学生に人気の高いメーカー業界。志望動機で周囲の学生と差を付けるためには、企業が作る製品への愛着を語るだけでは不十分です。メーカー業界の仕事に活かせるあなたの強みを、志望動機に盛り込む必要があります。
メーカー業界の特徴として、業種や職種が多様な点が挙げられます。そのため業界や企業の研究を徹底し、志望動機は自分に合った業種や職種に絞った内容にしていきましょう。
この記事ではメーカー業界の基礎知識を整理しながら、キャリアコンサルタントの小松さん、鈴木さん、秋田さんと一緒にメーカーの志望動機の作り方を解説していきます。メーカーに特化した志望動機で、内定に一歩近づいてくださいね。
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メーカーの志望動機では業界に合った強みをアピールできるかが重要
メーカーの志望動機では業界に合った強みをアピールし、採用担当者にあなたが働く姿をイメージしてもらうことが重要です。そのためには、業界の知識を身に付け、あなたに合った企業を絞っておく必要があります。
この記事でははじめに、メーカー業界の基礎知識を確認し、メーカーに特化した志望動機を作る5ステップを解説していきます。記事に沿って自分に合う業種や職種を絞り、志望動機を作ってみてくださいね。
志望動機が作れたら、記事で取り上げる志望動機の構成にあてはめてみましょう。採用担当者に伝わりやすい志望動機にすることができます。
また、メーカー業界の志望動機で好印象を残せる強みも説明します。自分の強みと照らし合わせながら、採用担当者に刺さる志望動機へとブラッシュアップしてください。
メーカーならではの志望動機にして、選考の通過率をあげていきましょう。
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志望動機を作るための基礎知識! メーカー業界とは
メーカー業界の志望動機を作るための基礎知識
- 商流:「素材→部品→製品」の流れで顧客に届く
- 業種:製品別に24種類に分類できる
- 職種:製造現場とそれ以外で異なる
- 動向・トレンド:世界情勢との密接なかかわりがある
志望動機を作るためにはメーカー業界の基礎知識を知っておく必要があります。基礎知識を身に付けておくことで、企業の求める人物像を理解できたり、働くイメージをつかんだりすることにつながり、志望動機が作りやすくなるからです。
ここではメーカー業界の特徴を解説していきます。メーカーは業種の幅が広く、職種も多様な点が特徴です。あなたに合う業種や職種をしっかりと見きわめ、志望動機を作る土台としていきましょう。
商流:「素材→部品→製品」の流れで顧客に届く
メーカーとはものづくりをしている企業を指し、製造業とも呼ばれます。企業によって作っているものはさまざまですが、大きく分けると下記の4つに分類することができます。
メーカーの主な分類
- 素材メーカー
ものづくりの素材となるものを作る。ゴムや金属、化学素材など - 部品加工メーカー
素材を加工して部品を作る。ねじやタイヤなど - 製品加工メーカー
部品を使って製品を作る。車や洋服、食料品など - 総合メーカー
素材、部品、製品のすべてを作る。化粧品や食料品など
たとえば車であれば、素材メーカーが金属板を作り、それを部品加工メーカーが車のドアや車体に加工します。そして、製品加工メーカーが車の形に組み立てるという流れになっています。また、総合メーカーは自社だけで素材から製品にまで作り上げる企業です。
メーカーの志望動機を作るには、選考を受ける企業が製品を販売するまでに、どの工程を担っているのかを捉えておく必要があります。
- 志望するメーカーが商流でどの工程を担っているかがイマイチわかりません。どのように確認すれば良いですか?
仕入れ先と販売先を調べてみよう
志望するメーカーが商流でどのポジションかを知るためには、その企業の仕入れ先と販売先の両方を調べると良いです。そうすると、志望するメーカーの業界内での役割がわかります。
また取引先を知っておくことで、自分の就職したい会社の業界内での役割も明確化されるので、志望動機を考える時にも役立てることができますよ。
次の記事では、ものづくりの志望動機を例文とともに紹介しています。ぜひ併せて読んでみてくださいね。
ものづくりの志望動機例文10選|文系学生も必勝のアピール法!
製造業の志望動機についてはこちらの記事で詳しく解説しています。仕事内容や書くために必要な準備についても紹介していますよ。
例文5選! 製造業の志望動機を魅力的に書く3ステップ
業種:製品別に24種類に分類できる
メーカーの業種 | 製品の一例 |
---|---|
食料品製造業 | 肉や魚、野菜、調味料、パン |
飲料・たばこ・飼料製造業 | 清涼飲料、酒、お茶、たばこ |
繊維工業 | 製糸、織物、フェルト |
木材・木製品製造業(家具を除く) | ベニヤ板、合板、竹やコルクの製品 |
家具・装備品製造業 | 家庭用や事務用の家具、宗教用具、障子、すだれ |
パルプ・紙・紙加工品製造業 | パルプ、紙、段ボール、壁紙 |
印刷・印刷関連業 | 製本、オフセット版、シルクスクリーン版 |
化学工業 | 塗料、プラスチック原料、樹脂、石けん、ダイナマイト、農薬 |
石油製品・石炭製品製造業 | ガソリン、重油、潤滑油 |
プラスチック製品製造業 | プラスチック製の板や管、ペンやおもちゃなどの日用品 |
ゴム製品製造業 | タイヤ、チューブ、ベルト、ホース |
なめし革・同製品・毛皮製造業 | ベルト、長靴、サンダル、手袋、かばん |
窯業・土石製品製造業 | すりガラス、ビール瓶、コンクリート、れんが、タイル |
鉄鋼業 | 鋼材、厚板、鋼管 |
非鉄金属製造業 | 亜鉛、アルミニウム、電線、ケーブル |
金属製品製造業 | ブリキ缶、フォーク、金槌、ばりかん、のこぎり、ガスストーブ、鉄骨、ボルト |
はん用機械器具製造業 | ボイラ、タービン、エンジン、エレベーター、消火器具 |
生産用機械器具製造業 | 農業用機械、建設機械、ミシン、電動工具、半導体製造機械、ロボット |
業務用機械器具製造業 | パチンコ機械、コピー機、洗濯機、体温計、医療用機器、双眼鏡、カメラ、武器 |
電子部品・デバイス・電子回路製造業 | 発光ダイオード、液晶パネル、スピーカー、メモリーカード |
電気機械器具製造業 | 発電機、変圧器、配電盤、電子レンジ、換気扇、照明器具 |
情報通信機械器具製造業 | 携帯電話、ラジオ、信号機、パソコン、スキャナー |
輸送用機械器具製造業 | 自動車、船、航空機、鉄道 |
そのほかの製造業 | ジュエリー、ボタン、時計、楽器、テレビゲーム、畳、眼鏡 |
メーカーには多くの業種があり、総務省の日本標準産業分類によると24種類に分類されています。上記の表は24種類の分類と、その分類の企業が作る製品の一例です。
上記の表からわかるように製品の種類は多く、業種分類を超えて製品を作っている企業もあります。選考を受ける企業がどの分類に属しどんな製品を作っているのかを、企業の説明会やホームページ(HP)、OB・OG訪問などで把握しておくことが大切です。
企業の分類や製品を知ることができると、企業の業界内での位置や独自性がわかるようになり、志望動機が作りやすくなるのです。
OB・OG訪問をすると企業のことをより詳しく知れるので、志望動機に活かすことができます。こちらの記事を参考に、OB・OG訪問の手順をマスターししょう。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
メーカーといっても、製品だけではなく、原料や部材を作るメーカーもあります。また、取り扱う素材も、木材、金属、プラスチックなどから、食品や化粧品まで多岐にわたります。
メーカーの分類をしっかり把握しておかないと、イメージと実際の業務が大きく異なるというミスマッチを招いてしまう恐れがあるので注意してくださいね。
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職種:製造現場とそれ以外で異なる
メーカーの職種は大きく分けると、製造現場とそれ以外の仕事で分けることができます。
製造現場の仕事は、職人のように知識や技術が必要な仕事が多くなっています。たとえば、金属を削る旋盤や、出荷前の製品を点検する検査などの仕事です。企業によって内容は大きく異なるので、説明会などを通じてどんな職種があるのかを知っておきましょう。
製造現場の職種の一例
- 加工・修理
- 機械オペレーター
- 組み立て・組み付け
- 検査
- 塗装
- 分解・リサイクル
- 保全・メンテナンス
- 旋盤
- 鍛造・鋳造
- 食品加工
一方、製造現場以外では生産管理や調達・購買などメーカーならではの職種があります。生産管理は製品を作るまでの計画を立てたり、調達・購買は製品の原料を買い付けたりする業務です。また、営業や事務など他業界にもある業務もあります。
製造現場以外の職種の一例
- 営業
- 生産管理
- 商品企画
- 研究開発
- 工程管理
- 調達・購買
- 広報
- 経理
- 設計
いずれの職種でも、メーカーの志望動機ではその仕事をしたい理由を明確にして伝える必要があります。選考を受ける企業で募集している職種を確認し、自分に合ったものを考えておくのが重要なのです。
- 職種ごとの業務内容がイメージしづらいときは、どのように調べたら良いでしょうか?
