就活で「趣味は旅行」はおすすめ! 例文16選付きで伝え方を解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事

    Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長

    Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 「趣味は旅行」と伝える例文をパターン別に16選紹介
  • 趣味は旅行と伝えるなら理由と人柄の差別化が重要
  • 旅行で身に付いた知識や能力をアピールして差別化しよう
  • この記事を読んでいる人に
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選考で「趣味は旅行」と伝えようとして、具体的に何を話せば良いのか、面接官は何を見ているのか疑問を持つ人も多いでしょう。そもそも旅行を趣味として伝えても良いのか気になる人もいるかもしれません。

旅行は決して珍しい趣味ではありませんが、その内容に気を付けないと面接官に懸念を与えたり、ありきたりな印象になったりしてせっかくのチャンスが無駄になってしまいます。

その分、伝え方を工夫すれば周囲と差別化して採用担当者に好印象を残すことも可能です。この記事では趣味の旅行を伝える際のポイントや注意点をキャリアアドバイザーの遠藤さん、横山さん、若林さんとともに解説するので、選考で趣味は旅行と伝える正しい方法をつかんでくださいね。

目次

趣味に旅行を書くなら具体的な人柄のアピールが差別化のカギ

企業が採用基準で重視する項目上位5位

就職みらい研究所の就職白書2023によると、採用基準として「人柄」を重視する企業は93.8%にも上ります。企業は自社に合う人材を探すために、選考を通じて応募者の人柄をよく知りたいと思っているのです。

そのため選考では趣味などの人柄が表れやすい話題を聞くことで、社風とマッチするか、社内外と良い関係を築けそうかなどの性格面を見ています。趣味の旅行を伝える際には、自分の人柄を上手く表現することが選考を有利に進める鍵になります。

記事の前半では、旅行好きの人が自分の強みを理解して選考で正しく表現できるように、アピールすべき人柄や、旅行好きを活かせるおすすめの業界・職種を紹介します。

記事の後半では、選考で「趣味は旅行」と伝える際に周りと差をつけるコツと注意点を解説します。旅行が好きな理由別に例文16選も紹介するので、最後まで読んで選考で趣味の旅行を自分らしく表現しましょう。

アドバイザーコメント

選考で伝える趣味は特別である必要はない

趣味・特技は、ガクチカや自己PRに比べてエントリーシート(ES)に記述するボリュームが小さく、面接でも必ず聞かれる項目ではないかもしれません。

しかし、面接の話題として緊張をほぐすきっかけになったり、人柄を知るための材料となったりもするので、何を書くかしっかり考えておきましょう。

人は自分の好きなものについては楽しい気持ちで話すことができます。趣味の話題をきっかけに、面接でも良い雰囲気を作り出せると良いですね。

内容は奇をてらったものである必要はなく、あなたらしさが伝わるもので十分です。旅行だけでなく「読書」「スポーツ観戦」などほかの人も書きそうな趣味でも、どういう本を読むのか、どんなスポーツが好きなのかでほかの人との違いが出ますよね。

趣味の旅行は自分をアピールするチャンス

今回のテーマである「旅行」は、行先の選び方や一緒に行くメンバーの組み合わせだけでも無数にあり、行くまでの準備、行ってからの行動パターンやエピソードなど、話はいくらでも掘り下げられます。

自分はこんなときにこう考え、こう動くということをガクチカ以外でアピールするチャンスにもなるので、これまでの経験をじっくり思い出してわかりやすく伝えられるようにしておきましょう。

面接でアピールできる趣味は旅行だけではありません。次の記事では、面接で趣味について伝える方法を詳しく解説しています。ぜひあわせて読んでみてくださいね。
例文21選|面接で趣味はどう答える? 個性が伝わる回答方法を伝授

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「趣味は旅行」はどこから? 旅行が趣味といえる目安

「趣味は旅行」はどこから? 旅行が趣味といえる目安

  • 2~3カ月に一度は旅行に行く
  • 家にいるより知らない土地に出かけるのが好き
  • 常に旅行の計画を立てている

そもそも、自分は旅行好きといえるのか迷っている人もいるかもしれません。ここではまず、旅行が趣味といえる目安を紹介します。趣味を伝える際には好印象を残すだけでなく自分らしさをアピールすることも重要なので、当てはまるかどうか参考にして、適切な趣味を伝えられるようにしましょう。

2~3カ月に一度は旅行に行く

旅行にはお金がかかり、計画や準備も人によっては面倒な作業です。そのため頻繁に旅行に行く人は間違いなく旅行好きといえるでしょう。

日本人は平均的に年間2~3回旅行に行くとされているので、その倍程度の年間5~6回以上は多いといえそうです。自分が旅行に行く頻度を計算してみましょう。

家にいるより知らない土地に出かけるのが好き

旅行ではたいてい長時間の移動があり、到着後もいつもと違う環境で過ごすため、疲れてしまうという人も多くいます。反対にそれが気にならず、むしろ家から出て知らないところへ出かけたいという人は旅行好きといえそうです。

休日に街で買い物をしたり、家で映画やゲームを楽しんだりするよりも、知らない土地へ行く方が楽しいという人は旅行好きの可能性が高いです

常に旅行の計画を立てている

旅行が趣味の人は、常に次の旅行の計画を立てていることも特徴的です。行きたいところがたくさんあって時間やお金が足りないということもよくあるかもしれません。

一度旅行に行っても飽きることなく、すぐ次の旅行に行きたくなる人や、つい旅行情報を調べてしまう人は、旅行が趣味といえます

趣味は旅行と伝える際に、国内旅行と海外旅行で印象や評価に差はありますか?

