この記事のまとめ
- 信用金庫の志望動機は自分なりの地域貢献への熱量をアピールすべし
- 信用金庫の志望動機は2つのことに注意して差別化しよう
- 信用金庫の人事に刺さる志望動機の例文5つを紹介
信用金庫は身近に存在する金融機関の一つですが、具体的にほかの企業や金融機関との違いがわからず、志望動機に悩んでいる人もいるでしょう。
信用金庫は企業の目指す経営の形が一般企業とは異なります。そのため、あやふやなイメージのまま信用金庫の志望動機を書いてしまうと、業界理解への意欲が不十分であるという印象を与えてしまいかねません。
この記事では信用金庫の志望動機でライバルに差をつける秘訣や伝え方のポイントについて、キャリアコンサルタントの遠藤さん、瀧本さん、若林さんとともに解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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信用金庫の志望動機で差別化するには地域貢献への熱量が必要不可欠
信用金庫は営利目的のほかの企業と違って非営利組織であり、地域還元を目的として掲げている金融機関です。そのため、志望動機でも信用金庫の特徴を理解し、いかに地域貢献への意欲をアピールするかが鍵となります。
まずはじめに、志望動機を書く前の準備として、信用金庫とはどういうものなのか、基礎知識や銀行との違い、業務内容などについて解説していきます。正しい業界理解で改めて信用金庫で働くイメージを膨らませてくださいね。
次に、志望動機を書くために欠かせない自己分析のポイントと志望動機で差をつける秘訣について解説するため、参考にして、信用金庫に必要な自己分析をマスターしましょう。
最後は、信用金庫の魅力的な志望動機の例文について紹介するため、実際に作った志望動機を確認するときなどに活用してくださいね。
信用金庫は地域に根差した金融機関であり、地域社会への貢献がその使命です。そのため、志望動機では、地域への愛着や貢献したいという強い思いを伝えることが求められます。
志望動機の「深さ」が決まる! 3ステップで信用金庫の業界研究をしよう
信用金庫への理解を深める3ステップ
- 信用金庫の基礎知識! 銀行と信用金庫の違いも理解しよう
- 信用金庫の仕事内容とは? 働くイメージを膨らませよう
- 信用金庫に向いている人物像とは? 必要となる働き方を考えよう
信用金庫の志望動機を書こうとしている人の中には漠然とした志望理由が決まっている人もいるでしょう。しかし、業界研究をきちんとおこなわなければ、志望理由を明確にできなかったり、信用金庫についての理解の不十分さを人事に見抜かれてしまいます。
ここからは、信用金庫の理解を深める業界研究について3つの手順で解説していくため、参考にして、信用金庫の志望動機を書く準備を整えていきましょう。
①信用金庫の基礎知識! 銀行と信用金庫の違いも理解しよう
銀行と信用金庫の違い
- 信用金庫
- 銀行
まずは信用金庫とはどういうものなのか理解することから始めましょう。
信用金庫の志望動機では「なぜ信用金庫で働きたいか」を明確にする必要があるため、銀行などほかの金融機関との違いまで明確にしておくことが大切です。
以下で説明する信用金庫と銀行との違いから「なぜほかの金融機関ではなく信用金庫が良いのか」を具体的に考えてみてくださいね。
信用金庫
信用金庫とは、地域の繁栄のための相互補助を理念として掲げている共同組織の金融機関のことです。それぞれの信用金庫の担当する地域の住民が利用者、会員となりますが、例外としてその地域で勤務する人や引っ越し予定の人、事業所を持つ人にも会員資格があります。
多くの信用金庫の経営理念からもわかる通り、信用金庫は地域住民から預けられたお金を地域の活性化のために活用することで地域貢献をおこなっているのです。
全国信用金庫協会の信用金庫の地域活性化の取り組みによると、2006年の4月から「地域活性化しんきん運動」として、地元の中小企業への経営支援や地域の特産品、観光地のブランディングなどさまざまな取り組みがおこなわれています。
住民の資金を地域の活性化のために使うことでさまざまな地域貢献ができる点が大きなメリットの一つといえるでしょう。
- 信用金庫の就職倍率はほかの企業と比べて高いですか?
信用金庫の就職倍率は中堅企業レベル
他と比べて……というのは難しいのですが、大手企業で約20~30倍、中堅企業で10倍前後、中小企業で約1~3倍といわれています。また、業種によっても倍率はかなり変わります。
そんな中で信用金庫は、地域などにもよりますが約5~10倍のところが多いようです。
信用金庫は就職倍率は中堅企業程度ですが、離職率が低く、しっかりと企業にマッチした人材が選ばれているなという印象を受けますね。
銀行
銀行は株主が存在する株式会社で、最も優先されるのは株主の利益であるため、地域貢献を目的とする信用金庫とは大きく異なります。
銀行も個人や会社に対しての出資などによる経営支援をおこなっていますが、個人や地元の中小企業と取引きする信用金庫と違い、取引先の規模が大企業にまで及ぶという特徴があります。
大金を動かすビッグビジネスに携わる金融サービスが提供できるという点が銀行の強みといえるでしょう。
- 銀行と比較して信用金庫で働くメリットにはどんなものがありますか?
