この記事のまとめ
- 向上心は企業にとって魅力的な強み
- 向上心の自己PRはエピソードの作り込みが鍵
- 経験別、職種別に向上心の高さをアピールした自己PR例文を紹介
- 自己PR作成ツール
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「向上心」は、社会人が仕事をするうえで重要な強みです。キャリアアップや、ミッションの達成のためには、向上心を持って仕事に臨むことが求められます。
そのため、企業に魅力的な人材としてアピールするためにも、就活生は向上心をアピールしていきたいところです。
しかし、「自己PRで向上心を伝えるにはどうすればいいの?」と悩んでいる人もいるでしょう。また、向上心は就活の頻出ワードでもあるため、「他の就活生と被ってしまうかもしれない」と心配する人もいるかもしれませんね。
どのようにすれば、企業に対して魅力的に、自分の強みである向上心を伝えられるのでしょうか。キャリアアドバイザーの上原さん、永田さん、富岡さんのアドバイスを参考にしながら、好印象を残す向上心の伝え方を考えていきましょう。
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向上心はどう伝えるべき? 自己PRで的確にアピールしよう
先に述べた通り、向上心は就活の頻出ワードのためアピールの方法が重要になります。自分の向上心を魅力的にアピールするために、自己PRでの有効な伝え方を中心に解説していきます。
まず、なぜ企業が向上心の高い人材を求めているのかを理解するために、向上心の高い人の特徴や、活躍する理由を考えていきましょう。
そして、企業が魅力に感じるポイントを踏まえ、自己PRで向上心を的確に伝えるためのコツや過程を解説しています。この記事に掲載された3ステップで、実際に自己PRを組み立ててみてくださいね。
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そもそも向上心とは?
向上心とは、「よりすぐれたもの、より高いものを目指して努力する心」のことです。つまり、向上心の高い人とは、自分の能力や技術をより成長させるために努力できる人を指します。
向上心があると、目標を持っていたり、成し遂げたい夢に向かって主体的に取り組むことができます。
向上心がある人は、現実を認識しさらに良くしようと努力して、成長しようとする姿勢があると言えます。困難にめげず自発的・主体的に向上しようとする姿勢は、仕事をするうえでとても大切です。
向上心の高い人の5つの特徴
向上心の高い人の5つの特徴
- チャレンジ精神がある
- 妥協しない
- 打たれ強い
- 視野が広い
- 努力家
向上心の高い人にはどのような特徴があるのでしょうか。自分の成長のために努力を惜しまない人には、苦手分野や知らない物事に挑戦したり、コツコツと努力をする姿勢があります。
以下で、5つの特徴を詳しく見ていきましょう。
①チャレンジ精神がある
向上心の高い人には、苦手な分野や、未知の物事に臆せず挑戦するチャレンジ精神があります。たとえば、苦手な英語を上達させるために海外留学にチャレンジすることは、向上心が高い人の行動といえるでしょう。
得意なことだけをしていたり、慣れた環境に居続けていては、自分の成長につながりにくいです。苦手な分野を克服したり、知らない環境に飛び込んだりすることで、自分では気が付かなかった強みを伸ばすことができたり、新たな知識を得ることができます。
チャレンジ精神は、社会人としてとても大切なものです。向上心のアピール方法をしっかり考えるためにも、こちらの記事も参考にしてみてください。
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②妥協しない
取り組みに対して妥協する姿勢を見せないことも、特徴の1つです。向上心の高い人は、納得できる結果を出せるまで、とことんこだわるストイックな面を持っています。
自分の目標を達成するためには、時には困難な出来事やつらい思いもしなければならないでしょう。向上心の高い人には、そのような時でも苦境から逃げ出さず、妥協せず取り組む力があります。
どのような職種でもある程度は妥協しない姿勢が求められるとは思いますが、中でも細かい作業が必要となってくる分野では特に妥協しない姿勢が重要になってきそうです。
たとえば、システムエンジニア(SE)などは1つのミスが原因でバグが発生してしまうことがあるので、神経を研ぎ澄ませて取り組む必要があります。
③打たれ強い
打たれ強さは、向上心を持ち続けるために必要不可欠な要素です。
仕事をする中でも、失敗や挫折はつきものです。向上心の高い人は、それらに対して落ち込むのではなく、自分の成長の糧としてポジティブにとらえ、次に活かすことができます。
そのような人は、上司や先輩に叱られても、なぜ叱られたのか、改善すべき点を分析し反省することで成長していくことができます。
打たれ強さは「忍耐力」や「粘り強さ」などに通じます。向上心を構成する要素を理解するためにも、以下の記事も参考にしてみてください。
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④視野が広い
向上心の高い人は、成長するためにあらゆる手段を模索します。1つの物事に対して同じ視点でアプローチするのではなく、多角的な視点で取り組むことによって、気が付かなかったポイントや知識を得られることがあるからです。
たとえば、スポーツを上達させるために、競技の練習の他に、集中力を高めるトレーニングや、座学をおこなうことがあります。向上心の高い人は、このように幅広い視野で物事をとらえ、あらゆる角度からアプローチすることで、自分の成長につなげることができます。
⑤努力家
向上心の高い人は、努力家でもあります。ただ目標や夢を設定するだけなら誰でもできることですが、それを達成するためには、多大な努力を要するからです。
向上心を持って物事に取り組める人は、どんな困難にも諦めず、辛抱強く努力する姿勢が見られます。
どんな業界でも努力家は評価されますが、あえて適性のある職種を挙げるとすれば研究職ですね。結果が出るまでに時間がかかってしまっても、失敗が続いて挫けそうになっても、諦めずにコツコツと努力を続けることが大きな成果につながっていきます。
以下の記事では努力を惜しまないことを効果的に伝えるコツをプロが解説しているので併せて参考にしてみてください。
