この記事のまとめ
- 仕事を頑張れないときがあるのは自分だけではない
- 仕事を頑張れない原因を外的要因と内的要因に分けて解説
- 適切な対処法を理解して仕事を頑張れない状況から脱却しよう
- 自己分析ツール
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日々一生懸命仕事をしていても、どうしても頑張れないというときはありますよね。ささいなことが原因の人もいれば、原因はわからないけどなんとなくやる気が出ないという人もいるかもしれません。
仕事を頑張れないという状況には、何かしらの原因があるはずです。これらの根本的な原因に対処せずそのまま放置してしまうと、モヤモヤした気持ちをひきずってしまい、さらに自分を追い込む状況になりかねないため、しっかりと解決することが大切です。
この記事ではキャリアアドバイザーの吉野さん、隈本さん、野村さんとともに、仕事を頑張れないときの原因や対処法について詳しく解説します。今の仕事を頑張れなくてどうすれば良いのかわからないという人は、ぜひ参考にしてくださいね。
仕事を頑張れないときは客観的に要因を分析することが解決の糸口
仕事を頑張れない状況が続くと、何に対してもやる気がなくなってしまい、解決に向けてなかなか動き出せないという人が多くいます。
しかし、要因を特定せずにそのまま過ごしていれば、ずるずるとつらい状況が続くことになるため、客観的な視点から冷静に分析することが現状打破の鍵となってくるのです。
記事ではまず、多くの人が仕事を頑張れないと感じるときの要因を外的・内的なものに分けて紹介します。仕事を頑張れないときにやってはいけない行為も解説するので、これ以上悩む状況を続けないようにするためにチェックしていきましょう。
記事後半では、仕事を頑張れないときの対処法やつらさを軽減するための心構えを説明します。キャリアの専門家が仕事を頑張れないときの対処法も詳しく解説するので、「仕事を頑張りたいのに頑張れない」「仕事を頑張れなくてどうすれば良いのかわからない」という人は、ぜひ最後まで読んで現状を好転させていきましょう。
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大前提! 仕事を頑張れないという悩みは誰でも抱え得ることを理解しておこう
「周りは仕事を頑張っているのに自分は全然頑張れない」「仕事を頑張れない自分はだめだ……」と自分を責めてしまっている人もいるのではないでしょうか。
仕事を頑張れない状況にいるとき、人は周囲と自分を比較してしまいがちです。ネガティブ思考に陥ってしまい、客観的な視点を持つことが難しくなってしまうこともあります。
しかし、「仕事を頑張れない」という悩みは誰しもが抱え得るものであり、あなただけではありません。どんなに特定の分野に精通していて活躍している人でも、時には「全然頑張れない」と思うことがあるのです。
仕事を頑張れないという悩みは年齢性別問わず誰しもが抱え得るものなので、自分を責める必要はありません。必要以上に自分を責めてしまわずに、解決をしていくことを心掛けてくださいね。
15歳から64歳までは生産年齢人口と定義され、働く期間は約50年にも及びます。その間には、やる気が出るときもあれば、どうしても頑張れないときもあるでしょう。
この長い労働人生を生きていくためには、「うまくいかない日」をどう過ごすかが重要です。
仕事を頑張れない要因は外的・内的の2面からチェックすることが重要
仕事を頑張れないときの要因は、環境から来る「外的要因」と、自分の状況による「内的要因」の2つに分けられます。
仕事を頑張れない要因
- 仕事を頑張れない外的要因:職場環境に関連するものが多い
- 仕事を頑張れない内的要因:自分の価値観や考えに関連するものが多い
そのため自分だけで何とかしようとしても解決できないものもあり、対処法もそれぞれ異なるため、要因を混同せずに2面からチェックすることが根本的な問題の解決につながります。
このあと外的要因・内的要因についてそれぞれ詳しく解説するので、自分はどれに当てはまりそうかチェックしていきましょう。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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仕事を頑張れない外的要因:職場環境に関連するものが多い
仕事を頑張れない外的要因:職場環境に関連するものが多い
仕事を頑張れないとき、多くの人は自分を責めてしまいがちですが、実は環境のせいで仕事につらさを覚えて頑張れない状況になってしまっていることがあります。
特に会社員の人が仕事を頑張れない外的要因としては、職場の環境に関連するものが多く挙げられます。業務内容や仕事量など、業務に直結することに不満があれば納得して働けず、結果的に頑張れない状況に陥ってしまいやすいのです。
ここでは、仕事を頑張れないときに考えられる外的要因について詳しく解説していきます。自分を取り巻く環境に当てはまっていないかを考えながら、一つずつチェックしていきましょう。
職場への不満は、仕事への意欲を削ぎやすいです。特に評価や人間関係に対する不満が積み重なると、頑張る意欲が薄れ、結果的にパフォーマンスや生産性にも悪影響を及ぼします。
①業務量が多すぎる
