例文12選|就活必勝の自己PRの作り方をキャリアのプロが解説

5名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士

    Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう

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  • キャリアコンサルタント/HR&Sパートナーズ代表

    Chinatsu Iwasaki〇大学理系学部卒業、大手インフラ企業の人事として勤務。開業後、企業の採用コンサルティングや就職支援などをおこなう。現場感と対話を大切にしている

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  • キャリアコンサルタント

    Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味

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  • キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

    Kyoko Sato〇証券会社や航空会社のCAとしての勤務を経て、キャリアコンサルタントとして就職支援をおこなう。大学では就活講座や個別相談、企業では新卒採用関連業務を担当。転職相談などでも幅広く活躍

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就活ではさまざまな対策が必要になりますが、そのなかでも必須で準備しておかなければいけないのが自己PRです。とはいえ自分の強みを他人にアピールする機会は就活が初めてで、具体的にどのように自己PRの対策をすれば良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、杉原さん、遠藤さん、岩﨑さん、高尾さん、佐藤さんの5名のキャリアコンサルタントとともに、高評価につながる自己PRの作り方を解説していきます。

どんな応募先に対しても自分の強みを最大限にアピールして就活を成功させたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

就活の自己PRはいかに企業で活かせる強みとして伝えられるかが重要

就活では、面接やエントリーシート(ES)などのさまざまな部分で自分の強み、つまりは自己PRを聞かれます。しかしただ強みを述べるだけで企業側の意図を押さえた内容でなければ、どんな魅力的な強みも人事の評価にはつながりません。

そのため、自己PRではいかに企業で活かせる強みとして伝えられるかがカギとなるのです。

そこでこの記事ではまず、企業が自己PRを聞く2つの目的について解説します。なぜ自己PRが求められるのか、その重要性を最初に理解しておきましょう。

次に、自己PRを作るために必要な自己分析や企業分析の方法について具体的に解説します。自分の強みがよくわからない、具体的に何からすべきかわからないという人はしっかりチェックしておいてくださいね。

最後は、企業適性を押さえた魅力的な自己PRの例文12選を紹介します。就活のプロであるキャリアコンサルタントの添削付きの例文もあるため、参考にして自分の自己PRに磨きをかけていきましょう。

高尾 有沙

プロフィール

自己PRにおいては、ただ自分の強みを列挙するだけでは不十分です。具体的な貢献が見えない、企業視点を欠いた自己PRは、単に自己主張が強いだけと受け取られ、むしろ評価が低くなる可能性があります。

そこで大切なのは企業視点です。企業は、応募者の述べる強みが具体的にどのように自社で活かされるかを重視します。

そのため、自分の強みを述べるだけではなく、自分の強みが企業でも発揮できることを説明できるように意識しましょう。

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自己PRを聞かれるのはなぜ? 企業側の2つの目的を理解しよう

自己PRを聞かれるのはなぜ? 企業側の2つの目的を理解しよう

  • 応募者の人柄や人間性を知るため
  • 自社の求める人材かどうかを見極めるため

自己PRと聞くと、「ほかの人より自分を良く見せるためのもの」というイメージを持っている人もいるかもしれません。

たしかに就活では企業の内定を多くの学生と競い合うわけですが、他人と差をつけることばかりに気を取られ、企業側の求めるアピールができなければ「この人を採用したい」と思わせることはできません。

ここからは企業が自己PRを求める2つの目的について解説していきます。まずは多くの企業が自己PRを聞いてくる本来の目的を理解し、どんな自己PRを作成すべきなのか考えてみましょう。

①応募者の人柄や人間性を知るため

企業では多くの人が集まって仕事をおこなっているため、人間関係の相性はとても重要です。どんな人柄や性格なのかわからない人材では、実際に採用してもほかの社員とうまくやっていけるかわかりませんよね。

そのため多くの企業では自己PRを通じて、応募者がどのような人間性を持っているのかを知ろうとしています。

自己PRで述べる自分の強みやそれを発揮したエピソードは、本人が自分自身のことをどのように考えているかを示すものです。そのため自己PRでは、自分の強みのすごさを一方的に示すのではなく、客観的に自分の人間性や特徴を伝えることが重要と言えるでしょう。

②自社の求める人材かどうかを見極めるため

どんな企業も、自社で定めた目標やビジョンの達成に向けて日々経営をおこなっているため、社員にも自社の成長に貢献するような働き方やスキルが求められています

これは就活の自己PRにおいても同じで、企業は応募者が自社の求める人材とマッチしているかどうかを重視しているのです。

たとえ人間性や性格などは問題なく、自社の社員と良い人間関係を築けたとしても、自社にメリットのある働き方やスキルを持ち合わせていなければ、企業全体の成長にはつながらないため、採用すべき人材とは言えません。

だからこそ自己PRでは、自分がどんな強みを持ち、それをどのように仕事で活かせるのかを明確に示し、企業に自分の入社後の姿をポジティブに示すことが重要になります。

佐藤 恭子

プロフィール

多くの企業が最も重要視しているのはコミュニケーション能力です。

友人と仲良くできるというものではなく、「価値観が違う人」「年齢層が違う人」「初めて会った人」ともコミュニケーションが取れるかどうかが重視されています。

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自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
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キャリアコンサルタント5人に聞いた! 就活の自己PRで最も重要な要素とは

先の解説では企業側が自己PRで見ているポイントについて解説しましたが、実際に自分が書く自己PRにはどんな要素を盛り込むべきなのか、まだイメージできていない人もいるかもしれません。

そこでここでは、5名のキャリアコンサルタントそれぞれに、就活の自己PRで最も重要な要素とは何かを聞いてみました。それぞれの解説を参考に、具体的にどのようなことを伝える自己PRが高評価につながるのか、理解を深めておきましょう

15年以上の就職支援経験がある杉原さんの場合

杉原 美佐子

プロフィール

私なら、エピソードの内容よりも文章力を重視しますね。

文章の前後関係がきちんとつながっていると、論理的思考力があることがわかるうえに、短い文の中でも主張が明確であれば、コミュニケーション能力があるというのも伝わってくるからです。

金融業界で採用面接も担当していた遠藤さんの場合

遠藤 美穂子

プロフィール

就活の自己PRで私が重要だと思う要素は、「仕事で再現できる自分らしさ」ですね。

企業にはさまざまな人材が必要です。企業が求める人物像に無理に寄せるのではなく、実際の仕事の場面で自分らしく役に立つことができる強みをアピールすることをおすすめします。

企業で採用コンサルティングなどもおこなう岩﨑さんの場合

岩﨑 千夏

プロフィール

その人らしさがあって、具体的に内容をともなって述べられているかどうかでしょうか。

一般的に言う「良い人」や「コミュニケーション力の高い人」ばかりを企業が求めているわけではありません。面接で深掘りされて自分の言葉で話せる内容であるほど良い印象を受けますね。

