この記事のまとめ
- ITコンサルタントには向き不向きがある
- ITコンサルタントの厳しい一面も把握したうえでエントリーしよう
- 学生のうちにITコンサルタントに必要なスキルを身に付けると一歩リードできる
- 適職診断
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この記事を読んでいる人に
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コンサルタント職は学生から人気のある職業ですが、その中でも近年需要が増加しているのがITコンサルタント。IT技術の急成長に伴い、ITコンサルタントの必要性も高まっているのです。
ただ、「ITコンサルタントという職業は聞いたことがあるけど、実際にどんな仕事をしているのかわからない」「コンサルタントは激務という印象があるけど、ITコンサルタントはどうなの?」「自分に合うかな?」と疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
この記事ではキャリアコンサルタントの田邉さん、谷所さん、ITストラテジストの伊沢さんと一緒に、ITコンサルタントの仕事内容や適性、選考の対策方法などを解説します。ITコンサルタントに興味がある人はぜひ参考にしてください。
年収だけで決めない! ITコンサルタントへの就職は厳しさも把握したうえで判断しよう
求人ボックスによると、ITコンサルタントは平均年収は2024年8月時点で645万円で、日本の平均年収と比較すると高い傾向にあります。
ただ、ITコンサルタントを目指すかどうかを年収の高さだけで決めてはいけません。なぜなら、ITコンサルタントとして働くことには厳しい一面もあるからです。
ITコンサルタントの年収を知ると、楽に稼げると感じる学生がいるかもしれません。
しかし、高い年収をもらえるほど大きい金額が動く責任感が必要な仕事ということです。大変な一面もあることをきちんと理解しておきましょう。
この記事では前半でITコンサルタントの概要や仕事内容、必要なスキルなどの基本情報を解説。後半でITコンサルタントのやりがいや厳しい一面、就職を有利にする方法などを解説します。最後まで読むことでITコンサルタントが自分に向いているかどうか判断し、就活の対策方法まで身につけられますよ。
あなたがコンサルタントに向いているか確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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・時間をかけずに自己分析をしたい人
まずは把握しよう! ITコンサルタントの基本情報
最初にITコンサルタントの基本情報を解説します。
「そもそもITコンサルタントとはどんな職業か」ということを把握していないと、就活の対策はできません。ITコンサルタントに興味がある人は必ず目を通すようにしましょう。
ITコンサルタントとは?
ITコンサルタントとは、企業が抱える問題や課題をIT技術を活用して解決する専門家を指します。
後ほど詳しく解説しますが、「ITを活用した経営戦略を策定したい」や「ビジネスモデルにIT技術を組み込みたい」などの要望があった際、システムの開発や提案を通じて支援します。
また、ITコンサルタントは通常のコンサルタント職と同様に、ヒアリングや分析を通じて問題・課題を見つけ出すところから顧客と関係を築きます。ITコンサルタントとコンサルタントは専門分野が異なるだけで、大まかな仕事内容は変わりません。
ITコンサルタントは、チームを形成してIT技術を使い、コンサルティングをおこなうといった違いがありますが、ヒアリングや分析を通じ、顧客企業が抱える課題を見つけて解決に導くという点では、他のコンサルタントと大きな違いはないでしょう。
ITコンサルタントの仕事内容
ITコンサルタントの仕事内容
- クライアントのヒアリング・分析
- 課題解決策の提案
- プロジェクトマネジメント
ITコンサルタントの主な仕事は上記の3段階に分けられます。次にそれぞれの仕事内容を解説します。
クライアントのヒアリング・分析
ITコンサルタントの仕事は、クライアントからのヒアリング・分析から始まります。最初に以下のようなことをヒアリングします。
ITコンサルタントのヒアリング内容の例
- 抱えている課題・問題
- 課題・問題が発生した背景
- 現在の取り組み
- 今後の取り組みの予定
- 必要な支援
上記は一例に過ぎませんが、これらをヒアリングしてクライアントが抱える真の問題・課題を分析し、それに適切な解決方法を探します。
このヒアリング・分析が最も重要な業務となります。なぜなら、ヒアリング漏れや認識の違いなどが発生すると、効果の少ない解決方法を提案したり、後戻りが発生したりする可能性があるからです。
そのため、ITコンサルタントに限らず、コンサルタント職を目指す人はヒアリング力・コミュニケーションスキルが重要になります。
課題解決策の提案
次に、ヒアリング・分析の内容をもとに課題解決策を探し、それをクライアントに提案します。
解決策を提案するときに重要になるのが「何を根拠にこの解決策を提案しているのか」をしっかり示すことです。提案した解決策に根拠がなければ、クライアントにとって「本当に課題が解決できるか」と不安が残ってしまいます。一方で、しっかり根拠を示すことができれば、双方納得のいく形でITシステムなどを導入可能です。
そのため、ITコンサルタントはコミュニケーション能力やプレゼンテーションスキルも併せて必要になります。
プロジェクトマネジメント
プロジェクトが開始したら、そのプロジェクトをマネジメントするのもITコンサルタントの仕事です。
マネジメントの内容は以下が考えられます。
プロジェクトマネジメントの例
- 人員のアサイン
- スケジュール管理
- タスク管理
- クオリティチェック
ほとんどのプロジェクトはクライアントから「この時期までに完了したい」という締切の要望を受けます。その締切に間に合うようにスケジュールを管理したり、人員を集めてタスクを管理したりするのもITコンサルタントの役目なのです。
ITコンサルタントは、顧客の課題に対して、どのようなITを活用して解決するかを提案します。