業務量が多いと、期日に追われたり過度なプレッシャーを感じたりすることがあります。多くの業務をこなすために十分な注意を払えなくなることもあり、結果的に仕事全体の質が低下して、ミスが増える状況にもつながります。
業務量が多いことで仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼしたり精神的な負担が増えたりするため、仕事への意欲が低下して「これ以上仕事を頑張れない」と感じてしまうことがあるのです。
また、業務量が多いことで長時間の労働になり、十分な休息やリフレッシュの時間が取れなくなることもあります。これは身体的にも精神的にも疲労感を引き起こす原因となり、積み重なることで仕事を頑張れなくなってしまうのです。
「業務量が多すぎて仕事がきつい」という人は、こちらの記事をチェックしてみてください。放置することのリスクと対処法を解説しています。
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②人間関係が悪い
職場での人間関係は、仕事へのモチベーションに大きく影響します。人間関係が悪かったり不満があったりすると、円滑なコミュニケーションが取れなくなりストレスもたまりやすくなるものです。その結果、仕事に対する意欲が減少して頑張れないという状況につながることがあります。
また仕事自体は楽しくても、人間関係が悪くストレスがあることで、せっかくの楽しい仕事ややりがいのある仕事でも、苦痛な作業だと感じてしまうこともあり得ます。仕事は一日の大半を占めているからこそ、一緒に働く人も日々の充実度を大きく左右する要素なのです。
さらに、職場の人間関係が悪化すると対人トラブルが増え、コミュニケーションがスムーズにいかなくなることも考えられます。業務に必要な情報の共有や協力自体が難しくなることで業務を遂行しづらくなり、「もう頑張れない」と感じる原因となってしまうのです。
- 人間関係が嫌で職場に行きたくないのですが、仕事自体は好きなので業務環境は変えたくありません……。
まずはストレスを軽減することから始めてみよう
職場での人間関係が原因でストレスを感じている一方、仕事自体は好きというのはとてもつらい状況ですね。
このような場合は、まずはストレスを軽減するために、自分が信頼できる同僚や上司に相談してみることをおすすめします。周囲とのコミュニケーションの改善が図れれば、仕事への意欲を取り戻すことができるかもしれません。
また仕事の楽しさを維持するために、自分にとって何が一番大切なのかを再確認し、それに向かって行動を起こしてみてください。人間関係が改善されなくても、自分自身の対応や考え方を少し変えることで、状況が好転することもあります。
人間関係の改善が難しい場合は、異動や部署変更の可能性についても検討してみてくださいね。
職場の人間関係に不満がある人は、こちらの記事も併せてチェックしてみてください。対処法や楽になる心得について詳しく解説しています。
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自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!
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③給料が少ない
すべての人が給料をモチベーションにして働いているわけではないものの、給料は生活の基盤となるため、仕事をするうえで大切な要素の一つといえます。
この給料が自分の仕事量や内容に見合っていなかったり、極端に低く生活水準を保つことが難しくなったりする状況にあると、仕事へのモチベーションが低下して頑張れないと感じる要因になりがちです。
「こんなに頑張っているのに十分な給料をもらえないなら頑張る必要はないのではないか?」「他社であればもっと高い給料をもらえるのではないか?」と疑問を抱き、仕事に対して消極的になってしまうのです。
給料の高い仕事に就きたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。給料が高い仕事TOP100と、就職方法を併せて解説しています。
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④努力が評価につながらない
どんなに仕事を頑張って成果を出しても、評価が不透明な会社や年功序列を重視する会社では、直接的な評価につながらないことがあります。
自分の努力が認められないと感じると、仕事への意欲やモチベーションが低下してしまうものです。努力しても結果につながらず、報われないと感じることで、頑張る気力がなくなってしまいます。
また努力が目に見える評価につながらないことで、達成感や満足感を得る機会が少なくなることも考えられます。これは仕事でのやりがいや楽しさを減少させることにもなりかねません。
さらに、頑張っても努力が評価されなければ、キャリアアップをしたり昇進・昇給をしたりすることも難しくなるでしょう。キャリアの見通しが立たないことで、仕事での自己研鑽などの取り組みにも消極的になり、頑張れないという悪循環になるのです。
人事評価制度が適切に設計・運用されていないと、努力した人が報われない組織が生まれてしまいます。つまり、頑張っても評価されなければ、誰だって働くモチベーションは低下してしまうということです。
これは労働者個々の責任ではなく制度設計のミスなので、頑張っても評価につながらない制度を立てた組織に非があると私は考えます。
