
登録販売者は、薬剤師に次ぐ一般用医薬品の専門家として、ドラッグストアやコンビニ・スーパーでも需要が増えている公的資格です。
試験は全120問・全5章で構成され、総合得点7割以上に加えて各章ごとの基準点もクリアする必要があるため、苦手科目を作らないバランスの取れた対策が求められます。
この記事では、業界経験のある板谷さんとともに登録販売者の対策方法を解説していきます。まずは試験の全体像と対策のコツを把握してから、記事後半の例題28問に挑戦しましょう。
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例題を解く前に確認しよう! 「登録販売者」の解答のコツ
「登録販売者」の概要
- 問題パターン:すべて選択問題
・正しい選択肢の組み合わせを選ぶ問題
・複数の正誤の組み合わせを選ぶ問題
・誤っている選択肢を選ぶ問題
・()に入れる字句の正しい組み合わせを選ぶ問題 - 1問あたりの時間:2分
- 受験形式:ペーパーテスト(マークシート形式)
- 登録販売者の対策のコツを教えてください!
過去問の理解が鍵! 繰り返し解いて出題パターンを把握しよう
登録販売者の対策は、まず過去問を解いてどの程度理解しているかを把握することから始めましょう。
苦手な章が明確になったら、厚生労働省が発行している公式テキスト「登録販売者試験問題の作成に関する手引き」の該当箇所を重点的に読み込みます。
テキストを一通り読んだら、過去問を3〜5年分繰り返し解きましょう。同じテーマが形を変えて繰り返し出題されていることに気付くはずです。
間違えた問題には印を付けておき、繰り返し解き直して正解できるようにしましょう。
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「登録販売者試験」の概要
登録販売者試験はマークシート方式で全120問、試験時間は午前・午後合わせて計240分です。
試験は全国一律ではなく、各都道府県または複数県をまとめたブロックごとに日程・問題が異なるため、自分の受験予定地の過去問対策が必須となります。また、日程が重ならなければ近隣都道府県との併願も可能です。
合格基準は総合得点7割以上(84点以上)かつ、各章ごとに3.5〜4割以上の正答率が求められるため、1章でも基準を下回ると不合格となります。特に、第3章は40問と問題数がほかの章の倍になっているため、重点的に対策する必要があります。
各章の出題内容と頻出問題をまとめた以下の表を参考にしながら、対策を進めていきましょう。
「登録販売者」の 例題28問|板谷さんによる解き方の解説付き!
ここからは、登録販売者試験の例題を板谷さんによる解説付きで28問紹介します。第1章から第5章まで全科目をバランスよく収録しているため、実際の試験で問われる問題形式を網羅できます。
試験の概要や効率的な学習戦略をまだ確認していない人は、例題を解く前に確認しよう! 「登録販売者」の解答のコツと登録販売者試験の概要を読んでから問題を解きましょう。
問題1(難易度:★★★☆☆)
問題
医薬品の本質に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 医薬品は、期待される利益(ベネフィット)が副作用等の不利益(リスク)を上回るときに、その価値が認められる。
b 一般用医薬品は、市販後においても、常に新たな知見にもとづきリスク区分の見直しがおこなわれる。
c 医薬品医療機器等法では、医薬品について、健康被害が発生する具体的な危険があるときに限り、変質等がある医薬品の販売を禁じている。
d 一般用医薬品として販売される製品は、製造物責任法(PL法)の対象から除外されており、製造上の欠陥があったとしても同法を適用することはできない。
選択肢
正解:A
aおよびbが正しい。cについては、健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず、異物等の混入や変質等がある医薬品を販売等してはならない旨が医薬品医療機器等法で定められている。dについては、一般用医薬品も製造物責任法の対象となる。医薬品は適正に使用されたとしても、副作用が避けられない性質を持つため、販売後も最新の情報にもとづいて監視を続ける必要がある。
aについて、一般的なベネフィットとリスクのバランスは「すべてのリスクに対してベネフィットが上回る場合」に価値が認められます。
公式テキストや過去問の表現も確認しておきましょう。
問題2(難易度:★★★☆☆)
問題
医薬品の添付文書等における年齢区分に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
医薬品の安全な使用のために定められている年齢区分において、おおむねの目安として、乳児は生後4週以上、( a )未満、幼児は( a )以上、( b )未満、小児は( b )以上、( c )未満の年齢区分が用いられる。
選択肢
正解:B
医薬品の適正使用における年齢区分は、乳児が1歳未満、幼児が7歳未満、小児が15歳未満とされている。これらはあくまでもおおむねの目安であるが、試験において最も頻出する重要な数値である。なお、生後4週未満は「新生児」と定義される。学校保健安全法などほかの法律における区分と混同しやすいため、登録販売者試験においては「1・7・15」という数値を正確に覚えておく必要がある。
年齢区分の範囲を理解しておきましょう。
「乳児」は生後4週以上1歳未満、「幼児」は1歳以上7歳未満、「小児」は7歳以上15歳未満です。