転勤の少なさと社会貢献度の高さが信用金庫ならではのメリット
銀行も信用金庫も、個人や法人のお客さまの困りごとや悩みを金融の面からサポートするという仕事です。
信用金庫は銀行と違い営業地域が限られているため、「遠くに転勤したくない」という人にとっては銀行にはないメリットといえるでしょう。
また、信用金庫は株式会社ではなく共同組織であり、収益は地域の人である会員に還元するため、そこで働くことで地域社会の発展に貢献できるというやりがいをより強く実感できることもメリットといえます。
信用金庫以外に金融業界全般で就活をしている人も多いのではないでしょうか。以下の記事では金融業界の基礎知識や知っておきたいトレンドについてキャリアコンサルタントが解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
金融業界を徹底調査! 押さえておくべきトレンドや対策まで大解剖
信用金庫のような金融機関での就職を目指している人は以下のQ&Aもおすすめです。金融業界に就職したいと考えている人に対してキャリアコンサルタントが就職に有利になる資格や就職後におすすめの資格などについて解説しています。
②信用金庫の仕事内容とは? 働くイメージを膨らませよう
信用金庫の仕事内容
- 預金
- 為替
- 融資
- そのほかの業務
信用金庫の業務は「預金業務」「為替業務」「融資業務」の3つに大きく分けられ、そのほかにも細かい業務がおこなわれています。
金融機関というだけでなんとなく仕事内容を想像できる人もいるかもしれませんが、就職して実際に働くことを想定して仕事内容への理解を深めておくことで、志望動機で信用金庫で働く意欲をアピールする際に役立ちます。
ここからは、信用金庫のおもな金融サービスについて解説するため、参考にして、実際に働くうえでのイメージを膨らませてみてくださいね。
預金
預金業務はその名の通り、利用者のお金を預かる業務です。信用金庫は地域貢献のための資金を会員の出資や預金から捻出しています。
全国信用金庫協会の信用金庫の取扱業務によると、全国各地に254金庫ある信用金庫の2023年3月末の預金積金残高は160兆円にものぼり、全国で多くの地域住民に利用されている金融機関であるといえるでしょう。
すでにある口座に預けるだけであればATMで手続きもできるため、人員が必要ない場合もありますが、預金にはさまざまな種類があり、利用者の目的に応じた口座の開設が必要となるため、窓口での対応も必要不可欠です。
為替
為替業務とは振込や送金にかかわり、身近なものでは公共料金の口座振替や仕送り、給料など利用者のお金の出し入れを支えている業務です。
信用金庫同士だけでなく全国の銀行やそのほかの金融機関ともやり取りをおこなったり、国外への送金である外国為替業務も取り扱っています。
信用金庫の業務は信用金庫法という法律が定められているため、信用金庫で働く職員はこれらの法律を遵守し、責任を持って利用者のお金を扱うことが求められるでしょう。
為替業務だけではありませんが、信用金庫で働く人は銀行業務検定試験を受験する人が多いようです。
入社後に勉強して受験する人が多く、この資格がなければ業務ができないというわけではありません。
融資
信用金庫はお金を貸す融資業務を通じても地域貢献をおこなっていて、法人である中小企業や個人の利用者が取引先となり、融資金額が700万円を超える場合会員でなければ借りることができませんが、それ以下であれば会員でなくても融資を受けることができます。
法人向け、個人向け融資の種類については以下の通りです。
種類 | 仕事内容 |
---|---|
一般融資 | 中小企業に対して短期~長期など必要に応じた融資をおこなう。 |
制度融資 | 申込者が地方自治体に融資を申し込み、そこから金融機関や信用保証協会が地方自治体と協調することでおこなわれる融資。 通常の金融機関だけでは通らない融資も借りやすい場合がある。 |
代理貸付 | 信用金庫が代理店となり委託金融機関からのお金を融資する制度。 |
種類 | 仕事内容 |
---|---|
住宅ローン | マンションや住宅を購入時に借りられる融資。金利が固定されているものや変動するものなどさまざまな種類がある。 |
自動車ローン | 自動車の購入、車検・修理、保険に加え、車庫の設置でも活用できる融資。 |
カードローン | 申込時に決めた限度額の範囲であれば、ATMなどでいつでも借りることができる融資。借り入れのためのクレジットカード発行には審査が必要となる。 |
教育ローン | 子どもの入学金や授業料など教育に関する融資。 |
フリーローン | 住宅・自動車・教育以外で資金が必要となる場合に活用できる融資。旅行や引っ越しなど、資金が必要となるものの見積書や契約書が必要となる。 |
営業ではこうした融資の商品を取り扱う機会が多く、商品知識はもちろん、利用者や中小企業のニーズに合った提案が求められるでしょう。
そのほかの業務
信用金庫は金融機関であるため、お金を預ける、送る、貸すといったことがおもな仕事になりますが、そのほかにもさまざまなサービスを提供していて、その中のおもな業務としては保険・証券の販売などがあります。
個人向けのローン商品と同じく、保険は利用者のライフプランにかかわるため、提案する側には利用者の人生にかかわる責任感が必要です。
