- ファイナンシャルフィールド(コラム掲載)
- ハピママ(マネー系コラム掲載)
公務員試験「時事問題」は、政治・経済、社会問題、地方創生まで幅広いジャンルから出題され、教養試験だけではなく専門試験や論文・面接でも問われる重要な分野です。
この記事では、公務員として勤務経験のある山田さんとともに公務員試験「時事問題」の頻出テーマや対策方法を解説します。今年出題される可能性の高い時事問題を知りたい人は、テーマごとのトレンドをチェックしましょう。
記事の後半では、予想問題40問を用意しています。繰り返し解いて、公務員試験「時事問題」で求められる知識を身に付けていきましょう。
問題を解く前に確認! 公務員試験「時事問題」の解答のコツ
公務員試験「時事問題」の概要
- 問題パターン:政治・経済・国際・社会(社会科学)を軸として、その年のトレンドから出題(出題元は白書・統計・施策・動向)
- 1問あたりの時間:1分以上になることが多い
- 出題頻度:テストセンター(なし)ペーパーテスト(高:マークシート形式)Webテスティング(なし)
- 公務員の時事問題を解くコツを教えてください。
ニュースが情報源! 背景を考えながら頭に入れよう
時事問題は、公務員試験には欠かせない分野で、問題量もかなり多いです。しっかり得点源にしていくために、日々流れるニュースにはしっかり目を通しましょう。
特におすすめなのはNHKの解説番組(クローズアップ現代など)です。重要なニュースについては必ず事件の背景や科学的な原理の概要まで理解しておきましょう。
問題が長文になりがちなため、回答時間は1問あたり1分以上になることが多いです。選択肢を素早く絞り込むなど工夫して短縮を目指していきましょう。
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公務員試験「時事問題」の予想問題40問|山田さんによる解説付き!
ここからは、公務員試験「時事問題」の予想問題を山田さんによる解説付きで40問紹介します。政治・経済・国際・社会科学で各10問用意しているので、時事問題で出題される幅広いテーマを網羅的に学習していきましょう。
どんなジャンルから出題されるのかがわからない人や、短い時間で効率よく対策したい人は、「問題を解く前に確認! 公務員「時事問題」対策のコツ」で頻出テーマや試験ごとの特性を理解してから予想問題に挑戦してみてください。
問題1(難易度:★★☆☆☆)
問題
我が国の近年の社会情勢や制度に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
選択肢
正解:C
Aは不適切。日銀は2024年3月にマイナス金利を解除し、7月には「引き上げ(0.25%程度)」を決定した。また、日銀は独立性を持つが、政府との連携も求められる。
Bは不適切。紙幣の発行は日本銀行、硬貨の発行は政府(財務省)であり、記述が逆である。
Cは妥当。2024年度の最低賃金は全国平均1,055円となり、初めて1,000円を超えた。
Dは不適切。こども家庭庁の発足は2023年4月であり、2024年で1周年である。
Eは不適切。金融資産残高はすでに2,000兆円を超えている。
金利の動きや最低賃金の状況、税制改正などについて幅広く問われています。難易度としては「一般常識を問う標準的なレベル」ですが、日常的にニュースをチェックしていなければ正答は難しい問題です。
時事問題の問題文はやや長く、回答に時間がかかりがちです。キーワードを即座に見抜いて正誤を判断し、選択肢を絞り込む練習をしましょう。
問題2(難易度:★★☆☆☆)
問題
近年の社会情勢や経済用語に関する次のA〜Dの記述のうち、妥当なもののみをすべて挙げているものを一つ選びなさい。
A. 実質賃金とは、労働者が実際に受け取った給与の金額そのもののことであり、物価の変動による影響を考慮しない数値のことである。
B. 春闘とは、労働組合が賃金の引き上げや労働条件の改善を求めて、毎年春の時期に経営者側とおこなう交渉のことである。
C. ベースアップとは、年齢や勤続年数に応じて賃金が上がる仕組みのことで、個人の能力評価にもとづいて個別に決定される。
D. 最低賃金とは、最低賃金法にもとづき国が定める賃金の最低限度であり、使用者はこれ以上の賃金を労働者に支払わなければならない。
選択肢
正解:D:B、D
Aは不適切。記述の内容は「名目賃金」の説明である。実質賃金は、物価の変動を考慮して算出される。
Bは妥当。春季労使交渉の正しい説明である。
Cは不適切。記述は「定期昇給」の説明に近い。ベースアップは、賃金体系そのものを一律に引き上げることである。
Dは妥当。最低賃金制度の正しい説明である。
したがって、正しい組み合わせはBとDである。
インフレと最低賃金の向上が急速に進む最近では、「物価と労働と賃金」に関するニュースはホットな話題です。公務員試験においても頻出になると予想されます。
この問題で問われているような基本的な経済用語(実質賃金、春闘、ベースアップ、最低賃金など)については、定義をきちんと説明できるようにしておきましょう。
特に「名目」と「実質」はわかりづらいため、どのように計算するかまで理解しておきたい概念です。
問題3(難易度:★★☆☆☆)
問題
近年の社会情勢や経済用語に関する次のA〜Dの記述のうち、妥当なもののみをすべて挙げているものを一つ選びなさい。
A. 円安とは、外国の通貨に対して日本円の価値が相対的に下がることであり、輸出企業にとっては利益が増える要因となる。
B. ペイオフとは、金融機関が破綻したときに、預金保険機構が預金者一人あたり元本1,000万円までとその利息を保護する制度である。
C. 分散投資とは、一つの金融商品にすべての資産を投入することで、最も効率よく利益を最大化させることを目的とした投資手法である。
D. TOBとは、経営陣が自社の株式を買い取って経営権を取得することであり、主に非上場化を目的としておこなわれる。
選択肢
正解:A:A、B
Aは妥当。円安の定義と輸出への影響の正しい説明である。
Bは妥当。ペイオフ制度の正しい説明である。
Cは不適切。分散投資は、リスクを軽減するために複数の資産に分けて投資する手法である。
Dは不適切。記述の内容は「MBO」の説明である。TOBは「株式公開買付け」のことで、不特定多数の株主から株式を買い取ることである。
日本は世界の先進国と比べ「金融教育」が遅れていると指摘されており、金融庁が巻き返しを図ろうとしています。
近年になり高等学校での金融教育がほぼ義務化されましたが、まだ一般的であるとは言い難いものです。それだけに公務員試験で基礎的な金融的知識を問われる可能性は高くなっています。
経済ニュースを読むだけでは理解しにくい用語が多数あるため、知らない単語は必ず定義を調べるようにしましょう。
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問題4(難易度:★★☆☆☆)
問題
我が国の経済報告書や白書、近年の経済情勢に関する次の記述のうち、妥当なものを一つ選びなさい。
