この記事のまとめ
- 面接に落ちる人ができていない13の行動を選考の段階ごとに解説
- 面接で落ちたときの気持ちの切り替え方をキャリアコンサルタントが伝授
- 選考の段階ごとに対策をして面接で落ちる人から受かる人になろう
面接に落ちる人は、面接で本来するべき行動ができていないという特徴があります。またその特徴は選考段階によっても変わり、一次面接は通過したものの二次面接がなかなか通過できないといったこともあるのです。
ただ、選考では面接官からフィードバックをもらえることがほとんどなく、落ちた原因を特定するのが難しい状況にあります。そこで、面接に落ちる人ができていない行動を把握し、自分自身の面接を振り返って、自分に合った対策を進めていくことが選考突破に重要なのです。
この記事では、キャリアコンサルタントの平井さん、加藤さん、永田さんと一緒に、面接で落ちる人の特徴を挙げ、面接でするべき行動やそれができるようにするための対策法を解説していきます。
面接で落ちる人から受かる人に変われるように、この記事で自分に合った対策を見つけて実践していきましょう。
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面接に落ちる人ができていない行動を把握して対策に活かそう
面接に落ちる人ができていない13の行動
面接に落ちる人ができていない行動は、選考フェーズによって13に分かれます。これらを把握しないまま面接を受けても、なかなか思うような結果にはつながりません。面接に落ちる人の特徴を把握し、面接対策を進めていきましょう。
この記事でははじめに、どんな選考段階でも面接官に悪い印象を残してしまう3つの行動を取り上げた後、面接に落ちる人ができていない10の行動を選考段階ごとに解説します。それぞれの対策方法も紹介するので、自分がやった方が良い対策を実践してくださいね。
そして、面接を受ける前に必ず確認してほしい5つの項目を取り上げます。この項目を面接の前日から当日にかけて確認し、小さなミスで面接官の印象を悪くしないように気を付けていきましょう。
最後に、面接で落ちた人に向けて、就活のプロであるキャリアコンサルタントが3つの考え方を伝授します。面接に落ちたという結果が心の負担や余計な焦りにならないように、自分の考え方を整理することも大切です。
面接は、企業が必要な人材を見極める場であると同時に、学生が自分に合う会社かを見極める場でもあります。
面接に受かることだけを重視するのではなく、あなたが企業を判断できる余裕を持つためにも、面接に落ちる人の特徴をしっかりと把握して面接に臨みましょう。
面接の準備や対策を網羅的に知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
就活の面接の質問70選! 完全攻略できる準備や回答方法を解説
面接対策については以下の記事も参考にしてみてください。質問実例やマナーをプロが詳しく解説しています。
面接対策の基本を就活のプロが徹底解説! 質問実例集やマナーなど
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まず確認! 面接に落ちる人が特にできていない3つの行動
面接に落ちる人が特にできていない3つの行動
- 身だしなみを整えられていない
- 時間を守れていない
- 自信がない
面接に落ちる人ができていない行動は選考フェーズによって異なりますが、まずはどの段階の面接でも落ちる原因となってしまう行動を把握しておきましょう。面接の基本ともいえる行動を熟知し、意図せず悪い印象になってしまうのを防ぐことが大切です。
ここでは面接に落ちる人が特にできていない3つの行動を取り上げます。必ず守らないといけない行動として覚えておいてくださいね。
面接のルールやマナーを守れずに不合格となってしまうのは非常にもったいないです。こちらの記事も併せて参考にして、不用意に悪い印象につながることを防ぎましょう。
面接のルール
面接ルールを知らないまま本番を迎えると不合格の可能性大!
面接のマナー
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
①身だしなみを整えられていない
どの選考フェーズでも面接に落ちる人の特徴として、身だしなみを整えられていないことが挙げられます。たとえば服に食べこぼしがついていたり、寝癖がついたままの髪型だったり、カバンが壊れていたりするような状態のことです。
身だしなみはその人の第一印象を決定づけるため、企業側は身だしなみを整えていない学生に対しあまり良い印象を持ちません。また、採用した後に顧客に不快感を与えて取引先を失ってしまうのではないかなど、会社へのデメリットを連想してしまうこともあるのです。
そのため、身だしなみが整っていないと、どの選考段階でも通過するのが難しくなってしまいます。
- 私服で面接を受けるときにはどのようなポイントに気を付ければ良いですか?
いろいろな人のオフィスカジュアルを参考にしてみよう
面接に適している私服とは、オフィスカジュアルを指す場合が多いです。仕事内容によっては企業から私服のセンスをみられる場合も多いため、多くの選択肢の中からどのようなデザインのものを選べば良いか見つけるのは大変ですよね。
服装については、インターネットで「面接 服装」などと調べてみて、いろいろな人の服装を参考にしてみましょう。情報収集をしっかりとすれば適切な服装を選ぶことはそれほど難しくないので、過度に心配しすぎる必要はありません。
また服装以外に、髪型やかばん、ベルトや靴など細部についても忘れずに考慮してください。細かい部分についても見られているという意識を忘れずに持っておきましょう。
面接の服装は企業からの指定や案内によって最適な装いが変わります。こちらの記事を参考に面接で好印象を残せる服装を取り入れていきましょう。
基本マナー
面接の服装に迷う学生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅
公務員試験の場合
公務員試験にふさわしい服装は? 選び方やNG例も併せて解説
Web面接の場合
Web説明会参加マニュアル|服装やメール送信例まで完全網羅
②時間を守れていない
面接に落ちる人は、時間を守れていないことがあります。時間を守れないというのは開始時間に遅刻することだけではなく、予定よりもかなり早い時間に会社に行ったり、交通機関の遅延や急病などのことがあったときに連絡をしなかったりすることも含みます。
企業は面接を受ける学生が時間を守れていない場合、働き始めてからも約束の時間を守れずに取引先に迷惑をかけたり、社内の報連相をうまくできずに混乱を招いたりすると連想してしまいます。
企業は時間を守れない学生に対し、社会人としての基礎がないと感じ、採用を見送ってしまうのです。
面接では開始時間の何分前にいくのが最適かすぐに答えられるでしょうか。こちらの記事で面接の何分前にいくのがベストかを確認しておきましょう。
面接は開始何分前までに行くのが理想? 到着後の流れも徹底解説
面接に遅刻しても即不合格となるわけではなく、しっかりと企業に連絡を入れることが大切です。こちらの記事を参考に具体的な対処法を把握しておきましょう。
面接に遅刻=不採用とは限らない! 正しい対応方法や注意点を徹底解説