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企業にとって向上心の自己PRが魅力的な理由
企業にとって向上心の自己PRが魅力的な理由
- 仕事への姿勢につながる
- 事業の発展に貢献できる
- 周囲に良い影響を与えられる
向上心の高い人の特徴を理解したうえで、企業がなぜ向上心を持った就活生を魅力的に感じるのかを3つの点から解説します。向上心のある社員は、社員自身の成長や、周囲への働きかけによって会社に貢献することができます。
これから解説する3つの魅力を理解し、自己PRで効果的にアピールしてみてくださいね。
仕事への姿勢につながる
企業は、何事にも打たれ強く、諦めず、自分自身の現状を認識し、ありたい姿を描いてそのために努力し成長しようとする向上心のある人を求めています。社員の向上心こそが企業を成長させます。
向上心の高い人は、仕事に対しても熱心に取り組み、目標を達成するために尽力します。努力を惜しまない姿勢や物事に妥協しないストイックさによって、大きな成果を生み出すことも期待できます。
また、上司や先輩に対して積極的に仕事を教わったり、自主的に勉強することで、社員として成長する速度も早いことが見込めます。
新入社員は、仕事でわからないことが多く、ミスしたり叱られてしまったりすることもあります。しかし、向上心の高い人であれば、ミスの原因を振り返り、反省を次回に活かすことで、ポジティブに仕事に取り組めるでしょう。
次の記事では、向上心がある人に向いている業界のひとつであるものづくり業界の志望動機について解説しています。アピール方法の参考にしてみてくださいね。
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事業の発展に貢献できる
向上心の高い人が新規事業にかかわったり、プロジェクトの中心人物になれば、事業の発展を見込めます。自分のかかわる仕事に対して、より良い成果をもたらすためにさまざまな角度から物事を考え、挑戦できるからです。
向上心の高い人は、目標が困難なものであっても、達成するために粘り強く取り組み続けます。諦めない姿勢によって成果を得ることも期待できます。
過去に粘り強く頑張れた経験があり、諦めない力を自己PRでアピールしたいと考えている人は以下の記事をチェックしてください。諦めない力の自己PRについてまとめています。
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周囲に良い影響を与えられる
向上心の高い人が職場にいることで、周囲の社員にもプラスの影響を与えることができます。特に企画職や営業職は、チームで仕事をすることもあります。そのようなときに、向上心の高い人がチームを引っ張ったり、励ましてくれることが期待できます。
また、部下や後輩などに対して仕事の姿勢を示すことで、成長を促すこともできます。向上心の高い人は、上司としても手本となる社員になるでしょう。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る諦めずにチャレンジを続ける向上心の高い人材は重宝される
向上心があり、きちんと認識した現実をさらに良くしようとするために広い視野で状況を分析し、方策を立て、それを実現しようと努力する姿勢はとても大切です。
困難な局面でも、くよくよせずあきらめず、打たれ強く目標を目指してチャレンジを続ける人にはぜひとも社員になってほしいと思っています。
そんな前向きな考え方と力強い行動力が、企業を成長させる原動力となるからです。向上心を強みに持つ学生には、具体的なエピソードを聞きたくなります。
どんな状況であなたが向上心を発揮し、「課題を達成するためにどんなことを考えどんな策を実行したのか」「その際に周りの人にどのように働きかけ協力を得たのか」が聞けると、あなたの向上心をより鮮明にイメージすることができます。
周りの人も巻き込んで行動できるかが重要
一方で、企業は「自己主張が強すぎないだろうか」「自分の意見を通してそのまま実行しようとする自己中心的で強引なところがないだろうか」と危惧します。
自分だけが独りよがりに行動するのではなく、周りの人を巻き込んで一緒に目標を目指せることが必要です。
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向上心の自己PRが特に有効な企業の特徴
向上心をアピールする自己PRは、どの企業にとっても魅力的ですが、特に向上心の高い人材を求めている企業の特徴を紹介していきます。
自分の向上心を最大限に活かしたい人は、一般的に年功序列の傾向のある大企業より、若手から企業の大きな戦力となり活躍できる少数精鋭の企業が向いているかもしれません。以下を参考にしながら、志望する企業について、社風の面からも検討してみてくださいね。
若手に裁量がある
若手から大きな裁量を任され、活躍を期待されることは、大きな責任を伴うと同時に、向上心の高い人にとっては大きなやりがいにつながるでしょう。
若手に裁量を与える社風は、ベンチャーなどの比較的新しく、新進気鋭な企業に多い傾向があります。若手から大きな仕事に取り組んで活躍したいと思う人は、OB・OG訪問などをおこなって、実際に働いている社員に社風を確認してみてくださいね。
若手に裁量がある企業は、チャレンジ精神や前向きで活気のある人材を求めています。向上心を伝える際は、チャレンジ精神や、打たれ強さなどを強調してアピールしてみましょう。
ベンチャー企業を受けたいけれど、業績や給与の点が心配という人もいるのではないでしょうか。そのような不安を持っている人は、以下の記事を読んでメガベンチャーと呼ばれる企業も検討してみてくださいね。
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メガベンチャーは大手とベンチャーの良さをとった優良企業が多いです。人気の業界なため事前の対策が必須になります。この記事では選考を突破するために必要な事をキャリアコンサルタントが解説します。志望動機例文も紹介しますので参考にしてください。
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- 反対に、年功序列の風潮が強い企業の場合、向上心の自己PRはあまり有効ではないのでしょうか?
