例文8選|建築業界で評価される志望動機とは? 書き方のコツ

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

    Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう

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  • キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者

    Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる

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この記事のまとめ

建築業界の志望動機を作ろうとして、何を書けば良いかわからず手が止まってしまった人もいるのではないでしょうか。「建設業界とどう違うのだろう?」と知識のなさから不安な人や、「家づくりに興味があるだけでは弱いのかな……」とアピール方法がわからない人もいますよね。

建築業界の仕事はあまり身近ではないため、志望動機に悩む学生が多いですが、ポイントを押さえれば誰でも魅力的な志望動機を作ることができます。

この記事では高評価を得る建築業界の志望動機の書き方をキャリアアドバイザーの瀧本さん、遠藤さん、田邉さんとともに解説します。おもな職種別に例文も紹介するので、建築業界を志望している人はぜひ参考にしてください。

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建築業界に受かる志望動機は「ストーリー×決意」がポイント!

建築業界の志望動機は難しく感じる人が多いですが、実は押さえるべきポイントはシンプルで、それは「建築業界を志望する自分らしいストーリーと決意を伝えること」です。

このポイントからずれているとミスマッチの印象になってしまったり、ほかの多くの応募者に埋もれてしまったりするので注意が必要です。

記事ではまず建築業界の志望者なら押さえておきたい最近のトレンドと、業界で求められる力を解説します。建築業界のリアルな姿をつかんで、志望動機を作る以前の必須知識を頭に入れましょう。

後半では説得力のある志望動機を作るコツと、職種別の8例文を紹介します。最後に志望動機でやりがちなミスも解説するので、評価を得る志望動機の特徴をつかみ、魅力的な志望動機で建築業界の選考を突破してください。

瀧本博史

プロフィール

志望動機はほかの業界や企業にも当てはまるような一般的な理由ではなく、業界特有の魅力やその企業の特色を反映させることが大切です。

建築業界は業績が好調な一方で、職人の高齢化や人手不足が問題となっています。この記事で業界の理解を深めてから、特定の企業を選んだ具体的な理由を示して志望動機を完成させましょう。

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 (IT業界の場合) 
私は貴社が掲げる顧客維持率向上に貢献し、日本企業のIT化の一助になりたいと考えています。私は飲食店でアルバイトをしているのですが、感染症の増加により新しい施策に取り組むことを余儀なくされていました。このとき、新しいシステムを導入してオンライン販売を開始すると、常連客の注文率が60%以上になりました。この経験から、リピーターをつくることとシステム導入の大切さを実感しています。貴社は、先端技術を活用したSaaSを提供しているだけではなく、顧客維持率の向上を事業戦略に掲げており魅力に感じております。入社した際には、営業職として企業へのSaaSの提案・リピート顧客獲得で貢献したいと思っています。

そもそも建築業界とは? 仕事内容や特徴を押さえよう

そもそも建築業界とは? 仕事内容や特徴を押さえよう

  • 建設業界との違い
  • 建築業界のおもな就職先
  • 建築業界のおもな職種
  • 建築業界に必要な資格・学歴

建築業界の志望動機を作成するには、そもそも仕事内容や業界の特徴を正しく理解しておく必要があります。

建築業界について十分な知識がないと、企業が目指す方向や求められる役割に合わないとんちんかんな志望動機になってしまう可能性があるため注意が必要です。

ここでは建築業界で必ず押さえるべき基本事項について解説するので、知識をもとに志望動機に厚みを持たせて差別化につなげましょう。

建設業界との違い

建築業界と建設業界の違い

建築業界と似た言葉に「建設業界」があります。この2つの意味や違いが実はよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

建設業界とは、建物に限らずダムやトンネル・橋など、インフラや土木、街づくりの分野でモノを作る業界のことです。〇〇建設というような建設会社や、都市開発をおこなうディベロッパー、大規模な土木工事を担うゼネコンなどが当てはまります。

一方で建築業界は、住宅やマンションなどの建造物を作る業界です。大手ハウスメーカーなど一部の企業ではディベロッパーのように都市開発事業をおこなうこともありますが、基本的には建物しか作りません。

そのため建設業界という大きなくくりの中に、建築業界があるとイメージしましょう

建設業界も志望しているのですが、同じ志望動機ではダメですか?

瀧本博史

プロフィール

それぞれ特徴があるので志望動機でもアピールするポイントは変えよう

建築業界と建設業界は、似ているようで異なる特徴を持っています。

建築業界にはデザインや建築物の概念、美学に重点を置く企業もありますが、建設業界は建築物の実際の建設、プロジェクト管理、施工技術などに焦点を当てるのが特徴です。

志望動機を書く際にはこの違いを意識し、各業界の特徴やあなたがどのように貢献できるかを具体的に述べましょう。

建築業界ではデザインへの情熱や創造性を強調し、建設業界ではプロジェクト遂行能力や技術的な知識を前面に出すなどが良い例です。

建設業界についてはこちらの記事で詳しく解説しています。建築業界を志望する場合でも理解は必須なので、ぜひ確認しましょう。
建設業界の全貌がわかる! 課題・動向から仕事内容まで徹底解説

インフラ業界も併せて志望している人は、こちらの記事がおすすめです。インフラ業界の基礎知識から志望動機のポイントまで解説しています。
業種別例文付き|インフラ業界の人事に刺さる志望動機のポイント

一度は聞いたことのある人が多いゼネコンですがイメージができていない人もいると思います。以下の記事ではゼネコンについて詳しくまとめているので参考にしてみてください。
ゼネコンとは? 建設業界の動向や就職のポイントまで徹底解説

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 (人材業界の場合) 
私は、人材ビジネスに興味を持つ理由は、人と人とのつながりを大切にし、他者の成長を支援したいと考えるからです。大学時代、学生団体でのリーダーシップ経験やボランティア活動を通じて、人材育成の重要性を痛感しました。御社は、人材育成に力を入れ、社員一人ひとりの成長を支援する環境が整っていると感じました。他社ではなく御社を選んだ理由は、御社の教育制度やキャリアパスが充実しており、自身の成長と共に会社の成長にも貢献できると考えたからです。入社後は、御社のビジョンに共感し、人材育成に貢献しながら、自らもスキルアップしていきたいと思います。以上の理由から、御社での活躍が夢です。

建築業界のおもな就職先

建築業界の就職先としてはどのような選択肢があるのか見てみましょう。

建築業界のおもな就職先

  • ハウスメーカー
  • 工務店
  • ビルダー
  • リフォーム会社
  • 設計事務所

ハウスメーカーは基本的に全国展開し、モデルが完成している規格住宅や建売住宅を販売します。一方の工務店は地域に根ざし、フルオーダーで一から注文住宅を作るのが特徴です。

ビルダーは聞きなれないかもしれませんが、ハウスメーカーと工務店の中間のような存在で、ハウスメーカーほどの規模はないものの、年に数十〜数百棟の建築を手がけます。

リフォーム会社は部分的なリフォームを中心に請け負う企業もあれば、フルリノベーションを売りとする企業もあります。設計事務所は工事は手がけずに設計のみを請け負う、建築士が中心の組織です。

就活ではどれも名前を聞くことがあるので、違いを認識しておきましょう

文系の場合は、建築業界ではハウスメーカーの営業職がおもな選択肢です。理系の建築・土木専攻なら設計職や施工管理職など、工務店や設計事務所にも応募先が広がります。また機械工学系の学生は、ハウスメーカーの生産部門や技術部門に就職する道もあります。

建築業界のおもな職種

建築業界にはおもに以下のような職種があります。同じ就職先でも職種によって仕事内容は大きく異なり、応募の要件も違うことがあるので、それぞれどのような役割を持つのか把握しましょう

