今の仕事は向いていない? 判断基準や仕事への向き合い方を解説

5名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/1級キャリアコンサルティング技能士

    Nagisa Kihara◯放送・行政・人財開発など多様な職種を経験する中でキャリア支援に興味を持つ。一人ひとりが楽しく働き、豊かに生きられる社会を目指し、現在はカウンセラーや研修講師として活動中

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  • キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー

    Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める

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  • キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事

    Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修

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  • 国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士

    Yuichi Hirano〇主体的なキャリア形成にて代表取締役を務める。福商実務研修講座にて講師を担当するほか、人材サービス会社などで実践を重ねる。18年間で1万人以上の面談実績あり

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  • 国家資格キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー

    Chiho Momota〇厚生労働省認定講座キャリアコンサルタント、国家資格受験生の面接実技指導、キャリアコーチを経て独立。多数メディアにて専門家監修に参画するほか著書を出版

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この記事のまとめ

  • まずは仕事が向いていないと感じる要因を整理して自分と向き合おう
  • 心と身体が限界の人は仕事を辞める決断をしても問題ない
  • 向いていない仕事でも続けた方が良いケースがあるため見極めが重要

自分に向いている仕事は、実際に働いてみないとわかりません。いざ就職したものの、「この仕事は自分に向いていない気がする……」と悩む人も多いのではないでしょうか。

向いていない仕事を続けるのはモチベーションの低下につながり、心身に支障をきたすこともあります。そうならないためにも心や身体が発する危険のサインを見逃さないよう、早めに気づくことが重要です。

この記事では、企業や学校で多くのキャリア相談に携わっているキャリアアドバイザーの木原さん、古田さん、若林さん、平野さん、百田さんのアドバイスを交えつつ、向いていない仕事の判断基準や続けるリスク、続けた方が良いケースについて解説していきます。

また、ベンチャー企業や自治体、中小企業から大手企業までさまざまな職種を経験してきた木原さんからは、「仕事がつらい……」と感じている人に向けて仕事との向き合い方について教えてもらいました。

今の仕事を辞めるべきか、続けるべきか悩んでいる人は、この記事を参考にして今後の動きを検討してみましょう。

目次

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いくつ当てはまる? 仕事が向いていない10個のサイン

仕事が向いていない10個のサイン

仕事が向いていないと感じる要因には、仕事内容が合わない、人間関係がうまくいっていないなど、さまざまな背景があります。転職を判断する前に、仕事が向いていないと感じる要因を整理して今後の動きを見極めることが大切です。

下記では、仕事が向いていないと感じる10個のサインを解説します。いくつ当てはまるかチェックしながら、自分の状況を客観的に把握していきましょう。

当てはまる項目が1〜5個ある場合は、今の職場で改善できることがまだあると考えられます。6〜10個の場合は、転職を検討すべきサインの可能性が高いといえます。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

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①自分の強みが活かせていないと感じる

たとえば物事を深く考えたり分析したりすることが得意な人が、考えるよりもひたすら手を動かすような仕事をしていたら、「自分の強みを活かせていないな」と感じてしまいますよね。

自分の強みを活かせずに仕事を続けていると、徐々に「もっと自分が活躍できる仕事がありそう」「この仕事は向いていないな」と感じてしまう可能性が高まります

誰でも自分に適性のある仕事に就けば、強みを発揮して活躍できます。「向いていない」と感じる場合は、自分の強みが活かせない環境にいるのかもしれません。

「強みがわからない……」という人は、次の記事を参考にしながら自分の強みを特定しましょう。新卒向けの記事ですが、既卒・第二新卒も十分参考になります。

②精神的・体力的に限界を感じる

「仕事のことを考えると眠れない」「業務量が多くて連日残業ばかりで体力的にきつい」「休日は平日の疲れを癒やすために寝てばかり」など、精神的または体力的に限界を感じている場合はとても危険な状態です。

限界を感じながらも無理して働き続けると、がんなどの大きな病気やうつ病などの心の病気にかかるリスクが高まります

もちろん仕事を始めたばかりで慣れない仕事をしている場合は、ストレスや疲労を強く感じやすいでしょう。しかし半年から1年以上経っても慣れず、「仕事が限界」だと感じる人は今の仕事が向いていない可能性が高いといえます。

仕事が終わらないと悩んでいる人は仕事のやり方を変えると改善する可能性もあります。次の記事では今すぐやれる行動をまとめているので参考にしてみてください。

③ほかの人よりも成果が出なかったりミスが多い

営業職や販売職などのノルマがある仕事は、周りと比較されやすいので成果が出せないと「向いていない」と感じやすくなります。また、経理や銀行員などの金額ミスが許されないような仕事も、ケアレスミスをしやすい人にとっては「向いていない」と感じやすいでしょう。