面接で寝坊してしまったときの対処法については、こちらのQ&Aでキャリアアドバイザーがコメントしているので参考にしてみましょう。
寝坊したからといって面接をばっくれてしまうと、今後の選考にも悪い影響が及ぶ可能性があります。こちらの記事を参考に謝罪の連絡の例文などを把握しておきましょう。
面接ばっくれが就活に及ぼす知られざる悪影響|リスク回避のコツとは
③自信がない
面接に慣れていなかったり、緊張してしまったりして、自分の回答に自信が持てない人も少なくありません。ただ、自信がない様子は企業にも伝わやすく、なかなか選考通過にはつながらないため、面接に落ちる人の特徴に当てはまってしまうのです。
自信がない学生は、声が小さくなったり、回答をはきはきと答えられなかったりすることが予想されます。どんなに回答の内容が良くても、自信のない伝え方では説得力が欠けてしまい、企業は採用するメリットを見つけづらくなってしまうのです。
企業は回答内容だけではなく、伝え方にも注目して選考をおこなっていると覚えておきましょう。
面接の受け答えには、正解がないことがほとんどです。そのため、「いろいろな考え方があるが、私はこう思う」と言い切ることが大切です。
面接官の考えや指摘を否定することなく、「そういう考えもありますが、私はこう思います」と自分の考えを表明するために、自信を持って面接に臨みましょう。
面接に自信が持てない人もいると思います。こちらのQ&Aでは面接で落ちる気しかしないという学生に向けて、キャリアアドバイザーが助言をしているので参考にしてくださいね。
面接に落ち、面接が無理……と感じている人は以下のQ&Aを参考にしてみてください。
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面接に落ちる人の特徴は選考の段階ごとに異なる! 適した対策が重要
面接に落ちる人の特徴を知りたい人の中には、自分がその特徴に当てはまっていないかをとりあえず知りたいという人もいると思います。ただ、特徴をざっと把握しても、その後の面接に活きることは少ないです。
なぜなら、面接に落ちる人の特徴は選考の段階ごとに異なり、その違いを理解しないと対策を進めていくことに役立たないからです。自分が受ける選考段階には合致しない特徴を知って対策しても、なかなか結果にはつながりません。
以下では選考の段階ごとに面接に落ちる人の特徴を取り上げ、それぞれの対策法も解説していきます。あなたに当てはまるものを確認し、対策を実践してみてくださいね。
選考には順序があります。闇雲に対処するのではなく、それぞれの段階・順序ごとに合わせた対処をおこなうことで、選考通過を着実に進めることができるのです。
まずは各選考ごとの面接に落ちる人の特徴をしっかりとつかんでいってくださいね。
一次面接! 落ちる人ができていない4つの特徴と対策
一次面接に落ちる人ができていない4つの特徴
- 面接に合った言葉遣いができていない
- ビジネスマナーが守れていない
- 伝わりやすい話し方や回答ができていない
- 頻出質問に答えられない
一次面接はその企業にとって最も多くの学生が受けることになるため、採用する学生を選ぶというよりは、落とす学生を選ぶという意識で採用活動をおこなう企業もあります。そのため、一次面接では基本的な言葉遣いやマナーを守ることが大切になるのです。
ここでは一次面接に特化して、面接に落ちる人の4つの特徴を取り上げます。無用なマイナス評価を受けないためにも、特徴を押さえて対策を進め、選考本番でも実践できるようにしていきましょう。
一次面接に落ちる人の特徴や対策方法以外にも、頻出質問も押さえておくと選考通過の確率が上がります。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
一次面接を突破する4つの秘訣|頻出質問や落ちる人の特徴も解説
一次面接が集団面接の企業も少なくありません。集団面接だからこそ準備しておいた方が良いことを、こちらの記事を参考に把握しておきましょう。
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特徴①面接に合った言葉遣いができていない
面接に合った言葉遣いをできているか否かは、合否を分ける大きな要因となります。面接に落ちる人は社会人として適切な言葉遣いができず、採用を見送られているケースが多いです。
間違った言葉遣いとして、下記のようなものが挙げられます。アルバイトや学校の先輩に使っている言葉が正しい表現ではない場合もあるので注意が必要です。
間違った言葉遣いになってしまっている3つのパターン
- 二重敬語……敬語による過剰な表現
例:
ご覧になられる→ご覧になる
拝見させていただく→拝見した
お召し上がる→召し上がる - 若者言葉……ビジネスでは使わない言葉
例:
チルする
~的な
めっちゃ - 有声休止……意味のない言葉で話をつないでしまうこと
あー
えーっと
あのー
これらの言葉を使うと、企業はその学生が社会人になったとしても、初対面の人や取引先とうまく関係を構築できないのではないかという疑問を持つ可能性があります。それにより、自社では活躍できないという印象に傾いてしまうこともあるのです。
有声休止をついつい使ってしまう場合もあります。使った場合に合否に響くのかについて、こちらのQ&Aでキャリアアドバイザーが回答しているので参考にしてみましょう。
対策:模擬面接を録画して言葉遣いを見直そう
社会人としての正しい言葉遣いを身に付けるためには、自分が話している姿を客観的に見て、言葉遣いのほか話し方の間違っている部分や癖を発見することが大切です。模擬面接を録画して、自分の話している言葉に違和感がないかを考えてみましょう。
録画を見てみると、話していてまどろっこしい表現になっていたり、有声休止が案外多いことに気付いたりすると思います。
また、もし言葉遣いが正しく使えているのかわからないときは、大学のキャリアセンターの職員や友人の力を借り、客観的な指摘ももらうと効果が上がります。
模擬面接はコツを知らないままやり続けてもあまり効果が上がりません。下記の記事を参考に、効果的な練習方法を試してみましょう。
模擬面接
模擬面接の効果を発揮させる6つのコツ|準備から進め方まで一挙解説
面接の練習方法
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介
一人でできる面接練習
一人でできる面接練習の方法|効果を劇的に高めるコツ6選
言葉遣いを直すためには、あなたよりも少し上の世代の話し方を参考にしてみましょう。YouTubeで動画を探したり、身近な人を参考にするのでも良いと思います。
また、日常の中で「あー、えっと」などの言葉をできるだけ使わないように意識することも効果的ですよ。
特徴②ビジネスマナーが守れていない
面接では社会人としての基礎力が見られているので、ビジネスマナーをしっかりと守ることが重要です。ビジネスマナーとは入退室の方法や挨拶、着席の流れなどを指し、これらが守れていない人が一次面接で落ちる傾向にあります。
たとえば、下記のようなマナーが守れていないと、面接官の印象を悪くしてしまう場合があります。
面接官が見ているビジネスマナー5選
- 面接の開始時間に合わせて到着していたか
- 入室時にノックをしたか
- 着席を促されてから椅子に座ったか
- 面接中は良い姿勢で座っていたか
- 挨拶をしてから退出したか