建築業界のおもな職種

  • 営業職
    顧客から注文を得て契約を結ぶ。要望をヒアリングして設計職や施工管理職に伝える役割も持つ
  • 設計職
    建物の図面を作成して全体の構造や設計を考える。顧客と直接打ち合わせをすることもある
  • 施工管理職
    現場監督や工事監督とも呼ばれる。設計書や計画書をもとに現場の大工や職人に適切な指示を出し、工事を完成まで進める
  • 技術職・研究職
    おもにハウスメーカーの生産調達・設備部門や研究部門などで働く。工程に合わせて資材を準備したり、より良い技術を開発したりする
  • 総合職・事務職
    本部の管理部門などで経理や総務、人事、広報などを担う。新卒からの配属は少ない

文系の場合は営業職での採用がメインで、企業によってはまれに施工管理職に配属されることもあります。総合職だったとしてもバックオフィスへの配属は新卒ではあまりなく、現場で成果を挙げた人が異動となるケースが一般的です。

理系は建築学部専攻や二級建築士を持っている人なら設計職に応募できる企業が多いです。技術職・研究職は土木・建築専攻のほかにも機械工学、電気系の学生も募集することがあります。施工管理職も同様か、企業によっては理系全般を対象としています。

ただし、これはあくまでも一般的な傾向なので、当然企業によってポジションや採用方針は異なります。この後建築業界に役立つ資格を紹介するので、希望の職種があれば必要な知識を勉強することで、諦めずに選考でアピールしてみましょう。

研究職は枠が少なく、難易度の高い職種です。志望している人はこちらの記事で選考のポイントをつかんでくださいね。
研究職ってどんな仕事? 狭き門を勝ち抜くための志望動機例も紹介!

志望企業は総合職採用なのですが、設計職に配属されるには志望動機で何に気を付けるべきですか?

遠藤 美穂子

プロフィール

設計職として実現したいことと活かせる強みを明確に伝えよう

なぜ建築業界か、なぜその企業か、入社後に何をしたいのか。それぞれの項目で設計職として携わりたいことを志望動機に織り込みましょう。

たとえば「お客様が心地良いと感じる家を設計したい」「快適に働ける空間づくりに携わりたい」といった具合です。

それに加えて、設計職として活かせそうな自分の強みを伝えます。意匠設計・構造設計・設備設計と、設計といってもそれぞれの業務で求められる能力や資質が異なるので、自分がどの場面で貢献できるのかよく考えて書いてみてください。

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 (不動産業界の場合) 
貴社に志望する理由は、不動産業界に興味を持ち、人々の生活に関わる仕事に携わりたいからです。大学時代に不動産の授業を履修し、建築や不動産取引の面白さに触れました。その経験から、不動産業界でのキャリアを築きたいと考えています。貴社は不動産業界での豊富な実績と信頼を持ち、社会に貢献している姿勢に魅力を感じました。他社ではなく貴社を選んだ理由は、従業員一人ひとりを大切にし、成長をサポートしてくれる風土があるからです。入社後は、不動産市場の動向を把握し、お客様に最適な提案ができるよう努め、地域社会に貢献したいと考えています。この志望動機を通じて、貴社での活躍を夢見ています。

建築業界に必要な資格・学歴

「建築業界は未経験でも活躍できる?」「文系ではやっぱり難しい?」と疑問に思う人もいますよね。新卒採用であれば文系・理系にかかわらず広く募集をかけている企業が多く、入社後に研修をおこなうことで知識面をサポートする企業も多いので安心してください

とはいえ、やはり業務につながる資格を持っている方が本気で志望している覚悟が伝わり、選考で熱意をアピールできます。さらに実務に必要な知識も付くので、入社後も即戦力として活躍できる可能性が高いです。

以下の建築業界に役立つおもな資格を参考にして、時間があれば挑戦してみましょう。選考まで時間がなく受けられない場合でも、履歴書の資格欄に「宅地建物取引士 〇月合格に向けて勉強中です」などと書いてアピールすることも可能です。

資格勉強時間の目安役立つおもな職種受検資格
二級建築士500~1,000時間設計職建築関連学部での指定科目の履修か、7年以上の実務経験
インテリアコーディネーター約300時間設計職・営業職なし
カラーコーディネーター50~100時間設計職・営業職なし
宅地建物取引士(宅建)300~500時間営業職・設計職なし
ファイナンシャルプランナー(FP)3級:約100時間
2級:150~300時間
営業職なし
住宅ローンアドバイザー20~30時間営業職なし
建築業界に役立つおもな資格

上記のとおり、建築士だけは受検資格があります。新卒採用でも設計職は「建築系の専攻のみ」とする企業が多いので、あらかじめ認識しておきましょう。

遠藤 美穂子

プロフィール

資格のアピールで大事なのは、「なぜその資格を取ったのか」という理由です。

たとえば「実務経験がなくても受検できる資格を学生のうちに取得しておき、実務経験を積んだらより上級の資格に挑戦して仕事に活かしたいから」など前向きな理由を伝えましょう。

就活への資格の活かし方は、以下の記事で詳しく解説しています。選考での評価ポイントにもなるので、ぜひ併せて確認してください。

履歴書への書き方
履歴書の資格欄で好印象を残すには? 書き方から疑問点まで完全網羅

就職に有利な資格
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説

理系向けの資格
理系向けの資格28選|「就活で有利になるの?」企業の本音も大公開

取りやすい資格
取りやすい資格25選|取得から就活でのアピールの仕方まで解説

志望動機のヒントになる! 建築業界の最近の動向

時代の変化に伴い、建築業界を取り巻く状況も少しずつ変化してきています。ここでは特徴的な5つのトレンドを解説するので、最近の動向をしっかり把握しましょう。

トレンドを知っておけば志望動機に盛り込むこともできれば、選考で知識を問われたときに堂々と答えることもできますよ。

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 実際にツールで作成した志望動機例文 
 (IT業界の場合) 
私は貴社が掲げる顧客維持率向上に貢献し、日本企業のIT化の一助になりたいと考えています。私は飲食店でアルバイトをしているのですが、感染症の増加により新しい施策に取り組むことを余儀なくされていました。このとき、新しいシステムを導入してオンライン販売を開始すると、常連客の注文率が60%以上になりました。この経験から、リピーターをつくることとシステム導入の大切さを実感しています。貴社は、先端技術を活用したSaaSを提供しているだけではなく、顧客維持率の向上を事業戦略に掲げており魅力に感じております。入社した際には、営業職として企業へのSaaSの提案・リピート顧客獲得で貢献したいと思っています。

脱炭素化の拡大

昨今は世界的に脱炭素化の動きが進んでいます。脱炭素とは地球温暖化を防ぐために、二酸化炭素の排出量をゼロにする取り組みのことです。この動きへの対応は建築業界も例外ではありません。

建築業界での脱炭素化の例

特にZEHとLCCMはよく聞かれるようになったので、言葉の意味を押さえておきましょう。ほかにも上記の中でよく理解していない項目があれば、詳しく調べてみてください。

ZEHとは

Zero Energy House(ゼロ・エネルギー・ハウス)の略。高断熱・高気密などによって省エネをしながら、太陽光発電などでエネルギーを生み出すことで、エネルギー収支をプラスマイナスゼロにすることを目指した住宅のこと

LCCMとは

Life Cycle Carbon Minus(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)の略。建設時・運用時・廃棄時と、建物のライフサイクルを通じて二酸化炭素排出量の削減に取り組み、さらに太陽光発電などでエネルギーを作ることで、二酸化炭素の排出量をマイナスにすることを目指した住宅のこと