問題3(難易度:★★★☆☆)
問題
適切な医薬品選択と受診勧奨に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a スポーツ競技者から相談があった場合、一般用医薬品にはドーピング制限対象成分を含むものがあるため、使用前に専門家が成分を確認することが重要である。
b 登録販売者は、購入者等の利便性を最優先し、症状にかかわらず医療機関の受診勧奨よりも一般用医薬品の販売を優先すべきである。
c 咳や発熱などの症状が一定期間続いている場合、重大な疾患が隠れている可能性があるため、医薬品の使用を中止して医師の診療を受けるよう促すべきである。
d セルフメディケーションを支援するうえで、専門家は常に科学的な根拠にもとづいた情報提供をおこない、購入者自らが適切な判断を下せるよう努める必要がある。
選択肢
正解:B
aは正しい。エフェドリンなど、一般用医薬品の成分でもドーピングに該当するものが含まれる。bは誤り。専門家の役割は単なる販売ではなく、受診勧奨や養生を勧めることも含まれる。cは正しい。漫然とした使用は症状を悪化させるおそれがあるため、早期受診が重要である。dは正しい。セルフメディケーションの主役は購入者自身であり、専門家は科学的根拠にもとづく正確な情報によって、その意思決定を適切に支援する責務を持つ。
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問題4(難易度:★★★☆☆)
問題
サリドマイドおよびサリドマイド訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a サリドマイド訴訟は、催眠鎮静剤などとして販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が服用したことにより、出生児に四肢欠損等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
b サリドマイドの催奇形性は、血管新生を妨げる作用によるものであり、この作用は副作用として知られることとなった。
c サリドマイドには光学異性体があるが、そのうち催奇形性がないとされる一方の対掌体を分離して製剤化すれば、体内で入れ替わることはないため安全であるといわれている。
d サリドマイドは、睡眠薬としてだけでなく、その鎮静作用を目的として胃腸薬にも配合されていた。
選択肢
正解:C
a、b、dは正しい。cは誤り。サリドマイドの光学異性体であるR体とS体は、体内で相互に入れ替わる(ラセミ化する)性質を持つ。そのため、たとえ催奇形性のないR体のみを分離して製剤化したとしても、S体による催奇形性を避けることはできない。この事実は、化学構造のわずかな違いが薬理作用や毒性に重大な影響を与えることを示す代表的な事例として、登録販売者試験においてきわめて重要である。
登録販売者試験で、サリドマイドをはじめとする薬害の歴史は頻出のトピックであり重要です。
bの記述に関して、サリドマイドの光学異性体のうちS体が血管新生を阻害し、胎児の四肢形成を妨げることで催奇形性が発現することも理解しておきましょう。
サリドマイドに関する理解を深めることができます。
問題5(難易度:★★★☆☆)
問題
消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 飲食物を飲み込むときには、喉頭の入り口にある喉頭蓋が反射的に閉じることにより、飲食物が誤って喉頭や気管に流入するのを防いでいる。
b 胃粘膜から分泌される胃液に含まれるペプシノーゲンは、胃酸によってタンパク質を消化する酵素であるペプシンになる。
c 脂質(中性脂肪)は、膵液に含まれるリパーゼによってアミノ酸とグリセリンに分解される。
d 大腸は、小腸で吸収されなかった水分を吸収する機能を持つが、内壁粘膜には小腸のような絨毛がないため、表面積は小腸に比べてはるかに小さい。
選択肢
正解:C
a、b、dは正しい。cは誤り。リパーゼによって脂質が分解されて生じるのは、脂肪酸とグリセリンである。アミノ酸はタンパク質が分解されたものであるため混同しないよう注意が必要である。なお、aについては喉頭蓋の動きが誤嚥防止に重要であることを示し、dについては大腸と小腸の構造上の最大の違いである絨毛の有無を問うている。胃におけるペプシノーゲンの活性化も頻出の知識である。
問題6(難易度:★★★☆☆)
問題
医薬品の有効成分の吸収に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。選択肢から選びなさい。
a 内服薬の有効成分の多くは、小腸に比べて表面積がはるかに小さい胃において、そのほとんどが吸収される。
b 一般用医薬品の点鼻薬は、鼻腔粘膜から吸収された有効成分が循環血液中に移行し、全身性の副作用を引き起こすことがある。
c 消化管からの吸収速度は、医薬品の溶解性や濃度の影響を受けるが、胃内容物の有無によって変化することはない。
d 直腸粘膜から吸収された有効成分は、必ず肝臓を経由して全身に分布するため、内服薬よりも作用が遅く現れる。
e 外用薬(塗り薬、貼り薬等)は、適用部位の皮膚組織にのみ作用するため、適用部位以外にアレルギー性皮膚炎を生じることはない。
選択肢
正解:B
Bが正しい。点鼻薬は局所作用を目的とするが、鼻腔粘膜は血管が豊富であるため、成分が吸収されて全身性の副作用が出ることがある。Aは誤り。内服薬のほとんどは小腸で吸収される。Cは誤り。胃内容物の有無は吸収速度や量に影響を与える。Dは誤り。直腸下部の粘膜から吸収された成分は門脈を経由せず全身循環に入るため、内服より効果が早く現れやすい。Eは誤り。外用薬でも全身的なアレルギー反応が生じうる。