職業情報提供サイトや企業HPで確認してみよう
調べる方法の1つに、厚生労働省の職業情報提供サイトjobtag(ジョブタグ)があります。就活のプロであるキャリアコンサルタントもこのツールを使っているので、ぜひ活用してください。
業務内容は企業ごとにまったく違います。たとえば、営業職でも新規開拓なのか、既存の取引先なのかによって営業活動の内容が変わるのです。HPなどで取引先や製品の提供先はどこなのかを確認してみてください。
注意が必要なのは、企業によってキャリアパスが異なることです。現場経験をした後に希望の部署に配属されるケースもあり、やりたい業務にたどり着くまでの道のりもしっかり把握しておきましょう。
動向・トレンド:世界情勢との密接なかかわりがある
経済産業省が公表している製造基盤白書(ものづくり白書)によると、国内総生産(GDP)を業界別に見たときに、メーカーは2位の20.6%を占める業界です。日本国内だけではなく海外に進出している企業も多く、世界情勢と密接なかかわりがあります。
たとえば国際情勢の悪化により、原材料の価格が高騰したり、供給網が寸断されたりといったリスクがあります。また、世界的に地球温暖化を防ぐ目的で脱炭素がトレンドとなり、ものづくりの過程を見直す動きも出ているのです。
メーカーの志望動機を作る時には、業界の動向や世界情勢をしっかりと把握し、適した内容にすることが求められています。
新型コロナウイルス感染症の影響で、世界規模で製造や流通の流れが大きく混乱し、半導体をはじめ多くの製品が品薄の状況となりました。
また、世界情勢の悪化で経済制裁がおこなわれ、原材料やエネルギーのコストが高騰することもあります。世界情勢によってビジネスシーンに大きな変化が起こるため、日々のニュースに目を向けて世の中の動きを追っておきましょう。
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志望動機に迷ったらメーカーで働く3つの魅力を参考にしよう!
メーカーで働く3つの魅力
- 海外も含めた多くの人に影響を与えられる
- 製品があるのでやりがいを感じやすい
- 幅広い職種や年代の人と一緒に働ける
メーカーの基礎知識が身に付いたとしても、すぐには志望動機が浮かばないかもしれません。そんな時は、メーカーだからこそ得られる仕事のやりがいを考えてみましょう。メーカーで働くやりがいがわかると、どんな仕事がしたいかを想像するきっかけになります。
また、やりがいとはメーカー業界で働く意義とも言い換えることができるので、メーカーに特化した志望動機が作りやすくなるはずです。
①海外も含めた多くの人に影響を与えられる
メーカーは影響を与える範囲が広いという特徴があります。地域や国境を越えて製品が使われることもあるからです。
たとえば、調味料や加工食品で知られる味の素のHPによると、商品は日本だけではなく世界130カ国・地域で販売されているとのことです。
このように海外も含めた多くの人に影響を与える仕事は、目の前にいる顧客へサービスを提供する接客や販売などの仕事ではできないことなのです。メーカーだからこそ、多くの人に影響を与えることでやりがいを得られます。
メーカーに就職して海外で働きたいと考えている人は、こちらの記事を参考に海外に行ける企業や職種を知っておきましょう。
海外に行ける仕事29選! 就職の可能性を高める秘訣も公開
②製品があるのでやりがいを感じやすい
メーカーは物を作るので、自分が働いた結果が製品として残ります。製品を作り上げる達成感だけではなく、製品が日常的に使われている様子を見ることで、仕事のやりがいを感じられるのです。
たとえば、自分が設計した車が街中で走っていたり、友人が自分の作った調味料を使っていたりしたら、働いていて良かったと思えるのではないでしょうか。製品があることで人に良い影響を残している実感が湧き、やりがいにつながるのです。
また、素材を作っているメーカーは、製品の土台を作っているともいえ、作った素材が多くの製品に形を変えています。働いた成果が数えきれないほどの製品となっていることもあるので、やりがいを感じられる機会はより多くなりそうです。
メーカーが作った製品を使用することで我々の生活は成り立っています。生活にかかわるものに携われる仕事は少ないため、やりがいや自己肯定感が高まりやすいです。
③幅広い職種や年代の人と一緒に働ける
ものづくりの過程には、さまざまな職種や年代の人がかかわります。そのため、多種多様な人たちとコミュニケーションを取りながら働くことができます。
たとえば、自動車を作る総合メーカーであれば、素材となる金属の調達をする社員、その素材を加工する職人、顧客に届けるために営業をする社員といった、職種や年代の違う人同士が情報交換をしながら一つの製品を作り上げています。
仕事でさまざまな職種や立場の人とかかわることで、日常生活では接点を持てないような人ともコミュニケーションを取ることができます。チームで一体になってものづくりに取り組むことは、やりがいにつながっていくのです。
アドバイザーコメント
秋田 拓也
プロフィールを見るメーカーで働くことは公私ともにメリットが大きい
メーカーで働く魅力は以下の3つが挙げられます。就活の参考にしてみてくださいね。
①ネームバリューで信頼が得られることがある
メーカーなど認知度が高い会社に勤めている場合、社会的な信頼性が上がります。たとえば、住宅ローンを組む時など銀行からの借り入れがスムーズになるといったことです。
また、いろいろな場面において、会社名を伝えることで信頼してもらえることがあります。
②好きな製品だからこそ仕事に誇りが持てる
自分が好きなメーカーで働くことは、携わる製品に対する思いも違ってきます。自社の製品が好きであることで、自信と誇りを持って仕事に取り組むことができるのです。
自信と誇りを持てると、仕事に対するモチベーションが上がります。メーカー名は好きである一方、製品にはあまり興味がない場合は注意が必要です。
③シェアの高いメーカーは将来性が安定している傾向にある
企業によっては専門性や技術力の高さを活かし、他社が簡単には参入できない製品を販売していることもあります。その場合は、将来性の不安が少ないことが多く、安心して働き続けることができるのです。
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メーカーに特化した志望動機を5ステップで作ろう!
メーカーに特化した志望動機を作る5ステップ
メーカー業界は選考の倍率が高い人気企業も多くあります。そのため、メーカー業界に特化し、個性を存分にアピールできる志望動機を作ることが重要なのです。
これからメーカーの志望動機を作る5ステップを解説していきます。順番に実践していくことで志望動機が固まっていくので、記事を読みながら自分の志望動機を作ってみてください。
①業界研究をもとに業種を定める
メーカーの業種 | 製品の一例 |
---|---|
食料品製造業 | 肉や魚、野菜、調味料、パン |
飲料・たばこ・飼料製造業 | 清涼飲料、酒、お茶、たばこ |
繊維工業 | 製糸、織物、フェルト |
木材・木製品製造業(家具を除く) | ベニヤ板、合板、竹やコルクの製品 |
家具・装備品製造業 | 家庭用や事務用の家具、宗教用具、障子、すだれ |
パルプ・紙・紙加工品製造業 | パルプ、紙、段ボール、壁紙 |
印刷・同関連業 | 製本、オフセット版、シルクスクリーン版 |
化学工業 | 塗料、プラスチック原料、樹脂、石けん、ダイナマイト、農薬 |
石油製品・石炭製品製造業 | ガソリン、重油、潤滑油 |
プラスチック製品製造業 | プラスチック製の板や管、ペンやおもちゃなどの日用品 |
ゴム製品製造業 | タイヤ、チューブ、ベルト、ホース |
なめし革・同製品・毛皮製造業 | ベルト、長靴、サンダル、手袋、かばん |
窯業・土石製品製造業 | すりガラス、ビール瓶、コンクリート、れんが、タイル |
鉄鋼業 | 鋼材、厚板、鋼管 |
非鉄金属製造業 | 亜鉛、アルミニウム、電線、ケーブル |
金属製品製造業 | ブリキ缶、フォーク、金槌、ばりかん、のこぎり、ガスストーブ、鉄骨、ボルト |
はん用機械器具製造業 | ボイラ、タービン、エンジン、エレベーター、消火器具 |
生産用機械器具製造業 | 農業用機械、建設機械、ミシン、電動工具、半導体製造機械、ロボット |
業務用機械器具製造業 | パチンコ機械、コピー機、洗濯機、体温計、医療用機器、双眼鏡、カメラ、武器 |
電子部品・デバイス・電子回路製造業 | 発光ダイオード、液晶パネル、スピーカー、メモリーカード |
電気機械器具製造業 | 発電機、変圧器、配電盤、電子レンジ、換気扇、照明器具 |
情報通信機械器具製造業 | 携帯電話、ラジオ、信号機、パソコン、スキャナー |
輸送用機械器具製造業 | 自動車、船、航空機、鉄道 |
そのほかの製造業 | ジュエリー、ボタン、時計、楽器、テレビゲーム、畳、眼鏡 |
まずは24種類ある業種の中から、自分の興味や関心があるものを選びましょう。業種を選ぶ際には、興味やなじみのある製品から逆算すると導きやすくなっています。上記の表や総務省の日本標準産業分類の製造業のページを参考に、探してみてください。
業種が選べたら、魅力を感じた理由を書き出していきましょう。魅力に感じた理由やそれにまつわるエピソードは、志望動機の軸になります。業種との接点を振り返ってみてくださいね。
興味のある業種とその理由を書き出す例
- 食料品製造業
→○○というチョコレート菓子が好きだから
→食べることが好きだから
→大学で農業を学んでいたことを活かせそうだから - 家具・装備品製造業
→愛用の椅子があるから
→このような素晴らしい製品にたずさわることでやりがいを感じそうだから - ゴム製品製造業
→地震対策をしたときに購入した記憶があるから
→人の役に立つものが作れそうだから
もしも気になる業種が多かったり、逆に気になる業種がない場合は素材に注目してみることもおすすめです。素材はいろいろな製品へと形を変えるため、部品加工や製品加工のメーカーに比べて、多くの製品にかかわることができます。
メーカーの志望動機を作るにあたって、そもそも業界研究ができていないと感じた人は、こちらの記事を参考に業界研究をやっていきましょう。
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
業種を選ばずに就活を進めると企業研究が疎かになりやすく、選考が進んでいく中で企業に合った回答ができずに不合格になってしまいます。
また、就職できたものの自分がやりたい仕事とは感じられずに離職してしまうというデメリットもあるのです。
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
・業界・職種ごとの志望動機がわからない人
・アルバイトやゼミで忙しい人
②自分に合った職種に絞る
業種が定まったら、次は職種を絞っていきましょう。自分に合った職種を見つけるためには、自分の強みが活かせそうなものや興味が持てるものを考えてみましょう。
たとえば、理系で金属の研究をしてきた人は、鉄鋼会社の研究開発部門でスキルが活かせそうだと考えられます。また専門分野がなくても、計画的に物事に取り組むことが得意であれば生産管理を目指すこともできます。
職種が浮かばない場合は、企業の採用HPを見てみてください。職種別の仕事内容が記載されている場合が多いので、興味があったりできそうと感じる職種が見つかるかもしれません。
自分に合った職種に絞る方法の例
- コミュニケーション能力が強み
→営業職で初対面の人とも臆せずコミュニケーションが取れそう
→生産管理で多くの人と調整しながら働くことができそう - 大学で研究した分野の知識がある
→研究開発職になれそう
→専門知識を活かした営業をすることができるかもしれない
- 自分に合った職種がわかりません。どのように選べば良いですか?