また証券業務では、ほかの銀行などでは扱っていない信用金庫独自のファンドもあるため、投資や株に関する専門的な知識が求められます。
③信用金庫に向いている人物像とは? 必要となる働き方を考えよう
信用金庫に向いている人物像
- ホスピタリティ精神がある人
- 協調性がある人
- コミュニケーション能力がある人
信用金庫は、地域密着型の金融サービスで人と人との距離が近いからこそ、働く人それぞれの人物像は重視されるポイントの一つです。
そのため、志望動機を書く前の業界研究と併せて、どのような人材が求められているのかを理解しておきましょう。
ここからは信用金庫に求められる人物像について解説するため、自分自身と照らし合わせて、信用金庫と自分のマッチ度をイメージしてみましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る信用金庫では地域経済や社会のニーズに応えることが常に求められている
信用金庫のような非営利組織の金融機関は、地域経済の活性化において重要な役割を担っています。これらの機関は、デジタル化の進展や金融環境の変化に伴い、新たなビジネスモデルやサービスの革新がさらに求められることになるでしょう。
たとえば、フィンテックの活用による効率的なサービス提供や、地域特有のニーズに応えるカスタマイズされた金融商品の開発が挙げられます。
また、持続可能な社会への貢献やESG(環境、社会、ガバナンス)への取り組みなども、金融機関の評価基準として注目されている動向の一つです。
地域社会とのかかわりが信用金庫の存在価値を高めている
信用金庫は地域社会との密接な関係を活かし、たとえば地域の環境保全プロジェクトへの資金提供や社会貢献活動への参加を通じて、その存在価値を高めることができます。
将来性に関しては、地域経済や社会的ニーズの変化に敏感に対応し、地域に根差したサービスを提供し続けることが重要です。
たとえば、地域の中小企業やスタートアップへの支援を強化することで、地域経済の成長と共に発展することが可能です。信用金庫がこれらの課題にどのように取り組むかによって、その将来性は大きく変わるでしょう。
ホスピタリティ精神がある人
多くの信用金庫の経営理念にもある通り、地域貢献を目的とした取り組みをおこなう金融機関であるため、地域そのものを良くしていきたい、身近な人を支えたいといったホスピタリティ精神がある人が求められます。
信用金庫で必要となるホスピタリティ精神は、利用者個人や中小企業の課題がどんなものなのかを自ら考え、ニーズに応じた提案や対応ができることです。
信用金庫は、人と人との距離が近いからこそ大変なこともありますが、地域に根差したサポートをおこなうゆえに直接感謝されることも多いため、ホスピタリティ精神を持って臨めば大きなやりがいを感じることができます。
協調性がある人
信用金庫は、地域密着型の金融機関であるため、利用者と深い関係を築くことはもちろん、職員同士の協力が欠かせません。そのため、日々の業務を協力しておこなうための協調性は必要不可欠な資質といえます。
この協調性は、ただ周囲に合わせて行動することではなく、職場という一つのチームのために自分が何ができるかを考え、行動できる力のことです。
利用者や職場の人、チーム側の目線に立ち、協調性を持って行動することで、かかわる人と強固な信頼関係を築くことができるでしょう。
コミュニケーション能力がある人
信用金庫の業務は、地域住民のお金に深くかかわる仕事であり、融資や保険、証券などでは利用者の人生といった長い目での支援をおこなうことになります。そのため、コミュニケーション能力の高いことは必要不可欠な資質といえるでしょう。
コミュニケーション能力にもいろいろありますが、信用金庫では、利用者の心を開くこと、利用者や地域のニーズに答えるために親身になって話をすることといったコミュニケーション能力が求められます。
同じ支店の職員同士であっても、顧客管理やこまめな報連相(報告・連絡・相談)をおこなう必要があるため、利用者や職員に限らず信頼関係の構築のためにコミュニケーション能力を発揮できる人は活躍できるでしょう。
信用金庫に向いている資質の一つであるコミュニケーション能力を自己PRで伝えたいと考えている人は以下の記事もおすすめです。コミュニケーション能力の自己PRを魅力的にする秘訣をキャリアコンサルタントが解説しています。
例文12選| コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る信用金庫で求められる「真面目さ」を自分なりに解釈しよう
信用金庫の職員として、全ての人に大切なことは「真面目さ」です。金融機関として利用者のお金を扱い、顧客の経営や人生にかかわる大切な情報を扱う仕事であるため、顧客や働く仲間から信頼を得るためにも、真面目に、誠実に向き合う姿勢が必要となります。
しかし、一言で「真面目さ」と言っても人それぞれですよね。約束やルールを守ること、口が堅いこと、やるべきことや決めたことをやり遂げること、物事に正面から向き合うことなど、自分らしい考え方や行動のパターンをよく振り返ってみてください。
信用金庫では共感力や寄り添う力も大切
「共感力」や「寄り添う力」も評価のポイントとなります。顧客の話をじっくり聞き、気持ちや状況に理解を示し、どうすれば良いのかを一緒に考えられる人は、窓口や営業担当者として利用者の前に出ることができそうだという印象を持ちます。