⑤求められるレベルやスキルが高すぎる
仕事で求められるレベルやスキルが高すぎると、期待通りの仕事をやり遂げなければならないというプレッシャーが増すことになります。
期待に応えるために過度なプレッシャーを感じるだけでなく、業務時間外にも多くの学習が必要になると時間的な負担を感じてキャパオーバーになってしまい、これ以上頑張れないと感じてしまうことがあります。
また、求められるレベル・スキルが自分が持っているものと大きく異なる場合、業務に対する理解度が足りず、時間内に進めることが難しくなってしまいます。このミスマッチが負担を増やしたり成果に悪影響を及ぼしたりするため、仕事を頑張れないと感じる要因にもなるのです。
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仕事を頑張れない内的要因:自分の価値観や考えに関連するものが多い
仕事を頑張れない内的要因:自分の価値観や考えに関連するものが多い
会社や職場の環境だけでなく、自分の考え方や価値観も仕事を頑張れない要因になることがあります。
価値観や考えによって仕事を頑張れないというときは、自分の力で何とかしようとしなければ状況を改善することは難しくなってしまうため、しっかりと根本的な要因を突き止めて動き出さなければいけません。
ここでは、仕事を頑張れないときの内的要因として代表的なものを紹介するので、今の自分に近いものはどれかを考えながらチェックしていきましょう。
①仕事内容に不満がある
仕事内容に不満があると、納得して働くことができないため、どうしても仕事に対するモチベーションを保ちづらくなってしまいます。
スキルを発揮できない、興味を抱けない、価値観と合わないなど、不満に感じる部分は人それぞれですが、不適合感を感じてしまうと仕事に対する姿勢が消極的になり、結果的に頑張れなくなってしまいます。
また仕事内容に少なからず不満を感じていると、気の向かない業務を無理に頑張ることになり、ストレスが少しずつ溜まっていってしまいます。こういった精神的なストレスが増加してくことで、頑張れない・頑張りたくない・逃げ出したいなどと感じる要因となるのです。
不満が頑張れない要因になることは理解できますが、どんな仕事にも苦手なことや嫌なことはあるため、それを完全に避けるのは難しいです。
このことを受け入れつつ、自分の得意分野ややりがいを見つけることが、長く働くためには重要だと思います。
「やりたくない仕事があるけどやらなければいけない」という状況にいる人は、こちらの記事をチェックしてみてください。つらい状況を乗り越える方法を解説しています。
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②やりがいを持てない
仕事に対してやりがいを持つことは、情熱や熱意の源となります。それに対して、仕事にやりがいを持てないでいると「頑張る理由がわからない」「何のために頑張っているのだろう」と感じるようになり、仕事を頑張れなくなってしまいます。
また仕事でやりがいを感じられないと、自己成長を実感したり達成感を得たりする機会が少なくなるため、仕事への満足感や充実感を得られず、積極的に仕事を頑張ることができなくなってしまうのです。
さらに、やりがいがない状態で仕事を続けていると「なぜこの仕事をしているのか?」といった疑問が浮かび、精神的なエネルギーが削られてしまうため、仕事をする意欲がさらになくなってしまうこともあります。
自分がどんなことにやりがいを感じるのかがわからないという人は、こちらの記事を参考にしてみてください。やりがいを見つける方法を解説しています。
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仕事に飽きた場合も、やりがいがなくなり仕事を頑張れなくなってしまうことがあります。こちらの記事では仕事に飽きたときの対処法を解説しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
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職業選択においてやりたいことはもちろん、なかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
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③目標がない
目標がない状態でいると、日々の仕事に対するやる気やモチベーションが保てず、仕事を頑張るための気持ちを持てなくなってしまいます。目標を持っていないと、仕事への明確な動機が生まれにくいのです。
仕事における目標がないことで、仕事をする際もどこに向かって日々頑張れば良いのか、何を達成すれば良いのかがわからなくなりがちです。そうなると、集中力が散漫になったり頑張る気持ちが持てなくなったりするため、成果を挙げるのも難しい状態になってしまいます。
さらに目標を持っていないことで、自分が業務を通してどれだけ成長をしているのかがわかりづらく、やりがいを感じることが難しくなります。成長に対する実感がないことで日々の満足感が薄れてしまい、仕事を頑張れないと感じるようになるのです。
- 生活費を稼ぐために働いているので特に目標がないのですが、このままではダメなのでしょうか?
