この記事のまとめ
- 観察力には複数の種類がある
- 自己PRの方法によってマイナスイメージを与える場合もあるので注意
- 5つの職種を志望する場合は特に観察力のアピールが有効
ビジネスにおいて必要なスキルの一つに「観察力」があります。観察力は、アルバイトや学校生活など、身近な場面で培いやすいスキルの一つです。
一方で、観察力が具体的にどのような能力なのか、説明できない人も多いのではないでしょうか。
ビジネスで観察力を強みにするためには、観察力が持つ意味や種類をよく理解し、どのようにビジネスに活かせるか見極めることが大切です。
この記事では、キャリアコンサルタントの鈴木さん、大場さん、横山さんと、観察力の意味から観察力をアピールするポイントまでを幅広く解説しています。就活で観察力をアピールしたい人は、ぜひ確認してください。
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観察力の意味と役割を理解して企業が求める観察力を身に付けよう
企業で即戦力になるためには、観察力は非常に重要なスキルの一つです。まずは、観察力に対する知識を深め、企業が求める能力を見極めましょう。
この記事では、観察力が持つ意味や役割について詳しく解説します。まずは観察力の意味をしっかり理解し、自己PRでアピールできそうかを検討しましょう。その後、自己PRの例文を解説とともに紹介します。自己PRが思い浮かばない人はイメージをつかみ、自身の自己PRを考える際の参考にしてください。
観察力を高める方法などについても具体的に説明しているため、観察力を大きな強みにし、企業に求められる人材を目指してください。
そもそも観察力とは?
観察力とは
物事を注意深く観察し、変化に敏感に気づける力のこと
違いや変化に気づくには、日々、五感を働かせながら目の前のことに注目して生活することが大切です。
物事を客観的に観察し、さまざまなことに気づける観察力は、ビジネスのあらゆる場面で役立ちます。
求められるビジネスパーソンになるためにも、観察力についてよく理解し、磨いておくのは非常に重要なことです。
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観察力の種類
観察力の種類
- 自分を観察する力
- 状況を観察する力
- 周囲の人を観察する力
観察力の種類によって、強みやアピールできる内容も変わってくるので、それぞれの観察力についてしっかり理解しておくことが大切です。上記3つの観察力について詳しく説明します。
自分を観察する力
観察力の一つに、自分を観察する力があります。「自己観察力」ともいい、観察する対象を内側、つまり自分自身に向けて分析する力です。
自分を観察する力がある人は、自分のおこないを振り返ったり、自分の性格を分析したりして、自分自身の現状を客観的に把握します。そこから改善点を見つけて、目標達成へと向かうことができるのです。
目まぐるしく変化し、先の見通しがしづらい時代に対応し続けるためには、自己観察力は非常に重要です。時代の流れに合わせて、自分自身も進化し続けなければならないからです。
自分自身を客観的に分析し、常に自分の中でベストの判断ができるよう、自己観察力を磨くことは就活において非常に重要です。
状況を観察する力
観察力の中でも、外側に目を向けて目の前の状況を注意深く観察する力を「状況観察力」といいます。
状況を観察する力は、空気を読む力ともいえます。自分と周囲の人との関係性をよく理解しているので、自分がどのように動けば良いかがわかり、主体性を持った行動ができます。
状況を瞬時に判断して行動に移す能力は、社会人として必須のスキルです。実際にアピールする際は、状況を判断してどのような行動に移したかを伝えると効果的です。
周囲の人を観察する力
周囲を観察する力は、他人の行動を観察して情報を集めることで価値観や視野を広げたり、トラブルを回避したりする力です。その結果、円滑なコミュニケーションや多様な価値観への理解が深まります。
社会人は、これまでかかわったことのない価値観を持つ人と一緒に仕事をする場合も多くあります。そのため、周囲の人を観察して理解を深めることで、円滑に仕事をこなしていけるといえます。
自分の観察力の種類を考える自己分析法としては、自分の得意な観察方法が内的要因からなのか、外的要因からなのかを分けて考えると良いですよ。
日常的にこの点を意識すると観察力の種類がわかります。
洞察力・注意力との違い
観察力とよく似た言葉で「洞察力」があります。観察力が目に見える表面上の物事を注意深く観察する力であるのに対して、洞察力は目に見えない奥の部分、つまり物事の本質を見抜く力です。
洞察力がある人は、目の前の出来事に対し、なぜそうなったのかと物事の背景を考察して、自身の行動に活かすことができます。物事の問題点を本質から見直したり、相手の行動の真意を汲んでコミュニケーションをとったりと、ビジネスにおける洞察力は非常に大切です。
また、観察力と関連する力の一つに「注意力」があります。注意力は、一つの物事に集中しつつ、多くのことを意識できる能力です。
そもそも注意力がなければ、観察力が働きません。観察力を磨くためには、一つひとつに目を向けて五感を働かせる注意力が必要不可欠です。
観察力がある人の特徴
観察力がある人の特徴
- 周囲をよく観察し多角的に物事を見る
- 物事を柔軟に考える
- 不明点や疑問点を積極的に調べる
- 興味関心が高く好奇心がある
上記のように、観察力の高さが行動にも表れることが多くあります。観察力を活かすには、その後どのように行動するかが重要です。
それぞれの特徴について理解し、観察力を活かした生活を心掛けましょう。
①周囲をよく観察し多角的に物事を見る
観察力がある人は、常に周囲に目を配って観察しています。さまざまな視点から多角的に物事を見て、状態をよく把握しているため、細かな変化にも気づきやすいです。
また、相手の様子にいち早く気づいて細やかな気遣いをするといった、コミュニケーション能力が高いことも特徴です。
コミュニケーション能力の自己PR法は以下の記事で解説しています。コミュニケーション能力を強みに持つ人は併せて確認し就活でアピールしてみましょう。
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
②物事を柔軟に考える
物事を正しく把握するには、「この場合はこうなるだろう」「いつも通りやったからミスはないはずだ」などの思い込みをすべて払拭しなければなりません。
観察力が高い人は、固定観念や先入観を持たず、常にクリアな状態で物事を見ることができます。なぜなら、固定概念を持たずに相手の考えを受け入れる能力に長けているからです。そのため、物事を柔軟に考えることができるのが特徴です。
柔軟性を強みに持つ人は、こちらの記事で柔軟性の自己PRの作り方・伝え方を解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
13例文|柔軟性の自己PRで理解必須の注意点と伝え方のコツ
③不明点や疑問点を積極的に調べる
観察力の高い人は、自分が知らないことや、一見関係がなさそうなことに対しても高くアンテナを張っています。
常に情報をキャッチしているので、その分疑問に思うことが多く、すぐには理解できない場面に遭遇する確率も高くなります。
観察力がある人は、常にあらゆる情報を考えていて、不明点や疑問点をそのままにせず、その都度積極的に調べることができる人が多いです。観察力がある人は多角的に問題に気付き、その分多くの課題を解決できるのです。
④興味関心が高く好奇心がある
目の前のことに興味関心がなければ、注意深く観察することはできません。観察力がある人は、何気ない周囲の会話や、街中の様子にも興味を持って生活しています。
あらゆる情報を捉え、どこかで自分に活かせるかもしれない、という高い意識と好奇心を持っているのも、観察力がある人の特徴です。
観察力がある人は、他の人が見過ごしてしまう変化にも気付くことができ、ミスにも事前に気付けるため危機回避の能力が高いといえます。また、目配り気配りもできるので、良好な人間関係構築に貢献できます。
観察力を強みに持つ人は関係構築力の自己PRも検討しましょう。以下のQ&Aで関係構築力の自己PR法をキャリアコンサルタントが回答しているので、併せてチェックしてくださいね。
企業が求める観察力とは?