顧客の悩みを解決するために、今までとは違うやり方が必要な場面もあるので「問題解決力」「挑戦力」という強みを持つ人も必要です。業務のどのような場面で自分の強みや資質を活かすのか、イメージを持って説明しましょう。
ここまで信用金庫について詳しく解説しましたが将来性に不安を感じている人もいると思います。こちらのQ&Aではプロが将来性について回答しているので参考にしてみてください。
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志望動機に必須の行程! 自己分析で信用金庫で働きたい理由を深掘りしよう

信用金庫の志望動機を書くために、金融業界や信用金庫について研究することは大切ですが、本来志望動機とは自分の「働きたい」気持ちをアピールするためものであるため、自己分析で自分に対しても理解を深めることも必須の行程です。
ここからは「信用金庫で働きたい」という自分自身の志望理由を深掘りするための自己分析のポイントについて解説していくため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
信用金庫の選考で志望理由を深掘りできないと、面接官はあなたの会社理解度や真剣度を疑う可能性があります。
これにより、他の候補者に比べ不利になり、自身の適性と熱意を示すチャンスを逃すリスクが生じるのです。
就活の軸から志望理由の根本となる興味や価値観を見つける
信用金庫の志望動機では「〇〇だから信用金庫で働きたい」という理由に具体性と説得力がなければ、内容の薄い志望動機になってしまいます。そのため、この「〇〇だから」は自分自身の中にある就活の軸から深掘りし、理由の根本にある興味や価値観を具体的にしていきましょう。
就活の軸とは自分が就活において譲れないことや大事にしている価値観のことで、信用金庫で働こうと思ったのには、就活をおこなううえでの意識している価値観や軸が深くかかわっています。
たとえば、自己分析によって自分には「提供する相手の顔が見えるサービスを仕事にしたい」という就活の軸があるとします。
そこから信用金庫の特徴を見ると、利用者とのかかわりの深さや、親身なサービスができるという点が自分の就活の軸にマッチしているため「提供する相手の顔が見えるサービスができる」という点が信用金庫を目指すうえでの根本的な興味となります。
自分がどんな考え方をもっているから信用金庫を目指すのか、信用金庫のどんな部分に惹かれ、それはなんで惹かれたのかなど、志望理由の奥にある自分の価値観や興味を洗い出してみましょう。
- 就活の軸って本当に決めなきゃいけないのでしょうか?
就活の軸は「どこでも良い」とならないための企業選びの基準となる
「就活の軸」は、なぜその仕事を選んだのかという基準のようなものです。なぜこの業界、企業、職種を選んだのかという理由につながります。
そのため、「就活の軸」という言い方でなくても、自分の中で方向性はしっかりと決めておきましょう。
「たくさんの企業の中でうちを選んでくれたのはなぜか」という面接官の質問に対し、「どこでも良かった」では困ります。就活の軸をベースに志望動機を伝えることで、企業側からの理解を得ることができるのです。
就活の軸をどのように決めれば良いかわからないという人は以下の記事もおすすめです。納得できる企業選びのためのポイントについて解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
就活の軸一覧90選! 納得できる企業選びの基準の見つけ方も解説
「信用金庫で働きたい」と考えた背景となるエピソードを見つける
根本となる価値観や興味が見つかったあとは、その価値観や興味が刺激されたエピソード、つまりは「信用金庫で働きたい」と考えたきっかけとなったエピソードを見つけましょう。
エピソードを考えるうえでのポイントは、そのエピソード上での自分の行動や感情の変化、行動によって得られた結果や学びまで明確にすることです。
たとえば、就活を始めるうえで見つけた就活の軸の一つとして「人に直接感謝されることで仕事のモチベーションが高まる」という価値観があったとします。
次は、過去の経験の中にその価値観に強く響く経験がなかったかを考えていくと「地域のお祭りに準備から参加し、地域のいろいろな世代の人に感謝されたことで、こうした地域交流の場を残していきたいと思った」というような経験が価値観にマッチするでしょう。
これが、就活の軸をもとに見つけ出した志望理由の背景となるエピソードとなります。
信用金庫に関する経験でなくても、「こう働きたい」という形が明確になった経験を見つけることがポイントです。そこから自分の「したい」が信用金庫の特徴とマッチしていることを伝えられれば、自分の根本的な理由を証明するエピソードになるのです。
キャリアコンサルタント直伝! 志望動機作成前にやるべき自己分析のコツ
アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見る自分が信用金庫のどんな部分に魅力を感じるのか考えよう
私は信用金庫と協働でおこなっている事業もあり、信用金庫の人と接する機会がたくさんあります。
実際、信用金庫で働いている人に志望動機を聞いてみると「地元で就職したかった」「地元に役立つ仕事がしたかった」「安定しているから」という3パターンが多いように感じます。つまり、同業種の都市銀行を志望せず、信用金庫を選ぶ理由があるわけです。