管理職から新卒学生まで幅広い世代を支援している高尾さんの場合

高尾 有沙

プロフィール

私が自己PRで最も重要だと思うのは「企業のニーズと自分の押し出せる強みの重なりを具体例を交えて語れること」です。

そのためにも企業の求める人物像に照らし合わせたうえで、自分のアピールできる強みを考え具体例を選定しましょう。

深掘り質問で答えに窮するような大げさなエピソードである必要はありません。自分らしさの範囲を出ないように気を付けてくださいね。

大学で日々多くの学生の就活相談を請け負っている佐藤さんの場合

佐藤 恭子

プロフィール

社会人として活かせる強みの紹介になっているか、また自分らしい具体的なエピソードをともなっているかの2つが重要だと思います。

簡潔でわかりやすい文章になっていることももちろん大切ですが、一度読めば当時の状況が把握でき、その人の様子が目に浮かぶような文章になっていると良いですね。

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まずは自己分析をしよう! 自分の強みを具体的にするための4つの方法

自己PRというのは、自分の強みを企業、つまりは第三者にアピールするものであるため、自分自身が強みを理解できていなければ、書き始めることができません。そのため自己PRを作成する際にはまず、自己分析で自分の強みをしっかり言語化しましょう。

とはいえ自己分析と一口に言っても、その方法にはいろいろなものがあるため、具体的にどんな自己分析をすべきかわからないという人もいるでしょう。

そこでここからは、自分の強みを明確にする4つの分析方法について解説していきます。自分の強みが他人に説明できるほど具体的に見えていない人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

①自分史:過去の経験から強みを見つける

自分史のフォーマット

自分の強みを見つける方法の一つとして、自分史を作成してみるのがおすすめです。自分史は、自分のこれまでの人生で起きた出来事を書き出すことで、そこから自分の特性や行動パターンなどを見つけることができます。

たとえば、上の画像のようなフォーマットを作成し、それぞれの年代のテーマごとに印象に残っている経験を書いてみましょう。

強みを見つける場合、頑張ったことや良い結果につながったことなどをテーマに設定し、自分の取った行動や結果を具体的に書き出すことがポイントです。

そうすることで、これまでの経験のなかで共通する行動や、発揮したスキルなどが浮き彫りになり、自分の強みを見つけることができます

経験をいろいろ書き出しても何が自分の強みなのかいまいちわかりません……。

高尾 有沙

プロフィール

複数の経験の関連性を洗い出して強みとして言語化してみよう

まず取り組んでみてほしいことは、できるだけ過去から詳細にエピソードを洗い出すことです。単なる出来事だけでなく、そのときの自分の行動や感情、結果や周囲の反応などまで書き出してみましょう。

その後、複数の経験を見比べて、共通する行動や思考を見つけることで、自分の行動パターンや特性が浮かび上がってきます。

過去の出来事がうまく思い出せなかったり、自分の行動や成果に対する周囲の評価や反応がわからない場合には、家族や友人などの力を借りることも有効です。

周囲の人に改めて自分について質問したり、褒められたことや、感謝されたことを思い出したりするのも良いでしょう。第三者から見た自分の強みは、自分では気付きにくい一面を発見する手助けになります。

最後に、強みの見極めは、1回で終わるものではありません。繰り返し自分自身を振り返り、客観的に分析する習慣をつけることで、自分の特性や強みを認識できるようになっていきます。

自分史の作り方についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事がおすすめです。自己理解が深まる自分史作成のコツを、キャリアコンサルタントが詳しく解説しています。

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自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう

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②マインドマップ:自分の経験や性格から連想して強みを見つける

強みを見つけるマインドマップの例

自分史と同じような方法で強みを見つけることができるものにマインドマップがあります。マインドマップも、過去の経験や性格などを細分化していくことで、自分の持つ具体的な特性を見つける方法の一つです。

マインドマップで見つけられる特性の中でも、強みの要素を詳しく掘り下げたいときは、上の図のように成功体験などをもとに考えることがポイントとなります。

自分の持つ強みというのは、発揮することで周囲の人やその場の状況に良い影響を与えることができるものであるため、良い結果から自分の行動を逆算し、自分がどんなふうに考え、行動したのかを具体的に書き出してみましょう

そうすることで、ほかの人にも説明できる客観的な自分の強みを見つけられるのです。

以下の記事では、マインドマップを使った自己分析の進め方について詳しく解説しています。マインドマップをより自由自在に使いこなして自己分析をマスターしたい人は、ぜひチェックしてみましょう。

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③自己分析ツール:質問に答えていく形で自分の強みを診断する

マインドマップや自分史など、自力で強みを見つける方法だけでは不安な人は自己分析ツールを活用してみましょう。近年ではAI(人工知能)の発達により、質問に答えていくことで自分の性格や強みなどを診断できるツールが増えてきています。

AIが集めた膨大な数のデータをもとに、客観的に分析してくれるので、自分では自覚していなかった特性を見つけることも可能です

ツールの多くは、自分の強みはもちろん、その強みが活かせる職種や具体的な業務適性なども診断することができるため、自分の強みが仕事でどのように活かせるのかイメージする際にも役立ちますよ。

遠藤 美穂子

プロフィール

ツールを使うことは一つのきっかけとして良いと思います。しかし、あくまでも統計的な内容であったり一つの見え方に過ぎないので、妄信しすぎないようにしましょう。

そこにはツールを無料提供している企業側の思惑も含まれているかもしれません。

④他己分析:第三者に自分について質問して強みを見つける

自分だけで強みを分析するのが不安な人におすすめな方法に他己分析があります。他己分析とは、第三者に自分について質問することで自分の特性を分析する方法のことです。

自分の周囲の友人や家族、先輩などに自分の強みは何なのか質問してみましょう。このときのポイントは、ただ強みだけを述べてもらうのではなく、なぜ自分にはその強みがあると思ったのか、どんなときに発揮できていたかなどまで聞き出すことです。

そうすることで、自分が考える強みではなく、他者から客観的に評価されている特性が見えてくるため、自己PRでも他者である人事に対して高く評価してもらえる可能性があります

またアルバイト先の上司や同僚など、仕事と同じような状況でかかわる人からの視点であれば、働くときに自分がどのような強みを発揮できるのかをより深く知ることができるため、ぜひ積極的に質問してみましょう。

以下の記事では他己分析の上手なやり方について詳しく解説しています。具体的にどんな質問をすれば良いのかわからない人や選考への活かし方がわからない人は、ぜひ参考にしてみてください。

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「企業に刺さる強み」を見つけよう! 企業の求める強みを調べる3つの方法

「企業に刺さる強み」を見つけよう! 企業の求める強みを調べる3つの方法

  • 企業のポータルサイトや採用ページを見る
  • 会社説明会に参加する
  • OB・OG訪問をする

先でも解説したとおり、企業は自己PRを通じて応募者が自社の求める人材にマッチしているかを見極めようとしているため、自己PRで述べる強みは、企業の求めているスキルとしてアピールしなければいけません。

そのため自己PRを作成する際は、自己分析で自分の持つ強みを明らかにすることと並行して、企業がどのようなスキルや強みを持つ人材を求めているかを分析しておきましょう。

ここからは企業の求める強みを見つけるための3つの方法について解説していきます。企業に刺さる強みを提示した自己PRで高評価を狙いたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