問題7(難易度:★★★☆☆)
問題
医薬品の副作用として現れる全身的な症状等に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 薬剤性アナフィラキシーは、生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種で、医薬品の投与開始直後から10分以内に生じることが多く、概ね30分以内に症状が現れることが特徴である。
b 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)は、38℃以上の高熱をともなって、激しい発疹・発赤や水疱が全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる。
c 中毒性表皮壊死融解症は、原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1カ月以上経過してから発症することもある。
d 偽アルドステロン症は、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加することによって、低カリウム血症や血圧上昇などの症状が現れる病態である。
選択肢
正解:A
a、b、cは正しい。dは誤り。偽アルドステロン症は、体内のアルドステロン分泌量が増加していないにもかかわらず、低カリウム血症や血圧上昇、むくみなどの症状が現れる病態をいう。甘草(グリチルリチン)を主成分とする医薬品などの相互作用によって起きることがある。cについては、中毒性表皮壊死融解症や皮膚粘膜眼症候群は、発症予測が困難で、使用開始後1カ月以上経ってから起こる場合もあるため注意が必要である。
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問題8(難易度:★★★☆☆)
問題
眠気を促す薬およびその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬は、一時的な不眠症状の緩和に用いられるものであり、15歳未満の小児では中枢興奮などの副作用が現れやすいため、使用を避ける必要がある。
b サンソウニンは、アカネ科のカギカズラなどの通例、とげの部分を基原とする生薬で、自律神経系の興奮を鎮める作用を期待して用いられる。
c 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以上で精神不安があって、動悸、不眠、便秘などをともなう高血圧の随伴症状、神経症などに適すとされる。
d 妊娠中に生じる睡眠障害については、専門家による相談のうえであれば、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬を使用して、一時的な改善を図ることが推奨されている。
選択肢
正解:C
aおよびcが正しい。bは誤り。記述の内容はチョウトウコウのものである。サンソウニンは、クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする。dは誤り。妊婦に現れる睡眠障害はホルモンバランスの変化などによるもので、睡眠改善薬の適用対象ではない。また、抗ヒスタミン成分は胎児への影響が不明なものも多いため、安易な使用は避けるべきである。柴胡加竜骨牡蛎湯の体力規定や症状の記述は適切である。
問題9(難易度:★★★☆☆)
問題
鎮咳去痰薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a メチルエフェドリン塩酸塩は、延髄の咳中枢に作用して咳を抑える作用を示す。
b ブロムヘキシン塩酸塩は、気管支を拡張させることで呼吸を楽にし、咳を鎮めることを目的として用いられる。
c ノスカピンは、気道粘膜からの粘液の分泌を促進し、痰の排出を容易にする作用を示す。
d カンゾウは、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して、粘性を減少させる作用がある。
選択肢
正解:D
すべての記述が誤りである。aはアドレナリン作動成分であり、気管支を拡張させることで咳を鎮める。bは去痰成分であり、分泌促進作用や溶解作用などによって痰の排出を助ける。cは非麻薬性鎮咳成分であり、咳中枢に作用して咳を抑える。dは生薬成分であり、鎮咳去痰薬においてはおもに抗炎症作用や去痰作用を期待して用いられる。それぞれの成分名とその作用機序が正しく対応していないため、すべて誤りとなる。
a~dに記載された記述について成分名と作用が入れ替わっています。各成分の作用について理解を深めましょう。
それぞれの作用は下記となります。
aに記載された咳中枢への作用=ノスカピン等
bに記述された気管支拡張=メチルエフェドリン等
cに記述された粘液分泌促進=グアイフェネシン等
dに記述された粘性タンパク質の溶解・低分子化=カルボシステインの作用機序
問題10(難易度:★★★☆☆)
問題
胃腸に作用する薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 酸化マグネシウムは、アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。