リフォーム分野の成長

建築業界の動向として、リフォーム受注の伸びも挙げられます。

日本は地震や台風などの災害が多いため、もともと建て替えやリフォームの需要はありましたが、近年はちょうど団塊ジュニア世代(1971〜1974年生まれ)の持ち家がリフォームの必要な時期に差し掛かってきました。

また働き方の変化やIT化により在宅ワークが普及してきたこと、高齢化により在宅介護の需要が高まってきたことなど、さまざまな時代の変化を受けて、住宅のリフォーム受注が伸びているのです

なおリフォームは専門の業者だけでなく、一般的なハウスメーカーでも事業の一部としておこなっていることがあるので、リフォーム分野に興味がある人は幅広く調べてみてください。

リフォームはリノベーションとは異なり、「経年劣化してしまった住居を新築のように回復する工事」のことです。

今までの思い出を残しつつ、過ごしやすい住居にする仕事なので、人の生活に寄り添いたいと考えている学生は特にやりがいを感じることができるでしょう。

海外展開の強化

建築業界、特にハウスメーカーなどの大手企業は、近年海外で勢いを増しています。日本の高い技術力が評価を得ていることや、円安により日本の商品に海外の人の手が届きやすくなったことなどが理由として挙げられます

代表的な例が住友林業です。2023年の同社のセグメント情報によると、2022年度の海外事業の売上高は8,487億円と、国内住宅事業の5,335億円を大きく上回りました。

一方、国土交通省が2023年に発表した建築着工統計調査2022年次によれば、2022年の日本の持家新設戸数は253,287戸と、前年比で11.3%減です。国内市場が大きく回復していくという見立ては現状ないため、今後も海外展開の強化は進むと予想されます。

そのため志望企業が海外事業を推進していれば、英語力を磨いて選考でアピールしても良いかもしれません。

海外事業に携わりたいので、志望動機で良い伝え方があれば教えてください!

海外に提供したい価値を考えて志望動機の差別化をしよう

海外事業に携わりたい理由が「語学力を活かしたい」や「異文化に興味がある」などでは、差別化ができず、不採用になる可能性があるかもしれません。

あなたが海外にどのような価値を提供したいのかが志望動機のポイントです。

そしてその届けたい価値と企業の海外事業とを結びつけると、さらに熱意がある志望動機が作れます。

たとえば応募企業が「アフリカでの事業展開を考えている」のであれば、ただ海外への興味を伝えるのではなく、志望動機で「アフリカに安心で安全な生活を届ける一助になりたい」と伝えれば、ほかの企業には当てはまらない志望動機になりますよね。

ただし、企業の海外事業について調べるだけでは不十分な志望動機になってしまいます。そこから一歩踏み込んで、海外と仕事をすることで届けたい価値について考えて、海外事業へ携わりたい熱意をアピールしましょう。

大工不足への対応

建設業界全体も含め、建築業界では大工の不足が深刻化しています。

国土交通省の大工就業者数の推移によると、1980年に約93万人だった大工人口は2020年には約29万人と、3分の1に減少しました。また大工は高齢化も進んでいて、2020年時点で43%を60歳以上が占めています。つまり建築業界はこのままでは人手不足に陥り、従来どおりの施工を続けることが難しくなると考えられるのです。

そんな中、各社は業務のIT化やDX(デジタルトランスフォーメーション)化を進め、工数の削減や業務の効率化に着手しています。現場と事務所をビデオカメラでつなぎ、メールや報告書を省いてやり取りを進めるなどが例です。

また大手ハウスメーカーなら資材を工場で大量生産することで現場の手間を削減したり、ビルダーによっては大工を自社で採用して若手の育成に励んだりなど、大工不足への対応が進められています。

志望動機ではこのような現状に必ずしも触れる必要はありませんが、大きな課題としてしっかり理解しておきましょう。

女性活躍の推進

建築業界は体育会系のイメージもあり、男社会だと思っている学生も多いのではないでしょうか。しかし実は近年、女性の活躍も後押しされていて、営業職や設計職はもちろん、施工管理職として現場で働く女性も少しずつ増えています。

企業によっては女性を管理職に積極的に登用したり、委員会を設置して社内の声をきちんと吸い上げたりなど、採用時に限らず全社的な取り組みも実施しています

また女性が社会で活躍できるということは、男性も家庭環境に合わせて柔軟に働く必要があるということです。そのため男女関係なく活躍できるための改革が建築業界でも進められていて、たとえば大和ハウス工業では、3カ月の育休取得で100万円を支給する報奨金制度が2023年から開始されました。

したがって、女性だからといって建築業界の選考で不利になることは考えにくいです。入社後も活躍の基盤は整えられているので、志望動機でもぜひ将来ビジョンを伝えてくださいね。

建築業界についてより詳しく調べたい人は、業界研究のやり方を押さえておきましょう。こちらの記事でポイントを解説しています。
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう

アドバイザーコメント

建築業界の需要はなくならない! 資材不足や人手不足などが課題

建築は、住宅や施設など、人がそこに住んだり活動したりする場所を作る仕事です。暮らし方や働き方といったライフスタイルの変化に合わせて安全で快適な空間を作っていくこの仕事は、需要がなくなることはないでしょう。

実際に建物を作るためには数多くの工程があり、さまざまな資材と、それを建物の形に仕上げていく人手や技術が必要となります。

こうした建築業界の課題として、世界情勢の変化による資材不足や、少子高齢化による人手不足などがあります。長時間労働をなくして適正な労働環境を整えつつ、工期を長引かせないための工夫が必要とされていきます。

環境対策やDXの推進など課題を解決していく意気込みを伝えてみよう

また建築工程での脱炭素や、建物自体を地球環境に配慮した機能や構造とすることにも取り組まねばなりません。

加えて国内市場のみならず、海外展開を視野に入れている企業も多くあります。

建築業界で働く当事者として、現場の状況を受け止めたうえで、新しい素材や技術を取り入れ、DXを進め、女性や外国人の力も活用するなど、課題を一つずつクリアしていこうという志を志望動機に込めていきましょう。

建築業界の中でも住宅業界を志望している人は多いですよね。こちらのQ&Aでは住宅業界の将来性についてキャリアコンサルタントが解説しているので、併せてチェックしてみてください。

建築業界の志望動機でアピールしよう! 求められる6つの力

建築業界の志望動機でアピールしよう! 求められる6つの力

建築業界の仕事は楽しいだけでなくタフな面もあり、求められる力には特徴があります。ここでは業界全体で必要とされる6つの大切な力を解説するので、活躍する人物像の特徴をつかみましょう。

当てはまる部分があれば、ぜひ志望動機で積極的にアピールしてくださいね。

①責任感

建築業界は住宅やビルなどの建築物を作るという特性上、一つのプロジェクトが終わるまでに数カ月〜年単位の時間がかかります。

そのため計画通りにプロジェクトを進めて無事に完了させるには、一人ひとりが自分の役割に責任を持って、「最後までやり遂げる」という強い意識でいることが大切です

設計職や技術職であれば、少しの油断や妥協が安全性に響いてしまうリスクもあります。

また営業職であっても、扱う商品の値段は一契約につき数千万円と、顧客にとって人生で一番といって良いほど大きな買い物になります。そのため契約書を預かったり、入金を確認したりなど、それぞれの場面で常に緊張感を持って取り組む、責任感の強さが求められるのです。

責任感を発揮した経験がある人は、志望動機の中でエピソードとしてアピールしてみましょう。

責任感を選考でアピールする際は注意すべきポイントがあります。こちらの記事で例文とともに解説しているのでぜひ確認してください。
責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化