既存の技術はもちろん、AI(人工知能)やIoT、セキュリティの最新技術についても幅広い知識が必要です。
さらに、既存の概念にとらわれない柔軟な発想も求められます。
ITコンサルタントの平均年収
求人ボックスによると、ITコンサルタントの平均年収は2024年8月時点で645万円と言われています。日本全体の平均年収と比較すると以下のようになります。
ITコンサルタント | 645万円 |
日本全体 | 461万円 |
日本全体の平均年収出典:国税庁 民間給与統計調査結果の概要
上記の表から、ITコンサルタントの平均年収は高いことがわかります。なお、正社員や業務委託などの雇用形態、保有するスキルなどによって待遇が異なることは把握しておきましょう。
働くコンサルタント会社の規模が大きければ年収は高い傾向にあり、また、クライアントの規模や、業界によっても変わってきます。さらに個人の経験とスキルによっても年収が変化します。
高年収を狙える仕事を目指している人は、こちらの記事もおすすめです。
給料が高い仕事TOP100|特徴から就活のコツまで徹底解説
仕事のイメージをつかもう! ITコンサルタントのプロジェクト例
ITコンサルタントのプロジェクト例
- IT戦略策定の支援
- ITを活用したビジネスモデルへの変革の支援
- IT技術による業務効率化の支援
ここからはITコンサルタントのプロジェクトの例を紹介します。
ITコンサルタントがどんな仕事をしているかイメージをつかむことで、自分がやりたい仕事かどうか判断できるようになりますよ。
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IT戦略策定の支援
各企業で経営戦略は都度見直す必要があり、近年は経営戦略の見直しのタイミングでIT技術を取り込む企業が増加しています。たとえば、既存のシステムを刷新したり、新しいITシステムを導入したりなどがあります。
ITコンサルタントは、経営戦略の見直す際、経営戦略の策定・適切なITシステムの選択・実装・スケジュール管理などの工程で介入して、クライアントを支援します。また、システムを開発したり、運用したりするのもITコンサルタントの仕事です。
ITを活用したビジネスモデルへの変革の支援
新規事業を始めたり、既存ビジネスのIT化を図ったりする際、ITに関する有識者に介入してもらう必要があります。なぜなら、ITに関する知識を持った人がいなければ、間違った方向に進んだり、効率的に事業を進められなくなったりするからです。ITコンサルタントはその有識者としてクライアントの支援をおこないます。
近年、さまざまな企業からクラウドサービスが提供され、企業競争で生き残るためにはIT化をせざるを得ない状況になりつつあります。その状況でIT技術を活用した事業を開始し、成功させるためにも、ITコンサルタントの支援を必要とする企業が増えているのです。
IT技術による業務効率化の支援
企業での働き方は変わりつつあり、テレワークや在宅勤務を導入する企業が増えています。また、時間を短縮したり、管理の手間を省いたりできる便利なITシステムが多数提供されるようになりました。
このような状況から、自社の業務を効率化させるためにITシステム・ツールを導入する企業が増えています。ただ、「導入方法がわからない」「導入後の運用が心配」という企業もあり、ITコンサルタントが支援をすることがあるのです。
なお、IT技術を導入する前に、自社に本当にあったシステム・ツールを選んだり、開発したりするところからITコンサルタントが支援するケースもあります。
アドバイザーコメント
伊沢 剛
プロフィールを見るITコンサルタントが携わるプロジェクトは多岐にわたる
上記の他にも、プロジェクト例として以下のようなものが挙げられます。
データ分析と意思決定の支援
企業は膨大な量のデータを保有しています。ITコンサルタントは、データ分析ツールを導入したり、データ分析のための新しいアプローチを提案したりします。そして、分析結果をもとに、事業戦略や意思決定に役立てるよう企業を支援します。
AI・機械学習の活用支援
AIや機械学習は、効率化、予測分析、自動化などの観点からビジネスに大きな影響を与えることができます。ITコンサルタントは、これらのテクノロジーをどのようにビジネスに活用できるかを検討し、その導入と運用を支援します。
クラウド移行の支援
企業は、データとアプリケーションをオンプレミスのサーバー(自社で所有するサーバー)からクラウドに移行することで、運用コストを削減し、柔軟性とスケーラビリティを向上させることができます。ITコンサルタントは、クラウド移行の全体的な戦略を立て、移行プロセスを管理し、技術的な課題を解決します。
古いシステムの近代化
古いテクノロジーやシステム(レガシーシステム)は、ビジネスの進歩を妨げる要因となります。ITコンサルタントは、レガシーシステムの近代化や置き換えを計画し、新しいテクノロジーへの移行をスムーズにおこなえるよう支援します。
ITコンサルタントの今後の動向・将来性
近年、IT技術やAIの急成長により、将来なくなると予想されている仕事があります。そこで、「ITコンサルタントも将来なくなってしまうのではないか?」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
ここからは、ITコンサルタントの今後の動向・将来性を解説します。ITコンサルタントを目指す人は理想のキャリアを描くためにも要チェックです。
DX需要の増加と同時にITコンサルタントの需要も増加
結論、ITコンサルタントの需要は増え続け、近い将来に仕事がなくなることはないでしょう。なぜなら、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)需要は増加し、それに伴ってITコンサルタントによる支援が必要になるからです。
DXとは
デジタルトランスフォーメーションの略。デジタル技術を活用してビジネスや組織の仕組みを再構築すること。
DX需要が増加する理由は、企業競争に生き残るためです。近年、多くの企業が業務効率化やコスト削減を目的にDXを推進するようになりました。