①企業のポータルサイトや採用ページを見る

その企業が社員に求めているスキルや能力を知るためにはまず、その企業の公式ホームページ(HP)や採用ページを見に行ってみましょう。

企業のポータルサイトというのは、その企業の概要だけではなく、株主や外部の人に向けた今後の経営方針やこれまでの実績、強みとしている部分なども掲載されています。それは言い換えるなら、企業の自己PRのようなものであるため、企業が押し出している特色を効率的に調べることができるのです。

また企業によっては、採用ページや募集要項などに求める人物像やスキルなどが明確に記載されている場合もあるため、必ずチェックしてみてくださいね。

企業分析のやり方についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみましょう。就活のプロであるキャリアコンサルタントが、基本のステップや注意点などについても詳しく解説しています。

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②会社説明会に参加する

就活を始める際はさまざま会社の説明会に参加する人も多いのではないでしょうか。会社説明会もまた、公式HPと同じように企業が自社に興味や関心を持ってもらうためのアピールの場となります。

また会社説明会は、質疑応答の時間やレクリエーションなどの時間が設けられている場合もあるため、聞きたいことがあれば質問することも可能です。

その企業のなかでどのようなスキルが重視されているのか、どんな人材が活躍しているのかなど、積極的に質問して企業に評価される強みのヒントを見つけてみましょう

佐藤 恭子

プロフィール

企業の求めている強みを質問から引き出したいときは、難しく考えずにそのままストレートに質問して良いと思います。

たとえば、「御社で活躍されている社員に共通する素質はありますか?」「活躍されている社員の方にはどのような特徴がありますか?」といった感じです。

上記のほかにも企業説明会で質問するべき項目を確認しておきたい人は、以下の記事も併せて確認しておきましょう。

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③OB・OG訪問をする

その企業でどのようなスキルが求められているかについて、企業からの説明を聞いたりHPをチェックしただけではうまくつかめないという人は、OB・OG訪問に参加して実際の現場ではどのようなスキルが重視されるのか質問してみましょう。

ただし質問をするときは、単に「御社の求める人物像はどのような人ですか?」と聞くだけでは、抽象的で答えに困ってしまううえに、きちんと事前にその企業に調べていないような印象になりかねません。

そのため、自分なりに考えたその企業の求める人物像について述べたうえで、実際に働くうえではどうなのか、という聞き方で深掘りしてみましょう。入社後に感じたギャップや大変だったことを聞いてみるのもおすすめです。

そうすることで、自分だけでは知ることができない、現場視点のリアルな回答が得られるため、企業に対する解像度を高めることができますよ

志望先にOB・OGがいない場合はどうすれば良いですか?

遠藤 美穂子

プロフィール

同業他社のOB・OGを探して社会人のリアルな情報を得よう

自分が志望する企業にOB・OGがいない場合は、志望先の業界と近しい業界や同業他社のOB・OGを探してみましょう。

キャリアセンターに蓄積された情報を頼ってみても良いと思います。

OB・OG訪問の目的はただ「OB・OGに会うこと」ではなく、実際に働いている社会人の人たちから、企業や仕事に関するリアルな情報を得ることであるため、さまざまなやり方を考えることができるはずですよ。

OB・OG訪問の具体的な質問についてもっと知りたい人は、以下の記事がおすすめです。多くの人の就活をサポートしてきたキャリアコンサルタントが、欲しい情報を引き出す質問の仕方を徹底解説しています。

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OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介

OB・OG訪問は質問選びが非常に重要です。事前に聞きたいことを準備しておきましょう。この記事ではOB・OG訪問でのマナーや注意点をキャリアコンサルタントが解説します。また、OB・OG訪問でおすすめの質問100選も併せて紹介します。

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実際に自己PRを作成してみよう! 企業に刺さる自己PRの3つの構成

ここまでは自己PRを作成するために必須の準備について解説してきましたが、皆さんのなかには具体的にどのように自己PRを組み立てれば良いのかわからないという人もいるのではないでしょうか。

たとえ企業が求める強みを持っていたとしても、それを適切に言葉にできなければ強みのアピールに説得力が出せず、高評価にはつなげられません。

そこでここからは、魅力的な自己PRを作成するための3つの構成について解説していきます。適切な伝え方で自分の強みを最大限にアピールして、高評価での選考突破につなげてくださいね。

以下の記事では自己PRの構成について、より詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

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自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授

伝わる自己PRを書くために重要な構成。構成をしっかり考えることで、採用担当者に響く自己PRが作成できます。今回は構成の組み立て方からエピソードの書き方、さらに自己PRを魅力的にするコツまで幅広く解説しています。最後には例文も豊富に紹介しています。

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自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授

①一番最初に自分の強みを簡潔に述べる

自己PRではまず、結論として自分の強みを述べます。これはPREP法と言い、先に話の要点となる結論を述べてから、その結論を裏付ける説明をすることで、聞き手に伝えたいことをわかりやすく説明する方法の一つです。

自己PRにおいて企業側が最も知りたいことは、応募者の強みが何なのかということであるため、それを自分なりの言葉で簡潔に伝えましょう

この結論部分が長くなってしまうと、自分で結局何が言いたいのかわからなくなったり、相手も話の内容を理解するのに時間がかかったりしてしまうため、端的に言い切るように意識してくださいね。

②自分の強みが発揮されたエピソードで強みに説得力を持たせる

自分の強みを簡潔に提示した後は、その強みが発揮された経験を述べましょう。

前述の通り、企業は自社の求める人材かどうか、つまりは入社後に強みを活かして自社に貢献してくれるかどうかを見ています。そのため自己PRでは自分の強みを明確に伝えることはもちろんですが、その強みが実際に発揮できる力であることを証明することが重要なのです。

自分の強みをいつどんな状況で発揮したのか、発揮できた際はどのような良い結果につなげられたのかなど、強みを裏付けるエピソードを具体的に伝えましょう

そのエピソードのなかで自分が取った行動や具体的な結末まで伝えることで、自分の強みに説得力が増し、あなたにしか話せない独自性のある自己PRにすることができますよ。

キャリアの専門家ならどうする? 自己PRのエピソードを聞いてみた!