経済産業省が公表した「通商白書2024(令和6年版)」等における、世界経済の現状認識に関する記述として妥当なものはどれか。
選択肢
正解:B
通商白書2024によると、世界経済は回復しているものの地域差がある。米国は底堅いが、欧州は物価高などの影響で停滞が見られる。中国は不動産市場の低迷などが懸念事項として挙げられている。また、円安でも輸出数量は伸び悩んでおり、貿易収支も赤字基調が続いている。したがって、各地域の経済状況を対比させた選択肢Bが妥当である。
各官公庁が定期的に発行している「〇〇白書」は、公務員試験に出題される可能性がきわめて高いです。内容を深く読めなくても、余裕があれば、概要の解説文くらいはあらかじめ読んでおきましょう。
白書を読んでいなくても、世界経済に関連するニュースをチェックすることで選択肢は絞り込めます。アメリカだけでなく、ヨーロッパ・中国・アジア諸国・アフリカなどの状況を想像しながら問題文を読みましょう。
問題5(難易度:★★☆☆☆)
問題
我が国の経済報告書や白書、近年の経済情勢に関する次の記述のうち、妥当なものを一つ選びなさい。
グローバルな供給網(サプライチェーン)の再構築に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:C
近年の通商政策では、地政学リスクの高まりを受けて経済安全保障の重要性が増している。特定の国への過度な依存を避け、価値観を共有する同志国と連携して、強靭なサプライチェーンを構築することが喫緊の課題とされている。選択肢Cはこの方針と合致する。なお、グローバル・サウスとの連携も、多角的な供給網の構築において重要視されている。
問題6(難易度:★★☆☆☆)
問題
我が国の社会保障や人口問題、国際機関の役割に関する次の記述のうち、最も妥当なものを一つ選びなさい。
我が国の人口動態や高齢化の現状に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:D
我が国の高齢化率は2023年時点で29.1%であり、選択肢Dの記述が妥当である。
Aは数値が高すぎる。30%を超えるのは2025年頃と予測されている。
Bは不適切であり、合計特殊出生率は低下傾向にあり過去最低水準となっている。
Cも誤りで、人口減少は加速しており2050年代には1億人を割り込むと推計されている。
Eは地方の人口減少が深刻な課題として残されている実態と矛盾する。
高齢化問題および少子化問題は日本だけでなく世界中で大きな課題になりつつあるため話題になりやすく、公務員試験の問題にも出題されやすくなっています。
この問題に限れば常識的な知識だけで正答にたどり着けますが、重要なキーワードとして「高齢化率」「合計特殊出生率」「生産労働人口」「人口推移」などは必ず定義を押さえておきましょう。
問題7(難易度:★★☆☆☆)
問題
近年の科学技術、情報通信、および環境エネルギー分野に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
次世代のエネルギー技術や通信規格に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
ペロブスカイト太陽電池は日本発の次世代技術であり、設置場所の自由度が高い特徴を持つ。
Bは不適切であり、AI法のリスク分類は4段階で、ソーシャルスコアリングは「許容できないリスク」として原則禁止である。
Cは不適切であり、IPv6は128ビットである。
Dは不適切であり、記述は「可用性」の説明である。
Eは不適切であり、日本人宇宙飛行士2名の月面着陸についてすでに日米で合意されている。
問題8(難易度:★★★☆☆)
問題
我が国の近年の社会情勢や制度に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
我が国のデジタル化や労働環境に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
Aは妥当。物流・建設分野などへの残業規制適用は「2024年問題」として知られる。労働基準法の原則的な労働時間の記述も正しい。
Bは不適切。マイナンバーカードの取得は任意であり、義務ではない。
Cは不適切。同構想は岸田政権下(2021年〜)で進められたものであり、30周年ではない。
Dは不適切。労働組合組織率は、近年長期的な低下傾向にある。
Eは不適切。AI利用についてはガイドラインで慎重な対応が求められており、一律の全面解禁ではない。また、学習への利用は原則として認められている。
業務のデジタル化(DX)と、労働環境の状況についてはセットで学び、最新のデータを覚えておく必要があります。
デジタル技術の発展・一般化と、生産労働人口の急激な減少によって、日本人の働き方は大きく変わっている最中なので、このような設問は今後毎年のように出されていくはずです。
日々のニュースを追いかけるだけでなく、日常的に使うスマホのアプリなどについても興味を持って調べていきましょう。
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問題9(難易度:★★★☆☆)
問題
我が国の近年の社会情勢や制度に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
我が国の環境・エネルギー政策や災害対策に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:D
Aは不適切。支援金の最大額は300万円(加算金含む)であり、5,000万円は多すぎる。また、非常災害対策本部の設置主体は国(内閣)である。
Bは不適切。臨時情報の発表は「注意」を呼びかけるものであり、即時の避難義務ではない。
Cは不適切。再生可能エネルギーの2030年度目標は36〜38%程度であり、原子力発電が過半数を占める現状にもない。
Dは妥当。森林環境税は2024年度から徴収が始まった国税である。
Eは不適切。カトラリー提供は「削減」が求められているが、一律禁止ではない。
問題10(難易度:★★★☆☆)
問題
我が国の近年の社会情勢や制度に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
我が国の人口問題や社会福祉に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:C
Aは不適切。合計特殊出生率1.20は過去最高ではなく「過去最低」である。ただし、児童手当の拡充内容は正しい。
Bは不適切。現役世代が納めた保険料をそのときの高齢者に充てる仕組みは「賦課(ふか)方式」という。
Cは妥当。2024年4月から民間事業者の合理的配慮提供が義務化された。
Dは不適切。担当大臣は置かれるが、首相が兼任する規定はない。
Eは不適切。高齢者比率は約29%強であり、自己負担は所得により最大3割である。