今は良くても将来的に後悔する可能性がある
困っていないなら、それで問題ありません。
しかし、「実家住まいで親が元気なうちは良いけれど……」などと持続可能性に不安を感じたり、収入・支出・資産計画などのファイナンシャルプランについて十分に考えていなかったりする場合は、改善が必要です。
長期的なキャリアプランは、一人で立てるのが難しいものです。上司や年長者、専門家の助けを借りて、これからの人生で何が起こり得るのか、どんな備えや努力が役立つのかを考え、整理しておくことをおすすめします。
中には仕事が暇すぎてこれといった目標を持てず、頑張れない人もいるのではないでしょうか。こちらの記事では仕事が暇なときの対処法を解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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④燃え尽き症候群になっている
燃え尽き症候群とは、今までモチベーションを高く保っていた人が、一定の目標を達成したり努力に見合った成果が出なかったりしたことから、突然やる気を失ってしまうことを指します。
今まで頑張れていたとしても、燃え尽き症候群になることで頑張れなくなってしまうことがあるのです。たとえば今まで大きな目標に向けて突き進んでいて、いざ達成したら次はどこに向かえば良いのかわからなくなり、頑張れなくなってしまうといった具合です。
また、がむしゃらに頑張ったのにもかかわらず評価されないことで、自分の能力を信じられなくなり、「頑張っても意味がない」と感じて仕事を頑張れなくなることもあります。
「仕事のやる気がなくなった……」という人は、こちらの記事を参考にして少しずつ改善していきましょう。年代別によくある悩みと対処法を詳しく解説しています。
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⑤プライベートで悩みやストレスがある
家族・友人関係や生活、金銭面、精神・体調面など、プライベートで大きな不安やストレスを抱えていると、仕事中にもその悩みが頭を占め、集中力が低下してしまうことがあります。
仕事に集中できないでいると、業務を効率的に進めることが難しくなるだけでなく、ミスをしたり成果が出なくなったりするため、どんどん仕事を頑張れない状況に陥っていくのです。
またプライベートでの悩みやストレスは、感情を不安定にさせることが多くあります。感情の浮き沈みが激しくなると、冷静に仕事に取り組んだりモチベーションを保ったりすることが難しくなるため、仕事に全力で取り組むことができなくなってしまうのです。
プライベートで悩みやストレスがあると集中力が低下します。私も同様の経験があり、信頼できる友人に相談したり、散歩や趣味のランニングをしたりして気分転換を図りました。
自分に合った適切なサポートや休息を得ることが大切です。
病気が原因で仕事を頑張れないと感じるときもある
仕事を頑張れない要因は、これまで解説したような行動で対処していけるものだけではなく、精神的・身体的な病気である可能性も考えられます。精神的・身体的にストレスを抱えたり病気を患ったりすると、今まで頑張れていたことも突然頑張れなくなってしまうことがあるのです。
そんなときは、無理せず一度休息することをおすすめします。メンタルクリニックなどの専門家を受診して自分の状況を客観的に理解したうえで、職場の信頼できる上司に休暇や休職の相談をすることも視野に入れてみてくださいね。
一度休職をしてゆっくりと自分だけの時間を過ごすことで、状況が改善されることがあります。
「メンタルクリニックを受診したり職場の人に相談したりする余裕もない」「とにかく誰かに今のつらい状況を聞いてほしい」という人は、匿名で相談できる窓口を活用してみましょう。下記の表で相談先を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
相談窓口 | ツール | 概要 |
---|---|---|
まもろうよ こころ | サイト | 厚生労働省より、ホットラインのまとめが掲載されている |
#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク) | 電話 0120-061-338 | 「生きることに疲れた」などの悩みに専門の相談員が応じ、必要な支援策を一緒に考える |
よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター) | 電話 0120-279-338 | 暮らしの悩み、セクシュアル関係の悩み、女性の悩みなど、どんな人のどんな悩みにも寄り添い、解決する方法を探す |
こころの健康相談統一ダイヤル | 電話 0570-064-556 | 日々のストレスなどで心が疲れている人に向けて、解決方法を探す(うつ病・アルコール依存症・薬物依存症なども含む) |
特定非営利活動法人東京メンタルヘルス・スクエア | Webチャット | 各種SNSやWebチャットを通じて、年齢・性別を問わず相談に応じる |
特定非営利活動法人あなたのいばしょ | サイト | 24時間365日、専用サイト上で誰でも無料・匿名で相談できる |
疲れてしまったら、まずは休息を大切にし、無理をしないことが大切です。心身の回復には時間が必要なので、焦らずに自分を労わることから始めましょう。