信用金庫では「地域や住民に貢献したい」という視点が大切
ここで注目したいのは、都市銀行の行員は銀行業務そのものに魅力を感じている人が多いのに対し、信用金庫の職員は「地域密着型」という点に魅力を感じている人が採用されている点です。
そのため志望動機も都市銀行とは違い、「地域密着」や「人の役に立ちたい」といった視点も重要です。もちろん、本来の信用金庫の業務に魅力を感じている人は、そういった点を中心に考えても問題ありません。
ただし、自分の「就職の軸」の中にこのような価値観がないのであれば、無理にそこからスタートしなくてもOKです。信用金庫の業務などと自分の就職の軸をマッチングさせた志望動機を作成してくださいね。
信用金庫は地域貢献が目的だからこそ「地域貢献がしたい」だけではNG
信用金庫は金融サービスを通じて中小企業や地域に還元し、地域活性化を目的とする非営利法人であるため、信用金庫の職員の人も「地域貢献がしたい」という思いで働いています。
つまり、信用金庫に応募する人にも「地域貢献がしたい」と考えている人が集まっていて、志望動機でも「地域貢献」を理由にする人が多いのです。
そのため、ただ「地域貢献がしたいから」だけを信用金庫の志望動機にしてしまうと、ほかの応募者に埋もれてしまい、差別化はできません。
また、地域貢献というのは他者や社会のために自分の労力を費やすことであるため、強い意欲やホスピタリティ精神がなければ続けられない仕事でもあります。
そんな仕事を目指すのに、「地域貢献がしたい」というあいまいな動機では、「本当にそう思っているのかわからない」と意欲が低い印象を与えてしまうでしょう。
地域貢献を志す志望動機は評価されますが、信用金庫の採用担当者は具体的なビジョンや計画を重視します。地域への貢献方法、それを実現するスキルや経験の説明が必要です。
差別化するには? 信用金庫の志望動機を魅力的にする2つの注意点
信用金庫は、地域貢献という、自分や組織自体ではなく他者や地域のために存在する組織であるため、なぜ信用金庫を選んだのかという理由に説得力が出せなければ、準備不足と捉えられ、かえってマイナスイメージを与えてしまいかねません。
ここからは信用金庫の志望動機でほかの応募者と差別化するための2つの注意点について解説していくので、参考にして、自分の志望動機にさらに磨きをかけていきましょう。
①「なぜ信用金庫なのか」を明確にする
前述の通り、地域のために働く信用金庫のような組織の人事は、「なぜ自分たちの利益を優先しない信用金庫がいいのか」「銀行などほかの金融機関ではなく信用金庫である理由は?」を重視しています。
そのため、信用金庫の志望動機で差別化するには「なぜ信用金庫なのか」という部分に対して自分なりの答えを見つけることが必要なのです。
たとえば、信用金庫で働きたいという動機に対して「なぜ信用金庫なのか」と問いかけた理由が「地元が好きで地元で働きたいから」だとします。
そして次は「なぜ地元が好きで地元で働きたいのか」とさらに深掘りして「生まれ育った町に愛着があり、地域のイベントや日常生活で幅広い世代とかかわりたいから」という答えになり「地元が好きで働きたい」を深掘りでき、採用担当者に納得してもらいやすくなるのです。
このように「なぜ〇〇なのか」という深掘り質問を繰り返し、自分の志望動機に説得力をもたせましょう。
- ほかの金融機関も業務は同じようなものだと思うのですが、どうやって理由を差別化すれば良いですか?
信用金庫を利用する顧客の気持ちになって比較してみよう
確かに信用金庫以外の金融機関でも、預金・為替・融資や相談業務はおこなうことができます。そうした中で、信用金庫の特徴はやはり地域=顧客との密着度が高いという点です。
「銀行ではなく信用金庫を利用するのはなぜか」を顧客の気持ちになって考えてみましょう。
信用金庫の顧客からは「担当者が親身になって相談に乗ってくれる」「苦しい時に一緒になって考えてくれた」「うちとの取引を大切にしてくれる」といった声が多いのです。
顧客にこのような姿勢で丁寧に向き合えることが信用金庫の魅力といえるでしょう。
②「どんな地域貢献がしたいのか」を具体的にする
信用金庫は地域貢献が目的だからこそ、あいまいな地域貢献への意欲では人事から高評価を得ることができません。そのため、信用金庫の志望動機で差別化する二つ目のポイントは「どんな地域貢献がしたいのか」を具体的にすることです。
たとえば、信用金庫を志望する根拠として「地域のイベントに参加して地元の人に感謝されたことで、地域交流の場を残していきたいと思った」というエピソードがあったとします。
今度はその「〇〇したい」の部分を、実際に信用金庫で働くことで「どのようになりたい・かなえていきたいのか」という視点で将来のビジョンを考えると「信用金庫で地元の人と信頼関係を築き、新しい地域活性イベントに携わりたい」のような具体的な意欲になるのです。
事前に業界研究したことを活かして、「地域貢献の取り組みに対して自分がどうかかわっていきたいのか」「自分だったら具体的にどんな地域貢献がしたいのか」などを具体的に考えてみてください。
自分の地域貢献に対する考えや思いをしっかり伝えることができれば、その具体性は信用金庫で働く意欲としてのアピールにつながります。
ツールを活用して志望動機を自動生成してみませんか?