b ロートエキスは、消化管の粘膜に保護膜を形成し、胃液の分泌を抑える作用があるが、血栓のある人は注意が必要である。
c ソファルコンは、胃粘膜を保護する成分として配合され、副作用として肝機能障害が現れることがまれにある。
d 腹部膨満感の緩和を目的として、消化管内容物中の気泡の分離を促すジメチルポリシロキサンが配合されている場合がある。
選択肢
正解:E
cおよびdが正しい。aは誤り。透析を受けている人が避けるべきなのは、アルミニウムを含む成分であり、スクラルファートなどが該当する。酸化マグネシウムはマグネシウムを含む成分であり、高マグネシウム血症に注意が必要である。bは誤り。ロートエキスは抗コリン成分であり、胃液分泌抑制作用はあるが、血栓に関する注意があるのはトラネキサム酸などの抗プラスミン成分である。cとdはそれぞれの成分の性質を正しく記述している。
bについて、ロートエキスは抗コリン作用による胃液分泌抑制がおもな作用です。ロートエキスには消化管の粘膜に保護膜を形成する作用はありません。
さらに補足すると、粘膜に保護膜を形成するのはスクラルファート等です。
また、血栓の注意があるのはトラネキサム酸であることも覚えておきましょう。
問題11(難易度:★★★☆☆)
問題
プロスタグランジンおよび解熱鎮痛成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a プロスタグランジンは、痛みの信号を増幅させる働きがあるため、その産生が抑えられると痛みの感覚が和らぐようになる。
b 解熱鎮痛成分は、末梢における血管を収縮させることで体熱の放出を抑え、冷えによる痛みを緩和する作用を併せ持つ。
c 解熱鎮痛成分によってプロスタグランジンの産生が抑制されると、胃粘膜を保護する働きも弱まるため、胃腸障害が起こりやすくなる。
d プロスタグランジンは、体温調節中枢に作用して設定温度を通常よりも下げることにより、解熱を促す物質である。
選択肢
正解:B
aおよびcが正しい記述である。bについては、解熱鎮痛成分は末梢の血管を拡張させて熱を逃がし、発汗を促すことで体温を下げるため、血管を収縮させるという点が誤りである。dについては、プロスタグランジンは体温調節中枢に作用して、体温を通常よりも高く維持しようとする働きがある。そのため、解熱鎮痛薬によってプロスタグランジンの合成を抑えることが解熱につながるのである。
問題12(難易度:★★★☆☆)
問題
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分および漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a キョウニンは、バラ科のホンアンズ又はアンズの種子を基原とする生薬で、体内で分解されて生じた成分が呼吸中枢を鎮静させる作用を示す。
b カンゾウは、マメ科のウラルカンゾウ又はスペインカンゾウの根およびストロンを基原とする生薬で、気道粘膜からの分泌を促す等の作用を期待して用いられる。
c 半夏厚朴湯は、体力中等度以下を目安として、ときに強く咳き込み、たんが切れにくく、のどに乾燥感があるものの咳、気管支炎、気管支喘息に適すとされる。
d 麦門冬湯は、水様性のたんの多い人に対しても、のどを潤す作用があるため、積極的に使用することが推奨されている。
選択肢
正解:A
aおよびbが正しい記述である。cは誤りであり、この記述は麦門冬湯のものである。半夏厚朴湯は、喉の異物感やつわりなどに適すが、麦門冬湯は、たんが切れにくい咳に用いられる。dは誤り。麦門冬湯は、水様たんの多い人には不向きである。登録販売者試験では、生薬の基原や、漢方処方における症状の適合性が細かく問われるため、各処方の構成成分や禁忌事項を正確に整理しておくことが合格への近道となる。
cは麦門冬湯(ばくもんどうとう)に関する記述です。用語の混同に注意が必要です。
麦門冬湯の体力規定が「体力中等度以下」であることもしっかり押さえておきましょう。
問題13(難易度:★★★☆☆)
問題
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ブチルスコポラミン臭化物は、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えることで、胃腸の過剰な動きを鎮める。
b パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分ではないが、消化管の平滑筋に直接作用して痙攣を抑える作用を示す。
c オキセサゼインは、胃粘膜への局所麻酔作用があるが、胃液分泌を抑える作用はないため、制酸を目的とした製品には配合されない。
d アミノ安息香酸エチルは、嘔吐反射を抑える目的で配合されることがあるが、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける。
選択肢
正解:B
aおよびbは正しい。ブチルスコポラミン臭化物は代表的な抗コリン成分である。パパベリン塩酸塩は抗コリン成分とは異なる仕組みで平滑筋に直接働く。cは誤り。オキセサゼインは局所麻酔作用に加えて胃液分泌を抑える作用もあるとされるため、制酸薬と組み合わせて用いられる。dは正しい。アミノ安息香酸エチルなどの局所麻酔成分は、小児においてメトヘモグロビン血症を招く恐れがあるため、年齢制限が設けられている。
問題14(難易度:★★★☆☆)
問題