日本において人口減少が始まってから、すでに20年近くが経過しています。今後はさらに減少速度が加速し、1年間に100万人程度の人口減少が起きることが確実視されています。
このような状況下で自治体をどのように維持・運営していくかという課題は、きわめて深刻かつ重大です。そのため、地方自治体において「人口問題」は必ず出題される項目だと考えましょう。
データの数字を問われることが多いものの、ある程度常識的な知識があれば絞り込めます。出生率や高齢化率、年金給付の水準などは最新のデータをチェックしておきましょう。
問題11(難易度:★★★☆☆)
問題
近年の社会情勢や経済用語に関する次のA〜Dの記述のうち、妥当なもののみをすべて挙げているものを一つ選びなさい。
我が国のデジタルや技術に関する用語についての記述である。
A. DXとは、データとデジタル技術を活用して、製品やサービス、ビジネスモデルを変革し、競争上の優位性を確立することである。
B. 生成AIとは、学習したデータに基づいて画像や文章などの新しいコンテンツを自ら作り出す人工知能のことである。
C. クラウドコンピューティングとは、自社の建物内に物理的なサーバーを設置して、データを直接管理して運用する仕組みのことである。
D. フィッシング詐欺とは、実在する組織を装ったメールなどで偽のサイトへ誘導し、クレジットカード番号などの個人情報を盗み出す行為である。
選択肢
正解:B:A、B、D
Aは妥当。デジタルトランスフォーメーションの正しい説明である。
Bは妥当。生成AIの基本的な特徴をとらえている。
Cは不適切。記述の内容は「オンプレミス」の説明である。クラウドは、インターネット経由でサービスを利用する仕組みのこと。
Dは妥当。フィッシング詐欺の典型的な手法の説明である。
したがって、妥当なのはA、B、Dである。
問題12(難易度:★★★☆☆)
問題
近年の社会情勢や経済用語に関する次のA〜Dの記述のうち、妥当なもののみをすべて挙げているものを一つ選びなさい。
我が国の社会保障や福祉に関する用語についての記述である。
A. ヤングケアラーとは、本来は大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを、日常的におこなっている18歳未満の子どものことである。
B. 地域包括ケアシステムとは、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目処に、重度な要介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられるよう支援する仕組みである。
C. 育児休業給付金とは、育児休業中に会社から支払われる賃金の不足分を補うために、厚生労働省から全額が支給される手当のことである。
D. 所得代替率とは、年金を受け取り始める時点の年金額が、現役世代の平均的な手取り収入の何%に相当するかを示す指標である。
選択肢
正解:B:A、B、D
Aは妥当。ヤングケアラーの一般的な定義である。
Bは妥当。地域包括ケアシステムの目的と2025年という目標年次の説明が正しい。
Cは不適切。給付金は「雇用保険」から支給されるものであり、賃金の全額が支給されるわけではない。
Dは妥当。所得代替率の定義として正しい。
したがって、妥当なのはA、B、Dである。
社会保障改革は長らく国家の重要課題で、動きも激しくなっています。公務員試験においても必ず問われるので、日常的にニュースを積極的に読むようにしましょう。
この問題で扱われている「ヤングケアラー」「地域包括ケアシステム」などは、ごく最近になって一般的になってきた言葉です。このような新しい言葉の定義などはよく出題されるため、必ずチェックしておきましょう。
問題13(難易度:★★★☆☆)
問題
近年の社会情勢や経済用語に関する次のA〜Dの記述のうち、妥当なもののみをすべて挙げているものを一つ選びなさい。
我が国の環境やエネルギーに関する用語についての記述である。
A. カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と、森林などによる吸収量を差し引いて、合計を実質ゼロにすることである。
B. 再生可能エネルギーとは、太陽光や風力など、自然界に常に存在するエネルギーのことで、発電時に二酸化炭素を排出しない。
C. グリーンウォッシュとは、環境に配慮しているように見せかけて、実際には十分な取り組みをおこなっていない企業などの姿勢を批判する言葉である。
D. FIT制度とは、家庭などで発電した電力を、電力会社が市場価格で自由に買い取ることを国が推奨する仕組みのことである。
選択肢
正解:C:A、B、C
Aは妥当。カーボンニュートラルの正しい説明である。
Bは妥当。再生可能エネルギーの特徴をとらえている。
Cは妥当。環境配慮を装うことを指す用語として正しい。
Dは不適切。固定価格買取制度(FIT)は、国が定める一定の価格で一定期間買い取ることを義務付ける制度である。
問題14(難易度:★★★☆☆)
問題
我が国の経済報告書や白書、近年の経済情勢に関する次の記述のうち、妥当なものを一つ選びなさい。
我が国の輸出構造や企業の海外展開に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
円安局面でも輸出数量が増加しにくい現状について、白書等では生産拠点の海外シフトなどの構造的要因を指摘している。製造業で直接輸出をおこなう企業は2割程度にとどまり、残り8割の非輸出企業の海外展開支援が重要課題である。また、第1次所得収支は巨額の黒字であり、これが経常収支を支えている。したがって、構造的変化に言及したAが妥当である。
「円安・円高」という概念と、その影響について知識が問われています。単純な製品の輸入・輸出だけでなく、外国人観光客によるインバウンド経済や、日本企業の海外移転による影響など、幅広い知識が必要です。
選択肢を絞り込むときは「極端な記述」に目をつけ、誤りがないか疑いましょう。この問題文では「二の次で良い」「完全に補填している」などが当てはまります。
問題15(難易度:★★★☆☆)
問題
我が国の経済報告書や白書、近年の経済情勢に関する次の記述のうち、妥当なものを一つ選びなさい。
国際貿易秩序の再構築と多国間連携に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:C
我が国は、多角的貿易体制の核心であるWTOの機能強化を重視している。特に上級委員会の欠員による紛争解決機能の不全を解消し、現代の経済実態に即したルール作りを推進する立場をとっている。
Dのような一方的な報復措置ではなく、ルールにもとづいた対応を基本としている。
Eについても、経済安全保障の観点から同志国間での情報共有が推奨されている。
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問題16(難易度:★★★☆☆)
問題
我が国の経済報告書や白書、近年の経済情勢に関する次の記述のうち、妥当なものを一つ選びなさい。