企業はビジネスマナーが守れていない学生に対し、就活への準備不足を感じます。社会人として活躍する姿が見通しづらいだけではなく、自社への入社意欲が低いと感じることもあり、不合格とするのです。
対策:本や動画の情報からマナーを身に付けよう
ビジネスマナーを守れずに面接に落ちる人は、マナーを知らないということがほとんどです。そのため、まずは正しいビジネスマナーを本や動画などを使って理解し、実践できるようにするのが大切になります。
ビジネスマナーを身に付けるために、下記の本や動画がおすすめです。
これらのマナーを実践することで、面接官の第一印象を損なわず、余計な不快感も残さずに面接を進めることができます。どんな場面でもできるように、繰り返し練習してみましょう。
ビジネスマナーは「この人と一緒に仕事をしたいか」を判断されるものだと考えてください。
一方で、あなたが第一印象で「この人とは仕事をしたくない」と判断するのは、どんな人でしょうか。それと逆の印象を持たれるように振る舞ってみましょう。
特徴③伝わりやすい話し方や回答ができていない
一次面接に落ちる人の特徴として、話の構成がまとまっておらず、本来伝えたいことがうまく面接官に伝わっていないということが挙げられます。また、緊張や不安などによって、聞き取りづらい音量で話してしまうこともあるのです。
その状態で面接に臨んでも、面接官があなたの話をうまく理解できず、採用するメリットを見つけるのが難しくなってしまいます。一次面接は時間が短いという傾向もあるので、伝わりやすい回答や伝え方を実践するのが重要なのです。
伝わりづらくなる原因で一番多いのは、話が長いことです。採用担当者は集中して聞こうと思えなくなってしまうので、結果的に選考も突破できないことが多くなります。
一方で、緊張は誰にでもあることなので、マイナスポイントにはなりません。回答するときは、まずは結論から話すことを心掛けてくださいね。
面接官は学生の回答がわかりづらいと感じたとき、「緊張していますか」と質問することもあります。そのときのベストな回答を、こちらのQ&Aで把握しておきましょう。
対策:結論から話す癖をつけよう
伝わりやすい回答にするためには、PREP法の構成にしたがって結論から話すようにしましょう。PREP法とは結論から話し、その後に理由や具体例を沿えて説得力を高め、最後にもう一度結論を伝える方法です。
PREP法
結論(Point)理由(Reason)具体例(Example)結論(Point)の頭文字をとったもので、話を展開するフレームワーク
この方法を実践することで、初めて話を聞く相手も理解しやすくなります。PREP法を身に付けるためにも、大学の授業やゼミなどで発表するときにも使ったり、書類選考の回答を書くときから意識するのもおすすめです。
特徴④頻出質問に答えられない
一次面接では志望動機や自己PR、ガクチカを質問されるケースが多いですが、面接に落ちる人はこれらの頻出質問に答えられないという特徴があります。言葉に詰まってしまったり、回答が曖昧になってしまったりすると、準備不足という印象を残してしまいます。
企業は学生が頻出問題に答えられないことで、あまり入社意欲が高くないように感じます。前述の通り一次面接は落とす学生を選ぶという意識を持つ企業もあるため、頻出問題に答えられないことが落とす理由になってしまうのです。
頻出問題に答えられない人は、面接で話す内容を暗記しようと考えるかもしれません。こちらのQ&Aではキャリアアドバイザーが、回答を暗記している学生に対する企業側の印象を解説しているので参考にしましょう。
面接で緊張してうまく答えられなかったらどうしよう……と不安がある人は以下の記事を参考にしてみてください。面接でうまく答えられないときの対処法を解説しています。
面接で答えられない時の対処法! 人事との対話の秘訣も徹底解説
対策:滞りなく言えるまで練習を繰り返そう
頻出問題については、スラスラと言えるようになるまで練習を繰り返すのが大切です。面接前にESを提出をしているケースが多いと思うので、それをもとに練習しましょう。
ESを参考に面接練習をする場合には、書いた内容とまったく同じ文章を言う必要はないと覚えておいてください。あくまでそれをもとにしながら、特に強調したい部分を絞ったり、言葉の表現を調整したりするのが重要です。
また、時間としてはそれぞれ1分ほどで話すのがベストです。1分ほどで話せる文字数としては400字程度になるので、手元に時計を置いて計測しながら、何度も練習しましょう。
志望動機や自己PR、ガクチカなどの頻出質問の回答に迷っているときは、下記の記事も参考にしながら自分なりの回答を作ってみましょう。
志望動機
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
自己PR
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
ガクチカ
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
ESの書き方や役割についてわからない人もいると思います。以下の記事では履歴書との違いや役割についてまとめているのでぜひ参考にしてください。
就活に有利になる魅力的なESとは|履歴書との違いや例文も解説
面接の練習をする気がなかなか起きない人は、こちらのQ&Aを参考に練習しないリスクを知っておきましょう。
二次面接! 落ちる人ができていない3つの行動と対策
二次面接に落ちる人ができていない3つの行動
- 一次面接との一貫性のある回答ができていない
- 企業とのマッチングをアピールしきれていない
- 入社後に貢献できることを伝えられていない
二次面接は面接官が現場の責任者や管理職となる場合があり、一次面接よりも深掘りされる質問が多くなるという特徴があります。一次面接と違い、通過させる人を選ぶことが多いため、より突っ込んだ内容の質問で自社とのマッチングを測ろうとしているのです。
ここでは二次面接で落ちる人の特徴と、特徴ごとの対策方法を解説していきます。二次面接の対策は多少時間がかかることもあるので、面接日程に先立って対策をしてくださいね。
二次面接の対策方法についてはこちらの記事でも解説しているので、参考にしてみましょう。
基本的な対策
二次面接は深掘り質問に注意! 回答例や失敗する学生の特徴を解説
通過率
二次面接の通過率を就活のプロが解説! 落ちる理由や必須の対策も
逆質問
二次面接の逆質問50選! 一次より踏み込んだ質問で好印象を狙おう
特徴①一次面接との一貫性のある回答ができていない
二次面接は一次面接の回答をもとに質問がされるため、一次面接と一貫性のある回答ができているかが重要になります。二次面接で落ちる人は、一貫性のない回答をしてしまい、就活の軸がぶれている場合が多くなっているのです。
就活の軸がぶれていると、企業は採用しても自社で活躍できるのかに懸念を抱いてしまいます。活躍できないと早期退職につながってしまうこともあるため、採用をためらってしまい、選考で落ちることにつながるのです。
もしも一次面接と回答の内容を変えたくなったときは、「一次面接での〇〇のやりとりが印象に残りました。もう一度自己分析と企業分析に取り組んだところ、考えが一次面接までとは少し変わりました」というように伝えてみましょう。
一次面接でこれまでと違った生の情報を得て、さらに考えを深めたことを伝えれば大丈夫ですよ。
