスを利用するのもおすすめです。

転職を検討している人は、以下の記事で第二新卒が転職を成功させるコツを解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
第二新卒の転職必勝法|納得のいくキャリアを見つける3つのコツ

こちらの記事では自分に合う仕事の探し方について紹介していますよ。入社後のミスマッチを防ぐポイントについても解説しているので、転職活動の参考にしてみましょう。
自分に合う職業とは? 個性を活かせる適職の条件と見つけ方を解説

辞める前にチェック! 向いていない仕事でも続けた方が良いケース

向いていない仕事でも続けた方が良いケース

  • 仕事を始めて日が浅い
  • 仕事にやりがいを感じている
  • 職場の人間関係が良好で働きやすい
  • 仕事を続けることでメリットがある

「仕事が向いていない……」と感じているからといって、必ずしも仕事を変更したり辞めなければいけないわけではありません。向いていない仕事でも、むしろ続けた方が良いケースもあります。

仕事を辞めようと考えている人は、ここで解説している事例をチェックしたうえで判断するようにしましょう。

①仕事を始めて日が浅い

入社直後や異動直後の場合、仕事自体にまだ慣れていなかったり、既存の人間関係になじめなかったりして「この仕事は自分に向いていないな」と感じるケースも多いでしょう。

また、入社前や異動前に感じていた理想に対して現実に乖離がある場合、「実際にやってみたら向いていなかった……」とギャップを感じてしまうケースもあります。

仕事を始めて日が浅い場合は時間が立てば慣れて解決するケースも多くあるので、向いていないとすぐに決めつけずに最低でも半年から1年は続けてみることをおすすめします

②仕事にやりがいを感じている

「この仕事、自分に向いていないな……」と思いつつも、その仕事が掲げるミッションに共感していたり、仕事を通じて得られる価値にやりがいを感じている人もいるでしょう。

仕事にやりがいを感じられている状態は、実はとても貴重です。あまり実感がないかもしれませんが、仕事に少しでもやりがいを持てると、気持ちが前向きになって楽しく働けたり、ストレスが減って不満を抱きにくくなったりするなどさまざまメリットが得られます

仕事を「ただお金を稼ぐための手段」と思っている人も多く、「仕事にやりがいを感じないから辞めたい」という退職理由もあるくらいなので、もし心身ともに限界が来ない程度の仕事であれば辞めずに継続することをおすすめします。

③職場の人間関係が良好で働きやすい

仕事が向いていないことで悩みながらも、「職場の人間関係は良好で働きやすい」という人も少なからずいるのではないでしょうか。

職場の人間関係が合うかどうかは、いざその環境に入ってみないとわからないもの。そのため、転職したら次は人間関係で悩む可能性も十分にありえるのです。

仕事が向いていないと感じつつも職場の人間関係が良好の人は、職場の人にアドバイスをもらって仕事のやり方を工夫したり、業務効率を改善したり、別の仕事に割り当ててもらったりするなどして現状を改善していくと良いでしょう

人間関係が良好でも、仕事内容が向いていないのでつらいです……。

古田 文子

プロフィール

今抱えている課題を4つに分類して考えてみよう

抱えている問題や悩みに向き合う際、次のことを書き出してみましょう。

①重要である/自分で変えられる
②重要である/自分では変えられない
③重要ではない/自分で変えられる
④重要ではない/自分では変えられない

問題をこの4つに分類してみてください。自分で変えられる①と③が「今できること」です。②と④に関しては、他者の協力があれば解決できる可能性があります。部署異動や担当業務を変えてもらえないか上司に相談してみましょう。

転職を選択するのは自由ですが、次の職場も人間関係に恵まれているという保証はありません。

「辞めるのがもったいない」と感じているなら、今できることをやって様子を見てみる時間があっても良いのではないでしょうか。

④仕事を続けることでメリットがある

仕事を続けることで何かしら自分にメリットがある場合は、辞めずに続けても良いでしょう。具体的には、「今やっている営業職は向いていないと感じるものの、営業でプレゼンスキルを身に付ければどんな仕事でも通用しそう」などと考える例が挙げられます。

向いていない仕事を辞めるという選択は間違いではありませんが、辞める前に「もう少しここで得られるスキルはないだろうか」という視点で考えてみることも大切です

あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!