若林 宏美

プロフィール

印象にやや違いはあるが評価に差はなくどちらもOK

どちらかといえば、海外旅行が趣味と伝える方がよりアクティブな印象になります。しかしそこまで大きな差ではないので、わざわざ偽ってまで海外旅行と伝える必要はありません。

国内旅行でも十分に素敵な趣味なので、選考では正直に伝えてくださいね。

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旅行が好きな理由別! 趣味が旅行の人がアピールできる人柄

旅行好きな人がアピールできる4つの人柄

趣味を旅行とする目安を説明しました。ここからは、趣味が旅行の人がアピールできる人柄を、旅行が好きな理由別に4つ紹介します。

旅行好きならではの強みはたくさんありますが、自分ではその特徴になかなか気づきにくいものです。旅行好きにはどんなアピールポイントがあるかを把握して、選考で自分の強みを的確に表現できるようにしましょう。

好奇心旺盛で新しいことに興味がある

旅行では知らない土地を訪れて、その土地ならではの体験をしたり、現地の人と交流したりすることができます。これらに抵抗がある人もいますが、むしろこれこそが旅行の楽しみだという人もいます。このタイプは特に好奇心が強く、新しいことに興味があるのが強みでしょう。

仕事においても、新しい挑戦ができる人や、普段からいろいろなことに関心があり知識が豊富な人は重宝されます。そのため、旅先での新しい出会いや発見が好きだという人は、ぜひ好奇心旺盛な点を選考でアピールしましょう。

調べたり計画を立てたりするのが得意

旅行が好きな人は、何かを調べて正しい情報を得たり、丁寧な計画を立てたりするのが得意な人も多いです。これは、旅行に行く際に事前に下調べするのが楽しいという人に多い強みでしょう。

正しい情報を集める力や、細かい点に気が利く几帳面な性格は、仕事でも求められる能力です。旅に行く際に良い宿を見つけて予約したり、ご当地のおいしいお店を探したり、行きたいところをくまなく周れる日程を考えたりするのが得意だという人は、リサーチ力や計画性をアピールできますよ。

一人旅が好きなのですが、個人行動は選考で評価されにくいと聞きます。趣味としてアピールしても良いのでしょうか?

遠藤 美穂子

プロフィール

行動力やコミュニケーション力が必要な一人旅はぜひアピールしよう

旅では普段のテリトリーの外に行くわけですが、一人旅だとトラブルがあっても1人で乗り切らねばなりません。そのため行動力を示す根拠になります。

また旅先との往復は1人だとしても、完全な個人行動というわけではなく、現地の人とのコミュニケーションを楽しめるのなら初対面の人と積極的にかかわれる証明にもなります。

このように一人旅ならではのアピールポイントもあるので、あなたにとっての一人旅の魅力を、聞いた人が一人旅をしたくなるくらい話せると素敵ですね。

旅行での計画性を特にアピールしたい人は、こちらの記事で計画性の伝え方をさらに磨きましょう。計画性の自己PRでの注意点と例文10選を紹介しています。
例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!

社交的で行動力がある

旅行好きな人がアピールできる人柄として、人とかかわるのが好きで活動的なことも挙げられます。旅先で知らない人と交流したり、未知の体験をしたりするのが好きな人は特に当てはまるでしょう。

人と打ち解ける力や、自ら積極的に動く力はもちろん就活でも評価されます。旅を計画して実行するにも行動力が必要で、旅先でもアクシデントはつきものですよね。それらをものともしない人はアクティブな性格をぜひアピールしてください。

文化や歴史などに関心がある

旅行が好きな理由として、各地の言語や文化、歴史的な建築物や遺跡などに関心があるという人は、その学習意欲や豊富な知識を選考でもアピールできます。

文化的な造詣がある人にポジティブな印象を抱く企業が多いうえに、旅行という実体験が伴っていることで、活動的な面と落ち着いた面をバランスよくもった人物だと評価される可能性があります

普段から各地の歴史や文化に関心があり、旅先で見聞を深めるのが好きという人は、ぜひその知識や熱量を合わせてアピールしましょう。

趣味が旅行の人に、企業はどんな印象を持ちますか?

横山 慶一

プロフィール

新しい環境や人の中に適応できるという外向的な印象

趣味が旅行の場合、基本的には外向的で活動力があると見られると思います。新しい場所や文化に触れる機会を好み、視野の広さを活かして異なる環境や状況に適応できる柔軟性を持っていると見られるでしょう。

また、好奇心が旺盛で学ぶ意欲が高い傾向があるため、新しいことにチャレンジするタイプともみなされます。

以上のことから、多様な経験があり、異なる視点を持つ人たちとも良好なコミュニケーションを取れる人物という印象を与えられるでしょう。

上記を読んでチャレンジ精神が強みだと感じた人は、こちらの記事で選考でのアピール方法をつかんでおきましょう。自己PRのコツと例文22選を解説しています。
例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!

旅行好きな人は積極的なコミュニケーション能力もアピールできる可能性が高いです。こちらの記事で伝え方のポイントを押さえてください。
例文12選| コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説

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趣味は旅行と書くのが特におすすめな人

趣味は旅行と書くのが特におすすめな人

  • 観光業界を受ける
  • 出張が多い職種を受ける
  • 業務で英語を使う
  • アクティブな印象を持たせたい

旅行が好きな人はアピールできる人柄がさまざまにあることを説明しました。仕事でも活きる強みが多いため、趣味は旅行と伝えるのはどの企業でも問題ないですが、その中でも特に強みを発揮しやすい業界や職種があります。