このような「ほかの人よりも成果が出せない」「周りよりもミスが多い気がする」という人は、単純に自分に向いていない仕事をしている可能性があります。自分の適性に合った仕事ができれば、状況が改善する可能性が高まります。

カウンセラーとしても活躍している木原さんからのアドバイス

頑張っているのになかなか成果が出なかったり、何度もミスを繰り返してしまうと自信がなくなり、「仕事に向いていない」と感じてしまうかもしれません。

しかし、成果が出ない要因はさまざまです。転職を考える前にまずは原因と向き合い、自分の行動や努力で状況が改善できないかどうか検討してみてください。

人には向き・不向きがあります。自分の強みや個性を仕事に活かせていないのは、その仕事に向いていない可能性があります。下記の職種に該当する人は記事を参考にして、自分に当てはまる項目がいくつあるか確認した上で今後の動きを検討しましょう。

営業に向いていない人の特徴
営業に向いていない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説

接客業に向いていない人の特徴
接客業に向いていない人の特徴4選|ベストな道の選び方もプロと解説

施工管理に向いていない人の特徴
施工管理に向いてない人とは?  適性判断の方法も解説

ミスが続いてしまったことで、同僚や上司から「この仕事に向いていないんじゃないか」と言われてしまった人もいるかもしれません。こちらのQ&Aでは、キャリアコンサルタントが言葉の受け取り方やその後の行動についてアドバイスしています。

④仕事へのやりがいやモチベーションがない

入社前に仕事や会社へのイメージや期待値が高かった場合、入社後に「思っているのと違った……」とギャップを感じてしまう場合もあるでしょう。特に、入社したての新卒1年目の人や転職したての人が陥りやすい傾向にあります。

仕事に対してやりがいやモチベーションを感じられなければ、「この仕事は自分に合っていないかも」「向いていない気がする」と感じてしまう恐れがあります

仕事のやりがいが見つからない人は多いでしょう。やりがいの見つけ方は次の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

働きたい気持ちはあるものの、「仕事に向いていないので働きたくない……」という悩みを抱えている人は、下記の記事をチェックしてみてください。こちらのQ&Aでは、キャリアコンサルタントが悩みに回答しています。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

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⑤長期的な活躍イメージが持てない

今の仕事を続けていても数年後の自分がどのように成長しているのか、どのような役割を担っているのか想像できない人もいるのではないでしょうか。

将来のキャリアが具体的に描けないと、目標を持って仕事に取り組むのが難しくなり、日々の業務をこなすだけの状態に陥ってしまいます。

また、職場の先輩や上司を見ても「こうなりたい」と思えるロールモデルが見つからない場合、仕事が自分に合っていない可能性があります。憧れる存在がいないと成長意欲も湧きにくく、スキルアップのモチベーションを保つのが困難になるためです。

長期的な活躍イメージを持てない状態が続くと、5年後・10年後のキャリア形成に悪影響を及ぼす恐れがあります。将来の自分の姿が想像できない場合は、今後も今の仕事を続ける必要があるのかしっかり考えることが大切です。

仕事を覚えられないと悩む人は、次の記事でその悩みへの対処法を解説しているので、参考にしてストレスのない社会人生活を送りましょう。

⑥環境に馴染めないと感じる

職場の雰囲気や企業文化に馴染めず、常に居心地の悪さを感じている場合は、職場環境が自分に合っていないサインかもしれません。

周囲の価値観や働き方が自分と大きく異なると、会社の方針に違和感を覚えたり、職場での振る舞い方に戸惑ったりすることが増えていきます。 馴染めないと感じる状態が続くと、自分の考えや意見を素直に表現できなくなり、ストレスが蓄積していきます

社風や職場の雰囲気は、実際に働いてみないとわからない部分が多いものです。入社前にしっかり企業研究をしていても、いざ働き始めたら想像と違ったというケースもよくあります。

環境に馴染めないと感じたら無理に適応しようとせず、自分に合った職場を探すことも選択肢の一つです。

このまま仕事を続けても状況が良くならないと思っていても、本当に見切りをつけて良いのか悩む人もいるでしょう。こちらのQ&Aでは、キャリアコンサルタントが仕事に見切りをつける方法をアドバイスしています。

⑦業務に前向きになれない

仕事に慣れて上司から信頼されるようになると、より責任が大きい業務を任されるようになります。しかし、「自分に務まるだろうか」「失敗したらどうしよう」という不安が先に立ち、業務自体を重荷に感じてしまう人もいるでしょう。

責任やプレッシャーを避けたい気持ちが強くなり、「ほかの仕事のほうが向いているのではないか」と考えるようになります。また、成果を上げても喜びを感じられず、達成感やモチベーションにつながらない状態も仕事が向いていないサインの一つです