就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。

そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

まだ続けるメリットの方が大きいなら上司に部署異動や休暇の相談をしてみよう

今の仕事で達成したい目標があったり、職場の人間関係が良かったり、仕事自体にやりがいを感じていたりなど、向いていないと感じつつも今の仕事を続けたいと考える人もいるでしょう。

そのような人は、いったん上司に相談して仕事内容の調整や部署異動、体調が優れない場合は休暇が取れるかどうかを相談してみることをおすすめします。なぜなら、一人で考えていると視野が狭くなって、「この仕事は向いていないからもう辞めるしかない」などと短絡的な考えに陥ってしまう恐れがあるからです

上司に「仕事が向いていないと感じている」と悩んでいることを素直に打ち明けてみることで、現状を打開する道が見えてくる可能性が高まります。もし上司に話しづらい場合は、まずは親しい同僚や先輩に相談してみてくださいね。

仕事を休むことに不安や甘えではないかと悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。仕事を休むことについて解説しています。
仕事を休むのは甘えではない! 休む理由と伝え方のいろはを解説

一般的な転職のタイミングが気になる人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
転職のタイミングはいつが正解? 目的に合わせた最適な時期を解説

アドバイザーコメント

なぜその仕事が向いていないと思うのかを明確にしよう

一言で「仕事が向いていない」といっても、そう感じてしまう原因は人それぞれ異なります。

「どうしてその仕事が向いていないと思うのか」という理由を明確にしましょう。

原因がわからないまま「仕事が合わないからすぐに辞める」という行動を取ってしまうと、転職先でも同じ失敗を繰り返してしまう可能性があります。

原因がわかれば対処方法を見つけることができる

自分が「この仕事は向いていない」と感じた瞬間や経緯を書き出して、理由に向き合ってみてください。理由がわかれば、対処法が見つかることがあります。

「ミスが多いこと」が理由であれば、ミスを徹底的に防ぐ方法を考えたり、「特定の業務が苦痛」であればほかのやり方を探してみたり、上司や先輩に配置換えを相談することを検討しても良いでしょう。

時間が経つにつれて問題が解消したり、自分の行動次第で改善できるものであれは、仕事を辞める前にまずは今の職場でできることを考えて行動するべきです。

また、その際には自分の価値観や得手不得手をしっかりと理解することも大切です。

最終的に「今の仕事が向いていない」と判断するならば、「どんな仕事ならば向いているのか」「どんな働き方をしたいのか」も具体的に考えておくようにしましょう。

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受けない方がいい職業を診断しよう

就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。

就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。

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少しの工夫で変わる! 「向いていない」と感じる仕事を楽しくする4つのコツ

「向いていない」と感じる仕事を楽しくする4つのコツ

  • 仕事のことを相談できる人をつくる
  • 仕事のやり方を一度見直してみる
  • 小さな成功体験を積み重ねる
  • 100点満点を目指さない

「今の仕事は向いていないな……」と思いつつも、辞めずに続ける選択をする人も多いでしょう。たとえ自分にとって向いていない仕事でも、できるならなるべく楽しく働きたいですよね。

ここでは、「向いていない」と感じる仕事を楽しくする4つのコツを解説していきます。たった少しの工夫で仕事を楽しくすることは可能なので、ぜひ参考にしてみてください。

①仕事のことを相談できる人をつくる

仕事で疑問を抱いたり課題にぶつかったりしたときに、誰にも相談せずに一人で抱え込んでしまっている人も多いのではないでしょうか。

誰にだって得意なことや不得意なことがあります。また、経験の有無でできないこともあるはずです。「仕事が向いていない」と感じる人こそ周りの先輩や上司など、誰か相談できる人をつくることをおすすめします。悩んだり迷ったりしたら相談してアドバイスをもらうようにしましょう。

上司や先輩が厳しいタイプの人で、悩みを相談するのが怖いです。相談するときのコツは何かありますか?

若林 宏美

プロフィール

上司や先輩のタイプを見極めたうえで相談してみよう

厳しいタイプの人の中には、「仕事に厳しい」タイプと「そもそもの性格が人に対して厳しい」タイプの人がいますよね。

前者のタイプは、仕事以外の時間(昼休みなど)には話しやすい人も多いので、業務時間外で忙しくなさそうな時に相談してみてはどうでしょうか。

逆にプライベートも仕事でも人に対して厳しいタイプの人は、相談自体を甘えと捉えてしまう可能性もあります。つまり、相談する相手と時間を見極めるのが重要なのです。

②仕事のやり方を一度見直してみる

仕事が業務時間内にこなせず残業がちになってしまったり、難しい課題に直面して解決できなかったりすると「この仕事は自分には向いていない」と感じやすくなります。

しかしそのような悩みを持つ人の中には、自己流の仕事のやり方を貫いている人もいるでしょう。自己流のやり方を貫くと、かえって非効率になってしまったり、課題解決が難しくなってしまうのです

そのような人は、仕事ができる同じ部署の先輩や上司に今抱えている悩みや課題を相談してアドバイスをもらうことをおすすめします。自己流の仕事のやり方を改善できれば、仕事の能率が上がって楽しく働けるようになります。