多くの企業にとって社員の向上心が必要
年功序列か成果主義かというのは人事制度の違いです。人事制度がどうあれ企業は常に成長していかなければ衰退してしまいます。
企業が成長していくための原動力は、社員の向上心に他なりません。そのため、社員の向上心を不要と考える企業はないように私は思います。
しかしながら、他人をはねのけてまで、自分だけが向上していければ良いという考え方を前面に出すと敬遠されるかもしれません。他人を敬い大切に思う気持ちを持った人間関係構築力は、向上心と共に必要とされます。
また、その企業の今の年功序列制度が、将来まで変化がないのかはわかりません。
人材育成に力を入れている
人材育成に力を入れている企業は、社員の能力を重視し、自立した考え方を尊重します。時代の変化やグローバル化に柔軟に対応し、幅広い視点で物事をとらえて成長することが求められるため、自主的に行動を起こすことができる向上心を持った人が活躍できます。
研修の内容などが充実していることが多いため、向上心のある就活生にとっても企業とマッチしやすいでしょう。
人材育成に力を入れている企業を見極めるには、企業説明会や面談で研修内容やプログラムなどを確認してみましょう。
人材育成に力を入れている企業の特徴として、経営層や中間管理職においてもスキルアップのための研修が用意されている点が挙げられます。
新卒入社の社員に対して、まずはビジネスマナー研修をおこなうところは多いですが、それ以降の中堅やベテラン社員に対しても手厚いサポートがあるというのは、人材育成に力を入れているといっても良いのではないでしょうか。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
自己PRで向上心をアピールできる活動エピソード一覧
向上心が企業にとって有効な自己PRとなることは理解できたのではないでしょうか。ここからは、実際に自己PRで向上心をアピールするときに、エピソードとして使いやすい活動を紹介します。
もちろん、ここに載っていない活動でも向上心をアピールすることはできるので、以下の分類を参考にしつつ自己PRのエピソードを考えてみてくださいね。
自己PRで話せるエピソードが浮かばない人は、こちらの記事を参考にするのもおすすめです。
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集団行動でのエピソード
部活動やサークル活動など、集団の中で自分がどのようなことを成し遂げたのかというエピソードで、向上心の高い人物像をアピールしてみましょう。自分の向上心を活かして、どのように周囲に働きかけることができたか思い起こしてみてください。
下記でも詳しく解説しますが、向上心の高い人はストイックさや妥協しない姿勢によって、一人よがりな印象を受けることもあります。他人とかかわるエピソードでは、協調性や柔軟性も忘れず盛り込んでみてくださいね。
向上心をアピールする自己PRで使える集団行動の例
- 部活動で向上心を持って練習に取り組み、レギュラーを獲得した経験
- アルバイトの業務について、向上心を持って改善した経験
- インターンシップで向上心を持って課題に取り組んだ経験
- ゼミでの研究で、勉強への向上心から成果を得た経験
部活動の経験は、集団行動の中でも特に有効なエピソードになります。部活動の経験を自己PRで話したい人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
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個人活動のエピソード
受験や留学経験など、自分の目標や成長のために向上心を持って励んだ物事は、向上心をアピールしやすいエピソードになります。挑戦しようと思ったきっかけや、どのような工夫をしたかなどの過程も詳しく話すことによって、より自分らしく向上心をアピールできるようになります。
個人活動のエピソードは、他人とかかわるコミュニケーション能力や、集団を引っ張るリーダーシップが欠けた人物ととらえられてしまう可能性もあります。向上心をアピールしようとするあまり、「一人で努力して成し遂げた」ということを強調しすぎないようにしましょう。
向上心をアピールする自己PRで使える個人活動の例
- 受験勉強で向上心を活かして苦手分野に取り組み、成績を上げた経験
- 留学先で向上心を持って学校に通い、充実した内容にした経験
- 資格勉強に向上心を持って取り組んだ結果、目標であった資格に合格した経験
- 論文を向上心を活かして執筆し、受賞した経験
- ボランティアに向上心を持って取り組み、継続して活動をおこなった経験
- 自己PRで向上心をアピールしたいのですが、どのエピソードを話すか迷います。おすすめのエピソードの選び方を教えてください。
自分がワクワクして返答できそうなエピソードを選ぼう
向上心と聞くと難しく考えてしまいがちですが、言い方を変えてみると「情熱を持って取り組んだこと」とも言えるのではないでしょうか。受験でもサークル活動でも、自分なりに情熱を持って取り組んだポイントというのはあると思います。
たとえ面接官に何を聞かれても、「自分がワクワクして返答ができそうなものってなんだろうか」という視点で選ぶことで、建て前ではなく向上心の気持ちがしっかり伝わるエピソードを話すことができますよ。
留学経験から自己PRを作るコツと注意点は、こちらの記事で詳しく解説しています。例文7選付きなのでぜひ参考にしてください。
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自己PRで留学経験を無駄なく活かすコツ! 長期・短期別の7例文も
自己PRで留学を題材にする際、学生が陥りやすい穴があります。この記事ではキャリアコンサルタントとともに、自己PRに留学経験を最大限活かすコツや注意点を解説します。期間別の例文7選も紹介するので、留学をもとに魅力的な自己PRを作成しましょう。
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自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「自己PRがうまく書けない」「どんな強みをアピールすればいいかわからない」…そんな悩みを抱えている方には「AI自己PR作成ツール」がおすすめです。
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誤解されるかも! 自己PRで向上心をアピールする時の注意点
自己PRで向上心をアピールする時の注意点
- 一人よがりな印象を与えないようにする
- 自己評価の低さを強調しないようにする
向上心は社会人にとって重要な強みであることは確かです。しかし、伝え方によっては企業に悪印象を与えてしまう可能性があります。
向上心をアピールするときは、以下の点に注意しながら自己PRを考えてみましょう。
一人よがりな印象を与えないようにする
向上心の高い人は、大きな目標を達成するために妥協しない姿勢を持っています。ストイックで意思の強い人物を強調するあまり、周囲とのコミュニケーションをないがしろにしている印象を持たれてしまう危険もあります。