企業が求める観察力
- 多角的な視野を持ち、課題や問題点に気づける力
- 周囲に気配りができ、円滑なコミュニケーションが取れる力
- 状況を踏まえて自ら考え、判断できる力
観察力は、どの企業でも評価され、即戦力のあるビジネスパーソンには欠かせない力です。ただし、企業が求める観察力にはさまざまな種類があるため、それぞれしっかり理解しておく必要があります。
ここから、企業が求める観察力を解説するので、アピールの方向性を定めるためにぜひ参考にしてくださいね。
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(チームワーク力が強みの場合)
多角的な視野を持ち、課題や問題点に気づける力
仕事をしていくうえで、思い込みや先入観は大きな妨げになることがあります。「これまで大丈夫だったから今回も大丈夫だ」「この場合はこうなるはずだ」など、過去の経験や記憶に囚われていると、目の前の状況を正しく把握することはできません。
企業が求めるのは、多角的な視野を持って物事を柔軟に受け止め、自ら課題や問題点に気付ける人材です。
ただ問題点に気づくだけでなく、それらの問題点をあらゆる方向から分析して解決する、問題解決力も求められます。
問題解決能力の自己PR法は以下の記事で解説しています。観察力を強みに持つ人は、以下の記事を参考に問題解決能力のアピールも検討しましょう。
自己PR例文付き|問題解決能力を鍛えるコツと就活でのアピール方法
周囲に気配りができ、円滑なコミュニケーションが取れる力
物事を注意深く見るだけでは、業務を円滑に進めることはできません。仕事は1人ではできないので、周りの人と良好なコミュニケーションを取ることは、必須のスキルです。
相手の様子や表情から変化に気づいて声をかけたり、他部署の状況を把握しながら上手く連携を取ったりと、円滑なコミュニケーションが取れる力は、どの企業からも求められるでしょう。
状況を踏まえて自ら考え、判断できる力
企業は即戦力になる人材を求めています。自ら考えて動ける人材になるためには、目に見える情報を観察するだけでは足りません。
目の前の状況や自分が置かれている環境を正しく把握したうえで、必要な情報を自ら集め、正しい判断ができる人は、企業にとって即戦力になれるでしょう。
また、ビジネスでイレギュラーな事態が発生することは避けられません。突発事案やトラブルが発生した際も、焦らず冷静に対応することが求められます。
そのためには、常に多角的な視点をもって観察し、先を見通す力を養うことが大切です。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る観察力として求められる要素は5つ
採用において企業が「観察力」として求めるものは、ほかにも以下のようなものがあります。
状況把握能力
社内外の要素や市場のトレンド、競合他社の動向などに敏感で、周囲の状況や環境を正確に把握し洞察力を持って分析する能力。
分析力
細かい情報や詳細に目を向け、些細なことも見逃さずに捉えることができることに加えて、観察した情報を整理し、意味を把握して、データを正確に読み解き問題解決や意思決定に役立てる能力。
洞察力
観察した情報から隠れたパターンや意味を見つけ出し、問題や課題の本質を把握して、アイデアや解決策を提案できる能力。
目的意識
目標や目的を意識し、必要な洞察を得るために自己主導的に行動する能力。
コミュニケーション力
他の人との意思疎通や共有を円滑におこない、観察した情報を的確に伝えることができる能力。
上記のような観察力を活かして、個人だけではなくチームや組織の目標達成に貢献したり、共感する能力も必要です。加えて業界や職種によって特有な観察能力が求められる場合もあります。
- 実際に観察力をアピールされた企業はどのような印象を受けますか?
集団において必要な能力なので良い印象を持ちやすい
観察力をアピールされた企業の印象としては、観察力の種類によってイメージの持ち方は若干異なりますが、往々にして良いイメージを持ちやすいです。
人がかかわり合って組織を作る企業では、たくさんの考え方や価値観が入り混ざっています。
観察力は良い組織作りに役立つため、自社で活躍してくれる人材であると期待されます。
ビジネスにおける観察力のメリット
ビジネスにおける観察力のメリット
- ケアレスミスを防げる
- トラブル時に冷静に対応できる
- 顧客や上司が求める内容を察知できる
- 変化に気づける
- 先を見通して行動ができる
- コミュニケーションが円滑になる
- 多くの学びを得ることができる
観察力は、あらゆる場面で活かされます。物事を客観的に注意深く観察することで、さまざまなメリットが生まれるからです。
特にビジネスにおける観察力のメリットとして、7つの項目を挙げて説明します。
①ケアレスミスを防げる
観察力がある人は、物事を客観的に広い視野で見ることができるので、小さなミスや違和感にも敏感に気づくことができます。
日々同じような業務をこなしていると、いつも大丈夫だから今日も大丈夫だろうという思い込みが起こりがちです。
観察力を持って行動する人は、固定観念や先入観を持たず、常に冷静に物事を見極めるので、ケアレスミスを防ぐことができます。
ケアレスミスを減らすためには、ToDoリストを作ったりチェックリストを作ることが有用です。
加えて、日頃から注意力や集中力を身に付け確認作業を怠らないようにしましょう。
その他、自身のストレス管理や仲間同士のコミュニケーションにも配慮できると未然にミスを防ぐことができるでしょう。
②トラブル時に冷静に対応できる
観察力がある人は、常に冷静かつ慎重に物事を見ることができます。人は不測の事態が発生すると、問題点のみを見て焦りがちです。
観察力を磨いていれば、目の前の状況を多角的な視野で、素早く把握することができます。そのため、問題を解決するための情報を正しく集めることができ、焦ることなく冷静に対応できるのです。
③顧客や上司が求める内容を察知できる
観察力が高い人は、相手の表情や様子、意図を読み取る力に優れています。目の前の情報をもとに、広い視野を持って、相手が求めていることを見極めるからです。
多角的に情報を分析することで、顧客や上司が求めることを察知し、提案内容の質を向上させることにもつながります。
④変化に気づける
変化に気づくには、変化する前の状態を把握しておかなければなりません。観察力がある人は、常に周囲に関心を持って行動しているので、さまざまなものの状態を把握しています。
ビジネスにおいても、前月の数字との変化や競合商品の変化など、あらゆる変化に素早く気づくことで、課題や問題点を見出すことができるのです。
⑤先を見通して行動ができる
物事を注意深く観察できる人は、変化に気づくことが多く、変化の兆候や違和感にも敏感になるため、予測できることも増えます。
予測をもとに先を見通した行動ができるので、早い段階でミスに気づいて修正したり、原因を追究したりできるほか、リスクヘッジにもつながります。
仕事においては、ミスが起こらないように先回りして戦略を立てられるため、最大限リスクを減らしながら成果を出せるでしょう。
行き当たりばったりの決断では十分な検討ができませんが、先を見通していくつかの選択肢を考え、比較検討のうえ、そこからベストチョイスを選び取ることができるので成果にも結びつきやすく、仕事でも大いに貢献できます。
⑥コミュニケーションが円滑になる
観察力が高い人は、あらゆる事柄に興味関心を持っているので、さまざまな価値観に触れる機会が多くあります。
自分とは異なる考え方や価値観があることをよく理解しているため、意見が合わない人とも、冷静さを保ちながらスムーズにコミュニケーションを取ることができます。
そのため、仕事上も価値観や考え方の違う人とも合意形成し、円滑に仕事を進めることができるでしょう。
コミュニケーション能力を自己PRでアピールすることもできます。以下の記事を読み、自分にぴったり合うコミュニケーション能力の言い換え表現を見つけ、アピールしましょう。
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
⑦多くの学びを得ることができる
観察力の高さは、情報収集におけるアンテナの高さともいえます。周りの人や出来事に関するあらゆる情報を捉え、些細なことでもキャッチして分析する癖が身に付いています。
そのため、自分には関係ないと見逃しがちなことでも、いったん立ち止まってみることで思いがけない学びを得られるのです。