③小さな成功体験を積み重ねる

向いていない仕事でも、できることを増やしたり少しでも結果が出てきたりすれば、徐々に仕事への自信が付いてきます。小さな成功体験を積み重ねることで仕事への自信が付けば、「この仕事は自分に向いている」「やりがいを感じる」とモチベーションも上がって楽しくなっていくでしょう。

ただし、始めから大きな目標を立てると途中で挫折しやすくなるので、まずは達成しやすい小さな目標から立てることが大切です。

若林 宏美

プロフィール

仕事への自信がなくなっている人におすすめするのは、小さな成功体験を積み重ねることです。

たとえば、自分で時間を決めてその時間までに書類を作成する、少しだけ苦手な作業をやってみるなど、ちょっと頑張ればできそうな目標設定をするのがポイントです。

一日や半日でできる目標にしておけば、より成功体験を重ねやすくなりますよ。

④100点満点を目指さない

常に100点満点を目指してしまうと、もし100点を取れなかったときに大きなストレスを感じてしまう恐れがあります。完璧主義な人は100点を取れない自分を責めてしまうので、「この仕事は向いていないのではないか」と感じてしまいがちです

仕事を完璧にこなそうと意気込むことも大切ですが、自分を責めてしまう人にはかえって逆効果になってしまいます。

100点満点を目指すのではなく、「70点取れれば合格」くらいのゆるい基準を自分に設ければ、仕事が向いていないという考えが変わるかもしれませんよ。

真面目な人ほど「完璧でなくてはならない」「成果が出ないのは自分ができないからだ」と自分を追いつめてしまいがちです。

周りからは評価されているのに自信が持てない場合は、自分に厳しすぎるのかもしれません。

どんな人にも向き不向きはあり、完璧な人間はいないということを理解して、ある程度の楽観性を持ちましょう。

アドバイザーコメント

向いていない仕事を楽しむためにプライベートに目を向けよう

「この仕事、向いていないかも……」と思ったときは、「休日に◯◯をするために今だけ頑張ろう」と気持ちを切り替える方法があります。

日本人は真面目な人が多いので、5日間仕事をしたら2日間は体を休めることに使ってしまいがちです。そうすると、1週間、1か月、1年間と仕事と体を休めることしかしておらず、「何のために生きているのだろう?」と感じてしまう恐れがあります。

そこで、海外の「週末にホームパーティを楽しむために平日の仕事を頑張る」というように、生きるための仕事ではなく人生を楽しむための仕事と考えると苦になりにくくなります。

まずはスケジュール表を埋めてみよう

たとえば、今度の休日にずっと気になっていた映画を観に行く、街を散歩して人間観察をする、おいしいコーヒーを飲みながら好きな漫画家の新刊を読むなど、小さいことで良いのでスケジュール表をやりたいことで埋めてみましょう。

仕事が向いていなくても、疲れていても、そのスケジュール表を見ると「とりあえず今だけ頑張ろうかな」という気持ちになりますよ。

「仕事が向いていない」と感じたら自分を見つめ直して納得のいく決断を出そう

仕事を続けていると、「向いていないかも……」と感じるタイミングも出てくるでしょう。向いていない仕事を続けると、ストレスから体調不良になったり、仕事へのモチベーションが下がってしまったりする恐れがあります。

仕事が向いていないと感じたときは、現状を見つめ直すチャンスです。この記事をきっかけに、今の仕事のやり方を見直してみたり、もしくはまったく別の仕事に変えてみたりするなど、これからどうしていくのがベストかをじっくり考えてみてくださいね。

アドバイザーコメント

「仕事が向いていない」と感じたらプライベートを充実させるのも手

「今の仕事が向いていない」「仕事がきつい」と感じる人は、個人的な感想になりますが真面目な人が多いのかなと思います。

仕事をするうえで真面目さは大きなメリットですが、悩みだすと真面目さゆえに悩み過ぎてしまう人もいるかもしれませんね。

この記事では、仕事に向いていないと感じたら先輩や上司に相談したり、仕事自体のやり方を変える方法などを紹介していますが、それ以外にもプライベートを充実させる方法もあります。

私自身、強引にでも休みの日を作り気分転換に旅行に行ったり、友人と飲みに行ってリフレッシュすることが多いです。

休職や転職、異動をすることは逃げではない

しかし「やっぱり無理だ」と感じて心身に支障をきたすぐらいなら、休職や転職するのも逃げではありません。同じ会社で働き続けたいのなら、別部署に異動を願い出る方法もあります。

どの方法でも逃げではなく、自分にとってプラスになるなら行動を起こしてみるのも一つの手です。

身近な友人や家族に相談したり、相談するのが難しいなら私たちキャリアコンサルタントなど第三者にカウンセリングをお願いするのもおすすめです。

一人で悩み過ぎず、環境を変えたり誰かに頼ったりして、無理をしないようにしてくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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