仕事をするうえでは、チームワークや協調性といった要素も重要になります。周囲の人の意見に耳を傾けたり、環境に適応しながら柔軟に物事に取り組んだエピソードを心がけましょう。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る第三者の視点を盛り込んだ自己PRで協調性をアピールしよう
独りよがりな印象を与えないためには、自己PRで選んだエピソードに第三者の視点を盛り込むと良いでしょう。
たとえば、「部活でリーダーをしていたが、後輩たちのまとまりがなかったので、リーダーとして背中を見せるために毎日自主練を頑張った」というエピソードを用意したとします。
一見部の団結を考えて行動してきたように思えますが、実は後輩たちがまとまりがなかった原因は「もっと先輩に自分たちの気持ちを聞いてほしかった」「コミュニケーションが欠けていたから不満だった」というケースがあります。
頑張る方向性が間違っているのではないかと思われないようにしよう
これは会社でもよくあることなのですが、この自己PRは読んでいて「頑張る方向性はこれであっていたのか」「独りよがりの行動なのではないか」と不安になってしまいます。
後輩たちからの「先輩たちが弱くて頼りなかったからやる気が出なかった」という言葉を最初に持ってくるか、「先輩が頑張る姿に感銘を受けて頑張ろうと思った」という言葉を成果の部分に持ってくれば、独りよがりな印象はなくなります。
できあがったエピソードの行動の動機や、行動を起こした後の結果に対して、第三者からの言葉を入れると協調性を伝えることができるのです。
自己評価の低さを強調しないようにする
向上心は、主に自分を成長させる動機がもとになって起こるものです。そのため、自分の現状に満足をしていない、自分に不満があるというイメージを持たれてしまうかもしれません。
そこで「自分が下手くそだったので」や、「周囲に迷惑をかけていたので」など、ネガティブな話の入り方は避けるようにしましょう。自分に自信のない人物は魅力的に思えませんよね。向上心は、自分がさらなる高みを目指して努力した点に重点を置いてアピールするようにしてください。
自己評価が低い人は、自虐的で少し曲がった性格と捉えられ、扱いにくい人でないかと思われるかもしれません。事実を的確に判断できないのかと考えられてしまいます。
謙遜しすぎる必要はありません。事実をどう認識しているのかを伝えるようにすると良いでしょう。
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「自己PRで伝えたいことはあるのに、言葉にできない」そんな悩みがある方には「自己PR作成ツール>」が強い味方になってくれます。
表現に悩んでいても、AIがあなたの考えを汲み取り、わかりやすく効果的なPR文にまとめてくれます。
ぜひ効率的に自己PRを仕上げ、選考の準備を整えましょう。
自己PRで向上心の高さを効果的にアピールする3ステップ

向上心のアピールポイントや注意点を踏まえて、実際に自己PRを組み立ててみましょう。補足も交えながら、3ステップに分けて解説しているので、自己分析などを十分におこなったうえで自分だけの魅力的な自己PRを作ってみてくださいね。
向上心に限らず、そもそも自己PRに何を書いたらいいのかわからない人は、先にこちらの記事を読んでおきましょう。基本的な自己PRの考え方や対策について解説しています。
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エントリーシートの自己PRは、採用担当者の興味を引くことが大切です。この記事では、論理的でわかりやすく、かつ興味を引ける自己PRのコツや、盛り込むべき内容、例文をキャリアコンサルタントと解説します。
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①向上心の高さが強みである結論を伝える
まず始めに、高い向上心を持っているという結論を冒頭に持っていきます。ここで工夫したいのが、ただ「向上心が高いです」など一言で伝えるのではなく、どのような向上心を持っているのか、次に続くエピソードを要約した言葉を付け足しましょう。
たとえば、向上心によってサッカーの大会で優勝したエピソードであれば、「チームを引っ張り、目標に導く向上心を持っています」などと伝えることで、エピソードを通して伝えたいアピールポイントが明確になります。
言い換え表現を使うのもおすすめ
向上心は、就活生が使うことの多い単語です。他の就活生と被りたくない人は、自分がどのようなアピールポイントを持っているのかを考え、向上心を他の言葉で言い換えてみましょう。
上記に挙げた向上心の高い人の特徴も参考にしながら、自分のエピソードに合っている言い換え表現を使ってみてくださいね。
向上心の言い換え表現
- ストイックに努力する
- チャレンジ精神
- ハングリー精神
- 上昇志向
高校で総合的な探究の時間が本格的にスタートし、「探究」という言葉がよく使われるようになりました。
探究は一般的に「①課題の設定→②情報の収集→③整理分析→④まとめ・表現」というスパイラルを描いていくので、自分の興味関心に対してとことん探究していくことも向上心があると言えるでしょう。
②向上心の高さを発揮したエピソードで具体性を持たせる
向上心の高さをアピールするためには、具体的なエピソードで相手にイメージを伝えることが重要です。なぜ取り組もうと思ったのか、どのような工夫をしたのかを詳しく盛り込みましょう。
エピソードをしっかり作り込むことで、活躍イメージに結び付き、向上心の高い自分がどのように企業に貢献できるかが伝わりやすくなります。
エピソードは以下の3点を盛り込むことで向上心をイメージしやすくなります。
向上心のエピソードで盛り込むべき要素
- 活動の動機
- 目標に向けた努力や工夫
- 具体的な成果
活動の動機
エピソードでは、なぜその物事に対して取り組もうと思ったのか、理由を明確に話すようにしましょう。
「チームの役に立ちたかったから」「自分の知識を広げたかったから」など、向上心を持って物事に取り組むきっかけを明確にすることで、自分の価値観や、物事に対する考え方を伝えることができます。
目標に向けた努力や工夫
目標を達成するために、具体的にどのような努力や工夫をしたのかを盛り込みましょう。漠然と目標を掲げ、達成しただけのエピソードでは、なかなか面接官の印象に残りません。
目標を達成するための過程で、工夫した手段を取ったことや、努力して困難を乗り越えたことなどを思い返し、自分の言葉でまとめてみてください。自分の向上心がどのようにその努力や工夫に作用したのかも考えつつ、エピソードに盛り込んでみてくださいね。
努力をした経験がある人は、具体的なエピソードを交えて伝えるようにしましょう。
工夫する点は、「どのようにして考えたのか」「周りの人をどう巻き込んで実行したのか」を語ることです。さらに、「企業に入った後にどのように活きると思っているのか」も添えてみましょう。
具体的な成果
自分の向上心によって、努力や工夫をしたことで得られた成果を伝えましょう。数字や成績などを使うとより明確なイメージを伝えることができますよ。
成果を具体的に述べることによって、向上心を活かした活躍を見込める人材という印象を与えることができます。また、得られた成果を踏まえて、向上心によって学んだことなどを結論として述べると、伝えたいポイントがより強調されます。
- 向上心を持って資格試験に取り組みましたが、結果は不合格でした……。この場合、成果を得られなかったのでエピソードとしては成立しませんか?