「やりたい」と「できる」が両立する職種を選ぼう
自分に合った職種を見つけるためには、自分の「やりたい」と「できる」の2つの側面に注目してみましょう。
やりたい仕事とは、自分の興味・関心や価値観に合致しているものになります。また、できるかどうかは自分の知識や能力によって決まるのです。
そのため、自己分析で自分自身への理解を深めて、この両方が重なり合う領域の仕事を見つけましょう。
自己理解を深めるためには、さまざまなアプローチがあります。これまでの自分の歴史を振り返り、印象的な出来事や経験から自己理解を深めるのも有効です。
しかし、これまでの歴史からでは見つけられない、自分の未知の部分を見つけることも必要になります。ツールを使って診断したり、インターンシップなど新たな経験を積むことによって、まだ自覚していない自分自身の側面に気づくこともできますよ。
自分に合う職種がなかなか選べない人もいるはずです。もしかしたら、そもそも職種の種類がわからないからかもしれません。こちらの記事を参考に職種、業種、業界の知識を整理して、自分に合う職種選びに結び付けましょう。
職種の種類一覧を徹底解説! 業種・業界・職業との違いも押さえよう
③企業研究で選考を受ける企業の独自性を整理する
業種と職種が定まったら、気になる企業を複数社ピックアップしていきましょう。企業研究を深めていくにあたって、複数社を比較しながら研究を進めると企業の独自性が浮き彫りとなり、志望動機に活かしやすくなるのです。
たとえば、下記のような表を作成してみましょう。複数社を同じ項目で比較してみることで、それぞれの会社の独自性がわかりやすく整理できるのです。
食品製造業 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
最も売り上げを占める商品とその割合 | 冷凍食品:50% | 菓子:20% | 調味料:15% |
売り上げが減少している商品 | 菓子 | 飲料 | 飲料 |
新規事業 | 魚の加工食品製造 | 野菜の加工食品製造 | 野菜の加工食品製造 |
従業員数 | 100人 | 3500人 | 30人 |
営業所・支店 | 千葉 | 日本全国ほか海外13拠点 | 東京、埼玉、茨城、千葉 |
複数社の企業を比較してわかること
- A社は冷凍食品が売り上げを占める割合がかなり高い
- B社もC社も飲料で苦戦している
- 新規事業ですべての会社が加工食品の製造に力を入れ始めている
- 従業員数が大きく異なる
- B社であれば海外での勤務も見込める
食品製造業の営業職を目指している場合、A社であれば主力の冷凍食品に言及することで、企業への理解が深く入社意欲が高い人材としてアピールできます。
またB、C社の選考を受けるときは売り上げが減っている飲料の営業をしたいと伝えないことで、的外れな回答を避けることもできるのです。
企業同士を比較するための情報は、企業の説明会での情報やHPのIR情報を確認したり、就職四季報などを参考にしたりしてみましょう。OB・OG訪問も有効です。
企業ごとの違いを把握するためには、企業研究ノートを作るのがおすすめです。こちらの記事を参考に企業研究ノートを作りましょう。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
企業の独自性を見つけるために、他社との比較は必須です。業界内のシェアやニッチな分野でのトップシェアなど、他社と違う部分を探してみましょう。特に主力商品にはその企業の思いが込められているケースが多くなっています。
④企業への貢献の方法を考える
メーカーの志望動機では、企業に貢献の方法を伝えることも重要です。ものづくりにはいろいろな職種の人がかかわっていると解説しましたが、希望する職種の仕事内容に沿って強みが活かせる方法を考えましょう。
たとえば、タイヤメーカーの研究開発職であれば、大学で学んだゴムなどの素材の知識を活かせると結び付けることができたり、強みである根気強さを活かして長期間の研究を進めていけるとアピールすることができます。
企業のHPやOB・OG訪問などを通じて、どのような人材が求められているかを明確にしましょう。そして、企業が求める人材として活躍できる方法を、自分の強みなどから考えていきましょう。
企業への貢献の方法を考える例
- あるメーカーの企業理念として新しいことに挑戦できる人材が求められている
→挑戦することが好きなので、営業職として新しい顧客にも臆せず営業活動ができそう - タイヤメーカーの研究開発は年単位でおこなわれている
→ゼミの研究も根気強く長期間取り組んできたから、その経験が活かせそう - 食品メーカーの商品開発では新しい発想が求められている
→新型コロナウイルス感染症の影響でリモート開催したイベントを成功させたことがあるので、新しい環境で工夫する力を活かすことができそう
- メーカーは新卒の学生にどのような貢献をしてほしいと考えていますか?