ここではその4つのパターンを紹介するので、自分が志望する業界や企業が当てはまる人は、ぜひ選考で趣味の旅行を伝えて高評価を獲得してくださいね。

観光業界を受ける

ホテルや旅行代理店、航空会社など観光に携わる業界は、旅行をする人がメインの顧客となるため、旅行好きな人は自分の経験や知識を活かせる場面が仕事でも多くあります

また、観光客目線をよく知っているからこそ良いサービスを提供できることも強みになりますよ。観光業界を受ける人は、旅行が好きなことを堂々とアピールしましょう。

出張が多い職種を受ける

出張が多い職種では、場合によってはひと月のほとんどが出張だったり、国内に限らず海外まで出張があることもあります。出張は普段のオフィスに通うより気力も体力もたくさん使うため、嫌がる人や不安を抱く人も多いです。

そのため、もともと旅行が好きで、長時間の移動や知らない土地になじむのが苦でないという人は、その体力や適応力の高さがアピールになります。出張が多い職種を受ける際はぜひその強みを伝えましょう。

業務で英語を使う

海外の人とかかわる場面がある仕事では、単なる英語力だけでなく、異なる文化で育った人と良好な関係を築く力や、言い間違いを恐れず積極的に発言する勇気が必要となります

そのため特に海外旅行に行くのが好きな人は、その英語力やコミュニケーション力が評価されます。

海外旅行の趣味をアピールする際は、現地の人と交流した経験や現地でトラブルを乗り越えた経験なども合わせて伝えると、業務で活躍するイメージをより伝えられますよ。

英語を使うだけでなく海外に行ける仕事にも興味がある人は、こちらの記事を参考にしてください。29選と内定に近づく方法を合わせて解説しています。
海外に行ける仕事29選! 就職の可能性を高める秘訣も公開

業務で英語を使う仕事の一例として、商社が挙げられるかもしれません。次の記事では、そんな商社が求める英語のレベルについて詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
商社への就職は英語がカギ! 求められるレベルとアピール方法を解説

アクティブな印象を持たせたい

選考でアクティブな印象を持たせたい人も、趣味として旅行を伝えるのがおすすめです。旅行はアウトドアの活動なので、読書や映画鑑賞といったインドアな趣味を持つ人よりも活発な印象を与えます。

人と接する仕事や、元気でパワフルな人が多い会社を受ける人は、趣味の旅行でアクティブさを伝えると企業とのマッチ度をよりアピールできます

遠藤 美穂子

プロフィール

旅先で予定外の出来事が起きたときも、臨機応変に対応したり想定外のことが楽しめたりするタイプの人は、さまざまな顧客に対応する必要がある業務でも活躍できそうな印象があります。

旅行好きな人はその人柄や能力を活かすために、自分がどんな仕事に向いているのかも確認しておきましょう。こちらの記事でおすすめの仕事25選を解説しています。
旅好きに向いてる仕事25選をタイプ別に紹介! 3つの注意点も解説

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3ステップで人柄を魅せる! 趣味は旅行と伝える際の構成

3ステップ! 趣味は旅行と伝える構成

  • 趣味は旅行であること
  • 旅行が好きな理由やきっかけのエピソード
  • 旅行で得たことを今後どう活かすか

いざ履歴書などの趣味欄に旅行を書こうと思っても、具体的に何をどう書けば良いかわからず困っている人もいるかもしれません。ここからは、趣味が旅行の人が選考で実際に伝えるべきことと話の最適な構成を解説します。

以下の3ステップに沿って話を組み立てると、採用担当者に人柄や熱意が伝わる構成になります。簡単なので順番に考えていきましょう。

①趣味は旅行であること

PREP法

まず、趣味は旅行であるという結論を伝えます。選考での受け答えは結論から端的に伝えるPREP法を用いることで、採用担当者にわかりやすく話を伝えられます。

最初に伝えることでよりインパクトを残せるので、「趣味は旅行で、特に沖縄が大好きです」「趣味は登山旅行です」のように、こだわりを簡単に添えるのもおすすめです。特にどんな旅行が好きなのかを伝えることで、担当者の注意を引いて人柄を印象づけられます。

②旅行が好きな理由やきっかけのエピソード

趣味は旅行だと示したら、次に旅行が好きな理由やきっかけを伝えます。一口に旅行といってもどんな旅行が好きなのか、旅行のどんなところが好きなのかは人によって異なります。旅行を好きな理由を伝えれば、自分ならではの興味関心や感性を表現できますよ。

たとえば、「小さい頃から飛行機に乗るのが好きだった」「一人旅でゆっくり考える時間が楽しい」など、旅行が好きになった理由や旅行で特に楽しんでいることを伝えて、企業に自分らしい人柄を印象付けましょう。

③旅行で得たことを今後どう活かすか

旅行が好きな理由を示したら、最後に旅行で得たことを今後どう活かすかを伝えます。

先述の通り、旅行好きの人が持っている強みやアピールポイントはさまざまにあるので、旅行を通して身に付いた力や学びも人によって異なるはずです。自分が旅行でどのように成長したのかを伝えると差別化につながりますよ。

たとえば「旅行のおかげで初対面の人と話すのが得意になった」のであれば、「仕事でも周囲と積極的にかかわりたい」のように今後の意欲を伝えましょう。趣味の旅行を仕事でどのように活かすかを示すことで、企業への熱意や仕事とのマッチ度もアピールできるのです

旅行を通して成長したことや学んだことが思い浮かびません。今後への活かし方はどのように考えたら良いですか? 