観察力がある人は、さまざまな学びを積み重ね、仕事に活かして成長することができます。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る観察力があると効果的に意思決定ができるようになる
観察力を磨くことで、ビジネスにおける競争力を高め、機会を見逃さず効果的な意思決定をおこなうことができるようになります。
具体的には、顧客の行動や要求をより深く理解することができます。顧客の嗜好や傾向を観察し、ニーズを把握して顧客満足度を高め、忠誠心を獲得できるのです。また、市場や業界のトレンドを敏感にキャッチすることができます。
さらに、プロジェクトの進行状況やトラブルの兆候を素早く察知し、問題や課題を早期に発見して適切な対策を講じることができるのです。これにより、問題が大きくなる前に解決策を見つけることができます。
コミュニケーション力と洞察力の向上にもつながる
観察力はコミュニケーション力と洞察力を向上させるので、相手の言動や表情、非言語的なサインを観察し、意図や感情をより正確に理解することが可能になります。
また、コミュニケーションの質を高め、関係構築や交渉において優位になり、顧客やチームメメンバーとの関係構築や問題解決でメリットが生まれます。
観察によって得た現場の状況やデータを判断材料とすることで、事実に基づいた意思決定が可能になり、リスクの最小化と効果的な戦略を提案できるのです。
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(主体性が強みの場合)
観察力を自己PRする時の構成3ステップ
観察力を自己PRする時の構成3ステップ
- 強みが観察力であることを述べる
- 観察力があることがわかるエピソードを述べる
- 観察力を仕事にどう活かすか述べる
観察力は、自己PRする際に非常に有効なスキルの一つです。せっかくの強みを自己PRのやり方一つで台なしにしてしまわないよう、以下の3ステップで構成し、正しくアピールしましょう。
①強みが観察力であることを述べる
どの自己PRでも、初めに結論をはっきり述べるのは非常に大切なことです。話のゴールを示しておくことで、聞き手にとっても、その後のエピソードをより理解しやすくなるからです。
加えて、観察力にはさまざまな種類があるため、どの観察力に優れているかを絞ったうえで、具体的に述べるようにしましょう。
強みが観察力であることを述べる例
私の強みは周囲をよく観察し多角的に物事を見る力です。
②観察力があることがわかるエピソードを述べる
観察力を強みにする人は少なくないため、自分らしさを出し、他の学生と差をつけることが重要です。
部活やサークル、学業、アルバイトなどの日常生活で観察力を発揮できた場面を具体的に述べるだけでなく、そこから生まれた思いや価値観などをセットで述べるようにしましょう。
能力は似ていても、価値観は人それぞれです。エピソードの中に自分らしさをプラスした内容を心掛けることが大切です。
観察力があることがわかるエピソードの例
私はカフェのアルバイトのリーダーとして物事を多角的に見る観察力を発揮しました。
私のカフェはエリアの他の店舗と比較して、0.2%売り上げが低い状態にありました。そこで他社の売り上げに勝つための施策を社員と一緒に考えることになりました。
私は普段から顧客の様子・店舗の様子・社員の様子を多角的に観察していたため、それぞれの観点から課題を分析し、解決できるアイディアを発表しました。
すると、社員から好評を得られ、私のアイディアが採用されることになりました。
観察力が伝わるエピソードの特徴として、「誰もが見てはいるものの気づかないことに気づくことができ、その出来事に対応をした」というような内容で伝えると好印象です。
特に気づきに対して何をしたかが重要なポイントになります。
③観察力を仕事にどう活かすか述べる
いくら優れた能力を持っていても、仕事で発揮できなければ強みとは言えません。観察力を今後どのように活かしていくか具体的に述べることは、非常に大切なことです。
また、自分の強みを仕事にどう活かすか具体的に述べることで、自分が企業に入った際のメリットをイメージしてもらいやすくなります。
そのためにも、まずは企業が求める人材や仕事内容を事前に把握し、理解しておく必要があります。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る何の観察力が優れているのか明確にしよう
最初に観察力が強みであることを示しますが、単に観察力というだけでは伝わりにくく、どのような観察力であるかの説明を簡単に加えた方が良いでしょう。
最初のところで、観察力を人間観察が得意だという風に捉えられてしまうと、その段階であまり好ましくない印象を持たれてしまう可能性があるからです。
誤解される余地を与えないよう、相手の受け止め方の可能性をあらかじめ推測して回避しておきましょう。
観察力が発揮される前とされた後の変化がわかるエピソードが有効
エピソードを述べる際には、観察力が発揮される前と後の状態との変化が明確に伝わるように具体的に述べるようにしましょう。エピソードは、数字や固有名詞を積極的に入れると、読み手がリアルに想像できる内容となります。
また、自分がアピールする観察力とわかりやすくフィットするエピソードであるかどうかの検証は必要です。エピソードから、観察力の発揮が漠然としか伝わらないと、何の効力も持たない自己PRになりかねません。
仕事の中での再現可能性が想像できるような観察力のエピソードであると、より良いでしょう。
自己PRの構成については以下の記事で詳しく解説しているので、組み立て方をもう少し知りたい場合はぜひ確認してください。
自己PRは4つのステップで簡単に書ける! テンプレートと例文付き
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
観察力をアピールする時の注意点
「観察力は社会人にとって必須のスキル」と言われるほど重要ですが、アピールする際に注意すべき点もあります。上記の点に留意して、マイナスのイメージを持たれないように工夫しましょう。
受動的な印象を残さないようにする
観察力とは、物事を注意深く観察し、変化に気づける能力をいいます。しかし、気付くだけでは強みとはいえません。そこからどのようにすべきかを自ら考え、行動できて初めて強みになります。
ただ注意深く観察するだけでは、傍観者として見ているだけの受動的な印象を与えかねないからです。
周囲の人を観察する力も、アピールの方法によっては人の輪の外から受動的に人を観察するというイメージを持たれる可能性があります。あくまで良好なコミュニケーションを取るための手段の一つとして述べるなど、注意してアピールしましょう。
細かすぎる人だと誤解されないようにする
観察力は、些細なことにも気づける能力のため、正確な仕事をするうえで非常に有効なスキルです。
一方で、完璧主義な部分や職人気質が強すぎると、周囲とうまくコミュニケーションを取りづらかったり、業務を円滑に進めるのに支障をきたしたりと、マイナスのイメージを持たれる可能性もあります。
観察力をアピールする際は、状況を客観的に把握したうえで、周囲と上手く連携を取りながら円滑に物事を進めていける点もアピールしましょう。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見るネガティブな気づきで終わらないようにしよう
観察力が高いということは、たくさんのことに気づけるということが特徴的です。この気づきはまったく悪いことではありません。
観察力があることでマイナスイメージを持たれてしまうケースとしては、観察力を活かしてせっかく気づいたことがあっても、ネガティブな指摘のまま終わらせてしまうということがあります。
観察により課題や改善するポイントに気づいたとしても、指摘して終わってしまっている。課題に取り組むことにより自分が成長できる機会があるのに実践しない。というようなケースではマイナスイメージを持たれてしまう可能性があります。
観察による気づきから対策まで考える力をアピールしよう
せっかくの強みである観察力を活かしている点は良いのですが、そこから何かを成し遂げることが就職活動でアピールする必要なポイントになります。
観察力がある人は、本来気付いたことに対して対策を練ることもできます。この点を押さえた内容でアピールできるエピソードを伝えれば、評価を高められるのです。
職人気質な人は以下の記事を参考にしてみてください。仕事で活かせる強みをまとめています。
職人気質とは|仕事に活かせる強みとタイプ別のおすすめ職種14選!