成果が喜びに直結しないのは、仕事に興味がないという思いが根底にあり、業務に前向きになれない状態といえます。前向きになれない状況が続いているなら、今の仕事が本当に自分に合っているのか見直すタイミングかもしれません。

今の仕事に向いていないと感じる人のなかには、「辞めたいけど、甘えなのだろうか……」と悩んでいる人もいるでしょう。こちらのQ&Aでは、キャリアコンサルタントが本当に辞めるべきか見極める方法についてアドバイスしています。

⑧人とのかかわりに消極的になる

職場での人間関係がうまくいかず、コミュニケーションがほとんど取れていない場合は仕事が向いていない可能性があります。チームで協力する業務でも積極的にかかわれず、意見や提案を伝えられないまま参加することになるため、状況の改善が必要です

また、助けを求めても協力が得られない状況では、一人で問題を抱え込んでしまう傾向にあります。組織に属しているという実感を持てず、精神的な支えがない状態ではストレスが蓄積し、「仕事が向いていない」と感じてしまうでしょう。

人とのかかわりに消極的になると、業務上の相談や報告もためらうようになり、業務効率の低下につながります。さらに、孤立した状態が続けば心身の健康にも悪影響を及ぼす恐れがあるため、早めに対処することが大切です。

仕事のストレスから働きたくない・人とかかわりたくない……と悩んでいる人もいると思います。下記の記事では、働きたくない・人とかかわりたくない悩みの改善策をまとめているので参考にしてみてください。

⑨取り繕った自分しか出せない

自分の価値観や考え方が職場の雰囲気と合わず、周囲に本音を言えないと「この職場での仕事が向いていない」と感じやすいでしょう。取り繕った自分しか出せない状態が続くと大きなストレスとなり、精神的な疲労が蓄積していきます。

取り繕った状態の主な行動の例は、次のとおりです。

取り繕った状態の主な行動の例

  • 忙しいときに仕事を断れない
  • 愛想笑いが多くなる
  • プライベートの話を避ける
  • 他人から「良い人」と思われるように振る舞う
  • 周囲の意見に反対できず、常に同調してしまう
  • 辛くても弱音を吐けない

本来の自分を出せない環境では強みや個性を活かすのが難しく、成長機会を逃すことにもつながります。精神面や今後のキャリアへの影響を考えて、今の環境が自分に合っているのか見直してみましょう。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。

⑩休み明けの仕事が異常につらい

休日明けや連休明けに仕事へ行くのが異常につらいと感じる人は、日頃から職場に強いストレスを抱えている可能性があります。休みの日は職場のストレスから一時的に解放されるため、心身がリフレッシュされます。

しかし、リフレッシュした状態だからこそ、普段感じていた職場への違和感がより鮮明になり、「もう戻りたくない」という気持ちが強まってしまうのです。 また、休日でも疲労が回復せず、常に体が重たく感じられる状態が続く場合も注意が必要です。

慢性的な疲労感や睡眠の質の低下、頭痛や胃痛といった症状が増えているなら、仕事のストレスが身体に現れていると考えられます。 体調不良や仕事を休みたい衝動が頻繁に起こるようになったら、今の仕事が向いていないサインといえます。

プロのアドバイザーならこうアドバイス!転職すべきかは将来的なキャリアで判断しよう

今の仕事で頑張るべきか、転職するべきかの判断基準は、「その仕事があなたのキャリアを長期的にポジティブに変化させる余地があるかどうか」です。特に「⑤長期的な活躍イメージが持てない」に✓が入る場合は、構造的ミスマッチとして危険信号と判断しましょう。

努力や適応で解決できる「スキル」や「人間関係」の問題に対し、この「長期的な活躍イメージが持てない」というサインは、あなたの価値観と仕事内容との間に構造的なズレがあることを示しています。

このズレは、キャリア資産の蓄積を妨げ、時間を浪費させるだけでなく、「②精神的・体力的に限界」を招く大きな要因です。そのため「転職するべき」と考えて良いと思います。

自身の健康状態を第一に考え無理をしない選択が大切

10個のサインの中で、特に「⑤長期的な活躍イメージが持てない」と「②精神的・体力的に限界を感じる」の両方に当てはまる場合、あるいは合計で5個以上該当する場合は、すでに自己犠牲が大きすぎる状態といえるでしょう。

また、私が追加で挙げる「日曜日の夕方に強い絶望感を感じる」といった深層心理の拒否反応も、無視してはいけないサインです。

自身のキャリアの柔軟性を客観的に評価し、未来の成長が見込めない、あるいは健康を害する仕事からは勇気を持って離脱することが、主体的なキャリアを築く第一歩となります。