慣例や固定概念に捉われない発想が求められている
日本のものづくりは高度な技術を持った職人の力によって発展し、支えられてきた歴史があります。
しかし、こうした職人たちも高齢化が進み、多くのメーカーでは彼らの引退によってこれまで培われた技術やノウハウが途絶えてしまう危機に直面しています。
加えて、職人たちは過去の成功体験によって発想や思考の柔軟さが失われることもあり、新しい技術や製品が生まれにくくなっている面も否めません。
新卒の学生には、職人たちが持つ高度な技術を継承し維持・発展させていくことと、慣例や固定観念、過去の体験にとらわれない柔軟で斬新な発想が求められています。
また、技術開発や製品開発には、成功するまで地道に挑戦を続けていく粘り強さも求められます。入社時点で、専門的な知識や技術があるに越したことはありませんが、それ以上に求められるのは、素直さやひたむきさ、冒険心などといえます。
⑤社会に残せる影響を挙げる
メーカーは時代に合わせて変化しながら、顧客のニーズに合った製品を作っています。そのため、メーカーの製品は社会で広く使われながら、多くの人に影響を与えているのです。
メーカーの志望動機では、製品を作ることでどのように社会に影響を残せるのかを取り上げると、メーカーに特化した内容にすることができます。
企業理念を確認したり、OB・OG訪問をしたりして、企業がどのような思いや狙いで製品を作っているのかを知り、共感した部分や自分で考えた社会への影響を志望動機に盛り込んでいきましょう。
社会に残せる影響を挙げる例
- 食品メーカーに勤めるOBは健康な食生活を多くの人に送ってほしいといっていた
→食品メーカーの商品開発に携わり、より多くの人が美味しい食事で健康になれるようにしたい - タイヤメーカーは技術力で災害の被害を軽減するという目的があると知った
→大学で学んだ知識をタイヤメーカーで活かし、災害被害の少ない社会を作りたい - スポーツメーカーは登山を安全なものにするための製品を作っている
→営業職として安全性の高さをアピールしながら製品を売り、登山事故を減らしたい
そもそもどんな仕事が人の役に立っているのか知りたい人もいるのではないでしょうか。こちらの記事を参考に人の役に立つ仕事を知り、メーカーで働きながら社会に影響を与えられる方法を考えてみましょう。
人の役に立つ仕事45選|やりがいや社会貢献を実感しやすい仕事とは
メーカーが社会に残せる影響を考えるときは、その商品やサービスを地球温暖化や少子高齢化などの社会課題と結び付けることで、志望動機に盛り込める題材が浮かびやすくなりますよ。
メーカーの志望動機がわかりやすく伝わる構成
メーカーは学生の人気が高い業界のため、企業によっては倍率が高くなる傾向にあります。特に大企業の場合は多くの学生がエントリーシート(ES)を提出するため、志望動機が伝わりにくいと、書類選考で落ちてしまう原因となります。
わかりやすい志望動機にするためには、PERP法という構成方法が最適です。PREP法では最初に結論を伝え、理由と具体例を盛り込むことで、わかりやすい内容の志望動機を作ることができます。
以下ではPREP法を使った伝わりやすいメーカーの志望動機の構成を解説していきます。作った志望動機を整理しながら、記事を読み進めてください。
志望動機の構成を考えるにあたって、選考に通過するESの書き方を知りたい人もいるでしょう。こちらの記事を参考に、受かるESの志望動機の作り方を身に付けましょう。
例文12選|受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ
結論:メーカーで働きたい理由
PREP法では冒頭の一文で、簡潔に結論を述べます。メーカーの志望動機では、メーカーで働きたい理由を説明するようにしましょう。文字数は大体40~60字程度で、必ず一文でまとめるようにしてくださいね。
食品メーカーの志望動機の結論の例
私は「食事を通して健康な人を増やす」という貴社の理念に共感し、営業職として働きたいと考えています。
冒頭の結論部分ではその企業の独自性と、どのような職種で働きたいかを伝えることができるとベストです。メーカーは同じ業種の企業同士で似た商品を出していることもあり、ほかの企業と差別化して伝えないと、入社の意欲が伝わりづらくなってしまいます。
また、メーカーで働きたい理由は1つだけ挙げるようにしてください。複数の理由を挙げてしまうと、話が複雑になり、読みづらいものになってしまいます。PREP法を活かすためにも、シンプルな内容にしましょう。
メーカーの志望動機の一文目には、その企業の製品が世の中にどのような影響を与えているのか、自分がその製品にどのようにかかわりたいのかを盛り込んでみましょう。
その後伝えるエピソードに自分や身近な人が受けた影響が入れば、志望度が高いことが伝わります。
志望動機の書き出しで採用担当者の印象は大きく変わります。好印象を残す書き出しを身に付けたい人はこちらの記事を参考にしてください。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
理由:その企業でなければならない根拠
冒頭の結論に続く文章では、数ある企業の中でなぜその企業で働きたいのかがわかる根拠を伝えましょう。結論だけではまだ少し抽象的な内容なので、この段落の文章で説得力を持たせてください。
食品メーカーの志望動機の理由の例
なぜなら部活動で体力トレーニングをしていた際に、貴社が販売する高タンパク質の商品を食べることで、トレーニングの効果がより高くなったという経験があったからです。
この段落でも、一文か二文かつ100字以内で説明をするとわかりやすくなります。根拠の詳しい内容は次の段落で述べることとなるので、その企業を受ける根拠がわかる程度の内容で構いません。
具体例:その企業や業種を選んだ経緯がわかるエピソード
志望動機の軸となるのが具体例の部分です。この部分で、そのメーカーや業種を選んだ経緯がわかるエピソードを紹介していきましょう。できる限り具体的にすると、採用担当者に納得感のある内容にすることができます。
食品メーカーの志望動機の具体例
私は野球部に所属していましたが、菓子が好きで、筋力が付きづらい食事になっていました。ある日、コンビニで見かけた貴社が発売した高タンパク質なパンや菓子に代えることで、体づくりへの考え方が変わり、今ではタンパク質の量を測りながら食事をするようになりました。
食事の内容が変わったことで体重は入学時から5キロ増え、レギュラーも獲得できました。部全体のレベルアップにつなげるために、自主的に勉強会を開き、20人ほどにアドバイスをしています。その効果で全員の筋力アップにつながったと自負しています。
例文では商品名などを挙げていませんが、その企業が販売している商品名や素材の名前などの名詞を盛り込むと、その企業ならではの志望動機とすることができます。
また、具体例をより詳細な内容にして説得力を増すためには、数字や日付などを明記しましょう。採用担当者が具体例を読んで、状況がイメージできるようにしてくださいね。
- 選考を受けるメーカーの製品を使ったことがなく、接点がありません。体験やエピソードはどのような内容にすれば良いでしょうか?
製品について徹底的に調べたことをアピールしてみよう
選考を受けるメーカーの製品を使ったことがない場合は、その製品に興味を持って徹底的に調べたことをアピールするのがおすすめです。
たとえば製品を使った場合に得られるであろう効果や成果を調べて言及することで、志望企業に対して熱意を伝えることができます。
また、その製品が業界や市場の中でどのような役割を果たしているのかを考え、志望動機にしてみましょう。
結論:強みを活かして企業に貢献する方法
最後の結論では、自分の強みを活かしながら、企業に貢献する方法を明示しましょう。これまでの結論、理由、具体例を踏まえて、採用担当者が仕事での再現性をイメージできるようにするのが狙いです。
食品メーカーの志望動機の結論の例
貴社に入社した際には、自分の経験をもとに積極的に商品の良い面をアピールしていきながら、健康な食生活を送れる人を増やし、売り上げに貢献していきたいと考えています。
また、メーカーは製品が海外も含めた多くの人に届きやすいという特徴があるため、志望動機の結論で社会に与える影響にも言及できるとより良い内容になります。あなたがメーカーで働く意義を強調することにつながるので、実践してみてください。
メーカーの志望動機で好印象を残せる強み6選
メーカーの志望動機でどのような強みを伝えていけば良いのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そんな時には、これから解説するメーカーの志望動機に適した強み6選を参考にしてみてください。
ただし、自分にない強みを志望動機には書かないようにしましょう。企業とのミスマッチが起きて早期退職につながったり、面接中に体験やエピソードを伝えることができなかったりするためです。自分に合った強みを取り入れてみてくださいね。
①分析力
メーカーの志望動機で好印象が残る強みとして、最初に挙げられるのが分析力になります。メーカーで働くと、同じ業種の他社と比較しながら商品の強みや特徴を練ったり、顧客データを分析して商品を開発したりすることがあるからです。
メーカーの志望動機で分析力を取り上げる際は、分析力を活かして成功した体験に触れると効果的です。たとえばゼミの研究で新しい発見があったことや、アルバイトで顧客の傾向を読んで接客した体験などをアピールしてみましょう。
経済が発展し、モノが飽和している現代では、どのメーカーの製品にも品質や機能にこれといった差がつかない状況が起きています。これを「製品のコモディティ」といいます。
この状況で「売れる」製品を作るためには、機能はもちろん、操作性やデザインなどさまざまな角度からユーザーのニーズを掘り下げて、仮説を検証をする能力が求められるのです。
ここで分析力が必要とされます。ニーズはどこにあるのか、どのように満たせるのか。分析と仮説検証を重ねる中で、活路を見出していくのです。
②チャレンジ精神
メーカーは常に顧客に必要とされる製品を作り続けることが重要です。そのため、一度作った製品をそのまま生産し続けていれば良いわけではなく、より良くするためにチャレンジを重ねていけることが重要になります。
たとえば、冬用の衣類であれば安い値段で保温性が高く、軽量なものが好まれます。新しい素材の開発に着手したり、製品加工の技術を熟練させて保温性を高めるなど、日々より良くするための挑戦が求められているのです。
また、昨今は国際情勢の悪化による原材料の高騰や、脱炭素の動きの活発化などで、従来とは異なるものづくりの方法が求められる場合もあります。それに応えるためには、チャレンジ精神が欠かせないのです。
チャレンジ精神をアピールするときは、4つのコツを押さえることでより高評価を得られることができます。こちらの記事を参考にしてみてください。
例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
③協調性
メーカーは幅広い職種や年代の人と働く場面が多いため、協調性も大切なスキルになります。社員同士が歩調を合わせながら働くことで、効率的に質の高いものが作れるからです。
たとえば、商品を作るときには素材に詳しい社員、技術に長けている社員、販売や顧客の情報を持っている社員がいます。お互いの知識や情報を分け隔てなく共有することができれば、顧客のニーズに沿った製品をスムーズに作り上げることができるのです。
メーカーの志望動機を作るときにも、自分自身が多くの人と協力しながら取り組んだことなどを挙げると、採用担当者は仕事での再現性を見出せます。
- メーカーは黙々と作業するイメージも強いのですが、協調性が必要とされる場面も多いのでしょうか?
