この記事のまとめ
- 持続力の正しい意味を知って似た言葉と使い分けよう
- 持続力の自己PR例文をシーン別に9選紹介
- 持続力の自己PRは企業が知りたいことを押さえれば差別化できる
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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就活で自己PRを考える際に、持続力をアピールしようとする人も多いかもしれません。強みとしてイメージしやすくても、いざ自己PRを作ろうとすると「持続力の自己PRはありきたりかな」「持続力と継続力はどう違うんだろう」といろいろな不安が出てきますよね。
持続力はどんな仕事でも活かすことができる貴重な強みなので、持続力に長けた人を求める企業は多くあります。しかし持続力の自己PRは一見作りやすいように見えて、言葉の使い方やエピソードの内容に注意しないと、良い評価を得られない可能性があります。
この記事では持続力の自己PRで差別化するポイントとやりがちなミスを、キャリアアドバイザーの上原さん、横山さん、谷所さんとともに解説します。自分の強みが本当に持続力なのか迷っている人や、持続力のアピールで選考を有利に進めたい人は、この記事で気になる点を解消してくださいね。
持続力の自己PRは構成が鍵! 的確な伝え方で人事を惹きつけよう
持続力の自己PRは、構成を考えずに作ると企業にうまく魅力が伝わらないので注意が必要です。構成を意識することで持続力の根拠が正しく伝わるとともに、その力を仕事で発揮する姿を企業がイメージしやすくなります。
この記事ではまず持続力の定義や類語との使い分け、当てはまる人の特徴を説明します。そして、持続力の自己PRで高評価を得るために有効な構成を5ステップで解説します。人事の心をつかむコツを押さえて、自分だけの自己PRを考えてみてください。
最後にシーン別の例文9選も紹介するので、この記事で持続力を最大限アピールする方法を理解して、ライバルと差をつけましょう。
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持続力とは? まずは正しい意味や使い方を理解しよう
持続力をアピールする前に、そもそも持続力とは何なのか、どのように使うのかがわからない人も多いでしょう。正しい意味や使い方を知らないと、自分の強みが十分に伝わらない可能性があるので、まずは持続力について理解を深めましょう。
ここでは持続力の定義と、よく混同される「継続力」の意味を説明します。自分の強みを表すにはどちらの言葉を選ぶべきか、判断の参考にしてくださいね。
持続力の定義
持続力とは、一般的に「ある状態を保つための力」と定義されています。単に「物事を続ける力」とイメージしてしまう人も多いかもしれませんが、実際は動作面よりも「状態を保つ」という心の動きに対してよく使われる言葉です。
持続力の例
・彼は持続力があるから仕事が大変でも決してやめない。
・このろうそくは炎の持続力が強い。
このように、すでにある状態やおこなっているものを保つための力が持続力です。
- 持続力をアピールしたいのですが、ありがちですか?
アピール内容で差が付くので必ずしもありがちではない
本文で述べていますが、持続力は「継続力」などと区別がつきにくく、単に「持続力がある」と主張するだけでは、何をアピールしているのか、どう貢献しようとしているのかわかりにくいです。
そのため個人差が大きくなる分、「持続力」の自己PRだからといってありがちではないと思います。
「持続」は現状を維持することと捉えられがちで、変化や改革には相容れないような印象を与えるかもしれません。持続力のアピールで、採用担当にどのようなことを理解してもらいたいかを具体化して、かつ、強調する点が何なのか明確に示すことが重要です。
継続力の定義
継続力は、一般的に「物事を続けるために必要な能力や資質」と定義されています。「続ける」という動作面に働きかける力を表す言葉です。
継続力の例
・私はラグビー部で継続力を発揮して、毎日2時間トレーニングをしていました。
・英検1級を取るには単語を学び続ける継続力が必要だ。
このように、継続力とは何かをコンスタントに続ける能力であり、そこにはなんらかの行動がともないます。
持続力はある状態をそのまま保ち続ける力であり、忍耐力や精神力といったメンタル面に焦点を置いている力です。一方で継続力は物事を続けるために必要な能力や資質で、行動面に焦点がある力といえます。
忍耐力や精神力であれば持続力、積み重ねた行動をアピールしたい場合は継続力と、言葉の意味を理解して使うことで自分の強みを的確に表現しましょう。
持続力と継続力の違い
持続力と継続力のそれぞれの定義を説明しました。二つはよく混同されるので、見分け方を理解して自分の強みはどちらに当てはまるか考えてみましょう。
持続力と継続力の違い
- 持続力=ある状態を保つための力→メンタル面に焦点がある
- 継続力=物事を続けるために必要な能力や資質→行動面に焦点がある
持続力は、すでにある状態やしていることを保つための力です。何かトラブルがあった時、現状を保つためには忍耐力や精神力が必要になるため、メンタル面に焦点がある力と考えられます。一方、継続力は何かを得たり達成したりするために取り組みを続ける能力なので、行動面に焦点がある力といえます。
そこで、両者を簡単に分けると、「辞めずに続けたメンタルをアピールしたい場合=持続力」「積み重ねた行動をアピールしたい場合=継続力」と考えるとわかりやすいでしょう。持続力と継続力の違いを理解して、正しく使い分けてくださいね。
- 持続力と継続力、アピールするならどっちの方が企業のウケが良いのでしょうか?