②関係構築力

建築業界の仕事に一人で完了するものはほとんどなく、営業、設計、技術者などさまざまな立場の人が役割分担をすることで、一つの仕事が完成します。

そのためスムーズに仕事を進めるためには、異なる立場の人や異なる意見の人ともうまくコミュニケーションを取り、関係を築く力が不可欠です

もちろん社内だけでなく、設計職や施工管理職であれば、大工や左官などの職人にも心を開いてもらい、指示をしたり反対に仕事を教えてもらったりと、信頼される必要があります。

また商品の単価が大きいため、「どの企業で買うか」だけでなく「誰から買うか」も顧客にとって重要な業界です。そのため営業職なら、顧客との信頼関係を築けば紹介での契約も珍しくありません。

このように社内外の人と信頼関係を構築する力が求められるため、関係構築力に自信がある人はぜひ志望動機でアピールしましょう。

瀧本博史

プロフィール

建築業界では、設計図の理解からクライアントとの打ち合わせ、現場作業員との協調まで、すべてにおいてコミュニケーション力が不可欠です。

この能力の有無は、プロジェクトの成功を左右する重要な要素といえます。

関係構築力のアピール方法は、こちらのQ&Aでもキャリアコンサルタントが解説しています。ぜひ確認して選考に活かしましょう。

③体力・根性

大手企業であれば働き方改革などにも積極的に着手していますが、それでも建築業界は全体的に激務になりやすい業界です。

プロジェクトに長期間かかるので工数を見極めにくい、顧客の都合に合わせるため残業や休日出勤になりやすいなどの理由があります。また動く金額が大きい分、顧客から細かい指摘や要望、ときにはクレームももらうことのある仕事です。

そのため大変なときやつらいことがあったときでも、投げ出さずに乗り越える根性・体力が重要です。粘り強さを持っている人は、この点をアピールしても良いかもしれません。

建築業界はやはり体育会系出身の人の方が有利なのでしょうか?

瀧本博史

プロフィール

有利になる傾向はあるが最終的に重要なのは個々人の能力

建築業界においては、たしかに体育会系出身者が有利になる場合があります。この業界は伝統的な企業文化が根強く、ストレス耐性や競争文化に慣れた体育会系の学生が適応しやすいとされているためです。

しかしこれは一般的な傾向であり、最も重要なのは個々の能力や適性です。

体育会系出身であれば活躍できるというわけでもなく、建築業界では技術的な知識、コミュニケーション能力、問題解決能力など多様なスキルが求められます。

根性は「忍耐力」や「粘り強さ」ともいえます。以下の記事でアピール方法をさらに詳しく解説してるので、併せてチェックしてみてください。

忍耐力
例文17選! 「忍耐力」の自己PRで企業に最大限アピールするコツ

粘り強さ
例文11選|粘り強い性格の自己PRで知らないと損する注意点

④マルチタスク力

建築業界の仕事は、一つの仕事にじっくりと時間をかけて、集中して取り組んでいくというイメージがある人もいるかもしれません。

それも間違いではありませんが、実際の現場では一つのプロジェクトだけに集中すれば良いのではなく、常に複数のタスクが同時に進行しています。

たとえば営業職なら、1日で1〜2件のアポに加えて住宅展示場での新規営業があったり、設計職なら1人で複数の物件を担当し、1日でいろいろな現場を見て回ったりします。一つのプロジェクトに時間がかかるからこそ、それぞれ複数のタスクを抱え持っているのです

そのためマルチタスク能力があり、同時に複数の物事の管理ができる人、忙しくても集中力を切らさずにやり遂げられる人が活躍しやすいです。マルチタスクが苦手な人は大変かもしれません。

⑤臨機応変な対応力

繰り返しになりますが、建築業界の仕事には多数の人がかかわり、自分さえ頑張ればすぐに終わるというものではありません。

工事の現場なら天候の影響を受けたり大工が足りなかったりして、計画が遅延することもあります。また資材の到着が間に合わなかったり、できあがった建物を見て顧客が要望を変更したりと、建築の現場ではトラブルがつきものです。

そのため、思い通りにいかなくても臨機応変に対応する力が求められます。計画通りに進まないことを見越してハプニングがあっても動じない人や、指示を待たずに自分から軌道修正していける人などは向いているといえます。自信がある人は志望動機でアピールするのも一つの手です。

臨機応変さが強みの人は選考でぜひアピールしましょう。こちらの記事で印象を残すポイントを解説しています。
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ

⑥上昇志向・コミット力

建築業界は全体的に成果主義の企業が多く、結果を出すことが求められます。

たとえば営業職なら、「支店でNo.1の成績を取る」「年間で〇組以上の契約を得る」など、高い目標を掲げている人ほど活躍できる業界です。簡単に契約が取れる商材ではないため、むしろそうした競争心や上昇志向がない人は、入社後につらい思いをするかもしれません。

また営業職以外の職種でも、一級建築士など難易度の高い資格に挑戦したり、コンペでの入賞を目指したりなど、知識や技術をアップデートさせて企業に貢献することが求められます。

受け身にならずに自分の成長のチャンスを見つけ、行動していける人が向いているでしょう。このような上昇志向が強みの人は、志望動機でも積極的にアピールしてください。

遠藤 美穂子

プロフィール

建築業界は、建物というサイズも金額も大きなものに長い時間をかけて携わるため、どの企業・職種にも共通して責任感を持って真摯に仕事に取り組む姿勢が求められるのです。

さらに、顧客が喜ぶ良いものを作りたいというわくわくした気持ちも持っている人であれば、企業は一緒に働きたくなります。

自分らしい建築業界の志望動機を作る3つの準備

自分らしい建築業界の志望動機を作る3つの準備

  • 建築業界に興味を持った原体験を振り返ろう
  • 志望企業を選ぶ理由を自分の価値観から明確にしよう
  • これまでの経験から業界で活きる強みを見つけよう

いざ建築業界の志望動機を書き出そうとしても、企業に響く内容がうまく出てこない人も多いのではないでしょうか。

ここでは建築業界の志望動機を作るために大切な3つの準備を解説します。順に実践することで志望動機の土台が作れ、土台ができたら文章にして整えるだけで志望動機を簡単に作れます。ぜひ順番に確認していきましょう。

①建築業界に興味を持った原体験を振り返ろう

先述のとおり、建築業界の仕事にはハードな面も多いため、志望動機では建築業界の仕事をきちんと理解しているか、そのうえで建築業界を志望する自分なりの軸が固まっているかという点が見られます。

自分なりの軸を固めるには、建築業界に興味を持った原体験を振り返るのが有効です。自分だけのきっかけやエピソードというのはゆらがないので、企業から見ても説得力があり、ほかの応募者と被ることも少なくなります

原体験は、以下のように小さなことや幼少期の話でも問題ありません。数ある仕事の中で建築業界に惹かれた理由が必ず一つはあるはずなので、自問自答して振り返ってみてください。

建築業界に興味を持った原体験の例

  • 小さい頃からものづくりが好きだった
  • 親や親族に建築業界で働いている人がいて興味を持った
  • 家の間取り図を見たり書いたりするのが好きだった
  • かっこいい建造物を見て建築家に憧れるようになった
  • 家のリフォームを経験して職人はすごいと思った

実際に建築業界に進んだ人は、建築物や博物館、デザイン空間などに感銘を受けて志望していた人が多い印象です。

そのため就活の軸についても、事業内容や仕事内容はもちろんですが、どのような建築物を提供するかに関するビジョンや経営理念を重視している人もいますよ。

原体験がうまく見つからない人は、一度自己分析からやり直してみるのが効果的です。こちらの記事でポイントを解説しています。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