キャリアコンサルタントに聞く! 信用金庫の志望動機で人事が重視する点とは
信用金庫の人事が着目するポイントを理解したうえで志望動機を書くことで、自分の志望動機のどこがより良いアピールポイントなのかが見えてきます。
ここからは、数々の就活生の相談に応えてきたキャリアコンサルタントの若林さんに、信用金庫の人事が志望動機で重視する点を解説してもらうため、参考にして、企業の視点をしっかり理解しておきましょう。
アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見る信用金庫では自分なりに考えて動ける「自律性」も必要とされる
前述のコメントでは、「地域密着型」の人材が求められていると書きましたが、実際に働くと業務は地域貢献だけに留まりません。
私の知っている信用金庫では、窓口業務を経験後に営業担当に異動するケースが多く、向上心があり、コミュニケーション能力が高い人も求められています。
つまり、地域密着はもちろんですが、自分で考えて動ける人である点も志望動機として目を引きます。大学時代のそうした積極性のあるエピソードを、信用金庫の志望動機に落とし込んでも良いでしょう。
信用金庫のインターンを経験することで志望動機を強固なものにしよう
すぐには難しいかもしれませんが、信用金庫のインターン経験を志望動機に入れるのも有効です。1日~数日の短期のインターンもありますが、信用金庫は半年単位の長期インターンを実施しているところもあります。
こうしたインターンへの参加は、志望動機にも入れやすく、「入りたい!」という気持ちをダイレクトにアピールできますよ。
地域貢献を志望動機に含めるのであれば、信用金庫によって特色がいろいろあるので、しっかりと企業研究をおこない、マッチした内容を記載してくださいね。
インターンの選び方や参加するメリットについてより詳しく知りたいという人は以下の記事もおすすめです。多くの就活生の相談にのってきたキャリアコンサルタントが、後悔しないインターンの対策について解説しています。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
信用金庫で活かせる強みとしてコミュニケーション能力を自己PRでアピールしたい人は以下の記事も参考にしてみましょう。就活のプロであるキャリアコンサルタントが、コミュニケーション能力の自己PRの秘訣を解説しています。
例文12選| コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
この記事を読んでいる人の中には、向上心を自己PRで伝えたいと考えている人もいるでしょう。以下の記事では人事に刺さる向上心の自己PRのポイントをキャリアコンサルタントが解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
例文12選|向上心の自己PRでアピール必須の3要素と注意点
押さえたい伝え方! 信用金庫の志望動機の構成3ステップ
信用金庫の志望動機の3つの構成
- 「なぜ信用金庫なのか」を簡潔に述べる
- 信用金庫を志望する根拠となる考え方やエピソードを述べる
- 将来のビジョンとして地域貢献に対する考えを具体的に述べる
志望動機のために事前の準備をしっかりおこない注意すべき点について理解できていたとしても、伝え方の手順がわからず、言いたいことが100%相手に伝わらない、という人は多いです。
そこでここからは、信用金庫の志望動機を書くうえで必須で押さえておきたい伝え方の3つのステップについて解説していきます。
何となく伝えたいことは見えてきたものの、どうやって伝えれば良いのかわからない人は参考にして、わかりやすく魅力が最大限に伝わる志望動機を書きましょう。
①「なぜ信用金庫なのか」を簡潔に述べる
信用金庫の志望動機は「なぜ信用金庫を志望するのか」という結論部分から簡潔に述べていきましょう。最初に結論を述べてから話を展開することで、話の軸がぶれにくくなり、その後の説明も理解してもらいやすくなります。
ここでは、事前の自己分析で深掘りした志望理由を述べることがポイントです。
説得力のある信用金庫の志望理由の例
- 地域の個人事業主や中小企業を支えたいから
- お金に関する仕事で身近な人の人生をサポートしたいから
- 地元に残って身近な人とかかわる仕事がしたいから
ただ「地域貢献がしたいから」というような誰にでも言えてしまう理由ではなく、自分なりに考えた言葉で意欲を示しましょう。
また「なぜ信用金庫なのか」という部分は信用金庫の人事が志望動機において最も知りたいことです。そのため、先に重要なことや結論を述べることで、聞き手が最も知りたい情報を伝えることができます。
②信用金庫を志望する根拠となる考え方やエピソードを述べる
結論を述べたあとは「信用金庫で働きたい理由」の根拠となり得るエピソードや考えを述べましょう。
信用金庫の人事はこうしたエピソードを通して、応募者が「今日までどのような価値観で就活をおこなってきたか」といった就活軸や「どのように物事を捉える人なのか」といった人間性の部分も見ています。
そのため、エピソードを話す際には自分が感じた気持ちや意見、当時の行動、行動による結果までを一貫させ、当時の情景を誰が聞いても想像できるように伝えましょう。
根拠となるエピソードを述べる例文
私が信用金庫を目指すきっかけとなったのは大学3年生のころに帰省先の故郷で地元のイベント運営に参加したことにあります。
夏休みに帰省した際に地元の友人に手伝いを頼まれたことで参加することになったのですが、準備に何日もかかるため正直あまり乗り気ではありませんでした。
しかし、いざ準備が始まると地域のいろいろな人が協力し合っているのがわかり、イベント当日にはお世話になった小・中学校の先生や近所の人までイベントに参加してくれて、いろいろな人から感謝されたことでやりがいを感じることができました。
この経験から、こうした地域活性の場を地元で作り続けたいと考えたことで、貴庫の、地域に根差したサポートに惹かれ、貴庫を志望しました。
- エピソードが長くなってしまうのですがどうすれば良いですか?