グローバル・サウス諸国との連携に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:B
グローバル・サウスは高い成長性と豊富な資源を有しており、これらの国々との連携強化は、供給網の多角化や資源確保の観点からきわめて重要である。単なる支援の対象としてではなく、共に成長するパートナーとして位置づけ、互恵的な関係を構築することが強調されている。CやDのような排他的、あるいは基準を軽視する姿勢は妥当ではない。
ここ数年において「グローバル・サウス」という用語は経済ニュースによく出るようになりました。おもにアジア、アフリカ、中南米などの新興・発展途上国の総称で、多くの国が南半球(南側)に位置することに由来しています。
グローバル・サウスは北半球の先進国を取り巻く状況とは逆(人口減少をしていないなど)であることが多いため、そこを頭に入れて選択肢を絞り込めば正解にたどり着けるはずです。
問題17(難易度:★★★☆☆)
問題
我が国の社会保障や人口問題、国際機関の役割に関する次の記述のうち、最も妥当なものを一つ選びなさい。
我が国の社会保障給付費や財政に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:C
社会保障給付費は額で見ると「年金」が最大であるが、伸び率は「医療」や「福祉その他(介護等)」が高い。したがってCが妥当である。
Aは順序が誤りであり、正しくは「年金>医療>福祉その他」である。
Bは誤りで、財源の約4割は公費負担であり保険料のみではない。
Dは地方財政の大きな負担となっている実態に反する。
Eは我が国の給付水準は欧州諸国と比較して中程度である。
問題18(難易度:★★★☆☆)
問題
我が国の社会保障や人口問題、国際機関の役割に関する次の記述のうち、最も妥当なものを一つ選びなさい。
我が国の公的年金制度の仕組みと運用に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
我が国の年金制度は「世代間扶養」の賦課方式を基本としており、Aが妥当である。
Bは誤りで、GPIFは長期的な視点で安定的な収益を目指している。
Cは不適切であり、基礎年金の給付費の2分の1は国庫負担である。
Dは誤りで、マクロ経済スライドにより社会情勢に合わせて給付水準を自動調整する仕組みがある。
Eは誤りで、年金機構は事務運営を担い、GPIFが運用をおこなう。
我が国の公的年金制度は非常に逼迫しており、大掛かりな改正が待ったなしで進んでいます。
ニュースでも日々取り上げられているため、公務員試験対策としては外せないテーマです。「賦課方式」「GPIF」「基礎年金」「マクロスライド」などの用語は必ず押さえておきましょう。
自分で給与を稼ぎ、社会保険料を天引きされた経験のない人にとってはイメージしづらく、覚えにくいのも事実です。働いている親や知り合いの人などを通して、生きた知識を得ておきましょう。
問題19(難易度:★★★☆☆)
問題
近年の科学技術、情報通信、および環境エネルギー分野に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
近年の情報通信技術と宇宙開発に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
携帯電話番号の不足により「060」の開放が進められている。
Bは不適切であり、量子コンピュータの単位は「量子ビット(キュービット)」である。
Cは不適切であり、日本は5番目の成功国である。
Dは不適切であり、記述は「DoS攻撃」の説明。フィッシングは偽サイトで情報を盗む行為である。
Eは不適切であり、多数同時接続は5Gの主要な特徴の一つとしてすでに実装されている。
問題20(難易度:★★★☆☆)
問題
近年の科学技術、情報通信、および環境エネルギー分野に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
情報セキュリティとデジタル技術の動向に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
機密性はアクセス制御により情報を守る概念であり、記述は妥当である。
Bは不適切であり、ブロックチェーンは中央管理者を置かない分散型の仕組みである。
Cは不適切であり、新紙幣のホログラムは目視で肖像が回転して見える。
Dは不適切であり、データの量にかかわらず構造的に発生しうる問題である。
Eは不適切であり、ICチップには必要最小限の情報しか入っておらず、情報は各機関で分散管理されている。
AIの使用が急速に一般化している現代においては、とくにAI関連の用語が重要になります。
文章の中に「完全に」「すべて」「~しないと」など、極端なイメージの言葉がついている選択肢は「怪しい」と疑いながら読み進めていきましょう。技術の定義について詳細が理解できなくても、日本語である程度選択肢を絞り込める場合も多いです。
問題21(難易度:★★★★☆)
問題
我が国の近年の社会情勢や制度に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
我が国の外交や国際情勢に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:E
Aは不適切。広島サミットは2023年である。また、ゼレンスキー大統領は「対面」で参加した。
Bは不適切。米議会演説は安倍元首相などもおこなっており、岸田首相が「初めて」ではない。
Cは不適切。BRICSは経済的な枠組みであり、軍事同盟ではない。
Dは不適切。個人資格(AIN)での参加は一定の条件で認められた。
Eは妥当。日本の非常任理事国の任期は2024年末までであり、記述の構成は安保理の基本原則として妥当である。
近年は世界中で経済的紛争・軍事的紛争が絶えない状況下にあり、日本外交についてはきわめて重要なテーマになりました。公務員試験についても出題頻度は高くなっていくでしょう。
国連やWTO、WHOなどの世界中を包括する枠組みに加え、世界における軍事的な枠組み(NATOなど)、経済的な枠組み(BRICSなど)の代表的なものについては、定義を確認しておく必要があります。
問題22(難易度:★★★★☆)
問題
我が国の近年の社会情勢や制度に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
我が国の政治や法制度に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
Aは妥当。政治資金規正法の改正内容(公開基準引き下げ、確認書義務付けなど)は正しい。
Bは不適切。最高裁判事の任命は「天皇(長官のみ)」または「内閣(その他)」がおこなう。ただし、審査のタイミングは正しい。
Cは不適切。憲法には「国会議員の中から」とあるが、「衆議院議員である必要はない」とまで明記されているわけではない(慣習上は衆院)。