不合格であっても向上心を持って取り組んだエピソードとして成立する
まず、「どうしてその資格を勉強しようと思ったか」という動機を伝えましょう。
次に、「どんなふうに勉強に取り組んできたか」「自分の苦手をどのように克服しようとしたか」「一日どのくらいを勉強時間にあてたか」というプロセスの部分を伝えてください。
その次に、結果を受けて「どこが不合格の原因であったか」を伝えましょう。
最後に「その経験を次にどう活かしたいのか」を具体的に説明できれば、結果が不合格であっても、しっかりと試験勉強に向き合ってきた姿勢を向上心としてアピールすることができます。
③向上心の高さを入社後どう活かすかアピールする
エピソードの結論から、自分が入社後、向上心を活かしてどのように企業に貢献できるかを伝えましょう。志望する職種があれば、仕事内容に結び付けるとさらに明確なビジョンを描けている印象を与えられます。
向上心は、社会人として活躍するために必要な要素です。入社後、自分の強みである向上心を仕事に活かして、成し遂げたいことをしっかりと伝えましょう。
面接前に準備しよう! 向上心の自己PRへの深掘り質問の例
自己PRができたら、面接で話す準備をしましょう。面接では、エントリーシート(ES)に書かれていないことを質問されたり、エピソードについてさらに詳しく質問される場合があります。
自分の向上心を面接でもしっかりアピールできるよう、深掘り質問のために事前に備えましょう。
モチベーションをどのように保ったのか
向上心を保ち続けるためのモチベーションをどのように保ってきたのか、面接前に考え、回答できるようにしておきましょう。向上心の保ち方は、入社後、仕事のモチベーションをどうやって保ち、取り組んでいくかの姿勢につながります。
そのためには、自分がどんなことにやりがいを感じるのか、なぜ努力してこれたのか、自己分析を通して理解する必要があります。
以下の記事も参考にしながら、面接前にしっかりと自己分析をおこなって、モチベーションの保ち方や価値観などを明確にしてくださいね。
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マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
マインドマップでおこなう自己分析は新しい自分を見つけるための有効的な手段です。記事では、マインドマップを用いた自己分析方法や注意点などを解説します。キャリアアドバイザーの意見を参考に、精度の高い自己分析を実施しましょう。
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周囲の人にどう働きかけたか
上記の注意点でも挙げましたが、向上心の高い人は、一人よがりな印象や周囲と協調しない頑固な印象を与える可能性があります。
仕事をするうえで、チームワークや協調性といった他人とかかわる能力は必須です。面接官は、コミュニケーション能力が備わっているのかを確認するためにも、周囲にどのように働きかけたのかを確認することがあります。
挫折や苦手分野をどうやって克服したか
向上心を持って目標を達成した成功体験は、たしかに自己PRとして有効です。しかし、成功体験だけでは、入社後にミスを犯したり、失敗にぶつかった時、挫折して仕事を諦めてしまうかもしれないと面接官が感じる可能性もあります。
そのため、目標を達成する過程で、挫折経験や苦手分野を克服したエピソードを準備しましょう。諦めない姿勢や、打たれ強さなどを印象付けて、向上心の高さをあらためてアピールできますよ。
挫折経験を上手く伝えるコツは、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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例文7選! 挫折経験をESや面接で魅力的にアピールする方法を伝授
面接で聞かれる挫折経験は、ネガティブに思える質問内容です。しかし企業側の意図を理解できればアピールのチャンスにもなります。挫折経験を高評価につなげるための伝え方をOK例文、NG例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。
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アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る挫折の克服を話す際は成果を出せたエピソードを伝えよう
面接で向上心を自己PRした際に考えられる深掘り質問で、挫折や苦手分野をどのように克服したのか聞かれることがあると思います。そのようなときは、「自身のこれまで出した成果」についてのエピソードを伝えることで、自分の向上心を伝えられるかと思います。
「目標設定→挫折→克服→達成」という図式の中では、挫折経験というのはあくまで最後に目標を達成するまでのプロセスの1つです。
つまり、成果が伴って、初めて克服できたと判断できるようになります。挫折し克服しても何か残る成果や実績がなければ、「自己満足により自分が挫折を克服できたと思っているだけ」と捉えられかねません。
したがって、成果や実績を出せた事柄をピックアップし、そのエピソードの中から苦しかったことや辛かったことを思い返してみて抽出することが望ましいと思います。
尊敬する人物を伝えれば面接官もイメージしやすい
また別の切り口として、尊敬する経営者や人物なども用意しておいたほうが面接官もイメージが湧きやすいかもしれません。たとえば「尊敬する事業家としては〇〇さんです」などと言えば「その人物の思想に憧れを持っているんだな」と理解できます。
対象人物を持ち出して権威性を利用することで、自分にも同じような気持ちが備わっているのだと印象付けることが期待できます。
ここまで解説した以外にも、面接で聞かれる可能性のある質問はさまざまあります。こちらの記事で質問例を紹介しているので、事前に確認しておきましょう。
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経験別! 自己PRで向上心をアピールする例文6選