仕事は一人では成り立たないため協調性が必要
どれだけ優秀な社員がいても一人では仕事は成り立ちません。周囲との連携や協力があってこそ、より良い製品やサービスが生まれます。
協調性は社内外を問わず、さまざまな現場で必要とされるスキルです。これまでの経験を振り返り、協調性を発揮できたエピソードを伝えましょう。
発揮できたエピソードがない場合は、協調性の必要性を感じたエピソードでも良いです。
協調性は職種によってもどういう部分をアピールするかというポイントが変わります。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
④集中力
ものづくりの現場では特に、集中力が必要とされる場面が多くなります。製品は失敗が許されず、もし不完全な製品が出回ってしまうと、人が命を落とすことにつながってしまうことさえあるためです。
メーカーの職種では、たとえば金属板に穴を開ける旋盤や製品に不具合がないかを点検する検査といった職業が、集中力が必要と考えられます。また機械オペレーターやメンテナンスなどの作業も、集中しておこなわないと労災事故につながってしまいます。
メーカーの仕事で集中力は欠かせないスキルのため、職種に合わせて、志望動機でアピールしていきましょう。
⑤根気強さ
ものづくりは試作の段階で、失敗が重なることも多くあります。素材に迷ったり、設計に悩んだりしながら、コストや状況に合わせた最適な製品を作りあげていくからです。そのため、失敗を乗り越えていける根気強さも重要になります。
根気強さがないと製品は完成しません。そうなると、顧客のニーズに応えることができず、企業が存続することも難しくなってしまいます。メーカーである以上、根気強さは必須なのです。
メーカーの志望動機で根気強さをアピールするときには、試行錯誤した経験を織り交ぜていきましょう。根気強くいろいろなことに挑戦した姿を伝えられると、採用担当者は仕事での再現性をイメージすることができます。
優れたアイデアがあっても、それをカタチにして、ユーザーのもとに届けるまでには、長い試行錯誤の道のりがあります。
試作品を作り、機能や操作性、耐久性をテストし、実用に耐えられるようになるまでにも挑戦と失敗が続くのです。ひとたび試作品が完成しても、それを安定的に量産できるようになるまでには、さらなる試練があります。
ものづくりは忍耐の仕事であり、メーカーで働く以上は、根気強さが欠かせない要素であるといえるのです。
⑥計画性
ものづくりをするうえで計画性は非常に大切な要素です。メーカーは顧客からのニーズを踏まえ、どのような製品を作るかの目標を決めています。その目標から逆算してものづくりを進めるために、計画性が必要になります。
たとえば、トイレの消臭剤を作るときには、ただ消臭力の強いものを作ろうとしているのではなく、何月何日までにどんな匂いの消臭剤を何個作るかという詳細な計画を立てています。詳細な目標に合わせて仕事を進めていけるスキルが重要です。
メーカーの志望動機に計画性を持って取り組んだことを盛り込み、計画的に仕事を進められる印象を残していきましょう。
こちらの記事を参考に計画性をアピールするときのポイントを押さえて、より高評価を得られるようにしましょう。
例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!
メーカーの志望動機例文16選!
メーカーの志望動機は、業種や職種を絞り、自分に合っている仕事を選ぶことが重要です。記事に合わせて志望動機を作ってみたものの自信が持てない人は、これから紹介する例文を参考にしてみてください。
例文は業種別と職種別に分かれています。自分の受ける企業に合った例文を見るだけではなく、より多くの例文を参考にして、メーカーの志望動機に磨きをかけていきましょう。
業種別の志望動機例文
ここからはメーカーの志望動機の例文を、業種別に紹介していきます。業種の詳細も解説するので、理解を深めつつ例文を読んでみてください。
また、ここに自分が志望する業種がなく、自分が受ける企業とは別の業種の例文を参考にする場合には、自分の企業に当てはまるのかをじっくりと検討しましょう。
もし当てはまらない場合は、業界や企業の研究ができていないと捉えられてしまう原因になるので、注意してくださいね。
①自動車
自動車メーカーは日本だけではなく、海外へ販路を拡大している企業もあります。また、生産工場が海外にある場合もあるので、英語力や海外で生活した経験を活かしたい人にはうってつけの業種です。
自動車メーカーを志望する学生は多いため、なぜこの業種や職種を選んだのかを明確にして、周囲との差別化を図っていくことが重要です。車が好きだということだけではなく、車にまつわるエピソードを盛り込んだ内容にしていきましょう。
自動車メーカーの志望動機の例文
私が貴社を志望した理由は、より長く乗り続けられる自動車を開発し、日本のみならず、海外にも届けたいと思っているからです。
私は車が必要な地方で生まれ育ち、幼少期から両親が運転する車に乗ってきました。両親が事故を起こしたのを見たことはありませんが、友人の親が事故を起こしたり、故障で止まっていたりして、その後の処理をサポートするのは何回か見たことがあります。これらの事故の原因のほとんどは経年劣化でした。
また、海外旅行の際に乗ったタクシーが古い車で、「車が故障した」と言われて途中で降ろされた経験もあります。
これらの経験から、「誰もが経年劣化に悩まず長く乗り続けられる車があれば良いのに」と思うようになりました。
貴社に入社後は自動車の企画職を志望しています。長く乗り続けられる自動車を開発して、車の事故や故障が少ない世界を作れるよう努めてまいります。
自動車メーカーの志望動機では、企業研究の結果を盛り込むことが重要です。特に企業のビジョンや持続可能性については、自動車メーカーが差別化に力を入れているポイントなので、志望動機に盛り込むようにしましょう。
メーカーだけでなく自動車業界に興味のある人は以下の記事もチェックしてみてください。自動車業界に特化した志望動機の書き方をまとめています。
自動車業界に特化した志望動機が作れる5ステップ|職種別例文8選
②食品
食品メーカーは人が生きるために必要な食料品を作っているため、生活になじみが深く、志望する学生が多くなっています。食料品メーカーの志望動機に活かせそうな体験やエピソードは探すと多いかもしれませんが、自分の強みや企業に合ったものを選んでください。
食品メーカーの志望動機でやりがちなミスは、製品への愛着に終始した内容になってしまうことです。製品への愛着は素晴らしいですが、消費する側と社員として生産する側では立場が異なります。入社してどのように貢献をしたいのかに焦点を当てた内容にしましょう。
食品メーカーの志望動機の例文
私が貴社を志望した理由は、多くの人に栄養バランスの大切さを理解してほしいと思っているからです。
私は幼少期から現在までスポーツに取り組んでおり、日常生活では特に栄養バランスに気遣って生活しています。私が栄養バランスに気を使うようになったきっかけは、疲労が抜けず、体調不良が続いたことです。
幼少期から「強くなりたければ米を食え」と言われて生活していました。大学入学後も米中心の食生活を送っていたのですが、練習強度が上がるにつれて、栄養不足が顕著になり、体調を崩すようになりました。
このときから、栄養について勉強し始め、御社が完全栄養食として販売している○○などの製品を買ったりして栄養バランスが取れた食事を始めたところ、疲労が抜け、体調が良くなり始めました。
このように、食事が原因で気付かないうちに体調不良を引き起こしている人は多くいると思います。貴社に入社後はそのような人に向けて栄養バランスの重要さを説明し、貴社の製品を届けて貢献したいと考えています。
- 食べることが好きという、ある意味誰にとっても当たり前のことを志望動機で伝えても良いのでしょうか?
消費者目線だけではなくメーカー目線も取り入れよう
食べることが好きというのは、食に対する動機と取れますが、誰もが持つ人間の欲求でもあります。志望動機としては少し弱いですね。
食品メーカーの企業理念は、食べることが好きというよりは、食べることを通じて笑顔や幸せを増やすという内容になっているのではないでしょうか。こういったメーカーの目線と、消費者としての目線の両方を、志望動機に落とし込むのがポイントです。
特に食品メーカーは特定分野の製品に限定されることが多いので、志望する食品メーカーの製品が本当に好きなのかという点やどの職種で活躍したいのかも大事なポイントになります。
食品メーカーの志望動機を作る前にやりがちなNG例を押さえておきたいですよね。こちらの記事にある食品業界の志望動機を参考にしてみてください。
例文9選|食品業界の志望動機でやりがちなNG例と高評価のコツ
こちらのQ&Aでは食品メーカーの商品開発の仕事内容について、キャリアコンサルタントが解説しているので、参考にしてみてください。
③金属
金属メーカーは、食品の缶詰を作る会社や電車を作る会社など多岐にわたり、それゆえどんな製品を作っているか把握しづらい面がありますが、あいまいになると熱意が伝わりません。
金属メーカーは特に、かかわりたい商品と、望むかかわり方について納得感のある内容にまとめていきましょう。
もしも漠然としたイメージしか伝えられないと、企業が作るものに興味が薄かったり、誇りが持てていないという姿に捉えられてしまいます。企業担当者は内定辞退や早期退職などの懸念を持ってしまうこともあるので、気を付けましょう。
金属メーカーの志望動機の例文
私が貴社を志望した理由は、生活のあらゆる場面で必要とされる資源である金属の安定供給に貢献したいと考えたからです。
金属の需要に対する供給が足りていないと、金属製品の価格が高騰したり、そもそも製造できなくなったりします。私の父は自動車部品工場を営んでいますが、金属不足の影響を受け、当時は生活するので精一杯だったことを今でも覚えています。
そして、このような経験をしたのは父だけではないはずです。金属メーカーの下流で働く人たちは苦しい思いをしたと思います。実際に苦しんでいる人を間近で見ているため、「金属不足によって苦しませるようなことはしたくない」と思うようになりました。
このような経験から貴社を志望し、貴社に入社後は金属の安定供給ができるよう努めてまいります。
- 複数の製品を作っている企業の場合、特定の商品を取り上げてしまうと、採用担当者にはその仕事しかやりたくないように映ってしまいますか?