このような状況でDX推進をおこなわず、アナログで業務を続けた場合、採用活動も不利になるのです。時代に見合った形で優秀な人材を採用したり、コストを削減したりするためにもDXが必要になります。
そして、必ずしも各企業にITの知識がある社員がいるとは限りません。そこで、ITコンサルタントに依頼する企業が増えるため、将来仕事がなくならないと言えるのです。
将来性の高い仕事を目指している人は、こちらの記事も参考にしましょう。
10年後もなくならない仕事8選を就職のプロが見抜く! 内定術も
まずはあなたがコンサルタントに向いているか確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、コンサルタントに向いているか確認できます。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
ITコンサルティングを提供する企業が増加する
「ITコンサルタントの需要が増える」と解説しましたが、それに伴ってITコンサルティングを提供する企業も増えると考えられています。
情報処理推進機構(IPA)が発刊した「IT人材白書2020」によると、1,001名以上の大企業の約30%は、2〜3年前と比較してコンサルティング事業を拡大させているという結果が出ています。
このように、ITコンサルティングを提供する企業はすでに増加しており、今後も増加すると予想されているのです。
競争力を強化するために各企業独自の施策を実施する
ITコンサルティングを提供する企業が増加すると、ITコンサルティングを提供する企業間で競争が起きるようになります。各企業は競争力を強化したり、差別化を図ったりするために、独自の施策を実施するようになると予想されます。
たとえば、世界進出を見据えた海外移転や、ある業務をすべて自動化するなどが考えられます。そのため、ITコンサルタントとして就職するにはさらに知識やスキルが必要になる可能性もあります。
他にもITコンサルタントを必要とするような技術革新が起こることも理解しておきましょう。たとえば、ブロックチェーンやAIなどは需要が高まっており、これらの技術を活かすためにはITコンサルタントの存在が欠かせません。
そもそも未経験でもITコンサルタントに就職できる?
IT業界未経験からITコンサルタントになることは可能です。「未経験歓迎」と記載されている求人票も多数あります。
しかし、完全未経験の状態でITコンサルタントの就職試験を受けるのはおすすめしません。なぜなら、ITコンサルタントの就職難易度は高く、企業側は優秀な人材を採用したいと考えるため、完全未経験の人材は選考で落とされる可能性が高いからです。
そこで必要になるのが、学生のうちからITコンサルタントに必要なスキルを身に付けておくこと。ITコンサルタントに必要なスキルは次章で解説します。
ITコンサスタントは、ITの知識や経営の知識はもちろん、クライアントの課題を見つけ出す力や課題を論理的に解決する力が求められます。学生のうちからさまざまな経験を通してスキルアップを図ることが、ITコンサルタントへの近道と言えるでしょう。
身に付けておこう! ITコンサルタントになるために必要なスキル
ITコンサルタントに必要なスキル
- 問題解決能力
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- ITに関する探究心・好奇心
前述の通り、ITコンサルタントとして就職するには学生のうちからスキルを身に付けておくことが重要です。
ここからはITコンサルタントに必要なスキルを解説します。すぐに身に付けられるものではないため、時間をかけてトレーニングをし、コツコツ身に付けていきましょう。
問題解決能力
問題解決能力とは
問題解決能力とは、文字通り「問題を解決するための能力」のこと。問題が発生したときにその原因を分析し、解決策を考え、それをもとに問題を解決するスキルを指す。
ITコンサルタントが問題解決能力を身に付ける必要がある理由は、クライアントの真の問題を見つけ出すためです。クライアントから自社が抱えている問題・課題を提示されることがありますが、本当にそれが問題とは限りません。「実は違うところに問題が隠れていた」という可能性もあるのです。
ITコンサルタントは、クライアントの真の問題を見つけ出し、解決するためにも問題解決能力が必要になります。
問題解決能力とは、何が問題なのかを発見し、問題の原因や状況を的確に分析し、解決するための手順を考え解決する能力です。
常に問題意識を持ちながら、問題発見、原因分析、解決策と実行と分けて考え実践することで、効果的に鍛えることができるでしょう。
問題解決能力の鍛え方は、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
自己PR例文付き|問題解決能力を鍛えるコツと就活でのアピール方法
論理的思考力
論理的思考力とは
網羅的に論点を整理して考える力。複雑なことをシンプルに整理して考える力とも言われている。
論理的思考力はシステムエンジニアやプログラマーなどのコンピュータ職に必要と言われますが、ITコンサルタントも身に付けておく必要があります。
なぜなら、クライアントが抱える問題に対して、根拠が体系的に示された解決策を提案する必要があるからです。そして、根拠を体系的に考える際、論理的思考力が必要になります。
なお、論理的思考力は以下の方法で鍛えることができます。
論理的思考力の鍛え方
- 自分・他者の意見に常に疑問を抱く
- 結論から述べる
- 書籍を読む
- 相手にとってわかりやすく話すことを意識する
すぐには身に付けられないため、できることから少しずつトレーニングを積みましょう。
コミュニケーション能力
ITコンサルタントは、クライアントとコミュニケーションを取る機会が多数あります。そして、前述の通り、真の問題を見つけるためのヒアリングが非常に重要になるため、コミュニケーション能力を磨いておく必要があるのです。
また、ほとんどのプロジェクトは複数人のチームでおこないます。その際、スケジュールを調整したり、情報共有をしたりしないと、大きなミスに発展する可能性があります。確実にプロジェクトを遂行するためにも、コミュニケーション能力が必要になります。
- ITコンサルタントに必要なコミュニケーションスキルはどのようにして鍛えられますか?