社風や事業内容によってどちらが高評価か変わる
持続性と継続性のどちらがウケるかは、前後の話の内容や文脈によって変わってくるので一概には言えません。
ビジネスにおいては、「持続力」とは企業が長期的な視点で事業を展開して成長や成功を維持する能力を指し、「継続力」とは企業が一定の期間、一貫して事業活動をおこなうことを示すものと考えられます。
継続という状態を表現するだけでは説得力が弱く、業績や競争力については言及が難しいです。一方、持続力をアピールすれば、将来にわたって安定したパフォーマンスを提供できるというニュアンスを込めることができるので、一般的には「持続力」の方がよりポジティブな印象を与えるかもしれません。
ただ対象となる企業文化や事業内容によっては、継続力を強調することが適切な場合もあるので、重要なのは志望企業の特徴を理解してアピールをすることだと覚えておきましょう
そもそも良い自己PRが思い浮かばないという人は、こちらの記事がおすすめです。自己PRを確実に見つけられる方法をキャリアアドバイザーが解説しています。
自己PRがない人必見! 就活必勝の題材の見つけ方を例文付きで解説
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自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
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持続力と継続力で迷ったら何を強みにしたいかを考えよう
何を強みにしたいか
- メンタルに焦点を当てる場合→持続力
- 行動に焦点を当てる場合→継続力
持続力と継続力の違いを説明しましたが、それでも自分のアピールしたいエピソードが持続力なのか継続力なのか、判断が難しい人もいるかもしれません。
選考では2つを取り違えてアピールしても、それだけが原因で落ちることは滅多にありません。ただし厳密な意味は異なるので、自分の強みが一番伝わる表現で、企業により強く印象付けることが大切です。
ここでは「マラソン部で自主トレーニングを続けてレギュラーとして活躍していることをアピールしたい」という例を用いて、両者の見分け方を説明します。
持続力として伝える場合
私には持続力があります。
所属しているマラソン部はレギュラー争いが激しかったのですが、一度きりの学生生活で何か一つは結果を出したいと思い、早朝のランニングや筋トレを習慣化することにしました。
なかなか結果が出なかった時期は部活を辞めようと思ったこともありましたが、簡単に諦めて後悔をしないためにも努力を続けた結果、2年次の秋からレギュラーに選ばれることができています。
この持続力を活かして、仕事でも困難を諦めず乗り越えていきます。
継続力として伝える場合
私の強みは継続力です。
所属しているマラソン部ではレギュラー争いが激しく、自主練や自主トレが不可欠です。私は絶対にレギュラーになりたいと思い、早朝のランニングを始めました。
毎日1時間のランニングを1年間続けた結果、2年次からレギュラーに選ばれ、今でもレギュラーとして活躍しています。
入社後もこの継続力を発揮して、結果を出していきます。
このように、持続力と継続力で迷ったときは、エピソードの中で特に何を伝えたいのかを考えてみましょう。持続力と継続力ではそれぞれ焦点を当てるポイントが異なります。例のように、持続したメンタルに焦点を当てる場合は持続力を用い、取り組んだ行動に焦点を当てる場合は継続力を使いましょう。
継続力は長期的にある状態や行動を続けることで成果を目指す力のことです。一方、持続力は目標達成や困難克服における忍耐力や粘り強さを表すので、特定の目標を目指して取り組む際に重要な要素です。
自分の強みは持続力ではなく継続力かもしれないと思った人は、こちらの記事でより適切なアピール方法を把握してください。継続力の自己PR例文13選を業界・職種別に解説しています。
例文13選|「継続力」を魅せる自己PRの鉄則を職種・業界別に解説
持続力はこの6つに言い換えられる!