②志望企業を選ぶ理由を自分の価値観から明確にしよう

建築業界を志したきっかけを整理できたら、次は「その中でなぜこの企業なのか」とさらに細分化して、志望動機を明確にしていきます。

建築業界はあまり身近な存在ではないため、志望企業を選ぶ理由を具体的にするのを難しく感じる人も多いですが、ポイントは自分自身の価値観と重なる部分を見つけてみることです。

自分の価値観の探し方の例

  • マインドマップで仕事に求める条件を何でも書き出してみる
  • モチベーショングラフを作り、これまで意欲的に行動できたときの共通点を見つける
  • 自分史を書いて人生で大事にしていることや興味の方向性を探る

上記の詳しいやり方はこちらの記事で解説しているので、自分の価値観がよくわからない人は併せて参考にしてください。

マインドマップ
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説

モチベーショングラフ
テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ

自分史
自分史を最大限就活に活かす方法とは? 記入例付きで作り方から解説

自分の価値観の見つけ方はこちらの記事でも解説しています。6つの型で簡単にわかるのでチェックしてみましょう。
「大切にしている価値観」の6つの型と回答方法を解説|12例文付き

知名度や規模などに触れた企業を褒めるような志望理由だと、どうしても表面的な印象になり、ほかの学生とも被りやすいです。しかし自分の価値観と合う部分を探して伝える方法なら、簡単にオリジナルの志望動機になり、企業とのマッチ度もアピールできます

建築業界の企業について調べるには、以下のような方法が効果的です。

建築業界の企業研究のおすすめ方法

  • 企業ホームページ(HP)を複数社比較して違いをまとめる
  • 志望企業が建築した建物を実際に見学する
  • 住宅メーカーや工務店なら展示場に足を運んでみる
  • キャリアセンターや就職課で卒業生名簿を調べてOB・OG訪問をする
  • 志望企業の採用HPに社員インタビューがあれば目を通す
  • 各社のこれまでの歴史や現在の取り組みを比較する

瀧本博史

プロフィール

建築業界の企業研究では、ゼネコン、サブコン、マリコン、ディベロッパー、ハウスメーカー、工務店など各社の業種と役割を理解し、市況変化や技術革新など業界全体の動向を把握することが重要です。

企業研究を深めて企業の特色や社風、働く人の特徴などをつかめたら、自分が大事にしている価値観と共通する部分がないか探しましょう。

共通する価値観を探す例

・社員訪問で、先輩後輩に関係なく仲が良く、和気あいあいとした雰囲気が伝わった
→仲間と一緒に協力することが好きな自分の価値観と重なる

・HPの情報から、業界No.1の技術力に誇りを持っていることが伝わった
→技術力を高めて世の中に価値を提供したいという自分の価値観と重なる

企業分析のより詳しい方法はこちらの記事で解説しています。できるだけ詳しく調べたい人はぜひ参考にしてください。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も

志望動機で企業理念への共感を伝えたい場合は、こちらの記事でポイントをつかめます。例文9選も紹介しているので参考にしましょう。
例文9選|志望動機で企業理念への共感を伝えて唸らせる4ステップ

上記で挙げたOB・OG訪問は、正しいマナーを押さえる必要があります。こちらの記事で手順を確認してください。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅

③これまでの経験から業界で活きる強みを見つけよう

志望企業を選ぶ理由をまとめたら、最後にもう一つ、これまでの経験から企業に貢献できる強みがないか探してみましょう。

業界や企業を選ぶ理由だけでも志望理由としては十分ですが、「こういう経験や知識を活かせると思ったので志望します」というように強みをもとに貢献する姿勢を示すことで、採用担当者は入社後に活躍するイメージまで持つことができます。

建築業界で活かせる強みを見つけるには、先述した建築業界で求められる責任感、関係構築力、体力・根性、マルチタスク力、臨機応変な対応力、上昇志向・コミット力の6つの力に当てはまる経験を過去の取り組みから探すのがおすすめです

求められる力に当てはまる経験の探し方

  • 責任感
    →困難があっても最後まで自分の役割をやり遂げた経験
  • 関係構築力
    →自ら人と関係を築いて何らかの目標を達成した経験
  • 体力・根性
    →人一倍努力した経験や、普通なら諦めるような状況で粘り強く頑張った経験
  • マルチタスク力
    →「インターンに参加しながら資格取得」というように複数の難しい目標に挑戦した経験
  • 臨機応変な力
    →課題が発生したときに立ち止まらず柔軟な発想で対処した経験
  • 上昇志向・コミット力
    →人に言われてではなく自ら高い目標に向かって達成した経験

体力・根性を表す経験の例

高校の野球部でレギュラーに入るために毎朝始発電車に乗って朝練をした結果、2年次の夏にレギュラー入りした

このように、過去の経験を振り返って建築業界の仕事に活かせる強みやスキルを探してみてください。

もちろん志望動機は自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)とは異なるので、この部分を長文で書き出す必要はありません。あくまでも志望動機の中で最後の一押しになるように、業務で活かせる強みとその根拠を端的にまとめておきましょう。

遠藤 美穂子

プロフィール

入社後に再現できる能力や資質として強みを伝えてくれる学生には、働く現場をイメージできているという印象を持ちます。

強みを活かして活躍する姿が思い浮かぶようであれば、ぜひ仲間として迎えたいという気持ちになるものです。

建築業界で活かせる強みや経験が見つかりません……。

大きな実績でなくても良い! 今からでも経験は積める

建築業界で活かせる強みがないと、就職できないのではないかと不安になりますよね。

就活までの期間は限られているため、今から何かを始めるのは遅いと感じるかもしれません。しかし、そのように感じて行動しない学生がほとんどだからこそ、建築業界で活かせる経験を今から始めることで、差を付けて選考に活かすことができます。

たとえば「関係構築力」は、就活中のグループディスカッションで経験を積むこともできますよね。大きな成果ではなくとも、チャレンジしている姿勢を評価してもらうことも可能です。

今からでも小さな成功体験を積み上げて、建築業界で働きたい熱意をアピールしましょう。

自分の強みを見つけるのを難しく感じる人は多いものです。こちらの記事では強み一覧を紹介しているので、併せて確認してみてください。
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法

「ストーリー×決意」で説得! 建築業界の志望動機の構成

「ストーリー×決意」で説得! 建築業界の志望動機の構成

  • 結論:この仕事を志す理由
  • エピソード:具体的な背景
  • 企業への熱意:なぜこの企業なのか
  • 抱負:入社後にどう活躍したいか

せっかく建築業界の志望動機を作る準備ができても、適当に組み立ててしまうと意欲が伝わりきらない可能性があり、もったいないです。

建築業界への熱意を最大限アピールするには最適な構成があるので、ここで解説する伝え方をもとに、志望動機を完成させてくださいね。

志望動機の構成はこちらの記事でも詳しく解説しています。基本から確認したい人は併せて確認しましょう。
志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説

①結論:この仕事を志す理由

志望動機はまず、「なぜこの仕事を志望するのか」という結論から端的に伝えます。

結論の例

私が貴社を志望するのは、大学で学んだ空間設計の知識を活かして貴社のビジョンに貢献できると思ったからです。

結論から話を展開する方法はPREP法と呼ばれ、ビジネスでは基本のスキルとされています。論理的なコミュニケーション力もアピールできるので、建築業界の志望動機も結論から先に伝えましょう。

PREP法とは

結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の順番で話を展開するフレームワーク。ビジネスシーンで説明や提案をおこなうときにわかりやすく伝える基本的な方法

具体的なエピソードから始めてしまう学生もよくいますが、そうすると採用担当者は続きをすべて読むまで何を言いたいのかわかりません。せっかく志望動機を作成してもあまり響かなかったという結果になりかねないので注意が必要です。

書き出しに悩む人は、こちらの記事も確認しましょう。志望動機の書き出しのポイントを例文付きで解説しています。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法

②エピソード:具体的な背景

結論の次は、その背景やエピソードとなる部分を伝えます。建築業界を志した具体的な理由を示すことで、人となりが伝わり、志望動機の説得力が増しますよ

エピソードの例

私は団地で育ち、幼い頃から自分だけの家を持つことに憧れていました。その思いから進んだ建築学部で住宅設計について学ぶうちに、家は単なる居住空間としての役割だけでなく、どう暮らすかという生活を形作るものだと感じるようになりました。

この部分は、①建築業界に興味を持った原体験を振り返ろうで書き出した、自分が建築業界に興味を持ったきっかけのエピソードが参考になります。原体験を事細かに書くと文章が長くなりすぎてしまうため、上記のように2文程度にまとめるのがおすすめです。

エピソードを伝えようとすると、志望動機が長くなってしまいます!