一つ前の段落で、自分の強みは過去のエピソードを用いて実際に発揮できることを証明することが大切だと解説しました。とはいえ、どのようなエピソードを展開すれば自分の強みの根拠になり得るのかピンときていない人もいるのではないでしょうか。

そこでここからは、自己PRや志望動機など多くの学生の就活対策をサポートしているキャリアコンサルタントの遠藤さん、岩﨑さん、杉原さんの3名に、お手本として自身の強みについて語ってもらいました

キャリアの専門家たちの自己PRを参考に、人事が納得するような強みの伝え方のコツをつかんでくださいね。

遠藤 美穂子

プロフィール

私が新卒学生だったら、次のように自己PRします。

「私の強みは人の懐に飛び込む力です。

予備校のクラスリーダーのアルバイトで、授業前後の短い時間に担当クラスの高校生の勉強やそれ以外の悩みを柔らかい雰囲気で聞き取り、相談に乗っています。生徒が相談希望の友人を連れてきてくれることもありました。」

杉原 美佐子

プロフィール

私が新卒として自己PRをするとしたら、強みは「さまざまな事態を想定して準備できる計画性の高さ」ですね。

「私はせっかちな性格なので、不必要に作業が遅れてしまうのを嫌うタイプだと思っています。

たとえばプレゼンをする機会があった際には、どんな質問にもスムーズに答えられるように、あらゆることを想定して質問を事前にリストアップしておくなどの準備をおこないました。

こうした十分な備えを心掛けていることで、緊張したり慌てたりする必要がなく、常に自信を持ってプレゼンに臨めています。」

岩﨑 千夏

プロフィール

私が新卒の学生だったとして、アピールしたいと思う自分の強みは行動力ですね。

「やりたいと思っていることや行きたいと思っている場所があるときは、すぐに行動に移します。

具体的には、実際に行動に移す前の段階から迅速に計画を立て、宿泊施設や交通手段の予約など必要な雑務は当日中に済ませていました。

この迅速に計画を進められる行動力のおかげで、多くの場所を訪れ、日常では出会えない文化や人とかかわれたり、素晴らしい景色を見たりすることができ、自分自身の人としての視野が広がったと思っています。」

③自分の強みを企業でどのように活かしていきたいかを述べる

過去のエピソードによって自分の強みが実際に発揮できる力であることを証明できたら、最後は未来でも発揮したいという意欲を示して締めくくりましょう。

ここでは事前に調査した企業の求める人物像やスキルと自分の強みを照らし合わせ、自分の強みが発揮できる部分を明確にしたうえで貢献意欲を伝えることがポイントです

たとえ企業の求めるスキルを持っていたとしても、本人が企業のなかでどのように活かせば良いのか理解できていなければ、企業の求める働き方はできませんよね。

そのため、入社後にその企業で自分の強みをどう活かしたいのか、仕事のどんな場面で活かせると思っているのかなどを簡潔に述べ、その企業で活躍できる人材であることをアピールしましょう。

面接での自己PRの伝え方について気になる人は、以下の記事がおすすめです。就活のプロであるキャリアコンサルタントが、自己PRで面接を惹き付ける方法を解説しています。

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面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選

面接の自己PRは独自性のあるエピソードが求められます。キャリアコンサルタントが自己PRで盛り込むべき内容や作成方法を例文と解説。記事を参考に独自性のある自己PRを作成し、他の学生と差別化して面接を突破しましょう。

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面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選

ESや面接などでは自己PRを書く字数が決められていたり、伝える時間に制限があったりしますよね。以下の記事では、そんな選考時の細かい自己PRのポイントについてキャリアコンサルタントが解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

400字の自己PRの作り方
例文20選|400字の自己PRで人事の心をつかむ戦略

200字の自己PRの作り方
自己PRを200字でまとめる要点整理術|ジャンル別15例文

1分間で自己PRを伝える方法
例文12選|1分の自己PRで魅力を伝え切る必勝法

就活のプロが直伝! 自己PRでほかの応募者と強みを差別化するコツ

ここまでは、自分の強みをわかりやすく、かつ的確に伝えるための自己PRの構成について解説しましたが、「そもそもの強みが人と被っていないか不安」「ほかの人と同じような伝え方になってしまうときはどうすれば良いの?」と悩む人もいるのではないでしょうか。

そこでここからは、キャリアコンサルタントとして多くの人の自己PRを見てきた杉原さんに、自己PRで強みを差別化するためのコツについて解説してもらいます。ほかの応募者とはひと味違う自己PRを作成したい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

アドバイザーコメント

自己PRがありきたりになるのは自己分析が不十分なことが原因

自己PRの内容の差別化が難しいと感じるときは、改めて自己分析と企業研究をおこないましょう。一人ひとりの持つ特徴や価値観は違うはずなので、部活を頑張ったというエピソードであっても、きちんと自己分析をおこなっていれば、強みはありきたりにならないと思います。

ありきたりな感じがするときは、自分自身の見つめ方がまだ足りないのでしょう。自己分析のツールはいくつかありますが、結果だけでなく、なぜその結果になるのか自分の経験をぜひ振り返ってみてください。

企業側とのピントを合わせてマッチする強みとして伝えることが大切

また、人にはいろいろな側面があるので、たくさんある自分の資質や強みを絞って伝えるのは難しいと思います。

そして強みは何でも良いというわけではありません。強みはその人がどのような場面でも発揮できる力のことなので、それが仕事と結び付くことが大切なのです。そもそも志望している企業・職種に必要な強みは何でしょうか。ここのピントがずれているケースをよく目にします。

伝えるべき強みは、企業研究で考えましょう。皆さんが志望する企業は、どのような資質や強みを持つ人を求めていますか。各企業や職種で求める人物像は異なるので、そこと自分がいかにマッチしているかを伝えれば良いのです。

就活のプロの添削付き! 企業適性を押さえた自己PRの例文6選

自己PRは事前の自己分析や企業分析をしっかりとおこない、企業で活かせる強みとして伝えることで、高評価につなげることができます。とはいえ、ここまでの解説を読んだうえで、完成図をイメージしてから書きたいという人もいるでしょう。

そのためここでは、企業適性を押さえた魅力的な自己PRの例文を6つ紹介します。キャリアコンサルタントが添削したビフォーアフターを見て、具体的にどういった点に気を付ければ良いのか、作成前に確認しておきましょう。

①コミュニケーション能力に関する例文

Before

私は人や状況に合わせてコミュニケーションを取ることが得意です。

私は学生時代にバスケットボール部の部長を務めていました。団結力を高めるために、部員一人ひとりとこまめにコミュニケーションを取っていました。具体的には、部活は全員で40人ほどいましたが、練習のときに必ず全員とコミュニケーションを取るように意識しました。

相手の調子に合わせて励ます言葉やコンディションを気遣う言葉など、どういった声かけをしてあげると相手が練習で最高のパフォーマンスを発揮できるかを考えて言葉を発することを意識していました。

その結果、部のメンバーからは、自分がいてくれたおかげでつらい練習も乗り越えられたといってもらえて、目標としていたインターハイ出場も決めることができました。

このように私は、その人の今の状況に合わせて、相手を力付けるコミュニケーションを取ることができるので、その能力を活かし、御社でもチームをさらに活気づけるきっかけを作りたいと考えています。

遠藤 美穂子

プロフィール

コミュニケーションに関する自己PRとしておおむね良いのではと思います。

気になる点は二つです。

一つ目ですが、インターハイ出場と団結力を高めるためのコミュニケーションの関連性が少し見えにくいので、「練習量を増やしても団結力があったので励まし合い高め合うことができてインターハイ出場につながった」とするのが良いでしょう。

もう一つは、毎回の練習で本当に40人全員に個別にコミュニケーションが取れるのか、実現可能かという点です。必ずしていたのか、心掛けていたのかは気になります。

キャリアコンサルタント添削後のOK例文

After

私は人や状況に合わせてコミュニケーションを取ることが得意です。

私は学生時代にバスケットボール部の部長を務めていました。チームの些細な変化に気付くためにも部員1人1人とこまめにコミュニケーションを取っていました。

具体的には、部活は全員で40人ほどいましたが、グループ練習でメンバーを入れ替えながらおこなうなど、必ず全員とプレーできる時間を取り入れてコミュニケーションを取るようにしていました。