プレゼンを通じてわかりやすい伝え方を学ぼう
ITコンサルタントに興味がある学生の中には、コミュニケーションスキルに自信がなく伸ばしたいと感じている人もいますよね。このような学生は、プレゼンテーションを通じて学ぶことがおすすめです。
コンサルタントは、経営者など多忙な社員に対して簡潔にわかりやすく伝えることが求められるため、プレゼンを通じてわかりやすく伝えるスキルが得られるのです。
たとえば、PREP法を使えば、結論と理由・根拠、具体例が簡潔に伝えられるので、現場でも活かすことができます。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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ITに関する探究心・好奇心
ITコンサルタントとして働くには、ITに関する探究心・好奇心は欠かせません。IT業界は変化や情報の更新が早く、探究心や好奇心がなければ最新情報をキャッチできなくなるからです。
IT業界では最新情報をいかに早くキャッチするかが重要になります。なぜなら、素早く情報をキャッチしたものが先駆者として利益を上げられる可能性が高くなるからです。
また、ITコンサルタントとして就職した場合、当然毎日ITにかかわることになります。一方で、ITに関する探究心・好奇心がない人は嫌々仕事をすることになり、楽しく仕事ができなくなります。
最新情報の感度、やりがいという観点から、ITに関する探究心・好奇心が必要になります。これらはトレーニングによって鍛えられるものではありません。興味のあるものから触れてみて、徐々に興味の輪を広げていくのがおすすめです。
IT業界で求められる好奇心は、自己PRとしてアピールすることもおすすめです。詳しいアピール方法はこちらの記事で解説しています。
例文12選|自己PRで好奇心旺盛を最高の武器にする考え方4ステップ
達成感が醍醐味! ITコンサルタントのやりがい
ITコンサルタントのやりがい
- 「経営課題」という大きなテーマに携われる
- チームで協力しあって仕事ができる
- ITに関する最新情報を学べる
ここからはITコンサルタントのやりがいを解説します。
ITコンサルタントは扱うテーマが大きい分、プロジェクトを達成したときのやりがいは大きいです。自分のやりたいこととマッチするかどうか確認しましょう。
「経営課題」という大きなテーマに携われる
ITコンサルタントはクライアント企業の経営課題や戦略など、大きなテーマの支援をおこないます。つまり、自らの手で一企業の方針をガラッと変えられる可能性があるということです。責任重大な役目ですが、プロジェクトが成功した際には大きな達成感を得られるでしょう。
また、企業経営に携わったり、企業の経営層の意見を聞いたりすることは、自身のキャリアに大きな影響を与える可能性があります。ITコンサルタントとして働くことでキャリアの視野も広げられますよ。
チームで協力しあって仕事ができる
ITコンサルタントは、パートナーやマネージャー、コンサルタントスタッフなど複数人のチームでプロジェクトを遂行することがほとんど。それぞれ異なった役割を任され、協力し合いながら仕事ができます。
そのため、チーム一丸となって何かを成し遂げたいと考えている人はやりがいを感じられます。
また、クライアントもチームの一員のような存在で、連携しながら課題を解決していきます。自社のプロジェクトチームとクライアントの両者が協力しあって目標に向かうという一体感も感じられますよ。
ITに関する最新情報を学べる
ITコンサルタントとして働くと、ITに関する最新情報を学べます。IT業界は変化のスピードが早く、クライアントに最適な解決策を提案するには、常に最新情報を把握していなければいけません。
そして、ITに関する最新情報は自らだけでなく、チーム間で共有し合うこともあるため、情報を入手しやすい環境となります。常に最新情報を追いかけなければならない厳しさはありますが、学び続けることで日々成長している実感を得られ、やりがいを感じられます。
アドバイザーコメント
伊沢 剛
プロフィールを見るITコンサルタントは魅力ややりがいが豊富な仕事
ITコンサルタントは、クライアントの複雑なビジネス課題を解決する役割を担っています。それぞれのプロジェクトが成功した時は直接結果を見ることができ、やりがいを感じるでしょう。
また、ITコンサルタントは、最新のテクノロジーを学び、それをクライアントのビジネスに適用することで競争力を向上させる役割を果たします。新しい技術の発展について学び続け、それを現場で実際に利用することは大きな刺激となるのです。
企業の成長や変革に影響を与えられる魅力がある
本来は経営戦略があり、それを実現するためのIT戦略という位置づけなのですが、時としてクライアントの経営戦略にITコンサルタントが直接影響を与えることもあります。
自分の提案やアドバイスが企業の成長や変革に寄与するという体験ができることは、この仕事の大きな魅力の一つです。
チームで働くからこそ大きなやりがいにつながる