まずは今の仕事で頑張りたい! そんな人は上司に相談をしてみよう

「仕事が向いていない」と感じても、達成したい目標がある、職場の人間関係が良好、仕事にやりがいを感じているなど、今の職場で頑張りたいと考える人もいるでしょう。今の仕事を続けながら状況を改善するには、まずは上司に相談してみることをおすすめします。

一人で悩んでいると視野が狭くなり、「この仕事は向いていないから辞めるしかない」と短絡的な考えに陥ってしまう恐れがあるためです。上司に気持ちを素直に打ち明けることで、仕事内容の調整や部署異動など現状を打開する道が見えてくる可能性があります

もし上司に話しづらい場合は、親しい同僚や先輩に相談してみましょう。客観的なアドバイスをもらえることで、自分では気づかなかった解決策が見つかるかもしれません。

仕事を休むことに不安や甘えではないかと悩んでいる人は次の記事を参考にしてみてください。仕事を休むことについて解説しています。

アドバイザーからワンポイントアドバイスなぜ仕事が向いていないと思うのかを明確にしよう

一言で「仕事が向いていない」といっても、そう感じてしまう原因は人それぞれ異なります。

「どうしてその仕事が向いていないと思うのか」という理由を明確にしましょう。

原因がわからないまま「仕事が合わないからすぐに辞める」という行動を取ってしまうと、転職先でも同じ失敗を繰り返してしまう可能性があります

原因がわかれば対処方法を見つけることができる

自分が「この仕事は向いていない」と感じた瞬間や経緯を書き出して、理由に向き合ってみてください。理由がわかれば、対処法が見つかることがあります。

「ミスが多いこと」が理由であれば、ミスを徹底的に防ぐ方法を考えたり、「特定の業務が苦痛」であればほかのやり方を探してみたり、上司や先輩に配置換えを相談することを検討しても良いでしょう。

時間が経つにつれて問題が解消したり、自分の行動次第で改善できるものであれは、仕事を辞める前にまずは今の職場でできることを考えて行動するべきです。

また、その際には自分の価値観や得手不得手をしっかりと理解することも大切です。

最終的に「今の仕事が向いていない」と判断するならば、「どんな仕事ならば向いているのか」「どんな働き方をしたいのか」も具体的に考えておくようにしましょう。

工夫次第! 「向いていない」と感じる仕事を楽しくする4つのコツ

工夫次第! 「向いていない」と感じる仕事を楽しくする4つのコツ

  • 仕事のことを相談できる人をつくる
  • 仕事のやり方を一度見直してみる
  • 小さな成功体験を積み重ねる
  • 100点満点を目指さない

「今の仕事は向いていないな……」と思いつつも、辞めずに続ける選択をする人もいるでしょう。

向いていないと感じる仕事でも、取り組み方や考え方を変えることで状況を改善できる場合もあります。完全に辞める決断をする前に、まずは工夫できることがないか考えてみることが大切です。

下記では、「向いていない」と感じる仕事を楽しくする4つのコツを解説していきます。少しの工夫を加えるだけで現状が良くなることもあるため、ぜひ参考にしてみてください。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活では、限られた選択肢の中から自分に合った仕事を見つけることが重要です。しかし、本当に自分に合った仕事とは何か、見つけるのは簡単ではありませんよね?

そこでおすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの個性や強みに最適な仕事、そして、あなたが就活でアピールできるポイントが分かります。

自分に合った仕事を見つけ、自信を持って就活を進めるためにも、 ぜひ就活を始める前に「適職診断」を試してみてください。

①仕事のことを相談できる人をつくる

仕事で課題に直面したときに、誰にも相談せずに一人で抱え込んでしまっている人も多いのではないでしょうか。

誰にだって得意なことや不得意なことがあります。また、経験の有無でできないこともあるはずです。「仕事が向いていない」と感じる人こそ周りの先輩や上司など、誰か相談できる人をつくることをおすすめします。悩んだり迷ったりしたら相談してアドバイスをもらうようにしましょう。

上司や先輩が厳しいタイプの人で、悩みを相談するのが怖いです。相談するときのコツは何かありますか?

キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事

若林 宏美

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上司や先輩のタイプを見極めたうえで相談してみよう

厳しいタイプの人の中には、「仕事に厳しい」タイプと「そもそもの性格が人に対して厳しい」タイプの人がいますよね。

前者のタイプは、仕事以外の時間(昼休みなど)には話しやすい人も多いので、業務時間外で忙しくなさそうな時に相談してみてはどうでしょうか。

逆にプライベートも仕事でも人に対して厳しいタイプの人は、相談自体を甘えと捉えてしまう可能性もあります。つまり、相談する相手と時間を見極めるのが重要なのです。

②仕事のやり方を一度見直してみる

仕事が業務時間内にこなせず残業がちになってしまうことや、難しい課題に直面して解決できないことが多いと、「この仕事は自分には向いていない」と感じやすくなります。

しかしそのような悩みを持つ人のなかには、自己流の仕事のやり方を貫いている人もいるでしょう。自己流のやり方を貫くとかえって非効率になり、課題解決が難しくなってしまうのです

そのような人は、仕事ができる同じ部署の先輩や上司に今抱えている悩みや課題を相談してアドバイスをもらうことをおすすめします。自己流の仕事のやり方を改善できれば、仕事の能率が上がって楽しく働けるようになります。

③小さな成功体験を積み重ねる

向いていない仕事でも、できることを増やしたり少しでも結果が出てきたりすれば、徐々に仕事への自信が付いてきます。小さな成功体験を積み重ねることで仕事への自信が付けば、「この仕事は自分に向いている」「やりがいを感じる」とモチベーションも上がって楽しくなっていくでしょう。

ただし、始めから大きな目標を立てると途中で挫折しやすくなるので、まずは達成しやすい小さな目標から立てることが大切です。

幅広い層のキャリア支援に携わっている若林さんからのアドバイス

若林 宏美

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仕事への自信がなくなっている人におすすめするのは、小さな成功体験を積み重ねることです。

たとえば、自分で時間を決めてその時間までに書類を作成する、少しだけ苦手な作業をやってみるなど、ちょっと頑張ればできそうな目標設定をするのがポイントです。

一日や半日でできる目標にしておけば、より成功体験を重ねやすくなりますよ。

④100点満点を目指さない

常に100点満点を目指してしまうと、もし100点を取れなかったときに大きなストレスを感じてしまう恐れがあります。完璧主義な人は100点を取れない自分を責めてしまい、「この仕事は向いていないのではないか」と感じてしまいがちです

仕事を完璧にこなそうと意気込むのも大切ですが、自分を責めてしまう人にはかえって逆効果になってしまいます。

100点満点を目指すのではなく、「70点取れれば合格」くらいのゆるい基準を自分に設ければ、仕事が向いていないという考えが変わるかもしれません。

多様な職務経験を持つ木原さんからのアドバイス

真面目な人ほど「完璧でなくてはならない」「成果が出ないのは自分ができないからだ」と自分を追いつめてしまいがちです。

周りからは評価されているのに自信が持てない場合は、自分に厳しすぎるのかもしれません。

どんな人にも向き不向きはあり、完璧な人間はいないということを理解して、ある程度の楽観性を持ちましょう。

アドバイザーのリアル・アドバイス!誰かに頼ることで仕事への負の感情を解消でき

仕事は、向き合う姿勢を少し変えるだけで日々の充実感が大きく変わります。特に、相談できる相手を持つことは、感情の整理や視野の拡大につながり、働くうえで心の支えになるでしょう。なぜなら、一人では気付きにくい強みや改善点を客観的に知る機会となり、自分らしい働き方を見つけやすくなるからです。

また、仕事の進め方を見直すことで、負担が軽くなったり効率が高まったりするケースがあります。

これらの小さな成功体験を丁寧に積み重ねることは、自己効力感を育て毎日の仕事に自信とやりがいをプラスしてくれるでしょう。さらに、完璧を求めすぎず柔軟に取り組むことで、心のゆとりと創造性を広げてくれます。


自身の成長を形として残そう! できることが増えていく感覚が楽しさにつながる

これらに加えて、自分の成長を記録する習慣を取り入れることも効果的です。その日にあったことを書き留めるだけで、自分の歩みを実感しやすくなり、翌日の仕事にも前向きに臨めるようになります。

私は日々の業務に、2冊のノートを活用しています。1冊目は、仕事のタスクを管理する未来型のものです。2冊目は、できたことや工夫したことを書き留める過去型のノートとして活用しています。

それぞれに記録をすることで、階段を1歩ずつ登る感覚を楽しんでいます。その際に、オシャレなステーショナリーを使用するなど、気分の上がるグッズを活用するのもおすすめです!

日々の小さな取り組みを大切にすることで、仕事との関係をより良いものにできます。ぜひ、さまざまな方法を試してみてください。

無理は禁物! 向いていない仕事を続けた結果どうなる?

向いていない仕事を続けた結果どうなる?