若林 宏美

プロフィール

旅行の計画から思い出までを振り返ってみよう

旅行は受動的な娯楽ではなく能動的な行動ですよね。そのため旅行を計画して、現地でどう行動したのかというプロセスを思い起こしてみると、成長したこと、学んだことが何かあるはずです。

たとえば旅行をするときは、予算・どこに行くか・何をしたいかといった計画を立てるでしょう。この計画性は仕事をするうえでも役立ち、計画することが得意なら、プロジェクトなどの進行管理に向いているかもしれません。

あくまで上記は一例です。それでも思い浮かばないなら、旅行に行ったときの写真や動画を見返してみましょう。何か気付きがあるはずです。

「趣味は旅行」はありがち? 少しの工夫で差がつく3つのコツ

「趣味は旅行」で差がつく3つのコツ

  • 旅行のこだわりや特に詳しいことを書く
  • 旅行が好きな根拠を数字や固有名詞で具体的に伝える
  • 旅行の中から人事が興味を持ちそうなエピソードを選ぶ

趣味は旅行と伝える際の構成を説明しました。構成を理解できたら、さらに魅力的にする工夫を加えて周囲と差別化しましょう。

旅行は人気の趣味の一つなので、ただ伝えるだけではありきたりと思われてしまいます。ここでは趣味の旅行を伝えたい人が簡単に話の面白さや自分らしさを増大できるポイントを3つ紹介します。コツを押さえて人事の目を惹きつけましょう。

①旅行のこだわりや特に詳しいことを書く

趣味の旅行で差別化するために、旅行でこだわっていることや特によく知っていることを書いてみましょう。趣味は人柄をアピールするチャンスなので、旅行に関して自分が特に好きなことや誰にも負けないくらい詳しいことを伝えてください

旅行のこだわりや詳しいことの例

  • 計画を綿密に立てることが得意
  • お寺や神社に詳しい
  • 水族館や動物園巡りが好き
  • 旅先から自宅にポストカードを送るのが好き

上記のような具体性があると旅行が好きな理由がよくわかり、人柄が見えてきます。趣味の旅行はこだわりや特に詳しいことを伝えて、人事に印象を残しましょう。

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②旅行が好きな根拠を数字や固有名詞で具体的に伝える

趣味の旅行を書く際は、数字や固有名詞を交えて具体的に伝えることも有効です。たとえば旅行に行く頻度や今まで訪れた都道府県の数、最近訪れて楽しかった場所などが具体的な情報になります。

旅行が好きということを数字や固有名詞で説明できると説得力が増して、企業もイメージしやすくなります。また人よりもたくさん旅をしているのであれば、数字を示すことでよりインパクトを与えることもできます。

好きな旅行先や旅行のこだわりとして、印象が良くないものはありますか?

遠藤 美穂子

プロフィール

旅行でのお金の使い方は伝える際に注意が必要

たとえば旅行先でギャンブルを楽しむとか、買い物で散財するという話を聞くと、プライベートとはいえ企業はお金の使い方に懸念を感じることもあるので、そういうこだわりの記述はおすすめしません。

また家族旅行であっても、親のお金で贅沢な過ごし方をしているだけという印象にならないように、あなた自身が旅行をどう楽しんでいるかなど、伝え方を工夫してみてください。

③旅行の中から人事が興味を持ちそうなエピソードを選ぶ

旅行の中から特に珍しい旅先や思い出深い経験などを選んで伝えると、人事の興味をより引くことができ差別化できます

趣味は個人的なものなので、旅行があまり好きでない人にとっては興味を持ちにくいこともあります。また多くの学生の話を聞いている面接官にとっては、どれも同じような話に聞こえがちです。

旅行について書くときも、人事におもしろいと思ってもらえる話はどれかという視点で過去の旅行を振り返り、エピソードを選ぶのがおすすめです。旅先で驚いたことやハプニングに見舞われたこと、ほかの人が行ったことがなさそうな旅先などを思い出してみましょう。

趣味は旅行と書く際の注意点

趣味の旅行で人事を惹きつけるコツを紹介しました。工夫して魅力的な趣味欄にすることも大切ですが、それと同時に企業がネガティブな印象を持つパターンも把握して避けることが重要です。

ここでは趣味は旅行と書く際に注意すべき2つの点を解説するので、自分の文章と照らし合わせてマイナス評価を回避しましょう。

自慢と取られないようにする

旅行は読書やスポーツ、映画鑑賞などほかのよくある趣味よりもお金がかかるイメージがあります。そのため、伝え方によっては自慢と取られる可能性もあるので注意しましょう。

旅行に行く頻度は伝えても問題ないですが、「毎月旅行にこれくらいお金を使っている」「海外の有名なところはだいたい訪れた」など、旅行に行く余裕があることの自慢にならないよう気を付けてください

また具体的な旅先を伝える際には、「国内には飽きたから海外によく行く」「アジアよりヨーロッパが好き」など、ほかの旅先を下げるような発言も避けましょう。

小さい頃からよく親に海外旅行に連れて行ってもらいます。趣味として伝えたいのですが、お金持ちという自慢に聞こえないか心配です。

横山 慶一

プロフィール

謙虚さを心がけて旅行の学びを中心に伝えよう

謙虚な気持ちと両親などへの感謝を持って話しましょう。恵まれた環境への感謝の気持ちを示すことで、自慢には聞こえなくなります。

海外旅行では異なる文化での経験や人々との出会いがあり、視野が広がるのが特徴です。そのため、たとえば人間関係を築く力やコミュニケーション能力など、自分の成長に旅行がどう役立ったかを伝えましょう。

ほかの文化から学んだことや視点の広がり、異文化での交流による他者とのつながりや共感など、成長に活かすために意識した部分を伝えてください。

仕事よりも旅行を優先すると思われないようにする

旅行に行かないとストレス発散できないと伝えたり、旅行のために年間休日の多い企業を受けているなどと発言したりすると、旅行を第一に生活していると懸念される可能性があります。

企業によっては仕事への意欲を何より重視している場合や、繫忙期はどうしても休みが取りにくく融通が利く人を求めているという場合もあるので、社風に合わないと判断される可能性があります