スキル別! 観察力を効果的にアピールできる例文
スキル別! 観察力を効果的にアピールできる例文
観察力をアピールする際のコツや注意点を踏まえて、スキル別に例文を紹介します。自分の強みを効果的にアピールするために参考にしてみてください。
併せて、NGの例文を解説とともに紹介します。せっかくの自己PRの機会に、マイナスイメージを持たれないように工夫しましょう。
多角的な視野を持ち、課題や問題点に気づける力の例文①
多角的な視野を持ち、課題や問題点に気づける力の例文①
私の強みは、広い視野を持って自ら課題を見出せる「観察力」です。私は、高校時代バレーボール部のキャプテンとして活動していました。
夏の大切な試合を控えた時期、練習でもミスが増え、勝てるはずの練習試合にも負けるなど、チームの雰囲気がどんどん悪くなりました。
私は、チーム全体に問題があるのではないかと思い、レギュラーメンバーだけでなく、サポートしてくれるベンチのメンバーや後輩の様子にも目を配るようにしました。
すると、レギュラーメンバーが、焦りから余裕がなくなり、サポートしてくれるメンバーへの感謝が薄れていることに気がつきました。
そのため、サポートメンバーの士気も下がり、チーム全体の活気が失われていたのです。
私がレギュラーメンバーにそのことを伝えたところ、メンバー全員が、「安心してプレーできるのはサポートメンバーのおかげだ」と再認識し、サポートメンバーに改めて感謝の気持ちを伝える場を設けました。
これがきっかけとなり、チームの雰囲気は活気を取り戻し、夏の大会でも悔いのない結果を残すことができました。
私はこの経験を活かし、物事の問題点だけでなく、それを取り巻く周りの環境にも目を配りながら、課題や問題点を自ら見出し解決できる人材として、御社に貢献します。
観察力をリーダーシップの経験から明確に導いていますが、ビジネスにおける課題発見と解決能力を示すために、バレーボールの経験をビジネスにどのように活かすかを明示すると良いでしょう。
ビジネスへのスキルの応用などを追加することで、自身の価値をより明確に示せます。
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多角的な視野を持ち、課題や問題点に気づける力の例文②
多角的な視野を持ち、課題や問題点に気づける力の例文②
私の強みは、広い視野を持って問題解決の糸口を見出す「観察力」です。私は大学時代、飲食店のアルバイトでバイトリーダーを任されていました。
月に1度、アルバイトのメンバーでミーティングをおこなうのですが、その参加率が徐々に悪くなっていることに気づいたのです。
店長に話すと、「皆忙しいから、書類を配るだけにしようか悩んでいる」とのことでした。
私は、バイトリーダーとして他のメンバーに理由を聞いたところ、「事務的な内容ばかりで毎回変わり映えがなく、あまり意味がない」という意見が多いことがわかりました。
一方で、バイト仲間でのコミュニケーションを図るには、月に一度集まることは必要だと考えたので、ミーティング場所を飲食店に変えることにしました。
それまで狭く閉鎖的な控え室でおこなっていたミーティングを、明るく食事もできる飲食店に変えたことで、ミーティングを「楽しみながら意見交換できる場所」という印象に変化させたのです。
加えて、重要な内容は控え室のホワイトボードにわかりやすく記載することで、大事なことも漏れなく周知徹底させることができました。
私はこの経験を活かして、周りの変化に敏感に反応し、周囲の意見を取り入れながら問題解決ができる人材として、御社に貢献します。
アルバイトでの自分の観察力を活かした経験をアピールしていてわかりやすいです。
特に自分で気づいた課題が本質を捉えているかと確認をしたというポイントについて評価が高まります。
観察力というものが思い込みでなく、裏付けられていることもわかるので良いですね。
多角的な視野を持ち、課題や問題点に気づける力の例文③
多角的な視野を持ち、課題や問題点に気づける力の例文③
私の強みは、物事をあらゆる角度から見て分析する「観察力」です。私は、学生時代に飲食店でアルバイトをしていました。
主に接客を担当していたのですが、お客さんからの問い合わせや質問を受けることが多く、忙しい時間帯は、通常の接客に支障をきたすほどでした。
駅前の飲食店だったこともあり、初めてのお客さんが多いことに気づいた私は、メニュー表をわかりやすく変えることを店長に提案しました。
店長も、「メニュー表が古いままなのは気になっていたが、忙しくて手が回らなかった」とのことだったので、他のバイト仲間と相談しながら、メニュー表をすべて新しくすることにしました。
昔から変わらない定番メニューや期間限定メニューなどを分類し、内容や値段などを細かく記載したことで、お客さんから質問を受けることがほとんどなくなったのです。
私は、この経験を活かし、広い視野で自ら問題点に気づいて改善する姿勢を持って、御社に貢献します。
現状から課題や問題点に気付いて解決策に導ける観察力が発揮されたエピソードです。
どのような質問や問い合わせ、顧客状況からメニューの一新に至ったのかを盛り込むとより詳細な状況が伝わります。
周囲に気配りができ、円滑なコミュニケーションが取れる力の例文①
周囲に気配りができ、円滑なコミュニケーションが取れる力の例文①
私の強みは、周囲の状況を注意深く観察し、相手の立場を考えて行動するところです。大学時代に、ダンスサークルのイベントを開催する機会がありました。一般のお客さんも入れる大規模なイベントだったので、開催までの手続きがとても大変でした。
イベントを目前に控えた時、数名のメンバーがイベントに参加しないと言い出しました。
私は、チームメイトが必死に練習してきたことを知っていたので、なんとか全員で参加したいと思い、参加しないといったメンバーを集めてミーティングをしました。
メンバーの気持ちを尊重しながら本心を聞いてみると、本当は皆でイベントを成し遂げたいという気持ちが強いが、イベント開催に関する手続きの面で意見が食い違ったり、話がまとまらなかったことで、数名のメンバーがギクシャクしていたことがわかりました。
そこで、手続きの内容を分担し、いくつかのチームに分かれて進めていくことにしました。人数を分けたことで、意見がまとまりやすくなり、結果、チームメイト全員が満足のいくイベントを開催することができたのです。
私はこの経験を活かし、周囲への気配りを忘れず、円滑なコミュニケーションが取れる人材として、御社に貢献します。
周囲への気配りとコミュニケーション能力を強調していますが、ダンスサークルの経験をビジネスにどのように活かすかを明示すると良いでしょう。
また、イベントの成功とチームメイトの満足度の面で、より具体的な成果や数値を追加できるといっそう良くなります。
周囲に気配りができ、円滑なコミュニケーションが取れる力の例文②
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私は、観察力を活かして円滑なコミュニケーションを取ることが得意です。学生時代、飲食店で接客のアルバイトをしていました。
年齢や性別、価値観が異なるお客さんの対応をする中で、非常に勉強になった経験があります。
お客さんの中に、いつもクレームを言う高齢の男性がいました。少し怖い印象があるので、他のバイト仲間は接客するのをためらっており、いつしか私が担当するようになりました。