「仕事が向いていない」と感じながらも、辞めることもできず無理して続けている人も多いでしょう。しかし向いていない仕事を続けると、年収が上がらなかったり心と身体に不調が出たりとさまざまなリスクが生じてしまう恐れがあります。

このようなリスクを知らずに働き続けると、「同世代の友人と年収に大きな差が出てしまった……」「仕事がきっかけでうつ病になって働けなくなってしまった……」などとつらい思いをすることにつながりかねません。そうならないためにも、向いていない仕事を続けた場合のリスクをあらかじめ知っておく必要があります。

向いていない仕事を続けるにしろ辞めるにしろ、リスクを知ることで今後どう行動していくかが見えてきます。

あなたが受けないほうがいい職業をチェックしよう

診断スタート


こんな人に「既卒適職診断」はおすすめ
・自分の強みと弱みがわからない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

①自己肯定感が下がる

向いてない仕事を続けていると、周りと比べて成果が出なかったり、ミスを頻発してしまったりして自信を失って自己肯定感が低くなってしまいます

その結果、仕事が向いていないだけにもかかわらず、「自分は仕事ができないダメな人間だ」「自分は周りの人と比べて良いところが全然ない」などと思い込んでしまいます。

誰にでも向き不向きがあります。「仕事が向いていない」と感じる人は、ただ向いてない場所にいるだけとも考えられるので、転職で職場環境を変えると状況が良くなるケースもあるでしょう。

②何事にも無気力になる

向いていない仕事を続けていると自分の強みを活かせず、周りの人よりも成果が出せないことで、だんだんとやる気やモチベーションが下がっていきます。

すると、「今の仕事で新しいプロジェクトに手を挙げてみよう」「収入を増やすために副業の勉強をしよう」などの新しいことに挑戦する気力が湧きにくくなります。

無気力な状態が自分のなかでデフォルトになっていくため、仕事以外のことへの興味関心も薄くなり、何もやる気が起きずに休日は寝て終わるだけという生活になってしまう恐れがあるのです

無気力な状態から脱出する方法は次の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

仕事をしていれば「やる気がなくなった」と感じることもあると思います。下記の記事では年代別に悩み対処法をまとめているので参考にしてみてください。

③心と身体に不調が出る

向いていない仕事を続けているとストレス状態が続くため、心と身体にさまざまな不調が出るリスクが高まります

たとえば、胃腸の調子が悪くなる、頭痛や腹痛が頻繁に起こる、夜なかなか寝付けない、不安や憂鬱な気分が続く、などの症状が挙げられます。

これらの症状を「少し体調が悪いだけだ」と我慢してしまうと、さらに重い病気につながってしまう恐れがあります。そうなると働けなくなってしまってキャリアが途絶えるだけでなく、完治までに数年ほど時間がかかってしまうケースも十分にありえます。

下記の記事でも、きつい状態のまま働くリスクを解説しています。併せて確認してみてください。

企業や学校でキャリア支援に携わる吉田さんからのアドバイス

古田 文子

プロフィール

「眠れない、夜中に何度も目が覚める」「食欲がない、味がしない」「栄養ドリンクを手放せない」「玄関から外へ出るのに時間がかかる」などの自覚症状や思い当たることがある場合は、その仕事が向いていないことを疑っても良いでしょう。

④年収が上がらない

仕事が向いていないと成果をなかなか出せないことから、昇給やボーナスが期待できなくなり、続けても年収が上がりにくくなります

また、向いていない仕事を続けるとストレスがたまり、そのストレスを発散するために散財してしまうケースもありえます。そうするとお金を稼いでも出費が多くなるため、仮に少しずつ年収が上がっていっても収入が不足しがちになると考えられるのです。

向いていない仕事を続けると年収にどれくらい影響しますか?

キャリアコンサルタント/1級キャリアコンサルティング技能士

木原 渚

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生涯年収に大きな影響を与えてしまう

仕事が向いていないと結果が出づらくなり、なかなか評価が上がらず、出世に時間がかかってしまう恐れがあります。出世やキャリアアップに時間がかかってしまうと、給与が上がりにくくなるだけではなく、生涯年収にも大きく影響してしまいます。

向いていない仕事を続ける期間が長くなればなるほど周囲と差が開き、現職での評価や転職する際の市場価値にも影響します。

特に20代後半以降は、結婚や子育て、住宅の購入、親の介護といったライフイベントを迎える人も出てくるため、中長期的な視点で年収への影響を考えることも重要です。

⑤貴重な時間を失う

仕事は人生の多くの時間を占めるものです。向いてない仕事を続けてしまうと、自分の貴重な時間を失うことにつながります。

「仕事が向いていない」と感じても、20代など若いうちならポテンシャルや意欲の高さで未経験の仕事への転職も可能です。しかし、年齢が上がった状態では、経験やスキルがないと未経験の仕事への転職が難しくなってしまいます

また、仕事だけでなくプライベートでも、仕事のことでモヤモヤと悩みながら過ごすような日が増えていき、多くの時間を心から楽しめない状態で過ごすことになりかねません。

プロのアドバイザーならこうアドバイス!向かない仕事を続けると人生の満足度に差が出

ほとんどの社会人が、1日の3分の1ほどにあたる多くの時間を仕事に費やしているのではないでしょうか。

「人生100年時代」で働く期間は延びていますが、仮に大学を卒業した22歳から65歳まで働くとしたら43年間。1日のうち約8時間を仕事に費やすと考えると、年間220日43年間で実に約8万時間以上仕事をしているということになります。