相手の調子に合わせて励ます言葉やコンディションを気遣う言葉など、どういった声かけをしてあげると相手が練習で最高のパフォーマンスを発揮できるかを考えて言葉を発することを意識していました。

その結果、部のメンバーからは、自分がいてくれたおかげでつらい練習も乗り越えられたと言ってもらうことができ、チームの団結力を最大限に発揮してインターハイ予選を突破することができました。

このように私は、その人の今の状況に合わせて、相手を力付けるコミュニケーションを取ることができるので、チーム力を重視する御社でもその能力を活かし、売上や目標に対して全員で挑戦できる環境を作るために貢献したいと考えています。

以下の記事ではコミュニケーション能力に関する自己PRの例文をたくさん紹介しています。もっと例文が見たい人やコミュニケーション能力の伝え方のコツを知りたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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②主体性に関する例文

Before

私はチームをより良くするために、自分には何ができるかを考え行動できる積極性が強みです。

私は学生時代、水泳部に所属していました。チームの目標として、リレーでインターハイ出場というものがありました。

私はリレーのメンバーとして貢献するのは難しいと感じていましたが、チームの目標達成のために自分にできることをやり切りたいと考えていました。そこで、私が大学で学んだ運動生理学の知識を活かして、メニューを作成しました。

また親戚の知り合いにスポーツの動作解析に詳しい人がいたので、その人に頼んでリレーメンバー候補の選手の動作解析をおこなってもらい、私も学びながら動作の解析をおこないました。

その結果、リレーメンバーはそれぞれの課題を克服することができ、見事リレーでのインターハイ出場も決めました。メンバーからは、自分が行動していなかったらインターハイには出場できなかったと感謝してもらえました。

御社でも私の強みである積極性を活かし、目標としている売り上げに対して自分には何ができるのかを考え、主体的に行動に移して結果を作りたいと考えています。

高尾 有沙

プロフィール

主体性に関するアピールとして素晴らしいエピソードですね。

もっと良くするにポイントとしては、「分析→メニュー作成→メンバーの課題克服」という順番にすることです。そのほうが行動の流れがわかりやすく伝えられるでしょう。

また、親戚の知り合いから何を学び、どのようにチームに活かしたのか、 あなたの行動のどのような点が感謝されたのかという具体的な点についても言及があるとさらに良くなります。

最後の段落についても、売上に対しての行動をより具体的に述べることができれば、自分の働く姿を、企業によりイメージしてもらえるはずですよ。

キャリアコンサルタント添削後のOK例文

After

私はチームをより良くするために、自分には何ができるかを考え行動できる積極性が強みです。

私は学生時代、水泳部に所属していました。チームの目標として、リレーでインターハイ出場というものがありました。

私はリレーのメンバーとして貢献するのは難しいと感じていましたが、チームの目標達成のために自分にできることをやり切りたいと考えていました。

そこで、親戚の知り合いにスポーツの動作解析に詳しい人がいたので、その人に頼んでリレーメンバーの候補選手の動作解析をおこなってもらい、私も学びながら動作の解析をおこないました。

そこでの解析結果や、私が大学で学んだ運動生理学の知識をもとにして、新たなフォーム練習のメニューを作成しました。

その結果、リレーメンバーはそれぞれの課題を克服することができ、見事リレーでのインターハイ出場も決めました。メンバーからは、「率先して改善案を提案したおかげでインターハイに出場できた」と言ってもらうことができ、大きな達成感を感じました。

御社でも私の強みである積極性を活かし、売り上げ達成のために率先して市場調査に出向くなど、自分にできることに主体的に取り組んで結果につなげたいと考えています。

主体性と同じような強みとしてチャレンジ精神をアピールしたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。キャリアコンサルタントが人事からの高評価につながるチャレンジ精神の伝え方を解説しています。

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③真面目さに関する例文

Before

私は当たり前のことを誰よりも熱心におこなうという真面目さが強みだと考えています。

私は大学時代、野球部に所属していました。入部したときは、先輩も同期も私よりも上手な選手が多かったため、試合ではいつも補欠でした。

しかし4年生までには絶対にレギュラーとして活躍したいと思い、毎日コツコツと練習を積み重ねていました。練習の後、私は自分で1,000回素振りをすると決めて、毎日欠かさずにおこなっていました。

ときには同期から「素振りばっかりやっても意味ないぞ」といわれたこともありました。同期が飲み会をやっているなか、素振りの練習をおこなうこともありました。

しかしそれが功を奏し、試合でも安定したフォームでバットを振れるようになり、成績が向上していきました。その結果を監督から認めてもらえ、3年生の夏の大会にはレギュラーとして活躍できるようになりました。

御社でも、基本的なことを大切にしながら真面目にコツコツ継続し、大きな結果につなげていきたいと考えています。

遠藤 美穂子

プロフィール

コツコツと努力を続けられるという真面目さが強みだとわかる例文ですね。

素振り1,000回という努力を、やみくもに決めたのではなくフォームの安定が課題だと思ったからというように、ロジカルに説明できるとさらに良くなりますよ。

キャリアコンサルタント添削後のOK例文

After

私は当たり前のことを誰よりも熱心におこなうという真面目さが強みだと考えています。

私は大学時代、野球部に所属していました。入部したときは、先輩も強く同期も私よりも上手な選手が多かったため、試合ではいつも補欠でした。

しかし4年生までには絶対にレギュラーとして活躍したいと思い、まずは自分の課題を探すことから始めました。そして、先輩やコーチにいろいろとアドバイスをもらいにいった結果、力む癖があることやフォームが乱れやすいという課題を見つけました。

そこからは、毎日コツコツとフォームを正す練習を積み重ね、練習の後は1,000回素振りをすると自分で決めて、毎日欠かさずおこないました。

ときには同期から「素振りばっかりやっても意味ないぞ」と言われたこともありました。同期が飲み会をやっているなか、素振りの練習をおこなうこともありました。

しかしそれが功を奏し、試合でも安定したフォームでバットを振れるようになり、成績が向上していきました。その結果を監督から認めてもらえ、3年生の夏の大会にはレギュラーとして活躍できるようになりました。

御社でも、基本的なことを大切にしながら真面目にコツコツ継続し、大きな結果につなげていきたいと考えています。

真面目さをアピールした例文をもっと見ておきたい人は以下の記事を読んでみてください。伝え方次第では失敗に終わってしまう「真面目」の自己PRの注意点を、キャリアコンサルタントが解説しています。

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④社交性に関する例文

Before

私は3年生のときにおこなっていた居酒屋でのアルバイトで、社交性を発揮しリーダーとして活躍していました。

ただ注文を取って顧客に届けるだけでなく、どんなコミュニケーションを取ると顧客から喜ばれるかを考え実行したり、バイト仲間や社員が困っていることに対し、自分はどういう形でその人の力になれるかを考えて行動したりと、相手のためにできることに焦点を置いて行動してきました。

その結果、顧客から店舗全体の接客を評価される口コミをたくさんいただき、社員さんからも「いつも業務を補助してもらって助かるし、皆のお手本にしたい」と評価してもらうことができました。