選考では旅行に行くことが仕事への活力にもなると伝えたり、旅行以外の趣味も伝えたりして、趣味とバランスを取って仕事も頑張れることを示しましょう。

横山 慶一

プロフィール

趣味が旅行と伝えると、企業によっては長期の欠勤を懸念したり、職務へのロイヤリティ(会社への忠誠心)やセルフマネジメント能力(お金の管理能力、健康管理)を疑ったりすることもあります。

責任感や仕事への意欲を明確に説明するとともに、旅行がもたらす価値を的確に伝えてください。

旅行だけでなくほかにもいろいろな趣味があるという人も当然いますよね。こちらのQ&Aコンテンツではたとえば「ゲーム」は趣味として問題ないのかキャリアアドバイザーが解説しているので、企業が見ているポイントをさらに理解しましょう。

履歴書の「趣味・特技欄」に旅行を書くコツ

趣味を履歴書に書く際は、趣味・特技欄が小さくてそれほど多くのことを書けないということもありますよね。ここでは履歴書の趣味・特技欄に旅行を書く例を紹介します。

欄が狭い場合は、以下のように補足説明や特に好きなことを添えて書くようにしましょう。「旅行」と書くだけでは印象に残りにくく、反対に無理をしてたくさん書いても読みづらくなります。

実際の面接で担当者が興味を持って追加質問をしやすいように、ポイントだけ簡単に書くのがおすすめです

趣味・特技旅行(最近はタイをバックパックで巡りました)
履歴書の趣味・特技欄に旅行を書く例①
趣味・特技旅行(写真が得意でいつもお気に入りのカメラを持参します)
履歴書の趣味・特技欄に旅行を書く例②

若林 宏美

プロフィール

履歴書に趣味の旅行を書く際のポイントは、何か1つエピソードを入れることです。単に「最近は京都に旅行に行きました」と書くよりも、「京都で座禅を体験しました」と書いた方が興味を持ってもらえます。

また面接での追加質問に備えて、自分にとって印象的だったり、話しやすいエピソードを選ぶのがおすすめです。

ESの趣味・特技欄の書き方をより詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。例文60選付きで自分らしさを表現するコツを解説しています。
例文60選|ESの趣味・特技欄で自分らしさをアピールするコツ

趣味・特技欄では特技もどのように書けば良いのか悩む人が多いです。こちらのQ&Aコンテンツではキャリアアドバイザーが特技を書く際のポイントを解説しているので、併せて確認しましょう。

面接用! 趣味は旅行と伝える理由別の例文16選

ここからは実際に選考の受け答えで使える、趣味は旅行と伝える例文を16選紹介します。旅行が好きな理由別に分かれているので、自分と似たものを参考に、面接での伝え方を考えてみてください。

①新しい土地を知るのが好き

例文①新しい土地を知るのが好き

私の趣味は旅行です。

新しい土地をたくさん知るのが好きで、毎月どこかに旅行に行きます。

知らない土地に行くワクワク感と、今まで普通だと思っていたことがそうでないと発見できるのが楽しく、毎回別の土地に行くようにしています。大学生になってからすでに30箇所以上を訪れました。

この好奇心旺盛なところと、異なるものを受け入れる柔軟性を活かして、社会人になっても常に新しい知識を吸収し続けたいと思います。

遠藤 美穂子

プロフィール

学業もある中で毎月旅行に行くということは、行先は国内なのだろうと想像しますが、行先の特徴をもう一歩掘り下げて聞いてみたいです。

最後の一文は、「仕事においても新しい業務に好奇心を持って取り組みます」とまとめてみてはいかがでしょうか。

②その土地のおいしいものを食べるのが好き

例文②その土地のおいしいものを食べるのが好き

私の趣味は旅行です。

特にその土地のおいしいものを食べるのが好きで、名店があったら行列に並んででも食べたり、一日に何箇所も食べ歩いたりするのがいつもの旅です。

旅先ではチェーン店に入らないことをマイルールにしています。その土地ならではの食べ物には隠れた歴史があったり、気候や地理が関係していたりするのがおもしろく、つい食べ物ばかり調べてしまいます。

食べ物は人を笑顔にする力があるので、社会人になってつらいことがあっても、いろいろな土地のおいしいものを食べて乗り越えられると思っています。

横山 慶一

プロフィール

旅行での食べ物探求に関する具体的な体験や行動を示していて、食べ物探求に関する情熱と考え方がよく伝わります。

自身の強みや価値を具体的にアピールすることで、さらに効果的な自己PRとなるでしょう。

③事前に計画を立てるのが好き

例文③事前に計画を立てるのが好き

私の趣味は旅行です。

昔から何をするにも事前に調べて細かい計画を立てるのが好きで、旅行に行くときはいつも自作のしおりを持っていきます。

観光名所を周りきるための時間配分を考えたり、効率的な移動方法を調べたりして、その計画を実行できるととても達成感があります。せっかくの旅が充実した時間になるのがうれしいです。

旅で培った、実現可能な計画を立ててリサーチする能力は、仕事でも活かしていきたいと思います。

若林 宏美

プロフィール

全体的に内容がまとまっていて、とても読みやすいと思います。

1つ追加するとすれば、「なぜ細かい計画を立てるのが好きなのか」という点です。その内容を追加すると、あなたの人柄がより伝わると思いますよ。

④いろいろな乗り物が好き

例文④いろいろな乗り物が好き

私の趣味は旅行で、特にいろいろな乗り物を使うことが好きです。

列車に乗るために全国各地を訪れることが多く、寝台特急で長距離旅行をしたこともあります。旅先でも駅や空港をすみずみまで楽しんだり、列車と自分の記念写真を撮ったりして過ごしています。