Dは不適切。対等・協力の関係が「廃止」されたわけではない。
Eは不適切。参院定数は近年増えており、削減ではない。
問題23(難易度:★★★★☆)
問題
我が国の近年の社会情勢や制度に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
我が国の社会基盤や科学技術に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
Aは妥当。H3の成功とSLIMの月面着陸は2024年の大きな成果である。
Bは不適切。NTT法は改正されたが「廃止」はされていない。
Cは不適切。リニアの最高時速は500km程度であり、1,000kmではない。
Dは不適切。教育基本法ではなく「憲法(無償)」や別の法律にもとづく。また、デジタル教科書はまだ「義務」ではない。
Eは不適切。富岳はすでに1位を譲っている。
試験の前年に話題になったニュースは、公務員試験の頻出問題です。
ノーベル賞を日本人が受賞した、新たな科学的発見や発明があった、新たに制定されて話題になった法律がある、などの場合は、必ず解説までチェックしておきましょう。
選択肢を絞り込むときはデータの把握が大事ですが、「データが古い」ことで不正解となる選択肢が多く出てきます。この問題では選択肢Eが該当し、スーパーコンピュータ富嶽はかつて世界一でしたが今はそうではありません。
必ず最新のデータを頭に入れておきましょう。
問題24(難易度:★★★★☆)
問題
近年の社会情勢や経済用語に関する次のA〜Dの記述のうち、妥当なもののみをすべて挙げているものを一つ選びなさい。
我が国の経済指標や景気に関する用語についての記述である。
A.GDPとは、国内で一定期間内に新しく生み出された「付加価値」の合計のことで、日本企業が海外の工場で生産した価値も含まれる。
B.インフレーションとは、物価が継続的に上がり、相対的にお金の価値が下がる状態のことで、景気が良いときに起こりやすい。
C.スタグフレーションとは、景気が停滞しているにもかかわらず、物価が継続して上昇していく経済状況のことである。
D.コアCPIとは、消費者物価指数のうち、価格変動が激しい生鮮食品を除いて算出した指数のことである。
選択肢
正解:D. B、C、D
Aは不適切。GDPは国内で生産された価値のみを指し、海外生産分は含まれない。
Bは妥当。インフレの定義として正しい。
Cは妥当。不況下の物価上昇という特殊な状況を指す。
Dは妥当。コアCPIの対象除外項目の説明が正しい。
したがって、妥当なのはB、C、Dである。
経済指標に関する基本的な定義を確認する問題です。GDPの正式名称「国内総生産」を知っていれば、選択肢Aは不適切だと除外できます。
経済用語に限らず、アルファベットによる略称が一般的になっている各種の用語(WTO、BRICSなど)については、必ず日本語の正式名称を知り、その理解を深めておきましょう。
問題25(難易度:★★★★☆)
問題
近年の社会情勢や経済用語に関する次のA〜Dの記述のうち、妥当なもののみをすべて挙げているものを一つ選びなさい。
我が国の財政や税制に関する用語についての記述である。
A.公債依存度とは、国の歳入全体のうち、公債(国の借金)が占める割合のことで、我が国は近年、高い水準で推移している。
B.プライマリーバランスとは、国債の元本支払いや利払いにかかる経費を除いた歳出と、税収などの歳入のバランスのことである。
C.直間比率とは、租税総額に占める直接税と間接税の割合のことで、我が国は欧米諸国と比較して直接税の割合がきわめて低いのが特徴である。
D.インボイス制度とは、消費税の仕入税額控除を受けるために、登録事業者が発行する適格請求書を保存する必要がある制度である。
選択肢
正解:B. A、B、D
Aは妥当。公債依存度の正しい説明である。
Bは妥当。基礎的財政収支の定義として正しい。
Cは不適切。我が国の直間比率は、直接税の割合が比較的高いことが特徴であり、記述は誤りである。
Dは妥当。インボイス制度の仕組みの正しい説明である。
したがって、A、B、Dが妥当である。
問題26(難易度:★★★★☆)
問題
近年の社会情勢や経済用語に関する次のA〜Dの記述のうち、妥当なもののみをすべて挙げているものを一つ選びなさい。
国際的な経済連携や組織に関する用語についての記述である。
A.FTAとは、特定の国や地域の間で、関税の撤廃や制限的な通商規則の廃止などをおこなう自由貿易協定のことである。
B.EPAとは、FTAの要素に加え、投資の自由化や知的財産の保護など、より幅広い分野での連携を目指す経済連携協定のことである。
C.OECDとは、先進国が中心となって世界の経済成長や途上国への支援などを話し合う組織で、「先進国クラブ」ともいわれる。
D.IMFとは、おもに長期的な開発資金を途上国へ融資することを目的とした組織で、世界銀行とともにワシントンに本部がある。
選択肢
正解:A. A、B、C
Aは妥当。FTAの基本的な説明である。
Bは妥当。EPAがFTAを包括する広い概念であるという点が正しい。
Cは妥当。OECDの通称と役割の説明が正しい。
Dは不適切。記述の内容は「世界銀行」の説明に近い。IMFは、おもに国際収支が赤字になった国への短期的な資金額の融資をおこなう。
有名な国際機関に関する基本的な定義を確認する問題です。このような問題は頻出ですが、「正式名称」を知ることで理解が深まり、正答率が上がります。
たとえばFTAの正式名称である「Free Trade Agreement」を知っていれば、選択肢Aは適切だと推測できるのです。
アルファベットによる略称が一般的になっている各種の用語は、正式名称や、日本語訳を知り、理解を深めておきましょう。
問題27(難易度:★★★★☆)
問題
我が国の経済報告書や白書、近年の経済情勢に関する次の記述のうち、妥当なものを一つ選びなさい。
我が国経済の「稼ぐ力」の強化に向けた課題に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:B
近年、経常収支の構造変化の中で、クラウドサービスや広告、著作権料などの「デジタル関連」の支払い超過、いわゆるデジタル赤字が拡大している。これがサービス収支の赤字要因となっており、国内のIT産業の強化が課題となっている。Aは所得収支の黒字が国内投資や賃上げの原資として期待されている実態と異なる。C、D、Eも現実の政策方針とは正反対であるため不適切。
問題28(難易度:★★★★☆)
問題
我が国の経済報告書や白書、近年の経済情勢に関する次の記述のうち、妥当なものを一つ選びなさい。
通商白書等で指摘されている「不確実性の増大」への対応に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:B
白書では、地政学的な意図にもとづいた輸出入制限などの「経済的威圧」への対応が強調されている。G7等の枠組みを通じて連携し、威圧に屈しない強靭な経済構造を作ることが掲げられている。