ここで、学生時代の経験別に向上心をアピールした例文を紹介していきます。向上心がどのような場面で活かされたのか、そして何を学んだのか、部活動や受験勉強といった経験を例に自己PRを掲載しています。
これまでに解説した注意点やポイントを踏まえて、自己PRを作る時の参考にしてみてくださいね。
例文①部活動
部活動
私は、現状に満足せず、大きな目標に向かっていく向上心を持っています。
私は大学時代、ソフトボール部に所属していました。入部した頃は部員数がたったの13人で、大学リーグでは二部に所属する弱いチームでした。リーグ戦では負けることが多く、チーム全体に「負けても仕方ない」といった空気が流れていました。
私はそんなチーム状況を変え、より高いレベルで競技をしたいと思い、まずは同学年の部員に自主練を始めてみようと声を掛けました。自主練を続けていくうちに、参加する他学年の部員も増え、部員間のコミュニケーションが増えた結果、「このチームで勝ちたい」という意識が全体に生まれました。
その結果、昨年の秋のリーグ戦では、創部以来初のリーグ戦2位という結果を得ました。キャプテンを任された今年のリーグ戦では優勝を目標とし、一部昇格を目指そうという話をしています。
私はこの経験で、向上心を持って真摯に物事に取り組むことは、周囲の人にも影響を与え、良い結果を得られることを学びました。社会人になってからも、目標に向かってひたむきに努力を重ねていきたいと思います。
この例文は非常に素晴らしいと思います。
まずは大きな目標に向かっていく際の課題が何か適切に見出し、ハードルを超えるために必要なことを自ら働きかけ、その結果きちんと成果にもつなげているというサクセスまでの一連の流れが、とてもわかりやすく集約されています。
聞く側にとってもイメージがしやすく良い印象を与えられるでしょう。
例文②サークル活動
サークル活動
私は、目標に向かってさまざまな努力をする向上心を持っています。
私は大学時代、バンドサークルに所属していました。他サークルと合同でおこなうライブイベントでの人気投票では、自分たちのバンドがなかなか票を集められず、伸び悩んでいました。
そこで、リーダーを務めていた私はメンバーと話し合い、技術の向上とライブ慣れを図るため、定期的に路上ライブをおこなうことに決めました。
私はさらに、技術や表現方法の幅を広げるために他の学校や学生以外のバンドと共演することも提案しました。
始めは躊躇するメンバーもいましたが、メンバー全員で同じ方向を向いて練習をしたいと思っていたため、一人ひとりと細やかなコミュニケーションやフォローを入れながら路上ライブや共演ライブをおこないました。
そして得たさまざまな経験を練習に取り入れ、昨年の文化祭ライブでは最優秀賞を獲得することができました。
入社後は、この向上心を活かし、チームメンバーとも協力しながら仕事に励みたいと思っています。
上記の例文から、メンバーを巻き込んで上を目指して努力した様子がよくわかります。
さらに、「どうしてその提案をしようと思ったのか」「提案を実行する過程でなぜ他のメンバーが消極的だったのか」「それをどのように一緒に実行するまでに話ができたのか」を含めると、努力の様子がよりリアルに再現されます。
例文③ゼミ活動
ゼミ活動
私は、目標に対して妥協せず取り組む向上心を持っています。
私はゼミで、論文発表のために共同研究をおこなっていました。メンバーと協力し、100人のデータサンプルを集め、研究を進めていたところ、新たな仮説を立てられることに気が付きました。さらに多くのサンプルを集めれば、その仮説を立証できます。
すでに必要なデータは集まっており、論文を完成させることはできましたが、私は研究メンバーに追加でサンプル収集をおこないたいと話しました。
サンプルの収集はかなりの苦労を必要とするため、難色を示すメンバーもいましたが、新たな可能性を示唆することは今後の研究の資料となる、と納得してもらいました。
そして無事追加のサンプル収集も完了し、論文は当初よりも完成度の高い内容で発表することができました。
私はこの経験から、妥協せず、向上心を持って目標に臨むことで、新たな視野が開けるということを学びました。入社後も、仕事に対して妥協することなく取り組みたいと思います。
上記の例文から、妥協せずにいい論文を書きたいという熱意が伝わってきます。ただし実際の履歴書や面接では、研究のテーマなど、もう少し具体的に伝えると良いでしょう。
自己PRをしながら自身の研究についてもアピールできる機会となり、そこから話が弾むことがあります。
例文④受験
受験
私は、向上心を持って物事に挑戦することができる人間です。
私は高校時代、数学が苦手でした。そのため、大学は数学を必要としない文系を選択する予定でした。しかし、オープンキャンパスで大学を見学した時、将来専攻したい分野のためにもどうしても国立大学に進みたいと思うようになりました。
そのため、高校3年生の夏から受験勉強に数学を取り入れ、猛勉強を開始しました。文系の大学ではA判定が出ていましたが、第一志望の大学は数学が受験科目となっており、なかなか成績が伸びませんでした。
しかし、ミスしてしまう箇所を繰り返し復習したり、塾の講師や数学の得意な友人に解説してもらったりと、苦手意識を改善する取り組みを続け、第一志望である大学に合格することができました。
このように、向上心を持って挑戦することで、苦手分野に向き合うことができました。社会人になってからも、難しいと思われる物事でも、恐れずに向上心を持って挑戦していきたいと思います。
良い例文だと思います。これまで苦手としてきたところを改善・克服し見事第一志望の大学に入れたというのは素晴らしいエピソードですね。しかしながら、入学できたことがゴールとなって終わってしまっているのがもったいない気がします。
「その後大学に入って成し遂げたこと」も併せて伝えられると良いですね。大学はあくまで通過点なので、そこから先のやりたかったことまで話せると、「最初の苦手分野の克服から頑張って過ごしてきたのだな」という印象を与えられると思います。
例文⑤アルバイト
アルバイト
私は、難しい仕事に対しても向上心を持って取り組めます。
大学時代は、書店でアルバイトをしていました。書籍の知識や顧客への柔軟な対応が必要とされる難しい内容が多く、辞めようと思ったこともありました。