特定の製品に関する具体的な興味や関心を伝えて良い
結論から言えば、その心配をする必要はありません。むしろ、特定の商品に偏っていても構わないので、特定の製品について、具体的な興味や関心を訴求していく方が良いと考えます。
選考を受けるメーカーが多種多様な製品を作っているからといって、面接中にそのすべてに触れようとすると、時間の制約もあり、抽象的で浅い話しかできなくなります。
それでは熱意や真剣さが伝わりにくくなり、むしろ本当に関心があるのかを疑われてしまう結果にもなりかねません。
自分の体験や思い入れを交えて、具体的に伝える方が本気度を示せます。それでも心配な場合は、具体的な製品1つか2つについて触れたうえで、「それ以外の製品にも興味がある」と添えておけば良いですよ。
④電気機器
電気機器メーカーは原子力発電所から生活必需品の家電まで、幅広い事業があります。企業によっては海外に拠点がある場合もあるため、グローバルに働くことを視野に入れている人にもおすすめです。
有名な企業も多いですが、ネームバリューだけで判断して選考を受けるのはあまり得策とは言えません。自分の興味関心に合い、強みが活かせそうな企業で働くことで、仕事のやりがいを見出しやすくなるからです。
自分が希望する働き方に合わせた企業を選び、その企業に合った志望動機を作っていきましょう。
電気機器メーカーの志望動機の例文
私が貴社を志望した理由は、本当に必要な機能が備わった製品を多くの家庭に届けたいという思いがあるからです。
私が幼少期の頃から日本の電化製品は進化し続けており、さまざまな機能が備わっているものが次々と発売されていました。私の実家でも家電の買い替えを検討していましたが、そのとき直面した問題は、機能が備わりすぎているがゆえの価格の高騰です。
新しい電化製品を購入しようとすると、「この機能はなくて良いからもっと値段を下げてほしい」と思うことが多々ありました。そして、結局買い替えられずにずっと同じ製品を使っていました。
このときから「本当に必要な機能だけを備えて、できる限り安く電化製品を届けたい」と思うようになりました。
貴社に入社後は製品開発に携わりたいと考えています。幼少期から抱いていた不満を解消して、多くの人が必要とする製品を届けたいと考えています。
文系の学生が電気機器のメーカーの志望動機を作るときは、そのメーカーが作った電気機器を使った体験やエピソードを盛り込み、入社したいという熱意を伝えることが重要です。
⑤スポーツ
スポーツメーカーは有名な企業も多く、なじみ深い人も多いのではないでしょうか。人気ブランドのアパレルのほか、フィットネスブームで幅広い年代の人から製品が親しまれています。
スポーツメーカーの志望動機では、自分自身のスポーツでの体験を盛り込みましょう。消費者としての経験も活かしながら、生産者として働くことで、顧客のニーズに合わせて働けるということがアピールできます。
スポーツメーカーの志望動機の例文
私が貴社を志望した理由は、競技力向上のために貴社の製品を必要としている人に届けたいという強い想いがあるからです。このような想いを持ったのは、私自身が貴社の製品に助けられた経験があるからです。
私は中学校から高校までサッカーに取り組んでいました。しかし、ずっとシューズがなじまず、「なんとなく走りづらい」や「蹴りづらい」という気持ちを持ちながらプレーしていました。
しかし、あるとき先輩から貴社のシューズを紹介してもらい、実際に履いたところとてもしっくりきて、初めて心地よくプレーすることができました。
私のように使用する道具によって実力を発揮できていない人がいると思います。貴社に入社後は営業職を志望しており、同じような悩みを持つ人に貴社の製品を届けられるよう積極的に活動したいと考えています。
以下の記事ではスポーツメーカーの志望動機の書き方を詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
スポーツメーカーへの就職を実現する方法|志望動機例文も紹介
⑥印刷
印刷メーカーは紙の印刷だけではなく、商品のパッケージや内装など印刷技術を活用した幅広い事業をおこなっています。紙への印刷というイメージだけではなく、仕事内容を確認し、職種をしっかりと絞って志望動機を作っていきましょう。
また、印刷メーカーは紙の印刷がデジタルに置き換わりつつあることで、主力事業を転換せざるを得ない状況になっている場合もあります。業績が落ち込む事業をやりたいと伝えても内定につながりづらいため、IR情報や中期経営計画で事業内容を確認することが重要です。
印刷メーカーの志望動機の例文
私が貴社を志望した理由は、顧客が求める印刷物を正確に作成する手伝いをしたいと考えているからです。
私は高校・大学時代に文化祭の実行委員を務めていました。高校ではポスター制作を担当しましたが、そのとき依頼した印刷会社がとても丁寧な対応で、色やデザインが崩れることなく、作りたいものを正確に作ってもらうことができました。
大学でも同じ印刷会社に依頼し、期待を超える印刷物を提供してもらうことができました。
デザインしたものを実際に印刷すると「思っていたのと違う」ということが多々あります。しかし、私の高校・大学での経験から、しっかりヒアリングして、考えていることを擦り合わせれば、望み通りの印刷物が作れるとわかりました。
貴社に入社後は営業職を志望しています。顧客の要望に向き合い、より満足していただける印刷物を提供して貢献したいと考えています。
- 紙の印刷物が好きなのですが、選考を受ける印刷メーカーでは業績が落ちています。紙への印刷にかかわりたいと伝えてしまうとマイナスな印象になりますか?
紙の印刷物が好きな理由と変化に対応できる柔軟性を伝えよう
紙の印刷物が好きということは、素晴らしい志望動機です。紙の印刷物が好きな理由がわかるように、志望動機には工夫を凝らしましょう。
一方で、印刷メーカーは将来に危機感を持っていることも事実なので、業務内容は変化していくことが予測されます。そのため、紙の良さを伝えつつ、変化する業務内容にも柔軟に対応できることをアピールしましょう。
また、印刷業界の将来を革新的に変革していきたいことなどを志望動機としてアピールしてみてはどうでしょうか。
印刷業界に興味がある人はこちらの記事も併せて参考にしてみてください。志望動機の書き方や印刷業界について詳しくまとめています。
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印刷業界の志望動機は3つのステップで書ける|職種別例文つき
印刷業界の志望動機の書き方を3つのステップで解説。印刷業界の動向や仕事内容などの基本情報から、志望動機の構成、差別化のコツまでキャリアコンサルタントとともに解説します。職種別の例文付きなので、志望動機で悩んでいる人は参考にしてみてください。
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⑦化粧品
化粧品メーカーはメイクアップ用品のほか、スキンケアやシャンプーなどの製品を販売しています。新型コロナウイルス感染症により売り上げが一時期落ち込んだものの、現状は復調傾向で、アジアを中心に輸出も進んでいます。
また、紙おむつや入浴剤などの製品も手がけていることがあり、日常生活に欠かせないものも多くあります。化粧品メーカーは総合メーカーだけではなく、研究開発に特化した企業や製造のみをおこなうメーカーもあるため、広い視野で自分に合う企業を選びましょう。
化粧品メーカーの志望動機の例文
私が貴社を志望した理由は、肌荒れゼロを目指せる製品の企画・開発に携わりたいと考えているからです。
私も普段から化粧はしていますが、乾燥肌が原因で化粧品が肌に合わず、化粧がうまくできなかったり、数日後に肌荒れしたりすることが多々ありました。このような悩みを抱えているときに出会ったのが貴社の製品です。
貴社は化粧品による肌荒れをなくすことを目指し、さまざまな製品を開発しているかと存じます。その方針に非常に共感しており、私を含む多くの人が抱える化粧品による肌荒れをなくしたいと考えています。
貴社に入社後は営業職を志望しています。化粧品の合う合わないは人によって異なります。貴社の製品を適切な人に届けて、女性の肌荒れの解決に努めたいと思っています。
- 化粧品メーカーでは女性が多く働いている印象がありますが、性別に関係なく働ける仕事はありますか?