たとえ「仕事は仕事、プライベートが充実していれば良い」といった価値観で割り切っていたとしても、それだけの長い時間をどのように過ごすかで人生の満足度に差が出るかもしれません。

向いていない仕事をダラダラと続けても良いことはない

働く価値観は人それぞれですが、向いていない仕事を無理して続けることは仕事で得られる充実感や達成感、満足感を得る機会を逃すことにつながり、自分らしい豊かな人生の実現からは遠ざかることになります。

また、仕事へのモチベーションが下がると、自己肯定感も下がり、プライベートさえも楽しめない状況になってしまうこともあります。向いていない仕事をダラダラ続けることで、取り返しのつかない状況に陥る可能性もあるのです。

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心身の健康が第一! つらいと感じたら仕事を辞める決断をしよう

心身の健康は、何よりも優先すべき大切なものです。「今の仕事は自分に向いていない」と感じながらも限界まで頑張ってしまっている人は、一度立ち止まって自分の状態を確認してみてください。

無理に向いていない仕事を続けると、ストレスから心のバランスを崩したり、体調を崩して大きな病気につながったりする恐れがあります。 「仕事を辞めること=逃げること」と感じてしまう人もいるでしょう。

しかし、たとえ金銭的な問題や家族を養う責任など、辞めにくい理由があったとしても、健康を損ねてまで働く必要はありません。仕事を辞めることは「逃げること」ではなく、「自分を守る大切な選択」ともいえます。

心と身体が限界でつらいと感じているなら、仕事を辞める決断も一つの選択肢です。休職や転職によって状況が改善するケースも多くあります。人生は長いため、まずは心と身体をしっかりと休めて自分を見つめ直し、元気になったら再出発すれば良いでしょう。

仕事が向いていないと感じて現在休職している人は、「転職活動をしても良いのだろうか?」と悩みますよね。下記の記事では、休職中に転職活動をする際の注意点を解説しているので参考にしてみてください。

下記の記事では、仕事がつらいときに心が楽になる方法を解説しています。「今の仕事が向いていなくてつらい……」と悩んでいる人はぜひ読んでみてくださいね。

仕事をすぐ辞めてしまうとネガティブな印象にならないか不安に感じる人もいるかと思います。下記の記事では仕事を辞めることのメリットデメリットについて専門家が詳しく解説しているので参考にしてみてください。

アドバイザーからワンポイントアドバイス仕事が本当につらい人は逃げても問題ない

私たちの人生において、労働にかなりの時間を割いていますよね。「仕事が好き」といえる人は良いですが、「仕事が向いていない」「仕事がしんどい」と感じているなら、その影響がプライベートにまで影響を及ぼしてしまいます。

そうなったときには、以下の方法も選択肢に加えてみてください。

①休職する

病院に行ってうつなどの診断が下った場合には、傷病による休職が認められます。もしくは、自己都合休職という方法もあります。前者では疾病手当金が出ますが、後者は手当てがないため注意が必要です。

②退職する

「働く環境を変えたい」なら、退職を検討しても良いかもしれません。新しい環境に進んだり、しばらくのんびりと過ごしても良いですね。

退職する際には、「自分の勤める会社の退職金がどのぐらいなのか」「自分はどれぐらいもらえるか」を事前に調べておくとその後のライフプランが立てやすくなります。

③転職する

「会社の社風や同僚が合わない」なら同業他社に転職する人もいます。また、「職種が向いていない」なら今とは違った業界で働くのも良いですね。

転職エージェントや転職サイトも充実しているので、そうしたサービスを利用するのもおすすめです。

辞める前にチェック! 向いていない仕事でも続けた方が良いケース

向いていない仕事でも続けた方が良いケース

  • 仕事を始めて日が浅い
  • 仕事にやりがいを感じている
  • 職場の人間関係が良好で働きやすい
  • 仕事を続けることでメリットがある

「仕事が向いていない……」と感じているからといって、必ずしも仕事の変更や退職を選ばなければいけないわけではありません。向いていない仕事でも、むしろ続けた方が良いケースもあります。