持続力をアピールする際は、ほかの似た表現を選んで工夫することもできます。ここでは6つの言い換えを紹介するので、自分の強みを最も表している言葉を選び、周囲と差別化しましょう。自分に合った表現を使うことで、自身の持続力にどんな強みがあるかをさらに具体的に伝えられますよ。
①根性がある
持続力は根性にも言い換えられます。根性は物事をやり通す力なので、トラブルやつらいことがあっても何かを辞めずに続けた人は、持続力の代わりに根性があると表現する手もありますよ。持続力と伝えるよりも、より物事を最後までやり抜く強さが伝わります。
「根性がある」と言い換えた例
私には物事を最後までやり抜く根性があります。
②やりきる力がある
持続力は状態を保つ力なので、何かをやりきる力とも言い換えられます。何かに取り組む中で辞めたくなるような出来事があっても、最後まで続ける努力をしたという人は、やりきる力があると表現するのもおすすめです。単に持続力と表現するよりも、徹底してやりきるメンタルの強さを強調できます。
「やりきる力がある」と言い換えた例
私の強みは一度決めたことを徹底的にやりきる力です。
③忍耐力がある
忍耐力も持続力に似た表現の一つです。持続力よりも、何があっても逃げない心の強さが伝わるでしょう。何かを続けた経験の中で、特につらいことや困難に耐え切った心の強さに焦点を当てたい人は、忍耐力を用いると的確に表現できます。
「忍耐力がある」と言い換えた例
私は困難があっても逃げ出さない忍耐力を強みとしています。
忍耐力の自己PRも、同様にアピール方法に注意が必要です。こちらの記事で効果的なアピールのコツをつかみましょう。
例文17選! 自己PRで企業が求める忍耐力をアピールするコツ
④諦めない心がある
持続力は希望を捨てずに取り組むことでもあるので、諦めない心とも表現できます。普通なら諦めてしまう場面で目標を断念せずに取り組みを続けたことがある人は、諦めない心があると表現してみましょう。仕事でも根気強く物事に取り組んでくれそうだという印象を与えることができます。
「諦めない心がある」と言い換えた例
私の強みは何事も諦めずに乗り越える心です。
諦めない力を自己PRでアピールする場合、伝え方によっては説得力のない自己PRになってしまう場合があります。以下の記事では諦めない力の自己PRについてまとめているので参考にしてみてください。
諦めない力を自己PRにするには? 注意点と差別化の秘訣を解説
⑤折れない心がある
持続力は、折れない心という言葉でも表せます。持続力はメンタル面の強さに焦点を当てた言葉だからです。持続力と表現するよりも、精神面の強さを印象付けられますよ。精神の強さやストレス耐性で差別化したい人は、折れない心があるという表現を使うのもおすすめです。
「折れない心がある」と言い換えた例
私には並大抵のことでは折れない強い心があります。
⑥強い精神力がある
持続力に似た表現として、強い精神力も挙げられます。精神力とは、何かをやり抜く意志の強さを示す言葉です。やり抜いた経験から意志の強さが鍛えられた人は、持続力の代わりに使ってみてください。
「強い精神力がある」と言い換えた例
私の強みは、長年の部活動で培った強い精神力です。
似た言葉に言い換えるほかにも、企業に持続力をよく伝えるには、自分の強みのポイントとなるキーワードを含めるのも良いです。
「組織内で成果を上げ続け、持続的な成長を実現した」
「長期的なビジョンを持ち、目標達成に向けて着実に進められる」
「成長を見据えて、変化する環境に対応できる」
「自主的に改善を続け、組織の発展に貢献した」
などが例なので参考にしてみてください。
どんな仕事でも輝ける! 持続力がある人の特徴4選
どんな仕事でも輝ける! 持続力がある人の特徴4選
- 一度決めたことを最後までやりきる
- 壁にぶつかっても簡単には諦めない
- 飽きない探究心がある
- 常に努力を怠らない
持続力の意味や使い方を説明してきました。ここからは、実際に持続力がある人とはどんな人なのかを解説します。自分の経験が持続力といえるのか迷っている人は、ここで紹介する4つの特徴を参考に、自分に当てはまるか確認してみましょう。
一度決めたことを最後までやりきる
持続力がある人は、やると決めたことを途中で辞めない力があります。大変なことでも引き受けたら最後までやりきる人や、高い目標に向けてできることをすべてやりきった経験がある人は持続力があるといえるでしょう。
壁にぶつかっても簡単には諦めない
トラブルや壁にぶつかっても、すぐ投げ出さずにどうすべきかを考えられる人は、問題に対して前向きに対処する姿勢があるため持続力があるといえます。困難があっても粘り強く取り組んだ経験がある人は、ぜひ持続力をアピールしましょう。
持続力と似た表現の自己PRも知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。粘り強い性格のアピール方法を詳しく解説しています。
例文11選|粘り強い性格の自己PRで知らないと損する注意点
飽きない探究心がある
持続力がある人は、すぐには飽きない探究心があることも特徴です。物事を続けるにはその対象への興味関心を高く保たせることが必要ですよね。何かを続けられる人は熱意が冷めにくく、突き詰めていく探究心があります。
探究心の自己PRには、面接官の心に響かせるコツがあります。探究心をアピールしたい人はこちらの記事で伝え方を確認しておきましょう。
例文9選|探究心の自己PRで面接官の心を掴むコツを徹底解説
常に努力を怠らない
持続力がある人は、常に努力を怠りません。何かを辞めることは簡単にできますが、やり続けるには努力が必要だからです。常に何か努力をしてきた人や、やるからには真剣に取り組みたいという人は持続力がある可能性が高いでしょう。
- 自分の経験が持続力といえるほどすごいのか自信がありません。持続力の判断基準はありますか?
誰にでも簡単にできることでなければ持続力といえる
一度決めたことを最後までやり遂げることや壁にぶつかっても諦めない持続力は、結果や成果ではなく、忍耐力や精神面といったメンタルの強さをアピールするものです。
そのため、自分ではすごくないと感じていても、誰でも簡単にできるような経験でなければ自信を持ってアピールしてください。
たとえば、毎日学校へ通った、授業に参加したなどは一般的に誰でもできることや努力するのが当然だと思われることですよね。このようなことは持続力としてアピールはできないので、注意しましょう。
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自己PRは就活において必要です!
しかし、書こうしてもネタが思いつかなかったり、学業やアルバイトで忙しく手つかずの学生も多いのではないでしょうか?