自分のエピソードと志望動機に一貫性を持たせることが大切
志望動機を話す際には、エピソードを短く簡潔にすることが重要です。面接官は、あなたの仕事に対する姿勢や企業とのマッチ度を確認したいと考えています。そのため、志望動機と合わせた内容で一貫性を示すことが肝心です。
具体的には、自分の強みや経験を明確にし、それが信用金庫でどのように活かせるかを簡潔に説明することが効果的です。
また、自己分析をおこない、その結果をもとに志望動機を構築することも重要です。これにより、面接での質疑応答と志望動機に一貫性を持たせ、説得力を高めることができます。
③将来のビジョンとして地域貢献に対する考えを具体的に述べる
信用金庫の志望動機で最後にさらに高評価を狙うためには、将来のビジョンとして地域貢献への思いを具体的に伝えることがポイントです。
志望動機は「信用金庫で働きたいと思った理由」という過去から現在の気持ちを人事にアピールするものです。しかし、就職とはこれから先の未来の話であるため、志望動機でも「自分が将来信用金庫でどのように働くのか」という将来像を示すことでさらに評価を高めることができます。
地域貢献を目的とする信用金庫に属するということは、自分が入庫した場合の業務は地域のためにおこなうものであるため「自分は信用金庫に、ひいては地域にどのように貢献していくのか」を伝えて、熱意のある人材としてアピールしましょう。
信用金庫でどのように地域貢献がしたいかを述べる例文
私が貴庫で務めることになった場合には、地域の人々とのコミュニケーション、そして信用金庫の利用率向上に向けたセミナーの企画や運営にも携わってみたいです。
お金に関することは、よくわからないままにしてしまいがちな人が多いと思うので、そういった人にこそ身近な金融機関として信用金庫を頼ってもらえるような活動を心掛けていきます。
志望動機の構成についてもっと具体的に知りたい! という人は以下の記事もおすすめです。数々の学生にアドバイスしてきたキャリアコンサルタントとともに志望動機の構成や盛り込むべき要素を徹底解説しています。
志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説
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今すぐ役立つ! 人事に刺さる信用金庫の志望動機例文5選
信用金庫の志望動機例文5選
ここまで、信用金庫の志望動機を差別化するためのポイントや、志望動機の基本となる伝え方について解説してきましたが、具体的にどんな文章が人事に魅力を伝えられるのか知りたいという人も多いでしょう。
最後は、人事の心をつかむ信用金庫の志望動機の例文を理由別で5つ紹介するため、参考にして、自分なりの地域貢献への思いが伝わる志望動機を作成してくださいね。
例文①地元で働きたかったから
例文①地元で働きたかったから
私が貴庫を志望する理由は地元で働きながら若者の田舎離れへの課題解決に取り組みたいと考えたからです。
私の地元である高知市に限らず、若者の田舎離れは深刻な問題であり、そうした課題に対応するためにも地域経済を活性化することは必要不可欠だと考えています。
私が所属するボウリングサークルでは、ボウリング以外にも地域のお祭りに出店したり、地元の人とカラオケ大会を企画したりもしていて、こうした経験から地域の人と一つの目的のために取り組むことにやりがいを感じました。
貴庫で働けることになった際には、日々の業務を通じて地域経済の活性化を目指し、同年代の若者が帰ってきたいと思えるような街づくりに貢献していきたいです。
地元に貢献したいという気持ちは、営業範囲が限られている信用金庫ならではのものであり、サークルの経験から地域活性化への気持ちも伝わります。
あなたの描いている地域経済活性化が信用金庫の業務とどうつながるのかイメージがわくようにまとめると良いです。
例文②地域の個人事業主や中小企業を支えたいから
例文②地域の個人事業主や中小企業を支えたいから
私が貴庫を志望する理由は、地域の発展のために取り組む個人事業主や中小企業を支えたいと考えているからです。
私はここ〇〇市で生まれ育ったのですが、幼少期から多くの人に支えられて生活できていることを実感していました。
特に地域の運動会やお祭りなどのイベントは多くの企業や人から協力してもらって開催されています。〇〇市の魅力を残し、さらに発展させるためには、地域のために取り組む中小企業や個人事業主の方々の協力は必要不可欠です。
このような考えから、貴庫の融資などを通じて個人事業主や中小企業を支え、さらなる発展ができるようサポートしたいと考えています。
例文③金融サービスを通じて地域に貢献したいから
例文③金融サービスを通じて地域に貢献したいから
私が貴庫を志望する理由は、貴庫が提供する金融サービスを通じて、〇〇市のさらなる発展に貢献したいと考えているからです。
私は〇〇市出身ですが、私が幼少期の頃から〇〇市は教育に熱心だったことを覚えています。子どもたちに確実に成長機会を与えるためにも、学校の入学金や授業料を減額にするなど、教育に関するさまざまな取り組みを実施していました。
〇〇市で育つ子どもたちに積極的に成長機会を与えることは非常に大切なことだと思います。そして、このような取り組みは今後も続けるべきだと思います。
貴庫の一員として、貴庫の金融サービスを通じて〇〇市に住む子どもたちに積極的に学べる環境を作り、長期的な視点でこの街が発展するよう努めてまいります。