仕事を辞めようと考えている人は、下記で解説している事例をチェックしたうえで判断するようにしましょう。

①仕事を始めて日が浅い

入社直後や異動直後は仕事自体にまだ慣れていなかったり、既存の人間関係になじめなかったりして「この仕事は自分に向いていないな」と感じるケースも多いでしょう。

また、入社前や異動前に感じていた理想に対して現実に乖離がある場合、「実際にやってみたら向いていなかった……」とギャップを感じてしまうケースもあります。

仕事を始めて日が浅い人は時間が立てば慣れて解決するケースも多くあるので、向いていないとすぐに決めつけずに最低でも半年から1年は続けてみることをおすすめします

②仕事にやりがいを感じている

「この仕事、自分に向いていないな……」と思いつつも、その仕事が掲げるミッションに共感し、仕事を通じて得られる価値にやりがいを感じている人もいるでしょう。

仕事にやりがいを感じられている状態は、実はとても貴重です。あまり実感がないかもしれませんが、仕事に少しでもやりがいを持てると気持ちが前向きになり、ストレスが減って不満を抱きにくくなるなどさまざまメリットが得られます

仕事を「ただお金を稼ぐための手段」と思っている人も多く、「仕事にやりがいを感じないから辞めたい」という退職理由もあるくらいなので、もし心身ともに限界が来ない程度の仕事であれば継続を検討してみるのも良いでしょう。

③職場の人間関係が良好で働きやすい

仕事が向いていないことで悩みながらも、「職場の人間関係は良好で働きやすい」という人も少なからずいるのではないでしょうか。

職場の人間関係が合うかどうかは、いざその環境に入ってみないとわからないものです。そのため、転職したら次は人間関係で悩むケースも十分にあり得ます。

仕事が向いていないと感じつつも職場の人間関係が良好な人は、職場の人にアドバイスをもらって仕事のやり方を工夫しみるのも良いでしょう。また、業務効率の改善や別の仕事に割り当ててもらうなど、現状を打開する道が見つかる可能性もあります。

人間関係が良好でも、仕事内容が向いていないのでつらいです……。

キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー

古田 文子

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今抱えている課題を4つに分類して考えてみよう

抱えている問題や悩みに向き合う際、次のことを書き出してみましょう。

①重要である/自分で変えられる
②重要である/自分では変えられない
③重要ではない/自分で変えられる
④重要ではない/自分では変えられない

問題をこの4つに分類してみてください。自分で変えられる①と③が「今できること」です。②と④に関しては、他者の協力があれば解決できる可能性があります。部署異動や担当業務を変えてもらえないか上司に相談してみましょう。

転職を選択するのは自由ですが、次の職場も人間関係に恵まれているという保証はありません。

「辞めるのがもったいない」と感じているなら、今できることをやって様子を見てみる時間があっても良いのではないでしょうか。

④仕事を続けることでメリットがある

仕事を続けることで何かしら自分にメリットがある場合は、辞めずに続けても良いでしょう。具体的には、「今やっている営業職は向いていないと感じるものの、営業でプレゼンスキルを身に付ければどんな仕事でも通用しそう」などと考える例が挙げられます。

向いていない仕事を辞めるという選択は間違いではありませんが、辞める前に「もう少しここで得られるスキルはないだろうか」という視点で考えてみることも大切です

「仕事が向いていない」と感じたら自分を見つめ直して納得のいく決断を出そう

仕事を続けていると、「向いていないかも……」と感じるタイミングも出てくるでしょう。向いていない仕事を続けると、ストレスから体調不良になったり、仕事へのモチベーションが下がってしまったりする恐れがあります。

仕事が向いていないと感じたときは、現状を見つめ直すチャンスです。記事をきっかけに今の仕事のやり方を見直して、まったく別の仕事に変えてみるなど、これからどうしていくのがベストかをじっくり考えてみてください。

アドバイザーからあなたにエールプライベートを充実させるのも一つの手段

「今の仕事が向いていない」「仕事がきつい」と感じる人は、個人的な感想になりますが真面目な人が多いのかなと思います。

仕事をするうえで真面目さは大きなメリットですが、悩みだすと真面目さゆえに悩み過ぎてしまう人もいるかもしれませんね。

この記事では、仕事に向いていないと感じたら先輩や上司に相談したり、仕事自体のやり方を変える方法などを紹介していますが、それ以外にもプライベートを充実させる方法もあります。

私自身、強引にでも休みの日を作り気分転換に旅行に行ったり、友人と飲みに行ってリフレッシュすることが多いです。

休職や転職、異動をすることは逃げではない

しかし「やっぱり無理だ」と感じて心身に支障をきたすぐらいなら、休職や転職するのも逃げではありません。同じ会社で働き続けたいのなら、別部署に異動を願い出る方法もあります。

どの方法でも逃げではなく、自分にとってプラスになるなら行動を起こしてみるのも一つの手です。

身近な友人や家族に相談したり、相談するのが難しいなら私たちキャリアコンサルタントなど第三者にカウンセリングをお願いするのもおすすめです。

一人で悩み過ぎず、環境を変えたり誰かに頼ったりして、無理をしないようにしてくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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