対策:一次面接が終わった後にメモを取って見返そう
一次面接と一貫した回答をするために、まずは一次面接が終わったあとにメモを取るようにしましょう。質問内容や自分がした回答を思い出せる限り書き留めておくのが重要です。時間が経つと忘れてしまうことも多いので、面接当日にやってくださいね。
そして、二次面接の前日までにそのメモを必ず読み返し、二次面接でされる質問を予想するのが大切です。質問がうまく予想できない場合は、自分の回答に「なぜ」という質問を重ねて、深掘りしてみましょう。
一次面接を振り返って自分の回答を深掘りする例
- 志望動機:メーカーの営業職として多くの人においしい食品を届けたい
↓ - なぜそのメーカーなのか:全世界で食品を販売しているから
- なぜ営業職なのか:さまざまな立場の人と仲良くなれるコミュニケーション能力を活かしたいから
- なぜ食品なのか:母の手料理によって強い体に成長したから
↓ - なぜ世界規模でビジネスをしたいのか:学生時代に参加したアフリカでのボランティアで貧困をなくしたいと感じたから
- なぜコミュニケーション能力を培えたのか:NPOでいろいろな立場の人を支援する活動をしていたから
- なぜ強い体に成長することが大切なのか:生活をするうえで基礎となるのが体力だから。また部活動で活躍することにもつながったから
↓
……
- 面接を録音するのはダメなのでしょうか?
マナー違反などになることがあるのでおすすめしない
面接内容を録音することは、法律的に明文化された制限はないので違法ではないです。ただ、大きく下記の2つの理由でおすすめしません。
①無断録音はマナー違反とみなされることが多い
一般的なマナーが欠如している人間とみなされる可能性があり、相手があなたに抱く印象は良くないでしょう。つまり、選考を通過しない可能性が高くなると考えられます。
②事前許可を得ても面接が有意義にならない可能性がある
録音が許されたとしても、面接官は外部への漏洩を懸念して仕事のやり方や機密情報に近い情報を避けることが考えられます。
そうすると、あなたが面接で確認したいことや聞きたかった情報が得られない場合もあるのです。
特徴②企業とのマッチングをアピールしきれていない
企業は二次面接で、自社とマッチングする学生を見極めようとしています。そのため、二次面接で落ちる人の特徴として、企業とのマッチングをアピールしきれていないことが挙げられるのです。
企業がマッチングを重視する理由は、採用した学生に自社で長期間にわたって活躍してもらうためです。たとえばリーダーシップのある人材を採用したい企業で、フォロワーシップ(リーダーを支える能力)を強みとする人材を採用したとしても、なかなか活躍が見込めず早期退職のリスクがあります。
そのため、二次面接では企業とマッチングしていると示すことが大切なのです。
対策:企業分析を改めて深めよう
企業とのマッチングをアピールするためには、企業のことを深く理解する必要があります。そのためにはこれまでおこなってきた企業分析をさらに深めることが重要です。
企業分析を深めるためにおすすめなのは、一次面接でわかったことをまとめたり、新しく浮かんだ疑問を調べてみたりすることです。
たとえば、一次面接の面接官から感じた社風や新しく聞いた働き方に関する話をまとめたり、主力のサービスに関する競合やその企業が新しく始めようとしているビジネスを再度調べることなどです。
それらの新しい情報をもとに、自分が理想とする働き方ややりたいことなどと合致する点を挙げていきましょう。
二次面接では基本的に会社の上層部の人間が出てきます。その役員たちが「どんな若者に興味を示すか」という逆の立場で戦略を立てていくことをおすすめします。
幹部の人たちは言ってしまえば「企業そのもの」といっても過言ではありません。その辺りが攻略できると好印象につながると思います。
企業研究を深めたい人は、こちらの記事も参考に研究を進めていってくださいね。
企業分析のやり方
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
企業研究の結果をまとめる方法
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
特徴③入社後に貢献できることを伝えられていない
二次面接では採用する人材を選ぶという特性があるため、企業に対して貢献できる人材だとアピールすることが重要になります。二次面接で落ちる人は、入社後にどのように貢献できるのかということを伝えられていない可能性があるのです。
入社後に貢献できることとは、自分の強みを活かして、どのような仕事ができるのかということです。これを伝えることができないと、企業はあなたを採用するメリットが見つけられません。
志望動機や自己PR、ガクチカなどを通じて、その企業で活躍できる姿を多角的にアピールすることが大切になります。
「意欲や情熱に勝るものなし」という言葉があるように、人生や仕事において意欲や情熱が成功へとつながっていきます。
そのため、企業は「あなたがどれだけの意欲をもって入社しようとしているのか」を見ています。自分の強みを活かして活躍できるという思いを素直に伝えていきましょう。
対策:企業が求める人物像と自分の強みを整理しよう
入社後に貢献できることを伝えるためには、企業が求めている人物像と自分の強みを照らし合わせる必要があります。採用ホームページ(HP)をもとに、企業が求めている人物像と自分の強みが合っている部分を探しましょう。
そして、その強みをもとに、具体的にその企業のどのような部署で働けるのかというのを考えておく必要があります。より詳細に活躍する姿を想定しておくことで、説得力が増した回答になり、伝わりやすい内容にすることができるのです。
企業が求める人物像と自分の強みを整理する例
- 企業が求める人物像
どんなことにも挑戦できる人材
最後まで投げ出さず責任感を持って働ける人材
仲間の功績を称えられるチームワークを重視する人材 - 自分の強み
リーダーシップ
分析力
自主性
↓ - ★自分の強みである自主性を活かし、企業の営業職として新規顧客の開拓に挑戦する
企業に貢献できることを伝えるときは、入社後にやりたいことにまで言及できると説得力が増すこともあります。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
最終面接! 落ちる人ができていない3つの行動と対策
最終面接に落ちる人ができていない3つの行動と対策
- 入社意欲の高さをアピールできていない
- 社長や役員からの深掘り質問を想定できていない
- 適切な逆質問ができていない
最終面接に落ちる人は、これまでの面接対策と同じ対策をしている場合が多くなっています。最終面接は面接官を社長や役員が務めることが多く、採用するかしないかを最終的に決める場であるという特性を踏まえることが大切です。
ここでは最終面接に落ちる人ができていない3つの行動を取り上げ、それぞれについて対策を解説していきます。最終面接に苦手意識や過度な緊張を持たずに取り組めるよう、しっかりと対策を進めてくださいね。
最終面接で落ちてしまうと精神的にもつらくなりますよね。「最終面接はほぼ合格」と思わずしっかり対策することが大切です。以下の記事では新卒の最終面接の対策を解説しています。
新卒の最終面接はほぼ合格って本当? 合格率や対策方法を解説