循環器用薬およびその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a ヘスペリジンは、ビタミン様物質の一つで、毛細血管を補強、強化するなどの作用を期待して用いられる。
b ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて心臓の働きを助ける作用があるとされ、軽度な心疾患の諸症状の改善に用いられる。
c 黄連解毒湯は、体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧にともなう随伴症状に適すとされる。
d 三黄瀉心湯は、体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状、鼻血、痔出血等に適すとされる。
選択肢
正解:B
aおよびdが正しい。aのヘスペリジンはルチンと同様に血管を補強する。dの三黄瀉心湯は記述の通り高血圧の随伴症状や便秘傾向があるものに適す。bは誤り。ユビデカレノンは「軽度な心疾患」ではなく「軽微な心不全」の諸症状。また、改善がなければ医師に相談すべきである。cは誤り。記述は七物降下湯のものである。黄連解毒湯は比較的体力があり、のぼせ気味で、イライラする傾向があるものに適す。
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問題15(難易度:★★★☆☆)
問題
内服アレルギー用薬として使用される漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 消風散は、体力中等度以上で、分泌物が多く、痒みが強い慢性の湿疹・皮膚炎(じくじくした皮膚疾患)に適すとされる。
b 辛夷清肺湯は、比較的体力があるものの皮膚疾患で、痒みが強く、ときに局所の熱感があるものの湿疹・皮膚炎等に適すとされる。
c 十味敗毒湯は、体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹等に適すとされる。
d 荊芥連翹湯は、体力中等度以下で、冷え症で、皮膚が乾燥するものの湿疹・皮膚炎、痒みに適すとされる。
選択肢
正解:B
aおよびcは正しい。bは誤り。辛夷清肺湯は皮膚疾患ではなく、鼻づまりや蓄膿症に用いられる処方であり、皮膚の痒みや湿疹への適応はない。dは誤り。記述は当帰飲子のものである。荊芥連翹湯は体力中等度で、皮膚が浅黒く、ときに手足の裏に油汗をかきやすい人の蓄膿症や慢性鼻炎、ニキビ等に適すとされる。登録販売者試験では、皮膚疾患に用いる処方と鼻炎に用いる処方の区別、およびそれぞれの体力規定のひっかけが頻出するため、正確な暗記が必要となる。
問題16(難易度:★★★☆☆)
問題
殺虫剤・忌避剤の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ディートは、蚊、ブユ、マダニ等の吸血害虫を寄せ付けないための忌避成分であり、6ヶ月未満の乳児への使用は避けることとされている。
b フェノトリンは、唯一、人体に直接使用されるピレスロイド系殺虫成分で、シラミを殺虫することを目的として用いられる。
c プロペタンホスは、幼虫の脱皮を阻害し、サナギへの変態を妨げることで殺虫効果を示す昆虫成長制御成分である。
d 有機リン系殺虫成分は、アセチルコリンを分解する酵素であるアセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して、その働きを阻害することで殺虫作用を示す。
選択肢
正解:B
a、b、dは正しい。cは誤り。プロペタンホスは有機リン系殺虫成分である。幼虫の脱皮やサナギへの変態を妨げる昆虫成長制御成分は、メトプレンやピリプロキシフェンなどが該当する。aのディートは、年齢や回数に使用制限がある忌避成分として重要である。bのフェノトリンは、シャンプー剤等の形態で人体に直接用いられる。dの有機リン系成分の作用機序は、自律神経系への影響を問う問題として頻出である。
問題17(難易度:★★★☆☆)
問題
循環器用薬およびその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)などの異化排泄を促進し、血中のコレステロール値を低下させる作用があるとされる。
b ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)は、コレステロールから胆汁酸への異化排泄を促進する作用を期待して用いられる。
c 七物降下湯は、体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧にともなう随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重)に適すとされる。
d 柴胡加竜骨牡蛎湯は、比較的体力があり、のぼせ気味で、イライラする傾向があるものの高血圧にともなう随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重)、鼻血、更年期障害等に適すとされる。
選択肢
正解:B
aおよびcが正しい。パンテチンはLDLの排泄促進作用を持つ。cの七物降下湯は体力中等度以下で胃腸障害のない高血圧症状に適す。bは誤り。記述の内容(コレステロールから胆汁酸への排泄促進)はビタミンB2(リボフラビン酪酸エステル)のものである。ビタミンEは、過酸化脂質の生成抑制や末梢血行障害の緩和を目的として用いられる。dは誤り。記述の内容は三黄瀉心湯のものである。柴胡加竜骨牡蛎湯は、精神不安や動悸、不眠などをともなう高血圧の随伴症状に適す。