遠藤 美穂子

プロフィール

エピソードそのものではなく感じたことや何をしたいかに重点を置こう

思いが深ければ深いほど、また背景から丁寧に説明しようとすればするほど、文章が長くなってしまいますよね。しかし原体験はあくまで「きっかけ」の出来事です。

出来事の具体的な説明は簡潔に述べ、それよりもその原体験からあなたが何を感じ、なぜ建築業界で働きたいと思うようになったか、そして会社の一員として何をどのように提供したいと考えているか、の方に重きを置いて展開しましょう。

③企業への熱意:なぜこの企業なのか

建築業界を志した背景を伝えたら、次に志望企業を選んだ理由を伝えます。企業とのマッチ度をアピールできるだけでなく、企業にとっても、建築業界の中でもなぜ自社なのかというのは志望度の高さを測るために気になる部分だからです

こちらも②志望企業を選ぶ理由を自分の価値観から明確にしようで整理した、企業に共感するポイントや自分の価値観と合う部分から組み立てましょう。

企業への熱意の例

貴社は「暮らしを作る家」という言葉をかかげ、家づくりにおいて顧客の声を聞くことを何より大事にされています。子どもの思いまで汲み取り、家族みんなが理想の暮らしを実現できることを大事にされていて、まさに自分の思いと重なると感じました。

先に建築業界を志望するきっかけを伝え、その次になぜこの企業を志望するのかという思いを伝えることで、筋が通ったストーリーになります。こちらも2文程度で端的にまとめ、読みやすくしつつ企業への熱意をアピールしてください。

④抱負:入社後にどう活躍したいか

志望動機の最後は、企業でどのように活躍したいかという入社後の抱負を伝えます。入社だけでなくその先までイメージしていることが伝わり、高い意欲を示すことができますよ

志望動機はまとめ方に悩む人が多いですが、先述の③これまでの経験から業界で活きる強みを見つけようで見つけた、自身の経験から建築業界の業務に活かせるアピールポイントを使いましょう。自分らしい意気込みを簡単に伝えながら志望動機を締めることが可能です。

抱負の例

私は大学で設計について学ぶかたわら、個別指導塾でのアルバイトを3年間続けてきました。生徒の夢をかなえようと伴走する中で身に付いた「理想を実現までサポートする力」が、貴社の設計職でも活きると自負しています。

以上の理由から、貴社を志望いたします。

抱負はあまり長くなりすぎると自分のアピールに終始しているような印象になってしまい、かえって高評価を得にくいです。上記のように1〜2文程度にまとめて、経験そのものではなく活躍したいという熱意をすっきりと伝えてください。

企業でどう活躍したいかは、選考でそのまま聞かれることもあります。こちらの記事で答え方を解説しているのでポイントを押さえておきましょう。
例文5選|「会社に貢献できること」を魅力的に伝えて差別化する秘訣

志望動機の締めくくりにはコツがあります。こちらの記事では13例文付きで解説しているので、併せて確認してください。
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介

アドバイザーコメント

建築業界の志望動機のポイントを企業目線でおさらいしよう

建築業界への志望動機を作成する際は、採用担当者の目線を考慮に入れることが重要です。

まずは建築業界に興味を持った原体験やきっかけを振り返ります。

たとえば子ども時代に感じた建物の美しさや、家族から受けた影響など、個人的なエピソードを持ち出すことで志望動機に深みを与えることができます。これにより単なる職業選択ではなく、長年にわたる情熱の結果であることも伝わります。

次に志望する企業を選んだ具体的な理由を、自分の価値観と照らし合わせて説明しましょう。採用担当者は、志望者が企業についてどれだけ理解しているか、またその企業で何を成し遂げたいかを知りたがっているからです。

企業の歴史、文化、取り組み、建築した建物の特徴などを研究し、それらがどのように自分のキャリアビジョンや価値観と合致するかを明確にすることが大切です。

過去の経験から入社後にどう貢献できるかを伝えることが重要

またこれまでの経験から、建築業界で活かせる強みやスキルを見つけ出し、それをどのように業務に活かせるかを考えましょう。たとえばチームでのプロジェクト経験は、建築プロジェクトで必要なチームワークやコミュニケーション能力を示すのに役立ちます。

それをもとに、最後に自分の強みや経験から企業にどのように貢献できるかを端的に伝えます。企業のビジョンや目標にどのように貢献できるかも、企業は見極めているポイントです。

このように自分の経験と企業のニーズを結びつけることができれば、採用担当者に印象を残す志望動機が作成できます。最後に、志望動機は簡潔かつ明確に表現することも意識してくださいね。

志望動機の応募書類への書き方の注意点も押さえておきましょう。以下の記事でポイントを解説しています。

履歴書
例文10選|新卒用履歴書の志望動機の基本と盛り込むべき6要素

エントリーシート(ES)
例文12選|受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ

建築業界の志望動機例文8選! 職種別に紹介

ここまで読んで自分なりに志望動機を形にできた人もいれば、まだうまくまとまらないという人もきっといますよね。

ここでは建築業界のおもな職種別に、志望動機例文8選を紹介します。話の流れやまとめ方の参考になるので、ぜひ目を通して志望動機のブラッシュアップに活かしてください。

なお、ここでは応募書類に書く場合を想定して、志望企業のことは「貴社」と表記しています。面接では「御社」と呼ぶのが正しいので、注意しましょう。

面接での志望動機の答え方はこちらの記事で解説しています。面接時は書類とはまた違うポイントがあるので、事前にチェックしてくださいね。
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG

営業職の例文①

営業職の例文①

私が貴社の営業職を志望するのは、営業として提案力をとことん磨きたいという意志からです。

私は携帯ショップでのアルバイトで契約数1位になった経験から、より難しい商材を扱って提案力を高めたいと考えるようになりました。

住宅営業職は、人生で一番大きな買い物をサポートする、扱う金額も責任も大きな仕事です。そんな難しさのある住宅営業として、提案力を磨いていきたいと強く思います。

貴社はハウスメーカーの中でも、ただ既製品を売るだけでなく、オーダーメイドで理想の家を実現できることを売りにされています。そのため顧客とのやり取りも複雑になる分、着実に営業として力を付けていけると思いました。

アルバイトで培ってきた、丁寧に話を聞いてニーズにマッチした提案をする力が活かせると自負しています。以上の理由から、貴社の営業職を志望いたします。


企業についてリサーチした内容が反映されていて、熱意が伝わる志望動機です。

さらにリサーチした内容やOB・OG訪問、インターンで感じたことなども盛り込むと、高い評価が得られますよ。

アルバイト経験を選考でアピールしたい人は多いですよね。こちらの記事でアルバイトのガクチカのポイントを解説しているので、ぜひチェックしてください。
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ

営業職の例文②

営業職の例文②

私が貴社を志望するのは、実力主義でやった分だけ結果が出る環境が自分に合っていると思うからです。

きっかけは、学生時代に何か一つ打ち込んだものがほしいと思っていたときに、大学で宅建講座の案内を見て応募したことでした。半年間コツコツ勉強した後、一発合格できました。

そこからこの業界に興味が湧き、調べるうちに建築業界の営業職は住宅ローンやデザイン、設計、配線など、さまざまな知識が必要な専門的な仕事だとわかりました。やった分だけ結果が出る勉強が好きな自分に合っていると感じ、その知識をもとにお客様に貢献したいと思います。

貴社は特に実力主義の企業で、若手でも評価される環境があることを強みとされています。中高大と野球を続け、常に実力で評価される環境で切磋琢磨してきた自分にとって、まさに活躍できる環境だと思いました。

以上の理由から、貴社の営業職を志望いたします。

瀧本博史

プロフィール

営業職に重要な資質が反映されていて、面接官が評価する例文でしょう。

実力主義への適応力、自己主導での学習と成果、建築業界への深い関心と知識、そしてスポーツを通じたチームワークと競争心を示している点などがポイントです。

営業職の志望動機はこちらの記事でも詳しく解説しています。営業ならではの差別化のポイントがあるので、ぜひチェックしてください。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ

設計職の例文①

設計職の例文①

私が貴社を志望するのは、お客様の生活に寄り添った設計ができる建築士になりたいという思いからです。

小さい頃に実家のリフォームを経験し、その際設計職の方が図面を見せて自分にも説明してくれました。実際に完成した家を見て、図面通りの家ができあがったことにとても感動したのを覚えています。それから建築士に憧れるようになり、大学では建築学を専攻しました。

貴社は地域に密着した工務店として、フルオーダーの家づくりを長年担われています。ホームページで技術力へのこだわりやお客様からの紹介率の高さを拝見し、ここでならお客様に喜んでいただく設計ができると確信しました。

私は大学時代、カフェチェーンでのアルバイトを3年間経験し、マニュアル通りのレジだけでなく何か一言声を掛けるようにするなど、常に喜んでいただく接客を実行してきました。そこで磨いたコミュニケーション力は、お客様との打ち合わせで活かしていけると自負しています。

以上の理由から、貴社の設計職を志望いたします。

遠藤 美穂子

プロフィール

実家のリフォームというきっかけのエピソードが大学での学びにつながり、この企業の特徴を捉えた志望動機の展開となっていて、とてもスムーズです。

設計職は発想豊かに正確に図面が引けるだけでなく、顧客の要望を汲み取ることも大切な仕事なので、強みのアピールも職種に合っています。

設計職の例文②

設計職の例文②

私が貴社を志望するのは、自分の思い描く設計職のあり方と、貴社の大事にしているこだわりがマッチすると思ったからです。

私は小さい頃からチラシで家の間取り図を見るのが好きでしたが、だんだん「自分ならこうする」「こういう配置はどうだろう」と気になる部分ができるようになり、理想的な住宅を作りたいという思いで建築学部に進学しました。

貴社は個人向け住宅だけでなく集合住宅やマンションなど、多彩な建築を扱っておられます。その中でも常に時代の変化に合わせて、機能やコンセプトをアップデートされているユーザー目線の設計に、非常に共感いたしました。

私は学生時代、二級建築士の取得に留まらず、北海道から九州まで気になる建築を見に出向いたり、各社の住宅展示場を見学したりと、建築士として活躍するためにできることを実行してきました。

貪欲に知識を得る行動力が、最新のサービスを追及する貴社の設計職にも活かせるのではないかと考えます。貴社の設計職として貢献できると幸いです。

「北海道から九州まで気になる建築を見に出向いた」のように具体的なエピソードを入れると、面接官から特に高い評価を得られます。

より印象的な志望動機にするためには、何カ所の建築を見たのかなどを数値化して説明しましょう。

企業の社風やビジョンを使って志望動機を作る場合は、実は注意点もあります。以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認してください。
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授

施工管理職の例文①

施工管理職の例文①

私が貴社を志望するのは、現場監督のプロフェッショナルとして活躍したいという思いからです。

私は幼少期から手を動かしてものを作ることが好きで、いろいろな模型にのめり込む中で自然と大工さんに憧れるようになりました。しかし高校生のときの担任から、建築なら大学で専門的に学ぶのが良いと勧められたのがきっかけで、大学では土木工学について学んできました。

職人さんたちと一緒に体を動かして建築物を作り上げる現場監督は、大学での学びを活かせ、かつ自分の夢も実現できるとても合った仕事だと思います。

貴社はOJTで現場を経験して早くから知識を身に付けられ、ローテーションの配属で寒冷地、雨の多い地域など、さまざまな気候の地域で専門技術を高めていける点をとても魅力に感じます。

もちろん大変な面も多い仕事だと思いますが、これまで10年間続けてきた柔道で培った体力が活かせると自負しています。

以上の理由から、貴社の施工管理職を志望いたします。

瀧本博史

プロフィール

幼少期の興味と大学での学びを結びつけて、企業研究の深さも伝わる情熱的な志望動機です。

柔道で培った体力を仕事に活かせるという点から、自分の強みを仕事にどう結びつけるかも示していて、経験をどう仕事に関連づけるかの参考例となっています。

施工管理職の例文②

施工管理職の例文②

私が貴社の施工管理職を志望するのは、大学で学んだ建築の知識と、バレー部で培ってきたチームビルディングの力が活かせると思ったからです。

私は父親が建築士をしていて、小さい頃から働く姿を目にして憧れてきました。同じ建築学部に進みましたが、図面を書くよりも現場でそれを形にしていく方が自分に合っていると感じ、工事監督を志望するようになりました。

貴社は営業や設計との関係が密で、みんなで役割分担しながら一つのものを作り上げることを大事にされています。私が大学のバレー部で副将として培ってきたチームビルディングの能力が、貴社の施工管理職でなら発揮できるのではないかと思います。

以上の理由から、貴社の施工管理職を志望いたします。

遠藤 美穂子

プロフィール

まず、家族の背景や大学での学びという接点から志望動機に納得できます。さらに営業や設計と施工管理の役割分担を踏まえたうえで、連携して業務にあたってくれることが期待できるチームビルディング力は魅力的ですね。

面接であれば、具体的にどのような力を発揮できるのか深掘りしたいところです。

施工管理職はあまり聞き馴染みがないため、特に志望動機が難しいですよね。こちらの記事でもポイントを解説しているのでぜひ参考にしてください。
例文6選|施工管理の志望動機は3ステップで作れる! 注意点も解説

技術・生産部門の例文

技術・生産部門の例文

私が貴社の技術部門を志望するのは、機械工学科で学んだ知識を活かして、日本の安心な家づくりに大いに貢献できると考えたからです。

私は大学1年生のとき大型台風に見舞われ、近所で浸水してしまった家もありました。その被災経験から、家の性能は暮らしを守るためにとても大切なものであると痛感し、安心できる家を提供できるようになりたいと住宅業界に興味を持つようになりました。

貴社は常に災害対策の研究の一線に立ち、耐震だけでなく水害の対策でも高い技術力を誇っています。家の値段やデザインはもちろん、性能にもこだわっておられるところに非常に共感いたしました。

技術部門では妥協せず挑戦を続けることが求められると思います。私は小学5年生から剣道を続け、常に自分の弱点を見つめながら粘り強く努力してきました。この継続力と根性を活かして、貴社に貢献できればと思います。