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(継続力が強みの場合)
持続力のある人を企業が求める理由
持続力のある人を企業が求める理由
- ブレずに頑張れそうだから
- すぐには折れない強い心がありそうだから
- 向上心がありそうだから
持続力は就活で評価される貴重な力ですが、企業は持続力がある人にどんなことを期待しているのでしょうか。ここでは持続力のある人を企業が求める理由を大きく3つに分けて解説します。企業目線を理解して、より人事に響く自己PR作成に活かしましょう。
ブレずに頑張れそうだから
企業は時間やコストをかけて採用をおこなっているため、せっかく採用した人には長く頑張り続けてほしいと思っています。そのため、持続力を強みとして伝える応募者に対して、求めている人材に合致していて、自分の仕事に最後まで責任を持って取り組んでくれそうだと期待するのです。
就職すると仕事内容が想像と違ったり、自分に向いていないと感じたりすることはよくあります。そんなときでも自分のやるべきことに集中して頑張れる人には安心して仕事を任せられるので、企業からも高く評価されます。
すぐには折れない強い心がありそうだから
仕事ではトラブル対応に追われたり、顧客から無理難題を要求されたりなどつらい思いをすることもあるでしょう。そんなときにすぐくじけてしまう人であれば、安心して仕事を任せられません。
一方で持続力がある人は強い心を持っているため、どんなときでもメンタルを保って物事に取り組める印象があります。タフな精神力で仕事に向き合ってくれそうだと企業から期待されますよ。
向上心がありそうだから
先述の通り、持続力のある人は努力を怠らず、飽きない探究心も持っています。仕事は一般的に数年間続くものであり、たとえば営業力を高めるためのトーク術を学んだり、新しいプログラミング言語を習得したりなど、結果を出すためにはどんな仕事でもさまざまな努力が必要です。
持続力がある人はその向上心を自然に発揮できるため、仕事でも長く活躍し続ける可能性が高く、企業からも求められています。
向上心も併せてアピールしたい人もいるかもしれません。向上心の自己PRには気を付けるべきポイントがあるため、こちらの記事で例文付きで解説しています。
例文12選|向上心の自己PRでアピール必須の3要素と注意点
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る具体的にどんな業界や職種で持続力が活きるか考えてみよう
働くうえでどんなときに持続力が必要なのかイメージできると、入社後に持続力をどう発揮したいのかをさらに具体的にアピールできます。
たとえば販売や営業の業務では、顧客との長期的な関係構築や顧客満足度の維持が重要です。特に決まったお得意様を相手にする場合は、何度も対話を繰り返すことで信頼関係を築いていき、顧客のニーズをうまく察知する必要があります。
またIT系のエンジニアや、製造業における検査・品質保証・環境測定などの仕事でも、手順通りに作業を繰り返す持続力が求められます。データを常に分析・確認したり、異常を検知したりする必要があるからです。
文系・理系にかかわらず持続力が必要な場面は多い
研究・開発の仕事では時間がかかることも多く、試行錯誤や障害の克服が求められ、継続的な学習と情報収集が特に重要になります。
ほかにも、自然環境保護など観察、計測を重視する仕事でも持続力が求められます。これらの仕事では決められた作業を持続的に長く続けていくことが、将来の成果をもたらすことにつながります。
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高評価を得る持続力の自己PRは5段階で作れる
高評価を得る持続力の自己PRは5段階で作れる
- 強みが持続力であるという結論
- 続けたものとその期間
- その中で持続力を発揮したエピソード
- 持続したことで得た力や結果
- 仕事への活かし方
持続力の定義や企業が求める理由を解説しました。持続力がアピールにつながる根拠が理解できたら、実際に持続力の自己PRを作成していきましょう。
自分の強みが持続力であると認識できていても、その根拠や仕事での活躍イメージが企業に伝わらないと、うまく武器になりません。
高評価を得るためには、以下の5ステップで組み立てるのが効果的です。この5つに当てはめて考えると説得力のある持続力の自己PRが簡単に作れるので、順番に読んで自己PRを作ってくださいね。
持続力の自己PRを作るときは、構成に気を付けて作成することが重要です。
たとえば結論を後で述べると何を伝えたいのか理解しにくいうえに、具体的なエピソードが含まれていないと信ぴょう性がない自己PRになります。仕事への活かし方が含まれていなければ興味を持たれない可能性もあるので、必ず構成に注意しましょう。
①強みが持続力であるという結論
まず最初に、強みが持続力であるという結論を端的に伝えます。選考では結論から伝えるPREP法を意識すると論理的な構成になり、面接官に言いたいことが伝わりやすくなりますよ。PREP法とは「結論→理由→具体例→結論」の順で話を伝える、ビジネスコミュニケーションの基本メソッドです。
最初に結論を伝えることで、面接官は話のテーマを理解したうえで持続力の自己PRを聞くことができます。アピールしたい強みは最初に伝えて、面接官により印象付けましょう。
②続けたものとその期間
次に、何をどれくらい続けたのかを伝えます。たとえば「5kmのランニングを3年間続けています」のように、何を続けたのかだけでなく具体的な期間も示しましょう。
数字を使うことで採用担当者が話をイメージしやすくなるだけでなく、リアリティが出て能力の信ぴょう性が増しますよ。
- エピソードを数値化するのが苦手です。何かコツはありますか?