その経験を活かして、御社でも常に顧客のため、一緒に働く仲間のためを考えた行動で、チームのパフォーマンスを高めるような働きがしたいと考えています。

佐藤 恭子

プロフィール

まずは「私の強みは〇〇な社交性です」で始めたいですね。最初に簡潔に結論を書くと良いでしょう。

また、「リーダーとして活躍した」と言っているのに、エピソードではリーダーとして発揮したことが書かれていません。エピソード自体も、もう少し具体的に展開できると、より自分の強みを企業にわかりやすく伝えられますよ。

キャリアコンサルタント添削後のOK例文

After

私の強みは相手の立場に立って行動できる社交性です。

私は3年生のときに居酒屋でのアルバイトで、バイトリーダーを任されていました。

リーダーとして意識していたことは、ただ注文を取って顧客に届けるだけでなく、顧客から喜ばれるコミュニケーションを積極的に取るということです。特に常連の顧客については、顔や名前を意識して覚え、いつも利用してくれていることに対する感謝の言葉を丁寧にかけるようにしていました。

その結果、新人アルバイトからも接客のお手本にされる機会が増え、接客を評価された口コミも、私がバイトリーダーをやる前と比較して30件以上増やすことができました。

また、バイト仲間や社員が何かに困っているときも、自分はどういう形でその人の力になれるかを考え、先に調理道具を用意したり、片付けをおこなったりと、コミュニケーション以外の部分でも相手を尊重した行動を心掛けて取り組んできました。

その結果、社員さんからも「いつも業務を補助してもらって助かるし、皆の手本にしたい」と言ってもらえ、その店舗の看板メンバーを紹介するページに自分の紹介を掲載してもらうことができました。

これらの経験を活かして、御社でも常に顧客や社員のことを尊重して仕事に取り組むことを心掛け、自分の行動でチームを引っ張っていけるような人材を目指したいと考えています。

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⑤ポジティブ思考に関する例文

Before

私の長所は、物事をポジティブにとらえられるということです。

私は大学時代水泳部でインターハイ出場を目標に掲げ練習をしていました。

毎年私よりも速い選手が入部し、誰もが私がインターハイに出場するのは難しいだろうという状況になったこともありました。実際に同期にも、「今年はインターハイ出場は厳しいんじゃない」と言われたこともありました。

しかし私は「自分にはまだまだ課題があり、そこを克服すればインターハイ出場も実現できる」と考え、諦めず練習に取り組みました。

課題だと感じていたスタミナや息継ぎの回数の多さを克服でき、タイムを2秒以上縮めてインターハイ出場を勝ち取りました。

このように常に逆境を前向きにとらえられる強みを活かして、御社で施策を進める際にも常に良い結果をイメージして取り組むことで、結果につなげたいと考えています。

杉原 美佐子

プロフィール

この例文では、「まだまだ課題がある」という考えから「諦めずに練習に取り組む」という動きができている点が強調されています。

そのため、上記の例文では「物事をポジティブにとらえる」というよりも「目標に向かって努力する」「諦めない」「粘り強い」のほうが適切です。

もしポジティブ思考をアピールしたいのであれば、物事をどのように考えたのかに焦点を当てて述べましょう。

キャリアコンサルタント添削後のOK例文

After

私の長所は、物事をポジティブにとらえて目標に向かって努力できるところです。

私は大学時代水泳部に所属していて、インターハイ出場を目標に掲げ練習をしていました。

毎年私よりも速い選手が入部するような部活だったので、私がインターハイに出場するのは難しいだろうという誰もが思う状況になったこともありました。実際に同期にも、「今年はインターハイ出場は厳しいんじゃない」と言われたこともありました。

しかし、私は「自分にはまだまだ課題があり、それはこれから伸ばせるものだ。だからこそ今は出場できないと決まったわけではない」と、前向きに考え、諦めず練習に取り組みました。

その結果、課題だと感じていたスタミナや息継ぎの回数の多さを克服でき、タイムを2秒以上縮めてインターハイ出場を勝ち取りました。

このように常に逆境を前向きにとらえられる強みを活かして、御社で施策を進める際にも常に良い結果をイメージして取り組むことで、結果につなげたいと考えています。

⑥忍耐力に関する例文

Before

私は忍耐強く物事に取り組むという力が優れていると考えています。

私は高校受験の際、浪人を経験しました。浪人中はとにかく目標としていた大学に入学したいという一心で、毎日欠かさず15時間勉強に取り組みました。

8時間は睡眠、それ以外の時間はほぼすべて勉強という環境のなかで、時には少しくらいゲームをしても良いのではないかという考えもよぎりましたが、グッと堪えて1日も欠かすことなく15時間勉強しました。

その結果、現役では600点台だった共通テストが、800点台にまで向上し、2次試験も自己採点で現役のときと比べて200点以上得点を伸ばすことができ、見事目標としていた大学に合格できました。

御社でも時にはつらい環境・状況があるかもしれませんが、そんなときでも私の忍耐強さを活かしてコツコツ取り組み、結果につなげたいと考えています。

高尾 有沙

プロフィール

忍耐力をアピールする素晴らしいエピソードですが、もっと良くできる点があります。

まず、浪人中の具体的な勉強内容や方法についてです。もう少し詳細に、点数を上げるための努力や工夫の内容を加えると、忍耐力だけでなく計画性や自己管理能力もアピールできます。

最後の結びについても、企業は「コツコツ取り組むこと」自体ではなく、それによって成果を出すことを期待しているため、より具体的で明瞭な記載をすることを意識してみてください。

キャリアコンサルタント添削後のOK例文

After

私は忍耐強く物事に取り組むという力が優れていると考えています。

私は高校受験の際、浪人を経験しました。浪人中はとにかく目標としていた大学に入学したいという一心で、毎日欠かさず15時間勉強に取り組みました。

8時間の睡眠を確保しつつ、残りの時間は自習室に毎日通うことでゲームや娯楽などの誘惑を断ち、1教科あたり1時間ずつの勉強習慣を1日2セットおこないました。

一日の終わりにはその日の振り返りと翌日の勉強内容を決める時間を作るなど、効率的にかつたくさん勉強できるようスケジュール管理を徹底していました。

その結果、現役では600点台だった共通テストが、800点台にまで向上し、2次試験も自己採点で現役のときと比べて200点以上得点を伸ばすことができ、見事目標としていた大学に合格できました。

御社でも、重要なプロジェクトや困難な課題に直面したときにも、持ち前の忍耐力を活かし、計画的に取り組んで最後までやり遂げることで、確実に成果を出したいと考えています。

忍耐力の例文をもっと見たい人や、そのほかの言い換えとして「継続力」などもアピールしたい人は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

忍耐力の自己PRの伝え方
例文17選! 「忍耐力」の自己PRで企業に最大限アピールするコツ

継続力の自己PRの伝え方
例文13選|継続力の自己PRはどう伝える? 書き方や注意点を解説

そもそも面接以前にESや履歴書での自己PRの書き方に悩んでいるという人は、以下の記事をチェックしておきましょう。多くの学生の自己PRを見てきたキャリアコンサルタントが、書類選考通過につながる自己PRの書き方を解説しています。