しかし、「ここで辞めてしまったら今後どのような仕事も簡単に諦めてしまうようになるかもしれない」と思い、自分のためにも仕事を続けることにしました。
仕事をこなせるようになるために、私は2つの点を徹底しました。まず1つに、先輩や社員の働きをよく見るようにしました。真似したいと思ったことは取り入れ、自分の仕事に反映させました。
2つ目は、顧客のニーズを考えることです。どの売り場によく売れている書籍があるのか把握することで、問い合わせへの素早い対応が可能になりました。
この意識を持ってアルバイトを続け、周囲からも信頼される書店員になることができたと思います。このように、私は困難な物事にぶつかっても、自分のためになると信じて努力を重ねられる人間です。
上記の例文は、人柄が伝わってくるとても良い内容ですね。
特に「ここで辞めてしまったら今後どのような仕事も簡単に諦めてしまう」という思いが述べられ、実践していることで、面接官側は採用後も仕事を簡単に投げ出さず取り組んでくれるという期待が高まります。
アルバイト経験は有効な自己PRになります。アルバイト経験をアピールしようとしている人は、こちらの記事も参考にしましょう。
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例文⑥留学
留学
私は、自分を成長させるために、さまざまなことに挑戦する向上心を持っています。
私は大学2年生の時、1年間イギリスに留学していました。留学中は「日本語を極力話さないこと」「1日2時間語学の勉強をすること」「現地の友人を多く作ること」という3つのルールを持っていました。
留学の目的は、新しい環境に身を置くことで、自分の価値を見出すことでした。そのため、上記のようなルールを作ってイギリスの文化や言語になじみ、留学期間を充実させたいと考えました。
そして、現地の人々との交流によって、さまざまな価値観に触れることができ、留学は自分の成長につながったと感じています。
私はこのように、自分を成長させるために、新しいことに挑戦することができます。入社後も、新しい仕事や難しいミッションにも、向上心を持って恐れずに挑戦していきたいと考えています。
上記の例文は、自分で目標を定め、計画を立てて実行することができるのがよくわかるエピソードです。
実際に留学先で起きた具体的なエピソードで、「どんな困難があったのか」「困難をどのように乗り越えたのか」「困難を経てどのように感じたのか」を加えるとより情景が鮮明に描けるようになります。
職種別! 自己PRで向上心をアピールする例文6選
次に、志望する職種別の例文を紹介します。志望職種に合わせて、入社後自分の向上心をどう活かすかを伝えられると、志望度の高さや将来のビジョンなどがより面接官に伝わります。
例文①技術職
技術職
私は、自分の失敗経験を成長につなげる向上心を持っています。
私はギターを10年間習い事として続けています。中学生の時、初めてコンクールに出場しましたが、緊張で指が強張り、実力を発揮しきれなかったことで非常に悔しい思いをしました。
それからは、コンクールで納得できる演奏を披露するために地道な練習を重ねました。
緊張に慣れるため、日常生活に瞑想トレーニングを取り入れることで、本番にリラックスして臨めるようなメンタル作りを意識したり、プロのコンクールを鑑賞することで、高いレベルの技術を学んだりと、さまざまな練習方法を自分で考え、実践してきました。
そして大学生のときに挑んだコンクールでは、アマチュア部門で銀賞を獲得することができました。
私はこの経験から、挫折や失敗が自分の向上心の糧になることを学びました。私が志望する技術職でも、挫折や失敗を恐れず、トライアンドエラーの精神で働きたいと考えています。
全体的に悪くないと思います。ただ惜しい所は、中学生のときに何を目標としていたのか抜けている所ですね。
コンクールで金賞を目指していたのか、アマチュア部門の銀賞は悔しかったのか、それによりこの就活生の向上心レベルの印象も変わってくると思います。
例文②営業職
営業職
私は、向上心を持って集団に貢献できる人間です。
私は大学時代、野球部のマネージャーを務めていました。マネージャー業は多岐にわたり、特に試合のスコアをミスなくつけて相手チームを分析する作業は容易ではありませんでした。スコアの付け方が遅く、データを追いきれないことで監督に叱られたこともあります。
私は、しっかりデータ分析をおこない、チームの役に立ちたいと思い、マネージャー業をこなしながら隙間時間を見つけて、テレビでプロ野球の試合を見ながらスコアをつけたり、アナライズについて勉強を始めました。
スコアを完璧にマスターし、データ分析も学習したことによって、4年生からはチームのデータ班のリーダーを任されるまでになりました。
私はこの経験から、苦手なことでも逃げ出さず、チームに貢献するために努力することの大切さを学びました。営業職として入社してからは、会社のために粘り強く、前向きに仕事に取り組んでいきたいと思います。
データは今とても重要視されているので、データ分析ができるスキルは重宝されます。
さらに営業職は「顧客のニーズを引き出す力」「自社の商品を欲しいと思ってもらえるための伝える力」も必要となってくるので、コミュニケーション面についても補足があると良いですね。
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例文③事務職
事務職
私は、向上心を持って自己研鑽に励むことができます。
私は通信講座で、エクセルの勉強をしています。ゼミの研究でのデータ処理のためにエクセル知識が必要となり、独学で勉強を始めたことがきっかけです。
初めは関数の使い方や、VBAの動かし方など、難解な作業が多く理解できていませんでしたが、エクセルの知識は将来仕事にも役立つと考え、自己研鑽のために勉強を続けました。
わからない部分については通信講座の講師に質問したり、自分で調べたりしていくうちに、一人でマクロを組み立てることができるようになりました。そして、インターネットでマクロを紹介するサイトを立ち上げ、他の人々と知識やノウハウを共有しています。
このように、自分の知識を増やすことで他の人の役に立ったり、さらに自分の技術が上達することにやりがいを感じます。入社後は、さまざまな勉強を重ねて自己研鑽に励み、周囲に貢献できる人材になりたいと思います。