目標や結果、平均との比較を考えてみよう
目標と達成の結果は、数値化することが比較的容易です。目標を具体的な数値や指標で表現し、どの程度達成したか示すことで、具体的な成果を伝えることができます。
また数字や割合以外にも、他者や平均と比較して何パーセント改善した、ランクアップしたなど、文脈(状況や背景)を添えることでより持続した成果を明確に伝えられます。
具体的な事例を通してストーリーとして語ることで、よりリアルに伝えることができますよ。
③その中で持続力を発揮したエピソード
持続力を発揮した具体的なエピソードを伝えます。これは持続力の根拠となるので、インパクトのある内容や自分らしい強みが活きた内容を選んでください。
エピソードを伝える際は、「続けるうえでの壁や課題・続けようと思った理由・どのように乗り越えたか」の3点を意識しましょう。なぜ続けようと思い、どんな工夫をしたのかがわかると人柄や頑張りが企業によく伝わり、評価を得やすくなります。
伝えるエピソードは、目標や困難さを明確に表現できそうなものを選ぶことが重要です。また、どのような困難や逆境に直面し克服してきたのかを詳細に表現でき、一時的ではなく持続的な効果を示すことができるエピソードを選ぶと良いでしょう。
④持続したことで得た力や結果
エピソードの次は、持続した結果やその過程で得た力を伝えます。持続したことで叶えられたことや、成長したこと、学んだことを示しましょう。
ただ持続しただけで結果がないと、その努力が意味のあるものだったのかがわからず評価が難しくなります。そのため必ず持続したことによる結果を伝えてくださいね。
⑤仕事への活かし方
最後に持続力を発揮したエピソードのまとめとして、それをどのように仕事に活かすかを伝えます。仕事ではこういう場面で活かせる、こういうふうに頑張れると伝えることで、企業も活躍の姿をイメージしやすくなり、意欲もアピールできます。
ただ能力をアピールするだけでなく仕事への活かし方まで話す学生は、特に即戦力で活躍できそうな印象がありますよね。持続力の自己PRは最後にどう活かしたいかまで伝えることで、強みや能力をあらためて企業にアピールしましょう。
自己PRを書類に書く際のコツを知りたい人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。4ステップで誰でも簡単に書ける方法を解説しています。
自己PRは4つのステップで簡単に書ける! テンプレートと例文付き
自己PRの書き出しに悩んでいる人はこちらの記事を参考にしてください。細部までこだわることでより人事を惹きつけることができますよ。
自己PRは書き出しで命運が決まる!人事を惹き込むコツを大解剖
ライバルと差をつける! 持続力の自己PRで目を引く3つのコツ
ライバルと差をつける! 持続力の自己PRで目を引く3つのコツ
- 持続した自発的な理由を伝える
- 根性論にせず具体的な工夫や行動を示す
- 仕事における再現性を持たせる
持続力の自己PRの構成を説明しましたが、ここでは基本的な構成を押さえたうえで、さらに周囲と差をつけるためのコツを紹介します。
持続力の自己PRは継続力と似ていることもあり、同じようなアピールをする応募者も多いです。だからこそ、少しの工夫で企業に熱意や能力が伝わり、目を引く自己PRに変わります。3つのコツを理解して大きく差別化しましょう。
持続した自発的な理由を伝える
何かにある程度長く取り組んだ経験がある人は珍しくありませんが、なんとなく続ける人も多く、その全員に持続力があるとは限りません。持続力をアピールする際は、なぜ続けたのかという自発的な理由を示すことが大切です。
やらなければならなかったから、親や先生に言われたから、などのようななんとなくの理由では受け身の印象があり、アピールとして不十分です。自己PRはできるだけ能動的に行動した経験をアピールすると、より自分の努力が伝わりますよ。
「こういう課題があったけど、こうしたいと思ったから続けた」「〇〇を目標としていたから辞めなかった」など、持続した自発的な理由を示して、自分らしいPRにしましょう。
- 部活もアルバイトも、特に辞める理由がなくて続けたものが多いです。持続力をアピールするうえで、自分なりの理由や目標ってどう見つければ良いですか?