ESの自己PRの書き方
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説

履歴書の自己PRの書き方
新卒用履歴書の自己PRを書く極意|例文28選を強み・職種別で紹介

志望先が決まっている人必見! 業界・職種別の自己PR例文6選

ここまでは、キャリアコンサルタントの添削付きの自己PRの例文を紹介しましたが、すでに希望する業界や職種が決まっている人は、その業界や職種に関する自己PRを見て、企業適性のヒントをつかんでおきましょう。

ここからは、主要な業界・職種別の自己PRの例文を6つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

①メーカー向けの自己PR例文

メーカー向けの自己PR例文

私の強みは、新しいアイデアを生み出すための分析力と、それを実現に導く提案力です。

私は大学3年生のゼミで、地域特産品を活用した新商品開発プロジェクトに参画し市場調査を担当しました。

地元スーパーでの売れ筋商品ランキングの分析をはじめ、500人以上を対象とした街頭でのアンケート調査や1,000件を超えるオンラインレビューの検証を通じて、消費者の潜在的なニーズや不満点を洗い出しました。

分析の結果、健康志向の若い女性をターゲットとした新たな市場を発見し、チームメンバーと協力して、地元の柚子を使ったヘルシーなスムージーの開発案を具体的な製造コストや販路まで含めて提案しました。

その後もチームで試作品の作成や改良作業などをおこなった結果、地域の特産品コンテストで優秀賞を受賞することができました。

この経験から、データに基づく分析と柔軟な発想、そしてチームの多様な視点を融合することでより自分の強みが引き出せると実感しました。

入社後も、御社の強みである天然原料の研究開発力を通じて、自身の分析力と提案力を活かしながら消費者ニーズを的確にとらえた革新的な製品開発に貢献したいと考えています。

メーカーで評価につながりやすい強みにはどんなものがありますか?

遠藤 美穂子

プロフィール

品質に対する責任感や探求心などを持つ人が評価される

メーカーではチームや部門内でのコミュニケーション能力が必須で求められます。

これを土台として、組織が大きく成熟している場合は、目の前の仕事を的確にこなしながら消費者に品質の高いものを届ける責任感も重要です。

さらに、高品質であることに加え、新たなアイデアも必要となることから、製品や市場を理解する勤勉さや探求心の高さも評価される強みの一つと言えますね。

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②商社向けの自己PR例文

商社向けの自己PR例文

私の強みは、困難な状況下でも粘り強く解決策を導く忍耐力と、予期せぬ事態に対して迅速かつ柔軟に対応できる適応力です。

この強みが最も発揮されたのは、大学3年生のときにカナダのインターンシップに参加したときです。現地の貿易会社で1カ月間、年間取引額10億円規模の輸出業務の補助を担当しました。

ある日、重要な商談の直前に、取引先から急な仕様変更の要請がありました。

時差のある日本の製造元との調整が必要となり、製造工程の見直しや代替材料の提案など夜を徹して粘り強く交渉を重ねた結果、最終的に双方が納得する代替案を提示することができました。

この経験から、特に異なる文化や商習慣を持つ相手と交渉する際には、相手の立場を冷静に理解し、Win-Winの関係を構築することが重要だと学びました。

御社が推進する先行市場進出戦略に貢献するため、文化や習慣の違いを乗り越え、新たなビジネスチャンスを発掘することで、会社の国際展開に貢献していきます。

キャリアの専門家が解説! 商社の自己PRを魅力的にするポイント

杉原 美佐子

プロフィール

総合、専門の違いはあっても商社には担当分野があるため、その業界に精通する必要があります。さらには仲介力や、新たな仕入先を開拓する力も必要です。

そのため自己PRでは先見性、交渉力、フロンティア精神などのキーワードをうまく活用して企業にマッチする強みを伝えてみましょう。

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③金融業界向けの自己PR例文

金融業界向けの自己PR例文

私の強みは、重要な事柄を把握し管理する強い責任感と、リスクを予測して緻密な計画を立て実行する力です。

この強みが顕著に発揮されたのは、大学3年生のときに学生団体で会計責任者を務めたときです。300名を超える大規模な文化祭実行委員会で、約500万円の予算管理を任されました。

私は責任の重さを深く自覚し、緻密な予算計画を立案したうえで、各部署の支出を細かく管理しながら、Excelを使ったダッシュボードを作成し、毎週の執行状況を可視化するシステムを構築しました。

さらに、予期せぬ出費に備え、予算の5%を予備費として確保しました。実際に直前で音響機材のトラブルが発生しましたが、この予備費を活用することで迅速に対応できました。

結果として、予算内ですべてのイベントを成功裏に終えることができ、次年度への繰越金も確保できました。

御社では、私の強みを金融リスクの分析と管理に活かし、常に先を見すえた計画立案と確実な実行により、顧客の資産と会社の健全性を守ることに注力したいと考えています。

キャリアコンサルタント直伝! 金融業界の自己PRの差別化のコツ

遠藤 美穂子

プロフィール

管理力、責任感、リスク予測力、緻密な計画を立案実行する力など、アピールポイントがいくつも盛り込まれていますが、1つか2つに絞る方が印象に残ります。

金融業界のなかにもさまざまな事業があり、職種があります。自分の就きたい仕事を具体的にイメージして選んでみてください。

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④営業職の自己PR例文

営業職の自己PR例文

私の強みは、相手の非言語的なサインからニーズを引き出すコミュニケーション能力と、言葉の背景にある感情や価値観を理解する傾聴力です。

この強みが最も発揮されたのはアルバイトでの経験です。高級時計店での接客を担当し、顧客の潜在的なニーズを引き出すことに注力しました。

ある日、贈呈用の時計を探していた顧客に対応した際、単に商品を説明するのではなく、贈る相手との関係性や、どのような思いを込めたいのかを丁寧にお聞きし、顧客の内面的な動機を探りました。

また、顧客の言外の意味を注意深く推察し、ときには沈黙も大切にしながら、真のニーズを探りました。

その結果、当初の予算を大幅に超える高額商品をご購入いただいたうえに、「丁寧に話を聞いてくれてありがとう」とお褒めの言葉をいただきました。

御社の営業部門でも、この経験を糧に相手の立場に立って真摯に耳を傾け、潜在的なニーズを引き出すことで、顧客満足度の向上と売上の拡大に尽力していきたいと考えています。

営業職のような人気の職種で自己PRを差別化するにはどうすれば良いですか?