信頼できる人のサポートも受けつつ少しずつ元気を取り戻すことが、次の一歩につながります。
仕事を頑張れないと感じたときにやってはいけない3つのこと
仕事を頑張れないと感じたときにやってはいけない3つのこと
- 自分を責める
- 要因を特定せずに退職・転職する
- 周りのせいにして状況を放置する
仕事を頑張れないときは要因を特定して適切に対処することが大切だということを説明しましたが、そのなかでもやってはいけない行為があります。
仕事を頑張れないときに間違った行動をしてしまうと、さらに状況を悪化させる可能性があるのです。そのため、動き出す前に状況の悪化を促すようなNG行動を理解しておく必要があります。
ここでは、仕事を頑張れないときにやってはいけないことを3つ紹介するので、ついやってしまっていないか、そしてこれからやってしまおうとしていないかをチェックしていきましょう。
①自分を責める
仕事を頑張れないとき、「どうしてこんなに頑張れないんだろう」「仕事を頑張れない自分は社会人として失格だ」と自分を責めてしまう人もいるかもしれません。
しかし自分を責めてしまうと自己評価が下がり、自分の価値や能力を信じられなくなってしまい、さらに仕事への自信や意欲が削がれてしまうのです。自分に対してネガティブな感情を抱くと、仕事に対する前向きな姿勢ややる気を維持することが難しくなってしまいます。
自分を責めることが続くとストレスが増加する原因となり、精神的・身体的な健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。仕事を頑張れないときに自分を責めることは、問題を悪化させてしまうため、冷静に状況を分析して解決策を見つけることが大切です。
自分を責めて否定することは、自信や意欲を失うことにつながります。結果として、仕事のモチベーションや頑張る意欲がさらに削がれてしまい、メンタルバランスや体調を崩すなど、マイナスの状況から抜け出せなくなるリスクがあるのです。
頑張れない自分を責めるのではなく、まずは状況を整理して原因を見極め、解決策を取っていくことを心掛けましょう。
②要因を特定せずに退職・転職する
「今の仕事が向いていないから」「今の仕事にやりがいがないから」と、仕事を頑張れないときに根本的な解決策を見つけないまま退職したり転職したりすると、同じ状況を繰り返してしまうような悪循環に陥る可能性があります。
退職や転職を急ぐと、その場の苦しさはなくなるかもしれません。しかしそれは一時的な逃避にしか過ぎず、新しい転職先でも同じような悩みに直面してしまうリスクがあります。そのまま要因を特定せずに転職を繰り返していけば、何度も同じ理由で退職をすることになってしまうのです。
また、転職活動には多くの時間とエネルギーを要します。仕事を頑張れない要因を特定しない状態で転職を繰り返すことで、選考対策や面接など、本来かける必要のなかったものに時間とエネルギーを奪われてしまうことになります。転職活動そのものがストレスとなってしまい、さらに働くことへの意欲が失われてしまうかもしれません。
悪循環に陥らないようにするためにも、仕事を頑張れないときは要因をしっかりと特定してから動き出すことが重要です。
③周りのせいにして状況を放置する
仕事を頑張れない理由が外的要因にあるとしても、周りのせいにして状況を放置していると根本的な問題が解決されないため、仕事へのストレスや不満が蓄積してしまい、さらに頑張れなくなってしまう可能性があります。
たしかに、「自分のせいではないから仕方がない」と割り切ることは一時的に楽になるかもしれません。それでずっと割り切れるのであれば問題ないでしょう。しかし大半の人は、周りのせいにしたまま改善に動き出せずにいると、苦しくつらい状況から抜け出せず、さらに状況が悪化してしまうのです。
また問題を放置し続けると、仕事を頑張れない状況が続き、今後のキャリアの発展が妨げられてしまうことも考えられます。だからこそ頑張れない要因が外的なものであったとしても、改善のための行動を起こすことが大切なのです。
仕事を頑張れない要因を周りのせいにしても状況が好転するとは限りません。まずは、自分で取り組める改善策を考え、行動することが大切です。
小さな一歩でも良いので、自分から前向きに取り組む姿勢に変えることで、環境も少しずつ良くなります。
つらい状況から脱却! 適切な対処法を知って状況を改善していこう
つらい状況から脱却! 適切な対処法を知って状況を改善していこう
- 頼れる先輩や上司に相談してみる
- 自己分析をしたうえで異動・転職を検討する
- リフレッシュをする時間を設けて自分と向き合う
仕事を頑張れない要因とやってはいけない行為を理解できたら、対処法を押さえて状況を改善していきましょう。
状況を改善する対処法とはいっても、仕事を頑張れない要因によって適切な対処は異なるため、要因に適した改善策を取ることが大切です。
ここでは、仕事を頑張れないときの対処法を詳しく解説するので、自分が悩んでいる要因に適した対処法はどれかを考えながらチェックしていきましょう。
頼れる先輩や上司に相談してみる
周囲の先輩や上司に現状を相談してみることで、状況が改善されることがあります。もし周囲に信頼できる人がいる場合は、ぜひ相談してみてください。
頑張れない要因が内的な場合は、相談しただけでは状況改善が難しいかもしれませんが、要因が業務量の多さや人間関係、業務の評価、仕事のレベル感などから来るものであれば、職場が改善を検討してくれる可能性があります。