始めはドキドキしながら接客していたのですが、会話をしていくと、その方は昔からの常連さんで、お店のことが大好きだということがわかったのです。
店のメンバーが変わる中で、以前と違う店の対応が気になり、クレームという形になっていたようでした。
私は、そのことを店長や他のメンバーに伝え、改善できる点はどんどん変えていくようにしていきました。すると、そのお客さんに笑顔が増え、他のバイトメンバーとも会話するようになっていったのです。
私は、この経験を活かし、先入観や思い込みを持たず、常に顧客の立場に立って行動するとともに、社内の人とも良好なコミュニケーションを取りながら、御社に貢献します。
周囲に気配りができ、円滑なコミュニケーションが取れる力が備わっていることがわかりやすくまとめられています。
コミュニケーションの本質について理解ができているという印象もあり、また気づいたことを行動に移すことができる積極性もある人材というイメージを持ちます。
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周囲に気配りができ、円滑なコミュニケーションが取れる力の例文③
周囲に気配りができ、円滑なコミュニケーションが取れる力の例文③
私の強みは、周囲に気を配りながら、円滑なコミュニケーションをとることです。私は高校時代、サッカー部の副キャプテンをしていました。
私は、前に出て意見をまとめたり、チームを盛り上げたりすることが好きだったのですが、キャプテンも同じようなタイプでした。
そこで、副キャプテンとしての役割を自分なりに考え、みんなの様子を一歩引いたところから観察し、陰で支える立場としてチームを盛り上げていこうと考えたのです。
その結果、体調が優れないメンバーにいち早く気付くことができたり、落ち込んでいるメンバーに声をかけることができたりと、チームメートの変化に敏感に反応できるようになりました。
チーム全体の雰囲気作りをキャプテンに任せることで、自分がやるべきことを見つけることができたのです。小さな悩み事を相談してくれるメンバーも増え、引退まで誰一人欠けることなく、チームを守ることができました。
この経験を活かし、周囲への気配りを忘れず、社内での円滑なコミュニケーションを取れる人材として、御社に貢献します。
キャプテンのタイプや、チームメイトの様子もよく観察しているようですが、人によっては独りよがりな人物観察と捉えられてしまうリスクもあるので、「キャプテンからも気配りを感謝された」などの他者の評価も加えると良いと思います。
状況を踏まえて自ら考え、判断できる力の例文①
状況を踏まえて自ら考え、判断できる力の例文①
私の強みは、自分の状態を客観的に把握し、問題解決力を発揮できることです。私は学生時代に、飲食店でアルバイトをしていました。お客さんの回転率が高く、日々忙しい環境での仕事でした。
少し仕事にも慣れ、接客とホールの行き来を任された頃、小さなミスを繰り返すようになりました。
私は、頼まれると断れない部分があり、ホールのスタッフと接客のスタッフに頼まれたことを、すべてこなそうとしてしまっていました。その結果、手が回らなくなり、ミスを連発するようになっていたのです。
このままでは、お客さんに迷惑をかけてしまうと考え、双方のスタッフの人に状況を説明し、ホールと接客の時間を分けてもらえるよう相談しました。
その結果、スタッフの方も、それぞれの忙しさで連携が取れていなかったことに気付き、お店全体の回し方を改善するきっかけにもなりました。
私は、この経験を活かし、自分自身の性格や状況を正しく把握するとともに、課題や問題点を自ら解決できる人材として、御社に貢献します。
問題解決能力に焦点をあて自分の状態を客観的に把握し、明確な強みを具体例を挙げて示すことができています。
とても良く書けていますが、欲を言えば職場でこの強みをどう活かすか加えても良いですね。
状況を踏まえて自ら考え、判断できる力の例文②
状況を踏まえて自ら考え、判断できる力の例文②
私の強みは、周囲の状況を客観的に捉え、自分がすべきことを判断できる観察力です。私は高校時代、吹奏楽部に入部していました。
1年生だった頃、それぞれの楽器との連携がうまく取れず、学年の団結力に欠けており、毎日先輩に注意されていました。
1年生でのまとめ役がいなかったこともあり、なかなか改善することができませんでした。私は、この状況をなんとか打開したくて、各楽器ごとにリーダーを決めることを提案しました。
まずは小さいグループをしっかりまとめることで、学年全体のまとまりを強化しようと考えたのです。何とかしたかったのは皆も同じだったようで、これをきっかけに楽器ごとのリーダーを通して連携が取れるようになりました。
それぞれのリーダーを中心に皆にも責任感が生まれ、演奏にも活気が出てきたことで、より吹奏楽の楽しみをみんなで分かち合うことができるようになりました。
私はこの経験を活かし、周囲の状況を踏まえて自ら考え、行動できる人材として、御社に貢献します。
周囲の状況を客観的に捉えられる観察力を持っていて、またその観察力にプラスして改善策を考え、取り組みを実施したというリーダーシップも備わっている人材なのが伝わる内容になっています。
リーダーシップの自己PRの作り方・伝え方は以下の記事で詳しく解説しています。リーダーシップを強みに持つ人は、アピール法をチェックしてみましょう。
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法
状況を踏まえて自ら考え、判断できる力の例文③
状況を踏まえて自ら考え、判断できる力の例文③
私の強みは、周囲の状況から、自分がすべきことを迅速に判断する観察力です。私は学生時代、飲食店でアルバイトをしていました。
当時、私はバイト仲間の中では一番年数が長く、主に注文管理やお金の管理、バイトメンバーのスケジュール管理など、裏方の仕事を任されていました。
ある日、接客担当の1人が体調不良で欠席し、もう1人もバイトには来たものの、体調が優れない様子でした。店長より、体調不良者を帰宅させ、残りのメンバーで店を回して欲しいと依頼されました。
開店まであまり時間がなかったので、私は残りのメンバーの仕事経歴を考慮し、ホールと接客の配分を変え、足りない部分には随時私が入ることにしました。
結果、顧客に迷惑をかけることなく、またメンバーに無理をさせることなく、無事その日を終えることができました。私はこの経験を活かし、目の前の状況を踏まえて自ら考え、判断できる人材として、御社に貢献します。
店長からどうしてほしいかの指示を受け、自分で考えて采配し乗り切った経験であり、状況を踏まえた判断力を表すエピソードになっています。
日頃より、店長から信頼されている存在であり、店を回すことを任されていることも伝わり良いです。
観察力の自己PRのNG例文①
観察力の自己PRのNG例文①
私の強みは観察力です。一つのことに対して、飽きずに粘り強く観察することができます。中でも人間観察をすることが好きで、休日はたくさんの人で賑わうカフェに行って、あらゆる人の観察をしています。
カフェには年齢や性別、価値観の異なる人がいるので、若者のトレンドや年配の方の価値観など、多くの情報を得ることができます。
私はこの観察力を活かし、さまざまな価値観や好みがあることを理解し、社内の人とうまくコミュニケーションをとっていきたいと思います。
アピールする内容が人間観察だけに絞られ、あまり良いイメージを持たれない例文です。