さまざまな業界や企業、プロジェクトとかかわるITコンサルタント。その多様性から、豊富な学びの機会を得ることができます。また専門家のチームの一部として働き、共通の目標に向かって共に努力する経験も得られるでしょう。共同作業だからこそ、個々の能力を超えた成果を生むことで、大きなやりがいとなるのです
辛い一面もある? ITコンサルタントの厳しさ
ITコンサルタントの厳しさ
- 繁忙期は残業時間が長い
- 常に学び続ける必要がある
- クライアントの都合に合わせた柔軟な対応が求められる
ITコンサルタントにはやりがいがある一方で、厳しい一面があるのも事実です。
ここからはITコンサルタントの厳しさを解説します。入社後に後悔しないためにも、事前に把握しておきましょう。
繁忙期は残業時間が長い
「ITコンサルタントは激務」と耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。ITコンサルタントのプロジェクト開始・終了時期の繁忙期は業務量が多くなり、通常時でも月間35時間ほどの残業が必要な企業もあります。
ただ、近年は働き方改革によって残業時間が短くなりつつあり、さらに、プロジェクトとプロジェクトの間に長期休暇を取得できる場合もあります。残業時間や休暇についてエントリーする前に詳細を確認しておきましょう。
残業時間を把握したいなら、OB・OG訪問で残業時間について確認することが有効です。その他には、クチコミサイトでも残業時間を確認することはできますが、部署や職種により異なるため、繁忙期に残業時間が多い場合は、全体を慣らして見極める必要があります。
常に学び続ける必要がある
前述の通り、IT業界は変化が激しく、クライアントに最適な解決策を提案するには、常に学び続けなければいけません。さらに、ITだけでなくクライアントの業界知識も学ばなければいけないのです。
このような学習は業務時間外におこなう必要があります。激務とも言われる業務と並行しながら学習することに辛さを感じることもあります。休日を利用して学習しなければいけないことも考えられます。
ただ、忙しい中でも並行して学習することで効率良く学習する術を身に付けられるため、徐々に学習時間を縮められる人も多くいます。
クライアントの都合に合わせた柔軟な対応が求められる
ITコンサルタントはクライアントの都合に合わせた対応が求められます。そのため、システムの仕様を変更しなければいけなかったり、納期が変更になったりした場合、ITコンサルタントは至急対応する必要があります。
また、各企業の規則によって異なりますが、クライアントに常駐するプロジェクトの場合、出勤時間や勤務日をクライアント企業に合わせなければいけない可能性もあります。
このように、柔軟性・臨機応変な対応が必要とされる職種であるため、ルーティンワークを好む人には向いていません。
ITコンサルタントが立案するIT戦略は、クライアントの業績に大きな影響を与え、求められる効果のレベルも必然的に高くなります。結果を出し続けないといけないという、プレッシャーにも負けないメンタルも求められます。
ITコンサルタントが向いている人の特徴
ITコンサルタントが向いている人の特徴
- 課題を解決することにやりがいを感じる人
- 「人・社会の役に立ちたい」という気持ちを強く持っている人
- 体力・忍耐力に自信がある人
「ITコンサルタントがどんな仕事をしているかわかったけど、結局どんな人に向いているの?」と気になる人もいるのではないでしょうか。
ここからはITコンサルタントが向いている人の特徴を解説します。まだITコンサルタントを目指すかどうか迷っている人は、判断する際の参考にしてください。
課題を解決することにやりがいを感じる人
前述の通り、ITコンサルタントの仕事内容は、IT技術を活用してクライアントが抱える課題を解決すること。課題を見つけ出し、それを解決することにやりがいを感じられる人は、ITコンサルタントが向いています。
ITコンサルタントが扱うテーマは経営課題や経営戦略といった重大なものであり、かつ複雑なケースが多いです。決して簡単ではない課題に向き合い、チームで協力しながら解決しなければいけないのです。
日常生活で課題に向き合ったり、解決したりするのが面倒と感じる人にはITコンサルタントは向いていません。常日頃から課題を解決することにやりがいを感じる人は楽しく仕事ができますよ。
「人・社会の役に立ちたい」という気持ちを強く持っている人
ITコンサルタントは直接クライアントの支援をおこなうため、目に見える形で人・社会の役に立てます。そのため、「人・社会の役に立ちたい」という気持ちを強く持っている人は、ITコンサルタントに就くことで、自身の目的を体現できる可能性が高まります。
一方で、「トップセールスになりたい」や「表彰されたい」など、自分基準の考えが強い人は苦痛に感じてしまうことも。クライアントによって影響を受けやすく、かつほとんどのプロジェクトはチーム単位でおこなうため、自分勝手な行動は厳禁なのです。
選考通過率がグッと上がる!