最終面接を通過するために必要な対策や知っておいた方が良いコツは、下記の記事でも解説しているので参考にしましょう。
最終面接の基本的な対策
最終面接の合格率を高める6つの対策|頻出質問と回答例文で徹底解説
社長面接の対策
社長面接を攻略する8つの対策|内定を掴む回答例文付き
最終面接での頻出質問
最終面接でよく聞かれることとは? 回答のコツや逆質問例も解説
最終面接の合否の見分け方
最終面接の合格フラグ17選|落ちたかもと思ったときの対処法も解説
最終面接について顔合わせ程度と聞いたことがある人は、こちらのQ&Aのキャリアアドバイザーの回答をしっかりと確認しておいてくださいね。
特徴①入社意欲の高さをアピールできていない
前述の通り最終面接は企業にとって学生を採用するかしないかを最終判断する場のため、入社意欲の高さを強くアピールする必要があります。ただ、面接に落ちる人はそれができていないという特徴があるのです。
入社意欲は企業が採用において重要視していることの一つです。就職みらい研究所の就職白書2023によると、企業が採用基準で重視する項目として、回答企業の78.9%が「熱意」を挙げています。つまり熱意が見られない場合は、採用につながらないのです。
最終選考に落ちる人は、入社意欲を企業に伝えられているかという点を考える必要があるのです。
対策:自己分析と企業研究を再度深めよう
入社意欲の高さをアピールするためには、志望動機を再度明確にするだけでなく、その企業が持っている特異性を再確認するのが大切です。それにより、なぜこの企業に入りたいのかを主観的にも客観的にも見直すことができ、入社意欲を見つめ直すことにつながります。
自己分析をするときも、企業研究をするときも、これまでの結果を見直すだけではなく、面接を通して学んだことや感銘を受けたこと、新しく知ったことを整理することも重要です。
自分自身の志望動機にぶれがなく、その企業の情報についても調べ尽くしたといえる状態にしておきましょう。
自己分析をもう一度やり直したいと考えている人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
- 社長や役員が「この学生は入社意欲が高い」と思うときは、どんなときですか?
企業も気づかなかった企業の魅力を伝えると好印象になる
学生がその企業の魅力として、会社側が考えている自社の魅力とは異なる点を挙げることがあります。これはかなりポイントが高いです。
人でもそうですが、自分が思ってもみなかったようなところを長所や美点と指摘され、承認や賞賛をうけたら、相手に対して好印象を持ちませんか。
ただし、これには企業分析だけでなく業界研究や他社比較もしっかりおこなって、面接官を納得させるだけの根拠が必要になります。根拠なく思いつきで魅力を伝えても、面接官は納得しません。
つまり、応募先の思いがけない魅力を見つけるには、相当の手間が必要です。その手間をかけたことが面接官にもわかるので、意欲の高い学生と見られるのです。
特徴②社長や役員からの深掘り質問を想定できていない
最終面接はこれまでの面接を踏まえ、面接官の社長や役員から深掘り質問がされる場合が多くなっています。社長や役員は今後の方向性を決めたり、事業全体の責任を負ったりしているため、これまでの面接官とは違った視点で質問する場合があるのです。
最終面接に落ちる人は、社長や役員から深掘り質問されるということがうまく想定できておらず、答えに詰まってしまうことがあります。そうなると入社しても活躍できないかもしれないという印象になったり、入社意欲が高くないという判断になったりするのです。
対策:これまでの面接を振り返って深掘り質問への回答を準備しよう
社長や役員からの深掘り質問に答えるためには、これまでの面接をしっかりと振り返るのが重要です。これまでの面接で聞かれたことを振り返り、自分自身で「なぜ」と問いかけて深掘りをしておきましょう。
また、社長や役員という会社を主導する立場の人が面接官だということを鑑みると、会社に貢献できることやあなたのキャリアビジョンなど、長期的な視点での質問がされる可能性が高くなります。
これまでの面接で聞かれたことを深掘りされることに加え、その企業でどのように働いていきたいかという部分を言語化できるようにしてくださいね。
長期的なキャリアを聞かれたときに答えられるように、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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最終面接では、志望動機や自己PRを改めて聞かれることがあります。基本的には価値観や雰囲気を見られることが多いですが、これまでの一次、二次との発言に齟齬がないか確認の意味もあるのです。
より具体的に深掘りされる可能性もあるので、答えを明確にしておく必要がありますね。
特徴③適切な逆質問ができていない
最終面接では、社長や役員に逆質問ができる機会が設けられている企業も少なくありません。逆質問は漫然と質問をすれば良いのではなく、しっかりと練り上げた内容にすることが必要ですが、最終面接に落ちる人はそれができていない場合が多くなっています。
逆質問では入社前に残っている疑問を解決するという目的もあるものの、企業側の意図としては入社意欲の高さや企業研究の深さ、自社に貢献する人材となる素質があるのかという部分をおもに見ています。
そのため、待遇や福利厚生などのことではなく、社長や役員にしか質問できない内容にすることが重要なのです。
もしも最終面接を前に待遇や福利厚生について自分の中での優先度がうまく整理できていないときは、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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対策:最終面接でしか聞けない逆質問を用意しよう
最終面接の逆質問では、社長や役員にしか聞けないような特化した内容の質問を準備する必要があります。特化した内容を作るには企業の中期経営計画やIR情報を読み込むだけではなく、社長や役員の経歴などを調べることも重要です。
社長や役員について調べる場合には下記のような方法がおすすめです。
逆質問を考えるために社長や役員を調べる方法3選
- インターネットで検索する
企業名と名前を入力し、サイトや記事にある情報をもとに経歴や価値観を調べる - 図書館で本や雑誌、新聞などの掲載を調べる
図書館の司書にたずねたり、検索サービスを使って企業名や人名を調べたりして、記事から情報を得る。企業の方向性やトレンドが見える場合もある - 企業HPを確認する
企業HPには社長や役員の経歴が載っていることもあるため見てみる。企業HPと採用HPがわかれている場合もあるので、見落としてしまっている可能性もある
社長や役員のことが調べられたら、企業の今後の方針や社長らの考え方に関する質問を考えてみましょう。ほかの社員に聞けたり、インターネットで調べられたりする内容にならないように注意し、質問を考えてみてくださいね。
最終面接でおすすめの逆質問5選
- 主力事業である○○が好調ですが、今後はどのようなサービスを展開していくかについて差し支えない範囲で教えてください。
- 御社で活躍する人材の共通点はどのような点だと考えていらっしゃいますか?