性別よりも商品への思い入れが重視されている
化粧品メーカーでは、女性の割合が高いことは確かですが、現在では男性化粧品のラインナップも増え、性別に関係なく働ける企業が増えてきています。
人間の肌に触れる成分については、男性用、女性用で配合が違うだけでベースが一緒であることも多いので、性別よりも商品に対する知識の差や思い入れという部分が重視されます。
化粧品会社に興味がある人は以下の記事も参考にしてみてください。就職方法や化粧品業界の特徴をまとめています。
化粧品会社への就職術! 成功への手順と入社後の活躍法も解説
⑧住宅
住宅メーカーは、生活になくてはならないものを作っているため、安定した業績が見込めます。また、環境への配慮や地震への対応のために、新しい技術が生まれているので、新しいことにチャレンジしたい人にも最適です。
住宅メーカーを利用して製品を購入したことがある学生は多くないので、賃貸のほか自宅や親族の家での体験などをもとに志望動機を作ってみましょう。
住宅メーカーの志望動機の例文
私が貴社を志望した理由は、多くの人に「帰りたくなる場所」を提供したいと考えているからです。
私は幼少期、築50年以上の古い家に住んでいました。その家は壁にシミがついていたり、雨漏りが激しかったりするなどの欠陥がありました。
当時は深く考えていませんでしたが、今になって振り返ると、毎日夜まで友人の家にいたり、休日は1日中出かけたりするなど、無意識にできるだけ家にいる時間を短くするように行動していました。
しかし、私が中学1年生の頃に貴社が建築した新しい家に引っ越しをしました。その家がとても気に入って、家にいる時間が圧倒的に長くなったのを今でも覚えています。そして、今でも月に1回は帰るようにしています。
このような経験から、自宅の環境によって帰りたくなるかどうかが左右されることがあるとわかりました。貴社に入社後は営業職を志望しており、多くの人に「帰りたくなる家」を提案・提供したいと考えています。
人にとって衣食住は大切なものです。特に、家を建てる時は人それぞれの思いがあり、建築後のアフターフォローも満足度に影響します。
住宅メーカーに求められる人材は、気遣いができる人、人が喜ぶ姿に幸せを感じる人、家主の立場で物事を考えられる人といえますね。
⑨医療機器
医療機器メーカーはペースメーカーやMRIなど、健康な生活を続けていくために必須の商品を作っています。
医療機器は病院のほか、介護や福祉などの施設で利用されています。また海外への展開も進んでいるため、グローバルに働きたい人にも活躍の場があるのが特徴です。
医療機器メーカーの志望動機では、自分や親族などが医療機器を使った体験のほか、高齢化社会を迎えている日本社会の現状などへの影響を伝えると、より特化した内容になります。
医療機器メーカーの志望動機の例文
私は誰もが病気を早期発見できる世の中を作りたいという思いがあり、貴社を志望しました。
私の親戚に重い病気を患ったことがある人がいます。しかし、その人は病気を早期発見できたため、すぐに治療し、完治することができました。
しかし、世の中には早期発見することができず、末期に病気が見つかる人もいます。私の親戚も人間ドックでたまたま病気が見つかったため、人間ドックがなかったら早期発見ができていなかったかもしれません。
その中で、貴社は病気の早期発見をテーマに医療機器を開発しているかと存じます。私もそのテーマに非常に共感し、誰もが病気を早期発見できる世の中を作りたいと思っています。
そして、貴社に入社後は営業職を志望しています。全国の病院に貴社の製品を提供して、貴社と私の想いを実現できるように努めてまいります。
⑩繊維
繊維メーカーとは洋服に使う糸などの素材を作っている企業を指します。日本の繊維メーカーは技術力が高いとされ、海外への輸出も積極的におこなわれているので、仕事で外国語を活かしたい人におすすめです。
繊維メーカーはファッションやアパレル製品の素材となるため、生活に欠かせないものの一つです。影響を与える範囲が広いので、大きなやりがいを感じられることも期待できます。
繊維メーカーの志望動機では製品が影響を与える範囲の広さに触れながら、どのような影響を社会に与えたいかに言及すると、繊維メーカーならではの内容とすることができます。
繊維メーカーの志望動機の例文
世界中のアウトドアメーカーに貴社が取り扱う素材を提供したいと思い、入社を志望しました。
私は大学時代に1年間休学して世界一周をしました。その際に〇〇というアウトドアメーカーのバックパックを使用しましたが、背負い心地が良いだけでなく、とても頑丈で、どんな環境でも一切壊れることなく世界一周の旅を終えることができました。
日本に帰ってからバックパックの素材について調べていると、〇〇は貴社が提供する素材を利用して製品を作っていることがわかりました。
アウトドア製品は使い心地と強度のどちらも重要です。そして、世界一周の経験から、貴社が提供する素材を使用したら使い心地が良く、かつ強度の高い製品が作れると確信しました。
貴社に入社後は営業職を志望しています。世界中のアウトドアメーカーに貴社が取り扱う素材を提供して、多くの人に満足のいくアウトドアライフを送ってほしいと思っています。
繊維メーカーの選考を受けるにあたって、アパレル業界も知っておくと志望動機づくりに活かせます。アパレル業界の志望動機を参考にしながら、繊維メーカーの志望動機を作ってみましょう。
例文11選|アパレル業界の志望動機に必須の準備と書き方を解説
職種別の志望動機例文
メーカーの志望動機の例文を職種別に紹介していきます。職種に合った志望動機にすると、採用担当者は仕事での再現性を見出すことができます。希望する職種の仕事内容を企業HPやOB・OG訪問で確認して、志望動機に反映させてくださいね。
総合職採用などの場合でも希望する職種を選び、志望動機を作ってみましょう。どのように働きたいかを具体的に伝えることで、入社意欲の高さや企業研究を徹底している姿をアピールできるのでおすすめです。
①営業
メーカーの営業職は、製品の特徴をわかりやすく伝え、顧客と交渉する力が必要になります。そのため、コミュニケーション能力やチャレンジ精神のある人が最適な職種です。
また、営業をするときには、製品への愛着や知識が武器になります。製品を詳しく知っていることで顧客へのニーズに合わせた提案ができるだけではなく、愛着を持っていることで魅力的なポイントを効果的に伝えることが期待できるからです。
お気に入りの製品がある場合は、そのメーカーの営業職を検討してみてくださいね。
営業職の志望動機の例文
私が貴社を志望する理由は、ディーラー向けに車の特徴や他社との違いなどを明確に説明し、消費者にとって満足のいく買い物をしてほしいと思っているからです。
私が高校1年生のころ、父が車の買い替えをしました。私も一緒にディーラーの話を聞きましたが、高校生ながら父の質問に対して明確に答えられていないと感じ、調べるとディーラーの接客を支援しているのが自動車メーカーの営業職だとわかりました。
結局、父は自分で調べたり、試乗を繰り返したりして車を購入しましたが、購入するまでに半年ほどかかったのを今でも覚えています。このとき、ディーラーがもっと車に関する知識や情報を持っていたらスムーズに購入できていたのではないかと今でも思うことがあります。
この経験から、消費者に確実に説明できるようにディーラーを支援したいと思い、貴社の営業職を志望いたしました。
メーカーの志望動機は、やはり製品の魅力を訴求することが効果的です。とりわけ営業職を志望するのであれば、ユーザーの視点で機能や操作性、デザインなどについて具体的な話ができると良いです。
製品が日用品などの一般消費財であれば、実際に使用してみることで、自分の体験を踏まえた話をすることもできるので、より印象が良くなりますよ。
ディーラーの仕事に興味のある人は以下の記事を参考にしてみてください。ディーラーの志望動機の書き方を解説しています。
職種別例文5選|ディーラーの志望動機を3ステップで差別化する方法
②生産管理
メーカーの生産管理とは、製品を作ってから出荷するまでの計画を立てて管理するほか、品質や原価を最適にするための施策を考える仕事です。メーカーに必要不可欠な職種のため、志望動機として取り上げることで、メーカーに特化した内容にすることができます。
生産管理はものづくりの効率化と質の担保を担う仕事のため、計画性や協調性が必要となります。そのため、志望動機では人と協力しながら目標達成に向けて取り組んだ体験をもとに、強みをアピールしていきましょう。
生産管理職の志望動機の例文
私が貴社を志望する理由は、貴社の製品を必要としている人にすぐに届けられるようにしたいと思っているからです。
私は幼少期、体が弱くて通院を繰り返したり、薬を飲んだりして体調を整えていました。そのときもらっていた薬が貴社のもので、今の私があるのは貴社のおかげといっても過言ではありません。
しかし、あるとき、貴社の薬の在庫が不足して薬を飲みたくても飲めない時期がありました。良くなりかけていた体調も崩れ始め、また、振り出しに戻ったこともあります。その後、薬をもらえるようになり、飲み始めたところ、再度体調が良くなりました。
このような経験から、貴社が提供する薬はとても効果があるものの、安定供給に課題があると感じました。貴社に入社後は生産管理職を志望しており、貴社の薬を求める人にすぐに提供できる体制づくりに努めたいと考えています。
- 生産管理は専門知識がなくてもできる仕事ですか?
専門知識は必要だが入社後に学ぶことができる
生産管理は専門知識が必要な仕事ではあります。
しかし、どの仕事においても専門知識や仕事の進め方は入社後に学ぶ場合が多く、生産管理の仕事に就きたいという意志があれば、入社後に学んでいくことができます。
最初から知識が豊富で、すべての仕事ができる人はいないので、就活では気兼ねなく志望していることを伝えましょう。
③商品企画
メーカーの商品企画は、顧客のニーズに合わせた商品を作ることが業務内容になります。業務では自分自身の感覚だけに頼らず、顧客のデータや顧客へのヒアリングなどをおこなうため、高い分析力が求められます。
自分自身が企画した商品を製品へとするためには、社内でのプレゼンテーションのほか、製造現場との話し合いやスケジュールの調整などもおこなう場合があります。そのため、コミュニケーション能力も必要です。
商品企画の志望動機では、分析力やコミュニケーション能力をアピールしていきましょう。
商品企画職の志望動機の例文
私が貴社を志望する理由は、本当にダイエットができるダイエット食品の商品開発に携わりたいからです。
近年、ダイエット食品が流行しており、スーパーやコンビニで多くのダイエット食品が販売されるようになりました。しかし、多くの製品は「糖質オフ」ばかりをうたっており、成分を見ると普通のお菓子と変わらない、むしろ多量の脂質が含まれています。
私は学生時代に柔道に取り組んでおり、減量を繰り返してきました。この経験からダイエットをするには糖質よりも脂質を抑えることが重要と身をもって感じています。
その中で、貴社は「本物思考」をテーマに商品を開発・提供していると存じます。そして、貴社のテーマに非常に共感しています。貴社に入社後は商品開発職への配属を志望しており、本当にダイエットができるダイエット食品を開発したいと考えています。
商品企画の仕事は、これまでにない新しいものを作ることです。私はこれほど難しいことはないと考えています。
この仕事を担うには、さまざまなデータを活用することや製品を完成させるまでの過程をどこまで理解しているかがポイントです。
興味だけでなく、商品企画の難しさを理解したうえで、志望していることをアピールしましょう。
こちらの記事を参考に企業がコミュニケーション能力の有無を判断するポイントを押さえ、メーカーの志望動機に活かす方法を考えてみてくださいね。
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
④研究開発
メーカーの研究開発は、ものづくりの方法や製品の質を上げる技術や素材などを研究します。新しい技術や素材の発見により製品が良い方向へ変わっていくので、大きなやりがいを感じられる機会があります。
一方で、研究は長期に及ぶこともあるので、根気強く仕事に向かう姿勢が必要です。根気強いという強みを活かしたい人に最適な業務内容になります。
研究開発職の志望動機の例文
私が貴社を志望する理由は、汗で落ちない化粧品の開発に携わりたいと思ったからです。
私は幼少期から現在まで体操競技に取り組んでいます。試合中は表情も重要なためメイクをしますが、汗をかくと化粧も落ちるのが悩みでした。競技中も「メイクが落ちるのではないか」と不安がよぎることがあり、集中力が欠けてしまうこともありました。
そこで出会ったのが貴社の化粧品です。100%ではありませんが、汗をかいてもメイクが落ちにくく、競技に集中できるようになりました。
貴社に入社後は研究開発職を志望しています。さらに汗で落ちない化粧品を開発して、特にスポーツに取り組む女性が、よりスポーツに集中できる化粧品の開発に努めたいと考えています。
- 文系の学生が研究開発を目指すのは難しいでしょうか?