Aの効率性至上主義からの脱却や、Eの官民連携によるサイバー対策の重要性も指摘されている。Cの鎖国型経済などは、貿易立国である我が国の方針にまったくそぐわない。
たとえば、イラン戦争の勃発による国家間の紛争や地球規模の災害によって、貿易を始めとする経済活動は大きなダメージを受けます。
このダメージを軽減するための取り組みは多くありますが、それらは「不確実性への対応」とまとめられ、国家の枠を超えた連携が重視されるのです。
選択肢C・Dなどはそのような取り組みと逆方向の記述ですので、確実に選択肢から切り落としていきましょう。
問題29(難易度:★★★★☆)
問題
我が国の経済報告書や白書、近年の経済情勢に関する次の記述のうち、妥当なものを一つ選びなさい。
新興国・途上国のガバナンス支援と国際秩序に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:C
新興国や途上国がガバナンスを高め、国際的なルールに準拠することは、日本企業が安心して活動できる市場の拡大を意味する。したがって、法制度や輸出管理の支援を通じて、自由で公正な秩序を広めることが戦略的に重要視されている。知的財産保護も企業活動の前提として支援対象である。国際標準化についても、国際的なルール形成を主導する方針をとっている。
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問題30(難易度:★★★★☆)
問題
我が国の社会保障や人口問題、国際機関の役割に関する次の記述のうち、最も妥当なものを一つ選びなさい。
厚生労働省「厚生労働白書」等にみる、現代社会の課題に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:C
自殺者数は年間2万人台であり、特に児童・生徒の増加が深刻な課題となっているためCが妥当である。
Aは誤りで、ピーク時の3万人台からは減少したが近年は横ばいである。
Bは誤りで、自殺者数は男性の方が女性より2倍程度多い。
Dは誤りで、孤独・孤立は社会全体の課題として対策が進められている。
Eは誤りで、労働力確保のためにICT活用や多様な人材の参加が推奨されている。
問題31(難易度:★★★★☆)
問題
我が国の社会保障や人口問題、国際機関の役割に関する次の記述のうち、最も妥当なものを一つ選びなさい。
国際機関の目的と組織に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:B
ILOの三者構成原則と労働分野での役割を正しく述べたBが妥当である。
AはWHOではなくILOの説明である。
Cは誤りで、WHOの本部はスイスのジュネーブにあり、軍事介入の権限はない。
Dは誤りで、UNICEFは児童の支援が主目的であり、UHCはWHOなどが推進する目標である。
Eは誤りで、国際機関の勧告や条約は各国による批准が必要であり、直ちに国内法のような法的拘束力を持つわけではない。
国際機関の略称と本部の所在地、その業務内容については、かなりの頻度で問題が出されます。この問題で扱われている国際機関は、すべて押さえておくべきものです。
時事問題のなかで注目されている機関(コロナ禍が起きている時期のWHOなど)については、さらに出題確率が上がります。最近のニュースで見聞きする頻度が多い機関は必ず調べておきましょう。
問題32(難易度:★★★★☆)
問題
近年の科学技術、情報通信、および環境エネルギー分野に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
近年の宇宙政策と環境技術に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
H3ロケットは日本の宇宙開発の基幹となる新型機であり、記述は妥当である。
Bは不適切であり、目標は1.5度以内、排出は実質ゼロ(カーボンニュートラル)を目指すものである。
Cは不適切であり、再生可能エネルギーを用いて製造されたものがグリーン水素である。
Dは不適切であり、記述は「レベル3」の内容である。
Eは不適切であり、宇宙条約等では打ち上げた国が所有権を保持し続けるため、自由な回収は困難な課題である。
問題33(難易度:★★★★★)
問題
我が国の近年の社会情勢や制度に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
我が国の地方財政や税制に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
Aは妥当。2024年6月実施の定額減税の内容(本人・扶養家族含む)は正しい。
Bは不適切。一般財源が「9割」は多すぎる(実際は5〜6割程度)。
Cは不適切。経費ルールは「5割以下」である。また、地場産品基準は厳格化されており、他県産の無原則な加工は認められない方向である。
Dは不適切。インボイス制度は2023年開始であり、まだ10年ではない。また、消費税は「間接税」である。
Eは不適切。地方消費税率を自治体が自由に決めることはできない。
特に地方自治体の公務員試験において、地方税や地方交付金などが関係する政策は非常に出題頻度が高いです。住民税やふるさと納税などについては、必ずチェックして理解を深めておいください。
選択肢は「数字・金額」に誤りが含まれていることが多いため、勘違いをしないようにしておき、おおよそで良いので税金の割合や金額を頭に入れておきましょう。
問題34(難易度:★★★★★)
問題
我が国の近年の社会情勢や制度に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
我が国の法整備や社会変化に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
Aは妥当。2024年に共同親権を導入する改正民法が成立した。
Bは不適切。少年法は廃止されていない。18・19歳は「特定少年」として位置づけられたが、少年法自体は存続している。
Cは不適切。ながらスマホや酒気帯び運転の罰則は「強化」された。
Dは不適切。すべての企業に許可制を敷いているわけではない。
Eは不適切。一律100万円の引き上げ事実はない。また、憲法が「高等教育の無償化」を明記しているわけではない。
選択肢のいずれもが「近年話題になった政策のニュース」であることがわかると思います。日々のニュースは必ずチェックし、わからない用語が出たときはネット検索をして、解説文を読むようにクセを付けてみましょう。
問題文には、「逆のことを伝えている」誤りの選択肢が多く含まれます。この問題ではCの「緩和」が誤りで、正しくは「厳罰化」です。
常識的な知識で判断できる場合もありますが、もっともらしい文章に幻惑されないようにしましょう。
問題35(難易度:★★★★★)
問題
我が国の近年の社会情勢や制度に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
選択肢
正解:D