佐藤 恭子

プロフィール

自分らしいエピソードの自己PRかどうかを意識しよう

営業職の自己PRでは、アルバイトやサークル、ボランティア、ゼミ活動、留学など自分が経験してきたことの中から、自らの考えで行動したことに焦点を当ててエピソードを探してみましょう。

ただ出来事だけを並べるのではなく、なぜそれをしようと思ったのかなど、自分個人の視点や考え方を盛り込むことがポイントです。

また、人と一緒に何かをしている様子がエピソードに現れていたほうが、自分だけで頑張った話よりもアピールを強めることができます。

営業職は多くの企業に必要であり人気の職種ですが、キャリアプランについてはよく知らないという人もいるかもしれません。以下では、キャリアコンサルタントが営業職のキャリアについて解説しているため、併せて読んでみましょう。

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⑤企画職の自己PR例文

企画職の自己PR例文

私の強みは、新しいものを積極的に吸収しようとする好奇心と、困難に直面しても粘り強く解決策を目指す高い挑戦意欲です。

この強みを最も発揮できたのは、大学2年生の頃に参加した学生ベンチャーコンテストです。当時、急速に普及し始めたVR技術に興味を持ち、独学でプログラミングを学びながら、高齢者向けの仮想旅行サービスを企画しました。

技術的な壁や市場ニーズの不確実性など、多くの困難に直面しましたが、工学部の教授や、地域のIT企業で働くVR開発者へのヒアリングをおこない、高齢者施設での実証実験を重ね、プロトタイプを完成させました。

結果として、全国から300件以上のエントリーがあったコンテストで優秀賞を受賞できました。

さらに、この経験を通じて得た知識と人脈を活かし、現在では20名以上のメンバーを擁する学生団体を立ち上げ、VR技術の社会実装に向けた活動を続けています。

御社の新規事業企画部門でも、常に新しい技術やトレンドにアンテナを張り、社会のニーズを先取りした企画立案で会社の成長と社会への価値提供に寄与していく所存です。

就活のプロに聞いた! 企画職の自己PRで人事に刺さるエピソードとは

高尾 有沙

プロフィール

企画職の自己PRにおすすめのエピソードの要素としては、上記の例文のように具体的な実績と結果が記載されていることがまず一つ挙げられます。

予算の制約や技術的な問題、チーム内の意見の対立などをどのように乗り越えたのかといった問題解決のプロセスが記載されていると良いですね。

また、チームメンバーとの協力やコミュニケーションの工夫、役割分担の仕方などを通じてチームワークやリーダーシップに触れられているエピソードも評価されます。

ほかにも、独自の視点やほかにはない発想が示せたり、市場調査や競合分析などを通じた戦略性をアピールできたりするエピソードもおすすめの要素の一つです。

企画職のことについてあまりよくわからないという人は、自己PRを書き始める前に以下の記事を参考にして、職種の特徴や就活時のポイントをチェックしてみてくださいね。

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⑥研究職の自己PR例文

研究職の自己PR例文

私の強みは、複雑な事柄を体系的に分析する論理的思考力と、チームメンバーの意見を尊重しながら取り組めるリーダーシップです。

この強みが最も発揮されたのは、卒業研究プロジェクトにおいてです。私は5人で構成された、小型太陽光発電システムの効率化に関する研究チームのリーダーでした。

そこでは、統計分析とシミュレーションモデルを組み合わせた独自の方法論を用いて、見過ごされている課題を特定する研究をおこないました。

同時に、チームメンバーそれぞれの専門性と個性を活かすため、週1回のブレインストーミングの場を設け、全員の意見を平等に取り入れました。

意見の対立が生じた際も、各自の主張の根拠を丁寧に聞き取り、建設的な議論を促進した結果、チームの結束力が高まり、予定より1カ月早く研究を完了することができました。

この成果は学内の研究発表会で最優秀賞を受賞し、日本エネルギー学会でも発表の機会を与えられました。

御社の研究開発部門でも、これらの強みを活かし、複雑な問題を体系的に分析し、チームメンバーの多様な視点を融合しながら、社会に貢献する研究成果を生み出す所存です。

専門的な資格があることを自己PRにするのはありですか?

佐藤 恭子

プロフィール

資格を取得した過程をアピールするために活用するのはOK

資格があることだけをアピールするのであれば、履歴書の資格の欄に記入するだけにしておきましょう。

自己PRとしてアピールしたいのであれば、どのような思いで資格取得を目指したのかや、取得するまでの苦労と乗り越えた過程などを示すことがポイントです。

「目標を定めたら諦めずに努力できる」や、「計画性を持って取り組んだ」など、資格取得に対する行動のテーマを一つ決めて伝えてみましょう。

研究職は専門分野をこの先も学び続ける必要があるため、今持っている資格だけでをアピールするのではなく、これからも学び続ける意欲があることを伝えられると良いですね。

どの資格が有利というものは分野によっても違ってくると思いますが、海外に製造拠点がある場合は英語を使ったコミュニケーションが必要となる場合もあります。

そのため、TOEICや、製造業の品質管理で活かせるQC検定などもあるので、取得しておくのがおすすめですよ。

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自己PRに関するQ&A! あらゆる悩みにキャリアコンサルタントがアドバイス

この記事では自己PRを作成するうえでの基本となる準備から、具体的な伝え方の手順まで解説してきましたが、「こういうときはどうすれば良いの?」といった細かい疑問や悩みが浮かんでくる人もいるかもしれません。

そこで最後は、PORTキャリアに寄せられた自己PRに関するQ&Aをいくつか紹介していきます。同じ悩みを持つ人に対するキャリアコンサルタントの解説を参考にして、自己PRについての不安を解消してくださいね

自己PRの形式に関するQ&A

自己PRの内容に関するQ&A

就活の自己PRは企業適性をしっかりアピールして内定につなげよう

自己PRは就活のなかでもESや面接などあらゆる場面で答えなければいけません。しかし自己PRは、しっかりと準備をおこない企業の適性にマッチした伝え方ができなければ、どんな強みであっても高評価を得ることは難しくなってしまいます。

そのため自己PRの対策では、自己分析で自分の強みをきちんと言語化したうえで、企業分析もおこない、企業が求めているスキルや能力についても理解することがポイントです。

自分の強みがいかにその企業でも活かせる力なのかをアピールすることができれば、「自社でも活躍してくれる人材だ」と高く評価してもらえるでしょう。

自分の強みを最大限にアピールして就活を成功させたい人は、この企業適性を忘れずに自己PRを作成してくださいね。

アドバイザーコメント

自己PRは企業に仕事における自分の姿を知ってもらうためのもの

本来、就職活動における自己PRの書き方や伝え方に決まったテンプレートはありません。自分自身を知ってもらうコーナーだととらえてみてください。

「ガクチカ」とセットで聞かれている場合は、ガクチカでは「テーマや課題に対してこのように力を入れて取り組みました」と行動を中心に、自己PRでは「自分はこういうタイプです」と強みや長所を中心に説明できると良いですね。

魅力的な自己PRはエピソードの強さではなく丁寧な自己分析が大切

面接官は、あなたの自己PRを通じて「仕事の場面であなたらしさをどう活かすのか知りたい」「社員としてどのように活躍してくれそうかイメージしたい」と考えています。

そのため、話しやすいエピソードありきで自己PRを組み立てるのではなく、自分の強みや長所を簡潔に伝えた後に、仕事の場面に共通しそうな要素をエピソードを切り取って、自分の強みの裏付け証拠として添えることがポイントです。

強いエピソードがないと不安になったり、奇をてらって盛り過ぎたりせず、自分が当たり前だと思っていることを丁寧に見返してみると、ほかの人との違いが見えてきますよ。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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