就活対策で悩んだらプロンプト集がおすすめ!
✓チャットでできる!模擬面接プロンプト
✓自己PRで使える強み診断プロンプト
体力・忍耐力に自信がある人
前述の通り、ITコンサルタントは激務と言われており、企業によっては通常時で月間残業時間35時間ほど、繁忙期には70〜80時間ほどになることがあります。また、クライアントからの要望によって、臨機応変な対応を求められることも多々あります。
このように、ITコンサルタントは体力と心身的な忍耐力が必要になる職業です。体力・忍耐力に自信があるという人に向いています。
アドバイザーコメント
伊沢 剛
プロフィールを見るITコンサルタントは他のIT職種と異なる視点が必要
システムエンジニアやプログラマーは深いITの知識が必要です。そして技術的に要求のあったシステムを実現できるかというところを考えます。
それに対してITコンサルタントは、経営課題の解決のために、活用できるさまざまなITを駆使します。その際に、技術的に実現可能かどうかという視点では考えません。既存の技術を組み合わせたり、新たな仕組みを追加したり、さまざまな可能性の中から課題を解決する方法を導き出します。
また時として、現状の業務のやり方そのものを大きく変化させることもあり、ITコンサルタントには柔軟な発想力や大胆さ、決断力が求められます。
顧客を軸にした価値提供が求められている
ITコンサルタントが見ているのは大きく2つ。経営戦略と顧客です。IT戦略は経営戦略を実現するITを活用した手段です。その手段を実現するには、顧客にも目を向ける必要があります。
ビジネスを変革させるためのヒントの多くは顧客にあります。顧客に寄り添うことで見えてくることもあります。その顧客のためにたまたまITという手段で価値を提供するのがITコンサルタントです。
細かな技術や実現可能性の部分を担うのがシステムエンジニアやプログラマーなのに対し、経営戦略の実現や顧客への提供価値向上を担うのがITコンサルタントの仕事と言えるでしょう。
学生のうちにやっておこう! ITコンサルタントの就職を有利にする方法
ここまでの内容から「本格的にITコンサルタントを目指したい」と決心した人もいるのではないでしょうか。
ここからは、ITコンサルタントへの就職を有利にする方法を解説します。現在IT未経験の人ほどこれから解説する内容が重要になります。できることから実行して、ITコンサルタントへの就職を実現させましょう。
インターンに参加してITコンサルタント職を経験する
就活までまだ時間がある人はインターンに参加するのがおすすめです。ITコンサルタントに必要な知識・スキルを学べることはもちろんですが、学生のうちから基本的なビジネススキルも身に付けられます。就活時の立ち振る舞いや言動にも活かせますよ。
インターンの種類や参加時期、自分に合ったインターンを探す方法などは以下の記事で解説しています。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
インターン参加を前向きに検討している人は、以下の記事を参考にして面接対策を進めましょう。
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
インターンに参加すると、実務で必要なスキルを把握することができます。そのスキルの中で足りないと感じたものがあれば、本選考までに習得してアピールすることができますよね。
このように実務に必要な課題を見つけるためにも、インターンは有効です。
資格を取得して知識・スキルがあることをアピールする
ITコンサルタントに就職する際、必ずしも資格が必要なわけではありません。ただ、資格は専門分野の知識やスキルを保有していることを客観的に証明できるため、就活に役立つのです。
後ほど詳しく解説しますが、ITコンサルタントにおすすめの資格はこちらです。
ITコンサルタントにおすすめの資格
- ITコーディネータ
- 基本情報技術者
- CompTIA Project+
- ITILファンデーション
これらの資格を取得することで、ITだけでなくビジネス全般のスキルも身に付けられます。そのため、ITコンサルタントはもちろんですが、IT業界の幅広い職種を志望している人も取得しておくのがおすすめです。
システムエンジニアに必要な知識・スキルを身に付ける
システムエンジニアはITに関する知識・スキル全般が必要になるため、ITに関して網羅的に熟知できるようになります。さらに、システムエンジニアはプロジェクトをマネジメントするケースもあるため、プロジェクトマネジメントスキルも必要になるのです。
ITコンサルタントはITの知識・スキルも必要になります。「何から勉強を始めたら良いかわからない」という人は、システムエンジニアに必要な知識・スキルから学習するのがおすすめです。
コンサルタント特有のスキルを身に付けておく
前述でも解説しましたが、ITコンサルタントに必要なスキルは以下の通りです。
ITコンサルタントに必要なスキル
- 問題解決能力
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- ITに関する探究心・好奇心
しかし、これらは思考の癖や性格も関係するため、身に付けるまでに時間がかかります。そのため、就活時期から逆算して計画的にトレーニングを積みましょう。
そして、最も重要なのがこれらのスキルを発揮した経験をすること。自己PRでは「〇〇を身に付けている」だけでなく、そのスキルを発揮したエピソードも交えなければ信ぴょう性がありません。効果的な自己PRにするためにも、スキルを身に付ける過程で行動を起こし、一つでも結果を出しておくことが大切になります。