配属は稀だが入社後の努力次第で門戸が開く可能性はある
現実的な話として、文系学生が新卒採用後に研究開発職に配属されることは、極めて稀であるといえます。研究開発は、化学や物理、数学などの知識があることが前提になるからです。
ただし、AI(人工知能)やデジタル技術の普及など近年急激に発展してきた領域では、学部を問わずに研究開発職に就ける可能性があります。
また、近年は学生数が減ってきているため、理系学生の人数が確保できず、文系学生に研究開発の門戸を開いている企業もあるのです。
なお、文系の大学出身で製品の研究開発を目指すのであれば、まずは入社後に企画職として経験を積み、それと並行して夜間や休日に通信制大学や同等の教育機関で必要な知識を習得するなどの方法も検討してみましょう。
こちらのQ&Aでは、メーカーに文系の学生でも就職ができるのかという疑問をキャリアアドバイザーが回答しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
研究職は採用人数が少ない狭き門ですが、内定を得るためのコツが存在します。こちらの記事を参考に、コツを知っておきましょう。
研究職ってどんな仕事? 狭き門を勝ち抜くための志望動機例も紹介!
⑤製造
製造はメーカーの基礎となる重要な仕事です。ものづくりの現場に携わることで、自分が作ったものが世の中で流通することに大きなやりがいを持つことができます。
ただ、製造は資格が必要な場合があったり、体力が求められたりする状況も多くあります。そのため、企業HPや説明会を通じて、現場で働く際の資格や苦労する点などを確認し、自分に合っているかを見きわめましょう。
製造職の志望動機の例文
私が貴社を志望する理由は、鉄鋼や金属を加工し、顧客の求める形に仕上げたいという思いがあるからです。
私の父も金属の製造職として勤めており、働く姿も何度か見たことがあります。毎日汚れた姿で帰ってくる父に「今の仕事の何が楽しいの?」と質問したことがあります。そのときの返事は「お客さんが満足するものを自分の手で作れるのが楽しい」といっていました。
確かに、近年は多くの仕事が機械を使っており、自らの手で何かを作る仕事が減っているように感じます。その中で、鉄鋼や金属の加工は機械を使うこともあると思いますが、比較的自らの手で作業できることが多いと思います。
私も父のように顧客を第一に考え、顧客が求めるものを提供して貢献したいと考えています。
製造現場の技術も日々進化しているので、体力だけを採用基準にすることはあまりありません。体力をアピールしたいなら、学生時代のスポーツで得た忍耐力や継続力などが適しています。
⑥調達・購買
調達や購買はイメージしづらいかもしれませんが、製品を作るための資材を準備するという重要な役割を担っています。調達や購買ができないと、ものづくりを始めることができないのです。
また、調達や購買は適正なコストで資材を購入することが大切です。そのため、今までよりも安い値段で資材を購入することができたり、これまでと同じ値段でより質の高い資材が手に入れられたら、製品に大きな影響を与えることができます。
調達や購買といった職種では、資材を確保するための計画性や、新しく素材を探すチャレンジ精神が求められます。学生時代に新しく挑んだ経験などを通じて、調達や購買に特化した志望動機を作りましょう。
調達・購買職の志望動機の例文
私が貴社を志望する理由は、医療機器を適切な価格で利用してもらいたいという思いがあるからです。
私は幼少期に病気を患ったことがあり、小さい病院に通っていました。そのとき「大きい病院なら最新の医療機器で治療できる」と提案されましたが、その医療機器の利用料が高く、結局小さい病院に通い続けたという経験があります。
なぜ、最新の医療機器の利用料が高いかを調べると、そもそも病院が高い金額で購入しているからということがわかりました。どの企業も利益を得ることがとても重要なことはわかっていますが、利用したい人の手に届かないほど高額なものは適切な価格ではないのではないかと思っています。
このような経験や考えから、貴社に入社後は医療機器の購買調達に携わりたいと考えています。あらゆるものを適切な価格で購入して、医療機器を誰もが使える世の中を実現したいと思っています。
メーカーの志望動機は「製品のファン」目線にならないように気を付けて
メーカーの志望動機で注意する点は、製品への愛着だけを伝えてしまうことです。企業に入社をして働くということは消費者から生産者へと立場を変えることになるので、ファン目線の志望動機では仕事への再現性がないと判断をされてしまいます。
製品への愛着は一文程度で触れるだけで十分です。たとえば「貴社の椅子を10年愛用していますが」などの記載だけで採用担当者には伝わります。それよりも、どのように企業へ貢献できるのかを盛り込んでいきましょう。
製品への愛着は知識としてあなたの中に蓄えられているはずです。面接やグループワークで活きる場面も多いので、志望動機を作る時には盛り込み過ぎないように注意してくださいね。
- メーカーが作る製品への愛着を詳しく語っても、採用担当者には良い印象が残らないのでしょうか?
消費者目線の学生だという好ましくない印象が残ってしまう
採用担当者に対してその企業の製品の愛着を詳しく語ると、消費者目線で商品に対する愛着がある学生だという印象になると考えられます。企業は自社で活躍してくれる人材を採用したいと考えているため、その意図とはずれてしまうでしょう。
志望動機では製品への愛着は軽く触れる程度で、企業に対する自己アピールを多く盛り込んだ方が良いですよ。
メーカーの志望動機には好印象が残せる強みを盛り込んで内定を近づけよう!
メーカーの志望動機は、多様な業種から自分の軸を定め、強みが活きる職種を絞ることが重要です。業種や職種に迷うかもしれませんが、メーカーならではの魅力を参考にしながら、ステップに沿って志望動機を作り上げましょう。
また、志望動機で取り上げる強みをメーカーならではのものにできると、採用担当者が仕事での再現性を見出しやすくなります。業種や職種によって好印象が残せる強みは違うので、記事を参考に企業に合った強みを選んでアピールしてくださいね。
メーカーの志望動機を作ることは、社会に多くの影響を与えられるメーカーで働くための第一歩です。志望動機で採用担当者に好印象を残し、面接でも胸を張って伝えられるような内容をこの記事を読みながら作り上げてくださいね。
アドバイザーコメント
小松 茂樹
プロフィールを見る志望動機で企業への本気度を示せれば周りと差がつく
採用側としても、学生が自社だけに応募しているという前提は持っていません。そのため、たとえ人間性や能力の評価が高い学生であったとしても、「はたして本当に当社に来てくれるのか」という疑念は拭えないのです。
だからこそ志望動機で、その他大勢の1社ではなく、唯一無二の1社としての本気度を示すことで、好印象を残すことができます。
そのためには、他社でも使い回しができるような、抽象的で汎用的な文言ではなく、具体的でユニークな話を自分の言葉で伝えることが欠かせません。
業界を志望する理由も際立たせて入社意欲を示そう
メーカーを希望するのであれば、「他業界ではなく製造業を志望する」理由を際立たせた志望動機を作りましょう。
そのうえで、その会社でなければならない理由を説明するために、企業理念や事業内容、製品、展開しているサービスなどについて触れ、具体的にどういう点に惹かれたのか、興味や関心を抱いたのか、それが自分の価値観や特性とどのようにマッチするのかを訴求してくださいね。
そうすれば、応募先の企業も「本当に当社に入社したいのだ」と信頼を寄せてくれるようになりますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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中小企業診断士/キャリアコンサルタント
Shigeki Komatsu○営業企画・マーケティング・情報システム・総務・人事・経営企画室など幅広いキャリア経験を持つ。現在はキャリア形成や能力開発に向けた企業研修や個人面談などを提供している
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Takuya Akita〇人事・採用の責任者として7年間、新卒・中途採用を担当。To Be Myselfを起業後、企業内のキャリアコンサルティング、新卒・中途の就職をサポートしている
プロフィール詳細