直属の上司に相談しづらい場合は、ほかの部署の上司やもっと親しみやすく話しやすい上司に話しても問題はありません。自分の中だけで悩みを抱えてしまわずに、周囲に助けを求めてみてくださいね。
自己分析をしたうえで異動・転職を検討する
仕事内容に不満がある人ややりがい・目標を持てない人は、社内で別部署に異動したりほかの会社に転職をしたりすることで、仕事を頑張れない状態から抜け出せることがあります。
しかし、曖昧な理由のまま異動・転職をすることはおすすめしません。「なぜ仕事を頑張れないのか」の理由を明確にせずに異動・転職をしても、根本的に問題を解決できていないため、その先で同様の悩みに陥ってしまう可能性が高いからです。
以下のように悩みの理由を分析して自己理解を深めたうえで、異動・転職を考えるようにしましょう。
異動・転職を検討する前に必要な自己分析
- 具体的にどんな仕事内容が嫌なのか
- どんな部分に不満を感じているのか
- なぜやりがい・目標を持てないのか
自己分析のやり方がよくわからないという人は、こちらの記事をチェックしておきましょう。新卒向けの記事ですが、社会人でも活用できる自己分析のやり方を解説しています。
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自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
記事を読む
現状の自己分析が不十分なまま異動・転職すると、同じ問題が再発する可能性があります。まずは一旦冷静になって、自分の問題点を明確にしましょう。
場合によっては、親しい友人や信頼できる先輩に相談して、解決策を一緒に考えてもらいながら整理することも有効です。
「転職したいけど踏み出せない」「いつ転職すれば良いのかわからない」と悩んでいる人もいるかもしれません。以下の記事では転職が怖いときの対処法やベストなタイミングについて解説しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
転職が怖いときの対処法
転職が怖い原因17個を徹底分析! 怖さを軽くする方法も解説
転職のタイミング
転職のタイミングはいつが正解? 目的に合わせた最適な時期を解説
リフレッシュをする時間を設けて自分と向き合う
先で解説したような燃え尽き症候群の人や、プライベートで悩み・ストレスを抱えている人は、仕事に集中できない状態が続いると考えられます。その場合、まずは仕事後や休日などにリフレッシュする時間を作るなどして、自分の気持ちを落ち着かせましょう。
精神的に疲れてしまっていたり悩みがあったりすると、そのことが頭から離れず、常に苦しい状態になってしまいます。何もしない時間やお風呂でのんびりする時間、趣味に没頭する時間、人と話す時間を作るなどして、自分がリフレッシュできる方法でゆっくりと休憩し、頭の中を整理していきましょう。
精神的な疲労や悩み・ストレスが改善されると、自然と仕事を頑張れない状況から抜け出せていることがあります。仕事をしていても別のことを考えてしまってどうしようもなくつらいという人は、まずはゆっくり考える時間を設けてみてくださいね。
リフレッシュ方法は、「出掛ける/何かを作る/人とかかわる/心身をゆるめる」の4つに分けられます。
その中で、一番心がときめくものや、今足りていないと感じるものを選んでみてください。休日の過ごし方にバリエーションが多くあると良いですね。
こちらの記事では仕事がつらいときの対処法を解説しています。上記の方法を試してもなかなかリフレッシュできない、気持ちがすっきりしないという人は、ぜひ参考にしてみてください。
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仕事が辛い原因や、対処法をキャリアコンサルタントとともに解説。退職や転職を検討している人へ、辞めるべきかどうかを見極める方法も説明します。仕事が辛い状況は必ず好転させられます。自分を信じて、状況を好転させましょう。
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メンタル面にも目を向けよう! 頑張れないつらさを軽減する心構え
仕事を頑張れないときに取るべきアクションを解説してきましたが、仕事をする際の心構えを変えるだけでも、仕事を頑張れないつらさを軽減できる場合があります。
つまり、状況を変えずとも仕事をするときの心構えを少し工夫してみることで、現状にアプローチできるのです。
ここでは、仕事を頑張れないときに持っておきたい心構えを解説します。「自分自身のとらえ方が自分の負担になってしまっていないか?」を考えながら、確認してみてくださいね。
できていることに目を向ける
仕事に限らず大抵のことは、できていることよりもできないことなどマイナス面のほうに目が向きやすいものです。実際にはできていることのほうがたくさんあっても、できないことが気になってしまう人は多くいます。
しかし、「こんなに自分はできないんだ」と落ち込む必要はありません。メンタル面を工夫することで前向きになれることも大いにあるので、意識的に「自分ができていること・できること」に目を向けてみましょう。
そうすると、意外と自分にできることはたくさんあるということに気付けるはずです。できないことなどのネガティブな側面はどうしても気になってしまうものですが、そこまで気負いすぎる必要はないととらえましょう。