自分の感情を振り返って理由や目標を探そう
部活やアルバイトを辞めなかったのは、辞めるほど嫌なことがなかったからでしょうか。続けることで良かったことや楽しかったことは思い当たりませんか。辞めることで、何か不都合が起きるから辞めなかったのかもしれません。
このように自分の気持ちを思い返し確かめてみましょう。振り返ることで、なぜ辞めなかったのか理由や目標が見えてくると思います。
根性論にせず具体的な工夫や行動を示す
持続力の自己PRで差をつけるには、根性論での頑張りにせず、続けるためにどう工夫してどんな行動を取ったかを示すことも大切です。
長く続けるためにひたすら耐えた経験や、解決策を考えずやみくもに頑張ったエピソードでは、持続力が本当にあるのかわかりにくいですよね。具体的な工夫や行動を示すことで、持続力を持っていることの信ぴょう性が高まります。
持続力をアピールする際には、目標のためにどう行動して、どんな工夫で乗り切ったのかという過程を具体的に示して、持続力を発揮した根拠を明らかにしましょう。
仕事における再現性を持たせる
企業が自己PRを聞くのは、人柄を知り、能力を見極めるためです。そのため、持続力のエピソードそのものを知りたいのではなく、その能力を仕事で発揮できるかを企業は見ています。持続力の自己PRでも、その力を仕事でどう活かせるかという再現性を持たせましょう。
志望する企業ではどんな場面でどんな力が求められるかをまずイメージして、持続力がどう役立つかを考えてみてください。再現性を示すことで企業もあなたが活躍する姿をよりイメージできます。
持続力の再現性を持たせるためには、数値を用いて具体的な事例や実績を挙げることが重要です。具体的な事例や実績、チームとの協力、取り組みの継続期間や頻度などを適切に組み合わせて表現してみてください。
自己PRのさらなるコツは、こちらの記事で紹介しています。高評価を得るポイントを網羅したい人はぜひ参考にしてください。
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説
要注意! 持続力の自己PRでやりがちなNGパターン
要注意! 持続力の自己PRでやりがちなNGパターン
- 長く続けた対象そのものをアピールしている
- 続けて当たり前のことをアピールしている
- 続けただけで工夫や結果がともなわないことをアピールしている
持続力の自己PRで企業を惹きつけるコツを紹介しました。ここからは、注意すべき3つのNGパターンを紹介します。
せっかく頑張ったエピソードがあっても、アピールするポイントがずれていると企業に持続力が十分に伝わりません。注意点を理解して、もったいないミスを避けましょう。
長く続けた対象そのものをアピールしている
何かを継続するのは忍耐力が必要なすごいことですが、企業は長く続けたこと自体を聞きたいのではなく、持続力に再現性があるかを見ています。そのため、続けたことの説明や続けた期間のアピールだけになってしまうと、持続力をどのように発揮して、その経験を仕事にどう活かせるかがわかりにくくなってしまうのです。
持続力をアピールしたいときは、それを続けるうえでの課題や目標、どう行動して乗り越えたかを意識して伝えるようにしましょう。
- 面接で持続力をアピールするとき、根拠として続けてきたことをたくさん挙げたほうが良いですか? それとも1つのエピソードを具体的に話すほうが良いのでしょうか?
面接官が聞きたいことは何かを考えよう
面接では続けてきたことをたくさん挙げるのではなく、1つのエピソードに絞って話すほうが良いでしょう。多くのエピソードを伝えても面接官の記憶に残らず、インパクトに欠けます。
面接官は持続した具体的なエピソードだけでなく、その経験から何を得たか、そして持続力を自社でどう活かせるかを知りたいと考えています。
そのため効果的なアピールにするには、長く続けたことをいくつも伝えるのではなく、1つのエピソードに絞り、面接官が知りたいことを盛り込んで話すようにしましょう。
続けて当たり前のことをアピールしている
持続力の自己PRは継続したものなら何でも評価されるわけではありません。続けて当然のことや誰でもできることをアピールすると、ほかに高い目標に挑戦した経験がないのだろうと採用担当者に思われてしまう可能性があります。
続けて当たり前のことの例
・授業に毎回出席した
・アルバイトに一度も遅刻しなかった
・ゲームやカラオケなどの娯楽的な趣味を続けた
例のようなエピソードは避けて、自分だからこそ続けようと思った理由やきっかけがあるものを選び、当たり前のことは伝えないようにしましょう。
続けただけで工夫や結果がともなわないことをアピールしている
特に工夫や努力をしていなくて結果的に長く続いただけのものは、仕事での再現性があるか判断するのが難しいです。また続けたけれど結果を得られなかったものも同様に、仕事で活かせる強みではないと判断されるでしょう。
持続力をアピールする際は、続けるために自分で工夫して行動したことを伝え、それによる結果が正しく得られているかにも気を付けて、説得力がある内容にすることが大切です。
持続力のアピールになるかどうかの判断に迷うときは、簡単には持続しにくいものが高評価を得やすいテーマだと考えましょう。
たとえば、ピアノは弾かない日があるとすぐに弾けなくなるため、アルバイトや勉強が忙しいときでも毎日1時間の練習を3年間欠かさずおこなっているなどが良い例です。
パターン別に紹介! 持続力の自己PR例文9選
パターン別! 持続力の自己PR例文9選
最後に持続力の自己PR例文を、シーン別に9選紹介します。例文のエピソードや構成を参考にして、自分自身の経験から持続力の自己PRを作っていきましょう。
①スポーツで持続力を発揮した例文
例文①スポーツで持続力を発揮した
私の強みは持続力です。
私は小学生の頃から12年間テニスを続けています。高校進学、大学受験などの節々で学業の忙しさから辞めてしまう仲間が多かったですが、私はテニスをプレーすることが大好きで離れたくなかったので、両立を実現してきました。
具体的には時間の使い方にメリハリをつけて、少しの時間でも集中してトレーニングするように心がけていました。そのおかげで今も毎年大会に参加していて、国籍も年齢もさまざまな人と対戦しています。
この経験で培った諦めない粘り強さを糧に、入社後も活き活きと働き続けたいと思います。