- ○○社長はWebマーケティング分野のスペシャリストだと存じますが、今後の事業展開でWebマーケティング分野に力を入れていく方針はありますか?
- 社長(役員)になれた要因について、ご自身でどのように分析されていますか?
- 現在経営においてボトルネックとなる部分はどこだと感じていらっしゃいますか?
最終面接や社長面接の逆質問に特化した対策方法はこちらの記事でも解説しているので、参考にしてみてくださいね。質問例も豊富にあります。
最終面接の逆質問
最終面接の逆質問30選! 内定をつかむ必須準備と差別化のコツを解説
社長面接の逆質問
状況別17例文|社長面接の逆質問で絶対押さえたい3大要素
面接前に最終確認! 落ちる人から受かる人になるための必須5項目
面接に落ちる人の特徴をつかみ対策ができたとしても、面接の直前に油断をしてしまうと思わぬ準備不足でマイナスな評価につながってしまうこともあります。最後まで気を抜かずに面接に臨む準備をしましょう。
ここでは面接の前日から当日にかけて必ず確認してほしい5項目を解説していきます。予期せぬところでマイナス評価にならないようにするために、必ずこの5項目を実践してから面接に臨んでくださいね。
面接前の準備をより細かく把握しておきたい人は、こちらの記事を読んでみてくださいね。
面接の準備完全版|あなたを最大限に魅せる17の土台作り
明日面接にもかかわらず準備ができていないという人は、こちらの記事を参考に準備を進めましょう。
明日面接なのに何もしてない人必見! 3時間で通過を勝ち取る方法
①入退室の流れを頭の中でイメージする
選考のどのフェーズでも、マナー良く入室をすることができると無用なマイナス評価を防ぐことができます。面接の前日までに入退室のイメージを何度も頭の中で再現しておきましょう。
入退室のイメージを持つためには動画が有効です。こちらの動画を改めて見直し、自分がやっている想像をしてみてくださいね。
入室までの流れ
- ノックを3回する
- 中から声がかかったら「失礼します」と話して入室する
- 扉を閉めてから「よろしくお願いします」と一礼する
- 大学名と名前を告げて挨拶をする
- 着席を促されてから座る
- 荷物は指定の場所か椅子の横に置く
退室までの流れ
- 座ったまま「ありがとうございました」と告げて一礼する
- 立った状態で再度お礼を述べて一礼する
- 扉の前に進んで「失礼します」と一礼する
- 扉を開けて外に出たら会釈をする
入退室を何度も頭の中でイメージしておくと、面接に慣れていなかったり、緊張したりしても滞りなく入退室をすることにつながります。それによって面接に集中できる環境を自分で整えることができるのです。
Web面接の場合は、事前に自分の映り方や背景画像を必ず確認しましょう。そして、入室したらまずお辞儀をして大学名と氏名を名乗ります。
退室時もお辞儀と挨拶をして、自分で退室操作をおこなってください。操作するときは顔を上げて、慌てずにパソコンやタブレットを見て退室操作をします。
Web面接でのお辞儀は、相手に自分の頭頂部を見せるように、しっかり1秒止めてから顔を戻しましょう。
Web面接は対面の面接とは違った流れやマナーがあります。こちらの記事を確認しておきましょう。
WEB面接の流れと攻略法! やってしまいがちな失敗も紹介
②志望動機と自己PRの内容をおさらいする
志望動機と自己PRに関しては、どの選考フェーズでも聞かれることが多いため、これまでの選考で企業に伝えた内容をおさらいしておくことが大切です。一貫性のある回答を心掛け、入社意欲の高さをアピールしましょう。
一次面接であればESを読み返し、二次面接以降であればそれまでの面接を振り返っておきましょう。また滞りなく伝えることができるように、話す練習も欠かさないでくださいね。
志望動機と自己PRをしっかりと回答できれば、面接官も質問を重ねやすく、より充実した面接にできると考えられます。
③面接会場と時間を確認する
面接前日までに、面接を受ける会場と時間をしっかりと確認しておくのも重要です。家からの経路についても決めておき、面接当日に焦ったり、遅刻したりしないようにしておきましょう。
また、当日は電車が遅延したり、急な体調不良になったりしてしまう可能性もあります。そのため、当日の緊急連絡先についても確認しておくことが重要です。
面接当日は面接会場に開始10~15分前に着けるように、しっかりと計画を立てておきましょう。
Web面接は何分前に待機しておけば良いか迷う人もいるのではないでしょうか。こちらの記事を確認しておいてくださいね。
web面接は何分前に入室? 独自マナーと準備方法を徹底解説
早く着いた場合は、担当者が前の面接に対応している可能性もあるので、呼び出しはせずに待合室があればそこで待機するか、待合室がない場合は近くで時間をつぶした方が良いでしょう。
内線などによる担当者への連絡は、早くても10分前にしましょう。
④鏡を見ながら身だしなみを整える
面接当日は、面接官に不快感を与えないように、どのように見られているかを点検する必要があります。自宅などにある鏡を使って、全身の身だしなみを確認しましょう。
たとえば、ネクタイが曲がり、寝癖のついたままの髪型でいくと寝坊などを連想させてしまうことがあります。また、あまりにも匂いが強い香水をつけてしまうと、体調不良を起こしてしまう人もいるので、注意が必要です。
スーツのしわや汚れ、カバンが壊れていないかなども点検してから、面接会場に向かうようにしましょう。
⑤胸を張って自信を持つ
面接前の最後の準備として、胸を張って自信を持つようにしましょう。緊張すると背中が丸まり縮こまってしまうことが多いため、胸を張ることで緊張や不安を軽減することにつながります。無理やりにでも胸を張ってみることがおすすめです。
自信というものは外から授けてもらうものではなく、自分自身で持つものです。不安な様子を伝えても企業側の印象がプラスになることは少ないので、自分自身の回答に誇りを持って面接に臨んでくださいね。
面接でどうしても緊張してしまう人は、こちらの記事にある緊張しない方法を試してみましょう。
面接で緊張しない方法を徹底解説|本領を発揮して選考を突破しよう
自信を持つためのおすすめの方法は、十分な準備をして、「あとはなんとでもなれ」と思うことです。どんな人間でも緊張する場面はあるので、それをなくすことは非常に難しいでしょう。