乗りたいものを逃さないためには、事前に丁寧な下調べと計画通りの行動が必要なので、仕事にも活かせる行動力が身に付いたと思っています。

遠藤 美穂子

プロフィール

列車の旅が好きで、計画力と実行力も持ち合わせていることが良く伝わってきました。

「いろいろな乗り物」とありましたが列車の話がメインだったので、「趣味は旅行で、特に列車の旅が好き」とまとめるとさらにすっきりすると思います。

計画に沿って目標を現実化する力が実行力ですが就活でも強みとしてアピールすることができます。以下の記事では実行力について詳しくまとめているので参考にしてみてください。
厳選10例文! 実行力の自己PRで簡単に差別化できる3要素

⑤カメラで写真を撮るのが好き

例文⑤カメラで写真を撮るのが好き

私の趣味は旅行です。

もともと写真を撮るのが好きで、以前旅先の写真をSNSに挙げたら想像以上の反応をもらったことをきっかけに、今では毎回お気に入りのカメラを持っていくようになりました。

「こんなすてきなところに行ってみたい!」という反応をもらえるのがうれしく、自分が訪れた土地の魅力を発信できているのではないかと思います。今ではフォロワーも5,000人に増えました。

趣味の旅行を通して自分を発信する力がついたので、この積極性を仕事でも活かしていきたいです。

横山 慶一

プロフィール

「反応がうれしい」ことや「積極性」を伝えるのも良いですが、写真撮影が好きならそのクリエイティビティや視覚的な表現力を、自身の強みやビジネスにおける価値として表現してみましょう。

趣味の旅行を写真による自己表現と組み合わせることで、いっそう効果的なPRとなります。

⑥土地の人と交流するのが好き

例文⑥土地の人と交流するのが好き

私の趣味は旅行です。

小さい頃旅行先で同じ宿にいた人と仲良くなったのをきっかけに、旅先で知らない人と交流するのが好きになりました。

最近も個人の家に泊めてもらえるアプリを使って北海道の牧場に滞在して、宿主と一緒に牧草を運んだり牛の世話をしたりするのがとても刺激的でした。普段は出会えない人からいろいろな話を聞けるのも旅の楽しいところです。

趣味の旅行で身に付いた積極的なコミュニケーション力を活かして、入社後も自分から周囲とかかわりを持っていきます。

若林 宏美

プロフィール

旅先で交流を持つようになった理由や、積極的な人柄が伝わってくる明るい文章ですね。コミュニケーション能力はあらゆる仕事で役立つ能力なので、どんな職種でも好印象を持たれる良い文章に仕上がっています。

⑦珍しいお土産を買うのが好き

例文⑦珍しいお土産を買うのが好き

私の趣味は旅行です。特に、現地の珍しいお土産を探すことが好きです。

その土地で伝統的に作られているお守りや、植物のオイルや櫛、マリモなど、よく珍しいものを買っては家族や友人に配っています。

同じ日本でもまだまだ知らないことがあるとわかるのが楽しく、また土産話も弾むのでつい買ってしまいます。

地元の人しか知らないようなお土産にも詳しいので、初対面の人ともすぐに打ち解けることができ、この強みは御社の仕事でも活かせると思っています。

遠藤 美穂子

プロフィール

まとめの「地元の……お土産に詳しい」と「初対面の人とすぐに打ち解けられる」のつながりがわかりづらく、やや唐突な印象です。

土地のことをよく調べてから行くなど、一言あるとよりわかりやすくなります。また、どのような仕事で活かせそうかも言語化しておくと良いですね。

⑧歴史的な名所を訪れるのが好き

例文⑧歴史的な名所を訪れるのが好き

私の趣味は旅行です。

昔から日本史の授業が好きだったため、大学生になってからは日本各地の歴史的な名所を旅しています。特に奈良県が好きで、聖徳太子のことは何時間でも語れるくらい何度も訪れています。

このように好きなものはとことん追及するタイプなので、社会人になっても業務に必要なさまざまな知識を身に付けていけると自負しています。

横山 慶一

プロフィール

旅行と日本史への情熱を結びつけて成長に焦点を当てている点は良いと思います。さらに具体的な自分の強みや価値を加えると良いでしょう。自己成長への意欲と学習能力を軸にアピールしましょう。

⑨友人と過ごすのが好き

例文⑨友人と過ごすのが好き

私の趣味は友人たちと旅行に行くことです。

日帰りだったり3泊だったりといろいろありますが、旅行を思い立ったらすぐ誰かを誘って弾丸旅行に行きます。一緒に旅をすると友人のいつもは見えない一面が見えたり、ゆっくり話ができたりして仲が深まるのが旅の好きなところです。

社会人になるとつらいこともあると思いますが、これからも友人と旅に行くことでリフレッシュしていきたいと思います。

若林 宏美

プロフィール

全体的にアピールとしては少し弱いと感じました。旅行を思い立ったらすぐに友人を誘う点は積極的ともいえますが、意地悪な見方をすると、相手の都合を考えない、自分勝手とも捉えられる可能性もあります。

また締めの一文ももう少しひねりを効かせて、仕事にどう活かせるかを考えるとさらに良くなりますよ。

⑩海外に行くのが好き

例文⑩海外に行くのが好き

私の趣味は海外旅行です。

高校生の頃から海外に興味があり、大学生になってからはよく1人で海外旅行に行きます。今までアジアやヨーロッパの5カ国に行きました。海外は文化も常識もまったく異なり、自分が今まで生きてきた世界の狭さを思い知らされます。

特に現地の人とかかわることで、自覚していなかった偏見や、日本について勉強不足であることにたびたび気づかされるので、毎回とても勉強になります。

この趣味を通して多様な価値観を受け入れる柔軟性や、自分を客観的に見る力が身に付きました。仕事でも広い視野を持つことが重要だと思うので、これからもこの強みを伸ばしていきたいです。