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テニスが大好きであったから続けることができ、成果につながったことがよくわかります。入社後にどんな好きなことを見つけられそうか付け加えると、働き続ける意欲の裏付けとなりそうです。
②部活動で持続力を発揮した例文
例文②部活動で持続力を発揮した
私の強みは持続力です。特に強い精神力があると考えています。
私は中学から剣道部に所属し、10年間続けています。剣道は自分との戦いであり、試合では一瞬の気のゆるみも許されません。トレーニングにおいても体力づくりと筋トレどちらも必要なので、続けるには意志の強さが必要です。
このきつい練習と、剣道部ならではの上下関係の厳しさもありつらい思いをたくさんしましたが、剣道によって忍耐力や集中力が磨かれる実感があり、何より格上の相手に勝てるときの喜びが大きく、今まで辞めずに続けています。
この剣道で得た精神力や体力、上下関係の礼儀などをもとに、社会人になってもいち早く活躍できると自負しています。
剣道で忍耐力や集中力の磨かれた実体験とともに持続性を具体的に説明できています。具体的なエピソードや成果を挙げることで、さらに強い精神力などを魅力的にアピールできるでしょう。
また、剣道で培ったものを社会でどのように活かせるのかを説明するとより説得力が高まります。
部活動の自己PRをもっと知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。部活・役職別の自己PR例文を15選紹介しています。
部活の自己PRで高評価を得る必勝法|15例文を役職・部活別で紹介
③学業で持続力を発揮した例文
例文③学業で持続力を発揮した
私の強みは根性です。この強みは特に学業で発揮しました。
入学後、最初のクラス分けテストで80人中5位を取ることができて驚きました。しかし、次のテストで15位に下がってしまい、このままではもったいないと大学時代は学業を頑張ろうと決めました。
具体的には課題が提示された時点で所要時間を見積りスケジュールを決め、計画的に進めることで質の高さを実現しました。普段の授業は聞きながら疑問点を書き留めて、授業後に必ず先生に質問することで理解を深めました。その結果、1位はなかなか取れませんでしたが4年間S評価を維持できています。
この頑張り続ける根性を活かして、貴社に入社後も高い目標を達成していきます。
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課題提出を計画的に進めることや授業の理解を深めるための工夫を持続し、好成績を継続したことは評価できますが、強みが根性というのはやや違和感があります。
根性は文章中に言い換える言葉として使用して、強みを伝えるときは「目標達成のための持続力」などを検討してみると良いですね。
④語学で持続力を発揮した例文
例文④語学で持続力を発揮した
私には努力を続ける持続力があります。特に、英語の勉強で発揮しています。
私は高校時代に1年間カナダに留学し、帰国後も英語力を落としたくないと思い、ずっと勉強を続けています。たとえば大学では、英会話サークルに所属してネイティブと話す機会を頻繁に作ったり、SNSで外国人が集まるイベントを探して積極的に参加したりしています。
その結果、今でも英語力を維持できているだけでなく、会話力に関してはさらに向上したと感じています。
この努力を辞めない持続力を活かして、仕事においても自己成長を忘れず挑戦してまいります。
英語力を落としたくないという思いが原動力となり、持ち前の持続力を発揮することができたと読み取れます。入社後は、仕事においてどんな点が自己成長につながると考えているか付け加えると、仕事でも持続力が発揮できそうだということが想像しやすくなります。
英語力の自己PRをさらに知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。英語面接の対策も合わせて解説しています。
自己PRで英語力を最大限アピールするには? 英語面接対策も解説
⑤アルバイトで持続力を発揮した例文
例文⑤アルバイトで持続力を発揮した
私の強みは持続力です。特に忍耐力があると考えています。
私は大学1年次からアルバイトの掛け持ちを続けています。実家からも大学には通えますが、早く自立したいと思い一人暮らしを始めたのがきっかけでした。
途中、貯金が尽きそうになったり課題や論文に取り組む時間がなかったりして、すべて投げ出して実家に帰りたくなるときもありました。しかし、一度決めた目標を諦めるのは嫌だったので、友人と協力して課題を終わらせたり、バイトの休憩時間にテスト勉強をしたりすることで乗り越えてきました。今はバイトリーダーも務めています。
この投げ出さない忍耐力を活かして、入社後もさまざまな壁にぶつかっても必ず乗り越えていきます。
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具体的なエピソードや成果を挙げてみましょう。一人暮らしの動機や具体的な目標と将来のビジョンなどをより明確に説明するとさらに良くなります。持続的な取り組みをアルバイトの掛け持ちという経験で示しているのはグッドです。
⑥ボランティアで持続力を発揮した例文
例文⑥ボランティアで持続力を発揮した
私の強みは折れない心を持てる持続力だと考えています。
私はボランティアサークルに所属し、主に川や海岸のゴミ拾いを毎月おこなっています。
ボランティアはアルバイトのようにお給料は出ず、特にゴミ拾いは滅多に感謝されません。あるときいつもの海岸に花火やバーベキューのゴミが大量に放置されていたことがあり、むなしさを感じました。いくらやっても終わりがなく、この活動に意味があるのかとサークルを辞めることも考えました。
しかし私は生まれ育った街に恩返ししたい思いがあり、きれいな海を守るという目標を思い出して、4年間続けてきました。段々と顔を覚えてくれる地域の人もいて、最近は市の広報や地元テレビに取り上げてもらうこともあり、少しずつゴミを減らせていると実感しています。
この経験で培った持続力を活かして、貴社に入社後も地道な努力を続けていきたいと思います。