問題18(難易度:★★★☆☆)
問題
内服アレルギー用薬として使用される漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 茵蔯蒿湯は、体力中等度以上で、口渇があり、便秘傾向があるものの蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎に適すとされる。
b 清上防風湯は、体力中等度以上で、赤ら顔で、ときにのぼせがあるもののニキビ、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎に適すとされる。
c 辛夷清肺湯は、体力中等度以下で、冷え症で、皮膚が乾燥するものの湿疹・皮膚炎、痒みに適すとされる。
d 十味敗毒湯は、比較的体力があるものの鼻づまり、蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎に適すとされる。
選択肢
正解:A
aおよびbが正しい。茵蔯蒿湯は便秘傾向がある人の蕁麻疹等に適し、清上防風湯は赤ら顔の人のニキビ等に適す処方である。cは誤り。記述は当帰飲子のものである。辛夷清肺湯は、鼻汁が濃く熱感を伴う鼻づまり等に用いられる。dは誤り。記述は葛根湯加川芎辛夷のものである。十味敗毒湯は、発赤や化膿がある皮膚疾患の初期等に適す。各処方の対象となる皮膚の状態や体力を正しく判別することが合格への鍵となる。
「葛根湯加川芎辛夷」は「かっこんとうかせんきゅうしんい」と読みます。
aの茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)は、尿量が少なく便秘している人の蕁麻疹などに効果があるものです。
問題19(難易度:★★★☆☆)
問題
殺虫剤・忌避剤の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ディートは、生後6ヶ月未満の乳児への使用を避けることとされており、蚊、アブ、マダニ等の吸血害虫を寄せ付けないための忌避作用を目的として用いられる。
b ピリプロキシフェンは、幼虫の脱皮やサナギへの変態を妨げる昆虫成長制御成分であり、一般に哺乳類や鳥類に対する毒性は低い。
c オルトジクロロベンゼンは、有機リン系殺虫成分であり、アセチルコリンを分解する酵素の働きを阻害することで殺虫効果を示す。
d ピレスロイド系殺虫成分は、揮発性が高く速効性があることが特徴であるが、脊椎動物に対する毒性は昆虫に比べてきわめて高い。
選択肢
正解:A
aおよびbが正しい。cは誤り。オルトジクロロベンゼンは有機塩素系殺虫成分であり、殺うじ・殺ボウフラを目的として用いられる。記述の作用機序は有機リン系成分のものである。dは誤り。ピレスロイド系殺虫成分は、昆虫に対しては強い毒性を示すが、脊椎動物に対しては毒性が低いことが特徴である。殺虫成分の分類、忌避成分の年齢制限、および作用機序の正確な把握は、登録販売者試験において頻出の論点である。
問題20(難易度:★★★☆☆)
問題
医薬品医療機器等法に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品医療機器等法は、医薬品等の品質、有効性および安全性の確保とともに、指定薬物の規制、医療上の必要性が高い医薬品等の研究開発の促進に資するための措置を講ずることなどにより、保健衛生の向上を図ることを目的としている。
b 医薬関係者は、医薬品等の有効性および安全性に関する事項その他医薬品等の適正な使用に関する事項について、正確かつ適切な情報の提供に努めなければならない。
c 薬局開設者または店舗販売業者は、その店舗において業務に従事する登録販売者に対し、厚生労働大臣に届け出た機関がおこなう研修を毎年度受講させなければならない。
d 国民は、医薬品等を適正に使用するとともに、医薬品等の有効性および安全性に関する知識と理解を深めるよう努めなければならないと定められている。
選択肢
正解:E
a、b、c、dはすべて正しい記述である。本法第一条の目的には品質・有効性・安全性の確保のほか、指定薬物の規制や研究開発の促進も含まれる。また、法第一条の五では医薬関係者の責務が、第一条の六では国民の役割がそれぞれ定められている。さらに、登録販売者の資質向上のため、薬局開設者等は継続的研修を受講させる義務がある。これらの法的定義や義務は登録販売者試験においてきわめて重要な基礎知識である。
問題21(難易度:★★★★☆)
問題
一般用医薬品のリスク区分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 第一類医薬品は、その副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれがあるもののうち、その使用に関し特に注意が必要なものとして、厚生労働大臣が指定するものである。
b 指定第二類医薬品は、第二類医薬品のうち、特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するものであり、その販売をおこなう店舗において、情報提供をおこなう相談施設から7メートル以内の範囲に陳列しなければならない。
c 第三類医薬品に分類されている医薬品は、日常生活に支障を来すほどの健康被害が生ずるおそれはないため、副作用等によって身体の変調・不調が起こることはない。