面接官も「自分も観察されているのでは」と警戒してしまう可能性があります。また、観察するだけではコミュニケーションに活かしづらいので、仕事で活かす強みとしてはふさわしくない内容といえます。
この場合は、「年代別の流行やトレンドを的確に押さえて商品開発に活かします」や「周囲の状況に敏感に反応し、自分がすべきことを考えながら、積極的に御社に貢献します」など、観察力を具体的に活かす内容にすると良いです。
観察力のみに焦点を当てているため、仕事やビジネスにおいての具体的な活用方法や価値を示せていません。
また、コミュニケーションや問題解決能力など他の重要なスキルや資質の記載が不十分です。これを仕事に活かす方法や関係構築力、リーダーシップについても言及しましょう。
観察力の自己PRのNG例文②
観察力の自己PRのNG例文②
私の強みは、周囲を注意深く観察し、細かな間違いを見つけ出せる観察力です。私は大学時代に、個人会社で事務のアルバイトをしていました。小さな会社だったので、人数が少なく、日々忙しさに追われていました。
事務の担当を任されていたのは私以外に2人おり、それぞれができるタイミングで必要な事務処理を分担しておこなっていました。
通常1人がおこなった作業を別の1人がチェックするのですが、来客やそのほかの業務でチェック作業が疎かになっていることに気がつきました。
私は、まずは任されたことを確実にこなそうと思い、チェック作業を優先することにしました。どんなに忙しくてもチェックを欠かさず、どれだけ小さなミスも見逃すことなく見つけ出すことができました。
私は、この観察力を活かし、些細なミスも許さない、完璧な仕事を目指して御社に貢献します。
エンジニア職など、小さなミスも許されない職種では、完璧主義が求められます。一方で、アピールの仕方によっては、細かすぎたり、神経質なマイナスの印象を与えかねません。この例文では、周りの状況を考えず、自分の仕事のみに没頭するイメージを持たれる可能性があります。
この場合、間違いや変化に気づける観察力を活かし、周囲とうまくコミュニケーションを取りながら、正確に仕事をおこなう姿勢をアピールするようにしましょう。
結論で「自分の強みは周囲を注意深く観察し、細かな間違いを見つけ出す」と神経質な人と思われるまとめ方をしています。この点を修正することも重要です。
観察力の自己PRのNG例文③
観察力の自己PRのNG例文③
私の強みは、目の前の状況から原因を推測し、解決できる観察力です。私は学生時代、フットサルサークルのリーダーとして、チームをまとめる役割を担っていました。ある時、数名のチームメイトが口論になっている場面に遭遇しました。
2年生グループと3年生グループの揉めごとだったので、まずは間に入って双方を引き離しました。私は、2年生が最近遅刻しがちであることが原因だと推測し、「2年生も練習開始までに準備するよう心掛け、3年生もそれを手伝っていこう」と助言し、落ち着かせることができました。
私は、この観察力を活かし、あらゆる事柄の背景を推測しながら、課題解決に取り組める人材として、御社に貢献します。
この場合、どちらかというと「洞察力」の例文になっています。観察力と洞察力が混同し、自分の強みをいまいち説明できていない例文です。また、本質的な解決にはなっておらず、ただ自分の思い込みを押し付けたような印象を与えかねません。
エピソードを選定する際も、強みをよりアピールできる内容であるか吟味することが大切です。
2年生は練習開始までに準備するように心掛け、3年生はそれを手伝うという解決策では具体的にどのような対応策を取ればよいのかがわかりません。
2年生3年生が皆で話し合いをする方向にもっていくことで、独断で押し付ける印象も避けられます。
ビジネスに活かせる力! 観察力を高める行動
ビジネスに活かせる力! 観察力を高める行動
観察力は、どの職種でも活かすことができる有効なスキルです。これから就職するにあたって、さらに観察力を高めたい人も多いのではないでしょうか。
観察力を一日で変化させることは難しいですが、日常生活でちょっとした工夫をすれば、徐々に感覚を磨くことができ、観察力を高めることにつながります。
観察力を高める行動やコツについて紹介します。
写真を撮る
最も簡単に観察力を高められるトレーニングとして、写真を撮ることが挙げられます。普段、何気なく見ている風景を撮影することで、ちょっとした変化や気づきを得ることができるからです。
人は、意識したものしか記憶に残りません。そのため、あえてカメラで撮影することで、当たり前の風景を、客観的に見ることができます。
毎日同じ場所を撮影して変化に気づく練習をしたり、その時にふと気になったものを撮影して、新しい発見をする訓練をするのもおすすめです。
スマ―トフォンがあれば、いつでもどこでも撮ることができるので、気軽に観察力を高めるトレーニングができます。
価値観の異なる人と話す
人は、意見が異なる人と話すことにストレスを感じたり、反発してしまったりします。しかし、価値観の異なる人と話すことで、視野が広がり、新しい発見につながることもあります。
また、どんな時も冷静に、客観的に話すことができるようになるので、社会人としての高いコミュニケーション能力を鍛えることにもつながるのです。
普段はつい避けてしまいがちな人とも、「自分にない考え方が得られるかもしれない」という姿勢で話すことが大切です。
さまざまな意見や価値観に目を向けることを常に意識すると、観察力が鍛えられるでしょう。
会話中の相手の表情や動きに注目する
周りの変化に気づける観察力の持ち主は、人に対する観察力にも優れています。相手の表情や行動から意図を汲み取り、相手が求めることを察知して行動できるからです。
始めから相手の意図を察知することは難しいですが、目に見える変化を見つけることは可能です。
日頃から、会話中の表情や動き、発言の変化などに注目する癖をつけましょう。それを繰り返すことで、潜在的な観察力を磨くことにつながります。
また、会話を始める前に、まず服装や髪型などの外見に着目するのも、観察力を高めるために有効な行動です。
相手の表情や動きに注目することは就職活動で重要ですが、面接では自分自身が身振り手振りを使うことも効果的です。身振り手振りのやり方を知りたい人は以下の記事を確認してください。
面接は身振り手振りを適切に使って制す! 好印象を残すコツを解説
変化に気づく癖づけをする
観察力を高めるために、自分なりのルールを設定して、変化に気づく癖づけをする、というのも有効な手段の一つです。
たとえば、「一日一個、新しいものを見つける」「昨日と違う部分を見つける」などです。人・会社・街中・自宅など、あらゆる対象の中から一つ選んで探してみるのも良いでしょう。
変化に気付くためには、変化の前の状態を知っておく必要があるため、まずは周りを意識してみることが大切です。
情報収集をする
日頃から情報収集する癖をつけておくことは、観察力を高めるために非常に有効です。対象を広く持って世の中の流れをつかんだり、自分が興味のある分野を掘り下げたりして、情報を集める楽しさを実感しましょう。
あらゆる情報に触れていく中で、些細な変化に気づいたり、予測する力も身に付くため、先を見越した行動が取れるようにもなります。
ただし、情報収集する際は、信頼できる情報源を見極めることも大切です。ネットを開けばすぐに情報が手に入る時代だからこそ、情報の波に飲み込まれないようにしっかり選別しましょう。
仮説思考力を鍛える