- できていることに目を向けようとしても、どうしても悪いことばかり気になってしまいます……。
日々の小さな成功に目を向けてみよう
悪いことばかりが気になるときは、まずは一度立ち止まり、心の余裕を取り戻すことが大切です。日々の業務に完璧さを目指さず、小さな成功に目を向けてみましょう。
たとえば、一日の終わりに「今日できたこと」を3つ挙げる習慣を持つと、ポジティブな視点が育ち、自己効力感が向上します。
また、自分が影響を与えられる範囲に集中し、他人の評価やコントロールできない事柄にとらわれすぎないようにしましょう。少しずつ自分のペースで前進することで、自信がついてきます。
もし一人で解決が難しいと感じたら、信頼できる人に話を聞いてもらうのも有効です。自分を責めず、心のケアを優先しながら少しずつ進んでいくことが、仕事への意欲を取り戻す第一歩です。
目標のハードルを下げる
仕事で頑張るべきことや目標のハードルを高くしすぎていると、達成が難しいために大きな労力を要し、結果的にもう頑張れないという感情になってしまうことがあります。
特に完璧主義な人に多い傾向で、頑張りたいからこそ目標を高く掲げやすく、できなかったときに落ち込んでしまうのです。
しかし実際のところ、仕事ではそこまでのハードルを求められていない可能性があります。もちろん目標を高く掲げて突き進む姿勢は前向きに評価されますが、頑張れなくなってしまえば本末転倒ですよね。
そこで、仕事で頑張るハードルを下げてみると、「意外とこんなに頑張らなくてもできるものだ」と気付けるはずです。「頑張りすぎてもう頑張れない」という人は、客観的な視点で仕事で求められるラインを理解して、一度仕事での目標を下げて業務に取り組んでみてくださいね。
社会人の先輩でも頑張れないときはある! キャリアの専門家3人に聞いてみた
「誰でも仕事を頑張れないときはあるとはいっても、周りと比較してしまってつらい……」と不安に思っている人もいるかもしれません。
たしかに、苦しい状況にいるときは視野が狭くなってしまい、自分だけができないように感じることがありますよね。しかし、実際はたくさんの人がそれぞれの悩みを抱えているのです。
そこで、社会人の先輩でもあるキャリアコンサルタントの3人に、今まで仕事をしてきたなかで頑張れないと感じた経験について聞いてみました。それぞれの対処法も紹介してもらったので、記事で解説した対処法にしっくりこなかった人は参考にしてみてくださいね。
吉野さんが仕事を頑張れないときとその対処法
吉野さんは18年以上の就職支援歴を持ち、公認心理師の資格も活かしたキャリアコンサルタントとして活躍しています。
若者就労支援NPOに勤務ののち、独立し、現在は学生やフリーター、ニートなど幅広い人を対象とした相談やセミナー講師を担当しています。メンタルヘルスのプロでもある吉野さんのエピソードから、仕事を頑張れない状況を抜け出すヒントを探してみましょう。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る嫌々でも良いからやり続けることで事態の好転につながった
気に入らない仕事を担当したり、一緒に働く人が嫌いだったり、「あの頃はふてくされて働いていたなあ」と思う時期は、私にも何度もあります。
そこでの対処法は、「なるようにしかならない」と割り切り、目の前の仕事に実直に取り組むことでした。
この「嫌々でもやる」という能力は職業人として有益であり、真面目な勤務態度が安定した人物評価につながりました。それにより職場での信頼が得られ、提案や希望に耳を傾けてもらえ、実現につながるようになったのです。
どんなに苦しい状況でも好転するときが来ることを知っておこう
中国の書物である『淮南子』に、「人間万事塞翁が馬」という言葉があります。これは、人生の幸・不幸は予測できないという意味です。
不思議なことに、同じ会社で同じ仕事をしていても、幸福な時期もあれば苦難の時期もあります。しかし変化の時期を待っていると、人事異動の話が来たり、一緒に働く人たちのメンバーチェンジがあったりと、何かしら事態は動いていくものです。
晴れの日ばかりは選べない、雨の日には雨の日なりの過ごし方がある。「タイミング」は自分でコントロールしきれないものなので、焦らずに時を待つのも、また大切なことだと考えます。
隈本さんが仕事を頑張れないときとその対処法
隈本さんはキャリアコンサルタントとして就職・転職サイトを運営しながら、これまで300人以上のキャリア相談を受けてきました。
会社員時代はエンジニアとして、大手メーカーにて開発・生産技術職に14年間従事し、転職の経験もあります。経験豊富なプロである隈本さんのエピソードをもとに、仕事を頑張れないときの対処法を考えてみましょう。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る高い集中力を要する仕事で心も体も疲れてしまった
どんな社会人でも、仕事を頑張れない時期はあります。特に、重要度が高く集中力が求められる業務が続くと、心身ともに疲弊し、モチベーションの維持が難しくなるものです。
私の場合は、新製品2つの超短期間での垂直立ち上げ(事業を段階的に拡大するのではなく、一気にフル生産体制を整えること)を担当した際、品質や納期のプレッシャーが非常に大きく、ミスが許されない状況に疲弊した経験があります。