以上の理由から、貴社の技術職を志望いたします。

この例文のように、応募した部門に求められている強みを自分なりに調べて伝え、その強みがあることを説明すると、高評価を得やすくなります。

あなたの強みや興味を一方的にアピールするのではなく、応募した企業に合わせてアピールすることを意識してください。

本部・管理部門の例文

本部・管理部門の例文

私は大学で培った人前に出る力を活かして、人事として貴社に貢献したいと思い、管理部門を志望いたします。

私は学生時代、実践的な英語力を身に付けようと英語のスピーチコンテストに応募しました。留学経験がない中、20人中2位の成績を残すことができました。

この経験を通して人前に出ることが怖くなくなり、むしろ自分だからこそ伝えられることがあると感じ、表に出る立場に興味を持つようになりました。

建築業界を志望したきっかけは、友人に向いてそうと勧められたからですが、調べるうちに貴社は100年続く家というコンセプトを持ち、環境面にも配慮した独自の製品を生み出していることがわかり、自分もここで家を建てたいと思うほど強く惹かれました。

貴社の商品であれば、迷いなく自信を持ってお客様に勧められます。そんな環境がある貴社で、人事としてより多くの人に、私が感じたような魅力を発信したいと思います。

以上の理由から、貴社を志望いたします。

瀧本博史

プロフィール

英語スピーチコンテストでの高成績がコミュニケーション能力を示している点や、応募先企業への深い興味を伝えているのは好印象につながります。

一方で、建築業界への興味が友人の勧めから始まった点や、人事職との関連性の不明確さがやや懸念されるので、そこを突き詰めるとさらに高評価を得るでしょう。

管理部門の中でも事務職を志望している人は、高倍率の選考を勝ち抜くコツを押さえましょう。以下の記事で事務職の志望動機について解説しています。
例文20選|事務職の志望動機を職種別・業界別に徹底解説

要注意! 建築業界の志望動機でよくあるNG

要注意! 建築業界の志望動機でよくあるNG

  • 稼ぎたいという理由しかない
  • ものづくりへの憧れだけで漠然としている
  • デザインや設計をしたいという自分目線しかない

建築業界の志望動機例文を紹介しました。どのようにまとめるべきかイメージがついたかと思いますが、最後にミスがないか確認しておきましょう。

建築業界の志望動機にはよくあるNGが3つあります。これを避けるだけでも選考での減点を防げるので、志望動機を完成させる前に必ずチェックしてくださいね。

稼ぎたいという理由しかない

建築業界はほかの業界に比べて、比較的早くから高年収を目指せる業界です。特に住宅営業職であれば単価は数千万円以上に上るため、契約を増やせば増やすだけ、高額のインセンティブを得ることも可能です。

しかしだからといって、「お金を稼ぎたい」という理由だけで志望動機を作成してしまうと、「ほかの業界でも良いのではないか」「仕事内容を理解していない」と思われる可能性があるため注意しましょう。

またお金という条件面での理由しかないと、仕事そのものへのモチベーションを維持するのが難しく、働き始めてから目的を見失うことになりかねません。そのため稼げる仕事の中でもなぜ建築業界なのか、なぜこの会社なのかを自分の言葉で整理して、志望動機に盛り込んでください

遠藤 美穂子

プロフィール

「自分のために稼ぎたい」という理由では、自己中心的な印象になってしまいます。

稼ぎたい=実績を上げたい、つまり多くの顧客に満足してもらいたい、というつながりを意識して、ユーザー志向で伝えてみてください。

建築業界以外にも、給料が高い仕事はたくさんあります。年収を重視している人は以下の記事でTOP100選を確認してみましょう。
給料が高い仕事TOP100|特徴から就活のコツまで徹底解説

給料や年収を重視している女性は以下の記事を参考にしてみてください。女性の給料が高い仕事をまとめています。
女性の給料が高い仕事おすすめ15選|最新版平均年収ランキングも

ものづくりへの憧れだけで漠然としている

建築業界を志望する人の中には、ものづくりが好きという人も多いでしょう。小さい頃からものづくりが好きだったり、形に残るものを作れることに憧れを感じていたりする人もいますよね。

これらの志望理由は間違いではありませんが、それだけでは志望動機として少し漠然としています。「ものを作れれば何でも良いのだろうか?」「作るだけが仕事ではないのだけど……」と採用担当者に残念に思われるリスクもあります。

建築業界は建設業界と比べると利用する人の顔がより浮かびやすく、個人の顧客から直接請け負うこともあります。つまり人との距離が近く、仕事の成果物が「狭く深く」人にかかわるのが業界の特徴です。

こうした特徴を踏まえて、ものづくりの中でもなぜ建築業界なのか、ものづくりを介して何を実現したいのかなど、ものづくりへの興味だけで終わらせないようにしましょう

デザインや設計をしたいという自分目線しかない

特に理系の学生で注意が必要なのが、自分らしいデザインや設計をしたいというこだわりばかりアピールしてしまうことです。

建築業界の仕事は、完成物が長く残り、それを使う人の生活に大きく影響します。そのため自分のやりたいように作るのではなく、利用する人の目線で作り、ときにはかっこよさや新しさよりも利便性を優先するなど、ニーズに合わせることが重要なのです。

仮に「自分の思い描く建造物を作りたいから」「自分のデザインを極めたいから」というように、自分目線での志望理由しかないと、採用担当者は不安に思うかもしれません。

志望企業でどのような制作が求められているのかを把握したうえで、自分が貢献できる強みやスキルをアピールするのがおすすめです

これから面接が控えている人は、志望動機の答え方も確認しておきましょう。こちらの記事で面接の志望動機の適切な長さを解説しています。
面接の志望動機の最適な長さは? 時間別の例文付きで解説

建築業界の志望動機は独自の原体験から熱意を伝えて選考を突破しよう

建築業界で高評価を得る志望動機について解説しました。建設業界の仕事は普段直接触れることが少ないので、まずは業界のトレンドや仕事内容などを正しく理解することが大切です。

そのうえで、解説した6つの求められる力をイメージしながら志望動機を作成しましょう。建築業界に興味を持った原体験と、どのように活躍したいかという熱意も伝えることで説得力が増します。

例文も参考にしながら採用担当者が納得する志望動機を作り、建築業界の選考を突破してください。

アドバイザーコメント

建築業界の志望動機は原体験を深掘りして熱意を込めよう

建築業界の志望動機を作ろうと思ったものの、ほかの学生との差別化ができるのか不安な人もいるのではないでしょうか。たしかに、建築業界を志望する人は原体験が似ていることも多く、差別化するハードルが高いことは事実です。

結論、過去の経験を徹底的に自己分析することで、差別化できるだけでなく高評価が得られる志望動機になりますよ。

深掘りができていない自己分析では、原体験がほかの学生と似たように捉えられてしまいます。また具体性にかけるエピソードでは「ほかの業界にも当てはまるのでは」と思われてしまい、熱意が伝わりづらくなってしまうのです。

エピソードをより具体的にすることで差別化につながる

たとえば「建築物を見るのが好きでブログにまとめています」というエピソードだと、どれくらい建築に興味があるのかわかりません。

一方で、「建築物を見るために100箇所以上に訪問し、5,000文字以上でブログ記事にまとめています」と具体化するとどうでしょうか。前者よりも建築業界に対する熱意が伝わりますよね。

ここまで一見すると簡単に感じるかもしれませんが、自分で実践するとなるとハードルが高いのが事実です。また多くの学生が深掘りに時間をかけていないため、深掘りすること自体が差別化にもつながるのです。

あらためて自分の過去のエピソードを振り返り、熱意ある志望動機を作成して内定獲得を目指しましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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