例文④長く勤められる働きやすさに惹かれたから
例文④長く勤められる働きやすさに惹かれたから
私が貴庫を志望する理由は、長く勤められる働きやすさに魅力を感じているからです。
私は自分に合った環境で長く働き続けられるかを軸に就職活動をしています。このような考えに至った背景には、私の性格が関連しています。
私は幼少期から三日坊主と言われ、さまざまなことに取り組みはするものの、すぐに飽きてやめてしまうことが多々ありました。その中で、大学3年生のときに信用金庫のインターンをしたことがあるのですが、このときは仕事がとても楽しく、かつ働きやすい環境で、「信用金庫であれば長く働き続けられる」と感じました。
そして、貴庫は離職率が非常に低く、職員の方々が働きやすいと感じている証拠だと思います。私も貴庫の一員となり、長期的に働き続け、多くの利用者の金融に関する悩みを解消できるよう努めてまいります。
この例文では、インターンが楽しく働きやすいと感じたという点は良いのですが、そのほかの部分は、人によっては自己中心的に捉えられてしまうかもしれません。
志望動機を書く場合は、自分中心ではなく、相手がどう思うかの視点を忘れないようにしましょう。
例文⑤職員の人柄や仕事への姿勢に魅力を感じたから
例文⑤職員の人柄や仕事への姿勢に魅力を感じたから
私が貴庫を志望する理由は、職員の方々の人柄や仕事への姿勢に魅力を感じ、私も貴庫の一員として働きたいと思ったからです。
私は大学3年生の春から夏にかけて、貴庫でインターンをさせていただきました。信用金庫の業務について何もわからない状態からのスタートでしたが、職員の方々が丁寧に教えてくれました。
また、職員の方々は利用者に真摯に向き合い、「必ず課題を解決する」という強い意志が見られました。このような、職員の方々の人柄や、仕事への姿勢に非常に魅力を感じ、私も貴庫の一員になりたいと思いました。
私も貴庫の一員として、親身になって利用者の課題を解決し、貴庫のさらなる発展に貢献したいと考えています。
- 信用金庫でもOB・OG訪問はしておくべきですか?
信用金庫でもOB・OG訪問はできるため積極的に役立てよう
信用金庫におけるOB・OG訪問は実施されていて、就活生にとって有益な活動であり、すべき行動です。OB・OG訪問をすることは企業文化や職務内容の理解を深め、就活戦略を練るうえで役立ちます。
また、訪問を通じて、企業の実情や職務内容の理解を深めることができます。
さらに、自分のキャリアプランに合った企業かどうかを見極める良い機会にもなります。訪問をおこなう際は、事前に質問内容を準備し、礼儀正しく行動することが大切です。
信用金庫の志望動機は2つの注意点を押さえて高評価で選考を突破しよう
信用金庫は利用者や出資者からのお金を地域に還元することで地域に貢献しています。こうした信用金庫のような地域密着型の金融機関は地元住民にとってなくてはならない存在なのです。
このような特徴から、信用金庫の志望動機を考える人の多くは「地域貢献」にまつわる志望理由にしますが、ただ「地域貢献がしたい」と伝えるだけでは誰にでも言えてしまうため、人事を惹き付ける志望動機にはできません。
そのため、志望動機でライバルと差別化するには、「なぜ信用金庫を選んだのか」「どんな地域貢献がしたいか」といった2つのポイントを自分の中で明確にし、地域貢献に対する意欲の高さとしてアピールすることが大切です。
信用金庫の志望動機を考えている人は、事前の準備を怠らないことはもちろんですが、上記のようなポイントをしっかり押さえて、魅力的な志望動機で高評価で選考突破を目指してくださいね。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る信用金庫の志望動機は2つの点が曖昧にならないように注意しよう
信用金庫は営業地域が限られていることから地元で働きたい、地域に貢献したいという気持ちが強い人には魅力のある職場です。
志望動機を伝える際、①「なぜ金融機関の中でも信用金庫なのか」②「信用金庫でどのように地域貢献するのか」という点が曖昧にならないよう、信用金庫の特徴や業務についてよく理解し、頭を整理しましょう。
信用金庫ならではの強みから自分なりのビジョンを具体的にしよう
おさらいになりますが、①については、メガバンクや地方銀行、信用組合との違いを理解します。信用金庫ならではの顧客との距離の近さが特徴です。
ちなみに「非営利法人」というのは収益を考えなくて良いという意味ではなく、収益を地域に還元するということなので間違えないようにしましょう。
②については、町おこしや地域のイベント、行政への働きかけといった方法ではなく、地域の企業や住民を金融面でサポートすることで地域経済を活性化するのが信用金庫の役割であると覚えておきましょう。
自分がどのような業務に就きたいか、企業説明会やホームページ(HP)で企業研究をしっかりおこない、職員の一日やメッセージを見聞きし、働くイメージを持ってください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事
Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修
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