Aは不適切。開会式はセーヌ川などで実施された。また自衛隊の警備派遣事実はない。
Bは不適切。バイデン氏はその後撤退した。また、大統領選は「選挙人」を通じた間接投票である。
Cは不適切。国連本部はニューヨークである。また、日本の分担金は第3位(米、中に次ぐ)である。
Dは妥当。EEZの定義(200海里、沿岸国の権利)は正しい。
Eは不適切。日本は台湾と「国交」はない(民間窓口を通じた関係)。
問題36(難易度:★★★★★)
問題
近年の社会情勢や経済用語に関する次のA〜Dの記述のうち、妥当なもののみをすべて挙げているものを一つ選びなさい。
企業の社会的責任やガバナンスに関する用語についての記述である。
A.ESG投資とは、環境、社会、ガバナンスの3つの要素を考慮して企業を選別し、投資をおこなう手法のことである。
B.コーポレートガバナンスとは、企業が不正をおこなわないよう、株主や取締役会などが経営を監視・統制する仕組みのことである。
C.BCPとは、自然災害などの緊急事態において、事業を中断させない、あるいは早期に復旧させるために策定しておく計画のことである。
D.コンプライアンスとは、法律を守ることはもちろん、社会的な規範や倫理を守って企業活動をおこなうことである。
選択肢
正解:E.A、B、C、D
Aは妥当。ESGの各要素と投資手法の説明として正しい。
Bは妥当。企業統治の定義として正しい。
Cは妥当。事業継続計画の目的と内容の説明として正しい。
Dは妥当。法令遵守の現代的な解釈をとらえている。
よって、すべての記述が妥当である。
どちらかというと民間企業における流行の用語について問う問題であり、公務員試験としては難易度が高くなっています。
この問題では「BCP」の正式名称(Business Continuity Plan:事業継続計画)を知っているかがポイントの一つです。
ただ、一般的な民間企業においては常識レベルの用語ですので、日々の経済ニュースをチェックしていれば正答率は上がるでしょう。
問題37(難易度:★★★★★)
問題
近年の社会情勢や経済用語に関する次のA〜Dの記述のうち、妥当なもののみをすべて挙げているものを一つ選びなさい。
近年の世界情勢や経済リスクに関する用語についての記述である。
A.地政学リスクとは、特定の地域が抱える政治的、軍事的な緊張が、世界経済や市場に悪影響を及ぼすリスクのことである。
B.サプライチェーンとは、製品の原材料の調達から、製造、在庫管理、配送、販売に至るまでの一連の流れのことである。
C.経済安全保障とは、自国の重要な技術やインフラを保護し、他国からの経済的な圧力を防ぐために国家が講じる安全策のことである。
D.デカップリングとは、経済的な結びつきが強い二つの国や地域が、互いの依存度を下げて切り離そうとする現象のことである。
選択肢
正解:E.A、B、C、D
Aは妥当。地政学リスクの定義として正しい。
Bは妥当。供給網の範囲を網羅した説明である。
Cは妥当。経済安全保障推進法などの背景にある概念として正しい。
Dは妥当。米中対立などの文脈で使われる経済の切り離しの説明として正しい。
よって、すべての記述が妥当である。
問題38(難易度:★★★★★)
問題
我が国の経済報告書や白書、近年の経済情勢に関する次の記述のうち、妥当なものを一つ選びなさい。
経済安全保障と通商政策の融合に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
「効率性」から「強靭性」へのシフトが現代通商政策の大きな特徴である。コストが多少高くても、有事の際に供給が途絶えないよう、同志国からの調達(フレンド・ショアリング)や国内生産基盤の強化が進められている。
Bの輸出管理はむしろ強化・適正化の方向にある。
Cの国内支援も、国際ルールの範囲内で戦略的におこなわれている。
Dの投資審査も、安全保障と開放性の両立が目的である。
世界中で紛争が続く近年の状況では、「経済安全保障」というテーマはきわめて重要になりました。
国境をまたいだ輸出入が国民生活に不可欠である現代において、どのようにして紛争が起きても国民生活を維持していけるようにするかを考え、国家間の枠組みを強化する行動が経済安全保障です。
問題39(難易度:★★★★★)
問題
我が国の経済報告書や白書、近年の経済情勢に関する次の記述のうち、妥当なものを一つ選びなさい。
我が国製造業の「非輸出企業」の課題と支援に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:B
通商白書2024等では、輸出をおこなっていないがポテンシャルの高い「中堅・中小企業」の海外展開が、日本経済の稼ぐ力を底上げする鍵として注目されている。デジタル技術を用いた越境ECや、パートナー企業との連携により、これら8割の企業の海外需要取り込みを支援する方針が示されている。Dの海外進出禁止やEの無視などは、政策の方向性とまったく異なるため、不適切。
問題40(難易度:★★★★★)
問題
近年の科学技術、情報通信、および環境エネルギー分野に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
先端技術の規制と国際協力に関する記述として、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
AI法のリスク分類と禁止事項に関する記述は妥当である。
Bは不適切であり、現在の公開鍵暗号(RSA暗号など)を脅かしているのは「スーパーコンピュータ」ではなく「量子コンピュータ」である。また、量子暗号通信は既存の暗号を助けるものでもない。
Cは不適切であり、万博での運用はデモ飛行や一部の体験輸送にとどまる見込みである。
Dは不適切であり、GIGOの本部は日本に設置される。
Eは不適切であり、回路が細いほど高性能(微細化)であり、現在は2ナノメートルなどの最先端開発が競われている。
近年の世界的技術進化の動向について問う問題ですが、かなりレベルが高い選択肢になっています。
たとえば問題を解く側が「量子コンピュータ」と「スーパーコンピュータ」の混同が起きてしまうように問題文が設計されており、慎重に読み解いていく必要があるのです。
各種の用語について理解を深めていくことは必要不可欠ですが、問題文の日本語自体の構成をよく見ていきましょう。
公務員試験「時事問題」を対策する際のポイント
公務員試験に関するQ&A
公務員試験を大学4年生から対策するのは遅いですか?
公務員試験の集団討論について教えてください。
公務員試験のコンピテンシー面接の答え方がわかりません……。
公務員のSPIはどのれくらいの勉強時間が必要ですか?
公務員の総合適性検査はどのような内容ですか?
公務員試験のSPIでは何割あれば安心ですか?
公務員試験のSPIで、効率的な勉強法はありますか?
公務員試験SCOAの合格ラインはどれくらいですか?
公務員試験に全落ちしてしまいました。今後の就職活動をどのように進めたら良いかわかりません。
公務員の性格検査で落ちることはありますか?