そうすることで、多数の応募者がいる中でも企業側から「即戦力になりそう」と期待を持ってもらえます。
論理的思考力を高めるために、普段当たり前に感じていることにも疑問を持ってみるなど、考える癖をつけるといいでしょう。また相手に説明するときは、結論から伝えて、図解でわかりやすく説明するようにするトレーニングもおすすめです。
プロジェクト・イベントをマネジメントする経験を積んでおく
ITコンサルタントになるにはプロジェクトマネジメントスキルが必要になります。そして、自己PRの際、プロジェクトやイベントをマネジメントした経験があるかどうかを問われる可能性もあります。
就活で十分アピールできるようになるためにも、大学生のうちからプロジェクトやイベントをマネジメントする経験を積んでおきましょう。プロジェクト・イベントは部活やサークル、ゼミ、学祭、アルバイトなど、自身の身近にあるもので構いません。
これらを意識的にマネジメントし、経験を積むことで、就活の際にプロジェクトマネジメントスキルを保有していることをアピールできますよ。
この他にも、コンサルティング会社がおこなっている勉強会に参加してみると良いでしょう。オンラインで開催しているものも多く、参加しやすいのがポイントです。
実際の事例を聞くことができたり、ITコンサルタントの仕事についての説明を聞くことができます。
就職に有利! 学生のうちに取得しておきたい資格
学生のうちに取得しておきたい資格
- ITコーディネータ
- 基本情報技術者
- CompTIA Project+
- ITILファンデーション
ここからは、ITコンサルタントにおすすめの資格を解説します。
資格は必ずしも取得しなければいけないわけではありません。一方で、資格は知識・スキルを保有していることを客観的に証明できるため、アピールすることで就職が有利になることがありますよ。
IT系にかかわらず、就職で有利になる資格はこちらの記事で解説しています。ITコンサルタント以外の職種や業界を検討している人は、併せて参考にしましょう。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
ITコーディネータ
ITコーディネータとは2001年に経済産業省によって設けられた資格。経営企画や営業などの企業経営、システム開発や運用、監査などのITの両方を学ぶことができ、DX推進を引っ張っていける人材を目指せます。
ITコーディネータの資格は「試験に合格する」「ケース研修を修了する」の両方を4年間で満たす必要があります。
合格率は60%程度で難易度が高いわけではありませんが、受検料が24万円ほどかかるため、金銭的に余裕があり、ITコンサルタントの志望度が高い人におすすめの資格です。
ITコーディネータの基礎知識
- 主催団体:特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:CBT(Computer Based Testing)方式+研修
- 試験日:7月~9月・1月~3月
- 受検費:ITC試験 19,800円、ケース研修 220,000円
- 目安勉強時間:50時間以上
- 合格率:60%ほど
基本情報技術者
基本情報技術者試験は、ITと経営やプロジェクトマネジメントなど経営全般に関する基礎的な知識、ソフトウェアの技術的な知識を学べる国家資格です。
基本情報技術者試験は歴史が古く、IT業界では名前の通っている資格。取得しておくことで、ITコンサルタントに必要な知識・スキルを保有していることが証明できます。ITコンサルタントを目指す人は、取得しておくことをおすすめします。
基本情報技術者試験の基礎知識
- 主催団体:IPA
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:多肢選択式
- 試験日:春期(4月)・秋期(10月)
- 受検費:7,500円(税込)
- 目安勉強時間:200時間ほど
- 合格率:42%ほど
アドバイザーコメント
伊沢 剛
プロフィールを見る基本情報技術者試験はアルゴリズムが鬼門
基本情報技術者試験の合格率は約50%です。科目Aという知識を問う試験と、科目Bという情報セキュリティとアルゴリズムを問う試験で構成されています。
科目Aは基本情報技術者試験のテキストを1冊購入して用語を学習した後、オンラインの学習サイトで過去問をひたすら解けば合格点を取れるでしょう。
科目Bの情報セキュリティの問題は、いわば国語の問題です。セキュリティ用語の意味が理解できていれば得点できます。
鬼門なのはアルゴリズムです。理系の人は理解しやすいと思いますが、文系の中には苦戦する人もいるでしょう。
サンプル問題で感覚をつかもう
また令和5年4月から試験制度が変わって過去問題がありません。これから試験が実施されるにつれて過去問題が公開されていくと思いますが、今のところはIPAが公開しているサンプル問題のみが、科目Bを学習するための教材になります。
まずはこのサンプル問題を解いてみて、出題の感覚を掴んで本番に臨むと良いでしょう。科目Bについては、今後問題集も充実してくると思われます。計算問題や科目Bのアルゴリズムの問題については、計算の過程や、アルゴリズムにおいての変数の中身の変化などをちゃんと書き出して解くことが重要で、正解を導く近道です。
CompTIA Project+
CompTIA Project+はプロジェクトマネジメントスキルを体系的に学べる資格です。プロジェクトマネジメントについて、以下のマネジメント方法を網羅的に習得できます。