つまり、自分なりにしっかりと事前準備をした後はあまり考えず、本番の状況に身を任せるくらいのメンタルで望むのが良いと思いますよ。
面接に落ちるのは適職に就くためのプロセス! 対策を続けることが大切
対策をしっかりと整えて面接に臨んだものの、落ちてしまったという経験がある人もいるのではないでしょうか。「せっかく対策したのに」「第一志望だったのに」とつらくなることもありますよね。
ただ、あなたができる最大限の対策をして面接に挑んだのであれば、それはそもそも企業とのマッチングが悪かったと考えられます。あなたの能力が否定されているわけではなく、ほかにもっとあなたに合った仕事があるのです。
最終的に自分に合った企業に巡り合うためには、そのときどきにできる対策を続けていくことが重要になります。「継続は力なり」という言葉通り、あなたがしっかりと面接対策を続けることで、周囲と差をつけ、マッチングする企業と巡り合うことができるのです。
- 面接に落ちることは自分の成長につながるのでしょうか……。
面接に落ちることと向き合えると自分の価値観が明確になる
面接に落ちたという事実に背を向け、自分と向き合う機会を作らない場合は、自分の成長へとつなげることは難しいです。
一方で、なぜうまくいかなかったのかなどを冷静に見つめ直し、掘り下げていくことで、自己理解が深まり、自分の思いや価値観が明確化していくので、自分の成長へとつながっていきます。
自己理解が深まり、思いや価値観が明確化することによって、受ける企業の志望動機にも深みが増し、伝える言葉も変わり、面接を受ける自分に自信を持つことにもつながりますよ。
面接に落ちても前を向くための3つの考え方を就活のプロが解説!
面接に落ちた人が悩む3つのとき
- 面接に落ちることが続いたとき
- 第一志望の企業の面接に落ちてしまったとき
- 面接に落ちて次の面接が怖くなってしまったとき
面接に落ちてしまったときに、どのように前を向いたら良いのかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そんなときには就活のプロであるキャリアコンサルタントの意見を参考に、就活を前向きに取り組めるように心を入れ替えましょう。
ここでは面接に落ちた3つのパターンを想定し、キャリアコンサルタントの3人に面接に落ちたことをどのように捉えていけば良いのかを聞きます。自分の状況とは違う場合についても読み、納得できる就活ができるような考え方を身に付けましょう。
①面接に落ちることが続いたとき
何十社と面接を受けているのに、なかなか通過しないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。不合格が続くと、「就職できるのだろうか」と不安になることもありますよね。
そこで、面接で落ちることが続いたときに、どのように気持ちを整理していけば良いかということをキャリアコンサルタントの永田さんに聞いていきます。面接に落ちるということをどのように捉えていけば良いかについても一緒に考えていきましょう。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る面接に落ちた理由の中には人生に役立つ意味が必ずある
私が贈りたいアドバイスは、「落ちたことにも必ず意味がある」ということです。目先の状況しか見えていなかったり、他者と比較して落ち込んでしまったりすることは仕方のないことです。
しかし、人生を諦めてしまうほど悲観する必要はまったくありません。
中には絶望してしまう人もいますが、「この出来事は自分の人生においてどのような意味があるのだろう」と考えることは、この先、生きていくうえで必ず役に立ちます。
思い通りにいかなかった意味を捉え直す力は強く生きるヒントになる
私は「生きる意味」「生まれた意味」はみんながそれぞれ必ず持っていると考えています。そういった中で「今起こった出来事の意味」を考えることで、暫定的な答えだとしても安心感や次へのモチベーションにつながっていきます。
そのように考える癖が身に付くと、一人で落ち込んだときも自分の力で立ち上がることができたり、社会人になって失敗やトラブルが起こった際も誰かを助けられるかもしれません。
生きる意味を考えることは、強く生きるための「人生の土台」を作るヒントになることでしょう。
面接に落ち続けて内定がとれないと感じるときは、面接対策以外にも取り組んだ方が良いことがあるかもしれません。こちらの記事にある対処法を参考にしてみてくださいね。
内定をとれない人の8つの特徴と対策|今からやるべき行動を解説
②第一志望の企業の面接に落ちてしまったとき
強く思い入れのある企業から不合格の連絡がきたとき、大きく落ち込んでしまう人もいるのではないでしょうか。長年の夢だったり、理想の働き方ができそうだと感じていたりしていたことが現実にならないというのは、つらく感じることもありますよね。
強い思い入れを持って面接に臨んでいた人に向けて、第一希望の企業に落ちてしまったときの考え方をキャリアコンサルタントの平井さんに聞いていきます。今後のキャリアについて、これからどのように考えていけば良いのでしょうか。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る次の一歩を決められるのは自分だけ! 勇気を持って歩み出してほしい
第一志望に落ちてこれからどうするかを決められるのは、あなただけです。周囲の人たちが代わりに決めることはできません。
以前支援したある学生は「もう一度この会社を受けたい」と話していました。今年度はもう選考を受けることができず、就職浪人しても選考を通過する可能性は低いような状況でした。
そこで「中途採用として選考を受ける」ことを目標にしました。中途採用での採用基準は新卒とは違います。どんな経験を積んで中途で採用される力をつけるか、そのために新卒で今からどんな会社を受けるのかを考えていったのです。
企業のサイトだけでなく業界研究を重点的におこない、3年後に必要とされる人材像を一緒に話し合いました。営業とマーケティングが経験できる会社を目指し新卒就活をリスタートして、最終的に経験を積める会社に採用されました。