既卒2年目ですが、公務員試験はまだ間に合いますか?
公務員試験はSPIだけの対策でも大丈夫ですか?
就活で公務員試験はいつから勉強すべきですか?
SPIと公務員試験の能力検査の違いは何ですか?
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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アドバイザーのリアル・アドバイス!時事問題は公務員試験で頻出! ニュースを見るクセを付けよう
国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
山田 圭佑
プロフィールを見る時事問題は、公務員試験において最も重要な分野と言っても良いです。特に政治や行政が関連するニュース、新しく出来た法律や税制の改正などについては頻出問題となります。
日々のニュースは必ずチェックし、よくわからない分野についてはネット上でも良いので解説文を読むクセを付けましょう。
押さえておこう! 2026年の重要な時事問題をまとめて紹介
ここ1年間程度に限っても、日本を取り巻く重要なニュースでは以下のようなものがありました。
①政治
・2025年参議院議員選挙、2026年衆議院議員選挙の結果と影響
└議席配分、投票率、各党の公約など。
・政治資金規正法の改正と運用
└自民党の派閥裏金事件を受けて成立した改正政治資金規正法の具体的な内容(議員の責任強化、監査の義務付け、公開基準の引き下げなど)。
・マイナンバーカードの機能統合やデジタル行政について
└健康保険証との原則一本化(2024年12月~)のその後の運用状況や、運転免許証との一体化(2025年3月開始)など。
・安全保障関連3文書と防衛費の増額
└「国家安全保障戦略」などにもとづく防衛力強化、反撃能力(敵基地攻撃能力)の整備状況、防衛増税など。
・選択的夫婦別姓を巡る議論
└経団連が政府に早期実現を求めるなど、選択的夫婦別姓の導入に向けた社会的機運の高まりについて。
②経済
・日本銀行の金融政策の正常化と金利の動向
└2024年にマイナス金利政策を解除して以降の、日銀の「追加利上げ」の動向と国債買い入れの減額方針、金利上昇が住宅ローンや企業業績、国の債務残高に与える影響について。
・物価高騰と「春闘」における賃上げ・実質賃金、最低賃金など
└円安や資源高を背景とした消費者物価指数の上昇に対し、春季労使交渉(春闘)で過去最高水準の賃上げが実現したか。また、名目賃金から物価変動を引いた「実質賃金」はどうなったか。
・新NISAの普及状況と「資産運用立国」
└2024年にスタートした新NISA(少額投資非課税制度)の利用状況や、政府が掲げる「資産運用立国実現プラン」の進捗。貯蓄から投資へのシフトが家計にどのような影響を与えているか。
・円安、資源高の定着とその経済的影響
└為替相場の変動要因(日米の金利差など)と、円安がもたらすメリット(輸出企業の業績好調、インバウンド需要の増加)とデメリット(輸入物価の高騰、家計への打撃)について。
③国際情勢
・アメリカ新政権の始動と内政・外交政策
└2024年11月の大統領選挙を経て、2025年1月に発足した新政権(トランプ政権等)の具体的な政策のこと。特に関税政策、環境政策(パリ協定への対応)、対中・対露政策の変化など。直近ではイラン戦争について。
・ロシアによるウクライナ侵攻の長期化
└侵攻開始から数年が経過した現状の戦況、G7などの西側諸国による対露制裁とウクライナ支援の継続状況。また、日本が主催した「ウクライナ経済復興推進会議」など、非軍事面での日本の貢献について。
・中東情勢の緊迫化と国際的影響
└イスラエルとハマス(パレスチナ)やヒズボラ(レバノン)との武力衝突の推移、イラン戦争の勃発と、それらが国際物流(スエズ運河・ホルムズ海峡)や原油価格に与える影響。
・グローバル・サウスの台頭とBRICSの拡大
└インドやブラジルなど新興・途上国(グローバル・サウス)の国際社会における発言力の向上と、加盟国を拡大させたBRICSの動向について。
④税制・社会保険
・「年収の壁」対策と社会保険の適用拡大
└パートタイム労働者らが就労調整をする「106万円・130万円の壁」への対策パッケージの実施状況。社会保険の適用対象が段階的に拡大された点など。
・少子化対策に向けた「子ども・子育て支援金」の創設
└2026年度から医療保険料に上乗せして徴収が始まる「支援金制度」の仕組みと、児童手当の拡充(所得制限の撤廃、高校生年代までの延長)
・2025年「年金財政検証」と次期年金制度改革
└5年に1度おこなわれる2025年の年金財政検証の結果にもとづき、マクロ経済スライドの調整期間の統一や、基礎年金の給付水準の引き上げ、国民年金保険料の納付期間の延長(65歳まで)などの議論。
・介護保険制度の持続可能性と人材確保
└高齢化がピークを迎える「2040年問題」を見据え、介護報酬の改定結果や、外国人労働者の受け入れ拡大(育成就労制度の創設など)、介護ロボット・ICT導入による生産性向上の取り組みなど。
⑤地方問題
・人口減少対策と「消滅可能性自治体」の公表
└2024年に民間有識者グループ(人口戦略会議)が発表した、全国の約4割に上る「消滅可能性自治体」のリストと、その基準(20〜39歳の女性人口の減少率)。国や自治体の少子化・人口流出対策。
・物流・地域交通の「2024年問題」とその後の影響
└トラック運転手の時間外労働の上限規制強化による物流停滞の懸念に対する対策(モーダルシフト、共同配送など)。また、地方の足不足を解消するための「日本版ライドシェア」の解禁状況など。
・ふるさと納税制度のルール厳格化と課題
└自治体間の過度な返礼品競争を防ぐため、募集経費のルール(5割ルール)の厳格化や、ポイント付与サイトを通じた寄付の規制など。
・オーバーツーリズム対策と宿泊税の導入
└訪日外国人客(インバウンド)の急増による地域住民の生活環境への悪影響(交通渋滞、マナー違反など)を防ぐための対策や、独自財源としての「宿泊税」や「入域料(富士山など)」を導入する自治体の動きなど。
これらについて、各種ニュースの起きた背景や今後どのようなことが起きそうかなどについて、自分の言葉で整理して他人に伝えられるレベルまで仕上げておきましょう。