遠藤 美穂子

プロフィール

旅行を通じて視野を広げていることが伝わってきます。

ただ「自覚していなかった偏見」という表現は、偏見を持っている人という印象になるので、「新しいものの見方」といった表現を検討してみてください。

⑪勉強した言語を使うのが好き

例文⑪勉強した言語を使うのが好き

私の趣味は旅行です。特に、自分の語学力を試すためによく海外に行きます。

私は第二外国語で韓国語を選択していて、初めて韓国に旅したときに自分の言葉が通じたのがうれしく、それからより真剣に勉強するようになりました。

カフェや観光地で現地の人にできるだけ話しかけるようにしていて、話が盛り上がって食べ物をおごってもらったり、連絡先を交換したりして今でも交流が続いている人もいます。

このおかげで、勉強したことをそのままにせずアウトプットしていく行動力が身に付きました。仕事でも失敗を恐れず、実践して改善していくことを大切にしたいです。

横山 慶一

プロフィール

語学の勉強を旅行という行動でどのように活かしたのか、もう少し踏み込んで伝えると良いと思います。やや焦点が絞れておらず、十分に強みを伝えきれていない印象を与えます。

⑫好きな作家や作品のゆかりの地を訪れるのが好き

例文⑫好きな作家や作品のゆかりの地を訪れるのが好き

私の趣味は旅行です。

私は読書も好きなので、よく好きな作家のゆかりの地に足を運びます。今年の夏は太宰治の故郷である青森県を訪れて、生まれ育った家や作品に出てくる海岸などを見てきました。

ゆかりの地を訪れて、作家がどんな日常を過ごしていたのか想像するのがとても楽しいです。またその人の印象が少し変わって、新しい視点でもう一度作品を読めるのも旅行の良いところだと思います。

行きたい旅先があると貯金を頑張ろうというやる気にもつながるので、社会人になっても仕事を頑張るのはもちろん、いろいろな土地を訪れてモチベーションを高めていきたいと思います。

若林 宏美

プロフィール

旅行と読書という趣味を上手に伝えているので、アクティブな一面と落ち着いたイメージの両面からあなたの人柄が垣間見えます。就職した後も、ワークライフバランスを意識した働き方ができると思ってもらえそうです。

⑬47都道府県をめぐるのが好き

例文⑬47都道府県をめぐるのが好き

私の趣味は旅行です。47都道府県制覇を目標に、全国を旅しています。

きっかけは、47都道府県すべてに行く人は6%しかいないと聞いたことです。せっかく日本に生まれたのに知らない県があるのはもったいないと思い、学生のうちに制覇することを目標にしました。

今までだいたい月1~2回のペースで旅行に行き、合計30都道府県に訪れました。どうせなら旅の様子の発信もしようと思い、ブログも書いています。

今までは特に何かを続けたことはなかったのですが、この趣味のおかげで自分で目標を作って達成に向かう楽しさを知りました。社会人になっても目標を持ち、常に新しい挑戦を続けていきたいと思います。

遠藤 美穂子

プロフィール

目標を持って旅行に行っていることが伝わってきます。単なるスタンプラリー的なものではなく、多くの土地を訪れたからこそ実感する旅の魅力も聞いてみたいです。

またブログについては、企業の担当者が目を通す可能性もあるので、印象が悪くなる内容がないか見直しておくと良いでしょう。

⑭温泉が好き

例文⑭温泉が好き

私の趣味は旅行です。

特に温泉巡りが好きで、全国各地に温泉を目当てに旅をします。きっかけはある本を読んで昔の人は湯で病気を治していたと知って、温泉の効能に興味を持ったことです。

泉質によって効能がさまざまに異なるところがおもしろく、奥の深さにはまっています。最近は秋田県の温泉に旅しました。

温泉旅行をするうちに健康に興味が湧いて、家でもストレッチや食事などいろいろな工夫をするようになりました。社会人になってもこの趣味を続けて、体を万全に保ち良いパフォーマンスをしたいと思います。

横山 慶一

プロフィール

旅行と温泉巡りに関する趣味が具体的に語られていて、日常生活でも健康に配慮した行動を取る姿勢が伝わります。

これらをストレス管理やリーダーシップといったビジネスに関連する要素と結び付けると、さらに良いアピールになるでしょう。

リーダーシップのアピール方法が気になる人はこちらの記事を併せて確認してください。差別化するコツを例文17選付きで解説しています。
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法

⑮ツーリングやドライブが好き

例文⑮ツーリングやドライブが好き

私の趣味は旅行です。よくバイク仲間と一緒にツーリングをします。

ツーリングは景色をダイレクトに楽しめるだけでなく、旅のスケジュールも行先も自分たちでいつでも変えられる自由さがとても楽しいです。最近は山梨県から静岡県を目指して、富士山のふもとを走ったのが爽快でした。

バイクにたくさん乗るようになってから体力にさらに自信が付きました。仕事でも体力は不可欠だと思うので、何でも任せてもらえる頼られる存在になりたいと思います。

若林 宏美

プロフィール

アクティブで自由を好む人柄が伝わってくる文章ですね。ただ、最後の「体力がついた」という話が少し唐突に感じるので、エピソードの中に、体力がついた点を追加するともっと良くなると思いますよ。

⑯旅行ブログを書くのが好き

例文⑯旅行ブログを書くのが好き

私の趣味は旅行です。旅先から帰ってきてからブログを書くまでが私の旅です。

ブログには旅先の紹介というよりも、旅で感じたことや驚いたことなど自分なりの意見を書くようにしています。読者はそれほど多くないのですが、後から読み返すと意外と忘れていることも多いので、良い記録になっていると思います。