気持ちを立て直すために周りの人と納得いくまで話し合おう
その後、学生がもともとの第一志望の企業に入社したかは、実は私も知りません。大事なのは新たな目標に向かって気持ちを立て直し、新卒入社した会社で意欲高く仕事に取り組もうと考えられたことです。きっとその学生は、自分のキャリアに後悔しないでしょう。
第一志望に落ちてつらい気持ちを抱える学生は、案外多くいます。周囲の人やキャリアコンサルタントと話し尽くして、勇気を持って前を向いてほしいと思います。
③面接に落ちて次の面接が怖くなってしまったとき
慣れない面接に挑んでいく中で、圧迫面接と感じたり、自分の思いがなかなかうまく伝わらなかったりして、次第に面接が怖くなってしまった人もいるのではないでしょうか。何をしたら良いのだろうと途方に暮れてしまうときもありますよね。
そんな人に向けて、ここでは面接が怖いと感じてしまったときに、どのように発想を変えれば良いのかをキャリアコンサルタントの加藤さんに聞いていきます。もう一度、面接に自信を持って取り組めるように、考え方を身に付けていきましょう。
アドバイザーコメント
加藤 賀子
プロフィールを見る同じ結果にならないように対策をするのがとにかく重要
次の面接が怖いと感じるあなたには、まずこのように言葉をかけます。
「○○社の面接は残念ながら落ちてしまったけど、△△社の面接も落ちるということは決まっていない。自分のせいで残念な結果になったと感じるのであれば、同じことにならないよう、しっかりと対策を練っていこう! △△社の面接に対して不安になる必要はない!」
あなたが抱いている思いは、表情や発する言葉、行動などすべてに表れます。それらのすべてが、あなたに良いことも悪いことも引き起こしているのです。
面接に対して怖いという感情は、「受かりたいのに受からなかったらどうしよう」という思いからきていますよね。そうであれば「受かるために今度はしっかりと対策をして挑むぞ」と頭を切り替えることが大切です。
客観的な視点で面接を分析して対策を考えてみよう
冷静になって面接を振り返り、改善したい要因を洗い出し、どのように改善したら良いのかを具体的に考えてみましょう。
また、何をどう改善したら良いのかがわからない場合は、大学のキャリアセンターの職員に模擬面談をしてもらい、改善部分を見つけ、改善策を一緒に考えてもらいましょう。客観的な視点を持って対策することが大事ですよ。
面接が怖いと感じたときは、こちらの記事にある対策18選の中から自分に合ったものを実践しましょう。
「面接が怖い」は誰しも同じ! 恐怖を克服する対策18選
圧迫面接に遭遇したときに切り抜けるコツを知っていると重宝します。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
圧迫面接とは? どんな圧力も切り抜ける予防・対処法18選を解説
こちらのQ&Aでは圧迫面接の対処法をキャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてみてください。
公務員の圧迫面接についてはこちらのQ&Aで回答しているので公務員志望の人は参考にしてみてください。
こちらのQ&Aでは面接官の態度が悪かったときの対処法をキャリアコンサルタントが回答しています。
面接に落ちる人ができていない行動をできるようにして内定をつかもう!
面接に落ちる人はほとんどが準備不足です。ただ、面接の準備をしようと思っても慣れていないため、悩んだり間違ったりしてしまうこともありますよね。そんなときはこの記事にある面接に落ちる人の特徴を捉えて、自分に合った対策を考えていきましょう。
また、対策をするときは選考フェーズに合わせて進めましょう。闇雲に対策をしようとすると対策するべきことが多くなってしまい、結果的に準備ができないことにもつながるので、選考フェーズに沿って自分が対策するべきことを見つけることが重要です。
もし面接で落ちてしまっても、キャリアコンサルタントが解説する3つの考え方を参考に、広い視野で自分のキャリアを考えていきましょう。
面接に落ちる人は、これから適職に巡り合う人とも言い換えることができます。自分のペースで適職を見つけてくださいね。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る面接を通してその企業で実現したいことを確固たるものにしていこう
面接で問われるのは「この会社でどんなことを実現したいのか」と、その表現の仕方です。表現は文章力、口頭での伝達力、熱意、ビジネスマナーなどと言い換えられますね。
面接を重ねていくと、「この会社でどんなことを実現したいのか」は変化するはずです。面接官の反応や返事、質問のやりとりなどからわかった情報や気づきをもとに、自分の考えを見直すことになるからです。
実際の会社の雰囲気のほか、リクルーターや先輩とのやりとりからも感じることがあるでしょう。選考を受けながら新たに得た情報や気づきを何度も思い出して、「この会社で何が実現したいのか」を考え続けてみてください。
より確固とした根拠が見えてきたり、言葉のチョイスが変わったりすることもあります。面接を通して自分自身がその企業で成長するイメージを持てれば、内定にも近づいているはずですよ。
熱意は面接での話し方や仕草に出る
表現の仕方で最終面接まで重視されるのは熱意です。
選考が進んでも自己分析や企業分析に取り組み、選考そのものからも気づきや学びを得て、自分の考えを深めてみてください。そして、面接官に伝えよう、わかってもらおうとする姿勢は、熱意そのものといえるのです。
テクニックに走るより、本筋を押さえて面接に立ち向かってください。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Yoshiko Kato〇人材会社で約15年間、18,000人以上のキャリア相談を受けてきた。独立後は企業や大学、個人と契約し、キャリア構築の支援をおこなう。キャリアコンサルタント歴は20年以上
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
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