ボランティアサークルで、終わりがない活動に葛藤しながらも、きれいな海を守るという目標を持って4年間取り組み、結果につなげていることは評価できます。入社後地道な努力を続けて何をしたいのかまで伝えるとさらに良いですね。
⑦趣味で持続力を発揮した例文
例文⑦趣味で持続力を発揮した
私の強みは目標に向けてやりきることができる持続力です。
私は自主的なトレーニングとして、毎朝の走り込みを3年間続けています。きっかけは大学入学後に不規則な生活やオンライン授業の増加で太ってしまったことです。
健康的にやせようと思い20分の走り込みから始めましたが、すぐに疲れてしまい、特に寒い時期は辞めようと思ったことが何度もあります。しかし続けるうちに体形だけでなく頭まですっきりすることが癖になり、目標体重は達成しましたが今でも毎朝5km走っています。昨年は大阪マラソンにも参加しました。
この目標に向けてやりきる力を活かし、入社後も責任もって業務に取り組んで参ります。
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目標を設定することで持続力を発揮できるのだと感じ取れます。入社後は、どんなことに目標を設定できそうでしょうか。目標が明確な仕事がやりたいのでしょうか、どんな仕事だと持続力を発揮できそうでしょうか。仕事に対する思いを付け加えると良いですね。
⑧習い事で持続力を発揮した例文
例文⑧習い事で持続力を発揮した
私の強みは持続力です。特に諦めない心があると考えています。この強みは6歳から続けているバレエで発揮しました。
バレエで良いパフォーマンスをするには筋トレや食事管理が不可欠です。大学に入学したタイミングで辞める選択肢もありましたが、小さいころから主役を取りたい演目があり、まだ達成できていないことが心残りだったので大学でも続けることにしました。
練習時間を今までより増やし、大学のサークルにも入っていろいろな人からアドバイスをもらうようにしたところ、目標としていた演目で主役に抜擢されました。今年の秋に発表会があるのでとても楽しみです。
この経験で培った諦めずに続ける力を活かし、社会人になっても粘り強く目標に向き合います。
他人のアドバイスを受けるなど持続力と諦めない心の強さや、成長への意欲、目標達成への強い意志がアピールできています。より具体的なエピソードや成果を挙げることで、自己PRの効果をさらに高めることができますよ。
⑨サークルで持続力を発揮した例文
例文⑨サークルで持続力を発揮した
私の強みは持続力です。特に所属している合唱サークルで発揮しました。
私は3年次からサークルの代表を任されましたが、ゼミも忙しくなり、就活も本格化する中でリーダーとしての役割をまっとうすることが難しくなりました。
別の人に交代することも真剣に考えましたが、ここで辞めたら推薦してくれた先輩の期待を裏切ることになると思い直し、代わりにどうすれば続けられるかを考えるようにしました。
具体的には人に任せられる業務は振り分けたり、みんなの意見を聞いたりすることでリーダーの業務を分散することです。その結果、最後まで代表を続けられただけでなく、広報担当を新たに作ったことで最後の定期公演は昨年の2倍の観客に来てもらえました。
この経験で培った、物事を簡単に投げ出さない力をもとに、仕事においても責任をもってどんな業務もやり抜いていきます。
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リーダーとしての役割をまっとうするために、業務を分散するなど工夫し改善することで、最後まで代表を続けて結果に結びつけたことが評価できます。代表を続けることで、次の代表を育てたことまで伝えるとさらに良いですね。
持続力以外の自己PRについても知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。強みや職種別の自己PR例文を28選紹介しています。
新卒用履歴書の自己PRを書く極意|例文28選を強み・職種別で紹介
面接で短時間で自己PRする方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。端的に話せるか不安な人はぜひ参考してくださいね。
例文12選|1分の自己PRで魅力を伝え切る必勝法
持続力は正しい構成でアピールして選考通過の切り札にしよう
持続力の自己PRでは言葉の正しい意味を理解して、続けた理由や工夫を伝えて説得力のある構成を意識することが重要です。解説したポイントを押さえて自分らしい持続力の自己PRを作りましょう。
記事では持続力を伝える際にやりがちなNGパターンも紹介したので、例文も参考にしながら周囲と差別化しましょう。企業に持続力が一番伝わる自己PRを作って、選考通過に最大限活かしてください。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る持続力の自己PRは具体性を意識しよう
持続力をアピールするためには、具体的なエピソードや経験を準備しましょう。持続力は単なる継続だけでなく、挫折や困難を乗り越える力も含まれています。どのように乗り越えて、目標に向かってどう取り組んだのか、具体的なエピソードを交えることで持続力を証明できます。
伝える際は成果や結果を強調するために、できるだけ数値化して結果や変化を可視化すると良いでしょう。どのように成長したのかを示すことで、持続力をより深くアピールできます。
持続力のエピソードから将来にどう活かすかが重要
また、持続力の根拠となる経験から学んだことや、反省点を示すことも重要です。持続力を将来の目標やキャリアにどのように活かしたいのかをさらに示しましょう。
自身の持続力が将来の志向や職業にどのように貢献するのか、そのビジョンや意欲を明確に伝えることで、評価をいっそう高めることができます。
具体的なエピソードや成果、自己反省や学び、将来の展望を含めながら持続力の自己PRを作成してみてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
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Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
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