上記の例文にある自己研鑽という言葉は便利で向上心を抱いてもらいやすいのですが、内容が抽象的になってしまいやすい欠点があると思います。
自身として頑張った内容よりも「私はエクセルの知識で他の学生より凄いんだ」と相対的にアピールすると良いかもしれませんね。
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例文④企画職
企画職
私は、自分の向上心によって、周囲の人を引っ張っていくことができます。
私は大学でサッカー部の主将を務めていました。私が主将として心がけていたことは、他の部員の手本となるよう、常に向上心を持つことです。
練習について、部員全員でミーティングを開いたことがあります。部員やコーチの意見も取り入れながら、私は「練習時間の長さではなく、内容の濃さに重点を置いた練習にすること」と伝え、各部員に目標を立てて練習に臨むよう指示しました。
また、スマートフォンのアプリを使って、個人が練習内容を振り返ったり、他の部員と共有する場を設け、部員同士の意識の高め合いを目指しました。
このことで、個人の能力を高めつつ、競技への高い意識を持ったまとまりのあるチームを作ることができました。私は、向上心を持って物事に取り組めば、周囲の人々にも自分の思いが伝わると考えています。入社後も、自分だけではなく、チームとしてより良い成果を出せるよう、向上心を持って働いていきたいです。
上記の例文は、「他の部員の手本となるよう」ど出だしで言っているのに、その後に「指示をして場を設けた」とあるだけでなかなか向上心のお手本として結びつきません。
あなた個人が苦労したことや、工夫したことを加えられると説得力を増すことができます。
例文⑤販売職
販売職
私は、向上心を持って地道に努力することができる人間です。
私は、大学時代アパレル店でアルバイトをしていました。仕事を始めたばかりのときは、顧客に声をかけたり、おすすめの商品を紹介することが苦手で、先輩からも「声が小さい」「自信がなさそう」などとフィードバックされることがありました。
そこで、先輩に頼んで、毎回アルバイトに入る前に5分間の接客ロールプレイングをしてもらうことにしました。
そこで指摘されたことや、自分で気が付いたことを実際の接客に取り入れていくうちに、自信がついてきて、自然とはきはきと話せるようになりました。接客態度を褒められることが増え、社員からも「店内で一番良い接客をする」と言ってもらえました。
私はこの経験から、向上心を持って努力をすれば、自然と結果がついてくるということを学びました。販売職として入社してからも、向上心を持ってこつこつと努力するよう心がけます。
上記の例文はとても素晴らしいと思います。「自分から頼んで」と積極的に弱点を埋めるための対策を講じた部分が素晴らしいですね。
仕事に入る前の始業時に毎回5分間のロールプレイングをするというのはなかなかできることではないので、実際にそれが成長へ結びついたという点では評価できると思います。
例文⑥エンジニア
エンジニア
私は、向上心を持ち、目標に向かってチームで協力することができます。
私はIT会社で1カ月間インターンシップに参加していました。社内のコンペでは、ITで人々の役に立つというグループ課題が出され、私は班のリーダーに選ばれました。ITで人々を豊かにしたいと考えていた私は、コンペで優勝した班の提出案が実現する可能性があると聞いて、魅力的だと感じていました。
初めはなかなか案が出ず、難航していましたが、私は自分の思いをメンバーに伝え、率先して意見を出していきました。メンバーの興味のあるコンテンツも聞いて、それらをもとに案を練るうちに、全員が積極的に意見を出せる空気作りに成功しました。
結果、コンペは優勝できませんでしたが、チームメンバー全員で協力し、ベストな案を提出できたと感じています。私はこの経験から、向上心を自分だけが持つのではなく、チームで共有することの大切さを学びました。
入社後も、人々を豊かにするために仕事をしたいという御社の企業理念を、自分の向上心に反映させ、周囲の人と共有しながら仕事に励んでいきたいと思います。
上記の例文から、リーダーシップを発揮して課題を仕上げた様子がわかります。さらによくするためには、エピソードを具体的に述べるようにしましょう。
話が抽象的だと他人にはイメージが沸きにくく、何をどのように達成したのかが見えにくくなってしまいます。
魅力が伝わる向上心の自己PRで選考を突破しよう
向上心の高い人がなぜ企業にとって魅力的なのか、そしてどのように伝えれば好印象を与えられる自己PRを作れるのか理解できたのではないでしょうか。
向上心は、社会人として活躍するための大切な要素です。この記事で紹介したステップを参考にして、自分の向上心の高さを十分にアピールしてみてくださいね。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る向上心は立派な強み! 自信を持って自己PRしよう
向上心があることはとても素晴らしいことです。まず、自分の強みに向上心があることを誇りに思ってください。
今企業が求めている人材は、指示待ちの人ではなく、自ら考え、行動することができる人です。向上心があるということは、現状に満足することなく、常に「状況を良くするにはどうしたらいいのか」、先のことを考えて行動ができると言えます。
今の時代は変化が激しく、常に先を読むことが必要とされています。そうでなければ、企業も生き残ることが難しくなってきています。学生時代にその力を身に付け発揮してきたという経験は、今後もさまざまな場面で活きていくので、自信を持ってPRしてください。
向上心の高さは就活のあらゆる場面で役に立つ
また、向上心は就職活動という一連の活動でも大いに力を発揮します。履歴書やES、面接での経験を都度振り返り、ブラッシュアップして臨んでみてください。そうすることで、どんどんと伝えたいことを伝えられるようになり、面接官とも円滑なやり取りができるようになります。
日々成長する自分を感じながら、納得のいく就職活動ができるよう応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細