d 一般用医薬品のリスク区分は、適正な使用を促すための情報提供の観点から設定されており、市販後の副作用報告などを踏まえ、第一類から第二類へ、あるいは第二類から第三類へと、低いリスク区分に変更されることはあるが、その逆はない。
選択肢
正解:C
aは正しい。bは誤り。指定第二類医薬品の陳列に関する「7メートル」の規定は、情報提供をおこなうための「相談施設」からの距離ではなく、「情報提供をおこなうためのカウンターなど」からである。cは誤り。第三類医薬品であっても、身体の変調・不調が起こるおそれがある。dは誤り。副作用の発生状況等にもとづき、より高いリスク区分へ変更されることもある。リスク区分の定義や陳列規則は、登録販売者試験において最も正確な知識が求められる範囲の一つである。
問題22(難易度:★★★★☆)
問題
店舗販売業に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 店舗販売業の許可は、6年ごとにその更新を受けなければ、その期間の経過によってその効力を失う。
b 店舗販売業者は、薬剤師を店舗管理者としている店舗において、医師から交付された処方箋にもとづく調剤をおこなうことができる。
c 店舗管理者は、その店舗の所在地の都道府県知事の許可を受けた場合を除き、その店舗以外の場所で業として実務に従事する者であってはならない。
d 店舗管理者は、その店舗の業務につき、店舗販売業者に対して必要な意見を述べる義務があるが、店舗販売業者はその意見を尊重しなければならないと定められている。
選択肢
正解:C
a、c、dは正しい。bは誤りである。たとえ薬剤師が従事していても、店舗販売業において調剤をおこなうことは法律で禁じられている。調剤ができるのは「薬局」のみである。aの許可の有効期間が6年であることや、cの管理者の兼務禁止規定、dの店舗管理者による意見具申義務および店舗販売業者による意見尊重義務は、店舗販売業の適切な運営を確保するための重要な法的規定であり、登録販売者試験においても頻繁に問われる。
問題23(難易度:★★★★☆)
問題
医薬品の広告に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品の広告に該当するか否かの判断基準は、顧客を誘引する意図が明確であること、特定の医薬品の商品名が明らかにされていること、および一般人が認知できる状態であることの3つの要件をすべて満たす場合とされている。
b 医薬品の販売促進を目的として店舗内に設置されたPOP広告やポスターは、特定の商品の購入を促すものであっても、医薬品の広告には該当しない。
c 医薬品等適正広告基準では、効能効果について「最高」「日本一」などの最大級の表現をおこなうことは、たとえ事実であっても不適当とされている。
d 医師や薬剤師などの医薬関係者が特定の医薬品を推薦している旨の広告は、一般人の医薬品に対する認識に与える影響が大きいため、原則として不適当とされている。
選択肢
正解:B
a、c、dは正しい。bは誤り。特定の医薬品の購入を促す意図があるPOP広告などは「広告」の三要件を満たすため、広告に該当する。cについては、最大級の表現は消費者の過信を招くため禁じられている。dについては、専門家による推薦は事実であっても原則として認められない。医薬品の広告は、その性質から厳格な基準が設けられており、誇大広告の禁止や適正広告基準の遵守は、登録販売者の業務においてきわめて重要である。
問題24(難易度:★★★★☆)
問題
一般用医薬品の添付文書に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性に関する新たな知見や、市販後の副作用症例の集積などにもとづき、必要に応じて随時改定がなされる。
b 添付文書の記載事項は、一般の購入者が理解しやすいよう平易な表現が用いられているが、専門家向けの情報提供を目的としているため、一部に高度な医学用語が含まれることは避けられない。
c 添付文書の薬効名とは、その医薬品の概要をわかりやすく示すためのものであり、販売名からその薬効が容易に判断できる場合であっても、原則として記載を省略することはできない。
d 添付文書の冒頭には、使用前に必ず読むべき旨や読んだ後も大切に保管すべき旨の文言が、購入者の注意を促すために記載されている。
選択肢
正解:C
aおよびdは正しい。bは誤り。添付文書は一般の購入者が適切に使用できるよう、専門用語を避けた平易な表現で記載されるべきものとされている。cも誤り。販売名に薬効名が含まれている場合には、添付文書の薬効名の記載を省略することが認められている。なお、添付文書は法的効力を持つ文書であり、重要な変更があった際は改訂年月を記載し、改訂箇所を明示しなければならない。購入者に対し、使用前の通読と保管を促す記載は必須である。
問題25(難易度:★★★★☆)
問題
医薬品等の安全性情報等に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 緊急安全性情報は、医薬品等による重篤な健康被害の発生を防止するため、緊急に国民および医療関係者に注意喚起をおこなう必要がある場合に、厚生労働省の指示等にもとづいて作成される。
b 安全性速報は、緊急安全性情報よりもさらに迅速な対応が求められる場合に発行される情報であり、イエローレターとも呼ばれる。
c 一般用医薬品に関しては、過去に緊急安全性情報が発出されたことはなく、常に医薬品・医療機器等安全性情報によってのみ周知が図られてきた。