CompTIA Project+で学べること
- スコープ
- 時間
- コスト
- 品質
- リソース
- コミュニケーション
- リスクマネジメント
ITコンサルタントとして働くと、上記をマネジメントする機会は必ずやってくるため、学習して損はありません。
また、CompTIA Project+は12カ月程度の実務経験によって得られるほどのスキルを習得可能であるため、資格を取得していると就活の際に知識・スキルを保有していることをアピールできます。
CompTIA Project+の基礎知識
- 主催団体:CompTIA
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:CBT(Computer Based Testing)方式+研修
- 試験日:ピアソンVUEの認定試験センター/オンライン試験で毎日実施
- 受検費:59,776円(税抜)
- 目安勉強時間:120時間ほど
ITILファンデーション
ITILファンデーションは、ITサービスのマネジメントスキルとITILに関する基礎的な知識を網羅的に保有していることを証明できる資格です。
ITILとは
ITSM(ITサービスマネジメント)の成功事例をまとめた書籍群。
ITILファンデーションを取得することで、ITサービスマネジメントの過去の成功事例から、今必要な施策を考えられるようになります。ITILファンデーションはイギリス発祥の資格で、取得することで世界標準レベルのマネジメントスキルを保有していることを証明できますよ。
ITILファンデーションの基礎知識
- 主催団体:AXELOS
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:CBT(Computer Based Testing)方式+研修
- 試験日:随時受付・随時実施
- 受検費:35,200円
- 目安勉強時間:20〜40時間ほど
- 合格率:約50%
- ITコンサルタントを志すにあたって、特におすすめの資格を教えてください。
ITコーディネータは最新知識や交流が得られる
一番のおすすめは、ITコーディネータです。
私の周りにもITコーディネータ資格を持ったITコンサルタントがたくさんいます。合格後も資格の更新要件を満たすための実践力ポイントの取得のため、継続的な学習が求められます。常に新しい知識を身に付けておけるのです。
またITコーディネータ同士の交流の機会も多く、さまざまな情報交換ができるのも魅力です。
番外編として、「ITストラテジスト試験」というIPAが主催する情報処理技術者試験の区分があります。情報系の国家試験で最難関の試験と言われていますが、合格することでITコンサルタントへの道に一歩近づくことができるでしょう。
ここまで解説した以外にも、IT系の資格についてはこちらの記事で解説しています。IT系の資格を幅広く取得したい人は、併せて参考にしてください。
厳選15選|目指すべきIT資格の見つけ方から勉強方法まで徹底解説
未経験でも十分可能! ポイントを押さえてITコンサルタントを目指そう
ITコンサルタントは業務量や必要な知識・スキルが多く、激務という印象がありますが、その一方でやりがいの多い仕事です。
また、ITコンサルタントは近年就活生から人気を集めており、応募者数が多い職業の一つ。その中で勝ち抜くためには、IT未経験の学生でも、あらかじめスキルや知識を身に付けておくことが重要です。
この記事で解説したポイントを参考にして、ITコンサルタントへの就職を勝ち取りましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るITコンサルタントを目指すなら仕事内容と就職方法を押さえておこう
ITコンサルタントは、顧客のヒアリング・分析、課題解決の提案、プロジェクトマネジメントといった3段階の業務を通じて、IT戦略策定の支援、ITを活用したビジネスモデル変革の支援、IT技術による業務効率化の支援などをおこない、企業が抱えるさまざまな課題をIT技術で解決する仕事です。
ITコンサルタントを希望する場合、コンサルティングファームに就職するのが一般的ですが、システム開発に関する業務をおこなう企業、Sler(システムインテグレーター)に就職をして、ITエンジニアからITコンサルタントを目指す道もあります。ITコンサルタントの仕事内容とITコンサルタントを目指す方法について、事前にしっかり理解しておきましょう。
求められている能力を把握することがITコンサルタントへの就職のカギ
ITコンサルタントの仕事は、論理的思考力やプレゼン力、コミュニケーション力、リーダーシップ力、マネジメント能力などが求められていて、さらにIT関連知識があるといいでしょう。基本情報技術者試験やITコーディネータなどのIT関連資格を取得していることも有効なアピールになります。
外資系コンサルティングファームでは、英語力を求める企業があります。求められている能力を把握したうえで、スキルアップをしていくだけでなく、インターンに参加して、ITコンサルタントに必要な知識や技術を学ぶようにしてみてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細ITストラテジスト/情報処理安全確保支援士
Takeshi Izawa◯専門学校で10年以上アルゴリズムやJava、Python、人工知能、IoT、情報セキュリティなどのIT分野の教育に従事。現在は研修講師やITコンサルタントを務める
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