この趣味のおかげで、いつでも周囲をよく見る観察力や、思考を言語化する癖が身に付きました。この力は仕事でも活きると思うので、旅の記録のアウトプットをこれからも続けていきたいと思います。

遠藤 美穂子

プロフィール

趣味を通じて発信力が鍛えられていることが伝わってきます。ただあくまで「趣味は旅行」と伝えるならば、旅の魅力についても聞いてみたいところです。

この例文だと、「趣味はブログ執筆、テーマは旅行」という書き方の方がしっくりくるとも思います。

ESの趣味に旅行と書いた人が面接でよく聞かれること

ESの趣味に旅行と書いた人が面接でよく聞かれること

  • どれくらいの頻度で旅行に行くのか
  • 一番良かった旅行先はどこか
  • 旅行に行けないときはどんなことをするか

面接で使える、趣味は旅行と伝える例文を紹介してきました。実際の選考では、「趣味は何ですか?」と聞く面接官もいますが、ESにあらかじめ書いてあるなら聞かないという面接官もいます。

その場合は、趣味欄に書いてあることに関して気になることを追加で質問されることが多いです。ここでは趣味欄に旅行と書いた人がよく聞かれることと、その意図を解説するので、追加質問にも備えて万全の態勢で面接に臨みましょう。

どれくらいの頻度で旅行に行くのか

趣味欄に旅行を書いた人がよく聞かれるのが、旅行に行く頻度です。どれくらいのペースで旅行に行くのか答えられるようにしましょう。

この質問は評価にはあまり関係なく、趣味について話す時間を作ることで応募者の緊張をほぐす目的で聞かれることが多いです。年に一度などあまりに少ないと趣味とするには違和感がありますが、嘘をつく必要はないので誇張せずに正しく答えてくださいね

旅行の頻度が少ないのに趣味は旅行と伝えた場合マイナスイメージを持たれますか?

若林 宏美

プロフィール

旅行が好きなら頻度は気にしなくて大丈夫

さまざまな事情から、旅行に何度も行ける人はそう多くないと思います。たまの旅行を楽しみにしていて旅行が好きなら、趣味と伝えても問題ありません。

旅行の頻度が少ないからといって、マイナスイメージを持たれることはないので安心してくださいね。

一番良かった旅行先はどこか

一番良かった旅先も、趣味に旅行と書いた場合によくある質問です。この質問も応募者の素の考えが聞けるので、応募者の緊張をほぐしたり、人柄をよく知ろうとして聞く面接官が多いです。

一番良かった旅先をパッと答えられると話が盛り上がりやすく、その後の面接も気分よく進められます。理由や思い出深いエピソードも合わせて伝えられるとなお良いですね。

旅行に行けないときはどんなことをするか

旅行が趣味の人は多いので、ほかの趣味も聞くことで応募者の人柄をより詳しく知ろうとする面接官もいます。そのため趣味欄に旅行と書く場合は、旅行以外の好きなことも答えられるようにしましょう。

もう一つ、旅行以外にもストレス発散方法があるのか確認したい場合もあります。会社によってはなかなか長期休みを取るのが難しい場合もあるので、忙しくて旅行に行けなくてもストレス発散できるのか気になるのでしょう。

旅行しか趣味がないと思われるとストレス耐性を懸念される可能性があるので、旅行以外に好きなことや普段のリフレッシュ方法を伝えるようにしてください

若林 宏美

プロフィール

ESの趣味欄に旅行を書いた際の追加質問として、「旅行には1人で行くのか、友人などと一緒に行くか」も聞かれるかもしれません。

1人でも行動できるタイプなのか、友人と行動するのが好きなタイプなのかといった人柄を見極めるためです。

ただそこまで頻出ではなく、合否に影響するほどの重要なテーマでもないので、気にしすぎる必要はないでしょう。

面接の自己紹介でも趣味について話したい人は、こちらの記事を参考にしてください。趣味を使うことで好印象を残す方法を解説しています。
自己紹介で趣味を伝えるべき? 好印象を残す工夫を例文付きで解説

「趣味は旅行」は自分らしい人柄を伝えて選考突破の糸口にしよう

趣味が旅行の人が履歴書などに書くべきことや、面接での受け答え方法を解説しました。趣味は旅行と伝えるときは、その理由や成長した部分を伝えて自分らしい人柄を見せることが大切です。

周囲と差別化するコツや、評価を下げてしまう注意点も解説したので、人事に好印象を残す趣味の伝え方で、選考を有利に進めてくださいね。

アドバイザーコメント

趣味の旅行は表現を工夫すると印象が深まる

記事で解説した通り、旅行が趣味であるということは、前向きで成長志向があるというアピールとして活用できます。旅行を通して自分自身が得た具体的な経験や学びを例示してください。そうすることで印象深くなります。

旅行での感情の動きや発見をポジティブに表現しよう

また旅行について伝える際には、下記のような自分自身が抱いたポジティブな感情を添えることも大切です。自分らしさや好きな理由がより伝わり、アピール力が増します。

・私は旅行が大好きです
・多様な文化に触れることが好きです
・新しい体験をすることにワクワクします
・新しい場所を訪れると異なる視点やアイデアを得ることができます
・新しい出会いや経験は私の視野を広げてくれます
・旅行は新たな環境で挑戦し成長する機会だと感じます
・新しい風景や文化からインスピレーションを得て新しいアイデアを生み出すことができます

などが例です。また旅行自体のメリットを語るだけではなく、関連する自身の強みや、旅行で得た力がビジネスにおいてどんな価値があるのかを明確に示すことが大切です。ぜひ伝え方にこだわって、選考で自分を印象付けてください。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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