毎日長時間働き、細部に気を配り続けるなかで次第に疲れが蓄積し、やる気を失って出社が億劫になることがありました。
まずは休息を取ることが何よりも大切
そのときには、以下の対処法が役立ちました。
まず、休息の重要性を再認識しました。どんなに忙しくても、適切な休息を取らなければ、パフォーマンスは維持できません。短時間でも質の高い休息を心掛けることで、心身のリフレッシュを図りました。
また優先順位を見直し、重要なタスクに焦点を当て、ほかの業務はチームと協力して分担するようにしました。
さらに、周囲にサポートを求める勇気も大切です。困難な時期には、同僚や上司に状況を共有し、助けを求めることで負担を軽減できます。私はチームメンバーと相談し、お互いにサポートし合うことで乗り越えることができました。
野村さんが仕事を頑張れないときとその対処法
野村さんは複数のIT企業を渡り歩きながらITエンジニアとしてのキャリアを積み上げたのち、50歳になったタイミングでキャリアコンサルタントに転身し、人事として採用から社員のキャリア形成支援まで幅広く携わってきたという経歴の持ち主です。
複数の転職経験や大胆なキャリアチェンジの経験を持つ野村さんのエピソードから、仕事を再び頑張るためのヒントを得てみましょう。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見るポジティブな側面に目を向けて「大丈夫」と言い聞かせていた
「どんな社会人でも仕事を頑張れないときはある」というのは、私自身の経験からも本当だと思います。
私も過去に仕事での失敗や進展の遅さからスランプに陥ったことがあり、特に苦しかったのは、成果が出ず、周囲とのコミュニケーションが難しく感じた時期です。
そんなときには、自分や周囲のネガティブな点ばかりに目を向けるのではなく、これまで頑張ってきた点やできていることにも意識を向けてきました。
「I am OK」という考え方や言葉で自分自身に言い聞かせることが、意外にも勇気を生むことがあります。
時間が過ぎるのを待ってみるのも一つの方法
仕事や状況がなかなか良い方向に向かわないときは、「時が薬」という言葉を信じ、焦らずに過ごすことも大切です。
改善の兆しが見えない時期も、変化は少しずつ訪れます。私はその間、地道に自分のタスクに取り組み続けることで、状況が自然に好転することを経験しました。
時には自分でどうにかしようとせず、周囲に相談したり、仕事のことを忘れてリフレッシュする時間を意識的に持ったりすることも大切です。
時間とともに変化が訪れることを信じて、前向きに過ごしてみてください。
「仕事を頑張れない……」と悩む多くの人が抱えやすい疑問や悩みをチェック
仕事を頑張れないという感情の背景には、人それぞれさまざまな悩みや不安があるものです。
これらを突き止めずにいると悩みがいくつも蓄積していき、今よりももっとつらい状況になりかねません。そのため早いうちに解消して、不安をなくしておくことが大切です。
ここでは、仕事を頑張れないと感じる多くの人が抱えやすい疑問や悩み、不安について、キャリアコンサルタントが詳しく回答しているQ&Aを紹介します。自分と同じ悩みがないか、併せて目を通してみてくださいね。
仕事を頑張れないときは放置せずに適切に対処して状況を好転させよう
仕事は一日の大半を占めるものです。そのため、仕事を頑張れないと思う状況をそのままにしていると、毎日がつらいものになり、充実した日々を送れなくなってしまう可能性があります。
こういったつらい状況から抜け出すためには、仕事を頑張れないと感じる要因を特定し、しっかりと対処に向けて動き出すことが大切です。
記事で紹介した外的・内的要因から悩みの種を突き止め、適切な対処法や心構えを実践し、悩みを解消して満足のいく日々を送れるようにしてくださいね。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見るうまくいかない時期は誰にでもあることを心に留めておこう
人生にはうまくいかない時期があり、実際にそれが大切だと伝えることわざや四字熟語はたくさんあります。ここで一部を紹介します。
・「禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)」
災いと幸福は表裏一体で、一時的な出来事に一喜一憂しても仕方がないという意味です。
・「雲外蒼天(うんがいそうてん)」
雨雲の上には青空が広がっているように、今ある苦難もやがて去り、良いことが訪れるという意味です。
・「行雲流水(こううんりゅうすい)」
物事に執着せず、自然の成り行きに任せて淡々と行動することを意味します。
・「日日是好日(にちにちこれこうにち)」
過去を悔やまず、未来に過度な期待をせず、現在を精一杯生きる大切さを説いた禅の言葉です。
希望を捨てずに前向きに突き進むことで状況は必ず変わっていく
つらい時期に大切なのは、「希望」です。今の状態が永遠に続くわけではなく、そのうち良い変化が訪れるという希望があれば、粘り強く前進できます。
頑張れない気持ちはすぐには解決しないかもしれませんが、試行錯誤を重ねることで少しずつ事態は変わっていきます。
人生や仕事に絶望せず、小さな希望と行動を積み重ねていきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
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