d 独立行政法人医薬品医療機器総合機構のHP(ホームページ)では、厚生労働省が製造販売業者等に対しておこなった緊急安全性情報等の配布指示の内容が掲載されている。
選択肢
正解:B
aおよびdは正しい。bは誤り。イエローレターは「緊急安全性情報」を指し、安全性速報は「ブルーレター」と呼ばれる。cは誤り。一般用医薬品についても、過去に塩酸フェニルプロパノールアミン含有製剤に関して緊急安全性情報に準じた情報が発出された事例がある。登録販売者は、PMDAメディナビなどを通じてこれら最新の安全性情報に常に触れ、購入者等に対して適切に情報提供をおこなう責務がある。
問題26(難易度:★★★★☆)
問題
プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された医薬品の添付文書等において、「次の人は使用しないこと」の項目中に「次の診断を受けた人」として記載されるべきものの組み合わせはどれか。
a 心臓病
b 糖尿病
c 高血圧
d 緑内障
選択肢
正解:A
プソイドエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、交感神経系を刺激する性質を持つ。そのため、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させる恐れがあるため、使用を避ける必要がある。dの緑内障については、抗コリン成分等で注意が必要となるが、プソイドエフェドリン塩酸塩において「使用しないこと」とされる診断名には含まれていない。登録販売者は、成分ごとの禁忌を正確に把握しておく必要がある。
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問題27(難易度:★★★★★)
問題
医薬品の適正使用のための啓発活動等に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 登録販売者は、地域住民の健康増進を担う専門家として、医薬品の適正使用および薬物乱用防止に関する啓発活動に主体的にかかわることが求められている。
b 厚生労働省、都道府県および関係団体などは、毎年6月20日から7月19日までの1カ月間を「ダメ。ゼッタイ。」普及運動期間としている。
c 薬物依存は、覚醒剤や麻薬などの違法薬物によってのみ引き起こされる現象であり、販売ルールを遵守して流通している一般用医薬品の乱用によって生じることはない。
d 登録販売者は、医薬品の適正使用の啓発を通じて、セルフメディケーションの主役である国民一人ひとりが、医薬品を自身の判断でより安全かつ効果的に選択できるよう支援すべきである。
選択肢
正解:A
a、b、dは正しい。cは誤りである。薬物乱用や依存は、覚醒剤等の違法薬物だけでなく、習慣性のある成分を含む一般用医薬品の不適正な使用によっても起こりうる。bの「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は記述の通りの期間におこなわれ、国連の「国際麻薬乱用撲滅デー」を盛り上げる活動の一環である。dについては、国民のセルフメディケーション能力を高めるための支援も登録販売者の重要な役割の一つであるとされている。啓発活動の意義や具体的な実施期間、薬物乱用の定義は、試験において正確な知識が求められる項目である。
問題28(難易度:★★★★★)
問題
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 救済給付の請求は、健康被害を受けた本人またはその遺族が、直接、独立行政法人医薬品医療機器総合機構に対しておこなうこととされている。
b 医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による健康被害が対象であり、一般用医薬品の殺虫剤や殺菌消毒剤など、人体に直接使用しないものによる被害についても救済対象に含まれる。
c 副作用による疾病のため、医療機関に入院して治療を受ける必要があると認められる程度であっても、事情により自宅療養をおこなったときは、医療費の給付対象となりうる。
d 救済給付業務に要する費用のうち、給付費の原資は製造販売業者等からの拠出金で賄われ、事務費については、その2分の1相当額を国庫補助により賄うこととされている。
選択肢
正解:D
a、c、dは正しい。bは誤り。殺虫剤、殺菌消毒剤(人体に直接使用しないもの)、検査薬などのうち、特定のものは救済制度の対象から除外されている。aの請求権者については、医療機関ではなく本人または遺族である。cについては、入院を要する程度の疾病であれば自宅療養も給付対象に含まれる。dの事務費に関する国庫補助の割合「2分の1」は、試験で頻繁に「3分の1」や「全額」と入れ替えられるため、注意が必要である。
「登録販売者」を対策する際のポイント
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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法規問題では3つの数字を覚えよう! 各人物の役割把握も大切
法規問題では、頻出の数字が入れ替えられて出題されることが多いです。以下の数字は正確に覚えましょう。
・指定第二類の陳列距離:7メートル以内
・副作用救済の事務費国庫補助:2分の1
・小児=15歳未満、幼児=7歳未満、乳児=1歳未満
また、「誰が・誰に・何をするのか」を常に意識し、「薬局開設者」「厚生労働大臣」「都道府県知事」それぞれの役割を確認しておくことも大切です。