仮説思考力とは、先を見通していく思考力のことです。過去のデータや情報をもとに答えを出す方法とは反対に、仮説をもとに必要な根拠を探して答えを導き出す方法です。
ビジネスに活かせる観察力とは、物事を注意深く観察し、自分の中で感じる違和感や変化をもとに仮説を立てられる力です。
仮説思考力を鍛えるには、以下のプロセスを繰り返します。
仮説思考力を鍛えるプロセス
- 目的を押さえる
- 仮説を立てる
- データを集める
- 分析により確認する
日常的に「なぜ?」という問いと「〇〇かもしれない」という仮説を反復して、仮説思考力を鍛える訓練をしましょう。
結果、引き出しが増えることで仮説の質が上がり、観察力を高めることにつながります。
- 仮説思考は難しいですが、どうすればできますか?
継続的に実践と学習を積み重ねていくことが重要
仮説思考は継続的な実践と学習を通じて徐々に身に付けていくことが重要です。
日常的な問題解決や意思決定に積極的に取り組み、反省や学びを重ねることでスキルを磨きましょう。
具体的には、まず問題や目標を明確にしてください。具体的な課題や目的を定義することで、解決策やアプローチを考える基盤ができます。
さまざまな視点やアプローチを考慮しながら他の人の意見や経験を聞いたり、関連する情報を収集したりすることで、多角的な視野を育てましょう。
問題解決や目標達成のために、仮説を立てる習慣を身に付け、仮説を実際の状況やデータに基づいて検証しましょう。
検証可能で具体的な仮説に基づいて、調査や実験、データ分析などをおこない、仮説の正しさや妥当性を評価します。検証の結果を反省し、学びを得ることも重要です。
思い込みを払拭する
直感や思い込みは、正しい判断を妨げることがあります。また、新しい発見や気づきを見逃してしまうことにもつながります。
人は、無意識に思い込みをしています。当たり前だと思っていることさえも、思い込みかもしれないことを自覚しなければなりません。
なぜなら、目の前にある状況が「当たり前だ」と思い込んでしまうだけで、注意力が下がり、気付きを得ることができなくなってしまうからです。
また、いろいろな価値観を知るためにも、思い込みを払拭することは大切です。自分の感覚と異なる場合でも、いったんはありのままを受け入れて観察することも、観察力を高めるために必要なことなのです。
物事を深掘りして考える
観察力を高めるには、物事を深掘りして考えることも大切です。これは、洞察力にもつながりますが、目の前にある状況から一歩掘り下げて考える癖を付けましょう。
たとえば、ドラマや小説を見ていると、最後に思いがけない伏線に気付かされたこともあるのではないでしょうか。
何気なく見ていたら気付かないことでも、登場人物の感情を深掘りしてみたり、登場人物になりきってみるだけで、自分とは違う視点に気付くこともできます。
目に見えるものの奥側を知ろうとする姿勢は、観察力を高めるために非常に有効です。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る観察力を鍛えるためには読書や映画鑑賞をするのが有効
日常生活で観察力を鍛えるおすすめな方法としては、読書や映画鑑賞をすることです。本や映画は、主人公の描写や状況について注目しなければ楽しむこともできません。自分の楽しみの中から簡単に観察力を鍛えることができる方法です。
作者の考えから制作された作品を自分の視点を通して捉えることで、その作者がどのような意図やメッセージを込めて作品を作り上げたかというところまで感じとり、推測することもできます。
観察力を鍛えるためには、継続的な意識と努力が必要と思われるかもしれませんが、読書や映画鑑賞という楽しみを交えながらおこなうのも私はありだと思います。
観察力は自己成長につながる! いろいろな方法を試して身に付けよう
観察力を向上させることは、自分の人生にとっても良く働くことが多いです。観察力が身に付けば、たくさんの人と良好な関係構築ができるようにもなり、そのことから新しい発見がもたらされるので、自己成長をしやすい環境を作る力にもなります。
自分の中でこれは良いなというものを試しながら観察力を磨いてください。
観察力のある人が活躍しやすい職種
観察力は、どの職種でも求められるスキルですが、中でも特に観察力を活かして活躍しやすい職種があります。
それぞれの職種で、どのように活かすことができるのか、詳しく説明します。
教育職
人に教えたり、指導する立場の教育職では、観察力を活かした仕事ができます。人に何かを教えるためには、知識だけでは足りません。
性格、得意分野や苦手分野が異なる相手に対し、それぞれに合った指導方法を見つけなければならないからです。
自分の価値観や思い込みを持っていては、正しい指導はできません。常に冷静かつ客観的な視点で相手を見ることが大切です。
また、その時の相手の様子や場の雰囲気を敏感に察知して、そのときどきに応じた対応を求められることから、教育職には、高い観察力が求められます。
教育職は、生徒やクラス全体のその時々の状態に合わせて柔軟に進行や対応を変えながら、全員の気持ちを巻き込んでいける吸引力を発揮する必要があります。
前提として個と全体の情報を日常的に取り込む観察力が必要になるのです。
営業職
顧客のニーズを察知し、顧客が求める内容を提案する営業職は、観察力を活かせる職種の一つです。
相手の言動などを注意深く観察したり、競合他社の商品の変化や自社との違いを客観的に観察する力は、営業職に必要な力です。
また、それぞれの顧客に合わせて良好なコミュニケーションが取れる、観察力の高い営業職は、非常に重宝されるでしょう。
営業にはいろいろな種類があります。BtoB営業について詳しく知りたい人は、こちらの記事を確認してください。
BtoB営業ってどんな仕事? 魅力から大変な部分までまるごと解説
営業に向いているかわからない……と不安に思う人は、以下の記事で営業への適性をチェックできるので、併せて確認してくださいね。
営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
営業職は人気の職種です。志望動機を工夫して採用担当者から好印象を得たい人はこちらの記事を確認してください。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
営業職のゴールは契約を取ることです。このためには、顧客の深層心理のニーズに気づく観察力が必要になります。
営業は顧客とのコミュニケーションを図りながらこのニーズにたどり着くことができるので、あらゆることを観察することが重要です。
事務職
どの企業にも必要とされる事務職は、観察力を活かせる職種の一つです。事務職は、会社のお金を管理したり、重要なデータを取り扱ったりします。
お金の計算ミスやデータ処理のミスが、会社に大きな影響を与えることもあるため、高い観察力を持って日々の業務にあたることが求められます。
毎日同じことを繰り返す場合も、思い込みや先入観を持たずに対応することで、些細なミスに気付くことができます。
また、さまざまな部署の間に立って、状況を観察し、良好なコミュニケーションを取って動ける事務職員は、企業にとっても必要不可欠な存在になるでしょう。
事務職の仕事内容や向いている人の特徴を詳しく知りたい人は、こちらの記事を確認してください。
事務職の4つの誤解に要注意! 仕事内容・適性・選考対策を徹底解説
- 観察力があれば誰でも事務職として活躍できますか?
行動力・判断力・柔軟な対応力も必要になる
観察力とともに、それを活かした行動力や判断力を伴うことも必要です。
業務を円滑に効率よく進めるためにも計画を立てて優先順位を明確化し、必要な判断を都度おこないながら業務を進めていかなければなりません。
また、他者の犯したミスに対して適切な対応をとることを躊躇しない姿勢とともに、柔軟な対応力も必要でしょう。そのためにも高いコミュニケーション能力が問われます。
さらに、他者のために役に立ちたいという気持ちも土台として必要です。このように、事務職はある意味オールラウンドな資質を持ち合わせていることが求められると言えます。
事務職を目指し行動力、柔軟性を強みに持つ人は自己PRでアピールしてみましょう。以下の記事で行動力、柔軟性の自己PR法を解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
行動力
例文30選! 行動力の自己PRは6つのパターンで勝負しよう
柔軟性
13例文|柔軟性の自己PRで理解必須の注意点と伝え方のコツ
医療従事者
患者の命を預かる医療従事者は、少しのミスが患者の命にかかわることもあります。そのため、常に高い観察力を持って、慎重かつ冷静に患者の様子を見て対応しなければなりません。
医療の現場では、人の体を相手にするため、思い込みや先入観を持った判断は、ミスにつながる可能性もあります。
観察力を活かすことで、患者の体や検査データなど、目に見える情報を注意深く観察するとともに、患者の様子や些細な違和感を見逃すことなく見つけることができます。
また、不安な気持ちを抱える患者の気持ちを汲み取れるコミュニケーション能力の高さも、医療従事者に求められるスキルの一つです。
マーケター
商品開発などのあらゆる情報を収集して、企業の経営戦略のもと、商品が売れる仕組み作り、実践、分析を繰り返すマーケターの仕事は、観察力を活かせる職種の一つです。
マーケターに求められる能力の一つに「創造的知的能力」と呼ばれるものがあります。創造的知的能力とは、主に以下のプロセスを繰り返す能力です。
創造的知的能力
- 物事を注意深く見る観察力
- 自問自答をする質問力
- 仮説を立てて実証する実験力
- 他人の協力を得る相談力
- 新しいアイデアを生み出すための関連付ける力
創造的知的能力を発揮するため、まず一番に求められるのが観察力です。先入観を払拭し、客観的に物事を観察する力は、マーケターにとって非常に大切なスキルといえます。
マーケターに求められる観察力は、顧客のニーズや行動、競合他社の活動、社会や経済の変化、技術の進歩、トレンドなど、周囲の状況を細かく観察し、必要な情報を得る能力といえます。
観察力を活かし、顧客のニーズを満たす商品やサービスを開発してマーケティング戦略を立案することを求められます。
マーケティング職の詳細は以下の記事で詳しく解説しているので、関心がある人はぜひチェックして選考対策に役立ててくださいね。
新卒でマーケティング職に就くには? 仕事内容から対策まで徹底解説
カウンセラー
あらゆる悩みを抱えた相談者の話を聞き、相談者に寄り添った対応が求められるカウンセラーは、観察力を十分に活かせる職種です。
価値観が異なる人は、悩みも解決策も千差万別です。たとえ同じような悩みであっても、悩みの深さや原因、打開策はその人によって異なります。
相談者の悩みを解決するには、相手の表情や、身振り手振りを注意深く観察し、些細な変化を見逃さないよう注意しなければなりません。
相談者に寄り添い、相談者の心を少しでも軽くすることが求められるカウンセラーには、高い観察力が求められます。
観察力の重要性を理解して即戦力になれるビジネスパーソンを目指そう
観察力は、ただ物事を注意深く観察するだけでなく、変化に気づいて自ら行動できるスキルです。
主体性を持って自ら動くためにも必要な能力であることから、ビジネスのうえで非常に重要視されています。観察力がある人材は、企業にとっての即戦力になることを理解しておきましょう。
観察力は、持って生まれた感覚もありますが、日頃の生活でも高めることができるため、日々観察力を磨きながら、企業が求めるビジネスパーソンを目指してください。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る観察力を活かして行動した経験を自己PRしていこう
観察力を自己PRに使うとき、まず気を付けなければならないのは、人間観察が得意というイメージにとらわれないことです。
自分も密かに観察されていると思うとあまり良い気がしないものです。さらに、人や物事に対する思い込みや決めつけ、うがった見方にならないように、常にフラットな心理状態でいることも、観察力が強い人には必要かもしれません。
また、気付いていても自らは具体的に動こうとしない消極的なイメージに見られないことも必要です。さまざまなことに気付いていても何も行動を起こさないのは、気付いていないのと同じことです。
独りよがりにならないよう明確な根拠を持って観察力をアピールしよう
気付いたら自分なりに考え最良と思える行動に移すことも大切ですが、独りよがりにならないように注意が必要です。
なぜなら、周囲の人たちに気付きがない場合、観察力のある人の言動に意外性や違和感を持つかもしれないからです。周囲の人に丁寧に説明して説得するコミュニケーション能力も伴っていることが望ましいです。
観察力はいろいろな角度から捉えて強みとしてアピールすることができる分、観察力に対するしっかりした理解とそれを裏付ける明確な根拠をもって伝えましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/フィナンシャルプランナー
Miyuki Oba〇大学などでカウンセリングや講義、企業や行政における新人研修・セミナーなどに多数登壇。ファイナンシャルプランナーおよび小論文講師としての知見も加味したアドバイスをおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細